特許第6870282号(P6870282)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6870282
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】ステープラ
(51)【国際特許分類】
   B27F 7/17 20060101AFI20210426BHJP
   B27F 7/23 20060101ALI20210426BHJP
   B27F 7/36 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   B27F7/17
   B27F7/23
   B27F7/36
【請求項の数】5
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2016-213885(P2016-213885)
(22)【出願日】2016年10月31日
(65)【公開番号】特開2018-69635(P2018-69635A)
(43)【公開日】2018年5月10日
【審査請求日】2019年8月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006301
【氏名又は名称】マックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001209
【氏名又は名称】特許業務法人山口国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】清水 利夫
(72)【発明者】
【氏名】亀田 太志
(72)【発明者】
【氏名】杉原 進平
【審査官】 石川 健一
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭63−072001(JP,U)
【文献】 国際公開第2006/064855(WO,A1)
【文献】 国際公開第2006/009017(WO,A1)
【文献】 国際公開第2005/037506(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B27F 7/00−7/38
B25C 5/00−5/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
針を打ち出して用紙に貫通させる針打出部と、
用紙を貫通した針の針足をカットするカット部と、
用紙を貫通した針の針足を折り曲げて用紙を綴じる綴じ部を備え、
前記カット部は、用紙を貫通した針足が導入される一対の導入部と、前記導入部に導入された針足を切断する一対の切断部材と、前記切断部材で切断されたカット針を排出する排出路を備え、
前記排出路は、一対の前記導入部の間にカット針の仮収納部を備え、前記仮収納部は、一方の側面と他方の側面に、前記切断部材で切断されたカット針が入る一対の入口部を備えた
ことを特徴とするステープラ。
【請求項2】
前記仮収納部は、一対の前記入口部の間を遮る仕切部材を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のステープラ。
【請求項3】
前記仕切部材は、前記入口部から前記仮収納部に入ったカット針を、前記排出路方向に誘導する向き規制部を備えた
ことを特徴とする請求項2に記載のステープラ。
【請求項4】
請求項1に記載のステープラにおいて、
前記カット部でカットされたカット針を収納するカット針収納部を備え、
前記排出路は、前記カット針を前記カット針収納部へ排出する
ことを特徴とするステープラ。
【請求項5】
前記排出路は、前記仮収納部から直線状に延在する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のステープラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数枚の用紙をステープルと称す針で綴じるステープラに関する。
【背景技術】
【0002】
後処理装置に使用される電動のステープラでは、想定される最大枚数の用紙を綴じることが可能な長さの針足を有した針を収納しておき、綴じ枚数が少ない場合等は、針足をカットして綴じる技術が提案されている。
【0003】
このようなステープラでは、針を打ち出して用紙に貫通させる針打出部が下側に配置され、用紙を貫通した針の針足を折り曲げて用紙を綴じる綴じ部が上側に配置される構成が提案されている。
【0004】
針足を切断するカット部は、綴じ部側に設けられており、用紙を貫通した針足をカット部に入れる導入部が、下向きの開口で構成される(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、カット部でカットされたカット針が一時的に収納される仮収納部からカット針を回収するため、カット針の排出路が仮収納部の下面に形成された開口と連通する構成が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−119246号公報
【特許文献2】特開2005−119247号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のステープラでは、針足の導入部が下向きの開口で構成されることで、切断後のカット針が、この導入部から外部に落下する可能性があった。また、カット針の排出経路が複雑で、カット針が仮収納部に滞留する可能性があった。針足の導入部は、仮収納部の下面が開口しており、カット針が仮収納部に滞留すると、導入部からカット針が外部に落下する可能性が高くなる。
【0008】
本発明は、そのような課題を解決するためなされたもので、カット針の外部への落下を抑制し、かつ、カット針の滞留を抑制して確実に回収することが可能なステープラを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するため、本発明は、針を打ち出して用紙に貫通させる針打出部と、用紙を貫通した針の針足をカットするカット部と、用紙を貫通した針の針足を折り曲げて用紙を綴じる綴じ部を備え、カット部は、用紙を貫通した針足が導入される一対の導入部と、導入部に導入された針足を切断する一対の切断部材と、切断部材で切断されたカット針を排出する排出路を備え、排出路は、一対の導入部の間にカット針の仮収納部を備え、仮収納部は、一方の側面と他方の側面に、切断部材で切断されたカット針が入る一対の入口部を備えたステープラである。
【0010】
また、針で用紙を綴じるステープラを備えて、画像の形成された用紙に後処理を施す後処理装置であって、ステープラは、針を打ち出して用紙に貫通させる針打出部と用紙を貫通した針の針足をカットするカット部と、用紙を貫通した針の針足を折り曲げて用紙を綴じる綴じ部を備え、カット部は、用紙を貫通した針足が導入される一対の導入部と、導入部に導入された針足を切断する一対の切断部材と、切断部材で切断されたカット針を排出する排出路を備え、排出路は、一対の導入部の間にカット針の仮収納部を備え、仮収納部は、一方の側面と他方の側面に、切断部材で切断されたカット針が入る一対の入口部を備えた後処理装置に好適なステープラである。

【0011】
更に、用紙に画像を形成して出力する画像形成装置と、画像形成装置に接続されて用紙に後処理を施す上述した後処理装置を備えた画像形成システムに好適なステープラである。
【0012】
本発明では、用紙を貫通した針の針足は、カット部の導入部に入り、切断部材の動作で切断されて、仮収納部の側面の入口部から仮収納部内に入る。仮収納部に入ったカット針は、排出路を通り排出される。
【発明の効果】
【0013】
本発明では、仮収納部の側面にカット針の入口部を備えることで、針足の導入部が仮収納部の下面に設けられず、仮収納部に入ったカット針が導入部からカット部の外に落下することを抑制できる。これにより、仮収納部に入ったカット針を排出路に確実に誘導して、排出路から排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本実施の形態のステープラの一例を示す側面図である。
図2】本実施の形態のステープラの一例を示す要部側面図である。
図3】針で用紙を綴じる動作の一例を示す説明図である。
図4】本実施の形態のカット部の一例を示す構成図である。
図5】排出路の一例を示す構成図である。
図6】本実施の形態の画像形成システムの概要を示す構成図である。
図7】本実施の形態の後処理装置の一例を示す構成図である。
図8】本実施の形態のカット部の動作の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明のステープラ、ステープラを備えた後処理措置、後処理装置を備えた画像形成システムの実施の形態について説明する。
【0016】
<本実施の形態のステープラの構成例>
図1は、本実施の形態のステープラの一例を示す側面図、図2は、本実施の形態のステープラの一例を示す要部側面図である。また、図3は、針で用紙を綴じる動作の一例を示す説明図である。
【0017】
まず、図3を参照して、ステープラ1Aで用紙Pを綴じる動作について説明する。ステープルと称す針10Aは、図3(a)に示すように、針クラウン11Aの両端が一の方向に折り曲げられて、針足12Aが形成される。すなわち、針10Aは、略コ字状に成形される。
【0018】
針10Aは、針クラウン11Aが押圧されることで、図3(b)に示すように、針足12Aが用紙Pを貫通し、針クラウン11Aが用紙Pに接する。針足12Aが用紙Pを貫通した針10Aは、図3(c)に示すように、針足12Aを折り曲げた際に互いに重なり合う針足12Aの余剰分がカット針13Aとしてカットされる。
【0019】
針足12Aが所定の長さにカットされた針10Aは、図3(d)に示すように、用紙Pを貫通した針足12Aが折り曲げられて、用紙Pが針10Aで綴じられる。
【0020】
次に、各図を参照して、本実施の形態のステープラ1Aの構成について説明する。ステープラ1Aは、針10Aの供給及び打ち出しが行われる針打出ユニット2Aと、針打出ユニット2Aとの協働で、針10Aの針足12Aのカット及び針足12Aの折り曲げを行って、用紙Pを針10Aで綴じる綴じユニット3Aを備える。また、ステープラ1Aは、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aとの間に、打出ユニット2Aと綴じユニット3Aとで用紙Pの束を挟持する用紙挟持部4Aを備える。
【0021】
以下の説明では、用紙挟持部4Aが設けられる側をステープラ1Aの前側とし、用紙挟持部4Aが設けられる側と反対側を後側とする。また、綴じユニット3Aが設けられる側をステープラ1Aの上側とし、針打出ユニット2Aが設けられる側をステープラ1Aの下側とする。
【0022】
針打出ユニット2Aは針打出部の一例で、針10Aが収納された針収納部である針カートリッジ100Aが着脱可能に取り付けられる。針打出ユニット2Aは、針カートリッジ100Aから針10Aを繰り出す繰り出し部21Aと、針10Aを用紙Pに打ち込む打出部22Aを備える。
【0023】
針10Aは、本例では、直線状の複数本の針10Aが接着により一体とされた針シートとして提供され、複数の針シートが積載されて針カートリッジ100Aに収納される。打出部22Aは、針シートの搬送方向の最先端の1本の針10Aを打ち出す動作に連動して、2本目もしくは3本目の針10Aを、図3(a)等に示すように、略コ字形状に成形する。
【0024】
綴じユニット3Aは綴じ部の一例で、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aを、所定の長さでカットするカット部30Aと、用紙Pを貫通し、所定の長さにカットされた針10Aの針足12Aを、用紙Pの方向へ折り曲げるクリンチャ部31Aを備える。
【0025】
用紙挟持部4Aは、針10Aによる用紙Pの綴じ位置Piが、打出部22Aとクリンチャ部31Aとの間に位置できるようにするため、ステープラ1Aの前側と、左右の両側の3方向が開口した形状である。
【0026】
用紙挟持部4Aは、針打出ユニット2Aに第1の挟持部40Aを備え、綴じユニット3Aに、第1の挟持部40Aと対向して第2の挟持部41Aを備える。ステープラ1Aは、軸32Aを支点とした綴じユニット3Aの回転動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに近づく方向に移動することで、第1の挟持部40Aと第2の挟持部41Aの間に用紙Pが挟持される。
【0027】
用紙挟持部4Aは、矢印aで示す用紙Pの挿入方向の位置を規制する用紙位置規制部42Aを備える。用紙位置規制部42Aは、矢印aで示す用紙Pの挿入方向に対して、用紙挟持部4Aの奥側で第1の挟持部40Aと第2の挟持部41Aとの間に突出する。これにより、用紙挟持部4Aに挿入された用紙Pが、用紙位置規制部42Aより奥側に挿入されることが規制される。
【0028】
ステープラ1Aは、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aを開閉すると共に、針打出ユニット2Aの繰り出し部21A及び打出部22Aと、綴じユニット3Aのカット部30A及びクリンチャ部31Aを駆動する駆動部5Aを備える。
【0029】
駆動部5Aは、針打出ユニット2Aに設けられたモータ50Aに駆動されるカム51Aと、カム51Aの動作を各部に伝達する図示しないリンク等を備える。
【0030】
ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク等を介して綴じユニット3Aに伝達されることで、針打出ユニット2Aと綴じユニット3Aが離接する方向に相対移動する。本例は、軸32Aを支点とした回転動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに対して離接する方向に移動する。
【0031】
ステープラ1Aは、カム51Aが一方向に回転する動作で、綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aに近づく方向に移動して、所定のタイミングで用紙Pを用紙挟持部4Aで挟持する。また、ステープラ1Aは、カム51Aが更に一方向に回転する動作で、所定のタイミングで綴じユニット3Aが針打出ユニット2Aから離れる方向に移動して、用紙挟持部4Aでの用紙Pの挟持を解除する。
【0032】
また、ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク等を介して繰り出し部21A及び打出部22Aに伝達され、カム51Aが1方向に回転する動作で、針カートリッジ100Aに収納された針10Aを繰り出し部21Aにより繰り出し、繰り出された針10Aの最先端の1本を、用紙挟持部4Aで挟持された用紙Pに打出部22Aで打ち込んで、針10Aの針足12Aを用紙Pに貫通させる。また、2本目もしくは3本目の針10Aを、図3(a)等に示すように、略コ字形状に成形する。
【0033】
更に、ステープラ1Aは、カム51Aの動作がリンク等を介してカット部30A及びクリンチャ部31Aに伝達され、カム51Aが一方向に回転する動作で、用紙Pを貫通した針10Aの針足12Aをカット部30Aで所定の長さでカットし、所定の長さにカットされた針10Aの針足12Aをクリンチャ部31Aで折り曲げる。
【0034】
ステープラ1Aは、カット部30Aでカットされたカット針13Aを収納するカット針収納部6Aを備える。カット針収納部6Aは、用紙挟持部4Aが設けられた側と反対のステープラ1Aの後側に、ステープラ1Aに対して着脱可能に取り付けられる。
【0035】
図4は、本実施の形態のカット部の一例を示す構成図、図5は、排出路の一例を示す構成図であり、次に、本実施の形態のカット部30Aについて、各図を参照して説明する。
【0036】
カット部30Aは、用紙Pを貫通した針足12Aの導入部300A、300Aと、導入部300A、300Aに導入された針足12Aを切断する一対の切断部材301A、301Aと、切断部材301A、301Aで切断されたカット針13Aを、カット針収納部6Aに排出する排出路302Aを備える。
【0037】
カット部30Aは、支持板303Aに、針10Aの針クラウン11Aの幅より狭い所定の幅で突出する凸部304Aを備え、凸部304Aの一方の側面に受け部304Aを備え、他方の側面に受け部304Aを備える。
【0038】
一方の切断部材301Aは、軸306Aを支点として回転可能に支持板303Aの上面に取り付けられ、一方の受け部304Aと対向する前端に刃部305Aを備える。
【0039】
切断部材301Aは、図1で示すモータ50Aにより駆動され、軸306Aを支点とした回転動作で、刃部305Aが受け部304Aに対して近づく方向及び離れる方向に移動する。
【0040】
切断部材301Aは、刃部305Aが受け部304Aに対して近づく方向への回転動作で切断終了位置に移動し、刃部305Aが受け部304Aに対して離れる方向への回転動作で待機位置に移動する。
【0041】
他方の切断部材301Aは、軸306Aを支点として回転可能に支持板303Aの上面に取り付けられ、他方の受け部304Aと対向する前端に刃部305Aを備える。
【0042】
切断部材301Aは、図1で示すモータ50Aにより切断部材301Aと連動して駆動され、軸306Aを支点とした回転動作で、刃部305Aが受け部304Aに対して近づく方向及び離れる方向に移動する。
【0043】
切断部材301Aは、刃部305Aが受け部304Aに対して近づく方向への回転動作で切断終了位置に移動し、刃部305Aが受け部304Aに対して離れる方向への回転動作で待機位置に移動する。
【0044】
ステープラ1Aでは、針10Aの一対の針足12Aが、一対の切断部材301A、301Aがそれぞれ針足12Aに対して外側から内側へと移動する動作によりせん断力を受けて切断される。これにより、せん断により発生する所謂返しや返り、バリ、バリ返し等と称す突出した部位が、一対の針足12Aのそれぞれ内側に形成される。このように切断された針足12Aを、クリンチャ部31Aで内側に向けて折り曲げることで、突出した部位が用紙P側を向く。
【0045】
切断部材301Aが待機位置に移動している状態では、支持板303Aに形成された一方の受け部304Aと、受け部304Aと対向する一方の切断部材301Aの刃部305Aとの間に、針足12Aが通る溝部が形成される。導入部300Aは、この受け部304Aと刃部305Aとの間の溝部で構成される。
【0046】
同様に、切断部材301Aが待機位置に移動している状態では、支持板303Aに形成された他方の受け部304Aと、受け部304Aと対向する他方の切断部材301Aの刃部305Aとの間に、針足12Aが通る溝部が形成される。導入部300Aは、この受け部304Aと刃部305Aとの間の溝部で構成される。
【0047】
排出路302Aは、支持板303Aの上面に立設された一対の壁部307A、307Aにより仕切られ、導入部300Aと導入部300Aとの間から後方に延在する空間で構成される。カット部30Aは、排出路302Aの上面が天板308Aで塞がれる。
【0048】
排出路302Aは、導入部300Aと導入部300Aとの間に、カット針13Aの仮収納部309Aを備える。仮収納部309Aは、導入部300Aと対向する一方の側面に入口部310Aを備え、導入部300Aと対向する他方の側面に入口部310Aを備える。
【0049】
入口部310Aは、一方の壁部307Aに所定の形状の開口を設けて構成される。入口部310Aは、切断部材301Aの刃部305Aが入り、かつ、最長のカット針13Aの長さよりも、支持板303Aから天板308Aまでの高さが高くなるように構成される。
【0050】
入口部310Aは、他方の壁部307Aに所定の形状の開口を設けて構成される。入口部310Aは、切断部材301Aの刃部305Aが入り、かつ、最長のカット針13Aの長さよりも、支持板303Aから天板308Aまでの高さが高くなるように構成される。
【0051】
切断部材301Aは、針足12Aを切断する動作で入口部310Aを塞ぐ蓋部311Aを備える。蓋部311Aは、刃部305Aの上側に設けられ、入口部310Aに入り込んで塞ぐ形状を有する。
【0052】
切断部材301Aは、針足12Aを切断する動作で入口部310Aを塞ぐ蓋部311Aを備える。蓋部311Aは、刃部305Aの上側に設けられ、入口部310Aに入り込んで塞ぐ形状を有する。
【0053】
仮収納部309Aは、入口部310Aと入口部310Aとの間に仕切板312Aを備える。仕切板312Aは仕切部材の一例で、入口部310A及び排出路302Aと対向する向きに傾斜する向き規制部312Aと、入口部310A及び排出路302Aと対向する向きに傾斜する向き規制部312Aと、入口部310Aと入口部310Aとの間仕切る遮蔽部312Aを備える。
【0054】
仕切板312Aは、入口部310Aと入口部310Aとの間に突出し、切断部材301Aで切断されたカット針13Aが向かう経路及び切断部材301Aで切断されたカット針13Aが向かう経路を遮る。
【0055】
排出路302Aは、仮収納部309Aから後方へ直線状に延在する。1本の排出路302Aは2本の排出路302A、302Aに分岐し、針収納部の一例である針カートリッジ100Aの着脱経路を退避する経路で、針カートリッジ100Aの左右両側に配置される。
【0056】
ステープラ1Aは、一方の排出路302Aの排出口313Aと、カット針収納部6Aの図示しない一方の回収口が連通し、他方の排出路302Aの排出口313Aと、カット針収納部6Aの図示しない他方の回収口が連通する。
【0057】
排出路302Aは、カット部30Aより排出口313A、313Aが低くなるように、排出路302Aと、排出路302A及び排出路302Aが傾斜する構成で、カット針13Aが、仮収納部309Aから自重でカット針収納部6Aに回収される。
【0058】
<画像形成システム及び後処理装置の構成例>
図6は、本実施の形態の画像形成システムの概要を示す構成図、図7は、本実施の形態の後処理装置の一例を示す構成図である。
【0059】
本実施の形態の画像形成システム500Aは、画像形成装置501Aと、少なくとも1種類の処理が可能な後処理装置502Aを備える。画像形成装置501Aは、装置内または外部の図示しない給紙部から繰り出した用紙Pに画像を形成して出力する。画像形成装置501Aは、本例では、走査露光による静電潜像の形成、トナーによる静電潜像の現像、トナーの用紙への転写及び定着により用紙Pに画像を形成する。
【0060】
本実施の形態の後処理装置502Aは、綴じ部503Aにステープラ1Aを備える。綴じ部503Aは、画像形成装置501Aから出力された用紙Pを積載する積載部504Aを備える。
【0061】
図7は、後処理装置502Aの綴じ部503Aを上側から見た図である。ステープラ1Aは、図7に示すように、積載部504Aに積載された用紙Pの一方の角部を綴じる第1の位置Pp1、用紙Pの辺PLに沿った任意の箇所を綴じる第2の位置Pp2、用紙Pの他方の角部を綴じる第3の位置Pp3に、図示しない移動部により移動する。本例では、第1の位置Pp1は、ホームポジション(HP)である基準位置を兼ねる。カット針収納部6Aの着脱は、本例では、第1の位置Pp1にステープラ1Aを移動させ、扉505Aを開くことで行われる。
【0062】
<本実施の形態のステープラの作用効果例>
図8は、本実施の形態のカット部の動作の一例を示す説明図で、以下に、各図を参照して本実施の形態のステープラの動作について説明する。
【0063】
ステープラ1Aで用紙Pを綴じる動作では、図2に示すように、針打出ユニット2Aの第1の挟持部40Aと、綴じユニット3Aの第2の挟持部41Aとの間に用紙Pが挟持され、図1に示す針打出ユニット2Aの打出部22Aで、図示しない針シートから、図3(a)等に示すように、略コ字形状に成形された1本の針10Aが分離されて打ち出される。これにより、針10Aは、切断前の針足12Aが用紙Pを貫通する。
【0064】
用紙Pを貫通した一方の針足12Aの余剰部分は、カット部30Aの導入部300Aに導入され、他方の針足12Aの余剰部分は、導入部300Aに導入される。針10Aを打ち出して用紙Pを貫通させる動作が終了すると、一対の切断部材301A、301Aを、二点鎖線で示す待機位置Prから実線で示す切断終了位置Pcまで移動させる。
【0065】
切断部材301Aを待機位置Prから切断終了位置Pcまで移動させると、導入部300Aに入っている一方の針足12Aが、切断部材301Aの刃部305Aと受け部304Aとの間に挟まれ、せん断力を受けることで切断される。
【0066】
切断部材301Aで切断された針足であるカット針13Aは、入口部310Aから仮収納部309Aに入る。切断部材301Aで切断されたカット針13Aは、切断部材301Aからの力を受けて入口部310Aの方向に向かう。
【0067】
一方の入口部310Aから仮収納部309Aに入り、他方の入口部310Aの方向に向かうカット針13Aは、仕切板312Aに当たり、破線の矢印で示すように、向き規制部312A、遮蔽部312Aに沿って移動することで後方に向かう。これにより、入口部310Aから仮収納部309Aに入ったカット針13Aが、入口部310Aの方向へ向かうことが抑制され、排出路302Aの方向へ向かう。
【0068】
切断部材301Aを待機位置Prから切断終了位置Pcまで移動させると、導入部300Aに入っている他方の針足12Aが、切断部材301Aの刃部305Aと受け部304Aとの間に挟まれ、せん断力を受けることで切断される。
【0069】
切断部材301Aで切断された針足であるカット針13Aは、入口部310Aから仮収納部309Aに入る。切断部材301Aで切断されたカット針13Aは、切断部材301Aからの力を受けて入口部310Aの方向に向かう。
【0070】
他方の入口部310Aから仮収納部309Aに入り、一方の入口部310Aの方向に向かうカット針13Aは、仕切板312Aに当たり、破線の矢印で示すように、向き規制部312A、遮蔽部312Aに沿って移動することで後方に向かう。これにより、入口部310Aから仮収納部309Aに入ったカット針13Aが、入口部310Aの方向へ向かうことが抑制され、排出路302Aの方向へ向かう。
【0071】
そして、排出路302Aの方向へ向かうカット針13Aは、自重で排出路302Aから排出路302Aまたは排出路302Aに入り、カット針収納部6Aに回収される。
【0072】
本実施の形態のステープラ1Aでは、仮収納部309Aの側面に設けられた入口部310A及び入口部310Aから、切断部材301A、301Aで切断されたカット針13Aが入る構成であり、仮収納部の309Aの下面に、針足12Aを導入するための開口が設けられない。これにより、仮収納部309Aに入ったカット針13Aが外部に落下することが抑制される。
【0073】
また、切断終了位置Pcに切断部材301A、301Aが移動すると、入口部310A、310Aが蓋部311A、311Aで塞がれるので、カット針13Aが入口部310A、310Aから外部に落下することが抑制される。
【0074】
更に、仮収納部309Aに入るカット針13Aの移動する方向が仕切板312A及び向き規制部312A、312Aで排出路302Aの方向に誘導される。また、排出路302Aは、仮収納部309Aから直線状に延在する。これにより、仮収納部309Aに入ったカット針13Aが仮収納部309Aに滞留することが抑制される。よって、用紙Pを綴じる動作の終了後、切断部材301A、301Aが待機位置Prに移動して、入口部310A、310Aが開いたときに、滞留しているカット針13Aが外部に落下するということが抑制される。
【符号の説明】
【0075】
1A・・・ステープラ、10A・・・針、12A・・・針足、2A・・・針打出ユニット、21A・・・繰り出し部、22A・・・打出部、3A・・・綴じユニット、30A・・・カット部、31A・・・クリンチャ部、32A・・・軸、4A・・・用紙挟持部、40A・・・第1の挟持部、41A・・・第2の挟持部、42A・・・用紙位置規制部、5A・・・駆動部、6A・・・カット針収納部、100A・・・針カートリッジ、300A、300A・・・導入部、301A、301A・・・切断部材、302A・・・排出路、303A・・・支持板、304A・・・凸部、304A、304A・・・受け部、305A、305A・・・刃部、306A、306A・・・軸、307A、307A・・・壁部、308A・・・天板、309A・・・仮収納部、310A、310A・・・入口部、311A、311A・・・蓋部、312A・・・仕切板、313A、313A・・・排出口
図1
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図8