【課題を解決するための手段】
【0012】
この目的は、羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するための方法で達成され、その方法は、
- 羽毛取除された脚全体家禽製品を提供するステップであって、その羽毛取除された脚全体家禽製品が、
- 大腿骨およびもも肉を少なくとも備える大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が膝側の顆を備える、大腿、
- 脛骨および下もも肉を少なくとも備える下腿であって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、下腿、ならびに、
- 大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える膝関節を備え、
羽毛取除された脚全体家禽製品では、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる横方向切断が、膝関節において提供され、横方向切断は、大腿および下腿が互いとつなげられるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる切断端まで延び、横方向切断によって、下腿側切断平面と大腿側切断平面とが作り出される、ステップと、
- 大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、大腿と下腿との間の角度を、羽毛取除された脚全体家禽製品を膝関節において屈曲することで変更し、それによって膝関節における横方向切断を開放し、大腿側切断平面を露出するステップであって、屈曲の間に、もも肉が大腿骨に留まり、下もも肉が脛骨に留まる、ステップと、
- 大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、および、屈曲された膝関節における横方向切断を開放したままにする間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップとを含む。
【0013】
本発明による方法に従って提供される家禽製品は、大腿、下腿、および膝関節を備える羽毛取除された脚全体家禽製品である。概して、足根関節と足との間の脚部のほかに、足自体が、すでに除去されている。大腿は、大腿骨ともも肉と、を少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有し、大腿骨は膝側の顆を備える。選択的には、臀部側の顆は大腿骨の臀部側の端に存在している。これらの顆では、大腿骨はこれらの顆の間よりも太い。
【0014】
下腿は、脛骨と下もも肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。膝関節は、大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える。選択的には、膝頭も存在する。
【0015】
羽毛取除された脚全体家禽製品では、その脚全体家禽製品が、本発明による方法の第1のステップに従って提供されるとき、横方向切断が膝関節において提供される。この横方向切断は、概して、大腿骨および脛骨に対して横断する方向で、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から切断端まで延びる。この切断端は、大腿および下腿が互いとなおもつながれるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる。横方向切断によって、下腿側切断平面および大腿側切断平面が作り出される。下腿側切断平面および大腿側切断平面は、切断端に隣接して互いとつなげられる。
【0016】
羽毛取除された脚全体家禽製品はさらに、本出願において、より読み易くするために、「脚製品」と称されることがある。「脚製品」は、「羽毛取除された脚全体家禽製品」と同じである。
【0017】
本発明による方法では、脚製品が提供された後、大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、大腿と下腿との間の角度が、膝関節において脚製品を屈曲することで変更される。それによって、膝関節における横方向切断は開放され、大腿側切断平面が露出される。この屈曲の間、もも肉は大腿骨に残ったままであり、下もも肉は脛骨に残ったままである。
【0018】
本発明による方法の次のステップでは、大腿および下腿が互いとつながれたままの間、および、膝関節における横方向切断が開放されて維持されている間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨が除去される。
【0019】
膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するとき、大腿骨は、概して、その長さ方向において、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を通って進行する。好ましくは、大腿骨全体が、もも肉からの大腿骨の除去の間、横方向切断の大腿側切断平面を通過する。
【0020】
大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することにより、大腿骨に沿ってもも肉に縦方向切断を行う必要はもはやなくなる。本発明の好ましい実施形態では、大腿骨に沿ってのもも肉における縦方向切断は行われない。
【0021】
さらに、大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することで、下腿と大腿との間のつながりは、もも肉からの大腿骨の除去から生じる引っ張る力を受けないか、または、ほとんど受けない。そのため、このつながりが破壊される機会は低減される。さらに、下腿と大腿との間のつながりが破壊されたとしても、大腿骨はもも肉からそれでも除去され得る。それによって、処理がよりロバストになる。
【0022】
可能な実施形態では、膝関節における横方向切断は、脛骨の膝側の端と大腿骨の膝側の端との間で延びる。この実施形態では、脛骨および大腿骨は、膝関節における横方向切断によって損傷されていない。これは、もも肉または下腿に骨破片の存在する危険性を低減する。
【0023】
可能な実施形態では、横方向切断は、脚製品の後側から、脚製品の前に隣接して位置付けられる切断端へと延びる。この実施形態では、脚製品の前側は、膝関節が膝頭を備える未処理の家禽脚において前記膝頭が自然に位置付けられる側として定義される。後側は、前記前側の反対の側である。
【0024】
この実施形態の変形では、脚製品の膝関節は膝頭をさらに備え、横方向切断の切断端は、膝頭の後側に隣接して位置付けられる。膝頭は、完全なままであるか、または、大体は完全なままである。
【0025】
本発明による方法の可能な実施形態では、羽毛取除された脚全体家禽製品を提供するステップは2つの段階を含む。この実施形態では、初めに、大腿、下腿、および膝関節を備える羽毛取除された脚全体家禽製品が提供される。概して、足根関節と足との間の脚部のほかに、足自体が、すでに除去されている。大腿は、大腿骨ともも肉とを少なくとも備える。大腿骨は膝側の端と臀部側の端とを有し、大腿骨は、膝側の顆と、選択的には臀部側の顆とを備える。これらの顆では、大腿骨はこれらの顆の間よりも太い。下腿は、脛骨と下もも肉とを少なくとも備える。脛骨は膝側の端と足根関節側の端とを有する。膝関節は、大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える。選択的には、膝頭が存在する。羽毛取除された脚全体家禽製品は、膝頭が位置付けられる側である前側と、前側の反対の側である後側とを有する。
【0026】
この実施形態では、羽毛取除された脚全体家禽製品を提供するステップの第2の段階において、膝関節における横方向切断が、膝カッターを用いることで行われる。この横方向切断は、概して、大腿骨および脛骨に対して横断する方向で、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から(例えば、羽毛取除された脚全体家禽製品の後側から)切断端まで延びる。この切断端は、大腿および下腿が互いとなおもつながれるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる。横方向切断によって、下腿側切断平面および大腿側切断平面が作り出される。下腿側切断平面および大腿側切断平面は、切断端に隣接して互いとつなげられる。
【0027】
概して、大腿骨は臀部側の顆をなおも備えてもよく、または、臀部側の顆は、意図的もしくは偶発的のいずれかで、除去されていてもよい。臀部側の顆がなおも存在する場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、大腿骨が膝側の顆と臀部側の顆との間においてよりも顆においてより太いため、顆同士の間の大腿骨の直径より大きくなる。
【0028】
臀部側の顆が存在しない場合、これは、臀部側の顆が大腿骨から除去されていることを意味する。これは、例えば、羽毛取除された脚全体家禽製品を家禽枝肉の残りの部分から分離するという選択された方法の結果などとして意図的に、または、例えば輸送もしくは保管の間に臀部側の顆を取り除くことによってなど偶発的に、行われ得る。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と同様になる。
【0029】
臀部側の顆が存在する場合、「膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域」は、「膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域」の一部分である。
【0030】
可能な実施形態では、中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材は、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップにおいて、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置される。膝側の顆は、この実施形態では、押す力を大腿骨に発揮することによって前記中央開口を通過させられ、それによって大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離す。選択的には、押す力は大腿骨の臀部側の端に発揮される。
【0031】
好ましくは、この中央開口は、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すための効果的な構成を提供する。
【0032】
中央開口の直径は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、可変である。これはいくつかの方法で達成され得る。例えば、弾性削ぎ落とし器具部材は弾性材料から作られ得る。大腿骨が中央開口を通過させられるとき、中央開口は大腿骨によって引き伸ばされる。それによって、中央開口の直径が増加する。代替で、弾性削ぎ落とし器具部材は、弾性的に搭載されると共に互いに向かって付勢される複数の削ぎ落とし器具要素を備えてもよい。それら削ぎ落とし器具要素は、弾性削ぎ落とし器具部材が作動していないとき、削ぎ落とし器具要素同士の間に中央開口を残すような形を有する。大腿骨が中央開口を通過させられるとき、削ぎ落とし器具要素は互いから離れるように移動し、それによって中央開口の直径を増加する。
【0033】
選択的には、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆がもはや存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域において、大腿骨の太さより大きい。これは、肉を骨から切り離す間に中央開口が被る直径の変化を少なくし、それによって、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材の耐用期間を増加する。この変形の実施形態では、概して、もも肉は、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材以外の他の手段によって、膝の顆と臀部側の端との間での大腿骨の部分から、または、臀部側の顆がある場合は膝の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の部分から、切り離されることになる。
【0034】
さらに、この実施形態では、大腿骨は、大腿骨の膝側の顆からもも肉が切り離されるとき、その縦方向において圧縮力に曝される。これは、大腿骨をもも肉から除去するこの段階で、比較的大きな力が必要とされるため、有利である。骨の強度は、骨の縦方向における圧縮の方向で最も大きく(例えば、曲げ強度または引張強度と比較して)、そのため、この実施形態では、もも肉からの大腿骨の除去の間に大腿骨を破壊する危険性が低減される。
【0035】
大腿骨の臀部側の端は、しばしば露出されるため、または、少なくとも大腿の表面に近いため、押す力を発揮するために大腿骨と係合するのに都合のよい場所である。
【0036】
好ましくは、もも肉は、大腿骨の他の部分から切り離される前に膝側の顆から切り離される。
【0037】
選択的には、大腿骨は、膝側の顆が中央開口を通過させられる前に、または、膝側の顆に中央開口を通過させる最初の局面の間に、中央開口に対して位置決めされる。これは、例えば、大腿骨の臀部側の端またはその近くで大腿と係合する押し器具を提供することで達成でき、その押し器具は、大腿骨の臀部側の端が導入される傾斜壁を伴う凹所を備える。
【0038】
可能な実施形態では、もも肉は、少なくとも1つの削ぎ落とし器具を用いて膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップの間に、膝側の顆と臀部側の端との間、または、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から、削ぎ落とすことによって切り離される。
【0039】
この実施形態では、前記もも肉は、膝側の端から臀部側の端に向かう方向で、膝側の顆と臀部側の端との間、または、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から削ぎ落とされる。これの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、もも肉と一緒に刈り取ることができ、もも肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に解剖学上位置付けられる約10〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はもも肉につながれるが、このつながりはあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いと非常に強くつなげられている。
【0040】
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる場合、もも肉と骨盤の窪みにある肉との間のつながりは、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。削ぎ落としの後、もも肉は、臀部側の端とのいくらかのつながりを介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間のつながりも容易に切断できる。
【0041】
この方向での削ぎ落としのさらなる利点は、削ぎ落とす動作が、臀部領域における大腿骨の形および/または状態から大体は独立していることである。削ぎ落としは、例えば、臀部側の顆のないことによって妨げられない。概して、大腿骨の膝側の端は、臀部側の端より、羽毛取除された脚全体家禽製品の事前の処理によって損傷されにくい。臀部側の端は、前処理では損傷される可能性があり、例えば、脚が家禽の体から離されるとき、または、羽毛取除された脚全体家禽製品の保管もしくは輸送の間などに、例えば臀部側の顆の損失をもたらす可能性がある。膝関節における横方向切断が、概して大腿骨の除去のすぐ前に行われるため、通常、大腿骨の膝側の端への損傷がより少ない。
【0042】
本実施形態への変形では、削ぎ落としの間、大腿骨は、引っ張り器具によって引っ張る力を大腿骨に発揮することで、前記削ぎ落とし器具に対して移動される。選択的には、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具が使用される。好ましくは、このような引っ張り器具は、膝側の顆の真後ろの大腿骨の部分に絞る力を発揮しないか、または、ほとんど発揮しない。
【0043】
好ましくは、もも肉は、膝側の顆から切り離された後、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間での大腿骨の領域から切り離される。大腿側切断平面を介して大腿骨が除去されるため、これは、最も実用的な順序である。さらに、膝側の顆をもも肉から取り除くことによって、膝側の顆は、引っ張り器具のための係合の領域として利用可能となる。膝側の顆での大腿骨の領域、または、膝側の顆に隣接する大腿骨の領域は、引っ張り器具が大腿骨と係合するのに適した場所を提供する。この領域は非常に強く、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間の領域の大腿骨より太い膝側の顆は、引っ張り器具にとって優れた把持を提供する。
【0044】
可能な実施形態では、中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材も、このような臀部側の顆がなおも存在する場合、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すために使用される。この実施形態では、中央開口を有する弾性削ぎ落とし器具部材は、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップにおいて、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置される。この実施形態では、臀部側の顆は、引っ張る力を大腿骨に発揮することによって前記中央開口を通過させられ、それによって大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離す。選択的には、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具が使用される。
【0045】
好ましくは、この中央開口は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の臀部側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すための効果的な構成を提供する。さらに、これは、肉を骨から切り離す間に中央開口が被る直径の変化を少なくし、それによって、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材の耐用期間を増加する。この変形の実施形態では、概して、もも肉は、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材以外の他の手段によって、臀部側の顆が存在する場合は膝の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の部分から切り離されることになる。
【0046】
この実施形態の変形では、臀部側の顆からもも肉を切り離す中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すために用いられる中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材と同じであり得る。
【0047】
可能な実施形態では、削ぎ落としおよび切断を組み合わせてもも肉と大腿骨とを互いから切り離すことによって、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨が除去される。選択的には、初めに削ぎ落としが行われ、次にもも肉および大腿骨の最終的な切り離しが切断によって行われる。好ましくは、削ぎ落としは、膝側の端から大腿骨の大腿側の端への方向で行われ、切断は、もも肉と大腿骨の臀部側の端との間のつながりを分離する。前述したように、これによって、刈り取りの後、骨盤の窪みにある肉がもも肉になおもつなげられているような方法で、骨盤の窪みにある肉を刈り取ることが可能となる。
【0048】
可能な実施形態では、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップは、
- 中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材を、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置するステップと、
- 膝側の顆を、押す力を大腿骨に発揮することで、選択的には、押す力を大腿骨の臀部側の端に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すステップと、
- 膝側の顆の真後ろの大腿骨を引っ張り器具と係合するステップと、
- 引っ張り器具によって引っ張る力を大腿骨に発揮する間に、削ぎ落とし器具を用いて、膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とすステップであって、膝側の端から大腿骨の臀部側の端に向かう削ぎ落とし方向で、大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる、削ぎ落とすステップと、
- 大腿骨の臀部側の端ともも肉との間のあらゆる残っている組織のつながりを切断するステップと、を含む。
【0049】
この実施形態は、大腿骨を破壊または他のしかたで損傷することなく大腿骨をもも肉から除去するのに効果的であることを示している。
【0050】
膝側の端から大腿側の端に向かう方向で削ぎ落とすことの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、もも肉と一緒に刈り取ることができ、もも肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に存在する約10〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はもも肉につながれるが、このつながりはあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いと非常に強くつなげられている。
【0051】
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる場合、もも肉と骨盤の窪みにある肉との間のつながりは、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。削ぎ落としの後、もも肉は、臀部側の端とのいくらかのつながりを介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間のつながりも容易に切断できる。
【0052】
この方向での削ぎ落としのさらなる利点は、削ぎ落とす動作が、臀部領域における大腿骨の形および/または状態から大体は独立していることである。削ぎ落としは、例えば、臀部側の顆のないことによって妨げられない。概して、大腿骨の膝側の端は、臀部側の端より、脚製品の事前の処理によって損傷されにくい。臀部側の端は、前処理では損傷される可能性があり、例えば、脚が家禽の体から離されるとき、または、脚製品の保管もしくは輸送の間などに、例えば臀部側の顆の損失をもたらす可能性がある。膝関節における横方向切断が、概して大腿骨の除去のすぐ前に行われるため、通常、大腿骨の膝側の端への損傷がより少ない。
【0053】
実施形態では、好ましくは、中央開口は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口はその最小直径に向かって付勢される。これは、大腿骨の膝側の顆および大腿側の顆からもも肉を切り離すための効果的な構成を提供する。
【0054】
選択的には、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きい。中央開口の最小直径を、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間の領域での大腿骨の太さより大きく維持することで、中央開口の最小直径と、膝側の顆と臀部側の顆とに中央開口を通過させるのに必要である中央開口の直径との間の差は、中央開口の最小直径が膝側の顆と臀部側の顆または臀部側の端との間の領域における大腿骨の太さより大きくないときよりも小さい。これによって、より少ない力が、膝側の顆からもも肉を切り離す間、および、大腿側の顆からもも肉を切り離す間、大腿骨に発揮され、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材自体への機械的な負荷も低減される。これは、大腿骨を破壊する危険性を低減し、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材の耐用期間を増加する。
【0055】
この実施形態の変形では、大腿骨が臀部側の端において臀部側の顆をさらに備える脚製品が処理されるとき、もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域から削ぎ落とされる。この変形では、方法は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から肉を削ぎ落とした後、臀部側の顆に、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具を用いて、引っ張る力を大腿骨に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すステップをさらに含む。選択的には、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通過させられる前に、大腿骨から離され、非作動状態に移動される。
【0056】
この実施形態の変形では、臀部側の顆を備える脚製品が処理される場合に、臀部側の顆における大腿骨のより大きな直径を受け入れるために、臀部側の顆が削ぎ落とし器具を通過するとき、削ぎ落とし器具は移動する。概して、そのため、削ぎ落とし器具は少し外側に移動することになる。これは、過度の削ぎ落とし力が臀部側の顆に発揮されるのを防止する。
【0057】
この実施形態のさらなる変形では、引っ張り器具は、大腿骨の臀部側の端が削ぎ落とし器具を通過した後に再び、大腿骨を弾性削ぎ落とし器具部材および削ぎ落とし器具に向かって、臀部側の端が削ぎ落とし器具に圧し掛かる位置まで戻すように移動する。次に、大腿骨の臀部側の端におけるもも肉と大腿骨との間のつながりが切断される。これは、最適な収穫を得ることを可能にする。選択的には、大腿骨の臀部側の端におけるもも肉と大腿骨との間のつながりは、削ぎ落とし器具における鋭い刃によって切断される。代替で、削ぎ落とし器具に直接的に隣接して切断する別体のカッターが提供される。
【0058】
膝側の顆の間の領域で、および/または、膝側の顆と大腿骨の臀部側の端との間の領域で、大腿骨からもも肉を削ぎ落とすための削ぎ落とし器具を備える、具体的には前述の実施形態の、任意の実施形態の変形では、中央開口の最小直径の大きさに係わらず、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、膝側の顆によって作動される。
【0059】
膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、やがてある時点において作動となる必要がある。中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材が、膝側の顆からもも肉を切り離す実施形態では、これは、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材によって膝の顆からもも肉が切り離されると起こる必要がある。次に膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、大腿骨がある長さにわたって中央開口を通じて突出した後に作動となり得る。関連する突出長さが得られると、これは、例えば、機械的、電子的、または光学的な方法で検出され、この検出は削ぎ落とし器具の作動を引き起こす。
【0060】
可能な実施形態では、家禽製品コンベヤが提供される。この家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、脚製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品をその足根関節側の端において保持するように適合される。この実施形態では、脚製品は、大腿と下腿との間の角度を変更するステップが実行される前に、家禽製品コンベヤの家禽製品搬送器具に配置される。例えば、WO93/13671に示されているような製品搬送器具が使用されてもよい。
【0061】
可能な実施形態では、本発明による方法は、脚製品を、そのような家禽製品コンベヤシステムの家禽製品搬送器具に配置するステップをさらに含む。脚製品は前記家禽製品搬送器具から吊り下げられる。この実施形態では、少なくとも、大腿と下腿との間の角度を、脚製品を膝関節において屈曲することで変更し、それによって膝関節における横方向切断を開放し、大腿側切断平面を露出するステップと、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するステップとが、脚製品が前記家禽製品搬送器具から吊り下げられている間に実行される。脚製品が同じ家禽製品搬送器具から吊り下げられている間にこれらの方法のステップが実行されることは、可能である。この実施形態では、本発明による方法は、ラインにおいて、自動化された製品処理において実行され得る。選択的には、本発明による方法は、家禽製品枝肉または家禽製品枝肉部(例えば、背中半分)のための自動化された切断処理の一部である。選択的には、この自動化された切断処理における複数のステップ、または、さらにはすべてのステップは、家禽枝肉または枝肉部が同じ家禽製品搬送器具にある間に実行される。
【0062】
可能な実施形態では、本発明による方法はカルーセル機械において実行される。カルーセル機械は、本発明による方法を受ける羽毛取除された脚全体家禽製品と共に移動する1つまたは複数の処理装置を備え得る。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
【0063】
可能な実施形態では、方法は、もも肉(大腿骨が除去されている)を下腿から切り離すステップをさらに含む。
【0064】
本発明は、羽毛取除された脚全体家禽製品から大腿骨を除去するためのシステムにさらに関する。
その羽毛取除された脚全体家禽製品は、
- 大腿骨およびもも肉を少なくとも備える大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が膝側の顆を備える、大腿と、
- 脛骨および下もも肉を少なくとも備える下腿であって、脛骨が膝側の端および足根関節側の端を有する、下腿と、
- 大腿と下腿との間のつながりを少なくとも備える膝関節と備え、
羽毛取除された脚全体家禽製品では、大腿骨および脛骨に対して横断する方向に概して延びる横方向切断が、膝関節において提供され、横方向切断は、大腿および下腿が互いとつなげられるように、羽毛取除された脚全体家禽製品の一方の側から、羽毛取除された脚全体家禽製品の反対の側に隣接して位置付けられる切断端まで延び、横方向切断によって、下腿側切断平面と大腿側切断平面とが作り出され、
システムは、
- 家禽製品コンベヤであって、
- 走路、および
- 走路の方向で互いから離間されると共に前記走路に沿って移動可能である複数の家禽製品搬送器具であって、羽毛取除された脚全体家禽製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品をその足根関節側の端において保持するように各々適合される複数の家禽製品搬送器具、
を備える家禽製品コンベヤと、
- 家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される大腿骨除去装置であって、
- 羽毛取除された脚全体家禽製品と係合し、羽毛取除された脚全体家禽製品を膝関節において屈曲位置へと屈曲し、屈曲の間、もも肉が大腿骨に留まり、下もも肉が脛骨に留まり、前記屈曲によって、大腿と下腿とを互いとつなげて維持する間、大腿と下腿との間の角度を変更し、膝関節における横方向切断を開放し、大腿側切断平面を露出するように適合される屈曲装置であって、羽毛取除された脚全体家禽製品を屈曲位置で維持するようにさらに適合される屈曲装置、ならびに、
- もも肉および下腿が互いとつながれて維持されている間、および膝関節における横方向切断が屈曲装置によって開放されて維持されている間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するように適合される大腿骨除去組立体、
を備える大腿骨除去装置と
を備える。
【0065】
本発明によるこのシステムがあれば、本発明による方法が実行できる。
【0066】
本発明によるシステムによって処理される投入製品は、本発明による方法の第1のステップで、または、その実施形態のいずれかで提供されるのと同じ種類の羽毛取除された脚全体家禽製品(「脚製品」)である。
【0067】
本発明によるシステムは家禽製品コンベヤを備える。この家禽製品コンベヤは走路と複数の家禽製品搬送器具とを備える。家禽製品搬送器具は、走路の方向で互いから離間され、前記走路に沿って移動可能である。各々の家禽製品搬送器具は、脚製品が前記搬送器具から垂れ下がって搬送されるように、少なくとも1つの羽毛取除された脚全体家禽製品をその足根関節側の端において保持するように適合される。
【0068】
本発明によるシステムは、家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される大腿骨除去装置をさらに備える。大腿骨除去装置は屈曲装置と大腿骨変位組立体とを備える。
【0069】
屈曲装置は、脚製品と係合し、脚製品を膝関節において屈曲位置へと屈曲するように適合される。この屈曲によって、大腿と下腿との間の角度が変更され、膝関節における横方向切断が開放される。これは大腿側切断平面を露出することになる。この屈曲の間、大腿と下腿とが互いとつなげられたままであり、もも肉は大腿骨に残ったままであり、下もも肉は脛骨に残ったままである。屈曲装置は、脚製品を屈曲位置で維持するようにさらに適合される。
【0070】
大腿骨除去組立体は、大腿および下腿が互いとつながれて維持されている間、および、膝関節における横方向切断が屈曲装置によって開放されて維持されている間、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面を介してもも肉から大腿骨を除去するように適合される。
【0071】
大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することにより、大腿骨に沿ってもも肉に縦方向切断を行う必要はもはやなくなる。
【0072】
さらに、大腿側切断平面を介して大腿骨を除去することで、下腿と大腿との間のつながりは、もも肉からの大腿骨の除去から生じる引っ張る力を受けないか、または、ほとんど受けない。そのため、このつながりが破壊される機会は低減される。さらに、下腿と大腿との間のつながりが破壊されたとしても、大腿骨はもも肉からそれでも除去され得る。それによって、処理がよりロバストになる。
【0073】
可能な実施形態では、大腿骨除去組立体は、中央開口を有する弾性削ぎ落とし器具部材と大腿骨変位組立体とを備える。
【0074】
中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、膝関節における横方向切断の大腿側切断平面に隣接して配置可能である。中央開口は、弾性削ぎ落とし器具の弾性のため、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有する。最小直径は、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さい。中央開口はその最小直径に向かって付勢される。
【0075】
大腿骨変位組立体は、膝関節における横方向切断が開放されて維持され、大腿および下腿が互いとつなげられて維持されている間、大腿骨に中央開口を通過させるように適合される。大腿骨を中央開口を通して移動することで、もも肉は大腿骨から切り離される。
【0076】
この実施形態は、大腿骨全体から、または、例えば膝側の顆および/もしくは臀部側の顆(臀部側の顆が存在する場合)だけからといった、大腿骨の一部だけからもも肉を切り離すように適合され得る。大腿骨全体からもも肉が切り離されることが望まれる場合、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより小さくなるように選択される。
【0077】
中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材が、膝側の顆から、および、選択的に臀部側の顆からもも肉を切り離すだけであることが望まれる場合、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きくなるように有利に選択される。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。中央開口の最小直径が、膝側の顆と臀部側の顆または臀部側の端との間の大腿骨の直径より大きい変形では、もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の一部から、異なる方法で、および/または、例えば削ぎ落とし器具を用いて削ぎ落とすことによってといった、異なる手段によって、切り離され得る。臀部側の顆が大腿骨にもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。
【0078】
可能な実施形態では、大腿骨変位組立体は押し器具を備えており、押し器具は、大腿骨の膝側の顆に中央開口を通過させるために大腿骨に押す力を発揮するように適合される。押し器具は、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、好ましくは傾斜壁を伴う凹所である凹所が選択的に設けられる移動可能な押し器具のブロックを、例えば備え得る。移動可能な押し器具のブロックが、大腿を中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の臀部側の端は、前記臀部側の端が入り込むことができる凹所の最も深い部分に前記臀部側の端が位置付けられる位置を取ることになる。移動可能な押し器具のブロックが移動可能である方向に見たときに凹所の最も深い部分が中央開口の中心と一致する状態で、移動可能な押し器具のブロックが配置されるとき、大腿骨は、結果生じる横方向の力が大腿骨に発揮されることなく、直線で中央開口を通るように押されることになる。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
【0079】
可能な実施形態では、弾性削ぎ落とし器具部材には、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、傾斜壁を伴う凹所が設けられ、中央開口は前記凹所の最も深い部分に配置される。大腿が中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けられるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の膝側の端は、前記膝側の端が中央開口に位置付けられる位置を取ることになる。大腿骨が最初に中央開口と全体として位置合わせされないときでも、傾斜壁は、大腿骨の膝側の端を、中央開口に向かって徐々に中央開口へと案内する。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
【0080】
可能な実施形態では、大腿骨除去組立体は削ぎ落とし器具と引っ張り器具とを備えるか、または、さらに備える。
【0081】
削ぎ落とし器具は、膝側の端から臀部側の端に向かう方向において、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆がもはや存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨からもも肉を削ぎ落とすように適合される。引っ張り器具は、大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動するために、引っ張る力を大腿骨に発揮するように適合される。前に説明したように、これは、骨盤の窪みにある肉をもも肉と相互につなげて維持する間に骨盤の窪みにある肉を刈り取るのを助け、削ぎ落としが、大腿骨の概して損傷されていない膝側の端から始まるため、削ぎ落とす処理をよりロバストにする。
【0082】
選択的には、引っ張り器具は、好ましくは膝側の顆が中央開口を通じて移動された後、膝側の顆において、または、膝側の顆に隣接して、大腿骨と係合するように適合される。このために、引っ張り器具は、大腿骨を膝側の顆の傍で、または、膝側の顆に隣接して把持できるような形および大きさを有する、例えばV字形のスロットといったスロットを有する移動可能な引っ張り器具プレートを選択的に備える。代替の実施形態では、引っ張り器具は、大腿骨を間で締め付けるように適合される2つの顎部を備え得る。
【0083】
削ぎ落とし器具は、選択的に、大腿骨が間に配置されることになる2つの削ぎ落とし器具要素を備える。削ぎ落とし器具要素は、好ましくは、互いに対して好ましくは移動可能であり、大腿骨に向かって付勢される。
【0084】
選択的には、引っ張り器具は、このような臀部側の顆が存在する場合、大腿骨の臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るように適合される。この実施形態では、引っ張り器具は、臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るだけの力を発揮でき、引っ張り器具が移動可能に及ぶ行程は、臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るだけの長さである。選択的には、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通して引っ張られる前に、非作動状態へと移送される。
【0085】
選択的には、大腿骨除去組立体は削ぎ落とし器具作動装置を備える。例えば、削ぎ落とし器具は作動状態と非作動状態とを有し得る。膝側の顆が中央開口を通過させられる間、削ぎ落とし器具は非作動状態であり得る。非作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には任意の削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合しない。大腿骨の膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具は作動状態とさせられ得る。作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には任意の削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合するか、または、大腿骨における組織と係合する。次に、大腿骨変位組立体は、少なくとも膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域において大腿骨からもも肉が切り離されるように、大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動する。削ぎ落とし器具作動装置は、非作動状態から作動状態への移行を引き起こす。
【0086】
この実施形態の可能な変形では、削ぎ落とし器具は、大腿骨に向かって付勢される少なくとも1つの削ぎ落とし器具要素を備える。非作動状態では、削ぎ落とし器具要素は、大腿骨から離れた位置にある。削ぎ落とし器具要素は、この非作動状態では、例えば固定ピンまたは外れ止めといった固定装置によって固定される。膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具作動装置は始動され、固定装置を作動し、それによって削ぎ落とし器具要素を解除する。削ぎ落とし器具要素の付勢のため、削ぎ落とし器具要素は作動状態へと移動し、作動状態において、削ぎ落とし器具要素は大腿骨または大腿骨における組織(例えば、大腿骨における薄膜または膜組織)と係合する。
【0087】
削ぎ落とし器具作動装置の始動は、多くの異なる方法で行われ得る。例えば、始動は、中央開口から突出する大腿骨によって引き起こされ得る。大腿骨が中央開口から特定の所定長さにわたって突出すると、始動が行われる。始動は、例えば、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が生じたことを検出する機械的、電気的、または光学的なセンサによって起こり得る。可能な変形では、大腿骨の膝側の顆は、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が発生したとき、移動可能な始動ブロックと係合する。移動可能な始動ブロックは、非作動状態において削ぎ落とし器具要素を固定する固定ピンに連結される。中央開口を通じて大腿骨をさらに移動することで、移動可能な始動ブロックが大腿骨と共に移動することを行う。固定ピンは移動可能な始動ブロックと共に移動し、それによって、削ぎ落とし器具要素が作動状態となるように削ぎ落とし器具要素を解除する。
【0088】
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は、臀部側の端または臀部側の顆が中央開口を通過する前に非作動状態へと戻すように移動される。
【0089】
可能な実施形態では、本発明によるシステムは仕上げカッターを備え、仕上げカッターは、大腿骨からのもも肉の削ぎ落としの後、もも肉と大腿骨との間の組織のつながりを切り離すように適合される。
【0090】
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通過したとき、大腿骨ともも肉との間の保護状態を取る。保護状態では、大腿骨は削ぎ落とし器具要素の一方の側に存在しており、切り離されたもも肉の少なくとも大部分は、削ぎ落とし要素の反対の側に存在している。これは、大腿骨をもも肉から自由にすることができる一方、大腿骨をもも肉から自由にするために使用される仕上げカッターによる望ましくない損傷からもも肉を保護する。
【0091】
中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材と削ぎ落とし器具とが提供されるこれらの実施形態の可能な変形では、削ぎ落とし器具は、脚製品の大腿側切断平面が配置される側とは反対の中央開口の側に配置される。このように、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、大腿骨からすでに切り離されているもも肉を削ぎ落とし器具に引っ掛かることから保護できる。
【0092】
本発明によるシステムの可能な実施形態では、家禽製品搬送器具は、脚製品を屈曲するときに脚製品を水平旋回軸の周りに旋回することを許容する旋回軸を備える。これは、大腿骨が大腿側切断平面を介した大腿骨の除去の間に移動される方向を選択することを可能にする。例えば、複数の大腿骨除去組立体または大腿骨除去装置がカルーセル機械に配置されるとき、この移動が実質的に鉛直の方向で起こることが望ましいとされ得る。
【0093】
可能な実施形態では、システムはもも肉刈取装置をさらに備え、もも肉刈取装置は、大腿骨除去装置の下流において家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。もも肉刈取装置は、もも肉(大腿骨が除去されている)を下腿から切り離すように適合されるカッターを備える。
【0094】
可能な実施形態では、システムは、膝肉およびもも肉刈取装置をさらに備える。膝肉およびもも肉刈取装置は、大腿骨除去装置の下流において家禽製品コンベヤの走路に沿って配置される。膝肉およびもも肉刈取装置は、もも肉(大腿骨が除去されている)を膝肉と一緒に下腿から切り離すように適合されるカッターを備える。好ましくは、もも肉および膝肉は、それらを下腿から切り離した後であっても相互につながれている。
【0095】
可能な実施形態では、屈曲装置は、大腿と下腿との間の最小角度が脚製品の前側にある屈曲位置へと、膝関節におけるつながりの周りで大腿に対して下腿を回転するように適合される。前側は、膝関節が膝頭を備える未処理の脚製品において前記膝頭が自然に位置付けられる側である。後側は、前側の反対の側である。そのため、屈曲は、膝関節の自然な屈曲の方向と反対となる方向において起こる。概して、この実施形態では、横方向切断が、脚製品の後側から、脚製品の前に隣接して位置付けられる切断端へと延びる脚製品が、処理される。選択的には、切断端は、膝頭の後に隣接して位置付けられる。
【0096】
可能な実施形態では、少なくとも1つの大腿骨除去装置がカルーセル機械に配置される。カルーセル機械では、1つまたは複数の処理装置が、本発明による方法を受ける脚製品と共に移動する。カルーセル機械では、処理装置は、例えば、楕円形の経路、または、直線と曲線との組み合わせから作られた経路といった、円形または他の環状の形の経路に沿って移動可能であるように搭載される。
【0097】
本発明は、羽毛取除された脚全体家禽製品の下腿からすでに分離された家禽大腿から大腿骨を除去するための方法およびシステムにさらに関する。
【0098】
本発明のこの態様によれば、大腿骨を家禽大腿から除去するための方法は、
- 大腿骨、もも肉、および大腿側切断平面を少なくとも備える家禽大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が膝側の顆を備える、家禽大腿を提供するステップと、
- 中央開口を備える弾性削ぎ落とし器具部材を、家禽大腿の大腿側切断平面に隣接して配置するステップと、
- 膝側の顆に、押す力を大腿骨に発揮することで、選択的には、押す力を大腿骨の臀部側の端に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の膝側の顆からもも肉を切り離すステップと、
- 膝側の顆の真後ろの大腿骨を引っ張り器具と係合するステップと、
- 引っ張り器具によって引っ張る力を大腿骨に発揮する間に、削ぎ落とし器具を用いて、膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の領域から、膝側の顆から臀部側の端に向かう方向でもも肉を削ぎ落とすステップと、
- 大腿骨の臀部側の端ともも肉との間のあらゆる残っている組織のつながりを切断するステップとを含む。
【0099】
選択的には、大腿骨は臀部側の端において臀部側の顆をさらに備え、もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間の大腿骨の領域から削ぎ落とされる。この実施形態では、方法は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域から肉を削ぎ落とした後、臀部側の顆に、膝側の顆の真後ろで大腿骨と係合する引っ張り器具を用いて、引っ張る力を大腿骨に発揮することで、前記中央開口を通過させ、それによって、大腿骨の臀部側の顆からもも肉を切り離すステップをさらに含む。
【0100】
選択的には、膝側の顆と臀部側の端または臀部側の顆との間での大腿骨の領域からもも肉を削ぎ落とす削ぎ落とし器具は、膝側の顆によって作動される。
【0101】
本発明のこの態様によれば、大腿骨、もも肉、および大腿側切断平面を少なくとも備える家禽大腿であって、大腿骨が膝側の端および臀部側の端を有し、大腿骨が、膝側の顆と、選択的に臀部側の顆とを備える、家禽大腿から、大腿骨を除去するためのシステムが提供され、このシステムは、
- 中央開口を有し大腿側切断平面に隣接して配置可能である弾性削ぎ落とし器具部材であって、中央開口が、最小直径と最大直径との間で可変である直径を有し、最小直径が、大腿骨の膝側の顆の最大直径より小さく、中央開口がその最小直径に向かって付勢され、中央開口の最小直径が、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域で、大腿骨の太さより大きい、弾性削ぎ落とし器具部材と、
- 大腿骨に中央開口を通過させ、それによって大腿骨からもも肉を切り離すように適合される大腿骨変位組立体であって、大腿骨の膝側の顆に中央開口を通過させるために大腿骨に押す力を発揮するように適合される押し器具を備える大腿骨変位組立体と、
- 膝側の顆と臀部側の顆との間、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間において、膝側の顆から臀部側の端に向かう方向で、大腿骨からもも肉を削ぎ落とすように適合される削ぎ落とし器具と、
- 大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動するために、引っ張る力を大腿骨に発揮するように適合され、大腿骨の臀部側の顆を中央開口を通して引っ張るように適合される引っ張り器具と、を備える。
【0102】
このシステムでは、中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材は、膝側の顆からもも肉を切り離すだけであるように、および、臀部側の顆が存在する場合には臀部側の顆からもも肉を切り離すだけであるように、設計される。そのため、中央開口の最小直径は、膝側の顆と臀部側の顆との間の領域、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間の領域において、大腿骨の太さより大きくなるように選択される。臀部側の顆がもはや存在しない場合、臀部側の端における大腿骨の直径は、膝側の顆の真後ろでの大腿骨の直径と概して同様である。もも肉は、膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の部分、または、臀部側の顆が存在しない場合には膝側の顆と臀部側の端との間での大腿骨の部分から、削ぎ落とし器具を用いて削ぎ落とすことで切り離される。
【0103】
膝側の端から大腿側の端に向かう方向で削ぎ落とすことの利点は、存在し得るあらゆる骨盤の窪みにある肉が、もも肉と一緒に刈り取ることができ、もも肉と相互につなげられ得ることである。骨盤の窪みにある肉は、家禽の臀部領域に存在する約10〜15グラムの味の良い肉片である。その肉はもも肉につながれるが、このつながりはあまり強くない。一方、骨盤の窪みにある肉と大腿骨の臀部側の端とは、互いと非常に強くつなげられている。
【0104】
膝側の端から臀部側の端への方向で大腿骨からもも肉が削ぎ落とされる場合、もも肉と骨盤の窪みにある肉との間のつながりは、大きな力を受けず、そのため概して完全なままである。削ぎ落としの後、もも肉は、臀部側の端とのいくらかのつながりを介して大腿骨とつなげられるだけであり、これらが切断されると、骨盤の窪みにある肉と大腿骨との間のつながりも容易に切断できる。
【0105】
選択的には、このシステムは、大腿骨の膝側の顆によって運転される削ぎ落とし器具作動装置を備える。
【0106】
中央開口の直径は、弾性削ぎ落とし器具部材の弾性のため、可変である。これはいくつかの方法で達成され得る。例えば、弾性削ぎ落とし器具部材は弾性材料から作られ得る。大腿骨が中央開口を通過させられるとき、中央開口は大腿骨によって引き伸ばされる。それによって、中央開口の直径が増加する。代替で、弾性削ぎ落とし器具部材は、弾性的に搭載されると共に互いに向かって付勢される複数の削ぎ落とし器具要素を備えてもよい。それら削ぎ落とし器具要素は、弾性削ぎ落とし器具部材が作動していないとき、削ぎ落とし器具要素同士の間に中央開口を残すような形を有する。大腿骨が中央開口で通過させられるとき、削ぎ落とし器具要素は互いから離れるように移動し、それによって中央開口の直径を増加する。
【0107】
可能な実施形態では、押し器具は、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、好ましくは傾斜壁を伴う凹所である凹所が選択的に設けられる移動可能な押し器具のブロックを、例えば備え得る。移動可能な押し器具のブロックが大腿を中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の臀部側の端は、前記臀部側の端が入り込むことができる凹所の最も深い部分に前記臀部側の端が位置付けられる位置を取ることになる。移動可能な押し器具のブロックが移動可能である方向で見たときに凹所の最も深い部分が中央開口の中心と一致する状態で、移動可能な押し器具のブロックが配置されるとき、大腿骨は、結果生じる横方向の力が大腿骨に発揮されることなく、直線で中央開口を通るように押されることになる。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
【0108】
可能な実施形態では、弾性削ぎ落とし器具部材には、例えば概して半球形または円錐形の凹所といった、傾斜壁を伴う凹所が設けられ、中央開口は前記凹所の最も深い部分に配置される。大腿が中央開口を伴う弾性削ぎ落とし器具部材に押し付けられるときに大腿骨が最も大きい抵抗を提供することになるため、大腿骨の膝側の端は、前記膝側の端が中央開口に位置付けられる位置を取ることになる。大腿骨が最初に中央開口と全体として位置合わせされないときでも、傾斜壁は、大腿骨の膝側の端を、中央開口に向かって徐々に中央開口へと案内する。これは、大腿骨を破壊する危険性をさらに低減する。
【0109】
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は作動状態と非作動状態とを有し得る。膝側の顆が中央開口を通過させられる間、削ぎ落とし器具は非作動状態であり得る。非作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合しない。大腿骨の膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具は作動状態とさせられ得る。作動状態では、削ぎ落とし器具は、具体的には任意の削ぎ落とし器具要素が存在する場合にはそのような削ぎ落とし器具要素は、大腿骨と係合する、または、大腿骨における組織と係合する。次に、大腿骨変位組立体は、少なくとも膝側の顆と臀部側の顆との間での大腿骨の領域において大腿骨からもも肉が切り離されるように、大腿骨を削ぎ落とし器具に対して移動する。削ぎ落とし器具作動装置は、非作動状態から作動状態への移行を引き起こす。
【0110】
この実施形態の可能な変形では、削ぎ落とし器具は、大腿骨に向かって付勢される少なくとも1つの削ぎ落とし器具要素を備える。非作動状態では、削ぎ落とし器具要素は、大腿骨から離れた非作動状態にある。削ぎ落とし器具要素は、この非作動状態では、例えば固定ピンまたは外れ止めといった固定装置によって固定される。膝側の顆が中央開口を通過すると、削ぎ落とし器具作動装置は始動され、固定装置を作動し、それによって削ぎ落とし器具要素を解除する。削ぎ落とし器具要素の付勢のため、削ぎ落とし器具要素は、削ぎ落とし器具要素が大腿骨または大腿骨における組織(例えば、大腿骨における薄膜または膜組織)と係合する作動状態へと移動する。
【0111】
削ぎ落とし器具作動装置の始動は、多くの異なる方法で行われ得る。例えば、始動は、中央開口から突出する大腿骨によって引き起こされ得る。大腿骨が中央開口から特定の所定長さにわたって突出すると、始動が行われる。始動は、例えば、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が生じたことを検出する機械的、電気的、または光学的なセンサによって起こり得る。可能な変形では、大腿骨の膝側の顆は、中央開口を通る大腿骨の所定の長さの突出が発生したとき、移動可能な始動ブロックと係合する。移動可能な始動ブロックは、非作動状態において削ぎ落とし器具要素を固定する固定ピンに連結される。中央開口を通じて大腿骨をさらに移動することで、移動可能な始動ブロックが大腿骨に沿って移動することを行う。固定ピンは移動可能な始動ブロックと共に移動し、それによって、削ぎ落とし器具要素が作動状態となるように削ぎ落とし器具要素を解除する。
【0112】
可能な実施形態では、本発明によるシステムは仕上げカッターを備え、仕上げカッターは、大腿骨からのもも肉の削ぎ落としの後、もも肉と大腿骨との間の組織のつながりを切り離すように適合される。
【0113】
可能な実施形態では、臀部側の顆が存在する場合、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆が中央開口を通過する前に非作動状態へと戻すように移動される。
【0114】
可能な実施形態では、削ぎ落とし器具は、臀部側の顆または臀部側の端が中央開口を通過したとき、大腿骨ともも肉との間の保護状態を取る。保護状態では、大腿骨は削ぎ落とし器具要素の一方の側に存在しており、切り離されたもも肉の少なくとも大部分は、削ぎ落とし要素の反対の側に存在している。これは、大腿骨をもも肉から自由にすることができる一方、大腿骨をもも肉から自由にするために使用される仕上げカッターによる望ましくない損傷からもも肉を保護する。
【0115】
本発明は、非限定的な手法の本発明の例示の実施形態が示されている図面を参照して、以下においてより詳細に記載される。