特許第6871054号(P6871054)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871054
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】水中電動ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04D 13/08 20060101AFI20210426BHJP
   H01H 35/18 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   F04D13/08 V
   H01H35/18 B
【請求項の数】9
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-95221(P2017-95221)
(22)【出願日】2017年5月12日
(65)【公開番号】特開2018-193857(P2018-193857A)
(43)【公開日】2018年12月6日
【審査請求日】2019年11月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000150844
【氏名又は名称】株式会社鶴見製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100104433
【弁理士】
【氏名又は名称】宮園 博一
(72)【発明者】
【氏名】福森 秀雄
【審査官】 谿花 正由輝
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/142898(WO,A1)
【文献】 特開平08−247388(JP,A)
【文献】 実開平05−057392(JP,U)
【文献】 特開2012−190838(JP,A)
【文献】 特開2003−153411(JP,A)
【文献】 実開平04−068428(JP,U)
【文献】 特開平11−214053(JP,A)
【文献】 特開2000−295732(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 1/00−13/16
15/00
17/00−19/02
21/00−25/16
29/00−35/00
H01H 35/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中電動ポンプ本体と、
水位に応じて移動するフロートと、前記フロートに接続されるケーブルとを含むフロートスイッチと、
前記ケーブルを保持するとともに、所定高さ位置に回動可能に取り付けられるケーブル保持部と、
前記ケーブル保持部を回動可能に支持する支持軸と、
前記ケーブル保持部を回動可能な状態で支持する前記支持軸を、前記支持軸の両端側から支持する支持部材と、を備え
前記ケーブル保持部は、前記支持軸からずれた位置で前記ケーブルを挟持する挟持部を含み、
平面視において、前記挟持部に挟み込まれた部分の前記ケーブルと、前記支持軸とは、互いに交差するように配置されている、水中電動ポンプ。
【請求項2】
前記ケーブル保持部は、前記支持軸が挿通される支持軸挿通穴を含む、請求項1に記載の水中電動ポンプ。
【請求項3】
前記挟持部は、第1挟持部と第2挟持部とを含み、前記第1挟持部と前記第2挟持部とにより前記ケーブルを挟み込むことよって、前記ケーブルを保持するように構成されている、請求項に記載の水中電動ポンプ。
【請求項4】
前記第1挟持部および前記第2挟持部の少なくとも一方は、前記ケーブル側に突出し、前記ケーブルに当接する凸部を有する、請求項に記載の水中電動ポンプ。
【請求項5】
前記凸部は、前記第1挟持部および前記第2挟持部の両方に設けられており、前記第1挟持部の前記凸部と、前記第2挟持部の前記凸部とは、前記挟持部に挟み込まれた部分の前記ケーブルが延びる方向において、前記ケーブルに対して互い違いに配置されている、請求項に記載の水中電動ポンプ。
【請求項6】
前記凸部は、弾性体により形成されている、請求項4または5のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
【請求項7】
前記ケーブル保持部は、前記第1挟持部と前記第2挟持部とを開閉可能な状態で接続する接続部を含む、請求項のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
【請求項8】
前記挟持部は、前記ケーブル保持部の回動中心軸線から離間して配置されている、請求項のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
【請求項9】
前記ケーブル保持部は、球形状に形成されており、前記支持軸挿通穴が球形状の中心を通るように配置されている、請求項2〜のいずれか1項に記載の水中電動ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水中電動ポンプに関し、特に、フロートスイッチを備える水中電動ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フロートスイッチを備える水中電動ポンプが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
上記特許文献1には、ポンプ本体と、フロートおよびケーブルを含むフロートスイッチと、ポンプ本体に取り付けられ、ケーブルを支持するケーブル支持部(ケーブル保持部)とを備えた水中電動ポンプが開示されている。ケーブル支持部は、フロートに接続されるケーブルの一端から所定距離だけ離間した位置でケーブルを固定的に支持している。また、ケーブル支持部は、ケーブルの支持位置を変更してフロートまでのケーブルの長さを調整可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−192316号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の水中電動ポンプでは、フロートが水位に応じて上下方向に繰り返し移動されることにより、ケーブル支持部により固定的に支持される位置でケーブルが繰り返し折り曲げられるため、ケーブルの固定された部分が疲労によって破損してしまう場合がある。
【0006】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ケーブル保持部によるケーブルの破損を抑制することが可能な水中電動ポンプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の第1の局面による水中電動ポンプは、水中電動ポンプ本体と、水位に応じて移動するフロートと、フロートに接続されるケーブルとを含むフロートスイッチと、ケーブルを保持するとともに、所定高さ位置に回動可能に取り付けられるケーブル保持部と、ケーブル保持部を回動可能に支持する支持軸と、ケーブル保持部を回動可能な状態で支持する支持軸を、支持軸の両端側から支持する支持部材と、を備え、ケーブル保持部は、支持軸からずれた位置でケーブルを挟持する挟持部を含み、平面視において、挟持部に挟み込まれた部分のケーブルと、支持軸とは、互いに交差するように配置されている
【0008】
この発明の第1の局面による水中電動ポンプでは、水位に応じて移動するフロートと、フロートに接続されるケーブルとを含むフロートスイッチと、ケーブルを保持するとともに、所定高さ位置に回動可能に取り付けられるケーブル保持部とを設ける。これにより、フロートの移動に伴い、フロートに接続されるケーブルが移動された場合に、ケーブルとともにケーブル保持部を回動させることができるので、従来のようにケーブル保持部がケーブルを固定的に保持する構成と比較して、ケーブル保持部がケーブルを保持する位置において、ケーブルの折れ曲がりを抑制する(ケーブルの折れ曲がり角度を小さくする)ことができる。その結果、フロートが水位に応じて上下方向に繰り返し移動されたとしても、ケーブルのケーブル保持部により保持される部分に疲労が蓄積しにくくすることができるので、ケーブル保持部によるケーブルの破損を抑制することができる。これにより、ケーブルの断線により水中電動ポンプが運転しなくなることを防ぐとともに、ケーブルの破損時におけるケーブルの交換などの水中電動ポンプのメンテナンス負担を軽減することができる。また、支持軸により、簡易な構成でケーブル保持部を回動させることができる。
【0010】
この場合、好ましくは、ケーブル保持部は、支持軸が挿通される支持軸挿通穴を含む。このように構成すれば、支持軸を支持軸挿通穴に挿通することにより、容易に支持軸周りにケーブル保持部を回動させることができる。
【0012】
上記ケーブル保持部が支持軸挿通穴を含む構成において、好ましくは、挟持部は、第1挟持部と第2挟持部とを含み、第1挟持部と第2挟持部とによりケーブルを挟み込むことよって、ケーブルを保持するように構成されている。
【0013】
上記挟持部が第1挟持部と第2挟持部とを含む構成において、好ましくは、第1挟持部および第2挟持部の少なくとも一方は、ケーブル側に突出し、ケーブルに当接する凸部を有する。このように構成すれば、凸部によりケーブルを局所的に押圧することができるので、ケーブル保持部に対して、保持されたケーブルを動きにくくすることができる。その結果、ケーブルの位置がずれるのをより抑制することができる。
【0015】
上記凸部が第1挟持部および第2挟持部の少なくとも一方に設けられる構成において、好ましくは、凸部は、第1挟持部および第2挟持部の両方に設けられており、第1挟持部の凸部と、第2挟持部の凸部とは、挟持部に挟み込まれた部分のケーブルが延びる方向において、ケーブルに対して互い違いに配置されている。このように構成すれば、挟持部に挟み込まれた部分のケーブルが延びる方向に直交する方向において、第1挟持部の凸部と、第2挟持部の凸部とが、対向して配置されている場合と比較して、ケーブルに過大な圧力が加わるのを抑制することができるので、ケーブルの位置ずれを抑制しながら、ケーブル保持部の凸部によるケーブルの破損(損傷)を効果的に抑制することができる。
【0016】
上記第1挟持部および第2挟持部の少なくとも一方が凸部を有する構成において、好ましくは、凸部は、弾性体により形成されている。このように構成すれば、ケーブルが屈曲した際の、凸部からケーブルへの食い込みを抑制することができる。さらに、凸部が潰れる事によりケーブルの受圧面積が増加することで、ケーブルに加わる圧力を一層抑制し、かつケーブルに加わる摩擦も増加させることができるので、ケーブルの位置ずれを抑制しながら、ケーブル保持部の凸部によるケーブルの破損をより効果的に抑制することができる。
【0017】
上記挟持部が第1挟持部と第2挟持部とを含む構成において、好ましくは、ケーブル保持部は、第1挟持部と第2挟持部とを開閉可能な状態で接続する接続部を含む。このように構成すれば、接続部を介してケーブル保持部を開閉させることができるので、ケーブル保持部により容易にケーブルを保持することができる。また、第1挟持部および第2挟持部からフロートまでのケーブルの長さを容易に調整することができる。
【0018】
上記水中電動ポンプにおいて、好ましくは、挟持部は、ケーブル保持部の回動中心軸線から離間して配置されている。このように構成すれば、挟持部がケーブル保持部の回動中心軸線から離間しているので、ケーブル保持部に対して、フロートスイッチのケーブルの回動に伴う回転モーメントを加えやすくすることができる。
【0019】
上記ケーブル保持部が支持軸挿通穴を含む構成において、好ましくは、ケーブル保持部は、球形状に形成されており、支持軸挿通穴が球形状の中心を通るように配置されている。このように構成すれば、ケーブル保持部が支持軸を中心として回動する際に、ケーブル保持部が、ケーブル保持部の周囲にある他の構成要素に干渉しにくくすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、上記のように、ケーブル保持部によるケーブルの破損を抑制することが可能な水中電動ポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1実施形態による水中電動ポンプの全体構成を示した概略図である。
図2】本発明の第1実施形態による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構およびフロートを示した斜視図である。
図3】本発明の第1実施形態による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構およびフロートを示した平面図である。
図4】本発明の第1実施形態による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構の開状態のケーブル保持部を示した斜視図である。
図5】本発明の第1実施形態による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構の開状態のケーブル保持部を示した平面図および側面図である。
図6図4の500−500線に沿った断面図である。
図7】本発明の第2実施形態による水中電動ポンプのケーブル保持部の凸部の断面図である。
図8】本発明の第1および第2実施形態の変形例(第1変形例)による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構の開状態のケーブル保持部を示した平面図である。
図9】本発明の第1および第2実施形態の変形例(第2変形例)による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構およびフロートを示した斜視図である。
図10】本発明の第1および第2実施形態の変形例(第3変形例)による水中電動ポンプのフロートスイッチ保持機構およびフロートを示した平面図である。
図11】本発明の第1実施形態の変形例(第4変形例)による水中電動ポンプのケーブル保持部の凸部の断面図である。
図12】本発明の第2実施形態の変形例(第5変形例)による水中電動ポンプのケーブル保持部の凸部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
[第1実施形態]
(水中電動ポンプの構成)
図1図6を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。第1実施形態による水中電動ポンプ100は、図1に示すように、モータ1と、回転軸2と、ポンプ室3と、オイル室4と、羽根車5と、保持機構挿入部6aおよび6bと、フロートスイッチ7aおよび7bと、フロートスイッチ保持機構8aおよび8bとを備えている。
【0024】
モータ1と、回転軸2と、ポンプ室3と、オイル室4と、羽根車5とは、水中電動ポンプ本体9に含まれる構成である。保持機構挿入部6a(6b)は、それぞれ、水中電動ポンプ本体9の外側に設けられており、フロートスイッチ保持機構8a(8b)が挿入により取付可能に構成されている。また、保持機構挿入部6a(6b)に取り付けられたフロートスイッチ保持機構8a(8b)は、フロートスイッチ7a(7b)の後述するケーブル72を保持(挟持)するように構成されている。すなわち、フロートスイッチ7a(7b)は、フロートスイッチ保持機構8a(8b)および保持機構挿入部6a(6b)を介して水中電動ポンプ本体9に取り付けられている。
【0025】
水中電動ポンプ100は、所定の排水領域(図示せず)に設置されている。また、水中電動ポンプ100は、フロートスイッチ7aおよび7bにより所定の排水領域の水位を検出し、フロートスイッチ7aおよび7bの検出信号に基づいて、モータ1を運転(駆動開始および駆動停止)させるように構成されている。すなわち、水中電動ポンプ100は、自動運転型の水中電動ポンプである。また、水中電動ポンプ100は、回転軸2が上下方向(Z方向)に延びる縦型の水中電動ポンプである。
【0026】
モータ1は、外部からの水が浸入しないように、密閉されている。また、モータ1は、回転軸2を介して回転軸2に接続される羽根車5を回転駆動させるように構成されている。詳細には、モータ1は、固定子11と、回転子12とを含んでいる。固定子11は、回転子12の外側(外周側)に配置されている。固定子11は、コイル(図示せず)を有している。また、固定子11は、ケーブルCから電力が供給されることにより、磁界を発生させるように構成されている。回転子12は、回転軸2に取り付けられ、固定子11と対向するように固定子11の内側に配置されている。また、回転子12は、固定子11からの磁界により回転軸2と共に回転するように構成されている。そして、回転子12は、回転軸2を介して羽根車5を回転駆動させるように構成されている。また、モータ1は、電源周波数に応じた回転数となるように構成されている。
【0027】
回転軸2は、モータ1の駆動により回転するように構成されている。また、回転軸2は、モータ1の駆動力(トルク)を羽根車5に伝えるように構成されている。また、回転軸2は、ベアリング21および22により回転可能に支持されている。また、回転軸2は、モータ1からオイル室4を貫通してポンプ室3まで延びるように配置されている。また、回転軸2のモータ1側の端部(Z1方向側端部)とは逆側の端部(Z2方向側端部)には、羽根車5が取り付けられている。
【0028】
ポンプ室3は、オイル室4の下側に配置されている。ポンプ室3の内部には、羽根車5が配置されている。ポンプ室3には、羽根車5の下方側に、水の吸込口3aが設けられている。吸込口3aは、回転軸2の中心軸線上に配置されている。また、ポンプ室3には、羽根車5の側方側に水の吐出口3bが設けられている。
【0029】
羽根車5は、回転することにより、水中電動ポンプ100が配置されたタンクなどの排水領域(図示せず)内の水を吸込口3aからポンプ室3内に吸い込むとともに、吸い込んだ水を吐出口3bの方向に送るように構成されている。
【0030】
オイル室4は、モータ1およびポンプ室3の間に配置されている。詳細には、オイル室4は、モータ1の下方側(Z2方向側)、かつ、ポンプ室3の上方側(Z1方向側)に配置されている。オイル室4は、メカニカルシール41と、オイルリフター42とを含んでいる。オイル室4は、内側にオイルが充填されている。
【0031】
メカニカルシール41は、負荷側(ポンプ室3側、つまり、Z2方向側)および反負荷側(ポンプ室3に対して反対側、つまり、Z1方向側)に、それぞれ、摺動部(図示せず)を有している。負荷側の摺動部は、ポンプ室3の圧力水がオイル室4に流入するのを防止(抑制)する機能を有している。また、反負荷側の摺動部は、オイル室4のオイルを含む流体がモータ1側に流入するのを防止(抑制)する機能を有している。なお、摺動部は、オイル室4に充填されたオイルによって、潤滑されるとともに、焼きつかないように冷却される。メカニカルシール41の反負荷側(上端)の上方で、ベアリング22との間には、シール(図示せず)が設けられている。シールは、たとえば、オイルシール等が用いられる。
【0032】
オイルリフター42は、オイル室4の回転軸2の周りに設けられ、回転軸2の周囲を囲う筒形状を有している。また、オイルリフター42は、回転軸2の回転に伴いオイルを上方向(Z1方向)に持ち上げるように構成されている。つまり、オイルリフター42は、メカニカルシール41の反負荷側の摺動部にオイルを供給するように構成されている。また、オイルリフター42の下部には、貫通穴42aが設けられている。貫通穴42aは、オイルリフター42の内周側にオイルを導くように構成されている。また、オイルリフター42は、上方向(Z1方向)に持ち上げたオイルをオイルリフター42の上端側から外周側に戻すように構成されている。このようにして、オイルリフター42は、メカニカルシール41周りにおいてオイルを循環させている。
【0033】
(保持機構挿入部の構成)
図1に示すように、保持機構挿入部6aは、水中電動ポンプ本体9の所定高さ位置に、フロートスイッチ7aを設置するための構成である。保持機構挿入部6aは、上下方向(Z方向)に延びる円筒形状を有しており、水中電動ポンプ本体9(ポンプケーシング)に一体的に設けられている。また、保持機構挿入部6aは、上端から下方(Z2方向)に所定距離Dだけ離れた側面に、水平方向に延びるネジ穴61(図2参照)を有している。
【0034】
図2に示すように、保持機構挿入部6aは、上端の開口部から、フロートスイッチ保持機構(後述する支持部材81)8aが挿入されるように構成されている。また、保持機構挿入部6aは、ネジ穴61に取り付けられるネジ(図示せず)により、挿入されたフロートスイッチ保持機構8aと共締めされるように構成されている。なお、図2では、ポンプケーシングの一部の描画を省略している。
【0035】
図1に示すように、保持機構挿入部6bは、水中電動ポンプ本体9のフロートスイッチ7aよりも上方の所定高さ位置に、フロートスイッチ7bを設置するための構成である。また、保持機構挿入部6bは、上下方向に延びる細長状の円筒形状を有している。また、保持機構挿入部6bには、保持機構挿入部6bを固定的に保持する固定部材62が設けられている。保持機構挿入部6bは、固定部材62を介して水中電動ポンプ本体9の上端近傍に取り付けられている。また、固定部材62は、保持機構挿入部6bの保持位置を所定高さ範囲において調整可能に構成されている。その結果、フロートスイッチ7bの高さ位置が調整される。また、保持機構挿入部6bは、上端から下方に所定距離Dだけ離れた側面に、水平方向に延びるネジ穴(図示せず)を有している。
【0036】
(フロートスイッチの構成)
フロートスイッチ7aおよび7bは、互いに同様の構成を備えている。このため、以下では、フロートスイッチ7aについて説明し、フロートスイッチ7bについての説明を省略する。
【0037】
図2に示すように、フロートスイッチ7aは、水位に応じて上下に移動するフロート71と、フロート71に接続されるケーブル72とを備えている。
【0038】
フロート71は、水に浮くように構成されている。また、フロート71は、水位の変動を検出するための検出部(図示せず)を内側に含んでいる。たとえば、検出部は、フロート71が上昇または下降して姿勢(上下方向の向き)が変わることにより、ON/OFFするスイッチから構成されている。具体例として、フロートスイッチ7bは、水位が上昇して下向きの姿勢から上向きの姿勢に変わることにより、OFF状態からON状態となるように構成されている。その結果、モータ1の駆動が開始される。一方、フロートスイッチ7aは、水位が下降して上向きの姿勢から下向きの姿勢に変わることにより、ON状態からOFF状態となるように構成されている。その結果、モータ1の駆動が停止される。なお、一例ではあるが、検出部は、マイクロスイッチにより構成し、フロート71内に封入された球がフロート71が上昇または下降することによる姿勢変更に伴い、フロート71内を移動してマイクロスイッチをON/OFFさせるように構成されている。また、検出部をリードスイッチにより構成し、フロート71内に封入された磁石がフロート71が上昇または下降することによる姿勢変更に伴い、リードスイッチに近接/離隔することでリードスイッチをON/OFFさせるように構成することも可能である。
【0039】
ケーブル72は、一端がフロート71に接続されており、他端が水中電動ポンプ本体9(図1参照)に接続されている。ケーブル72は、絶縁性を有するカバーに覆われ、検出部の検出信号を水中電動ポンプ本体9に伝送するための電線(図示せず)を内側に含んでいる。また、図1に示すように、ケーブル72は、フロート71に接続される一端から所定長さ離れた部分を、フロートスイッチ保持機構8a(後述するケーブル保持部83)に保持されている。
【0040】
なお、水中電動ポンプ本体9の内部には、フロートスイッチ7aおよび7bからの検出信号に基づいて、モータ1の駆動を制御する制御部(図示せず)が設けられている。
【0041】
(フロートスイッチ保持機構の構成)
図1に示すように、フロートスイッチ保持機構8aおよび8bは、互いに同様の構成を備えている。このため、以下では、フロートスイッチ保持機構8aについて説明し、フロートスイッチ保持機構8bについての説明を省略する。
【0042】
フロートスイッチ保持機構8aは、支持部材81と、支持軸82と、ケーブル保持部83とを備えている。
【0043】
<フロートスイッチ保持機構の支持部材の構成>
図2に示すように、支持部材81は、支持軸82を水平方向に保ちながら支持するとともに、保持機構挿入部6aに挿入され、ネジ等により締結されることで水中電動ポンプ本体9に固定されるよう構成された部材である。また、支持部材81は、円柱形状を有する第1部分81aと、第1部分81aの上端に設けられ、水平方向に延びる平坦な矩形(長方形)板形状を有する第2部分81bと、第2部分81bの長手方向の両端から上方に延びるように設けられ、板形状を有する一対の第3部分81cとを含んでいる。第1部分81a、第2部分81bおよび第3部分81cは、一体的な構成である。
【0044】
第1部分81aは、円筒形状を有する保持機構挿入部6aの内径よりも小さな外径を有しており、保持機構挿入部6aの上端の開口から保持機構挿入部6a内に挿入されるように構成されている。また、第1部分81aは、図1に示すように、上端(第2分の下面)から下方に所定距離Dだけ離れた側面に、水平方向に延びる雌ネジ穴81dを有している。第1部分81a(支持部材81)は、保持機構挿入部6aに挿入される際に、雌ネジ穴81dを、保持機構挿入部6aのネジ穴61と対応する位置に配置して、上記の通り、ネジ(図示せず)により保持機構挿入部6aと共締めされるように構成されている。なお、ネジ穴61を一切設けずに、ドリルネジ等で穴を開けながら締結するように構成してもよい。また、支持部材81を共締めにより保持機構挿入部6aに対して固定するのではなく、クランプなどの他の方法により保持機構挿入部6aに対して固定してもよい。
【0045】
第2部分81bと第3部分81cとを合わせた部分は、開口部分が上方を向くC字形状(コの字形状)を有している。ここで、矩形状の第2部分81bの長手方向をA方向とする。なお、A方向は水平面内の一方向である。一対の第3部分81cには、それぞれ、A方向に貫通する貫通孔81eが設けられている。一方の貫通孔81eと他方の貫通孔81eとは、A方向に延びる同一軸線上(後述するケーブル保持部83の回動中心軸線α上)に配置されている。
【0046】
<フロートスイッチ保持機構の支持軸の構成>
図2に示すように、支持軸82は、細長い丸棒形状を有している。また、支持軸82は、一対の貫通孔81eに通されている。また、支持軸82は、一対の貫通孔81eに通された状態で、支持部材81に固定的に取り付けられている。具体的には、支持軸82は、両端近傍に一対の雄ネジ部82aを有している。支持軸82は、一対の雄ネジ部82aに、一対の第3部分81c(貫通孔81e)の外側から一対のナットNが取り付けられることにより、支持部材81に固定的に取り付けられている。また、支持軸82は、ケーブル保持部83の後述する支持軸挿通穴83aに挿通されている。これにより、支持軸82は、ケーブル保持部83を回動可能に支持するように構成されている。
【0047】
<フロートスイッチ保持機構のケーブル保持部の構成>
図2に示すように、ケーブル保持部83は、支持軸82が挿通される支持軸挿通穴83aを含んでいる。また、ケーブル保持部83は、球形状(略球形状)に形成されており、支持軸挿通穴83aが球形状の中心を通るように配置されている。支持軸挿通穴83aは、A方向に延びている。また、ケーブル保持部83は、ケーブル72を保持(挟持)するとともに、支持軸挿通穴83aに支持軸82が挿通されることにより、所定高さ位置において、支持軸82に対して回動可能に取り付けられている。つまり、ケーブル保持部83は、保持するケーブル72に接続されるフロート71の水位の変動に伴う上下方向への移動に伴い、回動されるように構成されている。要するに、ケーブル保持部83は、ケーブル72からフロート71の上下方向への移動に伴う回転モーメントが加えられることにより回動するように構成されている。
【0048】
ケーブル保持部83は、半球形状を有する第1挟持部材84と、第1挟持部材84のA1方向側に配置され、半球形状を有する第2挟持部材85と、第1挟持部材84と第2挟持部材85とを開閉可能な状態で接続する接続部86とを含んでいる。第1挟持部材84と、第2挟持部材85とは、一対の構成である。
【0049】
第1挟持部材84と第2挟持部材85とは、互いに同じ大きさを有しており、接続部86により閉状態となることにより、球形状をなすように構成されている。また、閉状態における第1挟持部材84と第2挟持部材85との合わせ面は、A方向に直交する方向に延びる面である。また、第1挟持部材84および第2挟持部材85は、支持軸挿通穴83aと接続部86との間に配置されている。すなわち、接続部86は、支持軸挿通穴83aよりも第1挟持部材84および第2挟持部材85に近い位置に設けられている。
【0050】
第1挟持部材84と第2挟持部材85とは、それぞれ、第1挟持部84aと第2挟持部85aとを含んでいる。第1挟持部84aと第2挟持部85aとは、ケーブル72を挟み込むことによって、ケーブル72を保持するように構成されている。また、第1挟持部84aと第2挟持部85aとは、支持軸挿通穴83aからずれた位置でケーブル72を挟持するように構成されている。すなわち、第1挟持部84aと第2挟持部85aとは、支持軸挿通穴83aからずれた位置に設けられている。
【0051】
図3に示すように、平面視において、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟まれた部分のケーブル72と、支持軸挿通穴83aとは、互いに交差するように配置されている。詳細には、平面視において、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟まれた部分のケーブル72と、支持軸挿通穴83aとは、互いに略直交するように配置されている。また、図2示すように、第1挟持部84aと第2挟持部85aとは、ケーブル保持部83の回動中心軸線α(支持軸82の中心軸線)から離間して配置されている。すなわち、第1挟持部84aおよび第2挟持部85aは、支持軸挿通穴83aとは交わっていない。
【0052】
図4および図5示すように、第1挟持部84aは、溝部841と、溝部841に設けられる複数の凸部842とを有している。溝部841は、半円状の縦断面形状を有しており、所定方向に直線状に延びている。
【0053】
第2挟持部85aは、溝部851と、溝部851に設けられる複数の凸部852とを有している。溝部851は、半円状の縦断面形状を有しており、溝部841と同一方向に直線状に延びている。
【0054】
溝部841と溝部851とは、第1挟持部材84と第2挟持部材85とが閉状態において、A方向に向かい合わせで配置され、直線状に延びるとともに、球形状のケーブル保持部83を貫通する貫通穴を形成している。
【0055】
図6に示すように、凸部842および凸部852は、共に、三角形状の縦断面形状を有している。また、凸部842および凸部852は、第1挟持部材84と第2挟持部材85とが閉じられた閉状態において、ケーブル72(図1参照)側に突出し、ケーブル72に当接するように構成されている。その結果、凸部842および凸部852は、ケーブル72を挟み込むことによって、ケーブル72を保持するように構成されている。
【0056】
凸部842と凸部852とは、図2に示す閉状態(第1挟持部材84と第2挟持部材85とが閉じられた状態(つまり、ケーブル保持部83が球形状をなす状態))で、図6に示すように、第1挟持部材84と第2挟持部材85とが並ぶ方向(A方向)において、互いに対向して配置されるように構成されている。すなわち、凸部842と凸部852とは、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟まれた部分のケーブル72が延びる方向において、互いに対応する位置に配置されている。また、複数の凸部842は、互いに略等間隔離間して配置されている。同様に、複数の凸部852は、互いに略等間隔離間して配置されている。
【0057】
なお、第1挟持部材84(第2挟持部材85)は、凸部842(凸部852)を含む全体が耐食性を有し、弾性変形しない(しにくい)材料により一体的に形成されている。たとえば、第1挟持部材84(第2挟持部材85)は、ステンレス材料や、樹脂材料により形成されている。
【0058】
(水中電動ポンプの動作について)
次に、図1を参照して、水中電動ポンプ100のモータ1の動作例について簡単に説明する。なお、水中電動ポンプ100のモータ1の動作は、以下に説明する内容に限られるものではない。
【0059】
水中電動ポンプ100は、フロートスイッチ7aの上方に設けられたフロートスイッチ7bが排水領域の水位の上昇を検知した場合に、モータ1の駆動を開始させるように構成されている。具体的には、フロートスイッチ7bが図1の実線で示す下向きの姿勢の状態から、二点鎖線で示す上向きの姿勢の状態になった場合に、モータ1の駆動を開始させるように構成されている。具体的に一例をあげて説明すると、前述のように検出部をマイクロスイッチで構成した場合、水位の上昇に伴いフロートスイッチ7bが上向きの姿勢となる姿勢変化に伴い、フロート71内に封入された球がフロート71内を移動してマイクロスイッチをONさせることで、モータ1の駆動を開始(水中電動ポンプ100の運転を開始)させるように構成されている。
【0060】
また、水中電動ポンプ100は、フロートスイッチ7aが排水領域の水位の下降を検知した場合に、モータ1の駆動を停止させるように構成されている。具体的には、フロートスイッチ7aが図1の二点鎖線で示す上向きの姿勢の状態から実線で示す下向きの姿勢の状態になった場合に、モータ1の駆動を停止させるように構成されている。具体的に一例をあげて説明すると、前述のように検出部をマイクロスイッチで構成した場合、水位の下降に伴いフロートスイッチ7aが下向きの姿勢となる姿勢変化に伴い、フロート71内に封入された球がマイクロスイッチをONさせた状態から離隔してマイクロスイッチがOFFとなることで、モータ1の駆動を停止(水中電動ポンプ100の運転を停止)させるように構成されている。
【0061】
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0062】
第1実施形態では、上記のように、水位に応じて移動するフロート71と、フロート71に接続されるケーブル72とを含むフロートスイッチ7a(7b)と、ケーブル72を保持するとともに、所定高さ位置に回動可能に取り付けられるケーブル保持部83とを設ける。これにより、フロート71の移動に伴い、フロート71に接続されるケーブル72が移動された場合に、ケーブル72とともにケーブル保持部83を回動させることができるので、従来のように、ケーブル保持部83がケーブル72を固定的に保持する構成と比較して、ケーブル保持部83がケーブル72を保持する位置において、ケーブル72の折れ曲がりを抑制する(ケーブル72の折れ曲がり角度を小さくする)ことができる。その結果、フロート71が水位に応じて上下方向に繰り返し移動されたとしても、ケーブル72のケーブル保持部83により保持される部分に疲労が蓄積しにくくすることができるので、ケーブル保持部83によるケーブル72の破損を抑制することができる。これにより、ケーブル72の断線により水中電動ポンプ100が運転しなくなることを防ぐとともに、ケーブル72の破損時におけるケーブル72の交換などの水中電動ポンプ100のメンテナンス負担を軽減することができる。
【0063】
また、第1実施形態では、上記のように、ケーブル保持部83を回動可能に支持する支持軸82を設ける。これにより、支持軸82により、簡易な構成でケーブル保持部83を回動させることができる。
【0064】
また、第1実施形態では、上記のように、ケーブル保持部83は、支持軸82が挿通される支持軸挿通穴83aを含む。これにより、支持軸82を支持軸挿通穴83aに挿通することにより、容易に支持軸82周りにケーブル保持部83を回動させることができる。
【0065】
また、第1実施形態では、上記のように、ケーブル保持部83に、支持軸挿通穴83aからずれた位置でケーブル72を挟持する第1挟持部84aと第2挟持部85aとを設ける。これにより、支持軸挿通穴83a(支持軸82)からずれた位置で、第1挟持部84aと第2挟持部85aとによりケーブル72が挟持されるので、ケーブル保持部83が回動する際に、ケーブル72が支持軸82に干渉しないようにすることができる。その結果、ケーブル保持部83が回動する際に、ケーブル72が支持軸82により破損するのを防止することができる。
【0066】
また、第1実施形態では、上記のように、第1挟持部84aと第2挟持部85aとによりケーブル72を挟み込むことよって、ケーブル72を保持するように構成し、平面視において、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟み込まれた部分のケーブル72と、支持軸挿通穴83aとを、互いに交差するように配置する。これにより、フロート71が上昇した際に、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟持される部分のケーブル72のフロート71側を上昇させるとともに、他方(ケーブル保持部83を中心にフロート71側とは逆側のケーブル72)を下降させることができる。また、フロート71が下降した際に、ケーブル72のフロート71側を下降させるとともに、他方(ケーブル保持部83を中心にフロート71側とは逆側のケーブル72)を上昇させることができる。このため、フロート71の上下方向への動きに追随させて、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟持される部分のケーブル72を、効果的に傾斜させることができるので、ケーブル72の折れ曲がりを抑制することができる。その結果、第1挟持部84aと第2挟持部85aとによるケーブル72の破損を効果的に抑制することができる。
【0067】
また、第1実施形態では、上記のように、第1挟持部84aおよび第2挟持部85aに、それぞれ、ケーブル72側に突出し、ケーブル72に当接する凸部842および凸部852を設ける。これにより、凸部によりケーブル72を局所的に押圧することができるので、ケーブル保持部83に対して、保持されたケーブル72を動きにくくすることができる。その結果、ケーブル72の位置がずれるのをより抑制することができる。
【0068】
また、第1実施形態では、上記のように、第1挟持部84aの凸部842および第2挟持部85aの凸部852によりケーブル72を挟み込むことによって、ケーブル72を保持するように構成する。これにより、第1挟持部84aの凸部842と第2挟持部85aの凸部852との挟み込みにより、ケーブル72を保持することができるので、ケーブル72の位置がずれるのをより効果的に抑制することができる。
【0069】
また、第1実施形態では、上記のように、ケーブル保持部83に、第1挟持部84aと第2挟持部85aとを開閉可能な状態で接続する接続部86を設ける。これにより、接続部86を介してケーブル保持部83を開閉させることができるので、ケーブル保持部83により容易にケーブル72を保持することができる。また、第1挟持部84aおよび第2挟持部85aからフロート71までのケーブル72の長さを容易に調整することができる。
【0070】
また、第1実施形態では、上記のように、挟持部を、ケーブル保持部83の回動中心軸線αから離間して配置する。これにより、第1挟持部84aと第2挟持部85aとがケーブル保持部83の回動中心軸線αから離間しているので、ケーブル保持部83に対して、フロートスイッチ7a(7b)のケーブル72の回動に伴う回転モーメントを加えやすくすることができる。
【0071】
また、第1実施形態では、上記のように、ケーブル保持部83を、球形状に形成し、支持軸挿通穴83aを球形状の中心を通るように配置する。これにより、ケーブル保持部83が支持軸82を中心として回動する際に、ケーブル保持部83が、ケーブル保持部83の周囲にある他の構成要素に干渉しにくくすることができる。
【0072】
[第2実施形態]
次に、図1および図7を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1挟持部材84(第2挟持部材85)は、凸部842(凸部852)を含む全体を同一材料により形成した上記第1および第2実施形態とは異なり、第1挟持部材84(第2挟持部材85)の凸部842a(凸部852a)をその他の部分とは異なる材料により形成する例について説明する。
【0073】
図7に示すように、第2実施形態の第1挟持部材84の第1挟持部84aは、溝部841に設けられる複数の凸部842aを有している。また、第2実施形態の第2挟持部材85の第2挟持部85aは、溝部851に設けられる複数の凸部852aを有している。凸部842aおよび凸部852aは、共に弾性体(弾性材料)により形成されている。たとえば、凸部842a(凸部852a)は、ゴム材料により形成されている。凸部842aおよび凸部852aは、弾性変形しながらケーブル72(図1参照)を挟み込むことによりケーブル72を保持するように構成されている。
【0074】
第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0075】
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
【0076】
第2実施形態では、上記のように、凸部842aおよび凸部852aを、弾性体により形成する。これにより、ケーブル72が屈曲した際の、凸部842aおよび凸部852aからケーブル72への食い込みを抑制することができる。さらに、凸部842aおよび凸部852aが潰れる事によりケーブル72の受圧面積が増加することで、ケーブル72に加わる圧力を一層抑制し、かつケーブル72に加わる摩擦も増加させることができるので、ケーブル72の位置ずれを抑制しながら、ケーブル保持部83の凸部842aおよび凸部852aによるケーブル72の破損をより効果的に抑制することができる。
【0077】
第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態と同様である。
【0078】
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
【0079】
たとえば、上記第1および第2実施形態では、水中電動ポンプがフロートスイッチを2つ備える例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、水中電動ポンプがフロートスイッチを1つ、または、3つ以上備えていてもよい。
【0080】
また、上記第1および第2実施形態では、第1挟持部材および第2挟持部材を、支持軸挿通穴と接続部との間に配置した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、図8に示す第1および第2実施形態の第1変形例のように、第1挟持部材840bおよび第2挟持部材850bと接続部86との間に支持軸挿通穴83aを配置してもよい。
【0081】
また、上記第1および第2実施形態では、ケーブル保持部を球形状に形成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、図9に示す第1および第2実施形態の第2変形例のように、ケーブル72を保持(挟持)する円筒形状部分と、支持軸82が挿通される直方体形状部分とを組み合わせた形状により、ケーブル保持部830を形成してもよい。
【0082】
また、上記第1および第2実施形態では、支持部材に対して支持軸をナットにより固定した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、図10に示す第1および第2実施形態の第3変形例のように、ナットを用いることなく、支持軸820の半径方向に膨らむ一対の膨らみ部820aを支持軸820に2組設け、2組の一対の膨らみ部820aにより、それぞれ、一対の第3部分81cを挟み込むことによって、支持部材81に対して支持軸820を固定してもよい。
【0083】
また、上記第1および第2実施形態では、第1挟持部材の凸部と、第2挟持部材の凸部とが、第1挟持部と第2挟持部とに挟まれた部分のケーブルが延びる方向において、互いに対応する位置に配置されるように構成した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、図11に示す第1実施形態の第4変形例のように、第1挟持部材84側の凸部842と、第2挟持部材85側の凸部852bとが、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟まれた部分のケーブル72(図1参照)が延びる方向において、ケーブル72に対して互い違いに配置されるように構成してもよい。また、図12に示す第2実施形態の第5変形例のように、第1挟持部材84側の凸部842aと、第2挟持部材85側の凸部852cとが、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟まれた部分のケーブル72が延びる方向において、ケーブル72に対して互い違いに配置されるように構成してもよい。
【0084】
これにより、第1挟持部84aと第2挟持部85aとに挟み込まれた部分のケーブル72が延びる方向に直交する方向において、第1挟持部84aの凸部842(842a)と、第2挟持部85aの凸部852b(852c)とが、対向して配置されている場合と比較して、ケーブル72に過大な圧力が加わるのを抑制することができるので、ケーブル72の位置ずれを抑制しながら、ケーブル保持部83の凸部842(842a)および凸部852b(852c)によるケーブル72の破損(損傷)を効果的に抑制することができる。
【0085】
また、上記第1および第2実施形態では、第1挟持部材に凸部を5つ設け、第2挟持部材に凸部を4つ設けた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、第1挟持部材および第2挟持部材に設ける凸部の数はいくつでもよい。また、第1挟持部材および第2挟持部材の一方のみに凸部が設けられていてもよい。
【0086】
また、上記第1および第2実施形態では、フロートスイッチを水中電動ポンプ本体に設置した例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、フロートスイッチを、排水領域の側壁や、水中電動ポンプの吐出口に接続される排水管などに設置してもよい。
【0087】
また、上記第1および第2実施形態では、フロートスイッチのケーブルを、水中電動ポンプ本体に直接接続する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、フロートスイッチのケーブルを、水中電動ポンプ本体の外部に配置された制御盤に接続して、制御盤と水中電動ポンプ本体とを他のケーブルにより接続してもよい。
【0088】
また、上記第1および第2実施形態では、モータを駆動開始および駆動停止させるために、フロートスイッチを用いた例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、水中電動ポンプ本体が配置された排水領域の水位が上昇(下降)したことを単にユーザに知らせるためなどに、フロートスイッチを用いてもよい。
【0089】
また、上記第1および第2実施形態では、ケーブル保持部が、フロートスイッチのケーブルを挟み込むこと(挟持)により保持する例を示したが、本発明はこれに限らない。本発明では、たとえば、ケーブル保持部が貫通孔を有しており、フロートスイッチのケーブルを貫通孔に圧入により挿通することによって、ケーブル保持部がケーブルを保持するように構成してもよい。
【0090】
また、上記第1および第2実施形態では、球形状のケーブル保持部の中心を通るように、支持軸挿通穴を配置した例を示したが、球形状のケーブル保持部の中心からずれた位置を通るように、支持軸挿通穴を配置してもよい。
【符号の説明】
【0091】
7a、7b フロートスイッチ
9 水中電動ポンプ本体
71 フロート
72 ケーブル
82、820 支持軸
83、830 ケーブル保持部
83a 支持軸挿通穴
84a、840b 第1挟持部
85a、850b 第2挟持部
86 接続部
100 水中電動ポンプ
842、842a、852、852a、852b、852c 凸部
α 回動中心軸線
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12