特許第6869366号(P6869366)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6869366D形状管ラップアラウンド式蒸発器及び微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6869366
(24)【登録日】2021年4月15日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】D形状管ラップアラウンド式蒸発器及び微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫
(51)【国際特許分類】
   F25D 19/00 20060101AFI20210426BHJP
   F25D 11/02 20060101ALI20210426BHJP
   F25B 39/02 20060101ALI20210426BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20210426BHJP
   F25D 29/00 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   F25D19/00 520D
   F25D11/02 A
   F25B39/02 L
   F25B39/02 Y
   F25D11/00 101Y
   F25D29/00 Z
【請求項の数】11
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-548973(P2019-548973)
(86)(22)【出願日】2019年7月16日
(65)【公表番号】特表2020-525743(P2020-525743A)
(43)【公表日】2020年8月27日
(86)【国際出願番号】CN2019096153
(87)【国際公開番号】WO2019233497
(87)【国際公開日】20191212
【審査請求日】2019年11月20日
(31)【優先権主張番号】201821174380.0
(32)【優先日】2018年7月24日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519322130
【氏名又は名称】チャンホン メイリン カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオフェン
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シャオヤン
(72)【発明者】
【氏名】シェン,ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ガオ,フェイ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ワンペン
【審査官】 笹木 俊男
(56)【参考文献】
【文献】 実開平02−067875(JP,U)
【文献】 特公昭48−038734(JP,B1)
【文献】 実開昭52−057364(JP,U)
【文献】 特開2005−090811(JP,A)
【文献】 実公昭49−001104(JP,Y1)
【文献】 実公昭34−001186(JP,Y1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 11/00 〜 16/00
F25D 19/00
F25D 27/00 〜 31/00
F25B 39/02
F28F 9/013
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷蔵庫ケースと、冷蔵庫の上部に位置する冷蔵室(7)と、前記冷蔵庫の下部に位置する冷凍室(8)と、を備え、
前記冷凍室(8)内には、冷却器具の冷凍インナーライナー(1)が設けられ、前記冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面の周りには、横断面がD字形である蒸発管(2)が螺旋状にラップアラウンドして取り付けられており、
前記蒸発管(2)は、アルミ箔テープ(6)及び形状がストライプ状である管固定具(3)によって冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面に固定され、
前記管固定具(3)の表面には、蒸発管(2)の螺旋方向に沿って蒸発管(2)の螺旋配置ピッチと一致する溝(31)が設けられ、
前記蒸発管(2)の弧面管壁の曲率と溝(31)の曲率とが同じであり、
前記管固定具(3)の表面には、溝(31)と交互に貫通孔(32)が設けられており、
前記貫通孔(32)には、T形状連結部材(4)が取り付けられることを特徴とする微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫。
【請求項2】
前記冷蔵庫ケースは、底板、バックプレーン(9)及び枠体(10)で構成され、
前記バックプレーン(9)には、冷蔵インナーライナーの外面に設けられた補償ヒータを制御するための環境温度を感知するスイッチ(11)が設けられており、
前記冷蔵インナーライナーは、前記冷蔵室(7)内に位置し、前記枠体(10)の内側には凝縮器が設けられ、前記環境温度を感知するスイッチ(11)は、前記凝縮器から離れる位置に位置することを特徴とする請求項1に記載の微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫。
【請求項3】
前記蒸発管(2)の配列密度は三のレベルに分けられ、
冷蔵庫のドアに近い部分には第一のレベルの配列密度を採用し、
前記冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の中間部分には第二のレベルの配列密度を採用し、
前記冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の奥側部分には第三のレベルの配列密度を採用し、
前記第一のレベルの配列密度は前記第二のレベルの配列密度よりも大きく、前記第二のレベルの配列密度は前記第三のレベルの配列密度よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫。
【請求項4】
前記第一のレベルの配列密度は、前記蒸発管(2)の螺旋配置ピッチを25mmとし、
前記第二のレベルの配列密度は、前記蒸発管(2)の螺旋配置ピッチを30mmとし、
前記第三のレベルの配列密度は、前記蒸発管(2)の螺旋配置ピッチを35mmとすることを特徴とする請求項3に記載の微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫。
【請求項5】
前記蒸発管(2)は、弧面管壁と、平面管壁とを備え、
前記弧面管壁と平面管壁は交差して第1の交差線及び第2の交差線を形成し、
前記平面管壁は、前記第1の交差線を開始線として外側に第1の延伸部が延び、前記第2の交差線を開始線として外側に第2の延伸部が延びることを特徴とする請求項1に記載の微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫。
【請求項6】
前記第1の延伸部及び第2の延伸部は、アルミ箔テープ(6)によって前記冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面に密接することを特徴とする請求項5に記載の微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫。
【請求項7】
冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面の周りに螺旋状にラップアラウンドして取り付けられた横断面がD字形である蒸発管(2)を備え、
前記蒸発管(2)はアルミ箔テープ(6)及び形状がストライプ状である管固定具(3)によって冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面に固定され、
前記管固定具(3)の表面には、蒸発管(2)の螺旋方向に沿って蒸発管(2)の螺旋配置ピッチと一致する溝(31)が設けられ、
前記蒸発管(2)の弧面管壁の曲率と溝(31)の曲率とが同じであり、
前記管固定具(3)の表面には、溝(31)と交互に貫通孔(32)が設けられており、
前記貫通孔(32)には、T形状連結部材(4)が取り付けられることを特徴とするD形状管ラップアラウンド式蒸発器。
【請求項8】
前記T形状連結部材(4)は、貫通孔(32)に挿通され、一端にねじ山が設けられているコンロッド(41)と、前記コンロッド(41)の他端に溶接され、表面にねじ穴(421)が設けられている平板状アルミシート(42)と、を備えることを特徴とする請求項7に記載のD形状管ラップアラウンド式蒸発器。
【請求項9】
前記平板状アルミシート(42)と冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面との間はボルト又は熱伝導性接着剤で接続されることを特徴とする請求項8に記載のD形状管ラップアラウンド式蒸発器。
【請求項10】
前記蒸発管(2)のアルミ管の肉厚は0.5〜1mmであり、外径は5〜10mmであることを特徴とする請求項7に記載のD形状管ラップアラウンド式蒸発器。
【請求項11】
前記蒸発管(2)には、冷却器具の冷凍インナーライナー(1)の外面に密接する一層のアルミ箔テープ(6)が螺旋状に巻かれることを特徴とする請求項7に記載のD形状管ラップアラウンド式蒸発器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、冷却装置技術分野に関し、特に、D形状管ラップアラウンド式蒸発器及び微量着霜型上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵庫は冷却装置として様々な種類があり、一般的に、冷蔵用冷蔵庫と、冷凍用冷蔵庫と、上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫とに分けられ、ここで、上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫とは、冷蔵室が冷蔵庫の上部に位置し、冷凍室が冷蔵庫の下部に位置する冷蔵庫を意味する。
【0003】
冷凍室内には冷凍インナーライナーが設けられ、冷凍インナーライナーに合わせて冷凍蒸発器が取り付けられ、冷凍蒸発器は、冷却システムにおける主な熱交換装置である。低温低圧冷媒液はその内部で蒸発(沸騰)して蒸気となり、被冷却物の熱を吸収してその物の温度を低下させることによって、食品を冷凍/冷蔵することができる。
【0004】
しかし、現在、市販されている上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の冷蔵庫は、冷凍蒸発器が冷凍インナーライナーの内部に集中的に設けられることによって、冷却器具の冷凍室の容積の一部を占めて利用可能な冷凍空間が小さくなるだけではなく、冷凍室の温度が不均一になって、冷却器具の冷凍インナーライナー内に厚く着霜されやすく、除霜もしにくいことによって、冷却効率に影響を与え、ユーザーの利用便利性が悪くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、従来技術における、冷凍蒸発器が冷凍インナーライナー内の片側に集中的に設けられることによって、利用可能な冷凍空間が小さくなり、冷凍室の温度が不均一になって着霜しやすい技術的問題を解決するための、D形状管ラップアラウンド式蒸発器及び上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の第一の態様で開示される上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫は、冷蔵庫ケースと、前記冷蔵庫の上部に位置する冷蔵室7と、前記冷蔵庫の下部に位置する冷凍室8と、を備え、
前記冷凍室8内には、冷却器具の冷凍インナーライナー1が設けられ、前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りには、横断面がD字形である蒸発管2が螺旋状にラップアラウンドして取り付けられており、
前記蒸発管2は、アルミ箔テープ6及び形状がストライプ状である管固定具3によって冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定され、
前記管固定具3の表面には、蒸発管2の螺旋方向に沿って蒸発管2の螺旋配置ピッチと一致する溝31が設けられており、前記蒸発管2の弧面管壁の曲率と溝31の曲率とが同じであり、
前記管固定具3の表面には、溝31と交互に貫通孔32が設けられており、前記貫通孔32には、T形状連結部材4が取り付けられる。
【0007】
また、前記冷蔵庫ケースは底板、バックプレーン9及び枠体10で構成され、
前記バックプレーン9には、冷蔵インナーライナーの外面に設けられた補償ヒータを制御するための磁気スイッチ11が設けられており、
前記冷蔵インナーライナーは、前記冷蔵室7内に位置し、前記枠体10の内側に凝縮器が設けられ、前記磁気スイッチ11は、前記凝縮器から離れる位置に位置する。
【0008】
また、前記蒸発管2の配列密度は三つのレベルに分けられ、
冷蔵庫のドアに近い部分には第一のレベルの配列密度を採用し、
前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の中間部分には第二のレベルの配列密度を採用し、
前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の奥側部分には第三のレベルの配列密度を採用し、
前記第一のレベルの配列密度は前記第二のレベルの配列密度よりも大きく、前記第二のレベルの配列密度は前記第三のレベルの配列密度よりも大きい。
【0009】
また、前記第一のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを25mmとし、
前記第二のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを30mmとし、
前記第三のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを35mmとする。
【0010】
また、前記蒸発管2は、弧面管壁と、平面管壁とを備え、
前記弧面管壁と平面管壁は交差して第1の交差線及び第2の交差線を形成し、
前記平面管壁は、前記第1の交差線を開始線として外側に第1の延伸部が延び、前記第2の交差線を開始線として外側に第2の延伸部が延びる。
【0011】
また、前記第1の延伸部及び第2の延伸部は、アルミ箔テープ6によって前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接する。
【0012】
また、前記T形状連結部材4は、貫通孔32に挿通され、一端にねじ山が設けられているコンロッド41と、前記コンロッド41の他端に溶接され、表面にねじ穴421が設けられている平板状アルミシート42と、を備える。
【0013】
また、前記平板状アルミシート42と冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面との間はボルト又は熱伝導性接着剤で接続される。
【0014】
また、前記蒸発管2のアルミ管の肉厚は0.5〜1mmであり、外径は5〜10mmである。
【0015】
また、前記蒸発管2に冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接する一層のアルミ箔テープ6が螺旋状に巻かれる。
【0016】
本願の第2の態様で開示されるD形状管ラップアラウンド式蒸発器は、冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りに螺旋状にラップアラウンドして取り付けられた横断面がD字形である蒸発管2を備え、
前記蒸発管2はアルミ箔テープ6及び形状がストライプ状である管固定具3によって冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定され、
前記管固定具3の表面には、蒸発管2の螺旋方向に沿って蒸発管2の螺旋配置ピッチと一致する溝31が設けられており、
前記蒸発管2の弧面管壁の曲率と溝31の曲率とが同じであり、
前記管固定具3の表面には、溝31と交互に貫通孔32が設けられており、
前記貫通孔32には、T形状連結部材4が取り付けられる。
【0017】
また、前記T形状連結部材4は、貫通孔32に挿通され、一端にねじ山が設けられているコンロッド41と、前記コンロッド41の他端に溶接され、表面にねじ穴421が設けられている平板状アルミシート42と、を備える。
【0018】
また、前記平板状のアルミシート42と冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面との間はボルト又は熱伝導性接着剤で接続される。
【0019】
また、前記蒸発管2のアルミ管の肉厚は0.5〜1mmであり、外径は5〜10mmである。
【0020】
また、前記蒸発管2には、冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接する一層のアルミ箔テープ6が螺旋状に巻かれる。
【0021】
また、前記蒸発管2の配列密度は三のレベルに分けられ、
冷蔵庫のドアに近い部分には第一のレベルの配列密度を採用し、
前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の中間部分には第二のレベルの配列密度を採用し、
前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の奥側部分には第三のレベルの配列密度を採用し、
前記第一のレベルの配列密度は前記第二のレベルの配列密度よりも大きく、前記第二のレベルの配列密度は前記第三のレベルの配列密度よりも大きい。
【0022】
また、前記第一のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを25mmとし、
前記第二のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを30mmとし、
前記第三のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを35mmとする。
【0023】
また、前記蒸発管2は、弧面管壁と、平面管壁とを備え、
前記弧面管壁と平面管壁は交差して第1の交差線及び第2の交差線を形成し、
前記平面管壁は、前記第1の交差線を開始線として外側に第1の延伸部が延び、前記第2の交差線を開始線として外側に第2の延伸部が延びる。
【0024】
また、前記第1の延伸部及び第2の延伸部は、アルミ箔テープ6によって前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接する。
【発明の効果】
【0025】
本願によって提供されるD形状管ラップアラウンド式蒸発器及び上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫は、蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りに螺旋状にラップアラウンドして取り付けることによって、冷凍室の利用可能な空間を増大する一方、冷凍室の温度がより均一になって、厚く着霜されないように、または、わずかな着霜のみがあるように、さらには着霜現象がないように、予め設定された配列密度で蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に螺旋状にラップアラウンドする。また、蒸発管2がD形状管を採用するので、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接触面積が大幅に増大して、熱交換効率が向上する。また、本願では、管固定具3によってD形状蒸発管2が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定され、蒸発管2の平面管壁が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面と密接することができるとともに、蒸発管2は、その弧面管壁が管固定具3の溝31と係合することによって位置が規制されて、変位が発生しない。これにより、冷凍室の温度の均一性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
以下、本願の技術案をより明確に説明するために、実施例で使用される図面を簡単に説明し、当然ながら、当業者であれば、創造的な労力が不要で、これらの図面に基づいて他の図面を想到しうる。
図1】本願の実施例によって開示されるD形状管ラップアラウンド式蒸発器が冷却器具の冷凍インナーライナーに取り付けられた状態を示す図である。
図2図1のB矢視の蒸発管、管固定具、T形状連結部材と冷却器具の冷凍インナーライナーとの取付を示す図である。
図3】本願の実施例によって開示されるD形状管ラップアラウンド式蒸発器の蒸発管の構造を示す図である。
図4】本願の実施例によって開示されるD形状管ラップアラウンド式蒸発器の蒸発管の断面図である。
図5図2の右側面図である。
図6図2の等角投影図である。
図7図1のA部分の局部拡大図である。
図8】管固定具の構造を示す図である。
図9図8の右側面図である。
図10】T形状連結部材の構造を示す図である。
図11】ナットの構造を示す図である。
図12図3のB部分の局部拡大図である。
図13】本願の実施例によって開示される上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫の構造を示す図である。
図14】本願の実施例によって開示される上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫ケースの構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本願は、2018年07月24日に中国国家知識産権局に提出し、出願番号が201821174380.0であり、実用新案の名称が「D形状管ラップアラウンド式蒸発器」である中国特許出願の優先権を主張し、本願においてその全体が参考として援用されている。
【0028】
以下、当業者に本願の技術案をより良く理解させるために、本願の実施例における図面を参照しながら本願の実施例における技術案を明確かつ完全に説明する。もちろん、説明される実施例は本願の実施例の一部のみであり、全ての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を不要で想到し得るほどの全ての他の実施例も本発明の技術的範囲に含まれるべきである。
【0029】
本願によって提供される第1の実施例は、図1及び図2に示すように、冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りに螺旋状にラップアラウンドして取り付けられる蒸発管2を備えるD形状管ラップアラウンド式蒸発器を開示し、前記蒸発管2の横断面はD字形であり、前記蒸発管2は、アルミ箔テープ6及び管固定具3によって冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定され、前記管固定具3は、その形状がストライプ状であり、前記管固定具3の一面には、蒸発管2の螺旋方向に沿って蒸発管2の螺旋配置ピッチと一致する溝31が設けられ、前記蒸発管2の弧面管壁の曲率と溝31の曲率とは同じであり、前記管固定具3の一面には溝31と交互に貫通孔32が設けられており、前記貫通孔32にはT形状連結部材4が取り付けられる。
【0030】
冷却器具は、内部に冷却器具の冷凍インナーライナー1が設けられている冷凍室を備え、冷却器具の冷凍インナーライナー1に合わせて冷凍蒸発器が設けられ、従来の冷凍蒸発器は、冷凍インナーライナー1の内部に集中的に設けられることによって、冷却器具の冷凍室の容積の一部を占めるだけではなく、冷凍室の温度が不均一になって、冷却器具の冷凍インナーライナー1内に厚く着霜されやすく、除霜もしにくい。本願は、冷凍蒸発器の蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りに螺旋状にラップアラウンドして取り付けることによって、冷凍室の利用可能な空間が増大するだけではなく、冷凍室の温度がより均一になって、厚く着霜されないように、または、わずかな着霜のみがあるように、さらには着霜現象がないように、予め設定された配列密度で蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に螺旋状にラップアラウンドする。
【0031】
なお、本願に記載の冷凍インナーライナー1とは、冷凍室を囲む内壁部分を意味する。
【0032】
出願人は、鋭意研究して、蒸発管2の作業効率に影響を与える下記のような2つの主な要因を発見した。第1には、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接触面積であり、第2には、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接続が堅固であるかどうかである。
【0033】
従来の蒸発管は、いずれも円形状の蒸発管を採用し、円形状の蒸発管とは、その径方向の横断面が円形状であることを意味し、円形状の蒸発管と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接触面は一本の線である。第1の影響要因について、本願では、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接触面積を増大させるために、D形状管ラップアラウンド式蒸発器を提出する。即ち、本願によって提出される蒸発管2の径方向の横断面がD形状であり、図3及び図4に示すように、弧面管壁と、平面管壁とを備え、取り付けるときに、平面管壁が冷却器具の冷凍インナーライナー1と接触し、その接触面は1つの平面であるため、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接触面積を大幅に増大されて、熱交換効率が向上する。
【0034】
また、D形状管ラップアラウンド式蒸発器を採用すれば下記のような利点もある。(1)D形状管の応力が小さいことによって、蒸発管の管曲がり現象が低減されて生産効率が向上し、(2)D形状管の高さHが円形状の蒸発管の直径よりも小さくなることによって、箱体の被覆層の厚さが増加したことに相当して冷凍室の保温効果が向上し、(3)D形状管の平面管壁と冷却器具の冷凍インナーライナー1との密接が容易であり、(4)D形状管の管容積が円形状の蒸発管よりも小さくなることによって、管内の冷媒の流動速度が向上されてD形状管の熱交換効率が向上され、管内外の熱交換が向上する。
【0035】
第2の影響要因について、冷却器具は、作業状態で、圧縮機等の部材の運転により、大きな振動が発生するので、蒸発管2が冷却器具の冷凍インナーライナー1に堅固に接続されていないと、振動時に、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との間に変位が発生して温度の均一性に影響を与えることがある。従って、図1に示すように、本願では、蒸発管2をアルミ箔テープ6及び管固定具3で冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定させ、図5図9に示すように、前記管固定具3は、その形状がストライプ状であり、前記管固定具3の表面には、蒸発管2の螺旋方向に沿って蒸発管2の螺旋配置ピッチと一致する溝31が設けられ、前記蒸発管2の弧面管壁の曲率と溝31の曲率とは同じであり、前記管固定具3の表面には溝31と交互に貫通孔32が設けられ、前記貫通孔32にはT形状連結部材4が取り付けられる。
【0036】
好ましくは、図10図12に示すように、T形状連結部材4は、貫通孔32に挿通され、一端にねじ山が設けられているコンロッド41と、前記コンロッド41の他端に溶接され、表面にねじ穴421が設けられている平板状アルミシート42と、を備える。
【0037】
コンロッド41を、貫通孔32を貫通させた後、コンロッド41のねじ山が設けられている端にナット5を螺合させることによって蒸発管2が押圧され、平板状アルミシート42と冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面との間はボルト又は熱伝導性接着剤で接続される。ボルトとねじ穴421との螺合によって平面管壁と冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面とが締結される。
【0038】
蒸発管2の弧面管壁は、管固定具3の溝31内にぴったりと係合することができ、溝31は、蒸発管2の位置を規制するものとして作用し、どのように振動しても、隣接する2本の管間の距離は管固定具3の溝31により規制されるので、変位現象は発生しない。
【0039】
取り付けるときに、まず、蒸発管2の平面管壁が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接するように、アルミ箔テープ6で蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定させる。次に、各溝31を対応する蒸発管2の弧面管壁と係合させ、T形状連結部材4の一端を貫通孔32を貫通してから管固定具3に固定接続させ、T形状連結部材4の他端を冷却器具の冷凍インナーライナー1に固定接続させる。従って、蒸発管2の平面管壁が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接することができるとともに、蒸発管2は、その弧面管壁が溝31と係合されることによって位置が規制されて、変位が発生しない。これにより、冷凍室の温度の均一性を確保することができる。
【0040】
なお、冷却器具の冷凍インナーライナー1の外周の周方向長さによって、管固定具3を複数設けることができ、本願では管固定具3の数を限定せず、複数の管固定具3を、前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の周方向に沿って間隔をあけて設けることができる。
【0041】
上述したように、本願によって提供されるD形状管ラップアラウンド式蒸発器は、蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りに螺旋状にラップアラウンドして取り付けることによって、冷凍室の利用可能な空間が増大する一方、冷凍室の温度がより均一になって、厚く着霜されないように、または、わずかな着霜のみがあるように、さらには着霜現象がないように、予め設定された配列密度で蒸発管2を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に螺旋状にラップアラウンドする。また、蒸発管2がD形状の管を採用するので、蒸発管2と冷却器具の冷凍インナーライナー1との接触面積が大幅に増大して熱交換効率が向上する。また、本願では、管固定具3によってD形状蒸発管2が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定され、蒸発管2の平面管壁が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面と密接することができるとともに、蒸発管2は、その弧面管壁が管固定具3の溝31と係合されることによって位置が規制されて、変位が発生しない。これにより、冷凍室の温度の均一性を確保することができる。
【0042】
冷却器具の冷凍インナーライナー1の開口に近い側(すなわち、冷却器具に設けられているドアに近い側)と、冷却器具の冷凍インナーライナー1の奥側(すなわち、冷却器具に設けられているドアから離れている側)との間に温度差があるので、冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面全般に蒸発管2を同じ密度で配列を採用すれば、冷却効果に影響を与える。このため、本願では、前記蒸発管2の配列密度を三のレベルに分け、インナーライナーの開口に近い側の部分は第一のレベルの密度で配列し、前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の中間部分は第二のレベルの密度で配列し、前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の奥側部分は第三のレベルの密度で配列し、前記第一のレベルの配列密度は前記第二のレベルの配列密度よりも大きく、前記第二のレベルの配列密度は前記第三のレベルの配列密度よりも大きい。
【0043】
蒸発管2の配列密度を三のレベルに分けることによって、冷却器具の冷凍インナーライナー1の中間部分を基準として、インナーライナーの開口に近い側の部分の温度が高いので配列密度を大きくし、冷却器具の冷凍インナーライナー1の奥側部分の温度が低いので配列密度を小さくする。合理的な配列密度は、冷却器具の冷凍インナーライナー1の各部分の温度差を低減させて冷却効率を向上することができる。
【0044】
多数の実験及び計算によれば、前記第一のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを25mmとし、前記第二のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを30mmとし、前記第三のレベルの配列密度は、前記蒸発管2の螺旋配置ピッチを35mmとすることが好ましい。
【0045】
なお、上記の蒸発管2の螺旋配置ピッチとは、蒸発管2の隣接する2つの管路間の距離を意味する。蒸発管2の螺旋配置ピッチが小さいほど、配列密度が大きくなる。
【0046】
なお、管固定具3の溝31の位置は、蒸発管2の配列密度に応じて設定する必要がある。
【0047】
前記蒸発管2は、弧面管壁と、平面管壁とを備え、前記弧面管壁と平面管壁は交差して第1の交差線及び第2の交差線を形成し、前記平面管壁は、前記第1の交差線を開始線として外側に第1の延伸部が延び、前記第2の交差線を開始線として外側に第2の延伸部が延びることが好ましい。
【0048】
平面管壁から延びた第1の延伸部及び第2の延伸部を接続部として使用することができ、例えば、前記第1の延伸部及び第2の延伸部を、アルミ箔テープ6で前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接させることができ、即ち、アルミ箔テープ6の一部が第1の延伸部や第2の延伸部に接着され、残りが冷却器具の冷凍インナーライナー1に接着されることによって、蒸発管2の平面管壁が冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に接着される。延びられた第1の延伸部及び第2の延伸部は、アルミ箔テープ6の接着操作がより容易となるようにし、接着がより平坦かつ堅固となるようにすることができる。
【0049】
他の好ましい例では、第1の延伸部及び第2の延伸部の外側が、T形状連結部材4の平板状アルミシート42によって押圧されるので、平板状アルミシート42を冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定接続させた後、第1の延伸部及び第2の延伸部は、平板状アルミシート42と冷却器具の冷凍インナーライナー1との間に堅固に固定される。蒸発管2の平面管壁と冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面との密接をさらに確保することができる。
【0050】
好ましくは、本願の蒸発管2はアルミ材を採用し、蒸発管2のアルミ管の肉厚は0.5〜1mmであり、外径は5〜10mmである。アルミ材蒸発管2が良好な熱伝導性能を有するので、冷却速度がより速く、冷却効果がより良い。
【0051】
好ましくは、前記蒸発管2には、冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に密接する一層のアルミ箔テープ6が螺旋状に巻かれる。アルミ箔テープ6は、蒸発管2を固定させる一方、蒸発管2に巻かれて発泡材料による蒸発管2の腐食を回避することができる。
【0052】
本願によって提供される第1の実施例のD形状管ラップアラウンド式蒸発器の、上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫への適用により、本願は、第2の実施例である上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫を提供する。上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫は、図13に示すように、冷蔵庫ケースと、前記冷蔵庫の上部に位置する冷蔵室7と、前記冷蔵庫の下部に位置する冷凍室8と、を備え、前記冷凍室8内には冷却器具の冷凍インナーライナー1が設けられ、前記冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面の周りに蒸発管2が螺旋状にラップアラウンドして取り付けられ、前記蒸発管2の横断面はD字形であり、前記蒸発管2はアルミ箔テープ6及び管固定具3によって冷却器具の冷凍インナーライナー1の外面に固定され、前記管固定具3は、その形状はストライプ状であり、前記管固定具3の一面には、蒸発管2の螺旋方向に沿って蒸発管2の螺旋配置ピッチと一致する溝31が設けられ、前記蒸発管2の弧面管壁の曲率と溝31の曲率とが同じであり、前記管固定具3の一面には溝31と交互に貫通孔32が設けられており、前記貫通孔32にT形状連結部材4が取り付けられる。
【0053】
冷蔵室7内には、冷蔵インナーライナーが設けられ、冷凍室8内には、冷却器具の冷凍インナーライナー1が設けられ、冷蔵インナーライナーに合わせて冷蔵蒸発器が設けられ、冷却器具の冷凍インナーライナー1に合わせて冷凍蒸発器が設けられ、本実施例における冷凍蒸発器としては、本願の第1の実施例のD形状管ラップアラウンド式蒸発器を採用し、その詳細な説明は第1の実施例を参照すればよいので、その説明を省略する。
【0054】
一般には、冷蔵庫ケースは、底板、バックプレーン9及び枠体10で構成され、図14を参照すれば、枠体10は、2つの側板及び1つの頂板で構成され、2つの側板及び1つの頂板は、一般に一体成形の方式で組み合わせられる。
【0055】
冷却効果を向上させるために、本願では、冷蔵インナーライナーの外面に補償ヒータを付着させ、補償ヒータに対応させてこの補償ヒータを制御する磁気スイッチ11を設け、環境温度が低い場合に、磁気スイッチ11は、冷蔵インナーライナーに付着されている補償ヒータを制御して、冷蔵室7の温度に対して補償を行うことによって、圧縮機の起動時間を長くし、冷却効果を向上させる。しかし、上部冷蔵/下部冷凍型直冷式の微量着霜の冷蔵庫において、通常、枠体10の一方の側板の内側に凝縮器が設けられるので、凝縮器の放熱が環境温度感知に対する磁気スイッチ11の感度に影響を与えることを回避するために、本願では、磁気スイッチ11をバックプレーン9の前記凝縮器から離れる位置に設ける。このようにして、凝縮器の放熱が環境温度感知に対する磁気スイッチ11の感度に影響を与えないので、磁気スイッチ11は環境温度を正確に感知することができる。
【0056】
以上は、具体的な実施形態と例示的な実例とを組み合わせて本願を詳細に説明したが、これらの説明は本願を限定するものではない。当業者であれば、本願の趣旨及び範囲を逸脱しない限り、本願の技術案及びその実施形態に対して様々な等価の置換、修飾又は変更を行ってもよく、これらはいずれも本願の範囲内に含まれる。本願の保護範囲は添付の請求項を基準とする。
【符号の説明】
【0057】
1−冷却器具の冷凍インナーライナー、2−蒸発管、3−管固定具、4−T形状連結部材、5−ナット、6−アルミ箔テープ、7−冷蔵室、8−冷凍室、9−バックプレーン、10−枠体、11−磁気スイッチ、12−凝縮器、31−溝、32−貫通孔、41−コンロッド、42−平板状アルミシート、421−ねじ穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
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図14