(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第二セクション(76)は、前記フロントカバーパネル(26)の外側側壁(80)に対して略相補的形状であり、前記回転軸(Y−Y)の周りのその浮動運動において前記パネルと干渉しない、請求項1に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記フロントカバーパネル(26)は、前記回転軸(Y−Y)の周りで円錐台状であり、前記第二セクション(76)は、略直線で、前記円錐台状のパネルの母直線と平行である、請求項1又は2に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記外側付属部は、前記リアクションロッドが、前記関連するリアホイール(24)の前記中心線面(M−M)に平行に配置されるよう形状化されている、請求項1、2又は3に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記フォーク(16)は、前記リアホイール(24)のホイールリム(23)と対面するリアハウジング(25)を備え、前記リアハウジング(25)は、前記関連するリアホイール(24)の中心線面(M−M)の近傍に配置された連結面(30)で、前記フロントカバーパネル(26)に機械的に連結される、請求項1から4のいずれか1項に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記フォーク(16)は、前記フロントカバーパネル(26)に機械的に連結されたリアハウジング(25)を備え、前記フロントカバーパネル(26)及び前記リアハウジング(25)は、潤滑油又はグリースが存在していない濡れていない空間を包囲し、前記空間は、前記カップ部(52)と前記内側端部(56)とを内部に収容する、請求項1から5のいずれか1項に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記フォーク(16)は、前記フォーク(16)を前記リアフレーム(12)に接続する第一中空部(13)から、前記フォーク(16)を前記リアホイール(24)の前記回転ピン(20)に接続する第二中空部(14)まで、主延在軸(S−S)に沿って一体的に延在する中空の箱状構造を備える、請求項1から6のいずれか1項に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記外側付属部(60)は、前記回転軸(Y−Y)と、前記リアクションロッド(64)の対応する前記軸方向端部(70)のヒンジ点との間の距離の長さの第二調整手段(88)を備える、請求項1から8のいずれか1項に記載のモータサイクルのリア(4)。
前記フォーク(16)は、前記フォーク(16)にヒンジ接続された第一端部(29)と、前記リアフレーム(12)にヒンジ接続された第二端部(31)とを有するサスペンション(27)に動作可能に接続される、請求項1から10のいずれか1項に記載のモータサイクルのリア(4)。
【発明を実施するための形態】
【0021】
上記の図面を参照すると、参照番号4は全体的に、本発明によるカルダンシャフトトランスミッションを備えたモータサイクル8のリアの全体の概略を示す。
【0022】
本発明の目的のために、用語モータサイクルは、広い意味で、少なくとも二つのホイール(車輪)、つまり、一つのフロントホイール(前輪)と少なくとも一つのリアホイール(後輪)とを有する任意のモータサイクルを包含すると考えなければならないことは明確にされるべきである。従って、この定義は、例えば、フロントアクスル(前車軸)に二つの対の操舵輪、及びリアアクスル(後車軸)に一つの駆動輪という三つのホイールを有するモータサイクルも、フロントアクスルに単一の操舵輪、及びリアアクスルに二つの駆動輪を有するモータサイクルも含む。最終的に、モータサイクルのこの定義は、フロントアクスルに二つのホイール、及びリアアクスルに二つのホイールを有するいわゆる四輪車も含む。
【0023】
リア4は、リアフレーム12と、ヒンジ軸X−Xを画定する一つ以上のピン18の周りでこのフレーム12にヒンジ接続されたフォーク16とを備える。
【0024】
フォーク16とリアフレーム12との間の接続は、直接的、つまり、直接ヒンジ接続によって行うことも、レバー及び/又は小さな中間フレームの介装によって行うこともできることは明確にすべきである。
【0025】
フレーム12は任意の形状及びサイズを有することができ、例えば、格子又は箱形、ダイカスト等であってもよい。
【0026】
フレーム12は、単一部品であってもいくつかの部品であってもよく、一般にフォーク16と相互作用するフレーム12の部分は、運転者及び/又は搭乗者のサドルを支持する。
【0027】
フォーク16は、回転軸Y−Yの周りで、モータサイクル8の少なくとも一つのリアホイール24の回転ピン20を回転可能に支持する。
【0028】
フォーク16は、好ましくは中空の箱状構造である。
【0029】
特に、この中空の箱状構造は、フォーク16の支配的な延在軸S−Sに沿って、二つの中空部品に分割可能である。第一中空部品13は、前記ピン18に対応するリアフレーム12にフォーク16を接続する。第二中空部品14は、リアホイール24の回転ピン20にフォーク16を接続する。
【0030】
この中空部品13、14は、支配的な延在軸S−Sに従って互いに一体部品であることが好ましい(
図1、2及び3)。
【0031】
言い換えると、フォーク16は、リアフレーム12にフォーク16を接続する第一中空部品13から、リアホイール24の回転ピン20にフォーク16を接続する第二中空部品14まで、主延在軸S−Sに沿って一体的に延在する中空の箱状構造を備える。
【0032】
このように、フォーク16が通常受ける曲げ及び捻り変形に対して、極めて堅固な箱状構造を実現でき、この剛性の増大はモータサイクルの運転精度を向上させる。
【0033】
一実施形態によると、中空部品13、14は、任意のガスケットの介装なしで互いに機械的に接続される。実際、好ましくは、フォークの中空の箱状構造は、第一中空部品13にも第二中空部品14にも対応しないオイルバス内にはない。
【0034】
一実施形態によると、フォーク16は、関連するリアホイール24の中心線面M−Mに対して反対側に、回転ピン20に少なくとも部分的に同軸に配置されたフロントカバーパネル26を備える。
【0035】
加えて、フォーク16は更にリアホイール24のホイールリム23と正対するリアハウジング25を含む。
【0036】
リアハウジング25が、リアホイールリム23の近傍に配置された連結面30に対応するフロントカバーパネル26に機械的に連結されることは注目すべきである。
【0037】
従って、連結面30は、フォークの組立及び分解を容易にするよう配置される。
【0038】
また、フロントカバーパネル26とリアハウジング25とが潤滑油又はグリースバスなしで容積部を取り囲むため、連結面30にはガスケットは存在しない。容積部は、カップ部52と内側端部56とを収容する。
【0039】
フォーク16は、フォーク16にヒンジ接続された第一端部29とリアフレーム12にヒンジ接続された第二端部31とを有するサスペンション27に動作可能に接続される。
【0040】
サスペンション27は任意の種類であってもよく、例えば、サスペンション27はバネ33とショックアブソーバ35とを備え、バネ33とショックアブソーバ35とは好ましくは互いに同軸である。
【0041】
フォーク16は、関連のエンジン(図示せず)のパワーテイクオフ(動力取出装置)への接続に適した少なくとも一つの第一トランスミッションシャフト28を備えるカルダンシャフトトランスミッションを支持する。
【0042】
エンジンは、任意の種類、例えば、吸熱型及び/又は電動型であってもよく、パワーテイクオフは一般にピニオン又はギアを備えることができる。
【0043】
カルダンシャフトトランスミッションは更に、リアホイール24に回転可能に接続されたピニオン36に取り付けられた少なくとも一つのファイナルシャフト(final shaft)32を備える。
【0044】
一般に、ピニオンは、リアホイール24と一体的に回転する、例えば、円錐対などの歯車と噛み合う。
【0045】
第一トランスミッションシャフト28とファイナルシャフト32との間に、第一カルダンショイント40が介装される。
【0046】
第一トランスミッションシャフト28は更に、第二カルダンショイント44を介して、パワーテイクオフに動作可能に接続できる。
【0047】
フォーク16は、カルダンシャフトトランスミッションを少なくとも部分的に内部に収容する中空の箱状構造である。
【0048】
リア4は、ファイナルシャフト32のピニオン36を支持するフローティングアーム(浮動アーム)48も含む。
【0049】
アーム48は、リアホイール24の回転軸Y−Yの周りを浮動する。
【0050】
例えば、回転軸Y−Yの周りのフローティングアーム48の回転運動は、適切なベアリング50によってガイドされる。
【0051】
一実施形態によると、フローティングアーム48は、回転ピン20と同軸に配置され、ピニオン36を収容し支持する少なくとも一つの内側端部56を有するカップ部52と、カップ部52に対して片持ち配置された外側付属部60とを備える。
【0052】
カップ部52は、内側端部56及び外側付属部60と一体化している。
【0053】
カップ部52は、リアホイール24の回転ピン20から回転可能に外される。
【0054】
有利には、カップ部52は、オイル又は潤滑グリースを収容し、特別なガスケットが設けられて、潤滑剤を内部に保持する閉じた部分である。カップ部52及び内側端部56に収容される潤滑剤の量は、例えば、EP1379428B1等の従来の解決策で収容される量に比べて極めて少ない。
【0055】
外側付属部60は、ネジ接続手段61によってカップ部52に機械的に接続され、カップ部52から流体的に分離される。
【0056】
従って、外側付属部60は、カップ部52内のオイルバスにはなく、カップ部52の外部に配置される。
【0057】
有利には、フォーク16の中空部品13、14を共に一体部品として実現することもできる(
図3)。
【0058】
このように、運転精度を向上させる極めて堅固な箱状構造を実現できる。
【0059】
本発明の連結面30が、ホイールの回転軸Y−Yに直交し、支配的な延在軸S−Sに沿って通過するフォークの中央面に沿って配置されないということは注目されるべきである。中央面上でのこの配置は、例えば、EP1379428に存在し、そこでは、カバーの連結面は、アーム26が挿入されるラジアル開口部19を通過する。アーム26のこの中央配置は、捻り及び曲げ剛性を低減した二つのカバーの実現を強いる。
【0060】
代わりに、本発明では、カバー25、26の連結面30を有する略一体型のフォーク構造を作製することができ、この連結面30は、フォークに対して中央ではなく、リアホイール24の中心線面M−Mに向かってシフトされている。剛性を向上させたこの構造は、外側付属部60がフォークのカバーを半径方向には通過しないが、外側付属部60が、軸方向に、つまり、回転軸Y−Yに平行にカップ部52に対して突出し、フロントカバーパネル26から軸方向に突出するということによって可能になる。
【0061】
特に、メンテナンスにおいて、従来技術の解決策のように、オイルで充填された中空フォークの端部を全て分解する必要はない。このような分解は、第一に、中空フォークの構造を変形させる傾向がある。本発明の場合、代わりに、外側付属部60を分解した後、リアハウジング25及び/又はフロントカバーパネル26を取り外し、その後、カップ部52と内側端部56とを備えるフローティングアーム48を引っ張り出すことで十分となる。
【0062】
明らかに、カバー25、26がオイルバスを含まないため、このような分解は特に容易である。
【0063】
当然のことながら、例えば、EP1379428B1などの従来技術の解決策において、トランスミッションに内部保守を実行するには、フォークの、必ずいくつかの部品から構成されなければならないカバーを完全に分解する必要がある。実際、リアクションロッドに接続された付属部は内部に且つオイルバス内にあり、フロントカバーパネルを半径方向に通過し、トランスミッションボックスをまず二つに分割し、分解することなく取り外すことはできない。
【0064】
本発明の解決策では、代わりに、付属部60は明確に外部にあり、オイルバス内にはなく、外側から容易に取り外すことができる。例えば、リアハウジング25を取り外し、カップ部52と内側端部56とを備えるフローティングアーム48を引っ張り出すことで十分である。本発明のフォーク16の構造は一体的であり、より高い剛性とより高い運転精度を提供できる。
【0065】
外側付属部60は、リアフレーム12にリアクションロッド64を介して機械的に接続されており、リアクションロッド64はその軸方向の両端68、70において、端部68でリアフレーム12にヒンジ接続され、端部70で外側付属品60にヒンジ接続されている。
【0066】
リアクションロッド64は、フローティングアーム48によってピニオン36のリアクショントルクを受け取り、リアクショントルクをリアフレーム12に放出する剛性要素である。
【0067】
言い換えると、リアクションロッド64は、各々軸方向端部68、70において、リアフレーム12とフローティングアーム48に二重にヒンジ接続された堅固な接続ロッドである。
【0068】
このように、カルダンシャフトトランスミッションのファイナルシャフト32のリアクショントルクは、フローティングアーム48を介してリアホイール24のサスペンションから分離される。
【0069】
有利には、外側付属部60は、軸方向、つまり、回転軸Y−Yに平行にカップ部52に対して突出し、フロントカバーパネル26から軸方向に出現する第一セクション72と、関連のリアホイール24の中心線面M−Mに向かって軸方向に凹む部分を含む第二セクション76とを備える。
【0070】
一実施形態によると、第二セクション76は、フロントカバーパネル26の外側側壁80に対して略相補的形状である。
【0071】
特に、第二セクション76は、フロントカバーパネル26の外側側壁80に対して相補的形状であり、回転軸Y−Yの周りのその浮動運動においてパネルに干渉しない。
【0072】
例えば、フロントカバーパネル26は、回転軸Y−Yの周りで円錐台状であり、第二セクション76は略直線で、円錐台状パネルの母直線に平行である。
【0073】
外側付属部60は、リアクションロッドが関連のリアホイール24の中心線面M−Mに平行に配置されるように形状化されている。
【0074】
一実施形態によると、リアクションロッド64は、リアクションロッド64の長さ、つまり、リアクションロッド64の軸方向端部68、70間の距離の第一調整手段84を備える。
【0075】
一実施形態によると、外側付属部60は、外側付属部60の長さ、つまり、回転軸Y−Yと、リアクションロッド64の対応する軸方向端部70のヒンジ点との間の距離の第二調整手段88を備える。
【0076】
例えば、リアクションロッド64及び/又は外側付属部60の長さの第一及び第二調整手段84、88は、ネジ調整手段を備える。
【0077】
理解されるように、フォークの瞬間的な回転の中心は、第一及び第二直線のリアホイール24の中心線面M−M上の突出部の交差点によって与えられる。特に、第一直線は、中心線面M−M上の回転軸Y−Yの突出部を通過し、中心線面M−M上のフォーク16のヒンジ軸X−Xを通過する。第二直線は、リアクションロッド64の軸方向端部68、70の中心線面M−Mの突出部を接続する。
【0078】
リアクションロッド64は、第一及び第二直線が平行で、瞬間的な回転の中心で互いに交差するように配向される。その上、リアクションロッドは、瞬間的な回転の中心が、モータサイクルの前方側から明らかな、リアホイール24と反対側に配置されるように配向される。
【0079】
リアクションロッドは、フォーク16より上、つまり、フォーク16に対して地面と反対側、または、フォーク16より下、つまり、地面とフォーク16との間のいずれかに配置されてもよい。
【0080】
明細書から理解できるように、本発明は従来技術に存在する欠点を克服可能である。
【0081】
特に、既知の解決策で必要とされる外側ベローズを除去できるので、モータサイクルのリアは魅力的な外観を有する。
【0082】
その上、ベローズは切断されるとオイルが漏れる「弱い」要素であるので、この利点は技術的で高信頼性でもある。
【0083】
その上、オイル漏れの高い危険性があるので、ベローズは下方に配置できないという別の制限をもたらし、従って、ホイールの回転ピンより下方に外側付属品及びリアクションロッドを配置するために、ベローズは外側付属部及び関係するリアクションロッドの回転を不可能にする。本発明の解決策は、ホイールの回転ピンより上に常に示されているが、その配置は限定されない。従って、添付の図面に対して外側付属部とリアクションロッドとを180°回転させた実施形態、つまり、ホイールの回転ピンとフォークのピンとを結合する軸に対して、外側付属部とリアクションロッドとが鏡面の関係である実施形態も可能である。
【0084】
リアクションロッドと外側付属部との低いこの配置は、例えば、リアの重心を下げるために有用となり得る。
【0085】
加えて、カルダンシャフトトランスミッションの潤滑性も改善し、実際、フローティングアームは、カルダンシャフトトランスミッションを収容するカバーに対して外側に存在しており、その結果、カバー内のオイルの流れに何の影響を及ぼさない。従って、要約すると、潤滑油の流れは何ら変化せず、フローティングアームとカバーとの間の関連のガスケット又はシールが除去されるので、漏れ及び浸出の危険性が回避される。
【0086】
その上、フローティングアームは、例えば、EP’428等の既知の解決策のように固定角度位置を有しておらず、この解決策において、フローティングアームの角度位置は、カバーに形成されたスロットの角度延長によって与えられ、アーム自体がカバーから出てリアクションロッドを支持できる。
【0087】
本発明において、フローティングアームはカバーに対して外部にあるので、カバーに対するフローティングアームの角度位置に、もはや幾何学的制約はない。従って、ユーザは、リアの、従って車両のダイナミクス(動作状態)を変更するために、カバーに対するフローティングアームの角度固定位置を自由に修正する可能性を有する。実際、リアの瞬間的な回転の中心は、フォークの支配的な延長軸と、リアクションロッドによって特定される方向との間の交差点によって与えられる。従って、フローティングアームの角度配向を変更すると、フォークの瞬間的な回転中心の位置、従って、モータサイクルの動的挙動も変化する。
【0088】
この変化は、自動車修理工場内での調整作業を必ずしも要求せず、ユーザによって行うこともできる。リアクションロッドを置き換え、例えば、リアクションロッドの回転の関数としてその長さを修正することもできる。
【0089】
リアクションロッドには、長さの第一調整手段が設けられていてもよく、これにより、ロッド自体を異なる長さのものと置き換える必要なく、フローティングアームの位置に対するロッドの長さを調整することができる。
【0090】
例えば、ロッドの長さとフローティングアームの静止位置の選択は、モータサイクルの種類又は特定の用途(例えば、路上用又はオフロード用)に応じて変更でき、その場合、フォークの瞬間的な回転中心を、さらに大きく修正することが有利な場合もある。言い換えると、ユーザは、負荷(搭乗者及び/又は荷物の有無)、ルート、地形(地域)等に応じて、モータサイクルのトリムを任意に変更できる。
【0091】
静止位置は、静的な状態で、カルダンシャフトトランスミッションのファイナルシャフトに伝達されるトルクがない位置を意味する。
【0092】
負荷(搭乗者及び/又は荷物の有無)、ルート、地形等に応じて、任意にモータサイクルのトリムを変更できるという観点から常に、外側付属部の長さの第二調整手段の挿入を実現することも明らかに可能である。
【0093】
リアのサスペンションの校正、例えば、ショックアブソーバ、よってバネのプレロード(予負荷)の校正の変化の関数として、さらにショックアブソーバの伸長及び/又は圧縮における制動の変化の関数としても、フローティングアームの静止位置を変更することを任意に行うことができる。
【0094】
その上、本発明によって、衝撃又は落下の場合、トランスミッションアセンブリ全体を交換する必要なしに、リアクションロッド及び/又はフローティングアームを容易に素早く交換することができる。
【0095】
更に、理解されるように、本発明によるリアの解決策は、サスペンションからフローティングアームを介して正確に、(カルダン型の)ファイナルトランスミッションシャフトのリアクショントルクを分離でき、このように、加速及び解放中のモータサイクルのトリムの変化は最小まで低減される。
【0096】
最終的に、本発明によるリアの幾何形状のおかげで、フォークは、リアクションロッド及び/又はフローティングアームが偶発的に破損した場合でも崩壊せず、サスペンションによって支持されたままである。従って、モータサイクルは運転可能なままである。
【0097】
その上、明らかに、フローティングアームの付属物が外部にありオイルバス内には存在しないことにより、極めて容易に外部からそれを除去できる。
【0098】
加えて、フォークの一体型構造を実現し、既知の解決策より高い曲げ及び捻れ剛性、及びより高い運転精度を提供できる。
【0099】
当業者は、偶発的及び特定の必要性を満たすために、上記のリアに様々な修正及び変更を行うことができるが、全ては以降の請求項によって定義されるように本発明の範囲内に含まれる。