特許第6871071号(P6871071)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871071
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】コネクタカバーの電線保持構造
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/58 20060101AFI20210426BHJP
【FI】
   H01R13/58
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-112487(P2017-112487)
(22)【出願日】2017年6月7日
(65)【公開番号】特開2018-206664(P2018-206664A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2020年5月19日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006895
【氏名又は名称】矢崎総業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100075959
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 保
(72)【発明者】
【氏名】沓名 陽二
(72)【発明者】
【氏名】工藤 康之
【審査官】 山下 寿信
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−327075(JP,A)
【文献】 特開2014−086349(JP,A)
【文献】 特開2011−014423(JP,A)
【文献】 特開2015−122249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線の端末部に取り付けられた端子よりも後方位置に前記電線の最外層の絶縁被覆が一部区間除去された被覆除去部が形成された端子付き電線と、
前記被覆除去部の前記絶縁被覆から露出された露出面を周方向に沿って保持する電線保持部を有し、前記端子が収容されるコネクタハウジングの前記電線の引き出し側の端部に装着された状態で、前記コネクタハウジングから引き出された前記電線を前記電線保持部によって保持するコネクタカバーと、
を有することを特徴とするコネクタカバーの電線保持構造。
【請求項2】
前記電線保持部は、
前記被覆除去部の前側の前記絶縁被覆の除去端面に当接された当接面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタカバーの電線保持構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタハウジングから引き出された電線をコネクタカバーに設けられた電線保持部によって保持するコネクタカバーの電線保持構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コネクタハウジングから引き出された端子付き電線の電線を保護するとともに電線の方向を規制する場合、コネクタハウジングの電線引き出し側の端部にコネクタカバー(例えば、特許文献1参照)が装着される。
【0003】
コネクタカバーは、コネクタハウジングから引き出された電線の方向を規制するだけでなく、電線を保持する電線保持部を設けるものがある。
電線保持部は、コネクタハウジングから引き出された電線のコネクタカバー内での振動を抑える機能をなしている。
電線保持部が電線の振動を抑えることによって、コネクタハウジング内の端子が電線の振動の影響を受けて振動され、端子と相手端子との接触部で摺動摩耗が発生し、メッキがはがれ、結果的に電気的接続信頼性が低下されるのを防ぐことができるようになっている。
【0004】
例えば、特許文献2には、コネクタハウジングから引き出された電線を把持する把持部(電線保持部)が設けられた電線保護カバー(コネクタカバー)が記載されている。
【0005】
また、特許文献3には、コネクタハウジングから引き出された電線を保持する電線保持部を備えたコネクタカバーが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2013−110025号公報
【特許文献2】特開2006−196349号公報
【特許文献3】特開2013−25936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、電線保持部は、電線の外周面の外側に配置される壁を形成する必要があるため、電線の外側に壁の厚さ分のスペースを確保する必要があり、小型化することが難しく、コネクタカバーの小型化を難しくする要因の一つになっていた。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、コネクタハウジングから引き出された電線を保持するためにコネクタカバーに設けられた電線保持部を小型化し、ひいてはコネクタカバーを小型化することができるコネクタカバーの電線保持構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るコネクタカバーの電線保持構造は、電線の端末部に取り付けられた端子よりも後方位置に前記電線の最外層の絶縁被覆が一部区間除去された被覆除去部が形成された端子付き電線と、前記被覆除去部の前記絶縁被覆から露出された露出面を周方向に沿って保持する電線保持部を有し、前記端子が収容されるコネクタハウジングの前記電線の引き出し側の端部に装着された状態で、前記コネクタハウジングから引き出された前記電線を前記電線保持部によって保持するコネクタカバーと、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に係るコネクタカバーの電線保持構造は、上記の発明において、前記電線保持部は、前記被覆除去部の前側の前記絶縁被覆の除去端面に当接された当接面が形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に係るコネクタカバーの電線保持構造は、前記コネクタカバーの前記電線保持部が、前記電線の最外層の前記絶縁被覆が除去された前記被覆除去部の露出面を周方向に沿って保持している。すなわち、前記電線保持部が、前記絶縁被覆が除去されることによって前記電線の外径が小さくされた前記被覆除去部を保持するようになっている。このため、前記絶縁被覆の外周面を基準とした前記電線保持部の径外方向へ拡がる壁部分の面積を小さく抑えることができ、結果的に、コネクタハウジングから引き出された電線を保持するためにコネクタカバーに設けられた電線保持部を小型化し、ひいてはコネクタカバーを小型化することができる。
【0012】
本発明の請求項2に係るコネクタカバーの電線保持構造は、前記電線保持部に前記被覆除去部の前側の前記絶縁被覆の除去端面に当接された当接面が形成されているので、前記電線が前記コネクタハウジングから引き出される方向に引っ張られる場合であっても、前記被覆除去部の前記除去端面が前記当接面に当接されているので、前記端子付き電線が引っ張り方向に移動されることが阻止される。しかも、前記電線を引っ張る力を前記除去端面によって受け止め前記端子に前記電線を引っ張る力が作用されないようになっているので、前記端子が前記コネクタハウジングから離脱されることを防ぎ、かつ、前記端子と前記電線との接続状態を維持できるため、前記電線の芯線の破断、あるいは、前記端子から前記電線が抜けることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の実施例に係るコネクタカバーの電線保持構造を含むコネクタカバーがコネクタに装着されたカバー装着コネクタの斜視図である。
図2図2は、カバー装着コネクタの正面図である。
図3図3は、図2に示したカバー装着コネクタのA―A線断面図である。
図4図4は、図3に示したカバー装着コネクタのB−B線断面図である。
図5図5は、コネクタカバーをコネクタハウジングへの装着側から視た図である。
図6図6は、図5に示したコネクタカバーのC−C線断面図である。
図7図7は、(a)が被覆除去部を形成する前の端子付き電線の側面図であり、(b)は被覆除去部を形成した端子付き電線の側面図である。
図8図8は、変形例のコネクタカバーをコネクタハウジングへの装着側から視た図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明に係るコネクタカバーの電線保持構造の好適な実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施例に係るコネクタカバーの電線保持構造1を含むコネクタカバー30がコネクタ10に装着されたカバー装着コネクタ100の斜視図である。図2は、カバー装着コネクタ100の正面図である。図3は、図2に示したカバー装着コネクタ100のA―A線断面図である。図4は、図3に示したカバー装着コネクタ100のB−B線断面図である。図5は、コネクタカバー30をコネクタハウジング20への装着側から視た図である。図6は、図5に示したコネクタカバー30のC−C線断面図である。図7は、(a)が被覆除去部99を形成する前の端子付き電線90の側面図であり、(b)は被覆除去部99を形成した端子付き電線90の側面図である。
本発明の実施例に係るコネクタカバーの電線保持構造1は、コネクタハウジング20から引き出された端子付き電線90の電線91を保護するとともに電線91の方向を規制するため、コネクタハウジング20の電線引き出し側の端部に装着されるコネクタカバー30によってコネクタハウジング20から引き出された電線91を保持する構造である。
【0016】
このコネクタカバーの電線保持構造1は、電線91の最外層の絶縁被覆92が一部区間除去された被覆除去部99が形成された端子付き電線90と、被覆除去部99の絶縁被覆92から露出された露出面93aを周方向に沿って保持する電線保持部70を有し、端子95が収容されるコネクタハウジング20の電線91の引き出し側の端部に装着された状態で、コネクタハウジング20から引き出された電線91を電線保持部70によって保持するコネクタカバー30と、を有する。
【0017】
まず、コネクタカバーの電線保持構造1を含むコネクタカバーがコネクタに装着されたカバー装着コネクタ100について説明する。
カバー装着コネクタ100は、コネクタ10と、コネクタ10に装着されるコネクタカバー30と、を有する。
【0018】
コネクタ10は、コネクタハウジング20と、コネクタハウジング20内に収容された端子95とを有する。
コネクタハウジング20は、絶縁性の樹脂材からなるブロック状をなし、図3に示すように、内部に端子95の挿入口側となる一端側から、不図示の相手端子が挿入される開口が設けられる側となる他端側まで貫通された空間に端子収容室21が設けられている。
【0019】
端子収容室21は、端子95を端子収容室21内のセット完了位置で係止する弾性係止片21aが設けられている。
【0020】
端子95は、相手端子との接続部分となる相手端子接続部96と、電線91の端末部に圧着される部分となる電線圧着部97と、相手端子接続部96と電線圧着部97との間を連結する連結部98と、を有する。
【0021】
相手端子接続部96は、内部に設けられた弾性接触片96aを囲い、かつ、先端に相手端子が挿入される開口が形成された箱型形状になっている。
【0022】
電線圧着部97は、芯線93に圧着される芯線圧着部97aと、芯線93の外周を覆う絶縁被覆92に圧着される被覆圧着部97bと、を有する。
【0023】
なお、電線91は、導電材からなる芯線93と、芯線93の外周を覆う絶縁材である絶縁被覆92と、を有し、先端部の絶縁被覆92が除去されることによって露出された芯線93に芯線圧着部97aが圧着されるようになっている。
【0024】
このような電線91の端末部に端子95が圧着された端子付き電線90は、図7に示すように、電線91の端末部に取り付けられた端子95よりも後方位置に電線91の最外層の絶縁被覆92が一部区間除去された被覆除去部99が形成されている。
なお、この実施例では、被覆除去部99は、最外層の絶縁被覆92が除去されることによって芯線93が露出された部分になっている。
【0025】
コネクタカバー30は、絶縁性の樹脂材からなり、コネクタハウジング20に固定される部分となるハウジング固定部40と、コネクタハウジング20から引き出された電線91を囲う壁であり、壁の内面によって電線91の方向を規制する電線方向規制部50と、を有する。
【0026】
ハウジング固定部40は、コネクタカバー30がコネクタハウジング20に装着完了された状態で、コネクタハウジング20の両側面側に迫り出した状態で配置される一対の固定壁41、41を有する。
【0027】
このハウジング固定部40は、一対の固定壁41、41によってコネクタハウジング20を両側面側から挟み込むようになっている。コネクタカバー30とコネクタハウジング20とは、不図示の係合手段により係合されることにより固定されている。
【0028】
電線方向規制部50は、電線方向規制部50の全体的な外郭を構成する電線誘導壁部60と、電線誘導壁部60内に設けられ、コネクタハウジング20から引き出された電線91を保持する電線保持部70と、を有する。
【0029】
電線誘導壁部60は、コネクタハウジング20から引き出された電線91を壁内面によって所定の方向に屈曲させながら誘導する壁である。
【0030】
この電線誘導壁部60は、コネクタハウジング20の電線引き出し側の端面に当接され、コネクタハウジング20から引き出された電線91を側方側から囲う一対の側壁61、61と、一対の側壁61、61の間を上部側から背面側まで曲面形状の壁で連続し、電線を誘導するための曲面形状の壁内面を形成した曲がり壁62と、を有する。
【0031】
曲がり壁62は、コネクタハウジング20から引き出された電線を、図3中、下方に向けて屈曲させるように誘導する壁である。
【0032】
電線保持部70は、被覆除去部99の絶縁被覆92から露出された露出面93aを周方向に沿って保持するものである。
この電線保持部70は、図4に示すように、コネクタハウジング20から引き出された電線91の露出面93aを周方向に沿って保持する壁の本体部分となる保持本体壁71と、保持本体壁71が被覆除去部99の断面形状に対応した断面円弧状にくり貫かれた部分であり、被覆除去部99が嵌め込まれる被覆除去部嵌め込み部72と、を有する。
【0033】
保持本体壁71は、曲がり壁62の上部内面からその周辺の一対の側壁61、61の内面に沿って電線誘導壁部60内に立設された壁である。
【0034】
被覆除去部嵌め込み部72は、図4および図5に示すように、下部に被覆除去部99を内部に誘導するための被覆除去部誘導開口72aが形成されている。
【0035】
被覆除去部誘導開口72aは、開口幅が入口側を大きく、内部に向けて縮小されるようにテーパ面72bが形成されている。
【0036】
このような電線保持部70は、絶縁被覆92の外周面を保持するのでなく、被覆除去部99を保持するようになっている。
すなわち、電線保持部70は、絶縁被覆92が除去されることによって電線91の外径が小さくされた部分を保持するようになっているので、絶縁被覆92の外周面を基準とした保持本体壁71の径外方向へ拡がる壁部分の面積を小さく抑えることができるようになっている。
【0037】
また、電線保持部70は、被覆除去部99の前側の絶縁被覆92の除去端面99aに当接される位置に配置される当接面73が形成されている。
より具体的には、電線保持部70は、図3に示すように、保持本体壁71のコネクタハウジング20側の面が被覆除去部99の前側の絶縁被覆92の除去端面99aに当接されるように設けられている。
【0038】
このため、電線91がコネクタハウジング20から引き出される方向(図3中矢印T方向)に引っ張られる場合であっても、被覆除去部99の除去端面99aが当接面73に当接されているので、端子付き電線90が引っ張り方向に移動されることが阻止されるようになっている。
すなわち、コネクタカバーの電線保持構造1は、コネクタハウジング20の端子収容室21内に設けられた弾性係止片21aと同様に、端子95が端子収容室21外に離脱されることを防ぐ係止手段としての機能をなしている。
【0039】
また、コネクタカバーの電線保持構造1は、電線91を引っ張る力を被覆除去部99の除去端面99aによって受け止めるようになっているので、端子95に電線91を引っ張る力が作用されない。
このため、電線91を引っ張る力が作用されても、電線圧着部97による芯線93および絶縁被覆92への圧着状態を維持できるため、芯線93が破断されること、あるいは、電線圧着部97から電線91が抜けてしまうことを防ぐことができるようになっている。
【0040】
本発明の実施例に係るコネクタカバーの電線保持構造1は、コネクタカバー30の電線保持部70が、電線91の最外層の絶縁被覆92が除去された被覆除去部99の露出面93aを周方向に沿って保持している。すなわち、電線保持部70が、絶縁被覆92が除去されることによって電線91の外径が小さくされた被覆除去部99を保持するようになっている。このため、絶縁被覆92の外周面を基準とした電線保持部70の径外方向へ拡がる壁部分の面積を小さく抑えることができ、結果的に、コネクタハウジング20から引き出された電線91を保持するためにコネクタカバー30に設けられた電線保持部70を小型化し、ひいてはコネクタカバー30を小型化することができる。
【0041】
また、本発明の実施例に係るコネクタカバーの電線保持構造1は、電線保持部70に被覆除去部99の前側の絶縁被覆92の除去端面99aに当接された当接面73が形成されているので、電線91がコネクタハウジング20から引き出される方向に引っ張られる場合であっても、被覆除去部99の除去端面99aが当接面73に当接されているので、端子付き電線90が引っ張り方向に移動されることが阻止される。しかも、電線91を引っ張る力を除去端面99aによって受け止め端子95に電線を引っ張る力が作用されないようになっているので、端子95がコネクタハウジング20から離脱されることを防ぎ、かつ、端子95と電線91との接続状態を維持できるため、電線91の芯線93の破断、あるいは、端子95から電線91が抜けることを防ぐことができる。
(変形例)
【0042】
次に、図8を用いて、コネクタカバー80の変形例について説明する。
図8は、変形例のコネクタカバー80をコネクタハウジングへの装着側から視た図である。
この変形例のコネクタカバー80は、電線保持部70を複数有する点で、実施例のコネクタカバー30と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付しその説明を省略している。
【0043】
この変形例のコネクタカバー80は、不図示のコネクタハウジングから引き出される3本の電線91に対応して3つの電線保持部70が並んで設けられている。
【0044】
この変形例のコネクタカバー80は、3つの電線保持部70を有するが、個々の電線保持部70が電線91の被覆除去部99を保持するようになっているので、隣り合う電線保持部70の間隔を小さくすることができ、実施例と同様に、コネクタハウジング20から引き出された電線91を保持するためにコネクタカバー80に設けられた電線保持部70を小型化し、ひいてはコネクタカバー30を小型化することができる。
【0045】
なお、本発明の実施例に係るコネクタカバーの電線保持構造1は、電線保持部70が被覆除去部99の前側の絶縁被覆92の除去端面99aに当接されるものを例示したが、これに限らず、電線保持部70は、被覆除去部99の絶縁被覆92から露出された露出面93aを周方向に沿って保持するようになっていればよい。
【0046】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 コネクタカバーの電線保持構造
10 コネクタ
20 コネクタハウジング
21 端子収容室
21a 弾性係止片
30、80 コネクタカバー
40 ハウジング固定部
41 固定壁
50 電線方向規制部
60 電線誘導壁部
61 側壁
62 曲がり壁
70 電線保持部
71 保持本体壁
72 被覆除去部嵌め込み部
72a 被覆除去部誘導開口
72b テーパ面
73 当接面
90 端子付き電線
91 電線
92 絶縁被覆
93 芯線
93a 露出面
95 端子
96 相手端子接続部
96a 弾性接触片
97 電線圧着部
97a 芯線圧着部
97b 被覆圧着部
98 連結部
99 被覆除去部
99a 除去端面
100 カバー装着コネクタ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8