(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記キャビネットは、前記下扉における前記下側空間側の面に設けられ、前記外枠に対して前記下扉をロックするラッチ式の扉ロック機構を備えた、請求項1に記載されたポータブルトイレ用排水機構。
前記上扉は、前記下扉が前記下側空間を開放させた状態で、前記外枠に対して取り外し可能に構成されている、請求項1または2に記載されたポータブルトイレ用排水機構。
前記ポータブルトイレから前記排水容器へ排水を排出する回数である排出回数をカウントするカウント部と、前記カウント部によってカウントされた前記排出回数が所定の回数以上の場合、警告を発する警告部とを有する制御装置と、
前記制御装置と電気的に接続され、前記カウント部によってカウントされた前記排出回数をリセットするリセットボタンと、
を備えた、請求項1から3までの何れか1つに記載されたポータブルトイレ用排水機構。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、負圧吸引式トイレにおいて、負圧タンクおよび真空ポンプを屋内に配置する場合、負圧タンクは、例えば、他の排水管路を介して排水容器に接続され、排水容器は、負圧タンクの下方に配置される。負圧タンクに溜まった排水は、自然流下によって、他の排水管路を通じて排水容器に流れる。
【0005】
ここで、負圧タンク、真空ポンプ、排水容器および他の排水管路を総称して排水機構という。この排水機構は、例えば、キャビネットに収容される。負圧タンク、真空ポンプおよび排水容器などは、定期的なメンテナンスをすることが好ましい。例えば、排水容器に溜まった排水を捨てるため、1日1回、排水容器をキャビネットから取り出す。負圧タンクおよび真空ポンプは、例えば、年に数回のメンテナンスを行うために、キャビネットから取り出される。このように、排水機構の構成要素によっては、キャビネットから取り出される頻度が異なるため、この排水機構に適したキャビネットの構成にすることが好ましい。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、真空タンク、真空ポンプおよび排水容器のメンテナンスに適したキャビネットを有するポータブルトイレ用排水機構およびポータブルトイレシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るポータブルトイレ用排水機構は、ポータブルトイレの便器に排出された排水を排出するポータブルトイレ用排水機構である。前記ポータブルトイレ用排出機構は、真空タンクと、真空ポンプと、排水管路と、排水容器と、キャビネットとを備えている。前記真空タンクは、前記便器の排水口に接続されている。前記真空ポンプは、前記真空タンクに接続されている。前記排水管路は、一端が前記真空タンクに接続されている。前記排水容器は、前記排水管路の他端に着脱可能に接続されている。前記キャビネットは、前記真空タンク、前記真空ポンプ、前記排水管路および前記排水容器が収容される。前記キャビネットは、外枠と、中間棚と、上扉と、下扉とを備えている。前記外枠は、前部が開口し、内部に空間を有する。前記中間棚は、前記外枠内に配置され、前記空間を上下方向に2分割する。前記上扉は、前記中間棚の上方の前記空間を上側空間としたとき、少なくとも前記上側空間を開閉可能に前記外枠に設けられている。前記下扉は、前記中間棚の下方の前記空間を下側空間としたとき、前記下側空間の少なくとも一部を開閉可能に前記外枠に設けられている。前記上側空間には、前記真空タンクの少なくとも一部、および、前記真空ポンプが配置されている。前記下側空間には、前記排水管路および前記排水容器が配置されている。前記上扉は、前記外枠に対して着脱可能に取り付けられる。前記下扉は、ヒンジを介して前記外枠に取り付けられる。
【0008】
上記ポータブルトイレ用排水機構によれば、キャビネットの上側空間には、真空タンクの少なくとも一部、および、真空ポンプが配置され、キャビネットの下側空間には、排水管路および排水容器が配置されている。排水容器は、溜まった排水を捨てるために、例えば、1日1回キャビネットから取り外される。このとき、真空タンクおよび真空ポンプは、メンテナンスされないことが多く、上側空間は開放されなくてもよい。本発明では、排水容器に溜まった排水を捨てるとき、下扉を開いて、上扉を閉じた状態にすることができる。よって、排水容器のみを取り外すことが可能な状態にすることができる。また、真空タンクおよび真空ポンプのメンテナンスを行う際には、上扉を外枠から取り外す。このことによって、真空タンクおよび真空ポンプのメンテナンスを行う際、上扉が真空タンクおよび真空ポンプの周囲にはないため、メンテナンスがし易い。したがって、キャビネットは、真空タンク、真空ポンプおよび排水容器のメンテナンスに適した構造である。
【0009】
本発明の好ましい一態様によれば、前記キャビネットは、前記下扉における前記下側空間側の面に設けられ、前記外枠に対して前記下扉をロックするラッチ式の扉ロック機構を備えている。
【0010】
上記態様によれば、下扉は、排水容器をキャビネットから取り出すときに操作されるものであり、主に介護者によって操作されるものである。また、下扉は、排水容器に溜まった排水を捨てる際に操作されるものであるため、排水を捨てるとき以外には不用意に開けられないことが好ましい。本発明では、キャビネットの正面からキャビネットを見たとき、扉ロック機構のロックを解除する位置が分かり難い。そのため、扉ロック機構の存在を知っている人以外の人は、下扉を開け難い。よって、例えば、要介護者や、介護者以外の人が下扉を開け難くすることができる。
【0011】
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記上扉は、前記下扉が前記下側空間を開放させた状態で、前記外枠に対して取り外し可能に構成されている。
【0012】
上記態様によれば、上扉は、真空タンクおよび真空ポンプのメンテナンスを行う際に、開けられるものである。真空タンクおよび真空ポンプは、不用意な故障を引き起こさないために、メンテナンス時以外には外部から触れられない状態にされることが好ましい。そのため、上扉は、簡単に開けられないことが好ましい。上記態様では、上扉は、下扉が開けられた状態ではないと、取り外すことができない。よって、上扉を簡単には開け難くすることができる。
【0013】
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記ポータブルトイレ排水機構は、制御装置と、リセットボタンとを備えている。前記制御装置は、前記ポータブルトイレから前記排水容器へ排水を排出する回数である排出回数をカウントするカウント部と、前記カウント部によってカウントされた前記排出回数が所定の回数以上の場合、警告を発する警告部とを有する。前記リセットボタンは、前記制御装置と電気的に接続され、前記カウント部によってカウントされた前記排出回数をリセットする。
【0014】
上記態様によれば、排出回数が所定の回数以上のとき、排水容器には、排水が溜まっており、溢れる可能性が高くなる。このような場合には、警告部によって警告されるため、排水容器から排水が溢れ難くすることができる。上記態様によれば、例えば、排水容器に溜まった排水を捨てる際、リセットボタンを押す。このことで、排出回数がリセットされるため、排水容器に排水が十分に溜まっていないにも関わらず、警告部によって警告されることを抑制することができる。
【0015】
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記リセットボタンは、前記外枠の底面であって、前記下側空間に配置されている。
【0016】
上記態様によれば、リセットボタンは、排水容器に溜まった排水を捨てたときに、押されるものである。リセットボタンは、排水容器が配置された空間と同じ空間である下側空間に配置されている。よって、使用者は、排水容器に溜まった排水を捨て、排水容器を下側空間に配置したとき、リセットボタンを押し易い。
【0017】
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記外枠の底面には、前記制御装置に接続された配線が配置されている。前記キャビネットは、前記排水容器が前記外枠の前記底面に配置されたとき、前記排水容器と前記配線の間に配置され、前記外枠の底面から上方に延びた仕切部材を備えている。
【0018】
上記態様によれば、排水容器を外枠の底面に配置するとき、仕切部材によって、排水容器と配線とが干渉することを防ぐことができる。また、仮に、キャビネットが揺れて排水容器から排水が飛散したとき、その飛散した排水は、仕切部材に付着し易いため、配線に排水が付着することを防ぐことができる。
【0019】
本発明の好ましい他の一態様によれば、前記中間棚は、前後方向にスライド可能に構成されている。
【0020】
上記態様によれば、真空タンクおよび真空ポンプのメンテナンスを行う際、中間棚を外枠から引き出すことで、真空タンクおよび真空ポンプは、外枠から引き出される。よって、真空タンクおよび真空ポンプのメンテナンスを行い易い。
【0021】
本発明に係るポータブルトイレシステムは、上述した何れかのポータブルトイレ用排水機構と、前記ポータブルトイレ用排水機構に接続されたポータブルトイレと、を備えている。
【0022】
上記ポータブルトイレシステムによれば、上述した何れかのポータブル用排水機構を備えたポータブルトイレシステムを提供することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、真空タンク、真空ポンプおよび排水容器のメンテナンスに適したキャビネットを有するポータブルトイレ用排水機構およびポータブルトイレシステムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るポータブルトイレ用排水機構(以下、排水機構という。)を備えたポータブルトイレシステムについて説明する。なお、ここで説明する実施形態は、本発明の実施形態に過ぎず、当然ながら本発明を限定することを意図したものではない。
【0026】
図1は、本実施形態に係るポータブルトイレシステム100を模式的に示す側面図である。
図1に示すように、ポータブルトイレシステム100は、真空式のトイレのシステムである。本実施形態では、ポータブルトイレシステム100は、負圧吸引式のトイレのシステムである。しかしながら、ポータブルトイレシステム100は、加圧式のトイレのシステムであってもよい。本実施形態に係るポータブルトイレシステム100は、ポータブルトイレ10と、排水機構20とを備えている。
【0027】
ポータブルトイレ10とは、主に高齢者および身障者などのいわゆる要介護者に使用されるトイレであり、介護用に好適に使用されるトイレである。また、ポータブルトイレ10は、床に固定されるトイレではなく、移動可能式のトイレである。なお、ポータブルトイレ10の具体的な構成は特に限定されない。ここでは、ポータブルトイレ10の構成の具体的な説明は省略するが、例えば、ポータブルトイレ10は、便などの排泄物が含まれる排水が排出される有底の容器を有する便器11と、要介護者が座る便座12と、背もたれ13と、肘掛14などを備えている。更に、ポータブルトイレ10において、便器11の底部には、排水孔16が形成されている。
【0028】
排水機構20は、ポータブルトイレ10の便器11に排出された排泄物を含む排水を便器11から排出する機構である。本実施形態では、排水機構20は、真空式の機構であり、後述の真空タンク24を負圧にすることによって、排水を便器11から排出させる。すなわち、ここでは、排水機構20は、負圧吸引式の機構である。なお、排水機構20の具体的な構成は特に限定されない。本実施形態では、排水機構20は、給水タンク21と、給水ポンプ22と、真空タンク24と、真空ポンプ26と、第1排水管路31と、第2排水管路32と、排水容器40と、キャビネット70と、制御装置110(
図4参照)とを備えている。
【0029】
給水タンク21および給水ポンプ22は、ポータブルトイレ10の便器11への給水を行うものである。給水タンク21には、水が溜められており、給水タンク21は、給水管路(図示せず)を介して便器11に接続されている。また、給水タンク21には、給水ポンプ22が接続されている。詳しい説明は省略するが、給水ポンプ22が駆動することによって、給水タンク21に溜められた水が上記給水管路を通じて便器11へ流れる。
【0030】
真空タンク24は、吸引孔24aを有する容器であり、所定の負圧に耐えうる耐圧性と、排水を一時的に収容するための所定の耐食性を有しているとよい。吸引孔24aは、真空タンク24に排水が入る孔である。本実施形態では、真空タンク24の底部には、排水孔24dが形成されている。真空ポンプ26は、真空タンク24を所定の真空状態にするポンプである。真空ポンプ26は真空タンク24に接続されている。図示は省略するが、真空ポンプ26は、例えば、圧力計を備え、この圧力計の計測値に基づいて予め定められた負圧を真空タンク24に形成するものであるとよい。
【0031】
第1排水管路31は、ポータブルトイレ10の便器11と、真空タンク24とを繋ぐものである。本実施形態では、第1排水管路31の一端は、便器11に形成された排水孔16に接続されている。第1排水管路31の他端は、真空タンク24の吸引孔24aに接続されている。なお、第1排水管路31の一部は、湾曲していてもよい。
【0032】
第2排水管路32は、真空タンク24と排水容器40とを繋ぐものである。本実施形態では、第2排水管路32は、上下方向に延びた管路である。第2排水管路32の一端は、真空タンク24の底部に形成された排水孔24dに接続されている。第2排水管路32の他端は、排水容器40に接続されている。なお、本実施形態では、第2排水管路32は、本発明の「排水管路」の一例である。
【0033】
排水容器40は、真空タンク24から排出された排水が貯留される容器である。本実施形態では、排水容器40は、真空タンク24の下方に配置されている。ここでは、排水容器40には、第2排水管路32の他端が着脱可能に接続されている。排水容器40は、所定の空間が形成された有底の容器本体41と、容器本体41の上端に設けられ、容器本体41の空間を覆うように容器本体41に配置された蓋体42とを有している。本実施形態では、蓋体42には、排水孔42aが形成されており、排水孔42aに第2排水管路32の他端が接続される。ここでは、真空タンク24内の排水は、自然流下によって、排水容器40に流れる。
【0034】
なお、本実施形態では、排水機構20は、弁35aと、開放弁35bと、弁35cと、弁35dとを備えていてもよい。弁35aは、真空タンク24の吸引孔24aを開閉するためのものであり、例えば、吸引孔24aに設けられている。しかしながら、弁35aは、吸引孔24aに接続された第1排水管路31に設けられていてもよい。開放弁35bは、真空タンク24内の空気を開放させるための弁であり、真空タンク24に設けられている。弁35cは、真空タンク24の排水孔24dを開閉するためのものであり、例えば、排水孔24dに設けられている。しかしながら、弁35cは、排水孔24dに接続された第2排水管路32に設けられていてもよい。弁35dは、真空タンク24と真空ポンプ26との間に設けられている。なお、本実施形態では、弁35a、開放弁35b、弁35c、および、弁35dは、それぞれ電磁弁である。
【0035】
本実施形態では、真空ポンプ26が作動する際、真空タンク24の吸引孔24aに設けられた弁35a、開放弁35bおよび排水孔24dに設けられた弁35cは、それぞれ閉じられている。真空ポンプ26と真空タンク24との間に設けられた弁35dは、真空ポンプ26が真空タンク24内の空気を吸い、負圧を形成する際には開放されている。この状態で、真空タンク24は、真空ポンプ26によって空気が吸い出され、予め定められた圧力(例えば、絶対圧で大凡0.08MPa以下)まで減圧される。弁35dは、予め定められた圧力まで減圧され、かつ、真空タンク24が排水を引き込む際には閉じられる。
【0036】
予め定められた圧力まで減圧された真空タンク24の吸引孔24aに設けられた弁35aが開放されると、便器11に溜まった排水が第1排水管路31を通じて真空タンク24に引き込まれる。ここで、真空タンク24に排水が引き込まれる際には、真空ポンプ26に設けられた弁35dが閉じられているため、真空ポンプ26に排水が入るのが防止される。本実施形態では、真空タンク24の排水孔24dに設けられた弁35cが開かれると、真空タンク24内に溜まった排水は、第2排水管路32を通じて排水容器40に流れる。また、真空タンク24の排水孔24dに設けられた弁35cが開かれた際には、真空タンク24の開放弁35bが開かれる。このことによって、真空タンク24に溜まった排水が排水容器40に流れ易くなる。
【0037】
本実施形態では、排水機構20は、水位センサ37を備えていてもよい。水位センサ37は、排水容器40内の排水の水位を検出するセンサである。例えば、水位センサ37は、後述する仕切部材79a、79b(
図3参照)の何れかに設けられている。しかしながら、水位センサ37の位置は特に限定されない。また、水位センサ37の種類は特に限定されないが、例えば、水位センサ37は、非接触式のセンサであり、排水に接触することなく排水容器40内の排水の水位を検出するように構成されていてもよい。
【0038】
次に、キャビネット70について説明する。
図2は、キャビネット70の正面図である。
図3は、下扉76が開かれた状態を示すキャビネット70の正面図である。
図4は、上扉75および下扉76が開かれた状態を示すキャビネット70の正面図である。
図5は、
図4のV−V断面におけるキャビネット70の右側面断面図であり、スライド棚73が外枠71内に収容されている状態を示す図である。
図6は、排水容器40が取り出され、かつ、スライド棚73が前方にスライドされた状態を示す
図5相当図である。
図7は、スライド棚73の平面図である。なお、
図4〜
図7において、第1排水管路31の図示は省略されている。本実施形態では、図面中の符号Fは前を示し、符号Rrは後ろを示す。以下の説明では、符号Fの方向からキャビネット70を見たときの左、右、上および下が、それぞれキャビネット70の左、右、上、下を意味するものとする。図面中の符号L、R、UおよびDは、それぞれ左、右、上および下を意味するものとする。ただし、これら方向は、説明の便宜上定めた方向に過ぎず、キャビネット70の設置態様を何ら限定するものではない。
【0039】
図5に示すように、キャビネット70は、排水機構20を構成する構成要素の一部が収容されるものである。本実施形態では、キャビネット70には、真空タンク24、真空ポンプ26、第1排水管路31の一部(図示せず)、第2排水管路32および排水容器40が収容される。キャビネット70は、箱状に形成されており、前部が開口している。本実施形態では、
図3に示すように、キャビネット70は、外枠71と、スライド棚73(
図4参照)と、上扉75と、下扉76とを有している。
【0040】
図4に示すように、外枠71は、矩形状の底板72aと、左板72bと、右板72cと、後板72dと、天板72eとを有している。左板72bは、底板72aの左端から上方に延びている。右板72cは、左板72bと左右方向に対向しており、底板72aの右端から上方に延びている。
図5に示すように、後板72dは、底板72aの後端から上方に延びている。後板72dの左端は左板72bの後端に接続され、後板72dの右端は右板72cの後端に接続されている。天板72eは、底板72aの上方に配置されており、左板72b、右板72cおよび後板72dのそれぞれの上端に接続されている。本実施形態では、外枠71によって囲まれた空間が収容空間78である。
【0041】
なお、本実施形態では、
図4および
図5に示すように、キャビネット70の下面(ここでは、底板72aの下面)には、複数のキャスター79が回転可能に設けられていてもよい。ここでは、底板72aの下面の四隅にキャスター79が設けられている。このことによって、キャビネット70を移動させ易い。
【0042】
図5および
図6に示すように、スライド棚73は、外枠71に対して前後方向にスライド可能なものである。本実施形態では、スライド棚73には、例えば、真空タンク24、真空ポンプ26、および、制御装置110が載置される。なお、真空タンク24、真空ポンプ26、および、制御装置110の具体的な配置位置は後述する。スライド棚73は、矩形状であり、かつ、板状の棚であり、収容空間78を上下方向に2つの空間に区分けする。ここでは、
図4に示すように、スライド棚73によって、収容空間78は、スライド棚73の上方に位置する上側空間78aと、スライド棚73の下方に位置する下側空間78bに区分けされる。なお、本実施形態では、上側空間78aは、下側空間78bよりも小さい空間である。しかしながら、上側空間78aは、下側空間78bよりも大きい空間であってもよいし、下側空間78bと同じ大きさであってもよい。なお、本実施形態では、スライド棚73は、本発明の「中間棚」の一例である。
【0043】
なお、本実施形態では、
図5に示すように、スライド棚73の前端には、下方に延びた第1フランジ板73aが設けられている。スライド棚73の左右両両端には、下方に延びた第2フランジ板73bがそれぞれ設けられている。スライド棚73の後端には、下方に延びた第3フランジ板73cが設けられている。第1〜第3フランジ板73a〜73cによって、スライド棚73は補強されているため、破損し難い。ここでは、第3フランジ板73cの上下方向の長さL3は、第1フランジ板73aの上下方向の長さL1、および、第2フランジ板73bの上下方向の長さL2よりも長い。そのため、スライド棚73は、前側よりも後ろ側の方が重いため、スライド棚73が前方にスライドされたとき、キャビネット70が前方に倒れ難い。
【0044】
本実施形態では、
図7に示すように、スライド棚73の前端には、略L字状の固定部材73dが設けられている。例えば、固定部材73dは金属製である。固定部材73dは、スライド棚73を外枠71に収容した際、スライド棚73を外枠71に固定させる部材である。
図5に示すように、スライド棚73が外枠71に収容されている状態において、固定部材73dの前後方向に延びた部位に形成された固定孔73f(
図6参照)にネジ73eを挿入することで、固定部材73dと外枠71の左板72bとが締結される。このことで、スライド棚73は、外枠71に固定される。なお、スライド棚73をスライド移動させる際には、ネジ73eを上記固定孔から抜けばよい。
【0045】
スライド棚73を前後方向にスライドさせる具体的な構成は特に限定されない。本実施形態では、
図4に示すように、キャビネット70は、スライド機構80を備えている。スライド機構80は、スライド棚73を外枠71に対して前後方向にスライドさせる機構である。本実施形態では、スライド機構80は、一対のガイドレール81a、81bと、摺動部材82a、82bと、を備えている。一対のガイドレール81a、81bは、スライド棚73のスライドをガイドするものである。一対のガイドレール81a、81bは、それぞれ前後方向に延びた部材である。ここでは、左側ガイドレール81aは、左板72bの内面(ここでは、右面)に設けられている。右側ガイドレール81bは、左側ガイドレール81aと左右方向で対向するように、右板72cの内面(ここでは、左面)に設けられている。摺動部材82a、82bは、一対のガイドレール81a、81bに摺動可能なものである。ここでは、
図7に示すように、摺動部材82a、82bは、それぞれ前後方向に延びたものである。具体的には、
図4に示すように、左側摺動部材82aは、スライド棚73の左端に設けられており、左側ガイドレール81aに摺動可能に係合している。右側摺動部材82bは、スライド棚73の右端に設けられており、右側ガイドレール81bに摺動可能に係合している。本実施形態では、摺動部材82a、82bが一対のガイドレール81a、81bに対して摺動自在に移動することで、スライド棚73は、前後方向に移動可能となる。
【0046】
なお、本実施形態では、
図6に示すように、キャビネット70には、スライド棚73が最も前に移動したときに、スライド棚73をロックするスライドロック機構83が設けられていてもよい。このスライドロック機構83の具体的な機構は特に限定されず、例えば、従来公知の機構であってもよい。
【0047】
図2に示すように、上扉75は、外枠71の前部かつ上部に設けられた扉である。具体的には、上扉75は、キャビネット70の前部の開口のうち、上側空間78a(
図4参照)の開口部分および下側空間78b(
図4参照)の上部の開口部分を開閉するものである。本実施形態では、上扉75は、矩形状の板状のものであり、外面(本実施形態では、前面)は平らな面となっている。ここでは、上扉75の外面には、取っ手など、使用者の手が把持されるものや、使用者が手を引っ掛ける凹みなどは形成されていない。
【0048】
上扉75は、外枠71の前端に取り外し可能に設けられている。本実施形態では、上扉75は、下扉76が下側空間78bを開放している状態において、外枠71に対して取り外し可能なように構成されている。
図8は、取り外し機構45を示す左側面断面図である。
図8に示すように、キャビネット70は、取り外し機構45を備えている。なお、取り外し機構45の具体的な構成は、特に限定されない。例えば、取り外し機構45は、挟持部46と、被挟持部47とを備えている。挟持部46は、上扉75における上側空間78a側の面に設けられており、被挟持部47を挟持することで、上扉75を支持する。本実施形態では、図示は省略するが、挟持部46は、上扉75における上側空間78aの面における左部および右部にそれぞれ設けられている。ここでは、挟持部46は、上側挟持部材46aと、下側挟持部材46bとを有している。上側挟持部材46aと下側挟持部材46bは、上下方向に対向して配置されており、かつ、被挟持部47が挟むことが可能なような間隔を隔てて配置されている。また、上側挟持部材46aおよび下側挟持部材46bには、被挟持部47を挟む方向に力が付勢されるように、バネなどの弾性部材(図示せず)が設けられている。ここでは、上側挟持部材46aには、下方に向かう力が上記弾性部材によって付勢されている。下側挟持部材46bには、上方に向かう力が上記弾性部材によって付勢されている。被挟持部47は、挟持部46に挟持されるものであり、
図4に示すように、外枠71の左板72bの前端部分、および、右板72cの前端部分にそれぞれ設けられている。ここでは、被挟持部47は、上扉75を外枠71に取り付けた際、挟持部46と対応した外枠71の部位に設けられている。
【0049】
本実施形態では、上扉75を外枠71に取り付ける際、
図8に示すように、被挟持部47が挟持部46の上側挟持部材46aと下側挟持部材46bとに挟まれるように上扉75を外枠71に向かって押し込む。このとき、上側挟持部材46aおよび下側挟持部材46bの挟む方向への力によって、被挟持部47は挟持部46によって挟持された状態となり、上扉75は外枠71に取り付けられる。上扉75を外枠71か取り外す際、上扉75を外枠71から前方に向かって引っ張る。このとき、上側挟持部材46aと下側挟持部材46bとの間隔が広がることで、被挟持部47における挟持部46の挟持状態が解除される。このことによって、上扉75は外枠71から取り外される。
【0050】
図2に示すように、下扉76は、外枠71の前部かつ下部に設けられた扉である。具体的には、下扉76は、キャビネット70の前部の開口のうち、下側空間78b(
図4参照)の上部以外の開口部分を開閉するものである。下扉76は、上扉75の下方に配置される。本実施形態では、下扉76は、矩形状の板状のものであり、外面(本実施形態では、前面)は平らな面となっている。ここでは、上扉75と同様に、下扉76の外面には、使用者の手が把持されるものや、使用者が手を引っ掛ける凹みなどは形成されていない。
【0051】
本実施形態では、
図2および
図3に示すように、下扉76は、外枠71の一端に取り付けられており、外枠71の一端を軸にして、下側空間78bの少なくとも一部を開閉可能に回転する。ここでは、下扉76の右端は、ヒンジ76aを介して外枠71の右板72cの前端に接続されている。
【0052】
本実施形態では、
図3に示すように、キャビネット70は、下扉76の開閉をロックする扉ロック機構87を備えている。扉ロック機構87は、下扉76が下側空間78bを閉じている状態、すなわち、下扉76が外枠71の前端と接触している状態で下扉76の回転をロックする。なお、扉ロック機構87の具体的な構成は特に限定されない。ここでは、扉ロック機構87は、いわゆるラッチ式のロック機構である。
【0053】
本実施形態では、キャビネット70は、木製である。すなわち、外枠71、スライド棚73、上扉75および下扉76は、木製である。しかしながら、キャビネット70を形成する材質は特に限定されない。例えば、キャビネット70を構成する外枠71、スライド棚73、上扉75および下扉76の一部または全部は、プラスチックまたは金属によって形成されていてもよい。
【0054】
本実施形態では、
図3に示すように、外枠71の底面(ここでは、底板72aの上面)には、仕切部材79a、79bが設けられている。仕切部材79a、79bは、排水容器40をキャビネット70内に収容した際、排水容器40が他の部材と干渉することを防止するための板である。また、本実施形態では、排水容器40は前後方向にスライドさせながら、キャビネット70に収容される。そこで、仕切部材79a、79bは、排水容器40をスライドさせる際にガイドする役割を担う。ここでは、仕切部材79a、79bは、底板72aから上方に向かって延びている。詳しくは、左側仕切部材79aは、底板72aの左部の部位から左斜め上に向かって傾斜しながら延びている。右側仕切部材79bは、底板72aの右部の部位から右斜め上に向かって傾斜しながら延びている。左側仕切部材79aの下端と、右側仕切部材79bの下端との左右方向の距離は、排水容器40の左右方向の長さよりも若干長い。ここでは、左側仕切部材79aと右側仕切部材79bとの間のスペースに排水容器40が配置される。
【0055】
本実施形態では、キャビネット70には、リセットボタン90が設けられている。ここでは、制御装置110は、排水機構20によって、ポータブルトイレ10の便器11に溜まった排水を排出した回数である排出回数をカウントし、カウントされた回数は、制御装置110の後述する記憶部114(
図9参照)に記憶された排出回数変数に代入される。ここで、排出回数とは、便器11内の排水が真空タンク24に引き込まれた回数であり、給水タンク21(
図1参照)内の水が便器11に給水された回数である。リセットボタン90は、この排出回数をリセットするためのボタンである。ここでは、使用者がリセットボタン90を押すことで、上記排出回数がリセットされる。なお、リセットボタン90の配置位置は特に限定されない。本実施形態では、リセットボタン90は、キャビネット70の底板72aに配置されている。詳しくは、リセットボタン90は、底板72aの左側仕切部材79aよりも左方の前側の部位に配置されている。しかしながら、リセットボタン90は、例えば、底板72aの右側仕切部材79bよりも右方の前側の部位に配置されていてもよい。
【0056】
次に、制御装置110について説明する。
図9は、排水機構20のブロック図である。制御装置110は、ポータブルトイレ10の便器11内の排泄物が含まれる排水を排出する制御を行うものである。制御装置110は、マイクロコンピュータからなっている。制御装置110は、中央処理装置(CPU)と、CPUが実行するプログラムなどを格納したROMと、RAMなどを備えている。ここでは、マイクロコンピュータ内に保存されたプログラムを使用して、排泄物を排出する制御を行う。なお、ここでいうプログラムとは、いわゆるファームウェアのことである。
【0057】
本実施形態では、
図4に示すように、制御装置110は、キャビネット70に収容されている。詳しくは、制御装置110は、金属製の制御用ケース111に収容されている。
図9に示すように、制御装置110は、給水ポンプ22、真空ポンプ26、弁35a、開放弁35b、弁35c、弁35d、水位センサ37、および、リセットボタン90に接続され、給水ポンプ22、真空ポンプ26、弁35a、開放弁35b、弁35c、弁35d、水位センサ37、および、リセットボタン90を制御する。なお、制御装置110は、導線などの配線112を介して給水ポンプ22、真空ポンプ26、弁35a、開放弁35b、弁35c、弁35d、水位センサ37、および、リセットボタン90などと接続されている。ここでは、
図4に示すように、配線112の一部は、キャビネット70の底板72aにおける右側仕切部材79bよりも右方の部位に収容されている。なお、底板72aにおける右側仕切部材79bよりも右方の部位には、チューブなどの管路の一部が収容されていてもよい。
【0058】
ここでは、上記プログラムに沿って、給水ポンプ22、真空ポンプ26、弁35a、開放弁35b、弁35c、弁35d、水位センサ37、および、リセットボタン90の制御が行われることで、ポータブルトイレ10の便器11に溜まった排水が排出される。本実施形態では、
図9に示すように、制御装置110は、記憶部114と、カウント部115と、警告部116と、リセット部117とを備えている。記憶部114には、例えば、ポータブルトイレ10の便器11から排水が排出された回数である排出回数が代入される排出回数変数が記憶されている。カウント部115は、排水が排出された回数である排出回数をカウントするように構成されている。ここでは、ポータブルトイレ10の便器11から排水が排出されたとき、カウント部115は、排出回数変数に1をプラスする。警告部116は、上記排出回数が所定の回数以上になったとき、例えばスピーカ(図示せず)などを利用して、排水容器40に排水が溜まった旨の警告を発するように構成されている。また、警告部116は、水位センサ37によって検出された排水容器40内の排水の水位が所定の水位以上である場合、警告を発するように構成されている。例えば、リセットボタン90が押されたとき、リセットボタン90から制御装置110にリセット信号が送信される。そして、リセット信号を受信した後、リセット部117は、排出回数変数に0を代入し、排出回数をリセットするように構成されている。
【0059】
ところで、上述のように、キャビネット70には、
図5に示すように、排水機構20の真空タンク24、真空ポンプ26、第1排水管路31の一部(図示せず)、第2排水管路32、排水容器40および制御装置110が収容される。本実施形態では、
図7に示すように、キャビネット70の上側空間78aには、真空タンク24、真空ポンプ26、第1排水管路31の一部(図示せず)、および、制御装置110が配置される。本実施形態では、スライド棚73の前部には、制御装置110および制御装置110が収容された制御用ケース111が配置されている。なお、制御装置110の後方には、真空タンク24および真空ポンプ26が配置されている。ここでは、スライド棚73の後部に真空タンク24が配置されている。詳しくは、スライド棚73の後部には、嵌合孔(図示せず)が形成されており、この嵌合孔に真空タンク24が嵌め込まれた状態で、スライド棚73に取り付けられている。また、本実施形態では、スライド棚73の右後部には、制御装置110に接続された配線112(
図9参照)が挿入される挿入孔73gが形成されている。本実施形態では、真空ポンプ26は、真空タンク24の後部に設けられている。ここでは、上記嵌合孔の後方におけるスライド棚73の部位には、ポンプ挿入孔(図示せず)が形成されている。上記ポンプ挿入孔に真空ポンプ26が挿入された状態で、真空ポンプ26は、真空タンク24に接続されている。真空ポンプ26は、スライド棚73には、直接載置されていない。ここでは、スライド棚73による前後方向のスライドに連動して、真空タンク24、真空ポンプ26および制御装置110は、前後方向にスライドする。
【0060】
図4に示すように、キャビネット70の下側空間78bには、第2排水管路32および排水容器40が配置される。具体的には、第2排水管路32は、スライド棚73に嵌合された真空タンク24に支持されて、下側空間78bに配置されている。排水容器40は、左側仕切部材79aと右側仕切部材79bとの間に配置され、かつ、外枠71の底板72aに載置される。なお、排水容器40が底板72aに載置されたとき、排水容器40は、第2排水管路32と接続された状態となる。
【0061】
以上、本実施形態では、
図5に示すように、キャビネット70の上側空間78aには、真空タンク24の少なくとも一部、および、真空ポンプ26の少なくとも一部が配置されている。キャビネット70の下側空間78bには、第2排水管路32および排水容器40が配置されている。排水容器40は、溜まった排水を捨てるために、例えば、1日1回、キャビネット70から取り外される。排水容器40内の排水を捨てると同時に、真空タンク24および真空ポンプ26がメンテナンスされないことが多い。そのため、排水容器40内の排水を捨てるときには、上側空間78aは開放されなくてもよい。ここでは、排水容器40に溜まった排水を捨てるとき、下扉76を開いて、上扉75を閉じた状態にすることができる。よって、排水容器40のみを取り外すことが可能な状態にすることができる。また、
図6に示すように、真空タンク24および真空ポンプ26のメンテナンスを行う際には、上扉75を外枠71から取り外す。このことによって、真空タンク24および真空ポンプ26のメンテナンスを行う際、上扉75が真空タンク24および真空ポンプ26の周囲にはないため、メンテナンスがし易い。したがって、本実施形態に係るキャビネット70は、真空タンク24、真空ポンプ26および排水容器40のメンテナンスに適した構造である。
【0062】
本実施形態では、キャビネット70は、
図3に示すように、下扉76の下側空間78b側の面に設けられ、外枠71に対して下扉76をロックするラッチ式の扉ロック機構87を備えている。下扉76は、排水容器40をキャビネット70から取り出すときに操作されるものであり、主に介護者によって操作されるものである。また、下扉76は、排水容器40に溜まった排水を捨てる際に操作されるものであるため、排水を捨てるとき以外には不用意に開けられないことが好ましい。本実施形態では、キャビネット70の正面からキャビネット70を見たとき、扉ロック機構87のロックを解除する位置が分かり難い。そのため、扉ロック機構87の存在を知っている人以外の人は、下扉76を開け難い。よって、例えば、要介護者や、介護者以外の人が下扉76を開け難くすることができる。
【0063】
本実施形態では、上扉75は、下扉76が下側空間78bを開放させた状態で、外枠71に対して取り外し可能に構成されている。上扉75は、真空タンク24および真空ポンプ26のメンテナンスを行う際に、開けられるものである。真空タンク24および真空ポンプ26は、不用意な故障を引き起こさないために、メンテナンス時以外には外部から触れられない状態にされることが好ましい。そのため、上扉75は、簡単に開けられないことが好ましい。本実施形態では、上扉75は、下扉76が開けられた状態ではないと、取り外すことができない。よって、上扉75を簡単には開け難くすることができる。
【0064】
本実施形態では、
図9に示すように、制御装置110は、ポータブルトイレ10から排水容器40へ排水を排出する回数である排出回数をカウントするカウント部115と、カウント部115によってカウントされた排出回数が所定の回数以上の場合、警告を発する警告部116とを有する。リセットボタン90は、制御装置110と電気的に接続され、カウント部115によってカウントされた排出回数をリセットする。このことによって、排出回数が所定の回数以上のとき、排水容器40には、排水が溜まっており、溢れる可能性が高くなる。このような場合には、警告部116によって警告されるため、排水容器40から排水が溢れ難くすることができる。また、本実施形態では、例えば、排水容器40に溜まった排水を捨てる際、リセットボタン90を押す。このことで、排出回数がリセットされるため、排水容器40に排水が十分に溜まっていないにも関わらず、警告部116によって警告されることを抑制することができる。
【0065】
本実施形態では、
図4に示すように、リセットボタン90は、外枠71の底面(ここでは、底板72a)であって、下側空間78bに配置されている。リセットボタン90は、排水容器40に溜まった排水を捨てたときに、押されるものである。リセットボタン90は、排水容器40が配置された空間と同じ空間である下側空間78bに配置されている。よって、使用者は、排水容器40に溜まった排水を捨て、排水容器40を下側空間78bに配置したとき、リセットボタン90を押し易い。
【0066】
本実施形態では、外枠71の底板72aには、制御装置110に接続された配線112が配置されている。キャビネット70は、排水容器40が外枠71の底板72aに配置されたとき、排水容器40と配線112の間に配置され、外枠71の底板72aから上方に延びた仕切部材79a、79bを備えている。このことによって、排水容器40を外枠71の底板72aに配置するとき、仕切部材79a、79bによって、排水容器40と配線112とが干渉することを防ぐことができる。また、仮に、キャビネット70が揺れて排水容器40から排水が飛散したとき、その飛散した排水は、仕切部材79a、79bに付着し易いため、配線112に排水が付着することを防ぐことができる。
【0067】
また、本実施形態では、仕切部材79a、79bの間において、仕切部材79a、79bに沿って排水容器40をスライドさせることで、排水容器40を底板72aに配置する。そのため、仕切部材79a、79bは、排水容器40のスライドをガイドすることができる。
【0068】
本実施形態では、
図5および
図6に示すように、スライド棚73は、前後方向にスライド可能に構成されている。このことによって、真空タンク24および真空ポンプ26のメンテナンスを行う際、スライド棚73を外枠71から引き出すことで、真空タンク24および真空ポンプ26は、外枠71から引き出される。よって、真空タンク24および真空ポンプ26のメンテナンスを行い易い。