【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、スイッチおよびコネクタを備えるスイッチアセンブリであって、スイッチおよびコネクタが連結されるように構成され、スイッチが、スイッチの中心軸線に少なくとも部分的に沿って延びる接続手段を備え、接続手段が、コネクタの少なくとも一部を収容するように構成される、スイッチアセンブリが提供される。このような解決策は、2つの主要な部品、すなわちスイッチ部品およびコネクタ部品を連結するのみの簡単なステップにより、迅速な上に安定した組み立てをもたらす。少数の部品は、電子デバイス内のより小さい空間要件につながる。さらに、公差の累計が低減され、スイッチアセンブリに対応する押しボタンの触覚特性が改善される。
【0008】
スイッチの中心軸線Cは、スイッチ本体の両方の自由端の間に、すなわち、スイッチアセンブリが取り付けられる貫通開口部の中心軸線にも対応する方向に延びる。これは、スイッチアセンブリが電子デバイスに取り付けられる場合、電子デバイスの幅の方向に対応し得る。したがって、第1の垂直軸線は、電子デバイスの高さの方向に延び、第2の垂直軸線は、電子デバイスの厚さの方向に延びる。それはまた、電子デバイスの高さの方向に対応し得る。この場合、第1の垂直軸線は、電子デバイスの幅の方向に延び、第2の垂直軸線は、電子デバイスの厚さの方向に延びる。
【0009】
第1の態様の第1の可能な実施の形態では、スイッチは、中心軸線の方向への移動によってコネクタから分離され得ない。したがって、安定した接続が維持されて、スイッチが、それが取り付けられた電子デバイスから分離されるのが妨げられる。
【0010】
第1の態様の第2の可能な実施の形態では、
接続手段は、少なくとも1つのスロットを備える。この解決策は、従来技術と比較して大幅に小さい空間を必要とする。
【0011】
第1の態様の第3の可能な実施の形態では、接続手段は、スロットから延びる少なくとも1つの楔形の溝をさらに備え、溝は、中心軸線の方向にテーパとされ、コネクタは、少なくとも1つの対応する楔形の凸部を備える。このようにして、凸部は、スロットおよび溝に容易に挿入された上で、コネクタがスイッチから容易に取り外され得ないように連結され得る。
【0012】
第1の態様の第4の可能な実施の形態では、凸部は、楔形の溝と連結されるように構成される弾性接触ブレードを備える。
【0013】
第1の態様の第5の可能な実施の形態では、接続手段は、中心軸線の方向に突出する少なくとも1つのピンを備え、ピンは、増大された断面を有する端部を備え、コネクタは、少なくとも1つの部分的に開口端のスリットを備え、スリットは、中心軸線に対して垂直な方向でピン端部と解放可能に連結され、中心軸線の方向ではピンと解放不可能に連結されるように構成される。このようにして、コネクタは、スイッチに容易かつ解放可能に接続され得る。
【0014】
第1の態様の第6の可能な実施の形態では、クラッシュリブが、スイッチの外周から突出する。これは、スイッチとそれが取り付けられる開口部との間の締まり嵌めをもたらす。
【0015】
第1の態様の第7の可能な実施の形態では、接続手段および/またはコネクタは、少なくとも1つの凹部を備え、コネクタおよび/またはスロットは、それに対応して少なくとも1つの凸部を備え、凸部は、凹部と連結されるように構成される。
【0016】
第1の態様の第8の可能な実施の形態では、スイッチは、スイッチの外周を少なくとも部分的に覆うように構成される封止手段を備え、これにより、デバイスは防水性となることが可能になる。
【0017】
第2の態様によれば、電子デバイス用のボタン構造であって、電子デバイスが、外面および内面を有するハウジングを備え、面が、貫通開口部によって接続されており、ボタン構造が、押しボタンと、上記によるスイッチアセンブリと、を備え、スイッチが、外面からの方向で開口部に挿入されるように構成され、コネクタが、スイッチアセンブリがハウジングに固定されるようにスイッチに接続されるよう構成される、ボタン構造が提供される。これは、2つの主要な部品、すなわちスイッチ部品およびコネクタ部品を連結するのみの簡単なステップによる迅速な上に安定した解決策である。さらに、コネクタは、電気的接続を提供し、スイッチを電子デバイスのハウジングに固定するという二重の機能を有する。少数の部品は、電子デバイス内のより小さい空間要件につながる。加えて、公差の累計が低減され、スイッチアセンブリに対応する押しボタンの触覚特性が改善される。
【0018】
第2の態様の第1の可能な実施の形態では、コネクタは、中心軸線に少なくとも部分的に沿って延びるスロットの内側に少なくとも部分的に配置されるように構成される。この解決策は、従来技術より大幅に少ない空間の浪費のものである。
【0019】
第2の態様の第2の可能な実施の形態では、スイッチは、スロットから延びる少なくとも1つの楔形の溝をさらに備え、溝は、中心軸線の方向にテーパとされ、コネクタは、少なくとも1つの対応する楔形の凸部をさらに備える。これは、凸部が、対応するスロットおよび溝に容易に挿入された上で、コネクタがスイッチから容易に分離され得ないように連結されることを可能にする。
【0020】
第2の態様の第3の可能な実施の形態では、コネクタは、ボタン構造が外面に向かう方向に開口部から出るのを防止するストッパ手段を備える。
【0021】
第2の態様の第4の可能な実施の形態では、クラッシュリブが、スイッチの外周から突出し、クラッシュリブは、スイッチと開口部との間の締まり嵌めをもたらすように構成される。
【0022】
第2の態様の第5の可能な実施の形態では、コネクタは、内面に当接して、開口部の外側に配置されるように構成される。
【0023】
第2の態様の第6の可能な実施の形態では、スイッチは、中心軸線の方向に突出する少なくとも1つのピンを備え、ピンは、増大された断面を有する端部を備え、コネクタは、少なくとも1つの部分的に開口端のスリットを備え、スリットは、中心軸線に対して垂直な方向でピンと解放可能に連結され、中心軸線の方向ではピンと解放不可能に連結されるように構成される。このようにして、コネクタは、スイッチに容易かつ解放可能に接続され得る。
【0024】
第2の態様の第7の可能な実施の形態では、ボタン構造は、内面とコネクタとの間に配置される圧縮手段をさらに備える。圧縮手段は、電子デバイスの内部に向かう内向きの方向においてコネクタ、したがってスイッチに一定の力を与える。
【0025】
第3の態様によれば、上記によるボタン構造を収容するように構成される電子デバイスであって、電子デバイスが、外面および内面を有するハウジングを備え、面が、貫通開口部によって接続されており、ボタン構造が、スイッチおよびコネクタを備え、スイッチが、貫通開口部に挿入されるように構成され、コネクタが、スイッチが貫通開口部から外の方向への移動によってコネクタから分離され得ないようにスイッチと連結されるように構成される、電子デバイスが提供される。この解決策は、押しボタンとスイッチとの間の公差の累計を低減し、従って、押しボタンがスイッチと完全に中心合わせされていなくても押しボタンの触覚性を改善する。
【0026】
第3の態様の第1の可能な実施の形態では、スイッチは、スロットと、スロットから延びる少なくとも1つの楔形の溝と、を備え、コネクタは、楔形の溝と連結されるように構成される少なくとも1つの弾性接触ブレードを備える。これは、スイッチがコネクタに容易に接続され、その上でそれらが容易に分離され得ないように2つを連結することを可能にする。
【0027】
第3の態様の第2の可能な実施の形態では、スイッチは、増大された断面を有する端部が設けられる少なくとも1つのピンを備え、コネクタは、少なくとも1つの部分的に開口端のスリットを備え、スリットは、貫通開口部に対して垂直な方向でピン端部と解放可能に連結されるように構成される。このようにして、コネクタは、スイッチに容易かつ解放可能に接続され得る。
【0028】
第4の態様によれば、上記によるボタン構造を電子デバイスに設ける方法であって、電子デバイスが、外面および内面を有するハウジングを備え、面が、貫通開口部によって接続されており、
本方法が、押しボタンとスイッチとを接続するステップと、外面からの方向でスイッチを開口部に挿入するステップと、スイッチが開口部の方向への移動によってコネクタから分離され得ないようにコネクタとスイッチとを接続するステップと、を含む、方法が提供される。このような方法は、2つの主要な部品、すなわちスイッチ部品およびコネクタ部品を連結するのみの簡単さにより、迅速な上に安定した組み立てをもたらす。
【0029】
第4の態様の第1の可能な実施の形態では、最後のステップは、内面からの方向でコネクタを、スイッチ内に延びるスロットに挿入するステップであって、スイッチが開口部から取り外され得ないようにコネクタをスロットと連結する、ステップを含む。これは、スイッチがコネクタに容易に接続され、その上でそれらが容易に分離され得ないように2つを連結することを可能にする。
【0030】
第4の態様の第2の可能な実施の形態では、最後のステップは、コネクタが内面に当接し、ハウジングからコネクタを取り外さなければスイッチが開口部から取り外され得ないように、開口部に対して垂直な方向で少なくとも1つのスリットと少なくとも1つのピンとを連結するステップを含む。このようにして、コネクタは、スイッチに容易かつ解放可能に接続され得る。
【0031】
これらおよび他の態様は、以下で説明される実施形態から明らかになる。
【0032】
本開示の以下の詳細な部分では、態様、実施形態、および実施態様が、図面に示されている例示的な実施形態を参照してより詳細に説明される。