【文献】
Samsung,Considerations of legacy SRS impact on uplink transmission from low-cost UE[online], 3GPP TSG-RAN WG1#81 R1-152845,2015年 5月25日,第2節,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_81/Docs/R1-152845.zip>
【文献】
Panasonic,Handling of collisions between MTC channels and legacy SRS[online], 3GPP TSG-RAN WG1#82 R1-153968,2015年 8月24日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_82/Docs/R1-153968.zip>
【文献】
LG Electronics,Details on SR repetition and SRS transmission for MTC UE[online], 3GPP TSG-RAN WG1#81 R1-152705,2015年 5月25日,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_81/Docs/R1-152705.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上りリンク共有チャネルのレピティション信号において、所定数の連続するサブフレーム毎に周波数ホッピングが行われ、前記所定数は上位レイヤのシグナリングを用いて通知される、
請求項1に記載の基地局。
前記上りリンク共有チャネルのレピティション信号において、所定数の連続するサブフレーム毎に周波数ホッピングが行われ、前記所定数は上位レイヤのシグナリングを用いて通知される、
請求項7に記載の通信方法。
前記上りリンク共有チャネルのレピティション信号において、所定数の連続するサブフレーム毎に周波数ホッピングが行われ、前記所定数は上位レイヤのシグナリングを用いて通知される、
請求項13に記載の集積回路。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
[通信システムの概要]
本開示の各実施の形態に係る通信システムは、例えば、LTE-Advancedシステムに対応する基地局100及び端末200を備える。
【0025】
また、基地局100のセル内に、MTCカバレッジ拡張モードが適用される端末200(MTCカバレッジ拡張端末)が存在している場合を想定する。端末200は、例えば、MTCカバレッジ拡張モードが適用される場合、上述したチャネル推定精度を向上させる技術を適用する。
【0026】
また、LTE-Advanced Release 13で仕様検討が進められているMTCでは、端末の低コスト化を実現するために、MTC端末は、1.4MHzの周波数帯域幅(MTC狭帯域と呼ぶこともある)のみをサポートする。また、MTC端末の送信信号が割り当てられる1.4MHzの周波数帯域をシステム帯域内で一定サブフレーム毎にホッピングさせる周波数ホッピングが導入される(例えば、非特許文献7を参照)。
【0027】
周波数ホッピングを適用する際、上述したチャネル推定精度を向上させる技術も同時に適用されるため、MTC端末はXサブフレーム中では同一リソースで信号を送信する必要がある。また、周波数ホッピングの際には、キャリア周波数の切り替えに要する時間(Retuning time)として1サブフレーム(1ms)程度を確保することが考えられる。
【0028】
特にレピティション回数の多いMTCカバレッジ拡張端末の上りリンク送信では、
図5に示すように、MTCカバレッジ拡張端末は、同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信した後、MTC狭帯域(1.4MHzの周波数帯域)を変更(周波数ホッピング)し、変更後の同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信することを想定する。
【0029】
なお、以下では、レピティション信号が送信される連続するサブフレーム数を示すパラメータX(
図5では4サブフレーム)と、Retuning time(
図5では1サブフレーム)との加算値(サブフレーム数)を、周波数ホッピング周期を示すパラメータ「Y」(
図5では5サブフレーム)として表すこともある。なお、Retuning timeは1サブフレームに限定されるものではない。
【0030】
また、通信システムは、既存のLTEシステムに対応する端末(図示せず)も備える。上述したように、LTEにおいて、SRSリソース候補グループを設定するセル固有の上位レイヤ通知の一例として、
図2に示すsrs-SubframeConfig等が定義されているものとする。
【0031】
ここで、基地局100において複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成を行うためには、Xサブフレームが、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレームである必要がある。つまり、Xの値は、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数と同一つ又は小さく設定される必要がある。SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数は、例えばsrs-SubframeConfig=3の場合(T
SFC=5、Δ
SFC={0}の場合)には4サブフレームとなり、srs-SubframeConfig=7の場合(T
SFC=5、Δ
SFC={0,1}の場合)には3サブフレームとなる。他のsrs-SubframeConfigについても同様である。例えば、X=4サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成は、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数が4以上であるsrs-SubframeConfig=3,4,5,6,9,10,11,12の場合に機能すると云える。
【0032】
そこで、本開示の各実施の形態では、基地局100及び端末200は、SRS送信候補サブフレームを示すsrs-SubframeConfigに基づいて、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成を行うXサブフレームの位置を設定する。これにより、レピティション送信が必要なMTCカバレッジ拡張端末の上りリンク送信と既存のLTEシステムのSRSとの衝突の影響を最小限にし、基地局100が、十分な数のサブフレームを用いて、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成を行うことができ、チャネル推定精度を向上させるようにする。
【0033】
以下、MTCカバレッジ拡張端末のレピティション送信と既存システムのSRSとの衝突を回避し、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成によってチャネル推定精度を向上させる方法について説明する。
【0034】
図6は本開示の実施の形態に係る基地局100の要部構成を示すブロック図である。
図6に示す基地局100において、制御部101は、上りリンクの受信品質の測定に用いられるサウンディング参照信号(SRS)の送信候補サブフレームを示す情報(例えば、srs-SubframeConfig)に基づいて、上りリンク信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションすることによって生成されるレピティション信号を端末200が送信するタイミングを設定する。受信部110は、レピティション信号を受信し、合成部113は、設定されたタイミングに基づいて、複数のサブフレームのレピティション信号を同相合成する。
【0035】
また、
図7は、本開示の各実施の形態に係る端末200の要部構成を示すブロック図である。
図7に示す端末200において、レピティション部212は、上りリンク信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションしてレピティション信号を生成する。制御部206は、上りリンクの受信品質の測定に用いられるサウンディング参照信号(SRS)の送信候補サブフレームを示す情報(例えば、srs-SubframeConfig)に基づいて、レピティション信号を送信するタイミングを設定し、送信部216は、設定されたタイミングでレピティション信号を送信する。
【0036】
(実施の形態1)
[基地局の構成]
図8は、本開示の実施の形態1に係る基地局100の構成を示すブロック図である。
図8において、基地局100は、制御部101と、制御信号生成部102と、符号化部103と、変調部104と、信号割当部105と、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部106と、CP(Cyclic Prefix)付加部107と、送信部108と、アンテナ109と、受信部110と、CP除去部111と、FFT(Fast Fourier Transform)部112と、合成部113と、デマッピング部114と、チャネル推定部115と、等化部116と、復調部117と、復号部118と、判定部119と、を有する。
【0037】
制御部101は、基地局100がカバーするセルに存在する複数の既存のLTE端末の各々に必要なSRSリソースの量を考慮して、セルにおけるSRSリソース候補グループを決定し、決定したSRSリソース候補グループを示す情報を制御信号生成部102へ出力する。SRSリソース候補グループは、例えば、
図2に示すテーブルから選択される。
【0038】
また、制御部101は、SRSリソース候補グループから、端末200においてPUSCHレピティション送信が行われるサブフレームを特定し、特定したサブフレームを示す情報を合成部113へ出力する。
【0039】
また、制御部101は、MTCカバレッジ拡張端末に対してPUSCHの割当を決定する。このとき、制御部101は、MTCカバレッジ拡張端末に対して指示する周波数割当リソース及び変調・符号化方法などを決定し、決定したパラメータに関する情報を制御信号生成部102に出力する。
【0040】
また、制御部101は、制御信号に対する符号化レベルを決定し、決定した符号化レベルを符号化部103に出力する。また、制御部101は、制御信号をマッピングする無線リソース(下りリソース)を決定し、決定した無線リソースに関する情報を信号割当部105に出力する。
【0041】
また、制御部101は、MTCカバレッジ拡張端末のカバレッジ拡張レベルを決定し、決定したカバレッジ拡張レベルに関する情報、又は、決定したカバレッジ拡張レベルでのPUSCH送信に必要なレピティション回数を制御信号生成部102に出力する。また、制御部101は、カバレッジ拡張レベルに関する情報又はPUSCH送信に必要なレピティション回数に基づいて、MTCカバレッジ拡張端末がPUSCHレピティションに用いるパラメータX又はパラメータYの値に関する情報を生成する。生成した情報を制御信号生成部102へ出力する。
【0042】
なお、制御部101は、Xの値を、SRSリソース候補グループの情報に関係なく独立に決定してもよく、SRSリソース候補グループの情報を用いて、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が機能するように決定してもよい。
【0043】
制御信号生成部102は、MTCカバレッジ拡張端末向けの制御信号を生成する。制御信号には、セル固有の上位レイヤの信号、端末固有の上位レイヤの信号、又は、PUSCHの割当を指示する上りリンクグラント(UL grant)が含まれる。
【0044】
上りリンクグラントは、複数のビットから構成されており、周波数割当リソース、変調・符号化方式などを指示する情報を含む。また、上りリンクグラントには、カバレッジ拡張レベルに関する情報又はPUSCH送信に必要なレピティション回数、及び、PUSCHレピティションに用いるパラメータX又はYの値に関する情報も含まれてもよい。
【0045】
制御信号生成部102は、制御部101から入力される制御情報を用いて、制御情報ビット列を生成し、生成した制御情報ビット列(制御信号)を符号化部103へ出力する。なお、制御情報が複数の端末200向けに送信されることもあるため、制御信号生成部102は、各端末200向けの制御情報に、各端末200の端末IDを含めてビット列を生成する。例えば、制御情報には、宛先端末の端末IDによってマスキングされたCRC(Cyclic Redundancy Check)ビットが付加される。
【0046】
また、SRSリソース候補グループの情報は、セル固有の上位レイヤ信号により、MTCカバレッジ拡張端末(後述する制御部206)へ通知される。カバレッジ拡張レベルに関する情報又はPUSCH送信に必要なレピティション回数は、端末固有の上位レイヤのシグナリングによりMTCカバレッジ拡張端末へ通知されてもよく、上述したようにPUSCHの割当を指示する上りリンクグラントを用いて通知されてもよい。また、PUSCHレピティションに用いるパラメータX及びYの値に関する情報は、同様に、端末固有の上位レイヤのシグナリングによりMTCカバレッジ拡張端末へ通知されてもよく、PUSCHの割当を指示する上りリンクグラントを用いて通知されてもよい。更に、PUSCHレピティションに用いるパラメータX及びYの値に関する情報は、predefinedに規格上決まったパラメータである場合には、基地局100から端末へ通知されなくてもよい。
【0047】
符号化部103は、制御部101から指示された符号化レベルに従って、制御信号生成部102から受け取る制御信号(制御情報ビット列)を符号化し、符号化後の制御信号を変調部104へ出力する。
【0048】
変調部104は、符号化部103から受け取る制御信号を変調し、変調後の制御信号(シンボル列)を信号割当部105へ出力する。
【0049】
信号割当部105は、変調部104から受け取る制御信号(シンボル列)を、制御部101から指示される無線リソースにマッピングする。なお、制御信号がマッピングされる対象となる制御チャネルは、MTC用のPDCCH(下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel))でもよく、EPDCCH(Enhanced PDCCH)でもよい。信号割当部105は、制御信号がマッピングされたMTC用のPDCCH又はEPDCCHを含む下りリンクサブフレームの信号をIFFT部106に出力する。
【0050】
IFFT部106は、信号割当部105から受け取る信号に対してIFFT処理を行うことにより、周波数領域信号を時間領域信号に変換する。IFFT部106は、時間領域信号をCP付加部107へ出力する。
【0051】
CP付加部107は、IFFT部106から受け取る信号に対してCPを付加し、CP付加後の信号(OFDM信号)を送信部108へ出力する。
【0052】
送信部108は、CP付加部107から受け取るOFDM信号に対してD/A(Digital-to-Analog)変換、アップコンバート等のRF(Radio Frequency)処理を行い、アンテナ109を介して端末200に無線信号を送信する。
【0053】
受信部110は、アンテナ109を介して受信された端末200からの上りリンク信号(PUSCH)に対して、ダウンコンバート又はA/D(Analog-to-Digital)変換などのRF処理を行い、得られる受信信号をCP除去部111に出力する。端末200から送信される上りリンク信号(PUSCH)には、複数のサブフレームに渡るレピティション処理された信号が含まれる。
【0054】
CP除去部111は、受信部110から受け取る受信信号に付加されているCPを除去し、CP除去後の信号をFFT部112へ出力する。
【0055】
FFT部112は、CP除去部111から受け取る信号に対してFFT処理を行うことにより、周波数領域の信号系列に分解して、PUSCHのサブフレームに対応する信号を抽出し、抽出した信号を合成部113へ出力する。
【0056】
合成部113は、制御部101から入力される、MTCカバレッジ拡張端末がPUSCHレピティション送信を行うサブフレームに関する情報を用いて、レピティション送信された複数サブフレームに渡るPUSCHに対して、シンボルレベル合成を用いて、データ信号及びDMRSに相当する部分の信号を同相合成する。合成部113は、合成後の信号をデマッピング部114へ出力する。
【0057】
デマッピング部114は、合成部113から受け取る信号から、端末200に割り当てられたPUSCHのサブフレーム部分を抽出する。また、デマッピング部114は、抽出した端末200のPUSCHのサブフレーム部分を、DMRSとデータシンボル(SC-FDMAデータシンボル)とに分解し、DMRSをチャネル推定部115に出力し、データシンボルを等化部116に出力する。
【0058】
チャネル推定部115は、デマッピング部114から入力されるDMRSを用いてチャネル推定を行う。チャネル推定部115は、得られたチャネル推定値を等化部116に出力する。
【0059】
等化部116は、チャネル推定部115から入力されるチャネル推定値を用いて、デマッピング部114から入力されるデータシンボルの等化を行う。等化部116は、等化後のデータシンボルを復調部117へ出力する。
【0060】
復調部117は、等化部116から入力される周波数領域のSC-FDMAデータシンボルに対してIDFT(Inverse Descrete Fourier Transform)処理を適用し、時間領域信号へ変換した後、データ復調を行う。具体的には、復調部117は、端末200に指示した変調方式に基づいて、シンボル系列をビット系列へ変換し、得られたビット系列を復号部118へ出力する。
【0061】
復号部118は、復調部117から入力されるビット系列に対して誤り訂正復号を行い、復号後のビット系列を判定部119へ出力する。
【0062】
判定部119は、復号部118から入力されるビット系列に対して誤り検出を行う。誤り検出は、ビット系列に付加されたCRCビットを用いて行われる。判定部119は、CRCビットの判定結果が誤り無しの場合、受信データを取り出し、ACKを出力する。一方、判定部119は、CRCビットの判定結果が誤り有りの場合、NACKを出力する。判定部119において出力されるACK及びNACKは、図示しない処理部において再送制御処理に用いられる。
【0063】
[端末の構成]
図9は、本開示の実施の形態1に係る端末200の構成を示すブロック図である。
図9において、端末200は、アンテナ201と、受信部202と、CP除去部203と、FFT部204と、抽出部205と、制御部206と、DMRS生成部207と、符号化部208と、変調部209と、多重部210と、DFT部211と、レピティション部212と、信号割当部213と、IFFT部214と、CP付加部215と、送信部216と、を有する。
【0064】
受信部202は、アンテナ201を介して受信された、基地局100からの無線信号(MTC用のPDCCH又EPDCCH)に対してダウンコンバート又はAD変換などのRF処理を行い、ベースバンドのOFDM信号を得る。受信部202は、OFDM信号をCP除去部203へ出力する。
【0065】
CP除去部203は、受信部202から受け取るOFDM信号に付加されているCPを除去し、CP除去後の信号をFFT部204へ出力する。
【0066】
FFT部204は、CP除去部203から受け取る信号に対してFFT処理を行うことにより、時間領域信号を周波数領域信号に変換する。FFT部204は、周波数領域信号を抽出部205へ出力する。
【0067】
抽出部205は、FFT部204から受け取る周波数領域信号(MTC用のPDCCH又はEPDCCH)に対してブラインド復号を行い、自機宛ての制御信号の復号を試みる。端末200宛ての制御信号には、端末の端末IDによってマスキングされたCRCが付加されている。したがって、抽出部205は、ブラインド復号した結果、CRC判定がOKであればその制御情報を抽出して制御部206へ出力する。
【0068】
制御部206は、抽出部205から入力される制御信号に基づいて、PUSCH送信の制御を行う。具体的には、制御部206は、制御信号に含まれるPUSCHのリソース割当情報に基づいて、PUSCH送信時のリソース割当を信号割当部213に指示する。また、制御部206は、制御信号に含まれる符号化・変調方式の情報に基づいて、PUSCH送信時の符号化方式及び変調方式を符号化部208及び変調部209にそれぞれ指示する。
【0069】
また、制御部206は、カバレッジ拡張レベルに関する情報又はPUSCH送信に必要なレピティション回数に関する情報が制御信号に含まれる場合、その情報に基づいて、PUSCHレピティション送信時のレピティション回数を決定する。決定したレピティション回数を示す情報を、レピティション部212に指示する。また、制御部206は、制御信号にPUSCHレピティションに用いるパラメータX又はYの値に関する情報が含まれる場合、その情報に基づいて、PUSCHレピティション送信時のリソース割当を信号割当部213に指示する。
【0070】
また、制御部206は、カバレッジ拡張レベルに関する情報又はPUSCH送信に必要なレピティション回数に関する情報が上位レイヤで基地局100から通知される場合、通知された情報に基づいてPUSCHレピティション送信時のレピティション回数を決定する。決定した情報をレピティション部212に指示する。同様に、制御部206は、PUSCHレピティションに用いるパラメータX又はYの値に関する情報が上位レイヤで基地局100から通知される場合、通知された情報に基づいて、PUSCHレピティション送信時のリソース割当を信号割当部213に指示する。
【0071】
また、制御部206は、セル固有の上位レイヤで基地局100から通知されたSRSリソース候補グループから、PUSCHレピティションが送信されるサブフレームを特定し、特定した情報を信号割当部213へ出力する。
【0072】
DMRS生成部207はDMRSを生成し、生成したDMRSを多重部210へ出力する。
【0073】
符号化部208は、入力される送信データ(上りリンクデータ)に対して、端末200の端末IDによってマスキングされたCRCビットを付加し、誤り訂正符号化を行い、符号化後のビット列を変調部209へ出力する。
【0074】
変調部209は、符号化部208から受け取るビット列を変調して、変調後の信号(データシンボル系列)を多重部210へ出力する。
【0075】
多重部210は、変調部209から入力されるデータシンボル系列と、DMRS生成部207から入力されるDMRSとを時間多重し、多重後の信号をDFT部211へ出力する。
【0076】
DFT部211は、多重部210から入力される信号に対してDFTを適用して、周波数領域信号を生成し、生成した周波数領域信号をレピティション部212へ出力する。
【0077】
レピティション部212は、自端末がMTCカバレッジ拡張モードの場合、制御部206から指示されたレピティション回数に基づいて、DFT部211から入力される信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションし、レピティション信号を生成する。レピティション部212は、レピティション信号を信号割当部213へ出力する。
【0078】
信号割当部213は、レピティション部212から受け取る信号を、制御部206から指示されるPUSCHの時間・周波数リソースにマッピングする。信号割当部213は、信号がマッピングされたPUSCHの信号をIFFT部214に出力する。
【0079】
IFFT部214は、信号割当部213から入力される周波数領域のPUSCH信号に対してIFFT処理を行うことにより時間領域信号を生成する。IFFT部214は、生成した信号をCP付加部215へ出力する。
【0080】
CP付加部215は、IFFT部214から受け取る時間領域信号に対してCPを付加し、CP付加後の信号を送信部216へ出力する。
【0081】
送信部216は、CP付加部215から受け取る信号に対してD/A変換、アップコンバート等のRF処理を行い、アンテナ201を介して基地局100に無線信号を送信する。
【0082】
[基地局100及び端末200の動作]
以上の構成を有する基地局100及び端末200における動作について詳細に説明する。
【0083】
以下では、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=5又は10、かつ、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)の中にSRS送信候補サブフレームが1つしかない場合(Δ
SFCが値を1つだけ有する場合)について説明する。つまり、
図2に示すsrs-SubframeConfig=3,4,5,6, 9,10,11,12の場合について説明する。
【0084】
基地局100は、SRSリソース候補グループを設定するセル固有の上位レイヤ通知として、srs-SubframeConfigを端末200に通知する。
【0085】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、レピティション回数(N
Rep)を端末200に予め通知する。レピティション回数(N
Rep)は、基地局100から端末200に対して端末固有の上位レイヤを介して通知されてもよく、MTC用のPDCCHを用いて通知されてもよい。
【0086】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、パラメータXの値を端末200に予め通知する。
【0087】
端末200は、基地局100から通知されたレピティション回数(N
Rep)分だけ、PUSCHをレピティション送信する。レピティション回数(N
Rep)がXよりも大きい場合には、
図5に示すように、端末200は、同一リソースを用いて、Xサブフレーム連続でレピティション信号を送信した後、周波数ホッピングにより1.4MHzの周波数帯域(MTC狭帯域)を変更し、再び同一リソースを用いて、Xサブフレーム連続でレピティション信号を送信する。つまり、レピティション信号に対して、N
Rep個のサブフレームのうちの連続するX個のサブフレーム毎に周波数ホッピングされる。なお、
図5に示すように、周波数ホッピングの際にはRetuning time(例えば、1サブフレーム分)が確保される。
【0088】
この際、端末200は、基地局100から通知されるsrs-SubframeConfig(SRS送信候補サブフレームを示す情報)に基づいて、レピティション信号を送信するタイミングを設定する。具体的には、端末200は、PUSCHレピティション送信において、Xサブフレーム連続で送信されるレピティション信号(MTC狭帯域)を、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームと重ならないようにマッピングする。
【0089】
図10は、srs-SubframeConfig=3及びX=4の場合のMTC狭帯域の信号のマッピング例を示す。また、
図10では、レピティション回数N
Rep=12とする。
【0090】
srs-SubframeConfig=3の場合、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=5、かつ、Δ
SFC=0であるので(
図2を参照)、
図10では、1番目のサブフレーム目、6番目のサブフレーム、11番目のサブフレーム、16番目のサブフレームがSRS送信候補サブフレームとなる。つまり、
図10では、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数は、5サブフレームである。
【0091】
図10では、端末200は、2番目〜5番目の連続する4サブフレーム、7番目〜10番目の連続する4サブフレーム、及び、12番目〜15番目の連続する4サブフレームにおいて、レピティション信号を送信する。つまり、レピティション信号がマッピングされるX=4サブフレームの各々は、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレームである。これにより、Xサブフレーム連続で送信されるレピティション信号(MTC狭帯域)は、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームと重ならないように、サブフレームにマッピングされる。
【0092】
ここで、
図10において、Xの値(X=4)はSRSの送信間隔(T
SFC)=5よりも小さい。つまり、Xの値(X=4)はSRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数(4サブフレーム)以下である。また、送信間隔(T
SFC)及びΔ
SFCの数がsrs-SubframeConfig=3の場合と同一であるsrs-SubframeConfig=4,5,6の場合についても同様である。つまり、srs-SubframeConfig=3,4,5,6の場合には、X=2,3,4サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が可能となる。同様に、srs-SubframeConfig=9,10,11,12の場合には、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数が9サブフレームであるので、X=2,3,4,5,6,7,8,9サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が可能となる。
【0093】
すなわち、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成の処理単位であるパラメータXとして、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下の値の何れかが設定される。このように、Xの値が、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下(又は送信間隔T
SFC未満)である場合には、端末200は、レピティション信号を、SRS送信候補サブフレーム以外のサブフレームにマッピングすることができる。これにより、端末200は、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成の対象となるXサブフレーム連続で送信されるレピティション信号を、SRS送信候補サブフレームを避けてマッピングすることができる。
【0094】
また、
図10の例では、レピティション信号が連続送信されるX=4サブフレーム(MTC狭帯域)の先頭のサブフレームは、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームである2番目のサブフレーム、7番目のサブフレーム、12番目のサブフレームに設定される。こうすることで、端末200は、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレームを最大限に使用して、レピティション信号をマッピングすることができる。
【0095】
特に、端末200は、Xの値がSRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下の場合には、Xサブフレームの先頭サブフレームをSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに設定することにより、SRS送信候補サブフレームを確実に避けて、レピティション信号をマッピングすることができる。
【0096】
また、基地局100は、端末200と同様、端末200に設定されるsrs-SubframeConfigに基づいて、PUSCHレピティションにおけるレピティション信号が端末200から送信されるサブフレームのタイミングを設定(特定)する。そして、基地局100は、設定されたサブフレームのタイミングに基づいて、複数のサブフレームに渡って送信されたレピティション信号を同相合成する。
【0097】
このように、本実施の形態では、基地局100及び端末200は、PUSCHレピティション信号を送信するタイミングを、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームに基づいて設定する。基地局100及び端末200は、Xサブフレーム連続で送信されるレピティション信号の送信タイミングをSRS送信候補サブフレームに応じて調整することにより、MTCカバレッジ拡張端末のレピティション送信と既存のLTEシステムのSRSとの衝突を回避することができる。
【0098】
また、レピティション信号が連続送信されるパラメータXとして、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下の値が設定されるので、当該Xサブフレームには、SRS送信候補サブフレームが含まれず、レピティション送信信号に位相不連続が生じない。
【0099】
これにより、本実施の形態によれば、基地局100においてXサブフレームを用いた複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成によって、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。
【0100】
なお、
図10では、PUSCHレピティションにおいてレピティション信号(MTC狭帯域)の先頭サブフレームがSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに設定される場合について説明した。しかし、レピティション信号(MTC狭帯域)は、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームを含む場合に限定されず、SRS送信候補サブフレームが設定されない連続するサブフレームの何れかにマッピングされていてもよい。すなわち、SRSの送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレームに、Xサブフレームがマッピングされればよい。例えば、レピティション信号(MTC狭帯域)の最後尾のサブフレームがSRS送信候補サブフレームの直前のサブフレームに設定されてもよい。
【0101】
(実施の形態2)
上述したように、パラメータYは、連続するXサブフレームに、Retuning time(ここでは、1サブフレーム)を加えた周波数ホッピング周期である(X≦Y)。
【0102】
図11は、srs-SubframeConfig=9、X=4、及びRetuning time=1サブフレーム(つまり、Y=5)の場合のMTC狭帯域の信号のマッピング例を示す。
【0103】
また、
図11は、レピティション信号が連続送信されるX=4サブフレームの先頭のサブフレームが、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームとなるように、レピティション信号がマッピングされている。つまり、
図11では、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームである2番目及び12番目のサブフレームがX=4サブフレームの先頭のサブフレームとなる。
【0104】
ここで、srs-SubframeConfig=9の場合、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=10、かつ、Δ
SFC=0であるので、送信間隔T
SFCは、Yの2倍の長さである。また、srs-SubframeConfig=9の場合、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数は、9サブフレームである。つまり、
図11において、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続する9サブフレームのうち、レピティション信号(MTC狭帯域)がマッピングされた4サブフレーム及びRetuning timeに設定された1サブフレーム以外の残りのサブフレームは4サブフレームである。当該残りのサブフレームの数は、パラメータXと同数である。
【0105】
このように、T
SFC≧nY(nは2以上の整数)の場合、
図11に示すように、実施の形態1と同様にしてレピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームがsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃えられた場合、srs-SubframeConfigによっては伝送効率の低下を引き起こす可能性がある。
【0106】
そこで、本実施の形態では、srs-SubframeConfig、パラメータX及びRetuning time(つまり、パラメータY)に応じて、伝送効率を低下させることなくレピティション信号をマッピングする方法について説明する。
【0107】
なお、本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、
図8及び
図9を援用して説明する。
【0108】
以下では、実施の形態1と同様、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=5又は10、かつ、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)の中にSRS送信候補サブフレームが1つしかない場合(Δ
SFCが値を1つだけ有する場合)について説明する。つまり、
図2に示すsrs-SubframeConfig=3,4,5,6, 9,10,11,12の場合について説明する。
【0109】
基地局100は、SRSリソース候補グループを設定するセル固有の上位レイヤ通知として、srs-SubframeConfigを端末200に通知する。
【0110】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、レピティション回数(N
Rep)を端末200に予め通知する。レピティション回数(N
Rep)は、基地局100から端末200に対して端末固有の上位レイヤを介して通知されてもよく、MTC用のPDCCHを用いて通知されてもよい。
【0111】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、パラメータX及びパラメータYの値を端末200に予め通知する。
【0112】
端末200は、基地局100から通知されたレピティション回数(N
Rep)分だけ、PUSCHをレピティション送信する。レピティション回数(N
Rep)がXよりも大きい場合には、
図5に示すように、端末200は、同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信した後、周波数ホッピングにより1.4MHzの周波数帯域(MTC狭帯域)を変更し、再び同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信する。なお、
図5に示すように、周波数ホッピングの際にはRetuning time(例えば、1サブフレーム分)が確保される。
【0113】
本実施の形態では、端末200は、PUSCHレピティション送信において、Xサブフレーム連続で送信されるレピティション信号(つまり、MTC狭帯域)を、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームと重ならないように、サブフレームにマッピングする。
【0114】
本実施の形態では、T
SFC≧nY(nは2以上)の場合、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームのサブセットがsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃えられる。また、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)においてn-1回の周波数ホッピングを行うことが許容される。
【0115】
つまり、端末200は、Xサブフレーム単位で、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)においてn組のXサブフレームで送信されるレピティション信号を送信する。この際、端末200は、n回毎に、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームを、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃える。つまり、n組のXサブフレームからなるサブセットの先頭サブフレームが、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに設定される。
【0116】
図12は、srs-SubframeConfig=9、X=4、及び、Retuning time=1サブフレーム(つまり、Y=5)の場合のMTC狭帯域の信号のマッピング例を示す。つまり、
図12では、T
SFC≧2×Y(n=2)の関係を満たす。
【0117】
図12に示すように、2番目〜5番目のサブフレーム、7番目〜10番目のサブフレーム、及び、12番目〜15番目のサブフレームにレピティション信号がマッピングされる。ここで、
図12に示すように、2番目〜5番目のサブフレーム、及び、12番目〜15番目のサブフレームの各々の先頭サブフレームは、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームである。すなわち、
図12に示すように、端末200は、n=2回毎に、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームを、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃える。そして、端末200は、SRSの送信間隔(T
SFC=10)において、(n-1)回の周波数ホッピングを行う。
【0118】
つまり、n=2組のXサブフレームからなるサブセットの先頭サブフレームがSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃えられる。これにより、このサブセットは、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム(
図12では9サブフレーム)にマッピングされることになる。また、このサブセットでは、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=10サブフレームにおいて(n-1)=1回の周波数ホッピングが行われる。
【0119】
このように、本実施の形態では、SRSの送信間隔T
SFCが、Xの値とRetuning timeとの加算値Yのn倍(nは2以上の整数)以上の場合、n組のXサブフレームからなるサブセットの先頭のサブフレームが、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに設定される。
【0120】
こうすることで、SRSを送信する送信間隔において、SRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームにレピティション信号を最大限マッピングすることができる。したがって、伝送効率の低下を防止することができる。
【0121】
また、実施の形態1と同様、MTCカバレッジ拡張端末のレピティション送信と既存システムのSRS送信との衝突を回避できる。これにより、レピティション送信信号に位相不連続が生じないので、基地局100においてXサブフレームを用いた複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成によって、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。
【0122】
なお、本実施の形態では、nYの値がT
SFC以下の場合(T
SFC≧nY)を想定している。つまり、srs-SubframeConfig=3,4,5,6の場合(T
SFC=5、Δ
SFCが1つの場合)、X=2サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が機能し(ただし、X=Yの場合に限る)、srs-SubframeConfig=9,10,11,12の場合(T
SFC=10、Δ
SFCが1つの場合)、X=2,3,4サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が機能する。
【0123】
(実施の形態3)
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、
図8及び
図9を援用して説明する。
【0124】
以下では、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=2,5又は10、かつ、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)の中にSRS送信候補サブフレームが1つしかない場合(Δ
SFCが値を1つだけ有する場合)について説明する。つまり、
図2に示すsrs-SubframeConfig=1,2,3,4,5,6, 9,10,11,12の場合について説明する。
【0125】
また、本実施の形態では、Xの値がSRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数より大きい場合(送信間隔T
SFC以上の場合)を想定する。つまり、srs-SubframeConfig=1,2の場合(T
SFC=2)、X≧2であり、srs-SubframeConfig=3,4,5,6の場合(T
SFC=5)、X≧5であり、srs-SubframeConfig=9,10,11,12の場合(T
SFC=10)、X≧10である。
【0126】
基地局100は、SRSリソース候補グループを設定するセル固有の上位レイヤ通知として、srs-SubframeConfigを端末200に通知する。
【0127】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、レピティション回数(N
Rep)を端末200に予め通知する。レピティション回数(N
Rep)は、基地局100から端末200に対して端末固有の上位レイヤを介して通知されてもよく、MTC用のPDCCHを用いて通知されてもよい。
【0128】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、パラメータXの値を端末200に予め通知する。
【0129】
端末200は、基地局100から通知されたレピティション回数(N
Rep)分だけ、PUSCHをレピティション送信する。レピティション回数(N
Rep)がXよりも大きい場合には、
図5に示すように、端末200は、同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信した後、周波数ホッピングにより1.4MHzの周波数帯域(MTC狭帯域)を変更し、再び同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信する。なお、
図5に示すように、周波数ホッピングの際にはRetuning time(例えば、1サブフレーム分)が確保される。
【0130】
この際、端末200は、PUSCHレピティション送信において、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭サブフレームを、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃える。また、端末200は、レピティション信号が送信されるサブフレームのうちのSRS送信候補サブフレームにおいてSRSがマッピングされる候補であるシンボル(ここではサブフレーム内の最終SC-FDMAシンボル)をパンクチャする。
【0131】
図13は、srs-SubframeConfig=3及びX=2の場合のMTC狭帯域の信号のマッピング例を示す。つまり、
図13では、T
SFC=Xである。
【0132】
図13に示すように、X=2サブフレームの各々の先頭サブフレームは、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに設定されている。
【0133】
ただし、
図13では、Xの値(X=2)がSRSの送信間隔T
SFCと同一であり、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数(1サブフレーム)よりも大きい。このため、Xサブフレームの送信区間の中の1つ以上(
図13では1つ)のサブフレームがSRS送信候補サブフレームとなる。つまり、Xの値が送信間隔T
SFC以上の場合、1つ以上のサブフレームにおいてレピティション信号(データ信号)とSRSとが衝突する可能性がある。
【0134】
上述したように、端末200は、SRS送信候補サブフレームの最終SC-FDMAシンボル(SRSリソース候補)でデータ送信を行わないことにより、SRSとデータ信号との衝突を防止している。そこで、本実施の形態では、端末200は、SRS送信候補サブフレームでデータを送信するフォーマットとして、他のサブフレームと同様に、
図1に示す1サブフレーム内のDMRSを除いた12SC-FDMAシンボルにデータをマッピングした後、最終SC-FDMAシンボルをパンクチャする。
【0135】
上述したように、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームがsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに割り当てられることにより、
図13に示すように、X=T
SFCの場合には、Xサブフレームの最後尾のサブフレーム(第2サブフレーム)がSRS送信候補サブフレームと重なる。このため、端末200がデータ送信を行わないシンボル(パンクチャされるシンボル)は、Xサブフレームの最後尾のサブフレームの最終SC-FDMAシンボルのみとなる。
【0136】
これにより、Xサブフレームにおいてパンクチャによる位相不連続が発生するのは、最後尾の1シンボルのみとなる。換言すると、Xサブフレームにおいて、最後尾の1シンボル以外では、位相の連続性が維持されている。よって、位相不連続の発生によるXサブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成への影響を最小限に抑えることができる。
【0137】
これに対して、仮に、
図13において、レピティション信号が連続送信されるX=2サブフレームの先頭のサブフレームを1サブフレーム前にずらした場合、X=2サブフレーム中の第1サブフレームがSRSの送信候補サブフレームと重なり、当該サブフレームの最終SC-FDMAシンボルがパンクチャされることになる。この場合、第1サブフレームと第2サブフレームとの間で送信信号の位相不連続が発生するため、基地局では、X=2サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が行えなくなる。
【0138】
このように、
図13に示す、レピティション信号を連続送信するX=2サブフレームの先頭のサブフレームをSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃えることにより、基地局100は、X=2サブフレーム(第2サブフレームの最終シンボルを除く)に渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成を行うことができ、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。
【0139】
次に、
図14は、srs-SubframeConfig=3及びX=4の場合のMTC狭帯域の信号のマッピング例を示す。つまり、
図14では、T
SFC<Xである。
【0140】
X>T
SFCの場合には、Xサブフレームの途中のサブフレームにおいてデータ信号がSRS送信候補サブフレームと重なってしまう。
図14では、X=4サブフレームのうち、第2サブフレーム及び第4サブフレームの2つのサブフレームにおいてSRSの送信候補サブフレームと重なってしまう。そこで、端末200は、
図14では、X=4サブフレームのうち、第2サブフレーム及び第4サブフレームの2つのサブフレームの最終SC-FDMAシンボルをパンクチャする。
【0141】
ここで、
図14に示す、レピティション信号が連続送信されるX=4サブフレームの先頭のサブフレームを1サブフレーム前にずらした場合を仮定すると、X=4サブフレーム中の第1サブフレーム及び第3サブフレームの最終SC-FDMAシンボルがパンクチャされることになる。この場合、第1サブフレームと第2サブフレームとの間で送信信号の位相不連続が発生し、更に、第3サブフレームと第4サブフレームとの間でも送信信号の位相不連続が発生する。このため、X=2サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成は、第2サブフレーム及び第3サブフレームを用いてしか行えない。
【0142】
これに対して、本実施の形態では、
図14に示すように、X=4サブフレームの先頭のサブフレームをsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに揃える。これにより、X=4サブフレーム中の第2サブフレーム及び第4サブフレームの最終SC-FDMAシンボルがパンクチャされることになる。この場合、上述した仮定におけるパンクチャされるSC-FDMAシンボル数は同数であるものの、位相不連続が発生するのは、第2サブフレームと第3サブフレームとの間のみとなる。
【0143】
よって、基地局100は、X=2サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成を、第1サブフレーム及び第2サブフレームの組、及び、第3サブフレーム及び第4サブフレームの組を用いて行うことができるので、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。
【0144】
このようにして、本実施の形態では、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームがsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームに設定される。こうすることで、位相不連続の発生によるXサブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成への影響を最小限に抑えることができる。また、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。
【0145】
(実施の形態4)
本実施の形態に係る基地局及び端末は、実施の形態1に係る基地局100及び端末200と基本構成が共通するので、
図8及び
図9を援用して説明する。
【0146】
以下では、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=5又は10、かつ、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)の中にSRS送信候補サブフレームが2つ以上の場合(Δ
SFCが値を2つ以上有する場合)について説明する。つまり、
図2に示すsrs-SubframeConfig=7,8,13,14の場合について説明する。
【0147】
基地局100は、SRSリソース候補グループを設定するセル固有の上位レイヤ通知として、srs-SubframeConfigを端末200に通知する。
【0148】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、レピティション回数(N
Rep)を端末200に予め通知する。レピティション回数(N
Rep)は、基地局100から端末200に対して端末固有の上位レイヤを介して通知されてもよく、MTC用のPDCCHを用いて通知されてもよい。
【0149】
また、基地局100は、PUSCHの送受信よりも前に、パラメータXの値を端末200に予め通知する。
【0150】
端末200は、基地局100から通知されたレピティション回数(N
Rep)分だけ、PUSCHをレピティション送信する。レピティション回数(N
Rep)がXよりも大きい場合には、
図5に示すように、端末200は、同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信した後、周波数ホッピングにより1.4MHzの周波数帯域(MTC狭帯域)を変更し、再び同一リソースを用いてXサブフレーム連続でレピティション信号を送信する。なお、
図5に示すように、周波数ホッピングの際にはRetuning time(例えば、1サブフレーム分)が確保される。
【0151】
この際、端末200は、PUSCHレピティション送信において、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームを、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレーム、かつ、SRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームに揃える。
【0152】
図15は、srs-SubframeConfig=7及びX=2の場合のMTC狭帯域の信号のマッピング例を示す。
【0153】
図15に示すように、srs-SubframeConfig=7では、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)=5であり、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)の中にSRS送信候補サブフレームが2つ(Δ
SFC={0,1})である。つまり、1番目のサブフレーム、2番目のサブフレーム、6番目のサブフレーム、7番目のサブフレーム、…、5n+1番目のサブフレーム及び(5n+2)番目のサブフレームがSRS送信候補サブフレームとなる。
【0154】
この場合、
図15に示すように、X=2サブフレームの各々の先頭サブフレームは、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレーム、かつ、SRS送信候補サブフレーム以外のサブフレームに設定されている。
図15では、X=2サブフレームの各々の先頭サブフレームは、3番目のサブフレーム、8番目のサブフレーム、…、(5n+3)番目のサブフレームとなる。
【0155】
また、
図15において、Xの値(X=2)はSRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数(3サブフレーム)以下である。また、送信間隔(T
SFC)及びΔ
SFCの数がsrs-SubframeConfig=7の場合と同一であるsrs-SubframeConfig=8の場合についても同様である。つまり、srs-SubframeConfig=7,8の場合には、X=2サブフレームに渡る複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成が可能となる。
【0156】
すなわち、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成の処理単位であるパラメータXとして、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下の値の何れかが設定される。このように、Xの値が、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下である場合には、端末200は、レピティション信号を、SRS送信候補サブフレーム以外のサブフレームにマッピングすることができる。これにより、端末200は、複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成の対象となるXサブフレーム連続で送信されるレピティション信号を、SRS送信候補サブフレームを避けてマッピングすることができる。
【0157】
また、
図15の例では、レピティション信号が連続送信されるX=2サブフレームの先頭のサブフレームは、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームかつSRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームに設定される。こうすることで、端末200は、SRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレームを最大限に使用して、レピティション信号をマッピングすることができる。特に、端末200は、Xの値がSRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数以下の場合には、Xサブフレームの先頭のサブフレームを、SRS送信候補サブフレームの次のサブフレームかつSRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームに設定することにより、SRS送信候補サブフレームを確実に避けて、レピティション信号をマッピングすることができる。
【0158】
以上のようにして、本実施の形態によれば、SRSを送信する送信間隔(T
SFC)においてSRS送信候補サブフレームが複数ある場合でも、MTCカバレッジ拡張端末のレピティション送信と既存システムのSRS送信との衝突を回避できる。これにより、レピティション送信信号に位相不連続が生じないので、基地局100においてXサブフレームを用いた複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成によって、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。
【0159】
なお、Xの値がSRS送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレーム数と同一又は大きい場合(図示せず)には、実施の形態3のように、端末200は、SRS送信候補サブフレームでデータを送信するフォーマットとして、他のサブフレームと同様に
図1に示す1サブフレーム内のDMRSを除いた12SC-FDMAシンボルにデータをマッピングした後、最終SC-FDMAシンボル(SRSリソース候補に相当)をパンクチャすればよい。このとき、Xサブフレーム連続でレピティション信号を送信する先頭のサブフレームをsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームかつSRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームに揃えることで、実施の形態3と同様、位相不連続の発生による複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成への影響を回避する、若しくは、影響を最小限に抑えることができる。
【0160】
以上、本開示の各実施の形態について説明した。
【0161】
なお、上記実施の形態では、PUSCHのレピティション送信を一例として説明したが、PUSCHに限定されるものではなく、
図11〜
図15に示すようなMTC端末用のリソース(MTC狭帯域)において送信される信号であればよい。例えば、上りリンク制御チャネル(PUCCH: Physical Uplink Control Channel)のレピティション送信についても、実施の形態1〜4と同様にしてレピティション信号を送信してもよい。具体的には、PUCCHレピティションにおいて、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭サブフレームをsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレーム、又は、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームかつSRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームに揃えてもよい。こうすることで、MTCカバレッジ拡張端末のPUCCHレピティション送信と既存システムのSRSとの衝突を回避できる。このため、基地局100は複数サブフレームチャネル推定及びシンボルレベル合成を行うことで、チャネル推定精度及び受信品質を向上させることができる。また、実施の形態3,4のように、Xサブフレームの送信区間中に1つ以上のサブフレームがSRS送信候補サブフレームと衝突する場合には、SRSとの衝突を避けるためのShortened PUCCHフォーマットを用いて送信してもよい。
【0162】
また、上記実施の形態において、レピティション信号が連続送信されるXサブフレームの先頭のサブフレームをsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレーム、又は、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームかつSRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームに揃える場合について説明した。ただし、規格上、N
Rep回レピティション信号を送信する先頭のサブフレームのみが定義されることも考えられる。例えば、レピティション送信されるMTC用の下りリンク制御チャネル(PDCCH)の最後のサブフレームをnとして、PUSCHレピティション送信はn+kサブフレーム(kはsrs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレーム、又は、srs-SubframeConfigで通知されたSRS送信候補サブフレームの次のサブフレームかつSRS送信候補サブフレームに設定されていないサブフレームでk≧4を満たすサブフレーム)から開始する、というように定義してもよい。
【0163】
また、上記実施の形態において用いた、レピティション回数、パラメータX又はYの値、srs-SubframeConfigで定義されるパラメータの値は一例であって、これらに限定されるものではない。
【0164】
また、上記実施の形態では、本開示の一態様をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアで実現することも可能である。
【0165】
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。集積回路は、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックを制御し、入力と出力を備えてもよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
【0166】
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
【0167】
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
【0168】
本開示の端末は、上りリンク信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションしてレピティション信号を生成するレピティション部と、上りリンクの受信品質の測定に用いられるサウンディング参照信号(SRS)の送信候補サブフレームを示す情報に基づいて、前記レピティション信号を送信するタイミングを設定する制御部と、前記設定されたタイミングで前記レピティション信号を送信する送信部と、を具備する構成を採る。
【0169】
本開示の端末において、前記レピティション信号は、前記複数のサブフレームのうちの連続する所定数のサブフレーム毎に基地局で同相合成され、前記所定数のサブフレームの先頭サブフレームは、前記送信候補サブフレームの次のサブフレームである。
【0170】
本開示の端末において、前記レピティション信号は、前記複数のサブフレームのうちの連続する所定数のサブフレーム毎に基地局で同相合成され、前記所定数は、前記SRSの送信間隔未満であり、前記所定数のサブフレームは、前記送信候補サブフレームに設定されていない連続するサブフレームである。
【0171】
本開示の端末において、前記レピティション信号は、前記複数のサブフレームのうちの連続する所定数のサブフレーム毎に基地局で同相合成され、前記レピティション信号に対して、前記所定数のサブフレーム毎に周波数ホッピングが施され、前記SRSの送信間隔が、前記所定数と前記周波数ホッピングにおいて周波数帯域の切替に要するサブフレーム数との加算値のn倍(nは2以上の整数)以上の場合、n組の前記所定数のサブフレームからなるサブセットの先頭のサブフレームは、前記送信候補サブフレームの次のサブフレームである。
【0172】
本開示の端末において、前記SRSの送信間隔において、前記レピティション信号に対して(n−1)回の周波数ホッピングが行われる。
【0173】
本開示の端末において、前記レピティション信号は、前記複数のサブフレームのうちの連続する所定数のサブフレーム毎に基地局で同相合成され、前記所定数が前記SRSの送信間隔以上の場合、前記制御部は、前記レピティション信号が送信されるサブフレームのうちの前記送信候補サブフレームにおいて、前記SRSがマッピングされる候補であるシンボルをパンクチャする。
【0174】
本開示の端末において、前記レピティション信号は、前記複数のサブフレームのうちの連続する所定数のサブフレーム毎に基地局で同相合成され、前記所定数のサブフレームの先頭サブフレームは、前記送信候補サブフレームの次のサブフレーム、かつ、前記送信候補サブフレーム以外のサブフレームである。
【0175】
本開示の基地局は、上りリンクの受信品質の測定に用いられるサウンディング参照信号(SRS)の送信候補サブフレームを示す情報に基づいて、上りリンク信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションすることによって生成されるレピティション信号を端末が送信するタイミングを設定する制御部と、前記レピティション信号を受信する受信部と、前記設定されたタイミングに基づいて、前記複数のサブフレームのレピティション信号を同相合成する合成部と、を具備する構成を採る。
【0176】
本開示の送信方法は、上りリンク信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションしてレピティション信号を生成し、上りリンクの受信品質の測定に用いられるサウンディング参照信号(SRS)の送信候補サブフレームを示す情報に基づいて、前記レピティション信号を送信するタイミングを設定し、前記設定されたタイミングで前記レピティション信号を送信する。
【0177】
本開示の受信方法は、上りリンクの受信品質の測定に用いられるサウンディング参照信号(SRS)の送信候補サブフレームを示す情報に基づいて、上りリンク信号を複数のサブフレームに渡ってレピティションすることによって生成されるレピティション信号を端末が送信するタイミングを設定し、前記レピティション信号を受信し、前記設定されたタイミングに基づいて、前記複数のサブフレームのレピティション信号を同相合成する。