【文献】
伊原力也,“Case Study 3 サッポロビール(株)コーポレートサイト/スマートフォン対応におけるコンテンツ選択と集中”,Web Designing,日本,(株)毎日コミュニケーションズ,2011年 9月 1日,第11巻, 第9号,pp.056〜057
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
飲食店で飲食する際には、飲料を注文することができる。飲料には多様な銘柄があり、飲食する際に好みの銘柄の飲料を飲むことができるかどうかは飲食する者にとって重要な要素である。ところが、日時、参加人数及び予算に基づいて飲食店を検索して予約をした場合、予約した店に所望の飲料がなく、参加者が不満を抱く場合があるという問題が生じていた。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、所望の飲料を提供する店舗に関する情報を得やすくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様の情報提供装置は、店舗名情報を提供する情報提供装置であって、複数の登録店舗名それぞれと一以上の登録飲料名とを関連付けて記憶する記憶部と、前記情報提供装置と通信可能な情報端末において入力された飲料名を示す飲料名情報を取得する情報取得部と、前記飲料名情報が示す飲料名に対応する前記登録飲料名に関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定する特定部と、前記特定部が特定した前記登録店舗名を示す前記店舗名情報を前記情報端末に提供する情報提供部と、を有する。
【0007】
前記記憶部は、前記登録店舗名と、前記登録飲料名の産地名と、を関連付けて記憶し、前記情報取得部は、前記情報端末において入力された産地名を示す産地名情報をさらに取得し、前記特定部は、前記産地名情報が示す産地名にさらに関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定してもよい。
【0008】
前記記憶部は、前記登録店舗名と、前記登録飲料名の生産年と、を関連付けて記憶し、前記情報取得部は、前記情報端末において入力された生産年を示す生産年情報をさらに取得し、前記特定部は、前記生産年情報が示す生産年にさらに関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定してもよい。
【0009】
複数の登録店舗名それぞれと一以上の登録料理名とを関連付けて記憶し、前記情報取得部は、前記情報端末において入力された料理名を示す料理名情報をさらに取得し、前記特定部は、前記料理名情報が示す料理名に対応する前記登録料理名にさらに関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定してもよい。
【0010】
前記記憶部は、前記登録料理名と、当該登録料理名に係る料理が提供される期間を示す登録期間とを関連付けて記憶し、前記特定部は、前記情報取得部が前記料理名情報を取得した時点を含む前記登録期間に関連付けて前記記憶部に記憶されており、かつ前記料理名情報が示す料理名に対応する前記登録料理名に関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定してもよい。
【0011】
前記記憶部は、前記登録飲料名と、一以上の登録料理名と、を関連付けて記憶し、前記特定部は、前記情報取得部が取得した前記飲料名情報が示す飲料名に対応する前記登録飲料名に関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録料理名を特定し、前記情報提供部は、前記特定部が特定した前記店舗名情報とともに、前記特定部が特定した前記登録料理名を示す情報を前記情報端末に提供してもよい。
【0012】
前記記憶部は、時期と推奨料理名とが関連付けられた第1データベースと、料理名と推奨飲料とが関連付けられた第2データベースと、前記登録店舗名と、店舗で提供可能な飲料銘柄と、店舗で提供可能な料理名とが関連付けられた店舗データベースと、を記憶し、前記情報取得部は、前記飲料名情報として飲料の種類を示す情報を取得し、前記特定部は、前記情報取得部が前記飲料名情報を取得した時点が含まれる前記時期に前記第1データベースにおいて関連付けられた前記推奨料理名を特定し、前記第2データベースにおいて、前記飲料名情報が示す種類の飲料のうち、特定した前記推奨料理名に関連付けられた前記推奨飲料を特定し、前記店舗データベースにおいて、前記推奨飲料に対応する飲料銘柄に関連付けられた前記登録店舗名を特定し、前記情報提供部は、前記特定部が特定した前記登録店舗名を示す店舗名情報を前記情報端末に提供してもよい。
【0013】
本発明の第2の態様の情報提供方法は、店舗名情報を提供するコンピュータが実行する情報提供方法であって、前記コンピュータと通信可能な情報端末において入力された飲料名を示す飲料名情報を取得するステップと、複数の登録店舗名それぞれと一以上の登録飲料名とを関連付けて記憶する記憶部を参照することにより、前記飲料名情報が示す飲料名に対応する前記登録飲料名に関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定するステップと、特定した前記登録店舗名を示す前記店舗名情報を前記情報端末に提供するステップと、を有する。
【0014】
本発明の第3の態様の情報提供システムは、店舗名情報を提供する情報提供装置と、前記情報提供装置から前記店舗名情報の提供を受ける情報端末と、を備える。前記情報提供装置は、複数の登録店舗名それぞれと一以上の登録飲料名とを関連付けて記憶する記憶部と、前記情報提供装置と通信可能な情報端末において入力された飲料名を示す飲料名情報を取得する情報取得部と、前記飲料名情報が示す飲料名に対応する前記登録飲料名に関連付けて前記記憶部に記憶された前記登録店舗名を特定する特定部と、前記特定部が特定した前記登録店舗名を示す前記店舗名情報を前記情報端末に提供する情報提供部と、を有し、前記情報端末は、前記情報端末のユーザが入力した前記飲料名を示す前記飲料名情報を前記情報提供装置に送信する送信部と、前記情報提供装置から受信した前記店舗名情報を表示する表示部と、を有する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、所望の飲料を提供する店舗に関する情報を得やすくなるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[情報提供システムSの概要]
図1は、情報提供システムSの概要を示す図である。情報提供システムSは、レストラン又は居酒屋のような飲食店を検索するためのシステムである。情報提供システムSは、飲食店を探しているユーザUが、自身が飲みたい飲料を指定することにより、指定された飲料が提供される飲食店に関する情報をユーザUに提供することを特徴としている。
【0018】
情報提供システムSは、情報提供装置1と、複数のユーザ端末2と、複数の店舗端末3と、を備える。情報提供装置1は、例えばサーバであり、飲食店に関する情報をユーザUに提供する。情報提供装置1は、ネットワークN又は無線通信回線Wを介して複数のユーザ端末2及び複数の店舗端末3と各種のデータを送受信する。ネットワークNは、例えばインターネット又は携帯電話網を含む。無線通信回線Wは、例えばWi−Fi(登録商標)である。
【0019】
ユーザ端末2及び店舗端末3は、通信機能及び表示機能を有する情報端末であり、例えばスマートフォン、タブレット又はコンピュータである。ユーザ端末2は、飲食店を探しているユーザUが使用する端末である。店舗端末3は、情報提供装置1に店舗名を登録する飲食店の管理者又は従業員(以下、「従業員」という)が使用する端末である。
【0020】
図1を参照しながら、情報提供システムSの基本動作について説明する。まず、情報提供装置1に店舗名を登録したい飲食店の従業員は、店舗端末3を用いて、店舗に関する各種の情報(以下、「店舗情報」という)を情報提供装置1に送信する。店舗情報は、店舗名、店舗の所在地、店舗で提供している料理及び飲料に関する情報である。従業員は、例えば、店舗に付与されたログインID及びパスワードを店舗端末3に表示される店舗情報登録画面において入力することで、店舗情報を新規に登録したり更新したりすることができる。
【0021】
一方、飲食店を探すユーザUは、ユーザ端末2において、店舗を検索するための各種の条件(以下、「検索条件」という)を入力する。ユーザUは、例えば、ユーザUに付与されたログインID及びパスワードをユーザ端末2に表示される店舗検索画面において入力することで検索条件を入力することができる。
【0022】
図2は、店舗検索画面の一例を示す図である。
図2に示す例においては、検索条件として、飲料名、飲料の生産年、及び店舗の地域を入力する画面が表示されている。ユーザUが、検索条件の一つとして飲料名を入力すると、ユーザ端末2は、飲料名を示す飲料名情報を情報提供装置1に送信する。
図2に示す例においては、飲料名として飲料の銘柄が入力されているが、飲料名として、ワイン、日本酒又はビールといった飲料の種類が入力されてもよい。情報提供装置1は店舗で提供される飲料名が登録されたデータベースを参照することにより、ユーザ端末2から受信した飲料名情報が示す飲料を提供できる店舗を抽出し、抽出した店舗の名称を示す店舗名情報をユーザ端末2に送信する。なお、ユーザ端末2は、検索条件として、店舗を利用する日時、予算及び希望する料理名等をさらに入力できる画面を表示してもよい。料理名は料理の名称であってもよく、料理の種類(日本料理、フランス料理等)であってもよい。
【0023】
ユーザ端末2は、情報提供装置1から受信した店舗名情報が示す店舗名を表示する。
図3は、店舗名が表示された画面の一例を示す図である。ユーザ端末2は、表示された店舗名にユーザUがタッチすると、店舗に関する詳細な情報を表示する。ユーザ端末2は、「予約」ボタンにユーザUがタッチすると、選択された店舗を予約するための画面を表示させる。
以下、情報提供装置1及びユーザ端末2の構成と動作の詳細を説明する。
【0024】
[情報提供装置1及びユーザ端末2の構成]
図4は、情報提供装置1及びユーザ端末2の構成を示す図である。情報提供装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を有する。制御部13は、情報取得部131と、特定部132と、情報提供部133と、を有する。
【0025】
通信部11は、ネットワークNを介してユーザ端末2及び店舗端末3と各種のデータを送受信するための通信インターフェースを有する。通信部11は、ユーザ端末2又は店舗端末3から受信したデータを情報取得部131に入力する。また、通信部11は、情報提供部133から入力されたデータをユーザ端末2又は店舗端末3に送信する。
【0026】
記憶部12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶媒体を含む。記憶部12は、制御部13が実行するプログラムを記憶する。また、記憶部12は、複数の登録店舗名それぞれと一以上の登録飲料名とを関連付けて記憶する。記憶部12は、制御部13が店舗の検索に用いる各種のデータベースとして、店舗データベース121、第1データベース122及び第2データベース123を記憶している。店舗データベース121、第1データベース122及び第2データベース123の詳細については後述する。
【0027】
制御部13は、例えばCPU(Central Processing Unit)を有しており、記憶部12に記憶されたプログラムを実行することにより、情報取得部131、特定部132及び情報提供部133として機能する。情報取得部131、特定部132及び情報提供部133の詳細については後述する。
【0028】
続いて、ユーザ端末2について説明する。ユーザ端末2は、通信部21と、表示部22と、操作部23と、記憶部24と、制御部25と、を有する。制御部25は、受信部251と、送信部252と、を有する。
【0029】
通信部21は、ネットワークNを介して情報提供装置1と各種のデータを送受信するための通信インターフェースを有する。通信部21は、情報提供装置1から受信したデータを受信部251に入力する。また、送信部252から入力されたデータを情報提供装置1に送信する。
【0030】
表示部22は、受信部251が情報提供装置1から受信した情報を表示するためのディスプレイである。表示部22は、例えば、ユーザUが店舗を検索するために必要な情報を入力するための画面を表示したり、情報提供装置1から提供された店舗名情報を表示したりする。
【0031】
操作部23は、ユーザUによるデータの入力操作を受け付けるためのデバイスである。操作部23は、例えば表示部22に重ねて設けられたタッチパネルを含んでいる。操作部23は、ユーザUにより入力されたデータを送信部252に通知する。
【0032】
記憶部24は、ROM及びRAMを含む記憶媒体である。記憶部24は、制御部25が実行するプログラムを記憶している。
【0033】
制御部25は、例えばCPUを含んでおり、記憶部24に記憶されたプログラムを実行することにより、受信部251及び送信部252として機能する。受信部251は、情報提供装置1が送信した店舗名情報を受信し、受信した店舗名情報を表示部22に表示させる。送信部252は、ユーザ端末2のユーザUが入力した飲料名を示す飲料名情報を情報提供装置1に送信する。
以下、情報提供装置1の詳細について説明する。
【0034】
[情報提供装置1が有するデータベースの例]
図5は、店舗データベース121の一例を示す図である。店舗データベース121は、飲料銘柄(登録飲料名)と、当該飲料銘柄の飲料を提供する登録店舗名とが関連付けられたデータベースである。以下の説明において、データベースに登録された店舗名を「登録店舗名」という場合がある。
図5に示す店舗データベース121においては、店舗名と、店舗のエリアと、店舗で提供可能な飲料に関する情報とが関連付けられている。飲料に関する情報には、飲料名と、飲料の種類と、飲料の産地と、飲料の生産年とが含まれている。
【0035】
図5に示す例では、飲料がワインである場合を例示しているが、飲料は、日本酒、ビール、ウイスキー、ブランデー、焼酎、カクテル、ノンアルコール飲料等であってもよい。
図5においては、飲料の種類としてブドウの品種が示されているが、飲料の特定に用いられる情報であれば、他の情報であってもよい。また、産地として国名が登録されているが、国の中の地域の名称が登録されていてもよい。
【0036】
店舗データベース121は、店舗名と、各店舗において提供される料理名とが関連付けられたデータベースであってもよい。
図6は、登録店舗名と、各店舗において提供される料理名と、料理が提供される時期と、が関連付けられた店舗データベース121の例を示す図である。記憶部12は、店舗データベース121として、
図5に示すデータベースと
図6に示すデータベースの両方を記憶していてもよい。
【0037】
記憶部12は、登録店舗名と、登録飲料名と、一以上の登録料理名と、を関連付けて記憶してもよい。すなわち、店舗データベース121が、登録店舗名と、店舗で提供可能な飲料銘柄と、店舗で提供可能な料理名とが関連付けられたデータベースであってもよい。
【0038】
図7は、第1データベース122の一例を示す図である。第1データベース122は、時期と推奨料理名とが関連付けられたデータベースである。このように、記憶部12は、登録料理名と、当該登録料理名に係る料理が提供される期間を示す登録期間とを関連付けて記憶してもよい。
図7に示す第1データベース122においては、四季のそれぞれの時期と推奨料理名とが関連付けられている。
図7に示すように、推奨料理名として、料理の種類が時期に関連付けられていてもよい。登録期間は、四季に限られず、年月日情報を含んでもよい。
【0039】
図8は、第2データベース123の一例を示す図である。第2データベース123は、料理名と推奨飲料とが関連付けられたデータベースである。
図8に示す第2データベース123においては、料理名と推奨飲料銘柄とが関連付けられている。
図8においては、それぞれの料理に一つの推奨飲料銘柄が関連付けられているが、それぞれの料理に複数の推奨飲料銘柄が関連付けられていてもよい。また、料理名と推奨飲料の属性とが関連付けられていてもよい。飲料の属性は、飲料の味に影響する性質であり、飲料がワインの場合は、赤、ロゼ、白といった色、又はブドウの種類等であり、飲料が日本酒の場合は、日本酒度、又は原料米の種類等である。
【0040】
[制御部13の動作]
以下、制御部13が有する情報取得部131、特定部132及び情報提供部133の動作について詳細に説明する。
情報取得部131は、通信部11を介して、情報提供装置1と通信可能なユーザ端末2において入力された飲料名を示す飲料名情報を取得する。情報取得部131は、取得した飲料名情報を特定部132に入力する。なお、飲料名情報は、飲料の銘柄を示す情報であってもよく、ワイン、日本酒又はビールといった飲料の種類を示す情報であってもよい。
【0041】
特定部132は、情報取得部131から入力された飲料名情報が示す飲料名に対応する登録飲料名に関連付けて記憶部12に記憶された登録店舗名を特定する。具体的には、特定部132は、記憶部12に記憶された店舗データベース121を参照し、店舗データベース121において、飲料名情報が示す飲料名と同一又は類似の飲料名が登録飲料名として関連付けられている一以上の登録店舗名を抽出する。特定部132は、飲料名情報が示す飲料名が登録飲料名と完全に一致していない場合であっても、登録飲料名のうち所定の割合(例えば90%)の文字が一致しており、登録飲料名と類似していると判定される場合、店舗データベース121において当該登録飲料名に関連付けられた登録店舗名を抽出する。特定部132は、特定した登録店舗名を情報提供部133に入力する。
【0042】
情報提供部133は、通信部11を介して、特定部132が特定した登録店舗名を示す店舗名情報をユーザ端末2に提供することにより、ユーザUが入力した飲料を提供可能な店舗名をユーザ端末2に表示させる。情報提供部133は、特定部132が複数の登録店舗名を特定した場合、複数の登録店舗名を含む店舗名情報をユーザ端末2に送信する。
【0043】
以上が情報提供装置1の基本的な機能であるが、情報提供装置1は、飲料を特定するために、飲料名の他に、産地、原材料、生産年及び料理との相性等のさまざまな要素を使用することもできる。例えば飲料がワインである場合、産地、ブドウの種類及び生産年によって味が異なる。また、ワインの銘柄によって料理との相性が異なる。そこで、情報取得部131は、これらの各種の要素のうちの少なくとも1つを取得し、特定部132は、情報取得部131が取得した要素にさらに基づいて、ユーザUに適した店舗名を特定してもよい。
【0044】
例えば、情報取得部131は、ユーザ端末2において入力された生産年を示す生産年情報をさらに取得し、特定部132は、生産年情報が示す生産年にさらに関連付けて記憶部12に記憶された登録店舗名を特定する。
図2に示したように、ユーザUが、ワインの銘柄に加えて生産年を入力した場合、特定部132は、同じ銘柄で生産年が異なる複数のワインのうち、入力された生産年に対応するワインに関連付けて店舗データベース121に登録された店舗名を特定する。特定部132が、このように飲料の生産年に基づいて店舗名を特定することにより、ユーザUが、飲みたい生産年の飲料を提供してくれる店舗を見つけることが可能になる。
【0045】
情報取得部131は、ユーザ端末2において入力された産地名を示す産地名情報をさらに取得し、特定部132は、産地名情報が示す産地名に関連付けて記憶部12に記憶された登録店舗名を特定してもよい。ユーザUが、飲料名として「ワイン」を入力し、ブドウの種類として「シャルドネ」を入力し、産地名として「米国」を入力した場合、特定部132は、
図5に示した店舗データベースを参照することにより、例えば「ケンダールジャクソン」を提供可能な「ビストロA」を選択する。
【0046】
特定部132は、産地名に関する条件を満たす飲料が複数ある場合、それらの飲料それぞれに関連付けられた複数の登録店舗名を選択し、情報提供部133は、複数の店舗名をユーザ端末2に提供する。特定部132が、このように産地名に基づいて店舗名を特定することにより、ユーザUが飲料の銘柄を記憶していない場合であっても、所望の飲料を提供してくれる店舗を見つけることが可能になる。
【0047】
情報取得部131は、ユーザ端末2において入力された料理名を示す料理名情報をさらに取得し、特定部132は、料理名情報が示す料理名に対応する登録料理名にさらに関連付けて記憶部12に記憶された登録店舗名を特定してもよい。具体的には、特定部132は、
図6に示した店舗データベース121において、ユーザUが入力した料理名と同一又は類似の料理名に関連付けられた店舗名を特定する。特定部132は、
図5及び
図6に示す複数の店舗データベースを参照することにより、ユーザUが所望する飲料と料理の両方を提供する店舗を特定してもよい。特定部132がこのように動作することで、ユーザUは、自身が所望する飲料と料理とを提供してくれる店舗を見つけることが可能になる。
【0048】
特定部132は、情報取得部131が取得した飲料名情報が示す飲料名に対応する登録飲料名に関連付けて記憶部12に記憶された登録料理名を特定してもよい。特定部132は、例えば、
図8に示したデータベースを参照することにより、ユーザUが入力した飲料名が示す飲料との相性が良い料理名を特定する。そして、情報提供部133は、特定部132が特定した店舗名情報とともに、特定部132が特定した登録料理名を示す情報をユーザ端末2に提供してもよい。特定部132及び情報提供部133がこのように動作することで、ユーザUは、自身が所望する飲料が提供される店舗で提供される、当該飲料と相性が良い料理を把握することが可能になる。このような情報がユーザ端末2に提供されることで、ユーザUが所望する飲料を提供可能な店舗が複数ある場合にも、ユーザUは、提供される料理に基づいて店舗を絞り込むことができる。
【0049】
特定部132は、情報取得部131が料理名情報を取得した時点を含む登録期間に関連付けて記憶部12に記憶されており、かつ料理名情報が示す料理名に対応する登録料理名に関連付けて記憶部12に記憶された登録店舗名を特定してもよい。特定部132は、例えば
図6に示したデータベースを参照することにより、ユーザUが料理名を入力して検索しようとした時期に、入力された料理名と一致する料理又は類似する料理を提供可能な店舗を特定する。特定部132がこのように動作することで、時期によって提供する料理が異なる場合であっても、ユーザUが店舗を探している時期に所望の飲料と料理が提供される店舗を見つけることが可能になる。
【0050】
情報提供装置1は、ユーザUが飲料名を入力して店舗を検索する時期にお勧めの料理と飲料の組み合わせを特定し、この料理と飲料とを提供可能な店舗に関する情報をユーザ端末2に提供してもよい。この場合、情報取得部131は、飲料名情報として飲料の種類(例えば、ワイン、ビール等)を示す情報を取得する。
【0051】
特定部132は、情報取得部131が飲料名情報を取得した時点が含まれる時期に第1データベース122において関連付けられた推奨料理名を特定する。また、特定部132は、第2データベース123において、飲料名情報が示す種類の飲料(すなわち、ユーザUが検索条件として入力した飲料名に対応する飲料)のうち、特定した推奨料理名に関連付けられた推奨飲料を特定する。そして、特定部132は、店舗データベース121において、推奨飲料に対応する飲料銘柄に関連付けられた登録店舗名を特定する。情報提供部133は、特定部132が特定した登録店舗名を示す店舗名情報をユーザ端末2に提供する。
【0052】
一例として、ユーザUが、3月頃に飲料名情報として「ワイン」を入力して店舗名を検索したとする。この場合、特定部132は、
図7に示した第1データベース122を参照することにより、春の時期に推奨できる料理名を特定する。続いて、特定部132は、
図8に示した第2データベース123を参照することにより、推奨できる料理との相性が良い飲料の銘柄を特定する。
【0053】
さらに、特定部132は、
図5及び
図6に示した店舗データベース121を参照することにより、特定した料理と特定した銘柄の飲料を提供できる店舗を特定する。情報提供装置1がこのようにして特定した店舗に関する情報を提供することで、ユーザUが所望の飲料の種類を入力するだけで、ユーザUは、その時期にお勧めの料理と、料理との相性がよく、かつユーザUが飲みたい飲料を提供できる店舗を見つけることができる。
【0054】
[変形例]
以上の説明においては、情報提供装置1が情報を提供する対象となるエリアが考慮されていなかったが、情報提供装置1は、複数のエリアそれぞれに対応するデータベースを用いて、ユーザUが選択したエリアにおいてユーザUが入力した飲料名に対応する飲料を提供する店舗に関する情報をユーザ端末2に提供してもよい。情報提供装置1は、例えば、渋谷区版の店舗情報提供サイト、港区版の店舗情報提供サイト、藤沢市版の店舗情報提供サイトを提供してもよい。この場合、情報提供装置1は、ユーザ端末2から飲料名情報を取得した時点におけるユーザ端末2の位置が含まれるエリアを自動的に特定し、特定したエリアにある店舗に関する情報をユーザ端末2に提供してもよい。
【0055】
[情報提供システムSにおける処理の流れ]
図9は、情報提供システムSにおける処理の流れを示す図である。ユーザUが店舗を検索するためのサイトにログインして検索画面を起動すると(S11)、ユーザ端末2は、ユーザUにより入力された飲料名を取得する(S12)。ユーザ端末2は、取得した飲料名を示す飲料名情報を情報提供装置1に送信する。
【0056】
情報提供装置1は、受信した飲料名情報に基づいて店舗データベース121を検索する(S13)。特定部132が、店舗データベース121を参照することにより、飲料名情報が示す飲料名に関連付けられた店舗名を特定する(S14)。情報提供部133は、特定部132が特定した店舗名を示す店舗名情報をユーザ端末2に送信する。情報提供装置1は、店舗名情報を受信すると、受信した店舗名情報を表示部22に表示させる(S15)。
【0057】
[情報提供システムSによる効果]
以上説明したように、情報提供装置1は、ユーザUにより入力された飲料名に対応する登録飲料名に関連付けて記憶部12に記憶された店舗名を特定する特定部132と、特定部132が特定した店舗名を示す情報をユーザ端末2に提供する情報提供部133と、を有する。情報提供装置1がこのような構成を有することで、ユーザUが飲料に関する情報を入力するだけで、ユーザUは、自身が所望する飲料が提供される店舗を容易に見つけることができる。
【0058】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
【解決手段】情報提供装置1は、複数の登録店舗名それぞれと一以上の登録飲料名とを関連付けて記憶する記憶部12と、情報提供装置1と通信可能なユーザ端末2において入力された飲料名を示す飲料名情報を取得する情報取得部131と、飲料名情報が示す飲料名に対応する登録飲料名に関連付けて記憶部12に記憶された登録店舗名を特定する特定部132と、特定部132が特定した登録店舗名を示す店舗名情報をユーザ端末2に提供する情報提供部133と、を有する。