【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によれば、この目的は、以下に記載する主題および方法によって実現される。
【0013】
改善された廃棄物処分システムは、廃棄物シャフトの開口部の部分的または完全な閉鎖のために複数の薄板が提供される場合に実現することができることが判明している。消耗品は、薄板間に配置することができ、次いでこれらの薄板によって固定して保持される。
【0014】
これには、消耗品内に存在する液体が飛び散ることがなく、それにより、液体の飛び散りによって汚染が引き起こされるリスクが低減されるという利点がある。これにはまた、薄板は、追加の機械的および電気的構成要素、たとえば電気グリッパに取って代わることができ、したがって電気的に動かされる部材なしで実行することが可能になるという利点がある。これにより、コストおよび時間の点から支出の低減が可能になり、自動分析機器内で分析の実行の際に誤りが生じる可能性が最小になる。
【0015】
本発明の主題は、廃棄物シャフトを通って消耗品を廃棄物容器内へ処分する廃棄物処分システムであり、廃棄物処分システムは、開口部を有する廃棄物シャフトを含み、ここで、廃棄物シャフトは、開口部の部分的または完全な閉鎖のための複数の薄板を有する。
【0016】
好ましい実施形態では、開口部の部分的または完全な閉鎖のための複数の薄板は、廃棄物シャフトに連結される。
【0017】
廃棄物シャフトは、好ましくは、消耗品の最も長い大きさと少なくとも同じ長さである。これには、消耗品が廃棄物容器内へ直接落下するのではなく、代わりに最初は廃棄物シャフト内に完全に位置し、廃棄物シャフトによって案内されて、廃棄物容器内へ落下するという効果がある。これにはまた、廃棄物シャフトの開口部と廃棄物容器との間に特定の空間分離が生じるという効果がある。これには、まだ消耗品内に存在する液体が、また廃棄物容器内の消耗品から出てくる液体が、廃棄物シャフトを通ってたとえば飛び散りによって逃げることができず、または低減された程度でしか逃げることができないという利点がある。これにより、たとえば、操作員および保守要員の汚染のリスクを低減させることができる。
【0018】
廃棄物シャフトの横断面は、好ましくは、消耗品の最も小さい大きさより大きく、最も大きい大きさより小さい。したがって、たとえば高さおよび直径のある円筒形の形状を有し、高さが直径より大きい測定キュベットの場合、廃棄物シャフトの横断面は、好ましくは、測定キュベットの直径より大きく、高さより小さい。これには、画成された向きでのみ消耗品が廃棄物シャフトを通過することができるという利点がある。これには、たとえば、まだ消耗品内に存在する液体が、廃棄物シャフト内ではなく廃棄物容器内でしか消耗品から出てこないという利点がある。これにより、たとえば、操作員および保守要員の汚染のリスクをさらに低減させることができる。
【0019】
消耗品は、好ましくは、キュベットまたはピペットチップである。
【0020】
さらに、消耗品は、好ましくは、1度だけ使用され、次いで処分および交換される製品である。
【0021】
特に、本発明は、廃棄物シャフトを通ってキュベットをキュベット用の廃棄物容器内へ処分する廃棄物処分システムに関する。この廃棄物処分システムは、開口部を有する廃棄物シャフトを含み、廃棄物シャフトは、開口部の部分的または完全な閉鎖の目的で廃棄物シャフトに連結された複数の薄板を含み、薄板は自己復帰式(self−resetting)である。
【0022】
第1の使用済み測定キュベットは、廃棄物シャフトの方へ開口部に向かって動かされ、キュベットグリッパによって、そこで薄板間に配置される。薄板は、測定キュベットに力を及ぼし、測定キュベットを固定して保持するような向きであり、それにより、使用済み測定キュベットは、廃棄物シャフト内へ落下しないようになっている。空のキュベットグリッパは、たとえば次の測定キュベットを処理するために、前方へ動かすことができる。
【0023】
薄板は、有利には、液体がキュベットから飛び散るのを防止するように測定キュベットの動きを制限するような向きであり、そのように設計される。さらに、薄板は、有利には、測定キュベットが薄板に接触するときに生じる測定キュベットのあらゆる加速を減衰させ、したがって測定キュベットが加速した場合でも液体がキュベットから飛び散るのを防止するために、弾性材料から作られ、かつ/または廃棄物シャフトに弾性的に連結される。
【0024】
次いで、それに対応して第1の使用済み測定キュベット上に第2の使用済み測定キュベットが配置される。第2の使用済み測定キュベットにより、この場合、キュベットグリッパは、第1の使用済み測定キュベットを直角にさらに下に廃棄物シャフトの開口部内へ押し込む。さらなる使用済み測定キュベットによって、同じ手順が実行される。この場合、使用済み測定キュベットの1つが廃棄物シャフトの開口部内へ十分に深く押された場合、この測定キュベットは、薄板から解放され、廃棄物容器内へ落下する。
【0025】
好ましくは、薄板は、最も下の測定キュベットを解放して復帰する薄板が、上に位置するキュベットに当たらない状況を防止するのに十分な弾性を有する。なぜならそうでない場合、このような状況では、液体がこのキュベットから飛び散る可能性があるからである。
【0026】
薄板の設計によって、第1の使用済み測定キュベットは、第2の使用済み測定キュベットによってすでに、薄板から解放されて廃棄物容器内へ落下するのに十分に深くまで廃棄物シャフトの開口部内へ押し込まれている可能性がある。別法として、薄板は、第1の使用済み測定キュベットが薄板から解放されて廃棄物容器内へ落下する前に3つ以上の使用済み測定キュベットを第1の使用済み測定キュベット上へ配置することができるように設計することができる。この場合、対応する薄板の設計は、たとえば、薄板のサイズ、形状、および/または配置を含む。
【0027】
有利には、本発明による廃棄物処分システムは、廃棄物シャフトと、廃棄物容器と、廃棄物シャフト用の支持体とを含み、ここで、廃棄物シャフトを通ってキュベットを廃棄物容器内へ処分することができ、支持体によって廃棄物シャフトを廃棄物容器上へ固定することができる。
【0028】
さらに、廃棄物処分システムは、有利には、自動的に可動の移送アームを有するロボットステーションを含み、自動的に可動の移送アームは、自動的に可動の移送アームの動作範囲内でキュベットを動かすためのキュベットグリッパを有する。
【0029】
有利には、廃棄物シャフトおよび廃棄物容器は、地球の重力場内に配置され、それにより、廃棄物シャフトの第1の開口部を通ってキュベットを廃棄物シャフト内へ処分することができ、次いでキュベットは重力によって廃棄物シャフトを通って廃棄物容器内へ落下するようになっている。
【0030】
有利には、廃棄物処分システムは、少なくとも1つの射出成形プラスチック構成要素を含む。有利には、廃棄物シャフト、廃棄物容器、キュベットグリッパ、および/または薄板インサート(lamella insert)は各々、射出成形プラスチック構成要素である。
【0031】
有利には、廃棄物シャフトは特に安定性を有し、薄板は弾性を有する。これには、測定キュベットにかかる加速力が回避され、または少なくとも最小になるという利点がある。
【0032】
有利な実施形態では、薄板は、プラスチックおよび/またはゴムから作られる。これにより、従来の作製方法による薄板の特に費用効果の高い作製が可能になる。別の有利な実施形態では、薄板は、金属、たとえば銅、鋼、アルミニウムから作られる。
【0033】
別の有利な実施形態では、薄板は、たとえば接着連結および/または螺着連結により薄板を廃棄物シャフト内で定位置に留めることによって、廃棄物シャフトに解放可能に連結される。これには、たとえば薄板が摩耗したとき、薄板を容易かつ高い費用効果で交換することができ、廃棄物シャフトまたは廃棄物処分システムの他の部材も交換する必要はないという利点がある。これによりまた、コストもかなり節約することができる。
【0034】
好ましい実施形態では、薄板は、相互連結されて薄板インサートを形成し、薄板インサートは、廃棄物シャフト上の部材として固定することができる。これにより、多数の個々の薄板ではなく1つの薄板インサートのみを取り扱えばよいため、薄板の取り付けおよび交換が大いに簡略化される。
【0035】
好ましい実施形態では、薄板は、廃棄物シャフトの横断面で径方向に内向きである。これには、薄板インサートを特に容易かつ高い費用効果で作製することができるという利点がある。さらに、薄板インサートの機能は、廃棄物シャフトの開口部上の薄板インサートの径方向の向きとは独立している。これは、特に多角形の横断面を有するキュベットの場合に有利である。なぜならそのようなキュベットはこのとき、廃棄物シャフトまたは薄板インサートに対するキュベットの向きとは独立して薄板インサート内へ挿入することができ、複雑な向きを回避することができるからである。
【0036】
別の好ましい実施形態では、薄板インサートは、少なくとも1つの薄板リングを含む。これには、薄板インサートを容易かつ高い費用効果で作製することができるという利点がある。さらに、薄板インサートは、特に容易に一体として作製することができ、これにより、特に簡単かつ費用効果の高い作製および組み立て/解体が可能になる。これは、薄板インサートが使い捨ての部材として設計され、定期的に交換しなければならない場合に特に重要である。さらに、キュベットは、薄板リングによって特に確実に固定され、測定キュベットの傾斜を防止することができる。そうでない場合、測定キュベットの傾斜は、測定キュベットからの液体の流出を招く可能性がある。
【0037】
特に好ましい実施形態では、薄板インサートは、互いに重なり合って配置された少なくとも2つの薄板リングを含む。これには、キュベットが特に確実に固定されるという利点がある。特に、キュベットは、薄板リングによって垂直の位置で保持され、斜めに位置することはない。これは、液体が使用済みキュベットから偶発的に逃げる可能性を特に確実に防止する。
【0038】
別の好ましい実施形態では、相互に隣接する薄板リングの薄板は、互いに対してずらされる。これには、キュベットを特に容易にかつ誤りを受けにくいように薄板リング内へ挿入することができるという利点がある。さらに、薄板リング内へ挿入されるとき、キュベットは、薄板リングに対して特に正確に向けられ、中心合わせされる。これにより、廃棄物シャフトを通ってキュベットを廃棄物容器内へ特に確実に処分することが可能になる。
【0039】
別の好ましい実施形態では、廃棄物シャフトの開口部は、円形、楕円形、正方形、方形、または多角形の横断面を有する。これには、開口部の横断面の形状をキュベットの横断面に適用させることができるという利点がある。これにより、廃棄物シャフトを通ってキュベットを廃棄物容器内へ特に簡単かつ確実に処分することが可能になる。したがってさらに、廃棄物シャフトは、特に空間を節約した設計を有することができ、そのような設計は、自動分析機器において特に有利である。
【0040】
別の好ましい実施形態では、廃棄物シャフトは、開口部の領域内に、キュベットグリッパ用の開放機構を含む。測定キュベットがキュベットグリッパによって廃棄物シャフト開口部の方へ動かされ、そこでキュベットグリッパによって薄板内へ挿入されるとき、開放機構は同時にキュベットグリッパを開放し、それにより、キュベットグリッパがキュベットを解放し、キュベットがなくなると、さらなるキュベットを処理するためにキュベットグリッパを前方へ動かすことができるようになっている。これには、キュベットが、一方では、動いている間はキュベットグリッパに堅く連結され、他方では、それほど大きな追加の労力なしで廃棄物シャフトの開口部内でキュベットグリッパから解放されるという利点がある。
【0041】
別の好ましい実施形態では、開放機構は、キュベットグリッパを開放する構造を含み、この構造は、プリズムと同様の形状であり、底面および頂面として三角形を有する。これには、開放機構を特に容易かつ高い費用効果で実施することができるという利点がある。さらに、この設計は、一体として作られたキュベットグリッパと組み合わせると特に有利であり、キュベットグリッパは、キュベットを解放するために、三角形の構造によって特に容易かつ効率的に広げることができる。
【0042】
本発明の好ましい実施形態では、廃棄物処分システムは、廃棄物シャフト内で互いに重なり合って配置された複数の薄板を含み、複数の薄板は、好ましくは互いに重なり合って配置された複数の薄板リングを形成する。廃棄物シャフトを通って廃棄物容器内へ処分する間、消耗品は、複数の薄板または薄板リングを通って押し込まれる。この場合、消耗品は、さらなる消耗品がその後ろに押し込まれることによって廃棄物容器の方向に前方へ押され、その後、廃棄物容器の最も近くに位置する薄板によって保持されなくなり、廃棄物容器内へ落下する。薄板または薄板リングの数およびそれらの弾性特性は、好ましくは、一方では、やはり消耗品が傾斜するのを回避するために消耗品を固定して保持することができ、他方では、さらなる消耗品が後ろで押し込まれたときに消耗品が前方へ摺動することを可能にするように選択される。これには、消耗品が薄板または薄板リングによって案内され、制御されない形で重力の影響を受けて廃棄物シャフトを通って落下することはないという利点がある。したがって、たとえば消耗品内および/または消耗品上に位置する液体による廃棄物シャフトの内部の汚染を回避することができる。これには、廃棄物シャフトをそれほど頻繁にまたは実際にはまったく清浄にしかつ/または交換する必要がないという効果がある。さらなる利点は、消耗品が廃棄物シャフト内で制御不能にくい込みまたは動けなくなる可能性がなく、したがって消耗品によって廃棄物シャフトがふさがれることが安全に回避されることである。
【0043】
薄板または薄板リングは、好ましくは、廃棄物容器と同じ長さまで廃棄物シャフトの長さ全体にわたって延びる。これには、消耗品が廃棄物容器内でのみ重力の影響を受けて落下し、したがって、廃棄物容器に隣接する部材内でも廃棄物シャフトが汚れるのを回避することが可能であるという利点がある。
【0044】
薄板または薄板リングは、好ましくは、異なる弾性特性を有する。たとえば、廃棄物シャフトの開口部付近の薄板または薄板リングは、廃棄物シャフト内で廃棄物容器のより近くに位置するより柔軟な薄板または薄板リングより堅く弾性が低いことが有利である。これには、より堅い薄板によって消耗品が固定して保持され、より柔軟な薄板によって消耗品を廃棄物容器の方向により容易に前方へ押し込むことができるという利点がある。
【0045】
本発明の好ましい実施形態では、廃棄物処分システムは、第1の端部および第2の端部を有する管を含み、ここで、管は、第1の端部が廃棄物シャフトの内部で廃棄物容器の方向に最も下の薄板より下に位置するように取り付けられる。廃棄物シャフトを通って処分する間、消耗品は、最初は、薄板を通って、次いで管を通って押し込まれる。消耗品は、さらなる消耗品が後ろで押し込まれることによって廃棄物容器の方向に前方へ押され、その後前記消耗品は、管の第2の端部から廃棄物容器内へ落下する。管は、好ましくは、一方では、消耗品を固定して保持することが可能であり、他方では、さらなる消耗品が後ろで押し込まれたときに消耗品が管内で前方へ摺動することを可能にするのに十分な伸縮性を有する。たとえば、管は、網状管、織管、および/または星形の横断面を有する管である。これには、消耗品が管によって案内され、制御されない形で重力の影響を受けて廃棄物シャフトを通って落下することはないという利点がある。したがって、たとえば消耗品内および/または消耗品上に位置する液体による廃棄物シャフトの内部の汚染を回避することができる。これには、廃棄物シャフトをそれほど頻繁にまたは実際にはまったく清浄しかつ/または交換する必要がないという効果がある。さらなる利点は、消耗品が廃棄物シャフト内で制御不能にくい込みまたは動けなくなる可能性がなく、したがって消耗品によって廃棄物シャフトがふさがれることが安全に回避されることである。
【0046】
管の第2の端部は、好ましくは、廃棄物容器内へ到達する。これには、消耗品が廃棄物容器内でのみ重力の影響を受けて落下し、したがって、廃棄物容器に隣接する部材内でも廃棄物シャフトが汚れるのを回避することが可能であるという利点がある。
【0047】
本発明による廃棄物処分システムは、好ましくは、自動分析機器に適している。
【0048】
本発明の別の主題は、本発明による前述の廃棄物処分システムを有する廃棄物容器である。これには、使用済みキュベットを廃棄物容器内で収集することができ、原材料サイクル内の前方の処分またはリサイクルのために送ることができるという利点がある。
【0049】
本発明の別の主題は、本発明による前述の廃棄物シャフト用のホルダである。このホルダは、廃棄物容器に連結され、廃棄物シャフトと廃棄物容器との間に解放可能な連結を生じさせることを可能にする。解放可能な連結は、好ましくは、工具を使用しなくても手で生じさせかつ元に戻すことができるプラグ型連結である。これには、廃棄物シャフトを特に容易かつ迅速に組み立てかつ分解することができるという利点がある。またこれにより、相当な節約が得られる。
【0050】
特に有利な実施形態では、ホルダと廃棄物シャフトとの間のプラグ型連結は、廃棄物シャフトの回転運動によってロックされる。これには、ホルダと廃棄物シャフトとの間の解放可能な連結を、特に容易にかつ誤りの影響を受けにくいように、生じさせかつ元に戻すことができるという利点がある。
【0051】
本発明による廃棄物処分システムは、好ましくは、自動分析機器内で使用するのに適している。
【0052】
本発明の別の主題は、本発明による前述の廃棄物処分システムを含む分析機器である。分析機器はまた、有利には、サンプル中の少なくとも1つの被検体の光学的および/または電子的な定量検出のための少なくとも1つの分注ユニットおよび少なくとも1つの測定デバイスを含む。
【0053】
本発明のさらなる主題は、廃棄物シャフトを通ってキュベットをキュベット用の廃棄物容器内へ処分する本発明による廃棄物処分システムの使用である。
【0054】
本発明のさらなる主題は、廃棄物シャフトを通ってキュベットをキュベット用の廃棄物容器内へ処分するための自動分析機器における本発明による廃棄物処分システムの使用である。
【0055】
本発明のさらなる主題は、キュベットグリッパを含む本発明による自動分析機器内の廃棄物容器内でキュベットを処分する方法であり、キュベットグリッパは、キュベットを廃棄物シャフトの開口部の方へ動かす。
【0056】
本発明の意味範囲内で、「サンプル」とは、検出すべき物質(被検体)を含有すると考えられる材料として理解されるべきである。「サンプル」という用語は、特に、人間または動物の生物学的液体、たとえば血液、血漿、漿液、痰、滲出液、気管支肺胞洗浄液、リンパ液、滑液、精液、子宮頸管粘液、糞便、尿、脳脊髄液を含むが、たとえば、光度定量、好ましくは比濁定量のために均質化または細胞分解によって適切に準備した組織または細胞培養サンプルも含む。さらに、植物の液体または組織、法医学的サンプル、水および廃水サンプル、食物および医薬品もまた、サンプルとして働くことができ、適宜、決定前に対応する前処理工程を受けることが意図される。
【0057】
定量検出は、サンプル中の被検体の量、濃度、または活性を測定することを伴う。「定量検出」という表現はまた、半定量方法を包含し、半定量方法は、サンプル内の被検体の近似の量、濃度、もしくは活性のみを検出することができ、または量、濃度、もしくは活性の相対的な標示を提供する働きのみをすることができる。定性検出は、サンプル内の被検体の実際の存在の検出、またはサンプル内の被検体の量、濃度、もしくは活性が画成された閾値またはいくつかの画成された閾値を上回るかそれとも下回るかに関する標示として理解されよう。
【0058】
測定キュベットは、たとえば、ガラス、プラスチック、または金属から作られるキュベットまたは反応容器である。有利には、測定キュベットは、光透過性の材料から作製され、これは光分析方法を使用するときに特に有利である。
【0059】
「測定キュベット」および「キュベット」という用語は、同義に使用される。
【0060】
本発明について、例に基づいて図面を参照しながらより詳細に説明する: