特許第6868740号(P6868740)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6868740アコーディオン式カーテン用テープ及びアコーディオン式カーテン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6868740
(24)【登録日】2021年4月14日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】アコーディオン式カーテン用テープ及びアコーディオン式カーテン
(51)【国際特許分類】
   A47H 23/04 20060101AFI20210426BHJP
【FI】
   A47H23/04
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-174311(P2020-174311)
(22)【出願日】2020年10月16日
【審査請求日】2020年10月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500216514
【氏名又は名称】西田 滋
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100202913
【弁理士】
【氏名又は名称】武山 敦史
(74)【代理人】
【識別番号】100222922
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【弁理士】
【氏名又は名称】森川 泰司
(72)【発明者】
【氏名】西田 滋
【審査官】 藤脇 昌也
(56)【参考文献】
【文献】 実開平05−046387(JP,U)
【文献】 特開2008−000528(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47H 1/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
長手方向に互いに離して配置され、短冊状に形成された複数の本体部と、
両端部が隣り合う前記本体部の端部にそれぞれ接続され、前記本体部よりも折り曲げやすく形成された折り曲げ部と、
前記本体部及び前記折り曲げ部の幅方向に対向する一対の端部の一方に接続され、前記本体部及び前記折り曲げ部の長手方向に延び、カーテン本体の端部に着脱自在に取り付けられる取り付け部と、
を備えるアコーディオン式カーテン用テープ。
【請求項2】
前記取り付け部及び前記カーテン本体の端部には、それぞれ互いに対して着脱自在に構成された面ファスナーが設けられ、
前記取り付け部は、前記取り付け部の前記面ファスナーを前記カーテン本体の前記面ファスナーに貼り付けることで前記カーテン本体の端部に取り付けられる、
請求項1に記載のアコーディオン式カーテン用テープ。
【請求項3】
長手方向に互いに離して配置され、短冊状に形成された複数の本体部と、
両端部が隣り合う前記本体部の端部にそれぞれ接続され、前記本体部よりも折り曲げやすく形成された折り曲げ部と、
前記本体部及び前記折り曲げ部の幅方向に対向する一対の端部の少なくとも一方に接続され、前記本体部及び前記折り曲げ部の長手方向に延び、カーテン本体の端部に着脱自在に取り付けられる取り付け部と、
を備え、
前記取り付け部及び前記カーテン本体の端部には、それぞれ互いに対して着脱自在に構成された面ファスナーが設けられ、
前記取り付け部は、前記取り付け部の前記面ファスナーを前記カーテン本体の前記面ファスナーに貼り付けることで前記カーテン本体の端部に取り付けられ、
前記取り付け部の前記面ファスナーは、前記本体部の下方に配置され、前記折り曲げ部の下方には配置されないように前記取り付け部に設けられている
コーディオン式カーテン用テープ。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載のアコーディオン式カーテン用テープと、
その端部に前記アコーディオン式カーテン用テープの前記取り付け部が着脱自在に取り付けられるカーテン本体と、
を備えるアコーディオン式カーテン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アコーディオン式カーテン用テープ及びアコーディオン式カーテンに関する。
【背景技術】
【0002】
工場や倉庫等において空間内の温度を維持したり、ゴミや塵の侵入を防いだりするためにカーテンレールに取り付けられるアコーディオン式カーテンが知られている。アコーディオン式カーテンは、ポリ塩化ビニル等の樹脂材料で形成され、蛇腹状に折り畳むことができる。例えば、特許文献1には、シート状のカーテン本体と、カーテン本体の端部に固定されたアコーディオン式カーテン用テープと、を備えるアコーディオン式カーテンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6735403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のアコーディオン式カーテンは、カーテン本体にアコーディオン式カーテン用テープを接着するだけで簡単に製造でき、有用である。とはいえ、消毒や清掃のために、樹脂材料で形成されたカーテン本体をアルコールで拭うと、樹脂材料の可塑剤が表面に溶け出し、べたつきが生じることがある。カーテンにべたつきが生じると、カーテンの互いに接触した部分同士が強固に付着し、カーテンを開いた状態に戻すことが困難になる。特許文献1のアコーディオン式カーテンでは、このような場合にアコーディオン式カーテン全体を交換する必要があり、コストの増加を招いていた。
【0005】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、カーテン本体を簡単に交換することが可能なアコーディオン式カーテン用テープ及びアコーディオン式カーテンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るアコーディオン式カーテン用テープは、
長手方向に互いに離して配置され、短冊状に形成された複数の本体部と、
両端部が隣り合う前記本体部の端部にそれぞれ接続され、前記本体部よりも折り曲げやすく形成された折り曲げ部と、
前記本体部及び前記折り曲げ部の幅方向に対向する一対の端部の一方に接続され、前記本体部及び前記折り曲げ部の長手方向に延び、カーテン本体の端部に着脱自在に取り付けられる取り付け部と、
を備える。
【0007】
前記取り付け部及び前記カーテン本体の端部には、それぞれ互いに対して着脱自在に構成された面ファスナーが設けられ、
前記取り付け部は、前記取り付け部の前記面ファスナーを前記カーテン本体の前記面ファスナーに貼り付けることで前記カーテン本体の端部に取り付けられてもよい。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の第2の観点に係るアコーディオン式カーテン用テープは、
長手方向に互いに離して配置され、短冊状に形成された複数の本体部と、
両端部が隣り合う前記本体部の端部にそれぞれ接続され、前記本体部よりも折り曲げやすく形成された折り曲げ部と、
前記本体部及び前記折り曲げ部の幅方向に対向する一対の端部の少なくとも一方に接続され、前記本体部及び前記折り曲げ部の長手方向に延び、カーテン本体の端部に着脱自在に取り付けられる取り付け部と、
を備え、
前記取り付け部及び前記カーテン本体の端部には、それぞれ互いに対して着脱自在に構成された面ファスナーが設けられ、
前記取り付け部は、前記取り付け部の前記面ファスナーを前記カーテン本体の前記面ファスナーに貼り付けることで前記カーテン本体の端部に取り付けられ、
前記取り付け部の前記面ファスナーは、前記本体部の下方に配置され、前記折り曲げ部の下方には配置されないように前記取り付け部に設けられている
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の第3の観点に係るアコーディオン式カーテンは、
前記アコーディオン式カーテン用テープと、
その端部に前記アコーディオン式カーテン用テープの前記取り付け部が着脱自在に取り付けられるカーテン本体と、
を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、カーテン本体を簡単に交換することが可能なアコーディオン式カーテン用テープ及びアコーディオン式カーテンを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施の形態に係るアコーディオン式カーテンの構成を示す正面図である。
図2図1のアコーディオン式カーテンを折り畳んだ様子を示す平面図である。
図3】本発明の実施の形態に係るカーテン本体の構成を示す背面図である。
図4】本発明の実施の形態に係るアコーディオン式カーテン用テープの構成を示す正面図である。
図5】本発明の実施の形態に係るアコーディオン式カーテンをカーテンレールに吊り下げた様子を示す正面図である。
図6図5のアコーディオン式カーテン用テープからカーテン本体を取り外す様子を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係るアコーディオン式カーテン用テープ、カーテン本体及びアコーディオン式カーテンの実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面においては、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
【0014】
実施の形態では、アコーディオン式カーテン用テープ、カーテン本体及びアコーディオン式カーテンのうち、カーテンレールのランナーに設けられたフックに吊される側を「上側」、その反対側を「下側」のように表現する。また、「面ファスナー」との用語は、着脱が可能な2つのシートの組み合わせを意味する場合と、当該2つのシートの一つを意味する場合とがある。
【0015】
図1は、実施の形態に係るアコーディオン式カーテンの構成を示す正面図であり、図2は、図1のアコーディオン式カーテンを折り畳んだ様子を示す平面図である。アコーディオン式カーテン1は、折り畳み可能なテープ10と、折り畳み可能であって、上端部にテープ10の下端部が着脱自在に取り付けられたカーテン本体20と、を備える。
【0016】
テープ10の下端部は、カーテン本体20の上端部と重なるようにカーテン本体20の上端部に取り付けられている。この状態で、アコーディオン式カーテン1は、カーテンレールのランナーに設けられたフックに吊され、図1に示す開いた状態から図2に示す折り曲げられた状態に、又は図2に示す折り曲げられた状態から図1に示す開いた状態に開いたり閉じたりできる。
【0017】
図3は、実施の形態に係るカーテン本体20の構成を示す背面図である。カーテン本体20は、折り畳み可能な矩形状のシートである。カーテン本体20は、例えば、ポリ塩化ビニルのような樹脂材料で形成された樹脂製のシートや織物、編物等の生地である。カーテン本体20は、その上端部に設けられ、長手方向に間隔を空けて配置された複数の面ファスナー21を備える。面ファスナー21は、例えば、接着剤による接着等の方法でカーテン本体20に固定すればよい。
【0018】
図1に戻り、テープ10は、カーテン本体20に取り付けられるアコーディオン式カーテン用テープの一例である。テープ10は、長尺なテープ状の部品であり、例えば、塩化ビニル等の樹脂材料で形成されている。テープ10は、長手方向に一定の間隔で交互に折り曲げ、蛇腹状に折り畳めるように構成され、カーテン本体20に取り付けられると、カーテン本体20の折れ曲がる位置を規制する。
【0019】
テープ10は、短冊状に形成され、テープ10の長手方向に互いに離して配置されている複数の本体部11と、両端部が隣り合う本体部11の端部にそれぞれ接続され、本体部11よりも折り曲げやすく形成された複数の折り曲げ部12と、本体部11の下端部に接続され、テープ10の長手方向に延び、カーテン本体20の上端部に対して着脱自在に取り付けられる取り付け部13と、を備える。
【0020】
各本体部11は、簡単に折り曲げられない程度の剛性を有する。各本体部11は、同一形状であることが好ましい。各本体部11は、その上端部がテープ10の上端部に接するように配置され、本体部11の幅がテープ10の幅よりも小さくなるように形成されている。各本体部11は、カーテンレールのランナーに設けられたフックに係止可能な貫通孔14と、貫通孔14の上方に配置され、本体部11の上端部に設けられた切り欠き15と、を備える。
【0021】
貫通孔14には、フックが係止された際にカーテン本体20の重み等で破損しないように補強用リングが設けられてもよい。補強用リングは、例えば、金属製のリングである。
【0022】
図4は、実施の形態に係るテープ10の構成を示す正面図である。切り欠き15は、第1の切り欠き15aと、第2の切り欠き15bと、を備える。第1の切り欠き15aは、下側から上側に向かって徐々に幅が広がるように台形状に形成されている。本体部11のうち第1の切り欠き15aの両側の部分が斜めに切り欠かれるため、本体部の両側部が自重で倒れることを防止できる。
【0023】
第2の切り欠き15bは、第1の切り欠き15aの底面部から下方に延び、細長い矩形状に形成されている。第2の切り欠き15bは、貫通孔14にカーテンレールのランナーに設けられたフックを係止させたとき、フックが収容されるように形成されている。
【0024】
図5は、実施の形態に係るアコーディオン式カーテン1をカーテンレール2に吊り下げた様子を示す正面図である。アコーディオン式カーテン1をカーテンレール2のフック3に吊り下げると、本体部11に切り欠き15が設けられているため、図5に示すように、本体部11及び折り曲げ部12の上部がカーテンレール2の幅方向に対向する両側(図5のカーテンレール2の手前側及び奥側)からカーテンレール2に交互に覆い被さるように配置される。
【0025】
また、第2の切り欠き15bにフック3が収容されるため、アコーディオン式カーテン1を上側に引き上げることができる。これによりアコーディオン式カーテン1とカーテンレール2との間の隙間を小さくし、アコーディオン式カーテン1により仕切られた空間同士での空気の出入りを抑制できる。
【0026】
図4に戻り、折り曲げ部12は、本体部11よりも簡単に折り曲げることができるように、例えば、本体部11よりも薄く形成されている。各折り曲げ部12は、同一形状であることが好ましい。各折り曲げ部12の長さは、カーテン本体20に取り付けられたテープ10の位置ずれ、アコーディオン式カーテン1の折れ畳まれ方等を考慮して、アコーディオン式カーテン1が取り付けられるカーテンレールのランナーの幅と略同一であるか、ランナーの幅よりも小さいことが好ましい。なお、ランナーの幅は、カーテンレールの長手方向及び上下方向のそれぞれに垂直な向きの長さのことである。
【0027】
取り付け部13は、各本体部11の下端部に接続され、カーテン本体20と着脱自在に取り付けられる。取り付け部13は、テープ10の長手方向に間隔を空けて配置され、カーテン本体20に固定された各面ファスナー21に対してそれぞれ着脱自在に構成された複数の面ファスナー13aを備える。各面ファスナー13aは、各本体部11の下方に設けられ、各折り曲げ部12の下方には設けられない。これは、面ファスナー13aが折り曲げ部12の折り曲げを妨げないためである。
【0028】
面ファスナー13a及び面ファスナー21は、例えば、一方がフック状の起毛を有する面ファスナーであり、他方がループ状の起毛を有する面ファスナーである。面ファスナー13a及び面ファスナー21としては、公知の面ファスナーのいずれを用いてもよい。
【0029】
面ファスナー13a及び面ファスナー21は、テープ10の下端部をカーテン本体20の上端部に重ね合わせたときに面ファスナー13aと面ファスナー21とが一致するように、取り付け部13及びカーテン本体20に固定されている。面ファスナー13aの数と面ファスナー21の数とは同一である。
【0030】
面ファスナー13a及び面ファスナー21の縦方向及び横方向の長さは、カーテン本体20の重さ、面ファスナー13a及び面ファスナー21の数を考慮して設定される。面ファスナー13a及び面ファスナー21の縦方向の長さは、例えば、3cm〜10cmの範囲内であり、横方向の長さは、例えば、10cm〜30cmの範囲内である。
【0031】
テープ10の製造方法としては、任意の手法を用いればよい。例えば、本体部11と折り曲げ部12とは、始めから一体に成形してもよく、それぞれ別体で成形した後に、接着、熱圧着等の手段で一体化してもよい。また、長尺なテープ上の本体部11に等間隔で短冊状のシート又はプレートを載せ、接着、熱圧着等の手段で両者を一体化することで、本体部11と折り曲げ部12とを形成してもよい。そして、面ファスナー13aは、例えば、接着等の方法で取り付け部13に固定すればよい。
以上が、テープ10の構成である。
【0032】
次に、カーテンレール2に吊されたアコーディオン式カーテン1のカーテン本体20を交換する方法を説明する。以下、図5に示すように、カーテンレール2のフック3にアコーディオン式カーテン1のテープ10が吊り下げられているものとする。
【0033】
まず、図6に示すようにテープ10からカーテン本体20を取り外す。具体的には、テープ10の面ファスナー13aからカーテン本体20の面ファスナー21を引きはがせばよい。このとき、テープ10の貫通孔14は、カーテンレール2のフック3に係止されたままとする。
【0034】
次に、図5に示すように、新しいカーテン本体20をテープ10に取り付け、元の状態に戻す。具体的には、テープ10の面ファスナー13aに新しいカーテン本体20の面ファスナー21を取り付ければよい。上記の方法では、テープ10を再利用できると共に、テープ10の貫通孔14を再度フック3に係止させる工程を省くこともできる。
以上が、アコーディオン式カーテン1のカーテン本体20を交換する方法の一連の流れである。
【0035】
以上説明したように、実施の形態に係るテープ10は、本体部11及び折り曲げ部12の幅方向に対向する一対の端部の少なくとも一方に接続され、本体部11及び折り曲げ部12の長手方向に延び、カーテン本体20の端部に着脱自在に取り付けられる取り付け部13を備える。このため、テープ10をカーテンレール2のフック3に取り付けたまま、アコーディオン式カーテン1のカーテン本体20を簡単に交換できる。
【0036】
本発明は上記の実施形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
【0037】
(変形例)
上記実施の形態では、カーテンレール2のランナーに設けられたフック3にアコーディオン式カーテン1を吊り下げるために本体部11に貫通孔14が設けられていたが、本発明はこれに限られない。例えば、本体部11に下側に開口を有する袋状のカバーを取り付け、この袋状のカバーにフック3を係止させてもよい。
【0038】
上記実施の形態では、テープ10の本体部11はテープ10の一方の面から突出していたが、本発明はこれに限られない。例えば、本体部11をテープ10の両面から対向するように突出させてもよく、テープ10の両面から交互に突出させてもよい。
【0039】
上記実施の形態では、折り曲げ部12は、折り曲げやすいように本体部11に比べて薄く形成されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、折り曲げ部12を、本体部11を構成する材料よりも可撓性のある材料で形成してもよい。この場合、本体部11と折り曲げ部12とが面一となるようにテープ10を成形してもよい。
【0040】
上記実施の形態では、取り付け部13に複数の面ファスナー13aが設けられ、各面ファスナー13aは、各本体部11の下方に設けられていたが、本発明はこれに限られない。例えば、取り付け部13には、取り付け部13の長手方向に延びる1本の面ファスナーを設けてもよい。
【0041】
上記実施の形態では、カーテン本体20の上端部にはテープ10の各面ファスナー13aに対応する位置に複数の面ファスナー21が設けられていたが、本発明はこれに限られない。例えば、カーテン本体20の上端部には、カーテン本体20の上端部に沿って延びる1本の面ファスナーを設けてもよい。
【0042】
上記実施の形態では、取り付け部13は面ファスナー13aを備えていたが、本発明はこれに限られない。取り付け部13とカーテン本体20とを着脱自在に取り付けるための手段としては、例えば、鍵ホック、スナップボタンのような点ファスナー、線ファスナー等を用いてもよい。
【0043】
上記実施の形態では、取り付け部13はテープ10の下端部に設けられていたが、本発明はこれに限られない。例えば、取り付け部13をテープ10の上端部に設けてもよい。この場合、取り付け部13の面ファスナー13aをカーテン本体20の下端部に設けられた面ファスナー21に取り付けることになるため、本体部11に貫通孔14を形成する必要はない。
【0044】
上記実施の形態では、第1の切り欠き15aは下側から上側に向かって徐々に幅が広がるように台形状に形成され、第2の切り欠き15bは矩形状に形成されていたが、本発明はこれに限られない。第1の切り欠き15a及び第2の切り欠き15bはいかなる形状であってもよく、例えば、第1の切り欠き15aは矩形状に形成されていてもよく、第2の切り欠き15bは台形状に形成されていてもよい。
【0045】
上記実施の形態では、1本のテープ10をカーテン本体20の上端部に取り付けていたが、本発明はこれに限られない。例えば、本体部と、本体部よりも折り曲げやすい折り曲げ部とが長手方向に延びるように交互に配置されたテープをカーテン本体20の下端部や中間部に追加してもよい。
【0046】
上記実施の形態では、カーテン本体20は矩形状であったが、本発明はこれに限られない。例えば、カーテン本体20は、その用途や設置場所等に応じて任意の形状であってもよく、例えば、三角形、半円形等であってもよい。
【0047】
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。各実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0048】
1 アコーディオン式カーテン
2 カーテンレール
3 フック
10 テープ
11 本体部
12 折り曲げ部
13 取り付け部
13a 面ファスナー
14 貫通孔
15 切り欠き
15a 第1の切り欠き
15b 第2の切り欠き
20 カーテン本体
21 面ファスナー
【要約】
【課題】カーテン本体を簡単に交換することが可能なアコーディオン式カーテン用テープ、カーテン本体及びアコーディオン式カーテンを提供する。
【解決手段】テープ10は、長手方向に互いに離して配置され、短冊状に形成された複数の本体部11と、両端部が隣り合う本体部11の端部にそれぞれ接続され、本体部11よりも折り曲げやすく形成された折り曲げ部12と、本体部11及び折り曲げ部12の幅方向に対向する一対の端部の少なくとも一方に接続され、本体部11及び折り曲げ部12の長手方向に延び、カーテン本体20の端部に着脱自在に取り付けられる取り付け部13と、を備える。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6