特許第6870847号(P6870847)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6870847
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】IL−8及びGM−CSF発現抑制剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/355 20060101AFI20210426BHJP
   A61K 31/665 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 29/00 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 19/02 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 19/06 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 11/14 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 11/06 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 1/04 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 9/00 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 9/10 20060101ALI20210426BHJP
   A61P 9/04 20060101ALI20210426BHJP
   A61K 8/67 20060101ALI20210426BHJP
   A61Q 1/00 20060101ALI20210426BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20210426BHJP
   C07K 14/53 20060101ALN20210426BHJP
【FI】
   A61K31/355ZNA
   A61K31/665
   A61P43/00 111
   A61P29/00
   A61P29/00 101
   A61P19/02
   A61P19/06
   A61P11/14
   A61P11/06
   A61P1/04
   A61P9/00
   A61P9/10
   A61P9/04
   A61K8/67
   A61Q1/00
   A61Q19/00
   !C07K14/53
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-78648(P2017-78648)
(22)【出願日】2017年4月12日
(65)【公開番号】特開2018-177682(P2018-177682A)
(43)【公開日】2018年11月15日
【審査請求日】2020年2月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】592262543
【氏名又は名称】日本メナード化粧品株式会社
(72)【発明者】
【氏名】山羽 宏行
(72)【発明者】
【氏名】田中 浩
(72)【発明者】
【氏名】八代 洋一
【審査官】 榎本 佳予子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−520697(JP,A)
【文献】 特開2009−108015(JP,A)
【文献】 Lange, R.W. et al,Anthralin stimulates keratinocyte-derived proinflammatory cytokines via generation of reactive oxygen species,Inflammation Research,1998年,vol 47,174-181
【文献】 Wu, Shuling et al,IL-8 production and AP-1 transactivation induced by UVA in human keratinocytes: Roles of d-α-tocopherol.,Molecular Immunology,2008年,vol 45,2288-2296
【文献】 EFFECT OF VITAMIN E ON INTERLEUKIN-8 EXPRESSION IN HUMAN UMBILICAL VEIN ENDOTHELIAL CELLS,Chinese Journal of Histochemistry and Cytochemistry,2005年,vol 14, no2,187-190
【文献】 Elisia, Ingrid et al,Tocopherol isoforms (α-, γ-, and δ-) show distinct capacities to control Nrf-2 and Nf.kappa.B signaling pathways that modulate inflammatory response in Caco-2 intestinal cells.,Molecular and Cellular Biochemistry,2015年,vol 404,123-131
【文献】 Tang, Feng-Yao et al,Green tea catechins and vitamin E inhibit angiogenesis of human microvascular endothelial cells through suppression of IL-8 production,Nutrition and Cancer,2001年,vol 41, no 1-2,119-125
【文献】 Shibata, Akira et al,Tocotrienol inhibits secretion of angiogenic factors from human colorectal adenocarcinoma cells by suppressing hypoxia-inducible factor-1α,Journal of Nutrition,2008年,vol 131, no 11,2136-2142
【文献】 トコトリエノールの腫瘍性抗血管新生作用と食品応用に関する研究,ビタミン,2016年,vol 90,68-76
【文献】 Crispen, Paul L et al.,Vitamin E succinate inhibits NF-.kappa.B and prevents the development of a metastatic phenotype in prostate cancer cells: implications for chemoprevention,Prostate,2007年,vol 67,582-590
【文献】 農化,1968年,Vol.42,No.12,p.731-734
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00−33/44
A61K 8/00− 8/99
A61P 1/00−43/00
A61Q 1/00−90/00
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学式1で表されるトコフェリルリン酸塩、酢酸トコフェロール又はニコチン酸トコフェロールを含むことを特徴とするGM−CSF発現抑制剤
【化1】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IL−8及びGM−CSF発現抑制剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
IL−8(インターロイキン8)は、好中球活性化ペプチド1(NAP−1)、単球由来好中球走化性因子(MDNCF)とも呼ばれ、好中球及びT細胞に対し化学走性を示すサイトカインである。炎症時にマクロファージや、血管内皮細胞、上皮細胞、線維芽細胞から分泌され、急性期炎症反応における好中球遊走、活性化に本質的に関与する因子である。
【0003】
GM−CSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)は、顆粒球、マクロファージの前駆細胞に作用し、それらの増殖と分化を促進する。また、好中球の前駆細胞に作用し、そのコロニー形成を促進する活性もある。マイトジェンや抗原などで刺激されたT細胞や、IL−1やTNF−αで刺激された線維芽細胞や内皮細胞によって産生される。
【0004】
IL−8が関与する疾患としては、好中球の浸潤を伴う炎症疾患、関節リウマチ、痛風、喘息発作、クローン病などがある(非特許文献1)。GM−CSFが関与する疾患としては、 急性心筋炎、急性心筋梗塞、心不全などで血中のGM−CSFの増加が報告されている(非特許文献2)。そのため、種々のIL−8、GM−CSF発現抑制剤が検討されている(特許文献1〜4)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−8717
【特許文献2】特開2012−77022
【特許文献3】特開2011−256118
【特許文献4】特開2007−230976
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】久野耕嗣 他、臨床免疫、24、7、pp.942−947、1992
【非特許文献2】藤生克仁 他、血管医学、14、2、pp.83−89、2013
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、IL−8及びGM−CSF発現抑制剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、IL−8及びGM−CSFの発現を抑制する物質の探索をしたところ、ビタミンE及びその誘導体に優れたIL−8及びGM−CSF発現抑制作用があることを見出した。
【0009】
即ち、本発明は、以下の発明を包含する。
(1)ビタミンE及び/又は化学式1で表されるビタミンE誘導体を含むことを特徴とする、IL−8及び/又はGM−CSF発現抑制剤。
【0010】
【化1】
【0011】
(2)ビタミンE誘導体が、トコフェリルリン酸塩、酢酸トコフェロール又はニコチン酸トコフェロールである(1)記載のIL−8及び/又はGM−CSF発現抑制剤。
【発明の効果】
【0012】
本発明のIL−8及びGM−CSF発現抑制剤は、優れたIL−8及びGM−CSF発現抑制作用を有するため、IL−8及びGM−CSFの発現亢進に起因する各種疾患の予防及び治療効果を発揮する医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明で用いられるビタミンEとは、化学式2に示されるα、β、γ、δ型トコフェロールと化学式3に示されるα、β、γ、δ型トコトリエノールの8種類があり、d、l、dlの光学異性体が存在する。天然及び合成品いずれを用いてもよい。
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
ビタミンE誘導体とは、化学式1に示されるエステル体であり、Rは無機酸又は有機酸残基である。無機酸としては、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸、ホウ酸、フッ化水素酸などがあり、好ましくはリン酸がよい。有機酸としては、特に限定されないが、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸などの飽和脂肪酸や、リノレン酸、リノール酸、オレイン酸などの不飽和脂肪酸、シュウ酸、乳酸、クエン酸、コハク酸、マレイン酸、安息香酸、尿酸、ニコチン酸、レチノイン酸などが挙げられ、好ましくは酢酸及びニコチン酸がよい。ビタミンE誘導体の塩も使用可能であり、塩の種類は限定されないが、一般的にはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩が用いられる。これらのビタミンE及びビタミンE誘導体は、一種でも二種以上を混合して用いても良い。
【0017】
本発明のビタミンE及びビタミンE誘導体は、後述の実施例に示すように、優れたIL−8及びGM−CSF発現抑制作用を有するため、IL−8及びGM−CSFの発現亢進に起因する各種疾患の予防及び治療効果を発揮する。前記疾患は、好中球の浸潤を伴う炎症疾患、関節リウマチ、痛風、喘息発作、クローン病、急性心筋炎、急性心筋梗塞、心不全などが挙げられる。
【0018】
本発明は、医薬品、医薬部外品、化粧品又は食品等に用いることができ、その剤型としては、例えば、散剤、丸剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤、トローチ剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤等を含む)、軟膏、パップ剤、ペースト剤、プラスター剤、エッセンス、注射剤、坐剤、乳剤、化粧水、クリーム、マッサージクリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、パン類、麺類、菓子類、乳製品、水産・畜産加工食品、油脂及び油脂加工食品、調味料、各種飲料(清涼飲料、炭酸飲料、美容ドリンク、栄養飲料、果実飲料、乳飲料等)等が挙げられる。
【0019】
本発明の医薬品、医薬部外品、化粧品、食品は、これらの効果を損なわない範囲内で、医薬品、医薬部外品、化粧品又は食品等に用いられる成分である油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、賦形剤、皮膜剤、甘味料等の成分を配合することもできる。
【0020】
本発明に用いるビタミンE及びビタミンE誘導体の含有量は、内用の場合、投与量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、通常、成人1人当たりの1日の量としては、ビタミンEに換算して、5mg以上が好ましく、10mg〜800mgがより好ましい。更に、100mg〜300mgが最も好ましい。一方、外用の場合、全量に対し、固形物に換算して0.0001重量%以上が好ましく、0.001〜10重量%がより好ましい。更に、0.01〜5重量%が最も好ましい。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を越えて含有した場合、効果の増強は認められにくく不経済である。
【0021】
次に、本発明を詳細に説明するため、具体的な実施例を挙げて説明する。これらの実施例は効果を具体的に説明するもので、発明の範囲を限定するものではない。実施例中の含有量は重量%である。
【実施例1】
【0022】
実験例1 ビタミンE及びビタミンE誘導体によるIL−8発現抑制効果
ヒト皮膚角化細胞を96wellプレートに1well当たり1×10個播種し、表皮角化細胞培養培地(Keratinocyte SFM COMBO 、Life technologies社)にて、37℃、5%CO条件下で2日間培養した。次に、10ng/mLのIL−1α(和光純薬)及び試料(最終濃度10、20μM)を添加した培養液にて、3時間培養した。酢酸トコフェロール及びニコチン酸トコフェロールは、添加前に10U/mLのコレステロールエステラーゼで、トコフェリルリン酸ナトリウムは、添加前に1U/mLの酸性フォスファターゼで、37℃、1時間酵素処理を行ってから添加した。培養後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(TaKaRa)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SYBR Select Master Mix(Life Technologies社)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、IL−8 mRNAの発現量を、内部標準であるGAPDH mRNAの発現量に対する割合として求めた。IL−8発現量は、コントロールのIL−8 mRNAの発現量に対する試料添加群のIL−8 mRNAの発現量の比率として算出した。また、IL−8発現阻害率は、IL−1α添加によるIL−8発現量増加に対する抑制率として算出した。尚、IL−8及びGAPDH用のプライマーは、以下に示したものを使用した。
【0023】
IL−8用のプライマーセット
GTCAGTGCATAAAGACATACTCCAAC(配列番号1)
TGGTCCACTCTCAATCACTCTCA(配列番号2)
GAPDHのプライマーセット
TGCACCACCAACTGCTTAGC(配列番号3)
TCTTCTGGGTGGCAGTGATG(配列番号4)
【0024】
これらの試験結果を表1に示した。その結果、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、トコフェリルリン酸ナトリウム全てに、顕著なIL−8発現抑制効果が認められた。
【0025】
【表1】
【実施例2】
【0026】
実験例2 ビタミンE及びビタミンE誘導体によるGM−CSF発現抑制効果
ヒト皮膚角化細胞を96wellプレートに1well当たり1×10個播種し、表皮角化細胞培養培地(Keratinocyte SFM COMBO 、Life technologies社)にて、37℃、5%CO条件下で2日間培養した。次に、試料(最終濃度0.1、1μM)を添加した培養液にて、24時間培養した。培養後、総RNAの抽出を行った。細胞からの総RNAの抽出はRNAiso Plus(TaKaRa)を用いて行い、総RNA量は分光光度計(NanoDrop)を用いて260nmにおける吸光度により求めた。mRNA発現量の測定は、細胞から抽出した総RNAを基にしてリアルタイムRT−PCR法により行った。リアルタイムRT−PCR法には、SYBR Select Master Mix(Life Technologies社)を用いた。すなわち、500ngの総RNAを逆転写反応後、PCR反応(95℃:15秒間、60℃:30秒間、40cycles)を行った。その他の操作は定められた方法に従い、GM−CSF mRNAの発現量を、内部標準であるGAPDH mRNAの発現量に対する割合として求めた。GM−CSF発現量は、コントロールのGM−CSF mRNAの発現量に対する試料添加群のGM−CSF mRNAの発現量の比率として算出した。尚、GM−CSF用のプライマーは、以下に示したものを使用した。
【0027】
GM−CSF用のプライマーセット
TGATGGCCAGCCACTACAAG(配列番号5)
GATAATCTGGGTTGCACAGGAAGT(配列番号6)
【0028】
これらの試験結果を表2に示した。その結果、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、トコフェリルリン酸ナトリウム全てに、顕著なGM−CSF発現抑制効果が認められた。
【0029】
【表2】
【実施例3】
【0030】
ビタミンE及びビタミンE誘導体を含有した製品の処方例を以下に示す。
【0031】
処方例1 錠剤
処方 含有量(重量%)
1.α―トコフェロール 1.0
2.乾燥コーンスターチ 25.0
3.カルボキシメチルセルロースカルシウム 24.0
4.微結晶セルロース 40.0
5.ポリビニルピロリドン 7.0
6.タルク 3.0
[製造方法]成分1〜5を混合し、次いで10%の水を結合剤として加えて、押出し造粒後乾燥する。成形した顆粒に成分6を加えて混合し打錠する。1錠0.52gとする。
【0032】
処方例2 カプセル剤
処方 含有量(重量%)
1.酢酸トコフェロール 5.0
2.微結晶セルロース 60.0
3.トウモロコシデンプン 15.0
4.乳糖 18.0
5.ポリビニルピロリドン 2.0
[製造方法]成分1〜5を混合して顆粒化した後、2号硬カプセルに250mg充填してカプセル剤を得る。
【0033】
処方例3 散剤
処方 含有量(重量%)
1.ニコチン酸トコフェロール 5.0
2.微結晶セルロース 40.0
3.トウモロコシデンプン 55.0
[製造方法]成分1〜3を混合し、常法により散剤を得る。
【0034】
処方例4 クリーム
処方 含有量(重量%)
1.トコフェリルリン酸ナトリウム 0.1
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.1
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
12.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
13.1,3−ブチレングリコール 8.5
14.精製水 残量
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11〜14を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。次いで、油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
【0035】
処方例5 軟膏
処方 含有量(重量%)
1.トコフェリルリン酸ナトリウム 2.0
2.α―トコフェロール 0.5
3.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
4.モノステアリン酸グリセリン 10.0
5.流動パラフィン 5.0
6.セタノール 6.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.プロピレングリコール 10.0
9.精製水 残量
[製造方法]成分2〜6を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び7〜9を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化し、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明に関わる、ビタミンE及びビタミンE誘導体を含むことを特徴とするIL−8及びGM−CSF発現抑制剤は、優れたIL−8及びGM−CSF発現抑制作用を有するため、IL−8及びGM−CSFの発現亢進に起因する各種疾患の予防及び治療効果を発揮する医薬品、医薬部外品、化粧品、食品等として有用である。
【配列表】
[この文献には参照ファイルがあります.J-PlatPatにて入手可能です(IP Forceでは現在のところ参照ファイルは掲載していません)]