特許第6871272号(P6871272)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6871272エネルギー・ガイディング・チェーンのためのチェーン・リンク、および、エネルギー・ガイディング・チェーン
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871272
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】エネルギー・ガイディング・チェーンのためのチェーン・リンク、および、エネルギー・ガイディング・チェーン
(51)【国際特許分類】
   F16G 13/16 20060101AFI20210426BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20210426BHJP
   H02G 11/00 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   F16G13/16
   H02G3/04 075
   H02G11/00 060
【請求項の数】18
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2018-554008(P2018-554008)
(86)(22)【出願日】2017年4月21日
(65)【公表番号】特表2019-515199(P2019-515199A)
(43)【公表日】2019年6月6日
(86)【国際出願番号】EP2017059530
(87)【国際公開番号】WO2017182635
(87)【国際公開日】20171026
【審査請求日】2019年1月4日
(31)【優先権主張番号】202016102154.5
(32)【優先日】2016年4月22日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】507336499
【氏名又は名称】イグス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクター ハフトゥング
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100196117
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 利恵
(72)【発明者】
【氏名】ヨルク ドミニク
(72)【発明者】
【氏名】ステファン シュトラック
(72)【発明者】
【氏名】チロアレクサンダー ジャイケル
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス ヘルメイ
【審査官】 岡本 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−170642(JP,A)
【文献】 特開2011−247329(JP,A)
【文献】 実開平06−065652(JP,U)
【文献】 特表2001−503837(JP,A)
【文献】 特表平09−512082(JP,A)
【文献】 特開2013−036477(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16G 13/16
H02G 3/04
H02G 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルおよびラインなどをガイドするためのエネルギー・ガイディング・チェーンのためのチェーン・リンクであって、前記チェーン・リンク(1)は、前記エネルギー・ガイディング・チェーンを提供するために、同じ構造のさらなるチェーン・リンク(1)へのヒンジ式の接続のためのヒンジ部材(2)を有しており、前記チェーン・リンク(1)は、2つの横方向に相互に間隔を置いて配置されたチェーン・プレート(3)を有しており、前記チェーン・プレート(3)は、幅の狭い側部(4)を有しており、前記幅の狭い側部(4)は、前記チェーン・プレート(3)の境界を定めており、前記チェーン・リンクの長手方向に延在しており、少なくとも1つのトランスバース・バー(5)が、前記チェーン・プレート(3)を一緒に接続しており、少なくとも1つのトランスバース・バー(5)は、少なくとも1つのチェーン・プレート(3)に対して枢動可能にヒンジ接続を形成するように適合されており、枢動移動によって、前記チェーン・プレート(3)を一緒に接続する閉位置へ移され、開位置へ移されることができ、前記開位置は、前記チェーン・プレート(3)同士の間の中間スペースを少なくとも部分的に開き、前記トランスバース・バーの少なくとも1つの枢動可能な端部領域は、前記チェーン・プレートにラッチ式に固定され得、前記チェーン・プレートは、前記トランスバース・バーにヒンジ式に接続されており、前記トランスバース・バー(5)と前記チェーン・プレート(3)との間の前記ヒンジ接続は、前記トランスバース・バー(5)および前記チェーン・リンク(1)の対応するコンポーネントのうちの一方において、周囲の少なくとも一部にわたって、半径R1の実質的に円筒形状のヒンジ・ピン(7)を有しており、2つの対応するコンポーネント(5、3)のうちの他方において、実質的に円筒形状のピン受け入れ手段(8)を有しており、前記ヒンジ・ピン(7)は、前記幅の狭い側部から遠く離れている前記ピンの側部において、その長さの一部分にわたって、少なくとも1つの凹部(9)を有しており、前記凹部は、前記ピン(7)の前記円筒形状の表面から後退させられており、前記ピン受け入れ手段(8)は、少なくとも1つのラッチング・ノーズ(10)を有しており、前記少なくとも1つのラッチング・ノーズ(10)は、前記半径R1の前記ピン受け入れ手段(8)の前記円筒形状の領域から突き出ており、前記凹部(9)の中へ係合しており、前記ヒンジ・ピン(7)は、前記幅の狭い側部(4)から遠く離れている前記ピンの側部において、その長さの一部分だけにわたって、前記少なくとも1つの凹部(9)が設けられており、前記凹部は、前記ピン(7)の前記円筒形状の表面から後退させられており、前記ヒンジ・ピン(7)は、前記ピン受け入れ手段(8)と協働する別の部分において、横断面が円形とされている円筒形状の構成のものになっている、チェーン・リンク。
【請求項2】
前記ピン(7)の他の円筒形状の部分は、前記ピン受け入れ手段(8)とラッチ式に協働する、請求項1に記載のチェーン・リンク。
【請求項3】
前記凹部(9)、および、前記凹部(9)の中へ係合する前記ラッチング・ノーズ(10)は、前記ヒンジ・ピン(7)の前記端部領域から単に間隔を置いて配置されており、前記ヒンジ・ピン(7)は、その2つの端部領域(7a、7b)において、円筒形状の構成のものになっている、請求項1または2に記載のチェーン・リンク。
【請求項4】
前記凹部(9)、および、前記凹部(9)の中へ係合する前記ラッチング・ノーズ(10)は、前記ヒンジ・ピン(7)の少なくとも1つの端部領域または両方の端部領域(7a、7b)に配置されており、前記ヒンジ・ピン(7)は、前記ピン(7)の1つの端部領域または両方の端部領域(7a、7b)とは異なる一部分において、円筒形状の構成のものになっている、請求項1または2に記載のチェーン・リンク。
【請求項5】
前記凹部(9)および前記ヒンジ・ピン(7)は、前記ピン(7)および前記ピン受け入れ手段(8)が協働するそれぞれの長手方向の範囲の部分にわたって、前記トランスバース・バー(5)の前記長手方向軸線に対して、鏡像対称的な構成のものになっている、請求項1から4のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項6】
前記凹部(9)は、アーチ形の表面コンターを有しており、前記ピン(7)の前記円筒形状の表面のものと同じ湾曲方向を有している、請求項1から5のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項7】
前記凹部(9)の前記表面コンターは、半径R2の円弧の形状になっており、R2は、R1よりも小さい、請求項6に記載のチェーン・リンク。
【請求項8】
前記凹部の湾曲の軸線、および、前記ピンの前記円筒形状の表面の湾曲の軸線は、相互に同軸の関係で配置されている、請求項6または請求項7に記載のチェーン・リンク。
【請求項9】
前記凹部(9)の中へ係合する前記ラッチング・ノーズ(10)は、前記プレート(3)の外側の方を向いている前記ピン受け入れ手段(8)の側部に配置されている、請求項1から8のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項10】
前記凹部(9)の中へ係合する前記ラッチング・ノーズ(10)は、前記トランスバース・バー(5)の枢動移動の少なくとも一部または全体にわたって、前記ヒンジ・ピン(7)に当接している、請求項1から9のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項11】
その開位置において前記トランスバース・バー(5)の前記枢動角度の境界を定めるための当接部(11)が設けられている、請求項1から10のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項12】
前記トランスバース・バー(5)の上に設けられている前記ピン受け入れ手段(8)の、チェーン・プレートの内側(3b)を向いている前記領域(8b)は、前記チェーン・プレート外側を向いている前記ピン受け入れ手段(8)の領域(8a)よりも、前記トランスバース・バー(5)から前記チェーン・リンク内部(I)に向かう方向に遠くへ突き出ている、請求項1から11のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項13】
前記チェーン・リンク内側を向いている前記ピン受け入れ手段(8)の前記領域(8b)は、前記トランスバース・バー(5)の前記閉位置において、前記チェーン・プレート内側(3b)によって終端している、請求項1から12のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項14】
ツールを導入するためのスロット(13)が、前記トランスバース・バー(5)の前記閉位置において、前記チェーン・プレート(3)と前記チェーン・プレート外側を向いている前記ピン受け入れ手段(8)の領域(8a)との間に設けられており、前記ツールによって、前記トランスバース・バー(5)は、てこにて前記ヒンジ・ピン(7)から離されて、前記ピン受け入れ手段(8)を解放することが可能である、請求項1から13のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項15】
前記トランスバース・バー(5)の両方の相互に反対側の端部領域(5a、5b)において、前記トランスバース・バー(5)と前記チェーン・プレート(3)との間の前記ヒンジ接続には、前記ヒンジ・ピン(7)の中の凹部(9)、および、前記ピン受け入れ手段(8)のラッチング・ノーズ(10)が設けられており、前記ラッチング・ノーズ(10)は、前記凹部(9)の中へ係合する、請求項1から14のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項16】
前記チェーン・リンクの前記2つの反対側のトランスバース・バー(5)のうちの一方だけが、前記チェーン・リンクの少なくとも1つの端部領域または両方の端部領域(5a、5b)において、チェーン・プレート(3)に解放可能にヒンジ式に保持されており、反対側のトランスバース・バー(5)は、前記チェーン・プレート(3)の上に一体的に形成されている、請求項1から15のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項17】
前記半径R1の前記ヒンジ・ピン(7)と前記ピン受け入れ手段(8)との間の前記ヒンジ接続に加えて、ラッチング手段(10)が設けられており、前記ラッチング手段(10)は、その閉位置にある前記トランスバース・バー(5)と前記チェーン・プレート(3)との間でラッチ式に協働し、追加的な前記ラッチング手段(10)は、その前記開位置における前記トランスバース・バー(5)の前記枢動角度を限定する、請求項1から16のいずれか一項に記載のチェーン・リンク。
【請求項18】
請求項1から17のいずれか一項に記載の複数のヒンジ式に相互接続されているチェーン・リンク(1)を有するエネルギー・ガイディング・チェーン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の分類部分に述べられているようなエネルギー・ガイディング・チェーンのためのチェーン・リンクに関し、また、そのようなチェーン・リンクを有するエネルギー・ガイディング・チェーンに関し、チェーン・リンクは、チェーン・プレートを一緒に接続する少なくとも1つのおよび好ましくは2つの相互に反対側のトランスバース・バーを有している
【背景技術】
【0002】
述べられている一般的な種類のチェーン・リンクは、たとえば、特許文献1から知られている。チェーン・リンク・プレートに対する少なくとも1つのトランスバース・バーの枢動接続は、ケーブルおよびラインなどをチェーン・リンクの内部の中へ(または、エネルギー・ガイディング・チェーンの内部の中へ)導入するときに、チェーン・リンクが容易にハンドリングされ得るということを提供し、より具体的には、トランスバース・バーが個々のパーツであることを必要とするため、トランスバース・バーがチェーン・リンクから完全に除去される必要なく、トランスバース・バーをその開位置へ枢動させることによって行われる。これは、単に構造的に小さいサイズのチェーン・リンクの場合において、とりわけ有利である。その理由は、比較的に小さいトランスバース・バーは、相対的な困難を伴う場合しかハンドリングされない可能性があり、また、チェーン・プレートにこれらを再び固定することは、非常に慎重な方式で実現されることとなり、したがって、時間がかかる。
【0003】
しかし、とりわけ、単に構造的に小さいサイズのチェーン・リンクでは、対応するエネルギー・ガイディング・チェーンの動作時に、チェーン・リンクの中にガイドされているケーブルおよびラインなどが、トランスバース・バーの内側を圧迫し、トランスバース・バーを外向きに湾曲させる可能性があるという問題が、ときどき生じる。とりわけ、エネルギー・ガイディング・チェーンがその方向が変化する領域において変位させられているときに、これが起こり、エネルギー・ガイディング・チェーンの配置に関して、方向が変化する領域が、チェーンの上部ラン(top run)および底部ラン(bottom run)を一緒に接続しており、または、場合によっては、エネルギー・ガイディング・チェーンの他の領域においても、エネルギー・ガイディング・チェーンの湾曲の半径は、チェーンが変位すると変化する。しかし、ガイドされているケーブルおよびラインなどによって印加される力によってこれらが作用されることに起因する、トランスバース・バーの外向きの湾曲は、一方では、トランスバース・バーの端部領域の少なくとも一方において、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間のヒンジ接続が取り外され、次いで、エネルギー・ガイディング・チェーンの動作が停止されなければならないようになっているというリスクを同伴する。それに加えて、トランスバース・バーの湾曲は、チェーン・リンクが全体的にその断面幾何学形状の変形に苦しむ可能性があり、エネルギー・ガイディング・チェーンの滑らかさの少ない移動、および、隣接するチェーン・リンク同士の間のヒンジ領域における摩耗の増加につながる可能性があるということを意味している。これらの問題は、とりわけ、単に構造的に小さいサイズのチェーン・リンクの場合において生じ、これは、したがって、単に、チェーン・リンク・プレートおよびトランスバース・バーに関して、比較的に小さい厚さの材料を必要とする可能性がある。
【0004】
特許文献2は、チェーン・リンクを有するエネルギー・ガイディング・チェーンを説明しており、チェーン・リンクのトランスバース・バーは、枢動ホーン(pivot horn)によって枢動可能にチェーン・プレートに接続されており、また、保持スピンドルの形態の、チェーン・プレートのヒンジ・ピンにラッチ式に係合している。プレートの保持スピンドルは、断面において、特定のアーチ形の部分にわたって、プレートの中心の方を向いている凹部またはステップが設けられている。凹部の軸線方向の縁部は、これらを超えて係合している枢動ホーンのラッチング突起を有している。
特許文献3は、述べられている一般的な種類のエネルギー・ガイディング・チェーンのチェーン・リンクを説明しており、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間のヒンジ接続は、トランスバース・バーおよびチェーン・プレートの対応するコンポーネント・パーツのうちの一方において、ピンの周囲の少なくとも一部にわたって、半径R1の実質的に円筒形状のヒンジ・ピンを有しており、また、2つの対応するコンポーネント・パーツのうちの他方において、実質的に円筒形状のピン受け入れ手段を有している。幅の狭い側部から離れているピンの側部において、その長さの一部分にわたって、ヒンジ・ピンは、少なくとも1つの凹部を有しており、少なくとも1つの凹部は、ピンの円筒形状の表面から後退させられている。ピン受け入れ手段は、少なくとも1つのラッチング・ノーズを有しており、少なくとも1つのラッチング・ノーズは、半径R1のピン受け入れ手段の円筒形状の領域から突き出ており、凹部(9)の中へ係合する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許出願公開第4313075号明細書
【特許文献2】独国実用新案公開第202011004785号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第2013/0212998号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、エネルギー・ガイディング・チェーンのためのチェーン・リンクであって、チェーン・リンクは、とりわけ、単に構造的に小さいサイズのチェーン・リンクの場合において、エネルギー・ガイディング・チェーンのより信頼性の高い動作を可能にし、チェーン・リンクを開けるおよび/もしくは閉めるときに、ならびに/または、ケーブルまたはラインなどをチェーン・リンクの内部の中へ導入するときに、トランスバース・バーのハンドリングが容易に実装され得る、チェーン・リンクを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、請求項1に述べられているようなチェーン・リンクによって得られる。
【0008】
本発明によれば、ヒンジ・ピンは、少なくとも1つの凹部を有しており、少なくとも1つの凹部は、幅の狭い側部から遠く離れているピンの側部において、その長さの一部分だけにわたって、ピンの円筒形状の表面から後退させられており、また、半径R1を有するピン受け入れ手段の円筒形状の領域から突き出ているピン受け入れ手段のラッチング・ノーズが、とりわけ、トランスバース・バーの閉位置において(または、その枢動角度全体にわたって)、少なくとも1つの凹部の中へ係合している。そのうえ、ピン受け入れ手段と協働する別の部分において、ヒンジ・ピンは、円筒形状になっており、したがって、円弧の形状の断面のものになっている。したがって、トランスバース・バーの閉位置において、ラッチング・ノーズは、好ましくは、ヒンジ・ピンの円筒形状の領域から後退させられている領域に当接し、または、この領域を超えて係合する。これは、ピン受け入れ手段とヒンジ・ピンとの間のラッチング接続が、追加的に固定され、エネルギー・ガイディング・チェーンの動作時の前記ヒンジ領域の中のトランスバース・バーの望まれない分離が、実質的に妨げられ、それによって、チェーンのより信頼性の高い動作を保証するということ意味している。確かに、従来のチェーン・リンクでは、トランスバース・バー自体もまた、円筒形状のヒンジ・ピンの上の円筒形状のピン受け入れ手段によって固定されており、それによって、ラッチング接続を形成している。しかし、チェーン・リンクの本発明による構成では、ピン受け入れ手段とヒンジ・ピンとの間のラッチング接続は、同じ状態のままになっているヒンジ・ピンの周りのピン受け入れ手段の周囲範囲によって実質的に安定化させられている。その場合は、ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズが、凹部の周囲範囲の端部領域において、ヒンジ・ピンに当接することが可能である。それに加えて、ラッチング・ノーズは、凹部の端部領域において引っ掛けることができ、とりわけ、トランスバース・バーの枢動移動において開く方向に関して引っ掛けることができる。そのために、少なくとも、ラッチング・ノーズの方を向いている端部領域において(または、両方の端部領域において)、凹部は、凸形に湾曲した領域を有することが可能であり、または、ヒンジ・ピンの半径方向に平坦に延在し、トランスバース・バーの閉位置においてラッチング・ノーズが当接する領域を有することが可能であり、または、ラッチング・ノーズがその中へ係合するアンダーカット構成をも有することが可能である。そのように、たとえば、トランスバース・バーを圧迫するケーブルまたはラインに起因して、トランスバース・バーの内側に作用する力は、とりわけ、好ましくは吸収され得る。それに加えて、そのように、ヒンジ・ピンのためのピン受け入れ手段の開口部の幅は、重要でない程度にだけしかサイズが低減されていないか、または、事実上少しもサイズが低減されておらず、トランスバース・バーをチェーン・リンク・プレートに固定するためのヒンジ・ピンの上へのピン受け入れ手段のラッチング係合が、重要でない程度にだけしか阻止されないか、または、事実上少しも阻止されないようになっており、これは、特に、小さい壁部厚さを必要とする小さいチェーン・リンクの場合に、とりわけ有利なものである。それに加えて、本発明によるチェーン・リンクの構成によって、トランスバース・バーの枢動移動においてピン受け入れ手段をガイドする役割も果たす、ヒンジ・ピンの円筒形状の領域は、半径方向外向きに拡大されておらず、それによって、トランスバース・バーがその開位置に向かう方向に特定の範囲を超えて枢動させられる場合には、トランスバース・バーの枢動移動は妨害される可能性があり、または、そうでなければ、ヒンジ・ピンからのトランスバース・バーの望まれない解放につながる可能性もある。それに加えて、本発明によるチェーン・リンクは、増加した耐用年数を有しており、エネルギー・ガイディング・チェーンのより均一でより滑らかな変位を可能にするということが見出された。
【0009】
したがって、本発明によるチェーン・リンクでは、ピン受け入れ手段へのヒンジ・ピンのラッチング係合のために2つの異なるラッチング領域が存在している。これは、一方では、ピン凹部を備えたラッチング領域であり、ピン凹部は、半径R1を有するピンの円筒形状の表面から後退させられており、半径R1を有するピン受け入れ手段の円筒形状の領域から突き出ているピン受け入れ手段のラッチング・ノーズが、ピン凹部の中へ係合する。また、これは、他方では、ヒンジ・ピンの他の(第2の)部分であり、他の(第2の)部分は、半径R1を有する円筒形状になっており、半径R1のピン受け入れ手段と協働する。したがって、ヒンジ・ピンのその他の(第2の)部分は、円弧の形状および/または半径R1の断面を有しているので、これは、トランスバース・バーの枢動移動のときに、とりわけ精密で安定した案内をトランスバース・バーに与える。その理由は、半径R1のピン受け入れ手段が、トランスバース・バーの枢動角度全体にわたって、半径R1のピンの周りのその周囲範囲全体にわたってガイドされるからである。他方では、ピン受け入れ手段から突き出ており、ピンの中の凹部の中へ係合する、ラッチング・ノーズに起因する追加的なラッチング接続は、トランスバース・バーが、その閉位置において、とりわけ、ケーブルまたはラインなどによって外向きに湾曲させられているときに、とりわけ十分に固定されているということを提供し、ケーブルまたはラインなどは、チェーンの中にガイドされており、エネルギー・ガイディング・チェーンの動作時に、チェーンの内部からトランスバース・バーを圧迫し、トランスバース・バーの意図しない解放を引き起こす可能性がある。しかし、本発明の過程において、凹部を備えた第1に述べられたラッチング接続によって、および、ラッチング・ノーズがピン受け入れ手段から突き出ていることによって、単にトランスバース・バーが保持されている場合には、これは、とりわけ、速い枢動移動の場合に、および/または、その枢動移動の間にトランスバース・バーに作用する力に関して、または、少なくとも部分的に開けられた位置において、たとえば、横断方向の力および/または捩じり力が関係しているときなどに、トランスバース・バーの枢動特性に対する悪影響につながるということが見出された。本発明を考慮して、これは、ピンの上でのトランスバース・バーの精密な保持および安定化が、とりわけ、トランスバース・バーに作用する横断方向の力および/または捩じり力に関して、ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズだけがその中へ係合する凹部によって不安定化させられ、その理由は、半径R1のピンおよびピン受け入れ手段の互いとの接触領域のサイズが低減させられるからであるという事実に起因する。たとえば、トランスバース・バーが部分的に開けられているときに、凹部の中へ係合しているラッチング・ノーズは、半径R1のピンおよびピン受け入れ手段の2つの動作領域と比較して、横断方向の力および/または捩じり力に対するわずかな抵抗だけに対抗するということが認識されることとなる。その点において、エネルギー・ガイディング・チェーンは、多くの場合、悪条件下において、たとえば、チェーンの修理またはメンテナンスのためにマシンに連結されているチェーンのマニュアル・フィッティング、ピースワーク状況におけるチェーンのマニュアル・フィットメント(fitment)などの場合において、ケーブルなどとフィットさせられることとなることが多く、また、トランスバース・バーを開閉させるときに、多くの場合に制御されていない力が、トランスバース・バーに作用する可能性があるということが心に留められるべきである。したがって、トランスバース・バーの2つの上述のラッチング領域は、有利なエネルギー・ガイディング・チェーンを提供するために、特定の方式で互いに補完し合い、トランスバース・バーは、容易に開閉することもできる。それに加えて、トランスバース・バーが閉じられた状態のチェーンの動作時のいくつかの状況下において、横断方向の力および/または捩じり力が、たとえば、チェーンの中にガイドされているケーブルなどがトランスバース・バーにぶつかることに起因して、トランスバース・バーに作用する可能性がある。
【0010】
半径R1のピン領域の円筒形状の構成、および、ピン受け入れ手段に関する同じ半径R1に起因して、ピンおよびピン受け入れ手段のその部分は、遊びのないおよびクリアランスのない方式で協働する。したがって、ピンの第2の円筒形状の部分の領域において、ピンおよびピン受け入れ手段は、これらの表面領域全体にわたって、より具体的には、トランスバース・バーの枢動角度全体にわたって、互いに当接している。そのように、トランスバース・バーの枢動移動のときに、凹部および凹部の中へ係合するラッチング・ノーズを備えたピンとピン受け入れ手段との間の第1のラッチング接続も考慮して、この配置は、とりわけ、その部分的にもしくは完全に開けられている位置において、または、その閉位置においても、トランスバース・バーに作用する横断方向の力および/または捩じり力に関して、ヒンジ・ピンによるトランスバース・バーのとりわけ安定した案内を提供する。
【0011】
好ましくは、ピンの他の円筒形状の部分は、ピン受け入れ手段とラッチ式に協働し、それによって、閉位置において、および、トランスバース・バーの枢動移動においても、リンク・プレートへのトランスバース・バーのとりわけ安定した精密な固定を提供する。そのために、ピン受け入れ手段は、ピン周囲の180°以上にわたって、たとえば、220°以上または280°以上にわたって延在している。とりわけ好適な実施形態では、凹部、および、凹部に係合するラッチング・ノーズは、ヒンジ・ピンの端部領域から間隔を置いて配置された関係で配置されているだけであり、ヒンジ・ピンは、その2つの端部領域において、円筒形状になっている。したがって、ピンの中の後退させられた凹部は、ピンとピン受け入れ手段との間の協働のエリアの中央領域に配置されており、好ましくは、その中央に配置されている。半径R1の端部領域(したがって、これらは互いから間隔を置いて配置されている)に起因する、ピンの上のピン受け入れ手段のとりわけ正確な案内に起因して、トランスバース・バーは、トランスバース・バーの部分的にまたは完全に開けられている位置、および、その閉位置の両方において、横断方向の力および/または捩じり力に関してとりわけ安定化させられており、これが、その枢動移動におけるトランスバース・バーの正確な案内に関してもとりわけ望ましいということが判明し、トランスバース・バーが、低いレベルの摩耗によって、容易に正確に枢動させられ得るようになっている。それに加えて、これは、チェーンの内部からトランスバース・バーを圧迫するケーブルなどによって最も頻繁に負荷を掛けられるトランスバース・バーの中央領域がとりわけ安定化させられるということを提供する。それに加えて、その設計構成は、射出成形によって、とりわけ有利な方式で生産され得る。
【0012】
代替的に、少なくとも1つの凹部、および、少なくとも1つの凹部の中へ係合するラッチング・ノーズ、または、複数の凹部、および、複数の凹部の中へ係合するそれぞれのラッチング・ノーズは、ヒンジ・ピンの端部領域から間隔を置いて配置され得るだけではなく、ヒンジ・ピンは、別の部分の中に設けられ、または、円筒形状の構成のものになっている。随意的に、その場合では、ヒンジ・ピンは、複数の他の部分においても円筒形状になっていることが可能である。少なくとも1つの凹部、または、少なくとも1つの凹部の中へ係合するラッチング・ノーズは、ヒンジ・ピンの少なくとも1つの端部領域または両方の端部領域に配置されることができ、ヒンジ・ピンは、ピンの一方または両方の端部領域とは異なる一部分において、円筒形状の構成のもの(すなわち、その周囲全体にわたって半径R1のもの)になっている。好ましくは、凹部、および、凹部の中へ係合するラッチング・ノーズは、ヒンジ・ピンの両方の端部領域に設けられている。好ましくは、半径R1のピンの円筒形状の部分(したがって、これは、周囲全体にわたってピンの周りに延在している)は、ピンの中央領域に配置されており、とりわけ、好ましくは、ピン上の中央に配置されている。たとえば、トランスバース・バーの幅が、チェーン・リンクの長さに対して比較的に小さい場合に、したがって、トランスバース・バーの外側縁部領域が、チェーンの内部からトランスバース・バーを圧迫するケーブルなどによってより重く負荷を掛けられる場合に、これは、とりわけ有利である可能性がある。
【0013】
随意的に、ピンの中に2つ以上の後退させられた凹部が存在することも可能であり、ラッチング・ノーズが、ピン受け入れ手段の上で凹部の中へ係合し、および/または、トランスバース・バーの保持領域において、円筒状の形状のピンの3つ以上の他の(第2の)部分が存在することも可能であり、また、これらは、たとえば、代替的な相互に並列された関係で配置され得る。随意的に、トランスバース・バーの保持領域において、配置は、ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズがその中へ係合する1つだけのピン凹部、および、その周囲にわたって半径R1を有するピンの1つだけの他の(第2の)部分を有することが可能である。したがって、一般的に、ヒンジ・ピンおよびピン受け入れ手段の2つの特定の異なる領域のうちの第1および/または第2のものは、複数の相互に間隔を置いて配置された部分を提供することが可能である。
【0014】
凹部を備えたピンの領域、および、第2の円筒形状のピン領域は、互いから独立して、ピン受け入れ手段の幅方向の範囲にわたって、10〜90%または20〜80%または35〜65%にわたって、たとえば、40〜60%にわたって、それぞれ延在することが可能である。
【0015】
好ましくは、凹部およびヒンジ・ピンは、ピンおよびピン受け入れ手段が協働するそれぞれの長手方向の範囲の部分にわたって、トランスバース・バーの長手方向軸線に対して鏡像対称的な構成のものである。これは、ケーブルなどがトランスバース・バーの内側を圧迫するときに、とりわけ有利な力の分配を提供する。その理由は、とりわけ、トランスバース・バーがそのような力を受ける場所が、チェーンの動作中に予測不可能に変化する可能性があり、これは、さまざまなチェーン・フィットメント状況において、トランスバース・バーの簡単で信頼性の高いハンドリングを提供することが可能であるからである。
【0016】
先述の構成と組み合わせて、半径R1のヒンジ・ピンとピン受け入れ手段との間のヒンジ接続に加えて、提供されるその閉位置にあるトランスバース・バーとチェーン・リンク・プレートとの間でラッチ式に協働するラッチング手段が設けられているチェーン・リンクを提供することが可能であり、前記追加的なラッチング手段は、その開位置においてトランスバース・バーの枢動角度を限定する。追加的なラッチング手段は、意図的でなくトランスバース・バーが開くことを妨げる。それに加えて、チェーン・リンクをケーブルおよびラインなどとフィットさせるとき、または、ケーブルおよびラインなどを除去するときの、チェーン・リンクのハンドリングは、ラッチング手段がトランスバース・バーの開位置において当接部の形態になっているということに起因して、実質的により容易にできるようにされる。ラッチング手段は、ピン受け入れ手段の上述のラッチング・ノーズを含むことが可能である。ラッチング・ノーズの協働する構成(カウンター・ラッチング手段)は、ヒンジ・ピンの1つの部分、たとえば、上述の凹部の端部領域によって提供され得る。一般的に、当接部は、ピン受け入れ手段の内向きに配設されている側部に配置され得る。
【0017】
好ましくは、凹部は、アーチ形の表面コンターのものであり、ピンの円筒形状の表面と同じ湾曲方向を有している。ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズが、トランスバース・バーの枢動移動において、凹部の領域においてヒンジ・ピンに接触しており、または、トランスバース・バーの枢動移動の少なくとも一部にわたって、ヒンジ・ピンに当接しているときに、これは、特に有利なものである。
【0018】
一般的に、本発明によれば、ラッチング・ノーズは、トランスバース・バーの枢動角度の少なくとも一部分にわたって、好ましくは、ヒンジ・ピンの中の凹部の領域において、たとえば、凹部の端部領域において、ヒンジ・ピンの周りの凹部の周囲範囲に対して、ヒンジ・ピンに当接することが可能である。好ましくは、ラッチング・ノーズは、とりわけ、その凹部の領域において、トランスバース・バーの枢動角度全体にわたって、ヒンジ・ピンに当接する。
【0019】
とりわけ好ましくは、凹部の表面コンターは、半径R2の円弧の形態になっており、ラッチング・ノーズがヒンジ・ピンの円筒形状の表面コンターに当接するときに、その場合では、ラッチング・ノーズの変形またはピン受け入れ手段の領域を伴うことなく、凹部の領域において、トランスバース・バーの簡単な枢動移動が可能にされるようになっている。半径R2は、ここでは、ヒンジ・ピンの円筒形状の領域の半径R1よりも小さい。
【0020】
凹部は、一般的に、溝の形態になっていることが可能であり、好ましくは、ヒンジ・ピンの周囲方向に凹部の範囲にわたって、溝は一定の深さである。
【0021】
凹部は、一般的に、本発明にしたがって配設されており、好ましくは、半径R1によって画定されるヒンジ・ピンの軸線(シリンダーの軸線)の下に配設されており、ヒンジ軸線は、前記平面の中に配設されており、前記平面は、トランスバース・バーの長手方向の延在に対して平行に、および、チェーン・プレートの主平面に対して垂直方向に延在している。その場合では、チェーン・プレートの主平面は、チェーン・プレートの外側の表面および内側の表面に対して平行に延在している。
【0022】
ヒンジ・ピンは、それぞれ、好ましくは、ヒンジ・プレートに配置されており、ピン受け入れ手段は、トランスバース・バーに配置されている。
【0023】
凹部は、ヒンジ・ピンのシリンダーの軸線を含有する、ヒンジ・ピンの中央平面に関して対称的に延在していることが可能であり、ピン中央平面は、チェーン・プレートの主中央平面に対して平行に配置され得る。
【0024】
とりわけ好ましくは、凹部の湾曲の軸線、および、ピンの半径R1の円筒形状の表面(したがって、円筒形状の外側の表面)は、相互に同軸の関係で配置されている。したがって、ピン受け入れ手段の円筒形状の画定表面、および、ラッチング・ノーズの画定縁部は、その枢動軸線の周りにトランスバース・バーの枢動移動のときに、同心円状の半径の上を変位させられる。したがって、ヒンジ・ピンのシリンダー軸線は、一般的に、本発明によるトランスバース・バーの枢動移動の軸線を表すことが可能である。凹部の中へ係合するラッチング・ノーズによって、または、とりわけ凹部の領域においてヒンジ・ピンに当接するラッチング・ノーズによって、これが損なわれることなく、これは、トランスバース・バーの簡単な枢動移動を可能にする。
【0025】
好ましくは、凹部の中へ係合するラッチング・ノーズは、チェーン・プレートの外側の方を向いている、ピン受け入れ手段の側部に配設されている。これがケーブルまたはラインなどによってその内側において力を受けるときに、これは、トランスバース・バーの解放をとりわけ効果的に妨げるかまたは防止する。その外向きの湾曲を引き起こすことができる力が、トランスバース・バーの内側に印加されるときに、ラッチング・ノーズは、特定の幾何学形状に起因して、ヒンジ・ピンの軸線の方向に付勢され、したがって、ラッチング・ノーズとヒンジ・ピンとの間のラッチング接続が、追加的に固定またはロックされる。それに加えて、これは、トランスバース・バーが開くときに、次いで、好ましくはヒンジ・ピンの軸線の下に配置されているラッチング・ノーズが、それぞれのチェーン・プレートの内側に向かう方向に枢動させられ、また、凹部の中に配置されるときに、トランスバース・バーの枢動移動を妨げない。
【0026】
ピン受け入れ手段の領域において、および/または、その端部領域において、または、場合によっては、その範囲全体にもわたって、トランスバース・バーは、その外側(チェーン・リンクから離れる方を向く側部)に開口部のない構成のものになっていることが可能である。これは、たとえば、アパーチャーの領域において、ダートの堆積(たとえば、アブレシブ摩耗に起因する)を防止し、エネルギー・ガイディング・チェーンが、有利には、汚い環境において、または、クリーン・ルーム条件下において使用され得るようになっている。
【0027】
一般的に、凹部は、好ましくは、トランスバース・バーのその閉位置からその開位置への移動のときに、少なくとも、トランスバース・バーの枢動角度と同じ角度範囲にわたって延在しており、その点において、凹部は、より大きい角度範囲のものであることも可能であるということが認識されることとなる。その点において、角度範囲は、ヒンジ・ピンの周囲方向に関係している。
【0028】
とりわけ好ましくは、凹部、および、凹部の中へ係合するラッチング・ノーズは、ヒンジ・ピンの端部領域から所定の間隔で配置されているだけであり、ヒンジ・ピンは、その2つの端部領域において、半径R1の円筒形状の構成のものである。これは、ヒンジ・ピンの間隔を置いて配置された円筒形状の領域に起因して、トランスバース・バーの枢動移動において、トランスバース・バーの安定した案内を提供する。その端部領域におけるヒンジ・ピンのシリンダー部分は、ヒンジ・ピンの端部領域に直接的に配置されることができ、したがって、トランスバース・バーの枢動移動において、ピンの長手方向に延在するピン受け入れ手段の端部領域と接触していることが可能である。随意的に、半径R1のヒンジ・ピンのシリンダー領域はまた、好ましくは、わずかにだけ、ピン受け入れ手段の端部領域から間隔を置いて配置され得る。好ましくは、同時に、ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズは、トランスバース・バーの枢動移動のときに、凹部の領域において、ヒンジ・ピンと接触した状態になっており、それによって、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間のヒンジ接続の安定性が、追加的に強化される。とりわけ好ましくは、その開位置においてトランスバース・バーの枢動角度を限定するための当接部が設けられている。これは、ケーブルまたはラインなどをチェーン・リンクの内部の中へ導入するときに、または、前記ケーブルまたはラインなどをチェーン・リンクの内部から除去するときに、チェーン・リンクのハンドリングを促進させる。とりわけ好ましくは、凹部の端部領域は、当接部の形態をしており、当接部は、トランスバース・バーの対応する当接部と接触するようになっており、トランスバース・バーの対応する当接部は、とりわけ、ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズによって提供されることができ、それによって、請求項17に述べられているようなチェーン・リンクの設計構成の有利な開発を提供する。たとえば、凹部がステップを備えたピン受け入れ手段の中へ入ることによって、または、受け入れ手段を画定する表面が実質的に径方向に延在していることによって、または、随意的に、アンダーカット構成が凹部の端部領域に設けられていることによって、凹部の端部領域における当接部は、たとえば、突起または凹部の端部領域の適切な構成によって提供され得る。トランスバース・バーの当接位置(開位置)において、トランスバース・バーは、実質的にチェーン・プレートとの延長の位置に配置されることができ、トランスバース・バーの枢動角度が、約90°になるようになっており、好ましくは、トランスバース・バーの枢動角度は、90°よりも大きく、たとえば、100°以上または120°以上、随意的に、180°以上にもなっており、トランスバース・バーが、追加的な手段なしに、その開位置において、安定した条件で支持されるようになっている。したがって、ピン受け入れ手段のラッチング・ノーズは、一方では、トランスバース・バーの外向きの湾曲を防止することに関して、および、他方では、トランスバース・バーの開位置における当接部として作用することに関して、複数の機能を果たすことが可能である。
【0029】
好ましくは、チェーン・プレートの内側の方を向いているトランスバース・バーのピン受け入れ手段の領域は、チェーン・プレートの外側を向いているピン受け入れ手段の領域よりも、トランスバース・バーからチェーン・リンクの内部の方向に遠くへ突き出ている。ピン受け入れ手段の遠くへ突き出ている領域は、この場合では、ヒンジ・ピンの上にトランスバース・バーをラッチングするときに、一種のガイド手段または挿入補助としての役割を果たすことが可能である。それに加えて、これは、トランスバース・バーとチェーン・プレートの内側との間の移行領域においても、少なくとも実質的に連続的なチェーン・リンクの内側を提供することが可能である。これは、エネルギー・ガイディング・チェーンの動作時に、たとえば、アブレシブ摩耗にも起因する、チェーン・リンクの内部の中にガイドされるケーブルまたはラインなどの損傷を防止する。とりわけ好ましくは、そのために、チェーン・プレートの内側を向いているピン受け入れ手段の領域は、トランスバース・バーの閉位置において、チェーン・プレートの内側によって終端し、チェーン・リンクの内側が連続的になるようになっており、好ましくは、トランスバース・バーが閉じられたときに、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間の移行領域に任意のギャップを有さないようになっている。
【0030】
好ましくは、チェーン・リンクの内部を向いているその側部において、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間の移行領域において、チェーン・リンクの内部の中へ突出する突起は存在していない。これは、チェーン・リンクの内部の中へケーブルなどを導入することを促進させ、それに加えて、エネルギー・ガイディング・チェーンの動作時に、たとえば、アブレシブ摩耗にも起因する、ケーブルおよびラインなどに対する損傷を回避する。これは、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間のヒンジ接続の本発明による構成によっても実質的に実現され、とりわけ、ヒンジ・ピンの上に配置されている当接部、および、ヒンジ・ピン凹部の領域におけるトランスバース・バー当接の説明された構成によっても実現される。
【0031】
好ましくは、スクリュードライバーなどのようなツールを導入するためのスロットが、トランスバース・バーの閉位置において、チェーン・プレートと、チェーン・プレートの外側を向いているピン受け入れ手段の領域との間に設けられており、スロットの中へツールを導入することによってチェーン・リンクを開けるために、トランスバース・バーがてこを使用してヒンジ・ピンから離され得るようになっている。
【0032】
とりわけ好ましくは、トランスバース・バーとチェーン・プレートとの間のヒンジ接続は、それぞれのトランスバース・バーの両方の反対側の端部領域に設けられており、また、本発明による設計構成のものになっている。そのように、トランスバース・バーは、両方の端部領域において、それぞれのヒンジ・ピンから解放可能となっており、または、チェーン・リンクは、トランスバース・バーの両方の端部領域において開けられ得る。そのように、チェーン・リンクは、ケーブルまたはラインなどを導入または除去するときに、フレキシブルにハンドリングされ得る。それに加えて、これは、エネルギー・ガイディング・チェーンの動作時に、トランスバース・バーの外向きの湾曲、および、チェーン・プレートからのトランスバース・バーの意図的でない解放に効果的に対抗する。
【0033】
好適な変形例によれば、チェーン・リンクの2つの相互に反対側のトランスバース・バーのうちの1つだけが、本発明による構成で、チェーン・プレートにおけるトランスバース・バーの少なくとも1つまたは両方の端部領域において、ヒンジ式に解放可能に保持されており、また、反対側のトランスバース・バーは、2つのチェーン・プレートの上にワンピースで形成されている。とりわけ、小さいサイズのチェーン・リンクの場合では、チェーン・リンクの安定性が、それによって強化される。別の変形例では、チェーン・リンクの上に反対側の関係で配設されている両方のトランスバース・バーは、とりわけ、本発明にしたがって、プレートから解放可能であるように適合されることができ、チェーン・リンクが両方の側部から開けられることとなるようになっている。
【0034】
本発明は、さらに、複数のチェーン・リンクを有するエネルギー・ガイディング・チェーンに関するものであり、複数のチェーン・リンクは、一緒にヒンジ式に接続されており、本発明にしたがってそれぞれ設計されている。エネルギー・ガイディング・チェーンは、上側ラン、下側ラン、および、これらの間に配設されている、方向が変化する領域とともに配置され得るような構成のものであることが可能である。上側および下側ランは、その場合、真っ直ぐな条件で配置されることが可能であり、その場合、隣接するチェーン・リンクが、互いに当接した状態になることが可能である。方向が変化する領域において、チェーン・リンクは、互いに対して枢動させられ、したがって、互いに対して当接位置にはない。
【0035】
本発明が、例として、図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】トランスバース・バーなしの本発明によるチェーン・リンクの側面図を示す図である。
図2a図1のチェーン・リンクの断面図である。
図2b図1のチェーン・リンクの詳細図である。
図3a図1のチェーン・リンクのトランスバース・バーを斜視図として示す図である。
図3b図1のチェーン・リンクのトランスバース・バーを平面図として示す図である。
図3c図1のチェーン・リンクのトランスバース・バーを側面図として示す図である。
図3d図1のチェーン・リンクのトランスバース・バーをその詳細とともに示す図である。
図3e図1のチェーン・リンクのトランスバース・バーを断面図として示す図である。
図3f図1のチェーン・リンクのトランスバース・バーをその詳細として示す図である。
図4a】トランスバース・バーを備えた図1のチェーン・リンクを側面図として示す図であり、トランスバース・バーが閉位置にあることを示す図である。
図4b】トランスバース・バーを備えた図1のチェーン・リンクを断面図として示す図であり、トランスバース・バーが閉位置にあることを示す図である。
図4c】トランスバース・バーを備えた図1のチェーン・リンクを詳細図として示す図であり、トランスバース・バーが閉位置にあることを示す図である。
図4d】トランスバース・バーを備えた図1のチェーン・リンクを詳細図として示す図であり、トランスバース・バーが部分的に開位置にあることを示す図である。
図4e】トランスバース・バーを備えた図1のチェーン・リンクを詳細図として示す図であり、トランスバース・バーが部分的に開位置にあることを示す図である。
図5】さらなる実施形態のヒンジ・ピンを備えたチェーン・リンクの一部の図である。
図6図5に示されているヒンジ・ピンに対応するピン受け入れ手段を備えたトランスバース・バーの一部の図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
図1から図4は、第1の実施形態によるチェーン・リンク1、または、ケーブルおよびラインなどをガイドするためのエネルギー・ガイディング・チェーンのためのそのパーツを示しており、チェーン・リンクは、エネルギー・ガイディング・チェーンを形成するために、同じ構造のさらなるチェーン・リンクへのヒンジ式の接続のためのヒンジエレメント2を有している。チェーン・リンク1は、2つのチェーン・プレート3を有しており、2つのチェーン・プレート3は、互いから横方向に間隔を置いて配置されており、幅の狭い側部4を備えており、幅の狭い側部4は、チェーン・プレート3の境界を定めており、チェーン・リンクの長手方向に延在しており、少なくとも1つの(ここでは、2つの)相互に反対側に配設されているトランスバース・バー5が、チェーン・プレートを一緒に接続している。チェーン・プレートは、主平面HEを有しており、主平面HEは、チェーン・リンクの長手方向に対して平行に延在しており、したがって、チェーンの長手方向に対して平行に延在しており、トランスバース・バーに対して横断方向または垂直方向に延在している。少なくとも1つのトランスバース・バー5(ここでは、精密に1つ)は、少なくとも1つのチェーン・プレートに対して枢動可能となる(ヒンジ接続を形成する)ように適合されており、この例によれば、トランスバース・バー5は、両方のチェーン・プレート3に対して枢動可能となるように適合されており、または、両方のプレート3にヒンジ式に接続されている。トランスバース・バー5は、枢動移動によって、チェーン・プレートを一緒に接続する閉位置(図4aおよび図4b)へ移され、また、開位置(図4dおよび図4e)へ移されることができ、開位置は、チェーン・プレート3同士の間の中間スペースを少なくとも部分的に開く。したがって、トランスバース・バー5とチェーン・プレート3との間のヒンジ接続は、解放可能となるように設計されており、これは、一般的に、本発明にしたがって適用することが可能である。トランスバース・バー5の少なくとも1つの枢動可能な端部領域5a、5b(ここでは、両方の端部領域5a、5b)が、ラッチング係合でチェーン・プレート3に固定可能であり、チェーン・プレート3は、トランスバース・バーにヒンジ式に接続されている。トランスバース・バー5とチェーン・プレート3との間のヒンジ接続は、ヒンジ・ピン7およびピン受け入れ手段8をそれぞれ含む。ヒンジ・ピン7は、ピンの周囲の少なくとも一部にわたって、半径R1を有する実質的に円筒形状になっている。ヒンジ・ピン7は、ここでは、チェーン・プレート3の上に配置されており、または、チェーン・プレート3の上に形成されている。実質的に円筒形状の対応するピン受け入れ手段8は、ここでは、トランスバース・バーの端部領域に配置されている。
【0038】
ヒンジ・ピン7は、幅の狭い側部4から離れる方を向くピンの側部(ピンの下側)において、その長さの少なくとも一部分にわたって、少なくとも1つの凹部9を有しており、凹部9は、ピン7の半径R1の円筒形状の表面から後退させられている。凹部は、例として、溝の形態をしており、その範囲にわたって溝は一定の深さを有している。ピン受け入れ手段8は、少なくとも1つのラッチング・ノーズ10を有しており、少なくとも1つのラッチング・ノーズ10は、半径R1のピン受け入れ手段の円筒形状の領域から突き出ており、凹部9の中へ係合している。それに加えて、半径R1のピン受け入れ手段と協働する別の(第2の)部分において、ヒンジ・ピンは、半径R1の円筒形状になっており、すなわち、円弧の形状の断面を有している。その円筒形状の部分は、ここでは、ピンの2つの端部領域7a、7bを形成している。
【0039】
そのうえ、本発明によれば、半径R1のヒンジ・ピンとピン受け入れ手段との間のヒンジ接続に加えて、ラッチング手段が設けられており、ラッチング手段は、その閉位置にあるトランスバース・バー5とチェーン・プレート3との間のラッチング係合において協働し、その開位置におけるトランスバース・バー5の枢動角度を限定する。ラッチング手段は、ここでは、ピン受け入れ手段の上述のラッチング・ノーズ10によって形成されている。ラッチング手段に対応するものは、ここでは、ヒンジ・ピンによって与えられ、より精密には、凹部9の端部領域(または、凹部端部領域を形成するヒンジ・ピン領域)によって与えられる。
【0040】
ピンの他の(第2の)円筒形状の部分は、ピン受け入れ手段とラッチ式に協働する。そのために、ピン受け入れ手段は、180°以上にわたって、たとえば、約300°にわたって、ピンの第2の部分を取り囲んでいる。ピンの他の(第2の)円筒形状の部分、および、その協働する幅全体にわたるピン受け入れ手段は、半径R1であるので、ピンの他の(第2の)円筒形状の部分、および、ピン受け入れ手段は、ギャップのない関係で協働しており、すなわち、これらは、表面領域全体にわたって互いに当接している。
【0041】
凹部9は、アーチ形の表面コンターのものであり、ピンの円筒形状の表面のものと同じ湾曲方向を有しており、より具体的には、凹部の表面コンターは、半径R2の円弧の形状になっており、R2は、R1よりも小さい。ピンの凹部および円筒形状の表面の湾曲の軸線A1およびA2は、相互に同軸の関係で配置されている。ピンの湾曲の軸線A2(シリンダーの軸線)は、トランスバース・バー5の枢動軸線を形成している。凹部9は、ヒンジ・ピン周囲の90°以上にわたって、たとえば、最大で約120°にわたって延在している。
【0042】
凹部9の中へ係合するラッチング・ノーズ10は、ピン受け入れ手段の側部8aに配置されており、すなわち、プレートの外側3aに向けて配置されている。
【0043】
凹部9の中へ係合するラッチング・ノーズ10は、トランスバース・バーの枢動移動の少なくとも一部にわたって、または、ここでは、トランスバース・バーの枢動移動の全体にわたって、ヒンジ・ピンに当接しており、より精密には、凹部9の湾曲した画定表面に当接している。
【0044】
それに加えて、トランスバース・バーの枢動角度をその開位置において限定するための当接部11が存在しており、これは、ここでは、凹部の端部領域12によって与えられている。
【0045】
凹部9、および、凹部9の中へ係合するラッチング・ノーズ10は、ヒンジ・ピンの端部領域7a、7bから間隔を置いて配置されており、ヒンジ・ピンは、その2つの端部領域7a、7bにおいて、半径R1の円筒形状になっている。
【0046】
この配置では、凹部およびヒンジ・ピンは、ピンおよびピン受け入れ手段が協働するそれぞれの長手方向の範囲の部分にわたって、トランスバース・バーの長手方向軸線と鏡像対称的な関係のものになっている。内向きに設定されている凹部を備えたピンの部分、および、ピンの円筒形状の(第2の)部分は、ピンの長手方向の延在の約40〜60%にわたってそれぞれ延在している。
【0047】
チェーン・プレートの内部の方を向いている、トランスバース・バー5のピン受け入れ手段8の領域8bは、チェーン・プレートの外側の方を向いている、ピン受け入れ手段8の領域8aよりも、トランスバース・バーからチェーン・リンク内部Iの方向に遠くへ突き出ている。トランスバース・バーの閉位置において、チェーン・プレートの内側の方を向いているピン受け入れ手段の領域8bは、チェーン・プレートの内側3bによって終端している。トランスバース・バー5の上部側部5oは、とりわけ、ピン受け入れ手段8の領域においても閉じられており、または、開口部のない構造のものである。
【0048】
トランスバース・バー5の閉位置では、チェーン・プレート3とチェーン・プレートの外側の方を向いているピン受け入れ手段の領域との間に、ツールを導入するためのスロット13が存在しており、ツールによって、トランスバース・バーは、てこにてヒンジ・ピンから離されて、ピン受け入れ手段の解放を伴うことが可能となっている。
【0049】
両方の端部領域5a、5bにおいて、トランスバース・バー5は、本発明によるヒンジ接続を有している。トランスバース・バー端部における2つのヒンジ領域は、好ましくは、同じ構造上の構成のものである。チェーン・リンクの2つの相互に反対側のトランスバース・バーのうちの一方だけが、その両方の端部領域(または、場合によっては、1つの端部領域だけ)において、チェーン・プレート3にヒンジ式に保持されている。反対側に配設されているトランスバース・バー5’は、チェーン・プレート3の上に一体的に形成されている。
【0050】
図示されている実施形態にあるように、両方のチェーン・プレートは、全体的に本発明にしたがって、互いに鏡像関係のもの(および、そうでなければ、同じ構造のもの)であることが可能である。
【0051】
ヒンジエレメント2によってチェーン・リンク1同士を接続することによって、エネルギー・ガイディング・チェーンが組み立てられ、複数のチェーン・リンクを含むことが可能であり、複数のチェーン・リンクは、互いに対して角度を付けられ得る。たとえば、チェーンは、一般的に知られているように、上側ランおよび下側ランとともに、ならびに、上側ランと下側ランとを接続する、方向が変化する湾曲領域とともに配置されるかまたは配置され得るが、これに限定されない。
【0052】
図5および図6は、図1図4に示されている実施形態の修正例として、ヒンジ・ピン57を備えたチェーン・プレート53、および、ピン受け入れ手段58を備えた対応するトランスバース・バー55を示しており、その他の点に関しては、図1図4に関連する先述の説明に対応するように注意が向けられており、これは、チェーン・リンクおよびエネルギー・ガイディング・チェーンのさらなる構成に関連するものを含む。
【0053】
この実施形態によれば、それぞれの凹部59、および、ピン受け入れ手段58のラッチング・ノーズ61が、ヒンジ・ピン57の両方の端部領域57a、57bに配置されており、ラッチング・ノーズ61は、それぞれの凹部59の中へ係合する。ピンの端部領域に配置されているラッチング・ノーズは、ピンの端部領域のレベルにおいて、ピン受け入れ手段に配置されていることが認識されることとなる。この場合では、ヒンジ・ピン57は、ピンの2つの端部領域57a、57bとは異なる一部分62において、円筒形状になっており、したがって、半径R1の円弧の形状の断面を伴っている。したがって、ピン57の円筒形状の部分62は、ここでは、ピンの中央領域に配設されている。これらの実施形態の特徴は、互いから独立して、または、互いに組み合わせて、本発明にしたがってそれぞれ適用され得る。
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図3f
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図5
図6