(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6869560
(24)【登録日】2021年4月16日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】吸水性パッド
(51)【国際特許分類】
A61F 13/471 20060101AFI20210426BHJP
A61F 13/474 20060101ALI20210426BHJP
A61F 13/64 20060101ALI20210426BHJP
A61F 13/47 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
A61F13/471
A61F13/474
A61F13/64
A61F13/47 300
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-165134(P2019-165134)
(22)【出願日】2019年9月11日
(65)【公開番号】特開2021-40940(P2021-40940A)
(43)【公開日】2021年3月18日
【審査請求日】2019年9月25日
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】513038381
【氏名又は名称】株式会社アイ企画
(74)【代理人】
【識別番号】100104178
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 尚
(72)【発明者】
【氏名】上田 和男
【審査官】
住永 知毅
(56)【参考文献】
【文献】
特表2015−532137(JP,A)
【文献】
特開2010−207298(JP,A)
【文献】
特開2011−110264(JP,A)
【文献】
特開2001−204755(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0110071(US,A1)
【文献】
登録実用新案第3163684(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F13/471
A61F5/00−6/24
A47K11/00−11/12
B65D30/00−33/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
男性器に装着して使用する吸水性パッドであって、
袋状を有し、内面が吸水性を有する本体部と、
前記内面に連通する開口と、
前記開口から延びる切れ目と、
前記切れ目を開閉可能なファスナーと、
を備え、
前記本体部は、
矩形状のシート体が折り曲げられることにより形成され、
折り目は、前記シート体の4辺に対応する4つの端部のうち、対向する2組の一対の端部の一方である一対の第一端部のそれぞれと交差し、前記2組の一対の端部の他方である一対の第二端部と交差せず、
前記一対の第一端部の一方が接合され、前記一対の第一端部の他方の全体が前記開口を形成し、
前記一対の第二端部が前記切れ目を形成し、
前記ファスナーは、
防水性ファスナーであり、
前記一対の第二端部の夫々に設けられた2つのエレメントと、前記2つのエレメントに沿って前記一対の第一端部の一方側に移動することによって前記2つのエレメントを離隔させ、前記前記一対の第一端部の他方側に移動することによって前記2つのエレメントを係合させるスライダーとを備え、
前記スライダーにより前記2つのエレメントが離隔した状態で、前記切れ目を開放し、前記スライダーにより前記2つのエレメントが係合した状態で、前記切れ目を閉塞して液体の通過を防止し、
前記開口の近傍に紐体が通してあり、
前記開口は、前記紐体により収縮可能であることを特徴とする吸水性パッド。
【請求項2】
前記紐体が前記開口を収縮した状態で保持する留め具を備えたことを特徴とする請求項1に記載の吸水性パッド。
【請求項3】
前記紐体の一部が、前記一対の第一端部の他方の両端部から延びて露出したことを特徴とする請求項1又は2に記載の吸水性パッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、尿漏れを防止するための吸水性パッドに関する。
【背景技術】
【0002】
尿漏れを防止する為の男性用尿パッドが各種提案されている。特許文献1に記載の男性用尿パッドは、通気性を有する表面シート、液不透過性の裏面シート、及び、表面シート及び裏面シートの間に挿入された吸収シートを有する。男性用尿パッドは、表面シート及び裏面シートの外縁が接合されることによりキャップ状となっており、且つ、男性器の挿入口が形成されている。挿入口にはギャザー加工が施され、ギャザーに沿ってゴム紐等の弾性部材が設けられる。男性用尿パッドは、挿入口を介して男性器の陰茎及び睾丸が挿入され、その後、弾性部材により男性器全体を締め付けることにより装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3208270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の男性用尿パッドは、挿入口を介して男性器を内部に挿入する作業を手際よく行うことができず、装着が不十分な状態で使用される可能性があった。
【0005】
本発明は、男性器に対する装着を手際よく行うことができる吸水性パッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る吸水性パッドは、男性器に装着して使用する吸水性パッドであって、袋状を有し、内面が吸水性を有する本体部と、前記内面に連通する開口と、前記開口から延びる切れ目と、前記切れ目を開閉可能なファスナーと、を備え、前記本体部は、矩形状のシート体が折り曲げられることにより形成され、折り目は、前記シート体の4辺に対応する4つの端部のうち、対向する2組の一対の端部の一方である一対の第一端部のそれぞれと交差し、前記2組の一対の端部の他方である一対の第二端部と交差せず、前記一対の第一端部の一方が接合され、前記一対の第一端部の他方の全体が前記開口を形成し、前記一対の第二端部が前記切れ目を形成し、前記ファスナーは、防水性ファスナーであり、前記一対の第二端部の夫々に設けられた2つのエレメントと、前記2つのエレメントに沿って前記一対の第一端部の一方側に移動することによって前記2つのエレメントを離隔させ、前記前記一対の第一端部の他方側に移動することによって前記2つのエレメントを係合させるスライダーとを備え、前記スライダーにより前記2つのエレメントが離隔した状態で、前記切れ目を開放し、前記スライダーにより前記2つのエレメントが係合した状態で、前記切れ目を閉塞して液体の通過を防止
し、前記開口の近傍に紐体が通してあり、前記開口は、前記紐体により収縮可能であることを特徴とする。
【0007】
吸水性パッドは、ファスナーにより切れ目を開放した状態で、男性器を袋状の本体部内に容易に収容できる。このため使用者は、男性器に対する吸水性パッドの装着を手際よく行うことができる。又、吸水性パッドは、本体部内に男性器が収容された状態でファスナーにより切れ目が閉塞されることにより、本体部は男性器に密着する。このため吸水性パッドは、本体部の内面に尿等を適切に吸収させることができるので、尿漏れを適切に防止できる。又、吸水性パッドは、切れ目を介して尿等が外部に漏れることを、ファスナーにより適切に防止できる。
【0008】
又、矩形状のシート体から吸水性パッドを容易に生成できる。
【0009】
又、吸水性パッドは、男性器が本体部内に収容された状態で紐体により開口を収縮させることにより、男性器と開口とを密着させることができる。この場合、吸水性パッドは、男性器と開口との間の隙間から尿等が漏れることを抑制できる。
【0010】
本発明において、前記紐体が前記開口を収縮した状態で保持する留め具を備えてもよい。この場合、吸水性パッドは、開口が収縮した状態を容易に維持できる。
【0011】
本発明において、前記紐体の一部が、前記一対の第一端部の他方の両端部から延びて露出してもよい。この場合、吸水性パッドは、紐体を容易に操作して開口を適切に収縮させることにより、男性器と開口とを密着させることができる。この場合、吸水性パッドは、男性器と開口との間の隙間から尿等が外部に漏れることを抑制できる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】切れ目5が広がった状態の吸水性パッド1を上方から視た図である。
【
図5】男性器9に対する装着過程における吸水性パッド1を上方から視た図である。
【
図6】使用状態における吸水性パッド1の左側面図である。
【
図7】使用状態における吸水性パッド1を後方から視た図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<吸水性パッド1の概要>
本発明の実施形態に係る吸水性パッド1の概略構成について、
図1から
図4を参照して説明する。吸水性パッド1は、尿漏れを抑制する為のものであり、男性器に装着して使用される。以下説明では、
図1の上側、下側、左側、右側、手前側、奥側を、夫々、吸水性パッド1の上側、下側、前側、後側、左側、右側と定義する。なお、吸水性パッド1の各方向は、装着された状態における使用者の各方向に対応する。
【0015】
吸水性パッド1は、本体部2、開口3、切れ目5、ファスナー6、紐体7、及び留め具8を有する。本体部2は、矩形状のシート体2Aが折り目20で折り曲げられることにより形成される(
図3参照)。以下、シート体2Aにおいて矩形状の4辺に対応する4つの端部を定義する。シート体2Aが折り目20で折り曲げられる前の状態で、2組の一対の端部(一対の第一端部21、及び、一対の第二端部22)は互いに対向する。一対の第一端部21は、端部21A、21Bを有する。一対の第二端部22は、端部22A,22Bを有する。
【0016】
図1に示すように、折り目20は、端部21A、21Bと交差し、端部22A、22Bと交差しない。シート体2Aが折り目20で折り曲げられた状態で、端部21Aのうち折り目20との交点20Aで分割されたそれぞれの部分は、縫糸211で縫い合わせられることにより接合されている。端部21Bは開口3を形成する。端部22A、22Bは切れ目5を形成する。縫糸211による端部21Aの接合部分、折り目20、開口3、及び切れ目5は、それぞれ、吸水性パッド1において前方、下方、後方、及び上方に配置される。端部21Bのうち折り目20との交点20Bで分割されたそれぞれの部分は、開口3の左右両側に対応する。端部22A、22Bは、切れ目5の左右両側に対応する。
【0017】
<本体部2>
本体部2は、シート体2Aが折り目20で折り曲げられた状態で袋状となる。袋状の本体部2の外面は、防水材25で覆われる。防水材25は、紙おむつ等で使用される周知の防水シートである。防水材25は、尿などの漏れを防止するカバーに相当する役割を果たす。防水材25の一部には、水分を通さず通気性のある材質が使われてもよい。
【0018】
袋状の本体部2の内面には、表面材26及び吸水材27及び設けられる。表面材26は、防水材25の内面に積層して配置される。表面材26は、着用中の快適性を向上させるために設けられる。表面材26の材料として、ポリエステル、ポリプロピレン等の不織布が使用される。表面材26は、後述の吸水材27に尿を素早く送り込むことにより、表面材26自体が濡れ難くなっている。吸水材27は、防水材25と表面材26との間に配置される。吸水材27は、吸収紙、綿状パルプ、高分子吸水材などの組み合わせで構成される。吸水材27は、尿を吸収し易く、且つ、吸収後に後戻りをさせないように特性が調整されている。吸水材27は、本体部2の内面に吸水性を持たせている。
【0019】
<開口3>
開口3は、袋状の本体部2において内面に連通する。
図2に示すように、開口3の大きさは、本体部2のシート体2Aの端部21Bのうち交点20Bで分割されたそれぞれの部分が互いに左右方向に離隔する程、大きくなる。
図1、
図2に示すように、本体部2の開口3の近傍に、環状に延びる筒状の紐通し28が形成される。本体部2のシート体2Aの端部21Bの両端部であって、開口3の上端部近傍に、紐通し28と連通するスリット状の裂け目28Aが設けられる。
【0020】
<紐体7、留め具8>
紐体7は紐通し28に挿通されている。紐体7は細長い紐状を有する。紐体7の材料は、弾性を有するゴムである。
図1、
図3に示すように、紐体7は、両端部が連結部70により連結されることで、環状に形成されている。
図1、
図2に示すように、紐体7の一部は、本体部2の裂け目28Aを介して外部に露出する。紐体7は、露出部分が引っ張られることによって紐通し28内の部分の長さが短くなり、紐通し28を折り畳む。この場合、開口3は収縮される(
図6、
図7参照)。
【0021】
紐体7のうち外部に露出する部分に、留め具8が設けられる。
図4に示すように、留め具8は、基部81及びボタン82を有する。基部81には、2つの貫通穴81Aが形成される。2つの貫通穴81Aには、紐体7のうち本体部2から外部に露出する部分が挿通する。ボタン82は基部81に設けられる。ボタン82は、基部81から突出した通常位置と、基部81に押し込まれることによって基部81内に進入した押下位置とに亘って移動可能である。紐体7は、ボタン82が通常位置にある場合、2つの貫通穴81A内で移動不能に保持される。一方、紐体7は、ボタン82が押下操作により押下位置に配置された場合、2つの貫通穴81Aに対して移動可能となる。留め具8は、紐体7のうち紐通し28内の部分の長さを維持することにより、開口3を収縮した状態で保持する。
【0022】
<切れ目5、ファスナー6>
図1、
図3に示すように、切れ目5は、本体部2の一対の第二端部22(端部22A、22B)により形成され、開口3の上端部から後方に向けて延びる。切れ目5は、袋状の本体部2の上端部を左右方向に分断する。
図3に示すように、切れ目5の間隔が広がるように端部22A、22Bを左右外側方向に移動させた場合、開口3及び切れ目5は一体となって、本体部2の内面に設けられた表面材26及び吸水材27を大きく露出させる。このとき、開口3と切れ目5により形成される開口部の大きさは、本体部2の4つの端部(端部21A、21B、22A、22B)の長さの合計値の1/2を占める。
【0023】
ファスナー6は、周知の防水性ファスナーであり、スライダー61及びエレメント62A、62B(総称して、エレメント62という。)を有する。エレメント62Aは、本体部2の端部22Aに設けられる。エレメント62Bは、本体部2の端部22Bに設けられる。エレメント62A、62Bは、互いに係合した状態と離隔した状態とに切り替え可能である。スライダー61は、エレメント62に沿って前後方向に移動可能である。スライダー61は、前方に移動することによってエレメント62A、62Bを離隔させる。この時、切れ目5は開放する(
図3参照)。一方、スライダー61は、後方に移動することによってエレメント62A、62Bを係合させる。この時、切れ目5は閉塞する(
図2参照)。エレメント62A、62Bが閉塞した状態のファスナー6は、防水性を有し、液体の通過が抑制される。
【0024】
<使用方法>
はじめに、
図3に示すように、吸水性パッド1の紐体7に対する留め具8の位置が、連結部70側に近接するように調整される。これにより、開口3は開放した状態で維持される。又、吸水性パッド1のファスナー6のスライダー61が前方に移動される。これによって、エレメント62A、62Bは離隔し、切れ目5は開放する。次に、
図5に示すように、男性器9に対して下側に吸水性パッド1が配置される。男性器9の陰茎9A及び陰嚢9Bは、本体部2の内面に設けられた表面材26及び吸水材27に接触した状態で維持される。
【0025】
次に、ファスナー6のスライダー61が後方に移動される。これにより、本体部2のシート体2Aの端部22A、22Bのエレメント62A、62Bは係合し、切れ目5は閉塞する。男性器9の陰茎9A及び陰嚢9Bは、本体部2の内面に設けられた表面材26及び吸水材27により覆われる。これにより、吸水材27によって尿を吸収することが可能となる。次に、
図6、
図7に示すように、紐体7の露出部分が引っ張られ、紐体7のうち紐通し28内の部分の長さが短くなる。これにより、紐通し28が折り畳まれて開口3は収縮し、陰茎9A及び陰嚢9Bのそれぞれの根元に密着する。次に、留め具8が移動され、本体部2の裂け目28Aに留め具8が近接する。開口3は、収縮した状態で維持される。これにより、開口3と男性器9との間の隙間から尿が漏れることが抑制される。
【0026】
<本実施形態の作用、効果>
吸水性パッド1は、開口3から延び且つファスナー6により開閉可能な切れ目5を有する。切れ目5の間隔が広がるように端部22A、22Bを左右外側方向に移動させた場合、開口3及び切れ目5は一体となって、本体部2の内面に設けられた表面材26及び吸水材27を大きく露出させる。開口3と切れ目5により形成される開口部の大きさは、本体部2の4つの端部(端部21A、21B、22A、22B)の長さの合計値の1/2を占める。このため吸水性パッド1は、ファスナー6により切れ目5を開放した状態で、男性器9の陰茎9A及び陰嚢9Bを袋状の本体部2内に容易に収容できる。従って使用者は、男性器9に対する吸水性パッド1の装着を手際よく行うことができる。例えば、介護分野で吸水性パッド1が使用される場合、介護者は、介護対象者が仰向けに横たわった状態で吸水性パッド1を容易に装着、交換できるので、作業時における介護者の労力を軽減できる。又、通常のパンツ型おむつと異なり、寝たきりの介護対象者のお尻側に尿が回り込むことを抑制できる。従って、吸水性パッド1は、尿が回り込むことが要因で発生する可能性のある床ずれ等を適切に防止できる。更に、通常のパンツ型おむつと比べて全体形状を小型化できるので、吸水性パッド1は低コスト化が可能となる。
【0027】
又、吸水性パッド1では、本体部2内に男性器9が収容された状態でファスナー6により切れ目5が閉塞されることにより、本体部2が男性器9の陰茎9A及び陰嚢9Bに密着する。このため吸水性パッド1は、本体部2の内面に設けられた吸水材27により尿等を適切に吸収させることができるので、尿漏れを適切に防止できる。又、ファスナー6は防水性を有するので、切れ目5を介して本体部2内から外部に液体が漏れることが抑制される。従って、吸水性パッド1は、使用中における本体部2からの尿漏れを適切に抑制できる。
【0028】
吸水性パッド1の本体部2は、矩形状のシート体2Aが折り目20で折り曲げられることにより形成される。吸水性パッド1は、一対の第一端部21の一方である端部21Aが接合され、一対の第一端部21の他方である端部21Bが開口3を形成する。又、一対の第二端部22は切れ目5を形成する。この場合、矩形状のシート体2Aに対する折り曲げ及び縫製加工により、吸水性パッド1を容易に生成できる。
【0029】
吸水性パッド1の開口3の近傍に設けられた紐通し28には紐体7が通してある。開口3は、紐体7により収縮可能である。この場合、吸水性パッド1は、男性器9の陰茎9A及び陰嚢9Bが本体部2内に収容された状態で紐体7により開口3を収縮させることにより、男性器9と開口3とを密着させることができる。この場合、吸水性パッド1は、男性器9と開口3との間の隙間から尿等が外部に漏れることを適切に抑制できる。
【0030】
又、吸水性パッド1は、紐体7によって男性器9の陰茎9A及び陰嚢9Bに強く締め付けられる。このため、吸水性パッド1を装着した者が夜間の寝返り等によって運動、反転等を行った場合でも、吸水性パッド1が脱離することを適切に防止できる。
【0031】
吸水性パッド1は、紐体7が開口3を収縮した状態で保持する留め具8を備える。この場合、吸水性パッド1は、紐体7により開口3を収縮させた状態を容易に維持できる。
【0032】
紐体7の一部は、一対の第一端部21の他方である端部21Bの両端部から延び、本体部2の上側に露出する。この場合、吸水性パッド1は、紐体7の露出部分を上側から容易に操作して開口3を適切に収縮させることにより、男性器9と開口3とを密着させることができる。この場合、吸水性パッド1は、男性器9と開口3との間の隙間から尿等が外部に漏れることを、簡単な操作で抑制できる。
【0033】
ファスナー6は、切れ目5を閉塞した状態で液体の通過を防止する防水性ファスナーである。従って、吸水性パッド1は、ファスナー6により切れ目5を閉塞することにより、切れ目5を介して尿等が外部に漏れることを適切に防止できる。
【0034】
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。吸水性パッド1の本体部2は、2枚のシート体を張り合わせ、それぞれの2辺に対応する端部を縫い合わせることにより形成されてもよい。又は、本体部2は予め有底筒状を有してもよい。本体部2の開口3の近傍は、伸縮性を有する伸縮部材により形成されていてもよい。開口3は、伸縮部材が収縮することにより男性器9に密着してもよい。この場合、吸水性パッド1に紐体7は設けられていなくてもよい。開口3と男性器9とを密着させるための粘着テープが、開口3に設けられていてもよい。ファスナー6は、上記実施形態のように所謂線ファスナーであってもよいし、面ファスナー、点ファスナーが代わりに用いられてもよい。吸水性パッド1は留め具8を有さなくてもよい。本体部2において紐通し28と連通する裂け目28Aは、本体部2の下側に設けられてもよい。紐体7の露出部分は、本体部2の下側に露出してもよい。紐体7の材料はゴムである場合に限定されず、弾性を有さない材料(例えば、綿、アクリル等)であってもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 :吸水性パッド
2 :本体部
3 :開口
5 :切れ目
6 :ファスナー
7 :紐体
8 :留め具
21 :第一端部
22 :第二端部
27 :吸水材