特許第6870828号(P6870828)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日本電気株式会社の特許一覧 ▶ 日本電気通信システム株式会社の特許一覧

特許6870828情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム
<>
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000002
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000003
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000004
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000005
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000006
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000007
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000008
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000009
  • 特許6870828-情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6870828
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 11/14 20060101AFI20210426BHJP
   G06F 16/11 20190101ALI20210426BHJP
【FI】
   G06F11/14 648
   G06F16/11
   G06F11/14 661
【請求項の数】10
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2016-145053(P2016-145053)
(22)【出願日】2016年7月25日
(65)【公開番号】特開2018-18117(P2018-18117A)
(43)【公開日】2018年2月1日
【審査請求日】2019年6月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000232254
【氏名又は名称】日本電気通信システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134430
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 卓士
(72)【発明者】
【氏名】児玉 博久
(72)【発明者】
【氏名】三浦 周平
【審査官】 漆原 孝治
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−244933(JP,A)
【文献】 特開平01−161522(JP,A)
【文献】 特開平08−036518(JP,A)
【文献】 特開2004−080451(JP,A)
【文献】 特開2004−133538(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/14
G06F 16/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップ手段と、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御するバックアップ制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記バックアップ制御手段は、前記複数のフィールドの内、異なる前記特定フィールドのデータそれぞれ異なる前記記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ストレージは、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)装置を含むディスク装置であって、前記同一アドレスでアクセスできる記憶単位はセクタである、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ストレージは、SSD(Solid State Drive)を含む不揮発性メモリであって、前記同一アドレスでアクセスできる記憶単位はブロックである、請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定フィールドのデータは、加入者の契約情報とM2M端末の在圏情報とのいずれかである、請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記バックアップ制御手段は、前記メモリデータベースのアクセスに影響を与えない一定時間間隔で、または、前記メモリデータベースが更新された後、または、バックアップが必要なデータ量が所定量を超えた時、前記バックアップ手段にバックアップを指示する、請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置は、M2M端末管理システムを構成するHLR(Home Location Register)またはHSS(Home Subscriber Server)に含まれる、請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【請求項9】
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を記憶するメモリデータベースと、
前記M2M端末、基地局またはM2M端末管理装置からの更新要求に基づいて、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を更新し、前記M2M端末、前記基地局または前記M2M端末管理装置からの参照要求に応答して、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を返答するデータベースアクセス手段と、
前記メモリデータベースをバックアップするストレージと、
前記加入者に関する情報を、前記メモリデータベースから前記ストレージにバックアップするバックアップ手段と、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御するバックアップ制御手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項10】
M2M(Machine To Machine)端末、基地局またはM2M端末管理装置からの更新要求に応答して、メモリデータベースに記憶されたM2M端末の加入者に関する情報を更新する更新ステップと、
前記M2M端末、前記基地局または前記M2M端末管理装置からの参照要求に応答して、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を返答する返答ステップと、
前記加入者に関する情報を、前記メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
を含む加入者情報バックアップ方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、加入者情報バックアップ方法、情報処理装置および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、オブジェクトを定義するクラスに含まれる属性データの内、選択された共通の属性データをデータベースの同一の格納領域に集める技術が開示されている。上記特許文献1の技術により、オブジェクトを全て取得して属性データを抽出しなくても、共通の属性データを一括して取得できるので、データベースからのデータ取得効率が向上する
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−036518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記文献に記載の技術は、データベースからのデータ取得効率を向上させるための技術であり、データベースへの記憶速度の向上は意図していない。したがって、例え、この技術をM2M(Machine To Machine)端末から収集したデータを記憶するメモリデータベースのバックアップ処理に適用したとしても、バックアップ処理の速度を向上させ、結果的にデータの保証性を向上させることはできない。
【0005】
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理装置は、
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップ手段と、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御するバックアップ制御手段と、
を備える。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理プログラムは、
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明に係る情報処理システムは、
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を記憶するメモリデータベースと、
前記M2M端末、基地局またはM2M端末管理装置からの更新要求に基づいて、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を更新し、前記M2M端末、前記基地局または前記M2M端末管理装置からの参照要求に応答して、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を返答するデータベースアクセス手段と、
前記メモリデータベースをバックアップするストレージと、
前記加入者に関する情報を、前記メモリデータベースから前記ストレージにバックアップするバックアップ手段と、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御するバックアップ制御手段と、
を備える。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る加入者情報バックアップ方法は、
M2M(Machine To Machine)端末、基地局またはM2M端末管理装置からの更新要求に応答して、メモリデータベースに記憶されたM2M端末の加入者に関する情報を更新する更新ステップと、
前記M2M端末、前記基地局または前記M2M端末管理装置からの参照要求に応答して、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を返答する返答ステップと、
前記加入者に関する情報を、前記メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別の複数のM2M端末のそれぞれの加入者に関する情報を含むレコード内の複数のフィールドのうち特定フィールドのデータを前記ストレージの同一アドレスでアクセスできる記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、M2M端末から収集したデータを記憶するメモリデータベースのバックアップ処理の速度を向上させ、データの保証性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図2A】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としてのHLR/HSSを含むM2M端末管理システムの構成を示すブロック図である。
図2B】本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としてのHLR/HSSの機能構成を示すブロック図である。
図3】本発明の第2実施形態に係るメモリデータベースの構成を示す図である。
図4】本発明の第2実施形態に係るバックアップ制御テーブルの構成を示す図である。
図5】本発明の第2実施形態に係るRAID装置の記憶構成を示す図である。
図6】本発明の第2実施形態に係るHLR/HSSのDB部のハードウェア構成を示すブロック図である。
図7】本発明の第2実施形態に係るDBアクセス制御の手順を示すフローチャートである。
図8】本発明の第2実施形態に係るDBバックアップ制御の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0014】
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としての情報処理装置100について、図1を用いて説明する。情報処理装置100は、データベースの処理をする装置である。
【0015】
図1に示すように、情報処理装置100は、バックアップ部101と、バックアップ制御部102と、を含む。
【0016】
バックアップ部101は、M2M端末の加入者に関する情報、メモリデータベース111からストレージ120にバックアップする。バックアップ制御部102は、同一種別のM2M端末の加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータ122をストレージ120の同一記憶単位121に集めるように、バックアップ部101を制御する。
【0017】
本実施形態によれば、バックアップ処理に要するストレージへのデータ書き込み回数の削減を実現することによって、M2M端末から収集したデータを記憶するメモリデータベースのバックアップ処理の速度を向上させ、データの保証性を向上させることができる。
【0018】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報処理装置としてのHLR(Home Location Register)/HSS(Home Subscriber Server)のデータベース(以下、DB:DataBase)部について説明する。本実施形態に係るHLR/HSSのHLR/HSSのDB部においては、M2M端末管理システムにおけるM2M端末を保有する加入者に関する情報をメモリデータベースに登録して保持し、登録変更にしたがって変更する。そして、M2M端末やM2M端末と通信接続する基地局、あるいは、さらに上位のM2M端末管理装置からの問い合わせに応答して、登録情報を通知する。さらに、HLR/HSSのDB部においては、障害復旧のために、メモリデータベース(以下、メモリDBとも言う)に保持する加入者に関する情報などをRAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)装置にバックアップする。そのバックアップにおいて、同一種別のM2M端末の加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータをRAID装置の同一セクタに集める。
【0019】
《前提技術の説明》
まず、本実施形態の前提技術について説明する。
【0020】
W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)やLTE(Long Term Evolution)などの移動通信ネットワークにおいて、ユーザの加入者情報や在圏情報などの管理、および位置登録や発着信制御をHLR/HSSで実現している。HLR/HSSのDB部は、加入者情報や在圏情報などのDBをメモリ上で保持し、メモリDBをマスタデータとしてDB参照・更新処理を行う。サーバ障害時などはメモリDBの値が保証されなくなるため、RAID装置にメモリDBのバックアップを行い、障害復旧時はバックアップファイルからメモリDBを構築する。
【0021】
バックアップのタイミングについては、データの保証性を高めるためDB更新が行われるごとにデータ差分のバックアップを実施することが望ましい。しかし、その場合は、RAID装置に非常に高い頻度でデータ書き込みが行われることになり、これがボトルネックとなってDB更新の処理性能が低下してしまう。
【0022】
この対応策としては、一定期間もしくは一定数のDB更新内容をまとめてRAID装置にバックアップすることで、RAID装置へのデータ書き込み頻度を低くする方式がある。ただし、次のバックアップ実行を待っている間にシステム障害が発生した場合はDB更新内容が消失してしまうため、データの保証性が低くなるデメリットがある。
【0023】
HLR/HSS(DB部)に要求されるDB更新処理性能を確保しながら、DB更新内容のバックアップの頻度を高くするためには、RAID装置へのデータ書き込み速度を向上させる必要がある。RAID装置自体の処理性能には限界があるため、いかに効率よくRAID装置へのデータ書き込みを行うかが課題となっている。
【0024】
《本実施形態の説明》
本実施形態では、ダーティデータ方式によるバックアップにおいて、DB更新のタイミングが近いフィールド同士を同一セクタ(その他、ストレージの記録単位)に集めることで、1回のバックアップ処理に要するRAID装置へのデータ書き込み回数を削減し、速度を向上させる。その結果、DB更新内容のバックアップの頻度を高くすることが可能となり、データの保証性が向上する。ダーティデータ方式とは、メモリDB更新時にRAID装置上のバックアップデータとの間で差分の発生したフィールドを蓄積しておき、バックアップ実行時に該当するフィールドの内容をRAID装置にコピーする方式である。
【0025】
今後はIoT(Internet of Things)の普及によりM2M(Machine-to-Machine)端末が増加することが予測される。一般加入者の携帯端末には無いM2M端末固有の使い方として、契約情報の追加/更新が行われる場合は同一種別の全端末について一斉に実施されることや、毎日同時刻に全端末が電源ONされる(在圏情報の更新が一斉に行われる)ことが想定される。
【0026】
そこで、本実施形態の加入者情報バックアップ方法においては、M2M端末加入者を収容するHLR/HSS(DB部)のメモリDBをRAID装置にバックアップする際に、同一種別のM2M端末のレコードにおける特定フィールドのデータを同一セクタに集めることで、RAID装置へのデータ書き込み回数の削減を実現する。また、特定フィールドの内、異なるフィールドを異なるセクタに集める。
【0027】
なお、本実施形態においては、M2M端末のレコードを加入者に関する情報のレコードとし、特定フィールドを加入者の契約情報と端末の在圏情報として説明するが、それに限定されない。例えば、端末のロック状態や各種通信サービスの活性/非活性の情報、通信を許容/拒絶する接続先の識別情報、通信可能な帯域・データ容量・時間帯・回数などの規制情報であってもよい。また、本実施形態においては、バックアップ処理のタイミングは、メモリデータベースのアクセスに影響を与えない一定時間間隔としたが、メモリデータベースが更新された後、または、バックアップが必要なデータ量が所定量を超えた時、などでもよい。
【0028】
《M2M端末管理システム》
図2Aは、本実施形態に係る情報処理装置としてのHLR/HSS240を含むM2M端末管理システム200の構成を示すブロック図である。
【0029】
M2M端末管理システム200は、ネットワーク280を介して接続される、本実施形態のHLR/HSS240と、プラットフォーム(PF:PlatForm)250と、ゲートウェイ(GW:GateWay)261,262と、を備える。なお、PF250とGW261,262とは一体であってもよい。
【0030】
PF250は、複数のGW261,262に接続されて複数のデバイス群を制御する。GW261,262には、複数のM2Mデバイス群271〜275が、例えば、図示しない基地局などを介して接続される。そして、GW261,262は、M2Mデバイス群271〜275からデータを収集し、各M2Mデバイスからのデータを所定の処理ルールに従って処理する。M2Mデバイス群271〜275は、センサ等からなるデータ収集用のM2Mデバイスである。
【0031】
本実施形態のHLR/HSS240は、PF250、GW261,262、基地局、あるいは、M2Mデバイスから加入者に関連する情報を受信して、データベースに登録して保持、そして、更新時には更新する。また、HLR/HSS240は、PF250、GW261,262、基地局、あるいは、M2Mデバイスからの参照要求に応答して、加入者に関連する情報を返答する。そして、本実施形態のHLR/HSS240においては、データベースに登録して保持、そして、更新される加入者に関連する情報をダーティデータ方式によりバックアップする。
【0032】
《HLR/HSSの機能構成》
図2Bは、本実施形態に係る情報処理装置としてのHLR/HSS240の機能構成を示すブロック図である。
【0033】
図2BのHLR/HSS240は、HLR/HSS(DB部201)と、HLR/HSS(呼処理部202)とを含む。ここでは、1ユニットの呼処理部202からDB参照や更新が行われる場合を例に挙げて示すが、呼処理部202が2ユニット以上であってもよい。なお、HLR/HSS(DB部201)と、HLR/HSS(呼処理部202)とを含む構成を、情報処理システムとも称す。
【0034】
DB部201は、加入者情報や在圏情報などの加入者に関連する情報をメモリDB232aに保持し、メモリDB232aをマスタデータとして加入者に関連する情報の参照処理や更新処理を行う装置である。DB部201は、DB参照処理やDB更新処理を行うDB処理部211と、メモリDB232aのバックアップを行うRAID装置212とを含む。
【0035】
DB処理部211は、DBアクセス制御部231と、メモリDB232aを有するメモリDB制御部232と、DBバックアップ制御部233とを含む。DBアクセス制御部231は、呼処理部202のDBアクセス指示部221からの要求受信および応答送信を含むデータベースアクセスを行う。メモリDB制御部232は、メモリDB232aへの記憶保持およびRAID装置212へのバックアップ処理を行う。DBバックアップ制御部233は、メモリDB232aとRAID装置212上のバックアップデータとの間で差分の発生したフィールドおよびバックアップするRAID装置212のセクタの蓄積、および、バックアップ実行時に該当するフィールドとセクタとをメモリDB制御部232に通知する。
【0036】
呼処理部202は、CSCF(Call Session Control Function:呼制御装置)203やM2M端末管理システム200からの加入者情報管理としての加入者情報や在圏情報の参照要求または更新要求に従って、DB部201にDB参照やDB更新を行う装置である。呼処理部202は、呼処理部202への要求送信および応答受信を行うDBアクセス指示部221と、CSCF203やM2M端末管理システム200からの加入者情報管理としての要求受信および応答送信を行う呼制御部222を含む。
【0037】
以下に、メモリDB制御部232が、加入者に関する情報をメモリDB232aからRAID装置212にバックアップする際のデータ配置方法について説明する。
【0038】
(メモリデータベース)
図3は、本実施形態に係るメモリデータベース(メモリDB)232aの構成を示す図である。
【0039】
加入者情報は、加入者を一意に識別する加入者番号と、その加入者が使用する端末を識別する端末種別と、電話番号や端末識別子、契約中のサービス内容などの契約情報301から構成されている。M2M端末管理システム200からのサービス申込み処理などによって更新される。在圏情報302は、該当の端末がどの基地局エリアに存在しているかを示す情報である。端末が異なる基地局エリアに移動したときや端末の電源がONになったときに更新される。
【0040】
一般加入者の携帯端末には無いM2M端末の固有の使い方として、契約情報301の追加や更新が行われる場合は同一種別の全端末について一斉に実施されることや、毎日同時刻に全端末が電源ONされる(在圏情報302の更新が一斉に行われる)ことが想定される。つまり、同一種別のM2M端末の契約情報301および在圏情報302は同じタイミングで更新されることが多い。
【0041】
(バックアップ制御テーブル)
図4は、本発明の第2実施形態に係るバックアップ制御テーブル233aの構成を示す図である。
【0042】
バックアップ制御テーブル233aは、タイミング記憶テーブル410と、セクタ設定テーブル420と、バックアップデータテーブル430と、を有する。
【0043】
タイミング記憶テーブル410は、DBバックアップをスタートするタイミングを記憶する。図4には、例えば、メモリDB232aのアクセスに影響を与えない一定間隔のバックアップ、あるいは、メモリDB232aの更新後のバックアップ、あるいは、バックアップすべきデータの容量が閾値Mを超えた場合のバックアップなどのタイミングが記憶されている。本実施形態においては、メモリDB232aのアクセスに影響を与えない一定間隔のバックアップを適用するが、限定されない。
【0044】
セクタ設定テーブル420は、M2M端末の端末種別と特定フィールドとに対応してセクタアドレスを記憶する。かかるセクタ設定テーブル420を用いることによって、メモリDB232aの登録あるいは更新となった同一種別のM2M端末の特定フィールドがRAID装置212の同一セクタに記憶されることになる。
【0045】
バックアップデータテーブル430は、メモリDB232aの更新によりバックアップが必要なフィールドをバックアップタイミングまで蓄積する。その内容が、バックアップタイミング時にメモリDB制御部232に通知されて、同一種別のM2M端末の特定フィールドをRAID装置212の同一セクタに記憶させる。なお、図4のバックアップデータテーブル430にはRAID装置212の同一セクタに記憶させる変更情報のみを図示したが、特定フィールドで無いフィールドのバックアップデータも記憶されてよい。
【0046】
なお、セクタ設定テーブル420は、メモリDB制御部232が有して、RAID装置212へのバックアップ処理時に同一種別のM2M端末の特定フィールドを同一セクタに集める構成であってもよい。
【0047】
(RAID装置の記憶構成)
図5は、本実施形態に係るRAID装置212の記憶構成を示す図である。
【0048】
図5に示すように、M2M端末の加入者に関する情報を、HLR/HSS(DB部)201のメモリDB232aからRAID装置212にバックアップする際に、同一種別のM2M端末のレコードにおける契約情報および在圏情報のフィールドのデータを、同一セクタに集めて保存する。図5においては、RAID装置212のセクタnに端末Aの契約情報がバックアップされ、セクタn+1に端末Bの契約情報がバックアップされ、セクタmに端末Aの在圏情報がバックアップされ、セクタm+1に端末Bの在圏情報がバックアップされる。
【0049】
これによって、1回のバックアップ処理に要するRAID装置212へのデータ書き込み回数の削減を実現する。例えば、図4のバックアップデータテーブル430に従ってバックアップを行なうと、2016/07/14の端末Aの契約更新および在圏更新は、従来のバックアップ処理では最大5セクタへの5回のデータ書き込みが必要である。一方、本実施形態のバックアップ処理は2セクタへの2回の書き込みで完了することになる。すなわち、1回の書き込み処理が同様の時間を要するとすれば、1回のバックアップの書き込み時間は最大2/5に短縮される。1回のバックアップの書き込み時間が短縮できれば、バックアップ処理の回数を増やして間隔を短くしても、データベースの登録、更新あるいは参照の処理への影響は変わらない。その結果、バックアップ処理の間隔を短くできるので、障害時にバックアップができていない状態の発生確率が小さくなって、データの保証性が向上する。
【0050】
なお、図5の記憶構成に限定されず、M2M端末の種別と特定フィールドとのより異なるセクタに集められる構成であればよい。各セクタ位置については、M2M端末の種別や特定フィールドなどと更新頻度との関連、あるいは、RAID装置212の構成などを考慮して選択されればよい。
【0051】
《HLR/HSSのDB部のハードウェア構成》
図6は、本実施形態に係るHLR/HSS240のDB部201のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、HLR/HSS240のDB部201と呼処理部202とが一体の構成である場合は、呼処理部202の処理に関連するデータやプログラムが図6の構成に追加される。
【0052】
図6で、CPU(Central Processing Unit)610は演算制御用のプロセッサであり、プログラムを実行することで図2Bの機能構成部を実現する。ROM(Read Only Memory)620は、初期データおよびプログラムなどの固定データおよびプログラムを記憶する。ネットワークインタフェース630は、ネットワークを介して、他装置との通信を制御する。なお、CPU610は、複数のプログラムを並行して実行することができる1つのプロセッサであっても、複数のプロセッサであってもよい。例えば、本実施形態においては、DBアクセス制御のプログラムと、DBバックアップ制御のプログラムとは変更して実行される。
【0053】
RAM(Random Access Memory)640は、CPU610が一時記憶のワークエリアとして使用するランダムアクセスメモリである。RAM640には、本実施形態の実現に必要なデータを記憶する領域が確保されている。DB更新要求641は、呼処理部202のDBアクセス指示部221からDBアクセス制御部231が受信したメモリDBの更新を要求するメッセージレコードである。メモリDB更新箇所642は、メモリDBに記憶された図3のレコードデータの変更フィールドを表わすデータである。メモリDB更新情報643は、メモリDB更新箇所642の示すフィールドを更新するデータである。DB更新応答644は、DB更新完了の報告をDBアクセス制御部231から呼処理部202のDBアクセス指示部221に返すメッセージレコードである。バックアップ指示645は、DBバックアップ制御部233がメモリDB制御部232に通知するバックアップ開始指示のコマンドである。フィールド情報646は、バックアップ指示645と共にDBバックアップ制御部233がメモリDB制御部232に通知する、同一種別の特定フィールドを同一セクタとする情報を含むデータである。バックアップ情報647は、フィールド情報646で指示されるフィールドの更新データである。バックアップ継続フラグ648は、バックアップタイミングで全てのバックアップすべきデータがバックアップされたか否かを記憶するフラグである。メモリDB232aは、図3で説明した加入者に関する情報を登録するデータベースである。
【0054】
ストレージ650は、データベースや各種のパラメータ、あるいは本実施形態の実現に必要な以下のデータまたはプログラムが記憶されている。バックアップ制御テーブル233aは、図4で説明した本実施形態のバックアップを制御するためのテーブルである。ストレージ650には、以下のプログラムが格納される。DB処理プログラム651は、DB処理部211の全体を制御するプログラムである。DBアクセス制御モジュール652は、呼処理部202からのメモリDB232aへのアクセスを制御するモジュールである。DBバックアップ制御モジュールは、更新された加入者に関する情報を、メモリDB232aからRAID装置212にバックアップする時に、同一種別のM2M端末の特定フィールドがRAID装置212の同一セクタに記憶されるように制御するモジュールである。
【0055】
入出力インタフェース660は、周辺機器との入出力をインタフェースする。入出力インタフェース660には、RAID装置212が接続される。
【0056】
なお、図6のRAM640やストレージ650には、DB部201が有する汎用の機能や他の実現可能な機能に関連するプログラムやデータは図示されていない。
【0057】
(DBアクセス制御)
図7は、本実施形態に係るDBアクセス制御の手順を示すフローチャートである。図7は、図2Bに示した呼処理部202のDBアクセス指示部221から送信されてきたDB更新要求を受信してから、DBアクセス指示部221にDB更新応答を送信するまでの処理方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610がRAM640を使用して実行し、図2BのDB処理部211の機能構成部によるDBアクセス制御を実現する。以下、各ステップの主体は、DB処理部211とする。
【0058】
DB処理部211は、DBアクセス制御部231において、DBアクセス指示部221から送信されてきたDB更新要求を受信すると(ステップS701)、そのDB更新要求をメモリDB制御部232に送信させ、メモリDB制御部232において保持しているメモリDB232aの更新を行わせる(ステップS703)。
【0059】
DB処理部211は、メモリDB232aの更新箇所のフィールド情報をメモリDB制御部232からDBバックアップ制御部233に通知させ、DBバックアップ制御部233においてメモリDB232aの更新箇所のフィールド情報をバックアップ制御テーブル233aに蓄積させる(ステップS705)。そして、DB処理部211は、蓄積が完了すると、DBバックアップ制御部233からメモリDB制御部232に蓄積完了通知をさせる。
【0060】
DB処理部211は、メモリDB制御部232からDBアクセス指示部221にDB更新応答を送信させて(ステップS707)、DBアクセス指示部221においてDBアクセス指示部221へDB更新応答を送信させる(ステップS709)。
【0061】
(DBバックアップ制御)
図8は、本実施形態に係るDBバックアップ制御の手順を示すフローチャートである。図8は、図2Bに示したDBバックアップ制御部233がバックアップ実行指示を送信してから、RAID装置へのバックアップ処理を行うまでの処理方法を説明するためのフローチャートである。このフローチャートは、図6のCPU610がRAM640を使用して実行し、図2BのDB処理部211の機能構成部によるDBバックアップ制御を実現する。以下、各ステップの主体は、DB処理部211とする。なお、本実施形態においては、図7および図8の処理を並列に行なう非同期型バックアップ方式を前提としている。
【0062】
DB処理部211は、DBバックアップ制御部233からメモリDB制御部232に、メモリDB232aのバックアップ実行指示を送信させる。その際、DBバックアップ制御部233からメモリDB制御部232に、メモリDB232aの更新箇所のフィールド情報およびそのフィールド情報が格納されたRAID装置212のセクタアドレスも合わせて送信させる(ステップS801)。
【0063】
DB処理部211は、バックアップ実行指示をメモリDB制御部232において受信すると、メモリDB制御部232に対し、セクタ単位にメモリDB更新箇所のフィールドについてRAID装置へのバックアップ処理を実行させる(ステップS803)。ここで、同一セクタには、同一種別のM2M端末の加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータが集められているので、少ない回数のセクタ更新処理でRAID装置へのバックアップ処理が完了する。そして、DB処理部211は、メモリDB制御部232からDBバックアップ制御部233へバックアップ完了通知をさせる。
【0064】
その後もバックアップ処理を継続する場合は(ステップS805)、DB処理部211は、バックアップ制御テーブル233aに保持された一定時間待機させた後で(ステップS807)、ステップS801以降の処理を繰り返す。
【0065】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、1回のバックアップ処理に要するRAID装置へのデータ書き込み回数を削減することで、バックアップ処理速度を向上させる。その結果、DB更新内容のバックアップの頻度を高くすることが可能となり、データの保証性が向上する。また、DB更新内容のバックアップ頻度を一定とした場合は、ストレージの劣化を抑制することが可能となり、RAID装置の稼働率が向上する。
【0066】
[他の実施形態]
なお、本実施形態においては、バックアップ装置のストレージをRAID装置として説明したが、RAID装置に限定されず他のディスク装置においても本発明と同様の効果を奏する。さらに、バックアップ装置のストレージをSSD(Solid State Drive)などの不揮発性メモリとしてもよく、その場合には、特定フィールドのデータを記憶単位である同一ブロックに集める構成となり、本発明と同様の効果を奏する。
【0067】
また、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
【0068】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW((World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
【0069】
[実施形態の他の表現]
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップ手段と、
同一種別のM2M端末の前記加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータを前記ストレージの同一記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御するバックアップ制御手段と、
を備える情報処理装置。
(付記2)
前記バックアップ制御手段は、前記特定フィールドの内、異なるフィールドを異なる記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記ストレージは、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)装置を含むディスク装置であって、前記記憶単位はセクタである、付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記ストレージは、SSD(Solid State Drive)を含む不揮発性メモリであって、前記記憶単位はブロックである、付記1または2に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記特定フィールドは、加入者の契約情報とM2M端末の在圏情報、さらに、端末のロック状態や各種通信サービスの活性/非活性の情報、通信を許容/拒絶する接続先の識別情報、通信可能な帯域・データ容量・時間帯・回数などの規制情報とを含む、付記1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記レコードは、前記特定フィールドに加えて、加入者番号と端末種別とを含む、付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記7)
前記バックアップ制御手段は、前記メモリデータベースのアクセスに影響を与えない一定時間間隔で、または、前記メモリデータベースが更新された後、または、バックアップが必要なデータ量が所定量を超えた時、前記バックアップ手段にバックアップを指示する、付記1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記8)
前記情報処理装置は、M2M端末管理システムを構成するHLR(Home Location Register)またはHSS(Home Subscriber Server)に含まれる、付記1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(付記9)
前記メモリデータベースは、前記HLRまたは前記HSSにおける前記加入者に関する情報を登録する、付記8に記載の情報処理装置。
(付記10)
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別のM2M端末の前記加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータを前記ストレージの同一記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
を含む情報処理方法。
(付記11)
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を、メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別のM2M端末の前記加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータを前記ストレージの同一記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
(付記12)
M2M(Machine To Machine)端末の加入者に関する情報を記憶するメモリデータベースと、
前記M2M端末、基地局またはM2M端末管理装置からの更新要求に基づいて、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を更新し、前記M2M端末、前記基地局または前記M2M端末管理装置からの参照要求に応答して、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を返答するデータベースアクセス手段と、
前記メモリデータベースをバックアップするストレージと、
前記加入者に関する情報を、前記メモリデータベースから前記ストレージにバックアップするバックアップ手段と、
同一種別のM2M端末の前記加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータを前記ストレージの同一記憶単位に集めるように、前記バックアップ手段を制御するバックアップ制御手段と、
を備える情報処理システム。
(付記13)
M2M(Machine To Machine)端末、基地局またはM2M端末管理装置からの更新要求に応答して、メモリデータベースに記憶されたM2M端末の加入者に関する情報を更新する更新ステップと、
前記M2M端末、前記基地局または前記M2M端末管理装置からの参照要求に応答して、前記メモリデータベースに記憶された前記加入者に関する情報を返答する返答ステップと、
前記加入者に関する情報を、前記メモリデータベースからストレージにバックアップするバックアップステップと、
同一種別のM2M端末の前記加入者に関する情報のレコードにおける特定フィールドのデータを前記ストレージの同一記憶単位に集めるように、前記バックアップステップにおける処理を制御するバックアップ制御ステップと、
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8