(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6869684
(24)【登録日】2021年4月16日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】方向検出機能付きICタグ及び管理システム
(51)【国際特許分類】
G06K 19/07 20060101AFI20210426BHJP
E05B 49/00 20060101ALI20210426BHJP
G06K 19/073 20060101ALI20210426BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
G06K19/07 160
G06K19/07 190
E05B49/00 F
G06K19/073 045
G08B25/04 F
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-197475(P2016-197475)
(22)【出願日】2016年10月5日
(65)【公開番号】特開2018-60371(P2018-60371A)
(43)【公開日】2018年4月12日
【審査請求日】2019年4月9日
【審判番号】不服2020-11433(P2020-11433/J1)
【審判請求日】2020年8月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】細井 進
【合議体】
【審判長】
田中 秀人
【審判官】
須田 勝巳
【審判官】
山澤 宏
(56)【参考文献】
【文献】
特開2014−182763(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0072673(US,A1)
【文献】
特開2010−096725(JP,A)
【文献】
特開2008−311021(JP,A)
【文献】
特開2010−039527(JP,A)
【文献】
特表2011−530752(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K19/07
G06K19/073
E05B49/00
G08B25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
重力の向きに対する前記筐体の向きに応じて、無線通信で前記筐体の外部に送信される情報を変化させるロジック回路と、
前記筐体の内部に形成された空洞内で重力に従って移動するスイッチ体と、
前記空洞の隅角部に対応して設けられ、前記スイッチ体と接触することで通電状態が切り替わる複数の接点と、
を備え、
前記ロジック回路は、前記複数の接点の通電状態に応じて、無線通信で前記筐体の外部に送信される情報を変化させ、
前記筐体は、前記空洞の内部を視認可能に形成された
方向検出機能付きICタグ。
【請求項2】
前記筐体は、カード型に形成され、
前記空洞は、厚さ方向から見た前記筐体の各辺に対応する位置に隅角部を有する形状に形成された請求項1に記載の方向検出機能付きICタグ。
【請求項3】
前記筐体の表面には、前記複数の接点のそれぞれに対応する方向標示が付された請求項1または請求項2に記載の方向検出機能付きICタグ。
【請求項4】
前記スイッチ体は、前記空洞内に封入された導電性を有する固体又は液体であり、
前記ロジック回路は、無線通信で前記筐体の外部に送信される情報として、前記複数の接点のうち通電している接点に対応して設定された情報を選択する請求項1から3のいずれか1項に記載の方向検出機能付きICタグ。
【請求項5】
前記筐体には、利用者による操作を受け付ける操作部が設けられ、
前記ロジック回路は、前記操作部に対する操作が行われている間には前記筐体の外部に送信される情報を変化させ、前記操作部に対する操作が行われていない間には前記筐体の外部に送信される情報を変化させない請求項1から4のいずれか1項に記載の方向検出機能付きICタグ。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方向検出機能付きICタグから無線通信で情報を読み取る読取装置と、
前記読取装置により読み取られた情報に基づいて動作する管理装置と、
を備え、
前記読取装置には、利用者による操作を受け付ける操作部が設けられていない管理システム。
【請求項7】
前記管理装置は、前記読取装置により連続して読み取られた複数の情報の組み合わせ又は順序に応じて異なる動作を行う請求項6に記載の管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ICタグ及び管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、複数の機能を有する入退室管理システムで用いられるICカードが記載されている。このICカードには、利用者が機能を選択するための操作部が設けられている。このICカードは、操作される操作部に応じて、読取装置に送信するデータを変化させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−39527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のICカードを用いる場合、読取装置には機能を選択するための操作部が不要となり得る。しかしながら、ICカードには、選択可能な機能に応じた数の操作部が必要となる。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされた。その目的は、機能を選択するための操作部を最小限に抑えることができる方向検出機能付きICタグ及び管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る方向検出機能付きICタグは、筐体と、重力の向きに対する前記筐体の向きに応じて、無線通信で前記筐体の外部に送信される情報を変化させるロジック回路と、前記筐体の内部に形成された空洞内で重力に従って移動するスイッチ体と、前記空洞の隅角部に対応して設けられ、前記スイッチ体と接触することで通電状態が切り替わる複数の接点と、を備え、前記ロジック回路は、前記複数の接点の通電状態に応じて、無線通信で前記筐体の外部に送信される情報を変化させ、筐体は、空洞の内部を視認可能に形成されたものである。
【0007】
本発明に係る管理システムは、上記の方向検出機能付きICタグから無線通信で情報を読み取る読取装置と、読取装置により読み取られた情報に基づいて動作する管理装置と、を備え、読取装置には、利用者による操作を受け付ける操作部が設けられていないものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明において、ロジック回路は、重力の向きに対する筐体の向きに応じて、無線通信で筐体の外部に送信される情報を変化させる。このため、本発明によれば、機能を選択するための操作部を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1における方向検出機能付きICタグの使用方法を示す斜視図である。
【
図2】実施の形態1における方向検出機能付きICタグの構造の一例を示す平面図である。
【
図3】実施の形態1における管理システムの一例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付の図面を参照して、方向検出機能付きICタグ及び管理システムを詳細に説明する。各図では、同一又は相当する部分に同一の符号を付している。重複する説明は、適宜簡略化あるいは省略する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における方向検出機能付きICタグの使用方法を示す斜視図である。
【0012】
図1に示すように、ICタグ1の筐体2は、例えば、カード型に形成されている。筐体2は、携帯可能な大きさに形成されている。読取装置3は、例えば、建物内の壁面等に設置されている。読取装置3は、例えば、利用者による操作を受け付ける操作部を有していなくてもよい。読取装置3は、例えば、壁等の中に埋め込まれていてもよい。
【0013】
読取装置3は、ICタグ1と無線通信を行う機能を有する。読取装置3は、一定の距離内にあるICタグ1から情報を読み取る。ICタグ1を携帯する利用者は、例えば、読取装置3にICタグ1をかざすことで、ICタグ1に記憶されている情報を読取装置3に読み取らせる。
【0014】
図1に示すように、筐体2の表面には、例えば、複数の方向標示4が付されている。ICタグ1から読取装置3に送信される情報は、例えば、どの方向標示4を上に向けるかに応じて変化する。利用者は、例えば、特定の方向標示4が上又は下を向いた状態で持ったICタグ1を読取装置3にかざすことで、ICタグ1に記憶されている情報のうち読取装置3に読み取らせる情報を選択する。
【0015】
図2は、実施の形態1における方向検出機能付きICタグの構造の一例を示す平面図である。
図2は、一例として、筐体2がカード型に形成されている場合を示している。
【0016】
図2に示すように、筐体2の内部には、空洞5が形成されている。空洞5は、複数の隅角部を有する形状に形成されている。空洞5の隅角部は、例えば、厚さ方向から見たカード型の筐体2の各辺に対応する位置にある。空洞5の外縁は、例えば、カード型の筐体2の厚さ方向から見て多角形を呈する。空洞5は、例えば、カード型の筐体2の厚さ方向から見て環状の空間である。
【0017】
筐体2のうち空洞5に対応する部分は、例えば、透明な材質で形成されてもよい。つまり、筐体2は、例えば、空洞5の内部を視認可能に形成されてもよい。
【0018】
図2に示すように、ICタグ1は、複数の接点6を備える。接点6は、例えば、互いに接触せずに隣接する2つの電極である。接点6は、空洞5内に露出した状態で設けられている。接点6は、例えば、空洞5の外縁のうち各隅角部に対応する位置から空洞5内に突出している。
【0019】
図2に示すように、方向標示4は、例えば、厚さ方向から見たカード型の筐体2の各辺に対応して付されている。つまり、方向標示4は、筐体2の表面のうち、複数の接点6のそれぞれに対応する位置に付されている。
図2は、一例として、「A」、「B」、「C」及び「D」の4つの方向標示4が筐体2に付された場合を示している。
【0020】
図2に示すように、空洞5内には、スイッチ体7が存在する。スイッチ体7は、空洞5内で重力に従って移動する。スイッチ体7の径は、例えば、接点6の電極同士の間隔よりも大きい。
【0021】
スイッチ体7は、例えば、空洞5内に封入された導電性を有する液体の中を移動する気泡であってもよい。スイッチ体7は、例えば、空洞5の容積の大部分を占める水等の中を移動する空気等の気泡であってもよい。この場合、スイッチ体7は、鉛直方向に対する筐体2の向きに応じて、そのとき最も上側に位置する隅角部に移動する。当該隅角部に位置する接点6は、スイッチ体7と接触することで、通電しない状態となる。一方、他の複数の接点6は、導電性を有する液体中にあるため、通電する状態となる。つまり、スイッチ体7が気泡である場合、例えば、
図2に示すICタグ1を「A」の方向標示4を上に向けた状態で持つと、「A」に対応する位置の接点6だけが通電しない。
【0022】
スイッチ体7は、例えば、空洞5内に封入された導電性を有する固体又は液体であってもよい。スイッチ体7は、例えば、空洞5内の空気中を移動する金属球、水銀又は水等であってもよい。この場合、スイッチ体7は、鉛直方向に対する筐体2の向きに応じて、そのとき最も下側に位置する隅角部に移動する。当該隅角部に位置する接点6は、スイッチ体7と接触することで、通電する状態となる。一方、他の複数の接点6は、例えば、空気中にあるため、通電しない状態となる。つまり、スイッチ体7が導電性を有する固体又は液体である場合、例えば、
図2に示すICタグ1を「A」の方向標示4を上に向けた状態で持つと、「C」に対応する位置の接点6だけが通電する。
【0023】
図2に示すように、筐体2には、例えば、1つの操作部8が設けられてもよい。操作部8は、利用者による操作を受け付ける。操作部8は、例えば、押しボタン又はタッチボタン等である。
【0024】
図3は、実施の形態1における管理システムの一例を示す構成図である。
図3は、一例として、入退室管理を行うための管理システムを示している。
【0025】
図3に示すように、管理システムは、読取装置3及び管理装置9を備える。管理装置9は、読取装置3及び電気錠10と電気的に接続されている。電気錠10は、例えば、建物における管理対象エリアに出入りするためのドア11に設けられている。
【0026】
図3に示すように、管理装置9は、例えば、電気錠制御部12、通行モード切替部13、警備状態切替部14及び報知制御部15を有する。電気錠制御部12は、電気錠10を施解錠する。通行モード切替部13は、例えば、ドア11が閉まるたびに電気錠10が自動で施錠されるか否かを切り替える。警備状態切替部14は、例えば、管理対象エリアを警備中の状態とするか否かを切り替える。報知制御部15は、例えば、建物内に非常警報を発報させる。
【0027】
図3に示すように、読取装置3は、アンテナ部16及び読取部17を有する。ICタグ1は、アンテナ部18、ロジック回路19及びメモリ20を有する。ロジック回路19は、方向検出部21及びデータ選択部22を有する。メモリ20は、複数のデータブロック23を有する。
【0028】
読取装置3は、例えば、電磁誘導によってICタグ1から情報を読み取る。読取装置3のアンテナ部16に電流が流れると、磁界が発生する。磁界にICタグ1のアンテナ部18が近づくと、アンテナ部18に発生した電流でロジック回路19が動作する。読取部17は、ロジック回路19によってメモリ20から読み出されたデータを読み取る。
【0029】
メモリ20の各データブロック23は、それぞれ異なるデータを格納している。データブロック23は、例えば、電気錠の解錠に関するデータを格納している。データブロック23は、例えば、通行モードの切替に関するデータを格納している。データブロック23は、例えば、警備状態の切替に関するデータを格納している。データブロック23は、例えば、非常警報の発報に関するデータを格納している。
【0030】
メモリ20の各データブロック23は、例えば、各方向標示4に対応するものとして設定されている。つまり、メモリ20の各データブロック23は、例えば、各接点6に対応するものとして設定されている。
【0031】
方向検出部21は、複数の接点6のうち、通電している接点6及び通電していない接点6の少なくとも一方に基づいて、筐体2の向きを検出する。方向検出部21は、例えば、スイッチ体7が気泡である場合、通電していない接点6に対応する方向標示4が上を向いていることを検出する。方向検出部21は、例えば、スイッチ体7が導電性を有する固体又は液体である場合、通電している接点6に対応する方向標示4が下を向いていることを検出する。つまり、方向検出部21は、複数の接点6の通電状態に基づいて、重力の向きに対する筐体2の向きを検出する。
【0032】
データ選択部22は、例えば、スイッチ体7が気泡である場合、複数の接点6のうち通電していない接点6に対応して設定されたデータブロック23を選択する。データ選択部22は、例えば、スイッチ体7が導電性を有する固体又は液体である場合、複数の接点6のうち通電していない接点6に対応して設定されたデータブロック23を選択する。つまり、データ選択部22は、例えば、どの方向標示4が上又は下を向いているかに応じて、異なるデータブロック23を選択する。データ選択部22により選択されたデータブロック23に格納されているデータは、読取装置3によって読み取られる。このように、ロジック回路19は、無線通信で筐体2の外部に送信される情報を変化させる。
【0033】
管理装置9は、読取装置3により読み取られた情報に基づいて動作する。管理装置9は、例えば、「A」の方向標示4に対応するデータブロック23のデータに基づいて、電気錠10を解錠する。管理装置9は、例えば、「B」の方向標示4に対応するデータブロック23のデータに基づいて、通行モードを切り替える。管理装置9は、例えば、「C」の方向標示4に対応するデータブロック23のデータに基づいて、警備状態を切り替える。管理装置9は、例えば、「D」の方向標示4に対応するデータブロック23のデータに基づいて、非常警報を発報させる。
【0034】
実施の形態1において、ICタグ1のロジック回路19は、重力の向きに対する筐体2の向きに応じて、無線通信で筐体2の外部に送信される情報を変化させる。つまり、利用者は、読取装置3へのICタグ1のかざし方を変えることで、読取装置3に読み取らせる情報を選択できる。読取装置3は、利用者による操作を受け付ける操作部を有していなくてもよい。このため、実施の形態1によれば、ICタグ及び読取装置を用いた管理システムにおいて、機能を選択するための操作部を最小限に抑えることができる。その結果、例えば、ICタグ及び読取装置の双方について、デザインの自由度を向上させることができる。
【0035】
実施の形態1において、複数の接点6は、空洞5の隅角部に対応して設けられ、スイッチ体7と接触することで通電状態が切り替わる。ロジック回路19は、複数の接点6の通電状態に応じて、無線通信で筐体2の外部に送信される情報を変化させる。このため、実施の形態1によれば、簡単な構成で、方向検出機能付きICタグを実現できる。
【0036】
実施の形態1において、筐体2は、例えば、カード型に形成される。空洞5は、例えば、厚さ方向から見た筐体2の各辺に対応する位置に隅角部を有する形状に形成される。この場合、利用者が携帯し易く且つ向きを合わせ易い方向検出機能付きICタグを実現できる。
【0037】
実施の形態1において、筐体2の表面には、例えば、複数の接点6のそれぞれに対応する方向標示4が付されている。また、筐体2は、空洞5の内部を視認可能に形成されている。このため、実施の形態1によれば、利用者が容易に向きを合わせることができる方向検出機能付きICタグを実現できる。
【0038】
実施の形態1において、スイッチ体7は、例えば、空洞5内に封入された導電性を有する液体の中を移動する気泡である。ロジック回路19は、例えば、無線通信で筐体2の外部に送信される情報として、複数の接点6のうち通電していない接点6に対応して設定された情報を選択する。この場合、簡単な構成で、方向検出機能付きICタグを実現できる。
【0039】
実施の形態1において、スイッチ体7は、例えば、空洞5内に封入された導電性を有する固体又は液体である。ロジック回路19は、例えば、無線通信で筐体2の外部に送信される情報として、複数の接点6のうち通電している接点6に対応して設定された情報を選択する。この場合、簡単な構成で、方向検出機能付きICタグを実現できる。
【0040】
実施の形態1において、データ選択部22は、例えば、操作部8に対する操作が行われている間にのみ、複数の接点6の通電状態に応じてデータブロック23を選択してもよい。データ選択部22は、例えば、操作部8に対する操作が行われていない間には、複数の接点6の通電状態に関係なく既定のデータブロック23だけを選択してもよい。既定のデータブロック23としては、例えば、使用頻度の高いデータを格納したものが設定される。つまり、ロジック回路19は、操作部8に対する操作が行われている間には筐体2の外部に送信される情報を変化させ、操作部8に対する操作が行われていない間には筐体2の外部に送信される情報を変化させなくともよい。この場合、利用者が誤って管理装置9に予定外の動作をさせることを防止できる。また、例えば、電気錠10の解錠に関するデータ等を格納したデータブロック23が既定のデータブロック23として設定されていれば、利用者の利便性を向上させることができる。
【0041】
実施の形態1において、管理装置9は、例えば、読取装置3により連続して読み取られた複数の情報の組み合わせ又は順序に応じて異なる動作を行ってもよい。この場合、メモリ20の各データブロック23に格納されているデータは、管理装置9の個々の動作に対応していなくともよい。管理装置9は、例えば、複数の方向標示4のうち「A」及び「B」に対応するデータが順番に読み取られた場合に、通行モードを切り替えてもよい。また、管理装置9が動作を行うために必要となるデータの個数は、例えば、動作の重要度に比例して多くなるよう設定されてもよい。管理装置9は、例えば、複数の方向標示4のうち「A」、「D」及び「C」に対応する3つのデータが順番に読み取られた場合に警備状態を切り替え、「A」、「B」、「C」及び「D」に対応する4つのデータが順番に読み取られた場合に非常警報を発報させてもよい。この場合、利用者が誤って管理装置9に予定外の動作をさせることを防止できる。
【0042】
実施の形態1において、空洞5の隅角部の数及び接点6の数は、2つ、3つ又は5つ以上であってもよい。筐体2は、空洞5の隅角部の数及び接点6の数に応じて、四角形以外の多角形又は円形に形成されてもよい。
【0043】
実施の形態1において、ICタグ1の筐体2は、カード型に形成されていなくともよい。筐体2は、例えば、スティック状又は球状等に形成されてもよい。また、ロジック回路19は、ジャイロセンサで筐体2の向きを検出してもよい。
【0044】
実施の形態1において、ICタグ1は、データブロック23を選択する以外の方法で、無線通信で筐体2の外部に送信される情報を変化させてもよい。ICタグ1は、例えば、筐体2の向きに応じて、使用する周波数を変化させてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1 タグ
2 筐体
3 読取装置
4 方向標示
5 空洞
6 接点
7 スイッチ体
8 操作部
9 管理装置
10 電気錠
11 ドア
12 電気錠制御部
13 通行モード切替部
14 警備状態切替部
15 報知制御部
16 アンテナ部
17 読取部
18 アンテナ部
19 ロジック回路
20 メモリ
21 方向検出部
22 データ選択部
23 データブロック