特許第6871100号(P6871100)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テルモ株式会社の特許一覧

<>
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000002
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000003
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000004
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000005
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000006
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000007
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000008
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000009
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000010
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000011
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000012
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000013
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000014
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000015
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000016
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000017
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000018
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000019
  • 特許6871100-医療用コネクタ着脱補助具 図000020
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871100
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】医療用コネクタ着脱補助具
(51)【国際特許分類】
   A61M 1/28 20060101AFI20210426BHJP
   A61M 39/10 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   A61M1/28 120
   A61M39/10 110
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-146446(P2017-146446)
(22)【出願日】2017年7月28日
(65)【公開番号】特開2019-24873(P2019-24873A)
(43)【公開日】2019年2月21日
【審査請求日】2020年5月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100149261
【弁理士】
【氏名又は名称】大内 秀治
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(74)【代理人】
【識別番号】100169225
【弁理士】
【氏名又は名称】山野 明
(72)【発明者】
【氏名】栗本 亮太
(72)【発明者】
【氏名】梅垣 彦希
(72)【発明者】
【氏名】有泉 剛
【審査官】 寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−075215(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 1/28
A61M 39/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1医療用チューブの端部に設けられた第1コネクタと、第2医療用チューブの端部に設けられ前記第1コネクタと螺合可能な第2コネクタとの着脱操作を補助するために用いられる医療用コネクタ着脱補助具であって、
ベース部と、
前記ベース部上に配置され、前記第1コネクタを水平に保持可能な第1装着溝が設けられた回転部材を有し、水平軸を中心に前記第1コネクタを回転させることが可能な第1ホルダと、
前記ベース部上に配置され、前記第2コネクタを水平に保持可能な第2装着溝と、前記第1コネクタに着脱可能な保護キャップを保持可能なキャップ保持部とを有する第2ホルダと、を備え、
前記第2ホルダは、前記キャップ保持部を前記第1装着溝の側方開口に対向させる第1位置と、前記第2装着溝の側方開口を前記第1装着溝の側方開口に対向させる第2位置とに切り換え可能であり、
前記第1ホルダと前記第2ホルダとは、水平方向に相対的に近接及び離間可能であ
前記第2ホルダは、鉛直軸を中心に回転可能であり、
前記第2ホルダの周方向の異なる位置に、前記第2装着溝の前記側方開口と、前記キャップ保持部とが設けられている、
ことを特徴とする医療用コネクタ着脱補助具。
【請求項2】
請求項記載の医療用コネクタ着脱補助具において、
前記キャップ保持部は、前記第2装着溝の前記側方開口に対して90°異なる方向に設けられている、
ことを特徴とする医療用コネクタ着脱補助具。
【請求項3】
請求項1又は2記載の医療用コネクタ着脱補助具において、
前記第2ホルダは、前記第1ホルダに対して近接及び離間する方向に、前記ベース部に対してスライド可能に設けられている、
ことを特徴とする医療用コネクタ着脱補助具。
【請求項4】
請求項1〜のいずれか1項に記載の医療用コネクタ着脱補助具において、
前記回転部材には、突出したレバーが設けられている、
ことを特徴とする医療用コネクタ着脱補助具。
【請求項5】
請求項1〜のいずれか1項に記載の医療用コネクタ着脱補助具において、
前記第1コネクタと前記第2コネクタの接続完了時に、前記第1装着溝は上方を向く、
ことを特徴とする医療用コネクタ着脱補助具。
【請求項6】
請求項1〜のいずれか1項に記載の医療用コネクタ着脱補助具において、
前記ベース部の底部には、吸盤が設けられている、
ことを特徴とする医療用コネクタ着脱補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用コネクタ着脱補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
腹膜透析法は、腹腔内に透析液を注入し、腹膜を利用して血液を浄化する方法である。腹膜内に透析液を一定時間入れておくと、腹膜を介して血液中の老廃物や塩分、余分な水分等が腹腔内の透析液側に移動する。老廃物や水分等が透析液に十分に移行した時点で体外に取り出すことで、血液を浄化することができる。
【0003】
腹膜透析法の1つに、1日に数回、透析液を交換する連続携行式腹膜透析法(CAPD)がある。連続携行式腹膜透析法では、外科手術により患者に植え込んだ腹膜カテーテルに接続されたトランスファチューブの先端に設けられた第1コネクタから保護キャップを取り外し、当該第1コネクタと、透析セット(Y字状の注液チューブの3つの端部に透析液バッグ、排液用バッグ及び第2コネクタがそれぞれ接続されてなるもの)の第2コネクタとを接続し、チューブを介して透析液を腹腔内に注入する。注入後、第1コネクタに新しい保護キャップを無菌的に装着する。
【0004】
そして、透析液を腹腔内に一定時間滞留させた後、第1コネクタからキャップを取り外して、第1コネクタと、新しい透析セットの第2コネクタとを接続し、腹腔内の溶液を空の排液用バッグへと排出する。次に、流路を切り替え、新しい透析液の入った透析液バッグから新しい透析液を腹腔内に注入する。その後は、上記と同様の作業を繰り返す。この種の医療用コネクタは、例えば、下記特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−31187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した医療用コネクタの着脱操作は、患者自身(あるいは補助者)により行われることが多い。この場合、医療用コネクタの着脱操作は、細菌等の付着が起きないように、所定の手順及び方法で行われることが求められる。例えば、落下菌の侵入を防ぐために、保護キャップの着脱やコネクタ同士の着脱の際には、コネクタを上方に向けないことが求められる。しかしながら、医療用コネクタの着脱操作は煩雑であり、特に高齢患者にとっては安全に着脱操作を行うことが難しいという問題がある。
【0007】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、安全かつ簡単にコネクタの着脱操作を行うことを可能にする医療用コネクタ着脱補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、第1医療用チューブの端部に設けられた第1コネクタと、第2医療用チューブの端部に設けられ前記第1コネクタと螺合可能な第2コネクタとの着脱操作を補助するために用いられる医療用コネクタ着脱補助具であって、ベース部と、前記ベース部上に配置され、前記第1コネクタを水平に保持可能な第1装着溝が設けられた回転部材を有し、水平軸を中心に前記第1コネクタを回転させることが可能な第1ホルダと、前記ベース部上に配置され、前記第2コネクタを水平に保持可能な第2装着溝と、前記第1コネクタに着脱可能な保護キャップを保持可能なキャップ保持部とを有する第2ホルダと、を備え、前記第2ホルダは、前記キャップ保持部を前記第1装着溝の側方開口に対向させる第1位置と、前記第2装着溝の側方開口を前記第1装着溝の側方開口に対向させる第2位置とに切り換え可能であり、前記第1ホルダと前記第2ホルダとは、水平方向に相対的に近接及び離間可能である。
【0009】
本発明の医療用コネクタ着脱補助具によれば、ベース部上に配置された第1ホルダと第2ホルダを所定の順序で動かすことで、第1コネクタに対する保護キャップの着脱や、第1コネクタと第2コネクタとの着脱を、第1コネクタ及び第2コネクタを水平に保持した状態で簡単に行うことができる。従って、高齢患者であっても、医療用コネクタの着脱操作を安全かつ簡単に行うことができる。
【0010】
前記第2ホルダは、鉛直軸を中心に回転可能であり、前記第2ホルダの周方向の異なる位置に、前記第2装着溝の前記側方開口と、前記キャップ保持部とが設けられていてもよい。
【0011】
この構成により、第2ホルダを回転させるだけで、第2ホルダを第1位置と第2位置との間で簡単に切り換えることができる。
【0012】
前記キャップ保持部は、前記第2装着溝の前記側方開口に対して90°異なる方向に設けられていてもよい。
【0013】
この構成により、第2ホルダの向きを第1位置と第2位置との間で変更する際に、簡単に操作することができる。
【0014】
前記第2ホルダは、前記第1ホルダに対して近接及び離間する方向に、前記ベース部に対してスライド可能に設けられていてもよい。
【0015】
この構成により、第1ホルダに装着された第1コネクタを軸方向に移動させることなく、保護キャップの着脱や、第1コネクタと第2コネクタとの着脱を行うことができる。
【0016】
前記回転部材には、突出したレバーが設けられていてもよい。
【0017】
この構成により、ユーザは、レバーを把持して、回転部材に保持された第1コネクタを容易に回転させることができる。
【0018】
前記第1コネクタと前記第2コネクタの接続完了時に、前記第1装着溝は上方を向いてもよい。
【0019】
この構成により、接続状態の第1コネクタ及び第2コネクタを、医療用コネクタ着脱補助具から簡単に取り外すことができる。
【0020】
前記ベース部の底部には、吸盤が設けられていてもよい。
【0021】
この構成により、医療用コネクタ着脱補助具を用いてコネクタの着脱操作を行う際に、設置面に対して医療用コネクタ着脱補助具が動くことが防止されるため、着脱操作が一層簡単になる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の医療用コネクタ着脱補助具によれば、安全かつ簡単にコネクタの着脱操作を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態に係る医療用コネクタ着脱補助具の斜視図である。
図2】本発明の実施形態に係る医療用コネクタ着脱補助具の別の角度からの斜視図である。
図3】第1コネクタの斜視図である。
図4】第2コネクタの斜視図である。
図5】回転部材の斜視断面図である。
図6図1におけるVI−VI線に沿った断面図である。
図7図2におけるVII−VII線に沿った断面図である。
図8】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第1説明図である。
図9】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第2説明図である。
図10】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第3説明図である。
図11】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第4説明図である。
図12】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第5説明図である。
図13】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第6説明図である。
図14】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第7説明図である。
図15】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第8説明図である。
図16】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第9説明図である。
図17】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第10説明図である。
図18】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第11説明図である。
図19】医療用コネクタ着脱補助具の作用を説明する第12説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係る医療用コネクタ着脱補助具について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1及び図2に示す本実施形態に係る医療用コネクタ着脱補助具10は、第1医療用チューブ12(以下、「第1チューブ12」という)の端部に設けられた第1コネクタ14と、第2医療用チューブ16(以下、「第2チューブ16」という)の端部に設けられ第1コネクタ14と螺合可能な第2コネクタ18との着脱操作(接続操作及び離脱操作)を補助するために用いられる。
【0026】
第1チューブ12は、例えば、人工透析が必要な患者に留置された腹膜カテーテルに接続された可撓性を有するトランスファチューブである。第1チューブ12の先端部(トランスファチューブと接続された側と反対側の端部)には、中空状の第1コネクタ14が接続されている。第1チューブ12の内腔と第1コネクタ14の内腔とは互いに連通している。第1コネクタ14には、保護キャップ20が装着されている。
【0027】
図3に示すように、第1コネクタ14は、第1チューブ12が固定された第1ハブ22と、第1ハブ22よりも先端側に設けられた第1接続筒24と、第1ハブ22と第1接続筒24との間で径方向外方に突出した第1フランジ部26を一体に有する。第1ハブ22は、中央胴部22aと、軸方向に延在するとともに中央胴部22aの外周から互いに反対方向に突出した一対の突起部22bとを有する。第1フランジ部26は、第1ハブ22及び第1接続筒24よりも大径の円環状に構成されている。第1接続筒24の外周部には、雄ネジ14aが設けられている。
【0028】
保護キャップ20は、第1コネクタ14から離脱可能に構成されている。初期状態において、保護キャップ20は、第1コネクタ14に装着されている。保護キャップ20の外周部には、周方向に間隔を置いて複数のリブ20aが等間隔に設けられている。保護キャップ20の内周部には、第1コネクタ14の雄ネジ14aに螺合可能な雌ネジ20bが設けられている。
【0029】
図1において、第2チューブ16は、例えば、透析液の入った透析液バッグに接続された可撓性を有する注液チューブである。第2チューブ16の先端部(透析液バッグと接続された側とは反対側の端部)には、中空状の第2コネクタ18が接続されている。第2チューブ16の内腔と第2コネクタ18の内腔とは互いに連通している。第2コネクタ18には、キャップ28が装着されている。
【0030】
図4に示すように、第2コネクタ18は、第2チューブ16が固定された第2ハブ30と、第2ハブ30よりも先端側に設けられた第2接続筒32と、第2ハブ30と第2接続筒32との間で径方向外方に突出した第2フランジ部34を一体に有する。第2ハブ30は、中央胴部30aと、軸方向に延在するとともに中央胴部30aの外周から互いに反対方向に突出した一対の突起部30bとを有する。第2フランジ部34は、第2ハブ30及び第2接続筒32よりも大径の円環状に構成されている。第2接続筒32の内周部には、第1接続筒24(第1コネクタ14)に設けられた雄ネジ14aと螺合可能な雌ネジ18aが設けられている。
【0031】
キャップ28は、第2コネクタ18から離脱可能に構成されている。初期状態において、キャップ28は、第2コネクタ18の外周部に嵌合している。
【0032】
図1及び図2に示すように、医療用コネクタ着脱補助具10は、ベース部40と、ベース部40上に配置された第1ホルダ42と、第1ホルダ42から離間してベース部40上に配置された第2ホルダ44とを備える。ベース部40は、設置面(テーブル等)上に載置される部分であり、本実施形態では、水平方向に延在する扁平形状に構成されている。ベース部40の底面41には、複数の吸盤46が互いに間隔を置いて取り付けられている。ベース部40を設置面上に置くと、複数の吸盤46が設置面に吸着する。所定以上の力でベース部40を設置面から離す方向に引っ張ると、吸盤46が設置面から剥がれる。
【0033】
第1ホルダ42は、第1コネクタ14を水平に保持可能な第1装着溝48が設けられた回転部材50を有し、水平軸を中心に第1コネクタ14を回転させることが可能である。具体的に、第1ホルダ42は、ベース部40の第1端部40a(矢印A1方向側の端部)近傍から上方に突出した第1ホルダ基部52と、第1ホルダ基部52に回転可能に支持された回転部材50とを有する。第1ホルダ基部52は、上方に開口したC字状の回転ガイド部54を有する。回転ガイド部54の内周面には、周方向に円弧状に延在するガイド溝55が形成されている。
【0034】
回転部材50の外周部には、周方向に円弧状に延在するとともにガイド溝55に係合したガイド突起51が形成されている。これにより、回転部材50は、第1ホルダ基部52に対し、相対軸方向移動が阻止され且つ相対回転が可能な状態で支持されている。図2に示すように、回転部材50の外周部には、径方向外方に突出したレバー56が設けられている。
【0035】
図5に示すように、回転部材50に設けられた第1装着溝48は、回転部材50の軸方向に延在するとともに、回転部材50の外周面と、回転部材50の軸方向の両端面に開口している。第1装着溝48に第1コネクタ14が装着された状態で、第1コネクタ14の先端部(第1接続筒24)は、第1装着溝48から突出する。以下、第1装着溝48において、第1コネクタ14が装着された際に第1コネクタ14が突出する側の開口を「側方開口48s」という。
【0036】
図6に示すように、第1装着溝48の底部には、第1コネクタ14の一方の突起部22bが係合(挿入)可能な係合溝48aが設けられている。係合溝48aの断面形状は、突起部22bの断面形状に合わせて台形状となっている。第1装着溝48の両側の側壁48bには、第1装着溝48の溝幅方向に弾性変形可能な一対の弾性係合片48cが設けられている。一対の弾性係合片48cは、互いに対向配置されており、第1コネクタ14の中央胴部22aに係合可能である。自然状態で一対の弾性係合片48cの間隔は、第1コネクタ14の中央胴部22aの外径よりも若干だけ小さい。
【0037】
第1コネクタ14が第1装着溝48に装着された状態で、一対の弾性係合片48cが中央胴部22aの中心よりもやや高い位置に係合するとともに、突起部22bが係合溝48aに挿入される。このため、第1コネクタ14は、第1装着溝48から抜け出ることが抑制されつつ、回転部材50に対する水平軸を中心とする相対回転が阻止される。
【0038】
図2に示すように、第2ホルダ44は、ベース部40の第2端部40b(矢印A2方向側の端部)近傍から上方に突出している。第2ホルダ44は、第2コネクタ18を水平に保持可能な第2装着溝60と、保護キャップ20を保持可能なキャップ保持部62とを有する。
【0039】
具体的に、第2ホルダ44は、スライド部材64を介して、ベース部40に支持されている。第2ホルダ44は、鉛直軸を中心に回転可能にスライド部材64に支持されている。スライド部材64は、第1ホルダ42に対して近接及び離間する方向(ベース部40の長手方向)に、ベース部40に対してスライド可能に設けられている。本実施形態では、スライド部材64は、断面T字状のスライド突起65を有する。スライド突起65が、ベース部40に設けられた断面T状のスライドガイド溝66に摺動可能に挿入されている。スライドガイド溝66は、ベース部40の長手方向に延在している。
【0040】
第2装着溝60は、水平方向に延在している。第2装着溝60は、第2ホルダ44の上面44aにて開口している。第2装着溝60の両端は、第2ホルダ44の外周面44bにて開口している。第2コネクタ18が装着された状態で、第2コネクタ18の先端部(第2接続筒32)は、第2装着溝60から突出する。以下、第2装着溝60において、第2コネクタ18が装着された際に第2コネクタ18が突出する側の開口を「側方開口60s」という。
【0041】
第2ホルダ44の周方向の異なる位置に、第2装着溝60の側方開口60sと、キャップ保持部62とが設けられている。本実施形態では、キャップ保持部62は、第2装着溝60の側方開口60sに対して90°異なる方向に設けられている。なお、キャップ保持部62は、第2装着溝60の側方開口60sに対して90°未満の範囲に設けられていてもよい。
【0042】
キャップ保持部62は、第2ホルダ44の外周面44bから水平方向に突出した中空状の保持筒63を有する。保持筒63の内周面には、周方向に間隔を置いて複数の溝部63aが設けられている。各溝部63aは、保持筒63の軸に沿って延在している。保持筒63に保護キャップ20が嵌合可能である。保護キャップ20の複数のリブ20aが、保持筒63の複数の溝部63aに係合可能である。複数のリブ20aが複数の溝部63aに係合した状態では、キャップ保持部62に対する保護キャップ20の相対回転は阻止される。
【0043】
第2ホルダ44は、キャップ保持部62を第1装着溝48の側方開口48sに対向させる第1位置(図2)と、第2装着溝60の側方開口60sを第1装着溝48の側方開口48sに対向させる第2位置(図12)とに切り換え可能である。本実施形態では、第2ホルダ44は、鉛直軸を中心に回転可能であるため、回転させることによって第1位置と第2位置とに切り換わる。第2ホルダ44は、第1位置と第2位置との間の角度範囲(本実施形態では90°の範囲)でのみ、スライド部材64に対して回転可能となるように、スライド部材64と係合している。
【0044】
図2に示すように、第2ホルダ44が第1位置に切り換わっている状態では、第1ホルダ42の第1装着溝48と第2ホルダ44のキャップ保持部62とは同一直線上に並ぶ。図12に示すように、第2ホルダ44が第2位置に切り換わっている状態では、第1ホルダ42の第1装着溝48と第2ホルダ44の第2装着溝60とは同一直線上に並ぶ。
【0045】
図7に示すように、第2装着溝60の上部には、下方に向かって互いの間隔が狭くなるように傾斜した一対のガイド用傾斜面68が設けられている。第2装着溝60の底部には、第2コネクタ18の一方の突起部30bが係合(挿入)可能な係合溝60aが設けられている。係合溝60aの断面形状は、突起部30bの断面形状に合わせて台形状となっている。第2装着溝60の両側の側壁60bには、第2装着溝60の溝幅方向に弾性変形可能な一対の弾性係合片60cが設けられている。一対の弾性係合片60cは、互いに対向配置されており、第2コネクタ18の中央胴部30aに係合可能である。自然状態で一対の弾性係合片60cの間隔は、第2コネクタ18の中央胴部30aの外径よりも小さい。
【0046】
第2ホルダ44が第2装着溝60に装着された状態で、一対の弾性係合片60cが中央胴部30aの中心よりもやや高い位置に係合するとともに、突起部30bが係合溝60aに挿入される。このため、第2コネクタ18は、第2装着溝60から抜け出ることが抑制されつつ、第2ホルダ44に対する水平軸を中心とする相対回転が阻止される。
【0047】
次に、本実施形態に係る医療用コネクタ着脱補助具10の作用を説明する。
【0048】
以下では、連続携行式腹膜透析法を行う場合を例に挙げ、腹膜カテーテルに第1チューブ12(トランスファチューブ)を介して接続された第1コネクタ14と、透析液バッグ及び排液用バッグ(腹腔内から排出された体液又は溶液を入れるためのバッグ)に第2チューブ16を介して接続された第2コネクタ18との着脱を行うための操作等について説明する。なお、透析液バッグ及び排液用バッグは、第2チューブ16に共通に接続されているものとする。以下、第2コネクタ18、第2チューブ16、透析液バッグ及び排液用バッグが一体化されたものを「透析用バッグセット」という。
【0049】
まず、第1コネクタ14から保護キャップ20を取り外す操作を説明する。
【0050】
図8に示すように、水平な設置面に医療用コネクタ着脱補助具10を載置する。この載置に伴い、ベース部40の底部に設けられた複数の吸盤46が設置面に吸着する。次に、第1ホルダ42の第1装着溝48に第1コネクタ14を装着するとともに、第2ホルダ44の第2装着溝60に第2コネクタ18を装着する。これにより、第1コネクタ14及び第2コネクタ18は、それぞれ第1ホルダ42及び第2ホルダ44により水平に保持される。
【0051】
この場合、第1コネクタ14は、第1接続筒24(図2も参照)が第1装着溝48の側方開口48sから突出するように第1装着溝48に装着される。また、一方の突起部22bが第1装着溝48の係合溝48aに挿入され、且つ一対の弾性係合片48cが第1コネクタ14の中央胴部22aに係合する(図6)。第2コネクタ18は、第2接続筒32が第2装着溝60の側方開口60sから突出するように第2装着溝60に装着される。また、一方の突起部30bが第2装着溝60の係合溝60aに挿入され、且つ一対の弾性係合片60cが第2コネクタ18の中央胴部30aに係合する(図7)。
【0052】
そして、第1コネクタ14とキャップ保持部62とが互いに対向するように、第2ホルダ44の方向を設定する(第2ホルダ44を第1位置に設定する)。これにより、第1コネクタ14に装着された保護キャップ20とキャップ保持部62とが、互いに間隔を置いて同一直線上に並ぶ(保護キャップ20とキャップ保持部62とが同軸上に並ぶ)。この場合、第1装着溝48は、上方に開口した状態としておく。
【0053】
次に、図9のように、第2コネクタ18からキャップ28を取り外すとともに、第2ホルダ44を第1ホルダ42側に向かって水平にスライドさせ、キャップ保持部62に保護キャップ20を嵌合させる。
【0054】
次に、図10のように、レバー56を把持して第1コネクタ14が装着された回転部材50を矢印R1a方向に回転させる。この際、レバー56がベース部40に当接するまで回転部材50を回転させる。そうすると、キャップ保持部62に保持されることで回転が規制された保護キャップ20に対して、第1コネクタ14が回転する。第1コネクタ14の回転に伴い、第1コネクタ14の雄ネジ14aと、保護キャップ20の雌ネジ20bとの螺合が解除される。このように、レバー56を介して回転部材50を回転させることによって、保護キャップ20を緩める操作が行われる。なお、保護キャップ20の螺合解除に伴い、保護キャップ20は、第2ホルダ44とともに、第1コネクタ14に対して軸方向(矢印A2方向)に若干だけ相対変位する。
【0055】
次に、図11のように、第2ホルダ44を第1ホルダ42から離間させる方向(矢印A2方向)にスライドさせると、第1コネクタ14から保護キャップ20が取り外される。
【0056】
第1コネクタ14と第2コネクタ18を接続する操作は、以下のように行う。
【0057】
図12のように、第2ホルダ44を矢印R2a方向に90°回転させることで、第2ホルダ44に装着された第2コネクタ18を、第1ホルダ42に装着された第1コネクタ14に対向させる。これにより、第1コネクタ14と第2コネクタ18とは、水平方向に間隔を置いて同一直線上に並ぶ(第1コネクタ14と第2コネクタ18とが同軸上に並ぶ)。
【0058】
次に、図13のように、第2ホルダ44を第1ホルダ42側に向かって水平にスライドさせ、第1コネクタ14の第1接続筒24を、第2コネクタ18の第2接続筒32内に挿入する。この段階では、第1コネクタ14の雄ネジ14aと第2コネクタ18の雌ネジ18aは螺合していない。
【0059】
次に、図14のように、レバー56を介して回転部材50を矢印R1b方向に回転させることで、回転部材50に保持された第1コネクタ14を回転させる。この際、第2ホルダ44に回転規制状態で保持された第2コネクタ18に対して、第1コネクタ14がR1b方向に相対回転する。これにより、第1コネクタ14の雄ネジ14aと、第2コネクタ18の雌ネジ18aとの螺合が行われる。このように、レバー56を介して回転部材50を矢印R1b方向に回転させることによって、第1コネクタ14と第2コネクタ18とを螺合させる操作が行われる。第1コネクタ14と第2コネクタ18の接続(螺合)完了時に、第1装着溝48は上方を向く。なお、第1コネクタ14と第2コネクタ18との螺合に伴い、第2コネクタ18は、第2ホルダ44とともに、第1コネクタ14に近づく方向に若干だけ変位する。
【0060】
このように第1コネクタ14と第2コネクタ18とを接続したら、第1ホルダ42及び第2ホルダ44から、それぞれ第1コネクタ14及び第2コネクタ18を上方に取り出す。そして、第1コネクタ14及び第2コネクタ18を介して、患者の腹腔内から体液を排液用バッグへと排出する。次に、第1コネクタ14及び第2コネクタ18を介して、透析液を患者の腹腔内に注入する。透析液の注入が完了したら、以下のように、第1コネクタ14と第2コネクタ18との接続を解除する。
【0061】
図15に示すように、医療用コネクタ着脱補助具10に、互いに接続された状態の第1コネクタ14及び第2コネクタ18を装着する。具体的には、第1ホルダ42と第2ホルダ44とを適度に近接させておき、第1装着溝48及び第2装着溝60に、それぞれ第1コネクタ14及び第2コネクタ18を装着する。
【0062】
また、新しい保護キャップ20の入った図示しない包装体を開封して新しい保護キャップ20を取り出し、当該新しい保護キャップ20をキャップ保持部62に保持させる。仮想線で示すように、新しい保護キャップ20には台座部材70が取り付けられている。そこで、台座部材70を手で把持して、新しい保護キャップ20を台座部材70ごとキャップ保持部62に嵌合させる。次に、新しい保護キャップ20をキャップ保持部62に保持させたまま、台座部材70を新しい保護キャップ20から取り外す。
【0063】
次に、図16のように、レバー56を介して回転部材50を矢印R1a方向に回転させることで、回転部材50に保持された第1コネクタ14を回転させる。この際、第2ホルダ44に回転規制状態で保持された第2コネクタ18に対して、第1コネクタ14が相対回転する。これにより、第1コネクタ14の雄ネジ14aと、第2コネクタ18の雌ネジ18aとの螺合が解除される。
【0064】
このように、レバー56を介して回転部材50を矢印R1a方向に回転させることによって、第1コネクタ14と第2コネクタ18との螺合を解除する操作が行われる。なお、第1コネクタ14と第2コネクタ18との螺合解除に伴い、第2コネクタ18は、第2ホルダ44とともに、第1コネクタ14から離れる方向に(矢印A2方向)に若干だけ変位する。
【0065】
次に、図17のように、第2ホルダ44を第1ホルダ42から遠ざける方向(矢印A2方向)にスライドさせると、第1コネクタ14と第2コネクタ18とが分離する。そして、第1コネクタ14と第2コネクタ18とを分離させた後、第2コネクタ18が装着された第2ホルダ44を矢印R2b方向に90°回転させると、キャップ保持部62に保持された新しい保護キャップ20が、第1ホルダ42に装着された第1コネクタ14と対向する。すなわち、新しい保護キャップ20と、第1コネクタ14とが、水平方向に間隔を置いて同一直線上に並ぶ。
【0066】
次に、図18のように、新しい保護キャップ20を保持した第2ホルダ44を、第1コネクタ14が装着された第1ホルダ42側に向かって水平にスライドさせることにより、第1コネクタ14の第1接続筒24に、新しい保護キャップ20を被せる。この段階では、第1コネクタ14と新しい保護キャップ20は螺合していていない。
【0067】
次に、図19のように、レバー56を介して回転部材50を矢印R1b方向に回転させることで、回転部材50に保持された第1コネクタ14を回転させる。この際、キャップ保持部62に回転規制状態で保持された新しい保護キャップ20に対して、第1コネクタ14がR1b方向に相対回転する。これにより、第1コネクタ14の雄ネジ14aと、新しい保護キャップ20の雌ネジ20bとの螺合が行われる。
【0068】
このように、レバー56を介して回転部材50を矢印R1b方向に回転させることによって、第1コネクタ14と新しい保護キャップ20とを螺合させる操作が行われる。第1コネクタ14と新しい保護キャップ20の接続(螺合)完了時に、第1装着溝48は上方を向く。なお、第1コネクタ14と新しい保護キャップ20との螺合に伴い、新しい保護キャップ20を保持した第2ホルダ44は、第1ホルダ42に近づく方向に若干だけ変位する。
【0069】
このように第1コネクタ14に新しい保護キャップ20を取り付けたら、第2ホルダ44を第1ホルダ42から遠ざける方向に移動させる。これにより、キャップ保持部62が新しい保護キャップ20から分離する。そして、新しい保護キャップ20が取り付けられた第1コネクタ14を第1ホルダ42から上方に取り出す。
【0070】
次に、透析液を患者の腹腔内に一定時間(例えば、6〜8時間程度)滞留させた後、第1コネクタ14から保護キャップ20を取り外す。そして、第1コネクタ14と、新しい透析用バッグセットの第2コネクタ18とを接続し、患者の腹腔内の溶液を空の排液用バッグへと排出する。次に、新しい透析液を患者の腹腔内に注入する。その後、第1コネクタ14と第2コネクタ18との接続を解除して、第1コネクタ14に新しい保護キャップ20を取り付ける。この際、第1コネクタ14に対する保護キャップ20の着脱、第1コネクタ14と第2コネクタ18との着脱は、上記と同様に行う。このようにして、1日に数回、透析液の交換が行われる。
【0071】
この場合、本実施形態に係る医療用コネクタ着脱補助具10は、以下の効果を奏する。
【0072】
医療用コネクタ着脱補助具10によれば、第1ホルダ42に第1コネクタ14を水平に装着し、キャップ保持部62を第1ホルダ42に向けて水平移動させ、第1ホルダ42の回転部材50を回転させることにより、第1コネクタ14を水平に保持したまま、第1コネクタ14から保護キャップ20を簡単に取り外すことができる。また、キャップ保持部62に保護キャップ20を保持させた状態で第1ホルダ42の回転部材50を回転させることにより、第1コネクタ14を水平に保持しまま、第1コネクタ14に保護キャップ20を簡単に取り付けることができる。
【0073】
第2コネクタ18が装着された第2ホルダ44を、第1コネクタ14が装着された第1ホルダ42に向けて水平移動させ、第1ホルダ42の回転部材50を回転させることにより、第1コネクタ14及び第2コネクタ18を水平に保持したまま、第1コネクタ14と第2コネクタ18とを簡単に接続することができる。また、第1コネクタ14と第2コネクタ18とが互いに接続された状態で、第1コネクタ14及び第2コネクタ18をそれぞれ第1ホルダ42及び第2ホルダ44に装着し、第1ホルダ42の回転部材50を回転させることにより、第1コネクタ14と第2コネクタ18との接続を簡単に解除することができる。
【0074】
このように、ベース部40上に配置された第1ホルダ42と第2ホルダ44を所定の順序で動かすことで、第1コネクタ14に対する保護キャップ20の着脱や、第1コネクタ14と第2コネクタ18との着脱を、第1コネクタ14及び第2コネクタ18を水平に保持した状態(落下菌の侵入を防ぐのに好ましい状態)で簡単に行うことができる。従って、高齢患者であっても、医療用コネクタの着脱操作を安全かつ簡単に行うことができる。
【0075】
第2ホルダ44は、鉛直軸を中心に回転可能であり、第2ホルダ44の周方向の異なる位置に、第2装着溝60の側方開口60sと、キャップ保持部62とが設けられている。この構成により、第2ホルダ44を回転させるだけで、第2ホルダ44を第1位置と第2位置との間で簡単に切り換えることができる。
【0076】
キャップ保持部62は、第2装着溝60の側方開口60sに対して90°異なる方向に設けられている。この構成により、第2ホルダ44の向きを第1位置と第2位置との間で変更する際に、簡単に操作することができる。
【0077】
第2ホルダ44は、第1ホルダ42に対して近接及び離間する方向に、ベース部40に対してスライド可能に設けられている。この構成により、第1ホルダ42に装着された第1コネクタ14を軸方向に移動させることなく、保護キャップ20の着脱や、第1コネクタ14と第2コネクタ18との着脱を行うことができる。
【0078】
回転部材50には、突出したレバー56が設けられている。この構成により、ユーザは、レバー56を把持して、回転部材50に保持された第1コネクタ14を容易に回転させることができる。
【0079】
第1コネクタ14と第2コネクタ18の接続完了時に、第1装着溝48は上方を向く(図14)。この構成により、接続状態の第1コネクタ14及び第2コネクタ18を、医療用コネクタ着脱補助具10から簡単に取り外すことができる。
【0080】
ベース部40の底部には、吸盤46が設けられている。この構成により、医療用コネクタ着脱補助具10を用いてコネクタの着脱操作を行う際に、設置面に対して医療用コネクタ着脱補助具10が動くことが防止されるため、着脱操作が一層簡単になる。
【0081】
なお、上述した実施形態では、第2ホルダ44は、鉛直軸を中心に回転することにより第1位置と第2位置とが切り換わるように構成されているが、第2ホルダ44の切り換え時の動作は回転動作に限らない。例えば、第2ホルダ44は、第1ホルダ42と第2ホルダ44との離間方向に対して直交する水平方向(図1で矢印B方向)に変位可能に構成されるとともに、第2装着溝60とキャップ保持部62とが矢印B方向に並列して配置されていてもよい。
【0082】
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
【符号の説明】
【0083】
10…医療用コネクタ着脱補助具 14…第1コネクタ
18…第2コネクタ 40…ベース部
42…第1ホルダ 44…第2ホルダ
48…第1装着溝 50…回転部材
60…第2装着溝 62…キャップ保持部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19