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特許6871025サーバ、クライアント端末、プログラム、情報処理システム、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871025
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】サーバ、クライアント端末、プログラム、情報処理システム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20210426BHJP
【FI】
   G06Q30/02 470
【請求項の数】11
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2017-52326(P2017-52326)
(22)【出願日】2017年3月17日
(65)【公開番号】特開2018-156366(P2018-156366A)
(43)【公開日】2018年10月4日
【審査請求日】2020年2月5日
(73)【特許権者】
【識別番号】000130581
【氏名又は名称】サトーホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000165
【氏名又は名称】グローバル・アイピー東京特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】小口 健太郎
【審査官】 竹下 翔平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−325495(JP,A)
【文献】 特開2003−091665(JP,A)
【文献】 特開2016−012269(JP,A)
【文献】 特開2015−172827(JP,A)
【文献】 特開2002−352321(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のクライアント端末と通信可能なサーバであって、
各クライアント端末から、商品の購入者を識別する購入者IDと、前記購入者が購入した購入商品を識別する商品IDと、前記購入商品の有効期限を示す期限情報と、前記期限情報を入力する入力者を識別する入力者IDと、を取得する手段と、
前記クライアント端末から取得した購入者ID、商品ID、期限情報、及び、入力者IDを互いに関連付けて記憶する手段と、
を備えるサーバ。
【請求項2】
前記期限情報が示す有効期限迄の残り時間が所定の閾値以下である場合、前記期限情報に関連付けられた購入者IDによって識別される購入者に対して、前記有効期限が近いことを通知する手段を更に備える、
請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記期限情報に関連付けられた入力者IDによって識別される入力者が前記購入者である場合、前記通知する手段は、前記入力者が前記購入者であることを更に通知する、
請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
広告商品を識別する商品IDと、前記広告商品に関する広告情報と、を関連付けて記憶する手段と、
前記期限情報が示す有効期限迄の残り時間が所定の閾値以下である場合、前記期限情報に関連付けられた購入者IDによって識別される購入者に対して、前記期限情報に関連付けられた商品IDを特定する手段と、
前記特定された商品IDに関連付けられた広告情報を提示する手段と、
を更に備える、請求項1〜3の何れかに記載のサーバ。
【請求項5】
前記広告情報と、前記広告商品の種類を示す広告種類情報と、を互いに関連付けて記憶する手段と、
前記クライアント端末から、前記購入商品の種類を示す購入種類情報を取得する手段と、
前記クライアント端末から取得した購入者ID、購入商品ID、期限情報、入力者ID、及び、購入種類情報を互いに関連付けて記憶する手段と、を更に備え、
前記特定する手段は、前記期限情報に関連付けられた入力者IDによって識別される入力者が前記購入者である場合、前記期限情報に関連付けられた購入種類情報が示す種類と同一の種類を示す広告種類情報を特定し、
前記提示する手段は、特定された広告種類情報に関連付けられた広告情報を提示する、
請求項4に記載のサーバ。
【請求項6】
前記入力者IDによって識別される入力者が前記商品を販売する店舗のスタッフである場合、前記所定の閾値は第1閾値であり、
前記入力者IDによって識別される入力者が前記購入者である場合、前記所定の閾値は、前記第1閾値より大きい第2閾値である、
請求項2〜5の何れかに記載のサーバ。
【請求項7】
各クライアント端末から、前記購入商品の種類を示す購入種類情報を取得する手段と、
前記クライアント端末から取得した購入者ID、購入商品ID、期限情報、入力者ID、及び、購入種類情報を互いに関連付けて記憶する手段と、を更に備え、
前記所定の閾値は、前記期限情報に関連付けられた購入種類情報が示す種類によって異なる、
請求項2〜6の何れかに記載のサーバ。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載のサーバと通信可能なクライアント端末であって、
前記購入者の指示に応じて、前記購入者IDと、前記商品IDと、前記期限情報と、前記入力者IDと、を取得する手段と、
前記購入者IDと、前記商品IDと、前記期限情報と、前記入力者IDと、を前記サーバに送信する手段と、を備える、
クライアント端末。
【請求項9】
求項1〜の何れかに記載されたサーバにおいて、コンピュータを前記サーバが備える各手段として機能させるための、プログラム。
【請求項10】
商品の購入者が使用する第1クライアント端末と、前記購入者が前記商品を購入した店舗のスタッフが使用する第2クライアント端末と、前記第1クライアント端末及び前記第2クライアント端末と通信可能なサーバと、を備える情報処理システムであって、
前記第1クライアント端末は、
前記購入者の指示に応じて、前記購入者を識別する購入者IDと、前記購入者が購入した購入商品を識別する商品IDと、前記購入商品の有効期限を示す期限情報と、前記期限情報を入力する入力者を識別する入力者IDと、を取得する手段と、
前記購入者IDと、前記商品IDと、前記期限情報と、前記入力者IDと、を前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記第2クライアント端末は、
前記スタッフの指示に応じて、前記購入者IDと、前記商品IDと、前記期限情報と、前記入力者IDと、を取得する手段と、
前記購入者IDと、前記商品IDと、前記期限情報と、前記入力者IDと、を前記サーバに送信する手段と、を備え、
前記サーバは、前記第1クライアント端末及び前記第2クライアント端末から送信された購入者ID、商品ID、期限情報、及び、入力者IDを互いに関連付けて記憶する手段を備える、
情報処理システム。
【請求項11】
コンピュータが、
複数のクライアント端末のそれぞれから、商品の購入者を識別する購入者IDと、前記購入者が購入した購入商品を識別する商品IDと、前記購入商品の有効期限を示す期限情報と、前記期限情報を入力する入力者を識別する入力者IDと、を取得するステップと、
前記クライアント端末から取得した購入者ID、商品ID、期限情報、及び、入力者IDを互いに関連付けて記憶するステップと、
を実行する情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、クライアント端末、プログラム、情報処理システム、及び、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品の有効期限に対する消費者のニーズが高まっている。
このようなニーズに応えるために、有効期限を管理する技術が注目されている。例えば、特許文献1には、消費者が購入した商品に関する情報、及び、当該商品の有効期限を記憶し、かつ、記憶した情報に基づいて、有効期限が近い商品の消費を消費者に促す技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−95786号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1は、期限設定マスタを参照して有効期限を算出しているので、期限設定マスタに記憶されていない商品の有効期限を算出することはできない。
例えば、期限設定マスタに特定の店舗で販売されている商品に関する情報が記憶されている場合、特定の店舗で購入された商品の有効期限を算出することはできるが、特定の店舗以外の店舗で購入された商品の有効期限を算出することはできない。
【0005】
つまり、特許文献1は、不特定多数の店舗で購入された商品の有効期限を管理することができない。
【0006】
本発明の目的は、不特定多数の店舗で購入された商品の有効期限を管理することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
複数のクライアント端末と通信可能なサーバであって、
各クライアント端末から、商品の購入者を識別する購入者IDと、前記購入者が購入した購入商品を識別する商品IDと、前記購入商品の有効期限を示す期限情報と、前記期限情報を入力する入力者を識別する入力者IDと、を取得する手段と、
前記クライアント端末から取得した購入者ID、商品ID、期限情報、及び、入力者IDを互いに関連付けて記憶する手段と、
を備えるサーバである。
【発明の効果】
【0008】
本発明のある態様によれば、不特定多数の店舗で購入された商品の有効期限を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図。
図2】本実施形態のアプリケーションの説明図。
図3】本実施形態の購入者情報データベースのデータ構造を示す図。
図4】本実施形態のスタッフ情報データベースのデータ構造を示す図。
図5】本実施形態の商品情報データベースのデータ構造を示す図。
図6】本実施形態の購入履歴情報データベースのデータ構造を示す図。
図7】本実施形態の広告情報データベースのデータ構造を示す図。
図8図1のPOSレジスタを用いた商品情報の登録の処理のフローチャート。
図9】本実施形態の購入商品に貼付されるラベルの一例を示す図。
図10図1のスマートフォンを用いた商品情報の登録の処理のフローチャート。
図11図10の情報処理において表示される画面例を示す図。
図12】本実施形態の期限通知の処理のフローチャート。
図13図12の情報処理において表示される画面例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0011】
(1)情報処理システムの構成
情報処理システムの構成について説明する。図1は、本実施形態の情報処理システムの構成を示すブロック図である。
【0012】
図1に示すように、情報処理システム1は、スマートフォン10と、POS(Point Of Sale)レジスタ20と、サーバ30とを備える。
スマートフォン10、POSレジスタ20、及びサーバ30は、ネットワーク(例えば、インターネット又はイントラネット)NWを介して接続される。
【0013】
スマートフォン10は、サーバ30にリクエストデータを送信する情報処理装置(クライアント端末)の一例である。
【0014】
POSレジスタ20は、サーバ30にリクエストデータを送信する情報処理装置(クライアント端末)の一例である。
【0015】
サーバ30は、スマートフォン10又はPOSレジスタ20から送信されたリクエストデータに応じたレスポンスデータを提供する情報処理装置の一例である。
【0016】
(1−1)スマートフォンの構成
スマートフォン10の構成について説明する。
【0017】
図1に示すように、スマートフォン10は、記憶装置11と、プロセッサ12と、入出力インタフェース13と、通信インタフェース14と、を備える。
【0018】
記憶装置11は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置11は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0019】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、期限管理アプリケーション)のプログラム
【0020】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0021】
プロセッサ12は、記憶装置11に記憶されたプログラムを起動することによって、スマートフォン10の機能を実現するように構成される。プロセッサ12は、コンピュータの一例である。
【0022】
入出力インタフェース13は、スマートフォン10に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、かつ、スマートフォン10に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0023】
通信インタフェース14は、スマートフォン10とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0024】
(1−2)POSレジスタの構成
POSレジスタ20の構成について説明する。
【0025】
図1に示すように、POSレジスタ20は、記憶装置21と、プロセッサ22と、入出力インタフェース23と、通信インタフェース24と、を備える。
【0026】
記憶装置21は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置21は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージの組合せである。
【0027】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OS(Operating System)のプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、POSアプリケーション)のプログラム
【0028】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理を実行することによって得られるデータ(つまり、情報処理の実行結果)
【0029】
プロセッサ22は、記憶装置21に記憶されたプログラムを起動することによって、POSレジスタ20の機能を実現するように構成される。プロセッサ22は、コンピュータの一例である。
【0030】
入出力インタフェース23は、POSレジスタ20に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、かつ、POSレジスタ20に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0031】
通信インタフェース24は、POSレジスタ20とサーバ30との間の通信を制御するように構成される。
【0032】
バーコードリーダ25は、バーコード(例えば、一元バーコード、又は、二次元バーコード)を読み取ることにより、バーコードに割り当てられた情報を取得するように構成される。バーコードリーダ25は、入出力インタフェース23に接続される。
【0033】
(1−3)サーバの構成
サーバ30の構成について説明する。
【0034】
図1に示すように、サーバ30は、記憶装置31と、プロセッサ32と、通信インタフェース34とを備える。
【0035】
記憶装置31は、プログラム及びデータを記憶するように構成される。記憶装置31は、例えば、ROM、RAM、及び、ストレージ(例えば、フラッシュメモリ又はハードディスク)の組合せである。
【0036】
プログラムは、例えば、以下のプログラムを含む。
・OSのプログラム
・情報処理を実行するアプリケーション(例えば、サーバアプリケーション)のプログラム
【0037】
データは、例えば、以下のデータを含む。
・情報処理において参照されるデータベース
・情報処理の実行結果
【0038】
プロセッサ32は、記憶装置31に記憶されたプログラムを起動することによって、サーバ30の機能を実現するように構成される。プロセッサ32は、コンピュータの一例である。
【0039】
入出力インタフェース33は、サーバ30に接続される入力デバイスからユーザの指示を受け付け、かつ、サーバ30に接続される出力デバイスに情報を出力するように構成される。
入力デバイスは、例えば、キーボード、ポインティングデバイス、タッチパネル、又は、それらの組合せである。
出力デバイスは、例えば、ディスプレイである。
【0040】
通信インタフェース34は、サーバ30と、スマートフォン10及びPOSレジスタ20との間の通信を制御するように構成される。
【0041】
(1−4)アプリケーション
本実施形態のアプリケーションについて説明する。図2は、本実施形態のアプリケーションの説明図である。
【0042】
図2に示すように、店舗Saには、POSレジスタ20が設置される。POSレジスタ20のプロセッサ22は、POSアプリケーション220を実行する。
店舗Sbは、店舗Saの競合店舗である。店舗Sbには、サーバ30に接続されていないPOSレジスタ90が設置されている。
商品Pa及びPbの購入者は、スマートフォン10のユーザである。スマートフォン10のプロセッサ12は、期限管理アプリケーション120を実行する。
サーバ30のプロセッサ32は、サーバアプリケーション320を実行する。
【0043】
購入者が店舗Saで商品Paを購入した場合、店舗Saのスタッフ(POSレジスタ20のユーザの一例)は、バーコードリーダ25を用いて、商品Paに貼付されたバーコードを読み取る。これにより、商品Paに貼付されたバーコードに割り当てられた商品に関する情報(以下「商品情報」という)が得られる。商品情報は、例えば、商品を識別する情報(以下「商品ID」という)と、商品の有効期限を示す情報(以下「期限情報」という)と、を含む。
【0044】
次に、スタッフは、購入者のメンバーズカードMCから、購入者を識別する情報(以下「購入者ID」という)を取得する。
一例として、メンバーズカードMCの磁気ストライプに購入者IDが割り当てられている場合、スタッフは、POSレジスタ20に接続された磁気カードリーダ(不図示)を用いて、当該磁気ストライプを読み取る。これにより、磁気ストライプに割り当てられた購入者IDが得られる。
別の例として、購入者IDは、磁気ストライプ以外からも取得可能である。例えば、メンバーズカードMCのバーコードに購入者IDが割り当てられている場合、スタッフは、バーコードリーダ25を用いて、バーコードを読み取る。これにより、バーコードに割り当てられた購入者IDが得られる。
【0045】
有効期限は、商品の製造者又は販売者によって指定される。有効期限は、例えば、以下の何れかである。
・飲料又は食品の賞味期限
・飲料又は食品の消費期限
・薬剤又は薬品の使用期限
・製品の保証期間の最終日
【0046】
POSアプリケーション220は、バーコードリーダ25によって得られた商品情報及び購入者IDと、期限情報の入力者を識別する情報(以下「入力者ID」という)と、をサーバアプリケーション320に送信する。入力者IDは、例えば、スタッフを識別する情報(以下「スタッフID」という)である。
【0047】
購入者が店舗Sbで商品Pbを購入した場合、店舗Sbに設置されたPOSレジスタ90は、サーバ30に接続されていないので、サーバアプリケーション320に情報を送信することはできない。
この場合、購入者は、スマートフォン10を用いて、商品IDと、期限情報と、を入力する。
期限管理アプリケーション120は、購入者によって入力された商品ID及び期限情報と、購入者IDと、入力者IDと、をサーバアプリケーション320に送信する。入力者IDは、例えば、購入者IDである。
【0048】
サーバアプリケーション320は、期限管理アプリケーション120及びPOSアプリケーション220から送信された情報(購入者ID、商品ID、期限情報、及び、入力者ID)を記憶する。
サーバアプリケーション320は、商品の有効期限が近い場合、有効期限が近いことを示す通知(以下「期限通知」という)を期限管理アプリケーション120に送信する。
【0049】
(2)データベース
本実施形態のデータベースについて説明する。以下のデータベースは、記憶装置31に記憶される。
【0050】
(2−1)購入者情報データベース
本実施形態の購入者情報データベースについて説明する。図3は、本実施形態の購入者情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0051】
購入者情報データベースには、購入者に関する情報(以下「購入者情報」という)が格納される。
図3に示すように、購入者情報データベースは、「購入者ID」フィールドと、「購入者名」フィールドと、「通知先」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0052】
「購入者ID」フィールドには、購入者IDが格納される。
【0053】
「購入者名」フィールドには、購入者の名前を示す情報(例えば、テキスト)が格納される。
【0054】
「通知先」フィールドには、期限通知の通知先を示す情報(以下「通知先情報」という)が格納される。
通知先情報は、例えば、以下のものを含む。
・購入者のメールアドレス
・ウェブサービス(一例として、ソーシャルネットワークサービス)のアカウント
【0055】
(2−2)スタッフ情報データベース
本実施形態のスタッフ情報データベースについて説明する。図4は、本実施形態のスタッフ情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0056】
スタッフ情報データベースには、POSレジスタ20が設置された店舗のスタッフに関する情報(以下「スタッフ情報」という)が格納される。
図4に示すように、スタッフ情報データベースは、「スタッフID」フィールドと、「スタッフ名」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
スタッフ情報データベースは、記憶装置31に記憶される。
【0057】
「スタッフID」フィールドには、スタッフIDが格納される。
【0058】
「スタッフ名」フィールドには、スタッフの名前を示す情報(例えば、テキスト)が格納される。
【0059】
(2−3)商品情報データベース
本実施形態の商品情報データベースについて説明する。図5は、本実施形態の商品情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0060】
商品情報データベースには、商品情報が格納される。
図5に示すように、商品情報データベースは、「商品ID」フィールドと、「商品名」フィールドと、「商品種類」フィールドと、「広告ID」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
商品情報データベースは、記憶装置31に記憶される。
【0061】
「商品ID」フィールドには、商品IDが格納される。
【0062】
「商品名」フィールドには、商品の名前を示す情報(例えば、テキスト)が格納される。
【0063】
「商品種類」フィールドには、商品の種類を示す情報(以下「商品種類情報」という)が格納される。
【0064】
「広告ID」フィールドには、商品の広告を識別する情報(以下「広告ID」という)が格納される。
【0065】
(2−4)購入履歴情報データベース
本実施形態の購入履歴情報データベースについて説明する。図6は、本実施形態の購入履歴情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0066】
購入履歴情報データベースには、商品の購入履歴に関する情報(以下「購入履歴情報」という)が格納される。
図6に示すように、購入履歴情報データベースは、「履歴ID」フィールドと、「購入商品ID」フィールドと、「入力者ID」フィールドと、「購入商品名」フィールドと、「期限情報」フィールドと、「購入種類」フィールドと、「価格」フィールドと、「店舗名」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
購入履歴情報データベースは、購入者IDに関連付けられている。
【0067】
「履歴ID」フィールドには、購入履歴を識別する情報(以下「履歴ID」という)が格納される。
【0068】
「購入商品ID」フィールドには、購入者が購入した商品(以下「購入商品」という)を識別する商品ID(以下「購入商品ID」という)が格納される。
【0069】
「入力者ID」フィールドには、入力者IDが格納される。
【0070】
「購入商品名」フィールドには、購入商品の名前を示す情報(テキスト)が格納される。
【0071】
「期限情報」フィールドには、購入商品の期限情報が格納される。
【0072】
「購入種類」フィールドには、購入商品の種類(以下「購入種類」という)を示す情報(以下「購入種類情報」という)が格納される。
【0073】
「価格」フィールドには、購入商品の購入価格を示す情報(以下「価格情報」という)が格納される。
【0074】
「店舗名」フィールドには、購入商品を販売した店舗の店舗名を示す情報(例えば、テキスト)が格納される。
【0075】
(2−5)広告情報データベース
本実施形態の広告情報データベースについて説明する。図7は、本実施形態の広告情報データベースのデータ構造を示す図である。
【0076】
広告情報データベースには、広告に関する情報(以下「広告情報」という)が格納される。
図7に示すように、広告情報データベースは、「広告ID」フィールドと、「広告種類」フィールドと、「広告コンテンツ」フィールドと、を含む。各フィールドは、互いに関連付けられている。
【0077】
「広告ID」フィールドには、広告を識別する情報(以下「広告ID」という)が格納される。
【0078】
「広告種類」フィールドには、広告に掲載される商品の種類(以下「広告種類」という)を示す情報(以下「広告種類情報」という)が格納される。
【0079】
「広告コンテンツ」フィールドには、広告の内容を示す情報(以下「広告コンテンツ」という)が格納される。広告コンテンツは、例えば、商品に関するテキスト、画像、URL(Uniform Resource Locator)、又は、それらの組合せである。
【0080】
(3)情報処理
本実施形態の情報処理について説明する。
【0081】
(3−1)POSレジスタを用いた商品情報の登録の処理
本実施形態のPOSレジスタを用いた商品情報の登録の処理について説明する。図8は、図1のPOSレジスタを用いた商品情報の登録の処理のフローチャートである。図9は、本実施形態の購入商品に貼付されるラベルの一例を示す図である。
【0082】
図8に示すように、POSレジスタ20は、購入者IDの取得(S200)を実行する。
具体的には、購入者が、顧客IDに対応するバーコードが印字されたメンバーズカードMC(図2)をスタッフに提示する。
スタッフが、バーコードリーダ25を用いて、バーコードを読み取ると、プロセッサ22は、バーコードに対応する購入者IDを取得する。
【0083】
ステップS200の後、POSレジスタ20は、購入商品情報の取得(S201)を実行する。
具体的には、商品には、ラベルPL(図9)が貼付されている。ラベルPLには、バーコードBCと、テキストTXTと、が印字されている。バーコードBCは、ラベルPLに印字される時に、商品の商品ID、期限情報、及び、価格情報に対応付けられる。テキストTXTは、商品の商品名、有効期限、及び、価格を示している。
スタッフが、バーコードリーダ25を用いて、バーコードBCを読み取ると、プロセッサ22は、バーコードBCに対応する商品ID、期限情報、及び、価格情報を取得する。
【0084】
ステップS201の後、POSレジスタ20は、登録リクエスト(S202)を実行する。
具体的には、プロセッサ22は、登録リクエストデータをサーバ30に送信する。
登録リクエストデータは、以下の情報を含む。
・POSレジスタ20を使用するスタッフを識別するスタッフID
・ステップS200で取得された購入者ID
・ステップS201で取得された購入商品情報(商品ID、期限情報、及び、価格情報)
【0085】
ステップS202の後、サーバ30は、データベースの更新(S300)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS202で送信された登録リクエストデータに含まれる購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)に新規レコードを追加する。
プロセッサ32は、新規レコードの各フィールドに以下の情報を格納する。
・「履歴ID」フィールドに、新規履歴IDを格納する。
・「購入商品ID」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる商品IDを格納する。
・「入力者ID」フィールドに、登録リクエストデータに含まれるスタッフIDを格納する。
・「購入商品名」フィールドに、「購入商品ID」フィールドの商品IDに対応する「商品名」フィールド(図5)の情報を格納する。
・「期限情報」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる期限情報を格納する。
・「購入商品種類」フィールドに、「購入商品ID」フィールドの商品IDに対応する「商品種類」フィールド(図5)の情報を格納する。
・「価格」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる価格情報を格納する。
・「店舗名」フィールドに、POSレジスタ20が設置された店舗Saの店舗名を示す情報を格納する。
これにより、店舗Saで購入された購入商品に対応する購入履歴情報が購入履歴情報データベースに登録される。
【0086】
(3−2)スマートフォンを用いた商品情報の登録の処理
本実施形態のスマートフォンを用いた商品情報の登録の処理について説明する。図10は、図1のスマートフォンを用いた商品情報の登録の処理のフローチャートである。図11は、図10の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0087】
図10に示すように、スマートフォン10は、購入商品情報の取得(S110)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、画面P110(図11)をディスプレイに表示する。
【0088】
図11に示すように、画面P110は、フィールドオブジェクトF110a〜F110dと、ボタンオブジェクトB110と、を含む。
フィールドオブジェクトF110aを介して、購入者は、店舗Sbで購入した購入商品の商品名を示す情報を指定することができる。
フィールドオブジェクトF110bを介して、購入者は、店舗Sbで購入した購入商品の有効期限を指定することができる。
フィールドオブジェクトF110cを介して、購入者は、店舗Sbで購入した購入商品の価格を指定することができる。
フィールドオブジェクトF110dを介して、購入者は、商品を購入した店舗の店舗名を指定することができる。
ボタンオブジェクトB110を介して、購入者は、登録リクエスト(S111)の実行を指示することができる。
【0089】
図10に示すように、ステップS110の後、スマートフォン10は、登録リクエスト(S111)を実行する。
具体的には、購入者がボタンオブジェクトB110(図11)を指定すると、プロセッサ12は、登録リクエストデータをサーバ30に送信する。
登録リクエストデータは、以下の情報を含む。
・ステップS110でスマートフォン10を使用する購入者を識別する購入者ID
・フィールドオブジェクトF110a(図11)において指定された商品名を示す情報
・フィールドオブジェクトF110b(図11)において指定された有効期限を示す期限情報
・フィールドオブジェクトF110c(図11)において指定された価格を示す価格情報
・フィールドオブジェクトF110d(図11)において指定された店舗名を示す情報
【0090】
ステップS111の後、サーバ30は、データベースの更新(S310)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS111で送信された登録リクエストデータに含まれる購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)に新規レコードを追加する。
プロセッサ32は、新規レコードの各フィールドに以下の情報を格納する。
・「履歴ID」フィールドに、新規履歴IDを格納する。
・「購入商品ID」フィールドに、購入商品の商品IDが存在しないことを示すコード「N/A」を格納する。
・「入力者ID」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる購入者IDを格納する。
・「購入商品名」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる購入商品名を示す情報を格納する。
・「期限情報」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる期限情報を格納する。
・「購入商品種類」フィールドに、「購入商品名」フィールドの情報に対応する「商品種類」フィールド(図5)の情報を格納する。
・「価格」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる価格情報を格納する。
・「店舗名」フィールドに、登録リクエストデータに含まれる店舗名を示す情報を格納する。
これにより、店舗Saで購入された購入商品に対応する購入商品情報が購入履歴情報データベースに登録される。
なお、「購入商品ID」フィールドにコード「N/A」が格納されるのは、店舗Sbで購入された商品の商品IDが商品情報データベース(図5)に存在しないためである。
これにより、店舗Sbで購入された購入商品の情報が購入履歴情報データベースに登録される。
【0091】
(3−3)期限通知の処理
本実施形態の期限通知の処理について説明する。図12は、本実施形態の期限通知の処理のフローチャートである。図13は、図12の情報処理において表示される画面例を示す図である。
【0092】
図12に示すように、サーバ30は、対象商品の特定(S320)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、購入者を識別する購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)を参照して、「期限情報」フィールドの期限情報が示す有効期限迄の残り時間が所定の閾値(例えば、2日)以下であるレコードを特定する。特定されたレコードは、期限通知の対象となる商品(以下「対象商品」という)に対応する。
【0093】
ステップS320の後、サーバ30は、期限通知(S321)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、購入者情報データベース(図3)を参照して、購入者IDに関連付けられた「通知先」フィールドの情報を特定する。特定された「通知先」フィールドの情報は、有効期限が近いことを通知するための情報(以下「アラート情報」の通知先)を示している。
プロセッサ32は、特定した通知先にアラート情報を送信する。
アラート情報は、S320で特定された「商品名」フィールドの情報を含む。
【0094】
ステップS321の後、スマートフォン10は、期限通知の提示(S120)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS321で送信されたアラート情報に基づく画面P120(図13)をディスプレイに表示する。
【0095】
図13に示すように、画面P120は、表示領域A120と、ボタンオブジェクトB120と、を含む。
表示領域A120には、有効期限が近いことを示すアラートメッセージが表示される。
ボタンオブジェクトB120を介して、購入者は、広告リクエスト(S121)の実行を指示することができる。
【0096】
図12に示すように、ステップS120の後、スマートフォン10は、広告リクエスト(S121)を実行する。
具体的には、購入者がボタンオブジェクトB120(図13)を指定すると、プロセッサ12は、広告リクエストデータをサーバ30に送信する。
【0097】
ステップS121の後、サーバ30は、対象広告の特定(S322)を実行する。
【0098】
一例として、プロセッサ32は、ステップS320で特定したレコードのうち、「入力者ID」フィールドにスタッフIDが格納されているレコードを特定する。特定されたレコードは、店舗Saの購入履歴に対応する。
プロセッサ32は、特定したレコードの「購入商品ID」フィールドの商品IDを特定する。特定された商品IDは、有効期限が近い購入商品に対応する。
プロセッサ32は、商品情報データベース(図5)を参照して、特定した商品IDに関連付けられた広告IDを特定する。特定された広告IDは、購入者に提示すべき広告(以下「対象広告」という)に対応する。対象広告は、店舗Saで購入された購入商品に対応する。
【0099】
別の例として、プロセッサ32は、ステップS320で特定したレコードのうち、「入力者ID」フィールドに購入者IDが格納されているレコードを特定する。特定されたレコードは、店舗Sbの購入履歴に対応する。
プロセッサ32は、特定したレコードの「購入種類」フィールドの購入種類情報を特定する。特定された情報は、有効期限が近い購入商品の種類を示している。
プロセッサ32は、広告情報データベース(図7)を参照して、特定した「購入種類」フィールドの購入種類情報と同一の情報が格納された「広告種類」フィールドを特定する。特定された「広告種類」フィールドの広告種類情報は、店舗Sbで購入された購入商品の種類を示している。
プロセッサ32は、特定された「広告種類」フィールドに関連付けられた広告IDを特定する。特定された広告IDは、対象広告の広告IDである。対象広告は、店舗Sbで購入された購入商品の種類に対応する。
【0100】
ステップS322の後、サーバ30は、広告レスポンス(S323)を実行する。
具体的には、プロセッサ32は、広告レスポンスデータをスマートフォン10に送信する。
広告レスポンスデータは、S322で特定された広告IDに関連付けられた「広告コンテンツ」フィールドの広告コンテンツを含む。
【0101】
ステップS323の後、スマートフォン10は、広告の提示(S122)を実行する。
具体的には、プロセッサ12は、ステップS323で送信された広告レスポンスデータに含まれる広告コンテンツに基づく画面P121(図13)をディスプレイに表示する。
【0102】
図13に示すように、画面P121は、表示領域A121と、ボタンオブジェクトB121と、を含む。
表示領域A121には、広告コンテンツに対応する対象広告(例えば、商品名、及び、価格)が表示される。
ボタンオブジェクトB121を介して、購入者は、対象広告に掲載された広告商品を購入するためのオンラインショッピングサイトのURLを指定することができる。
【0103】
本実施形態によれば、店舗Sa及びSbの何れで購入された購入商品についても、期限情報を管理することができる。つまり、不特定多数の店舗で購入された購入商品の有効期限を管理することができる。特に、サーバ30に接続されたPOSレジスタ20が設置されている店舗Saは、自ら販売した商品だけでなく、POSレジスタ20が設置されていない店舗Sb(つまり、競合店舗)が販売した商品の有効期限を管理することができる。
【0104】
また、本実施形態によれば、店舗Sa及びSbの何れで購入された購入商品についても、有効期限が近いことを知らせることができる。特に、POSレジスタ20が設置されている店舗Saは、自ら販売した商品だけでなく、店舗Sbが販売した商品についても、有効期限が近いことを知らせることができる。
【0105】
また、本実施形態によれば、店舗Sa及びSbの何れで購入された購入商品の有効期限が近い場合でも、特定の店舗Saの広告を提供することができる。特に、POSレジスタ20が設置されている店舗Saは、自ら販売した商品だけでなく、店舗Sbが販売した商品の有効期限が近い場合にも、広告を提供することができる。
(4)変形例
本実施形態の変形例について説明する。
【0106】
(4−1)変形例1
変形例1について説明する。変形例1は、有効期限が近いことを示すメッセージだけでなく、有効期限を示す期限情報の入力者が購入者である場合、そのことを通知する例である。
【0107】
プロセッサ32は、ステップS320(図12)において、対象商品に対応するレコードを特定した後、特定されたレコードの「入力者ID」フィールドの入力者IDを特定する。
特定した入力者IDが購入者IDである場合、プロセッサ32は、購入者情報データベース(図3)を参照して、購入者IDに関連付けられた購入者名を特定する。特定された購入者名は、入力者名に対応する。
【0108】
プロセッサ32は、ステップS321において、入力者名として特定された購入者名を示す情報をアラート情報に含める。
【0109】
プロセッサ12は、ステップS120において、アラート情報に基づく画面を表示する。当該画面には、入力者名として購入者名が表示される。
【0110】
変形例1によれば、入力者が購入者である(例えば、購入商品が店舗Sbで購入された商品である)場合、有効期限が近いことを示す情報に加えて、入力者名も表示される。これにより、有効期限の信頼性を知らせることができる。例えば、表示される入力者名が購入者名(つまり、自分の名前)である場合、購入者に対して、アラート情報の信憑性が低い(例えば、入力ミスの可能性がある)ことを知らせることができる。一方、例えば、表示される入力者名がスタッフ名(つまり、店舗Saのスタッフの名前)である場合、購入者に対して、アラート情報が正確であることを知らせることができる。
【0111】
(4−2)変形例2
変形例2について説明する。変形例2は、図12の期限通知(S321)を実行するか否かを判定するための閾値が入力者に応じて異なる例である。
【0112】
記憶装置31には、第1閾値及び第2閾値が記憶されている。
第1閾値は、入力者がスタッフである場合の閾値である。
第2閾値は、入力者が購入者である場合の閾値である。第2閾値は、第1閾値より大きい。つまり、入力者が購入者である場合の期限通知(S321)は、入力者がスタッフである場合より早く実行される。
【0113】
プロセッサ32は、ステップS320(図12)において、購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)を参照して、「入力者」フィールドにスタッフIDが格納されているレコードを特定する。特定されたレコードは、店舗Saで購入された購入商品の購入履歴に対応する。
プロセッサ32は、特定したレコードのうち、「期限情報」フィールドの期限情報が示す有効期限迄の残り時間が第1閾値(例えば、1週間)以下であるレコードを特定する。特定されたレコードは、対象商品に対応する。
【0114】
一方、プロセッサ32は、ステップS320において、購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)を参照して、「入力者」フィールドに購入者IDが格納されているレコードを特定する。特定されたレコードは、店舗Sbで購入された購入商品の購入履歴に対応する。
プロセッサ32は、特定したレコードのうち、「期限情報」フィールドの期限情報が示す有効期限迄の残り時間が第2閾値(例えば、2週間)以下であるレコードを特定する。特定されたレコードは、対象商品に対応する。
【0115】
変形例2によれば、期限情報の入力者に応じたタイミングで、購入者に有効期限が近いことを知らせることができる。特に、入力者が購入者である(つまり、購入商品が特定の店舗以外の店舗で購入された)場合、入力者がスタッフである(つまり、購入商品が特定の店舗で購入された)場合より早く期限通知を実行することができる。これにより、入力者の入力ミスに起因する期限通知の遅れを防ぐことができる。
【0116】
また、変形例2によれば、期限情報の入力者に応じたタイミングで、購入者に広告を提示することもできる。特に、入力者が購入者である場合、入力者がスタッフである場合より早く広告を提供することができる。
【0117】
(4−3)変形例3
変形例3について説明する。変形例3は、図12の期限通知(S321)を実行するか否かを判定するための閾値が、有効期限が近づいている商品の種類に応じて異なる例である。
【0118】
記憶装置31には、第1閾値及び第2閾値が記憶されている。
第1閾値は、商品種類が第1種類(例えば、野菜)である場合の閾値である。
第2閾値は、商品種類が第2種類(例えば、肉類)である場合の閾値である。
【0119】
プロセッサ32は、ステップS320(図12)において、購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)を参照して、「購入種類」フィールドに野菜を示す情報が格納されているレコードを特定する。
プロセッサ32は、特定したレコードのうち、「期限情報」フィールドの期限情報が示す有効期限迄の残り時間が第1閾値(例えば、1週間)以下であるレコードを特定する。特定されたれコードは、対象商品に対応する。
【0120】
プロセッサ32は、ステップS320において、購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベースを参照して、「購入種類」フィールドに肉類を示す情報が格納されているレコードを特定する。
プロセッサ32は、特定したレコードのうち、「期限情報」フィールドの期限情報が示す有効期限迄の残り時間が第2閾値(例えば、3日)以下であるレコードを特定する。特定されたレコードは、対象商品に対応する。
【0121】
変形例3によれば、購入商品の種類に応じたタイミングで、購入者に有効期限が近いことを知らせることができる。例えば、購入商品が肉類である場合、購入商品が野菜である場合より早く期限通知(S321)が実行される。
【0122】
(4−4)変形例4
変形例4について説明する。変形例4は、複数の商品の有効期限が近い場合、一部の商品に対応する広告を提示する例である。
【0123】
一例として、プロセッサ32は、図12の対象広告の特定(S322)において、有効期限までの残り時間が所定の閾値以下である商品が複数存在する場合、有効期限が最も近い商品に対応する広告を対象広告として特定する。
これにより、購入者にとって購入の優先順位が最も高い商品に対応する広告を提供することができる。
【0124】
別の例として、プロセッサ32は、図12の対象広告の特定(S322)において、有効期限までの残り時間が所定の閾値以下である商品が複数存在する場合、広告主である店舗Saの在庫が所定量以上である商品に対応する広告を対象広告として特定する。
これにより、購入者にとって購入の優先順位が高く、かつ、POSレジスタ20を設置している店舗Saにとって販売の優先順位が高い商品に対応する広告を提供することができる。
【0125】
(4−5)変形例5
変形例5について説明する。変形例5は、有効期限が近い商品を使用するレシピを購入者に提供する例である。例えば、商品は食品であり、有効期限は賞味期限である。
【0126】
記憶装置31には、料理のレシピに関する情報(以下「レシピ情報」という)が記憶されている。レシピ情報は、レシピにおいて使用される商品(つまり、料理の材料)に関する商品情報(例えば、商品ID、商品の名前を示す情報、及び、商品種類情報の少なくとも1つ)に関連付けられている。
【0127】
プロセッサ32は、ステップS321(図12)において、対象商品に関する商品情報に関連付けられたレシピ情報を特定する。特定されたレシピ情報は、購入者に提供すべきレシピ(以下「対象レシピ」という)に対応する。
次に、プロセッサ32は、アラート情報を送信する。アラート情報は、ステップS320で特定した「商品名」フィールドの情報に加えて、対象レシピに関するレシピ情報を含む。
【0128】
変形例5によれば、購入者に対して、有効期限が近い商品の消費を促すことができる。
【0129】
なお、サーバ30は、対象レシピにおいて使用される商品の中に、購入者が保有していない商品が含まれる場合、当該商品に関する広告を提示してもよい。
具体的には、プロセッサ32は、ステップS322において、対象レシピに対応するレシピ情報に関連付けられた商品IDのうち、購入履歴情報データベース(図6)に含まれない商品IDがある場合、当該商品IDに関連付けられた広告IDを特定する。特定された広告IDは、対象広告に対応する。
これにより、購入者に対して、有効期限が近い商品の消費と共に、購入者が保有していない商品の購入を促すことができる。
【0130】
(4−6)変形例6
変形例6について説明する。変形例6は、購入履歴情報を用いて、購入者が保有する商品(以下「保有商品」という)を管理する例である。
【0131】
変形例6のプロセッサ12は、購入者の指示に応じて、購入履歴情報データベース(図6)に含まれるレコードに対応する購入商品(つまり、保有商品)の一覧を表示する画面をディスプレイに表示する。
購入者が、保有商品の一覧の中から消費した商品を指定すると、プロセッサ12は、購入者によって指定された商品を識別する商品IDをサーバ30に送信する。
【0132】
プロセッサ32は、スマートフォン10から送信された商品IDを含むレコードを、購入履歴情報データベースから削除する。これにより、購入履歴情報から、購入者が消費した商品に関する情報が削除される。
【0133】
変形例6によれば、購入履歴情報データベースを用いて、購入者の保有商品を管理することができる。
【0134】
(4−7)変形例7
変形例7について説明する。変形例7は、変形例6に加えて、保有商品を使用するレシピを購入者に提供する例である。変形例7の商品は、例えば、食品である。
【0135】
記憶装置31には、レシピ情報が記憶されている。レシピ情報は、商品情報(例えば、商品ID、商品名を示す情報、及び、商品種類情報の少なくとも1つ)に関連付けられている。
【0136】
プロセッサ12は、購入者の指示に応じて、レシピの提供を要求するためのリクエストデータ(以下「レシピリクエストデータ」という)をサーバ30に送信する。レシピリクエストデータは、購入者IDを含む。
【0137】
プロセッサ32は、スマートフォン10から送信されたレシピリクエストデータに含まれる購入者IDに関連付けられた購入履歴情報データベース(図6)に含まれる商品情報を特定する。特定した商品情報は、保有商品に関する情報である。
次に、プロセッサ32は、特定した商品情報に関連付けられたレシピ情報を特定する。特定されたレシピ情報は、購入者の保有商品を使用するレシピに対応する。
次に、プロセッサ32は、特定したレシピ情報をスマートフォン10に送信する。
【0138】
変形例7によれば、購入者に対して、保有商品の使用を促すことができる。
【0139】
なお、サーバ30は、対象レシピにおいて使用される商品の中に、購入者が保有していない商品が含まれる場合、当該商品に関する広告を提示してもよい。
具体的には、プロセッサ32は、対象レシピに対応するレシピ情報に関連付けられた商品IDのうち、購入履歴情報データベース(図6)に含まれない商品IDがある場合、当該商品IDに関連付けられた広告IDを特定する。特定された広告IDは、対象広告に対応する。
次に、プロセッサ32は、広告レスポンスデータをスマートフォン10に送信する。広告レスポンスデータは、特定された広告IDに関連付けられた「広告コンテンツ」フィールドの広告コンテンツを含む。
これにより、購入者に対して、保有商品の消費と共に、購入者が保有していない商品の購入を促すことができる。
【0140】
(5)その他の変形例
【0141】
記憶装置11は、ネットワークNWを介して、スマートフォン10と接続されてもよい。記憶装置21は、ネットワークNWを介して、POSレジスタ20と接続されてもよい。記憶装置31は、ネットワークNWを介して、サーバ30と接続されてもよい。
【0142】
上記の情報処理の各ステップは、スマートフォン10、POSレジスタ20、及び、サーバ30の何れでも実行可能である。
【0143】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の範囲は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。また、上記の実施形態及び変形例は、組合せ可能である。
【符号の説明】
【0144】
1 :情報処理システム
10 :スマートフォン
11 :記憶装置
12 :プロセッサ
13 :入出力インタフェース
14 :通信インタフェース
20,90 :POSレジスタ
21 :記憶装置
22 :プロセッサ
23 :入出力インタフェース
24 :通信インタフェース
25 :バーコードリーダ
30 :サーバ
31 :記憶装置
32 :プロセッサ
33 :入出力インタフェース
34 :通信インタフェース
120 :期限管理アプリケーション
220 :POSアプリケーション
300 :ステップ
320 :サーバアプリケーション
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13