【文献】
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(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送信機は、前記基地局に報告される前記候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つを報告するようにさらに動作可能である、
請求項1に記載のユーザ機器。
前記候補リソースの選択は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって、および前記複数のリソース選択ウィンドウの後に実行され、前記選択された候補リソースの前記少なくとも一部は、前記複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行された前記候補リソースの選択のすべての結果に基づいて報告される、
請求項1に記載のユーザ機器。
前記基地局に報告される前記候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つを報告することをさらに含む、
請求項9に記載のワイヤレス通信方法。
前記候補リソースの選択は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって、および前記複数のリソース選択ウィンドウの後に実行され、前記選択された候補リソースの前記少なくとも一部は、前記複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行された前記候補リソースの選択のすべての結果に基づいて報告される、
請求項9に記載のワイヤレス通信方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の詳細な説明において、その一部を形成する添付の図面が参照される。図面では、特に文脈に示されていない限り、同様の記号は同様の構成要素を識別する。本開示の態様は、そのすべてが明示的に企図され本開示の一部を形成する、多種多様な異なる構成で配置、置換、組合せ、および設計可能であることを容易に理解されよう。
【0014】
リソース利用率を向上させることに加えて、モード3UEとモード4UEとの間でのリソースプールシェアリングの別のモチベーションは、セルエッジUEについての衝突を削減するかあるいは回避することである。
図1は、セルエッジに近いモード3UEとモード4UEとの間の衝突の例示的なシナリオを概略的に示す。
図1に示されるように、UE201、202、203は、eNB101のセル10内、すなわち、eNB101のカバレッジ内にある。ここで、UE201、202、203はモード3で動作することが想定される。また、
図1に示されるように、UE301、302、303はeNB101のカバレッジ外にあるが、セル10のエッジに近い。ここで、UE301、302、303はモード4で動作することがさらに想定される。
【0015】
図1の場合、UE301、302、303はセル10のエッジに近いため、これらのカバレッジ外UEは、カバレッジ内UE(すなわち、UE201、202、203)と同じリソースプールを使用することができる。モード4UEは、モード3UEについてスケジューリングされたリソースをスケジューリングするのを回避するために、モード3UEをセンシングすることができるが、モード4UEはそれらのリソース割り振りをeNB101には報告せず、モード3UEはセンシングを実行しない。したがって、eNB101はモード4UEについてのリソース割り振りを全く知らず、したがって、eNB101によって割り振られたモード3UEの送信が、モード4UEの送信と衝突する可能性がある。すなわち、
図1に示されるシナリオでは、UE201、202、203(モード3で動作するカバレッジ内UE)およびUE301、302、303(モード4で動作するカバレッジ外UE)は、互いに何らかの衝突を発生させる可能性がある。
【0016】
理解しやすいように、下記で、V2Xにおけるセンシングおよびリソース選択機構の例を概略的に示す
図2を参照しながら、V2Xにおけるセンシングおよびリソース選択機構を簡潔に紹介する。たとえば、Rel.14規格に基づいて、モード4UEは第1にセンシングウィンドウ内でセンシングを実行した後、センシングの結果に基づいてリソース選択ウィンドウ内で利用可能なリソースを選択/予測する。
図2に示されるように、右矢印で表される時間軸を参照すると、センシングウィンドウはリソース選択ウィンドウより時間的に前である。
【0017】
図2において、サービス到着時点はセンシングウィンドウの終わりと整合していることが示されているが、これは単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。センシングウィンドウの終わりとサービス到着時点との間には、時間期間が存在する場合がある。同様に、
図2では、サービス到着時点とリソース選択ウィンドウの開始時点との間にいくらかの時間オフセットが存在するように示されているが、これは単なる例示であり、本発明はこれに限定されない。理想的なケースでは、後に説明するように、サービス到着時点はリソース選択ウィンドウの開始時点と整合し得る。
【0018】
Rel.14規格に基づいて、送信などに起因してモード4UEがセンシングウィンドウ内で監視できないサブフレームの場合、ある周期性を想定して、関連するリソースがリソース選択ウィンドウ内で選択されないことがある。
図2は、UEがセンシングウィンドウ内での送信に起因して、サブフレーム#Aを監視できないことが想定される一例を示し、したがって、リソース選択ウィンドウ内では、ある周期性に基づいてサブフレーム#Aに関連するサブフレーム#B内の関連リソースをサービスのために選択することができない。いかなる衝突もない場合、リソース選択ウィンドウ内のサブフレーム#Cにおけるリソースは、たとえばセンシングウィンドウの間に受信されるサイドリンク受信信号強度インジケータ(S−RSSI:Sidelink Received Signal Strength Indicator)のランキングに基づいて、サービスのために選択することができる。
【0019】
異なるリリースのUEを考えてみると、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングは、1)Rel.14モード3UEおよびRel.14モード4UE、2)Rel.14モード3UEおよびRel.15モード4UE、3)Rel.15モード3UEおよびRel.14モード4UE、ならびに4)Rel.15モード3UEおよびRel.15モード4UEの、少なくとも異なる4つのケースに関係する。リリース14は、現在使用されているリリースであり、Rel.15は現在検討中である。すなわち、Rel.14モード3UEおよびRel.14モード4UEの場合、それらの構成は修正不可能であるが、Rel.15モード3UEおよびRel.15モード4UEは、それらの間でのリソースプールシェアリングの目的を達成するために設計可能である。したがって、本明細書ではケース2)〜4)を考察する。
【0020】
図1を参照しながら上述したように、モード3UEはセンシングを行わず、eNBにはモード4UEの状況がわからないため、現在の機構(Rel.14)はモード3/モード4UEを非常に良好に保護することはできない。したがって、第1の選択肢は、Rel.15モード3UEを、センシングを実行し、候補リソースをeNBに報告するように構成することであるため、結果としてeNBは、報告された候補リソースに基づいて、Rel.15モード3UEに適切なリソースを選択できることになる(ケース3)および4)の場合)。したがって、Rel.15モード3UEについて、候補リソース選択をどのようにトリガするか、候補リソースをどのように選択するか、および候補リソースをどのように報告するかを考察する必要がある。
【0021】
本開示の一実施形態において、
図3に示されるように、サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器のためのワイヤレス通信方法30が提供される。
図3は、本開示の一実施形態に係る、サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器のためのワイヤレス通信方法のフローチャートを示す。ユーザ機器は、たとえばRel.15モード3UEであり得る。
【0022】
図3に示すように、ワイヤレス通信方法30はステップS301で開始され、ステップS301では、少なくともデータチャネルについての候補リソースが、センシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいてリソース選択ウィンドウ内のリソースから選択され、センシングウィンドウはリソース選択ウィンドウより前であり、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降である。次いで、ステップS302で、選択された候補リソースの少なくとも一部が基地局に報告される。ステップS302の後、ワイヤレス通信方法30は終了する。ステップS301において、候補リソースの選択は、サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ(レイテンシの閾値)以下であること、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、という規則のうちの、少なくとも1つに従う。
【0023】
具体的に言えば、たとえば、基地局は
図1に示されるようにeNB101であり得、ユーザ機器は、
図1に示されるようにUE201、202、および203のうちのいずれか1つであり得る。すなわち、ワイヤレス通信方法30は、モード3UEによって使用され、基地局が、報告された候補リソースに基づいてモード3UEに適切なリソースをスケジューリングするために、候補リソースを基地局に報告し得る。
【0024】
ここで、ステップS301におけるセンシングおよびリソース選択機構は、
図1を参照しながら説明したものとおおよそ同様である。具体的に言えば、センシングは、リソース選択ウィンドウよりも前のセンシングウィンドウ内で、第1に実行される。センシングの原理および動作は当業者に周知であるため、本開示の発明点の混乱を避けるために、その詳細は本明細書では考察しない。次に、センシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内で候補リソース選択が実行される。候補リソース選択の詳細な動作は、後で考察する。
【0025】
「少なくともデータチャネルについての候補リソース選択する」ということは、データチャネルのみについて候補リソースを選択すること、およびしたがって、データチャネルのみについて候補リソースを報告することが可能であることを意味することに留意されたい。代替として、データチャネルおよび制御チャネルの両方について候補リソースを選択すること、ならびにしたがって、データチャネルおよび制御チャネルの両方について候補リソースを報告することも可能である。明らかなことに、データチャネルのみについて候補リソースを報告することは、シグナリングオーバヘッドの相対的な節約を可能にする。しかしながら、本開示はこれに限定されず、制御チャネルについて候補リソースを選択および報告するかどうかは、特定の要件に応じて決まる。
【0026】
加えて、「リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降である」ということは、前述のように、リソース選択ウィンドウの開始時点がサービス到着時点よりも何らかの時間オフセットだけ遅い可能性があること、または、サービス到着時点と同時である可能性があることを意味する。より具体的に言えば、
図1に示されるケースは、サービス到着時点とリソース選択ウィンドウの開始時点との間に何らかのオフセットが存在する一例として理解され得、このケースでは、こうした時間オフセットは何らかの処理を行うためにUEによって使用され得る。
図4は、データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合の、モード3UEのためのセンシングおよびリソース選択機構の例を概略的に示す。
図4に示すように、T2は、リソース選択ウィンドウの開始時点と整合されたサービス到着時点を表し、こうしたケースは、前述のように理想的なケースとして理解され得る。サービス到達時点とリソース選択ウィンドウの開始時点との間の時間オフセットは、特定の要件に依存して設計され得ることに留意されたい。
【0027】
以下で、前述のようにステップS301における候補リソースの選択において従うべき規則に関して詳細に説明する。候補リソースの選択の際に考慮すべき第1の要因は、サービスのレイテンシ要件である。具体的に言えば、閾値レイテンシがサービスについて許容可能な最大レイテンシを表すことが想定される。したがって、レイテンシ要件を満たすために、閾値レイテンシ以下でサービス到着時点よりも後のリソースのみを、サービスについてスケジューリングすることができる。したがって、リソース選択ウィンドウの終了時点は、サービス到着時点および閾値レイテンシに基づいて決定することができる。前述のように、サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間は、閾値レイテンシ以下である必要がある。たとえば、
図4に示されるケースにおいて、T3は、リソース選択ウィンドウの終了時点を表し、T2とT3との間の関係は、T3−T2≦閾値レイテンシを満たすはずである。
【0028】
前述のように、リソース選択ウィンドウの開始時点は、(
図4に示すように)サービス到着時点と同じであり得るか、または、(
図2に示すように)サービス到着時点よりも何らかの時間オフセットだけ後であり得、これは特定の要件に依存する。リソース選択ウィンドウの開始時点が、リソース選択ウィンドウの終了時点と共に(サービス到着時点および時間オフセット(あれば)に基づいて)決定された後、リソース選択ウィンドウ(の長さ)が決定され、リソース選択ウィンドウ内のリソースは、場合によっては、サイドリンク通信のためのモード3UEについての候補リソースとして選択され得る。
【0029】
候補リソースの選択の際に考慮すべき第2の要因は、データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合に、データチャネルと制御チャネルの両方の結果をセンシングすることである。
図4に示されるように、説明を容易にするために、リソース選択ウィンドウ内に、それぞれ1、2、3、4、5、6によって示される物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:Physical Sidelink Control Channel)についての6つのリソースが存在すること、および、リソース選択ウィンドウ内に、それぞれ1、2、3、4、5、6によって示される物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:Physical Sidelink Shared Channel)についての6つのリソースが存在することが想定される。また、双方向矢印によって表されるように、PSCCHリソースおよびPSSCHリソースの各ペア間には、同じ番号によって示される1対1のマッピング関係が存在する。
【0030】
このPSCCHとPSSCHとの間の非隣接送信の場合、UEは、それぞれ、PSCCHチャネルおよびPSSCHチャネルにおいて利用可能なリソースを決定するために、センシング結果を利用する必要がある。PSCCHとPSSCHとの間の1対1マッピングを考えると、PSCCHおよびPSSCHについてのリソースは、どちらも、それらのうちの任意の1つが使用不可である限り、たとえば、センシングウィンドウからセンシングされる大きな干渉に起因して、利用不可であると見なされる。
図4を例に取ると、PSCCHについてのリソース1および5は、センシングウィンドウの間に受信されるサイドリンク参照信号受信パワー(S−RSRP)が大きいことに起因して、利用不可であるため、PSSCHのリソース1および5も候補リソースについて除外されるべきである。また、センシングウィンドウ内のセンシング結果に基づいて、PSSCHについてのリソース3は、センシングウィンドウ内で受信されるS−RSRPが大きいことに起因して、利用不可であると見なされる。この場合、PSSCHについてのリソース2、4、6がPSSCHについての候補リソースとして選択可能である。
【0031】
図5は、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合の、モード3UEのためのセンシングおよびリソース選択機構の別の例を概略的に示す。
図5を
図4と比較すると、
図5にはPSCCHリソースがないことだけが異なることがわかる。これは、隣接スケジューリングの場合、PSCCHおよびPSSCHは同じサブチャネルを共有し、PSCCHは常にPSSCHの固定位置で送信されるためである。すなわち、各PSCCHはその対応するPSSCHリソースにおいて送信される。したがって、リソース選択ウィンドウ内のPSSCHについてのリソースが使用可能であることは、PSCCHについてのリソースも使用可能であることを意味する。そのため、このケースでは、UEがPSSCHについての候補リソースを選択および/または報告するときに、制御チャネルの影響を考慮する必要がない。
図5を例に取ると、センシングウィンドウ内で受信されるRSRPが大きいことに起因して、PSSCHについてのリソース3のみが使用不可である。したがって、PSSCHについての候補リソースとしてリソース1、2、4、5、6を選択することができる。
【0032】
候補リソースの選択の際に考慮すべき第3の要因は、CBR要件である。具体的に言えば、選択された候補リソースおよび関連付けられる無線パラメータは、CBR要件を満たさなければならない。たとえば、変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB::Physical Resource Block)数、再送数、およびパワー、ならびにチャネル占有比(CR:Channel occupy Ratio)などの、関連付けられる無線パラメータは、パケットの優先度に従ってCBR要件を超えてはならない。現行のCBR要件が、現行パケットの優先度に従って、{最大MCS:16QAM、PRB数制限:20、再送数制限:2、パワー制限:23dBm}であると想定すると、関連付けられる無線パラメータは、CBRによって要求されるこうした制限を超えてはならない。
【0033】
第2の要因に関連して上記で説明した状況と同様に、データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルおよび制御チャネルの両方のCBR、CR、および優先度を考慮すべきであることに留意されたい。データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、上記と同じ理由に基づいて、データチャネルのみのCBR、CR、および優先度を考慮する必要がある。
【0034】
リソース選択ウィンドウ内の候補リソースを選択するときに、上記の3つの要因をすべて考慮することができるか、またはその代わりに、3つの要因のうちのいずれか1つまたは2つを考慮することができることに留意されたい。さらに、リソース選択ウィンドウ内の候補リソースの選択において、特定の要件に応じて、追加として任意の他の要因を考慮することもできる。
【0035】
ステップS302において、「選択された候補リソースの少なくとも一部を報告する」とは、選択された候補リソースのすべてを基地局に報告すること、または、選択された候補リソースのいくつかを基地局に報告することが、可能であることを意味する。選択された候補リソースのうちの一部を報告するかまたはすべてを報告するかは、報告モード(事前)構成に依存する。理解しやすいように、再度
図4を例に取る。前述のように、PSSCHについての3つのリソース2、4、6が候補リソースとして選択される。報告モード(事前)構成が、3つの候補リソースが報告できることを必要とする場合、最終的に、PSSCHについての3つのリソース2、4、6のすべてが基地局に報告される。これに対して、報告モード(事前)構成が、2つの候補リソースのみが報告されることを必要とする場合、最終的に、PSSCHについての3つのリソース2、4、6のうちの2つのみが基地局に報告される。後者のケースは、前者のケースに比べてシグナリングオーバヘッドを節約することができる。
【0036】
報告される候補リソースの数が、リソース選択ウィンドウ内で選択された候補リソースの数よりも少ない場合、選択された候補リソースのうちのいずれが報告されるべきであるかは、UEの実装次第であるか、または、センシングウィンドウ内で受信されるS−RSSIのような一定のメトリックに基づくものとすることができる。選択された候補リソースのうちのいずれが報告されるべきであるかは、優先度などの任意の他の好適な要因などに基づくものとすることもできることに留意されたい。
【0037】
下記で、ワイヤレス通信方法30をより良く理解するために、上記のワイヤレス通信方法30が適用可能な例示のシナリオを、
図6を参照しながら説明する。
【0038】
図6は、本開示の一実施形態に係る、サイドリンク送信のためのモード3で動作するユーザ端末のための、リソーススケジューリングのフローチャートの例を概略的に示す。たとえば、ユーザ端末(端末)200がRel.15モード3UEであり、ユーザ端末(端末)300がRel.14/15モード4UEであることが想定される。
【0039】
図6に示されるように、ステップST101において、基地局100は同期信号およびシステム情報信号を端末200に送信する。ステップST102において、基地局100および端末200は互いに対話し、システム情報、ランダムアクセス手順、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)接続制御、およびリソースプール構成の、獲得を完了する。ステップST101およびST102は、通常のワイヤレス通信における従来のステップである、同期化、システム情報、ランダムアクセス手順、RRC接続制御、およびリソースプール構成の獲得に関するものである。
【0040】
ST103において、基地局100は、候補報告要求を端末200に送信する。ST104において、端末200は、
図4および
図5に示されるセンシングウィンドウに対応し得るセンシング手順を実行する。
図4および
図5は、モード3UEが候補リソースを報告するための要求を受信する時間T1が、センシングウィンドウの終わりと整合されることを示すが、本開示はこれに限定されないことに留意されたい。
図6に示されるように、基地局100からの候補報告要求は、センシング手順の間、すなわちセンシングウィンドウの間に、端末200にも到達し得る。端末200で実行されるセンシング手順と、候補報告要求の送信および/または受信との間の時間関係は、必ずしも存在しない。
【0041】
ステップST103の機能は、端末200からの候補リソース報告をトリガすることである。したがって、ステップST103で送信される基地局100からの候補報告要求に基づいて、端末200は、ステップST105において、
図4および
図5に示されるリソース選択ウィンドウに対応し得る、候補/無線パラメータ選択を実行する。ステップST105は、
図3におけるステップST301にも対応し得る。次いで、ステップST106において、端末200は候補報告を基地局100に送信する。ステップST106は、
図3のステップS302に対応し得る。
【0042】
ステップST107において、基地局100は、サイドリンク送信のための許可を端末200に送信する。次いで、端末200は、端末300とのサイドリンク送信を実行し得る。ステップST107で基地局から送信されるサイドリンク送信のための許可は、ST106で端末200から送信された候補報告に基づき得るため、基地局100は、端末300などのモード4UEとの衝突を避けるために、サイドリンク送信のために端末200について適切なリソースをスケジューリングし得ることになる。
【0043】
ワイヤレス通信方法30を用いると、上記3つの要因のうちの少なくとも1つを考慮しながら、センシングの結果に基づいて、モード3UEによって基地局候補リソースを選択し、報告することによって、リソース使用率を向上させ、モード3UEとモード4UEとの間の衝突を削減/回避しながら、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングを実現することができる。
【0044】
さらに、3つの要因のすべてが考慮される場合、ワイヤレス通信方法30を使用することによって報告される候補リソースは、適切なサイドリンク送信を保証し、CRB要件およびレイテンシ要件を満たすことができる。
【0045】
本開示の一実施形態によれば、
図3には示されていないが、ワイヤレス通信方法30は、基地局に報告される候補リソースに関連付けられた、推奨されるMCS、PRB数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つを報告することをさらに含み得る。
【0046】
前述のように、CBR要件を満たすために、報告される候補リソースに関連付けられた、MCS、PRB数、再送数、およびパワーを使用することができる。したがって、CBR要件に基づいて報告される候補リソースに関連付けられた、推奨されるMCS、PRB数、再送数、およびパワーが、追加として基地局に報告される場合、基地局はこれらのパラメータを考慮して、サイドリンク送信のためにUEに最適なリソースを決定することができる。それにより、サイドリンク送信の性能を向上させ、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングを強化することができる。
【0047】
一例において、モード3UEは、推奨される候補リソース(たとえば、報告される候補リソースのうちの1つ)について、再送数2を基地局(eNB)に報告することが想定される。この場合、たとえ推奨される候補リソースについてeNBが再送数2を知っている場合であっても、eNBは、現行の候補リソースについて再送が存在することのみを知っており、再送のタイミングおよび周波数位置は知らない。こうした例についての1つのソリューションは、eNBが現行の送信をスケジューリングするために任意の2つの候補リソースを組み合わせられることである。こうしたソリューションの特典は、シグナリングオーバヘッドの低減であるが、組み合わせた2つの候補リソースがUEの推奨に整合しない可能性があるため、性能は最適ではない。
【0048】
こうした例についての別の代替ソリューションは、モード3UEが、eNBへの再送を含むあらゆるパケット送信について2つの候補リソースを報告することであり得、すなわち、1つの候補リソースがパケットの初期送信に使用され、別の候補リソースが同じパケットの再送に使用される。したがって、eNBは、追加のシグナリングオーバヘッドを負担しながら、再送のタイミングおよび周波数位置を明確に知ることになる。
【0049】
代替として、トランスポートブロックまたはパケットの再送および初期再送のタイミング/周波数位置が、たとえば、再送を含むあらゆるパケット送信について、eNBによって固定/(事前)構成される場合、UEは、初期送信についての候補リソースのみを報告することができ、再送についての候補リソースを報告する必要はない。これは、再送と初期再送のタイミング/周波数位置の間の関係が固定/(事前)構成されるため、UEが1つの候補リソースを関連付けられた再送数2と共に報告するとき、初期送信および再送の両方が使用可能であることを意味するためである。これにより、再送を含むあらゆるパケット送信について2つの候補リソースを報告するソリューションに比べて、報告シグナリングは節約できるが、再送の柔軟性が制限される。
【0050】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、報告される候補リソースの細分性は基地局によって構成される。
【0051】
具体的に言えば、
図4および
図5に示されるように、1、2、3、4、5、6のうちの1つによって示される各ブロックは、報告される候補リソースの細分性を表し得る。
図4および
図5における各ブロックは、たとえば、基地局によって構成される1サブフレーム内の1サブチャネルに対応し得る。報告される候補リソースの細分性は1サブフレーム内の1サブチャネルに限定されず、いくつかのサブフレーム内のいくつかのサブチャネルであり得ることに留意されたい。
【0052】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、候補リソースの選択は、基地局からのシグナリングによって、あるいはイベントまたは条件によってトリガされる。
【0053】
具体的に言えば、
図4および
図5に示されるように、T1は、モード3UEが基地局(eNodeB)から候補リソースの報告についての要求を受信する時点を示す。こうした要求は、モード3UEによるリソース選択ウィンドウ内での候補リソースの選択をトリガすることができる。こうした要求は、基地局からのシグナリングによって送信され得る。たとえばシグナリングは、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)などの物理レイヤシグナリング、または、無線リソース制御(RRC)などのより高レイヤのシグナリングであり得る。本開示はDCIまたはRRCに限定されず、当業者であれば、モード3UEによるリソース選択ウィンドウ内での候補リソースの選択をトリガさせるために、任意の他の好適なシグナリングを採用し得ることに留意されたい。
【0054】
代替として、候補リソースの選択は、基地局からのシグナリングに代わって、イベントまたは条件によってもトリガされ得る。たとえば、たとえ基地局からのトリガがない場合であっても、モード3UEは、適切な候補リソースを見つけたときに、候補リソースを選択して基地局に報告することができる。また、いくつかの条件が満たされる場合、モード3UEは候補リソースを選択して基地局に報告することができる。ここで、モード3UEによってリソース選択ウィンドウ内で候補リソースの選択をトリガするためのイベントおよび条件は、特定の環境に依存し得る。
【0055】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、選択された候補リソースの少なくとも一部は定期的または非定期的に報告される。
【0056】
具体的に言えば、報告される候補リソースは、定期的に、たとえばある期間に1回、基地局に送信され得る。代替として、報告される候補リソースは、たとえば基地局からのシグナリングに基づいて、あるいは、前述のようにイベントまたは条件に基づいて、非定期的に基地局に送信することもできる。
【0057】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、選択された候補リソースの少なくとも一部は、リソース選択ウィンドウの後で報告される。
【0058】
具体的に言えば、モード3UEによる推奨される候補リソースの報告は、瞬時、すなわち短期報告であり得る。たとえば
図4および
図5に示されるように、リソース選択ウィンドウの後に、モード3UEは、この単一のリソース選択ウィンドウのみにおける選択の結果に基づいて、推奨される候補リソースを報告することができる。
【0059】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、候補リソースの選択は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行され、複数のリソース選択ウィンドウの後、選択された候補リソースの少なくとも一部は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行された候補リソースの選択のすべての結果に基づいて報告される。
【0060】
具体的に言えば、モード3UEによる推奨される候補リソースの報告は、長期報告でもあり得る。
図4および
図5は1つのセンシングウィンドウおよび1つのリソース選択ウィンドウのみを示しているが、本開示はこれらに限定されず、多くのセンシングウィンドウおよび対応するリソース選択ウィンドウが存在してもよい。長期候補リソース報告の場合、モード3UEは、複数のリソース選択ウィンドウを測定し得、すなわち、候補リソースの選択は、あらゆる複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行される。その後、モード3UEは、複数のリソース選択ウィンドウ内で実行された候補リソースの選択のすべての結果に基づいて(たとえば、平均化によって)、基地局に長期間の適切な候補リソースを推奨する。
【0061】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点は、ユーザ機器によって報告されるサービス統計から、基地局によって非明示的に取得される。
【0062】
具体的に言えば、たとえば
図4および
図5に示されるように、この例におけるT2(サービス到着時点)は、まさにリソース選択ウィンドウの開始時点であり、T3は、リソース選択ウィンドウの終了時点を表す。時点T2およびT3は、ワイヤレス通信方法30においてUE側およびeNB側の両方で知られていることが想定される。eNB側でのT2およびT3の知識は、サービス到着時点およびレイテンシ要件などのサービス統計に関するUEの報告から、非明示的に取得され得る。より具体的に言えば、eNBは、サービス到着時点とリソース選択ウィンドウの開始時点との間に時間オフセットがない場合に、たとえばサービス到着時点およびレイテンシ要件から、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を推測し得る。加えて、サービス到着時点とリソース選択ウィンドウの開始時点との間に時間オフセットが存在する場合に、UEは、サービス到着時点、時間オフセット、およびレイテンシ要件を報告し得、eNBは、たとえばサービス到着時点、時間オフセット、およびレイテンシ要件から、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を推測し得る。
【0063】
本開示の一実施形態によれば、
図3には示されていないが、ワイヤレス通信方法30は、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を基地局に報告することをさらに含み得る。
【0064】
具体的に言えば、再度
図4および
図5を例に取ると、eNB側でのT2およびT3の知識は、代替としてUEの報告から明示的に取得され得る。たとえばUEは、推奨される候補リソースを報告するときに、T2およびT3をeNBに直接報告することになる。また、サービス到着時点とリソース選択ウィンドウの開始時点との間に時間オフセットが存在する場合、UEは、サービス到着時点を時間オフセットと共に報告する代わりに、リソース選択ウィンドウの開始時点を直接報告することができる。
【0065】
本開示は、eNBが、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点の知識を、UEから非明示的または明示的に取得することに限定されていないことに留意されたい。代替として、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点は、基地局によっても構成され得る。したがって、どのようなオプションにおいても、UEおよびeNBは、候補リソース報告についてのリソース選択ウィンドウに関して同じ理解を有するはずである。
【0066】
本開示の一実施形態によれば、
図3に示されるようなワイヤレス通信方法30において、選択された候補リソースの少なくとも一部は、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ内の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)によって、またはRRCによって報告され得る。PUCCHベースの報告の場合、新しいアップリンク制御情報(UCI)を定義する必要がある。推奨される候補リソースの報告様式は上記の例に限定されておらず、当業者であれば、任意の他の好適な報告様式を採用し得ることに留意されたい。
【0067】
上記において、ワイヤレス通信方法30は、
図3〜
図6を参照しながら詳細に説明している。ワイヤレス通信方法30を用いる場合、上記の3つの要因のうちの少なくとも1つを考慮しながら、センシングの結果に基づいて、モード3UEによって候補リソースを選択し、基地局に報告することによって、リソース使用率を向上させ、モード3UEとモード4UEとの間の衝突を削減/回避しながら、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングを実現することができる。
【0068】
本開示は、単一キャリアの場合および複数キャリアの場合の両方に適用可能であることに留意されたい。明らかに、単一キャリアの場合には、任意のキャリアインデックスをさらに示す必要がなく、上記のワイヤレス通信方法30を良好に適用することができる。単一キャリアのケースは相対的にシンプルなケースであり、当業者が容易に理解できるため、ここでその詳細は考察しない。
【0069】
相対的に複雑な複数キャリアの場合には、モード3UEが、上記のワイヤレス通信方法30を使用することによって、推奨される候補リソース(すなわち、選択された候補リソースの少なくとも一部)を基地局に報告するとき、UEはその間に、推奨される候補リソースの各々に対応するキャリアインデックスを基地局に示すべきである。さらに、たとえば前述のように、再送数が2であることが想定される場合、同じパケットについての初期送信および再送は同じキャリア上にあり得るか、またはそれぞれ異なるキャリア上にあり得るため、UEは、異なるキャリア上にあるときに、初期送信および再送の両方についてキャリアインデックスをさらに示す必要があり得る。
【0070】
ワイヤレス通信方法30はモード3UEを向上させるように指示されるため、前述のようなワイヤレス通信方法30は、ケース3)Rel.15モード3UEおよびRel.14モード4UE、ならびにケース4)Rel.15モード3UEおよびRel.15モード4UEに使用することができる。しかしながら、ケース2)Rel.14モード3UEおよびRel.15モード4UEに関して、Rel.14モード3UEの構成はすでに固定され、これ以上修正できないため、ワイヤレス通信方法30はこのケースには適用不可能である。
【0071】
本開示の別の実施形態は、モード4UEの視点から、ケース2)Rel.14モード3UEおよびRel.15モード4UEを強化することである。具体的に言えば、当分野では、Rel.14モード3UEは常に「予約期間」をゼロに設定するため、Rel.14モード3UEのセミパーシステントスケジューリング(SPS)動作はRel.15モード4UEには見えないことが知られている。したがって、特にSPS動作上のRel.14モード3UEを保護するために、予約期間が「ゼロ」に設定されているUEは「フェイクSPS UE」と見られ、その周期性はこうしたモード4UEと同じである。モード4UEは、センシング手順の間こうした「フェイクSPS UE」を考慮し、リソース選択ウィンドウの間に関連するリソースを除外する。
【0072】
Rel.15モード4UEの動作は、SPS動作上のRel.14モード3UEを保護することができるが、非SPS動作上のRel.14モード3UEも「フェイクSPS UE」と見なすことから、実際にRel.15モード4UEに使用可能ないくつかのリソースも除外され得ることに留意されたい。したがって、リソース使用率は低減され得る。
【0073】
本開示の別の実施形態において、
図7に示されるように、基地局のためのワイヤレス通信方法70が提供される。
図7は、本開示の別の実施形態に係る、ワイヤレス通信方法70のフローチャートを示す。
【0074】
図7に示されるように、ワイヤレス通信方法70は、サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器から候補リソースを報告するための情報が受信される、ステップS701で開始される。次にステップS702で、情報に基づいて、ユーザ機器のためにサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータが構成される。ステップS702の後、ワイヤレス通信方法70は終了する。報告される候補リソースは、リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースからユーザ機器によって選択される、少なくともデータチャネルについての選択された候補リソースの少なくとも一部であって、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降であり、また、ユーザ機器による候補リソースの選択は、サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、という規則のうちの、少なくとも1つに従う。たとえば、ワイヤレス通信方法70は、
図1に示されるようなeNB101に適用可能である。
【0075】
本開示の一実施形態によれば、
図7には示されていないが、ワイヤレス通信方法70は、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点をユーザ機器から受信することをさらに含み得る。
【0076】
本開示の一実施形態によれば、
図7には示されていないが、ワイヤレス通信方法70は、サービス統計に関する情報をユーザ機器から受信すること、ならびに、サービス統計に関する情報に基づいて、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を決定することを、さらに含み得る。
【0077】
本開示の一実施形態によれば、
図7には示されていないが、ワイヤレス通信方法70は、ユーザ機器から報告される候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つに関する情報を受信することを、さらに含み得る。
【0078】
本開示の一実施形態によれば、
図7には示されていないが、ワイヤレス通信方法70は、報告される候補リソースの細分性を構成することをさらに含み得る。
【0079】
本開示の一実施形態によれば、
図7には示されていないが、ワイヤレス通信方法70は、ユーザ機器による候補リソースの選択をトリガするためのシグナリングを、ユーザ機器に送信することをさらに含み得る。
【0080】
ワイヤレス通信方法70を用いる場合、上記3つの要因のうちの少なくとも1つを考慮しながら、センシングの結果に基づいて、モード3UEによって報告される候補リソースに関する情報に基づいて、ユーザ機器についてのサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータを構成することによって、リソース使用率を向上させ、モード3UEとモード4UEとの間の衝突を削減/回避しながら、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングを実現することができる。さらに、3つの要因のすべてが考慮されるとき、ユーザ機器によって報告される候補リソースは、適切なサイドリンク送信を保証し、CRB要件およびレイテンシ要件を満たすことができる。
【0081】
ユーザ機器についてサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータを構成するとき、基地局は、必ずしもユーザ機器からの候補リソースを報告するための情報を考慮に入れるとは限らないことに留意されたい。
【0082】
本開示のさらなる実施形態において、
図8に示されるようなユーザ機器800が提供される。
図8は、本開示のさらなる実施形態に係る、ユーザ機器800のブロック図を示す。ユーザ機器800は、サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作する。
【0083】
図8に示されるように、ユーザ機器800は、リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースから少なくともデータチャネルについての候補リソースを選択するように動作可能な回路構成801であって、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降である、回路構成と、選択された候補リソースの少なくとも一部を基地局に報告するように動作可能な送信機802と、を含む。回路構成801において、候補リソースの選択は、サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、という規則のうちの、少なくとも1つに従う。
【0084】
本実施形態に係るユーザ機器800は、ユーザ機器800内のそれぞれのユニットの様々なデータおよび制御動作を処理するための関連プログラムを実行するためのCPU(中央処理ユニット)810、CPU810によって様々な処理および制御を実行するために必要な様々なプログラムを記憶するためのROM(読み取り専用メモリ)813、CPU810による処理および制御の手順において一時的に生成される中間データを記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)815、および/または、様々なプログラム、データなどを記憶するためのストレージユニット817を、さらに含み得る。上記の回路構成801、送信機802、CPU810、ROM813、RAM815、および/またはストレージユニット817などは、データおよび/またはコマンドバス820を介して相互接続され得、互いの間で信号を転送し得る。
【0085】
前述のようなそれぞれのユニットは、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の一実施形態によれば、上記の回路構成801および送信機802の機能は、ハードウェアによって実装され得、上記のCPU810、ROM813、RAM815、および/またはストレージユニット817は、不要な場合がある。代替として、上記の回路構成801または送信機802の機能のうちの一部またはすべては、上記のCPU810、ROM813、RAM815、および/またはストレージユニット817などと組み合わせて、機能ソフトウェアによっても実装され得る。
【0086】
具体的に言えば、ユーザ機器800は、
図1に示されるモード3UE201、202、203のうちのいずれか1つであり得、
図3に関連して上記で説明したように、ワイヤレス通信方法30を実行することができる。
【0087】
ユーザ機器800を用いると、上記3つの要因のうちの少なくとも1つを考慮しながら、センシングの結果に基づいて、モード3UEによって候補リソースを選択し、基地局に報告することによって、リソース使用率を向上させ、モード3UEとモード4UEとの間の衝突を削減/回避しながら、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングを実現することができる。さらに、3つの要因のすべてが考慮される場合、ワイヤレス通信方法30を使用することによって報告される候補リソースは、適切なサイドリンク送信を保証し、CRB要件およびレイテンシ要件を満たすことができる。
【0088】
上記ワイヤレス通信方法30における他の技術的特徴をユーザ機器800に組み込むことも可能であり、冗長性を避けるためにここでは説明しないことに留意されたい。
【0089】
本開示の別の実施形態において、
図9に示されるような基地局900が提供される。
図9は、本開示の別の実施形態に係る、基地局900のブロック図を示す。
【0090】
図9に示されるように、基地局900は、サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器から、候補リソースを報告するための情報を受信するように動作可能な、受信機901と、情報に基づいてユーザ機器のためにサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータを構成するように動作可能な、回路構成902とを含む。また、報告される候補リソースは、リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースからユーザ機器によって選択される、少なくともデータチャネルについての選択された候補リソースの少なくとも一部であり、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降であり、ユーザ機器による候補リソースの選択は、サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、という規則のうちの、少なくとも1つに従う。
【0091】
本実施形態に係る基地局900は、基地局900内のそれぞれのユニットの様々なデータおよび制御動作を処理するための関連プログラムを実行するためのCPU(中央処理ユニット)910、CPU910によって様々な処理および制御を実行するために必要な様々なプログラムを記憶するためのROM(読み取り専用メモリ)913、CPU910による処理および制御の手順において一時的に生成される中間データを記憶するためのRAM(ランダムアクセスメモリ)915、および/または、様々なプログラム、データなどを記憶するためのストレージユニット917を、さらに含み得る。上記の受信機901、回路構成902、CPU910、ROM913、RAM915、および/またはストレージユニット917などは、データおよび/またはコマンドバス920を介して相互接続され得、互いの間で信号を転送し得る。
【0092】
前述のようなそれぞれのユニットは、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の一実施形態によれば、上記の受信機901および回路構成902の機能は、ハードウェアによって実装され得、上記のCPU910、ROM913、RAM915、および/またはストレージユニット917は、不要な場合がある。代替として、上記の受信機901および/または回路構成902の機能のうちの一部またはすべては、上記のCPU910、ROM913、RAM915、および/またはストレージユニット917などと組み合わせて、機能ソフトウェアによっても実装され得る。
【0093】
具体的に言えば、基地局900は、
図1に示されるeNB101であり得、
図7に関連して上記で説明したように、ワイヤレス通信方法70を実行することができる。
【0094】
基地局900を用いる場合、上記3つの要因のうちの少なくとも1つを考慮しながら、センシングの結果に基づいて、モード3UEによって報告される候補リソースに関する情報に基づいて、ユーザ機器についてのサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータを構成することによって、リソース使用率を向上させ、モード3UEとモード4UEとの間の衝突を削減/回避しながら、モード3UEとモード4UEとの間のリソースプールシェアリングを実現することができる。さらに、3つの要因のすべてが考慮されるとき、ユーザ機器によって報告される候補リソースは、適切なサイドリンク送信を保証し、CRB要件およびレイテンシ要件を満たすことができる。
【0095】
上記ワイヤレス通信方法70における他の技術的特徴を基地局900に組み込むことも可能であり、冗長性を避けるためにここでは説明しないことに留意されたい。
【0096】
本開示は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって実現可能である。前述の各実施形態の説明で使用される各機能ブロックは、集積回路としてのLSIによって実現可能であり、各実施形態において説明される各プロセスは、LSIによって制御され得る。それらは個別にチップとして形成され得るか、または、1つのチップが機能ブロックの一部またはすべてを含むように形成され得る。それらは、結合されたデータ入力および出力を含み得る。ここでLSIは、集積の度合における差に依存して、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIと呼ばれることがある。しかしながら、集積回路を実装する技法はLSIに限定されず、専用回線または汎用プロセッサを使用することによって実現され得る。加えて、LSIの製造後にプログラミング可能なFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)、または、LSI内部に配設される回路セルの接続および設定が再構成可能なリコンフィギャラブル・プロセッサが、使用可能である。
【0097】
本開示は、本開示の内容および範囲から逸脱することなく、本明細書に提示された説明および既知の技術に基づき、当業者によって様々に変更または修正されることを意図しており、こうした変更および適用例は、保護されるべく請求された範囲内に入ることに留意されたい。さらに、本開示の内容から逸脱しない範囲内で、前述の実施形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
【0098】
本開示の実施形態は、少なくとも以下の主題を提供することができる。
【0099】
(1) サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器であって、
リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースから少なくともデータチャネルについての候補リソースを選択するように動作可能な回路構成であって、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降である、回路構成と、
選択された候補リソースの少なくとも一部を基地局に報告するように動作可能な送信機と、
を備え、
候補リソースの選択は、
サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、
データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、
選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、
という規則のうちの、少なくとも1つに従う、
ユーザ機器。
【0100】
(2) (1)に記載のユーザ機器であって、送信機は、基地局に報告される候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つを報告するようにさらに動作可能である、ユーザ機器。
【0101】
(3) (1)に記載のユーザ機器であって、報告される候補リソースの細分性は基地局によって構成される、ユーザ機器。
【0102】
(4) (1)に記載のユーザ機器であって、候補リソースの選択は、基地局からのシグナリングによって、あるいはイベントまたは条件によって、トリガされる、ユーザ機器。
【0103】
(5) (1)に記載のユーザ機器であって、選択された候補リソースの少なくとも一部は、定期的または非定期的に報告される、ユーザ機器。
【0104】
(6) (1)に記載のユーザ機器であって、選択された候補リソースの少なくとも一部は、リソース選択ウィンドウの後に報告される、ユーザ機器。
【0105】
(7) (1)に記載のユーザ機器であって、候補リソースの選択は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって、および複数のリソース選択ウィンドウの後に実行され、選択された候補リソースの少なくとも一部は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行された候補リソースの選択のすべての結果に基づいて報告される、ユーザ機器。
【0106】
(8) (1)に記載のユーザ機器であって、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点は、ユーザ機器によって報告されたサービス統計から基地局によって非明示的に取得される、ユーザ機器。
【0107】
(9) (1)に記載のユーザ機器であって、送信機は、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を基地局に報告するようにさらに動作可能である、ユーザ機器。
【0108】
(10) サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器のためのワイヤレス通信方法であって、
リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースから少なくともデータチャネルについての候補リソースを選択することであって、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降である、選択すること、および、
選択された候補リソースの少なくとも一部を基地局に報告すること、
を含み、
候補リソースの選択は、
サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、
データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、
選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータが、チャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、
という規則のうちの、少なくとも1つに従う、
ワイヤレス通信方法。
【0109】
(11) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、基地局に報告される候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つを報告することをさらに含む、ワイヤレス通信方法。
【0110】
(12) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、報告される候補リソースの細分性は基地局によって構成される、ワイヤレス通信方法。
【0111】
(13) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、候補リソースの選択は、基地局からのシグナリングによって、あるいはイベントまたは条件によって、トリガされる、ワイヤレス通信方法。
【0112】
(14) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、選択された候補リソースの少なくとも一部は、定期的または非定期的に報告される、ワイヤレス通信方法。
【0113】
(15) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、選択された候補リソースの少なくとも一部は、リソース選択ウィンドウの後に報告される、ワイヤレス通信方法。
【0114】
(16) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、候補リソースの選択は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって、および複数のリソース選択ウィンドウの後に実行され、選択された候補リソースの少なくとも一部は、複数のリソース選択ウィンドウにわたって実行された候補リソースの選択のすべての結果に基づいて報告される、ワイヤレス通信方法。
【0115】
(17) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点は、ユーザ機器によって報告されたサービス統計から基地局によって非明示的に取得される、ワイヤレス通信方法。
【0116】
(18) (10)に記載のワイヤレス通信方法であって、リソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を基地局に報告することをさらに含む、ワイヤレス通信方法。
【0117】
(19) 基地局であって、
サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器から、候補リソースを報告するための情報を受信するように動作可能な受信機と、
情報に基づいてユーザ機器のためにサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータを構成するように動作可能な回路構成と、
を備え、
報告される候補リソースは、リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースからユーザ機器によって選択される、少なくともデータチャネルについての選択された候補リソースの少なくとも一部であり、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降であり、
ユーザ機器による候補リソースの選択は、
サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、
データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、
選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、
という規則のうちの、少なくとも1つに従う、
基地局。
【0118】
(20) (19)に記載の基地局であって、受信機は、ユーザ機器からリソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を受信するようにさらに動作可能である、基地局。
【0119】
(21) (19)に記載の基地局であって、受信機は、サービス統計に関する情報をユーザ機器から受信するようにさらに動作可能であり、回路構成は、サービス統計に関する情報に基づいてリソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を決定するようにさらに動作可能である、基地局。
【0120】
(22) (19)に記載の基地局であって、受信機は、ユーザ機器から、報告される候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つに関する情報を受信するようにさらに動作可能である、基地局。
【0121】
(23) (19)に記載の基地局であって、回路構成は、報告される候補リソースの細分性を構成するようにさらに動作可能である、基地局。
【0122】
(24) (19)に記載の基地局であって、ユーザ機器による候補リソースの選択をトリガするためのシグナリングを、ユーザ機器に送信するように動作可能な送信機をさらに備える、基地局。
【0123】
(25) 基地局のためのワイヤレス通信方法であって、
サイドリンク送信のための基地局ベーススケジューリングモードで動作するユーザ機器から、候補リソースを報告するための情報を受信すること、および、
情報に基づいて、ユーザ機器のためにサイドリンクリソースをスケジューリングするためのパラメータを構成すること、
を含み、
報告される候補リソースは、リソース選択ウィンドウの前のセンシングウィンドウ内で実行されるセンシングの結果に基づいて、リソース選択ウィンドウ内のリソースからユーザ機器によって選択される、少なくともデータチャネルについての選択された候補リソースの少なくとも一部であり、リソース選択ウィンドウの開始時点はサービス到着時点以降であり、
ユーザ機器による候補リソースの選択は、
サービス到着時点からリソース選択ウィンドウの終了時点までの時間期間が、閾値レイテンシ以下であること、
データチャネルと制御チャネルとの間の非隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉と、データチャネルを用いて一意にマッピングされた制御チャネルについてのリソースの干渉との両方が、閾値干渉以下であるか、または、データチャネルと制御チャネルとの間の隣接スケジューリングの場合、データチャネルについての選択された候補リソースの干渉が閾値干渉以下であること、ならびに、
選択された候補リソースおよび関連付けられた無線パラメータがチャネルビジネス比(CBR)要件を満たすこと、
という規則のうちの、少なくとも1つに従う、
ワイヤレス通信方法。
【0124】
(26) (25)に記載のワイヤレス通信方法であって、ユーザ機器からリソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を受信することをさらに含む、ワイヤレス通信方法。
【0125】
(27) (25)に記載のワイヤレス通信方法であって、
サービス統計に関する情報をユーザ機器から受信すること、ならびに、
サービス統計に関する情報に基づいてリソース選択ウィンドウの開始時点および終了時点を決定すること、
をさらに含む、ワイヤレス通信方法。
【0126】
(28) (25)に記載のワイヤレス通信方法であって、ユーザ機器から、報告される候補リソースに関連付けられた、推奨される変調・符号化方式(MCS)、物理リソースブロック(PRB:Physical Resource Block)数、再送数、およびパワーのうちの、少なくとも1つに関する情報を受信することをさらに含む、ワイヤレス通信方法。
【0127】
(29) (25)に記載のワイヤレス通信方法であって、報告される候補リソースの細分性を構成することをさらに含む、ワイヤレス通信方法。
【0128】
(30) (25)に記載のワイヤレス通信方法であって、ユーザ機器による候補リソースの選択をトリガするためのシグナリングを、ユーザ機器に送信することをさらに含む、ワイヤレス通信方法。