特許第6871285号(P6871285)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871285
(24)【登録日】2021年4月19日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】テールパイプ
(51)【国際特許分類】
   F01N 1/02 20060101AFI20210426BHJP
   F01N 13/08 20100101ALI20210426BHJP
【FI】
   F01N1/02 E
   F01N1/02 G
   F01N1/02 K
   F01N13/08 A
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2019-18056(P2019-18056)
(22)【出願日】2019年2月4日
(65)【公開番号】特開2020-125709(P2020-125709A)
(43)【公開日】2020年8月20日
【審査請求日】2020年1月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】納見 祐貴
(72)【発明者】
【氏名】貝沼 克彦
【審査官】 稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−256688(JP,A)
【文献】 特開平08−028264(JP,A)
【文献】 特開昭53−062045(JP,A)
【文献】 実開昭57−047709(JP,U)
【文献】 実開昭58−122725(JP,U)
【文献】 特表2004−519575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 1/00−13/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ガスが排出される排出口を有する内管と、
前記内管の外周面を囲むことで前記内管との間に空隙が設けられるように配置されると共に、前記排気ガスの流れ方向における上流端が閉塞された外管と、
前記内管の内部と前記空隙とを連通する少なくとも1つの連通孔と、
を備え
前記内管は、前記排出口に向かって拡径する拡径部を有し、
前記拡径部は、
第1テーパ角を有する緩拡径部と、
前記第1テーパ角よりも角度が大きい第2テーパ角を有する急拡径部と、
を有し、
前記急拡径部は、前記内管の周方向における一部に配置される、テールパイプ。
【請求項2】
請求項に記載のテールパイプであって、
前記少なくとも1つの連通孔は、前記急拡径部に配置される、テールパイプ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のテールパイプであって、
前記少なくとも1つの連通孔は、前記排気ガスの流れ方向に沿って、前記内管の周方向における幅が変化する、テールパイプ。
【請求項4】
請求項1から請求項のいずれか1項に記載のテールパイプであって、
前記外管の前記排気ガスの流れ方向における下流端は、閉塞されている、テールパイプ。
【請求項5】
請求項1から請求項のいずれか1項に記載のテールパイプであって、
前記外管の前記排気ガスの流れ方向における下流端は、前記空隙と前記外管の外部とを連通するように開口している、テールパイプ。
【請求項6】
請求項2に記載のテールパイプであって、
前記少なくとも1つの連通孔は、前記急拡径部のみに配置される、テールパイプ。
【請求項7】
請求項5に記載のテールパイプであって、
前記外管の前記下流端は、前記内管よりも軸方向外側に位置する、テールパイプ。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のテールパイプであって、
前記急拡径部は、前記内管の周方向において前記緩拡径部と重なる位置に配置される、テールパイプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、テールパイプに関する。
【背景技術】
【0002】
内燃機関の排気システムにおいて、排気効率を高めるために、排気口に向かって拡径すると共に、周壁に凹凸溝が螺旋状に形成されたテールパイプが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このテールパイプでは、凹凸溝によって排気流にひねりが加えられることで、排気流の流速が高まる。その結果、排気効率が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3021165号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
排気システムのテールパイプにおいては、排気ガスを大気に放出する際の気流によって騒音が発生する。上述のテールパイプでは、上述した作用によって排気効率は向上するが、騒音の低減効果は期待できない。
【0006】
本開示の一局面は、排出口における消音効果が得られるテールパイプを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、排気ガスが排出される排出口を有する内管と、内管の外周面を囲むことで内管との間に空隙が設けられるように配置されると共に、排気ガスの流れ方向における上流端が閉塞された外管と、内管の内部と空隙とを連通する少なくとも1つの連通孔と、を備えるテールパイプである。
【0008】
このような構成によれば、内管の内部と連通した外管の内側の空隙が共鳴室として機能する。その結果、この空隙における共鳴効果によって、排出口における消音効果が得られる。
【0009】
本開示の一態様では、内管は、排出口に向かって拡径する拡径部を有してもよい。このような構成によれば、拡径部によって排気ガスの流速が低減される。その結果、排気ガスが大気に対し短時間で均一に混合しやすくなるため、気流騒音が低減される。
【0010】
本開示の一態様では、拡径部は、第1テーパ角を有する緩拡径部と、第1テーパ角よりも角度が大きい第2テーパ角を有する急拡径部と、を有してもよい。このような構成によれば、急拡径部と緩拡径部とによって、テールパイプの円周方向において排気ガスの流速が変化する。すなわち、緩拡径部に沿って排出される排気ガスは、急拡径部に沿って排出される排気ガスよりも径方向外側に広がりやすい。そのため、排出口から排出される排気ガスの流速分布は、緩拡径部に沿った箇所が長径方向となる楕円形状になる。そのため、排気ガスが大気と接触する面積が増し、排気ガスが大気に対し短時間で均一に混合しやすくなる。その結果、気流騒音の低減が促進される。
【0011】
本開示の一態様では、少なくとも1つの連通孔は、急拡径部に配置されてもよい。このような構成によれば、排気ガスが連通孔のエッジ部分に当たりにくくなり、排気ガスの内管の内周面からの剥離が低減される。そのため、内管の内周面において排気ガスの乱流が生じにくくなり、連通孔を排気ガスが通過する際に発生する気流音(つまり笛吹き音)が抑制される。
【0012】
本開示の一態様では、少なくとも1つの連通孔は、排気ガスの流れ方向に沿って、内管の周方向における幅が変化してもよい。このような構成によれば、周方向における幅が変化していない連通孔に比べて、排気ガスが連通孔のエッジ部分に当たる面積が減少する。その結果、排気ガスの内管の内周面からの剥離が低減されるため、連通孔における気流音の発生が抑制される。
【0013】
本開示の一態様では、外管の排気ガスの流れ方向における下流端は、閉塞されていてもよい。このような構成によれば、外管の内側の空隙が密閉空間となることで、ヘルムホルツ共鳴器が形成される。そのため、排出口における消音効果が向上する。
【0014】
本開示の一態様では、外管の排気ガスの流れ方向における下流端は、空隙と外管の外部とを連通するように開口していてもよい。このような構成によれば、内管から排出される速い流れの排気ガスの外側を外管から排出される遅い流れの排気ガスが覆い、さらにその外側に大気が存在することで、外側の排気ガスの流速が段階的に低下し、乱流が生じにくくなる。その結果、乱流による気流音の発生を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1Aは、実施形態のテールパイプの模式的な平面図であり、図1Bは、図1Aのテールパイプの模式的な側面図である。
図2図2は、図1のII−II線での模式的な部分断面図である。
図3図3は、連通孔の形状の一例を示す模式図である。
図4図4は、図1とは異なる実施形態のテールパイプの模式的な部分断面図である。
図5図5は、図1及び図4とは異なる実施形態のテールパイプの模式的な平面図である。
図6図6は、図1図4及び図5とは異なる実施形態のテールパイプの模式的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1−1.構成]
図1A,1Bに示すテールパイプ1は、内燃機関の排気ガス流路の末端に設けられる。テールパイプ1は、内燃機関から排出された排気ガスを大気中に排出する。テールパイプ1は、内管2と、外管3と、複数の連通孔4A,4Bとを備える。
【0017】
テールパイプ1が適用される内燃機関としては、特に限定されないが、自動車、鉄道、船舶、建機等の輸送機器、発電施設などで駆動用又は発電用として用いられるものが挙げられる。
【0018】
<内管>
内管2は、内部を排気ガスGが通過する金属製のパイプである。内管2は、排気ガスGが供給される供給口21と、内管2の内部を通過した排気ガスGが排出される排出口22と、排出口22に向かって拡径する拡径部23とを有する。
【0019】
拡径部23は、第1テーパ角を有する緩拡径部24と、第1テーパ角よりも角度が大きい第2テーパ角を有する2つの急拡径部25A,25Bとを有する。なお、拡径部23は、1つ又は3つ以上の急拡径部を有してもよい。第1テーパ角及び第2テーパ角は、それぞれ、緩拡径部24又は急拡径部25A,25Bの表面と、内管2の中心軸とのなす角度である。第1テーパ角は鋭角である。第2テーパ角は鋭角又は直角であり、鋭角であることが好ましい。
【0020】
緩拡径部24は、後述する外管3に覆われた領域内で、一定の第1テーパ角で拡径する部位である。なお、緩拡径部24は、排出口22に向かって徐々に曲がり具合が大きくなる形状、例えばフレア形状としてもよい。緩拡径部24は、内管2の周方向のうち、後述する急拡径部25A,25B及びストレート部26A,26Bが形成されていない領域全体に設けられている。
【0021】
急拡径部25A,25Bは、内管2の周方向の一部に配置されている。急拡径部25A,25Bは、内管2の軸方向において緩拡径部24と重っていない。つまり、急拡径部25A,25Bの上流側及び下流側には緩拡径部24は形成されていない。
【0022】
本実施形態では、急拡径部25A,25Bは、内管2の周方向において緩拡径部24と重なる位置に配置されている。また、急拡径部25A,25Bは、上流端(つまり、拡径の開始端)が緩拡径部24の上流端と重なるように配置されている。
【0023】
急拡径部25A,25Bの下流側には、内径が一定のストレート部26A,26Bがそれぞれ設けられている。ストレート部26A,26Bの内管2の周方向における幅は、排出口22に向かって徐々に小さくなっている。なお、ストレート部26A,26Bの内管2の周方向における幅は、一定であってもよい。
【0024】
本実施形態では、急拡径部25A,25Bは、内管2の径方向に対向する位置(つまり、内管2の周方向に180°周回した位置)に配置されている。ただし、急拡径部25A,25Bは、必ずしもこのような相対位置に配置されなくてもよい。
【0025】
<外管>
外管3は、内管2の外周面を囲うように内管2の外側に配置された金属製のパイプである。
【0026】
外管3の内径は、内管2の外径よりも大きい。外管3の上流端31を除く部分の内径は、内管2の拡径部23を除く部分(つまり、外径が一定の部分)における外径の1.15倍以上1.5倍以下とするとよい。
【0027】
図2に示すように、外管3は、内管2の外周面を囲むことで内管2との間に空隙Sが設けられるように配置されている。外管3は、排気ガスGの流れ方向における上流端31及び下流端32の両方が閉塞されている。
【0028】
具体的には、外管3の上流端31は、軸方向外側に向かって縮径している。上流端31は、内管2の拡径部23よりも上流側の部分に、例えば溶接によって周方向全体で固定されている。
【0029】
一方、外管3の下流端32は、内管2の緩拡径部24及びストレート部26A,26Bの下流端(つまり、排出口22を形成する端部)に、例えば溶接によって周方向全体で固定されている。また、外管3は、内管2のストレート部26A,26Bの外周面と当接している。外管3のうち上流端31を除いた部分は、直径が一定である。
【0030】
外管3の軸方向と垂直な断面形状は、真円でなくてもよい。また、本実施形態では、外管3の下流端32における開口は、内管2の排出口22と内管2の軸方向において同じ位置にある。ただし、外管3の下流端32における開口は、内管2の排出口22よりも内管2の軸方向外側に位置してもよい。つまり、外管3は、内管2よりも軸方向外側に突出していてもよい。
【0031】
なお、意匠性の観点から、内管2の排出口22及び外管3の下流端32における開口は、内管2の径方向に対して傾斜していてもよい。つまり、内管2及び外管3の下流端は、内管2の中心軸に垂直な面に対して傾斜したカット面を有してもよい。
【0032】
<連通孔>
複数の連通孔4A,4Bは、それぞれ、内管2の内部と空隙Sとを連通している。本実施形態では、2つの急拡径部25A,25Bに1つずつ連通孔4A,4Bが配置されている。ただし、狙った周波数の消音効果が得られる範囲で、複数の連通孔が急拡径部25A,25Bにそれぞれ設けられてもよい。
【0033】
また、本実施形態では、内管2のうち急拡径部25A,25B以外の部分には連通孔4A,4Bは設けられていない。
【0034】
連通孔4A,4Bの形状は、図示された真円のほか、楕円、多角形等としてもよい。また、連通孔4A,4Bは、排気ガスGの流れ方向に沿って、内管2の周方向における幅が変化するとよい。これにより、周方向における幅が変化していない連通孔4A,4Bに比べて、排気ガスGが連通孔4A,4Bのエッジ部分に当たる面積が減少する。その結果、排気ガスGの内管2の内周面からの剥離が低減されるため、連通孔4A,4Bにおける気流音の発生が抑制される。このような形状としては、例えば、図3に示される涙滴形のほか、ひし形、楕円形等が挙げられる。
【0035】
連通孔4A,4Bは、内管2の内側又は外側に突出したフランジ又はルーバーを有してもよい。つまり、連通孔4A,4Bは、バーリング、切り起こし等の手段によって穿設されてもよい。連通孔4A,4Bの大きさは、適宜設計可能である。
【0036】
[1−2.作用]
テールパイプ1において、内管2の排出口22の近傍において、連通孔4A,4Bによって内管2の内部と連通した空隙Sが共鳴室を構成する。これにより、排出口22における消音効果が得られる。
【0037】
また、拡径部23によって排気ガスGの流速が低減されると同時に、緩拡径部24と急拡径部25A,25Bとによって、内管2の周方向に流速の異なる排気ガスGの流れの層が形成される。
【0038】
これらの流れの層によって、排出口22から大気中に排出される排気ガスGと、大気との同化及び混合が比較的速やかに行われる。そのため、排出口22において、乱流や渦の発生が抑制される。
【0039】
[1−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)内管2の内部と連通した外管3の内側の空隙Sが共鳴室として機能する。その結果、この空隙Sにおける共鳴効果によって、排出口22における消音効果が得られる。
【0040】
(1b)内管2に設けられた拡径部23によって、排気ガスGの流速が低減される。その結果、排気ガスGが大気に対し短時間で均一に混合しやすくなるため、気流騒音が低減される。
【0041】
(1c)急拡径部25A,25Bと緩拡径部24とによって、テールパイプ1の円周方向において排気ガスGの流速が変化する。すなわち、緩拡径部24に沿って排出される排気ガスGは、急拡径部25A,25Bに沿って排出される排気ガスGよりも径方向外側に広がりやすい。そのため、排出口22から排出される排気ガスGの流速分布は、緩拡径部24に沿った箇所が長径方向となる楕円形状になる。そのため、排気ガスGが大気と接触する面積が増し、排気ガスGが大気に対し短時間で均一に混合しやすくなる。その結果、気流騒音の低減が促進される。
【0042】
(1d)連通孔4A,4Bが急拡径部25A,25Bに設けられることで、排気ガスGが連通孔4A,4Bのエッジ部分に当たりにくくなり、排気ガスGの内管2の内周面からの剥離が低減される。そのため、内管2の内周面において排気ガスGの乱流が生じにくくなり、連通孔4A,4Bを排気ガスGが通過する際に発生する気流音(つまり笛吹き音)が抑制される。
【0043】
(1e)外管3の下流端32の閉塞によって外管3の内側の空隙Sが密閉空間となることで、ヘルムホルツ共鳴器が形成される。そのため、排出口22における消音効果が向上する。
【0044】
[2.第2実施形態]
[2−1.構成]
図4に示すテールパイプ1Aは、内管2と、外管3Aと、複数の連通孔4A,4Bとを備える。内管2及び連通孔4A,4Bは、図1のテールパイプ1と同じものである。
【0045】
外管3Aは、下流端32Aの構成を除いて、図1のテールパイプ1の外管3と同じものである。外管3Aでは、排気ガスGの流れ方向における上流端31Aが閉塞される一方で、下流端32Aが閉塞されずに開口している。
【0046】
具体的には、外管3Aの下流端32Aは、空隙Sと外管3Aの外部とを連通する開口33Aを有している。したがって、本実施形態の空隙Sは、密閉されておらず、大気に開放されている。外管3Aのうち上流端31A以外の部分は、内管2から離間している。
【0047】
本実施形態では、外管3Aの下流端32Aにおける開口33Aは、内管2の排出口22よりも内管2の軸方向外側に位置している。つまり、外管3Aは、内管2よりも軸方向外側に突出している。これにより、排出口22から排出される排気ガスGが開口33Aで膨張するため、開口33Aから排出される排気ガスGの速度をより低減することができる。ただし、外管3Aの開口33Aは、内管2の排出口22と内管2の軸方向において同じ位置にあってもよい。
【0048】
内管2の拡径部23と外管3Aとの内管2の径方向における最小距離(つまり、排出口22における空隙Sの厚み)Dは、空隙Sが排気ガスGの共鳴室として機能する大きさに設計される。
【0049】
[2−2.作用]
テールパイプ1Aでは、排気ガスGが空隙Sを通過して外管3Aの開口33Aから排出される。そのため、内管2の径方向に流速の異なる排気ガスGの流れの層が形成される。
【0050】
さらに、テールパイプ1Aでは、外管3Aの開口33Aから排出される外側の排気ガスGの流れによって、内管2の排出口22から排出される中心側の排気ガスGの速度が低減される。
【0051】
[2−3.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(2a)内管2から排出される速い流れの排気ガスGの外側を外管3から排出される遅い流れの排気ガスGが覆い、さらにその外側に大気が存在することで、外側の排気ガスGの流速が段階的に低下し、乱流が生じにくくなる。その結果、乱流による気流音の発生を低減できる。
【0052】
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0053】
(3a)上記実施形態のテールパイプにおいて、急拡径部25A,25Bは、必ずしも内管2の周方向において緩拡径部24と重ならなくてもよい。例えば、図5に示すように、急拡径部25Aは、緩拡径部24よりも上流側に配置されてもよい。これにより、拡径部23による排気ガスGの拡がりが助長され、排気ガスGが大気に対し短時間で均一に混合しやすくなる。
【0054】
(3b)上記実施形態のテールパイプにおいて、連通孔4A,4Bは、必ずしも急拡径部25A,25Bに配置されなくてもよい。例えば、図6に示すように、複数の連通孔4Cが緩拡径部24に配置されてもよい。また、連通孔は、緩拡径部と急拡径部との双方に配置されてもよい。
【0055】
(3c)上記実施形態のテールパイプにおいて、拡径部23は、必ずしも緩拡径部24と急拡径部25A,25Bとを有しなくてもよい。拡径部23は、緩拡径部24のみを有してもよい。さらに、内管2は、必ずしも拡径部23を有しなくてもよい。
【0056】
(3d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0057】
1,1A…テールパイプ、2…内管、3,3A…外管、4A,4B,4C…連通孔、
21…供給口、22…排出口、23…拡径部、24…緩拡径部、
25A,25B…急拡径部、26A,26B…ストレート部、31,31A…上流端、
32,32A…下流端、33A…開口。
図1
図2
図3
図4
図5
図6