(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記複数の無機絶縁膜は、多層構造の層間絶縁膜、ゲート絶縁膜、マルチバッファ層、及びアクティブバッファ層の少なくとも一つを含み、前記トレンチは、前記複数の無機絶縁膜の少なくとも一部を食刻して形成された、請求項1に記載の表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状で具現され、単に、本実施例は、本明細書の開示が完全なものとなるようにし、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇により定義されるだけである。
【0012】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本明細書が図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本明細書を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「〜だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0013】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0014】
位置関係についての説明である場合、例えば、「〜上に」、「〜上部に」、「〜下部に」、「〜隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0015】
素子または層が異なる素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0016】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0017】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
図面において示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために図示されたものであり、本明細書が図示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0018】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0019】
以下、添付の図面を参照して、本明細書に係る実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1及び
図2を参照して、本明細書の一実施例に係る表示装置100を説明する。
図1及び
図2に示された表示装置100は、画素領域AAと非画素領域NAとを含むことができる。
【0021】
非画素領域NAには、画素領域AAに配置される複数の信号ライン106それぞれに駆動信号を供給する複数のパッド122が形成される。ここで、信号ライン106は、スキャンラインSL、データラインDL、高電位電圧VDD供給ライン及び低電位電圧VSS供給ラインの少なくともいずれか一つを含むことができる。
【0022】
画素領域AAは、断絶領域DA及びホール領域HAをさらに含むことができる。
【0023】
ホール領域HAは、画素領域AA内に配置されるので、ホール領域HAは、画素領域AAに配置される複数のサブ画素SPにより囲まれ得る。ホール領域HAは、円形状を有するものと例示されているが、これに制限されず、多角形または楕円形状に形成されてもよい。即ち、ホール領域HAの形状は、対応するセンサモジュールの形状によって決定され得る。
【0024】
サブ画素SPは、発光ダイオード130を含むように構成される。サブ画素SPは、発光ダイオード130と、発光ダイオード130を独立的に駆動する画素駆動回路とを含むことができる。以下においては、発光ダイオード130として有機発光ダイオードを例に挙げて説明する。
【0025】
画素駆動回路は、スイッチングトランジスタTS、駆動トランジスタTD及びストレージキャパシタCstを含むことができる。
【0026】
スイッチングトランジスタTSは、スキャンラインSLにスキャンパルスが供給されるとターンオンされてデータラインDLに供給されたデータ信号をストレージキャパシタCst及び駆動トランジスタTDのゲート電極に供給する。
【0027】
駆動トランジスタTDは、駆動トランジスタTDのゲート電極に供給されるデータ信号に応答して高電位電圧VDD供給ラインから発光ダイオード130に供給される電流を制御することで発光ダイオード130の輝度を調節する。そして、スイッチングトランジスタTSがターンオフされてもストレージキャパシタCstに充電された電圧により駆動トランジスタTDは電流を供給して発光ダイオード130が発光を維持できる。
【0028】
トランジスタ150は、
図2に示されたように、アクティブバッファ層114上に配置されるアクティブ層154と、ゲート絶縁膜116を挟んでアクティブ層154と重畳されるゲート電極152と、多層構造の層間絶縁膜102上に形成されてアクティブ層154と接触するソース電極156及びドレイン電極158を含む。但し、これに制限されず、必要に応じてアクティブバッファ層114を省略することも可能である。
【0029】
アクティブ層154は、非晶質半導体物質、多結晶半導体物質及び酸化物半導体物質の少なくともいずれか一つで形成される。アクティブ層154は、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を含むことができる。チャネル領域は、ゲート絶縁膜116を挟んでゲート電極152と重畳され、ソース電極156及びドレイン電極158の間にチャネル領域を形成する。アクティブ層154のソース領域は、ゲート絶縁膜116及び多層構造の層間絶縁膜102を貫通するコンタクトホールを通してソース電極156と電気的に接続される。アクティブ層154のドレイン領域は、ゲート絶縁膜116及び多層構造の層間絶縁膜102を貫通するコンタクトホールを通してドレイン電極158と電気的に接続される。
【0030】
このようなアクティブ層154と基板101との間には、マルチバッファ層112を含む。マルチバッファ層112は、基板101に浸透した水分および/または酸素が拡散することを遅延させる。マルチバッファ層112上に配置され得るアクティブバッファ層114は、アクティブ層154を保護し、基板101から流入する多様な種類の欠陥を遮断する機能を果たすことができる。基板101は、例えば、第1ポリイミド基板101a、基板絶縁膜101b、及び第2ポリイミド基板101cからなり得る。但し、これに制限されない。アクティブバッファ層114及びゲート絶縁膜116は、アクティブ層に水素拡散を防止するためにSiOxで形成され得る。但し、これに制限されない。
【0031】
このようなマルチバッファ層112、アクティブバッファ層114及び基板101の少なくともいずれか一つは、多層構造として構成され得る。アクティブバッファ層114、マルチバッファ層112、ゲート絶縁膜116、多層構造の層間絶縁膜102を、水分遮断性能に優れた無機絶縁膜で形成できる。例えば、ゲート絶縁膜116、アクティブバッファ層114、マルチバッファ層112、多層構造の層間絶縁膜102を、SiNx及びSiOxのいずれか一つで形成できる。
【0032】
複数の信号ライン106を、トランジスタ150及びストレージキャパシタCstを形成する金属層と同じ金属層で形成できる。ゲート絶縁膜116、及び多層構造の層間絶縁膜102に複数の信号ライン106を提供し、高解像度パネル設計及びストレージキャパシタCstを形成できる。
【0033】
多層構造の層間絶縁膜102は、第1層間絶縁膜102a、第2層間絶縁膜102b、及び第3層間絶縁膜102cを含むことができる。但し、これに制限されず、層間絶縁膜102の個数は、パネル設計によって2層または4層以上のように変わり得る。
【0034】
複数の信号ライン106は、Al、Ag、Cu、Pb、Mo、Tiまたはこれらの合金を含む単層または多層構造になされ得る。
【0035】
発光ダイオード130は、トランジスタ150のドレイン電極158と接続されたアノード電極132と、アノード電極132上に形成される少なくとも一つの有機発光素子134と、低電位電圧VSS供給ラインに接続されるように有機発光素子134上に形成されたカソード電極136とを含む。ここで、低電位電圧VSS供給ラインは、高電位電圧VDDより相対的に低い低電位電圧VSSを供給する。
【0036】
アノード電極132を、トランジスタ150上に配置されるオーバーコーティング層104を貫通する画素コンタクトホールを通して露出されたトランジスタ150のドレイン電極158と電気的に接続する。ここで、トランジスタ150は、駆動トランジスタTDであってよい。各サブ画素SPのアノード電極132は、バンク−スペーサー層138により露出されるようにオーバーコーティング層104上に配置される。オーバーコーティング層104は、平坦化層とも称される。バンク−スペーサー層138は、バンクおよび/またはスペーサーの機能を果たすように構成された層を称し得、ハーフトーン露光工程を通してバンクとスペーサーの高さに差が生じるように形成できる。ただし、これに制限されない。
【0037】
このようなアノード電極132が背面発光型電界発光表示装置に適用される場合、アノード電極132は、インジウム−チン−オキサイド(ITO)またはインジウム−ジンク−オキサイド(IZO)のような透明導電膜からなる。また、アノード電極132が前面発光型電界発光表示装置に適用される場合、アノード電極132を、透明導電膜及び反射効率の高い不透明導電膜を含む多層構造とできる。透明導電膜としては、インジウム−チン−オキサイド(ITO)またはインジウム−ジンク−オキサイド(IZO)のような仕事関数値が比較的に大きな材質で形成でき、不透明導電膜としては、Al、Ag、Cu、Pb、Mo、Tiまたはこれらの合金を含む単層または多層構造で形成できる。例えば、アノード電極132を、透明導電膜、不透明導電膜及び透明導電膜が順次に積層された構造に形成できる。
【0038】
有機発光素子134は、アノード電極132上に正孔輸送層、発光層、電子輸送層の順にまたは逆順に積層されて形成され得る。有機発光素子134は、画素領域AAの前面に形成される共通層及び特定サブ画素SPの色相表現のためにアノード電極132上にのみパターニングされた発光層を含められる。
【0039】
カソード電極136は、有機発光素子134を挟んでアノード電極132と対向するように有機発光素子134及びバンク−スペーサー層138の上部面及び側面上に形成される。
【0040】
封止部140は、外部の水分や酸素に対して脆弱な発光ダイオード130に外部の水分や酸素が浸透することを遮断する。このために、封止部140は、複数の無機封止層142、146と、複数の無機封止層142、146の間に配置される異物補償層144を備え、無機封止層146が最上層に配置されるようにする。例えば、封止部140は、少なくとも一つの無機封止層と少なくとも一つの異物補償層を含むように構成され得る。本明細書においては、第1及び第2無機封止層142、146の間に異物補償層144が配置される封止部140の構造を例に挙げて説明する。ただし、これに制限されるものではない。
【0041】
第1無機封止層142は、カソード電極136上に形成される。このような第1無機封止層142は、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)、酸化窒化シリコン(SiON)または酸化アルミニウム(Al
2O
3)のような低温蒸着が可能な無機封止材質で形成される。これによって、第1無機封止層142が低温雰囲気で蒸着されるので、第1無機封止層142の蒸着工程時、高温雰囲気に脆弱な有機発光素子134を保護できる。
【0042】
第2無機封止層146は、異物補償層144の上部面及び側面と、異物補償層144により露出された第1無機封止層142の上部面を覆うように形成される。これによって、第1及び第2無機封止層142、146により異物補償層144の上下側面が密閉されるので、外部の水分や酸素が異物補償層144に浸透するか、異物補償層144内の水分や酸素が発光ダイオード130に浸透することを最小化または遮断する。このような第2無機封止層146は、窒化シリコン(SiNx)、酸化シリコン(SiOx)、酸化窒化シリコン(SiON)または酸化アルミニウム(Al
2O
3)のような無機絶縁材質で形成される。
【0043】
異物補償層144は、電界発光表示装置の反りによる各層間の応力を緩和させる緩衝の役割を果たし、平坦化性能を強化する。また、異物補償層144は、異物によりクラックが発生することを防止するように無機封止層142、146より厚く形成される。異物補償層144は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリエチレンまたはシリコンオキシカーボン(SiOC)のような有機絶縁材質で形成される。
【0044】
このような異物補償層144の形成時、異物補償層144の流動性を制限するための外部ダム128及び内部ダム108が形成される。
【0045】
少なくとも一つの外部ダム128を、
図1に示されたように、サブ画素SPが配置される画素領域AAを完全に囲むように形成するか、画素領域AAと非画素領域NAとの間に形成してもよい。複数のパッド122が配置される非画素領域NAが基板101の一側に配置される場合、外部ダム128を、基板101の一側にのみ配置できる。複数のパッド122が配置される非画素領域NAが基板101の両側に配置される場合、外部ダム128を、基板101の両側に配置できる。外部ダム128が複数個配置される場合、外部ダム128は、所定間隔で互いに離隔され、異物補償層144が一つの外部ダム128を氾濫するとき、離隔されて配置された他の外部ダム128が氾濫された異物補償層144を追加して塞ぐことができる。上述した外部ダム128の多様な構造により、非画素領域NAに異物補償層144が拡散することを防ぐことができる。
【0046】
少なくとも一つの内部ダム108は、ホール領域HAに配置される基板ホール120を完全に囲むように配置される。内部ダム108が複数配置される場合、内部ダム108は、所定間隔で離隔されて配置される。このような内部ダム108を、外部ダム128と同様に、単層または多層構造108a、108bに形成できる。例えば、内部ダム108及び外部ダム128それぞれは、オーバーコーティング層104、バンク−スペーサー層138の少なくともいずれか一つと同じ材質で同時に形成されるので、マスク追加工程及びコスト上昇を防止できる。このような内部ダム108により、水分浸透経路として利用され得る異物補償層144がホール領域HAに拡散することを防止できる。ここで、有機発光素子134は、内部ダム108上に配置される。これは、有機発光素子134が画素領域AAの形成時、画素領域AAの前面に蒸着されるからである。これとは異なり、外部ダム128の上面では、有機発光素子134が除去される。
【0047】
有機発光素子134は、水分透湿に対して非常に脆弱であるため、基板ホール120がホール領域HAから画素領域AAまでの水分透湿経路となって発光ダイオード130まで水分を伝達してしまい、不良が発生してしまうことがある。
【0048】
断絶領域DAは、ホール領域HAと画素領域AAとの間に配置される。言い換えれば、断絶領域DAは、ホール領域HAの外側を囲むように構成される。断絶領域DAには、内部ダム108及び少なくとも一つの断絶構造物110を配置できる。
【0049】
断絶構造物110は、内部ダム108と基板ホール120との間に配置される。言い換えれば、断絶構造物110は、ホール領域HAの外側を囲むように構成される。断絶構造物110は、軒部110a及びトレンチ110bを含むように構成される。
【0050】
軒部110aは、オーバーコーティング層104、バンク−スペーサー層138の少なくとも一つと同じ材質でオーバーコーティング層104、バンク−スペーサー層138が形成される時に共に形成され得る。言い換えれば、軒部110aを、内部ダム108が形成される時に同時に形成できるので、マスク追加工程及びコスト上昇を防止する効果がある。軒部110aは、トレンチ110bの上部に突出したオーバーハングを有するように構成される。軒部110aを、トレンチ110bの少なくとも一側面に配置できる。例えば、軒部110aを、ホール領域HAに隣接したトレンチ110bの上部に配置できる。例えば、軒部110aを、画素領域AAに隣接したトレンチ110bの上部に配置できる。例えば、軒部110aを、画素領域AA及びホール領域HAに隣接したトレンチ110bの上部両側に互いに離隔して配置できる。
図2を参照すると、断絶構造物110の軒部110aは、トレンチ110bの両側に配置された実施例で例示される。但し、これに制限されない。トレンチ110bと重畳する軒部110aは、所定のテーパ角度θを有するように構成される。例えば、テーパ角度θは、10°〜90°であってよい。但し、これに制限されない。
【0051】
トレンチ110bは、軒部110aの下側に形成される。即ち、軒部110aの下にトレンチ110bを形成できる。トレンチ110bは、基板101とオーバーコーティング層104との間に配置されるマルチバッファ層112、アクティブバッファ層114、ゲート絶縁膜116及び多層構造の層間絶縁膜102の少なくとも一つを食刻して形成される。
【0052】
トレンチ110bは、軒部110aの形成後に形成されたことを特徴とし、トレンチ110bは、有機発光素子134の形成前に形成されたことを特徴とする。上述した構成によれば、有機発光素子134および/またはカソード電極136が軒部110aとトレンチ110bによって断絶される効果がある。
【0053】
具体的に説明すると、オーバーハングを有する軒部110aとトレンチ110bを含む断絶構造物110により、有機発光素子134及びカソード電極136の形成時、有機発光素子134及びカソード電極136は、断絶構造物110によって連続性を有することなく断絶される効果がある。
【0054】
図2を参照すると、トレンチ110bの内部に断絶された有機発光素子134及びカソード電極136が示されている。これによって、外部からの水分がホール領域HA付近に配置される有機発光素子134に沿って浸透しても断絶構造物110により画素領域AAに流入することを遮断または遅延させることができる効果がある。また、ホール領域HA付近に配置されるカソード電極136に沿って静電気が流入しても断絶構造物110により画素領域AAに静電気が拡散することを遮断できる効果がある。
【0055】
例えば、トレンチ110bから突出した軒部110aそれぞれのオーバーハングの幅X1、X2は、所定の幅を有するように構成される。それぞれのオーバーハングの幅X1、X2は、トレンチ110bの側面から約0.1μm以上突出し得る。仮に、軒部110aのオーバーハングの幅X1、X2がトレンチ110bの側面から0.1μm未満に突出すると、有機発光素子134及びカソード電極136の形成時、有機発光素子134及びカソード電極136が完全に断絶されないことがある。これによって、有機発光素子134に沿って画素領域AAに水分透湿または静電気発生等の問題が発生し得る。
【0056】
例えば、内側軒部と外側軒部の離隔距離X3は、0.1μm以上であってよい。仮に、内側軒部と外側軒部の離隔距離X3が0.1μm未満である場合、有機発光素子134及びカソード電極136の形成時、有機発光素子134及びカソード電極136が完全に断絶されないことがある。これによって、有機発光素子134に沿って画素領域AAに水分透湿または静電気発生等の問題が発生し得る。
【0057】
例えば、トレンチ110bの深さYは、所定の深さを有するように構成される。トレンチ110bの深さは、少なくとも0.1μm以上であってよい。仮にトレンチ110bの深さYが0.1μm未満である場合、有機発光素子134及びカソード電極136が完全に断絶されないことがある。これによって、有機発光素子134に沿って画素領域AAに水分透湿または静電気発生等の問題が発生し得る。
【0058】
例えば、トレンチ110bの幅は、軒部110aそれぞれのオーバーハングの幅X1、X2と軒部110a間の離隔距離X3の和を有し得る。ただし、これに制限されるものではない。
【0059】
例えば、外側軒部のオーバーハングの幅X1と内側軒部のオーバーハングの幅X2は、互いに同一または異なり得る。
【0060】
加えて説明すると、有機発光素子134の断絶有無がカソード電極136の断絶有無よりさらに重要であるため、断絶構造物110は、有機発光素子134の断絶有無が優先するように設計されなければならない。
【0061】
トレンチ110bの内部は、無機封止層によって密封されるように構成される。
図2を参照すると、トレンチ110bの内部には、断絶された有機発光素子134と断絶されたカソード電極136が配置されている。トレンチ110bの内部の残りの領域は、第1無機封止層142によって密封されるため、水分透湿を遮断できる効果がある。
【0062】
基板ホール120は、基板101及び基板101上の複数の無機絶縁膜を貫通するように形成される。例えば、基板ホール120は、ホール領域HA及びその周辺領域の無機絶縁膜112、114、116、102、有機発光素子134、カソード電極136及び無機封止層142、146を貫通して基板101の上部面を露出させるように形成される。
【0063】
図3を参照して、本明細書の他の実施例に係る表示装置200を説明する。
【0064】
本明細書の他の実施例に係る表示装置200は、本明細書の一実施例に係る表示装置100と比較するとき、断絶構造物210を除けば実質的に同一であるため、以下においては、単に説明の便宜のために重複説明を省略する。
【0065】
本明細書の他の実施例に係る表示装置200は、断絶構造物210を含むように構成される。断絶構造物210は、軒部210aとトレンチ210bとを含むように構成される。
【0066】
軒部210aは、トレンチ210bの一側面に配置され得る。
図3には、例示的に軒部210aをトレンチ210bの外側に配置したが、トレンチ210bの内側に配置することも可能である。トレンチ210bの内部は、無機封止層によって密封されるように構成される。トレンチ210bの内部には、断絶された有機発光素子134と断絶されたカソード電極136が配置されている。仮に本明細書の他の実施例に係る断絶構造物210の離隔距離X3が本明細書の一実施例に係る断絶構造物110の離隔距離X3と同一であれば、軒部210aを一側面にのみ形成できるため、断絶構造物210の幅を相対的にさらに低減できる効果がある。従って、断絶領域DAの幅を低減する効果がある。
【0067】
図4を参照して、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置300を説明する。
【0068】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置300は、本明細書の一実施例に係る表示装置100と比較すると、断絶構造物310を除いて実質的に同一であるため、以下においては、単に説明の便宜のために重複説明を省略する。
【0069】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置300は、断絶構造物310を含むように構成される。断絶構造物310は、軒部310aとトレンチ310bとを含むように構成される。
【0070】
トレンチ310bは、基板101とオーバーコーティング層104との間に配置されるマルチバッファ層112、アクティブバッファ層114、ゲート絶縁膜116及び多層構造の層間絶縁膜102を全て食刻して形成され得る。即ち、断絶構造物310のトレンチ310bは、基板101の上面を露出するように食刻して形成され得る。上述した構成によれば、トレンチ310bの深さYを深くすることができる長所がある。具体的に、本明細書のまた他の実施例に係るトレンチ310bの深さYが深くなるほど、本明細書の一実施例に係るトレンチ110bより相対的に有機発光素子134及びカソード電極136の断線が容易になる効果がある。また、マルチバッファ層112、アクティブバッファ層114、ゲート絶縁膜116及び多層構造の層間絶縁膜102は無機絶縁膜であり、同じ食刻工程でトレンチ310bを形成する効果がある。加えて説明すると、第2ポリイミド基板101cの食刻のためには、さらなる工程を必要とする。しかし、多層構造の層間絶縁膜102からマルチバッファ層112までは単一食刻工程でトレンチ310bを形成する効果がある。
【0071】
図5を参照して、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置400を説明する。
【0072】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置400は、本明細書の一実施例に係る表示装置100と比較すると、断絶構造物410を除いて実質的に同一であるため、以下においては、単に説明の便宜のために重複説明を省略する。
【0073】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置400は、断絶構造物410を含むように構成される。断絶構造物410は、軒部410aとトレンチ410bとを含むように構成される。断絶構造物410は、エッチストッパー410cをさらに含むように構成される。
【0074】
エッチストッパー410cは、複数の信号ライン106のうち一つと同じ金属層で形成され得る。
【0075】
エッチストッパー410cは、必要なトレンチ410bの深さYによって選択され得る。
図5を参照すると、複数の信号ライン106が複数の無機絶縁膜上に配置されている。ここで、トレンチ410bの深さYを調節するために上側に配置された信号ラインをエッチストッパーとして使用することができ、または、下側に配置された信号ラインをエッチストッパーとして使用することができる。エッチストッパー410cは、軒部410a及びトレンチ410bに沿って形成されたことを特徴とする。即ち、軒部410a及びトレンチ410bの形状が平面基準に円形である場合、エッチストッパー410cも円形に形成される。エッチストッパー410cの断面の幅は、トレンチ410bの断面の幅より広く形成される。例えば、エッチストッパー410cの断面の幅は、軒部のオーバーハングの幅X1、X2及び軒部410aの離隔距離X3の和よりさらに広く形成される。また、エッチストッパー410cは、トレンチ410bより外側にさらに突出して形成される。上述した構成によれば、製造工程時、エッチストッパー410cは、トレンチ410bの深さYを容易に調節でき、追加工程が発生しない効果がある。
【0076】
図6を参照して、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置500を説明する。
【0077】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置500は、本明細書の一実施例に係る表示装置100と比較するとき、断絶構造物510を除けば実質的に同一であるため、以下においては、単に説明の便宜のために重複説明を省略する。
【0078】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置500は、断絶構造物510を含むように構成される。断絶構造物510は、軒部510aとトレンチ510bとを含むように構成される。
【0079】
軒部510aは、少なくとも二つのオーバーハングのテーパ角度を有するように構成される。
図6を参照すると、トレンチ510bに対応する軒部510aは、第1テーパ角度θ1及び第2テーパ角度θ2を有するように構成される。
【0080】
第1テーパ角度θ1は、第2テーパ角度θ2より小さいことを特徴とする。そして、第2テーパ角度θ2は、90°以下であってよい。上述した構成によれば、軒部510aの第2テーパ角度θ2が第1テーパ角度θ1よりさらに大きくなるため、軒部510aの末端の厚さがさらに厚くなる効果がある。従って、軒部510aのオーバーハング上に有機発光素子134及びカソード電極136が形成されるとき、有機発光素子134及びカソード電極136の断線をさらに容易にすることができ、オーバーハングの末端が厚くなるにつれ軒部510aの構造がさらに丈夫になる効果がある。
【0081】
図7を参照して、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置600を説明する。
【0082】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置600は、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置500と比較するとき、断絶構造物610を除けば実質的に同一であるため、以下においては、単に説明の便宜のために重複説明を省略する。
【0083】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置600は、断絶構造物610を含むように構成される。断絶構造物610は、軒部610aとトレンチ610bとを含むように構成される。
【0084】
軒部610aは、少なくとも三つのオーバーハングのテーパ角度を有するように構成される。
図7を参照すると、トレンチ610bに対応する軒部610aは、第1テーパ角度θ1、第2テーパ角度θ2及び第3テーパ角度θ3を有するように構成される。
【0085】
第1テーパ角度θ1は、第3テーパ角度θ3より小さいことを特徴とする。そして、第3テーパ角度θ3は、90°以下であってよい。第2テーパ角度θ2は、第1テーパ角度θ1及び第3テーパ角度θ3より小さい。上述した構成によれば、軒部610aの第3テーパ角度θ3が第1テーパ角度θ1よりさらに大きくなるため、軒部610aの末端がさらに厚くなる効果がある。また、第2テーパ角度θ2が第1テーパ角度θ1及び第3テーパ角度θ3より小さいため、オーバーハングの末端を相対的に厚く維持しながら突出させる効果がある。従って、軒部610aのオーバーハング上に有機発光素子134及びカソード電極136を形成するとき、有機発光素子134及びカソード電極136の断線をさらに容易にすることができ、オーバーハングの末端が厚くなるにつれ軒部610aの構造がさらに丈夫になる効果がある。
【0086】
図8を参照して、本明細書のまた他の実施例に係る表示装置700を説明する。
【0087】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置700は、本明細書の一実施例に係る表示装置100と比較すると、断絶構造物710の個数を除いて実質的に同一であるため、以下においては、単に説明の便宜のために重複説明を省略する。
【0088】
本明細書のまた他の実施例に係る表示装置700は、複数の断絶構造物710を含むように構成される。複数の断絶構造物710の個数は少なくとも二つ以上であり、例えば、2個〜20個であってよい。複数の断絶構造物710を、互いに離隔して配置し、外側の断絶構造物710は内側の断絶構造物710を囲む形状を有する。上述した構成によれば、有機発光素子134の断絶性能を向上する効果がある。また、それぞれの断絶構造物710は、本明細書において開示した多様な実施例の断絶構造物のうちの一部を選択的に組み合わせて実施できる。
【0089】
本明細書の多様な実施例に係る表示装置は、ホール領域にカメラ、スピーカ、フラッシュライト光源または指紋センサのような生体認識センサ等を備える電子部品を配置できる。カメラモジュールは、カメラレンズとカメラ駆動部とを含むことができる。本明細書の多様な実施例に係る表示装置上には、カバーガラスを配置できる。カバーガラスの下には、偏光板を配置できる。カメラモジュールが画素領域内に配置されることで表示装置の非画素領域を低減できる。
【0090】
以上の説明は、本明細書を例示的に説明したものに過ぎず、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者によって本明細書の技術的思想から外れない範囲で多様な変形が可能であるだろう。従って、本明細書の明細書に開示された実施例は、本明細書を限定するものではない。本明細書の範囲は、下記の特許請求の範囲により解釈されるべきであり、それと均等な範囲内にある全ての技術も本明細書の範囲に含まれるものと解釈すべきである。
【解決手段】ホール領域HAを囲む断絶領域DAを含む画素領域AAを含む基板101、画素領域AA及び断絶領域DAに形成された有機発光素子134、有機発光素子134の下部に配置された複数の無機絶縁膜、断絶領域DAに配置され、ホール領域HAを囲む断絶構造物110、及び断絶領域DAに配置され、断絶構造物110を囲む内部ダム108を含み、断絶構造物110は、内部ダム108と同時に形成された軒部110a及び軒部110aの下部に配置された複数の無機絶縁膜を食刻して形成されたトレンチ110bを含み、断絶構造物110は、軒部110a及びトレンチ110b構造によって所定のオーバーハング及び所定の深さを有するように構成された表示装置100。