(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの本質的に安全な筐体(200)の内部が、少なくとも10秒間少なくとも3.5バールにさらされた後に、前記少なくとも1つの本質的に安全な筐体(200)の内側で発生する火花が前記少なくとも1つの本質的に安全な筐体(200)の外部へ通過することを可能にする経路を形成する塑性変形を呈さないように、前記少なくとも1つの本質的に安全な筐体(200)を構成することを更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記タンク(10)内で少なくとも2つの異なる自由度を有するように、前記移動プラットフォーム(100)を構成することと、前記推進システム(400)を使用して、前記少なくとも2つの異なる自由度に沿って、前記移動プラットフォーム(100)を移動させることと、を更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記少なくとも1つの検出されたマーカ(320、902a、b、c、d、910)に基づいて、前記少なくとも1つの制御ユニット(300)をプログラムして、前記移動プラットフォーム(100)の方位を決定することを更に特徴とし、前記方位が、前記少なくとも1つの制御信号(308)を生成するために使用される、請求項1に記載の方法。
−前記少なくとも1つの本質的に安全な筐体(200)の内部が、少なくとも10秒間少なくとも3.5バールにさらされた後に塑性変形を呈さないように、前記少なくとも1つの本質的に安全な筐体(200)を構成することと、
−前記移動プラットフォーム(100)を10,000ポンド(4,536kg)未満の重さになるように構成することと、
−前記タンク(10)内で少なくとも2つの異なる自由度を有するように、前記移動プラットフォーム(100)を構成することと、
−前記少なくとも1つの検出されたマーカ(320、902a、b、c、d、910)に基づいて、前記少なくとも1つの制御ユニット(300)をプログラムして、前記移動プラットフォーム(100)の方位を決定することと、
−前記決定された方位を使用して、前記少なくとも1つの制御信号(308)を生成することと、
−前記少なくとも1つの推進システム(400)を使用して、前記少なくとも2つの異なる自由度に沿って前記移動プラットフォーム(100)を移動させることと、を更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記移動プラットフォーム(100)を前記タンク(10)の外側の物体に接続する全ての物理キャリアから、前記移動プラットフォーム(100)を分離することを更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記少なくとも1つの電源(500)が、少なくとも前記少なくとも1つの制御ユニット(300)、前記少なくとも1つのマーカ検出器(306)、及び前記少なくとも1つの推進システム(400)に十分に通電するのに十分な電力を供給することを更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記移動プラットフォーム(100)の前記タンク(10)の内側から前記タンク(10)の外側への回収後に、前記タンク(10)内に前記移動プラットフォーム(100)の構成要素を残すことを更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
受動キャリア(780)を前記移動プラットフォーム(100)に接続することと、前記移動プラットフォーム(100)が前記受動キャリア(780)に接続されている間に、前記タンク(10)内で前記移動プラットフォーム(100)を移動させることと、を更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記エネルギー物質(12)が、前記移動プラットフォーム(100)及び前記タンク(10)の内部表面に接触して、波伝達媒体を形成する液体であることを特徴とし、かつ前記移動プラットフォーム(100)から波を送信することを更に特徴とする、請求項1に記載の方法。
前記送信された波の反射を検出することと、前記検出された反射を表す情報を前記移動プラットフォーム(100)のメモリモジュール(390、392)に記憶することと、を更に特徴とする、請求項11に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示は、危険な環境でタスクを実行するためのデバイス、システム、及び方法を提供する。簡潔性及び明瞭性のために、以下の説明は、主に、炭化水素流体などのエネルギー材料が存在する内部を有するタンク構造体を検査するためのシステム及び関連する方法を対象とする。しかしながら、本教示は、他の産業及び用途に容易に適用され得ることが強調される。
【0014】
最初に
図1を参照すると、タンク10は、炭化水素などのエネルギー物質を液状体12及び蒸気14の形態で貯蔵するために使用されてもよい。液密タンクは、ドーム形頂壁16と、略平面の底壁18と、円筒形の垂直壁20と、を含んでもよい。タンク10の内部22は、ハッチ24を介してアクセスされてもよい。いくつかのタンクでは、柱26は、構造的支持又は他の用途に使用されてもよい。また、タンク10は、サンプ、配管、支持体などの意図的に置かれ得る物体27、又は破片、落とした工具、チェーン、ワイヤなどの異物も格納することも一般的である。タンク10は、固定された地上タンクでも地下タンクでもよい。タンク10はまた、はしけ、船、陸上車両などの車両又は船舶に位置付けられてもよい。更に、タンク10は、異なる構成を利用してもよく、例えば、頂壁16は平坦であってもよく、及び/又は内部浮遊屋根が使用されてもよい。以下の説明から明らかになるように、本開示のシステム及び方法は、タンク10及び他の類似の構造体の検査を、それらの使用、位置、又は設計に関係なく、従来のタンク検査デバイス及び方法よりも高い効率及び安全性を伴って実行することができる。
【0015】
ここで
図2を参照すると、機能ブロック図形式では、
図1のタンク10内で1つ以上のタスクを実行するためのインテリジェントな移動プラットフォーム100の非限定的な実施形態が示されている。移動プラットフォーム100は、筐体200と、制御ユニット300と、推進システム400と、電源500と、を含んでもよい。任意に、タスクモジュール600はまた、移動プラットフォーム100によって搬送されてもよい。本明細書で使用するとき、用語「搬送される」は、物体が移動プラットフォーム100の内側にあるか、それに取り付けられているか、又はその上にあることを意味する。以下、これらの構造体及び搭載型機器を「サブシステム」と総称する。いくつかの実施形態では、制御ユニット300は、通信ネットワーク360を介して1つ以上のサブシステムとの双方向通信を有する。他の実施形態では、通信は、1つ以上のサブシステムへの1つの方向にあってもよい。更に他の実施形態では、通信は、サブシステムに、又はサブシステムのいくつかから提供されない。電源500は、通信ネットワーク360と回路を共有し得る電力分配ネットワーク362を介して、1つ以上のシステムに電力を供給する。移動プラットフォーム100は、制御ユニット300が、以前にプログラムされた命令及び搭載型検知機器を介して「リアルタイム」又は「ほぼリアルタイム」で取得された情報のみを使用することによって、移動プラットフォーム100のサブシステムを制御するように構成されているため、「インテリジェント」とみなすことができる。すなわち、移動プラットフォーム100は、割り当てられたタスクに関連する情報を取得し、人間の介入を伴わずに、そのタスクの完了を促進する決定を下すことができる。したがって、有利なことに、移動プラットフォーム100は、電力信号又はコマンド信号が受信されるタンクの外部の位置に対して、アンビリカル(umbilical)、物理的なもの、又はその他のものを持たなくてもよいか、又は必要としなくてもよい。移動プラットフォーム100のサブシステムは、以下でより詳細に説明される。
【0016】
概して、移動プラットフォーム200は、本質的に安全であるように構成される。「本質的に安全」とは、移動プラットフォーム200が、タンク10(
図1)での動作中のいつでも、移動プラットフォーム200からの火花が移動プラットフォーム200の外側のエネルギー物質と接触するように設計されることを意味する。「本質的に安全な」設計の要素は、筐体200が、火花、エネルギー物質12、14の爆発からの火花、又は通常の動作及び標準大気条件(すなわち、20℃(華氏68度)及び1.01325バール)の下で筐体200の内側で発生するエネルギー物質12、14と類似の別のエネルギー物質の爆発からの火花が筐体200の外部へ通過することを防止する構造的特徴部を組み込むことである。他のエネルギー物質は、そのような他のエネルギー物質が、エネルギー物質12、14と同じクラス(このようなクラスは、i.0.45mm(17.72ミル)以下、ii.0.45mm(17.72ミル)よりも大きく、0.75mm(29.53ミル)以下、若しくはiii.0.75mm(29.53ミル)よりも大きいとして指定される)の最大実験的安全ギャップ(Maximum Experimental Safe Gap、MESG)を有する場合、及び/又はエネルギー物質12、14と同じクラス(このようなクラスは、i.0.4以下、ii.0.4よりも大きく0.8以上、若しくはiii.0.8よりも大きいとして指定される)の最小発火電流比(Minimum Igniting Current Ratio、MICR)を有する場合、別のエネルギー物質は、エネルギー物質12、14と「類似」であるとみなすことができる。
【0017】
「本質的に安全な」構成要素は、構成要素が設計された目的のために意図したとおりに使用されると火花を形成できないものである。「本質的に安全ではない」又は「火花を生成する」構成要素は、意図したとおりに動作すると火花を生成する可能性がある。筐体200の内部は、本質的に安全ではないデバイス、アセンブリ、又はサブアセンブリの全ての構成要素、すなわち、全ての「火花を生成する」構成要素を収容する。したがって、筐体200は、「本質的に安全な」構造体とみなすことができる。
【0018】
一般に、「火花を生成する構成要素」は、火花及び十分に高いエネルギー状態で動作する電気的構成要素に、火花を引き起こさせるのに十分に速く移動する機械的構造体を含む。一般に、「火花を生成しない構成要素」は、火花及び十分に低いエネルギー状態で動作する電気的構成要素に、火花を排除させるのに十分に速く移動しない機械的構造体を含む。いくつかのサブシステムは、火花を生成する構成要素及び火花を生成しない構成要素を含み得ることに留意されたい。移動プラットフォーム100は、そのようなサブシステムの火花を生成する構成要素が筐体200の内側に位置付けられるように設計される。このようなサブシステムの火花を生成しない構成要素は、筐体200の内部又は外部に位置付けられてもよい。例として、推進システム400は、筐体200の内側に絶縁された火花を生成する構成要素及び筐体200の外部の本質的に安全な外部構成要素を有する。
【0019】
以下に記載するように、筐体200は、火花を生成する構成要素からの火花、又はそのような火花によって引き起こされる爆発からの火花が、筐体200の外部へ通過せず、周囲のエネルギー材料を発火させないことを保証する構造技術及び材料を使用する。
【0020】
図3Aを参照すると、本開示による1つの筐体200が示されている。筐体200は単一の一体型本体として示されているが、筐体200は、2つ以上の別個の完全な内蔵型本体を有してもよい。筐体200は、ケーシング202と、上蓋204と、を含む。ケーシング202は、側壁220、及び内部208を集合的に画定する底部206によって画定される。垂直壁220及び底部206は、一体型本体又は個々の壁のアセンブリとして形成されてもよい。外側ケーシング202は、細長い箱として形成されてもよい。しかしながら、球状、円錐台形、又は円筒形などの他の形状、及び形状の組み合わせが使用されてもよい。更に、筐体200は、平面形状、曲線形状、及び/又は非対称形状を組み込んでもよい。筐体200に好適な材料としては、金属、合金、ポリマー、ガラス、複合材料、及びこれらの組み合わせが挙げられる。加えて、筐体200は液密であってもよく、それにより、移動プラットフォーム100(
図2)は、タンク10(
図1)の内側の液状体12(
図1)内に部分的に又は完全に沈没させられ得る。
【0021】
図3Bを参照すると、壁220及び筐体200の内部構造体は、ある範囲の厚さを使用してもよい。壁は、プレート、リブ、メッシュなどとして形成されてもよい。選択された区域は、鋼リング(図示せず)などの補強部材を使用して強化されてもよい。いくつかの状況では、筐体200は、筐体200内の応力集中を管理又は制御するために、フィレット及び対称構成などの特徴を使用することが望ましい場合がある。例えば、内部208は、縦軸及び横軸に対称的に構成される。用途に応じて、対称性は、1つ、2つ、又は3つの軸に沿ってもよい。本開示の目的のために、対称性は、軸の各側に同一の特徴(例えば、体積又は寸法)を必要としない。むしろ、内部208は、軸の両側が火花又は関連する爆発を略同じ方法で消散させる場合(例えば、伝播/消散の速度、移動の方向など)、対称とみなすことができる。
【0022】
筐体200はまた、比較的弱い壁部分及び/又はポータル又は筐体200の外部に通じる他の通路の前の内部バッフル、直交角部、及びシールドなどの爆発経路を途絶させる構造体を使用してもよい。例えば、内部208を画定するケーシング202の角部の大部分は、90度の角度を有することができる。他の構成は、90度の角度を有する、そのような角部の60パーセント又は80パーセントを有してもよい。加えて、内部208の体積を分割するように1つ以上の内部プレート222を位置付け、圧力波が内部208を遮られずに進行することができる経路の長さを短縮することができる。バッフル又はブラストシールドと呼ばれることがあるこれらの内部プレート222は、衝撃波を消散させることができる回路経路を形成する。
【0023】
図3A〜
図Cを参照すると、実施形態では、蓋204は、複数の締結要素226によって垂直壁220の上面224に取り外し可能に取り付けられてもよい。締結要素226は、蓋204の外周に沿って連続的に分配されて、蓋204をケーシング202に固定するほぼ均一な圧縮/締め付け力を提供することができる。いくつかの構成では、締結要素226は、間隙長が、締結要素226が分配される長さの画定された最大画分であるように、離間されている。例えば、画定された最大画分が20分の1であり、締結要素226が分配する外周の長さが1メートルの場合、締結要素226は、締結要素226が互いの締結要素226から5センチメートルを超えないように分配される。実施形態では、最大画定画分は、締結具が分配される長さの半分、4分の1、5分の1、8分の1、又は10分の1であってもよい。締結要素226は、ケーシング202に接続し、蓋204をケーシング202に押し付ける圧縮力を適用する任意の部材であってもよい。締結要素226は、ねじ、ボルト、クランプ、リベットなどを含む。
【0024】
一実施形態では、筐体200は、筐体200の内部208において特定の時間特定の圧力に遭遇した際の永久的な構造変形を防止するために、上述の構造的特徴部及び/又は他の既知の構造的特徴部の1つ以上を組み込む。指定された圧力及び継続時間は、移動プラットフォーム100の予想される使用に基づき、動作中に爆発が発生した場合に筐体200にかかる最大応力をシミュレートするように選択されてもよい。いくつかの用途では、「永久的な構造変形」は、内部208と筐体200の外部との間に経路を形成する塑性変形である。筐体200の接合部の緩み又は破裂によって引き起こされ得る経路は、火花が筐体200の外部に伝達されることを可能にし得る。実施形態では、指定された圧力及び継続時間は、少なくとも10秒間少なくとも10バール、少なくとも8秒間少なくとも8バールの圧力、少なくとも6秒間少なくとも6バールの圧力、少なくとも10秒間3.5バールの圧力、又は少なくとも4秒間は少なくとも4バールの圧力であってもよい。
【0025】
圧力抵抗に加えて、筐体200は、特定の種類のタンクにおける動作を可能にする更なる特徴部を組み込んでもよい。
図1を参照すると、移動プラットフォーム100は、異なる形状及び比較的限定されたサイズの開口部及び関連付けられたハッチ24を有するタンク10の内外に入るようにサイズ決めされてもよい。開口部及び関連する補強構造体の寸法は、落下保護、固定、巻き上げ、又は人員の回収を考慮している。経験豊富なエンジニアは、特定の用途に適切な開口部をサイズ決めすることができる。それでもなお、いくつかの標準化された開口部が使用される。例えば、いくつかの平行四辺形の開口部は、36インチ(914.4mm)×72インチ(1,828.8mm)の最大寸法を有してもよい。他の平行四辺形の開口部は、36インチ(914.4mm)×36インチ(914.4mm)の最大寸法を有してもよい。また、いくつかの円形開口部は、23.62インチ(600mm)、24インチ(609.4mm)、又は36インチ(914.4mm)の最大直径を有してもよい。したがって、実施形態では、本開示の移動プラットフォーム100は、36インチ(914.4mm)以下の幅、及び72インチ(1,828.8mm)以下の長さ、又は36インチ(914.4mm)以下の幅、及び36インチ(914.4mm)以下の長さを有する平行四辺形開口部を通って通過するようにサイズ決めされてもよい。他の実施形態では、本開示の移動プラットフォーム100は、直径36インチ(914.4mm)以下の円形開口部、直径24インチ(609.6mm)以下の円形開口部、又は直径600mm(23.62インチ)以下の円形開口部を通って通過するようにサイズ決めされてもよい。
【0026】
更に、実施形態では、移動プラットフォーム200の総重量は、取り扱い中に困難を課すか、又はタンク10の底壁18を損傷する可能性のある値以下に維持されてもよい。実施形態では、移動プラットフォーム100の総重量は、10,000ポンド(4,536kg)未満であってもよい。他の実施形態では、移動プラットフォーム100の総重量は、6,000ポンド(2,722kg)未満であってもよい。
【0027】
したがって、筐体200の構成は、耐圧要件、最大サイズ要件、及び最大重量によって制限されてもよい。圧力の急激な増加に耐える筐体を作製するための構築技術は、当技術分野で既知である。例:米国特許第2,801,768号「Explosproof Enclosure」、米国特許第6,452,163号「Armored Detector Having Explosion Proof Enclosure」、米国特許第8,227,692号「Explosion−Proof Enclosure」、国際公開第2017003758号、「Improved Explosive−Proof Thermal Imaging System」、及び欧州特許第2418926号「Sheet Metal Explosion−Proof,and Flame−Proof Enclosures」。したがって、簡潔性のために、そのような構造特徴部の詳細は、更に詳細に説明されない。上述の構築技術は、筐体200を本質的に安全であるように構成するための既知の技術の単なる例示であることが強調される。本開示に包含される筐体200は、上記の特徴部のいくつか若しくは全部を組み込んでもよく、又は他の既知の構築技術のみを組み込んでもよい。
【0028】
加えて、筐体200は、2つ以上の別個のハウジング構造体を含んでもよい。これらの構造体は、同じ又は類似の特徴部を有し、火花を生成する構成要素を収容することができる。例えば、1つ以上の追加の別個の筐体は、カメラ画像、センサ、工具などを支援するために、ライト及び関連するバッテリを収容することができる。追加の筐体(単数又は複数)は、筐体200にボルト止めされ、テザーで取り付け、ワゴン種類の構成、又は他の方法で物理的に接続されている。
【0029】
図4を参照すると、移動プラットフォーム100(
図2)の1つ以上の特徴部を制御するようにプログラムされたインテリジェント制御ユニット300の1つの非限定的な実施形態が示されている。制御ユニット300は、プロセッサモジュール302と、ナビゲーションモジュール304と、を含んでもよい。制御ユニット300は、単数で説明されてもよいが、制御ユニット300は、独立して又は集合的に動作する2つ以上の個別のプログラムされた処理デバイスの群として構成されてもよいことを理解されたい。更に、これらの個別の処理デバイスは、別個の筐体内で筐体200全体に分配されるか、又は1つの位置に集中されるかのいずれかでよい。
【0030】
プロセッサモジュール302は、移動プラットフォーム100のいくつか又は全部を制御するための事前にプログラムされたアルゴリズム303を含んでもよい。一例として、限定するものではないが、これらのアルゴリズム303を実行して、推進システム400を動作させるための制御信号308、電源500を管理する制御信号310、及び1つ以上のタスクモジュール600を動作させるための制御信号312を発行してもよい。例えば、電源500に関する情報309は、電力分配を管理するために使用されてもよい。本明細書で使用するとき、アルゴリズムは、プロセッサベースの機械によってアクセス及び実装され得るメモリモジュール内に記憶された命令を意味する。プロセッサモジュール302は、従来のマイクロプロセッサ、1つ以上のデータベース、303a、bを記憶するメモリモジュール、及び他の既知の情報処理デバイスの構成要素を使用してもよい。
【0031】
ナビゲーションモジュール304は、移動プラットフォーム100の位置及び/又はタンク10(
図1)に関連付けられている特徴部に対する位置、及び/又は移動プラットフォーム100の向きを決定するために使用され得る情報を取得するように構成されてもよい。簡潔にするために、用語「位置」は、向き(例えば、方位、傾斜、方位角など)及び位置(すなわち、デカルト座標系又は極座標系などの外部基準フレームに対する点)を含む。「相対的」位置は、前の位置を参照することによって定義される位置である。一実施形態では、ナビゲーションモジュール304は、タンク10(
図1)に関連付けられている検出された特徴部に応答して信号を生成するマーカ検出器306を含んでもよい。マーカ検出器306は、
図5A〜
図5Eに関連して以下に説明するように、受動的又は能動的であってもよい。特徴部は、構造的であっても、タンク10(
図1)に追加されてもよい。このような特徴部の1つの非限定的な例は、タンク壁、例えば、
図1に示す底壁18が形成される2つ以上の鋼板の接合部に見られる不連続部である。本明細書で以下に説明されるマーカ検出器の実施形態は、材料の特性、組成、及び/又は寸法の変化として現れる不連続部を検出するために異なる技術を使用する。
【0032】
図5A〜
図5Eを参照すると、不連続部などの特徴部を検出するための5つの非限定的な検出器構成が示されている。
図5Aは、タンク10(
図1)の内側表面322上の不連続部320と接触している間の移動プラットフォーム100を示す。不連続部320に遭遇する前の移動プラットフォーム100は、破線で示されている。不連続部320は、2つの重なっているプレート324、326の接合部に溶接シーム325を含んでもよい。移動プラットフォーム100は、傾斜計328などの向きを検知するマーカ検出器306(
図4)を有してもよい。他の向き検知デバイスは、加速度計及びジャイロスコープを含んでもよい。不連続部320と接触している間、傾斜計328は、傾斜の変化を検知し、応答信号を生成する。制御ユニット300(
図4)は、検出された信号が2つのプレート間の接合部又は何らかの他の不連続部を示すかどうかを決定するために、信号を処理することができる。
図5Aの構成は、不連続部320を検出するためにエネルギーが放出されないため、受動システムと見なすことができる。
【0033】
図5Bでは、移動プラットフォーム100は、不連続部320と相互作用するエネルギー波332を放出する信号放出器330を含む。不連続部320からの戻り波333は、トランスデューサの場合に信号放出器330、又は別個の検出デバイスによって検出されてもよい。異なる不連続部320は、放出された信号に各々、固有の影響を及ぼし得る。例えば、材料の厚さ又は材料組成の変化は、放出された信号に、表面に沿った変化(例えば、突出部、凹部、空洞など)とは異なる影響を及ぼし得る。検出された戻り波333を処理して、検出された信号が2つのプレート間の接合部又はいくつかの他の不連続部を示すかどうかを決定することができる。
図5Bの構成は、エネルギーが放出されて不連続部320を検出するので、能動システムとみなすことができる。
【0034】
図5Cでは、移動プラットフォーム100は、表面322に物理的に接触し、不連続部320を示す傾斜、クリアランス、又は粗さの変化などの特性を検出する触知検出器335を含む。一実施形態では、触知センサ335は、重力によって押し下げるボールホイール336を使用することによって、又は付勢部材を使用して表面322を描くことによって、輪郭を「感知」ことができる。支持垂直管338の内側のホールセンサなどのセンサ337は、支持シャフト339の上下の移動を検知することができる。他の触知検出器335は、表面322に接触する部材(図示せず)におけるたわみ、屈曲、又は他の変形を測定することができる。
【0035】
図5Dでは、移動プラットフォーム100は、表面322を光学的に走査し、不連続部320を示す視覚特性を検出する光学検出器340を含む。一実施形態では、1つ以上の外部筐体(図示せず)内に位置付けられ得る光源341は、表面322を照らす光343を放出する。光学検出器340は、処理及び分析のために反射光347を記録することができる。
【0036】
図5Eは、移動プラットフォーム100が、表面322を光学的に走査し、不連続部(図示せず)を示す視覚特性を検出する光学検出器340を含む、別の実施形態を示す。この実施形態では、光学検出器340及び光源341は、移動プラットフォーム100の1つ以上の垂直面345上に位置付けられる。垂直面345は、移動プラットフォーム100の前部又は後部であってもよい。説明される他のセンサ及び検出器のいずれも、1つ以上の垂直面345又は垂直以外の面(図示せず)に取り付けられてもよいことを理解されたい。すなわち、本開示は、下向きの検知デバイスのみに限定されない。更に、不連続部を検出するように構成されたものとして記載されたが、上述のセンサ構成は、一般的な操縦、障害物回避、又は他の目的のために、ポンプ、機器、柱などの他の特徴部を特定、識別、及び特徴付けることができる。
【0037】
不連続部320は、任意の数の材料又は構造的特徴部、例えば、壁厚の変化、材料組成、粗さ、密度、色などを測定することによって検出され得ることに留意されたい。多くの種類の受動及び能動検知デバイスを使用して、不連続部を検出することができる。例示的であるが網羅的ではない、検知デバイスは、LIDAR又は他の関連するレーザベースのセンサ、カメラ又は他の画像センサ、レーダセンサなどの電磁波の反射を使用するデバイスと、超音波センサ及び音波センサなどの機械的波の反射を使用するデバイスと、慣性測定ユニット(IMU)、加速度計、ジャイロスコープ、及び傾斜計などの重力ベクトルに対する向きの変化を検出するデバイスと、不連続部320を横断することによって引き起こされる、推進システム400(
図2)内の速度、電圧、電流、及び/又は電力使用量の変動を検出するデバイスと、不連続部を「感知」するように構成された触知デバイスと、磁束漏れセンサ及び渦電流センサなどの磁場の伝達の変化を検出するデバイスと、を含む。
【0038】
したがって、マーカ検出器306は、傾斜計328、エネルギー波332を放出する信号放出器330、表面322に接触する触知検出器335、及び/又は表面322を光学的に走査する光学検出器340などの方位センサであってもよいことを理解されたい。しかしながら、マーカ検出器306は、能動マーカ及び/又は受動マーカの存在を検出するように構成された任意のデバイスであってもよい。
【0039】
図6A、
図6Bは、制御ユニット300が、
図6Bに示す不連続部320を検出するナビゲーションモジュール304を使用してタンク10の内部をインテリジェントに横断し得る方法を示す。
図6Bは、溶接構造体の形態の不連続部320を含むタンク底壁18の上面図である。いくつかの不連続部320は、交差する直角線によって形成される溶接線などの格子様パターンに従う。他の不連続部320は、壁20の隣の溶接線などの特定の順序又は幾何学的パターンに適合しない。
【0040】
ここで
図1、
図2、
図4、及び
図6Aを参照すると、制御ユニット300は、不連続部320を用いて、
図6Aの方法に従って、移動ユニット100を操縦する1つ以上のナビゲーションアルゴリズムを含んでもよい。工程800は、移動プラットフォーム100がタンク10内に位置付けられた後に開始する。制御ユニット300は、制御信号308を推進システム400に発行するナビゲーションアルゴリズムを実行することによって動作を開始することができる。推進システム400は、システム動作(例えば、コマンドの確認、システムステータス、動作セットポイントなど)に関連する情報313を制御ユニット300に送信してもよい。ナビゲーションアルゴリズムは、ランダムに、又は事前に設定された初期コースに従って移動プラットフォーム100を移動させることができる。
【0041】
工程802では、マーカ検出器306は、不連続部320のためにタンク10の内部を受動的又は能動的に走査する。マーカ検出器306がタスクモジュール600の構成要素である場合、制御ユニット312は、制御信号312をタスクモジュール600を制御するように送信してもよく、タスクモジュール600は、検出された不連続部320を表す情報311を送信してもよい。不連続部320は、構造的であっても拡張されてもよく、タンク10の壁のいずれか、又は柱26若しくは設備(例えば、サンプ)などのタンクの他の構造体のいずれかに存在してもよい。信号が受信されると、制御ユニット300は、これらの信号を分析して、移動プラットフォーム100を操縦するための不連続部が検出されたかどうかを決定することができる。このような不連続部が見出された場合、工程804で、制御ユニット300は、デジタルデータベース(例えば、データベース303a(
図4))であるマップにアクセスする。いくつかの構成では、マップデータベース内のデータを参照して、移動プラットフォーム100の位置又は向きを推定する。他の構成では、制御ユニット300は、マップを形成するか、又はマップを更新して、検出された不連続部の位置若しくは相対位置、及び/又は移動プラットフォーム100の位置/相対位置を記録する。この場合、相対位置は、別の特徴部から進行した距離、別の特徴部から取られた方位、及び/又は別の特徴に対する向きなどの位置の要素を含んでもよい。
【0042】
工程806では、制御ユニット300は、不連続部などの受動マーカであり得る1つ以上の検出されたマーカに基づいて、コースを設定してもよい。コースは、検出された不連続部又は角部などの検出された不連続部によって識別される特徴部に対して、平行、直角、又は別の方位であってもよい。設定されたコースをたどりながら、移動プラットフォーム100は、腐食又は他の形態の損傷についてタンク底壁18を走査するなど、タスクモジュール600を使用して1つ以上の割り当てられたタスクを実行してもよい。また、1つ以上のデータベース(例えば、303b(
図4))は、検出された不連続部の位置、相対位置、及び/又は向きで継続的に更新されてもよい。制御ユニット300は、必要に応じて、工程802〜806を繰り返してもよい。任意に、制御ユニット300は、マップ内の情報、現在検出されている不連続部に関する情報と共に、例えば、以前に検出された不連続部の位置などのマップ内の情報を利用して、方位を決定してもよい。1つ以上の能動マーカを検出する際に、類似の方法を使用してもよい。
【0043】
工程808では、制御ユニット300は、1つ以上の事前設定された終了基準が満たされたと決定してもよい。終了基準は、割り当てられたタスク(単数又は複数)の完了に基づいてもよい。終了基準はまた、時間継続時間(例えば、タンク10での最大36時間)、バッテリ寿命(例えば、容量の10%まで消耗したバッテリ)、システムの正常性、動作条件、又は別の事前設定されたパラメータにも基づいている。終了基準が満たされていると決定すると、制御ユニット300は、移動プラットフォーム100のパワーダウンを開始してもよい。任意に、工程810では、制御ユニット300は、所定の回収位置へ移動するように移動プラットフォーム100に命令してもよい。
【0044】
図6Aの方法は、移動プラットフォーム100が、任意の「リアルタイム」又は「ほぼリアルタイム」の人間の入力を伴わずに、タンク10の内部を横断することを可能にすることを理解されたい。すなわち、移動プラットフォーム100との人間の相互作用は、移動プラットフォーム100がタンク10の内側で解放された後に終了してもよい。したがって、移動プラットフォーム100は、環境に関する情報が自律的に収集され、タンク10の内部を系統的に横断するために処理されるという点で、インテリジェントであるとみなすことができる。記載された工程は、必ずしも記載された順序で発生する必要はないことを理解されたい。例えば、工程802は、工程800の前、それと同時、又はその後に発生してもよい。
図6Aの方法は、移動プラットフォーム100にインテリジェント制御を埋め込むために使用され得る多数の制御スキームのうちの1つに過ぎないことも強調される。他の制御スキームについては、後で詳細に説明する。
【0045】
図7を参照すると、本開示による推進システム400の1つの非限定的な実施形態が示されている。推進システム400は、移動の複数の自由度を有する移動プラットフォーム100を提供するように構成されてもよい。すなわち、移動プラットフォーム100は、少なくとも2つ以上の種類の移動によって、タンク10(
図1)内の位置を変化させることができる。これらの移動としては、サージ(前方/後方)、重さ(上/下)、及び揺れ(左/右)などの直線運動、並びにピッチ(横軸)、ヨー(法線軸)、及びロール(縦軸)などの軸の周りの回転移動が挙げられる。推進システム400は、電動式内部回転動力デバイス402及び外部駆動アセンブリ404を含んでもよい。回転動力デバイス402は、好適なモータを含んでもよい。駆動シャフト412は、開口部440を介して筐体壁220を通って延在し、内部回転動力デバイス402を外部駆動アセンブリ404に物理的に接続する。筐体壁220内に配設された封止部414は、駆動シャフト412を取り囲む。封止部414は、独立して、筐体内部208(
図3)内に漏れているタンク流体に対して適切な封止保護を提供することができる。いくつかの実施形態では、加圧器430は、筐体200(
図3)内の流体の圧力を加圧ガスを筐体200(
図3)の外側の流体の圧力と同じか又はそれよりも大きく、すなわち、正圧差に対する中立に維持又は増加させる加圧ガスを解放してもよい。他の種類の推進システムも使用され得ることを理解されたい。
【0046】
本開示の移動プラットフォーム100は、外部駆動アセンブリの任意の特定の種類又は数に限定されない。移動プラットフォーム100は、単一の外部駆動404アセンブリ又は2つ以上の外部駆動アセンブリ404を利用してもよい。また、外部駆動アセンブリ404は、
図7に示すホイール450又は
図5Aに示すトラック442などの1つ以上の機動部材を駆動するためのギア405を含んでもよい。他の構成は、機動部材にプロペラ又はインペラを使用する場合がある。したがって、回転動力を使用して移動プラットフォーム100を移動させるための機動力を提供することができる任意の構造を使用することができる。本明細書では、このような使用のために構成された任意の構造体又は本体は、機動部材と呼ばれる場合がある。いくつかの実施形態では、機動部材(単数又は複数)は、移動プラットフォーム100が垂直壁を登ったり天井からぶら下がったりすることを可能にする磁気要素又は他のデバイスを含んでもよい。
【0047】
本開示の移動プラットフォーム100はまた、上述の内部駆動及び外部駆動アセンブリ構成に限定されない。
図7は、専用の内部回転動力デバイス402を有する、機動部材を示す。しかしながら、変形例では、推進システム400は、2つ以上の外部駆動アセンブリ404を駆動する1つの内部回転動力デバイス402を含んでもよい。したがって、推進システム400の構成は、内部回転動力デバイス402と外部駆動アセンブリ404との間に1対1の対応を有してもよく、有さなくてもよい。
【0048】
図8を参照すると、移動プラットフォーム100のサブシステムの電力は、電源500によって供給されてもよい。電源500は、好適なケース504内に収容されたバッテリバンク502を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つの電源500は、サブシステムの全てに通電する。他の実施形態では、2つ以上の別個の電源500が使用されてもよい。加えて、電力放電のための電子制御及びコンピュータ実装制御は、好適な処理回路(図示せず)によって実行されてもよい。一般に、電源500は、移動プラットフォーム100が動作中に電力を供給する能動線を有さないので、移動プラットフォーム100の全てのサブシステムに十分に通電するレベルで電力を供給する。「十分に」通電されると、全ての意図された機能を実行するのに十分なエネルギーがサブシステムに供給されることを意味する。
【0049】
図9A、
図9Bを参照すると、タンク壁16、18、20(
図1)の検査を実行するために、移動プラットフォーム100によって搬送され得るタスクモジュール600の一実施形態が示されている。タスクモジュール600は、タンクを構成する壁の区分又はセグメントの厚さが決定され得る情報を収集する1つ以上の器具を含んでもよい。一実施形態では、タスクモジュール600は、筐体200の底部206から外へ窓232を通して音響信号を方向付けるように構成されたトランスデューサアレイ602を含む。窓232は、音響エネルギーに導電性であるポリマーなどの材料(図示せず)で封止されてもよい。したがって、窓232は、筐体200の液密性を損なわない。一構成では、トランスデューサアレイ602は、信号をタンク壁16、18、20(
図1)に放出し、これらの信号の反射を検出する複数のセンサを含んでもよい。例示的なセンサとしては、音波センサ、超音波センサ、磁場及び磁束検出器が挙げられるが、これらに限定されない。検出された信号は、適切な回路を使用してデジタル化され、通信リンク604を介して制御ユニット300(
図2)に送信されてもよい。制御ユニット300(
図2)は、後で回収するために、好適なメモリモジュール内に情報を記憶することができる。トランスデューサアレイ602を使用して、ナビゲーション/ガイドの目的で不連続部を識別することもできることに留意されたい。タスクモジュール600は、筐体200(
図3B、
図3C)内に固定された好適なベース230(
図3B、
図3C)によって支持されてもよい。
【0050】
タスクモジュール600はまた、タンク10の1つ以上の特徴部の状態又は状況を推定するための他のデバイスを組み込んでもよいことを理解されたい。特徴部は、タンク10を構成する1つ以上の構造体、又はタンク10内の周囲条件であってもよい。
図2及び
図5A〜
図5Eを参照すると、非限定的な例として、タスクモジュール600は、傾斜計328などの方位センサ、エネルギー波332を放出する信号放出器330、表面322に接触する触知検出器335、及び/又は表面322を光学的に走査する光学検出器340を含んでもよい。これらの器具は、腐食、損傷、構造的一体性などの、タンク10の壁の状態又は他の構造体の状態に関する情報を提供することができる。タスクモジュール600はまた、タンク10の内側から材料を回収するためのデバイス、又はタンク10の内側へ材料を送達のためのデバイスを組み込んでもよい。
【0051】
移動プラットフォームは、任意に、追加の機能を可能にするための他の機構を含んでもよい。このようなデバイスの他の例は、以下の
図10及び
図11A〜
図11Dに関連して記載される。
【0052】
図10を参照すると、移動プラットフォーム100(
図2)と通信するためのスイッチアセンブリ250が示されている。例えば、スイッチアセンブリ250は、電力状態の切り替え、サブシステムの起動又は停止、事前にプログラムされた命令の開始などに使用されてもよい。スイッチアセンブリ250は、筐体200の内部208への通過を必要としない非瞬間型である。「瞬間スイッチ」は、作動中にのみ作動する。「非瞬間スイッチ」ラッチは、設定位置に留まっている。非限定的な一実施形態では、スイッチアセンブリ250は、筐体200の外側表面上又はその近くに位置付けられたレバー部材251を有してもよい。レバー部材251は、外部磁気要素252又は鉄などの磁性材料を有してもよく、2つの位置、例えば、「オフ」位置254と、「オン」位置256(破線で示す)との間で移動可能である。移動は、回転及び/又は並進であってもよい。筐体200の内側に封止されているのは、ホール効果型センサ又はリードスイッチなどの磁場を検出することができるセンサ258である。スイッチアセンブリ250を「オフ」位置254から「オン」位置256にシフトさせると、センサ258は、信号260を制御ユニット300(
図2)に送信させる。他の非瞬間スイッチは、圧力起動又はコマンド信号(例えば、音波)を利用してもよい。
【0053】
図1、
図2、及び
図10を参照すると、1つの非限定的な動作方法では、スイッチアセンブリ250は、移動プラットフォーム100がタンク10(
図1)の外側にある間に「オン」位置に移動される。スイッチアセンブリ250から制御ユニット300によって受信された信号260は、制御ユニット300に、無電力、低電力又はスリープモードから「動作開始」モードなどの高電力消費モードに移行するように命令する。「動作開始」モードは、システムチェックで開始することができ、それが成功した結論は、音響、視覚、機械的(例えば、ショック、振動、衝撃、圧力、物理的移動など)、又は電磁(EM)信号によって示され得る。次に、制御ユニット300は、例えば30分のクワイエットモードのための事前設定された継続時間を開始してもよい。クワイエットモードでは、制御ユニット300は、機能的に休止したままであり、移動プラットフォーム100は、タンク10内に位置付けられている。クワイエットモードの終了時に、制御ユニット300は、休止が監視される期間に入ってもよい。例えば、加速度計などの搭載型モーションセンサを使用して、移動プラットフォーム100が移動しているか否かを検出することができる。移動プラットフォーム100が、事前設定された継続時間、例えば、30分間の間に動かないと判定された場合、制御ユニット300は動作を開始することができ、これは最高の電力消費モードであり得る。記載した動作を開始するためのスイッチアセンブリ及び方法は、移動プラットフォーム100(
図2)を動作準備状態にするために使用できる様々なデバイス及び方法の1つに過ぎないことが強調される。
【0054】
ここで
図11Aを参照すると、動作の終了時に、移動プラットフォーム100をタンク10から回収するために使用され得る回収モジュール700の1つの非限定的な実施形態が示されている。前述したように、移動プラットフォーム100は、タンク10(
図1)内に格納された液体内に、おそらく数フィートだけ完全に沈没させられてもよい。回収モジュール700は、位置及び回収を容易にするために、液体表面に又はその下で浮くことができるブイを解放してもよい。一実施形態では、回収モジュール700は、テザー706が格納される内側区画704を有する浮力体702を含む。円筒状として示されている本体702は、任意の形状又はサイズであり得る。本体702は、本体702が周囲の液体中で浮揚することを可能にする1つ以上の材料で形成されてもよい。任意に、本体702は、ガスで膨張可能であってもよい。例えば、本体702は、加圧ガスを使用して体積を増加させることができる膨張可能なバッグ又は袋として形成されてもよい。ハンドル708又はアイレットなどの他の好適な突起は、本体702の外側表面に固定されてもよい。本体702はまた、下部に、筐体200の外側表面に近接して配設された1つ以上の磁気要素710も含んでもよい。実施形態では、磁性鋼も好適であり得る。筐体200の内側には、1つ以上の電磁石712が封止されていてもよい。電磁石712は、1つ以上の線214を介して制御ユニット300(
図2)及び電源500(
図2)に電気的に接続されてもよい。磁気要素710、電磁石712、及び制御ユニット300は、浮力体702を選択的に解放するための磁力を使用するラッチアセンブリ715を形成する。
【0055】
動作中、ラッチアセンブリ715は係止位置にあり、電磁石712は、磁気要素710との磁気接続が維持されるように、通電された状態に保たれる。したがって、浮力体702は筐体200に固定される。適切な時間において、制御ユニット300は、ラッチアセンブリ715を解放位置へシフトさせ、ここで、電磁石712は、電力を終了することによって通電解除され、これによって磁気接続が排除される。次いで、浮力体702は、タンク10(
図1)内の液体の表面に、又はその近くに浮いている。テザー706は、本体702を移動プラットフォーム100に接続する。したがって、テザー706を引っ張るか、又はテザー706をガイドとして使用して、沈没している移動プラットフォーム100を物理的に特定することによって、移動プラットフォーム100を回収することができる。テザー706が回収キャリアとして使用される場合、テザー706は、移動プラットフォーム100を支持するのに好適な積載能力を提供する材料及び構造を使用してもよい。
【0056】
ここで
図11Bを参照すると、動作の終了時に、移動プラットフォーム100をタンク10から回収するために使用され得る回収モジュール700の1つの非限定的な実施形態が概略形態で示されている。この実施形態では、回収モジュール700は、浮力体702、ハンドル又は他の類似の操作部材708、及び1つ以上の電磁作動ラッチ724を含む。ラッチ724は、浮力体702のリップ730に積極的に係合し、それによって本体702を筐体200に固定することができる。ラッチ724は、電磁式アクチュエータ726を使用して係止位置と係止解除位置との間でシフトすることができる。図示した実施形態では、ラッチ724は、電磁アクチュエータ726が通電されたときに、リップ730から矢印728によって示す方向に摺動する。移動又はシフトの他のモード、例えば、回転、旋回などの他のモードが使用されてもよい。任意に、スイッチアセンブリ250は、ラッチ724のうちの1つに固定されてもよい。スイッチアセンブリ250は、
図10に示すものと類似であってもよい。一構成では、ラッチ724が示すように閉鎖位置にあるとき、スイッチアセンブリ250は「オン」位置にある。ラッチ724が開放位置に摺動して浮力体702を解放すると、スイッチアセンブリ250は、破線で示す「オフ」位置にシフトする。1つ以上のラッチ及び電磁アクチュエータを有するラッチアセンブリもまた、
図11Aの実施形態で使用され得ることに留意されたい。
【0057】
図11Bの回収モジュール700は、比較的軽い第1段階テザー738と、比較的強い第2段階テザー740とを含む2段階の外部テザー736を使用する。第1段階テザー738は、ワイヤなどの可撓性部材742によって本体702に接続されてもよい。第1段階テザー738の材料は、本体702の浮力を損なわないように十分に軽いが、第2段階テザー740が巻き戻されて回収されるときに第2段階テザー740の重量を支持するのに十分強いように選択される。第2段階のテザー740の材料は、回収中に移動プラットフォーム100の重量を支持するのに十分な強度になるように選択される。第2段階テザー740はまた、回収キャリアと称されてもよい。したがって、各テザー738、740は、異なる負荷容量(例えば、張力負荷)を有し得る。結果として、ポリマーケーブルは、第1段階テザー738に好適であり得るが、第2段階テザー740には金属ケーブルがより適切であり得る。しかしながら、いずれかの段階テザー738、740にも、それらのそれぞれの負荷要件が満たされる限り、任意の材料種類を使用することができる。
【0058】
図11Bはまた、移動プラットフォーム100のシャットダウンを回収モジュール700の動作に統合する。筐体200内には、1つ以上の電磁石726が封止されていてもよい。電磁石726は、1つ以上の線214を介して制御ユニット300及び電源500に電気的に接続されてもよい。移動プラットフォーム100が動作している間、電磁石726はラッチ724を係止位置に維持する。したがって、浮力体702は筐体200に固定される。適切な時点で、電磁石726は、磁気接続を排除する電力を終了することによって通電解除されてもよい。次いで、浮力体702は、タンク10(
図1)内の液体の表面に向かって浮いている。同時に、ラッチ724は、係止解除位置に移動し、スイッチアセンブリ250は「オフ」位置にシフトし、これにより移動プラットフォーム100がシャットダウンされる。その後、移動プラットフォーム100は、第1段階テザー738を最初に引っ張って第2段階テザー740を回収し、次いで、第2段階テザー740を使用して沈没させられた移動プラットフォーム100を引き上げてもよい。スイッチアセンブリ250はまた、
図11Aの実施形態の回収モジュールと一体化されてもよいことに留意されたい。
【0059】
ここで
図11C〜
図11Dを参照すると、移動プラットフォーム100の配備及び/又は回収を容易にするために使用され得るデバイスが示されている。
図11Cは、キャリア764に接続されたドック762を含む配備アセンブリ760を概略的に示す。移動プラットフォーム100は、機械的及び/又は磁気的連結具763を使用してドック762に接続することができる。任意に、配備アセンブリ760は、電磁波又は音響波などの波768を放出する信号放出ビーコン766を含んでもよい。キャリア764は、ケーブル、ワイヤ、又はロープなどの受動物理線であってもよい。「受動」とは、キャリア764が信号、加圧流体、又は電力を伝達しないことを意味する。キャリア764は、配備アセンブリ760及び移動プラットフォーム100をタンク10内に搬送するのに十分な引張強度を有する。1つの使用モードでは、配備アセンブリ760及び移動プラットフォーム100は、タンク10内に共に降下されてもよい。その後、移動プラットフォーム100は、ドック762から分離し、破線で示すように自由に移動する。配備アセンブリ760は、動作中にタンク10から取り出されるか、又はタンク10内に残っていてもよい。運転中に配備アセンブリ760がタンク10内に留まる場合、キャリア764は、ドック762とタンク10の内側又は外側の物体(図示せず)との間の物理的、受動接続を提供し得る。動作が完了すると、移動プラットフォーム100は、回収のためにドック762に戻り、それに再接続してもよく、又は別の方法で回収されてもよい。いくつかの実施形態では、キャリア764は、移動プラットフォーム100を配備及び/又は回収するためにドック762を伴わずに使用されてもよい。すなわち、キャリア764は、配備キャリア及び/又は回収キャリアとして機能するように構成されてもよい。
【0060】
存在する場合、ビーコン766は、移動プラットフォーム100がナビゲーション又は他の目的に使用できる信号を放出してもよい。ビーコン766は、ドック762によって搬送され得る任意の数のデバイスを単に表すものに過ぎないことを理解されたい。例えば、制御ユニット(図示せず)はドック762によって搬送され、移動プラットフォーム100と通信することができる。
【0061】
図11Dは、タンク10内の動作中に移動プラットフォーム100に接続されたままである受動キャリア780を概略的に示している。受動キャリア780は、移動プラットフォーム100を移動又は単純に特定するために使用され得る、ロープ、ワイヤ、ケーブル、又は他の張力付与部材であってもよい。上述したように、受動キャリアは、移動プラットフォーム100に、又は移動プラットフォーム100から任意の電力、信号、又は材料(例えば、加圧ガス)を伝達しない。むしろ、キャリア780は、タンク10の内側又は外側の物体への物理、受動接続を提供してもよい。したがって、キャリア780は、配備及び/若しくは回収機構、又は移動プラットフォーム100の位置を特定することを可能にする線として機能し得る。
【0062】
ここで
図12A〜
図12Bを参照すると、本開示によるインテリジェント移動プラットフォーム100の別の実施形態が示されている。
図2の実施形態と同様に、移動プラットフォーム100は、筐体200と、制御ユニット300と、推進システム400と、電源500と、タスクモジュール600と、を含む。筐体200の蓋204は、
図12Aの内部208をより良く示すために、
図12Bにのみ示されている。筐体200、推進システム400、電源500、及びタスクモジュール600の詳細及び変形例は、詳細に上述された。
図12Aの実施形態は、
図10に関連して説明された非瞬間スイッチ250と、
図11A〜Bに関連して説明された回収モジュール700とを含む。アイレット240は、蓋204に固定されてもよい。アイレット240は、持ち上げ/取り扱いデバイスが解放可能に接続され得る任意のループ、フック、又は他の本体であってもよい。
図12A〜
図12Bの実施形態の制御ユニット300が以下に説明される。
【0063】
図13を参照すると、
図12A〜
図12Bの移動プラットフォームの制御ユニット300は、2つ以上の個別の種類の検知機器を有するナビゲーションモジュール304を含む。第1の検知器具は、
図4〜
図5Eに関連して前述された不連続部を検出するマーカ検出器306である。第2の検知器具は、1つ以上のナビゲーションパラメータを推定する動的センサ380であってもよい。本明細書で使用するとき、ナビゲーションパラメータは、所望の座標系(例えば、x/y空間、極座標規定空間)及び/又は向き(例えば、対面方向、傾斜など)における移動プラットフォーム100の絶対位置及び/又は相対位置を特徴付ける。例えば、動的センサ380は、進行した距離、回転の程度、加速度、傾斜、及び/又は移動方向の相対変化などのパラメータを推定してもよい。単数で言及されているが、動的センサ380は、各々が異なる情報を提供する2つ以上の個別の及び異なるセンサのスイートを含んでもよいことを理解されたい。好適な動的センサとしては、走行距離計、RPMセンサ、傾斜計、ジャイロスコープ、及び加速度計が挙げられるが、これらに限定されない。更に他の動的センサは、モータ、送信、及びモータコントローラ(図示せず)の動作パラメータを検知することができる。動的センサ380からの情報を使用して、所望の方向に操縦し、移動プラットフォーム100(
図12A〜
図12B)の誤った動きを減少させ、障害物を越えて操縦し、かつ/又は関心のある位置(例えば、回収ポイント)を識別することができる。
【0064】
動的センサ380によって提供される情報の用途のいくつかは、鋼プレート、柱26などの障害物、及び回収ポイント382で形成されたタンク底壁18の一部分を示す
図14を参照して例示されてもよい。動作中の
図12A〜
図12B、及び
図13を参照すると、移動プラットフォーム100は、区間384を有する経路をたどることができる。移動プラットフォーム100は、マーカ検出器306が不連続部320を検出すると、区間384上で開始されてもよい。その後、動的センサ380は、区間384に沿って移動プラットフォーム100を操縦するための操縦命令を発行するために使用することができる情報を提供することができる。したがって、例えば、動的センサ380は、移動ユニット100が所望の方位から左又は右にドリフトしたかどうかを検出し、所望の方位からの変動量を定量化することができる。この情報に基づいて、補正操縦コマンドを発行することができる。
【0065】
動作中、移動プラットフォーム100は、多数の障害物に遭遇し得る。1つの一般的な障害は柱26である。他の障害物としては、サンプ、壁、ブレース構造、破片、関節などが挙げられる。前述したように、いくつかは知られており、他のものは意図せずにタンク10に入っている。移動プラットフォーム100は、様々な技術を使用してそのような障害物を処理するようにプログラムされてもよい。例えば、障害物26に遭遇すると、操縦アルゴリズムは、移動プラットフォーム100が前の区間384の方位に戻るまで障害物26の周りを操縦するように方向を増分的に変更するように移動プラットフォーム100に指示してもよい。その後、移動プラットフォーム100は、次の区間386を開始する。
【0066】
前の区間384の方位への戻りは、動的センサ380によって提供される情報によって有効化される。例えば、動的センサ380は、回転の程度及び操縦中に進行した距離を決定することができる。加えて、タスクの終了などの事前設定された基準が満たされると、動的センサ380は、移動プラットフォーム100を回収ポイント382に操縦するための情報を提供することができる。例えば、動的センサ380は、回収ポイント382に向かうのに必要な回転の程度、及び回収ポイント382に向かう間に移動した距離を決定することができる。
【0067】
移動プラットフォーム100は、単一の筐体内で、必ずしも全ての上述の特徴部及び構成要素を搬送するとは限らないことを理解されたい。むしろ、いくつかの実施形態では、上述の構成要素は、互いに物理的に取り付けられ得る2つ以上の別個の筐体に分散されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、電源500、推進システム400、及びタスクモジュール600のみを有する筐体は、1つのモバイル筐体内にあり、制御ユニット300などの構成要素の残部は、別個の筐体内にある。
【0068】
図12A〜
図12Bの移動プラットフォームの例示的な使用モードは、
図15及び
図16A、
図16Bを参照して説明される。
図15は、移動プラットフォーム100がタンク10内で1つ以上の機能を実行するために使用されるいくつかの工程を識別するフロー図である。
図16Aは、タンク10への挿入中及び動作中の移動プラットフォーム100を概略的に示し、
図16Bは、動作後の回収の準備が整った移動プラットフォーム100を概略的に示す。常にそうとは限らないが、タンク10は、移動プラットフォーム100を十分に沈没するレベルで、炭化水素などの液体12で充填されて示されている。液状体12の上にはガス状体14があり、これは炭化水素であってもよい。汚れや破片などの他の物質もタンク10にある可能性がある。
【0069】
工程850で、移動プラットフォーム100は、スイッチ250を使用することなどによって、タンク10の外側で起動されて、事前操作モードに入る。この時点で、制御ユニット300は、1つ以上の診断掃引を開始し、搭載型システムが機能しているという表示を作業員に提供することができる。その後、工程852で、作業員がハッチ24を介して移動プラットフォーム100をタンクに挿入している間に、制御ユニット300はクワイエットモードに入ることができる。
図16Aに破線で示す移動プラットフォーム100は、好適な配備キャリア50及びブレース構造(図示せず)を使用してタンク内に降下されてもよい。配備キャリアは、ロープ、ケーブル、チェーンなどを含み得るテザーなどの非剛性のキャリアであってもよい。他の実施形態では、配備キャリアは、パイプ、ポール、又はチューブなどの剛体であってもよい。工程854で、可動プラットフォーム100がタンク底壁18に載った後、配備キャリア50が分離されて回収され、ハッチ24が閉じられ得る。
【0070】
工程856で、移動プラットフォーム100は、移動プラットフォーム100が時間及び/又は移動などの1つ以上の入力を監視する「カウントダウン」フェーズを実行して、完全動作モードに入るかどうかを決定してもよい。
【0071】
完全動作モードに入ること決定すると、制御ユニット300は、必要なサブシステムに通電し、事前割り当てされたタスク(単数又は複数)の実行を開始することができる。移動プラットフォーム100は、タンク10の外側にいるオペレータ、人間、又はその他の者との通信リンクを必要としないことに留意されたい。したがって、動作中になされる全ての決定は、事前にプログラムされた命令を使用して、関連情報を取得することによって、すなわち、インテリジェントに制御ユニット300によって行われ得る。しかしながら、いくつかの変形例では、タンクの外部に位置付けられた人間又は機械は、移動プラットフォーム100と相互作用し得る。例えば、タンク10の壁を打つことを使用して、移動プラットフォーム100に音響コマンド信号(例えば、「オンにする」、「オフにする」、「回収位置に戻る」、「動作モードを切り替える」、「信号を送信する」など)を伝えることができる。
【0072】
工程858で、移動プラットフォーム100を操縦することは、
図4〜
図6Aに関連して記載したように、マーカ検出器306を使用して1つ以上の不連続部の位置を特定すること、及び
図13〜
図14に関連して記載したように、動的センサを使用して1つ以上のナビゲーションパラメータを推定することを含んでもよい。制御ユニット300は、この情報を処理して、所定の方法を使用してタンク内部22を横断する。
図16A、
図16Bに示すように、移動プラットフォーム100は、配備後に、能動物理接続を有さないことに留意されたい。具体的には、エネルギー(例えば、電気)、データ信号、又は加圧ガスなどの材料は、ワイヤ、コード、ケーブル、ポール、チューブ、パイプ、又はタンク10の外部の位置からの任意の他の剛性若しくは非剛性搬送キャリアを介して、移動プラットフォーム100に通信されない。したがって、本明細書で使用するとき、「能動」線又はキャリアは、移動プラットフォーム100がタンク10内にある間に、電力、材料、又はデータ信号を通信又は送信するものである。上述したように、移動プラットフォーム100は、
図11C〜
図11Dに関連して説明したように受動キャリアを有してもよい。「受動」線又はキャリアは、移動プラットフォーム100がタンク10内にある間に電力、材料、又はデータ信号を通信又は送信しないものである。
【0073】
タンク検査を伴う動作のために実装され得る工程860は、工程858と同時に実行されてもよい。
図13に関連して記載した検知デバイスを使用して、移動プラットフォーム100は、
図9A〜
図9Bに示すタスクモジュール600などの検査モジュールを使用してタンク10の1つ以上の壁を走査する。タスクモジュール600及び制御ユニット300は、タンク10の走査区域の壁厚のデータベースを生成するために必要な情報を収集、編成、及び処理することができる。データベースは、タンク底壁18の全てのセクションの厚さ、又は「規格外」(すなわち、指定された値又は範囲とは異なる)の位置/区分のみの厚さ含んでもよい。検査される壁は、通常、タンク底壁18を含む。検査のために、超音波センサなどのタンク10の壁を検査するために使用される検知デバイスもまた、マーカ検出器306として使用されてもよいことに留意されたい。
【0074】
1つの非限定的な方法では、移動プラットフォーム100は、プレートの外周を画定する縁部又は側面を最初に特定することによって、走査活動を実行する。例えば、移動プラットフォーム100は、角部を識別する別の縁部が見出されるまで、縁部をトレースすることによってプレートの角部を最初に特定してもよい。トレースは、検出された縁部に沿った反転経路(例えば、ジグザグ)をたどることを含む、任意の数の方法を実行することができる。次に、移動プラットフォーム100は、その角部の縁部のうちの1つと平行に操縦して、反対側の角部を特定することができる。次いで、他の角部を特定することにより、プレートの2つの平行な縁部及び1つの直角な縁部の位置を確立する。移動プラットフォーム100は、平行な縁部に沿って漸進的に移動して、プレートの残りの角部を特定してもよい。その後、移動プラットフォーム100は、そのプレートの壁厚走査を開始してもよい。完了すると、プロセスを別のプレートに対して繰り返すことができる。別の非限定的な方法では、移動プラットフォーム100は、まず、タンク10のタンク底壁18を構成する全てのプレートの縁部を識別してもよい。その後、移動プラットフォーム100は、プレートの各々を走査してもよい。また、推進システム100が移動プラットフォーム100を移動させることができる複数の自由度は、上記のタスク、及び他のタスクの効率的な実行を可能にすることに留意されたい。
【0075】
工程862で、移動プラットフォーム100は、動作の終了を開始する。終了は、任意の数の条件を使用してトリガされ得る。これらの条件は、検査、割り当てられたタスクの完了、残りの電力レベル、考えられる誤動作などの運用上の考慮事項などで取得した情報の品質及び/又は量に関連し得る。1つの例示的な終了シーケンスは、所定の回収位置へのナビゲーションを含み得る。この位置はハッチ24の下にあってもよい。あるいは、移動プラットフォーム100が磁気種類の外部駆動ユニットを有する場合、移動プラットフォーム100は、ハッチ24に近接した位置に駆動してもよい。磁気タイプの外部駆動ユニット(図示せず)により、移動プラットフォーム100が頂壁16から逆さまに効果的に吊り下げられることになる。更に他のシーケンスは、単に定位置に留まり、移動プラットフォーム100の位置を識別する信号を送信することを含んでもよい。移動プラットフォーム100は、移動プラットフォーム100を好適なキャリア、例えば、配備キャリア50に引っ掛けるか、又は別の方法で接続することによって回収されてもよい。したがって、配備キャリア50はまた、移動プラットフォーム100を回収するために使用されてもよい。移動プラットフォーム100はまた、移動プラットフォーム100に接続することができる別個の回収移動プラットフォーム(例えば、
図11Cの配備アセンブリ760)を使用することによって回収されてもよい。
【0076】
工程864は、
図11A〜
図11Bに示すものなどの回収モジュール700を含む移動プラットフォームに使用されてもよい。回収位置に移動するか、又は定位置に留まった後、移動プラットフォーム100は浮力体702を解放する。浮力体702は、液状体の表面に、又は表面の下の深さまで浮いている。任意に、浮力体702は、信号、蛍光を放出し、かつ/又は照明されてもよい。最後に、移動プラットフォーム100は、信号を放出する浮力体702上の任意のデバイスを除いて、全てのサブシステムの電源を切ることができる。工程866では、作業員は、ケーブル又はポールなどの回収キャリアを浮力体702又は移動プラットフォーム100の他の部分に接続することによって、移動プラットフォーム100を取り出すことができる。あるいは、移動プラットフォーム100は、
図11A、
図11Bに関連して説明するように、解放されたテザーを使用することによって回収されてもよい。
【0077】
工程864での移動プラットフォーム100の「パワーダウン」又はシャットダウンは、制御ユニット300によって開始されてもよい。あるいは、
図11Bに示す回収モジュール700を使用して、回収本体702を同時に解放し、移動プラットフォーム100をシャットダウンしてもよい。「パワーダウン」又は「シャットダウン」とは、移動プラットフォーム100が、任意のサブシステムに電力が伝達されず、サブシステムが電力を消費しないか、又はサブシステムが潜在的に火花を生成し得るレベルで電力を消費しない状態にあることを意味する。
【0078】
いくつかの実施形態では、移動プラットフォーム100の1つ以上の要素又は構成要素は、回収後にタンク10内に留まってもよい。例えば、移動プラットフォーム100は、回収ポイントを識別するために、能動又は受動マーカとして機能する物体を堆積させてもよい。残された物体はまた、使用済みタスクモジュール、配備若しくは回収キャリアの残り、又は回収を必要としない他の構成要素であってもよい。
【0079】
本開示の教示の多くの利点の中でも、少なくとも以下に留意すべきである。移動プラットフォーム100を動作させるために、タンク10の内側又は外側のいずれかに人間の存在が必要ではなかったことである。別の利点は、タンク10に液体が入っている際に移動プラットフォーム100が検査を実行することである。したがって、タンク自体は、サービスを中断することなく通常どおり使用し続けることができる。更に別の利点は、操作中にタンク10がハッチ24によって封止され、これにより、エネルギー物質14が周囲環境に漏れるのを防止することである。したがって、タンク10の外部、例えば、ハッチ24の近くで発生する火花は、タンク10内のエネルギー物質12、14を発火させることができない。
【0080】
図16A及び
図16Bを参照すると、液状体が移動プラットフォーム100とタンク10の1つ以上の表面との間に延在するようにして、移動プラットフォーム100を沈没させるため、超音波検知デバイスを使用する本開示の実施形態はより良好な分解能で動作することを理解されたい。超音波センサとタンクの壁との間の液状体は、音響エネルギーが伝達され得る高効率の波透過媒体を提供する。特に、このような液状体又は層は、検査が人間の人員によって空気中で実行される場合には存在しない。加えて、完全に沈没させられている間に移動プラットフォーム100が動作する能力もまた、更なる活動を可能にすることができる。例えば、移動プラットフォーム100は、漏れている流体に関連付けられている音を検出するために音響受信機を利用してもよい。音響検出のために、移動プラットフォーム100は、移動が停止され、ノイズを生成する任意のサブシステムがシャットダウンされるセミクワイエットモードに入ることができる。このセミクワイエットモードでは、音響受信機は、タンク10から流出する流体によって引き起こされる音響信号に関して、周囲の液状体を監視する。
【0081】
前述のサイズ及び重量の制限の組み合わせを使用する本開示の実施形態は、移動プラットフォーム100の取り扱い及び配備を容易にする一方で、タスクが実行されるタンクへの損傷のリスクも低減することができることを理解されたい。
【0082】
図15の方法の工程860は、厚さを決定するためにタンク10の壁を走査することに関係しているが、
図15の方法は、検査に関連するタスクと無関係のタスクを実行するためにも使用され得ることを理解されたい。例えば、視覚走査などの他の検査方法を実行することができる。例えば、カメラを使用して、側部20及び/又は底部18などのタンク壁の視覚画像を収集してもよい。
【0083】
上述のシステム及び関連する方法は、移動を制御するためのナビゲーションマーカ、又は単に「マーカ」としてタンク10(
図1)に関連付けられている不連続部を使用した。これらの不連続部を表す溶接部及びプレート重なり部は、鋼パネルの嵌合中に形成され、したがってタンク10の構造要素とみなすことができる。したがって、上述の実施形態は、構造マーカを使用してタンク10の内部をインテリジェントに横断するとみなすことができる。しかしながら、本開示の他の実施形態は、他の種類のマーカを利用してもよい。
【0084】
ここで
図17を参照すると、タンク10内の移動プラットフォーム100の移動を制御するために使用され得るいくつかの種類のマーカが示されている。これらのマーカと相互作用することによって、制御ユニット300(
図2)は、タンク10内の所与の位置に対する移動プラットフォーム100の位置及び/又は向きの認識を取得する。
【0085】
不連続部などの構造マーカは、受動マーカとみなすことができる。受動とは、マーカが不活性であり、移動プラットフォーム100によって検出された信号に由来しないことを意味する。別の種類のマーカは、磁気信号、電磁信号、音響信号、及び/又は光信号を放出するエネルギー放出物体902a、902b、902c、902d、又は「能動マーカ」である。能動マーカは、タンク10の内側及び/又は外側に位置付けられてもよい。例えば、
図17は、内部能動マーカ902a、902b、及び外部能動マーカ902c、902dを示す。能動マーカは、様々な方法で利用されてもよい。例えば、中央内部能動マーカは、移動プラットフォーム100によってホーミングビーコンとして使用されて、タンク10内の特定の位置を識別することができる。2つ以上の離間した能動マーカは、それ自体及び/又はタンク10内の方向を特定するために移動プラットフォーム100によって使用されてもよい。
【0086】
いくつかの実施形態では、マーカはタンク10に堅固に固定されていない。例えば、マーカ910は、液状体12内に浮遊していてもよい。マーカ910は、表面に浮かぶか、又は表面の下の選択された深さに沈没させられてもよい。任意に、テザー912は、マーカ910をタンク10に接続してもよい。マーカ910は能動的であってもよく、例えば、音波などのエネルギー信号を送信してもよい。マーカ910はまた、受動的であってもよく、例えば、移動プラットフォーム100との接触を可能にするのに十分低い深さで吊るす。
【0087】
図18A〜
図18Bは、上述のマーカを使用できる様々なガイド及びナビゲーション方法のフロー図である。
【0088】
図12A〜
図12B、
図13、
図17、及び
図18Aを参照すると、制御ユニット300は、移動プラットフォーム100を動作させるコマンド信号を生成するために、能動マーカからの信号を処理する。例えば、工程1100では、マーカ検出器306は、複数の内部及び/又は外部マーカ902a〜902dによって放出された別個の信号を検出してもよい。工程1102では、制御ユニット300は、信号を処理して、移動プラットフォーム100の現在位置を推定してもよい。任意に、制御ユニット300はまた、タンク10の寸法などの事前にプログラムされた情報、能動マーカ902a〜902dの相対位置、並びに動的センサ380によって取得される移動の向き及び方向に関するリアルタイム情報などのナビゲーションパラメータも使用することができる。工程1104では、制御ユニット300は、推進システム400又はタスクモジュール600などのサブシステムにコマンド信号を発行する。
【0089】
図12A〜
図12B、
図13、及び
図17を更に参照すると、
図18A及び
図18Bの方法では、制御ユニット300は、1つ以上のメモリモジュール390、392を有してもよい。メモリモジュール390は、動作中に収集された情報を記憶する。この情報は動的に更新されてもよく、マーカの位置及び移動プラットフォーム100の現在の位置/方位/向きなどの現在の情報を含んでもよい。メモリモジュール390はまた、タンク10の壁16、18、20の厚さを示す測定データを記憶してもよい。メモリモジュール392は、移動プラットフォーム100が動作している間にアクセスされ得る事前にプログラムされたデータを含んでもよい。事前にプログラムされたデータは、タンク10の1つ以上の壁の不連続部のパターンのデジタル表現(又はマップ)であってもよい。不連続部は、タンク10の1つ以上の壁26、18、20の溶接/重なりパターンであってもよい。この情報は、タンク内の前の動作中に取得されてもよい。工程1200では、マーカ検出器306は、不連続部を検出し、応答信号を生成してもよい。工程1202では、制御ユニット300は、記憶されたマップ内の情報と共にマーカ検出器信号を処理して、移動プラットフォーム100の現在位置及び/又は向きを推定してもよい。工程1204では、制御ユニット300は、推進システム400又はタスクモジュール600などのサブシステムにコマンド信号を発行する。
【0090】
他のナビゲーション及びガイドスキームは、タンク壁につながる縁部、又は任意の2つの点などの点及び線を画定することができる。このような方式を使用する移動プラットフォーム100は、「推測航法」を使用して進行した距離を推定するようにプログラムされた制御ユニット300を有してもよい。推進システム400の好適なセンサは、障害物(例えば、動力変動)によって進行が妨げられたとき、及び/又は外部基準(例えば、車輪、駆動軸、ローター、又は推進システムの他の回転要素上のRPMセンサ)を伴わずに、合理的に直進したときを検知するために使用されてもよい。任意に、ナビゲーションを補完するために、内部ナビゲーションユニットが使用されてもよい。制御ユニット300は、「マップ」を生成し、マップを参照して推測航法を実行することによって、タンク10を系統的に進めるようにプログラムされてもよい。マップ、及び壁厚データなどの任意の情報は、共通のパターンマッピング技術を使用して、タンクの実際のレイアウトと相関させてもよい。
【0091】
更に別のナビゲーション方法は、検知/検出マーカを使用しなくてもよく、又は慣性ナビゲーションユニットを使用してもよい。代わりに、移動プラットフォーム100は、タンク10を横断し、障害物に遭遇するときに事前割り当てされたアクションを取るようにプログラムされてもよい(例えば、移動が妨げられなくなるまで回転させる)。壁厚データなどの、収集された任意の情報は、共通パターンマッピング技術を使用して、タンクの実際のレイアウトと相関させてもよい。
【0092】
上述の方法は、互いに排他的ではない。すなわち、記載された方法の各々の部分を混合してもよく、又は別個の方法を同時に使用してもよい。いくつかのナビゲーション方法では、1つ以上の割り当てられた機能を実行しながら「マップ」を生成する。他の方法は、1つ以上の所定の位置にナビゲートするために、以前に生成されたマップを使用することを含む。
【0093】
上記から、開示されているものは、エネルギー物質で少なくとも部分的に充填されたタンク内で選択されたタスクを実行するための装置を部分的に含むことを理解されたい。装置は、少なくとも1つの制御ユニットと、少なくとも1つのマーカ検出器と、少なくとも1つの推進システムと、少なくとも1つの電源と、少なくとも1つの本質的に安全な筐体と、を含む、本質的に安全な移動プラットフォームを含んでもよい。
【0094】
少なくとも1つの本質的に安全な筐体は、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の内側で発生する火花が、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の外部へ通過することを防止するように構成されており、火花は、エネルギー物質を発火させることができる。移動プラットフォームの全ての火花を生成する構成要素は、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の内側に位置付けられる。
【0095】
少なくとも1つのマーカ検出器は、タンクに関連付けられている少なくとも1つのマーカを検出するように構成されている。少なくとも1つの制御ユニットは、少なくとも1つの検出されたマーカに基づいて、少なくとも1つの制御信号を生成するように構成されている。推進システムは、少なくとも1つの生成された制御信号に応答して移動プラットフォームを移動させる。推進システムは、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の外側に位置付けられた駆動アセンブリに電力を供給する、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の内側に位置付けられた回転動力デバイスを有する。電源は、少なくとも少なくとも1つのマーカ検出器、少なくとも1つの制御ユニット、及び少なくとも1つの回転電力デバイスに通電する。移動プラットフォームがタンク内にある間に、能動物理キャリアは、移動プラットフォームをタンクの外部の物体に接続していない。
【0096】
移動プラットフォームの変形例は、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の内部が、少なくとも10秒間少なくとも3.5バールにさらされた後に、少なくとも1つの本質的に安全な筐体の内側で発生する火花が少なくとも1つの本質的に安全な筐体の外部へ通過することを可能にする経路を形成する塑性変形を呈さないように構成されており、移動プラットフォームが、タンク内に少なくとも2つの異なる自由度を有し、かつ、推進システムを使用して少なくとも2つの異なる自由度に沿って移動するように構成されており、移動プラットフォームが、10,000ポンド(4,536kg)未満の重さであり、少なくとも1つの制御ユニットが、少なくとも1つの検出されたマーカに基づいて移動プラットフォームの方位を決定するようにプログラムされ、方位が、少なくとも1つの制御信号を生成するために使用され、移動プラットフォームをタンクの外側の物体に接続する物理キャリアは存在せず、かつ/又は少なくとも1つの電源が、少なくとも少なくとも1つの制御ユニット、少なくとも1つのマーカ検出器、及び少なくとも1つの推進システムに十分に通電する、構成を含んでもよい。また、変形例では、装置は、移動プラットフォームがタンク内で移動している間に移動プラットフォームに接続される受動キャリアを含んでもよい。
【0097】
特定の用途では、エネルギー物質は、移動プラットフォーム及びタンクの内側表面に接触して、波伝達媒体を形成する液体である。このような用途では、移動プラットフォームは、波を送信し、送信された波の反射を検出するように構成されている。移動プラットフォームは、検出された反射を表す情報をメモリモジュールに記憶することができる。
【0098】
本開示では、当該技術分野の特定の用語は、以下のように定義されるものとする。
【0099】
「エネルギー物質」は、発火又は燃焼のリスクがあると考えられる任意の材料である。特定の用途では、エネルギー物質は、以下の特性、(i)700℃以下の自己発火温度(Autoignition Temperature、AIT)、(ii)150℃以下の引火点、(iii)1.5mJ以下の最小発火エネルギー(Minimum Ignition Energy、MIE)、及び/又は(iv)1.5以下の最小点火電流比(MICR)のうちの1つ以上を有する。
【0100】
自己発火温度(AIT)は、加熱又は加熱された要素とは無関係に、材料の自己持続的燃焼を開始又は引き起こすのに必要な最低温度である。引火点は、液体が十分な濃度で蒸気を放出し、標準大気条件で液体の表面近くの空気と引火性混合物を形成する最低温度である。最小発火エネルギー(MIE)は、最も簡単に発火するガス又は蒸気の混合物を発火させるために容量性火花放電から必要とされる最小エネルギーである。最小点火電流比(MICR)は、同じ試験条件下で、最も簡単に発火するガス又は蒸気の混合物を発火させる誘導火花放電から必要な最小電流を、誘導火花放電からメタンを発火させるために必要な最小電流で割った比である。MESGは、試験装置の内部チャンバの2つの部分間の接合部の最大間隙であり、内部気体混合物が発火し、標準大気条件下であるとき、試験ガス又は空気中蒸気の全ての濃度に対して、25mm(984ミル)の長さの継手を通って伝播する火炎による外部気体混合物の着火を防止する。
【0101】
エネルギー物質は、粉塵、微粒子、スラリー、固体、液体、蒸気、ガス、及びこれらの組み合わせであり得る。エネルギー物質の例としては、石炭粉塵、炭化水素液体、燃料油、及びガソリンが挙げられるが、これらに限定されない。
【0102】
「燃焼」は、エネルギー物質が発火したときに起こる化学反応である。燃焼は、燃焼、爆発、爆発、及び爆燃を包含する。「発火させる(Ignite)」、「発火される」、及び「発火させる(igniting)」は、化学反応を開始するのに十分な量のエネルギーをエネルギー物質に適用することを意味する。「火花」は、エネルギー物質を発火させるために少なくとも十分なエネルギーを有する熱事象である。用語「熱事象」は、火花及び爆発によって引き起こされる火花を含む。「可燃性」材料は、発火したときに熱及び光を生成する化学的変化を起こす材料である。「引火性」材料は、発火し、発火した場合に空気中で燃焼し続ける気体、液体又は固体である。
【0103】
本教示は、地上又は地下を問わず、タンク検査以外の様々な産業及び用途に容易に適用され得ることが強調される。したがって、記載したシステム及び方法は、本開示の発展がどのように実施され得るかの単なる例示である。例えば、本開示による移動プラットフォームは、はしけ、タンカー、鉄道車両、又は船によって搬送される貯蔵ユニット及び容器に関連して使用されてもよい。
【0104】
更に、移動プラットフォーム100の上述の実施形態は、物理的なアンビリカルを使用して電力を受信せず、かつ/又はデータを通信しないが、移動プラットフォーム100がキャリアを組み込んでもよいことは本開示の範囲内である。キャリアは、信号搬送媒体、例えば、導電ケーブル、又は単純に、移動プラットフォーム100を別の物体に効果的に「引き離す」ことができるケーブルであってもよい。
【0105】
前述の説明は、例示及び説明の目的のために、本開示の特定の実施形態を対象とする。しかしながら、本開示の範囲から逸脱することなく、上記の実施形態に対する多くの修正及び変更が可能であることが、当業者には明らかであろう。したがって、以下の特許請求の範囲は、そのような修正及び変更の全てを包含すると解釈されることが意図される。