特許第6870147号(P6870147)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6870147-充電点灯回路 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6870147
(24)【登録日】2021年4月16日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】充電点灯回路
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20210426BHJP
【FI】
   H02J7/00 N
【請求項の数】13
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2020-500633(P2020-500633)
(86)(22)【出願日】2017年12月6日
(65)【公表番号】特表2020-527011(P2020-527011A)
(43)【公表日】2020年8月31日
(86)【国際出願番号】CN2017114868
(87)【国際公開番号】WO2019015225
(87)【国際公開日】20190124
【審査請求日】2020年1月7日
(31)【優先権主張番号】201710586763.2
(32)【優先日】2017年7月18日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519293715
【氏名又は名称】深▲せん▼市華星光電半導体顕示技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHINA STAR OPTOELECTRONICS SEMICONDUCTOR DISPLAY TECHNOLOGY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】特許業務法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】楊 勇
(72)【発明者】
【氏名】劉 方雲
【審査官】 右田 勝則
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−304491(JP,A)
【文献】 特開平07−075259(JP,A)
【文献】 特開平04−340074(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2015/0015186(US,A1)
【文献】 中国実用新案第204597535(CN,U)
【文献】 中国特許出願公開第107332308(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つの点灯回路を含む充電点灯回路であって、前記点灯回路は、第1演算増幅器と、第1トライオードと、第2トライオードとを含み、
前記第1演算増幅器の非反転入力端子には第1サンプリング電圧が入力され、前記第1演算増幅器の反転入力端子には第1基準電圧が入力され、前記第1演算増幅器の非反転入力端子は、前記充電点灯回路における電池に接続するための負端子に接続されており、前記充電点灯回路の負端子の電位に対してサンプリングを行なうことで前記第1サンプリング電圧が得られ、
前記第1トライオードのベースは第1抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第1トライオードのエミッタは第2抵抗を介して第2基準電圧に接続されており、前記第1トライオードのコレクタは第1発光ダイオードのアノードに接続されており、
前記第2トライオードのベースは第3抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2トライオードのエミッタは第2発光ダイオードのアノードに接続されており、前記第2トライオードのコレクタは前記第2基準電圧に接続されており、
前記第1発光ダイオードのカソードと前記第2発光ダイオードのカソードは接地されており、前記第1発光ダイオードの発光色と前記第2発光ダイオードの発光色とは異なり、
1つの電流ループ回路をさらに含み、前記電流ループ回路は第2演算増幅器を含んでおり、前記第2演算増幅器の非反転入力端子には第3基準電圧が入力され、前記第2演算増幅器の反転入力端子は第4抵抗及び第1キャパシタを介して前記第2演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2演算増幅器の反転入力端子には前記第1サンプリング電圧がさらに入力され、前記第2演算増幅器の出力端子はさらに第1ダイオードのカソードに接続されており、前記第1ダイオードのアノードには高電位が入力されることを特徴とする充電点灯回路。
【請求項2】
前記第1発光ダイオードの発光色は緑色であり、前記第2発光ダイオードの発光色は赤色であることを特徴とする請求項1に記載の充電点灯回路。
【請求項3】
1つの電圧ループ回路をさらに含み、前記電圧ループ回路は第3演算増幅器を含んでおり、前記第3演算増幅器の非反転入力端子には前記第2基準電圧が入力され、前記第3演算増幅器の反転入力端子は第5抵抗及び第2キャパシタを介して前記第3演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第3演算増幅器の反転入力端子には第2サンプリング電圧がさらに入力され、前記第3演算増幅器の出力端子は第2ダイオードのカソードに接続されており、前記第2ダイオードのアノードには高電位が入力されることを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項4】
前記第2サンプリング電圧は、前記充電点灯回路の正端子の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られ、前記正端子は第6抵抗及び第7抵抗を介して接地されており、前記第2サンプリング電圧は、前記第6抵抗と前記第7抵抗との接続点から得られるものであることを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項5】
1つの点灯回路を含む充電点灯回路であって、前記点灯回路は、第1演算増幅器と、第1トライオードと、第2トライオードとを含み、
前記第1演算増幅器の非反転入力端子には第1サンプリング電圧が入力され、前記第1演算増幅器の反転入力端子には第1基準電圧が入力され、前記第1演算増幅器の非反転入力端子は、前記充電点灯回路における電池に接続するための負端子に接続されており、前記充電点灯回路の負端子の電位に対してサンプリングを行なうことで前記第1サンプリング電圧が得られ、
前記第1トライオードのベースは第1抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第1トライオードのエミッタは第2抵抗を介して第2基準電圧に接続されており、前記第1トライオードのコレクタは第1発光ダイオードのアノードに接続されており、
前記第2トライオードのベースは第3抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2トライオードのエミッタは第2発光ダイオードのアノードに接続されており、前記第2トライオードのコレクタは前記第2基準電圧に接続されており、
前記第1発光ダイオードのカソードと前記第2発光ダイオードのカソードは接地されており、前記第1発光ダイオードの発光色と前記第2発光ダイオードの発光色とは異なり、
前記第1演算増幅器の反転入力端子はさらに、第8抵抗の一端及び第9抵抗の一端にそれぞれ接続されており、前記第8抵抗の他端は前記第2基準電圧に接続されており、前記第9抵抗の他端は接地されていることを特徴とする充電点灯回路。
【請求項6】
前記第2演算増幅器の非反転入力端子はさらに、第10抵抗の一端及び第11抵抗の一端にそれぞれ接続されており、前記第10抵抗の他端は前記第2基準電圧に接続されており、前記第11抵抗の他端は接地されていることを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項7】
前記第6抵抗及び前記第7抵抗の抵抗値を設定することによって、前記充電点灯回路の定充電電圧を設定することを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項8】
前記第8抵抗及び前記第9抵抗の抵抗値を設定することによって、前記充電点灯回路の点灯電流を設定することを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項9】
1つの点灯回路を含む充電点灯回路であって、前記点灯回路は、第1演算増幅器と、第1トライオードと、第2トライオードとを含み、
前記第1演算増幅器の非反転入力端子には第1サンプリング電圧が入力され、前記第1演算増幅器の反転入力端子には第1基準電圧が入力され、前記第1演算増幅器の非反転入力端子は、前記充電点灯回路における電池に接続するための負端子に接続されており、前記充電点灯回路の負端子の電位に対してサンプリングを行なうことで前記第1サンプリング電圧が得られ、
前記第1トライオードのベースは第1抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第1トライオードのエミッタは第2抵抗を介して第2基準電圧に接続されており、前記第1トライオードのコレクタは第1発光ダイオードのアノードに接続されており、
前記第2トライオードのベースは第3抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2トライオードのエミッタは第2発光ダイオードのアノードに接続されており、前記第2トライオードのコレクタは前記第2基準電圧に接続されており、
前記第1発光ダイオードのカソードと前記第2発光ダイオードのカソードは接地されており、前記第1発光ダイオードの発光色と前記第2発光ダイオードの発光色とは異なり、
前記第1発光ダイオードの発光色は緑色であり、前記第2発光ダイオードの発光色は赤色であり、
前記充電点灯回路は1つの電流ループ回路をさらに含み、前記電流ループ回路は第2演算増幅器を含んでおり、前記第2演算増幅器の非反転入力端子には第3基準電圧が入力され、前記第2演算増幅器の反転入力端子は第4抵抗及び第1キャパシタを介して前記第2演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2演算増幅器の反転入力端子には前記第1サンプリング電圧がさらに入力され、前記第2演算増幅器の出力端子はさらに第1ダイオードのカソードに接続されており、前記第1ダイオードのアノードには高電位が入力され、
前記充電点灯回路は1つの電圧ループ回路をさらに含み、前記電圧ループ回路は第3演算増幅器を含んでおり、前記第3演算増幅器の非反転入力端子には前記第2基準電圧が入力され、前記第3演算増幅器の反転入力端子は第5抵抗及び第2キャパシタを介して前記第3演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第3演算増幅器の反転入力端子には第2サンプリング電圧がさらに入力され、前記第3演算増幅器の出力端子は第2ダイオードのカソードに接続されており、前記第2ダイオードのアノードには高電位が入力され、
前記第2サンプリング電圧は、前記充電点灯回路の正端子の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られ、前記正端子は第6抵抗及び第7抵抗を介して接地されており、前記第2サンプリング電圧は、前記第6抵抗と前記第7抵抗との接続点から得られるものであることを特徴とする充電点灯回路。
【請求項10】
前記第1演算増幅器の反転入力端子はさらに、第8抵抗の一端及び第9抵抗の一端にそれぞれ接続されており、前記第8抵抗の他端は前記第2基準電圧に接続されており、前記第9抵抗の他端は接地されていることを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項11】
前記第2演算増幅器の非反転入力端子はさらに、第10抵抗の一端及び第11抵抗の一端にそれぞれ接続されており、前記第10抵抗の他端は前記第2基準電圧に接続されており、前記第11抵抗の他端は接地されていることを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項12】
前記第6抵抗及び前記第7抵抗の抵抗値を設定することによって、前記充電点灯回路の定充電電圧を設定することを特徴とする請求項に記載の充電点灯回路。
【請求項13】
前記第8抵抗及び前記第9抵抗の抵抗値を設定することによって、前記充電点灯回路の点灯電流を設定することを特徴とする請求項10に記載の充電点灯回路。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は充電技術の分野に関するものであり、特に充電点灯回路に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉛酸蓄電池は主に電気自動車に用いられており、鉛酸蓄電池を合理的、迅速、且つ効率的に充電するために、鉛酸蓄電池充電器はしばしば「3段階」の充電、即ち、定電流、定電圧、小電流充電の3つの段階を採用している。第1段階では、定電流で充電を行ない、電圧が所定の値に達したときに、定電圧充電を行なう第2段階に移行し、その際、電流が徐々に低下する。次に、小電流充電を行なう第3段階に移行し、小電流充電は、蓄電池がほぼ完全に充電された状態を維持できるように続けられる。電池の充電状態をよりよく観察するためには、電池の充電状態を表示する充電点灯回路を設計する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、本発明の目的は、充電点灯回路を提供し、点灯回路を利用して電池の充電状態を表示させることである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的を達成するために、本発明は充電点灯回路を提供し、当該充電点灯回路は1つの点灯回路を含み、前記点灯回路は、第1演算増幅器と、第1トライオードと、第2トライオードとを含んでおり、
前記第1演算増幅器の非反転入力端子には第1サンプリング電圧が入力され、前記第1演算増幅器の反転入力端子には第1基準電圧が入力され、前記第1演算増幅器の非反転入力端子は、前記充電点灯回路における電池に接続するための負端子に接続されており、前記充電点灯回路の負端子の電位に対してサンプリングを行なうことで前記第1サンプリング電圧が得られ、
前記第1トライオードのベースは第1抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第1トライオードのエミッタは第2抵抗を介して第2基準電圧に接続されており、前記第1トライオードのコレクタは第1発光ダイオードのアノードに接続されており、
前記第2トライオードのベースは第3抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2トライオードのエミッタは第2発光ダイオードのアノードに接続されており、前記第2トライオードのコレクタは前記第2基準電圧に接続されており、
前記第1発光ダイオードのカソードと前記第2発光ダイオードのカソードは接地されており、前記第1発光ダイオードの発光色と前記第2発光ダイオードの発光色とは異なる。
【0005】
ここで、前記第1発光ダイオードの発光色は緑色であり、前記第2発光ダイオードの発光色は赤色である。
【0006】
ここで、前記充電点灯回路は1つの電流ループ回路をさらに含み、前記電流ループ回路は第2演算増幅器を含んでおり、前記第2演算増幅器の非反転入力端子には第3基準電圧が入力され、前記第2演算増幅器の反転入力端子は第4抵抗及び第1キャパシタを介して前記第2演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2演算増幅器の反転入力端子には前記第1サンプリング電圧がさらに入力され、前記第2演算増幅器の出力端子はさらに第1ダイオードのカソードに接続されており、前記第1ダイオードのアノードには高電位が入力される。
【0007】
ここで、前記充電点灯回路は1つの電圧ループ回路をさらに含み、前記電圧ループ回路は第3演算増幅器を含んでおり、前記第3演算増幅器の非反転入力端子には前記第2基準電圧が入力され、前記第3演算増幅器の反転入力端子は第5抵抗及び第2キャパシタを介して前記第3演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第3演算増幅器の反転入力端子には第2サンプリング電圧がさらに入力され、前記第3演算増幅器の出力端子は第2ダイオードのカソードに接続されており、前記第2ダイオードのアノードには高電位が入力される。
【0008】
ここで、前記第2サンプリング電圧は、前記充電点灯回路の正端子の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られ、前記正端子は第6抵抗及び第7抵抗を介して接地されており、前記第2サンプリング電圧は、前記第6抵抗と前記第7抵抗との接続点から得られるものである。
【0009】
ここで、前記第1演算増幅器の反転入力端子はさらに、第8抵抗の一端及び第9抵抗の一端にそれぞれ接続されており、前記第8抵抗の他端は前記第2基準電圧に接続されており、前記第9抵抗の他端は接地されている。
【0010】
ここで、前記第2演算増幅器の非反転入力端子はさらに、第10抵抗の一端及び第11抵抗の一端にそれぞれ接続されており、前記第10抵抗の他端は前記第2基準電圧に接続されており、前記第11抵抗の他端は接地されている。
【0011】
ここで、前記第6抵抗及び前記第7抵抗の抵抗値を設定することによって、前記充電点灯回路の定充電電圧を設定する。
【0012】
ここで、前記第8抵抗及び前記第9抵抗の抵抗値を設定することによって、前記充電点灯回路の点灯電流を設定する。
【0013】
本発明は充電点灯回路をさらに提供し、当該充電点灯回路は1つの点灯回路を含み、前記点灯回路は、第1演算増幅器と、第1トライオードと、第2トライオードとを含み、
前記第1演算増幅器の非反転入力端子には第1サンプリング電圧が入力され、前記第1演算増幅器の反転入力端子には第1基準電圧が入力され、前記第1演算増幅器の非反転入力端子は、前記充電点灯回路における電池に接続するための負端子に接続されており、前記充電点灯回路の負端子の電位に対してサンプリングを行なうことで前記第1サンプリング電圧が得られ、
前記第1トライオードのベースは第1抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第1トライオードのエミッタは第2抵抗を介して第2基準電圧に接続されており、前記第1トライオードのコレクタは第1発光ダイオードのアノードに接続されており、
前記第2トライオードのベースは第3抵抗を介して前記第1演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2トライオードのエミッタは第2発光ダイオードのアノードに接続されており、前記第2トライオードのコレクタは前記第2基準電圧に接続されており、
前記第1発光ダイオードのカソードと前記第2発光ダイオードのカソードは接地されており、前記第1発光ダイオードの発光色と前記第2発光ダイオードの発光色とは異なり、
前記第1発光ダイオードの発光色は緑色であり、前記第2発光ダイオードの発光色は赤色であり、
前記充電点灯回路は1つの電流ループ回路をさらに含み、前記電流ループ回路は第2演算増幅器を含んでおり、前記第2演算増幅器の非反転入力端子には第3基準電圧が入力され、前記第2演算増幅器の反転入力端子は第4抵抗及び第1キャパシタを介して前記第2演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第2演算増幅器の反転入力端子には前記第1サンプリング電圧がさらに入力され、前記第2演算増幅器の出力端子はさらに第1ダイオードのカソードに接続されており、前記第1ダイオードのアノードには高電位が入力され、
前記充電点灯回路は1つの電圧ループ回路をさらに含み、前記電圧ループ回路は第3演算増幅器を含んでおり、前記第3演算増幅器の非反転入力端子には前記第2基準電圧が入力され、前記第3演算増幅器の反転入力端子は第5抵抗及び第2キャパシタを介して前記第3演算増幅器の出力端子に接続されており、前記第3演算増幅器の反転入力端子には第2サンプリング電圧がさらに入力され、前記第3演算増幅器の出力端子は第2ダイオードのカソードに接続されており、前記第2ダイオードのアノードには高電位が入力され、
前記第2サンプリング電圧は、前記充電点灯回路の正端子の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られ、前記正端子は第6抵抗及び第7抵抗を介して接地されており、前記第2サンプリング電圧は、前記第6抵抗と前記第7抵抗との接続点から得られるものである。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、本発明は、本発明の充電点灯回路を用いることで、電池の充電状態を非常に簡便に観察することができ、電池の充電状態を異なる色のLEDランプでリアルタイムに表示させることができ、これらはシンプル且つ実用的である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下において、添付の図面と組み合わせて本発明の具体的な実施形態について詳述することで、本発明の技術案及びその他の有益な効果が明らかなものとなる。
【0016】
添付の図面において、
図1】本発明の充電点灯回路に係る1つの好ましい実施形態の回路を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1を参照されたい。図1は、本発明における充電点灯回路の好ましい一実施形態を示す回路図である。電池の充電状態をよりよく観察するために、本発明は鉛酸蓄電池の充電回路に点灯回路を追加しており、充電回路中の各コンポーネントの規格及び主要な電流、電圧等のパラメータについては、図1中の表記を参照することができる。外部電源は変圧器T1を介して充電点灯回路に入力され、鉛酸蓄電池は正端子V+と負端子V−との間に接続されて充電を受け、正端子V+及び負端子V−の前にはフィルタリングのためのコモンモードインダクタンスLF1が接続されている。
【0018】
本発明に係る充電点灯回路の点灯回路は主に、非反転入力端子に第1サンプリング電圧Ubが入力され、反転入力端子に第1基準電圧Ucが入力されるような第1演算増幅器IC1と;ベースが第1抵抗R1を介して演算増幅器IC1の出力端子に接続され、エミッタが第2抵抗R2を介して第2基準電圧Ueに接続され、コレクタが第1発光ダイオードLED1(緑色)のアノードに接続されたPNP型の第1トライオードQ1と;ベースが第3抵抗R3を介して第1演算増幅器IC1の出力端子に接続され、エミッタが第2発光ダイオードLED2(赤色)のアノードに接続され、コレクタが第2基準電圧Ueに接続されたNPN型の第2トライオードQ2とを含んでおり、第1発光ダイオードLED1のカソードと第2発光ダイオードLED2のカソードは接地されている。本実施形態において、第1演算増幅器IC1のピン4及び11には高電位及び低電位がそれぞれ入力され、保護回路を形成し、一端は外部電源が変圧器T1による処理を経た後の高電位に接続されており、他端は接地されている。第1サンプリング電圧Ubは、負端子V−の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られる。
【0019】
第2演算増幅器IC2、第1キャパシタC1、第4抵抗R4及び第1ダイオードD1等で電流ループ回路が形成され、主に以下の構成を含む。第2演算増幅器IC2の非反転入力端子に第3基準電圧Uaが入力され、反転入力端子は第4抵抗R4及び第1キャパシタC1を介して出力端子に接続されている。第2演算増幅器IC2の反転入力端子には第1サンプリング電圧Ubがさらに入力され、出力端子は第1ダイオードD1のカソードに接続されている。第1ダイオードD1のアノードには高電位が入力される。この好ましい実施形態において、第1サンプリング電圧Ubは、負端子V?の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られる。
【0020】
第3演算増幅器IC3、第5抵抗R5、第2キャパシタC2及び第2ダイオードD2等で電圧ループ回路が形成され、主に以下の構成を含む。第3演算増幅器IC3の非反転入力端子に第2基準電圧Ueが入力され、反転入力端子は第5抵抗R5及び第2キャパシタC2を介して出力端子に接続されている。第3演算増幅器IC3の反転入力端子には第2サンプリング電圧Udがさらに入力され、出力端子は第2ダイオードD2のカソードに接続されている。第2ダイオードD2のアノードには高電位が入力される。この好ましい実施形態において、第2サンプリング電圧Udは、正端子V+の電位に対してサンプリングを行なうことによって得られる。正端子V+は第6抵抗R6及び第7抵抗R7を介して接地されており、第2サンプリング電圧Udは、第6抵抗R6と第7抵抗R7との接続点から得られるものである。第2ダイオードD2のアノードは、発光ダイオードU2を介して外部電源が変圧器T1による処理を経た後の高電位に接続されている。
【0021】
第8抵抗R8の両端はそれぞれ、第2基準電圧Ue及び第1基準電圧Ucに接続されている。第9抵抗R9の両端はそれぞれ、第1基準電圧Ucへの接続と、接地がなされている。第10抵抗R10の両端はそれぞれ、第2基準電圧Ue及び第3基準電圧Uaに接続されている。第11抵抗R11の両端はそれぞれ、第3基準電圧Uaへの接続と、接地がなされている。
【0022】
本発明の充電点灯回路の動作原理は以下の通りである。鉛酸蓄電池は通常「3段階」の充電を採用しており、これは即ち、定電流、定電圧、及び小電流(定電圧)の3つの充電段階である。
【0023】
(1)定電流の充電段階:負荷端の電圧が比較的低い場合、充電時において、電源はより大きな電流I0を以って電池に対して充電を行なう。その際、第2演算増幅器IC2の反転入力端子における第1サンプリング電圧Ubは第3基準電圧Uaよりも大きく、第2演算増幅器IC2は低電位を出力し、第1ダイオードD1が導通する。電流ループ(電圧ループ、以下同じ)動作が1つの閉ループ系で行われるため、電源は第2演算増幅器IC2をフィードバックとして、電池に対して定電流充電を開始する。その際、第1サンプリング電圧Ub>第1基準電圧Ucであり、第1演算増幅器IC1は高電圧レベルを出力することで、第2トライオードQ2が導通し、第1トライオードQ1は導通しない。その際、第2発光ダイオードLED2が赤く点灯し、電源は定電流の充電段階に入る。
【0024】
(2)定電圧の充電段階:定電流の充電が継続すると、電池の電圧が徐々に増加し、電源の出力電圧がV0よりも大きくなると、第2サンプリング電圧Ud>第2基準電圧Ueとなり、第3演算増幅器IC3は低電位を出力することで、第2ダイオードD2が導通する。電源は、第3演算増幅器IC3をフィードバックとして、電池に対して定電圧充電を開始する。
【0025】
(3)小電流の充電段階:一定期間充電した後、電源と電池との間の電圧降下が徐々に減少し、電池の充電電流も減少し始め、第1サンプリング電圧Ubは減少し、電流ループは動作を停止する。充電電流が点灯電流I1よりも小さい場合、第1基準電圧Uc>第1サンプリング電圧Ubであり、第1演算増幅器IC1は低電圧レベルを出力することで、第2トライオードQ2がオフとなり、第1トライオードQ1は導通する。第1発光ダイオードLED1は緑色に点灯し、電源はV0で小電流充電を開始し、充電が完了するまで充電を行なう。
【0026】
この好ましい実施形態では、第10抵抗R10の抵抗値及び第11抵抗R11の抵抗値を設定することにより、定充電電流I0を設定することができ;第8抵抗R8と第9抵抗R9により、点灯電流I1を設定することができ;第7抵抗R7と第6抵抗R6により、定充電電圧V0を設定することができる。
【0027】
本発明は、充電点灯回路を提供することで、電池の充電状態を異なる色のLEDランプでリアルタイムに示すことができるようになり、シンプル且つ実用的で、他の回路にも広く適用され得る。
【0028】
以下において具体的な例を挙げて、本回路の動作原理を説明する。
【0029】
図に示すように、この好ましい実施形態において、第10抵抗R10=100K、第11抵抗R11=1.63K; 第8抵抗R8=100K、第9抵抗R9=245Ω;第6抵抗R6=86K、第7抵抗R7=10Kである。計算により、第3基準電圧Ua=0.04V、第1基準電圧Uc=0.006V、第2基準電圧Ue=2.5V、定充電電流I0=2A、点灯電流I1=300mA、定充電電圧V0=24Vであることがわかる。
【0030】
(1)定電流の充電段階:充電の開始時において、電池の電圧は比較的低いため、電源は比較的大きな充電電流を電池に供給し、充電電流I0≧2Aである場合、第1サンプリング電圧Ub≧0.04Vとなり、第2演算増幅器IC2は低電圧レベルを出力し、第1ダイオードD1が導通する。電流ループの作用の下、電源は第2演算増幅器IC2を負のフィードバックとして、電池に対して定電流充電を行ない、充電電流I0=2A、第1サンプリング電圧Ub=0.04Vとなる。第1基準電圧Uc=0.006Vであるため、第1サンプリング電圧Ub>第1基準電圧Ucとなり、第1演算増幅器IC1が高電圧レベルを出力することで、第2トライオードQ2が導通する。その際、第2の発光ダイオードLED2が赤く点灯し、電源は定電流の充電段階に入る。
【0031】
(2)定電圧の充電段階:充電が継続すると、電池の電圧が徐々に増加し、電池の電圧≧24Vとなったとき、第2サンプリング電圧Ud≧2.5V、即ち、第2サンプリング電圧Ud>第2基準電圧Ueであり、第3演算増幅器IC3は低電圧レベルを出力し、第2ダイオードD2が導通する。電源は定電圧の充電段階に入り、定充電電圧V0=24Vとなる。充電電流の低下(2A未満)により、第1サンプリング電圧Ub<0.04V、即ち、第1サンプリング電圧Ub<第3基準電圧Uaとなり、第2演算増幅器IC2は高電圧レベルを出力することで、第1ダイオードD1は導通せず、定電流ループは動作を停止する。
【0032】
(3)小電流の充電段階:定電圧充電の過程において、充電電流は絶えず低下し、充電電流が点灯電流I1=300mAよりも小さくなったとき、第1サンプリング電圧Ub<0.006V、即ち、第1サンプリング電圧Ub<第1基準電圧Ucとなる。第1演算増幅器IC1は低電圧レベルを出力することで、第1トライオードQ1が導通し、第1発光ダイオードLED1は緑色に点灯し、電源はV0=24Vで小電流充電を行ない、充電電流は低下し続け、電池の電圧と充電器の電圧とが基本的に等しくなるまで充電を行なう。
【0033】
本発明は、電池の充電状態をリアルタイムで検出することで、点灯回路で充電状態を表示させるものである。本発明は、このような回路により、鉛酸電池充電器のスマート設計を実現することができ、充電器のスマート化設計、シンプルな実用化、及び低コスト化を実現することができる。
【0034】
以上のように、本発明は、本発明の充電点灯回路を用いることで、電池の充電状態を非常に簡便に観察することができ、電池の充電状態を異なる色のLEDランプでリアルタイムに表示させることができ、シンプル且つ実用的である。
【0035】
上記のように、本分野の通常の技術者は、本発明の技術案及び技術思想に基づいて、その他各種の対応する改変及び変形を施すことができ、これら改変及び変形はいずれも本発明で保護を求める特許請求の範囲に属するものである。
図1