(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記支持部材は、前記駆動部材を前記ベース部材に対して滑動支持し、前記駆動部材の移動によって転動する転動体を備えることを特徴とする請求項1記載の羽根駆動装置。
前記駆動部材は、前記平面に沿って移動自在な駆動枠と該駆動枠を一軸方向に直進移動させるリニア駆動源を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載された羽根駆動装置。
前記羽根部材の動作を直接又は間接的に検知する検知部と、前記駆動部材を制御する制御部とを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載された羽根駆動装置。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示した説明図((a)が平面図、(b)が側面図)である。
【
図3】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図5】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す平面図である。
【
図6】転動体の保持構造を示す説明図である((a)平面図、(b)断面図、(c)断面図)。
【
図7】転動体の保持構造を示す説明図である((a)断面図,(b)断面図)。
【
図8】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す平面図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図12】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図13】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図14】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す平面図である。
【
図15】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図16】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置における駆動部材の他の形態例を示した説明図である((a)がネジ式の例、(b)がカム式の例)。
【
図17】
図16に示した駆動部材を備える羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図19】
図16に示した駆動部材を備える羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図20】
図16に示した駆動部材を備える羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図21】
図16に示した駆動部材を備える羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図22】
図16に示した駆動部材を備える羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図23】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置を備えたカメラユニットを示した説明図である。
【
図24】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である(分解斜視図)。
【
図25】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である((a)が開口を開いた状態、(b)が開口を閉じた状態)。
【
図26】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である((a)が開口を開いた状態、(b)が開口を閉じた状態)。
【
図27】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である(分解斜視図)。
【
図28】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である(平面図)。
【
図29】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である(部分拡大図)。
【
図30】連結部(連動部)に弾性部材を設けた場合の効果を示すグラフ((a)が弾性部材を設けていない場合、(b)が弾性部材を設けた場合)。
【
図31】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図32】動作レバー(連結部材)を備える例の説明図である(部分拡大図)。
【
図33】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図34】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す平面図である。
【
図35】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す断面図である。
【
図36】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す分解斜視図である。
【
図37】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置の一例を示す平面図である。
【
図38】羽根駆動装置における駆動源の構成例を示した説明図である((a)が平面視の説明図、(b)がそのX−X断面図)。
【
図39】羽根駆動装置における駆動源の構成例を示した説明図である((a)単位着持部が2個、(b),(c)単位着持部が3個、(d)単位着持部が4個)。
【
図40】羽根駆動装置における駆動源の構成例を示した説明図である。
【
図41】羽根駆動装置における駆動源の他の構成例を示した説明図である((a),(b)に示した例は、
図39(c),(d)に示した例の変形例)。
【
図42】羽根駆動装置における駆動源の構成例を示した説明図である。
【
図43】羽根駆動装置の駆動部材が備えるマグネットとバックヨークの位置関係を示した説明図である((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)。
【
図44】羽根駆動装置の駆動部材が備えるマグネットとバックヨークの位置関係を示した説明図である((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)。
【
図45】羽根駆動装置の駆動部材が備えるマグネットとバックヨークの位置関係を示した説明図である((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)。
【
図46】羽根駆動装置の駆動部材が備えるマグネットとバックヨークの位置関係を示した説明図である((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)。
【
図47】羽根駆動装置においてバネ力によって駆動部材をベース部材に保持する例を示した説明図である((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)。
【
図48】羽根駆動装置の検知手段の一例を示す説明図である((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)。
【
図49】羽根駆動装置の検知手段の一例を示す説明図である((a)は、検知用コイルを設けた例、(b)は、駆動用のコイルによる例)。
【
図50】動作レバー(連結部材)の具体的な構成例を示した説明図である((a)が平面図、(b)がX−X断面図)。
【
図51】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置を備えたカメラユニットを示す説明図である。
【
図52】本発明の実施形態に係る羽根駆動装置を備えたカメラユニットを搭載した携帯電子機器を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明において、異なる図面における同一部位には同一符号を付して重複説明を省略する。各図において、光軸方向をZ方向とし、光軸に直交する面内の一軸方向をX方向、光軸に直交する面内でX方向に直交する方向をY方向としている。
【0023】
図1及び
図2において、羽根駆動装置1は、ベース部材2,羽根部材3,駆動部材4,支持部材7を備えている。ベース部材2は、開口2Aを有し、駆動部材4を支持する部材である。図示の例では、ベース部材2は、開口2Aを有するベース面20とベース面20の外周を囲む側壁21を備えている。ここでは、ベース部材2の外郭形状を矩形状としているが、矩形状に限らず、円形状など、その他の形状であってもよい。
【0024】
羽根部材3は、単数又は複数設けられ、開口2Aに進入するか又は開口2Aから退避するように作動する部材である。図示の例では、一対の羽根部材3A,3Bを備えており、開口2A上で2枚の羽根部材3A,3Bの重なり度合いを可変に調整することで、開口2A内の光透過面積を連続的に変化させている。
【0025】
駆動部材4は、開口2Aを通る光軸(例えば、開口2Aの中心軸)に交差する平面(X−Y平面)内で移動して羽根部材3を駆動する部材であり、アクチュエータそのもの又は、アクチュエータの駆動要素を指している。駆動部材4は、羽根部材3と別の部材として構成しても良いし、羽根部材3自体で構成しても良い。
【0026】
以下の説明では、駆動部材4を、リニア駆動の電磁アクチュエータとして説明するが、これに限定されるものではなく、例えば、圧電アクチュエータや電磁プランジャなど、各種の駆動源を採用することができる。
図1に示した例は、駆動源がマグネット5とコイル6からなるリニア駆動の電磁アクチュエータであり、駆動部材4は、平面(X−Y平面)に沿って移動自在な可動要素であって、駆動枠40とその駆動枠40に保持されるマグネット5を備えている。ここでは、駆動部材4を一対の駆動部材4A,4B(複数の駆動源)とし、それぞれの駆動枠40に複数のマグネット5が保持されている例を示しているが、単一の駆動源を備えるものであってもよい。
【0027】
駆動部材4を電磁駆動するコイル6は、図示のようにコイル保持部材60に保持されるか、又は直接ベース部材2に固定される。図示の例では、コイル6を保持したコイル保持部材60は、固定孔60Aを備えており、ベース面20に設けた固定突起20Eに固定孔60Aを嵌合することでベース部材2にコイル保持部材60を固定している。
【0028】
コイル6は、駆動部材4のマグネット5に対応して配置され、コイル6に通電することで駆動部材4を平面(X−Y平面)内の一軸方向(例えば図示X方向)に沿って移動させる。コイル6への通電は、ベース部材2に実装されるフレキシブル回路基板11を介して行われる。
【0029】
支持部材7は、ベース部材2と駆動部材4との間に設けられ、駆動部材4をベース部材2と離間した状態で滑動支持する部材である。ここでは、駆動部材4をベース部材2と離間した状態で滑動支持する例を示しているが、後述するように、駆動部材4をベース部材2と離間した状態で弾性支持するものであってもよい。駆動部材4は、ベース部材2に対して支持部材7を介して支持され、開口2Aを通る光軸(開口2Aの中心軸)に交差する平面(X−Y平面)内で移動して羽根部材3を駆動する。
【0030】
このような羽根駆動装置1は、支持部材7を介することで、ベース部材2に対して駆動部材4を離間した状態で支持しており、駆動部材4は、ベース部材2に対して大きな摩擦抵抗を受けることなく移動することができる。これによって、羽根駆動装置1の可動部材を円滑に移動させることができ、駆動力の低減化を可能にし、駆動部材4の小型化・軽量化が可能になり、羽根駆動装置1自体の小型化・薄型化が可能になる。また、羽根駆動装置1の小型化・薄型化を実現した場合にも、可動部材が円滑に移動することで、連続的な羽根部材3の動作制御を高い分解能で精度良く行うことができる。
【0031】
図1及び
図2に示した例を更に詳細に説明する。ベース部材2は、ベース面20に支持溝20Aを複数箇所備えている。支持溝20AはX方向に延設される断面三角形又は台形状の溝であり、そのそれぞれに支持部材7である転動体(球体)7Aが支持されている。また、ベース面20には、羽根部材3及び駆動部材4が移動自在に支持される支持突起20Bが設けられている。
【0032】
支持溝20Aは、駆動部材4を案内する方向性を有しており、駆動部材4は支持溝20Aに沿って移動する。支持溝20Aは、図示の例では、直線的に設けられ、駆動部材4を直進移動させるものであるが、これに限らず、支持溝20Aを曲線的に設け、曲線軌道に沿って駆動部材4を回転移動させるものであってもよい。
【0033】
駆動部材4は、ベース部材2に設けた支持溝20Aに沿って移動するので、支持溝20Aにガイドされた駆動部材4は安定した動作が可能になる。また、支持溝20Aの方向性(直線又は曲線)を任意に設定して、駆動部材4の動きを任意の方向に設定することが可能になる。
【0034】
ベース部材2のベース面20上には、フレキシブル回路基板11が接続されたコイル6が、直接又はコイル保持部材60を介して支持されている。駆動部材4は、板状の駆動枠40にマグネット5が保持されており、駆動枠40には前述した支持溝20Aに対応する位置に支持溝40Aが形成されている。そして、支持溝20A内に支持部材7(転動体7A)を支持した状態で、ベース面20に対面するように駆動部材4を支持すると、支持溝20Aと支持溝40Aとの間に支持部材7(転動体7A)が挟持され、ベース部材2上に離間した状態で駆動部材4が滑動支持される。支持部材7(転動体7A)は、駆動部材4の移動によって転動し、駆動部材4は、支持溝20A,40Aに沿って移動する。
【0035】
この際、ベース部材2の背面側には、駆動枠40に支持されるマグネット5と対応する位置に、バックヨーク12が配置されている。このバックヨーク12とマグネット5の磁気吸着力によって、駆動部材4は、ベース部材2側に引き付けられることになる。マグネット5とバックヨーク12によって形成される磁気回路内には、コイル6が配置される。支持部材7(転動体7A)の存在により、マグネット5とベース部材2との間には、一定間隔の磁気ギャップが形成されることになり、その磁気ギャップ内にコイル6が配置される。
【0036】
コイル6は一対の直線部分を有しており、この一対の直線部分が図示Y方向で互いに逆向きに配置されている。これに対してマグネット5はコイル6の直線部分をZ方向に向けて通過する磁束を形成するように着磁されている。これによって、マグネット5を保持する駆動部材4或いは駆動枠40にはX方向に沿った駆動力が付与されることになる。
【0037】
図1及び
図2に示した例では、羽根部材3(3A,3B)が一対設けられ、駆動部材4(4A,4B)の駆動枠40が羽根部材3A,3Bに対応して一対設けられている。そして、駆動部材4Aの駆動枠40に羽根部材3Aが一体に(直接)取り付けられており、駆動部材4Bの駆動枠40に羽根部材3Bが一体に(直接)取り付けられている。
【0038】
コイル6に通電すると、コイル6とマグネット5との間で発生するローレンツ力により、駆動部材4は、支持溝20A(又は支持溝40A)に沿ってX方向に移動し、その移動によって一対の羽根部材3A,3BをX方向互いに逆向きに作動する。その際、駆動部材4は、支持部材7を介してベース部材2側に引き付けられているので、駆動部材4は一平面内で安定して駆動され、且つ小さい抵抗で滑らかに移動する。
【0039】
図示の例では、駆動部材4をベース部材2の開口2Aの周囲で羽根部材3と重ねた位置に配置している。これによって、羽根部材から離れた位置に駆動部材を設ける必要が無いので、設置面積の省スペース化が可能になる。駆動部材4は、開口2Aの周囲で羽根部材3と重ねることで、比較的広い範囲に配置されている。これによって、マグネット5を開口2Aの周りに分散配置することができ、個々のマグネット5を小型化することができる。
【0040】
ベース部材2はその側壁21の前端にカバー部材8を装着することができるようになっている。開口8Aを有するカバー部材8がベース部材2の前面を覆い、ベース部材2とカバー部材8との間には内部空間Sが形成されている。羽根部材3と駆動部材4は、コンパクトな内部空間S内に収容されて平面的に動作することで、開口2Aの光透過面積を連続的に可変調整する。
【0041】
図1及び
図2において、羽根部材3と駆動部材4が一体に動作する例を示したが、羽根部材3自体がマグネット5を保持することで、駆動枠40を省略することができる。また、羽根部材3と駆動部材4を別体にして、羽根部材3と駆動部材4を動作機構で連結し、動作機構を介して駆動部材4の平面内における移動を羽根部材3に伝達するようにしてもよい。
【0042】
図3は、羽根駆動装置1の他の形態例を示している。この例は、駆動部材4が単体の駆動枠40を備え、この駆動枠40に複数のマグネット5が保持されている。この駆動枠40は、開口2Aを囲むような環状部材であり、開口2Aの周囲に複数のマグネット5が分散配置されている。この駆動枠40は、コイル6に通電すると、X方向に沿って一軸方向に往復移動する。これに対して、ベース部材2のベース面20に設けられる軸20Cには、動作機構となる動作レバー10の軸支部10Aが軸支されている。他の構成は、
図1に示した例と同様である。
【0043】
この例は、羽根部材3(3A,3B)が一対設けられ、駆動枠40が単体であり、駆動枠40の一方向の動作により一対の羽根部材3A,3Bを互いに逆方向に動作させる動作機構(動作レバー10)を備えている。すなわち、駆動枠40がX方向に移動すると、駆動枠40に装着された一方の羽根部材3Aが同方向に作動し、同時に動作レバー10の一方の端部10Xがそれと同方向に移動する。これに対して動作レバー10の他方の端部10Yは、動作レバー10の軸20C周りの回転で一方の端部10Xとは逆方向に移動する。この他方の端部10Yに他方の羽根部材3Bを連結して、羽根部材3Bを羽根部材3Aとは逆方向に作動させる。
【0044】
図4及び
図5は、羽根駆動装置1の他の形態例を示している。この例は、駆動部材4(駆動枠40)が支持部材7としての転動体(球体)7Aを定位置で回転自在に保持する保持溝40Bを備えている。この例では、保持溝40Bで保持された転動体7Aは、ベース面20における支持面20D上で転動し、駆動部材4(駆動枠40)を平面(X−Y平面)内で滑動支持している。
図4及び
図5に示した例における他の構成は、
図1に示した例と同様である。また、
図3に示した例の支持溝40Aを
図4に示した例の保持溝40Bに置換し、
図3に示した例の支持溝20Aを
図4に示した例の支持面20Dに置換して構成することができる。
【0045】
図4及び
図5に示す例では、
図1に示す例と同様に、羽根部材3と駆動部材4が一体に動作する例を示したが、羽根部材3自体がマグネット5を保持することで、駆動枠40を省略することができる。また、羽根部材3と駆動部材4を別体にして、羽根部材3と駆動部材4を動作機構で連結し、動作機構を介して駆動部材4の平面内における移動を羽根部材3に伝達するようにしてもよい。
【0046】
図6及び
図7は、転動体7Aの保持構造を示している。転動体7Aは、
図6(b)に示すように、駆動部材4側の駆動枠40に凹部7Pを有する保持部40Bを設けて、その凹部7P内に転動自在に保持するようにしてもよいし(
図4及び
図5参照)、
図6(c)に示すように、ベース部材2側に凹部7Pを有する保持部20A1を設けて、その凹部7P内に転動自在に保持するようにしてもよい。保持部40B,20A1に保持された転動体7Aは、それに対面する支持面(平面)20D,40A1上を移動する。
【0047】
転動体7Aの保持は、
図7に示すように、滑り性の良好な板部材7Sを介して保持してもよい。この場合も、
図7(a)に示すように、駆動部材4側の駆動枠4に保持部40Bを設けても良いし、
図7(b)に示すように、ベース部材2側に保持部20A1を設けても良い。
【0048】
このような羽根駆動装置1は、ベース部材2に対して駆動部材4を離間した状態で転動体7Aを介して支持しており、駆動部材4は、ベース部材2に対して大きな摩擦抵抗を受けることなく移動することができる。これによって、羽根駆動装置1の可動部材を円滑に移動させることができ、駆動力の低減化を可能にし、駆動部材4の小型化・軽量化が可能になり、羽根駆動装置1自体の小型化・薄型化が可能になる。また、羽根駆動装置1の小型化・薄型化を実現した場合にも、可動部材が円滑に移動することで、連続的な羽根部材3の動作制御を高い分解能で精度良く行うことができる。
【0049】
図8は、羽根駆動装置1の他の形態例を示している。この例は、駆動部材4(駆動枠40)が軸受40Cを備えており、この軸受40Cに支持部材7としてのローラ7Bが軸支されている。ローラ7Bは、駆動部材4をX方向に移動するためにY方向に沿った軸7B1を備えており、この軸7B1が軸受40Cに軸支されている。軸受40Cで軸支されたローラ7Bは、ベース面20における支持面20D上で転動し、駆動部材4(駆動枠40)を平面(X−Y平面)内で滑動支持している。
図8に示した例における他の構成は、
図1に示した例と同様である。また、
図3に示した例の支持溝40Aと転動体7Aを
図8に示した例の軸受40Cとローラ7Bにそれぞれ置換し、
図3に示した例の支持溝20Aを
図8に示した例の支持面20Dと置換して構成することができる。また、
図4に示した例の保持溝40Bと転動体7Aを
図8に示した例の軸受40Cとローラ7Bに置換することができる。
【0050】
図8に示す例では、
図1及び
図4に示す例と同様に、羽根部材3と駆動部材4が一体に動作する例を示したが、羽根部材3自体がマグネット5を保持することで、駆動枠40を省略することができる。また、羽根部材3と駆動部材4を別体にして、羽根部材3と駆動部材4を動作機構で連結し、動作機構を介して駆動部材4の平面内における移動を羽根部材3に伝達するようにしてもよい。
【0051】
図9及び
図10は、羽根駆動装置1の他の形態例を示している。この例は、ベース部材2に、平面(X−Y平面)内でX方向に沿って延設されるシャフト7Cが支持部材7として設けられ、駆動部材4(駆動枠40)が摺動部40Dを備え、この摺動部40Dがシャフト7Cに摺動自在に装着されている。シャフト7Cは、ベース部材2に設けた嵌合孔20Gに挿入されることで、ベース部材2に装着される。ここでは、ベース部材2にシャフト7Cを設けているが、駆動部材4側にシャフト7Cを設けて、ベース部材2側に摺動部40Dを設けることもできる。
【0052】
ベース部材2に設けたシャフト7Cは、駆動部材4を案内する方向性を有しており、駆動部材4はシャフト7Cに沿って移動する。シャフト7Cは、図示の例では、直線的に設けられ、駆動部材4を直進移動させるものであるが、これに限らず、シャフト7Cを曲線的に設け、曲線軌道に沿って駆動部材4を回転移動させるものであってもよい。
【0053】
駆動部材4は、ベース部材2に設けたシャフト7Cに沿って移動するので、シャフト7Cにガイドされた駆動部材4は安定した動作が可能になる。また、シャフト7Cの方向性(直線又は曲線)を任意に設定して、駆動部材4の動きを任意の方向に設定することが可能になる。
【0054】
この例でも、駆動部材4は支持部材7(シャフト7C)を介してベース部材2に滑動支持されている。駆動部材4の摺動部40Dがシャフト7Cに沿って摺動することで、駆動部材4は、ベース部材2から離間した状態で、平面(X−Y平面)内でX方向に沿って移動自在に支持されている。
図9及び
図10に示した例における他の構成は、
図1に示した例と同様である。また、
図3に示した例の支持溝40Aと転動体7Aと支持溝20Aを
図9及び
図10に示した例の摺動部40Dとシャフト7Cに置換し、
図3に示した例の単体の駆動枠40がシャフト7Cを介してベース部材2に滑動支持される構成も可能である。
【0055】
図9及び
図10に示す例では、
図1及び
図4及び
図8に示す例と同様に、羽根部材3と駆動部材4が一体に動作する例を示したが、羽根部材3自体がマグネット5を保持することで、駆動枠40を省略することができる。また、羽根部材3と駆動部材4を別体にして、羽根部材3と駆動部材4を動作機構で連結し、動作機構を介して駆動部材4の平面内における移動を羽根部材3に伝達するようにしてもよい。
【0056】
図11は、
図9及び
図10に示した羽根駆動装置の変形例である。この例では、
図3に示す例と同様に、羽根部材3と駆動部材4が他の部材(動作レバー10)を介して取り付けられており、駆動部材4の直進移動によって羽根部材3が回転移動するようになっている。その他の構成は、
図9及び
図10に示した例と同様である。動作レバー10と羽根部材3との連結については、後述する(
図24〜
図26参照)。
【0057】
また、
図11に示す例では、ベース部材2の開口2Aの前には、開口規制部材13が設けられ、その開口13Aによって羽根部材3全開時における開口面積(露光量)が精度良く規制されている。そして、前述した羽根部材3の移動によって、開口13Aに対して羽根部材3A,3Bが進入又は退避することになり、開口13Aの開口面積(露光量)が精度良く可変調整される。この開口規制部材13は、前述の構成例及び後述の構成例の全てに於いて採用することができる。
【0058】
図12は、羽根駆動装置1の他の形態例を示している。この例は、ベース部材2と駆動部材4(駆動枠40)との間に、支持部材7としての弾性部材(バネ)7Dが介在しており、これによって、駆動部材4は、ベース部材2と離間した状態で、ベース部材2に弾性支持されている。ここでは、1つの駆動部材4A(4B)が3つの弾性部材7Dで弾性支持されている例を示しており、弾性部材7Dの一端が駆動部材4(駆動枠40)における支持部40Eに支持され、弾性部材7Dの他端がベース部材2の支持部20Fに支持されている。
【0059】
図12においては、弾性部材7Dとしてバネの例を示しているが、
図13及び
図14に示すように、バネに換えて湾曲弾性を有して軸方向に支持反力を有するワイヤなどを用いることもできる。
図12〜
図14に示した例における他の構成は、
図1に示した例と同様である。また、
図3に示した例の支持溝40Aと転動体7Aと支持溝20Aを
図12〜
図14に示した例の支持部40E,弾性部材7D,支持部20Fに置換し、
図3に示した例の単体の駆動枠40が弾性部材7Dを介してベース部材2に弾性支持される構成も可能である。
【0060】
この例では、コイル6に通電すると、コイル6とマグネット5との間で発生するローレンツ力により、駆動部材4は、磁力の付勢によってX方向に直進移動し、その移動によって一対の羽根部材3A,3BがX方向互いに逆向きに直進移動する。その際、駆動部材4は、光軸に交差する平面内で弾性支持されているので、磁力が付勢する方向に移動させることができる。そして、通電を止めると、弾性部材7Dの弾性復元力と、マグネット5とバックヨーク12との間に働く磁力との釣り合いで、駆動部材4の位置は適宜の位置に復帰する。
【0061】
図12及び
図13に示す例では、羽根部材3と駆動部材4が一体に動作する例を示したが、羽根部材3自体がマグネット5を保持することで、駆動枠40を省略することができる。また、根部材3と駆動部材4を別体にした場合には、
図15に示すように、羽根部材3と駆動部材4を動作レバー10(動作機構)で連結し、動作機構を介して駆動部材4の平面内における移動を羽根部材3に伝達するようにしてもよい。この場合には、羽根部材3と駆動部材4とが動作レバー10を介して取り付けられており、駆動部材4の直進移動によって羽根部材3が回転移動する。
【0062】
前述した各構成例の羽根駆動装置1は、支持部材7を介して駆動部材4がベース部材2に支持され、駆動部材4は、ベース部材2と離間した状態で滑動支持又は弾性支持されるので、比較的小さな駆動力で駆動部材4が滑らかに移動することができる。これにより、羽根部材3(3A,3B)の開閉動作の位置調整を高い分解能で連続的に行うことができる。
【0063】
また、羽根部材3の動作を直接又は間接的に検知する検知部(検知手段)9と、この検知部9の検知出力によって、駆動部材4(特にコイル6の通電電流)を制御する制御部(図示省略)を設けることで、羽根部材3に覆われない開口2A内の光透過面積を可変に制御することができる。この場合には、前述したように駆動部材4が滑らかに移動するので、高い分解能の制御が可能になる。
【0064】
この際の検知部9の一例は、駆動部材4におけるマグネット5の位置を検知するホール素子である。検知部9の例は、このホール素子に限らず、例えば、羽根部材に付与した位置情報(リニアエンコーダなど)を検知するセンサであってもよいし、開口2Aを通った光の光量を検知するセンサ(撮像素子の出力)などであってもよい。
【0065】
また、駆動部材4の駆動制御には、前述した検知部9による制御だけでなく、コイル6への通電状態(電流/電圧/パルスなど)の検知によるフィードバック制御や、マグネット5に対して設けられる制動コイルに発生する逆起電力などを検知したフィードバック制御など、電磁アクチュエータにおいて一般に採用されている公知の制御方式を適用することができる。
【0066】
前述した制御をより高い精度で行うには、駆動部材4の移動は一軸方向(図示X方向)に制限されていることが望ましい。
図1及び
図3に示した例は、支持溝20Aと支持溝40Aによって支持部材7(転動体7A)の動きを一軸方向(図示X方向)に制限することで、駆動部材4の移動を一軸方向に制限することができる。また、
図8に示す例は、ローラ7Bの軸7B1の方向を一軸方向(図示X方向)と直交させることで、駆動部材4の移動を一軸方向に制限することができる。
図9に示す例は、シャフト7Cの方向を一軸方向(図示X方向)に向けることで、駆動部材4の移動を一軸方向に制限することができる。
【0067】
これに対して、
図4,
図12〜
図14に示した例は、駆動部材4の移動を一軸方向に制限するには、別途駆動部材4の移動を制限する案内手段を設けることが必要になる。駆動部材4の一部とベース部材2の一部(例えば側壁21)との間に一軸方向に沿って摺動自在なガイド部を設けて、前述した案内手段を形成することができる。
【0068】
また、前述した説明では、駆動部材4側にマグネット5を設け、ベース部材2側にコイル6を設けるムービングマグネット型の駆動例を示しているが、ベース部材2側にマグネット5を設け、駆動部材4側にコイル6を設けるムービングコイル型の駆動にすることもできる。その場合には、駆動部材4側にバックヨーク12を設けることで、駆動部材4とベース部材2間に作用する磁気吸着力を得ることができる。
【0069】
図16は、駆動部材4の他の形態例を示している。この例では、駆動部材4が、開口2Aを通る光軸に交差する平面に沿って移動自在な駆動枠40と、駆動枠40を一軸方向に直進移動させる駆動源(リニア駆動源)50を備えており、駆動枠40の連結部40Tに駆動源50が連結されている。
【0070】
駆動源50は、モータ51と、モータ51の回転を直進移動に変換する回転・直進変換部53とを備えている。モータ51はその回転軸52の先端が取付部材(ブラケット)54の軸受54Aに軸支されており、駆動源50は、取付部材54を介してベース部材2に取り付けられる。
【0071】
回転・直進変換部53は、
図16(a)に示した例では、モータ51の回転軸52に沿って形成された雄ネジ部53Aと、雄ネジ部53Aに螺合する雌ネジ移動体53Bとを備える。この例では、モータ51が回転軸52を回転駆動すると、回転軸52に沿って雌ネジ移動体53Bが直進移動し、この雌ネジ移動体53Bに連結部40Tにて連結されている駆動枠40が回転軸52に沿って直進移動する。
【0072】
図16(b)に示した例では、回転・直進変換部53は、モータ51の回転軸52周りに螺旋状に形成されるカム部53Cを備える。モータ51が回転軸52を回転駆動すると、回転軸52の回転によってカム部53Cが作動し、カム部53Cに連結部40Tにて連結されている駆動枠40が回転軸52に沿って直進移動する。
【0073】
駆動源50におけるモータ51としては、ステッピングモータやDCモータを用いることができる。ステッピングモータを用いる場合には、駆動枠40の直進移動を段階的(間欠的)に移動させることができる。これによって、駆動部材40によって駆動される羽根部材3を、設定された開閉状態に速やかに移動させ、その状態で安定的に保持することができる。駆動源50は、回転軸52を有するモータ51に限らず、圧電素子などを駆動源として用いることができる。
【0074】
このような駆動源50を用いると、羽根部材3の開閉状態を無通電状態で任意の状態に保持することができる。羽根駆動装置1を絞り装置として用いる場合には、所望の露光量を維持するために、羽根駆動装置1における羽根部材3の開閉状態を様々な段階で一定に保持することが必要になる。駆動源50を用いると、所望の露光量が得られる位置に羽根部材3を移動させた後、無通電状態でその状態を維持することができるので、バッテリ電源を消費すること無く所望の露光量を維持することが可能になる。
【0075】
図17〜
図22に、駆動源50を備えた駆動部材4を具備する羽根駆動装置1の構成例を示す。
図17及び
図18に示した例は、
図3に示した例において駆動源50を備えた駆動部材4を採用した例である。
図19に示した例は、
図17に示した例において、転動体7Aの保持構造として
図4に示した構造を採用した例である。
図20に示した例は、
図11に示した例において、駆動源50を備えた駆動部材4を採用した例である。
図21に示した例は、
図15に示した例において、駆動源50を備えた駆動部材4を採用した例である。
【0076】
これらの例では、一対の駆動枠40,40の一方が駆動源50によってX方向に直進移動される。駆動枠40は、連結部(突起部)40Pにて、ベース部材2の軸20Cに中央の軸支部10Aが軸支された動作レバー10の連結孔10Pに連結している。これによって、一方の駆動枠40がX方向の一方側に移動すると、他方の駆動枠40はX方向の他方側に移動する。
【0077】
羽根部材3(3A,3B)は、一方の羽根部材3Aが、駆動枠40の貫通孔40Qを貫通した軸20Pに回転孔3Qにて軸支されており、他方の羽根部材3Bが、駆動枠40の貫通孔40Qを貫通した支持突起20Bに長孔3RにてX方向に摺動自在に支持されている。また、羽根部材3A,3Bは、連結孔3Pにて動作レバー10の端部10X,10Yにそれぞれ連結されている。これによって、駆動枠40が駆動源50によって駆動されX方向に沿って移動すると、一方の羽根部材3BはX方向の同方向に移動し、他方の羽根部材3Aは軸20P周りに回転しながらX方向の逆方向に移動する。
【0078】
ベース部材2の開口2Aの前には、開口規制部材13が設けられ、その開口13Aによって羽根部材3全開時における開口面積(露光量)が精度良く規制されている。そして、前述した羽根部材3の移動によって、開口13Aに対して羽根部材3A,3Bが進入又は退避することになり、開口13Aの開口面積(露光量)が精度良く可変調整される。なお、カバー部材8には、動作レバー10の端部10X,10Yの回転に沿った長孔8Pが形成されている。
【0079】
図22に示した例は、駆動枠40に位置検知用のマグネット5を設け、そのマグネット5に対向する位置に位置検知用のコイル6を設けている。これによると、駆動源50による駆動で駆動枠40が移動すると、それに伴ってマグネット5が移動し、マグネット5の移動による電磁誘導でコイル6に電流が流れる。これによりコイル6を流れる電流によって駆動枠40の位置を検知することができ、この位置検知に基づいて駆動源50をフィードバック制御することで、羽根部材3の移動を精度良く制御することができる。
【0080】
図23は、支持部材7を介してベース部材2に駆動部材4が支持された羽根駆動装置1を備えたカメラユニット100を示している。カメラユニット100は、羽根駆動装置1の後方にレンズ駆動装置101を備え、レンズ駆動装置101の後方に、レンズ駆動装置101のレンズで結像した画像を撮像する撮像素子102を備えている。図示の例は、撮像素子102が実装された回路基板103に制御部104が設けられ、制御部104が撮像素子102で検出した光量に基づいて駆動部材4を制御する制御信号を出力している。このようなカメラユニット100は、薄型且つ設置面積が小さい羽根駆動装置1を備えることで、実装スペースの省スペース化が可能になり、カメラユニット100自体を小型化することができる。
【0081】
また、羽根駆動装置1をシャッタ装置として用いる場合には、駆動部材4の滑らかな移動によって、応答性が速く高いシャッタスピードを実現できるシャッタ装置を得ることができる。羽根駆動装置1を絞り装置や光学フィルターとして用いる場合には、駆動部材4の滑らかな移動によって、高い分解能の光量制御を実現することができる。
【0082】
図24〜
図26によって、動作レバー(連結部材)を備える例を更に詳細に説明する。
図24に示した例は、駆動部材4は、転動体7A(支持部材7)を介してベース部材2に摺動自在に支持されており、ベース部材2に軸支される動作レバー10によって、一対の駆動部材4A,4Bが連動し、またこれによって、一対の羽根部材3A,3Bが連動する。
【0083】
図示の例では、駆動部材4は、直進する駆動源であり、マグネット5とコイル6からなるリニア駆動の電磁アクチュエータの可動要素である。この駆動部材4は、駆動枠40とその駆動枠40に保持されるマグネット5を備えており、駆動枠40を一対とし、それぞれに複数のマグネット5が保持されている。ここでは、複数のマグネット5と複数のコイル6からなる複数の駆動源を備える例を示しているが、単一の駆動源を備えるものであってもよい。駆動部材4の駆動源は、前述した電磁アクチュエータに限らず、圧電アクチュエータや電磁プランジャなど、各種の駆動源を採用することができる。
【0084】
動作レバー10は、
図25に示すように、軸支部10Aがベース部材2に設けた軸2Pに軸支され、左右の端部10B,10Cがそれぞれ羽根部材3A,3Bの連結部3A1,3B1に連結されている。また、動作レバー10の左右の連結部10D,10Eには、駆動部材4A,4Bにおける連結部4A1,4B1が連結されている。羽根部材3Bは、駆動部材4の直進移動方向に沿ったガイド孔3B2を有し、羽根部材3Aは、ガイド孔3A2を有している。ガイド孔3B2は、駆動部材4Bに設けた逃げ孔4B2を貫通するベース部材の軸20Bに係合しており、ガイド孔3A2は、駆動部材4Aに設けた逃げ孔4A2を貫通するベース部材の軸20Pに係合されている。軸20B,20Pは、光軸に沿ってベース部材2から突出している。
【0085】
駆動部材4A,4BがX方向互いに逆向きに直進移動すると、
図25(a)に示す羽根部材3A,3Bの開放状態(全開状態ではない)から、
図25(b)に示す羽根部材3A,3Bの遮蔽状態に移行する。この際、駆動部材4A,4Bの連結部4A1,4B1によって動作レバー10が回転し、羽根部材3Aが駆動部材4Aと同方向に直進移動するのに対して、羽根部材3Bは、軸20P周りに回転移動することになり、駆動部材4A,4Bの直進移動量を増幅して羽根部材3A,3Bの開閉動作を行うことができる。
【0086】
ベース部材2の開口2Aは、設定された口径形状13Aを有する口径板13で覆われている。これによると、羽根部材3の全開時には、口径板13の口径形状13Aが開放されることになり、羽根部材3の全開時における透過光量を口径形状13Aによって精度良く定めることができる。また、透過光量の調整を口径形状13Aと羽根部材3(3A,3B)との重なりによって精度良く調整することができる。
【0087】
図26に示した例は、
図25に示した例の変形である。この例は、羽根部材3A,3Bが共に、X方向に沿って延びるガイド孔3A2,3B2を備えており、そのガイド孔3A2,3B2にベース部材2から光軸方向に突出する軸20P,20Bが係合している。これよると、駆動部材4(4A,4B)のX方向に沿った動きによって、動作レバー10を介して羽根部材3A,3BがX方向に沿って直線移動する。
【0088】
図27〜
図35は、本発明の実施形態に係る羽根駆動装置1の更に具体的な構成例を示している。
図27に示した例は、駆動部材4は、転動体7A(支持部材7)を介してベース部材2に摺動自在に支持されており、ベース部材2に軸支される動作レバー10によって、一対の駆動部材4A,4Bが連動し、またこれによって、一対の羽根部材3A,3Bが連動する。転動体7Aは、駆動枠40の支持溝40Aとベース部材2の支持溝20Aによって、方向が規制されて支持されている。
【0089】
図示の例は、駆動部材4と動作レバー10とを連結する連結部(連動部)10D,10Eに、弾性部材30を設けている。弾性部材30は、嵌合する連結部10D,10Eの孔部と駆動部材4側に設けた連結部(突起部)4A1,4B1との間に設けた遊びによって生じる連結ガタを抑止する機能を有する。連結部10D,10Eの孔部(長孔)と駆動部材4に設けた連結部(突起部)4A1,4B1との嵌合には、遊びを設けることで、駆動部材4の動きと動作レバー10の動きを円滑に連動させることができる。しかしながら、この遊びによって連結ガタが生じることになり、この連結ガタが、姿勢変更で重力の作用方向が変わった場合や手振れなどで羽根部材3をガタつかせることになり、羽根部材3の開閉状態を精度良く制御する際の妨げになる。
【0090】
弾性部材30は、連結部(連動部)10D,10Eの孔部に嵌合する連結部(突起部)4A1,4B1を、孔部内で片寄せするように取り付けられている。この状態で、連結部(突起部)4A1,4B1は、駆動力が加わると弾性部材30の弾性力に逆らって連結部10D,10Eの孔部内で移動することは可能であるが、駆動力が加わらない状態では、弾性部材30の弾性力で押圧されて連結ガタが抑えられ、連結部10D,10Eの孔部内で静止した状態になる。
【0091】
図示の例では、弾性部材30は、片持ち支持された線材(棒材)であり、弾性部材30の一端側が連結部10D,10Eの周囲に設けた係止部10Fに係止されている。係止部10F内には必要に応じて接着剤が充填される。接着剤としては、光硬化性接着剤、熱硬化性接着剤などを適宜選択して用いることができる。図示の例では、弾性部材30を線材(棒材)とした例を示しているが、これに限らず、板状の部材(板材)にすることもできる。弾性部材30の材質は、弾性を有する金属や樹脂などを用いることができる。
【0092】
そして、羽根駆動装置1は、駆動部材4と動作レバー(連結部材)10との連結部10D,10Eに弾性部材30を設けることで、駆動部材4の移動を円滑に動作レバー(連結部材)10に伝えながら、両者の連結ガタを抑止することができる。これによって、姿勢変更で重力の作用方向が変わった場合や手振れなどで生じる羽根部材3のガタつきを抑止することができ、羽根部材3の開閉状態を精度良く制御することが可能になる。
【0093】
図30は、弾性部材30を設けることの効果を示している。ここでは、連結部10D,10Eに弾性部材30を設けた場合(
図30(b))と弾性部材30を設けていない場合(
図30(a))で、羽根移動量に対する光量変化(AV=log
2N
2,Nは絞り値)のばらつきを示している。ここでの光量変化は、羽根部材3A,3Bの移動によって変化する開口2Aの透過光量に基づいて算出している。
【0094】
羽根移動量によって光量変化を実線で示す設計値に制御しようとした場合、弾性部材30を設けていない場合(
図30(a)参照)には、羽根移動量に対する光量変化は、破線と一点破線の間で比較的大きくばらつくことになる。特に、羽根移動量を大きくした場合には、そのばらつきが顕著になる。これに対して、弾性部材30を設けた場合(
図30(b)参照)には、羽根移動量に対する光量変化は、破線と一点破線の間で示されるばらつきが低く抑えられており、羽根移動量が大きい場合にも、ほぼ設計値と同様に光量変化を羽根移動量によって制御することができる。
【0095】
図31及び
図32は、羽根駆動装置1の他の実施形態を示している。この例では、駆動部材4に孔部を有する連結部4A3,4B3が設けられ、動作レバー10に連結部4A3,4B3の孔部に嵌合する突起部10L,10Mが設けられている。
【0096】
動作レバー(連結部材)10の突起部10L,10Mは、その軸支部10Aと端部10B,10Cの中間位置に設けられており、この突起部10L,10Mが嵌合する連結部4A3,4B3が駆動部材4A,4Bのアーム部に設けられている。また、弾性部材30は、駆動部材4A,4Bの連結部4A3,4B3の孔部周囲に片持ち状に取り付けられている。このように、弾性部材30が設けられる連結部4A3,4B3は、駆動部材4側に設けることができる。
【0097】
図33〜
図35は、他の構成例を示している。図示の羽根駆動装置1は、駆動部材4と羽根部材3(3A,3B)とを連結する動作レバー10とを備えている。駆動枠40を備える駆動部材4は、転動体7Aを介してベース部材2のベース面20に支持されていることで、ベース部材2とは離間した状態で移動自在に支持されている。そして、駆動部材4と動作レバー10との間には、連結ガタを抑止した連動部10X1が設けられている。
【0098】
連動部10X1は、磁気力(磁気吸引力或いは磁気反発力)で駆動部材4と動作レバー10とを連動させている。更に説明すると、連動部10X1には、駆動部材4に設けられたマグネット5に対して吸引又は反発するマグネット5Xが設けられている。
【0099】
連動部10X1に設けられるマグネット(連動用マグネット)5Xは、駆動部材4に設けられるマグネット(駆動用マグネット)5に対向して近接配置されており、駆動部材4の直線的な動き(図示X方向に沿った動き)に対して、マグネット5Xが磁気力(磁気吸引力又は磁気反発力)で連動して動作レバー10を回転動作させる。駆動部材4に設けたマグネット5に対して、連動部10X1に設けられるマグネット5Xが吸引されるか反発するかは、マグネット5とマグネット5Xとの対向する磁極を、逆極に配置するか同極磁に配置するかで設定される。図示の例では、駆動部材4に設けた駆動用のマグネット5に対して連動部10X1のマグネット5Xを連動させているが、これに限らず、駆動部材4に別途連動用のマグネットを設けるようにしてもよい。
【0100】
この例では、動作レバー10は、一端側に連動部10X1が設けられ、他端側が羽根部材3B(3)に連結され、一端側と他端側の中間位置が軸支されている。より具体的には、動作レバー(連結部材)10の軸支部10Aがベース部材2の軸2Pに軸支されており、動作レバー(連結部材)10の一端側の端部に連動部10X1が設けられ、他端側の端部10Yが羽根部材3Bの連結部3B1に連結されている。
【0101】
これによって、駆動部材4(駆動枠40)がコイル6への通電で駆動され、図示X方向に沿って移動すると、これに連動して動作レバー10が軸2Pの回りに回転し、この回転によって一方の羽根部材3Bが開口2Aに対して進入又は退避する。また、図示の例では、他方の羽根部材3Aは、駆動部材4(駆動枠40)に対して一体に取り付けられており、駆動部材4の図示X方向の移動によって、開口2Aに対して進入又は退避する。ここでの動作レバー(連結部材)10は、2つの羽根得材3A,3Bの動作を連動させる機能を有している。
【0102】
図示の例では、動作レバー10の一端側に一方の羽根部材3Bを連結して、駆動部材4に他方の羽根部材3Aを一体的に取り付けているが、これに限らず、例えば、動作レバー10を羽根部材と一体にすることもできる。
【0103】
図33〜
図35に示した羽根駆動装置1は、駆動部材4と動作レバー10とを磁力によって連動させているので、駆動部材4と動作レバー10とを機械的に連動する場合に必要となる連結ガタを排除することができる。したがって、直線的に移動する駆動部材4に対して円弧動作する動作レバー10の端部を連動させる場合にも、連結ガタが生じること無く、両者の円滑な連動が可能になる。
【0104】
このような羽根駆動装置1は、可動部材を円滑に移動させることができ、羽根駆動装置1の小型化・薄型化を実現した場合にも、連続的な羽根部材3(3A,3B)の動作制御を高い分解能で精度良く行うことができる。また、部材間の連動部のガタつきが抑止されるので、羽根部材3(3A,3B)の開閉状態を精度良く制御することができる。
例えば、携帯電話用のカメラでは、各部品の大きさの制限があり、レンズ等の口径が小さいので、駆動のガタの影響度が大きく、所望の露光制御ができないおそれがある。これに対して、本実施例の羽根駆動装置1を携帯電話用のカメラに適用した場合は、羽根部材3の開閉状態をより精度良く制御することが可能になるため、所望の露光制御がより適切に行われる。
【0105】
また、
図33〜
図35に示した羽根駆動装置1は、駆動部材4と動作レバー10とを磁力によって連動させているので、連動部10X1と駆動部材4との位置関係を高い精度で組み付ける必要がなく、磁力が及ぶ範囲内に連動部10X1を配備すれば良い。これによって、羽根駆動部材1の組み付けを簡易に行うことができ、羽根駆動装置1の生産性を向上させることが可能になる。
【0106】
図36〜
図42は、本発明の実施形態に係る羽根駆動装置1において、駆動源に関する他の構成例を示している。
図36及び
図37に示した羽根駆動装置1は、ベース部材2,羽根部材3,駆動部材4を備えると共に、駆動部材4を駆動する駆動源50を備えており、駆動源50がマグネット5とコイル6からなる点は前述した実施形態と同様であるが、ここでは、マグネット5とコイル6の配置を特定することで駆動力の向上を図っている。
【0107】
図38は、駆動源50の構成例を示している((a)が平面視の説明図であり、(b)がそのX−X断面図)。駆動源50のマグネット5は、光軸方向(図示Z方向)に沿って着磁された単位着磁部5Uを備えている。
図38に示した例では、一つの2極マグネットで一つの単位着磁部5Uを形成している。また、駆動源50のコイル6は、通電によって駆動力を発生させる一対の直線部分6Lを有する巻回部6Uを備えおり、
図38に示す例では、2つの巻回部6Uがマグネット5における一つの単位着磁部5U上に配置されている。なお、ここでの直線部分6Lとは、必ずしも完全な直線で形成されている必要はなく、他部に比べて曲率半径が大きい湾曲部分を含むものとする。
【0108】
そして、駆動源50は、駆動方向(駆動部材4の移動方向)Xaに沿って2つの巻回部6Uが配列されており、一つの単位着磁部5Uに対して、破線矢印で示した通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。一つの単位着磁部5U上の2つの直線部分6Lの通電方向を同方向にするには、隣接する2つの巻回部6Uが直列接続されている場合には、互いの巻方向を逆巻にするが、一つの単位着磁部5U上の2つの直線部分6Lの通電方向が同じになるように、2つの巻回部6Uに個別(並列)に通電することも可能である。
【0109】
このような駆動源50によると、単位着磁部5UのN極から出てS極に至る磁力線が、同方向に通電された2つの直線部分6Lを同方向に横切ることになるので、単位着磁部5Uの設置面積を有効に利用して、2つの巻回部6Uへの通電で高い駆動力を得ることができる。これにより、駆動源50の設置スペースを抑えながら、比較的高い駆動力を得ることが可能になり、小型化を実現しながら、高速且つ高精細な羽根部材の制御などが可能となる十分な駆動力を得ることができる。
【0110】
また、一つの単位着磁部5Uに対して同方向に通電された2つの直線部分6Lを配置した場合には、単位着磁部5U毎に一つの巻回部の直線部分を配置する場合と比較して、通電の電流値を変えずに(すなわち消費電力を変えずに)駆動力の上昇を得ることができる。これによって、駆動源50は、駆動力の上昇と省電力化の両立が可能になる。このような駆動源50によって駆動される羽根駆動装置は、バッテリ駆動の携帯電子機器に装備した場合には、バッテリの消費を抑えながら、カメラユニットなどの撮影動作を高機能化することが可能になる。
【0111】
このような羽根駆動装置1は、ベース部材2に対して転動体7を介して離間した状態で支持されている駆動部材4を、マグネット5の設置スペースに対して比較的高い駆動力が得られる駆動源50によって駆動するので、連続的な羽根部材3の動作制御を高い分解能で精度良く行うことができる。また、平面的に移動する駆動部材4と平面的なベース部材2との間に駆動源50が配置されるので、羽根駆動装置1の全体的な薄型化が可能になる。更に、一つの単位着磁部5Uに対して効果的にコイル6の巻回部6Uを配置しているので、高い駆動力を得ながら羽根駆動装置1の小型化を実現することができる。
【0112】
図36及び
図37に示した例では、ベース部材2と駆動部材4との間に支持部材7(転動体7A)を介在させることで、駆動部材4はベース部材2に滑動支持されているが、ここでの支持部材7は、図示のような転動体(ベアリング)7Aだけでなく、転動方向が規制される前述したローラ7B、シャフト7C、弾性部材(バネ、ワイヤ)7Dなどであっても良いことは言うまでも無い。
【0113】
図39及び
図40は、駆動源50の他の構成例を示している。
図39における(a),(b),(c),(d)は、いずれも、マグネット5が単位着磁部5Uを駆動方向Xaに沿って複数配列している。単位着磁部5Uは、前述したように光軸方向(図示Z方向)に沿って着磁された一つの着磁単位であるが、これを複数配列する場合には、光軸方向に着磁された2極のマグネットを複数個密接配列することでマグネット5を形成することもできるし、一つのマグネット内に部分着磁することで、単位着磁部5Uを複数配列してマグネット5を得ることもできる。この際、単位着磁部5Uは、隣接する磁極が互いに逆極になるように駆動方向Xaに沿って複数配列される。
【0114】
図39(a)に示す例では、マグネット5の単位着磁部5Uが駆動方向Xaに沿って2つ配列されている。これに対して、コイル6の巻回部6Uがマグネット5上に3つ配列されている。そして、一つの単位着磁部5Uに対して、通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。
【0115】
図39(b)に示す例では、マグネット5の単位着磁部5Uが駆動方向Xaに沿って3つ配列されている。これに対して、コイル6の巻回部6Uがマグネット5上に4つ配列されている。そして、一つの単位着磁部5Uに対して、通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。
【0116】
図39(a),(b)に示した例では、マグネット5の単位着磁部5Uの数をNとしたとき、コイル6の巻回部の数がN+1になっている。マグネット5における単位着磁部5Uの数Nは、駆動方向Xaに沿った駆動部材4の移動量に応じて、或いは設定される駆動力に応じて適宜の数を配置することができる。これらの例では、コイル6の配列幅に対してマグネット5の配列幅を省スペース化して所望の駆動力を得ることができる。
【0117】
図39(c)に示す例では、マグネット5の単位着磁部5Uが駆動方向Xaに沿って3つ配列されている。これに対して、コイル6の巻回部6Uがマグネット5上に2つ配列されている。そして、中央に配置した一つの単位着磁部5Uに対して、通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。
【0118】
図39(d)に示す例では、マグネット5の単位着磁部5Uが駆動方向Xaに沿って4つ配列されている。これに対して、コイル6の巻回部6Uがマグネット5上に3つ配列されている。そして、両端部以外の一つの単位着磁部5Uに対して、通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。
【0119】
図39(c),(d)に示した例では、マグネット5の単位着磁部5Uの数をNとしたとき、コイル6の巻回部の数がN−1になっている。マグネット5における単位着磁部5Uの数Nは、駆動方向Xaに沿った駆動部材4の移動量に応じて、或いは設定される駆動力に応じて適宜の数を配置することができる。これらの例では、マグネット5の配列幅に対してコイル6の配列幅を省スペース化して所望の駆動力を得ることができる。
【0120】
図40は、
図39に示した駆動源50の装備例を示している。
図39に示したような駆動源50は、ベース部材2に対して、複数装備することができる。図示の例では、駆動源50を開口2Aの左右両側に配置することで、一対の駆動部材4A,4Bを互いに異なる方向に駆動するように配置しているが、これに限らず、適宜の配備が可能になる。
【0121】
図41及び
図42は、駆動源50の他の構成例を示している。
図41(a),(b)に示した例は、
図39(c),(d)に示した例の変形例(単位着磁部5Uの数Nに対して巻回部の数N−1の例)である。
図41(a)に示した例は、マグネット5の単位着磁部5Uが駆動方向Xaに沿って3つ配列され、コイル6の巻回部6Uがマグネット5上に2つ配列され、マグネット5の両端部を除く単位着磁部5Uには、一つの単位着磁部5Uに対して通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。
図41(b)に示した例は、マグネット5の単位着磁部5Uが駆動方向Xaに沿って4つ配列され、コイル6の巻回部6Uがマグネット5上に3つ配列され、マグネット5の両端部を除く単位着磁部5Uには、一つの単位着磁部5Uに対して通電方向が同方向の2つの直線部分6Lが配置されている。
【0122】
そして、
図41(a),(b)に示した例では、単位着磁部5Uにおけるコイル6に対向する面の面積がマグネット5の両端部で削られており、マグネット5の両端部における面積が他部における面積に対して小さく構成されている。図示の例では、マグネット5の両端部以外の単位着磁部5Uの面積をaとすると、マグネット5の両端部における単位着磁部5Uの面積がa/2になっている。これらの例では、マグネット5のコイル6に対向する面の面積は、単位着磁部5UにおけるS極の合計面積と単位着磁部5UにおけるN極の合計面積が等しくなっている。このように構成することで、駆動源50におけるマグネット5の配列幅とコイル6の配列幅を共に省スペース化することができ、しかもマグネット5における単位着磁部5Uに対して効率的にコイル6における直線部6Lを配置しているので、十分な駆動力を得ることができる。
【0123】
図42は、
図41に示した駆動源50の装備例を示している。
図41に示したような駆動源50は、ベース部材2に対して、複数装備することができる。図示の例では、駆動源50を開口2Aの左右両側に配置することで、一対の駆動部材4A,4Bを互いに異なる方向に駆動するように配置しているが、これに限らず、適宜の配備が可能になる。
【0124】
前述した全ての実施形態に係る羽根駆動装置1は、バックヨーク12を備えており、このバックヨーク12に作用するマグネット5の磁力によって駆動部材4の駆動時(通電時)又は非駆動時(無通電時)の位置が保持されている。
図43〜
図46は、駆動部材4が備えるマグネット5とバックヨーク12の位置関係を示している((a)が断面説明図であり、(b)が平面説明図である。)。
【0125】
図43に示すように、非駆動時の駆動部材4の位置に対して開口2Aの片側にバックヨーク12を設けることで、駆動部材4の駆動時にバックヨーク12とマグネット5の磁力で駆動部材4を開口2Aの片側に移動して保持することができる。また、その逆に、駆動部材4の非駆動時にバックヨーク12とマグネット5の磁力で駆動部材4を開口2Aの片側に移動して保持することもできる。
【0126】
また、
図44に示すように、非駆動時の駆動部材4の位置に対して開口2Aの両側にバックヨーク12を設けることで、駆動部材4の駆動時にバックヨーク12とマグネット5の磁力で駆動部材4を開口2Aの両側(一方の側又は他方の側)に保持することができる。また、その逆に、駆動部材4の非駆動時にバックヨーク12とマグネット5の磁力で駆動部材4を開口2Aの両側(一方の側又は他方の側)に保持することもできる。
【0127】
また、
図45に示すように、駆動時又は非駆動時に、バックヨーク12とマグネット5の磁力によって、駆動部材4を光軸Oに垂直な方向に沿って保持することができ、
図46に示すように、駆動時又は非駆動時に、バックヨーク12とマグネット5の磁力によって、駆動部材4を光軸Oに方向に沿って保持することができる。駆動部材4を光軸O方向に沿って保持する場合には、羽根部材3を含めた略重心位置で保持することで、駆動部材4を傾き無く安定的に保持することができる。
【0128】
そして、前述した実施形態の羽根駆動装置1の駆動部材4は、前述した磁力による保持に加えて、或いは磁力による保持に換えて、バネ力によって保持することができる。特に、バネ力による保持では、駆動部材4の非駆動時の位置を中立位置に保持することができる。
図47には、バネ力によって駆動部材4をベース部材2に保持する例を示している((a)が断面説明図であり、(b)が平面説明図である。)。この例では、バネ14を光軸Oに対して傾斜配置することで、駆動部材4を光軸Oと垂直な方向及び光軸O方向の両方に沿って弾性保持している。また図示の例に限らず、バネ14を光軸Oに沿って配置することで、駆動部材4を光軸O方向に弾性保持することができ、バネ14を光軸Oと垂直な方向に沿って配置することで、駆動部材4を光軸Oと垂直な方向に弾性保持することができる。
【0129】
また、前述した実施形態の羽根駆動装置1は、駆動部材4の駆動が、駆動部材4又は羽根部材3の動作を検知する検知手段によって制御されており、検知手段として、ホール素子9などを備える例を示しているが、以下に示す検知手段を採用することもできる。
【0130】
図48((a)が断面説明図、(b)が平面説明図)に示した検知手段は、駆動部材4又は羽根部材3の動作を光学的に検知する光学センサ15である。この光学センサ15は、例えば発光部15aから出射される光を受光する受光部15bを備え、その光を遮る位置に駆動部材4の端部を配置しており、駆動部材4における光軸Oと交差する移動方向の両側に一対の光学センサ15を設けて、一対の光学センサ15の出力差によって駆動部材4の動作位置を検知している。
【0131】
図49に示した検知手段は、いずれもコイルを用いている。(a)に示した例は、駆動用のコイル6とは別に検知用コイル16を、駆動部材4に設けたマグネット5に対向配置している。これによると、検知コイル16に生じる誘導起電力で駆動部材4の動作位置を検知することができる。(b)に示した例は、駆動用のコイル6とは別に制動コイル17を、駆動部材4に設けたマグネット5に対向配置している。これによると、制動コイル17への通電によって駆動部材4の動作位置を検知することができる。また、駆動源となる駆動用のコイル6への通電状態によっても、駆動部材4又は羽根部材3の動作位置を検知することができる。
【0132】
図50は、羽根駆動装置1における更に具体的な構成例を示している。
図50に示す構成例の一部及び全部は、前述した動作レバー(連結部材)10を備える構成例の全てに適用することができる。図示の例では、動作レバー(連結部材)10の軸支部10Aに、支持ガタを抑止する弾性部材31を設けている。
【0133】
動作レバー10の軸支部10Aは、ベース部材2の軸2P(20C)に軸支されており、駆動部材4の駆動で動作レバー10は、軸2P(20C)の回りを回動する。軸支部10Aの軸孔と軸2P(20C)とは、動作レバー10が円滑に回転可能なはめあい公差で嵌合しているが、この公差による僅かなすきまにより、動作レバー10の動きにがたつきが生じることがある。また、がたつきを最小限に抑えたはめあい公差で軸支部10Aの軸孔に軸2Pを嵌合していたとしても、繰り返し動作による経時変化でがたつき量が許容範囲を超えてしまうこともある。このような動作レバー10のがたつきは、羽根部材3の円滑な動作を阻害する要因になるだけでなく、精度の高い羽根動作の制御(開口の透過光量制御)を阻害する要因になる。
【0134】
動作レバー10の軸支部10Aに設けられる弾性部材31は、軸支部10Aの軸孔の片側に軸2P(20C)を弾性的に片寄せすることで、円滑な動作レバー10の回動を維持しながら、動作レバー10のがたつきを抑止する。このような弾性部材31を設けることで、組立加工工程の時間短縮が可能になり、また、繰り返し動作に伴う経時変化によってがたつきが当初設定の許容範囲を超えてしまうことを防ぐことができる。
【0135】
弾性部材31は、例えば、片持ち支持されたワイヤによって構成することができ、図示のように、弾性部材31の一端31Aを軸支部10Aの周辺で固定て、弾性部材31の付勢力が軸支部10Aの軸孔の中心に向いて付与されるように、軸支部10Aに軸支された軸2P(20C)の側面に弾性部材31を当接させる。図示の例では、軸支部10Aに段差部を設けて軸2P(20C)の一部を露出させ、その露出した軸2P(20C)の側面に弾性部材31を当接させている。
【0136】
図示の例では、軸支部10Aに弾性部材31を設けると共に、駆動部材4の連結部40P(4A1,4B1)が連結する動作レバー10の連結部10D,10Eにも、
図29に示した構成例と同様に、連結ガタ抑止用の弾性部材30を設けている。このように、支持ガタ抑止用の弾性部材31と連結ガタ抑止用の弾性部材30を共に設けることで、動作レバー10を介して動作する羽根部材3の動きを精度良く制御することができる。
図50に示す構成例を採用することで、羽根駆動装置1は、羽根部材3の精緻制御が可能になり、絞りなどの光学特性を高い精度で調整することができる。
【0137】
図51は、前述した羽根駆動装置1を備えたカメラユニット100を示している。カメラユニット100に装備される羽根駆動装置1としては、絞りユニット、シャッタユニット、フィルター切り替えユニットなどとして機能させることができる。カメラユニット100は、レンズ駆動装置101、撮像素子102などを備えている。撮像素子102は、前述した検知手段としても機能させることができる。この際、撮像素子102によって、駆動部材4又は羽根部材3の動作を開口2Aの透過光量で検知し、この検知出力で駆動部材4の動作を制御する。
【0138】
図示の例は、撮像素子102が実装された回路基板103に制御部104が設けられ、制御部104が撮像素子102で検出した光量に基づいて駆動部材4を制御する制御信号を出力している。このようなカメラユニット100は、薄型且つ設置面積が小さい羽根駆動装置1を備えることで、実装スペースの省スペース化が可能になり、カメラユニット100自体を小型化することができる。
【0139】
羽根駆動装置1をシャッタユニットとして用いる場合には、駆動部材4の滑らかな移動によって、応答性が速く高いシャッタスピードを実現できる。羽根駆動装置1を絞りユニットやフィルター切り替えユニットとして用いる場合には、駆動部材4の滑らかな移動によって、高い分解能の光量制御を実現することができる。
【0140】
図52は、前述したカメラユニット100を搭載した携帯電子機器200を示している。小型化が実現できるカメラユニット100は、携帯電子機200の設置占有スペースを小さくすることができるので、携帯電子機器200の更なる小型化・薄型化に貢献することができる。近年のカメラユニット100は、感度の高い撮像素子を用いる傾向にあるが、屋外撮影などの明るい撮影条件で鮮明な画像を得るためには、絞り装置による露光量の調整が不可欠になっている。本発明の実施形態に係る羽根駆動装置1を備えたカメラユニット100は、携帯電子機器200に搭載することで、小型の携帯電子機器200搭載のカメラユニット100でありながら、露光量を適正に調整した鮮明な画像を得ることができる。
【0141】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。