特許第6868711号(P6868711)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 蘇州汪永亨絲綢科技文化有限公司の特許一覧

<>
  • 特許6868711-宋錦織物用アイロンがけ機構 図000002
  • 特許6868711-宋錦織物用アイロンがけ機構 図000003
  • 特許6868711-宋錦織物用アイロンがけ機構 図000004
  • 特許6868711-宋錦織物用アイロンがけ機構 図000005
  • 特許6868711-宋錦織物用アイロンがけ機構 図000006
  • 特許6868711-宋錦織物用アイロンがけ機構 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6868711
(24)【登録日】2021年4月14日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】宋錦織物用アイロンがけ機構
(51)【国際特許分類】
   D06F 71/40 20060101AFI20210426BHJP
【FI】
   D06F71/40
【請求項の数】9
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2019-556234(P2019-556234)
(86)(22)【出願日】2018年11月27日
(65)【公表番号】特表2021-510088(P2021-510088A)
(43)【公表日】2021年4月15日
(86)【国際出願番号】CN2018117580
(87)【国際公開番号】WO2020107191
(87)【国際公開日】20200604
【審査請求日】2019年10月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】519364875
【氏名又は名称】蘇州汪永亨絲綢科技文化有限公司
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU WANG YONGHENG SILK SCIENCE AND TECHNOLOGY CULTURE CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 海生
【審査官】 安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭54−032395(JP,U)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0117614(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第107724036(CN,A)
【文献】 中国実用新案第205874806(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第105239344(CN,A)
【文献】 中国実用新案第207739022(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第107904904(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第108517673(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第108589230(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 71/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体を含み、前記装置本体には支持柱(1)が設置され、前記支持柱(1)の上方には支持ビーム(3)が設置され、前記支持ビーム(3)と支持柱(1)とは溶接により接続され、前記支持ビーム(3)の上方には導線配管(4)が設置され、前記導線配管(4)と支持柱(1)とはネジによって固定して接続され、前記導線配管(4)は中空構造であり、前記装置本体にはアイロンがけプレート(5)が設置され、前記アイロンがけプレート(5)は導線配管(4)の上方に取り付けられ、前記アイロンがけプレート(5)と導線配管(4)とはネジによって固定して接続される宋錦織物用アイロンがけ機構であって、
前記アイロンがけプレート(5)の側面には制限係合プレート(6)が設置され、前記制限係合プレート(6)とアイロンがけプレート(5)とはバックルによって係着して接続され、前記制限係合プレート(6)の端面には電源ユニットが設置され、前記アイロンがけプレート(5)の他の3つの側面には位置決めベースプレート(7)が設置され、前記位置決めベースプレート(7)には押圧ユニットが設置され、前記位置決めベースプレート(7)の底部にはスライドユニットAとスライドユニットBが設置されることを特徴とする宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項2】
前記支持柱(1)の底部にはフットパッド(2)が設置され、前記フットパッド(2)と支持柱(1)とは溶接方式によって固定して接続されることを特徴とする請求項1に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項3】
前記押圧ユニットは固定柱(8)、角度調整板(9)、ねじ棒(10)、押圧板(11)及び締め付けナット(12)を含み、前記押圧ユニットには固定柱(8)が設置され、前記固定柱(8)と位置決めベースプレート(7)とは溶接方式によって固定して接続され、前記固定柱(8)には角度調整板(9)が設置され、前記角度調整板(9)と固定柱(8)とはベアリングによって回転可能に接続され、前記角度調整板(9)にはねじ棒(10)が設置され、前記ねじ棒(10)と角度調整板(9)とはネジによって接続され、前記角度調整板(9)の底部には押圧板(11)が設置され、前記押圧板(11)と角度調整板(9)とはベアリングによって回転可能に接続され、前記ねじ棒(10)の頂部には締め付けナット(12)が設置され、前記締め付けナット(12)とねじ棒(10)とは溶接方式によって固定して接続されることを特徴とする請求項1に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項4】
前記押圧板(11)の底部端面には布パッドが設置され、前記布パッドと押圧板(11)とは接着剤で粘着して接続されることを特徴とする請求項3に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項5】
前記スライドユニットAは第1パレット(13)、固定ブラケット(14)及びガイドホイール(15)を含み、前記スライドユニットAには第1パレット(13)が設置され、前記第1パレット(13)の底部と支持ビーム(3)とは溶接方式によって固定して接続され、前記第1パレット(13)の側面には固定ブラケット(14)が設置され、前記固定ブラケット(14)と位置決めベースプレート(7)の底部はネジによって固定され、前記固定ブラケット(14)にはガイドホイール(15)が設置され、前記ガイドホイール(15)と固定ブラケット(14)は回転可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項6】
前記ガイドホイール(15)は2個設置され、2個のガイドホイール(15)はそれぞれ第1パレット(13)の上端面と下端面に設置されることを特徴とする請求項5に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項7】
前記スライドユニットBは、第2パレット(16)、ブラケット(17)、スライドロッド(18)及びシュート(19)を含み、前記スライドユニットBには第2パレット(16)が設置され、前記第2パレット(16)の底部と支持ビーム(3)とは溶接方式によって固定して接続され、前記第2パレット(16)の上端面にはブラケット(17)が設置され、前記ブラケット(17)と第2パレット(16)とはネジによって固定して接続され、前記ブラケット(17)にはスライドロッド(18)が設置され、前記スライドロッド(18)は円柱状構造であり、前記スライドロッド(18)とブラケット(17)とは溶接方式によって接続され、前記位置決めベースプレート(7)の底面にはシュート(19)が設置され、前記シュート(19)と位置決めベースプレート(7)とは溶接方式によって接続されることを特徴とする請求項1に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項8】
スライドロッド(18)に対応する前記シュート(19)の位置には円形溝が設置され、前記シュート(19)とスライドロッド(18)とはスライド可能に接続されることを特徴とする請求項7に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【請求項9】
前記電源ユニットは電源ボックス(20)、ソケット(21)、制限スライドレール(22)、制限フレーム(23)及びソケットバッフル(24)を含み、前記電源ユニットには電源ボックス(20)が設置され、前記電源ボックス(20)と制限係合プレート(6)とはネジによって固定して接続され、前記電源ボックス(20)にはソケット(21)が設置され、前記ソケット(21)と電源ユニットとは電気的に接続され、前記電源ボックス(20)の端面には制限スライドレール(22)が設置され、前記制限スライドレール(22)と電源ボックス(20)とは接着剤で粘着して接続され、前記制限スライドレール(22)の底部には制限フレーム(23)が設置され、前記制限フレーム(23)と制限スライドレール(22)は一体成形構造であり、前記電源ユニットにはソケットバッフル(24)が設置され、前記ソケットバッフル(24)と制限スライドレール(22)とはスライド可能に接続され、制限フレーム(23)によってソケットバッフル(24)が制限されることを特徴とする請求項1に記載の宋錦織物用アイロンがけ機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイロンがけ装置に関し、具体的には、宋錦織物用アイロンがけ機構に関する。
【背景技術】
【0002】
アイロンがけとは、アイロンを加熱して衣類にアイロンがけをすることを指す。一般的には、アイロンを使って衣類にアイロンがけをし、衣類の皺をのばす。昔は「熨斗」と呼ばれ、「火熨斗」、「鉄熨斗」とも呼ばれる。通常、金属で製造されるが、昔は炭火で加熱してから衣類にアイロンがけをするのが一般的である。
【0003】
しかし、宋錦織物にアイロンがけをする場合、通常押圧構造がなく、一般的な衣類と同様に直接アイロンがけをするが、宋錦織物が比較的薄いので、このようなアイロンがけ構造を使用すると、宋錦織物にズレが発生して、アイロンがけの品質上の問題を引き起こすことから、既存のアイロンがけ設備は実際に使用する時にとても不便であり、そのため、それを改良する必要がある。本発明は、宋錦織物用アイロンがけ機構を提供することにより、前記背景技術の問題を解決することを目的とする。
【発明の概要】
【0004】
上記の目的を達成させるため、本発明は、次のような技術案を提供する。
【0005】
宋錦織物用アイロンがけ機構であって、装置本体を含み、前記装置本体には支持柱が設置され、前記支持柱の上方には支持ビームが設置され、前記支持ビームと支持柱とは溶接により接続され、前記支持ビームの上方には導線配管が設置され、前記導線配管と支持柱とはネジによって固定して接続され、前記導線配管は中空構造であり、前記装置本体にはアイロンがけプレートが設置され、前記アイロンがけプレートは導線配管の上方に取り付けられ、前記アイロンがけプレートと導線配管とはネジによって固定して接続され、前記アイロンがけプレートの側面には制限係合プレートが設置され、前記制限係合プレートとアイロンがけプレートとはバックルによって係着して接続され、前記制限係合プレートの端面には電源ユニットが設置され、前記アイロンがけプレートの他の3つの側面には位置決めベースプレートが設置され、前記位置決めベースプレートには押圧ユニットが設置され、前記位置決めベースプレートの底部にはスライドユニットAとスライドユニットBが設置される。
【0006】
本発明の更なる態様として、前記支持柱の底部にはフットパッドが設置され、前記フットパッドと支持柱とは溶接方式によって固定して接続される。
【0007】
本発明の更なる態様として、前記押圧ユニットは固定柱、角度調整板、ねじ棒、押圧板及び締め付けナットを含み、前記押圧ユニットには固定柱が設置され、前記固定柱と位置決めベースプレートとは溶接方式によって固定して接続され、前記固定柱には角度調整板が設置され、前記角度調整板と固定柱とはベアリングによって回転可能に接続され、前記角度調整板にはねじ棒が設けられ、前記ねじ棒と角度調整板とはネジによって接続され、前記角度調整板の底部には押圧板が設置され、前記押圧板と角度調整板とはベアリングによって回転可能に接続され、前記ねじ棒の頂部には締め付けナットが設置され、前記締め付けナットとねじ棒とは溶接方式によって固定して接続される。
【0008】
本発明の更なる態様として、前記押圧板の底部端面には布パッドが設置され、前記布パッドと押圧板とは接着剤で粘着して接続される。
【0009】
本発明の更なる態様として、前記スライドユニットAは第1パレット、固定ブラケット及びガイドホイールを含み、前記スライドユニットAには第1パレットが設置され、前記第1パレットの底部と支持ビームとは溶接方式によって固定して接続され、前記第1パレットの側面には固定ブラケットが設置され、前記固定ブラケットと位置決めベースプレートの底部はネジによって固定され、前記固定ブラケットにはガイドホイールが設置され、前記ガイドホイールと固定ブラケットとは回転可能に接続される。
【0010】
本発明の更なる態様として、前記ガイドホイールは2個設置され、2個のガイドホイールはそれぞれ第1パレットの上端面と下端面に設置される。
【0011】
本発明の更なる態様として、前記スライドユニットBは、第2パレット、ブラケット、スライドロッド及びシュートを含み、前記スライドユニットBには第2パレットが設置され、前記第2パレットの底部と支持ビームとは溶接方式によって固定して接続され、前記第2パレットの上端面にはブラケットが設置され、前記ブラケットと第2パレットとはネジによって固定して接続され、前記ブラケットにはスライドロッドが設置され、前記スライドロッドは円柱状構造であり、前記スライドロッドとブラケットとは溶接方式によって接続され、前記位置決めベースプレートの底面にはシュートが設置され、前記シュートと位置決めベースプレートとは溶接方式によって接続される。
【0012】
本発明の更なる態様として、スライドロッドに対応する前記シュートの位置には円形溝が設置され、前記シュートとスライドロッドとはスライド可能に接続される。
【0013】
本発明の更なる態様として、前記電源ユニットは電源ボックス、ソケット、制限スライドレール、制限フレーム及びソケットバッフルを含み、前記電源ユニットには電源ボックスが設置され、前記電源ボックスと制限係合プレートとはネジによって固定して接続され、前記電源ボックスにはソケットが設けられ、前記ソケットと電源ユニットとは電気的に接続され、前記電源ボックスの端面には制限スライドレールが設置され、前記制限スライドレールと電源ボックスとは接着剤で粘着して接続され、前記制限スライドレールの底部には制限フレームが設置され、前記制限フレームと制限スライドレールは一体成形構造であり、前記電源ユニットにはソケットバッフルが設けられ、前記ソケットバッフルと制限スライドレールとはスライド可能に接続され、制限フレームによってソケットバッフルが制限される。
【0014】
従来技術に比べ、本発明の有益な効果は、次のとおりである。
【0015】
1. アイロンがけ時、押圧ユニットによって宋錦織物を押圧し、このような方式によって、アイロンがけ時に起きる宋錦織物のズレを回避する。
【0016】
2、調整時に、スライドユニットBによって位置決めベースプレートをガイドし、ガイドする過程において、シュートとスライドロッドとの間の相互作用により、位置決めベースプレートを全体として移動させ、その安定性を確保する。
【0017】
3、2個のスライドユニットAにより位置決めベースプレートの中央部で湾曲が発生しないことを確保し、長時間にわたって装置本体を使っても大きなズレが生じないことを確保し、位置決めベースプレートの湾曲による押圧の不安定さによって引き起こされる緩みや脱離の現象を回避する。
【0018】
前記のとおり、本発明は、構造が簡単であり、押圧構造、スライドユニットA及びスライド機構Bによって、アイロンがけ時に宋錦織物をアイロンがけプレートの上端面に安定的に敷くことを効果的に確保し、アイロンがけの品質を向上させ、アイロンがけのズレによる品質上の問題を回避する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】宋錦織物用アイロンがけ機構の構造模式図である。
図2】宋錦織物用アイロンがけ機構の電源ユニットの構造模式図である。
図3】宋錦織物用アイロンがけ機構の電源ユニットのA−A矢視断面図である。
図4】宋錦織物用アイロンがけ機構の押圧構造の構造模式図である。
図5】宋錦織物用アイロンがけ機構のスライドユニットAの構造模式図である。
図6】宋錦織物用アイロンがけ機構のスライドユニットBの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、特定の実施形態を参照しながら本発明の技術案についてより詳細に説明する。
【0021】
実施例1
本発明の態様
図1−6を参照すると、宋錦織物用アイロンがけ機構は、装置本体を含み、前記装置本体には支持柱1が設置され、前記支持柱1の底部にはフットパッド2が設置され、前記フットパッド2と支持柱1とは溶接方式によって固定して接続される。前記支持柱1の上方には支持ビーム3が設置され、前記支持ビーム3と支持柱1とは溶接により接続される。前記支持ビーム3の上方には導線配管4が設置され、前記導線配管4と支持柱1とはネジによって固定して接続される。前記導線配管4は中空構造であり、前記装置本体にはアイロンがけプレート5が設置され、前記アイロンがけプレート5は導線配管4の上方に取り付けられ、前記アイロンがけプレート5と導線配管4とはネジによって固定して接続される。前記アイロンがけプレート5の側面には制限係合プレート6が設置され、前記制限係合プレート6とアイロンがけプレート5とはバックルによって係着して接続される。前記アイロンがけプレート5の他の3つの側面には位置決めベースプレート7が設置され、前記位置決めベースプレート7には押圧ユニットが設置され、前記押圧ユニットは固定柱8、角度調整板9、ねじ棒10、押圧板11及び締め付けナット12を含み、前記押圧ユニットには固定柱8が設置され、前記固定柱8と位置決めベースプレート7とは溶接方式によって固定して接続される。前記固定柱8には角度調整板9が設置され、前記角度調整板9と固定柱8とはベアリングによって回転可能に接続される。前記角度調整板9にはねじ棒10が設けられ、前記ねじ棒10と角度調整板9とはネジによって接続される。前記角度調整板9の底部には押圧板11が設置され、前記押圧板11と角度調整板9とはベアリングによって回転可能に接続される。前記押圧板11の底部端面には布パッドが設置され、前記布パッドと押圧板11とは接着剤で粘着して接続される。前記ねじ棒10の頂部には締め付けナット12が設置され、前記締め付けナット12とねじ棒10とは溶接方式によって固定して接続される。前記位置決めベースプレート7の底部にはスライドユニットAとスライドユニットBが設置され、前記スライドユニットAは第1パレット13、固定ブラケット14及びガイドホイール15を含み、前記スライドユニットAには第1パレット13が設置され、前記第1パレット13の底部と支持ビーム3とは溶接方式によって固定して接続される。前記第1パレット13の側面には固定ブラケット14が設置され、前記固定ブラケット14と位置決めベースプレート7の底部はネジによって固定され、前記固定ブラケット14にはガイドホイール15が設置され、前記ガイドホイール15と固定ブラケット14とは回転可能に接続される。前記ガイドホイール15は2個設置され、2個のガイドホイール15はそれぞれ第1パレット13の上端面と下端面に設置され、前記スライドユニットBは第2パレット16、ブラケット17、スライドロッド18及びシュート19を含み、前記スライドユニットBには第2パレット16が設置され、前記第2パレット16の底部と支持ビーム3とは溶接方式によって固定して接続される。前記第2パレット16の上端面にはブラケット17が設置され、前記ブラケット17と第2パレット16とはネジによって固定して接続される。前記ブラケット17にはスライドロッド18が設置され、前記スライドロッド18は円柱状構造であり、前記スライドロッド18とブラケット17とは溶接方式によって接続される。前記位置決めベースプレート7の底面にはシュート19が設置され、前記シュート19と位置決めベースプレート7とは溶接方式によって接続される。スライドロッド18に対応する前記シュート19の位置には円形溝が設置され、前記シュート19とスライドロッド18とはスライド可能に接続される。前記制限係合プレート6の端面には電源ユニットが設置される。
【0022】
前記電源ユニットは電源ボックス20、ソケット21、制限スライドレール22、制限フレーム23及びソケットバッフル24を含み、前記電源ユニットには電源ボックス20が設置され、前記電源ボックス20と制限係合プレート6とはネジによって固定して接続される。前記電源ボックス20にはソケット21が設けられ、前記ソケット21と電源ユニットとは電気的に接続される。前記電源ボックス20の端面には制限スライドレール22が設置され、前記制限スライドレール22と電源ボックス20とは接着剤で粘着して接続される。前記制限スライドレール22の底部には制限フレーム23が設置され、前記制限フレーム23と制限スライドレール22は一体成形構造であり、前記電源ユニットにはソケットバッフル24が設けられ、前記ソケットバッフル24と制限スライドレール22とはスライド可能に接続される。制限フレーム23によってソケットバッフル24が制限される。
【0023】
本発明の作動原理は、以下のとおりである。装置本体を使用する時、宋錦織物をアイロンがけプレート5の上端面に敷き、アイロンがけ時に、押圧ユニットによって宋錦織物を押圧し、このような方式によって、アイロンがけ時に起きる宋錦織物のズレを回避する。押圧する際には、先ず位置決めベースプレート7の位置を調整し、調整時、スライドユニットBにより位置決めベースプレート7をガイドし、ガイドする過程において、シュート19とスライドロッド18との間の相互作用により、位置決めベースプレート7を全体として移動させ、その安定性を確保し、且つ2個のスライドユニットAにより位置決めベースプレート7の中央部で湾曲が発生しないことを確保し、長時間にわたって装置本体を使っても大きなズレが生じないことを確保し、位置決めベースプレート7の湾曲による押圧の不安定さによって引き起こされる緩めや脱離の現象を回避する。
【0024】
実施例2
位置決め構造が設けられていない場合の態様は、以下のとおりである。
【0025】
図1−3を参照すると、宋錦織物用アイロンがけ機構は、装置本体を含み、前記装置本体には支持柱1が設置され、前記支持柱1の底部にはフットパッド2が設置され、前記フットパッド2と支持柱1とは溶接方式によって固定して接続される。前記支持柱1の上方には支持ビーム3が設置され、前記支持ビーム3と支持柱1とは溶接により接続される。前記支持ビーム3の上方には導線配管4が設置され、前記導線配管4と支持柱1とはネジによって固定して接続される。前記導線配管4は中空構造であり、前記装置本体にはアイロンがけプレート5が設置され、前記アイロンがけプレート5は導線配管4の上方に取り付けられ、前記アイロンがけプレート5と導線配管4とはネジによって固定して接続される。前記アイロンがけプレート5の側面には制限係合プレート6が設置され、前記制限係合プレート6とアイロンがけプレート5とはバックルによって係着して接続される。前記制限係合プレート6の端面には電源ユニットが設置される。
【0026】
前記電源ユニットは電源ボックス20、ソケット21、制限スライドレール22、制限フレーム23及びソケットバッフル24を含み、前記電源ユニットには電源ボックス20が設置され、前記電源ボックス20と制限係合プレート6とはネジによって固定して接続される。前記電源ボックス20にはソケット21が設けられ、前記ソケット21と電源ユニットとは電気的に接続される。前記電源ボックス20の端面には制限スライドレール22が設置され、前記制限スライドレール22と電源ボックス20とは接着剤で粘着して接続される。前記制限スライドレール22の底部には制限フレーム23が設置され、前記制限フレーム23と制限スライドレール22は一体成形構造であり、前記電源ユニットにはソケットバッフル24が設けられ、前記ソケットバッフル24と制限スライドレール22とはスライド可能に接続される。制限フレーム23によってソケットバッフル24が制限される。
【0027】
本発明の作動原理は、以下のとおりである。装置本体を使用する時、宋錦織物をアイロンがけプレート5の上端面に敷く。
【0028】
実施例3
位置決め構造が設けられるが、1方向ガイド構造のスライドユニットAのみを備える場合の態様は、以下のとおりである。
【0029】
図1−5を参照すると、宋錦織物用アイロンがけ機構は、装置本体を含み、前記装置本体には支持柱1が設置され、前記支持柱1の底部にはフットパッド2が設置され、前記フットパッド2と支持柱1とは溶接方式によって固定して接続される。前記支持柱1の上方には支持ビーム3が設置され、前記支持ビーム3と支持柱1とは溶接により接続される。前記支持ビーム3の上方には導線配管4が設置され、前記導線配管4と支持柱1とはネジによって固定して接続される。前記導線配管4は中空構造であり、前記装置本体にはアイロンがけプレート5が設置され、前記アイロンがけプレート5は導線配管4の上方に取り付けられ、前記アイロンがけプレート5と導線配管4とはネジによって固定して接続される。前記アイロンがけプレート5の側面には制限係合プレート6が設置され、前記制限係合プレート6とアイロンがけプレート5とはバックルによって係着して接続される。前記アイロンがけプレート5の他の3つの側面には位置決めベースプレート7が設置され、前記位置決めベースプレート7には押圧ユニットが設置され、前記押圧ユニットは固定柱8、角度調整板9、ねじ棒10、押圧板11及び締め付けナット12を含み、前記押圧ユニットには固定柱8が設置され、前記固定柱8と位置決めベースプレート7とは溶接方式によって固定して接続される。前記固定柱8には角度調整板9が設置され、前記角度調整板9と固定柱8とはベアリングによって回転可能に接続される。前記角度調整板9にはねじ棒10が設けられ、前記ねじ棒10と角度調整板9とはネジによって接続される。前記角度調整板9の底部には押圧板11が設置され、前記押圧板11と角度調整板9とはベアリングによって回転可能に接続される。前記押圧板11の底部端面には布パッドが設置され、前記布パッドと押圧板11とは接着剤で粘着して接続される。前記ねじ棒10の頂部には締め付けナット12が設置され、前記締め付けナット12とねじ棒10とは溶接方式によって固定して接続される。前記位置決めベースプレート7の底部にはスライドユニットAが設置され、前記スライドユニットAは第1パレット13、固定ブラケット14及びガイドホイール15を含み、前記スライドユニットAには第1パレット13が設置され、前記第1パレット13の底部と支持ビーム3とは溶接方式によって固定して接続される。前記第1パレット13の側面には固定ブラケット14が設置され、前記固定ブラケット14と位置決めベースプレート7の底部はネジによって固定され、前記固定ブラケット14にはガイドホイール15が設置され、前記ガイドホイール15と固定ブラケット14とは回転可能に接続される。前記ガイドホイール15は2個設置され、2個のガイドホイール15はそれぞれ第1パレット13の上端面と下端面に設置され、前記制限係合プレート6の端面には電源ユニットが設置される。
【0030】
前記電源ユニットは電源ボックス20、ソケット21、制限スライドレール22、制限フレーム23及びソケットバッフル24を含み、前記電源ユニットには電源ボックス20が設置され、前記電源ボックス20と制限係合プレート6とはネジによって固定して接続される。前記電源ボックス20にはソケット21が設けられ、前記ソケット21と電源ユニットとは電気的に接続される。前記電源ボックス20の端面には制限スライドレール22が設置され、前記制限スライドレール22と電源ボックス20とは接着剤で粘着して接続される。前記制限スライドレール22の底部には制限フレーム23が設置され、前記制限フレーム23と制限スライドレール22は一体成形構造であり、前記電源ユニットにはソケットバッフル24が設けられ、前記ソケットバッフル24と制限スライドレール22とはスライド可能に接続される。制限フレーム23によってソケットバッフル24が制限される。
【0031】
本発明の作動原理は、以下のとおりである。装置本体を使用する時、宋錦織物をアイロンがけプレート5の上端面に敷き、アイロンがけ時に、押圧ユニットによって宋錦織物を押圧し、このような方式によって、アイロンがけ時に起きる宋錦織物のズレを回避する。押圧する際には、先ず位置決めベースプレート7の位置を調整し、中間の2個のスライドユニットAにより位置決めベースプレート7の中央部で湾曲が発生しないことを確保し、長時間にわたって装置本体を使っても大きなズレが生じないことを確保し、位置決めベースプレート7の湾曲による押圧の不安定さによって引き起こされる緩めや脱離の現象を回避する。
【0032】
実施例4
位置決め構造が設けられるが、1方向ガイド構造のスライドユニットBのみを備える場合の態様は、以下のとおりである。
【0033】
図1−4及び図6を参照すると、宋錦織物用アイロンがけ機構は、装置本体を含み、前記装置本体には支持柱1が設置され、前記支持柱1の底部にはフットパッド2が設置され、前記フットパッド2と支持柱1とは溶接方式によって固定して接続される。前記支持柱1の上方には支持ビーム3が設置され、前記支持ビーム3と支持柱1とは溶接により接続される。前記支持ビーム3の上方には導線配管4が設置され、前記導線配管4と支持柱1とはネジによって固定して接続される。前記導線配管4は中空構造であり、前記装置本体にはアイロンがけプレート5が設置され、前記アイロンがけプレート5は導線配管4の上方に取り付けられ、前記アイロンがけプレート5と導線配管4とはネジによって固定して接続される。前記アイロンがけプレート5の側面には制限係合プレート6が設置され、前記制限係合プレート6とアイロンがけプレート5とはバックルによって係着して接続される。前記アイロンがけプレート5の他の3つの側面には位置決めベースプレート7が設置され、前記位置決めベースプレート7には押圧ユニットが設置され、前記押圧ユニットは固定柱8、角度調整板9、ねじ棒10、押圧板11及び締め付けナット12を含み、前記押圧ユニットには固定柱8が設置され、前記固定柱8と位置決めベースプレート7とは溶接方式によって固定して接続される。前記固定柱8には角度調整板9が設置され、前記角度調整板9と固定柱8とはベアリングによって回転可能に接続される。前記角度調整板9にはねじ棒10が設けられ、前記ねじ棒10と角度調整板9とはネジによって接続される。前記角度調整板9の底部には押圧板11が設置され、前記押圧板11と角度調整板9とはベアリングによって回転可能に接続される。前記押圧板11の底部端面には布パッドが設置され、前記布パッドと押圧板11とは接着剤で粘着して接続される。前記ねじ棒10の頂部には締め付けナット12が設置され、前記締め付けナット12とねじ棒10とは溶接方式によって固定して接続される。前記位置決めベースプレート7の底部にはスライドユニットBが設置され、前記スライドユニットBは第2パレット16、ブラケット17、スライドロッド18及びシュート19を含み、前記スライドユニットBには第2パレット16が設置され、前記第2パレット16の底部と支持ビーム3とは溶接方式によって固定して接続される。前記第2パレット16の上端面にはブラケット17が設置され、前記ブラケット17と第2パレット16とはネジによって固定して接続される。前記ブラケット17にはスライドロッド18が設置され、前記スライドロッド18は円柱状構造であり、前記スライドロッド18とブラケット17とは溶接方式によって接続される。前記位置決めベースプレート7の底面にはシュート19が設置され、前記シュート19と位置決めベースプレート7とは溶接方式によって接続される。スライドロッド18に対応する前記シュート19の位置には円形溝が設置され、前記シュート19とスライドロッド18とはスライド可能に接続される。前記制限係合プレート6の端面には電源ユニットが設置される。
【0034】
前記電源ユニットは電源ボックス20、ソケット21、制限スライドレール22、制限フレーム23及びソケットバッフル24を含み、前記電源ユニットには電源ボックス20が設置され、前記電源ボックス20と制限係合プレート6とはネジによって固定して接続される。前記電源ボックス20にはソケット21が設けられ、前記ソケット21と電源ユニットとは電気的に接続される。前記電源ボックス20の端面には制限スライドレール22が設置され、前記制限スライドレール22と電源ボックス20とは接着剤で粘着して接続される。前記制限スライドレール22の底部には制限フレーム23が設置され、前記制限フレーム23と制限スライドレール22は一体成形構造であり、前記電源ユニットにはソケットバッフル24が設けられ、前記ソケットバッフル24と制限スライドレール22とはスライド可能に接続される。制限フレーム23によってソケットバッフル24が制限される。
【0035】
本発明の作動原理は以下のとおりである。装置本体を使用する時、宋錦織物をアイロンがけプレート5の上端面に敷き、アイロンがけ時に、押圧ユニットによって宋錦織物を押圧し、このような方式によって、アイロンがけ時に起きる宋錦織物のズレを回避する。押圧する際には、先ず位置決めベースプレート7の位置を調整し、調整時、スライドユニットBによって位置決めベースプレート7をガイドし、ガイドする過程において、シュート19とスライドロッド18との間の相互作用により、位置決めベースプレート7を全体として移動させ、その安定性を確保する。
【0036】
以上、本特許の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者が自分の持っている知識の範囲内において、本発明の要旨を逸脱せずに様々な変形を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6