(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記送金制御部は、前記通知がおこなわれてから所定期間が経過するまでの間に前記受付部によって前記承諾が受け付けられない場合、または、前記受付部によって前記送金をおこなわない旨が受け付けられた場合に、送金者から受け付けた前記依頼をキャンセルする、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の送金支援装置。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に図面を参照して、この発明にかかる送金支援装置、送金支援方法、および送金支援プログラムの実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
(送金支援システムのシステム構成)
まず、実施の形態にかかる送金支援システム100のシステム構成例について説明する。
図1は、実施の形態にかかる送金支援システム100のシステム構成例を示す説明図である。
図1において、送金支援システム100は、銀行サーバ111と、送金者端末121と、受取者端末131と、を有する。
【0020】
銀行サーバ111は、たとえば、銀行110に設けられるサーバであり、送金支援装置の一例である。銀行サーバ111は、ユーザ毎のキャッシュカードのカード情報や、口座の入出金を管理するパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置である。銀行サーバ111は、CPU(Central Processing Unit)やメモリやインタフェースなどを有する。
【0021】
また、銀行サーバ111は、送金者情報データベース(DB)112と、受取者情報データベース(DB)113と、代理人情報データベース(DB)114と、取引情報データベース(DB)115とを有する。各種DB112〜115の記憶内容については、
図3A〜
図3Dを用いて後述する。
【0022】
送金者端末121は、指定の口座に送金をおこなう送金者120が使用するコンピュータ装置である。送金者端末121には、たとえば、スマートフォン、タブレット型PC(Personal Computer)などを用いることが可能である。ただし、送金者端末121は、これに限らず、たとえば、デスクトップ型PC、ノートPC、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、金融機関に設置されるATM(Automated Teller Machine)などとすることも可能である。送金者端末121は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。
【0023】
受取者端末131は、受取者130が使用するパーソナルコンピュータなどの汎用的なコンピュータ装置である。受取者端末131には、たとえば、スマートフォン、タブレット型PCなどを用いることが可能である。ただし、受取者端末131は、これに限らず、デスクトップ型PC、ノートPC、携帯電話機、PHSなどを用いることも可能である。受取者端末131は、CPUやメモリやインタフェースなどを有する。受取者端末131のメールアドレスや電話番号などの連絡先は、あらかじめ銀行サーバ111に登録されるものとする。
【0024】
送金支援システム100において、銀行サーバ111と、送金者端末121と、受取者端末131とは、有線または無線のネットワーク140を介して接続される。ネットワーク140は、たとえば、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などである。
【0025】
銀行サーバ111には、この発明にかかる送金支援プログラムがインストールされている。銀行サーバ111は、送金者端末121や受取者端末131からの各種要求に応じた処理をおこなって、送金者端末121や受取者端末131に対して各種処理結果を出力する。
【0026】
ここで、本実施の形態にかかる送金支援方法について説明する。
図1の(1)に示すように、送金者端末121は、送金者120の操作に応じて、銀行サーバ111に対して、受取者130宛の送金依頼をおこなう。具体的には、送金者端末121は、受取者130に宛てて送金をおこなう旨の依頼を送金者120から受け付ける。受取者130は、あらかじめ連絡先が銀行サーバ111に登録された受取者端末131に対応する。たとえば、送金者端末121は、表示画面122に示すように、受取者130を示す送金先と、送金する金額とを受け付ける。
【0027】
そして、銀行サーバ111は、送金者端末121から送金依頼を受け付けた場合に、(2)に示すように、受取者端末131に送金がおこなわれる旨の通知をおこなう。送金がおこなわれる旨の通知は、表示画面132に示すように、送金者120から送金がおこなわれる旨の通知である。
【0028】
そして、受取者端末131は、(3)に示すように、送金がおこなわれる旨の承諾を受取者130から受け付けると、その旨を銀行サーバ111に送信する。そして、銀行サーバ111は、(4)に示すように、受取者端末131によって受け付けられた承諾に応じて、送金を実行する。
【0029】
このように、本実施の形態では、銀行サーバ111は、送金者120から受取者130宛に送金をおこなう際に、受取者130の承諾を得てから送金を実行することとした。このため、銀行サーバ111は、送金者120が意図しない送金がおこなわれることを抑止することができる。これにより、送金者120は、安心して送金することができる。
【0030】
(銀行サーバ111のハードウエア構成の一例)
つぎに、銀行サーバ111について、その具体的な構成の一例を説明する。
図2Aは、銀行サーバ111のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図2Aにおいて、銀行サーバ111を実現するコンピュータ装置は、CPU211と、メモリ212と、通信IF(Interface)213と、を備える。コンピュータ装置が備える各部211〜213は、バス210によってそれぞれ接続されている。CPU211は、コンピュータ装置の全体の制御をつかさどる。
【0031】
メモリ212は、ブートプログラムなどのプログラムや各種のデータベースのデータなどを記憶する。また、メモリ212は、送金支援プログラムや各種データベースの一部のデータなど、送金支援サービスの提供にかかる各種のプログラムやデータを記憶する。
【0032】
また、メモリ212は、CPU211のワークエリアとして使用される。メモリ212は、たとえば、ROM(Read−Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disc Drive)およびHD(Hard Disc)などによって実現することができる。
【0033】
通信IF213は、ネットワーク140に接続され、コンピュータ装置の内部と、送金者端末121や受取者端末131などの外部装置とのインタフェースをつかさどる。具体的には、通信IF213は、コンピュータ装置の内部と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
【0034】
(送金者端末121および受取者端末131のハードウエア構成の一例)
つぎに、送金者端末121および受取者端末131のハードウエア構成の一例を説明する。
図2Bは、送金者端末121および受取者端末131のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。なお、送金者端末121と受取者端末131とは同様の構成であるため、以下においては、送金者端末121について説明することとし、受取者端末131についての説明を省略することとする。
【0035】
図2Bにおいて、送金者端末121は、CPU221と、メモリ222と、出力デバイス223と、入力デバイス224と、通信IF225と、を備える。また、送金者端末121が備える各部221〜225は、バス220によってそれぞれ接続されている。
【0036】
CPU221は、送金者端末121の全体の制御をつかさどる。CPU221は、メモリ222が記憶する各種のプログラムやデータを用いて、送金者端末121の全体の制御をつかさどる。メモリ222は、ハードディスクやフラッシュメモリなどによって実現することができる。
【0037】
出力デバイス223は、たとえば、ディスプレイ、スピーカ、音声出力端子などを含む。ディスプレイは、操作内容や、ユーザに対する案内情報などを表示する。ディスプレイは、送金支援サービスにかかる各種の操作画面を表示する。ディスプレイは、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
【0038】
また、スピーカは、音声、アラーム音などを出力する。音声出力端子は、ヘッドフォーンなどを接続する端子であり、スピーカと同様に、音声、アラーム音などを接続されたヘッドフォーンなどに出力する。
【0039】
入力デバイス224は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。入力デバイス224は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される入力デバイス224は、当該入力デバイス224に対する入力操作に応じた信号をCPU221に対して出力する。
【0040】
入力デバイス224をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイの表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
【0041】
また、入力デバイス224は、カメラを含む。カメラは、CPU221によって制御されて撮像対象を撮像し、画像データを生成したり、バーコードやQRコード(登録商標)といった二次元コードを撮影して入力したり、OCR(Optical Character Reader)機能を用いて撮影した文字をデータ化して入力したりすることができる。
【0042】
また、入力デバイス224は、マイクを含む。マイクは、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。マイクを用いることにより、ユーザは、送金者端末121を介して、タッチパネルやキーボードを用いる代わりに、文字などの入力をおこなうことができる。
【0043】
通信IF225は、送金者端末121の内部と、銀行サーバ111や受取者端末131などの外部装置とのインタフェースをつかさどる。また、通信IF225は、電話回線網に接続され、音声通信に際して用いられることとしてもよい。
【0044】
そのほか、送金者端末121は、図示は省略するが、スピーカなどを含む通話機能、通信機能など、たとえば、スマートフォンなどの情報処理装置としての機能を備える。
【0045】
(各種DB112〜114の記憶内容)
つぎに、
図3A〜
図3Dを用いて、
図1に示した銀行サーバ111が有する各種DB112〜114の記憶内容について説明する。各種DB112〜114は、たとえば、メモリなどの記憶部により実現される。
【0046】
図3Aは、送金者情報データベース(DB)112の記憶内容の一例を示す説明図である。
図3Aにおいて、送金者情報DB112は、送金者ID(Identification)、送金者氏名、口座番号、およびメールアドレスのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、送金者情報(たとえば、送金者情報300−1〜300−3)のレコードが記憶される。
【0047】
送金者IDは、送金者120(ユーザ)毎に付される識別情報を示す。送金者氏名は、送金者120に対応する口座の名義人名を示す。口座番号は、口座毎に割り当てられた番号であり、送金者120の口座番号を示す。メールアドレスは、送金者120に対応する端末のメールアドレスを示し、具体的には、送金者端末121のメールアドレスを示す。
【0048】
たとえば、送金者情報300−1は、送金者ID「A001」、送金者氏名「総研総子」、口座番号「0123456」、メールアドレス「○○@○○.jp」を示す。また、ユーザID「A001」以外の送金者情報300−2,300−3についても、同様に、送金者情報DB112に記憶される。
【0049】
なお、
図3Aにおいて、説明の便宜上、送金者情報DB112に示す各フィールドの情報を記憶することとしたが、
図3Aに示す全てのフィールドを有しないものとしてもよい。たとえば、一部のフィールド(たとえばメールアドレス)の情報については、ユーザIDと対応付けて他のDBに記憶されていてもよく、この場合、ユーザIDを用いて当該他のDBから一部のフィールドの情報を取得すればよい。
【0050】
図3Bは、受取者情報データベース(DB)113の記憶内容の一例を示す説明図である。
図3Bにおいて、受取者情報DB113は、送金者ID、受取者ID、普段の呼び名、受取者氏名、口座番号、メールアドレス、パスワード、および画像データのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、受取者情報(たとえば、受取者情報310−1〜310−3)のレコードが記憶される。
【0051】
送金者IDは、送金者120毎に付される識別情報を示し、送金者情報DB112(
図3A参照)に記憶される送金者IDと同じものであり、送金者情報DB112の送金者IDが示す各送金者情報300にも対応する。受取者IDは、受取者130毎に付される識別情報を示す。普段の呼び名は、ニックネームであり、漢字、英字、カタカナ等を問わない。受取者氏名は、受取者130に対応する口座の名義人名を示す。口座番号は、口座毎に割り当てられた番号であり、受取者130の口座番号を示す。メールアドレスは、受取者130に対応する端末のメールアドレスを示し、具体的には、受取者端末131のメールアドレスを示す。
【0052】
パスワードは、受取者端末131において受取者130が送金を承諾する際の認証用の文字列を示し、具体的には、数字や記号であり、合い言葉なども含む。画像情報データは、パスワードに代えて顔認証をおこなうための受取者130の顔画像データを示す。
【0053】
たとえば、受取者情報310−1は、送金者ID「A001」、受取者ID「B001」、普段の呼び名「タロウ」、受取者氏名「総研太郎」、口座番号「1234567」、メールアドレス「○○@○○.jp」、パスワード「○○○○」、画像データ「○○○○」、を示す。また、受取者ID「B001」以外の受取者情報310−2,310−3についても、同様に、受取者情報DB113に記憶される。
【0054】
受取者情報DB113においては、「普段の呼び名」を記憶可能としたため、送金者120は、「普段の呼び名」を選択して、受取者130に送金することができる。銀行サーバ111は送金者端末から送信された「普段の呼び名」に対応付けられたメールアドレスに承諾を依頼するメールを送信することができる。このように、送金者120が「普段の呼び名」を選択することにより、「普段の呼び名」に対応付けられた正しい名義人(受取者氏名)を特定することができる。
【0055】
なお、
図3Bにおいて、説明の便宜上、受取者情報DB113に示す各フィールドの情報を記憶することとしたが、
図3Bに示す全てのフィールドを有しないものとしてもよい。たとえば、一部のフィールド(たとえば画像データ)の情報については、ユーザIDと対応付けて他のDBに記憶されていてもよく、この場合、ユーザIDを用いて当該他のDBから一部のフィールドの情報を取得すればよい。
【0056】
図3Cは、代理人情報データベース(DB)114の記憶内容の一例を示す説明図である。
図3Cにおいて、代理人情報DB114は、受取者ID、代理人氏名、代理人メールアドレス、および代理人パスワードのフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、代理人情報(たとえば、代理人情報320−1〜320−3)のレコードが記憶される。
【0057】
受取者IDは、受取者130毎に付される識別情報を示し、受取者情報DB113(
図3B参照)に記憶される受取者IDと同じものであり、受取者情報DB113の受取者IDが示す各送金者情報310にも対応する。代理人氏名は、受取者130を代理する者の氏名であり、たとえば、受取者130の配偶者や子供の氏名である。代理人メールアドレスは、代理人に対応する代理人端末のメールアドレスを示す。代理人パスワードは、代理人端末において代理人が受取者130への送金を承諾する際に用いられる認証用の文字列を示す。
【0058】
たとえば、代理人情報320−1は、受取者ID「B001」、代理人氏名「総研花子」、代理人メールアドレス「○○@○○.jp」、代理人パスワード「○○○○」を示す。また、たとえば、代理人情報320−2は、代理人が登録されていないことを示しており、具体的には、受取者ID「B002」に対応する「総研二郎」(
図3B参照)について、代理人が登録されていないことを示す。また、代理人情報320−3についても、同様に、代理人情報DB114に記憶される。
【0059】
図3Dは、取引情報データベース(DB)115の記憶内容の一例を示す説明図である。
図3Dにおいて、取引情報DB115は、取引情報ID、送金者ID、受取者ID、送金先口座番号、金額、件名、認証方式、手続日時、および手続完了の状態のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、取引情報(たとえば、取引情報330−1,330−2)のレコードが記憶される。
【0060】
取引情報IDは、取引情報毎に付される識別情報を示す。送金者IDは、送金者120毎に付される識別情報を示し、送金者情報DB112(
図3A参照)や受取者情報DB113(
図3B参照)に記憶される送金者IDと同じものである。送金者IDは、送金者情報DB112の送金者IDが示す各送金者情報300や、受取者情報DB113の受取者IDが示す各送金者情報310にも対応する。
【0061】
また、受取者IDは、受取者130毎に付される識別情報を示し、受取者情報DB113(
図3B参照)や代理人情報DB114(
図3C参照)に記憶される受取者IDと同じものである。受取者IDは、受取者情報DB113の受取者IDが示す各送金者情報310や、代理人情報DB114の受取者IDが示す各代理人情報320にも対応する。
【0062】
送金先口座番号は、送金先の口座番号であり、たとえば、
図3Bに示す口座番号であるが、これ以外の指定の口座番号の場合もある。金額は、送金者120から受取者130に送金される金額を示す。件名は、受取者端末131において受取者130が送金を承諾するために、銀行サーバ111から送信するメールの件名を示す。
【0063】
認証方式は、受取者端末131において受取者130が送金を承諾する際におこなわれる認証において用いられる認証方式であり、送金者120によって指定された認証方式を示す。手続日時は、送金者120が送金依頼をおこなった日時を示す。
【0064】
手続完了の状態は、送金者120によっておこなわれた送金依頼に対して、送金依頼が完了したか否かを示し、具体的には、受取者130の承諾がおこなわれると手続が完了の状態となり、受取者130の承諾がおこなわれないと未完了の状態が保持される。
【0065】
たとえば、取引情報330−1は、取引情報ID「X001」、送金者ID「A001」、受取者ID「B001」、送金者口座番号「1234567」、金額「5000円」、件名「桜の会」、認証方式「パスワード」、手続日時「○月○日○時○分○秒」、手続完了の状態「完了」を示す。また、取引情報ID「X001」以外の取引情報330−2についても、同様に、取引情報DB115に記憶される。
【0066】
(銀行サーバ111の機能的構成)
図4は、銀行サーバ111の機能的構成を示す説明図である。
図4において、銀行サーバ111は、通知部401と、受付部402と、送金制御部403とを有する。通知部401と、受付部402と、送金制御部403とは、たとえば、銀行サーバ111のメモリ212(
図2A参照)に記憶されたプログラムをCPU211に実行させることにより、その機能を実現する。
【0067】
通知部401は、連絡先があらかじめ登録された受取者130に宛てて送金をおこなう旨の依頼を送金者120から受け付けた場合に、当該送金がおこなわれる旨の通知を受取者130の連絡先におこなう。連絡先は、受取者130に対応する連絡先であり、メールアドレスや電話番号である。具体的には、連絡先は、受取者130毎の受取者端末131のメールアドレスや電話番号としてもよいし、フリーメールのメールアドレスや自宅の電話番号としてもよい。
【0068】
あらかじめ登録されたとは、送金依頼を受け付けた際には既に登録されていることであり、たとえば、送金をおこなう旨の依頼(送金依頼)を受け付けたときを基準として、少なくとも所定期間(たとえば、1日)以上前には登録されていることである。連絡先があらかじめ登録された受取者130は、具体的には、所定の頻度で送金をおこなう送金先であり、たとえば、子供や親や兄弟など資金援助の対象者である。
【0069】
受取者130に宛てて送金をおこなうとは、受取者口座に宛てて送金をおこなうことである。送金は、指定の口座に資金を移動させることであり、たとえば、口座間で資金を移動させることや、金融機関の窓口やATMから指定の口座に資金を移動させることであり、具体的には、振込である。銀行サーバ111は、送金者端末121やATMを介して、送金者120からの送金をおこなう旨の依頼を受け付ける。送金がおこなわれる旨の通知は、たとえば、電子メールでおこなわれることとするが、ショートメッセージや電話でおこなわれることとしてもよい。
【0070】
受付部402は、当該通知により送金がおこなわれる旨の承諾を受取者130から受け付ける。送金がおこなわれる旨の承諾は、当該送金がおこなわれることを受取者130があらかじめ知っているが故におこなえるものであり、言い換えれば、受取者130に身に覚えがなければ、受取者130から得られることがない。
【0071】
本実施の形態において、送金をおこなう前提として、受取者130から送金者120に送金を要求したり、定期的な送金であったりすることにより、送金がおこなわれることを受取者130があらかじめ知っていることとする。
【0072】
受付部402による承諾の受付は、たとえば、電子メールのメッセージ中に示された所定のアドレスに受取者端末131からアクセスすることにより、受取者130におこなわせることとする。ただし、受付部402による承諾の受付は、これに限らず、送信した電子メール等に対して空メールを返信させることとしてもよい。また、連絡先を電話した場合は、たとえば、オートコールにより承諾を受け付けてもよい。
【0073】
送金制御部403は、受付部402によって受け付けられた承諾に応じて、送金を実行する。具体的には、送金制御部403は、受付部402によって受取者130の承諾が受け付けられた場合に受取者口座に送金を実行し、受付部402によって受取者130の承諾が受け付けられない場合には当該送金を実行しない。
【0074】
また、本実施の形態において、承諾は、受取者130の認証を含む。受取者130の認証は、受取者130がおこなうパスワード認証や生体認証などである。パスワード認証は、所定の文字列の一致判定をおこなうことによる認証である。生体認証は、指紋認証や、顔認証や、血管認証や、網膜認証や、掌形認証などである。認証は、銀行サーバ111によっておこなわれてもよいし、受取者端末131によっておこなわれてもよいし、他の装置によっておこなわれてもよい。
【0075】
また、送金がおこなわれる旨の通知は、複数種類の認証の中から受取者130におこなわせる1種類以上の認証を送金者120から受け付けた受付結果を含む。受取者130がおこなう認証は、受付結果が示す種類の認証であり、すなわち、送金者120が選択した種類の認証である。
【0076】
具体的に説明すると、本実施の形態において、複数種類の認証には、たとえば、パスワード認証、顔認証、および指紋認証がある。このうち、1種類以上の認証を送金者120から受け付け、受け付けた種類の認証により受取者130が認証をおこなうこととなる。送金者120から受け付ける認証の種類数は、1種類でもよいし、複数種類でもよい。
【0077】
本実施の形態において、パスワード認証と顔認証は、銀行サーバ111によっておこなわれることとする。具体的には、銀行サーバ111は、受取者端末131からパスワードや顔の画像データを取得して、それぞれ認証をおこなうこととする。また、指紋認証は、受取者端末131によっておこなわれることとする。具体的には、受取者端末131が有する指紋認証機能を利用して指紋認証をおこなうこととする。
【0078】
ただし、送金者120によって承認の種類の選択をおこなわずに、受取者130が認証の種類を選択することとしてもよい。たとえば、受取者130が病気や重篤の場合であって、代理人が登録されていない場合(
図3Cの代理人情報320−2参照)には、受取者130の同僚等の第三者が受取者端末131を操作して、送金者120に送金の要求をおこない、送金の承諾を得る場合がある。
【0079】
この場合に、当該第三者が、たとえば、受取者端末131の撮像機能を用いて受取者130の免許証等から、受取者130の顔の画像データを撮像する。そして、撮像した画像データを受取者端末131から銀行サーバ111へ送信し、銀行サーバ111において当該画像データを用いた顔認証に成功することにより、受取者口座へ送金することが可能となる。
【0080】
また、本実施の形態において、通知部401は、送金を示す所定の文字列の入力を含む依頼を送金者120から受け付けた場合に、所定の文字列を含む通知をおこなう。所定の文字列は、銀行サーバ111から受取者端末131への連絡時に用いられる文字列である。所定の文字列は、具体的には、受取者130と送金者120とで共有されるキーワードであり、たとえば、文字、記号、数字などを含む。
【0081】
所定の文字列は、送金がおこなわれる旨の通知の内容を受取者130が確認する前段階で、たとえば、当該通知を受信した段階で、当該通知が送金に関する内容であることを受取者130に示すことができる文字列である。
【0082】
たとえば、所定の文字列は、電子メールに付される件名(タイトル)に用いられる。電子メールの件名に所定の文字列を用いることによって、当該電子メールがいたずらメールなどではなく、送金の承諾用のメールであることを受取者130に示すことができ、受取者130に電子メールを開封(確認)させることができる。これにより、通知部401は、送金がおこなわれることの承諾を受け付けることができる。
【0083】
また、所定の文字列を銀行サーバ111に関連付けられた金融機関の電話番号とすることも可能であり、この場合、ショートメッセージを受信した際に当該電話番号を受取者130通知することにより、銀行サーバ111からのショートメッセージであることを示すことができる。このため、受取者130は、安心してショートメッセージを開封することができる。これにより、通知部401は、送金がおこなわれることの承諾を受け付けることができる。
【0084】
また、所定の文字列を銀行サーバ111に関連付けられた金融機関の電話番号とすることも可能であり、この場合、電話を着信した際に当該電話番号を受取者130に通知することにより、銀行サーバ111からの電話であることを示すことができる。このため、受取者130は、安心して電話に出ることができる。これにより、通知部401は、送金がおこなわれることの承諾を、たとえばオートコールにより受け付けることができる。
【0085】
また、本実施の形態では、所定の文字列は、たとえば、送金者120による銀行サーバ111への送金依頼の前に、受取者130から送金者120への送金の要求時に通知されることとする。ただし、これに限らず、所定の文字列は、送金依頼において送金者120側で決定されて、送金者120から受取者130に通知されることとしてもよい。
【0086】
また、送金制御部403は、送金がおこなわれる旨の通知がおこなわれてから所定期間が経過するまでの間に受付部402によって承諾が受け付けられない場合に、送金依頼をキャンセルする。所定期間は、たとえば、24時間である。キャンセルとは、たとえば、全てを取り止めることとするが、これに限らず、一旦中断した後に再開可能としてもよい。
【0087】
また、送金制御部403は、受付部402によって送金をおこなわない旨が受け付けられた場合に、受取者130宛ての送金依頼をキャンセルする。送金がおこなわれる旨の通知がおこなわれてから所定期間が経過することや、送金をおこなわない旨が受け付けられることは、たとえば、受取者130から送金者120に送金を要求したものではない場合や、受取者130が意図していない送金である場合に起こり得る。このため、送金制御部403は、所定期間の経過により、送金依頼をキャンセルすることとする。
【0088】
また、通知部401は、送金制御部403によって受取者130宛ての送金依頼がキャンセルされた場合に、送金者120に宛ててその旨を示す報知をおこなう。具体的には、通知部401は、送金者端末121に、受取者130宛ての送金依頼がキャンセルされた旨を報知する。
【0089】
また、通知部401は、受取者130宛ての送金依頼と、あらかじめ連絡先が登録された、受取者130の代理人(たとえば、代理人のメールアドレス)へ通知をおこなう旨とを送金者120から受け付けた場合に、代理人に送金がおこなわれる旨の通知をおこなう。代理人は、たとえば、受取者130と近しい関係にある者であり、具体的には、受取者130の配偶者や子供である。
【0090】
受付部402は、送金がおこなわれる旨の通知がおこなわれることにより、代理人から送金がおこなわれる旨の承諾を受け付ける。送金制御部403は、代理人からの送金がおこなわれる旨の承諾に応じて、受取者130に宛てて送金を実行する。具体的には、送金制御部403は、受付部402によって代理人の承諾が受け付けられると、受取者口座に送金を実行する。
【0091】
(送金者端末121および受取者端末131の表示画面例)
図5は、電子メールにより受取者130から送金者120に送金の要求をおこなう際の表示画面例を示す説明図である。
図5の表示画面500は、電子メールのメール作成画面を示す。具体的には、表示画面500に示すように、受取者130の操作により、所定のタイトル、送金者120(総研総子)の宛先、5000円の送金を要求する旨、銀行サーバ111から送金者端末121に送信されるメールの件名を「桜の会」とする旨が入力される。表示画面500において、受取者130によって送信ボタン501が操作されると、受取者端末131は、表示画面500に示す内容を銀行サーバ111へ送信する。
【0092】
図6は、送金者端末121において送金依頼をおこなう際の表示画面例を示す説明図である。
図6の表示画面600は、銀行サーバ111にアクセスすることにより表示可能な、送金内容の入力画面を示す。具体的には、表示画面600に示すように、送金者120の操作により、送金先口座番号、普段の呼び名、受取者氏名、送金額、件名、認証種類、および代理人の各項目が入力される。
【0093】
表示画面600において、「送金先口座番号」には、送金先の口座番号が入力される。たとえば、送金者120によってドロップダウンボタン601aが選択されると、あらかじめ登録されている口座番号が選択可能に表示される。なお、「送金先口座番号」には、あらかじめ登録されていない番号を直接入力することもできる。
【0094】
表示画面600において、「普段の呼び名」には、受取者130のニックネーム(たとえば「タロウ」)が入力される。たとえば、送金者120によってドロップダウンボタン601eが選択されると、あらかじめ登録されているニックネームが選択可能に表示される。
【0095】
なお、「普段の呼び名」の項目に代えて「誰のため」の項目としてもよい。「誰のため」の項目は、単に「普段の呼び名」の表記名を代えたものとしてもよく、すなわち、表示画面600の例では、ニックネームと同様のタロウを表示することも可能である。ただし、「誰のため」の項目は、たとえば、送金者120にとって受取者130を想起することのできる他者の氏名や他者のニックネームとすることも可能である。
【0096】
このように、「誰のため」の項目にしたとしても、送金者120が考える「誰のため」の項目に対応付けられたメールアドレスに承諾を依頼するメールを送信することができる。具体的には、送金先が想定外(初めて)の口座であっても、「誰のため」の項目における選択結果に対応付けられたメールアドレスに送金の承諾を依頼するメールを送信することができる。
【0097】
なお、ドロップダウンボタン601a、601b、601eは、いずれか一つが操作されて値が選択されると、当該選択に応じて他の2つの値が決定されるようにしてもよい。具体的には、たとえば、ドロップダウンボタン601a、601b、601eのうち、ドロップダウンボタン601eにおいて「タロウ」が選択されたとすると、銀行サーバ111は、受取者情報DB113を参照することにより、「普段の呼び名」の「タロウ」に対応付けられた、受取者氏名「総研太郎」、口座番号「1234567」のそれぞれを決定することとしてもよい。
【0098】
表示画面600において、「受取者氏名」には、送金先の氏名が入力される。たとえば、送金者120によってドロップダウンボタン601bが選択されると、あらかじめ登録されている受取者130の氏名が選択可能に表示される。
【0099】
表示画面600において、「送金額」には、送金する金額が入力される。送金する金額は、送金者120が任意に決定することができる。表示画面600において、「件名」には、電子メールに付されるタイトルが入力される。
【0100】
「認証種類」には、パスワード認証、顔認証、指紋認証のうちのいずれかが入力される。たとえば、送金者120がドロップダウンボタン601cを選択することにより、いずれかが入力される。ただし、「認証種類」には、「選択しない」の項目が選択可能に表示されてもよい。「選択しない」の項目が選択された場合には、あらかじめ定められ特定の認証種類(たとえばパスワード認証)が選択されるものとしてもよいし、受取者130側で任意に認証種類の選択がおこなえるものとしてもよい。
【0101】
表示画面600において、「代理人」は、「指定しない」または「登録されている代理人」のいずれかが入力される。たとえば、送金者120がドロップダウンボタン601dを選択することにより、いずれかが入力される。「指定しない」が選択されると、受取人に、送金がおこなわれる旨の通知がおこなわれ、送金に際して受取人の承諾が必要となる。一方、「登録されている代理人」が選択されると、当該代理人に、送金がおこなわれる旨の通知がおこなわれ、送金に際して当該代理人の承諾が必要となる。
【0102】
表示画面600において、送金者120によって実行ボタン602が操作されると、表示画面600に示す内容が銀行サーバ111へ送信される。これにより、送金者120側でおこなう操作は完了する。なお、送金者端末121から送金依頼をおこなう場合について説明したが、送金者端末121に限らず、ATMから送金依頼をおこなうことも可能である。ATMから送金依頼をおこなう場合も、
図6と同様の表示画面により、送金依頼をおこなうことができる。
【0103】
図7は、受取者端末131に表示される確認メールの表示画面例を示す説明図である。
図7の表示画面700は、受信メールのテキスト画面を示す。具体的には、表示画面700は、受取者130宛ての送金がおこなわれる旨の通知710を示す。通知710は、URL(Uniform Resource Locator)711が示すサイトにアクセスすることにより、受取者130から、送金がおこなわれることの承諾を受け付けることが可能な旨を示す。
【0104】
また、表示画面700は、アラーム720を示す。アラーム720は、URL721が示すサイトにアクセスすることにより、受取者130から、送金をおこなわない旨を受け付けることが可能な旨を示す。また、URL721が示すサイトにアクセスすることにより、身に覚えのない送金がおこなわれようとしている旨を通知することが可能である。これにより、たとえば、振込め詐欺を未然に防止したり、犯罪者の特定に繋がる情報を提供したりすることが可能となり、適切な初動対応を取ることが可能となる。
【0105】
図8は、受取者130から送金の承諾を受け付ける際の表示画面例を示す説明図である。
図8の表示画面800は、URL711が示すサイトにアクセスすることにより表示可能な、パスワードの入力画面を示す。受取者130がパスワードを入力して、送信ボタン801が操作されると、銀行サーバ111によりパスワード認証がおこなわれる。
【0106】
なお、表示画面800は、パスワード認証をおこなう場合を示すが、送金者120によって顔認証が指定されている場合には、受取者端末131から送信される受取者130の顔画像データを用いて顔認証がおこなわれる。また、送金者120によって指紋認証が指定されている場合には、受取者端末131において指紋認証がおこなわれ、その結果が受取者端末131から送信される。
【0107】
図9は、受取者130からコメントの入力を受け付ける際の表示画面例を示す説明図である。
図9の表示画面900において、受取者130によりコメントが入力されて、送信ボタン901が操作されると、銀行サーバ111を介して、送金者端末121にコメントの内容が送信される。一方で、終了ボタン902が操作されると、そのまま終了する。
【0108】
ここで、コメントには受取者130の個人情報が含まれることがあり、パスワードと個人情報とが関連付けられて盗まれると、スキミング等の被害のおそれがある。本実施の形態においては、コメントの送信と、パスワードの送信とを同時におこなわずに、それぞれ別々に送信することとする。
【0109】
具体的には、まず、パスワードのみを送信することとし、その後にコメントの送信をおこなうこととする。これにより、パスワードについては単なる文字列のデータとして送信することができる。したがって、パスワードと個人情報とが関連付けられて盗まれることを抑止できる。
【0110】
図10は、受取者端末131に表示される送金手続の完了通知の表示画面例を示す説明図である。
図10の表示画面1000は、送金が完了した旨の画面を示す。これにより、受取者130は、送金手続が完了したことを把握することができる。
【0111】
図11は、送金者端末121に表示される送金手続の完了通知の表示画面例を示す説明図である。
図11の表示画面1100は、送金が完了した旨の画面を示す。これにより、送金者120は、送金手続が完了したことを把握することができる。
【0112】
図12は、送金者端末121に表示される送金手続が中止した旨を示すキャンセル通知の表示画面例を示す説明図である。
図12の表示画面1200は、送金が中止した旨の画面を示す。たとえば、24時間以内に受取者130の承諾が得られない場合や、受取者130から送金をおこなわない旨を受け付けた場合に送金手続は中止となる。表示画面1200により、送金者120は、送金手続が完了したことを把握することができる。
【0113】
(本実施の形態にかかる送金支援処理手順の一例)
つぎに、
図13〜
図16を用いて、本実施の形態にかかる送金支援処理手順の一例について説明する。
図13は、本実施の形態にかかる送金支援処理手順の一例(その1)を示すシーケンス図である。
【0114】
図13のシーケンス図において、受取者端末131は、送金者端末121に対して送金の要求をおこなう(ステップS1301)。送金の要求の画面の一例としては、たとえば、
図5に示した表示画面500が挙げられる。送金の要求において、受取者端末131は、たとえば、5000円の送金を要求する旨や、銀行サーバ111から送信されるメールの件名を「桜の会」とする旨を送金者端末121に送信する。
【0115】
そして、送金者端末121は、銀行サーバ111に送金依頼をおこなう(ステップS1302)。送金依頼の画面の一例としては、たとえば、
図6に示した表示画面600が挙げられる。送金依頼において、送金者端末121は、たとえば、5000円の送金額や、「桜の会」とするメールの件名や、認証種別などを銀行サーバ111に送信する。
【0116】
そして、銀行サーバ111は、別段口座1310に、送金額に相当する金額(5000円)を入金する(ステップS1303)。別段口座1310は、送金手続が完了する前に一時的に保管される金融期間内の口座である。別段口座1310に保管された資金は、所定の期日になるなどの所定の条件を満たすと、指定の口座に送金される。なお、別段口座1310に資金を移動させる際に、手数料は発生しない。
【0117】
そして、銀行サーバ111は、受取者端末131に、送金がおこなわれる旨の通知を示す確認メールを送信する(ステップS1304)。確認メールの件名は「桜の会」である。これにより、受取者130は、送金手続に関する内容の電子メールであることを、開封しなくとも確認することができる。このため、受取者130は、迷惑メール等ではないことが分かり、安心して、当該電子メールを開封することができる。確認メールの画面の一例としては、
図7に示した表示画面700が挙げられる。
【0118】
そして、受取者端末131から銀行サーバ111に所定のサイトにアクセスして、認証がおこなわれる(ステップS1305)。たとえば、認証をおこなう際の画面の一例としては、
図8に示した表示画面800が挙げられる。また、認証に付随して、受取者130からコメントを受け付けることとしてもよい(
図9の表示画面900参照)。これにより、受取者から送金者に対して謝意を表することができるとともに、送金者は、送金者のコメントからも無事に送金できたことを確認することができる。
【0119】
つぎに、認証に成功すれば、銀行サーバ111は、別段口座1310から受取者口座に5000円を送金する(ステップS1306)。なお、別段口座1310から受取者口座に資金を移動させる際に、手数料が発生する。そして、銀行サーバ111は、送金者端末121および受取者端末131に完了通知を送信する(ステップS1307)。これにより、一連の送金支援処理が完了する。
【0120】
受取者端末131に表示される完了通知の画面の一例としては、
図10に示した表示画面1000が挙げられる。送金者端末121に表示される完了通知の画面の一例としては、
図11に示した表示画面1100が挙げられる。
【0121】
このように、あらかじめ連絡先が登録されている受取者130の承諾を得て送金を実行するため、見ず知らずの者への送金を抑止でき、また、送金者120が宛先間違いや重複した送金等、受取者130が意図しない送金を抑えることができる。
【0122】
図14は、本実施の形態にかかる送金支援処理手順の一例(その2)を示すシーケンス図である。
図14に示す送金支援処理手順は、送金先の口座番号があらかじめ登録されている口座番号ではない点で、
図13に示す送金支援処理手順とは異なる。なお、以下の説明においては、
図13と同一部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0123】
図14では、たとえば、受取者130が、あらかじめ登録されていない口座への送金要求をおこなった場合を想定している。具体的には、受取者130から、たとえば、「緊急で会社の口座に送金して欲しい」といった送金要求があった場合を想定している。
【0124】
図14のシーケンス図において、受取者端末131は、銀行サーバ111に新規口座の登録をおこなう(ステップS1401)。そして、受取者端末131は、送金者端末121に対して、新規口座への送金の要求をおこなう(ステップS1402)。
【0125】
そして、送金者端末121は、銀行サーバ111に新規口座への送金依頼をおこなう(ステップS1403)。送金依頼は、たとえば、
図6に示した表示画面600によりおこなわれることとなるが、表示画面600において「送金先口座番号」が新たに指定された番号となる。
【0126】
つぎに、ステップS1305に示すように認証に成功すれば、銀行サーバ111は、別段口座1310から新規口座に5000円を送金する(ステップS1404)。これにより、本実施の形態によれば、新規口座へ送金することも可能である。このため、あらかじめ登録されていない口座への送金要求が受取者130からあった場合でも、送金者120は、安心して当該口座へ送金することができる。
【0127】
図15は、本実施の形態にかかる送金支援処理手順の一例(その3)を示すシーケンス図である。
図15に示す送金支援処理手順は、受取者端末131が用いられず、代理人端末1500が用いられる点で、
図13に示す送金支援処理手順とは異なる。なお、以下の説明においては、
図13と同一部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0128】
図15では、たとえば、受取者130が、送金要求やの送金の承諾をおこなうことができず、代理人がこれらをおこなう場合を想定している。具体的には、たとえば、病気や事故等で受取者130に意識がなく、代理人が送金者へ送金要求をおこない、送金の承諾をおこなう場合を想定している。
【0129】
図15のシーケンス図において、代理人端末1500は、送金者端末121に対して送金の要求をおこなう(ステップS1501)。送金依頼の表示画面の一例としては、
図5に示した表示画面500が挙げられるが、差出人については受取者130ではなく、代理人となる。送金の要求において、代理人端末1500は、たとえば、5000円の送金を要求する旨や、銀行サーバ111から送信されるメールの件名を「桜の会」とする旨を送金者端末121に送信する。
【0130】
そして、銀行サーバ111は、別段口座1310に、送金額に相当する金額(5000円)を入金した後(ステップS1303)、代理人端末1500に、送金がおこなわれる旨の通知を示す確認メールを送信する(ステップS1502)。確認メールの件名は「桜の会」である。
【0131】
これにより、代理人は、送金に関する電子メールであることを、電子メールの件名(タイトル)で判別でき、電子メールを開封することができる。確認メールの画面の一例としては、
図7に示した表示画面700が挙げられるが、宛先については受取者130ではなく、代理人となる。
【0132】
つぎに、代理人端末1500から銀行サーバ111に所定のサイトにアクセスして、認証がおこなわれる(ステップS1503)。たとえば、認証をおこなう際の画面の一例としては、
図8に示した表示画面800が挙げられるが、パスワードについては代理人のパスワードが入力される。また、認証に付随して、代理人からコメントを受け付けることとしてもよい。
【0133】
そして、代理人の認証に成功すれば、銀行サーバ111は、別段口座1310から受取者口座に5000円を送金し(ステップS1306)、送金者端末121および受取者端末131のほかに、代理人端末1500にも完了通知を送信する(ステップS1504)。これにより、一連の送金支援処理が完了する。
【0134】
このように、受取者130が重病や危篤の場合などのように受取者130と送金者120とが直接連絡を取れない場合でも、受取者130の代理人から、送金の承諾を受け付けて、受取者130宛てに送金することができる。このため、代理人からの送金要求であっても、送金者120は安心して受取者130に送金することができる。
【0135】
図16は、本実施の形態にかかる送金支援処理手順の一例(その4)を示すシーケンス図である。
図16に示す送金支援処理手順は、受取者130の認証に失敗する点で、
図13に示す送金支援処理手順とは異なる。なお、以下の説明においては、
図13と同一部分については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0136】
図16のシーケンス図において、ステップS1304に示すように、受取者端末131に確認メールが送信されると、受取者端末131から銀行サーバ111に所定のサイトにアクセスして、認証がおこなわれることとなるが、認証に失敗したとする(ステップS1601)。認証に失敗するとは、具体的には、受取者130がパスワードを間違えることや、受取者130による送金の承諾がない場合や、確認メールの送信後、所定時間内(24時間以内)に所定のサイトへのアクセスがないことを含む。
【0137】
このように認証に失敗した場合、銀行サーバ111は、別段口座1310から送金者口座に5000円を戻す(ステップS1602)。なお、別段口座1310から送金者口座に資金を戻す際に、手数料は発生しない。このため、認証に失敗した場合には、受取者口座に送金されることがなく、また、手数料についても発生しないこととなる。
【0138】
ここで、送金者120にとって意図しない送金先の口座に一旦送金されてしまうと、移動した資金を戻すことが手間となることや、困難となることがあるが、本実施の形態では、受取者130の認証に成功するまでは指定の口座に資金を移動させないため、受取者130の認証に失敗した場合には別段口座1310から送金者口座に容易に資金を戻すことができる。
【0139】
そして、銀行サーバ111は、送金者端末121にキャンセル通知を送信する(ステップS1603)。これにより、一連の送金支援処理が完了する。送金者端末121に表示されるキャンセル通知の画面の一例としては、
図12に示した表示画面1200が挙げられる。
【0140】
このように、認証に失敗した場合には、送金依頼をキャンセルするため、たとえば、振込詐欺などの受取者130が意図しない送金を抑止することができる。また、認証に失敗した場合には、キャンセル通知をおこなうため、送金者120に、その旨を把握させることができる。これにより、振り込め詐欺等の犯罪に対して迅速な初動対応を取ることができる。
【0141】
(銀行サーバ111がおこなう送金支援処理手順)
図17は、銀行サーバ111がおこなう送金支援処理手順の一例を示すフローチャートである。
図17のフローチャートにおいて、銀行サーバ111は、送金者端末121から送金依頼(
図6参照)を受け付けたか否かを判断する(ステップS1701)。銀行サーバ111は、送金者端末121から送金依頼を受け付けるまで待つ(ステップS1701:No)。
【0142】
そして、銀行サーバ111は、送金者端末121から送金依頼を受け付けた場合(ステップS1701:Yes)、送金額を別段口座に入金する(ステップS1702)。そして、送金者端末121からの送金依頼に代理人の指定があるか否かを判断する(ステップS1703)。代理人の指定がない場合(ステップS1703:No)、銀行サーバ111は、受取者情報DB113(
図3B参照)を参照し、受取者130のメールアドレスを取得する(ステップS1704)。
【0143】
代理人の指定がある場合(ステップS1703:Yes)、銀行サーバ111は、代理人情報DB114(
図3C参照)を参照し、代理人のメールアドレスを取得する(ステップS1705)。そして、銀行サーバ111は、取得したメールアドレス宛てに確認メール(
図7参照)を送信する(ステップS1706)。
【0144】
つぎに、銀行サーバ111は、認証(
図8参照)が成功したか否かを判断する(ステップS1707)。なお、ここでいう認証は、パスワード認証等の認証のほかに、受取者130の承諾も含む。銀行サーバ111は、認証に成功しない場合(ステップS1707:No)、所定時間(たとえば、確認メールの送信から24時間)が経過したか否かを判断する(ステップS1708)。
【0145】
銀行サーバ111は、所定時間が経過していない場合(ステップS1708:No)、再要求タイミングであるか否かを判断する(ステップS1709)。再要求タイミングは、たとえば、1時間毎のタイミングである。再要求をおこなうことにより、受取者130に確認メールの閲覧および送金の承諾を促すことができる。
【0146】
銀行サーバ111は、再要求タイミングではない場合(ステップS1709:No)、ステップS1707に移行する。銀行サーバ111は、再要求タイミングである場合(ステップS1709:Yes)、ステップS1706に移行する。
【0147】
銀行サーバ111は、所定時間が経過した場合(ステップS1708:Yes)、送金額を別段口座から送金者口座に戻し(ステップS1710)、送金者端末121にキャンセル通知(
図12参照)を送信し(ステップS1711)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0148】
銀行サーバ111は、認証に成功した場合(ステップS1707:Yes)、具体的には、パスワード認証等の認証に成功し且つ受取者130の承諾が得られた場合、送金額を別段口座から受取者口座に移し(ステップS1712)、送金者端末121と受取者端末131に完了通知(
図10,11参照)を送信し(ステップS1713)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
【0149】
以上説明したように、本実施の形態にかかる銀行サーバ111は、あらかじめ連絡先が登録された受取者130宛ての送金依頼を送金者120から受け付けた場合に、受取者130から受け付けた、送金がおこなわれることの承諾に応じて、送金を実行することとした。
【0150】
これにより、あらかじめ連絡先が登録されている者に対してのみ送金できる一方で、あらかじめ連絡先が登録されていない者に対しては送金することができないこととすることができる。したがって、見ず知らずの者への送金をおこなわないこととすることができるため、送金者120が意図しない送金を抑えることができ、特に身内を騙る詐欺(いわゆる振込め詐欺)の対策に有効である。
【0151】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111によれば、連絡先が登録された受取者130と、実際に送金を受ける受取者130とが同一人であると見なして、受取者130の承諾を得て送金を実行することができる。このため、送金者120が宛先を間違えるといった勘違いや、重複して送金したりするといった誤操作によって生じ得る、受取者130が意図しない送金を抑えることができる。
【0152】
これにより、銀行サーバ111は、受取者130および送金者120の双方にとって意図しない送金を抑えることができる。したがって、本実施の形態によれば、安心して送金をおこなわせることができ、健全な送金サービスの提供をおこなうことができる。
【0153】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111によれば、承諾には受取者130がおこなう認証を含むこととしたため、連絡先が登録された受取者130と、実際に送金を受ける受取者130とが同一であることの確認(本人確認)の精度を向上させることができる。これにより、銀行サーバ111によれば、見ず知らずの者への送金をおこなわないこととすることができ、振込め詐欺などの、受取者130が把握していない送金を抑えることができる。
【0154】
また、仮に、受取者130から、連絡先が登録されている受取者端末131が故障したために、連絡先が登録されていない他の受取者端末131に、送金がおこなわれる旨の通知をおこなって欲しい旨の要求が送金者120にあったとする。この場合、送金者120の操作により、他の受取者端末131に通知先を変更可能としてもよい。
【0155】
この場合において、送金の承諾に際して、受取者130がおこなう認証を含むこととすることにより、連絡先が登録されていない他の受取者端末131を有する受取者130と、実際に送金を受ける受取者130とが同一であることの確認(本人確認)をおこなうことができる。したがって、連絡先が登録されていない他の受取者端末131を受取者130が用いる場合でも、振込め詐欺などの、受取者130が把握していない送金を抑えることができる。
【0156】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111によれば、受取者130宛ての送金依頼には所定の文字列(たとえば「桜の会」)が用いられ、所定の文字列を含む通知をおこなうこととした。これにより、当該通知を受取者130が確認する前段階で、たとえば、受信した段階で、当該通知が送金に関する内容であることを受取者130に示すことができる。
【0157】
具体的には、銀行サーバ111は、電子メールの件名に、当該文字列を用いることにより、送金に関する内容の電子メールであることを、受取者130に開封させなくとも示すことができる。このため、受取者130は、迷惑メール等ではないことが分かり、安心して、当該電子メールを開封することができる。したがって、銀行サーバ111によれば、確認メールが開封されずに、承諾が得られないといったことを抑えることができる。
【0158】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111は、通知がおこなわれてから所定期間(たとえば24時間)が経過するまでの間に承諾が受け付けられない場合に、送金者120から受け付けた送金依頼をキャンセルすることとした。これにより、銀行サーバ111は、所定期間の経過により、受取者130に受取の意思がないと見なし、送金依頼を解除することができ、受取者130が意図しない送金を抑制することができる。
【0159】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111は、送金をおこなわない旨が受け付けられた場合に、送金者120から受け付けた送金依頼をキャンセルすることとした。これにより、銀行サーバ111は、受取者130が意図しない送金をおこなわないこととすることができる。
【0160】
また、送金者120には送金の意図があり、一方で受取者130には受取の意図がないことから、振込め詐欺等の犯罪の可能性も疑える。このため、送金先の指定口座については、犯罪に利用されているおそれがあるなどの注意喚起をおこなうことができ、犯罪を未然防止するための対応をとることができる。
【0161】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111は、送金依頼がキャンセルされた場合に、送金者端末121にその旨を示す報知をおこなうこととした。これにより、送金者120は、送金依頼がキャンセルされたことを把握することができる。このため、送金者120は、送金に関して、受取者130と確認をとり、振り込め詐欺等の犯罪に対して迅速な初動対応を取ることができるとともに、場合によっては、改めて送金依頼をおこなって、送金をおこなうことができる。
【0162】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111は、送金依頼を受け付けた場合に、代理人の連絡先に送金がおこなわれる旨の通知をおこない、代理人から承諾を受け付けられることにより、送金を実行可能とした。このため、銀行サーバ111は、連絡先が登録された代理人を、受取者130と同視して、代理人の承諾を得て受取者130宛ての送金を実行することができる。
【0163】
これにより、銀行サーバ111によれば、たとえば、受取者130が重病や危篤の場合などのように受取者130と送金者120とが直接連絡を取れない場合でも、受取者130の代理人から、送金の承諾を受け付けて、受取者130宛てに送金することができるため、本実施の形態にかかる送金支援方法の利便性を向上させることができる。
【0164】
また、本実施の形態にかかる銀行サーバ111は、送金の承諾時に用いる認証には、複数種類の認証のうち、送金者120から受け付けた1種類以上の認証とした。このように、受取者130側で認証の種類を選択させずに、送金者120側で認証の種類を選択させることにより、たとえば、振込め詐欺を想定した場合に、送金者120により選択された認証と犯罪者が用意した認証とが異なる場合には、犯罪者は認証を成功させることができない。これにより、認証の安全性を強化することができるため、振込め詐欺を抑制することができる。
【0165】
なお、本実施の形態で説明した送金支援方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。
【0166】
送金支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)−ROM(Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶され、コンピュータによって記憶媒体から読み出されることによって実行される。また、送金支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。