【文献】
高藤 直子,デジタル化がもたらすヘルスケア産業の進化,知的資産創造,株式会社野村総合研究所,2019年 9月20日,Vol.25 No.10,p.64〜79
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
オンライン面談システムを用いた面談は、直接対面しないため、面談者が面談費用を請求したい場合に、その請求方法が煩雑となり、有料の面談を気軽に行うことができなかった。また、オンライン面談では、その場で費用を請求することができず、面談希望者が初対面の場合には、面談費用を回収できないリスクがあった。
【0005】
本発明の課題は、面談者が面談時間に応じた面談費用の請求及び受領を確実に行うことができるオンライン面談を支援する面談支援サーバ、及び面談支援プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、面談前に、面談希望者の端末に、面談時間及び面談費用を含む面談費用情報を表示させ、面談費用の支払いを完了させると共に、面談費用に応じた面談時間の経過時に、端末間の音声を含む動画情報の送受信を自動的に遮断し、面談を終了させるシステムとすることにより、面談者が面談時間に応じた面談費用の請求及び受領を確実に行うことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の通りのものである。
[1] 通信ネットワークを介して接続された面談希望者用端末及び面談者用端末を用いて行うオンライン面談を支援する面談支援サーバであって、
面談時間及び面談費用の情報を含む面談費用情報を面談者用端末から取得する面談費用情報取得手段と、
前記面談費用情報を面談希望者用端末に送信する面談費用情報送信手段と、
前記面談費用情報に基づく面談費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報を面談希望者用端末から取得する費用承諾情報取得手段と、
前記費用承諾情報を取得した場合、面談費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる動画情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする面談支援サーバ。
【0008】
[2] 面談費用を面談希望者から受領する面談費用受領手段と、
前記面談希望者から受領する面談費用の全部又は一部を面談者の口座に送金する面談費用送金手段と、
を備えていることを特徴とする[1]記載の面談支援サーバ。
[3] 前記面談費用送金手段が、面談希望者から受領する面談費用から所定額を差し引いた調整面談費用を面談者の口座に送金する手段であることを特徴とする[1]又は[2]記載の面談支援サーバ。
【0009】
[4] 面談延長時間及び面談延長費用の情報を含む面談延長費用情報を面談者用端末から取得する面談延長費用情報取得手段と、
面談費用情報に基づく面談時間が経過する前に、前記面談延長費用情報を面談希望者用端末に送信する面談延長費用情報送信手段と、
前記面談延長費用情報に基づく面談延長費用の支払いに承諾する旨の延長費用承諾情報を面談希望者用端末から取得する延長費用承諾情報取得手段と、
前記延長費用承諾情報を取得した場合に、面談延長費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる延長動画情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか記載の面談支援サーバ。
[5] 前記延長費用承諾情報が面談希望者用端末から送信された旨の延長承諾送信情報を面談者用端末に送信する延長承諾送信情報送信手段を備えていることを特徴とする[4]記載の面談支援サーバ。
[6] 面談の延長を行わない旨の面談延長不要情報を面談希望者用端末から取得する面談延長不要情報取得手段と、
前記面談延長不要情報が面談希望者用端末から送信された旨の延長不要送信情報を面談者用端末に送信する面談延長不要送信情報送信手段と、
を備えていることを特徴とする[4]又は[5]記載の面談支援サーバ。
【0010】
[7] 面談希望者用端末及び面談者用端末が通信ネットワークを介して接続された面談支援システムにおける、前記面談希望者用端末が実行するための面談希望者用端末制御プログラム及び前記面談者用端末が実行するための面談者用端末制御プログラムを含む面談支援プログラムであって、
前記面談希望者用端末制御プログラムが、
面接者用端末から送信された面談時間及び面談費用の情報を含む面談費用情報をサーバから取得するステップと、
前記面談費用情報に基づく面談費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報をサーバに送信するステップと、
前記面談希望者用端末から送信された費用承諾情報をサーバが取得した場合に、面談費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末との間で音声を含む動画情報を送受信するステップと、
を前記面談希望者用端末に実行させ、
前記面談者用端末制御プログラムが、
面談時間及び面談費用の情報を含む面談費用情報をサーバに送信するステップと、
前記面談希望者用端末から送信された費用承諾情報をサーバが取得した場合に、面談費用情報に基づく面談時間の間、面談希望者用端末との間で音声を含む動画情報を送受信するステップと、
を前記面談者用端末に実行させる
ことを特徴とする面談支援プログラム。
【0011】
[8] 前記面談希望者用端末制御プログラムが、
面談費用を電子決済するステップを前記面談希望者用端末に実行させる
ことを特徴とする[7]記載の面談支援プログラム。
[9] 前記面談希望者用端末制御プログラムが、
面談費用情報に基づく面談時間が経過する前に、面談延長時間及び面談延長費用の情報を含む面談延長費用情報をサーバから取得するステップと、
前記面談延長費用情報に基づく面談延長費用の支払いに承諾する旨の延長費用承諾情報をサーバに送信するステップと、
前記面談希望者用端末から送信された延長費用承諾情報をサーバが取得した場合に、面談延長費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末との間で音声を含む延長動画情報を送受信するステップと、
を前記面談希望者用端末に実行させ、
前記面談者用端末制御プログラムが、
面談延長時間及び面談延長費用の情報を含む面談延長費用情報をサーバに送信するステップと、
前記面談希望者用端末から送信された延長費用承諾情報をサーバが取得した場合に、面談延長費用情報に基づく面談時間の間、面談希望者用端末との間で音声を含む延長動画情報を送受信するステップと、
を前記面談者用端末に実行させる
ことを特徴とする[7]又は[8]記載の面談支援プログラム。
【0012】
[10] 前記面談者用端末制御プログラムが、
前記延長費用承諾情報が面談希望者用端末から送信された旨の延長承諾送信情報をサーバから取得するステップを前記面談者用端末に実行させる
ことを特徴とする[9]記載の面談支援プログラム。
[11] 前記面談希望者用端末制御プログラムが、
面談の延長を行わない旨の面談延長不要情報をサーバに送信するステップ
を前記面談希望者用端末に実行させ、
前記面談者用端末制御プログラムが、
前記面談延長不要情報が面談希望者用端末から送信された旨の延長不要送信情報をサーバから取得するステップ
を前記面談者用端末に実行させる
ことを特徴とする[9]又は[10]記載の面談支援プログラム。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、面談者が面談時間に応じた面談費用の請求及び受領を確実に行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の面談支援サーバは、
通信ネットワークを介して接続された面談希望者用端末及び面談者用端末を用いて行うオンライン面談を支援する面談支援サーバであって、
面談時間及び面談費用の情報を含む面談費用情報を面談者用端末から取得する面談費用情報取得手段と、
前記面談費用情報を面談希望者用端末に送信する面談費用情報送信手段と、
前記面談費用情報に基づく面談費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報を面談希望者用端末から取得する費用承諾情報取得手段と、
前記費用承諾情報を取得した場合、面談費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる動画情報提供手段と、
を備えていることを特徴とする。
【0016】
本発明の面談支援サーバを用いたオンライン面談システムにおいては、面談者は、面談費用を確実に請求及び受領することができる。また、予め決定した面談時間しか端末間で動画情報等が送受信されないので、面談費用に応じた面談時間を厳守することができる。
【0017】
本発明における面談とは、音声情報を含む動画情報を用いて対話をすることを意味する。また、面談希望者とは、面談者との対話を希望する者をいい、面談者に対して面談費用を支払う者をいう。一方、面談者は、面談希望者の対話希望に応える者をいい、面談希望者から面談費用を受領する者をいう。面談者としては、具体的に、専門家、アドバイザー、教師、カウンセラー、占い師、ホスト、ホステス等を例示することができる。面談希望者及び/又は面談者は、一人であっても複数人であってもよい。
【0018】
また、本発明における面談希望者用端末とは、必ずしも同一の端末とは限らず、面談希望者が操作する端末を意味する。また、面談者用端末とは、同様に、必ずしも同一の端末とは限らず、面談者が操作する端末を意味する。例えば、面談費用情報のサーバへの送信は、実際に面談を行う端末とは別の端末から行ってもよい。
【0019】
以下、本発明の面談支援サーバにおける各手段について説明する。
(面談費用情報取得手段)
面談費用情報取得手段は、面談時間及び面談費用の情報を含む面談費用情報を面談者用端末から取得する手段である。面談費用情報は、例えば、1時間2万円といった面談時間及び面談費用を含む情報であり、面談内容等に応じて面談毎に個々に決定されたものであってもよいし、面談者に応じた固定のものであってもよい。また、「1時間2万円」「30分1万円」といった2以上の情報であってもよい。また、1時間無料(0円)といった無料の場合も本発明の面談費用情報に含まれるが、面談時間が無制限(予め決定されていない)かつ面談費用が無料のものは含まれない。
【0020】
面談費用情報は、例えば、個々の面談とは無関係に、面談が決定する前(例えば、面談者が面談支援システムの使用登録をする時〜面談決定前)に予め取得する態様であってもよいし、個々の面談に応じて、面談開始前(例えば、面談者が面談希望者に面談招待メールを送信する時)に取得する態様であってもよい。また、後者の態様の場合、予め取得した複数の面談費用情報から、個々の面談開始前に個々の面談費用情報を面談者が選択して取得する態様を含む。
【0021】
(面談費用情報送信手段)
面談費用情報送信手段は、上記面談者用端末から取得した面談費用情報を面談希望者用端末に送信する手段である。面談費用情報送信手段は、1の面談費用情報を送信して面談希望者用端末に表示させてもよいし、「1時間2万円」「30分1万円」等のいくつかの情報を送信して面談希望者用端末に表示させ、面談開始前に、面談希望者に選択させる態様であってもよい。
【0022】
(費用承諾情報取得手段)
費用承諾情報取得手段は、面談費用情報に基づく面談費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報を面談希望者用端末から取得する手段である。本発明においては、費用承諾情報をサーバが取得したことをトリガーとして動画情報提供手段を動作させる構成であってもよいが、別途、面談希望者が面談開始を承諾する旨の面談開始承諾情報を取得したことをトリガーとして動画情報提供手段を動作させる構成であってもよい。すなわち、本発明の面談支援サーバは、面談開始を承諾する旨の面談開始承諾情報を面談希望者用端末から取得する面談開始承諾情報取得手段を備えていてもよい。なお、面談希望者による費用承諾に伴って、面接費用の支払いが行われる。
【0023】
(動画情報提供手段)
動画情報提供手段は、サーバが上記費用承諾情報を取得した場合に動作する手段であって、面談費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる手段である。すなわち、動画情報提供手段は、面談費用情報に基づく面談時間の間、面談希望者用端末及び面談者用端末の間で音声を含む動画情報を送受信して、面談希望者用端末及び面談者用端末に表示させる手段である。この動画情報の送受信は、面談希望者用端末及び面談者用端末に専用のプログラムのインストールの必要なオンプレミス型や、クラウド(ASP)型であってもよく、面談希望者用端末及び面談者用端末に専用のプログラムのインストールの必要のないWebRTC(Web Real-Time Communication)技術を利用したブラウザ型のいずれであってもよい。
【0024】
ここで、サーバが費用承諾情報を取得した場合とは、サーバが費用承諾情報を取得した後のいずれかのタイミングであればよく、費用承諾情報を取得した直後のみならず、上記のように、費用承諾情報を取得した後であって、さらに面談開始承諾情報を取得した後のような場合を含む。
【0025】
なお、本発明の面談支援サーバは、動画情報提供手段に加えて、文字情報を面談希望者用端末及び面談者用端末間で送受信する文字情報提供手段を備えていてもよい。
【0026】
また、面談希望者用端末において、音声を含む動画情報の送受信を完全に遮断できる構成であってもよい。すなわち、本発明の面談支援サーバは、音声を含む動画情報の送受信を遮断する旨の動画情報遮断情報を面談希望者用端末から取得して、端末間の送受信を遮断する動画情報遮断手段を備えていてもよい。これにより、面談による解決が早期に得られ、面談者が面談時間終了前に面談の終了を希望する場合に、面談者の意思により面談を終了することができる。
【0027】
また、面談者用端末においても、音声を含む動画情報を完全に遮断できる構成であってもよい。ただし、面談者側が完全に遮断する場合(面談希望者の承諾なく面談を終了する場合)は、面談費用の一部又は全部が返還されることが好ましい。すなわち、本発明の面談支援サーバは、音声を含む動画情報の送受信を遮断する旨の動画情報遮断情報を面談者用端末から取得した場合に、面談費用の全部又は一部を面談希望者に変換する面接費用返還手段を備えていることが好ましい。変換額は、面談者側から遮断した場合は面談時間にかかわらず全額としてもよいし、面談時間に応じた額としてもよい。
【0028】
(面談費用受領手段)
面談費用受領手段は、面談費用を面談希望者から受領する手段である。面談費用の受領は、例えば、クレジットカード決済、デビッドカード決済、電子マネー決済等の各種電子決済により行われ、通常、クレジットカード会社や決済代行会社等を介して間接的に面接費用を受領する。なお、面談支援サーバが面談費用受領手段を備えておらず、面談者がクレジットカード会社等から直接面談費用を受領する態様であってもよい。
【0029】
(面談費用送金手段)
面談費用送金手段は、面談希望者から受領する面談費用の全部又は一部を面談者の口座に送金する手段である。面談費用の一部を送金する手段とは、具体的に、面談希望者から受領する面談費用から所定額を差し引いた調整面談費用を面談者の口座に送金する手段である。面談費用から差し引く所定額は、例えば、面談者のシステム使用料に相当する額とすることができる。システム使用料は、例えば、面談者が設定した面談費用に対する所定割合(例えば、10%)とすることができ、また、システム使用時間に基づいて決定することができる。なお、面談費用の全額を面談者に送金する場合は、システム運営者は、別途、面談者に対してシステム使用料を請求する態様とすることができる。面談者の口座に送金とは、例えば、金融機関の口座や、面談支援システム内の自己口座へ送金することをいう。
【0030】
なお、上記電子決済方式の他、面談希望者が、面談支援システム内の自己口座に予め納金しておき、面談費用を面談支援システム内の面談者自己口座へ送金する態様とすることもできる。
【0031】
本発明の面談支援サーバは、面談時間を延長できる機能を備えていることが好ましい。すなわち、本発明の面談支援サーバは、面談延長時間及び面談延長費用の情報を含む面談延長費用情報を面談者から取得する面談延長費用情報取得手段と、面談費用情報に基づく面談時間が経過する前に、面談延長費用情報を面談希望者用端末に送信する面談延長費用情報送信手段と、面談延長費用情報に基づく面談延長費用の支払いに承諾する旨の延長費用承諾情報を取得する延長費用承諾情報取得手段と、延長費用承諾情報を取得した場合に、面談延長費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる延長動画情報提供手段と、を備えていることが好ましい。
【0032】
これにより、面談延長に伴う費用を確実に請求及び受領することができる。また、初期の面談を所定時間無料としていたが、延長分については費用を請求したい場合にも、対応することができる。一方、面談希望者にとっても、面談延長による意図しない追加費用の請求を防止することができる。
【0033】
(面談延長費用情報取得手段)
面談延長費用情報取得手段は、面談延長時間及び面談延長費用の情報を含む面談延長費用情報を面談者から取得する手段であり、基本的な機能は、面談費用情報取得手段と同様である。また、面談延長費用情報の内容も、面談費用情報と同様である。この面談延長費用情報は、面談が決定する前(例えば、面談者がシステムの使用登録をする時〜面談決定前)に面談費用情報と共に予め取得する態様であってもよいし、個々の面談開始前(例えば、面談者が面談希望者に面談招待メールを送信する時)に面談費用情報と共に取得する態様であってもよいし、面談開始後面談終了前(例えば、面談時間終了の所定時間前)に取得する態様であってもよい。なお、面談費用情報と同様、予め取得した複数の面談費用情報から、個々の面談開始前に個々の面談費用情報を面談者が選択してもよい。
【0034】
(面談延長費用情報送信手段)
面談延長費用情報送信手段は、面談費用情報に基づく面談時間が経過する前に、面談延長費用情報を面談希望者用端末に送信する手段であり、基本的な機能は、面談費用情報送信手段と同様である。
【0035】
(延長費用承諾情報取得手段)
延長費用承諾情報取得手段は、面談延長費用情報に基づく面談延長費用の支払いに承諾する旨の延長費用承諾情報を取得する手段であり、基本的な動作は、費用承諾情報取得手段と同様である。
【0036】
(延長動画情報提供手段)
延長動画情報提供手段は、延長費用承諾情報を取得した場合に、面談延長費用情報に基づく面談時間の間、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる手段であり、基本的な機能は、動画情報提供手段と同様である。すなわち、延長動画情報提供手段は、初期の面談時間経過後、所定時間の面談を可能とする手段である。
【0037】
また、本発明の面談支援サーバは、延長費用承諾情報が面談希望者用端末から送信された旨の延長承諾送信情報を、面談者用端末に送信する延長承諾送信情報送信手段を備えていることが好ましい。これにより、面談者は、面談時間が延長されたことを把握することができる。
【0038】
さらに、本発明の面談支援サーバは、面談時間の延長が行われなかったことを面談者に知らせる手段を備えていることが好ましい。すなわち、本発明の面談支援サーバは、面談の延長を行わない旨の面談延長不要情報を面談希望者用端末から取得する面談延長不要情報取得手段と、面談延長不要情報が面談希望者用端末から送信された旨の延長不要送信情報を、面談者用端末に送信する面談延長不要送信情報送信手段と、を備えていることが好ましい。これにより、面談者は、面談時間が延長されなかったことを把握することができ、残り時間の間に、面談内容をまとめることが可能となる。
【0039】
また、本発明の面談支援サーバは、面談希望者が面談時間の延長を希望する場合に、より確実に面談の延長が可能となるように、面談(延長)時間が経過する前に、面談の終了を知らせる警告情報を面談希望者用端末及び/又は面談者用端末に送信する警告送信手段を備えていることが好ましい。警告としては、視覚的警告や、音声警告を挙げることができる。視覚的警告としては、端末表示の一部の色を変更する態様や、残り時間(例えば、10分前)を提示する態様を例示することができる。面談希望者用端末及び/又は面談者用端末では、面談延長費用情報と共にこの警告が表示されることが好ましい。
【0040】
また、本発明の面談支援プログラムは、面談希望者用端末及び面談者用端末が通信ネットワークを介して接続された面談支援システムにおける、前記面談希望者用端末が実行するための面談希望者用端末制御プログラム及び前記面談者用端末が実行するための面談者用端末制御プログラムを含む面談支援プログラムであって、面談希望者用端末に当該端末における各手段の行う処理を実行させ、面談者用端末に当該端末における各手段の行う処理を実行させるものである。
【0041】
以下、本発明を実施するための一形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係る面談支援サーバを用いたシステムの基本的なシステム構成を示す。
図1に示すように、面談支援システムにおいては、面談支援サーバ10(面談支援装置)と、面談希望者用端末20と、面談者用端末30とが、通信ネットワークを介して接続されている。なお、
図1では、面談支援サーバ10は、物理的に複数の装置であってもよく、離れた場所に配置されていてもよい。また、面談希望者用端末20は1つしか示していないが、複数の面談希望者の端末が接続されていてもよい。その場合、主となる面談希望者用端末を決定し、かかる主となる面談希望者用端末が費用承諾情報を面談支援サーバ10に送信して面談が開始される構成であってもよい。また、複数の面談者用端末30が接続されていてもよい。この場合も、主となる面談者用端末が決定されてもよい。
【0042】
本発明における面談支援サーバ10、端末20,30は、一般的に普及しているコンピュータやスーパーコンピュータを用いて構成することができる。具体的に例えば、面談支援サーバ10、端末20,30は、ソフトウェアを実行するためのCPUを備えた制御部と、ソフトウェアや各種データを記憶するためのメモリ部と、当該端末をネットワークに接続させるためのネットワークインターフェース部と、モニタを接続するためのモニタインターフェース部等を備えている。
【0043】
図1に示すように、面談支援サーバ10は、
面談費用及び面談延長費用情報を面談者用端末30から取得する面談(延長)費用情報取得手段と、
面談(延長)費用情報を面談希望者用端末20に送信する面談(延長)費用情報送信手段と、
面談(延長)費用情報に基づく面談(延長)費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報を面談希望者用端末20から取得する(延長)費用承諾情報取得手段と、
音声を含む動画情報及び延長動画情報を、面談希望者用端末20及び面談者用端末30相互に送受信させる(延長)動画情報提供手段と
面談(延長)費用を面談希望者から受領する面談(延長)費用受領手段と、
面談(延長)費用を面談者に送金する面談(延長)費用送金手段と、
を備えている。
【0044】
面談希望者用端末20は、
面接者用端末30から送信された面談(延長)費用情報を面談支援サーバ10から取得する面談(延長)費用情報取得手段と、
面談(延長)費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報をサーバに送信する(延長)費用承諾情報送信手段と、
面談者用端末30との間で、音声を含む動画情報及び延長動画情報を送受信する(延長)動画情報送受信手段と、
面談(延長)費用を送金する面談(延長)費用送金手段と、
を備えている。
【0045】
面談者用端末30は、
面談(延長)費用情報を面談支援サーバ10に送信する面談(延長)費用情報送信手段と、
面談希望者端末20の間で、音声を含む動画情報及び延長動画情報を送受信する(延長)動画情報送受信手段と、
を備えている。
【0046】
以上のような構成の面談支援システムの動作及び面談支援方法について説明する。ここで、
図2は、面談希望用端末20の動作及び面談支援方法のフロー(一例)を示す図であり、
図3は、面談者用端末30の動作及び面談支援方法のフロー(一例)を示す図である。
【0047】
はじめに、面談希望者用端末20の動作について説明する。
図2に示すように、面談希望者は、まず、面談希望者用端末20でシステムにログインする(ステップ1)。このログインは、例えば、面談者からの招待メールの「会議に参加する」といった表示をクリックすることにより行われる。ログインを行うと、例えば、
図4に示すように、面談時間及び面談費用を含む面談費用情報がサーバ10から取得され、面談希望者用端末20の表示部(画面)に表示される(ステップ2)。続いて、面談希望者がいずれかの面談費用情報(希望する面談時間)を選択することにより、クレジットカード払いの支払い画面に繋がり面談費用の支払いが行われ、その完了と共に、面談希望者の費用承諾情報がサーバ10に送信される(ステップ3)。なお、通常は、面談の日時等を予め決定する際に、ある程度の面談条件を面談者と合意しているので、いずれかの面談時間を選択することになるが、ここで選択を行わない場合には、面談がスタートしない。
【0048】
面談費用の支払いが完了し、サーバ10が費用承諾情報を取得すると、
図5に示すように、面談者用端末との動画情報の送受信が可能となる(ステップ4)。面談が進行し、面談終了10分前になると、
図6に示すように、面談希望者用端末20の表示部に面談延長費用情報が表示される(ステップ5)。面談希望者がいずれかの面談延長費用情報(希望する面談延長時間)を選択することにより、クレジットカード払いの支払い画面に繋がり面談費用の支払いが行われ、その完了と共に、面談希望者の費用承諾情報がサーバ10に送信され、面談時間が延長される(ステップ6)。この面談延長動作は、複数回繰り返すことができる。一方、面談延長費用情報が選択されない場合や、延長不要が選択された場合は、面談が終了となる(ステップ7)。
【0049】
続いて、面談者用端末30の動作について説明する。
図3に示すように、面談者は、まず、面談者用端末30でシステムにログインする(ステップ1)。ログイン後、今回の面談についての面談費用情報をサーバ10に送信する(ステップ2)。なお、予めシステムに面談費用情報を登録している場合は、このステップ2は省略される。
【0050】
続いて、面談希望者用端末20からの費用承諾情報をサーバ10が取得すると(ステップ3)、
図7に示すように、面談希望者用端末との動画情報の送受信が可能となる(ステップ4)。例えば面談終了の10分前に、面談希望者用端末20から延長費用承諾情報をサーバ10が所得すると、面談時間が延長される(ステップ5)。一方、面談延長費用情報が選択されない場合や、延長不要が選択された場合は、面談が終了となる(ステップ6)。
面談終了後、サーバ10から面談者の銀行口座に面談(延長)費用の全部又は一部が送金される。
【解決手段】通信ネットワークを介して接続された面談希望者用端末20及び面談者用端末30を用いて行うオンライン面談を支援する面談支援サーバ10であって、面談費用情報を面談者用端末から取得する面談費用情報取得手段と、面談費用情報を面談希望者用端末に送信する面談費用情報送信手段と、面談費用の支払いに承諾する旨の費用承諾情報を面談希望者用端末から取得する費用承諾情報取得手段と、面談者用端末からの音声を含む動画情報を面談希望者用端末に表示させると共に、面談希望者用端末からの音声を含む動画情報を面談者用端末に表示させる動画情報提供手段と、を備えている面談支援サーバ10である。