(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6869326
(24)【登録日】2021年4月15日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】物理層プロファイルをシグナリングする方法およびユーザ装置
(51)【国際特許分類】
H04W 48/10 20090101AFI20210426BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20210426BHJP
H04W 72/12 20090101ALI20210426BHJP
H04W 76/20 20180101ALI20210426BHJP
H04W 76/34 20180101ALI20210426BHJP
【FI】
H04W48/10
H04W72/04 131
H04W72/04 133
H04W72/12 130
H04W76/20
H04W76/34
【請求項の数】12
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2019-505051(P2019-505051)
(86)(22)【出願日】2017年8月1日
(65)【公表番号】特表2019-523606(P2019-523606A)
(43)【公表日】2019年8月22日
(86)【国際出願番号】CN2017095524
(87)【国際公開番号】WO2018024205
(87)【国際公開日】20180208
【審査請求日】2019年1月30日
(31)【優先権主張番号】62/369,847
(32)【優先日】2016年8月2日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】518446879
【氏名又は名称】鴻穎創新有限公司
【氏名又は名称原語表記】FG INNOVATION COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,チェ−ミン
(72)【発明者】
【氏名】ツェン,ユン−ラン
【審査官】
石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2016/004900(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2016/0119862(US,A1)
【文献】
中国特許出願公開第103391621(CN,A)
【文献】
国際公開第2015/103630(WO,A1)
【文献】
国際公開第2016/002441(WO,A1)
【文献】
国際公開第2017/195483(WO,A1)
【文献】
Sony,Scenario Proposal for Simultaneous Support of Multiple Parameter Sets,3GPP TSG RAN adhoc_2016_01_Next_Generation_Access RP-160059,2016年 1月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)に物理層プロファイルをシグナリングする方法であって、
セルから、無線アクセスネットワーク(RAN)プロファイルインデキシングをシグナリングするための物理層プロファイルメッセージを受信する工程であって、上記物理層プロファイルメッセージは、複数の物理層パラメータセットと、上記物理層パラメータセットに対応する複数のインデックスとを含む、工程と、
上記セルから、上記UEに対して割り当てられたリソースブロック(RB)と、上記複数の物理層パラメータセットのうちの1つに対応するインデックスとを示すためのダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信する工程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
上記セルから上記物理層プロファイルメッセージを受信した後に、上記UEによって、上記UEが上記複数のインデックスのすべてをサポートすることを示すための確認応答メッセージを上記セルに送信する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記物理層プロファイルメッセージは、ブロードキャストシステム情報(SI)メッセージを通じて上記UEによって受信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記物理層プロファイルメッセージは、ブロードキャストチャンネル(BCH)を通じて周期的に上記UEによって受信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記物理層プロファイルメッセージは、ユニキャストRRCメッセージを通じて上記UEによって受信されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
上記複数の物理層パラメータセットのうちの少なくとも1つは、副搬送波間隔値、チャネルコーディングモードおよびサイクリックプレフィックス長さ値、伝送時間間隔(TTI)値、ならびに多重化モードのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ユーザ装置(UE)であって、
アンテナモジュールに結合された通信モジュールであって、セルと通信するよう構成された通信モジュールと、
上記通信モジュールに結合されたプロセッサと、
上記プロセッサに結合されたメモリであって、上記プロセッサによって実行されたとき、上記プロセッサに、
上記セルから、無線アクセスネットワーク(RAN)プロファイルインデキシングをシグナリングするための物理層プロファイルメッセージを受信させる命令であって、上記物理層プロファイルメッセージは、複数の物理層パラメータセットと、上記物理層パラメータセットに対応する複数のインデックスとを含む、命令と、
上記セルから、上記UEに対して割り当てられたリソースブロック(RB)と、上記複数の物理層パラメータセットのうちの1つに対応するインデックスとを示すためのダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを受信させる命令を記憶するよう構成されたメモリと、を備えることを特徴とするユーザ装置。
【請求項8】
上記命令は、上記プロセッサによって実行されたとき、さらに、上記プロセッサに、
上記セルから上記物理層プロファイルメッセージを受信した後に、上記UEによって、上記UEが上記複数のインデックスのすべてをサポートすることを示すための確認応答メッセージを上記セルに送信させることを特徴とする請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項9】
上記物理層プロファイルメッセージは、ブロードキャストシステム情報(SI)メッセージまたはブロードキャストチャンネル(BCH)を通じて上記UEによって受信されることを特徴とする請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項10】
上記物理層プロファイルメッセージは、ユニキャストRRCメッセージを通じて上記UEによって受信されることを特徴とする請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項11】
上記命令は、上記プロセッサによって実行されたとき、さらに、上記プロセッサに、
上記セルに、上記物理層プロファイルメッセージの要求を送らせることを特徴とする請求項7に記載のユーザ装置。
【請求項12】
上記複数の物理層パラメータセットのうちの少なくとも1つは、副搬送波間隔値、チャネルコーディングモードおよびサイクリックプレフィックス長さ値、伝送時間間隔(TTI)値、ならびに多重化モードのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項7に記載のユーザ装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、「RANスライシングインデックスをシグナリングする方法およびそれを用いた無線通信装置」と題された、2016年8月2日に出願された米国仮特許出願第62/369,847号(代理人管理番号US60408、以下「US60408出願」と称する)に関する。当該US60408出願の開示は、参照によってその全体が本出願に組み込まれる。
【0002】
〔技術分野〕
本出願は、一般的に、無線通信に関し、特に、無線アクセスネットワーク(RAN)プロファイルインデキシングをシグナリングする方法およびそれを用いた無線通信装置に関する。
【0003】
〔背景技術〕
新しい無線(NR)は、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)において、次世代(第5世代(5G))無線ネットワークのオペレーションをサポートする基幹技術として論じられている。NR技術は、フレキシブルな無線プロトコル構造およびアーキテクチャを提供し、例えば、高スループット、高信頼性、低レイテンシー、および少エネルギー消費などの多種多様のサービスシナリオ要件に対応するよう期待されている。
【0004】
RANスライシング(RANプロファイルとも称する)は、重要なNR実現技術のうちの1つとして想定されている。セルが、RANプロファイル設定を動的に構成し、該セルにおける各ユーザ装置の通信能力およびサービス要件に対応することが望ましい。しかしながら、上記UEが基地局と通信(例えば、送受信)するたびにシグナリングオーバーヘッドが生じるおそれがあり、ネットワークリソースの浪費および相当のエネルギー消費につながる。
【0005】
このため、本技術分野では、シグナリングオーバーヘッドおよびレイテンシーを低減した、RANプロファイル情報を提供する方法が必要とされている。
【0006】
〔図面の簡単な説明〕
例示的な開示の態様は、添付の図面を参照して読むことによって、最もよく理解される。さまざまな構成は、原寸に比例して描かれておらず、さまざまな構成の寸法は、記載を明確にする目的で、任意で拡大または縮小してもよい。
【0007】
図1は、本出願の例示的な実施態様に係る、無線通信システム用のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す図である。
【0008】
図2は、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示す図である。
【0009】
図3は、本出願の例示的な実施態様に係る、セル固有のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す図である。
【0010】
図4Aは、本出願の例示的な実施態様に係る、セル固有のRANプロファイルアーキテクチャの下でRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0011】
図4Bは、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0012】
図4Cは、本出願の例示的な実施態様に係る、所定時間間隔の後にRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0013】
図5は、本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す図である。
【0014】
図6Aは、本出願の例示的な実施態様に係る、UEがセルと通信する方法を示すフローチャートである。
【0015】
図6Bは、本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルアーキテクチャの下でRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0016】
図6Cは、本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルアーキテクチャの下でRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0017】
図7は、本出願の例示的な実施態様に係る、情報要素の形式のインデキシングフォーマットの図である。
【0018】
図8は、本出願の例示的な実施態様に係る、ビットマップインデキシングフォーマットの図である。
【0019】
図9Aは、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルをシグナリングする方法を示す図である。
【0020】
図9Bは、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルをシグナリングする方法を示す図である。
【0021】
図10は、本出願の例示的な実施態様に係る、無線通信装置を示す図である。
【0022】
〔詳細な説明〕
以下の記載は、本出願における実施態様に関する特定情報を含む。本出願における図面およびそれに伴う詳細な記載は、例示的な実施態様を対象としているにすぎない。特に断りのない限り、図の中で同様のまたは対応する要素は、同様のまたは対応する参照番号によって示されてもよい。さらに、本出願における図面および説明は、一般的に原寸に比例しておらず、実際の相対寸法に対応することは意図されていない。
【0023】
整合性と容易な理解を目的として、同様の構成は、(いくつかの例では図示されないが、)例示的な図における数字によって、同一のものとみなす。しかしながら、異なる実施態様における構成は、他の点で異なっていてもよいため、図示される構成に狭く限定すべきではない。
【0024】
本記載では、同一のまたは異なる実施態様のうちの1つ以上を指してもよい「1つの実施態様では、」または「いくつかの実施態様では、」という表現を使用する。「結合された(coupled)」という用語は、介入する要素を通じて直接的または間接的に接続されたと定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。「含む(comprising)」という用語は、該用語が使用されるとき、「〜を含むが、〜だけに限定されない」を意味し、つまり、オープンエンド形式の包含またはそのような形式で記載された組み合わせ、グループ、系列およびその同等物における構成要素を特に意味する。
【0025】
さらに、説明と非制限を目的として、例えば機能エンティティ、技術、プロトコル、基準などの具体的詳細は、記載された技術の理解を提供するために示される。他の例では、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどについての詳細な記載は、不要な詳細によって記載を不明瞭にしないために、省略する。
【0026】
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能またはアルゴリズムが、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実行されてもよいことを直ちに理解するだろう。記載された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応してもよい。ソフトウェアのインプリメンテーションは、例えばメモリまたは他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能な媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含んでもよい。例えば、通信処理能力を有する1つ以上のマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、対応する実行可能命令でプログラム化され、記載されているネットワーク機能またはアルゴリズムを実行してもよい。上記マイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイでできていてもよい、および/または、1つ以上のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いてもよい。本明細書に記載されている例示的な実施態様のうちのいくつかがコンピュータハードウェアにインストールされ、該ハードウェア上で実行されるソフトウェアを対象としているが、ファームウェアとして、あるいは、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実行される代替の例示的な実施態様は十分、本開示の範囲内である。
【0027】
上記コンピュータ読み取り可能な媒体の例としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM、登録商標)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはコンピュータ読み取り可能な命令を記憶することが可能な任意の他の同等の媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
本出願は、RANプロファイルインデキシングメカニズムを採用して、RANパラメータをシグナリングし、送受信オペレーションを容易にする方法であって、無線アクセスネットワークにおけるセルと少なくとも1つの移動局(例えば、UE)との間で、RANプロファイルインデックスは、物理層構成に対応することを特徴とする方法を提供する。上記インデキシングメカニズムを用いてRANプロファイル情報を示すことによって、NRネットワークシステムの柔軟性をサポートしつつ、RANプロファイルに発生するシグナリングオーバーヘッドの量およびレイテンシーを大きく低減させることができる。
【0029】
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE−A)システム、またはLTEアドバンストProシステム)は、少なくとも1つの基地局、少なくとも1つのユーザ装置(UE)、およびネットワークへの接続を提供する1つ以上の任意のネットワーク要素を典型的に含む。上記UEは、上記ネットワーク(例えば、コアネットワーク(CN)、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル無線地上波アクセス(E−UTRA)ネットワーク、次世代コア(NGC)、またはインターネット)と、上記基地局によって設定された無線アクセスネットワーク(RAN)を通じて、通信する。
【0030】
本出願において、UEとしては、移動局、携帯端末または携帯機器、ユーザ通信無線端末が挙げられるが、これらに限定されないことに留意されたい。
例えば、UEは、携帯無線装置であってもよく、該携帯無線装置としては、無線通信能力を有する携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、または個人用デジタル補助装置(PDA)が挙げられるが、これらに限定されない。上記UEは、無線アクセスネットワークにおける1つ以上のセルと、電波インターフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
【0031】
基地局としては、LTEにおいて見られるようなノードB(NB)、LTE−Aにおいて見られるような進化型ノードB(eNB)、UMTSにおいて見られるような無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERANにおいて見られるような基地局コントローラ(BSC)、NRにおいて見られるような新しい無線進化型ノードB(NR eNB)、NRにおいて見られるような次世代ノードB(gNB)、および無線通信を制御し、セル内の無線リソースを管理することが可能な任意の他の装置が挙げられるが、これらに限定されない。上記基地局は、1つ以上のUEに対応するために、無線インターフェースを通じてネットワークに接続してもよい。
【0032】
基地局は、以下の無線アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも1つに従って、通信サービスを提供するよう構成されている。上記無線アクセス技術(RAT)としては、マイクロ波アクセスのための世界相互運用性(WiMAX)、グローバルモバイル通信システム(GSM(登録商標)、2Gと称されることが多い)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、汎用パケット無線システム(GRPS)、基本広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)に基づいたユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS、3Gと称されることが多い)、高速パケットアクセスシステム(HSPA)、LTE、LTE−A、新しい無線(NR、5Gと称されることが多い)および/またはLTE−A Proが挙げられる。しかしながら、本出願の範囲は、上記のプロトコルに限定すべきではない。
【0033】
上記基地局は、無線アクセスネットワークを形成する複数のセルを用いて、特定の地理的領域に無線カバレッジを提供するよう機能する。上記基地局は、上記セルのオペレーションをサポートする。各セルは、参照することによっても本書に含まれる3GPP TS 36.300によって示された、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するよう機能する。より具体的には、各セル(サービングセルと称されることが多い)は、そのセルカバレッジ内の1つ以上のUEに対応するためにサービスを提供する(例えば、各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEに対して、ダウンリンクおよび任意でアップリンクリソースを、ダウンリンクおよび任意でアップリンクパケット送信のために、スケジューリングする)。上記基地局は、上記複数のセルを通じて、上記無線通信システムにおける1つ以上のUEと通信することができる。セルは、近接サービス(ProSe)をサポートするために、サイドリンク(SL)リソースを割り当ててもよい。各セルは、他のセルとの重複カバレッジ領域を有していてもよい。
【0034】
上述の通り、NRのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、低レイテンシー要件を満たしつつ、例えば高速大容量(eMBB)、大量の端末による通信(mMTC)、超高信頼低遅延(URLLC)などのさまざまな次世代(例えば、5G)通信要件により効率的に対応するために、フレキシブルな構成をサポートすることを目的としている。3GPPにおいて取り決められているような直交周波数分割多重(OFDM)は、NR波形の基準として機能してもよい。例えばアダプティブサブキャリアスペーシング、チャネルバンド幅、およびサイクリックプレフィックス(CP)などのスケーラブルOFDM数秘学もまた使用してもよい。さらに、NRには、3つの候補符号化体系、すなわち(1)低密度パリティ検査(LDPC)、(2)ポーラ符号、および(3)ターボ符号が考えられる。符号化体系アダプテーションは、チャネル条件および/またはサービスアプリケーションに基づいて構成されてもよい。
【0035】
さらに、1つのNRフレームの伝送時間間隔T
Xには、ダウンリンク(DL)送信データ、ガード期間、およびアップリンク(UL)送信データを少なくとも含めるべきであり、該DL送信データ、該ガード期間、および該UL送信データそれぞれの部分もまた、例えば、NRのネットワークの動態に基づいて、構成可能であるべきであるということも考えられる。
【0036】
本出願の例示的な実施態様によれば、さまざまなRANプロファイル技術が、NRにおける上記のフレキシビリティをサポートするために、採用される。
図1は、本出願の例示的な実施態様に係る、セルのRANプロファイルオペレーションを示す図である。
図1に示すように、セルは、無線アクセスネットワークにおける異なるUEに、異なるリソースブロック(RB)RB1、RB2、RB3、RB4、およびRB5を割り当ててもよい。各RBは、無線リソースセットを表す。該無線リソースセットとしては、周波数領域における多数のサブキャリアに及ぶリソース要素群および時間領域における多数の記号が挙げられるが、これらに限定されない。各RBは、異なるPHY構成を提供するよう構成されてもよい。
図1に示すように、サブフレーム101の送信の後にサブフレーム103の送信が続く。
【0037】
PHY構成は、OFDM数秘学、サブキャリアスペーシング、送信タイプ(例えば、DL、ガード、SL、またはUL)、符号化体系、変調スキーム、および送信モードなどを含んでもよい。さらに、特定のRANプロファイルを、上記セルと各セルカバレッジ領域内の上記UEのそれぞれとの間の制御チャネル(例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))用に設定してもよい。
【0038】
異なるリソースブロックは、スケジューリングオペレーションに応じて、同一または異なるPHY構成を有していてもよい。例えば、RB1を、15kHzのサブキャリアスペーシング、0.25msの伝送時間間隔(TTI)、DL送信用のLDPC符号化で構成してもよく、RB2を、60kHzのサブキャリアスペーシング、0.75msのTTI、およびUL送信のターボ符号化で構成してもよい。上記セル(例えば、LTE/LTE−AにおけるeNB、NRにおけるNR eNB、またはNRにおけるNR gNB)は、リソースブロックRB1およびRB2を、サブフレーム101内のUE1およびUE2それぞれに、UE1およびUE2の能力に応じて、割り当ててもよい。
【0039】
上記セルは、上記PHY構成を、次の送信フレーム(例えば、サブフレーム103)において、例えば上記セルと上記UEとの間のチャネル品質(例えば、CQI)、上記UEのサービス要件および/また利用可能なネットワークリソースなどの必須の送受信基準に応じて、再構成してもよい。例えば、サブフレーム103は、サブフレーム101におけるRB1と同じブロックサイズを有するが、異なるPHY構成を有するRB1を有していてもよい。各リソースブロックのサイズは、可変であってもよく、スケジューリングオペレーションに基づいて、動的に構成してもよい。例えば、サブフレーム101において割り当てられたRB5のサイズは、サブフレーム103におけるRB5のサイズよりも大きい。
【0040】
セルは、ネットワークオペレーションまたはアプリケーションに基づいて、RANプロファイル設定を動的に構成することができるため、該セルは、そのセルカバレッジ内の上記1つ以上のUEと常時通信し、該UEが、それに応じて、対応するRBを適切に符号化/復号することができるように、物理層構成採用情報を該UEに送らなければならない場合がある。
【0041】
したがって、本出願の実施態様は、これらの動的なPHY構成に起因するシグナリングオーバーヘッドの量を減らすことによって、送信時の無線リソース消費も終端間送信の間に発生するレイテンシーも減らすことが可能な、RANプロファイル指示シグナリングメカニズムを提供する。
【0042】
本出願の例示的な実施態様によれば、新しい無線通信システムは、少なくとも1つの基地局と、少なくとも1つのUEとを備える。上記基地局は、無線カバレッジを、複数のセルを用いて無線アクセスネットワークを形成する特定の地理的領域に提供する。上記複数のセルは、基地局に通信連結し、該基地局は、該複数のセルのオペレーションを調整する。上記複数のセルは、1つ以上の重複カバレッジ領域を有していてもよい。各セルは、そのセルカバレッジ内の各UEに対して、ダウンリンクおよびアップリンクリソースを有効に割り当て、スケジューリングする。各セルは、近接サービス(ProSe)通信をサポートするために、サイドリンク(SL)リソースをさらに割り当ててもよい。
【0043】
各セルは、RANプロファイルインデキシングオペレーションを実行し、複数のPHY構成に対応する複数のRANパラメータセット(例えば、PHY構成1〜PHY構成M(Mは整数))を定義する。各セルは、チャネル条件、利用可能なネットワークリソースの量、およびそのセルカバレッジに存在する上記UEの能力のうちの少なくとも1つに基づいて、1つ以上のPHY構成を動的に利用する。本出願の実施態様によれば、PHY構成のRANパラメータセットとしては、上記UEが従い、パケット送受信と同時に適宜PHY層信号を処理すべき、サブキャリアスペーシング値(例えば、OFDMサブキャリアスペーシング)、チャネルコーディングモード、多重化モード、変調モード、フレームタイプモード、TTI区間値、サイクリックプレフィックス長さ値、および送信モードが挙げられるが、これらに限定されない。
【0044】
上記RANプロファイルインデキシングオペレーションの実行時に、各セルは、RANプロファイルPHY構成1〜PHY構成Nのそれぞれに、対応するインデックス(例えば、インデックス1〜インデックスN(Nは整数))を割り当てる。各インデックスは、PHY構成(例えば、LTE/LTE−AシステムにおけるL1構成)を有する特定のマッピングを有する。上記インデックス1〜インデックスNは、上記RANプロファイルPHY構成1〜PHY構成Nと1対1の対応を有する。例えば、インデックス1は、PHY構成1に対応するよう構成されてもよく、インデックス2は、PHY構成2に対応するよう構成されてもよいなどとなる。
【0045】
その後、各セルは、結果として特定のRANプロファイルPHY構成に対応する、特定のRANパラメータセットに対応するインデックスを単に送信すればよい。つまり、上記インデックスは、後の送信時に対応するUEに割り当てられた対応するRBに適用されたRANプロファイルのタイプを表し、シグナリングオーバーヘッドおよび発生しうるレイテンシーを大きく減らすことができる。
【0046】
1つの実施態様では、各セルは、上記RANプロファイルインデキシングオペレーションを実行した後に、1つまたは複数のインデックスをブロードキャストして、上記セルと上記1つ以上のUEそれぞれとの間の送受信オペレーションを容易にすることによって、RANプロファイルアダプテーションを周期的にシグナリングしてもよい。
【0047】
いくつかの実施態様では、各セルは、例えば、あるUEがセルカバレッジに入ったとき、または、該UEからシステム情報(SI)の要求を受信すると、ユニキャスト送信によって、RANプロファイルインデキシング情報をそのセルカバレッジ内の1つ以上のUEに送ってもよい。
【0048】
図2は、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示す図である。
【0049】
ブロック210において、セル(例えば、NRシステムにおけるNR eNB/gNBまたはLTE/LTE−AにおけるeNB)は、例えば、ブロードキャストチャンネル(BCH)によって、RANプロファイルインデキシングメッセージを、そのセルカバレッジ内の1つ以上のUEに(例えば、周期的または非周期的に)送信する。上記RANプロファイルインデキシングメッセージは、複数のRANパラメータセットを有するRANプロファイル設定に関する情報と、該複数のRANパラメータセットに対応する複数のインデックスとを少なくとも含む。上記複数のRANパラメータセットのそれぞれは、特定のPHY構成に対応する。あるUE(例えば、UE1)は、上記RANプロファイルインデキシングメッセージを受信すると、後の通信/受信オペレーション用に受信した上記RANプロファイルインデキシング情報を記憶する。
【0050】
ブロック220において、上記セルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)におけるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを用いて、上記RANプロファイルインデキシングメッセージを上記UE(例えば、UE1)に送信する。上記DCIメッセージは、リソースブロックを割り当てた情報と、上記複数のRANパラメータセットのうちの1つに対応する、特定のRANプロファイルに関するインデックスとを含んでもよい。例えば、上記セルが、ダウンリンク(DL)送信について上記PHY構成2が上記UE(例えば、UE1)に適用される物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において、特定のリソースブロック(例えば、
図1のRB1)を割り当てることを決定すると、上記DCIメッセージは、RB1割り当ておよびインデックス2を示す情報を含んでもよい。
【0051】
1つの実施態様では、上記セルは、スケジューリングオペレーションによって、上記PDSCH内の上記リソースブロックを割り当ててもよい。スケジューリングは、周知の、当技術分野におけるリソース割り当て技術を含んでもよいが、該技術についての記載は、簡潔のため、ここでは省略する。
【0052】
ブロック230において、上記UEは、上記セルから受信した上記DCIメッセージを復号し、上記リソースブロックを割り当てた情報を取得する(すなわち、上記PDSCHにおける割り当てられたRB(例えば、RB1)および対応するRANプロファイルインデックス(例えば、インデックス2)の割り当て)。上記RANプロファイルインデックスに基づいて、上記UEは、後の上記セルとの通信のために、上記PHY構成をさらに取得する。
【0053】
ブロック240において、上記セルは、上記割り当てられたリソースブロック(例えば、RB1)における上記UEのダウンリンクデータを含むPDSCHを、該UEに送信する。ブロック250において、上記UEは、上記RANプロファイルインデックス(例えば、インデックス2)に対応する上記PHY構成に従って、上記PDSCHにおける上記割り当てられた(allocated/assigned)リソースブロック(例えば、RB1)を復号する。上記RANプロファイルインデキシングメカニズムを用いることによって、上記UEは、さらなるPHY構成情報を必要とせずに、上記サービングセルから受信した上記インデックス情報によって、上記DL送信データを復号することができ、シグナリングオーバーヘッドおよびレイテンシーを減らすことができる。
【0054】
1つの実施態様では、上記セルは、そのセルカバレッジ内の1つ以上のUEから上記システム情報の要求を受信すると、RANプロファイルインデキシングオペレーションを実行し、RANプロファイル設定を更新(例えば、RANパラメータを変更)してもよい。上記セルは、その後、上記RANプロファイル設定に対する更新または変更を、そのセルカバレッジ内の各UEに送信してもよい。
【0055】
1つの実施態様では、上記セルは、上記コアネットワーク(CN)からの、バックホール機能およびサービスアプリケーション処理のタイプを示すレポートを受信すると、上記RANプロファイルインデキシングオペレーションを実行し、RANプロファイル設定を更新してもよい。上記セルは、その後、上記RANプロファイル設定に対する更新または変更をブロードキャストし、そのセルカバレッジ内の上記UEに通知してもよい。
【0056】
1つの実施態様では、それぞれのインデックスを有する少なくとも1つのリソースブロック(RB)を同一のUEに割り当てることが有利であり得る。別の実施態様では、それぞれのインデックスを有する同一のRBを異なるUEに割り当てることが有利であり得る。さらに別の実施態様では、同一のインデックスを有する異なるRBを異なるUEに割り当てることが有利であり得る。
【0057】
例えば、あるセルが、そのセルカバレッジ内の2つのUE(例えば、UE1およびUE2)と通信しているとき、該セルは、同一のリソースブロックを両方のUEに割り当てるが、異なる変調スキームを示す異なるインデックスを割り当ててもよい。例えば、上記セルは、UE1に、割り当てられたRBを受信すると、非直交多重を適用するよう要求してもよく、UE2に、割り当てられたRBを受信すると、直交多重を適用するよう要求してもよい。
【0058】
1つの実施態様では、上記基地局は、複数の無線通信装置を備えてもよい。上記複数の無線通信装置は、上記複数のセルのオペレーションをサポートするよう構成されている。より具体的には、上記無線通信装置はそれぞれ、アップリンク、ダウンリンク、および/またはサイドリンクリソースを、そのセルカバレッジ内の1つ以上のUEに割り当てるよう構成されてもよい。上記無線通信装置はそれぞれ、上記インデキシング、上記RANプロファイル情報および対応するセルの物理層構成との関係を記憶するよう構成された内蔵メモリを備えてもよい。
【0059】
特筆すべきことは、上記RANプロファイルインデキシングオペレーションが、上記UEのサービス要件およびシステム能力ならびに/または上記セルのネットワークリソースおよび能力に応じて、セルを基準としても(セル固有のRANプロファイルであっても)、ユーザを基準としても(ユーザ固有のRANプロファイルであっても)よいことである。言い換えれば、RANプロファイルは、全体的なセルの動態に基づいて実行し、または、上記UEの通信能力に対応するように実行してもよい。無線通信システムにおけるRANプロファイルインデキシングのシグナリングに関するさまざまな実施態様について、次に記載する。
【0060】
セル固有のRANプロファイルインデキシングの実施態様
セル固有のRANプロファイルシナリオにおいて、上記RANプロファイルインデキシングおよび物理層構成マッピングは、特定のセルにおける無線カバレッジ内のすべてのサービングUEについて共通であってもよい。しかしながら、異なるセルは、そのセルカバレッジ内に、それぞれ独自のインデキシングメカニズムおよび物理層構成マッピングを有していてもよい。
【0061】
図3は、本出願の例示的な実施態様に係る、セル固有のRANプロファイルオペレーションを示す。例示的な無線通信システム300は、無線アクセスネットワーク(RAN)とコアネットワーク(CN)とを備える。上記RANは、セル310aとセル310bとを備える。各セル(例えば、セル310a/310b)は、地理的領域をカバーする。セル310aおよびセル310bの無線カバレッジは、
図3に示すように、重複地理的領域を有していてもよい。セル310aおよびセル310bは、基地局(例えば、物理的な基地局、
図3に明示せず)に通信連結する。セル310aおよびセル310bのオペレーションは、上記基地局によって調整される。無線通信システム300は、現在セル310aの無線カバレッジ内にあるUE313aとUE313bとをさらに備える。UE313bは、UE313bに対してハンドオーバー処理が実行されてもよいように、セル310bの方へ移動している。上記ハンドオーバー処理中、セル310aはソースセルであり、セル310bはターゲットセルである。セル310aは、それぞれPHY構成1〜PHY構成9を示す上記インデックス1〜インデックス9を採用してもよく、セル310bは、それぞれPHY構成1'〜PHY構成9'を示すインデックス1'〜インデックス9'を採用してもよい。
【0062】
無線通信装置311aは、セル310aに配置され、上記無線カバレッジを、対応するセル領域に提供してもよい。無線通信装置311aは、上記基地局と通信し、UE313aおよびUE313bにサービスを提供する。無線通信装置311bは、セル310bに配置され、上記無線カバレッジを、対応するセル領域に提供してもよい。無線通信装置311bは、上記基地局と通信し、そのセルカバレッジ内の上記UEにサービスを提供する。
【0063】
図4Aは、
図3に従って示された、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。上記方法は、
図3におけるセル310aおよびセル310bの両方に適用できる。簡潔のため、セル310aのみを、以下のセル固有のRANプロファイルオペレーションを詳述する際の例として、使用する。
【0064】
ブロック431において、セル310は、複数の物理層構成(例えば、PHY構成)のうちの対応する1つに対してそれぞれがマッピングする複数のRANパラメータセットを構成する。ブロック433において、セル310aは、インデックスを、上記複数のRANパラメータセットのそれぞれに割り当てる。例えば、セル310aは、インデックス1〜インデックス9を、PHY構成1〜PHY構成9のそれぞれに割り当ててもよい。ブロック435において、セル310aは、上記RANプロファイル設定(例えば、上記複数のRANパラメータセット)および対応するインデックスに関する情報を含むRANプロファイルインデキシングメッセージを、そのセルカバレッジ内のすべてのUEにブロードキャストする。セル310aは、上記RANプロファイルインデキシングメッセージを、そのセルカバレッジ内のすべてのUEに、所定の(周期的または非周期的な)時間間隔で、ブロードキャストしてもよい。ブロック437において、セル310aは、DCIメッセージを、そのセルカバレッジ内のUEに送信し、該UEに複数のリソースを割り当てる。ここで、上記DCIメッセージは、上記UEに割り当てられた1つのリソースブロック(RB)と、上記複数のRANパラメータセットのうちの1つに対応するインデックスとを示してもよい。ブロック439において、セル310aは、ダウンリンクデータを、PDSCHにおける上記割り当てられた(allocated/assigned)リソースブロックにおける上記UEに送信する。
【0065】
1つの実施態様では、無線通信システム300における上記CNは、例えばバックホール機能などの該CNのオペレーション基準に基づいて、上記インデキシングおよび上記PHY構成を、セル310aおよびセル310bに提示してもよい。異なるセルは、異なるPHY構成に、終端間レイテンシー要件を満たすよう要求してもよい。1つの実施態様では、上記CNは、無線通信システム300における上記セル間のバックホール機能に基づいて、RANプロファイルオペレーションを構成する1つ以上のネットワーク要素を備えてもよい。別の実施態様では、上記CNは、上記バックホール機能に基づいて、上記セルに通知してもよく、上記セルは、上記バックホール機能を考慮に入れて、上記RANプロファイルインデキシングを構成してもよい。
【0066】
1つの実施態様では、セル310aおよびセル310bは、同一のインデキシングメカニズムを採用してもよい。例えば、セル310a用の上記インデックス1〜インデックス9の上記PHY構成1〜PHY構成9は、セル310bのインデックス1'〜インデックス9'のPHY構成と同じであってもよい。より具体的には、関連した物理層構成を記述するために、無線通信システム300において、既定かつ共通のインデックステーブルを使用してもよい。ここで、上記既定かつ共通のインデックステーブルは、上記CNによって提供され、UE能力プロファイルに記録されてもよい。このようなシナリオにおいて、セル310aおよびセル310bは、物理層構成マッピングを提供することを要求されない。むしろ、セル310aおよびセル310bは、ブロードキャストまたはユニキャスト送信によって、それらのカバレッジ内でサポートされたインデックスを提供してもよい。
【0067】
1つの実施態様では、セル310aおよびセル310bは、異なるインデキシングメカニズムを採用してもよい。例えば、セル310aによって採用された、上記PHY構成1〜PHY構成9に対応する上記インデックス1〜インデックス9は、セル310bによって採用された、上記PHY構成1'〜PHY構成9'に対応するインデックス1'〜インデックス9'とは異なっていてもよい。各セル(例えば、セル310a/310b)は、ブロードキャストまたはユニキャスト送信によって、そのインデキシングおよび物理層構成マッピング情報を、そのカバレッジ内で、上記サービングUEに対して、シグナリングしてもよい。
【0068】
1つの実施態様では、上記セルは、上記RANプロファイルインデキシング情報を、上記UEから受信したシステム情報の要求に基づいて、上記UEに送信してもよい。具体的には、UE(例えば、UE313b)が、1つのセルカバレッジ(例えば、セル310aの無線カバレッジ)から隣接セルカバレッジ(例えば、セル310bの無線カバレッジ)へ移動すると、RANプロファイルインデキシング取得処理が必要となり得る。UE313bは、RANプロファイルインデキシング取得処理を実行してもよい。1つの実施態様では、RANプロファイルインデキシング取得処理に従って、サービングセルは、所定時間経過後のターゲットセルのチャネル品質が該サービングセルよりも優れていることを示すレポートをUEから受信すると、上記採用されたRANプロファイルインデキシングおよび物理層構成マッピング情報を、該ターゲットセルと交換してもよい。上記ターゲットセルは、上記サービングセルに対して、(該サービングセルと比較した)RANプロファイルインデキシングの差をフィードバックしてもよく、その後、上記サービングセルは、上記UEに対して、ユニキャストメッセージにおける上記差をシグナリングしてもよい。上記ソースセルは、(1)上記UEが上記ターゲットセルに対してサポートし得るよう構成され物理層構成と、(2)該UEに対して構成された、該ソースセルのRANプロファイルインデキシングおよび物理層構成マッピング情報とを、該ターゲットセルに送ってもよい。したがって、上記ターゲットセルは、与えられた情報に基づいて、上記RANプロファイルインデキシングの差を作ることができる。
【0069】
より具体的には、
図4Bは、本出願の
図4Aに従って示された、UEからのシステム情報の要求に基づいて、RANプロファイル情報をシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0070】
ブロック441において、セル(例えば、セル310b)は、そのセルカバレッジ内のUE(例えば、UE313b)から、要求(例えば、システム情報の要求)を受信する。ここで、上記UEは、例えば、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)を用いて、上記RANプロファイルインデキシング情報および上記物理層構成マッピング情報の送信を要求する。ブロック443において、上記セル(例えば、セル310b)は、例えば、ユニキャスト方式で、上記RANプロファイルインデキシングおよび上記物理層構成マッピング情報を含む上記RANプロファイルインデキシングメッセージを、上記UEに送信してもよい。
【0071】
上記の通り、セル310aおよびセル310bのそれぞれが、該セルと対応する複数のUEとの間のチャネル品質、ネットワークシステム能力、または上記CNからの提示に基づいて、そのRANプロファイルインデキシングを再構成し、変更してもよい。上記セルは、ダウンリンク共有チャネルにおける無線リソース制御(RRC)メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を用いて、そのセルカバレッジ内の1つ以上のUEと通信し、その後、RANプロファイル変更を示してもよい。
【0072】
1つの実施態様では、上記セルは、そのRANインデキシングおよび物理層構成マッピング情報を、半静的または動的に再構成してもよい。例えば、上記RANプロファイルは、特定の期間で更新または変更されてもよい。上記セルおよび/または上記UEにおける上記無線通信装置は、該セルが、RANプロファイルインデキシング情報を、上記そのセルカバレッジ内の1つ以上のUEに送信した後、所定時間カウントするよう構成された、タイミング要素を備えてもよい。上記タイミング要素が上記所定時間カウントする前に、上記セルは、その現在のRANプロファイルインデキシングおよびPHY構成に対して何も更新しなくてもよい。言い換えれば、上記セルが上記RANプロファイルインデキシング情報を送信した直後に、上記UEは、上記所定時間が終了した後まで、上記インデキシングおよび物理層構成マッピング情報を追跡し続ける必要がない。
【0073】
図4Cは、本出願の例示的な実施態様に係る、所定の時間間隔後、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【0074】
ブロック451において、セル(例えば、セル310a)は、例えば、BCHを用いて、そのセルカバレッジ内で、現在のRANプロファイルインデキシングメッセージをブロードキャストした後、該セルは、所定の(predetermined/predefined)時間間隔(例えば、変更期間)をカウントするタイマーを有効に始動させる。1つの実施態様では、上記所定の(predetermined/predefined)時間間隔は、参照することによっても本書に含まれる3GPP TS 36.331において示されるように、80msであるよう構成されてもよい。上記所定の(predetermined/predefined)時間間隔は、システム情報(SI)メッセージによって構成されてもよい。
【0075】
ブロック452において、上記セル(例えば、セル310a)は、上記タイマーのカウント結果に従って、上記所定の(predetermined/predefined)時間間隔が終了したか否か判定する。上記所定の(predetermined/predefined)時間間隔が終了した場合、上記セルは、ブロック453を実行する。上記所定の(predetermined/predefined)時間間隔が終了していない場合、上記セルは、上記現在のRANプロファイル設定を保持し、ブロック452を再実行する。
【0076】
ブロック453において、上記セル(例えば、セル310a)は、上記現在のRANプロファイルインデキシング設定を再構成するか否か判定する。上記セルは、例えば、チャネル条件、上記CNからのフィードバック、および/または上記UEからの能力レポートなどの、ネットワークの動態に関連する情報に基づいて、再構成が必要であるか否か判定する。上記セルが、上記現在のRANプロファイルインデキシング設定を再構成することを決定した場合、上記セルは、ブロック455を実行する。そうでない場合、上記セルは、ブロック454を実行し、上記現在のRANプロファイル設定を保持する。
【0077】
ブロック455において、上記現在のRANプロファイルインデキシング設定を再構成することが決定された後、上記セル(例えば、セル310a)は、上記RANプロファイルインデキシングオペレーションを実行し、上記RANプロファイル、上記物理層に対するマッピング、および関連したインデキシング設定を再構成してもよい。上記セルは、上記CNおよび/またはセルローディングによって提供された、ネットワークの動態に関連する情報に基づいて、上記RANプロファイル設定を更新してもよい。
【0078】
ブロック456において、上記再構成後、上記セル(例えば、セル310a)は、BCHを用いて、そのセルカバレッジ内で、上記更新されたRANプロファイルインデキシング情報を含む、上記更新されたRANプロファイルインデキシングメッセージをブロードキャストしてもよい。
【0079】
1つの実施態様では、上記セル(例えば、セル310a)が、上記BCHを用いて、上記RANプロファイル設定に対する上記更新または上記変更をブロードキャストし、そのセル内の上記UEに通知した後、上記セルは、上記タイマーを(再)始動させ、BCHを用いて、所定の(predetermined/predefined)時間間隔値を、上記UEに送信してもよい。上記所定の(predetermined/predefined)時間間隔値は、元の所定の(predetermined/predefined)時間間隔値と同一であっても異なっていてもよい。
【0080】
上記RANプロファイルインデキシングおよび物理層構成マッピングはまた、専用RRCメッセージ、定期システム情報(SI)、またはオンデマンドSIによって、上記UEに送信されてもよい。例えば、上記セル(例えば、上記セル310a)が、BCHを用いて、上記更新されたRANプロファイル設定を送信し、そのセル内のそれぞれのUEに通知した後、該セルは、上記タイマーを始動させ、上記それぞれのセルによって提供された通信リンクを用いて、ユニキャストによって、上記所定時間間隔値を含む専用RRCメッセージを、上記特定のUEに送信してもよい。
【0081】
別の実施態様では、上記セルが上記現在のRANプロファイルインデキシングメッセージをブロードキャストした直後に、上記UEが、上記RANプロファイル情報を再構成する要求を、通信した該セルに送る場合、該セルは、所定の(predetermined/predefined)時間間隔の終了後まで、上記現在のRANプロファイル設定を再構成しなくてもよい。
【0082】
RAN共有シナリオ(例えば、異なる公衆陸上移動通信ネットワーク(PLMN)用の配列セル)の下で、該セルは、PLMNごとに、対応するインデキシングおよび物理層構成マッピングを有していてもよい。異なるPLMNネットワークは、上記提供されたアプリケーション/サービスに基づいて、異なるRANプロファイル設定を採用してもよい。
【0083】
ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングの実施態様
上記セル固有のRANプロファイルの実施態様とは異なり、ユーザ固有のRANプロファイルの実施態様の下で、各UEは、セルカバレッジ内で、自装置専用RANプロファイルインデキシングおよび物理層構成マッピング情報を有していてもよい。1つのセルカバレッジ内の上記複数のUEは、同一のRANプロファイルインデキシング設定を有していても、異なるRANプロファイルインデキシング設定を有していてもよい。
【0084】
図5は、本開示の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す。例示的な無線通信システム500は、無線アクセスネットワーク(RAN)とコアネットワーク(CN)とを備える。上記RANは、セル510aとセル510bとを備える。各セル(例えば、セル510aまたは510b)は、地理的領域をカバーする。セル510aおよびセル510bの無線カバレッジは、
図5に示すように、重複地理的領域を有していてもよい。これらのセルは、基地局(例えば、物理的な基地局、
図5に明示せず)に通信連結する。セル510aおよびセル510bのオペレーションは、上記基地局によって調整される。UE513aとUE513bは、現在セル510aの無線カバレッジ内にあり、セル510aによって支配されている。UE513bは、UE513bに対してハンドオーバー処理が実行されてもよいように、セル510bの方へ移動している。上記ハンドオーバー処理中、セル510aはソースセルであり、セル510bはターゲットセルである。
【0085】
図5において、無線通信装置511aは、セル510aに配置され、上記無線カバレッジを、対応するセル領域に提供してもよい。無線通信装置511aは、上記基地局と通信し、UE513aおよびUE513bにサービスを提供する。無線通信装置511bは、セル510bに配置され、上記無線カバレッジを、対応するセル領域に提供してもよい。無線通信装置511bは、上記基地局と通信し、そのセルカバレッジ内の上記UEにサービスを提供する。
【0086】
本実施態様におけるUE513aおよびUE513bは、それらの異なる能力により、異なる物理層構成をサポートしてもよいため、異なるRANプロファイルおよび物理層構成を有する。UE513aおよびUE513bは、異なるインデックスセットおよび物理層構成マッピングを有していてもよい。具体的には、UE513aは、それぞれPHY構成1〜PHY構成9に対応するインデックス1〜インデックス9を採用してもよい。UE513bは、それぞれPHY構成1'〜PHY構成7'に対応するインデックス1'〜インデックス7'を採用してもよい。
【0087】
セル510aおよびセル510bは、それらそれぞれの通信能力、UE513aおよびUE513bの契約のタイプ、サービス要件、ならびにQoS要件に基づいて、RANプロファイルインデキシングオペレーション実行してもよい。
【0088】
1つの実施態様では、無線通信システム500における上記CNは、例えばフロントホールおよびバックホール機能などのそのネットワークオペレーション基準に基づいて、上記インデキシングおよびUEインデキシングに関連する上記PHY構成設定を、セル510aおよびセル510bに提示してもよい。異なるセルは、異なるPHY構成に、終端間レイテンシー要件を満たすよう要求してもよい。1つの実施態様では、上記CNは、例えば上記複数のUEと上記複数のセルとの間の上記フロントホール機能および/または無線通信システム500における上記セル間の上記バックホール機能などの上記ネットワークオペレーション基準に基づいて、RANプロファイル設定を構成する1つ以上のネットワーク要素を備えてもよい。
【0089】
あるセルが、あるUEにRANプロファイルインデキシングを割り当てない(例えば、RRC接続確立段階において、該UEを、割り当てられたRANプロファイルインデキシングでシグナリングしなかった)場合、上記UEは、
図6Aに示すように、送受信オペレーション時に、デフォルトPHY構成をリソースブロック処理に使用してもよい。
【0090】
図6Aは、本開示の例示的な実施態様に係る、UEがセルと通信する方法を示すフローチャートである。
【0091】
ブロック601において、UE(例えば、UE513b)が、1つのセルカバレッジ(例えば、セル510aの無線カバレッジ)から隣接セルカバレッジ(例えば、セル510bの無線カバレッジ)へ移動すると、該UEは、隣接セルとのRRC接続を確立する。
【0092】
ブロック603において、上記UE(例えば、UE513b)は、現在のサービングセルである上記隣接セルが、上記UEにRANプロファイルインデキシングを割り当てたか否か判定する。
【0093】
上記UE(例えば、UE513b)が、上記サービングセル(例えば、セル510b)が該UEにRANプロファイルインデキシングを割り当てなかったと判定すると、上記RRC接続が確立されている間、該UEは、ブロック607を実行し、所定のデフォルトRANプロファイル設定を用いて、該サービングセルとUL/DL/SL送信を行ってもよい。上記デフォルトPHY構成は、上記UEのメモリにおいて、再構成され、記憶されてもよい。
【0094】
上記UE(例えば、UE513b)が、上記サービングセル(例えば、セル510b)が該UEに上記RANプロファイルインデキシングを割り当てたと判定すると、該UEは、ブロック605を実行し、割り当てられたRANプロファイル設定を用いて、該サービングセル(例えば、セル510b)とUL/DL/SL送信を行う。
【0095】
上記セル(例えば、セル510b)が上記UEにRANプロファイルインデキシングを割り当てる場合、
図6Bによって示されるように、上記セルは、どのRRC状態(例えば、接続状態、休止状態、または停止状態)について上記RANプロファイルインデキシングの各インデックスが適用され得るのかを示してもよい。いくつかの他の実施態様では、上記セルは、1つのRANプロファイルインデキシングに1つの特定のRRC状態を割り当ててもよい。したがって、上記セルは、上記UEに対して、2つ以上のRANプロファイルインデキシングを構成してもよい。ここで、各RANプロファイルインデキシングは、特定のRRC状態用に設定されている。
【0096】
図6Bは、本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルアーキテクチャの下で、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。上記セルが、異なる状態間、上記RANプロファイルインデキシングを示さない場合、上記UEは、該RANプロファイルインデキシングを、すべてのRRC状態について共通である、または、該UEの現在のRRC状態にのみ限られているとして扱ってもよい。
【0097】
ブロック621において、UE(例えば、UE513b)が、あるセルカバレッジ(例えば、セル510aの無線カバレッジ)から隣接セルカバレッジ(例えば、セル510bの無線カバレッジ)へ移動すると、隣接セルは、上記サービングセルからハンドオーバー準備要求を受信し、該UE(例えば、UE513b)とのRRC接続を確立する。ブロック623において、上記隣接セル(現在のサービングセル)(例えば、上記セル510b)は、上記UE(例えば、上記UE513b)にRANプロファイルインデキシングを割り当てるべきか否か判定する。
【0098】
上記サービングセル(例えば、セル510b)が、RRC接続確立時に上記UE(例えば、UE513b)にRANプロファイルインデキシングを割り当てることを決定すると、上記サービングセルは、ブロック625を実行し、例えば、ユニキャストによって、後のUL/DL/SL送信用に、上記割り当てられたRANプロファイルインデックスおよび対応するRRC状態を通知する、上記UEに対するDCIメッセージを送信する。
【0099】
上記サービングセル(例えば、セル510b)が、RRC接続確立時に、RANプロファイルインデキシングを、上記UE(例えば、UE513b)に割り当てないことを決定すると、該セルは、ブロック627を実行し、すべてのRRC状態に対するデフォルトRANプロファイル設定を用いて、該UEと後のUL/DL/SL送信を行う。
【0100】
1つの実施態様では、セル(例えば、セル510aまたは510b)は、X2インターフェースによって、その複数のサービングUEと関連する上記RANプロファイルインデキシングを、隣接セルと(例えばハンドオーバー準備段階において)交換してもよい。UE(例えば、UE513b)が、セルカバレッジ(例えば、セル510aの無線カバレッジ)からターゲットセルカバレッジ(例えば、セル510bの無線カバレッジ)へ移動すると、上記RANプロファイルインデキシング取得処理は、上記ターゲットセルが元のRANプロファイルインデキシング(例えば、セル510aにおける上記RANプロファイルインデキシングおよびマッピング)をサポートする場合、必要とされなくてもよい。さらに、上記ハンドオーバー準備段階において、上記UE(例えば、UE513b)によってRANプロファイルインデキシングが受信されない場合、該UEは、上記元のRANプロファイルインデキシングを、上記ターゲットセル(例えば、セル510b)およびサイドリンクにおける他の1つまたは複数のUEとの送受信に使用すると自動的に判断してもよい。
【0101】
さらに、上記ユーザ固有のRANプロファイルの下で、上記RANプロファイルインデキシングは、同一のセルカバレッジ(例えば、セル510aまたはセル510bの無線カバレッジ)内で、半静的または動的に再構成してもよい。1つの実施態様では、上記セル(例えば、セル510aまたはセル510b)は、動作中のアプリケーションおよび上記サービングセルの動作状態に基づいて、特定のUE用に、上記RANプロファイルインデキシングを再構成してもよい。別の実施態様では、上記RANプロファイルインデキシングは、上記UE(例えば、UE513aまたはUE513b)が別のPLMNにおいてローミングしているときに、再度割り当てられてもよい。さらに別の実施態様では、上記RANプロファイルインデキシングは、上記UE(例えば、UE513aまたはUE513b)が、1つのセルから別のセルへの移動時(例えば、ハンドオーバー処理時)に状態遷移を行うときに、再度割り当てられてもよい。
【0102】
1つの実施態様では、上記セル(例えば、セル510aまたはセル510b)は、RRCメッセージまたは媒体アクセス制御(MAC)制御要素(CE)によって、上記RANプロファイルインデキシング情報を送信してもよい。
【0103】
図6Cは、本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルアーキテクチャの下で、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。ブロック631において、セル510aは、それぞれが複数の物理層構成(例えば、PHY構成)のうちの対応する1つに対してマッピングする、複数のRANプロファイル設定(例えば、複数のRANパラメータセット)を、そのセルカバレッジ内の少なくとも1つのUE(例えば、UE513aおよびUE513b)に対して構成する。ブロック633において、セル510aは、対応するインデックスを、UE513aおよびUE513bの上記複数のRANプロファイル設定のそれぞれに割り当てる。例えば、セル510aは、インデックス1〜インデックス9を、UE513aのPHY構成1〜PHY構成9に割り当ててもよい。セル510aはまた、インデックス1'〜インデックス7'を、UE513bのPHY構成1'〜PHY構成7'に割り当ててもよい。
【0104】
ブロック635において、セル510aは、RANプロファイルインデキシングメッセージを、UE513aおよびUE513bのそれぞれに提供する。ここで、上記RANプロファイルインデキシングメッセージはそれぞれ、上記RANプロファイル設定(例えば、複数のRANパラメータセット)および対応するインデックスに関する情報を含む。セル510aは、所定の(周期的または非周期的)時間間隔で、対応するRANプロファイルインデキシングメッセージを、UE513aおよびUE513bのそれぞれに提供してもよい。1つの実施態様では、セル510aは、異なる所定時間間隔を、UE513aおよびUE513bに提供してもよい。
【0105】
ブロック637において、セル510aは、DCIメッセージを、UE513aおよびUE513bそれぞれに送信し、リソースを各UEに割り当てる。ブロック639において、セル510aは、ダウンリンクデータを、PDSCHにおける対応する割り当てられた(allocated/assigned)リソースブロックにおけるUE513aおよびUE513bに送信する。本実施態様では、上記メッセージ(例えば、ブロック635における上記RANプロファイルインデキシングメッセージおよびブロック637における上記DCIメッセージ)は、例えば、ユニキャストによって、UE513aおよびUE513bに提供される。
【0106】
本出願は、インデキシングシグナリング処理について考えられる3つの態様をさらに提供する。上記3つの態様は、(I)インデックスシグナリング用インデキシングフォーマット;(II)特定のUEからのRANプロファイルインデキシングおよび物理層構成マッピングの確認応答;(III)RANプロファイルインデキシングの変更についての通知である。
【0107】
I.インデックスシグナリング用インデキシングフォーマット
1つの実施態様では、上記RANプロファイルインデキシング情報は、情報要素(IE)の形式をとってもよい。
図7は、本出願の例示的な実施態様に係る、情報要素の形式の、例示的なインデックスフォーマットを示す。
【0108】
図7に示すように、情報要素(IE)の形式のRANプロファイルインデキシングフォーマットは、インデックス0〜インデックスkを有する。ここで、kは整数であり、各インデックスは、RANパラメータセットを含む、対応するRANパラメータIEと関連している。各RANパラメータIEは、物理層構成フィールドセットを含んでもよい。上記物理層構成としては、サブキャリアスペーシング、多重化方式、チャネルコーディング方式、伝送時間間隔(TTI)、サイクリックプレフィックス、および変調スキームが挙げられるが、これらに限定されない。ここで、フィールドアドレスは、割り当てられたインデックスにリンクされている、採用された物理層パラメータと関連していてもよい。1つの実施態様では、上記IEは、各RANプロファイルインデックス(または各RANプロファイルインデキシング)が関連しているRRC状態を含んでもよい。各インデックスは、上記IE内のフィールドセットと関連していてもよい。
【0109】
例えば、インデックス0は、サブキャリアスペーシング♯1、マルチプレックス♯1、チャネルコーディングスキーム♯2、TTI♯1、CP♯1、および変調スキーム♯1に対応してもよい。インデックス1は、サブキャリアスペーシング♯1、マルチプレックス♯1、チャネルコーディングスキーム♯1、TTI♯1、CP♯1、および変調スキーム♯1に対応してもよい。インデックスkは、サブキャリアスペーシング♯1、マルチプレックス♯3、チャネルコーディングスキーム♯1、TTI♯2、CP♯1、および変調スキーム♯4に対応してもよい。
【0110】
上記IEにより多くの送信関係パラメータをカバーさせることが有利であり得る。このため、上記IEは、
図7に示す、表に記載されたフィールド/要素によって制限されるべきではない。さらに、セルは、チャネル条件、ネットワークシステム能力、および上記UEの能力からの自身の判断に基づいて、上記IEにおける上記フィールドを任意で追加してもよい。上記IEに現れないフィールドについては、上記UEは、デフォルトパラメータセットを適用する。
【0111】
他の利点の中でも、情報要素を用いてシグナリング処理用のRANプロファイルインデキシングを伝達することによって、セルは、PHY構成を柔軟に構築することができ、例えば、チャネル条件、サービス要件、サービス品質(QoS)要件などの基準に基づいて、該PHY構成を、それぞれの情報要素に対してマッピングすることができる。
【0112】
図8は、本開示の例示的な実施態様に係る、ビットマップインデキシングフォーマットの図である。
図8において、所定のビットマップ810は、RANプロファイルインデキシングをシグナリングするセルによって使用されてもよい。ビットマップ810は、固定長および限定された数の成分を有する。上記成分としては、サブキャリアスペーシング821、チャネルコーディング823、TTI値825、およびCP長827が挙げられるが、これらに限定されない。ビットは、割り当てられ、例えば、サブキャリアスペーシング値、チャネルコーディングモード、TTI値、CP長値、多重化モード、および/またはフレームタイプモードなどの物理層構成設定を表してもよい。上記セルは、特定のビットを操作することによって、特定のPHY構成設定を構成してもよい。上記UEは、特定のビットマップを、専用PHY構成に後ほど変換することができる。
【0113】
セルは、すべてのインデキシングフォーマットのペイロード長を指定するネットワーク要素を含み、関連したインデックスごとに、上記ビットマップを追加してもよい。RANプロファイルインデキシングのビットマップフォーマットは、セル固有またはユーザ固有のRANプロファイルインデキシングにかかわらず、無線通信システム内のすべてのセルおよびUEならびにUEに有効である。
【0114】
II.特定のUE用のRANプロファイルインデキシングの確認応答
実際には、UEは、上記サービングセルによって定義された物理層構成設定(例えば、PHY構成)のすべてをサポートしてもしなくてもよい。このため、上記UEが、上記RANプロファイルインデキシング情報を受信した後、確認応答メッセージまたは確認メッセージを、上記セルに送信する必要がある。
【0115】
1つの実施態様では、上記セルが、上記RANプロファイルインデキシング情報を、ユニキャスト方式で、そのセルカバレッジ(例えば、ユーザ固有のシナリオ)内の特定のUEに対してシグナリングするとき、該UEは、該RANプロファイルインデキシング情報を受信すると、確認メッセージで応答してもよい。より具体的には、上記UEが、上記セルが割り当てたすべてのインデックスをサポートすることが可能である場合、上記確認メッセージは、現在定義されているすべてのRANプロファイルインデキシングが適用可能であることを示す確認応答メッセージ(例えば、ACKメッセージ)である。
【0116】
上記UEが1つ以上のインデックスをサポートしない場合、上記確認メッセージは、上記UEによってサポートされない1つ以上のPHY構成を示す、該UEによってサポートされない1つ以上のRANプロファイルインデックスのリストを含んでもよい。上記UEは、上記確認メッセージにおいて、該UEが上記PHY構成をサポートしない理由をさらに示してもよい。上記セルは、所定期間後に、上記UEから受信した確認メッセージのタイプに基づいて、スケジューリングおよび送信オペレーションを有効に実行し、それに応じて後の処理を容易にする。上記所定期間は、上記セルが、ユニキャスト送信によって、上記RANプロファイルインデキシング情報を上記UEに送信した後に、カウントを開始する。
【0117】
ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングシナリオの下では、セルは、上記確認メッセージをを受信すると、現在のRANプロファイルインデキシングおよびPHY構成を再構成してもよい。具体的には、上記セルは、上記UEから受信したサポートされていないRANプロファイルインデキシング情報のリストに基づいて、現在のインデキシングおよびPHY構成設定を再構成または変更してもよい。
【0118】
1つの実施態様では、上記セルは、ブロードキャスト方式で(例えば、システム情報メッセージによって)、上記RANプロファイルインデキシング情報を、その無線カバレッジ(例えば、セル固有のシナリオ)内の1つ以上のUEに対してシグナリングしてもよい。RRC接続確立時に、UEは、上記サービングセルから上記RANプロファイルインデキシング情報を取得し、UE能力ネゴシエーション・プロセス中に、その能力を報告してもよい。
【0119】
より具体的には、インデキシング確認情報要素(IE)は、無効であるかサポートされていないRANプロファイルインデキシングを示すUECapabilityInformationメッセージの中に追加されてもよい。上記セル固有のシナリオの下では、上記セルは、上記インデキシング確認IEを受信した後、現在のRANプロファイルインデキシングを再構成しない。さらに、上記UEが、該UEがサポートしない上記RANプロファイルインデキシングを示す、上記セルに対するUECapabilityInformationメッセージを送る場合、該セルは、UE能力情報を記録するよう構成され、スケジューリングオペレーション中に、特定のRANプロファイルインデキシングをそれぞれのUEに使用するのを避ける。UEが、上記サービングセルによって定義されたRANプロファイルインデキシングのすべてをサポートするとは限らない場合、該サービングセルは、デフォルトのスライシング設定で、(例えば、それぞれのUEをレガシーUEと考えて、)上記特定のUEに対応する。
【0120】
1つの実施態様では、上記セルが通信している上記UEが停止状態にあるとき、該UEは、確認応答または確認信号を送る必要はない。代わりに、上記セルは、停止状態用の上記RANプロファイルインデキシングおよび関連した物理層構成マッピングがすべてのUEによってサポートされていることを確認する必要がある。
【0121】
III.RANプロファイルインデキシングの変更についての通知
セルは、上記RANプロファイルインデキシングを再構成してもよい。1つの実施態様では、上記セルは、上記UE(例えば、ユーザ固有の設定)、コアネットワーク、および/または隣接セルからの要求に応じて、上記RANプロファイルインデキシングを再構成してもよい。RANプロファイルインデキシング再構成は、新たなRANプロファイルインデキシングおよび関連した物理層構成マッピングを追加すること、既存のRANプロファイルインデキシングを削除すること、特定のRANプロファイルインデキシングのために物理層構成を変更すること、既存のRANプロファイルインデキシングおよび関連した物理層構成マッピングのすべてを取り消すことのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0122】
1つの実施態様では、上記セルは、RRCConnectionReconfigurationメッセージまたは特定のシステム情報を、RANプロファイルのの変更を指定する動作フィールドによって、上記複数のサービングUEに送信してもよい。上記RRCConnectionReconfigurationメッセージにおける上記動作フィールドにおいて指定されたビットを用いて、RANプロファイル情報の変更を示す。以下の表1は、RRCプロファイルインデキシング変更通知の例を示す。
【0124】
上記動作フィールドが「00」に設定される場合、上記セルは、PHY構成に対応する新たなRANプロファイルインデキシングおよびマッピングが追加されることを示す。上記動作フィールドが「01」に設定される場合、上記セルは、指定されたRANプロファイルインデキシングが上記RANプロファイルインデキシングリスティングから削除されることを示す。上記動作フィールドが「10」に設定される場合、上記セルは、既存のRANプロファイルインデキシング設定が変更されることを示す。さらに、上記セルが、上記情報要素をRANプロファイルインデキシングシグナリングに用いる場合、該セルは、上記物理層構成の変更部分を表すデルタ情報によって、上記RANプロファイルインデキシングを送信してもよい。上記セルが、ビットマップフォームをRANプロファイルインデキシングシグナリングに用いる場合、該セルは、新たなビットマップを送信してもよい。
【0125】
別の実施態様では、上記セルは、例えばProfileAdd、ProfileDelete、ProfileModify、またはProfileCancelなどのRRCメッセージを、上記RANプロファイルインデキシング設定に対するさまざまなに用いてもよい。
【0126】
上記UEがRANプロファイルインデキシングの変更通知を受信した後、該UEは、確認メッセージで応答し、RANプロファイル変更のサポートを確認してもよい。
【0127】
本出願は、セル固有のRANプロファイルインデキシング用のRANプロファイルインデキシングオペレーションを提供する。
図9Aは、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルをシグナリングする方法を示す図である。
【0128】
ブロック901において、セルは、セル固有のRANプロファイルインデキシング情報を含むシステム情報ブロックx(SIBx)を、UEに(例えば、周期的に、非周期的に、またはオンデマンドで)送信する。ここで、上記セル固有のRANプロファイルにおけるすべてのRANプロファイルインデキシングは、上記セルによって支配されているすべてのUEの間で共通(例えば、同一)である。上記セルは、ビットマップフォームインデキシングシグナリングを用いて、それぞれのインデックスの関連したPHY構成を示してもよい。単に例示のため、SIBxの例示的な形態を以下に示す。
SIBx{インデックス0:=0 10111...10;
インデックス1:=100111...11;
...
インデックス4:=001010...01}
ブロック903において、上記セルおよび上記UEは、RRC接続処理を実行し、後のデータ送信のためのRRC接続を確立する。
【0129】
ブロック905において、上記UEは、RRC接続確立を行っている間、該UEは、上記SIBxを受信し、それぞれのサービングセルとの後の送受信のために、上記セルの上記RANプロファイル情報を記録する。上記UEは、UE能力に基づいて、該UEがどのRANプロファイルインデックスをサポートしないのか、さらに判定し、確認してもよい。ブロック907において、上記UEは、該UEがサポートしない1つ以上のインデックスを報告する、上記サービングセルに対するUECapabilityInformationメッセージ(例えば、RANプロファイルインデックス3)を送信する。
【0130】
ブロック909において、上記セルは、PDCCHに応じて、上記UEに対するリソースブロックを割り当てた処理を示す、該UEに対するDCIメッセージを送信する。
【0131】
ブロック911において、上記セルは、別のSIBxを送信し、上記RANプロファイルインデキシングを再構成する。具体的には、上記セルが、(例えば、1つまたは複数のUEからの要求または上記CNからの要求を受信すると、あるいは、該セルのオペレーション要件に基づいて、)1つの特定のインデキシングを再構成することを決定すると、該セルは、上記RRCConnectionReconfigurationメッセージまたはページングメッセージにおける上記動作フィールドを追加し、上記SIBxにおける変更を示す。
【0132】
例えば、上記セルが、インデックス1を「100111...111」から「111111...111」に変更する場合、該セルは、上記UEをページングし、所定時間に(例えば、上記変更期間後に)、新たなSIBxを送信してもよい。UEが、上記RANプロファイルインデキシングの変更をサポートする能力がある場合に、該変更が該UEまたは確認応答メッセージによってサポートされない場合、該UEは、確認メッセージで上記セルに応答してもよい。
【0133】
本出願は、ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングのためのRANプロファイルインデキシングオペレーションを提供する。
図9Bは、本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルをシグナリングする方法を示す図である。本実施態様における上記セルは、ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングを採用しているため、RANプロファイルインデキシングは、すべてのシステム情報(SI)において送信される必要があるとは限らない。代わりに、UEは、最初にその能力を示す。
【0134】
ブロック921において、UEは、該UEの能力を示す、サービングセルに対するUECapabilityInformationメッセージを送信する。
【0135】
ブロック923において、上記サービングセルおよび上記UEは、RRC接続処理を実行し、後のデータ送信のためのRRC接続を確立する。
【0136】
ブロック925において、上記RRC接続を確立した後、上記サービングセルは、上記UECapabilityInformationメッセージに基づいて、上記UE用の対応するRANプロファイルインデキシングを示す、該UEに対する、RANプロファイルインデキシング情報要素(IE)を含むRRCConnectionConfigurationメッセージを送信する。
【0137】
上記RRCConnectionConfigurationメッセージの例示的な形態は、以下の通りであってもよい。
RRCConnectionConfiguration{
プロファイルインデキシング IE;
インデックス0:=スペーシング♯1、マルチプレックス♯3...
インデックス1:=スペーシング♯4、マルチプレックス♯1...
...
インデックス3:=スペーシング♯2、マルチプレックス♯1...}
ブロック927において、上記UEは、上記RRCConnectionConfigurationメッセージを送信した後、無効RANプロファイルインデックスのすべて(例えば、該UEによってサポートされないことを示す、マッピングされた物理層構成設定)を示す、上記サービングセルに対するProfileconfirmメッセージを送信する。
【0138】
ブロック929において、上記UEから上記Profileconfirmメッセージを受信すると、上記サービングセルは、該UEに対するリソースブロックを割り当てた処理を示す、PDCCHにおける該UEに対するDCIメッセージを送信する。
【0139】
ブロック931において、上記サービングセルは、ProfileAddメッセージを送信し、上記セルが各UEの現在のRANプロファイル設定を再構成することを決定したときに新たに定義された、さらなるRANプロファイルインデキシングを追加する。
【0140】
本開示の例示的な実施態様は、上述の、(例えば、
図2、
図4A、
図4B、および
図6Bによって示されるように)RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法、(例えば、
図6Aによって示されるように)UEがサービングセルと通信する方法、(例えば、
図4C、
図9A、および
図9Bによってそれぞれ示されるように)ユーザ固有およびセル固有のRANプロファイルインデキシングを再構成する方法のためのコンピュータ実行可能なプログラムを記憶する、非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体を提供する。上記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体が、通信処理能力を有するプロセッサによって読み取られる場合、該プロセッサは、上述の、RANプロファイルインデキシング方法およびユーザ固有およびセル固有の特定のRANプロファイルインデキシング方法を実行する。上記非一時的なコンピュータ読み取り可能な媒体は、フロッピーディスク(登録商標)、ハードディスク、コンパクトディスク(CD)、フラッシュドライブ、磁気テープ、アクセス可能なオンラインストレージデータベース、あるいは、当業者に知られている、例えばプログラム命令またはデータを記憶するなどの同様の機能を有する、任意のタイプの記憶媒体であってもよい。
【0141】
図10は、本出願の例示的な実施態様に係る、セル用無線通信装置を示すブロック図である。上記無線通信装置は、
図2に示したRANプロファイルインデキシングアルゴリズムを実行するよう構成されてもよい。
図10において、無線通信装置1000は、アンテナモジュール1010と、通信モジュール1020と、メモリ1030と、処理ユニット1040とを備える。アンテナモジュール1010は、通信モジュール1020に結合されている。通信モジュール1020およびメモリ1030は、処理ユニット1040に結合するよう構成されている。
【0142】
アンテナモジュール1010は、1つ以上のアンテナを備えてもよく、そのサービングセル内の1つ以上のUEと、ビームフォーミング全通信を実行するよう構成されてもよい。通信モジュール1020は、上記セルが、アンテナモジュール1010を用いて、そのセルカバレッジ内の上記UEとデータの送受信を実行することを可能にするための、1つ以上の送信機と、1つ以上の受信機とを備えてもよい。
【0143】
処理ユニット1040は、上記セルのオペレーションを制御し、該セルの中央処理コアとして機能するよう構成されされている。メモリ1020は、処理ユニット1040による実行のためのプログラム命令を記憶するよう構成されている。メモリ1020は、さらに、RANプロファイルインデキシングデータおよび対応する物理層構成設定を記憶するためのメモリ空間を割り当てるよう構成されている。処理ユニット1040による実行時に記憶するされた上記プログラム命令によって、該処理ユニット1040は、1つ以上の上述のRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を実行する。
【0144】
1つの実施態様では、無線通信装置1000は、(
図10に明示しない)タイマーを備えてもよい。上記タイマーは、その無線通信装置1000が、ブロードキャストまたはユニキャスト送信によって、その無線カバレッジ内の1つ以上のUEに、上記RANプロファイルインデキシング情報をシグナリングした後、所定時間間隔を計るよう構成されている。上記所定時間間隔の間、無線通信装置1000は、その現在のRANプロファイルインデキシングおよびPHY構成に対して更新を行わなくてもよい。
【0145】
さらに、無線通信装置1000は、本出願に必須でなくてもよい、上記セルのネットワークオペレーションをサポートするための他の必要なネットワーク要素を備えてもよい。このような要素の詳細については、簡潔のため、ここでは省略する。
【図面の簡単な説明】
【0146】
【
図1】本出願の例示的な実施態様に係る、無線通信システム用のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す図である。
【
図2】本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示す図である。
【
図3】本出願の例示的な実施態様に係る、セル固有のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す図である。
【
図4A】本出願の例示的な実施態様に係る、セル固有のRANプロファイルアーキテクチャの下でRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【
図4B】本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【
図4C】本出願の例示的な実施態様に係る、所定時間間隔の後にRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【
図5】本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルインデキシングオペレーションを示す図である。
【
図6A】本出願の例示的な実施態様に係る、UEがセルと通信する方法を示すフローチャートである。
【
図6B】本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルアーキテクチャの下でRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【
図6C】本出願の例示的な実施態様に係る、ユーザ固有のRANプロファイルアーキテクチャの下でRANプロファイルインデキシングをシグナリングする方法を示すフローチャートである。
【
図7】本出願の例示的な実施態様に係る、情報要素の形式のインデキシングフォーマットの図である。
【
図8】本出願の例示的な実施態様に係る、ビットマップインデキシングフォーマットの図である。
【
図9A】本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルをシグナリングする方法を示す図である。
【
図9B】本出願の例示的な実施態様に係る、RANプロファイルをシグナリングする方法を示す図である。
【
図10】本出願の例示的な実施態様に係る、無線通信装置を示す図である。