【実施例】
【0143】
ここで、本発明の更なる理解を可能にするために、しかし本発明の範囲を制限することなく、本発明の様々な例示的かつ/または好ましい実施形態を、添付の図面を参照しながら説明する。
【0144】
実施例1:ビニルアルコキシシロキサンポリマー(
図1)
以下の実施例で使用したビニルアルコキシシロキサンポリマーは、特に指定のない限り、Gelestによって供給されたそのままで使用した。
図1は、ビニルメトキシシロキサンホモポリマー1:(Gelest、カタログ番号VMM−005)及びビニルエトキシシロキサンホモポリマー2:(Gelest、カタログ番号VEE−005)を例示説明する。
図2は、ビニルエトキシシロキサン−プロピルエトキシシロキサンコポリマー3:(Gelest、カタログ番号VPE−005)を例示説明する。
【0145】
実施例2:ビニル官能化シリカの調製。溶液中のビニルアルコキシシロキサンポリマー修飾相(
図1、スキーム1)の調製
相10:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p3μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、トルエン(60mL)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2と0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)との混合物を添加した。スラリーの上側で慎重に分散させた後、反応混合物を安定的に還流させ、72時間撹拌した。シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。次に、結合したシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物中に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに再び溶解し、その後、5gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。官能化シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相10を得た。
【0146】
相11:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、トルエン(60mL)中の7gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)の混合物を添加した。スラリーの上側で慎重に分散させた後、反応混合物を安定的に還流させ、72時間撹拌した。シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。次に、結合したシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物中に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに再び溶解し、その後、7gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。官能化シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相11を得た。
【0147】
相12:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、トルエン(60mL)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2と0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)との混合物を添加した。スラリーの上側で慎重に分散させた後、反応混合物を安定的に還流させ、72時間撹拌した。シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。次に、結合したシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物中に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに再び溶解し、その後、5gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。官能化シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相12を得た。
【0148】
相13:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、トルエン(60mL)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2と0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)との混合物を添加した。スラリーの上側で慎重に分散させた後、反応混合物を安定的に還流させ、72時間撹拌した。シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。次に、結合したシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物中に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに再び溶解し、その後、5gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。官能化シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相13を得た。
【0149】
相14:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、トルエン(60mL)中の1.2gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2と0.1gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)との混合物を添加した。スラリーの上側で慎重に分散させた後、反応混合物を安定的に還流させ、72時間撹拌した。シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。次に、結合したシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物中に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに再び溶解し、その後、1.2gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.1gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。官能化シリカ粒子を濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相14を得た。
【0150】
実施例3:ビニル官能化シリカの調製。1気圧(atm、
図1、スキーム1)、高温で、溶媒不使用の条件下で最初に反応させたビニルアルコキシシロキサンポリマー修飾相の調製
相15:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の7gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で除去した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)をフラスコに添加した後、反応混合物を、20rpmでの回転蒸発装置(すなわち、ロタバップ(rotavap))上に置き、160℃、1atmで16時間維持した。得られたシリカを、トルエン(100mL)内に分散させ、15分間超音波処理し、次いで濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。シリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下の中で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに溶解し、その後、7gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。冷却した後、シリカ粒子を濾過し、ケーキをトルエン及びアセトンで洗浄して、相15を得た。
【0151】
相16:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で除去した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)をフラスコに添加した後、反応混合物を、20rpmでのロタバップ上に置き、160℃、1atmで16時間維持した。得られたシリカを、トルエン(100mL)内に分散させ、15分間超音波処理し、次いで濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。シリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下の中で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに溶解し、その後、5gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。冷却した後、シリカ粒子を濾過し、ケーキをトルエン及びアセトンで洗浄して、相16を得た。
【0152】
相17:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で除去した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)をフラスコに添加した後、反応混合物を、20rpmでのロタバップ上に置き、160℃、1atmで16時間維持した。得られたシリカを、トルエン(100mL)内に分散させ、15分間超音波処理し、次いで濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。シリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下の中で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに溶解し、その後、5gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.5gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。冷却した後、シリカ粒子を濾過し、ケーキをトルエン及びアセトンで洗浄して、相17を得た。
【0153】
相18:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の1.2gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で除去した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)をフラスコに添加した後、反応混合物を、20rpmでのロタバップ上に置き、160℃、1atmで16時間維持した。得られたシリカを、トルエン(100mL)内に分散させ、15分間超音波処理し、次いで濾過し、トルエン及びアセトンで十分に洗浄した。シリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の100mLの混合物に分散させ、2時間超音波処理した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で一晩、真空下の中で乾燥させた。乾燥したシリカを、60mLのトルエンに溶解し、その後、1.2gのビニルジメチルエトキシシラン(例えば、Gelest)及び0.1gのテトラメチルエチレンジアミン(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、24時間還流した。冷却した後、シリカ粒子を濾過し、ケーキをトルエン及びアセトンで洗浄して、相18を得た。
【0154】
実施例4:ビニル官能化シリカの調製。溶媒不使用の条件下、高温及び減圧での、ビニルアルコキシシロキサンポリマー修飾相の調製(
図1、スキーム1)
相19:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の7gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び7gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相19を得た。
【0155】
相20:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相20を得た。
【0156】
相21:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の5gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相21を得た。
【0157】
相22:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の1.2gのビニルエトキシシロキサンホモポリマー2の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)及び1.2gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相22を得た。
【0158】
実施例5:ビニル官能化シリカの調製。溶媒不使用の条件下、高温及び減圧での、ビニルアルコキシシロキサンコポリマー3修飾相の調製(
図2、スキーム2)
相23:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の7gのビニルエトキシシロキサン−プロピルエトキシシロキサンコポリマー3の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び7gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相23を得た。
【0159】
相24:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の5gのビニルエトキシシロキサン−プロピルエトキシシロキサンコポリマー3の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相24を得た。
【0160】
相25:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の5gのビニルエトキシシロキサン−プロピルエトキシシロキサンコポリマー3の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相25を得た。
【0161】
相26:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の1.2gのビニルエトキシシロキサン−プロピルエトキシシロキサンコポリマー3の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)及び1.2gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相26を得た。
【0162】
実施例6:ビニル官能化シリカの調製。溶媒不使用の条件下、高温、減圧でのポリブタジエン修飾相の調製(
図3及び4、スキーム3及び4)
相27:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の13.5gのトリエトキシシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン4(Gelest、カタログ番号SSP−055)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び7gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相27を得た。
【0163】
相28:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の9.6gのトリエトキシシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン4(Gelest、カタログ番号SSP−055)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相28を得た。
【0164】
相29:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の9.6gのトリエトキシシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン4(Gelest、カタログ番号SSP−055)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相29を得た。
【0165】
相30:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の2.4gのトリエトキシシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン4(Gelest、カタログ番号SSP−055)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)及び1.2gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相30を得た。
【0166】
相31:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の13.5gのジエトキシメチルシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン5(Gelest、カタログ番号SSP−058)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び7gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相31を得た。
【0167】
相32:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の9.6gのジエトキシメチルシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン5(Gelest、カタログ番号SSP−058)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相32を得た。
【0168】
相33:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の9.6gのジエトキシメチルシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン5(Gelest、カタログ番号SSP−058)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相33を得た。
【0169】
相34:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、250mLの丸底フラスコに移し、その後、好適な溶媒(例えば、メタノール)中の2.4gのジエトキシメチルシリル修飾ポリ−1,2−ブタジエン5(Gelest、カタログ番号SSP−058)の溶液を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を減圧下で完全に除去した。乾燥した混合物を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)を反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプである特定の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過及びアセトンでの洗浄後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.1gのテトラメチルエチレンジアミン)及び1.2gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相34を得た。
【0170】
実施例7:ビニル官能化シリカの調製。溶媒不使用の条件下、高温、減圧でのビニルアルコキシシランモノマー修飾相の調製(
図5、スキーム5)
相35:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積300m
2/g、孔径120Å)を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び7gのビニルトリメトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び7gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相35を得た。
【0171】
相36:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積225m
2/g、孔径175Å)を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルトリメトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相36を得た。
【0172】
相37:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積200m
2/g、孔径200Å)を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルトリメトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.5gのテトラメチルエチレンジアミン)及び5gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相37を得た。
【0173】
相38:20gの乾燥した多孔質球状シリカ粒子(d
p5μm、表面積30m
2/g、孔径1000Å)を、加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.15gのテトラメチルエチレンジアミン)及び1gのビニルトリメトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄した。得られたシリカを、5%の酢酸溶液(CH
3CN:H
2O=1:1、v/v)の混合物中に分散させ、12時間放置した。濾過後、得られたシリカを105℃で12時間、真空下で乾燥させた。乾燥したシリカを、再び加熱能力及び真空能力を備えた反応器内に留置した。触媒(例えば、0.15gのテトラメチルエチレンジアミン)及び1gのビニルジメチルエトキシシランを反応器内に留置した後、反応器を封止し、その後不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で30分間フラッシングした。次に、反応器を、真空ポンプで所望の値(例えば、100mbar未満)まで排気した。反応器を所望の温度(100℃超)に加熱し、同じ温度で16時間維持した。冷却した後、シリカ粒子を、トルエン(100mL)中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキを、トルエン及びアセトンで洗浄して、相38を得た。
【0174】
実施例8:フリーラジカル重合を使用したポリマー被包シリカ相の調製(スキーム6、7)
相41:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)を、5gのビニル官能化シリカ(相19)、3gの1−オクタデセン6(例えば、Aldrich)、及び0.8gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)に添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、(1大気圧で)瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相41を得た。
【0175】
相42:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)を、5gのビニル官能化シリカ(相20)、2.5gの1−オクタデセン6(例えば、Aldrich)、及び0.5gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)に添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相42を得た。
【0176】
相43:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)を、5gのビニル官能化シリカ(相21)、2.5gの1−オクタデセン6(例えば、Aldrich)、及び0.5gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)に添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相43を得た。
【0177】
相44:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)を、5gのビニル官能化シリカ(相22)、1gの1−オクタデセン6(例えば、Aldrich)、及び0.35gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)に添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相44を得た。
【0178】
相45:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)を、5gのビニル官能化シリカ(相22)、0.3gの1−オクテン7(例えば、Aldrich)、及び0.35gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)に添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相45を得た。
【0179】
相46:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)に、5gのビニル官能化シリカ(相22)、0.56gのアリルベンゼン8(例えば、Aldrich)及び0.35gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相46を得た。
【0180】
S結合シリカ相を用いたC8の調製:
相47:15mLの溶媒(例えば、ジクロロメタン)に、5gのビニル官能化シリカ(相22)、0.53gの1−オクタンチオール9(例えば、Aldrich)及び0.35gのジクミルペルオキシド(例えば、Aldrich)を添加した。得られた混合物を、均一になるまで超音波処理し、次いで、全ての揮発物を、回転蒸発装置を用いて減圧で除去した。次に、得られた混合物を、100mLのガラス瓶に移して、ガス入口及びガス出口の両方を有するねじ蓋を取り付ける。瓶を不活性ガス(例えば、窒素またはアルゴン)で15分間パージした後、瓶を封止し、所望の温度(50〜300℃)まで加熱した。同じ温度で16時間維持した後、反応を冷まし、反応混合物を、トルエン中に分散させ、30分間超音波処理した。濾過後、ケーキをトルエン及びアセトンで十分に洗浄して、相47を得た。
【0181】
調製された相及び反応条件の要約を、表2及び3に示す:
【表2】
【表3】
【0182】
実施例9:低pH安定性
試験は、酸ストレス条件とカラム試験とのサイクルの反復からなった。
性能試験条件:固定相、相42、及び市販のC18;カラムの寸法は3×150mm;移動相は10%のアセトニトリル/90%の10mMの酢酸アンモニウム(pH=5.2);流量は0.425mL/分;注入体積は2μL;温度は30℃;検出は220nmのUV;試験プローブはウラシル(0.15mg/mL)、アセトアニリド(2mg/mL)。
酸ストレス条件:移動相、0.1MのTFA;流量、0.425mL/分;温度、80℃;持続時間、3時間。
【0183】
図8は、従来のC18シラン化学構造(例えば、非ポリマーシラン化学構造)から作製された市販のC18相(黒丸)と比較した、低pH条件(0.1MのTFA、約pH1)下での相42(白丸)の加水分解安定性試験を例示説明する。100時間の試験期間の間、アセトアニリドのピークの保持時間は、相42に関して約4%変化した。市販のC18相に関しては、アセトアニリドのピークの保持時間は、80時間の酸処理の後、50%超減少した。相42は、低pH条件での優れた加水分解安定性を示す。
【0184】
実施例10:高pH安定性
試験は、塩基ストレス条件とカラム試験とのサイクルの反復からなった。性能試験条件は、以下の通りであった。カラムは相43で充填、寸法3×150mm;移動相は10%のアセトニトリル/90%の10mMの酢酸アンモニウム(pH=5.2);流量は0.425mL/分;注入体積は2μL;温度は30℃;検出は220nmのUV;試験プローブはウラシル(0.15mg/mL)、プロカインアミド(0.15mg/mL)、トシル酸ナトリウム(0.15mg/mL)、アセトアニリド(2mg/mL)。
塩基ストレス条件は以下の通りであった。移動相は10%のメタノール中に0.1MのNaOH;温度は30℃;持続時間は1時間。
【0185】
図9は、ブランドAのC18相(黒丸)と比較した、高pH条件(0.1MのNaOH、pH13)下での相43(白丸)の加水分解安定性試験を例示説明する。アセトアニリドのピークの効率は、相43に関して、12時間の塩基処理の後、劇的に減少し始めた。しかしながら、ピークの減少は、ブランドAのC18相に関しては、5時間の処理後に起こった。相43は、ブランドAのC18相よりも良好な高pH安定性を有する。
【0186】
実施例11:性能試験
相42で充填されたカラムの性能を評価するために、ウラシル、フタル酸ジメチル、及びフェナントレンを含有する混合物を使用して、クロマトグラフィー分離を行った。
試験条件は、次の通りであった。カラムは相42で充填、粒径は5μm、カラム寸法は3×150mm;移動相はアセトニトリル/脱イオン水(70/30、v/v);流量は0.425mL/分;注入体積は2μL;温度は30℃;検出は220nmのUV;ならびに試験プローブはウラシル(ピーク1、0.15mg/mL)、フタル酸ジメチル(ピーク2、0.75mg/mL)、及びフェナントレン(ピーク3、0.15mg/mL)。
【0187】
図10は、疎水性の保持力、ピーク非対称、及び効率性を含む、相42で充填されたカラムのクロマトグラフィー性能を例示説明する。
【0188】
実施例12:アミノグリコシド分離
一連のアミノグリコシド抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、スペクチノマイシン、カナマイシン、リボスタマイシン、ストレプトマイシン、アプラマイシン、パロモマイシン、ジヒドロストレプトマイシン、ネオマイシン、硫酸ネチルマイシン、トブラマイシン、アミカシン、アルベカシン)は、極めて親水性であり、かつ従来の逆相カラム上に保持するのは困難であるため、これらは、イオン対逆相液体クロマトグラフィー(RPLC)を使用して相42で充填されたカラムで分析した。トリフルオロ酢酸(TFA)及びヘプタフルオロ酪酸(HFBA)を、アミノグリコシドを保持するのを助けるためのイオン対試薬として使用した。約pH1の脱イオン中の100mMのTFAを、移動相として主に使用した。少量のHFBAを、保持を上昇させ、選択性を調整するために、移動相に添加した。
【0189】
図11は、硫酸ゲンタマイシンのHPLC分離を例示説明する。ゲンタマイシン(C
1、C
1a、C
2、及びC
2a)の4つの主な成分を、完全に分離させた。15種を超えるゲンタマイシン関連物質及び不純物が、より小さいピークとして認められた。試験条件は、以下の通りであった。カラムは相42で充填、粒径は5μm、カラム寸法は3×150mm、移動相は100mMのTFA;流量は0.425mL/分;注入体積は2μL;温度は30℃;検出はコロナ粒子検出器(corona aerosol detector);及び試験試料は硫酸ゲンタマイシン(1mg/mL)。
【0190】
図12は、硫酸スペクチノマイシンのHPLC分離を例示説明する(ピーク1として示される)。HFBAを使用して、最適な分離を得た。試験条件は、以下の通りであった。カラムは相42で充填、粒径は5μm、カラム寸法は3×150mm、移動相は100mMのTFA/100mMのHFBA(93/7、v/v);流量は0.425mL/分;注入体積は5μL;温度は30℃;検出はコロナ粒子検出器;及び試験試料は硫酸スペクチノマイシン(1mg/mL)。
【0191】
図13は、100mMのTFA移動相中のHFBAの添加を用いた、異なるアミノグリコシドの保持係数(k)の変動を例示説明する。HFBAの方がはるかに強いイオン対試薬であるため、HFBA濃度の上昇に伴い、全てのアミノグリコシドの保持係数が上昇した。しかしながら、この上昇は、様々なアミノグリコシドに関して、程度が異なった。一般に、より多くのアミノ基を含有するアミノグリコシドの場合、k値は、相対的により少ないアミノ基を含有するアミノグリコシドと比較して、移動相中のHFBA含有量の増加に伴い、より上昇した。例えば、ネオマイシンは、6つの一級アミノ基を含有し、そのk値は、4mMのHFBAを添加した後、9倍に上昇した。スペクチノマイシンは、2つのニ級アミノ基を有し、そのk値は、同じ条件下でわずか約2倍に上昇した。したがって、アミノグリコシド抗生物質の選択性は、移動相(100mMのTFA)中のHFBAを添加することによって調整することができる。試験条件は、以下の通りであった。カラムは相42で充填、粒径は5μm、カラム寸法は3×150mm、移動相は100mMのTFA中に様々な濃度のHFBA(0.0.5mM、1mM、2mM、3mM、及び4mM);流量は0.425mL/分;注入体積は2μL;温度は30℃;検出はコロナ粒子検出器;ならびに試験試料は、硫酸カナマイシン(1mg/mL)、硫酸リボスタマイシン(1mg/mL)、硫酸ストレプトマイシン(1mg/mL)、硫酸アプラマイシン(1mg/mL)、硫酸パロモマイシン(1mg/mL)、硫酸ジヒドロストレプトマイシン(1mg/mL)、硫酸ネオマイシン(1mg/mL)、及び硫酸スペクチノマイシン(1mg/mL)。
【0192】
実施例13:アミノグリコシドの耐久性
アミノグリコシド抗生物質に必要なクロマトグラフィー条件に対する耐久性を評価するために、相42で充填されたカラムを、100mMのTFA(約pH1)を移動相として使用して、50℃でゲンタマイシン分離の500回を超える連続運転に供した。
図14は、本プロセスの間の分離のオーバーレイを例示説明する。全体的に見て、相42は、研究の間、並外れた化学安定性及びクロマトグラフィー安定性を呈し、従来のシラン化学構造から作製された市販のC18相の50%を超える保持損失(retention loss)と比較して、わずか4%未満の保持損失が認められた。
【0193】
試験条件は、以下の通りであった。カラムは相42で充填、粒径は5μm、カラム寸法は3×150mm、移動相は100mMのTFA;流量は0.425mL/分;注入体積は2μL;温度は50℃;検出はコロナ粒子検出器(Thermo Fisher Scientificから市販されているCAD);及び試験試料は硫酸ゲンタマイシン(1mg/mL)。
【0194】
前述の内容の点から見て、本発明は、以下の番号付けされた付記のいずれかに従って提供され得る。
【0195】
(1)表面を有する基材であり、前記表面に共有結合したポリマー層を有する基剤を含む、クロマトグラフィー材料であって、
前記ポリマー層は、前記基材の前記表面に共有結合したポリマー分子を含み、各ポリマー分子が、複数のシロキサン結合を介して前記表面に結合し、各ポリマー分子が、官能基を各々含む1つ以上の官能基化化合物に接続されている、クロマトグラフィー材料。
【0196】
(2)前記ポリマー層は、各々が複数の第1の反応性基を含有するポリマー分子を、複数のシロキサン結合を介して前記基材の前記表面に共有結合させることと、前記結合したポリマー分子の前記第1の反応性基を、前記第1の反応性基と反応性である第2の反応性基を含み、かつ官能基を更に含む少なくとも1つの官能基化化合物と反応させることとによって形成される、付記1に記載のクロマトグラフィー材料。
【0197】
(3)前記官能基は、クロマトグラフィー官能性を有し、アルキル及びアリールからなる群から選択される、付記1または2に記載のクロマトグラフィー材料。
【0198】
(4)前記第1の反応性基は、オレフィン性基を含む、付記1〜3のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0199】
(5)前記第1の反応性基は、ビニル基及びアリル基からなる群から選択されるメンバーを含む、付記1〜4のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0200】
(6)前記第1の反応性基の全てが、ビニル基である、付記1〜5のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0201】
(7)前記ポリマーの隣接した第1の反応性基間に実質的に均一な距離が存在する、付記1〜6のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0202】
(8)前記第2の反応性基は、オレフィン性基及びチオール基からなる群から選択されるメンバーを含む、付記1〜7のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0203】
(9)前記第2の反応性基は、ビニル基及びアリル基からなる群から選択されるメンバーを含む、付記1〜8のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0204】
(10)前記ポリマー分子は、ビニルシロキサンをベースとする、付記1〜9のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0205】
(11)前記ビニルシロキサンポリマーは、式I:
【化19】
を有し、式中、nは、3〜100の整数であり、R
1及びR
2は独立して、アルコキシ、ヒドロキシル、及びハロからなる群から選択される、付記1〜10のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0206】
(12)R
1及びR
2は独立して、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシルからなる群から選択される、付記11に記載のクロマトグラフィー材料。
【0207】
(13)前記ビニルシロキサンポリマーは、コポリマーである、付記10に記載のクロマトグラフィー材料。
【0208】
(14)前記ビニルシロキサンコポリマーは、式III:
【化20】
を有し、式中、R
1及びR
2は独立して、アルコキシ、ヒドロキシル、及びハロからなる群から選択され、nは、3〜100の整数であり、mは、1〜70の整数である、付記10または13に記載のクロマトグラフィー材料。
【0209】
(15)前記ポリマー分子は、シリル修飾ポリブタジエンである、付記1〜14のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0210】
(16)前記シリル修飾ポリブタジエンは、式VI:
【化21】
の繰り返し単位を有するアルコキシシリル修飾ポリブタジエンであり、式中、各R
1は独立して、メトキシ及びエトキシからなる群から選択される、付記15に記載のクロマトグラフィー材料。
【0211】
(17)前記シリル修飾ポリブタジエンは、アルキルアルコキシシリル修飾ポリブタジエンである、付記15または16に記載のクロマトグラフィー材料。
【0212】
(18)クロマトグラフィーで使用するための官能化されたシリカを形成する方法であって、
第1の段階で、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第1の官能基化化合物(単数または複数)は、
前記シリカの表面と反応するための1つ以上のシリル基、及び
1つ以上の第1の反応性基を含み、
該反応により、前記第1の官能基化化合物(単数または複数)を前記シリカの前記表面に共有結合させ、前記第1の反応性基を未反応のままにする、
該反応させる工程と、
第2の段階で、前記表面結合された第1の官能基化化合物(単数または複数)の前記1つ以上の第1の反応性基を、少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第2の官能基化化合物は、
前記1つ以上の第1の反応性基と反応する1つ以上の第2の反応性基、及び
官能基を含む、
該反応させる工程と、
を含む、方法。
【0213】
(19)前記第1の官能基化化合物は、ポリマーである、付記18に記載の方法。
【0214】
(20)前記ポリマーは、シロキサンポリマー、ビニルシロキサンポリマー、ビニルアルコキシシロキサン、シリル修飾ポリブタジエン、及びアルコキシシリル修飾ポリブタジエンからなる群から選択される、付記18または19に記載の方法。
【0215】
(21)前記第1の反応性基は、ビニル基及びアリル基からなる群から選択される、付記18〜20のいずれかに記載の方法。
【0216】
(22)前記第2の官能基化化合物は、C4−C30アルケンを含む、付記18〜21のいずれかに記載の方法。
【0217】
(23)前記1つ以上の第2の反応性基は、オレフィン性基及びチオール基からなる群から選択される、付記18〜22のいずれかに記載の方法。
【0218】
(24)前記第1の段階で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させるときの温度は、少なくとも約200℃である、付記18〜23のいずれかに記載の方法。
【0219】
(25)前記第1の段階で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させるときの温度は、約200〜約300℃の範囲にある、付記18〜24のいずれかに記載の方法。
【0220】
(26)前記第1の段階で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させるときの圧力は、100mbar未満である、付記18〜25のいずれかに記載の方法。
【0221】
(27)前記第1の段階で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させるときの圧力は、約0.1mbar〜約100mbarである、付記18〜26のいずれかに記載の方法。
【0222】
(28)前記第1の段階でのシリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との反応は、溶媒の非存在下で行われる、付記18〜27のいずれかに記載の方法。
【0223】
(29)前記第1の段階でのシリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との反応は、触媒の存在下で行われる、付記18〜28のいずれかに記載の方法。
【0224】
(30)前記第2の段階で、前記1つ以上の第1の反応性基を前記第2の官能基化化合物と反応させるときの温度は、少なくとも約100℃である、付記18〜29のいずれかに記載の方法。
【0225】
(31)前記第2の段階で、前記1つ以上の第1の反応性基を前記第2の官能基化化合物と反応させるときの温度は、約100〜約200℃の範囲にある、付記18〜30のいずれかに記載の方法。
【0226】
(32)前記第2の段階で、前記1つ以上の第1の反応性基を前記第2の官能基化化合物と反応させるときの圧力は、少なくとも大気圧である、付記18〜31のいずれかに記載の方法。
【0227】
(33)前記第2の段階で、前記1つ以上の第1の反応性基を前記第2の官能基化化合物と反応させるときの圧力は、500mbar未満である、付記18〜32のいずれかに記載の方法。
【0228】
(34)クロマトグラフィーで使用するための官能化シリカを形成する方法であって、
第1の段階で、少なくとも約100℃の条件下でシリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第1の官能基化化合物(単数または複数)は、
前記シリカの表面と反応するための複数のシリル基を有するポリマー(単数または複数)、及び
複数の第1の反応性基を含み、
該反応により、前記第1の官能基化化合物(単数または複数)を前記シリカの前記表面に共有結合させ、前記第1の反応性基を未反応のままにする、
該反応させる工程と、
第2の段階で、前記表面結合された第1の官能基化化合物(単数または複数)の前記1つ以上の第1の反応性基を、少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第2の官能基化化合物は、
前記1つ以上の第1の反応性基と反応する1つ以上の第2の反応性基、及び
官能基を含む、
該反応させる工程と、
を含む、方法。
【0229】
(35)アミノグリコシド抗生物質を分離する方法であって、1つ以上のアミノグリコシド抗生物質を含む試料を含有する移動相を、カラムを通して流し、前記1つ以上のアミノグリコシド抗生物質を互いにクロマトグラフィーで分離することを含み、前記カラムは、付記1〜17のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料で充填されている、方法。
【0230】
(36)前記移動相のpHは、1.0以下または13.0以上である、付記35に記載の方法。
【0231】
(37)
第1の段階で、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第1の官能基化化合物(単数または複数)は、
前記シリカの表面と反応するための1つ以上のシリル基、及び
1つ以上の第1の反応性基を含み、
該反応により、前記第1の官能基化化合物(単数または複数)を前記シリカの前記表面に共有結合させ、前記第1の反応性基を未反応のままにする、
該反応させる工程と、
第2の段階で、前記表面結合された第1の官能基化化合物(単数または複数)の前記1つ以上の第1の反応性基を、少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第2の官能基化化合物は、
前記1つ以上の第1の反応性基と反応する1つ以上の第2の反応性基、及び
官能基を含む、
該反応させる工程と、
を含むプロセスによって作製されたクロマトグラフィー材料であって、
約1以下のpHを有する移動相が、20時間を超えて該クロマトグラフィー材料を通して流される間、疎水性中性化合物のクロマトグラフ分析の保持時間が、+/−10%を超えて変化しない、前記クロマトグラフィー材料。
【0232】
(38)前記プロセスは、
前記第1の段階の間であるが、前記第2の段階の前に、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下で、前記シリカを前記少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程を反復することと、
前記第2の段階の間に、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下で、前記表面結合された第1の官能基化化合物(単数または複数)の前記1つ以上の第1の反応性基を、前記少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程を反復することと、を更に含む、付記37に記載のクロマトグラフィー材料。
【0233】
(39)前記第1の段階での、シリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との前記反応は、溶媒の非存在下で行われる、付記37または38に記載のクロマトグラフィー材料。
【0234】
(40)前記第2の段階での、前記表面結合された第1の官能基化化合物(単数または複数)の前記1つ以上の第1の反応性基と、前記少なくとも1つの第2の官能基化化合物との反応は、溶媒の非存在下で行われる、付記37〜39のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0235】
(41)前記第1の段階でのシリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との反応は、触媒の存在下で行われる、付記37〜40のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0236】
(42)前記第1の官能基化化合物は、ビニルシロキサンポリマーを含む、付記37〜41のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0237】
(43)前記ビニルシロキサンポリマーは、式I:
【化22】
を有し、式中、nは、3〜100の整数であり、R
1及びR
2は独立して、アルコキシ、ヒドロキシル、及びハロからなる群から選択される、付記37〜42のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0238】
(44)前記第1の反応性基は、ビニル基及びアリル基からなる群から選択されるメンバーを含む、付記37〜43のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0239】
(45)前記官能基は、アルキル及びアリールからなる群から選択されるメンバーを含む、付記37〜44のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0240】
(46)前記官能基は、C4−C30アルキルを含む、付記37〜45のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0241】
(47)前記第2の反応性基は、ビニル基、アリル基、及びチオール基からなる群から選択されるメンバーを含む、付記37〜46のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0242】
(48)疎水性中性化合物は、アセトアニリドを含む、付記37〜47のいずれかに記載のクロマトグラフィー材料。
【0243】
特許請求の範囲内を含む、本明細書において使用される際、特に文脈が示さない限り、本明細書における用語の単数形は、複数形を含むものとして解釈され、逆の場合も同様である。例えば、文脈が別途指示しない限り、「1つの(a)」または「1つの(an)」等の単数形への言及は、「1つまたは複数」を意味する。
【0244】
本明細書の記載及び特許請求の範囲全体を通して、単語「備える(comprise)」、「含む」、「有する」、及び「含有する」、ならびにそれらの単語の変形、例えば、「備えている(comprising)」及び「備える(comprises)」等は、「限定されるものではないが、〜を含む」を意味し、他の構成要素を排除することを意図されない(及び排除しない)。
【0245】
本発明の前述の実施形態に対する変形は、本発明の範囲内に依然としてある限り、作製され得ることが認識されるであろう。本明細書に開示される各特徴は、特に明記されない限り、同じ、同等、または類似目的を果たす代替の特徴と置き換えられてもよい。それゆえ、特に明記されない限り、開示される各特徴は、包括的な一連の同等または類似の特徴の単なる一例である。
【0246】
本明細書において提供されるありとあらゆる例、または例示的な言葉(「例えば(for instance)」、「等(such as)」、「例えば(for example)」、「例えば(e.g.)」、及び同様の言葉)の使用は、本発明をより良好に例証することを単に意図するものであり、別途主張されない限り、本発明の範囲の限定を示すものではない。本明細書におけるいずれの言い回しも、本発明の実施に不可欠なものとして任意の特許請求されない要素を示すものとして解釈されるべきではない。
【0247】
本明細書に記載されるいかなる工程も、特に明記されない限りまたは特に文脈が要求しない限り、任意の順序であるいは同時に行われてもよい。
【0248】
本明細書に開示される特徴の全ては、かかる特徴及び/または工程のうちの少なくともいくつかが相互排他的である組み合わせを除いて、任意の組み合わせで組み合わされてもよい。特に、本発明の好適な特徴は、本発明の全ての態様に適用可能であり、任意の組み合わせで使用されてもよい。同様に、本質的でない組み合わせで記載された特徴は、別個に(組み合わせではなくて)使用されてもよい。
本発明のまた別の態様は、以下のとおりであってもよい。
〔1〕表面を有する基材であり、前記表面に共有結合したポリマー層を有する該基材を含む、クロマトグラフィー材料であって、
前記ポリマー層は、前記基材の前記表面に共有結合したポリマー分子を含み、各ポリマー分子が、複数のシロキサン結合を介して前記表面に結合し、各ポリマー分子が、官能基を各々含む1つ以上の官能基化化合物に接続されており、前記官能基が、C8〜C22アルキルを含む、クロマトグラフィー材料。
〔2〕前記ポリマー層は、各々が複数の第1の反応性基を含有するポリマー分子を、複数のシロキサン結合を介して前記基材の前記表面に共有結合させることと、前記結合したポリマー分子の前記第1の反応性基を、前記第1の反応性基と反応性である第2の反応性基を含み、かつ前記官能基を更に含む少なくとも1つの官能基化化合物と反応させることとによって形成される、前記〔1〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔3〕前記官能基は、C8〜C20アルキルを含む、前記〔1〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔4〕前記第1の反応性基は、オレフィン性基を含む、前記〔2〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔5〕前記第2の反応性基は、オレフィン性基及びチオール基からなる群から選択されるメンバーを含む、前記〔2〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔6〕前記ポリマー分子は、ビニルシロキサンをベースとする、前記〔2〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔7〕前記ビニルシロキサンポリマーは、式I:
を有し、式中、nは、3〜100の整数であり、R1及びR2は独立して、アルコキシ、ヒドロキシル、及びハロからなる群から選択される、前記〔6〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔8〕R1及びR2は独立して、メトキシ、エトキシ、及びヒドロキシルからなる群から選択される、前記〔7〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔9〕前記ビニルシロキサンポリマーは、コポリマーである、前記〔6〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔10〕前記ポリマー分子は、シリル修飾ポリブタジエンである、前記〔2〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔11〕前記シリル修飾ポリブタジエンは、式VI:
の繰り返し単位を有するアルコキシシリル修飾ポリブタジエンであり、式中、各R1は独立して、メトキシ及びエトキシからなる群から選択される、前記〔10〕に記載のクロマトグラフィー材料。
〔12〕クロマトグラフィーで使用するための官能化されたシリカを形成する方法であって、
第1の段階で、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第1の官能基化化合物は、
前記シリカの表面と反応するための1つ以上のシリル基、及び
1つ以上の第1の反応性基を含み、
該反応により、前記第1の官能基化化合物を前記シリカの前記表面に共有結合させ、前記第1の反応性基を未反応のままにする、
該反応させる工程と、
第2の段階で、前記表面結合された第1の官能基化化合物の前記1つ以上の第1の反応性基を、少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第2の官能基化化合物は、
前記1つ以上の第1の反応性基と反応する1つ以上の第2の反応性基、及び
官能基を含み、前記官能基が、C8〜C22アルキルを含む、
該反応させる工程と、
を含み、前記第1の段階でのシリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との反応が溶媒の非存在下で行われる、方法。
〔13〕前記第1の官能基化化合物は、ポリマーである、前記〔12〕に記載の方法。
〔14〕前記ポリマーは、シロキサンポリマー、ビニルシロキサンポリマー、ビニルアルコキシシロキサン、シリル修飾ポリブタジエン、及びアルコキシシリル修飾ポリブタジエンからなる群から選択される、前記〔13〕に記載の方法。
〔15〕前記第1の反応性基は、ビニル基及びアリル基からなる群から選択される、前記〔13〕に記載の方法。
〔16〕前記第2の官能基化化合物は、C4−C30アルケンを含む、前記〔13〕に記載の方法。
〔17〕前記1つ以上の第2の反応性基は、オレフィン性基及びチオール基からなる群から選択される、前記〔13〕に記載の方法。
〔18〕前記第1の段階でのシリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との反応は、触媒の存在下で行われる、前記〔12〕に記載の方法。
〔19〕前記第2の段階で、前記1つ以上の第1の反応性基を前記第2の官能基化化合物と反応させるときの温度は、少なくとも約100℃である、前記〔12〕に記載の方法。
〔20〕クロマトグラフィーで使用するための官能化されたシリカを形成する方法であって、
第1の段階で、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下でシリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第1の官能基化化合物は、
前記シリカの表面と反応するための複数のシリル基を有するポリマー、及び
複数の第1の反応性基を含み、
該反応により、前記第1の官能基化化合物を前記シリカの前記表面に共有結合させ、前記第1の反応性基を未反応のままにする、
該反応させる工程と、
第2の段階で、前記表面結合された第1の官能基化化合物の前記1つ以上の第1の反応性基を、少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第2の官能基化化合物は、
前記1つ以上の第1の反応性基と反応する1つ以上の第2の反応性基、及び
官能基を含み、前記官能基が、C8〜C22アルキルを含む、
該反応させる工程と、
を含み、前記第1の段階でのシリカと少なくとも1つの第1の官能基化化合物との反応が溶媒の非存在下で行われる、方法。
〔21〕アミノグリコシド抗生物質を分離する方法であって、1つ以上のアミノグリコシド抗生物質を含む試料を含有する移動相を、カラムを通して流し、前記1つ以上のアミノグリコシド抗生物質を互いにクロマトグラフィーで分離することを含み、前記カラムは、前記〔1〕に記載のクロマトグラフィー材料で充填されている、方法。
〔22〕第1の段階で、少なくとも約100℃及び500mbar未満の条件下で、シリカを少なくとも1つの第1の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第1の官能基化化合物は、
前記シリカの表面と反応するための1つ以上のシリル基、及び
1つ以上の第1の反応性基を含み、
該反応により、前記第1の官能基化化合物を前記シリカの前記表面に共有結合させ、前記第1の反応性基を未反応のままにする、
該反応させる工程と、
第2の段階で、前記表面結合された第1の官能基化化合物の前記1つ以上の第1の反応性基を、少なくとも1つの第2の官能基化化合物と反応させる工程であって、前記第2の官能基化化合物は、
前記1つ以上の第1の反応性基と反応する1つ以上の第2の反応性基、及び
官能基を含み、前記官能基が、C8〜C22アルキルを含む、
該反応させる工程と、
を含むプロセスによって作製されたクロマトグラフィー材料であって、
約1以下のpHを有する移動相が、20時間を超えて該クロマトグラフィー材料を通して流される間、疎水性中性化合物のクロマトグラフ分析の保持時間が、+/−10%を超えて変化しない、前記クロマトグラフィー材料。