(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
現在調理している食物の調理パラメータを取得するための取得モジュールであって、前記調理パラメータは、前記食物の調理中の状態を説明するためのものである取得モジュールと、
前記調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するための決定モジュールと、
前記レンジフードを前記目標作動電力に従って作動するように制御するための制御モジュールと、
を含み、
前記取得モジュールは、
カメラにより採取された前記食物の写真を取得し、前記写真における画素点の画素値に基づいて前記食物の現在の色を決定するステップと、
前記写真における各画素点の画素値を取得するステップと、
前記写真に対して、周辺化処理を行い、前記食物を調理する鍋の輪郭を取得するステップと、
前記写真のすべての画素点において、前記輪郭内にある画素点の画素値のみに対して平均処理を行い、一つの平均画素値を取得するステップと、
前記平均画素値を前記食物の現在の色の画素値に決定するステップと、を実行する、
ことを特徴とするレンジフードを制御する装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
関連技術に存在する問題を解消するために、本発明は、レンジフードを制御する方法と装置、及び記憶媒体を提供する。
【0005】
本発明の実施例に係る第1形態によれば、レンジフードを制御する方法を提供し、前記方法は、
現在調理している食物の調理パラメータを取得し、前記調理パラメータは、前記食物の調理中の状態を説明するためのものであるステップと、
前記調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップと、
前記レンジフードを前記目標作動電力に従って作動するように制御するステップと、を含む。
【0006】
任意的に、前記調理パラメータは、前記食物の重量と、前記食物の現在の色と、煙霧濃度との少なくとも一つを含み、
前記現在調理している食物の調理パラメータを取得するステップは、
前記食物を調理するレンジ台または鍋により報告された重量データを受信し、且つ前記重量データに基づいて前記食物の重量を決定するステップと、
カメラにより採取された前記食物の写真を取得し、且つ前記写真における画素点の画素値に基づいて前記食物の現在の色を決定するステップと、
煙霧濃度センサーにより報告された煙霧濃度を受信するステップとの少なくとも一つを含む。
【0007】
任意的に、前記調理パラメータは、前記食物の重量を含み、
前記調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップは、
前記食物の重量が予め設定された重量を超える場合に、第1の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップと、
前記食物の重量が予め設定された重量を超えない場合に、第2の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップであって、前記第1の予め設定された電力が前記第2の予め設定された電力よりも大きいステップと、を含む。
【0008】
任意的に、前記調理パラメータは、前記食物の現在の色を含み、
前記調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップは、
前記食物の色が予め設定された色範囲内にない場合に、第3の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップであって、前記予め設定された色範囲が前記食物の正常な色範囲であるステップと、
前記食物の色が前記予め設定された色範囲内にある場合に、第4の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップであって、前記第3の予め設定された電力が前記第4の予め設定された電力よりも大きいステップと、を含む。
【0009】
任意的に、前記第3の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップの後、
警報情報を生成し、現在の調理過程を警報するステップと、
前記食物を調理する電源またはガスを遮断するステップと、をさらに含む。
任意的に、前記調理パラメータは、煙霧濃度を含み、
前記調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップは、
前記煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度を超える場合に、第5の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップと、
前記煙霧濃度が前記予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、第6の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップであって、前記第5の予め設定された電力が前記第6の予め設定された電力よりも大きいステップと、を含む。
【0010】
任意的に、前記第5の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定するステップの後、
警報情報を生成し、現在の調理過程を警報するステップと、
前記食物を調理する電源またはガスを遮断するステップと、をさらに含む。
【0011】
本発明の実施例に係る第2形態によれば、レンジフードを制御する装置を提供し、前記装置は、
現在調理している食物の調理パラメータを取得するための取得モジュールであって、前記調理パラメータは、前記食物の調理中の状態を説明するためのものである取得モジュールと、
前記調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するための決定モジュールと、
前記レンジフードを前記目標作動電力に従って作動するように制御するための制御モジュールと、備える。
【0012】
任意的に、前記調理パラメータは、前記食物の重量と、前記食物の現在の色と、煙霧濃度との少なくとも一つを含み、
前記取得モジュールは、
前記食物を調理するレンジ台または鍋により報告された重量データを受信し、且つ前記重量データに基づいて前記食物の重量を決定するステップと、
カメラにより採取された前記食物の写真を取得し、且つ前記写真における画素点の画素値に基づいて前記食物の現在の色を決定するステップと、
煙霧濃度センサーにより報告された煙霧濃度を受信するステップとの少なくとも一つを実行するためのものである。
【0013】
任意的に、前記調理パラメータは、前記食物の重量を含み、
前記決定モジュールは、具体的に、
前記食物の重量が予め設定された重量を超える場合に、第1の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定し、
前記食物の重量が予め設定された重量を超えない場合に、第2の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定し、前記第1の予め設定された電力が前記第2の予め設定された電力よりも大きい。
【0014】
任意的に、前記調理パラメータは、前記食物の現在の色を含み、
前記決定モジュールは、具体的に、
前記食物の色が予め設定された色範囲内にない場合に、第3の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定し、前記予め設定された色範囲が前記食物の正常な色範囲であり、
前記食物の色が前記予め設定された色範囲内にある場合に、第4の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定し、前記第3の予め設定された電力が前記第4の予め設定された電力よりも大きいために用いられる。
【0015】
任意的に、前記決定モジュールは、さらに、
警報情報を生成し、現在の調理過程にて警報し、
前記食物を調理する電源またはガスを遮断するために用いられる。
【0016】
任意的に、前記調理パラメータは、煙霧濃度を含み、
前記決定モジュールは、具体的に、
前記煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度を超える場合に、第5の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定し、
前記煙霧濃度が前記予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、第6の予め設定された電力を前記レンジフードの目標作動電力として設定し、前記第5の予め設定された電力が前記第6の予め設定された電力よりも大きいために用いられる。
【0017】
任意的に、前記決定モジュールは、さらに、
警報情報を生成し、現在の調理過程にて警報し、
前記食物を調理する電源またはガスを遮断する。
【0018】
本発明の実施例に係る第3形態によれば、レンジフードを制御する装置を提供し、前記装置は、
プロセッサと、
プロセッサにより実行可能な命令を記憶するメモリと、
を含み、
前記プロセッサは、上記第1形態に記載のレンジフードを制御する方法を実行するように構成される。
【0019】
本発明の実施例に係る第4形態によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、命令が記憶され、前記命令がプロセッサにより実行される場合に、上記第1形態に記載のレンジフードを制御する方法を実行することを特徴とする。
【0020】
第5形態によれば、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供し、それがコンピュータにて運転される場合に、コンピュータが上記第1形態に記載のレンジフードを制御する方法を実行するようになる。
【0021】
本発明の実施例に提供される技術案は、以下の有益な効果を含むことができる。
【0022】
本発明の実施例において、現在調理している食物の調理パラメータに基づいて、レンジフードの目標作動電力を決定することにより、レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御する。調理パラメータが食物の調理中の状態を説明するためのものであり、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法により、食物の調理中の状態に基づいて、レンジフードの作動電力を自動的に調整することを実現し、レンジフードの作動電力を人工的に調整することを避け、レンジフードを制御する効率を向上させ、これによりレンジフードのユーザ体験を向上させる。
【0023】
なお、前記一般的な記載及び後述の詳細な記載は、単なる例示的で解釈的な記載であり、本発明を限定しない。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、例示的な実施例を詳しく説明し、その例示を図面に示す。以下の記載が図面に関わる場合、特に別の説明がない限り、異なる図面における同一符号は、同じ又は類似する要素を示す。以下の例示的な実施形態に記載の実施例は、本発明と一致する全ての実施例を代表するものではない。それらは、特許請求の範囲に記載の本発明のある側面に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0026】
本発明の実施例を詳しく説明する前に、まず、本発明の実施例の利用シーンを説明する。
【0027】
食物は、調理過程で油煙が生成されるため、当該油煙を迅速に排出しなければ、キッチンの衛生に影響を与えることがあり、従って、キッチンでは、通常、レンジフードが配置され、これにより、当該レンジフードによって調理過程で生成された油煙を迅速に排出する。本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法は、調理過程で生成された油煙を迅速に排出するシーンに利用される。
【0028】
関連技術中、ユーザは、手動でレンジフードの作動モードを調整することで、レンジフードへの制御を実現する必要があるため、レンジフードを制御する効率を低減させ、これによりレンジフードのユーザ体験に影響を与える。従って、本発明の実施例は、レンジフードを制御する方法を提供し、当該方法は、現在調理している食物の調理パラメータに基づいて、レンジフードの目標作動電力を決定することにより、レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御するステップを含む。調理パラメータは、食物の調理中の状態を説明するためのものであり、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法により、食物の調理中の状態に基づいて、レンジフードの作動電力を自動的に調整することを実現し、レンジフードの作動電力を人工的に調整することを避け、レンジフードを制御する効率を向上させ、これによりレンジフードのユーザ体験を向上させる。
【0029】
本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法は、レンジフードへの自動的な制御を実現するため、本発明の実施例は、キッチン制御システムをさらに提供する。
図1に示すように、当該キッチン制御システム100は、レンジフード101と、カメラ102と、食物を調理するためのレンジ台103と、食物を調理するための鍋104と、煙霧濃度センサー105と、制御センター106とを含む。
【0030】
レンジフード101と、カメラ102と、食物を調理するためのレンジ台103と、食物を調理するための鍋104と、煙霧濃度センサー105とは、それぞれ制御センター106に有線または無線の方式で接続されることで、通信する。
【0031】
ここで、レンジフード101は、制御センター106によって送信された制御命令に基づいて作動することにより、調理過程で生成される油煙を排出するために用いられる。カメラ102は、調理過程で調理中の食物への写真を採取し、採取された写真を制御センター106に報告するために用いられる。レンジ台103または鍋104は、食物調理以外に、それ自体に取り付けられる秤量はかりにより重量データを決定し、且つ当該重量データを制御センター106に報告するためにさらに用いられる。煙霧濃度センサー105は、現在の煙霧濃度を決定し、且つ当該煙霧濃度を制御センター106に報告するために用いられる。制御センター106は、カメラ102に報告した写真、レンジ台103または鍋104が報告した重量データ、及び煙霧濃度センサー105が報告した煙霧濃度に基づいて、レンジフード101の作動電力を決定し、且つレンジフード101に制御命令を送信することにより、レンジフード101が決定された作動電力に基づいて作動する。
【0032】
任意的に、カメラ102と、食物を調理するためのレンジ台103と、食物を調理するための鍋104と、煙霧濃度センサー105とは、それぞれレンジフード101に有線または無線の方式で接続されることで、通信を行い、この時、レンジフード101は、
図1における制御センター106に相当し、即ち、レンジフード101は、カメラ102が報告した写真、レンジ台103または鍋104が報告した重量データ、及び煙霧濃度センサー105が報告した煙霧濃度に基づいて、それ自体の作動電力を決定し、決定された作動電力に基づいて作動する。
【0033】
また、カメラ102及び煙霧濃度センサー105は、単独でキッチン内に配置されるカメラ及び煙霧濃度センサーであってもよく、レンジフード101内に統合されるカメラ及び煙霧濃度センサーであってもよい。本発明の実施例は、ここで具体的に限定しない。
【0034】
ここで、制御センターは、携帯電話、タブレット・コンピュータ、コンピュータ等の端末であってもよく、サーバーであってもよい。
図1では、制御センターがコンピュータであることを例として説明する。
【0035】
次に、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法を詳しく説明する。
【0036】
図2は、本発明の実施例に提供される一つのレンジフードを制御する方法のフローチャートであり、
図2に示すように、当該方法は、ステップ201〜ステップ203を含む。
【0037】
ステップ201において、現在調理している食物の調理パラメータを取得し、当該調理パラメータは、当該食物の調理中の状態を説明するためのものである。
【0038】
ステップ202において、当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定する。
【0039】
ステップ203において、当該レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御する。
【0040】
本発明の実施例において、現在調理している食物の調理パラメータに基づいて、レンジフードの目標作動電力を決定することにより、レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御する。調理パラメータが食物の調理中の状態を説明するためのものであり、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法により、食物の調理中の状態に基づいて、レンジフードの作動電力を自動的に調整することを実現し、レンジフードの作動電力を人工的に調整することを避け、レンジフードを制御する効率を向上させ、これによりレンジフードのユーザ体験を向上させる。
【0041】
任意的に、当該調理パラメータは、当該食物の重量と、当該食物の現在の色と、煙霧濃度との少なくとも一つを含み、
現在調理している食物の調理パラメータを取得するステップは、
当該食物を調理するレンジ台または鍋により報告された重量データを受信し、且つ当該重量データに基づいて当該食物の重量を決定するステップと、
カメラにより採取された当該食物の写真を取得し、且つ当該写真における画素点の画素値に基づいて当該食物の現在の色を決定するステップと、
煙霧濃度センサーにより報告された煙霧濃度を受信するステップと、
の少なくとも一つを含む。
【0042】
任意的に、当該調理パラメータは、当該食物の重量を含み、
当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップは、
当該食物の重量が予め設定された重量を超える場合に、第1の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定するステップと、
当該食物の重量が予め設定された重量を超えない場合に、第2の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第1の予め設定された電力が当該第2の予め設定された電力よりも大きいステップと、を含む。
【0043】
任意的に、当該調理パラメータは、当該食物の現在の色を含み、
当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップは、
当該食物の色が予め設定された色範囲内にない場合に、第3の予め設定された電力設定を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該予め設定された色範囲が当該食物の正常な色範囲であるステップと、
当該食物の色が当該予め設定された色範囲内にある場合に、第4の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第3の予め設定された電力が当該第4の予め設定された電力よりも大きいステップと、を含む。
【0044】
任意的に、第3の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定するステップの後、さらに、
警報情報を生成し、現在の調理過程を警報するステップと、
当該食物を調理する電源またはガスを遮断するステップと、を含む。
【0045】
任意的に、当該調理パラメータは、煙霧濃度を含み、
当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するステップは、
当該煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度を超える場合に、第5の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定するステップと、
当該煙霧濃度が当該予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、第6の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第5の予め設定された電力が当該第6の予め設定された電力よりも大きいステップとを含む。
【0046】
任意的に、第5の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定するステップの後、さらに、
警報情報を生成し、現在の調理過程を警報するステップと、
当該食物を調理する電源またはガスを遮断するステップと、を含む。
【0047】
上記任意な技術案のいずれも、任意な組み合わせで本発明の任意な実施例を形成することができ、本発明の実施例では、詳細な説明を省略する。
【0048】
図1に示すキッチン制御システムに基づいて、制御センターで上記
図2に提供されるレンジフードを制御する方法を実行してもよく、レンジフード自体で上記
図2に示すレンジフードを制御する方法を実行してもよいことが分かり、本発明の実施例は、ここで具体的に限定しない。特に、下述実施例は、制御センターが上記
図2に示すレンジフードを制御する方法を実行することを例として詳しく説明する。
【0049】
図3は、本発明の実施例に提供される他のレンジフードを制御する方法のフローチャートであり、
図1に示す制御センターに適用され、
図3に示すように、当該方法は、ステップ301〜ステップ304を含む。
【0050】
ステップ301において、現在調理している食物の調理パラメータを取得し、当該調理パラメータは、当該食物の調理中の状態を説明するためのものである。
【0051】
食物が調理される過程において、食物の調理中の状態は、当該食物の生成可能な油煙を表すために用いられることができる。例えば、現在調理している食物の量が多いほど、現在の調理過程で生成される油煙が多い可能性がある。また、例えば、食物が現在調理し過ぎた状態、例えば焦げた状態である場合に、この時、食物もより多くの油煙が生成される。従って、本発明の実施例において、レンジフードの作動電力を決定するために、まず現在調理している食物の調理パラメータを決定する必要がある。
【0052】
ここで、調理パラメータは、当該食物の重量と、当該食物の現在の色と、煙霧濃度との少なくとも一つを含む。もちろん、調理パラメータは、食物調理状態を説明するための他のデータ、例えば、食物における水分含有量を含んでもよく、本発明の実施例は、ここで具体的に限定しない。
【0053】
相応的に、現在調理している食物の調理パラメータを取得するステップは、以下のステップ(1)〜ステップ(3)の少なくとも一つを含む。
【0054】
(1)当該食物を調理するレンジ台または鍋により報告された重量データを受信し、且つ当該重量データに基づいて当該食物の重量を決定する。
【0055】
図1に示すように、当該食物を調理するレンジ台または鍋には、秤量するためのはかりが取り付けられ、レンジ台または鍋に食物が置かれた場合に、レンジ台または鍋は、この時の重量データを取得し、且つ当該重量データを制御センターに報告し、制御センターが当該重量データを受信した場合に、当該重量データからレンジ台または鍋の正味重量を引き、当該食物の重量を取得する。
【0056】
任意的に、レンジ台または鍋に取り付けられるはかりの秤量ゼロ点を予め設定することで、当該はかりにより取得された重量データは、上記当該レンジ台または鍋自体の重量を引いた重量データになり、この時、制御センターが当該重量データを受信した場合に、当該重量データを当該食物の重量として直接に決定する。
【0057】
(2)カメラにより採取された当該食物の写真を取得し、且つ当該写真における画素点の画素値に基づいて当該食物の現在の色を決定する。
食物が調理される過程において、カメラは、予め設定された期間毎に当該食物に対する写真を採取し、且つ制御センターに当該食物の写真を報告する。制御センターが当該食物の写真を受信した場合に、当該写真に対して画像処理することで、当該食物の色を決定する。
【0058】
ここで、当該食物に対して画像処理するとの実現形態では、当該写真における各画素点の画素値を取得し、すべての画素点の画素値に対して平均処理を行い、一つの平均画素値を得、得られた平均画素値を当該食物の現在の色的画素値を決定してもよい。
【0059】
さらに、当該食物の現在の色を決定する正確性を向上させるために、当該写真に対して周辺化処理を行い、当該食物を調理する鍋の輪郭を取得し、当該写真のすべての画素点において、当該輪郭にある画素点の画素値のみに対して平均処理を行い、一つの平均画素値を取得し、当該平均画素値を当該食物の現在の色の画素値に決定する。
【0060】
また、予め設定された期間が予め設定された時間であり、当該予め設定された期間は、2s、3sまたは5s等であってもよい。特に、カメラに採取された写真は、現在の当該食物の状態を表すことが可能になるために、当該予め設定された期間が長すぎることは好ましくない。
【0061】
(3)煙霧濃度センサーにより報告された煙霧濃度を受信する。
【0062】
同様に、食物が調理される過程において、キッチンに配置される煙霧濃度センサーは、リアルタイムに、または予め設定された期間毎に、現在の煙霧濃度を決定し、且つ決定された煙霧濃度を制御センターに報告する。
【0063】
ここで、煙霧濃度センサーとは、空気における煙霧濃度を検出するための一種類のセンサーであり、当該煙霧濃度センサーは、イオン式煙霧センサー、光電式煙霧センサー、またはガス感応式煙霧センサーであってもよい。
【0064】
ステップ302において、当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定する。
【0065】
ステップ301から、調理パラメータは、当該食物の重量と、当該食物の現在の色と、煙霧濃度との少なくとも一つを含む可能性がある。従って、相応的に、ステップ302は、以下の三つの可能な実現形態を有する。
【0066】
第1の可能な実現形態としては、当該調理パラメータが当該食物の重量を含むシーンに利用される。この時、当該食物の重量が予め設定された重量を超える場合に、第1の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該食物の重量が予め設定された重量を超えない場合に、第2の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第1の予め設定された電力が当該第2の予め設定された電力よりも大きい。
【0067】
ここで、予め設定された重量は、予め設定された値である。食物の重量が当該予め設定された重量を超える場合に、食物量が大きくなることを表し、この時、当該食物を調理する過程において、より多くの油煙が生成される可能性があり、従って、レンジフードが大きい作動電力で作動する必要がある。食物の重量が当該予め設定された重量を超えない場合に、食物量があまり多くないこと表し、この時当該食物を調理する過程において、多くの油煙が生成していない可能性があり、従ってレンジフードが大きい作動電力で作動する必要がない。従って、食物の重量が予め設定された重量を超えない場合に、レンジフードに大きい第1の予め設定された電力を配置することができ、食物の重量が当該予め設定された重量を超えない場合に、レンジフードに小さい第2の予め設定された電力を配置することができる。
【0068】
また、第1の予め設定された電力及び第2の予め設定された電力は予め設定された電力であり、実際の使用中、実際の需要に応じて第1の予め設定された電力及び第2の予め設定された電力の大きさを柔軟に設定することができる。
【0069】
例えば、予め設定された重量が1キログラムであり、第1の予め設定された電力が1キロワットであり、第2の予め設定された電力が500ワットである。即ち、食物の重量が1キログラムを超える場合に、レンジフードの目標作動電力を1キロワットに決定し、食物の重量が1キログラムを超えない場合に、レンジフードの目標作動電力を500ワットに決定する。
【0070】
第2の可能な実現形態としては、当該調理パラメータが当該食物の現在の色を含むシーンに利用される。この時、当該食物の色が予め設定された色範囲内にない場合に、第3の予め設定された電力設定を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該予め設定された色範囲が当該食物の正常な色範囲であり、当該食物の色が当該予め設定された色範囲内にある場合に、第4の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第3の予め設定された電力が当該第4の予め設定された電力よりも大きい。
【0071】
ここで、予め設定された色範囲が予め設定された色範囲であり、且つ当該予め設定された色範囲が当該食物の正常な色範囲である。当食物の現在の色が当該予め設定された色範囲にない場合に、食物が現在調理し過ぎた状態、例えば焦げた状態であることを表し、この時、当該食物を調理する過程において、より多くの油煙が生成される可能性があり、従って、レンジフードが大きい作動電力で作動する必要がある。食物の現在の色が当該予め設定された色範囲内にある場合に、食物が現在正常な調理状態であることを表し、この時、当該食物を調理する過程において多くの油煙が生成していない可能性があり、従って、レンジフードが大きい作動電力で作動する必要がない。従って、食物の現在の色が当該予め設定された色範囲にない場合に、レンジフードに大きい第3の予め設定された電力を配置することができ、食物の現在の色が当該予め設定された色範囲内にある場合に、レンジフードに小さい第4の予め設定された電力を配置することができる。
【0072】
また、第3の予め設定された電力及び第4の予め設定された電力が予め設定された電力であり、実際の使用中、実際の需要に応じて第3の予め設定された電力及び第4の予め設定された電力の大きさを柔軟に設定することができる。
【0073】
例えば、食物が調理し過ぎた的状態であるため、食物は、通常、焦げ黒色を呈し、従って、焦げ黒色に対応する画素値範囲を決定し、当該焦げ黒色に対応する画素値範囲に基づいて上記予め設定された色範囲を決定し、即ち、上記予め設定された色範囲に対応する画素値範囲は、当該焦げ黒色に対応する画素値範囲を含まない。
【0074】
第3の可能な実現形態としては、当該調理パラメータが煙霧濃度を含むシーンに利用される。この時、当該煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度を超える場合に、第5の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該煙霧濃度が当該予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、第6の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第5の予め設定された電力が当該第6の予め設定された電力よりも大きい。
【0075】
ここで、予め設定された煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度である。現在の煙霧濃度が当該予め設定された煙霧濃度を超える場合に、現在キッチンに多すぎる油煙があることを表し、この時、レンジフードが大きい作動電力で作動する必要がある。現在の煙霧濃度が当該予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、現在キッチンに多すぎる油煙がないことを表し、この時、レンジフードが大きい作動電力で作動する必要がない。従って、現在の煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度を超える場合に、レンジフードに大きい第5の予め設定された電力を配置することができ、現在の煙霧濃度が当該予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、レンジフードに小さい第6の予め設定された電力を配置することができる。
【0076】
また、第5の予め設定された電力及び第6の予め設定された電力は予め設定された電力であり、実際の使用中、実際の需要に応じて第5の予め設定された電力及び第6の予め設定された電力の大きさを柔軟に設定することができる。
【0077】
任意的に、当該調理パラメータに食物調理状態を表すための他のパラメータを含む場合に、同様に上記三つの可能な実現形態に従って当該他のパラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定することができる。
【0078】
また、当該調理パラメータが当該食物の重量と、当該食物の現在の色と、煙霧濃度との一つのみを含む場合に、上記三つの可能な実現形態中の一つに従ってレンジフードの目標作動電力を直接に決定することができる。
【0079】
当該調理パラメータが二つ以上のパラメータを含む場合に、この時、それぞれ上記三つの可能な実現形態中の一つに従って各パラメータに対応する目標作動電力を決定し、少なくとも二つの目標作動電力を取得し、その後、当該少なくとも二つの目標作動電力から最大目標作動電力を選択し、選択された目的電力により下述ステップ303を実行することができる。
【0080】
ステップ303において、当該レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御する。
【0081】
制御センターは、ステップ302でレンジフードの目標作動電力を決定した後、当該目標作動電力に基づいてレンジフードに制御命令を送信し、当該制御命令は、当該目標作動電力を持つ。レンジフードが当該制御命令を受信した後、それ自体のモータが当該制御命令の持つ当該目標作動電力に従って作動するように制御する。
【0082】
ステップ304において、現在において警報する必要があると決定された場合に、警報情報を生成して警報する。
【0083】
任意的に、本発明の実施例において、ステップ302が目標作動電力を決定した後、現在レンジフードが大きい作動電力で作動する必要があると決定された場合に、現在キッチンに油煙が多すぎることを表し、この時、制御センターは、警報することにより、キッチンにいる人に現在キッチンに油煙が多すぎることを提示することができる。
【0084】
特に、上記当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定する三つの可能な実現形態のうち、第2の可能な実現形態及び第3の可能な実現形態では、キッチンに安全問題がある可能性があり、従って、ステップ304を、以下の二つの情況に分けることができる。
【0085】
(1)ステップ303の第2の可能な実現形態において、第3の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定する場合に、現在食物の色が正常な色範囲にないことを表し、この時、食物が焦げた状態である可能性があり、この時、制御センターは、警報情報を生成し、現在の調理過程を警報することができる。
【0086】
ここで、当該警報情報は、音声情報であってもよく、当該音声情報を再生することで現在の調理過程を警報する。例えば、当該警報情報が予め設定されたリンギングであり、当該予め設定されたリンギングを再生した後、キッチンにいる人は、当該予め設定されたリンギングを聞いて、現在キッチンに油煙が多すぎると決定する。
【0087】
さらに、安全上の危険性の存在を避けるために、現在の調理過程にて警報した後、当該食物を調理する電源またはガスを遮断することもできる。
【0088】
(2)ステップ303の第3の可能な実現形態において、第5の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定する場合に、キッチンに煙霧濃度が大きすぎることを表し、この時、キッチンにいる人の安全に影響を与える可能性があり、従って、制御センターは、警報情報を生成し、現在の調理過程を警報することができる。
【0089】
さらに、安全危険性の存在を避けるために、現在の調理過程にて警報を行った後、さらに当該食物を調理する電源またはガスを遮断することができる。
【0090】
本発明の実施例において、現在調理している食物の調理パラメータに基づいて、レンジフードの目標作動電力を決定することにより、レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御する。調理パラメータが食物の調理中の状態を説明するためのものであり、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法により、食物の調理中の状態に基づいて、レンジフードの作動電力を自動的に調整することを実現し、レンジフードの作動電力を人工的に調整することを避け、レンジフードを制御する効率を向上させ、これによりレンジフードのユーザ体験を向上させる。
【0091】
図4は、本発明の実施例に提供される一つのレンジフードを制御する装置のブロック図である。
図4を参照し、当該装置は、取得モジュール401と、決定モジュール402と、制御モジュール403とを含む。
【0092】
取得モジュール401は、現在調理している食物の調理パラメータを取得するために用いられ、当該調理パラメータは、当該食物の調理中の状態を説明するためのものである。
決定モジュール402は、当該調理パラメータに基づいてレンジフードの目標作動電力を決定するために用いられる。
制御モジュール403は、当該レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御するために用いられる。
【0093】
任意的に、当該調理パラメータは、当該食物の重量と、当該食物の現在の色と、煙霧濃度との少なくとも一つを含み、
当該取得モジュール401は、
当該食物を調理するレンジ台または鍋により報告された重量データを受信し、且つ当該重量データに基づいて当該食物の重量を決定するステップと、
カメラにより採取された当該食物の写真を取得し、且つ当該写真における画素点の画素値に基づいて当該食物の現在の色を決定するステップと、
煙霧濃度センサーにより報告された煙霧濃度を受信するステップと、
の少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0094】
任意的に、当該調理パラメータは、当該食物の重量を含み、
当該決定モジュール402は、具体的に、
当該食物の重量が予め設定された重量を超える場合に、第1の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、
当該食物の重量が予め設定された重量を超えない場合に、第2の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第1の予め設定された電力が当該第2の予め設定された電力よりも大きいために用いられる。
【0095】
任意的に、当該調理パラメータは、当該食物の現在の色を含み、
当該決定モジュール402は、具体的に、
当該食物の色が予め設定された色範囲内にない場合に、第3の予め設定された電力設定を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該予め設定された色範囲が当該食物の正常な色範囲であり、
当該食物の色が当該予め設定された色範囲内にある場合に、第4の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第3の予め設定された電力が当該第4の予め設定された電力よりも大きいために用いられる。
【0096】
任意的に、当該決定モジュール402は、さらに
警報情報を生成し、現在の調理過程にて警報し、
当該食物を調理する電源またはガスを遮断するために用いられる。
【0097】
任意的に、当該調理パラメータは、煙霧濃度を含み、
当該決定モジュール402は、具体的に、
当該煙霧濃度が予め設定された煙霧濃度を超える場合に、第5の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、
当該煙霧濃度が当該予め設定された煙霧濃度を超えない場合に、第6の予め設定された電力を当該レンジフードの目標作動電力として設定し、当該第5の予め設定された電力が当該第6の予め設定された電力よりも大きいために用いられる。
【0098】
任意的に、当該決定モジュール402は、さらに、
警報情報を生成し、現在の調理過程にて警報し、
当該食物を調理する電源またはガスを遮断するために用いられる。
【0099】
本発明の実施例において、現在調理している食物の調理パラメータに基づいて、レンジフードの目標作動電力を決定することにより、レンジフードを当該目標作動電力に従って作動するように制御する。調理パラメータが食物の調理中の状態を説明するためのものであり、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法により、食物の調理中の状態に基づいて、レンジフードの作動電力を自動的に調整することを実現し、レンジフードの作動電力を人工的に調整することを避け、レンジフードを制御する効率を向上させ、これによりレンジフードのユーザ体験を向上させる。
【0100】
上記実施例における装置について、ここで、各モジュールが操作を実行する具体的な形態は、すでに当該方法に関する実施例に詳しく説明され、ここで詳しく説明しない。
【0101】
図5は、本発明の実施例に提供されるレンジフードを制御する装置500のブロック図である。例えば、装置500は、携帯電話、コンピュータ、メッセージ送受信機、ゲーム機、タブレットデバイス、医療機器、フィットネス機器、PDA等のものであってもよい。
【0102】
図5を参照すると、装置500は、プロセッサユニット502と、メモリ504と、電源ユニット506と、マルチメディアユニット508と、オーディオユニット510と、入力/出力(I/O)インターフェース512と、センサーユニット514と、通信ユニット516とからなる群から選ばれる少なくとも1つを有してもよい。
【0103】
プロセッサユニット502は、一般的には、装置500の全体の操作、例えば、表示、電話呼び出し、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作を制御する。プロセッサユニット502は、上記した方法におけるステップの一部又は全部を実現できるように、命令を実行する少なくとも1つのプロセッサ520を有してもよい。なお、プロセッサユニット502は、他のユニットとのインタラクションの便宜を図るように、少なくとも1つのモジュールを有してもよい。例えば、プロセッサユニット502は、マルチメディアユニット508とのインタラクションの便宜を図るように、マルチメディアモジュールを有してもよい。
【0104】
メモリ504は、装置500での操作をサポートするように、各種のデータを記憶するように配置される。これらのデータは、例えば、装置500で何れのアプリケーション又は方法を操作するための命令、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、画像、ビデオ等を含む。メモリ804は、何れの種類の揮発性又は不揮発性メモリ、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random Access Memory)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read Only Memory)、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、読み出し専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク、または光ディスクにより、またはそれらの組み合わせにより実現することができる。
【0105】
電源ユニット506は、装置500の各種ユニットに電源を供給するためのものであり、電源管理システムと、1つ又は複数の電源と、装置500のために電力を生成したり、又は管理したり、又は分配することに関連する他のユニットとを有してもよい。
【0106】
マルチメディアユニット508は、装置500とユーザとの間に出力インターフェースを提供するスクリーンを有してもよい。スクリーンは、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)やタッチパネル(TP)を有してもよい。スクリーンは、タッチパネルを有する場合、ユーザからの入力信号を受信するように、タッチスクリーンになることができる。また、タッチパネルは、タッチや、スライドや、タッチパネル上の手振りを感知するように、少なくとも1つのタッチセンサーを有する。タッチセンサーは、タッチやスライド作動の境界を感知できるだけではなく、タッチやスライド操作と関連する持続時間や圧力も感知できる。一実施例では、マルチメディアユニット508は、フロントカメラ及び/又はバックカメラを有してもよい。装置500が、例えば、撮影モードやビデオモードのような操作モードにある際、フロントカメラ及び/又はバックカメラが外部のマルチメディアデータを受信できる。フロントカメラ及びバックカメラのそれぞれは、固定の光学レンズ系であってもよいし、焦点距離及び光学ズーム能力を有するものであってもよい。
【0107】
オーディオユニット510は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように配置される。例えば、オーディオユニット510は、マイクロフォン(MiC)を有してもよい。装置500が、例えば、呼び出しモード、記録モード、又は音声認識モードのような操作モードにあるとき、マイクロフォンは、外部のオーディオ信号を受信するように配置される。受信したオーディオ信号は、メモリ504にさらに記憶されてもよいし、通信ユニット516を介して送信されてもよい。一実施例では、オーディオユニット510は、オーディオ信号を出力するためのスピーカをさらに有してもよい。
【0108】
I/Oインターフェース512は、プロセッサユニット502と外部のインターフェースモジュールとの間にインターフェースを提供するためのものである。上記外部のインターフェースモジュールは、キーボードや、クリックホイールや、ボタン等であってもよい。これらのボタンは、ホームボタンや、音量ボタンや、スタートボタンや、ロックボタンであってもよいが、それらに限らない。
【0109】
センサーユニット514は、装置500のために各方面の状態を評価する少なくとも1つのセンサーを有してもよい。例えば、センサーユニット514は、装置500のオン/オフ状態や、ユニットの相対的な位置を検出することができる。例えば、前記ユニットは、装置500のディスプレイ及びキーパッドである。センサーユニット514は、装置500又は装置500の1つのユニットの位置の変化、ユーザによる装置500への接触の有無、装置500の方向又は加速/減速、装置500の温度変化などを検出することができる。センサーユニット514は、何れの物理的な接触もない場合に付近の物体を検出するように配置される近接センサーを有してもよい。センサーユニット514は、イメージングアプリケーションに用いるための光センサー、例えば、CMOS又はCCD画像センサーを有してもよい。一実施例では、当該センサーユニット514は、加速度センサー、ジャイロスコープセンサー、磁気センサー、圧力センサー又は温度センサーをさらに有してもよい。
【0110】
通信ユニット516は、装置500と他の設備の間との無線又は有線通信の便宜を図るように配置される。装置500は、例えば、WiFi、2G又は3G、又はそれらの組み合わせの通信標準に基づく無線ネットワークにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信ユニット516は、ブロードキャストチャンネルを介して外部のブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャストに関する情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信ユニット516は、近距離通信を促進するために近距離無線通信(NFC)モジュールをさらに有してもよい。例えば、NFCモジュールは、無線周波数認識(RFID:Radio Frequency IDentification)技術、赤外線データ協会(IrDA:Infrared Data Association)技術、超広帯域無線(UWB:Ultra Wide Band)技術、ブルートゥース(BT:Bluetooth)技術及び他の技術に基づいて実現されてもよい。
【0111】
例示的な実施例では、装置500は、上記した方法を実行するために、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、デジタル信号処理デバイス(DSPD:Digital Signal Processing Device)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:Programmable Logic Device)、書替え可能ゲートアレイ(FPGA:Field−Programmable Gate Array)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、又は他の電子機器によって実現されてもよい。
【0112】
例示的な実施例では、命令を有する非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、例えば、命令を有するメモリ504をさらに提供する。この命令は、装置500のプロセッサ520により実行されて上記した方法を実行する。例えば、前記非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、RAM、CD−ROM、磁気テープ、フロッピー(登録商標)ディスク及び光データメモリ等であってもよい。
【0113】
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記記憶媒体における命令が端末のプロセッサにより実行されると、端末が上記の実施例に提供されるレンジフードを制御する方法を実行するようにする。
【0114】
当業者は、明細書に対する理解、及び明細書に記載された発明に対する実施を介して、本発明の他の実施形態を容易に取得することができる。本発明は、本発明に対する任意の変形、用途、又は適応的な変化を含み、このような変形、用途、又は適応的な変化は、本発明の一般的な原理に従い、本発明では開示していない本技術分野の公知知識、又は通常の技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものにすぎず、本発明の真の範囲と主旨は、以下の特許請求の範囲に基づいて示される。
【0115】
本発明は、上記で記述され、図面で図示した特定の構成に限定されず、その範囲を逸脱しない範囲で、様々な修正や変更することができる。本発明の範囲は、添付される特許請求の範囲のみにより限定される。