(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
リポジトリおよび入出力(IO)デバイスと通信するように構成されたコミッショニングツールを備えたフィールドデバイスコミッショニングシステムであって、前記IOデバイスは、フィールドデバイスと通信するように構成され、前記コミッショニングツールは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
a.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのためのエンジニアリングデータを前記リポジトリから取得し、
b.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのための第1の設定パラメータ値を前記IOデバイスから取得し、
c.前記取得されたエンジニアリングデータから、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのための第2の設定パラメータ値を決定し、前記第2の設定パラメータは、前記第1の設定パラメータに対応し、
d.前記第1の設定パラメータ値が前記第2の設定パラメータ値と同一であるか否かを判定し、
e.前記第1の設定パラメータ値が前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、ユーザインターフェース上にアラートを生成し、
f.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのためのユーザ選択可能なオプションを前記ユーザインターフェース上に生成する
ように構成され、
前記IOデバイスは、第2のプロセッサを備え、前記エンジニアリングデータは、設定ファイルであり、
前記ユーザ選択可能なオプションは、
前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではないと判定するための検証オプション、
前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記第2の設定パラメータ値を、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスへ送信するための設定オプション、および
前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記取得されたエンジニアリングデータへ、前記第1の設定パラメータ値を記憶するための更新オプションであって、前記更新オプションに対してユーザ入力が受け取られた場合、前記ユーザインターフェース上に比較表が生成され、前記比較表はチェックボックスを含み、前記チェックボックスに対してマークされている場合、前記取得されたエンジニアリングデータへ、前記第1の設定パラメータ値を記憶するように構成される、更新オプション
、
を備える、フィールドデバイスコミッショニングシステム。
前記IOデバイスはさらに、ネットワークインターフェースユニットおよびIOユニットを備え、前記コミッショニングツールの前記第1のプロセッサは、前記ネットワークインターフェースユニットと通信するように構成された、請求項1に記載のシステム。
少なくとも1つの設定パラメータは、ノード番号、構成要素番号、モデル名、最後の更新スケジュール、信号タイプ、信号変換、およびフィールドデバイス識別子のうちの1つである、請求項1に記載のシステム。
前記ユーザインターフェース上の前記アラートは、前記IOデバイスまたはフィールドデバイスのために図示され、前記アラートは、前記ユーザインターフェース上の強調されたエリア、明滅するアイコンアラーム、および強調された形状アウトラインのうちの1つである、請求項1に記載のシステム。
前記第1および第2の設定パラメータ値は、複数の設定パラメータのために取得され、前記プロセッサはさらに、前記複数の設定パラメータ、対応する第1の設定パラメータ値、および対応する第2の設定パラメータ値のリストを、前記ユーザインターフェース上に生成するように構成された、請求項1に記載のシステム。
リポジトリおよび入出力(IO)デバイスと通信するように構成されたコミッショニングツールを備えたフィールドデバイス管理システムであって、前記IOデバイスは、フィールドデバイスと通信するように構成され、前記コミッショニングツールは、第1のプロセッサを備え、前記第1のプロセッサは、
a.前記IOデバイスが、前記コミッショニングツールと通信しているか否かを判定し、
b.前記IOデバイスが前記コミッショニングツールと通信している場合、前記IOデバイスのためのエンジニアリングデータを、前記リポジトリから取得し、
c.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのための複数の第1の設定パラメータ値を前記IOデバイスから取得し、
d.前記取得されたエンジニアリングデータから、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのための複数の第2の設定パラメータ値を決定し、前記第2の設定パラメータは、前記第1の設定パラメータに対応し、
e.前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一であるか否かを判定し、
f.少なくとも1つの第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのためのアラートを、ユーザインターフェース上に生成し、
g.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのためのユーザ選択可能なオプションを前記ユーザインターフェース上に生成する
ように構成され、
前記IOデバイスは、第2のプロセッサを備え、前記エンジニアリングデータは、設定ファイルであり
前記ユーザ選択可能なオプションは、
g-1.前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではないと判定する検証オプション、
g-2.前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記第2の設定パラメータ値を、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスへ送信する設定オプション、および
g-3.前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記取得されたエンジニアリングデータへ、前記第1の設定パラメータ値を記憶する更新オプションであって、前記更新オプションに対してユーザ入力が受け取られた場合、前記ユーザインターフェース上に比較表が生成され、前記比較表はチェックボックスを含み、前記チェックボックスに対してマークされている場合、前記取得されたエンジニアリングデータへ、前記第1の設定パラメータ値を記憶するように構成される、更新オプション、
を備える、フィールドデバイス管理システム。
フィールドデバイスコミッショニング方法を実行するために、フィールドデバイスコミッショニングシステムによって実行されるべきコンピュータプログラムを記憶する、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体であって、前記フィールドデバイスコミッショニングシステムは、コミッショニングツールを備え、前記コミッショニングツールは、リポジトリおよび入出力(IO)デバイスと通信するように構成され、前記フィールドデバイスコミッショニング方法は、
a.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのためのエンジニアリングデータを前記リポジトリから取得するステップと、
b.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのための第1の設定パラメータ値を前記IOデバイスから取得するステップと、
c.前記取得されたエンジニアリングデータから、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのための第2の設定パラメータ値を決定するステップであって、前記第2の設定パラメータは、前記第1の設定パラメータに対応する、ステップと、
d.前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一であるか否かを判定するステップと、
e.前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、ユーザインターフェース上にアラートを生成するステップと、
f.前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスのためのユーザ選択可能なオプションを前記ユーザインターフェース上に生成するステップと
を備え、前記エンジニアリングデータは、設定ファイルであり、
前記ユーザ選択可能なオプションは、
前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではないと判定するための検証オプション、
前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記第2の設定パラメータ値を、前記IOデバイスまたは前記フィールドデバイスへ送信するための設定オプション、および
前記第1の設定パラメータ値が、前記第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、前記取得されたエンジニアリングデータへ、前記第1の設定パラメータ値を記憶するための更新オプションであって、前記更新オプションに対してユーザ入力が受け取られた場合、前記ユーザインターフェース上に比較表が生成され、前記比較表はチェックボックスを含み、前記チェックボックスに対してマークされている場合、前記取得されたエンジニアリングデータへ、前記第1の設定パラメータ値を記憶するように構成される、更新オプション、
を備える、非一時的なコンピュータ読取可能な媒体。
【発明を実施するための形態】
【0008】
その例が添付図面において例示されている本発明の実施形態に対する参照が詳細になされるであろう。本発明のいくつかの態様は、実施形態と連携して記載されるであろうが、これら態様は、本発明をこれら実施形態に限定するように意図されていないことが理解されるであろう。一方、本発明は、添付された特許請求の範囲によって定義されるような本発明の精神および範囲内に含まれ得る代案、修正、および均等物をカバーすることが意図されている。さらに、本発明の以下の詳細な記載では、多くの具体的な詳細が、本発明の完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、本発明は、これら具体的な詳細なしで実現され得ることが当業者に明白になるであろう。他の事例では、周知の方法、手順、構成要素、および特徴は、本発明の態様を不必要に不明瞭にしないように、詳細には記載されていない。
【0009】
フィールドデバイスコミッショニングシステム100は、産業プラント用に
図1Aに例示される。フィールドデバイスコミッショニングシステム100は、限定されないが、コミッショニングツール10、入出力(「IO」)デバイス20、フィールドデバイス12、リポジトリ30、およびユーザインターフェース40を含み得る。コミッショニングツール10は、設計仕様に従って、フィールドデバイス12および入出力(「IO」)デバイス20が正しく設定されていることをチェックするコミッショニングタスクを実行するために、プロセッサおよびメモリ記憶装置によって実現され得る。
【0010】
設計仕様はエンジニアリングデータ32としてリポジトリ30に記憶される。エンジニアリングデータ32の例は、フィールドデバイス12、IOデバイス20、およびそれらの設定データを含んでいるIOリストである。設定データは、フィールドデバイス12、IOデバイス20、および値のプロパティまたは設定パラメータである。IOデバイス20のための設定パラメータの例は、IOデバイス20内のチャネルによって処理される入力または出力のタイプである「信号タイプ」と、IOデバイス20を識別する「ノード番号」である。
【0011】
IOデバイス20は、限定されないが、プロセッサ、メモリ記憶装置、ネットワークインターフェースユニット22、およびIOユニット24を含み得る。本発明のいくつかの実施形態に従って、たとえば主IOユニット24およびバックアップIOユニット26である2つのIOユニットが存在する。IOデバイス20は、フィールドネットワーク52との通信のために、バス50に接続されるように構成される。制御システム54およびデバイス管理システム56のような産業プラント内の他のシステムが、バス50に接続される。ネットワークインターフェースユニット22は、コミッショニングツール10への少なくとも1つのダイレクト接続と、バス50への少なくとも1つの別のダイレクト接続とをサポートするように構成される。ダイレクト接続および別の接続は互いに独立している。
【0012】
コミッショニングツール10は、IOデバイス20またはフィールドデバイス12には関連するエンジニアリングデータ32をリポジトリ30から取得するように構成されたプロセッサを有する。エンジニアリングデータ32は、産業プラントが設計仕様に従って動作するための設計データである。関連するエンジニアリングデータ32は、本発明のいくつかの実施形態に従う設定ファイルである。関連するエンジニアリングデータ32は、コミッショニングツール10のメモリ記憶装置へダウンロードされる。コミッショニングツール10は、ダウンロードの後にリポジトリ30と連続的に通信する必要はない。
【0013】
コミッショニングツール10のプロセッサも、IOデバイス20から設定データを取得するように構成される。設定データは、限定されないが、IOデバイス20のための設定パラメータと、フィールドデバイス12のための設定パラメータとを含み得る。設定データは、本発明のいくつかの実施形態に従って、IOユニット24、26およびフィールドデバイス12から、IOデバイス20のプロセッサによって取得され、その後、コミッショニングツール10のプロセッサへ送信される。本発明のいくつかの代替実施形態では、設定データは、必要な場合、取得のために、IOデバイス20のメモリ記憶装置へ記憶される。
【0014】
コミッショニングツール10のプロセッサは、ダウンロードされたエンジニアリングデータ32における設定パラメータの値を、IOデバイス20から取得された対応する設定パラメータの値と比較し、これら両値が同一であるか否かを判定するように構成される。コミッショニングツール10のプロセッサは、この判定結果をユーザインターフェース40上に表示する。この判定結果は、両値の比較の結果である。ユーザインターフェース40上に表示された判定結果の例は、コミッショニングツール10のプロセッサが、両値が、互いに同一ではないと判定したケースでは、アラートであり得る。
【0015】
図1Bは、本発明のいくつかの実施形態に従うコミッショニングツール10のプロセッサにおける機能ブロックの例を例示する。取得部14機能ブロックは、IOデバイス20または1つのフィールドデバイス12のためのエンジニアリングデータ32をリポジトリ30から取得する。エンジニアリングデータ32は、コミッショニングツール10のメモリ記憶装置に記憶される。取得部14機能ブロックはさらに、IOデバイス20またはフィールドデバイス12のための第1の設定パラメータ値をIOデバイス20から取得する。
【0016】
判定部16機能ブロックは、コミッショニングツール10のメモリ記憶装置に記憶されたエンジニアリングデータ32から、IOデバイス20またはフィールドデバイス12のための第2の設定パラメータ値を決定する。第2の設定パラメータは、第1の設定パラメータに対応する。判定部16機能ブロックはまた、第1の設定パラメータ値が、第2の設定パラメータ値と同一か否かを判定する。
【0017】
第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではないと判定部16機能ブロックが判定した場合、アラート生成部18機能ブロックが、ユーザインターフェース40上にアラートを生成する。
【0018】
図2は、比較結果を表示するユーザインターフェース40上のディスプレイスクリーン200の例を例示する。ディスプレイスクリーン200は、フィールドデバイス12およびIOデバイス20の例示的なツリービューまたは階層ビューを図示する。産業プラント、プロジェクト、またはエリア名210が、ツリービューの先頭に図示される。220は、IOデバイス20をリストしており、その後、230が、各IOデバイス20のスロットおよびチャネルをリストしている。212は、各チャネルに接続されたフィールドデバイス12をリストしている。階層ビューは、本発明のいくつかの実施形態に従って、エンジニアリングデータ32から生成される。あるいは、階層ビューは、IOデバイス20から取得された設定データから生成される。
【0019】
比較結果は、本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20またはフィールドデバイス12のステータスに図示される。たとえば、このステータスは、フィールドデバイス12の識別子、IOデバイス20の識別子、および設定パラメータ、の隣りに位置したアイコン240によって表される。アイコン240は、本発明のいくつかの実施形態に従って、異なる形式または色で図示される。たとえば、比較に相違がない場合、「緑」が表示される。それに対して、ミスマッチがある場合、「黄色」が表示され、IOデバイス20、フィールドデバイス12が、コミッショニングツール10と通信していない場合、「灰色」が表示される。階層ビュー項目のフォントは、本発明のいくつかの実施形態に従って、異なる色で図示される。
【0020】
コミッショニングツール10は、比較結果を詳細に見るためのユーザ選択可能なオプションを提供するように構成される。このユーザ選択可能なオプションは、本発明のいくつかの実施形態に従って、ユーザ入力によって表示のためにトリガされる個別のウィンドウ250内に提供される。ウィンドウ250は、本発明のいくつかの実施形態に従って、複数のユーザ選択可能な検証オプションをリストする。たとえば、選択されたフィールドデバイスのすべての設定パラメータを見る第1のオプションと、選択されたIOデバイスのすべての設定パラメータを見る第2のオプションである。
【0021】
図3Aは、設定パラメータ値の場合に生成された比較表300の例である。この比較表300は、本発明のいくつかの実施形態に従って、ユーザ選択可能なオプションのためにユーザ入力が受け取られた場合に生成される。
図3Aは、IOデバイス20が選択された場合の比較表の例である。項目エリア310は、IOデバイス20内の項目をリストするグリッドである。IOデバイス20の項目は、限定されないが、IOユニット24、26およびIOユニット内のチャネルを含んでよく、各チャネルは、1つまたは複数のフィールドデバイス12に接続するように構成される。項目エリア310は、本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20の異なる項目をリストする。
【0022】
比較エリア320は、設定パラメータ322、IOデバイス20から取得された値324、およびエンジニアリングデータ32の値326をリストしているグリッドである。設定パラメータ322は、項目エリア310内の選択された項目312のために表示される。選択された項目312は、本発明のいくつかの実施形態に従って、異なるフォント色で強調されるか、または陰影エリアを有する。値324、326は、互いに異なる場合、異なるフォント色で強調されるか、または、陰影エリアを有する。この例において、マークされたエリア328は、本発明のいくつかの実施形態に従って、異なるフォント色で強調された値324、326を例示する。有利なことに、異なるフォント色での強調または陰影エリアによって、ユーザは、選択された項目を容易にかつ効率的に識別し、どの設定パラメータが異なっているのかを判定できるようになる。
【0023】
コミッショニングツール10は、本発明のいくつかの実施形態に従って、項目エリア310内のチェックボックス314がマークされている場合、IOデバイス20の値324をリポジトリ30へ移すように構成される。本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20の値324は、ダウンロードされたエンジニアリングデータ32に移される。その後、エンジニアリングデータ32は、リプレースまたは別のレビジョンとして、リポジトリ30へアップロードされる。
【0024】
図3Bは、本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20のチャネルのうちの1つが選択された場合における比較表300の例である。比較エリア320は、IOデバイス20の値324およびリポジトリ30の値326のみを用いて表示される。
【0025】
図3Cは、IOデバイス20に接続されたフィールドデバイス12が選択された場合における比較表300の例である。すべてのフィールドデバイス12が、項目エリア310にリストされ、選択されたフィールドデバイス12の設定パラメータが、比較エリア320内にリストされる。選択されたフィールドデバイス12は、マークされたエリア312に図示されているように強調される。チェックボックス314は、コミッショニングツール10がIOデバイス20の設定パラメータ値324をリポジトリ30へ移すように選択される。本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20の値324は、リポジトリ30からダウンロードされたエンジニアリングデータ32へ移される。その後、エンジニアリングデータ32は、リプレースまたは別のレビジョンとしてリポジトリ30へアップロードされる。
【0026】
図3Dは、本発明のいくつかの実施形態に従って、1つのフィールドデバイス12が選択された場合における比較表300の例である。比較エリア320は、IOデバイス20の値324およびリポジトリ30の値326のみを用いて表示される。
【0027】
設定パラメータ
本発明のいくつかの実施形態に従って、比較のためにIOコミッショニングツール10によって取得されたIOデバイス20の設定パラメータは、限定されないが、IOデバイス識別子を含み得る。本発明のいくつかの実施形態では、IOデバイス20は、産業プラント内のノードとして構成される。IOデバイス20の設定パラメータは、ノード番号である。IOデバイス20の別の設定パラメータは、産業プラント内のノードまたはIOデバイス20の物理的な場所を識別する構成要素番号である。
【0028】
本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20の設定パラメータは、IOユニット24、26用である。主IOユニット24およびバックアップIOユニット26からなる各ペアは、同じスロットとして参照される。IOユニット24、26の設定パラメータは、IOユニット24または26の識別子であるユニット番号であるか、または、IOユニット24または26が配置されたベースプレートの識別子であり、スロット番号は、スロットと称される、IOユニット24または26の識別子であり、重複は、IOユニットが主IOユニット24であるかバックアップIOユニット26であるかを識別し、IOモデルのタイプは、IOユニットを識別し、IOカテゴリは、IOユニット24または26のモデル、または、IOユニット24または26のベースプレートを識別する。
【0029】
IOユニット24または26は、限定されないが、複数の端末を含み得る。各端末は、1つまたは複数のフィールドデバイス12に接続するように構成される。フィールドデバイス12は、機器内のプロセス変数を取得するために使用される計器または送信機であるか、または、産業プラント内の産業プロセスの一部である。いくつかのデバイスは、具体的なプロセス変数のために使用される。たとえば、フィールドデバイスは、温度プロセス変数のための温度送信機、流量プロセス変数のための流量計、および、圧力プロセス変数のための圧力送信機として使用され得る。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態に従って、IOデバイス20の設定パラメータはさらに、IOユニット24または26における各端末のための識別子である端末番号を含んでよく、IOタイプは、端末に接続されるように構成された信号(入力または出力)であり、信号変換は、端末が設定されるIO信号変換方法であり、最後の更新時間は、端末が最後に更新された最も直近の時間である。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態に従って、比較のためにコミッショニングツール10によって取得されたフィールドデバイス12の設定パラメータは、フィールドデバイス12の識別子としてのデバイスタグ、フィールドデバイス12の通信プロトコルとしての通信タイプ、フィールドデバイス12の位置としてのデバイスアドレス、レビジョン番号としてのデバイスレビジョン、デバイスタイプ、およびベンダ名の組合せである。
【0032】
図4は、本発明のいくつかの実施形態に従うフィールドデバイスコミッショニングワークフロー400である。コミッショニングツール10が、リポジトリ30およびIOデバイス20と通信するように構成された場合に、コミッショニングツール10は、フィールドデバイスコミッショニング方法を実行するように構成されたプロセッサである。
【0033】
ステップS410では、コミッショニングツール10は、リポジトリ30からエンジニアリングデータ32を取得する。エンジニアリングデータ32は、IOデバイス20またはフィールドデバイス12に関連している。ステップS420は、IOデバイス20がコミッショニングツール10に接続されているか否かを検出する。ステップS430は、IOデバイス20がコミッショニングツール10に接続されている場合、IOデバイス20から、IOデバイス20またはフィールドデバイス12のための設定パラメータ値を取得する。コミッショニングツール10は、IOデバイス20設定パラメータ値を、対応する取得されたエンジニアリングデータ32の設定パラメータ値と比較する。比較結果は、IOデバイス20のステータスとして表示される。
【0034】
ステップS440は、IOデバイス20の設定パラメータを検証する。この検証は、本発明のいくつかの実施形態に従って、ユーザ入力を用いて行われる。検証オプションは、ユーザが、IOデバイス20、IOユニット24、IOユニット24のチャネル、およびフィールドデバイス12といった異なるレベルにおいて設定パラメータを検証するために提供される。
【0035】
ステップS450は、相違がある場合、エンジニアリングデータ32の設定パラメータ値を、IOデバイス20の設定パラメータに移す。あるいは、ステップS460において、IOデバイス20の設定パラメータ値が、インポートされたエンジニアリングデータ32へ更新される。
【0036】
ステップS470は、IOデバイス20がコミッショニングツール10に接続されていない場合、エンジニアリングデータ32の設定パラメータ値の修正版を提供する。これは、コミッショニングツール10のオフラインモードである。
【0037】
ステップS480では、コミッショニングツール10は、更新されたエンジニアリングデータ32をリポジトリ30へエクスポートするように構成される。エンジニアリングデータ32は、本発明の異なる実施形態に従って、リプレースまたは別のレビジョンとして、リポジトリ30内に記憶される。
【0038】
本発明の前述した実施形態は、有利なことに、設計仕様に従って、フィールドデバイス12およびIOデバイス20が設置され正しく設定されていることを保証するために、自動化されたチェックを実行する。コミッショニングツール10において実施される実施形態は、自動化されたチェックが、デバイス管理システム56および制御システム54のようなプラント内の他のシステムへIOデバイス20を接続する必要無くなされることを可能にする。これは、自動化されたチェックが、デバイス管理システム56または制御システム54との産業プラントの完全な設置の前に完了されることを可能にする。この実施形態は、早期段階において、IOデバイス20およびフィールドデバイス12における設定パラメータを検証し、設定パラメータが正しくない場合、設定を可能にする。これは、プラント設置およびコミッショニングの効率を向上し、同時に、リソースを節約する。
【0039】
実施形態は、産業プラントに設置されたフィールドデバイス12、IOユニット24、26へのフィールドデバイス12接続、および、エンジニアリングデータ32内のフィールドデバイス12接続の整合性があることを保証する。
【0040】
実施形態の別の利点は、フィールドデバイス12および制御システム54のような他のハードウェアが、IOユニット24、26に接続されていない場合、コミッショニングツール10が、設定を可能にし、IOユニット24、26の検証が設定され、エンジニアリングデータ32を用いて検証されることである。これは、他のフィールドデバイス12および制御システム54の設置スケジュールに依存することなく、検証および設定がスケジュールされることを可能にする。
【0041】
フィールドデバイスコミッショニングシステムは、限定されないが、リポジトリおよびIOデバイスと通信するように構成されたコミッショニングツールを含む。IOデバイスは、フィールドデバイスと通信するように構成される。コミッショニングツールは、限定されないが、IOデバイスまたはフィールドデバイスのためのエンジニアリングデータを、リポジトリから取得するように構成された第1のプロセッサを含む。第1のプロセッサはまた、IOデバイスまたはフィールドデバイスのための第1の設定パラメータ値をIOデバイスから取得し、取得されたエンジニアリングデータから、IOデバイスまたはフィールドデバイスのための第2の設定パラメータ値を決定する。第2の設定パラメータは、第1の設定パラメータに対応する。第1のプロセッサはさらに、第1の設定パラメータ値が、第2の設定パラメータ値と同一であるか否かを判定し、第1の設定パラメータ値が、第2の設定パラメータ値と同一はない場合、ユーザインターフェース上にアラートを生成する。IOデバイスは、限定されないが、第2のプロセッサを含む。
【0042】
IOデバイスはさらに、ネットワークインターフェースユニットおよびIOユニットを含み、コミッショニングツールの第1のプロセッサは、ネットワークインターフェースユニットと通信するように構成される。
【0043】
エンジニアリングデータは、設定ファイルである。
【0044】
第1のプロセッサはさらに、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、第1の設定パラメータ値を、取得されたエンジニアリングデータとして記憶するように構成される。
【0045】
第1のプロセッサはさらに、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、第2の設定パラメータ値を、IOデバイスまたはフィールドデバイスへ送信するように構成される。
【0046】
少なくとも1つの設定パラメータは、ノード番号、構成要素番号、モデル名、最後の更新スケジュール、信号タイプ、信号変換、およびフィールドデバイス識別子のうちの1つである。
【0047】
ユーザインターフェース上のアラートは、IOデバイスまたはフィールドデバイスのために示される。このアラートは、ユーザインターフェース上の強調されたエリア、明滅するアイコンアラーム、および強調された形状アウトラインのうちの1つである。
【0048】
第1および第2の設定パラメータ値は、複数の設定パラメータのために取得され、プロセッサはさらに、複数の設定パラメータと、対応する第1の設定パラメータ値と、対応する第2の設定パラメータ値からなるリストを、ユーザインターフェース上に生成するように構成される。
【0049】
IOデバイスは、限定されないが、主IOユニットおよびバックアップIOユニットを含み、第2のプロセッサはさらに、主IOユニットおよびバックアップIOユニットのうちの1つから第1の設定パラメータ値を取得し、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、ユーザインターフェース上にアラートを生成するように構成される。
【0050】
フィールドデバイス管理システムは、限定されないが、リポジトリおよびIOデバイスと通信するように構成されたコミッショニングツールを含む。IOデバイスは、フィールドデバイスと通信するように構成される。コミッショニングツールは、限定されないが、IOデバイスがコミッショニングツールと通信しているか否かを判定し、IOデバイスがコミッショニングツールと通信している場合、IOデバイスのためのエンジニアリングデータをリポジトリから取得するように構成された第1のプロセッサを含む。第1のプロセッサはまた、IOデバイスまたはフィールドデバイスのための複数の第1の設定パラメータ値をIOデバイスから取得し、取得したエンジニアリングデータから、IOデバイスまたはフィールドデバイスのための複数の第2の設定パラメータ値を決定するように構成されている。第2の設定パラメータは、第1の設定パラメータに対応する。第1のプロセッサはさらに、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一であるか否かを判定し、少なくとも1つの第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、IOデバイスまたはフィールドデバイスのためのアラートをユーザインターフェース上に生成し、IOデバイスまたはフィールドデバイスのためのユーザ選択可能なオプションをユーザインターフェース上に生成するように構成される。IOデバイスは、第2のプロセッサを備える。
【0051】
ユーザ選択可能なオプションは、限定されないが、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではないと判定する検証オプション、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合に、IOデバイスまたはフィールドデバイスに第2の設定パラメータ値を送信する設定オプション、および、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合に、取得されたエンジニアリングデータに、第1の設定パラメータ値を記憶する更新オプションのうちの1つを含む。
【0052】
フィールドデバイスコミッショニング方法を実行するために、フィールドデバイスコミッショニングシステムによって実行されるべきコンピュータプログラムを記憶する非一時的なコンピュータ読取可能な媒体。フィールドデバイスコミッショニングシステムは、限定されないが、コミッショニングツールを含む。コミッショニングツールは、リポジトリおよび入出力(IO)デバイスと通信するように構成される。フィールドデバイスコミッショニング方法は、限定されないが、IOデバイスまたはフィールドデバイスのためのエンジニアリングデータをリポジトリから取得するステップと、IOデバイスまたはフィールドデバイスのための第1の設定パラメータ値をIOデバイスから取得するステップと、取得されたエンジニアリングデータから、IOデバイスまたはフィールドデバイスのための第2の設定パラメータ値を決定するステップと、を含む。第2の設定パラメータは、第1の設定パラメータに対応する。フィールドデバイスコミッショニング方法はさらに、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一であるか否かを判定するステップと、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、ユーザインターフェース上にアラートを生成するステップと、を含む。IOデバイスは、第2のプロセッサを備える。
【0053】
フィールドデバイスコミッショニング方法はさらに、第1の設定パラメータ値が、第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、第1の設定パラメータ値を、取得されたエンジニアリングデータへ記憶するステップを含む。
【0054】
フィールドデバイスコミッショニング方法はさらに、第1の設定パラメータ値が第2の設定パラメータ値と同一ではない場合、IOデバイスまたはフィールドデバイスへ第2の設定パラメータ値を送信するステップを含む。
【0055】
フィールドデバイスコミッショニング方法はさらに、第1の設定パラメータ値を用いて更新されたエンジニアリングデータを、リポジトリへ記憶するステップを含む。
【0056】
前述された実施形態におけるシステムおよび方法は、コンピュータソフトウェア、ソフトウェア構成要素、プログラムコード、および/または、1つまたは複数のプロセッサ上の命令を実行するマシンによって、部分的または全体的に展開され得る。1つまたは複数のプロセッサは、汎用コンピュータ、サーバ、クラウドサーバ、クライアント、ネットワークインフラストラクチャ、モバイルコンピューティングプラットフォーム、固定コンピューティングプラットフォーム、またはその他のコンピューティングプラットフォームのうちの一部であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、任意の種類の計算デバイス、または、処理デバイス、または、プログラム命令、コード、バイナリ命令等を実行することが可能なデバイス、であり得る。1つまたは複数のプロセッサは、信号プロセッサや、デジタルプロセッサや、組込式プロセッサや、マイクロプロセッサや、または、記憶されたプログラム命令またはプログラムコードの実行を直接的または間接的に容易にし得るたとえば、マスコプロセッサ、グラフィックコプロセッサ、通信コプロセッサ等といったコプロセッサのような任意の変形であり得るか、これらを含み得る。さらに、1つまたは複数のプロセッサは、複数のプログラム、スレッド、およびコードの実行を可能にし得る。スレッドは、1つまたは複数のプロセッサのパフォーマンスを高めるため、および、アプリケーションの同時動作を容易にするために、同時に実行され得る。ここで記載されたプログラムコード、プログラム命令等は、1つまたは複数のスレッドにおいて実行され得る。1つまたは複数のプロセッサは、ここで記載されているように、コード、命令、およびプログラムを記憶するメモリを含み得る。プロセッサは、ここで、および、別の箇所において記載されているように、コード、命令、およびプログラムを記憶する非一時的なプロセッサ読取可能な記憶媒体に、インターフェースを介してアクセスし得る。プログラム、コード、プログラム命令、または、コンピューティングまたは処理デバイスによって実行されることが可能なその他のタイプの命令を記憶するためプロセッサに関連付けられた非一時的なプロセッサ読取可能な記憶媒体は、限定されないが、メモリ、ハードディスク、フラッシュドライブ、RAM、ROM、CD-ROM、DVD、キャッシュ等のうちの1つまたは複数を含み得る。
【0057】
プロセッサは、マルチプロセッサの速度およびパフォーマンスを高め得る1つまたは複数のコアを含み得る。いくつかの実施形態では、このプロセッサは、デュアルコアプロセッサ、クアッドコアプロセッサ、その他のチップレベルマルチプロセッサ、および、複数の独立コアを結合するもの等であり得る。
【0058】
ここで記載された方法およびシステムは、サーバ、クライアント、ファイアウォール、ゲートウェイ、ハブ、ルータ、またはその他のそのようなコンピュータおよび/またはネットワーキングハードウェアにおいてコンピュータソフトウェアを実行するマシンによって部分的または全体的に展開され得る。
【0059】
ソフトウェアプログラムは、ファイルクライアント、プリントクライアント、ドメインクライアント、インターネットクライアント、イントラネットクライアント、および、たとえば2次クライアントやホストクライアントや分散クライアント等のようなその他の変形、を含み得る1つまたは複数のクライアントに関連付けられ得る。クライアントは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ読取可能な媒体、記憶媒体、物理ポートおよび仮想ポート、通信デバイス、および、他のクライアントやサーバやマシンやデバイスへ有線媒体または無線媒体等によってアクセスすることが可能なインターフェース、のうちの1つまたは複数を含み得る。ここで記載されたようなプログラムまたはコードは、クライアントによって実行され得る。さらに、本願に記載されるような方法の実行のために必要とされる他のデバイスは、クライアントに関連付けられたインフラストラクチャの一部として考慮され得る。クライアントは、サーバ、他のクライアント、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバ等を含むその他のデバイスへのインターフェースを提供し得る。このカップリングおよび/または接続は、ネットワークを介したプログラムの遠隔実行を容易にし得る。これらのデバイスのうちのいくつかまたはすべてのネットワーキングは、1つまたは複数の場所における方法またはプログラムの並列処理を容易にし得る。さらに、インターフェースによってクライアントへアタッチされているデバイスのいずれも、方法、プログラム、アプリケーション、コード、および/または、命令を記憶することが可能な少なくとも1つの記憶媒体を含み得る。中央リポジトリは、異なるデバイス上で実行されるべきプログラム命令を提供し得る。この実施では、遠隔リポジトリは、プログラムコード、命令、およびプログラムのための記憶媒体として動作し得る。
【0060】
ソフトウェアプログラムは、ファイルサーバや、プリントサーバや、ドメインサーバや、インターネットサーバや、イントラネットサーバや、2次サーバおよびホストサーバおよび分散サーバ等のようなその他の変形を含み得る1つまたは複数のサーバに関連付けられ得る。サーバは、メモリ、プロセッサ、コンピュータ読取可能な媒体、記憶媒体、物理ポートおよび仮想ポート、通信デバイス、および、他のサーバやクライアントやマシンやデバイスへ有線媒体または無線媒体等によってアクセスすることが可能なインターフェース、のうちの1つまたは複数を含み得る。ここで記載されたような方法、プログラムまたはコードは、サーバによって実行され得る。さらに、本願に記載されたような方法の実行のために必要とされる他のデバイスは、サーバに関連付けられたインフラストラクチャの一部として考慮され得る。サーバは、クライアント、他のサーバ、プリンタ、データベースサーバ、プリントサーバ、ファイルサーバ、通信サーバ、分散サーバ、ソーシャルネットワーク等を含むその他のデバイスへのインターフェースを提供し得る。このカップリングおよび/または接続は、ネットワークを介したプログラムの遠隔実行を容易にし得る。これらデバイスのうちのいくつかまたはすべてのネットワーキングは、1つまたは複数の場所における方法またはプログラムの並列処理を容易にし得る。インターフェースを介してサーバへアタッチされているデバイスのうちのいずれかは、プログラム、コード、および/または、命令を記憶することが可能な少なくとも1つの記憶媒体を含み得る。中央リポジトリは、異なるデバイスにおいて実行されるべきプログラム命令を提供し得る。この実施では、遠隔リポジトリは、プログラムコード、命令、およびプログラムのための記憶媒体として動作し得る。
【0061】
ここで記載された方法およびシステムは、ネットワークインフラストラクチャを介して部分的または全体的に展開され得る。ネットワークインフラストラクチャは、当該技術分野において知られているような、コンピューティングデバイス、サーバ、ルータ、ハブ、ファイアウォール、クライアント、パーソナルコンピュータ、通信デバイス、ルーティングデバイス、および、その他のアクティブデバイスおよびパッシブデバイス、モジュールおよび/または構成要素のような要素を含み得る。ネットワークインフラストラクチャに関連付けられたコンピューティングデバイスおよび/または非コンピューティングデバイスは、フラッシュメモリ、バッファ、スタック、RAM、ROM等のような、他の構成要素とは個別の記憶媒体を含み得る。ここでおよび別の箇所で記載された処理、方法、プログラムコード、命令は、ネットワークインフラストラクチャ要素のうちの1つまたは複数によって実行され得る。
【0062】
ここで記載された方法、プログラムコード、および命令は、複数のセルを有するセルラネットワークにおいて実施され得る。セルラネットワークは、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワークまたは符号分割多元接続(CDMA)ネットワークのいずれかであり得る。セルラネットワークは、モバイルデバイス、セルサイト、基地局、リピータ、アンテナ、塔等を含み得る。セルラネットワークは、GSM(登録商標)、GPRS、3G、EVDO、メッシュ、または他のネットワークタイプであり得る。
【0063】
ここでおよび別の箇所で記載された方法、プログラムコード、および命令は、モバイルデバイス上で、または、モバイルデバイスを介して実施され得る。モバイルデバイスは、ナビゲーションデバイス、セル電話、モバイル電話、モバイル携帯情報端末、ラップトップ、パームトップ、ネットブック、ページャ、電子ブックリーダ、音楽プレーヤ等を含み得る。これらのデバイスは、フラッシュメモリ、バッファ、RAM、ROM、および1つまたは複数のコンピューティングデバイスのような、他の構成要素とは個別の記憶媒体を含み得る。モバイルデバイスに関連付けられたコンピューティングデバイスは、その上に記憶された命令、方法、およびプログラムコードを実行することを可能とされ得る。あるいは、モバイルデバイスは、他のデバイスと共同で命令を実行するように構成され得る。モバイルデバイスは、サーバとインターフェースされた基地局と通信し、プログラムコードを実行するように構成され得る。モバイルデバイスは、ピアトゥピアネットワーク、メッシュネットワーク、またはその他の通信ネットワーク上で通信し得る。プログラムコードは、サーバに関連付けられた記憶媒体に記憶され、サーバ内に組み込まれたコンピューティングデバイスによって実行され得る。基地局は、コンピューティングデバイスおよび記憶媒体を含み得る。記憶デバイスは、基地局に関連付けられたコンピューティングデバイスによって実行される命令およびプログラムコードを記憶し得る。
【0064】
コンピュータソフトウェア、プログラムコード、および/または命令は、コンピュータ構成要素、デバイス、および、ある期間、計算のために使用されるデジタルデータを保持する記録媒体;ランダムアクセスメモリ(RAM)として知られている半導体記憶装置;一般に、光ディスクや、ハードディスク、テープ、ドラム、カード、およびその他のタイプのような磁気記憶装置の形態のようなより永続的な記憶装置のための大容量記憶装置;プロセッサレジスタ、キャッシュメモリ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ;CD、DVDのような光記憶装置;フラッシュメモリや、たとえばUSBスティックまたはキーといったフラッシュメモリ、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、紙テープ、パンチカード、スタンドアロンRAMディスク、Zipドライブ、リムーバブル大容量記憶装置、オフライン等のようなリムーバブル媒体;ダイナミックメモリ、スタティックメモリ、リード/ライト記憶装置、ミュータブル記憶装置、読取専用、ランダムアクセス、シーケンシャルアクセス、ロケーションアドレサブル、ファイルアドレサブル、コンテンツアドレサブル、ネットワークアタッチ記憶装置、記憶エリアネットワーク、バーコード、磁気インク等のようなその他のコンピュータメモリ;を含み得るマシン読取可能な媒体上に記憶され得るか、および/または、このマシン読取可能な媒体上でアクセスされ得る。
【0065】
ここに記載された方法およびシステムは、物理的および/または無形のアイテムを、1つの状態から別の状態へと変化させ得る。ここに記載された方法およびシステムはまた、物理的および/または無形のアイテムを表すデータを、1つの状態から別の状態へと変化させ得る。
【0066】
ここで記載され、図面の全体にわたるフローチャートおよびブロック図に含まれるモジュール、エンジン、構成要素、および要素は、モジュール、エンジン、構成要素、および要素の間の論理的な境界を意味している。しかしながら、ソフトウェアまたはハードウェアのエンジニアリングプラクティスに従って、モジュール、エンジン、構成要素、および要素、およびこれらの機能は、コンピュータ実行可能な媒体を介して、1つまたは複数のプロセッサ、コンピュータ、マシンにおいて実現され得る。これらは、記憶されたプログラム命令を、モノリシックソフトウェア構造として、スタンドアロンソフトウェアモジュールとして、または、外部ルーチン、コード、サービス、あるいはこれらの任意の組合せを適用するモジュールとして実行することができる。そして、そのようなすべての実施は、本開示の範囲内であり得る。そのようなマシンの例は、限定されないが、携帯情報端末、ラップトップ、パーソナルコンピュータ、モバイル電話、その他のハンドヘルドコンピューティングデバイス、医療機器、有線または無線通信デバイス、トランスデューサ、チップ、計算機、衛星、タブレットPC、電子ブック、ガジェット、電子デバイス、人工知能を有するデバイス、コンピューティングデバイス、ネットワーク機器、サーバ、ルータ、プロセッサ組込メガネ等を含み得る。さらに、フローチャートおよびブロック図またはその他任意の論理構成要素におけるモジュール、エンジン、構成要素、および要素は、1つまたは複数のマシン、コンピュータ、または、プログラム命令を実行することが可能なプロセッサにおいて実現され得る。前述した説明と、この説明が参照されている図面とが、開示されたシステムのいくつかの機能的な態様を述べている一方、これら機能的な態様を実施するためのソフトウェアのいかなる特定の構成も、明示的に述べられていないか、または、コンテキストから明らかではないのであれば、これらの記載から推論されるべきではない。上記で特定および記載されたさまざまなステップは変形されてよく、しかも、ステップの順序は、ここで開示された技術の特定のアプリケーションに適応され得ることが認識されるであろう。このようなすべての変形および変更は、この開示の範囲内にあることが意図される。特定のアプリケーションによって必要とされていないか、または、明示的に述べられていないか、または、コンテキストから明らかではないのであれば、さまざまなステップの順序の記載は、これらのステップのための実行の特定の順序を必要としていると理解されるべきではない。
【0067】
前述された方法および/または処理およびそれらのステップは、特定のアプリケーションのために適切なハードウェア、ソフトウェア、または、ハードウェアとソフトウェアとの任意の組合せで実現され得る。ハードウェアは、汎用コンピュータおよび/または専用コンピューティングデバイスまたは具体的なコンピューティングデバイス、または、具体的なコンピューティングデバイスの特定の態様または構成要素を含み得る。これら処理は、内部メモリおよび/または外部メモリとともに、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、組込式マイクロコントローラ、プログラマブルデジタル信号プロセッサまたはその他のプログラマブルデバイスにおいて実現され得る。これら処理はまた、またはその代わりに、特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、または電子信号を処理するように構成され得るその他任意のデバイスまたはこれらデバイスの組合せで具体化され得る。これら処理のうちの1つまたは複数は、マシン読取可能な媒体で実行されることが可能なコンピュータ実行可能コードとして実現され得ることがさらに認識されるであろう。
【0068】
コンピュータ実行可能コードは、Cのような構造化されたプログラミング言語、C++のようなオブジェクト指向プログラミング言語、または、ヘテロジニアスなプロセッサの組合せ、プロセッサアーキテクチャ、または異なるハードウェアおよびソフトウェアの組合せ、またはプログラム命令を実行することが可能なその他任意のマシンのみならず、前述したデバイスのうちの1つで動作するように記憶、コンパイル、または解釈され得る(アセンブリ言語、ハードウェア記述言語、およびデータベースプログラミング言語および技術を含む)その他任意の高レベルまたは低レベルのプログラミング言語を用いて生成され得る。
【0069】
したがって、1つの態様では、前述された各方法およびその組合せが、1つまたは複数のコンピューティングデバイスにおいて実行された場合に、これらのステップを実行するコンピュータ実行可能コードにおいて具体化され得る。別の態様では、これらの方法は、これらのステップを実行するシステムにおいて具体化され、多くの方式でデバイス間に分散され得るか、または、この機能のすべてが、専用の、スタンドアロンのデバイスまたはその他のハードウェアへ統合され得る。別の態様では、前述された処理に関連付けられたステップを実行するための手段が、前述されたハードウェアおよび/またはソフトウェアのうちのいずれかを含み得る。そのようなすべての置換および組合せは、本開示の範囲内にあることが意図されている。
【0070】
本開示は、詳細に図示および説明された多くの実施形態を含む一方、それに対するさまざまな変更および改良が、当業者に容易に明らかになるであろう。したがって、本発明の精神および範囲は、前述した例によって限定されるべきではなく、法律によって許可可能な最も広い意味で理解されるべきである。