(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記チップペーパーのそれぞれの前記開孔部は、前記フィルタの長手方向に対して垂直な断面における中心点からみた、隣接する前記開孔部の角度間隔が150°以下で配列されている請求項1に記載のフィルタ付き喫煙物品。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、図面を参照しながら、いくつかの実施形態について説明する。実施形態を通して同一の構成には同一の符号を付すものとし、重複する説明は省略する。また、各図は実施形態の理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比などは実際と異なる個所がある。本明細書において、「上流」及び「下流」の用語を適宜用いるが、これらはフィルタ付き喫煙物品を喫煙したときの主流煙の流れる方向を基準としている。
【0012】
(第1の実施形態)
図2は、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1の概略斜視図である。
図3は、
図2のIII−III線に沿った断面を拡大して示す概略断面図である。
図4の(a)は、
図3のIV−IV線に沿った断面を拡大して示す概略断面図であり、
図4の(b)は同図(a)の透明部の配置を概略的に示す図である。フィルタ付き喫煙物品1は、喫煙本体11と、フィルタ12と、チップペーパー13とを備えている。
【0013】
喫煙本体11、例えばシガレットロッド11は、通常のシガレットと同様に、たばこ刻み111と、たばこ刻み111の周囲を巻装するシガレットペーパー112とからなる。シガレットペーパー112は、例えば通気性を有する紙である。
【0014】
フィルタ12は、シガレットロッド11の下流端に配置されている。フィルタ12は、シガレットロッド11と、同一又は略同一の直径を有している。フィルタ12は、単一構造のフィルタ部材121と、フィルタ部材121の外周面に沿って巻かれたフィルタ巻取シート122と、フィルタ部材121の内部に配置された香料カプセル15とを備えている。すなわち、フィルタ12は、単一のフィルタ部材121を備える、いわゆるモノフィルタ構造を有する。
【0015】
フィルタ部材121は、例えば、セルロースアセテート繊維から構成されている。
【0016】
フィルタ巻取シート122は、通気度紙であり、香料カプセル15が破砕され、その中の有色内容液が放出される領域と対向して配置される。通気度紙は、1000C.U.〜30000C.U.の通気度を有する紙である。通気度紙は、好ましくは1000C.U.〜24000C.U.、より好ましくは1000C.U.〜10000C.U.の通気度を有する。なお、本明細書において、通気度とは、ISO2965:2009に準拠して測定される値であり、紙の両面の差圧が1kPaのときに、1分間あたりに面積1cm
2を通過する気体の流量(cm
3)を表すものである。1コレスタ単位(1C.U.)とは、1kPa下でcm
3/(min・cm
2)である。
【0017】
通気度紙の不透明度は、好ましくは30%以上、より好ましくは40%以上、70%以下、更に好ましくは、50%以上、60%以下である。このような30%以上の不透明度を有する通気度紙では、香料カプセル15の有色内容液152が浸透したとき、鮮明な色に発色する。なお、本明細書において、不透明度は、白色度・不透明度測定機(製造者:村上色彩技術研究所、型番:WMS−1)を用いて、白色度及び不透明度を、それぞれISO2470及びISO2471に準拠して測定した値である。不透明度とは、算出式:単一シート視感反射率係数(R0)/固有視感反射率係数(R∞)×100(%)によって算出された値である。この算出式の固有視感反射率係数(R∞)は、規定の反射率計と光源を用いて有効波長457nm、半値幅44nmとなる分光条件で測定した時の白色度の固有反射率係数である。
【0018】
通気度紙としては、上述する物性を有するものであれば特に限定されないが、例えば、日本製紙パピリア株式会社製の紙であるLPWS−OLL(坪量:26.5gsm、通気度:1300C.U.、厚さ:48μm)、日本製紙パピリア株式会社製の紙であるS52−7000(坪量:52gsm、通気度:7000C.U.、厚さ:110μm)、日本製紙パピリア株式会社製の高通気度不織布であるP−10000C(坪量:24gsm、通気度:10000C.U.、厚さ:60μm)、P−20000C(坪量:26.5gsm、通気度:20000C.U.、厚さ:75μm)、P−30000C(坪量:21gsm、通気度:30000C.U.、厚さ:77μm)、PW/TCF/12000−27.50×4500m(坪量:25gsm、通気度:24000C.U.、厚さ:71μm)、及びPPW 240 E2 26,50/4500(坪量:21.5gsm、通気度:24000C.U.、厚さ:70μm)が挙げられる。
【0019】
香料カプセル15は、フィルタ12の内部に配置されており、例えばフィルタ部材121の長手方向に対して垂直な断面において中央に埋め込まれている。香料カプセル15は、カプセル本体151と、カプセル本体151内に保持され、香料成分を含む有色内容液152と含む。ここで、「有色」とは任意の色を意味するが、赤、橙、黄色、青、緑のような彩色であることが好ましい。香料カプセル15は、外部からの力を受けることでカプセル本体151が破砕されてその中の有色内容液152を放出できる破砕性香料カプセルである。カプセル本体151の材料としては、例えばデンプン、デキストリン、多糖類、寒天、ジェランガム、ゼラチン、各種樹脂材料(ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン・アクリロニトリル共重合体、スチレン・ブタジエン・アクリロニトリル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、酢酸セルロース、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、エチレン-アクリル酸プラスチック、エチレン-酢酸ビニルプラスチック、エチレン-ビニルアルコールプラスチック)、各種天然ゲル化剤等を用いることができる。カプセル本体151は、上記材料に加えて、更に香料成分、可塑剤や着色料等を含むことができる。香料カプセル15の形状は、特に限定されず、球形状、円柱形状、円錐台形状であってよい。香料カプセルは、例えば、直径2mm〜5mmの球形状、又は直径5mm〜7mm、長さ5mm〜10mmの円柱形状であり得る。
【0020】
香料成分としては、例えば、メンソール、植物精油などを用いることができる。有色内容液152の一つの形態は、香料成分に加えて着色料を含む。有色内容液152中の着色料としては、例えば、各種の合成着色料、天然着色料を用いることができる。具体的な着色料は、赤色3,106号、ベータカロテン(橙色)銅クロロフィリン(緑色)、クチナシ青色素、黄色4号等の食品添加物が好ましい。有色内容液152は、香料成分及び着色料を溶解する溶媒を更に含むことができる。溶媒は、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)(例えば、カプリル酸、カプリル酸トリグリセライド)、グリセリン、プロピレングリコール、水、エタノール等を用いることができる。有色内容液152は、更に乳化剤、増粘剤などの他の添加剤を含有していてもよい。なお、香料成分は有色植物精油を用いることができる。また、溶媒は有色溶媒を用いることができる。これらの形態では、有色内容液152は必ずしも着色料を含まなくともよい。
【0021】
また、香料カプセル15が破砕されると、有色内容液152が放出され、フィルタ部材121及び通気度紙であるフィルタ巻取シート122に浸透する。そのため、有色内容液152は、120mPa・s以下、更に好ましくは90mPa・s以下の粘度にして、フィルタ部材等に対する浸透性を高めることが望ましい。
【0022】
更に、香料カプセル15の破砕後、有色内容液152が放出され、フィルタ部材121を介して通気度紙まで有色内容液が十分に浸透することを考慮して、有色内容液の量/フィルタの断面積の値は0.2μl/mm
2以上、更に好ましくは0.3μl/mm
2以上、0.7μl/mm
2以下にすることが望ましい。有色内容液の量/フィルタの断面積の値が0.2μl/mm
2未満であると、フィルタの体積に対して香料カプセル15の有色内容液152が不足して通気度紙であるフィルタ巻取シート122まで浸透しない可能性があるため好ましくない。一方、有色内容液の量/フィルタの断面積の値が2.2μl/mm
2以上であると、フィルタの体積に対して香料カプセル15の有色内容液152の量が過多となり、有色内容液がフィルタの下流端まで到達して喫煙者の唇に付着する可能性があるため好ましくない。なお、香料カプセル15の有色内容液152の量は、例えば、3μl〜100μlである。また、フィルタ12の断面積は、例えば、20mm
2〜50mm
2である。
【0023】
香料カプセル15の製造方法は、特に限定されないが、例えば、滴下法を用いることが好ましい。滴下法は、継ぎ目がないシームレスなカプセル本体151を有する香料カプセル15を製造することができる。この滴下法は、二重ノズルを用い、内側ノズルから有色内容液152を、外側ノズルから液状の皮膜物質を同時に吐出させることにより、継ぎ目のないカプセル本体151で有色内容液152を包み込むことができる。なお、香料カプセル15は、着色料を含むカプセル本体で内容液(着色料を含有しない)を包み込む形態にし、保管時にカプセル本体の着色料を内容液に溶解、移行して有色内溶液としてもよい。
【0024】
チップペーパー13は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ12の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ12とを接続している。チップペーパー13は、透明部13a及び不透明部13bを有している。
図4の(a)に示すように、チップペーパー13の透明部13aは、チップペーパー13の円周方向に沿って、互いに離間して少なくとも3つ配置されている。それぞれの透明部13aは、有色内容液が放出される領域と対向して配置されている。チップペーパー13の透明部13aは、フィルタ12の長手方向に対して垂直な断面の円周方向に沿う箇所に配置されることが好ましい。特に、
図4(b)に示すように、チップペーパー13の透明部13aは、それぞれフィルタ12の長手方向に対して垂直な断面における中心点Rからみた、隣接する透明部13aの角度間隔θが150°以下で配列されていることが更に好ましい。このように透明部13aを150°以下の角度間隔で配列することにより、複数の透明部13aの配列バランスが良好になる。当該角度間隔θは、より好ましくは140°以下、更に好ましくは130°以下、最も好ましくは120°以下である。チップペーパー13の透明部13aは、チップペーパー13の円周方向に沿って3つ〜8つ、より好ましくは3つ〜5つ配置されることが望ましい。
【0025】
チップペーパー13の透明部13aの数とそれらの角度間隔θの配列との関係において、例えば透明部13aをチップペーパー13の円周方向に沿って3つ配置し、隣接する1番目と2番目の透明部13aの角度間隔θ1を150℃とした場合、3番目の透明部13aは1番目の透明部13aおよび2番目の透明部13aと隣接する角度間隔θ2およびθ3は合計で210°(360°−150°)であり、この合計角度間隔210°を1番目の透明部13aに対する角度間隔θ2および2番目の透明部13aに対する角度間隔θ3で150°以下の範囲にて任意に配分して配置される。すなわち、3番目の透明部13aはチップペーパー13の円周方向に沿って、1番目の透明部13aに対して60°〜150°の角度間隔θ2、2番目の透明部13aに対して60°〜150°の角度間隔θ3、の範囲でそれぞれ配置される。このような3つの透明部13aの配列によって、香料カプセル15を破砕したとき、フィルタ12の円周の如何なる位置で加圧しても、3つの透明部13aのうち、少なくとも1つの透明部13aを通して通気度紙の発色を速やかに視認することが可能になる。特に、3つの透明部13aをチップペーパー13の円周方向に沿って配置する場合、等角度間隔、すなわち120°角度間隔で配置することが好ましい。また、4つまたは5つの透明部をチップペーパーの円周方向に沿って配置する場合、隣接する透明部13aの角度間隔を等角度間隔、すなわち90°、72°の角度間隔で配置することが好ましい。
【0026】
チップペーパー13の透明部13aがそれぞれ有色内容液の放出領域と対向して配置される形態において、
図2〜
図4に示すフィルタ付き喫煙物品1の構成では、透明部13aが香料カプセル15と対向する箇所を含むように配置させることが好ましい。この場合、香料カプセル15を破砕し、有色内容液152を放出させたとき、透明部13aを通して着色箇所を容易に視認することができる。
【0027】
図2に示すように、チップペーパー13の透明部13aはそれぞれフィルタ12の長手方向に沿う長さWがチップペーパー13の円周方向に沿う長さLに比べて、長い形状を有することが好ましい。この場合、香料カプセル15の配置位置がフィルタ12の長手方向にずれたとしても、香料カプセル15を破砕し、有色内容液152を放出させたとき、透明部13aを通して着色箇所を容易に視認することができる。透明部13aは、長さLが1mm〜4mm、長さWが2mm〜8mmであることが好ましい。例えば、透明部13aは、長さLが3mm、長さWが5mmの矩形形状を有する。透明部13aの面積が大き過ぎると、外部から視認可能な通気度紙の面積が広がるため、視認可能な領域内を香料カプセル15の有色内容液が浸透しきらない可能性があるため美感的に好ましくない。
図2では、矩形形状の透明部13aの例を示したが、透明部13aの形状はこれに限定されず、例えば、文字、幾何学的形状、ロゴマーク等であってよい。なお、幾何学的形状等の場合の長さLとWは外接図形で近似した時の長さLとWである。
【0028】
チップペーパー13は、例えば、全体が透明な基材シートを用い、透明部13a以外の領域に例えば、グラビア印刷やインクジェット印刷により不透明インキを印刷することにより形成することができる。不透明インキは基材シートの両面に印刷してもよいし、どちらかの片面に印刷してもよい。なお、不透明インキをチップペーパー13の基材シートの内側の面にのみ印刷すると、喫煙時に喫煙者の唇に不透明インキが付着して不快感を与えることを回避できるため好ましい。また、不透明インキをチップペーパー13の基材シートの内側の面のみに印刷すると、喫煙者は基材シートを通して不透明部13bを視認することになる。そのため、チップペーパー13の基材シートの外側の面に不透明インキを印刷した場合と比較して、異なった風合いを実現できる。不透明部13bは、その色彩が特に限定されるものではなく、例えば、フィルタ部材121と同一の色にすることができる。なお、チップペーパー13は、上述する構成に限定されず、例えば、透明部13aは、不透明部13bを構成するシートの一部を切り抜き、その一部に透明なシートを張ることにより形成してもよい。
【0029】
チップペーパー13は、香料カプセル15の有色内容液152に対して不透過性である。チップペーパー13は、例えば、全体が透明であって、香料カプセル15の有色内容液152に対して不透過性である基材シートを備えている。基材シートは、例えば、セロハン、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム、又はセルロースアセテートフィルムである。基材シートは、表面、裏面、又は両面にニトロセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、又はポリビニルアセテート等の樹脂を塗布することで液体不透過層を形成してもよく、若しくは、有色内容液152との親和性が低い物質を用いた液体不透過層を形成してもよい。例えば、有色内容液152の溶媒として中鎖脂肪酸(MCT)を主要成分としている場合は、液体不透過層の材料として、デンプン、改質デンプン、ペクチン、アルギン酸ナトリウム、ジェランガム、タマリンドガム、及び、カラギーナン等の比較的親水性の特性を有する多糖類を用いることができる。チップペーパー13が有色内容液152に不透過性を有することで、チップペーパー13の外側の面まで有色内容液152が浸透することを防止し、喫煙者の唇や手に有色内容液152が付着することを防止できる。液体不透過層を形成することで、有色内容液が基材シートに染み込んだ際に基材シートが膨潤してシガレット品質へ影響することを防止する効果も期待される。
【0030】
チップペーパー13の基材シートとしては、例えば、フタムラ化学工業株式会社製のP−BD#600(商品名)、P−BD#500(商品名)、P−BD#300(商品名)等のセロハン、セラニーズコーポレーション社製のClarifoil(登録商標)であるセルロースジアセテートフィルム、三井化学東セロ株式会社製のT.A.F(登録商標)であるポリオレフィンフィルム、HC−OPである二軸延伸ポリプロピレンフィルム等が挙げられる。
【0031】
チップペーパー13は、一般的なフィルタ付き喫煙物品の製造に使用される、通常の接着剤によって、シガレットロッド11及びフィルタ12と接着されている。チップペーパー13とシガレットロッド11及びフィルタ12とを接着するための接着剤の種類は特に限定しないが、酢酸ビニル系接着剤やデンプンや改質デンプン系の接着剤を用いてもよいし、乾燥した際に実質的に透明となる接着剤を用いてもよい。また接着剤を塗布する領域はチップペーパー13とシガレットロッド11及びフィルタ12とを接続する目的を達成できるのであれば、接着面の全領域にわたってもよいし、部分的に接着剤が塗布されていない領域があってもよい。
【0032】
更に、チップペーパー13をシガレットロッド11の下流端部及びフィルタ12の外周面に巻装する際に、チップペーパー13が切れにくく、かつフィルタ付き喫煙物品の形状に合わせて巻装できるように、チップペーパー13は、20gsm〜100gsm、より好ましくは25gsm〜50gsmの坪量を有することが望ましい。同様の理由により、チップペーパー13は、15μm〜80μm、より好ましくは18μm〜40μmの厚さを有することが望ましい。
【0033】
このような第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1の作用を説明する。
【0034】
フィルタ付き喫煙物品1を喫煙すると、シガレットロッド11からの主流煙はフィルタ12を通過し、フィルタ12の下流端から排出される。喫煙者は、フィルタ12に例えば人差し指と親指で挟み、押圧してフィルタ12内部のカプセル本体151を破砕して香料カプセル15を潰し、香料カプセル15内から有色内容液152をフィルタ部材121に放出させる。これによって、シガレットロッド11からの主流煙に添加された香料成分の香りを楽しむことができる。香料カプセル15の有色内容液152がフィルタ部材121に放出されると、その有色内容液152がその放出領域と対向して配置される通気度紙からなるフィルタ巻取シート122に到達する。このとき、通気度紙からなるフィルタ巻取シート122は1000C.U.〜30000C.U.の特定の通気度を有するため、毛細管現象による高い浸透作用によって、有色内容液を通気度紙の広い面積に亘って速やかに浸透、拡散できる。また、30%以上の特定の不透明度を有する通気度紙からなるフィルタ巻取シート122を使用した場合には、有色内容液152が浸透したとき、当該シート122に鮮明な色を発色して視認性を高めることができる。その結果、喫煙者は鮮明な色に迅速に発色された通気度紙であるフィルタ巻取シート122を外部からチップペーパー13の透明部13aを通して容易に視認でき、香料カプセル15の破砕を速やかに確認することができる。
【0035】
また、フィルタ部材121の外周面に巻かれたチップペーパー13は、その円周方向に沿って、互いに離間して配置される少なくとも3つの透明部13aを備え、それぞれの透明部13aをフィルタ12の長手方向に対して垂直な断面における中心点からみた、隣接する透明部13aの角度間隔が150°以下で配列すれば、香料カプセル15を破砕する際に、フィルタ12の円周方向におけるどの位置から加圧したとしても、3つの透明部13aのうち、少なくとも1つの透明部13aを通して有色内容液152が通気度紙であるフィルタ巻取シート122の着色状態を視認できる。その結果、喫煙者は香料カプセル15が破砕された状態をより一層高い確率で視認することができる。
【0036】
従って、第1の実施形態によれば、香料カプセル15の破砕、それに伴う有色内容液152のフィルタ12内部への十分な放出を視認した上で、香料カプセル15内の香料成分を楽しむことが可能なフィルタ付き喫煙物品を提供できる。
【0037】
なお、第1の実施形態では、フィルタ部材上に通気度紙が巻かれ、通気度紙上にチップペーパーが巻かれた構成を例に説明したが、これに限定されない。通気度紙は、フィルタ部材の外側に巻かれて存在すればよく、有色内容液を速やかに浸透、拡散する機能を阻害しない範囲で、フィルタ部材と通気度紙との間に他の層を存在させてもよい。また、チップペーパーは、フィルタの外周面に沿って巻かれていればよく、透明部を通して、通気度紙に有色内容液が浸透、拡散するのを視認できるのを阻害しない範囲で、通気度紙とチップペーパーとの間に他の層を存在させてもよい。
【0038】
なお、第1の実施形態では、フィルタの内部に単一の香料カプセルが配置されている構成を例に説明したが、これに限定されない。香料カプセルは、フィルタの内部に複数個配置されていてもよい。その場合、有色内容液の量/フィルタの断面積の値における、有色内容液の量とは複数個の香料カプセルの有色内容液の合計量を示す。
【0039】
なお、シガレットのような喫煙物品及びそれらのフォーマットは、一般的にシガレットの長さに応じて以下のように名前が付けられる。「標準」とは一般に68mm〜75mmの範囲、例えば約68mm〜約72mmの長さであり、「ショート」又は「ミニ」とは68mm以下の長さであり、「キングサイズ」とは一般に75mm〜91mmの範囲、例えば約79mm〜約88mmの長さであり、「ロング」又は「スーパーキング」とは一般に91mm〜105mmの範囲、例えば約94mm〜約101mmの長さであり、及び「ウルトラロング」とは一般に約110mm〜約121mmの範囲の長さであるシガレットを示す。また、喫煙物品はシガレット外周に応じて以下のようにも名前が付けられる。「標準」とは約23mm〜25mmの外周であり、「ワイド」とは25mm以上の外周であり、「スリム」とは約22mm〜23mmの外周であり、「デミスリム」とは約19mm〜22mmの外周であり、「スーパースリム」とは約16mm〜19mmの外周であり、及び「マイクロスリム」とは約16mm未満の外周であるシガレットを示す。従って、キングサイズでスーパースリム型のシガレットは、例えば約83mmの長さ及び約17mmの外周を有することになる。標準、キングサイズ型のシガレット、すなわち75mm〜91mmの長さ及び23mm〜25mm外周を有するシガレットが多くの顧客に好まれている。各フォーマットの喫煙物品は、異なる長さのフィルタを備えるように製造してもよい。一般的に、短いフィルタは、長さ及び外周が短いフォーマットの喫煙物品に用いられる。一般に、フィルタ長は、「ショート」及び「標準」のフォーマットの喫煙物品と共に使用する15mmから、「ウルトラロング」及び「スーパースリム」のフォーマットの喫煙物品と共に使用する30mmまで存在する。フィルタ付き喫煙物品の長手方向におけるチップペーパーの長さは、フィルタよりも例えば3mm〜10mm長い。
【0040】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品2の概略斜視図である。
図6は、
図5の線VI−VIに沿った断面を拡大して示す概略断面図である。第2の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品2は、フィルタ22が第1のフィルタ巻取シート122の外表面に第2のフィルタ巻取シート223を更に備え、チップペーパー23の構成が異なる以外、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の構成を有する。
【0041】
フィルタ22は、通気度紙である第1のフィルタ巻取シート122の外周面に沿って巻かれた透明プラグラッパーである第2のフィルタ巻取シート223を更に備えている。
【0042】
透明プラグラッパー223は、香料カプセル15の有色内容液152に対して不透過性であり、かつ少なくとも一部に透明部を有している。透明プラグラッパー223は、例えば、全体が透明であり、第1の実施形態で説明したチップペーパー13の基材シートと同様の材料から形成される。透明プラグラッパー223が少なくとも一部に透明部を有するとは、チップペーパー23の後述する開孔部23aに対応する部分が少なくとも透明であればよいことを示す。全体が透明なプラグラッパー223は、例えば、セロハン、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム、又はセルロースアセテートフィルムである。透明プラグラッパー223は、表面、裏面、又は両面にニトロセルロース、エチルセルロース、ポリビニルアルコール、又はポリビニルアセテート等の樹脂を塗布することで液体不透過層を形成してもよく、若しくは、有色内容液152との親和性が低い物質を用いた液体不透過層を形成してもよい。透明プラグラッパー223が有色内容液152に対して不透過性を有することによって、透明プラグラッパー223の外周面に有色内容液152が染み出すことを防止し、喫煙者の唇や手に有色内容液152が付着することを防止できる。
【0043】
チップペーパー23は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ22の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ22とを接続している。チップペーパー23は、開孔部23aを有し、当該開孔部23a以外が不透明部23bになっている。チップペーパー23の開孔部23aは、第1の実施形態で説明したチップペーパー13の透明部13aと同様の形状及び配置で構成される。すなわち、チップペーパー23の開孔部23aは、チップペーパー23の円周方向に沿って、互いに離間して少なくとも3つ配置されている。チップペーパー23の開孔部23aは、それぞれ有色内容液が放出される領域と対向して配置されている。チップペーパー23の開孔部23aは、それぞれフィルタ22の長手方向に対して垂直な断面における中心点からみた、隣接する開孔部23aの角度間隔が150°以下で配列されている。チップペーパー23の開孔部23aは、それぞれフィルタの長手方向に沿う長さWがチップペーパー23の円周方向に沿う長さLに比べて長い形状を有することが好ましい。開孔部23aは、例えば、長さLが3mm、長さWが5mmである矩形形状を有する。
図5では、矩形形状を有する開孔部23aの例を示したが、開孔部23aの形状はこれに限定されず、例えば、文字、幾何学的形状、ロゴマーク等であってよい。なお、チップペーパー23の開孔部23aは、チップペーパー23の円周に対して65%未満の割合を占めることが好ましい。チップペーパー23の円周に対する開孔部23aの割合が多すぎると、開孔部23aを有する部分においてチップペーパー23の強度が低下するため好ましくない。
【0044】
チップペーパー23の開孔部23aが有色内容液の放出領域と対向して配置される形態において、
図5,6に示すフィルタ付き喫煙物品2の構成では、開孔部23aが香料カプセル15と対向する箇所を含むように配置させることが好ましい。この場合、香料カプセル15を破砕し、有色内容液152を放出させたとき、開孔部23aを通して着色箇所を容易に視認することができる。
【0045】
チップペーパー23を構成する材料は特に限定されず、例えば、一般的なフィルタ付き喫煙物品の製造に使用されるチップペーパーの材料を使用することができる。チップペーパー23の開孔部23aは、例えば、不透明部23b以外の領域を切り抜くことにより形成することができる。
【0046】
また、チップペーパー23は、第1の実施形態で説明したチップペーパー13と同様に、20gsm〜100gsm、より好ましくは25gsm〜50gsmの坪量を有することが望ましい。同様の理由により、チップペーパー13は、15μm〜80μm、より好ましくは18μm〜40μmの厚さを有することが望ましい。
【0047】
第2の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品2では、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の効果を得ることができる。すなわち、フィルタ12に例えば人差し指と親指で挟み、押圧してフィルタ12内部の香料カプセル15を破砕してその有色内容液152をフィルタ部材121に放出させた際、喫煙者は鮮明な色に迅速に発色された通気度紙であるフィルタ巻取シート122を外部からチップペーパー23の開孔部23aを通して容易に視認でき、香料カプセル15の破砕を速やかに確認することができる。また、フィルタ部材121の外周面に巻かれたチップペーパー23は、その円周方向に沿って、互いに離間して配置される少なくとも3つの開孔部23aを備え、それぞれの開孔部23aをフィルタ22の長手方向に対して垂直な断面における中心点からみた、隣接する開孔部23aの角度間隔が150°以下で配列すれば、喫煙者は香料カプセル15の有色内容液152がフィルタ22の内部に放出して通気度紙であるフィルタ巻取シート122を着色した状態、つまり香料カプセル15が破砕された状態をより一層高い確率で視認することができる。
【0048】
なお、
図5,6では、フィルタ部材の上に通気度紙が巻かれ、通気度紙の上に透明プラグラッパーが巻かれ、更に透明プラグラッパーの上にチップペーパーが巻かれた構成を例に説明したが、これに限定されない。通気度紙は、フィルタ部材の外側に巻かれて存在すればよく、有色内容液を迅速に浸透、拡散する機能を阻害しない範囲で、フィルタ部材と通気度紙との間に他の層が存在していてもよい。また、透明プラグラッパーは、通気度紙の外側に巻かれて存在すればよく、開孔部を介して、通気度紙に有色内容液が浸透、拡散するのを視認できるのを阻害しない範囲で、通気度紙と透明プラグラッパーとの間に他の層を存在させてもよい。また、チップペーパーは、フィルタの外周面に沿って巻かれていればよく、開孔部を介して、通気度紙に有色内容液が浸透、拡散することを視認できるのを阻害しない範囲で、通気度紙とチップペーパーとの間に他の層を存在させてもよい。
【0049】
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品3の一部を拡大して示す概略断面図である。第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品3は、フィルタ32の構成及びチップペーパー33の構成が異なる以外、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の構成を有する。
【0050】
フィルタ32は、上流側に配置された第1のフィルタセグメント32aと、下流側に配置された第2のフィルタセグメント32bとから構成される、いわゆるデュアルフィルタである。
【0051】
第1のフィルタセグメント32aは、フィルタ部材321aと、フィルタ部材321aの外表面に巻かれる第1のフィルタ巻取シート322aとからなる。
図7に示した例では、第1のフィルタセグメント32aのフィルタ部材321aは、吸着剤、例えば活性炭等をセルロースアセテート繊維充填層の繊維間の間隙に分散添加した、いわゆるチャコールフィルタである。第1のフィルタ巻取シート322aの材料は特に限定されず、例えば普通紙を使用することができる。
【0052】
第2のフィルタセグメント32bは、フィルタ部材321bと、フィルタ部材321bを巻装する第2のフィルタ巻取シート322bとからなる。
図7に示した例では、第2のフィルタセグメント32bのフィルタ部材321bは、アセテート繊維からなる通常の白色のフィルタ部材である。フィルタ部材321bの長手方向に対して垂直な断面における中央には、香料カプセル15が埋め込まれている。第2のフィルタ巻取シート322bは、第1の実施形態で説明した通気度紙であり、香料カプセル15が破砕され、その有色内容液152が放出される領域に対向して配置される。
【0053】
第1のフィルタセグメント32aと第2のフィルタセグメント32bとは、それらの外周面を覆う、第3のフィルタ巻取シート323によって巻かれ、接続されている。第3のフィルタ巻取シート323は、通気度紙でもよく、第2の実施形態で説明した透明プラグラッパーでもよく、普通紙でもよい。第3のフィルタ巻取シート323は、好ましくは、通気度紙又は透明プラグラッパーである。
【0054】
チップペーパー33は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ32の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ32とを接続している。チップペーパー33は、透明部33aを有し、当該透明部33a以外が不透明部33bになっている。チップペーパー33は、透明部33aが有色内容液の放出領域である第2のフィルタセグメント32b内部の香料カプセル15に対向して配置されている以外、第1の実施形態で説明したチップペーパー13と同様の構成を有する。
【0055】
第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品3では、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の効果を得ることができる。すなわち、第2のフィルタセグメント32bに例えば人差し指と親指で挟み、押圧して第2のフィルタセグメント32b内部の香料カプセル15を破砕してその有色内容液152を第2のフィルタセグメント32bのフィルタ部材321bに放出させた際、喫煙者は鮮明な色に迅速に発色された通気度紙である第2のフィルタ巻取シート322bを外部からチップペーパー33の透明部33aを通して容易に視認でき、香料カプセル15の破砕を速やかに確認することができる。
【0056】
また、フィルタ付き喫煙物品3を喫煙すると、シガレットロッド11からの主流煙はチャコールフィルタである第1のフィルタセグメント32aを通過するときに、主流煙の雑味が活性炭に吸着される。また、主流煙が第2のフィルタセグメント32bを通過するときに、香料カプセル15を破砕して香料カプセル15内の有色内容液152を第2のフィルタセグメント32bのフィルタ部材321bに放出させることによって、シガレットロッド11からの主流煙に添加された香料成分の香りを楽しむことができる。このようにフィルタが複数のフィルタセグメント32a,32bを備えることによって、各フィルタセグメントに対して別個の機能を付与することができる。
【0057】
なお、本実施形態において、第1のフィルタセグメント(チャコールフィルタセグメント)32aが上流側に、第2のフィルタセグメント32bが下流側に配置されている例を説明したが、第1のフィルタセグメント32aが下流側に、第2のフィルタセグメント32bが上流側に配置されていてもよい。
【0058】
また、フィルタ付き喫煙物品3のフィルタ部材は、第1,第2のフィルタセグメントの中間若しくは上流端・下流端に別の機能を有するフィルタセグメントを配置したトリプルフィルタであってもよい。
【0059】
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品4の一部を拡大して示す概略断面図である。第4の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品4は、フィルタ42及びチップペーパー43の構成が異なる以外、第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品3と同様の構成を有する。
【0060】
第4の実施形態において、第1のフィルタセグメント32aと第2のフィルタセグメント32bの外周面に巻かれ、それらのフィルタセグメント32a、32bを接続する第3のフィルタ巻取シート423は、第2の実施形態で説明した透明プラグラッパーが使用されている。
【0061】
チップペーパー43は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ42の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ42とを接続している。チップペーパー43は、開孔部43aを有し、当該開孔部43a以外が不透明部43bになっている。チップペーパー43は、開孔部43aが有色内容液の放出領域である第2のフィルタセグメント32bの内部に位置する香料カプセル15に対向して配置されていること以外、第2の実施形態で説明したチップペーパー23と同様の構成を有する。
【0062】
第4の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品4では、第3の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品3と同様の効果を得ることができる。
【0063】
なお、フィルタ付き喫煙物品4のフィルタ部材は、第1,第2のフィルタセグメントの中間若しくは上流端・下流端に別の機能を有するフィルタセグメントを配置したトリプルフィルタであってもよい。
【0064】
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5の一部を拡大して示す概略断面図である。第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5は、フィルタ52及びチップペーパー53の構成が異なる以外、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の構成を有する。
【0065】
第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5は、中空部(キャビティ)54を挟んで配置された2つのフィルタセグメント52a,52bを備えている。フィルタ52の中空部54には、香料カプセル15が配置されている。
【0066】
第1,第2のフィルタセグメント52a,52bは、フィルタ部材521a,521bと、フィルタ部材521a,521bをそれぞれ巻かれた第1のフィルタ巻取シート522a,第2のフィルタ巻取シート522bと、をそれぞれ備える。フィルタ部材521a,521bは、例えば、それぞれアセテート繊維からなる通常の白色のフィルタ部材である。第1、第2のフィルタ巻取シート522a,522bは、例えば、それぞれ普通紙である。
【0067】
中空部54を挟んで配置される第1,第2のフィルタセグメント52a,52bは、中空部54を含むそれらの外周面に巻かれる第3のフィルタ巻取シート523によって接続されている。第3のフィルタ巻取シート523は、第1の実施形態において説明した通気度紙が使用されている。すなわち、第3のフィルタ巻取シート523は通気度紙であり、中空部54内に位置する香料カプセル15が破砕され、その有色内容液152が放出される領域に近接して配置される。
【0068】
チップペーパー53は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ52の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ52とを接続している。チップペーパー53は、透明部53aを有し、当該透明部53a以外が不透明部53bになっている。チップペーパー53は、透明部53aが有色内容液の放出領域である中空部54の内部に配置された香料カプセル15に対向して配置される以外、第1の実施形態で説明したチップペーパー13と同様の構成を有する。
【0069】
第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5では、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の効果を得ることができる。すなわち、第1、第2のフィルタセグメント52a,52b間の中空部54が位置するフィルタ52部分を例えば人差し指と親指で挟み、押圧して、中空部54内の香料カプセル15を破砕してその有色内容液152を第1、第2のフィルタセグメント52a,52b間の中空部54に放出させた際、喫煙者は鮮明な色に迅速に発色された通気度紙である第3のフィルタ巻取シート523を外部からチップペーパー53の透明部53aを通して容易に視認でき、香料カプセル15の破砕を迅速に確認することができる。
【0070】
また、香料カプセル15が中空部54の内部に配置され、香料カプセル15の破砕により、その中の有色内容液152が中空部54内に飛散し、当該中空部54内に露出した通気度紙である第3のフィルタ巻取シート523に直接放出されて浸透、拡散する。このため、第1〜第4の実施形態で説明した香料カプセル15がフィルタ部材に埋め込まれている場合と比較して少ない有色内容液の量であっても、香料カプセル15の破砕を速やかに確認することができる。
【0071】
なお、第5の実施形態の説明において、2つのフィルタセグメント及び1つの中空部を有するフィルタの例を示したが、フィルタセグメント及び中空部の数はこれに限定されない。すなわち、フィルタは、n個(nは3以上の整数)のフィルタセグメントが(n−1)個の中空部を挟んで接続されている形態であってよい。ここで、nは2〜4、より好ましくnは2〜3であることが望ましい。
【0072】
(第6の実施形態)
図10は、第6の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品6の一部を拡大して示す概略断面図である。第6の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品6は、フィルタ62及びチップペーパー63の構成が異なる以外、第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5と同様の構成を有する。
【0073】
第6の実施形態において、フィルタ62は通気度紙である第3のフィルタ巻取シート523の外周面に巻かれた第4のフィルタ巻取シート624を更に備えている。第4のフィルタ巻取シート624は、第2の実施形態で説明した透明プラグラッパーが使用されている。
【0074】
チップペーパー63は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ62の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ62とを接続している。チップペーパー63は、開孔部63aを有し、当該開孔部63a以外が不透明部63bになっている。チップペーパー63は、開孔部63aが有色内容液の放出領域である中空部54の内部に配置された香料カプセル15に対向して配置される以外、第2の実施形態で説明したチップペーパー23と同様の構成を有する。
【0075】
第6の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品6では、第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5と同様の効果を得ることができる。
【0076】
(第7の実施形態)
図11は、第7の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品7の一部を拡大して示す概略断面図である。第7の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品7は、フィルタ72及びチップペーパー73の構成が異なる以外、第5の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品5と同様の構成を有する。
【0077】
フィルタ72は、中空部(キャビティ)54を挟んで配置された2つのフィルタセグメント72a,52bを備えている。フィルタ72の中空部54には、香料カプセル75が配置されている。
【0078】
第1のフィルタセグメント72aは、フィルタ部材521aと、フィルタ部材521aを巻装する第1のフィルタ巻取シート722aとを備える。第1のフィルタ巻取シート722aは、第1の実施形態で説明した通気度紙が使用されている。すなわち、第1のフィルタ巻取シート722aは通気度紙であり、後述するように中空部54内に位置する香料カプセル75が破砕され、その中の有色内容液752が指向性を以て放出される領域(第1のフィルタセグメント72aのフィルタ部材521a)に対向して配置される。
【0079】
中空部54を挟んで配置される第1,第2のフィルタセグメント72a,52bは、中空部54を含むそれらの外周面に巻かれる第3のフィルタ巻取シート723によって接続されている。第3のフィルタ巻取シート723は、通気度紙でもよく、第2の実施形態で説明した透明プラグラッパーでもよく、普通紙でもよい。第3のフィルタ巻取シート723は、好ましくは、通気度紙又は透明プラグラッパーである。
【0080】
香料カプセル75は、カプセル本体751と、カプセル本体751内に保持され、香料成分及び着色料を含む有色内容液752と含む。カプセル本体751は、横置き姿勢の円錐台形状を有し、小さい面積の円形面が第1のフィルタセグメント72aに向くように中空部54内に配置されている。このような形状及び配置姿勢を有する香料カプセル75は、破砕時に、その有色内容液752が小さい面積の円形面から第1のフィルタセグメント72aに向かう方向(
図11の矢印X)に放出する吐出力が働き、放出指向性を付与した構造になっている。有色内容液752は、第1の実施形態で説明した有色内容液152と同様の構成を有している。
【0081】
チップペーパー73は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ72の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ72とを接続している。チップペーパー73は、透明部73aを有し、当該透明部73a以外が不透明部73bになっている。チップペーパー73は、透明部73aが有色内容液の放出領域である第1のフィルタセグメント72aに対向して配置される以外、第1の実施形態で説明したチップペーパー13と同様の構成を有する。
【0082】
第7の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品7では、第1の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品1と同様の効果を得ることができる。すなわち、中空部54内の香料カプセル75を破砕すると、その中の有色内容液752は香料カプセル75の形状及び配置姿勢によって、矢印Xのように第1のフィルタセグメント72aのフィルタ部材521aに向けて放出される。放出された有色内容液752はフィルタ部材521aを通し通気度紙である第1のフィルタ巻取シート722aに浸透、拡散する。浸透、拡散した有色内容液は第1のフィルタ巻取シート722aの外表面に巻かれた、好ましくは通気度紙である第3のフィルタ巻取シート723に更に浸透、拡散して鮮明な色に発色する。その結果、喫煙者は鮮明な色に迅速に発色された通気度紙である第3のフィルタ巻取シート723及び第1のフィルタ巻取シート722aをチップペーパー73の透明部73aを通して容易に視認でき、香料カプセル75の破砕を速やかに確認することができる。
【0083】
(第8の実施形態)
図12は、第8の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品8の一部を拡大して示す概略断面図である。第8の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品8は、フィルタ82及びチップペーパー83の構成が異なる以外、第7の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品7と同様の構成を有する。
【0084】
第8の実施形態において、中空部54を挟んで配置される第1,第2のフィルタセグメント72a,52bは、中空部54を含むそれらの外周面に巻かれる第3のフィルタ巻取シート823によって接続され、当該第3のフィルタ巻取シート823は第2の実施形態において説明した透明プラグラッパーが使用されている。
【0085】
チップペーパー83は、シガレットロッド11の下流端部の外周面及びフィルタ82の外周面に巻かれ、シガレットロッド11とフィルタ82とを接続している。チップペーパー83は、開孔部83aを有し、当該開孔部83a以外が不透明部83bになっている。チップペーパー83は、フィルタ82の長手方向に沿う位置において、開孔部83aが有色内容液が放出される領域である第1のフィルタセグメント72aに対向して配置される以外、第2の実施形態で説明したチップペーパー23と同様の構成を有する。
【0086】
第8の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品8では、第7の実施形態に係るフィルタ付き喫煙物品7と同様の効果を得ることができる。
【0087】
以下、試験例によって実施形態をより詳細に説明する。
【0088】
試験例1:フィルタ巻取シートの通気度及び不透明度
本試験例では、香料カプセルが内部に配置されたフィルタの試験サンプル1〜3を作製し、フィルタ巻取シートの通気度及び不透明度の影響に関して評価した。
【0089】
(1)試験サンプルの作製
(1−1)試験サンプル1の作製
フィルタ部材として、直径7.7mm、長さ27mmの円柱状に成形したアセチルセルロース繊維(5.9Y35000(商品名)、ダイセル社製)を使用した。フィルタ部材の中央部には、直径3.5mmの球形状の香料カプセルが埋め込まれている。香料カプセルは、容積22.4μlからなるカプセル本体内に、17.1μlの有色内容液が保持された構造を有する。有色内容液は、溶媒としてMCT、着色料として銅クロロフィル、香料成分としてメンソール、及び増粘剤を含有し、粘度86mPa・sを有している。このフィルタ部材の外周面上に対して、通常の接着剤(HM335−00(商品名)、ヘンケル社製)を介して、通気度が10000C.U.、不透明度が39.65%である面積661.5mmのフィルタ巻取シート(P−10000c、日本製紙パピリア株式会社製)を巻装した。この通気度紙の外周面上に対して、通常の接着剤(HMS1101B(商品名)、大同化成社製)を介して、透明なセロハン(P−BD#600(商品名)、フタムラ化学社製)を巻装した。
【0090】
(1−2)試験サンプル2,3の作製
通気度が30000C.U.、不透明度が31.36%であるフィルタ巻取シート(P−30000c、日本製紙パピリア株式会社製)を用いたこと以外は、試験サンプル1と同様に試験サンプル2を作製した。同様に、通気度が0C.U.、不透明度が67.65%であるフィルタ巻取シート(普通紙 24、日本製紙パピリア株式会社製)を用いたこと以外は、試験サンプル1と同様に試験サンプル3を作製した。
【0091】
(2)試験方法
各試験サンプル1〜3の香料カプセルが埋め込まれた部分を当該香料カプセルに15Nの負荷がかかるように直径方向に押圧し、香料カプセルを破砕させた。次いで、1分間載置した後、フィルタ巻取シートに対して有色内容液が染み出した様子を観察し、その色強度ΔE[−]を測定した。このとき、色強度は、JIS8781に準拠して、X-rite社製の測定機器であるSpectroEyeで測定した。各試験サンプル1〜3に対して4回試験を行い、その平均値を色強度ΔE[−]の試験結果として表1に示した。また、
図13の(a),(b)及び(c)には、試験サンプル3(FL3)、試験サンプル1(FL1)、及び試験サンプル2(FL2)のフィルタ巻取シートに対して、有色内容液が染み出した様子を模式的に示した。
【表1】
【0092】
(3)試験結果
図13の(a)〜(c)に示す試験結果から明らかなように、通気度が10000C.U.,30000C.U.である試験サンプル1,2では、フィルタ巻取シートに対して有色内容液が染み出した面積(S1、S2)は通気度が0C.U.である試験サンプル3の同面積(S3)と比較して1.5倍〜2倍広いことがわかる。この結果より、フィルタ巻取シートの有する通気度が高いほど、有色内容液がフィルタの表面に広がりやすいことがわかる。なお、表1に示す試験結果より、色強度ΔEは、試験サンプル1,2が試験サンプル3に比較してフィルタ巻取シートに対して有色内容液が染み出した面積が広い分、低下するものの、不透明度が30%以上であるため十分な値が得られる。
【0093】
試験例2:香料カプセルの有色内容液の粘度
本試験例では、香料カプセルが内部に配置されたフィルタの試験サンプル4〜6を作製し、香料カプセルの有色内容液の粘度の影響に関して評価した。
【0094】
(1)試験サンプルの作製
(1−1)試験サンプル4〜6の作製
有色内容液の粘度を、増粘剤を添加する量を変化させ、それぞれ86mPa・s、118mPa・s、162mPa・sにしたこと以外は、試験サンプル1と同様に試験サンプル4、5、6を作製した。粘度は、JIS−K7117−1に準拠して、有色内容液を20℃に調整し回転式粘度計(東機産業株式会社製のTVB−10M)により測定した。
【0095】
(2)試験方法
各試験サンプル4〜6の香料カプセルが埋め込まれた部分を直径方向に香料カプセルに15Nの負荷がかかるように押圧し、香料カプセルを破砕させた。このとき、各試験サンプル4〜6の外周面において、それぞれフィルタを直径方向に押圧した外周面部分である2箇所に有色内容液が浸透した。次いで、1分間載置した後、各試験サンプルのフィルタ巻取シートを取り外して、フィルタ巻取シートに対して有色内容液が染み出した領域間の距離[mm]を測定した。各試験サンプルに対して4回試験を行い、その平均値を試験結果として
図14に示した。
【0096】
(3)試験結果
図14の結果より、各試験サンプルの香料カプセルの有色内容液の粘度が低いほど、フィルタ巻取シートに対して有色内容液が染み出した領域間の距離が短いことがわかる。この結果より、香料カプセルの有色内容液の粘度が低いほど、有色内容液がフィルタ部材の外周面上に巻装されている通気度紙の表面に広がりやすいことがわかる。
【0097】
試験例3:紙の通気度とクレム法による吸油度
本試験例では、表2に示すそれぞれ日本製紙パピリア株式会社製である紙1〜7に対して、吸水度試験方法であるクレム法(JIS 8141)に準拠して、吸油度[mm]の測定を行った。
【0098】
(1)試験方法
各紙1〜7を幅15mm、長さ200mmに切断して、試験片を作製した。次いで、各試験片の短辺から15mmに鉛筆で標線を引き、その標線と短辺との間に重りとなるクリップを取り付けた。容器内に23℃の一般的な香料カプセルの溶媒である中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)を満たし、各試験片の標線の引いていない端を吊り下げ具に取り付けた。続いて、試験片の標線が一直線になっていることを確認し、迅速に標線まで試験片をMCTに浸漬し、5分間載置した。その後、試験片において、標線からMCTが上昇した高さ[mm]を測定してクレム法による吸油度[mm]とした。各紙に対して10回試験を行い、その平均値を試験結果として表2に示した。なお、試験片をMCTに浸漬する時間は、フィルタ付き喫煙物品の平均喫煙時間を想定して5分間とした。
【表2】
【0099】
(2)試験結果
表2の結果より、通気度が1000C.U.〜30000C.U.である紙1〜5の試験片では、18.3mm〜30.6mmの高い吸油度を得ることができた。また、通気度が7000C.U.〜30000C.U.である紙2〜5の試験片では、23.3mm〜30.6mmの特に高いクレム吸油度を得ることができた。この結果より、高い通気度を有する紙では、紙6の普通紙24の試験片と比較して、1.5倍〜2倍程度MCTのクレム吸油度が高く、より広い面積にMCTが広がることがわかる。
図15は、紙の密度とクレム法による吸油度との関係を示すグラフである。この結果からも、低い密度を有する紙では、一般的に通気度も高いため、MCTのクレム吸油度が高く、より広い面積にMCTが広がることがわかる。
【0100】
試験例4:有色内容液の量/フィルタの断面積の値
本試験例では、試験サンプル7〜12を作製して、香料カプセルの有色内容液の量/フィルタの断面積の値に関して評価した。
【0101】
(1)試験サンプル7〜12の作製
表3に示す寸法を有する球状の香料カプセル1,2を作製した。次いで、表4に示す寸法を有するフィルタ1〜3に対して香料カプセル1,2を埋め込んだこと以外は試験サンプル1と同様に、表5に示す試験サンプル7〜12を作製した。このときの各試験サンプルの有色内容液の量/フィルタの断面積の値[μl/mm
2]を表5に示した。
【表3】
【表4】
【表5】
【0102】
(2)試験方法
各試験サンプル7〜12の香料カプセルが埋め込まれた部分を直径方向に香料カプセルに15Nの負荷がかかるように押圧し、香料カプセルを破砕させた。このとき、各試験サンプル7〜12の外周面において、それぞれフィルタを直径方向に押圧した外周面部分である2箇所に有色内容液が浸透した。
【0103】
(3)試験結果
結果より、各試験サンプルの有色内容液の量/フィルタの断面積の値[μl/mm
2]は、0.2μl/mm
2以上であると、有色内容液がフィルタ部材の外周面上に巻装されている通気度紙の表面に十分に広がることがわかった。
【0104】
なお、いくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示であり、発明の範囲を限定するものではない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることができ、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
喫煙本体;
前記喫煙本体の下流端に配置されたフィルタ部材と、前記フィルタ部材の外側に巻かれて存在する通気度紙とを備え、更に内部に香料カプセルが配置されたフィルタ;及び
前記喫煙本体の下流端部の外周面及び前記フィルタの外周面に巻かれ、前記喫煙本体及び前記フィルタを接続するチップペーパー;
を備え、
前記香料カプセルは、カプセル本体と、前記カプセル本体内に保持され、香料成分を含む有色内容液とを含み、
前記通気度紙は、前記香料カプセルが破砕され、前記有色内容液が放出される領域と対向して配置され、1000C.U.〜30000C.U.の通気度を有し、
前記チップペーパーは、前記有色内容液に不透過性であり、かつ前記チップペーパーの円周方向に沿って、互いに離間して配置される少なくとも3つの透明部を備え、それぞれの前記透明部は前記有色内容液が放出される領域と対向して配置されているフィルタ付き喫煙物品。
[2]
前記チップペーパーのそれぞれの前記透明部は、前記フィルタの長手方向に対して垂直な断面における中心点からみた、隣接する前記透明部の角度間隔が150°以下で配列されている[1]に記載のフィルタ付き喫煙物品。
[3]
前記チップペーパーは、セロハン、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム、又はセルロースアセテートフィルムを含む[1]又は[2]に記載のフィルタ付き喫煙物品。
[4]
前記チップペーパーの前記透明部は、それぞれ前記チップペーパーの円周方向に沿う長さに比べて、前記フィルタの長手方向に沿う長さが長い形状を有する[1]〜[3]いずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[5]
喫煙本体;
前記喫煙本体の下流端に配置されたフィルタ部材と、前記フィルタ部材の外側に巻かれて存在する通気度紙と、前記通気度紙の外側に巻かれて存在する透明プラグラッパーとを備え、更に内部に香料カプセルが配置されるフィルタ;及び
前記喫煙本体の下流端部の外周面及び前記フィルタの外周面に巻かれ、前記喫煙本体及び前記フィルタを接続するチップペーパー;
を備え、
前記香料カプセルは、カプセル本体と、前記カプセル本体内に保持され、香料成分を含む有色内容液とを含み、
前記通気度紙は、前記香料カプセルが破砕され、前記有色内容液が放出される領域と対向して配置され、1000C.U.〜30000C.U.の通気度を有し、
前記透明プラグラッパーは、前記内容液に不透過性であり、かつ少なくとも一部に透明部を有し、
前記チップペーパーは、前記チップペーパーの円周方向に沿って、互いに離間して配置される少なくとも3つの開孔部を備え、それぞれの前記開孔部は前記有色内容液が放出される領域と対向して配置されているフィルタ付き喫煙物品。
[6]
前記チップペーパーのそれぞれの前記開孔部は、前記フィルタの長手方向に対して垂直な断面における中心点からみた、隣接する前記開孔部の角度間隔が150°以下で配列されている[5]に記載のフィルタ付き喫煙物品。
[7]
前記透明プラグラッパーは、セロハン、ポリオレフィンフィルム、ポリ塩化ビニールフィルム、又はセルロースアセテートフィルムを含む[5]又は[6]に記載のフィルタ付き喫煙物品。
[8]
前記チップペーパーの前記開孔部は、それぞれ前記チップペーパーの円周方向に沿う長さに比べて、前記フィルタの長手方向に沿う長さが長い形状を有する[5]〜[7]いずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[9]
前記有色内容液は、120mPa・s以下の粘度を有する[1]〜[8]のいずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[10]
前記有色内容液は、前記香料成分と着色料とを含む[1]〜[9]のいずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[11]
前記通気度紙は、30%以上の不透明度を有する[1]〜[10]のいずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[12]
前記有色内容液の量/前記フィルタの断面積の値が、0.2μl/mm2以上である[1]〜[11]のいずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[13]
前記フィルタ部材は、中空部を挟んで互いに離間して配置された複数のフィルタ部材を備え、
前記中空部には、前記香料カプセルが配置され、
前記通気度紙は、前記中空部を跨ぎ前記複数のフィルタ部材の外側に巻かれて存在する[1]〜[12]のいずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。
[14]
前記フィルタ部材は、中空部を挟んで互いに離間して配置された複数のフィルタ部材を備え、
前記中空部には、前記香料カプセルが配置され、
前記香料カプセルは、押圧されると前記中空部を挟んで配置される前記フィルタ部材の一方に対して前記有色内容液を吐出し、
前記通気度紙は、前記有色内容液が吐出される一方の前記フィルタ部材の外側に巻かれて存在する[1]〜[13]のいずれか1つに記載のフィルタ付き喫煙物品。