(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6868717
(24)【登録日】2021年4月14日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】電動歯ブラシ用モータ
(51)【国際特許分類】
A61C 17/26 20060101AFI20210426BHJP
H02K 33/16 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
A61C17/26 A
H02K33/16 B
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2020-7066(P2020-7066)
(22)【出願日】2020年1月20日
(65)【公開番号】特開2020-116383(P2020-116383A)
(43)【公開日】2020年8月6日
【審査請求日】2020年1月20日
(31)【優先権主張番号】201910079451.1
(32)【優先日】2019年1月28日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201920149791.2
(32)【優先日】2019年1月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519140202
【氏名又は名称】中科(深▲せん▼)▲創▼新▲創▼意科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】謝 遠鵬
(72)【発明者】
【氏名】程 正軍
(72)【発明者】
【氏名】張 慧茹
(72)【発明者】
【氏名】謝 豊才
(72)【発明者】
【氏名】肖 君云
【審査官】
宮崎 賢司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2008−099462(JP,A)
【文献】
特開2008−228443(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第1875537(CN,A)
【文献】
中国特許出願公開第106300743(CN,A)
【文献】
欧州特許出願公開第01793468(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/26
H02K 33/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付けケース(100)、エンドカバー(101)、リード線(400)、及び、前記エンドカバー(101)を介して前記取り付けケース(100)の収納室内に固定して設けられる回転子ユニット(200)と固定子ユニット(300)を備える電動歯ブラシ用モータであって、
前記回転子ユニット(200)は、絶縁部材(201)、回転軸(202)、2つのコイル(203)、第1位置決めゴム部材(204)、及び複数の第1電磁鋼板(205)を備え、前記回転軸(202)の一端は、前記絶縁部材(201)及び前記第1位置決めゴム部材(204)のそれぞれを貫通して前記エンドカバー(101)から延出し、前記回転軸(202)の他端は、前記取り付けケース(100)の底部から延出し、複数の前記第1電磁鋼板(205)は、それぞれ前記第1位置決めゴム部材(204)に係合され、2つの前記コイル(203)は、前記絶縁部材(201)の制限溝に対応して設けられ、前記リード線(400)は、一端が2つの前記コイル(203)のそれぞれに接続され、他端が前記第1位置決めゴム部材(204)のそれぞれを貫通して前記エンドカバー(101)から引き出され、
前記固定子ユニット(300)は、2つの磁石タイル(301)、第2位置決めゴム部材(302)、及び複数の第2電磁鋼板(303)を備え、2つの前記磁石タイル(301)は、それぞれ前記絶縁部材(201)の両側に対応して設けられ、複数の前記第2電磁鋼板(303)は、前記第2位置決めゴム部材(302)の内側壁に係合され、前記第2位置決めゴム部材(302)は、前記第1位置決めゴム部材(204)に設けられる、
ことを特徴とする電動歯ブラシ用モータ。
【請求項2】
前記回転軸(202)には、2つのケーシング(500)が設けられ、2つのケーシング(500)は、前記回転子ユニット(200)と前記固定子ユニット(300)を前記回転軸(202)に位置決めして設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項3】
前記回転軸(202)には、2つの軸受け(102)が設けられ、2つの軸受け(102)は、前記取り付けケース(100)を前記回転軸(202)に位置決めして設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項4】
前記第1位置決めゴム部材(204)の両側それぞれには、第1係合溝(2041)が設けられ、複数の前記第1電磁鋼板(205)は、前記第1係合溝(2041)に固定して係合される、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項5】
前記第1電磁鋼板(205)の数は2つである、
ことを特徴とする請求項4に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項6】
前記第2位置決めゴム部材(302)の内側壁には、複数の第2係合溝(3021)が設けられ、複数の前記第2電磁鋼板(303)は、複数の前記第2係合溝(3021)に固定して係合される、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項7】
前記第2係合溝(3021)及び前記第2電磁鋼板(303)の数は、それぞれ4つである、
ことを特徴とする請求項6に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項8】
前記絶縁部材(201)は、「工」字形絶縁部材である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項9】
前記絶縁部材(201)は、絶縁ゴム部材又は表面に絶縁コーティングが設けられたケイ素鋼板である、
ことを特徴とする請求項8に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【請求項10】
前記ケイ素鋼板上のコーティングは、厚さ0.1〜0.3mmのポリテトラフルオロエチレンコーティングである、
ことを特徴とする請求項9に記載の電動歯ブラシ用モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動歯ブラシの技術分野に関し、特に電動歯ブラシ用モータに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電動歯ブラシは、通常の歯ブラシよりも、歯垢をより完全に除去し、歯肉炎や出血を軽減し、より科学的かつ効果的に歯をきれいにすることができるため、消費者の中で人気がある。その中核部材は、電動歯ブラシのモータであり、モータに電力を供給することにより、歯ブラシのブラシヘッドが回転又は振動して、歯磨き粉を分解し、歯を摩擦してきれいにする。
【0003】
市販の一般的な電動歯ブラシのソニックモータは、磁気相互作用の原理を使用して回転子を回転させ、リセットトーションスプリングにより仕事をして元の位置に回転する。従来技術では、2つ以上の磁石材料又は通電後の電磁石を利用して磁場環境を発生させるのが一般的であり、リセットトーションスプリングは、回転子の回転軸に設けられ、ネジ又は係合溝で固定される。このような構造のモータは、弾性部材が故障しやすく、モータ軸の揺動角度が小さく、その結果、電動歯ブラシは、長時間使用された場合、構造が緩み、モータの耐用年数が短縮され、モータの動作音に対する抑制が理想的ではなく、電動歯ブラシの使用効果に悪影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記技術的欠陥を解決するために、本発明の目的は、回転軸の揺動ラジアンを増大して、応答速度を高め、振動周波数を向上させるだけでなく、構造がシンプルであり、使用しやすく、耐用年数が長く、ノイズが小さく、使用効果が良好であり、市場のニーズに応えられる電動歯ブラシ用モータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成させるために、本発明は、以下の技術案によって実現される。
【0006】
取り付けケース、エンドカバー、リード線、及び、前記エンドカバーを介して前記取り付けケースの収納室内に固定して設けられる回転子ユニットと固定子ユニットを備える電動歯ブラシ用モータであって、
前記回転子ユニットは、絶縁部材、回転軸、2つのコイル、第1位置決めゴム部材、及び複数の第1電磁鋼板を備え、前記回転軸の一端は、前記絶縁部材及び前記第1位置決めゴム部材のそれぞれを貫通して前記エンドカバーから延出し、前記回転軸の他端は、前記取り付けケースの底部から延出し、複数の前記第1電磁鋼板は、それぞれ前記第1位置決めゴム部材に係合され、2つの前記コイルは、前記絶縁部材の制限溝に対応して設けられ、前記リード線は、一端が2つの前記コイルのそれぞれに接続され、他端が前記第1位置決めゴム部材のそれぞれを貫通して前記エンドカバーから引き出され、
前記固定子ユニットは、2つの磁石タイル、第2位置決めゴム部材、及び複数の第2電磁鋼板を備え、2つの前記磁石タイルは、それぞれ前記絶縁部材の両側に対応して設けられ、複数の前記第2電磁鋼板は、前記第2位置決めゴム部材の内側壁に係合され、前記第2位置決めゴム部材は、前記第1位置決めゴム部材に設けられる。
【0007】
さらに、前記回転軸には、2つのケーシングが設けられ、2つのケーシングは、前記回転子ユニットと前記固定子ユニットを前記回転軸に位置決めして設けられる。
【0008】
さらに、前記回転軸には、2つの軸受けが設けられ、2つの軸受けは、前記取り付けケースを前記回転軸に位置決めして設けられる。
【0009】
さらに、前記第1位置決めゴム部材の両側それぞれには、第1係合溝が設けられ、複数の前記第1電磁鋼板は、前記第1係合溝に固定して係合される。
【0010】
さらに、前記第1電磁鋼板の数は2つである。
【0011】
さらに、前記第2位置決めゴム部材の内側壁には、複数の第2係合溝が設けられ、複数の前記第2電磁鋼板は、複数の前記第2係合溝に固定して係合される。
【0012】
さらに、前記第2係合溝及び前記第2電磁鋼板の数は、それぞれ4つである。
【0013】
さらに、前記絶縁部材は、「工」字形絶縁部材である。
【0014】
さらに、前記絶縁部材は、絶縁ゴム部材又は表面に絶縁コーティングが設けられたケイ素鋼板である。
【0015】
さらに、前記ケイ素鋼板上のコーティングは、厚さ0.1〜0.3mmのポリテトラフルオロエチレンコーティングである。
【発明の効果】
【0016】
前記のとおり、本発明の利点は、以下のとおりである。
1、回転子ユニットには、第1電磁鋼板が増設され、固定子ユニットには、第2電磁鋼板が増設され、且つ第1電磁鋼板は、2枚の第2電磁鋼板の中央位置に配置され、このような方式で回転子ユニットと固定子ユニットの相対位置を固定し、従来のブラシモータにおけるばね、弾性シートをこのような構造に代えることで、応答速度が高く、振動周波数が高くなるだけでなく、耐用年数が長くなる。
2、2つの磁石タイルがそれぞれ絶縁部材の両側に対応して設けられ、一体式構造とするのではなく、構造がシンプルであり、組み立て、取り外し及び使用が容易になる。
3、絶縁部材は、「工」字形設計を採用し、絶縁ゴム部材又は表面に絶縁コーティングが設けられたケイ素鋼板であり、回転軸の揺動ラジアンを増大し、且つ使用しやすく、耐用年数を延ばし、ノイズを低減させ、使用効果が良好であり、市場のニーズに応えられる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面及び特定実施形態を参照しながら発明をさらに説明する。
【0019】
実施例1
図1、
図2、
図3及び
図4に示されるように、電動歯ブラシ用モータは、取り付けケース100、エンドカバー101、リード線400、及び、前記エンドカバー101を介して前記取り付けケース100の収納室内に固定して設けられる回転子ユニット200と固定子ユニット300を備える。
前記回転子ユニット200は、絶縁部材201、回転軸202、2つのコイル203、第1位置決めゴム部材204、及び複数の第1電磁鋼板205を備える。前記回転軸202の一端は、前記絶縁部材201及び前記第1位置決めゴム部材204のそれぞれを貫通して前記エンドカバー101から延出し、前記回転軸202の他端は、前記取り付けケース100の底部から延出し、複数の前記第1電磁鋼板205は、それぞれ前記第1位置決めゴム部材204に係合され、2つの前記コイル203は、前記絶縁部材201の制限溝に対応して設けられる。前記リード線400は、一端が2つの前記コイル203のそれぞれに接続され、他端が前記第1位置決めゴム部材204のそれぞれを貫通して前記エンドカバー101から引き出される。
前記固定子ユニット300は、2つの磁石タイル301、第2位置決めゴム部材302、及び複数の第2電磁鋼板303を備える。2つの前記磁石タイル301は、それぞれ前記絶縁部材201の両側に対応して設けられる。複数の前記第2電磁鋼板303は、前記第2位置決めゴム部材302の内側壁に係合され、前記第2位置決めゴム部材302は、前記第1位置決めゴム部材204に設けられる。
【0020】
前記回転軸202には、2つのケーシング500が設けられる。2つのケーシング500は、前記回転子ユニット200と前記固定子ユニット300を前記回転軸202に位置決めして設けられる。
【0021】
前記回転軸202には、2つの軸受け102が設けられる。2つの軸受け102は、前記取り付けケース100を前記回転軸202に位置決めして設けられる。
【0022】
前記第1位置決めゴム部材204の両側それぞれには、第1係合溝2041が設けられる。複数の前記第1電磁鋼板205は、前記第1係合溝2041に固定して係合される。
【0023】
前記第1電磁鋼板205の数は2つである。
【0024】
前記第2位置決めゴム部材302の内側壁には、複数の第2係合溝3021が設けられる。複数の前記第2電磁鋼板303は、複数の前記第2係合溝3021に固定して係合される。
【0025】
前記第2係合溝3021及び前記第2電磁鋼板303の数は、それぞれ4つである。
【0026】
前記絶縁部材201は、「工」字形絶縁部材である。
【0027】
前記絶縁部材201は、絶縁ゴム部材である。
【0028】
作動する際に、回転子ユニット200の第1電磁鋼板205及び固定子ユニット300の第2電磁鋼板303は、連携して第1電磁鋼板205を第2電磁鋼板303の中央位置にフロートさせ、回転軸202の一端は、軸受け102を介して軸受け孔に支持されケーシング500により制限され、リード線400は、エンドカバー101から引き出される。固有頻度で電源の正負極を切り替える回路基板により給電を行い、リード線400に接続されたコイル203は、電力を受けると電磁力を発生させ、固定子ユニット300において絶縁部材201の両側に対応して設けられる磁石タイル301に対して偏向運動を行い、それによって、第1電磁鋼板205が2枚の第2電磁鋼板303の間の中央位置にフロートしないように駆動され、一側の第2電磁鋼板303が近づき、同極反発原理に基づいて、回転子ユニット200及び第1電磁鋼板205がともに所定角度偏向したとき、第1電磁鋼板205及び第2電磁鋼板303の反発力がコイル203による電磁力に抗し、回転子ユニット200は回転を止め、コイル203は、逆方向に電力を得ると、反対する運動を行う。
【0029】
絶縁部材201は、絶縁ゴム部材とすることで、本モータの製造コストを低下させるだけでなく、応答速度を高め、振動周波数を向上させ、耐用年数を延ばす。
【0030】
実施例2
図1、
図2、
図3及び
図4に示されるように、電動歯ブラシ用モータは、取り付けケース100、エンドカバー101、リード線400、及び、前記エンドカバー101を介して前記取り付けケース100の収納室内に固定して設けられる回転子ユニット200と固定子ユニット300を備える。
前記回転子ユニット200は、絶縁部材201、回転軸202、2つのコイル203、第1位置決めゴム部材204、及び複数の第1電磁鋼板205を備える。前記回転軸202の一端は、前記絶縁部材201及び前記第1位置決めゴム部材204のそれぞれを貫通して前記エンドカバー101から延出し、前記回転軸202の他端は、前記取り付けケース100の底部から延出し、複数の前記第1電磁鋼板205は、それぞれ前記第1位置決めゴム部材204に係合され、2つの前記コイル203は、前記絶縁部材201の制限溝に対応して設けられる。前記リード線400は、一端が2つの前記コイル203のそれぞれに接続され、他端が前記第1位置決めゴム部材204のそれぞれを貫通して前記エンドカバー101から引き出される。
前記固定子ユニット300は、2つの磁石タイル301、第2位置決めゴム部材302、及び複数の第2電磁鋼板303を備える。2つの前記磁石タイル301は、それぞれ前記絶縁部材201の両側に対応して設けられる。複数の前記第2電磁鋼板303は、前記第2位置決めゴム部材302の内側壁に係合され、前記第2位置決めゴム部材302は、前記第1位置決めゴム部材204に設けられる。
【0031】
前記回転軸202には、2つのケーシング500が設けられる。2つのケーシング500は、前記回転子ユニット200と前記固定子ユニット300を前記回転軸202に位置決めして設けられる。
【0032】
前記回転軸202には、2つの軸受け102が設けられる。2つの軸受け102は、前記取り付けケース100を前記回転軸202に位置決めして設けられる。
【0033】
前記第1位置決めゴム部材204の両側それぞれには、第1係合溝2041が設けられる。複数の前記第1電磁鋼板205は、前記第1係合溝2041に固定して係合される。
【0034】
前記第1電磁鋼板205の数は2つである。
【0035】
前記第2位置決めゴム部材302の内側壁には、複数の第2係合溝3021が設けられる。複数の前記第2電磁鋼板303は、複数の前記第2係合溝3021に固定して係合される。
【0036】
前記第2係合溝3021及び前記第2電磁鋼板303の数は、それぞれ4つである。
【0037】
前記絶縁部材201は、「工」字形絶縁部材である。
【0038】
前記絶縁部材201は、表面に絶縁コーティングが設けられたケイ素鋼板である。
前記ケイ素鋼板上のコーティングは、厚さ0.1〜0.3mmのポリテトラフルオロエチレンコーティングである。
【0039】
絶縁部材201は、表面に絶縁コーティングが設けられたケイ素鋼板であり、ケイ素鋼板上のコーティングは、厚さ0.1〜0.3mmのポリテトラフルオロエチレンコーティングである以外、本実施例の作動原理は、実施例1と同じであり、この設計は、応答速度を高め、振動周波数を向上させ、且つ構造がシンプルであり、使用しやすく、耐用年数が長く、ノイズが小さく、使用効果が良好であり、市場のニーズに応えられる。
【0040】
本発明における電動歯ブラシ用モータの耐用年数をテストするために、従来のスプリングモータ、本発明にける実施例1及び実施例2について関連実験を行った。
【0041】
テスト目的:ブラシモータを所定時間に渡って持続的に作動させた後に焦点を当て、TIANFUMOTOR社により開発された磁気浮上モータにおいて、トルク低下、スイング振幅の不規則さ、ノイズ増大又は作動停止の現象の特性が改善されたか否かをテストした。
【0042】
テスト方法:アナログコントローラを用いて、コントローラの電源から、1秒あたり50−80回の通電周波数を出力させた。モータがブラシヘッドに装着されて50時間作動するごとに、ブラシヘッドに200gの圧力負荷を追加的に印加して、モータの作動トルク及びノイズを測定した。
【0043】
その具体的なデータは、
図5に示される。
【0044】
前記のとおり、本発明は、回転軸の揺動ラジアンを増大して、応答速度を高め、振動周波数を向上させるだけでなく、構造がシンプルであり、使用しやすく、耐用年数が長く、ノイズが小さく、使用効果が良好であり、市場のニーズに応えられる。
【0045】
当業者であれば、以上の技術案及び構想に基づいて、ほかのさまざまな変化及び変形を行うことができ、これら変化及び変形は、すべて本発明の特許請求の範囲の特許範囲に属する。
【符号の説明】
【0046】
100、取り付けケース、101、エンドカバー、102、軸受け、200、回転子ユニット、201、絶縁部材、202、回転軸、203、コイル、204、第1位置決めゴム部材、2041、第1係合溝、205、第1電磁鋼板、300、固定子ユニット、301、磁石タイル、302、第2位置決めゴム部材、3021、第2係合溝、303、第2電磁鋼板、400、リード線、500、ケーシング。