(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
管理対象の建物内の複数の設備機器の中の少なくとも1台に対応付けられ、横長の外枠と、前記外枠内の長軸方向の一端に設定される第1エリアとを有するアイコンを複数並べ、各アイコンについて、対応する設備機器がON状態のときに、前記第1エリアに当該設備機器の運転モードを表示させ、前記外枠内で、前記第1エリア外の第2エリアに当該設備機器の設定情報を表示させた管理画面の表示情報を生成する表示情報生成部と、
前記表示情報生成部で生成された管理画面の表示情報を表示するとともに、前記管理画面上で実行された操作の情報を入力するタッチパネルと、
前記タッチパネルに表示された管理画面のいずれかのアイコン上でスライド操作が行われたことを検知すると、該当する設備機器の電源ON/OFFを切り替えるための動作制御情報を生成する動作制御情報生成部と
を備えることを特徴とする設備管理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〈一実施形態による設備管理装置を用いた空調システムの構成〉
本発明の一実施形態として、タッチパネルを備えた携帯端末であるタブレット端末を用いた空調システムの構成について、
図1を参照して説明する。本実施形態による空調システム1は、3階建ての建物内に設置された複数の空調機(室内機)10−1〜10−nと、これらの空調機10−1〜10−nに接続された中央管理装置としてのコントローラ20と、コントローラ20にハブ30を介して接続された無線通信のアクセスポイント40−1〜40−3と、アクセスポイント40−1に無線接続されたタブレット端末50−1と、アクセスポイント40−2に無線接続されたタブレット端末50−2と、アクセスポイント40−3に無線接続されたタブレット端末50−3とを備える。タブレット端末50−1〜50−3は、当該空調システム1の管理者により操作される。なお、当該空調システム1内で用いられるタブレット端末は、1台でも良い。
【0013】
空調機10−1〜10−nのうち、空調機10−1〜10−6は当該建物1階の店舗A内に設置され、空調機10−7〜10−12は2階の店舗B内に設置され、空調機10−13〜10−nは3階の店舗C内に設置されている。
【0014】
この空調システム1においては、建物内に設置された複数の空調機10−1〜10−nが設備機器に該当し、タブレット端末50−1〜50−3が設備管理装置に該当する。
【0015】
以下、空調機10−1〜10−nに関し、これらの中のいずれかを特定する必要がない場合には「空調機10」と記載する。同様に、タブレット端末50−1〜50−3に関し、これらの中のいずれかを特定する必要がない場合には「タブレット端末50」と記載する。同様に、アクセスポイント40−1〜40−3に関し、これらの中のいずれかを特定する必要がない場合には「アクセスポイント40」と記載する。
【0016】
コントローラ20は、空調機10−1〜10−nと通信を行うことにより、必要に応じて空調機10−1〜10−nの動作を制御するための動作制御情報を送信するとともに、空調機10−1〜10−nの稼動状態情報を所定時間間隔で取得する。
【0017】
各タブレット端末50はそれぞれ、
図2に示すように、タッチパネル51と、操作内容判定部52と、表示情報生成部53と、動作制御情報生成部54と、通信部55とを有する。
【0018】
タッチパネル51は、操作情報入力部511と、表示部512とを有する。操作情報入力部511は、タッチパネル51上での管理者の指などの接触による操作を検出して該当する操作情報を入力する。表示部512は、後述する表示情報生成部53で生成される空調機10−1〜10−nの管理画面を表示する。
【0019】
操作内容判定部52は、操作情報入力部511から入力された操作情報に基づいて、管理者が行った操作内容を判定する。操作内容としては例えば、管理作業を開始するための操作、所定の空調機の運転内容を変更するための操作、管理作業を終了させるための操作等がある。所定の空調機の運転内容を変更させるための操作としては例えば、運転を開始させるための操作(ON操作)、または停止させるための操作(OFF操作)がある。表示情報生成部53は、操作内容判定部52で判定された操作内容に基づいて、表示部512に表示させるための表示情報を生成する。動作制御情報生成部54は、操作内容判定部52で判定された操作内容に基づいて、空調機10−1〜10−nの動作制御情報、例えば運転開始指示情報または運転停止指示情報を生成する。通信部55は、アクセスポイント40を介してコントローラ20との通信を行う。
【0020】
〈一実施形態による設備管理装置を用いた空調システムの動作〉
次に、本実施形態による空調システム1の動作について説明する。空調システム1内では、コントローラ20により、空調機10−1〜10−nの稼動状態情報が所定時間間隔で取得され保持されている。
【0021】
管理者がタブレット端末50を用いて空調機10−1〜10−nの管理作業を行う際の動作について、
図3を参照して説明する。
図3は、管理者がタブレット端末50で空調機10−1〜10−nの管理作業を行うための操作を行った際に、当該タブレット端末50で実行される処理を示すフローチャートである。
【0022】
まず、管理者がタブレット端末50のタッチパネル51上で空調機10−1〜10−nの管理作業を開始するための操作を行うと、操作情報入力部511から当該操作情報が入力される。入力された操作情報は操作内容判定部52で取得され、当該操作情報に基づいて操作内容が判定される。ここでは、管理者により管理作業を開始するための操作が行われたことが判定され(S1の「YES」)、これにより表示情報生成部53において、最新の空調機10−1〜10−nの稼動状態情報を用いて管理画面の表示情報が生成される。生成された表示情報はタッチパネル51の表示部512に送出され、当該管理画面が表示される(S2)。なお、タブレット端末50が設備管理装置専用の端末である場合には、管理作業を開始するための操作は不要とし、デフォルトで管理画面が表示されるようにしておいても良い。
【0023】
表示部512に表示された管理画面の一例を、
図4に示す。
図4の管理画面60は、エリア指定ボタン表示部61と、空調機アイコン表示部62とを有する。エリア指定ボタン表示部61には、管理作業対象エリアとして「1階 店舗A」を指定するための操作ボタン61aと、「2階 店舗B」を指定するための操作ボタン61bと、「3階 店舗C」を指定するための操作ボタン61cとが表示されている。なお、エリア指定ボタン表示部61に表示される操作ボタンの数やボタン上の表示情報は、管理対象とするエリアの数やその内容に応じて変更される。
【0024】
図4では、エリア指定ボタン表示部61の中の操作ボタン61bが画面上でタップ操作されて「2階店舗B」が指定された状態を示している。空調機アイコン表示部62には、エリア指定ボタン表示部61で指定された「2階店舗B」の複数の空調機10−7〜10−12がそれぞれ対応付けられた空調機アイコン63−7〜63−12が、並べて表示されている。これらの空調機アイコン63−7〜
63−12はそれぞれ、対応する空調機10−7〜10−12の動作を制御するための操作スイッチとして機能する。
【0025】
本実施形態においては、1つの空調機アイコンに対して1台の空調機を対応付させた場合を示しているが、これには限定されず、1つの空調機アイコンに対して複数台の空調機を対応させてもよい。1つの空調機アイコンに対して複数台の空調機を対応させた場合は、当該空調機アイコンを操作することにより、対応する複数台の空調機の動作を一括して制御することができる。
【0026】
以下、空調機アイコン63−7〜63−12に関し、これらの中のいずれかを特定する必要がない場合には「空調機アイコン63」と記載する。空調機アイコン63の詳細な構成について、
図5を参照して説明する。各空調機アイコン63は、横長の長円形の外枠63aと、第1エリアとしての運転時モード表示エリア63bと、第2エリアとしての設定温度情報表示エリア63cと、第3エリアとしての
停止前モード表示エリア63dとを有する。運転時モード表示エリア63bは、外枠63a内の一部であり、長軸方向の一端である右端に設定される。設定温度情報表示エリア63cは、外枠63a内の一部であり、運転時モード表示エリア63b外のエリアで設定される。停止前モード表示エリア63dは、外枠63a内の一部であり、長軸方向の他端、つまり運転時モード表示エリア63bと反対の左端に構成される。運転時モード表示エリア63bと停止前モード表示エリア63dとは、円形である。
【0027】
当該空調機アイコン63に対応する空調機10が電源ON状態のときには、当該運転時モード表示エリア63bの外縁とほぼ同じ位置に円形の外枠63b1が表示されるとともに、当該外枠63b1の内側に当該空調機10の運転モードを示す運転モード図形63b2が表示される。
図4においては、空調機アイコン63−7〜63−10には冷房運転中であることを示す図形63b2が表示され、空調機アイコン63−11には暖房運転中であることを示す図形63b2が表示され、空調機アイコン63−12には除湿運転中であることを示す図形63b2が表示されている。なお、運転時モード表示エリア63bの外縁と外枠63b1とは完全に一致している必要はなく、外枠63b1を運転時モード表示エリア63bの外縁から若干内側に寄った位置に設けても良い。
【0028】
設定温度情報表示エリア63cには、対応する空調機10が運転(ON)状態のときに、当該空調機10の設定温度を示す情報63c1が表示される。停止前モード表示エリア63dには、対応する空調機10が停止(OFF)状態のときに、当該停止前モード表示エリア63dの外縁とほぼ同じ位置に円形の外枠63d1が表示されるとともに、当該外枠63d1の内側に当該空調機10の停止直前の運転モードを示す運転モード図形63d2が表示される。なお、運転時モード表示エリア63bと同様に、停止前モード表示エリア63dの外縁と外枠63d1とは完全に一致している必要はなく、外枠63d1を停止前モード表示エリア63dの外縁から若干内側に寄った位置に設けても良い。
【0029】
空調機10がON状態のときには、停止前モード表示エリア63dの表示は行われず、外枠63a、運転時モード表示エリア63bの表示情報、および設定温度情報表示エリア63cの表示情報を含む当該空調機アイコン63全体がカラー画像で表示される。また、空調機10がOFF状態のときには、運転時モード表示エリア63bおよび設定温度情報表示エリア63cの表示は行われず、
図12内の空調機アイコン63−10のように、外枠63a、停止前モード表示エリア63dの表示情報を含む当該空調機アイコン63全体がモノクロ(白黒)画像で表示される。
【0030】
上述したように、停止前モード表示エリア63dの位置は、設定温度情報表示エリア63cに重なっているが、設定温度情報表示エリア63cは空調機10がON状態のときにのみ表示が行われ、停止前モード表示エリア63dは空調機10がOFF状態のときにのみ表示が行われるため、双方のエリアの表示情報が重なることはない。
【0031】
空調機10−7〜10−12は現在ON状態であり、
図4に示す管理画面60では、空調機アイコン表示部62に空調機アイコン63−7〜63−12がすべてカラー画像で表示されている。また、空調機10−7〜10−10は冷房モードで運転しており、空調機アイコン63−7〜63−10内の運転時モード表示エリア63bには、冷房モードを示す図形63b2が表示されている。また、空調機10−11は暖房モードで運転しており、空調機アイコン63−11内の運転時モード表示エリア63bには、暖房モードを示す図形63b2が表示されている。また、空調機10−12は除湿モードで運転しており、空調機アイコン63−12内の運転時モード表示エリア63bには、除湿モードを示す図形63b2が表示されている。また、空調機10−7〜10−12の現在の設定温度は23.5℃であり、空調機アイコン63−7〜63−12内の各設定温度情報表示エリア63cには、設定温度「23.5°」を示す情報63c1が表示されている。
【0032】
管理者がこの管理画面を用いて、空調機10−10の電源をON状態からOFF状態にする操作を行う場合の動作について説明する。
【0033】
操作対象の空調機10−10がON状態のときに、当該空調機10−10に対応する空調機アイコン63−10上で、管理者が運転時モード表示エリア63b内の所定位置をタッチすると(S3の「YES」)、当該位置がタッチされたことを示す情報が操作情報入力部511から入力され、操作内容判定部52で取得される。
【0034】
操作内容判定部52では、運転時モード表示エリア63b内の所定位置がタッチされたことを示す情報が取得されると、操作内容判定部52内のタイマーTによるタイムカウントが開始される(S4)。タイマーTでは、画面上でタッチ状態が継続されている時間がカウントされる。
【0035】
その後、管理者が、タッチした運転時モード表示エリア63b内の所定位置から停止前モード表示エリア63dの方向である左方向にスライド操作を行うと、操作情報入力部511から当該操作情報が入力される。そして、入力された操作情報に基づいて、操作内容判定部52において、当該スライド操作の軌跡が外枠63a内の所定のスライド操作検知領域内で(S5の「NO」)、所定のスライド操作検知ライン63e上を通過したか否かが判定される(S6)。
【0036】
ステップS5の処理で用いられるスライド操作検知領域、およびS6の処理で用いられるスライド操作検知ラインは、操作内容判定部52により設定される。操作内容判定部52によるスライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(1)〜(4)について、以下に説明する。
【0037】
[スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(1)]
スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(1)について、
図5および
図6を参照して説明する。
図5の例では、スライド操作検知領域Mとして、該当する空調機アイコン63の外枠63a内の全領域が設定されている。また、スライド操作検知ライン63eとして、空調機アイコン63中の外枠63a内であり、運転時モード表示エリア63bおよび停止前モード表示エリア63dを除くエリア、つまり運転時モード表示エリア63bと停止前モード表示エリア63dとの間のエリアの短軸方向の直線が設定されている。このスライド操作検知ライン63eは、運転時モード表示エリア63bからのスライド操作を検知するときと、停止前モード表示エリア63dからのスライド操作を検知するときとで、共有して用いられる。
【0038】
また
図6の例では、スライド操作検知領域Mは、
図5の例と同様に、空調機アイコン63の外枠63a内の全領域が設定されている。一方、運転時モード表示エリア63bからのスライド操作を検知するためのスライド操作検知ラインと、停止前モード表示エリアからのスライド操作を検知するためのスライド操作検知ラインとは、異なる位置に設定されている。
【0039】
具体的には、運転時モード表示エリア63bからのスライド操作を検知するための第1のスライド操作検知ライン63e1が、当該空調機アイコン63を左右方向に等分する中央ライン63fから左方向に所定距離D1分ずらした位置に設定されている。また、停止前モード表示エリア63dからのスライド操作を検知するための第2のスライド操作検知ライン63e2が、中央ライン63fから右方向に所定距離D2分ずらした位置に設定されている。なお、
図6中の中央ライン63fと、第1、第2のスライド操作検知ライン63e1、63e2から延伸する外枠63a外の二点鎖線部分とは、説明のために示したものであり、スライド操作の検知処理に用いられるものではない。
【0040】
このように、左方向へのスライド操作を検知するためのスライド操作検知ライン63e1を左方向にずらし、右方向へのスライド操作を検知するための第2のスライド操作検知ライン63e2を右方向にずらして設定することで、さらにスライド操作の検知範囲が限定され、意図しない操作による誤判定を低減させることができる。中央ライン63fからスライド操作検知ライン63e1までの距離D1と、スライド操作検知ライン63e2までの距離D2とは、同距離であっても異なる距離であってもよい。誤判定を高い精度で回避したい操作に対しては、中央ライン63fからずらす距離を長くすることで、さらにスライド操作の検知範囲を制限することができる。
【0041】
[スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(2)]
スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(2)について、
図7を参照して説明する。設定例(2)では、スライド操作検知領域Mとして、該当する空調機アイコン63の外枠63a内の全領域が設定されている。また、スライド操作検知ライン63eは、ステップS3において管理者により運転時モード表示エリア63b内の所定位置がタッチされたときに、当該タッチ位置に基づいて設定される。具体的には、
図7に示すように運転時モード表示エリア63b内の位置Saがタッチされると、当該タッチ位置Saから外枠63aの長軸に平行に、停止前モード表示エリア63dの方向に所定距離l分だけ離れたSa1点が認識される。そして、当該点Sa1を含む、外枠63a内の短軸方向の直線Laが、スライド操作検知ライン63eとして設定される。所定距離lは、当該Sa1点が、運転時モード表示エリア63bを除く外枠63a内になる長さで予め設定される。
【0042】
[スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(3)]
スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(3)について、
図8を参照して説明する。設定例(3)では、スライド操作検知領域Mとして、該当する空調機アイコン63の外枠63a内の全領域が設定されている。また、スライド操作検知ライン63eは、ステップS3において管理者により運転時モード表示エリア63b内の所定位置がタッチされたときに、当該タッチ位置に基づいて設定される。具体的には、
図8に示すように運転時モード表示エリア63b内の位置Sbがタッチされると、当該タッチ位置Sbを中心とする半径rの円の円弧のうち外枠63a内に該当する部分の曲線Lbが、スライド操作検知ライン63eとして設定される。半径rは、
図8に示すように、当該円の円弧が外枠63aに2点で交わるように設定される。
【0043】
なお、上述した設定例(1)〜(3)においては、スライド操作検知領域Mとして、該当する空調機アイコン63の外枠63a内の全領域が設定されている場合について説明したが、スライド操作検知ライン63eを含む外枠
63a内の一部の領域をスライド操作検知領域として設定してもよい。
【0044】
[スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(4)]
スライド操作検知領域およびスライド操作検知ラインの設定例(4)について、
図9を参照して説明する。設定例(4)では、スライド操作検知領域Mおよびスライド操作検知ライン63eともに、ステップS3において管理者により運転時モード表示エリア63b内の所定位置がタッチされたときに、当該タッチ位置に基づいて設定される。具体的には、
図9に示すように運転時モード表示エリア63b内の上方の位置Scがタッチされると、当該タッチ位置Scを中心とする半径rの円弧のうち外枠63a内の部分Lc0が、スライド操作検知ライン63eとして設定される。半径rは、当該円の円弧が外枠63aに2点で交わるように設定される。
【0045】
図9では、タッチ位置Scを中心とした半径rの円の円弧が外枠63aとc1点およびc2点の2点で交わっており、当該円弧のうち、c1点からc2点の間の部分がスライド操作検知ライン63eとして設定されている。そして、当該スライド操作検知ライン63eを含み、タッチ位置Scと点c1とを結ぶ直線Lc1、タッチ位置Scと点c2とを結ぶ直線Lc2、および、外枠63aで囲まれた領域(
図9の斜線で示す領域)Mが、スライド操作検知領域として設定される。このようにスライド操作検知領域Mが設定されることで、タッチ位置Scから停止前モード表示エリア63dに向かうスライド操作の検知範囲がさらに限定され、意図しない操作による誤判定を低減させることができる。
【0046】
この設定例(4)により、管理者により運転時モード表示エリア63b内の下方の位置がタッチされた場合も同様の処理が行われ、
図10に示すように、当該タッチ位置Sdに基づいて設定されたスライド操作検知ライン63eを含み、タッチ位置Sdと点d1とを結ぶ直線Ld1、タッチ位置Sdと点d2とを結ぶ直線Ld2、および、外枠63aで囲まれた領域(
図10の斜線で示す領域)Mが、スライド操作検知領域として設定される。
【0047】
なお、このスライド操作検知領域Mおよびスライド操作検知ライン63eは、タブレット端末50での画面上の操作判定のために内部的に設けられたもので、実際の管理画面60上に表示されるものではない。また、これらの設定例は、ON状態からOFF状態への操作判定を例にとって説明したが、OFF状態からON状態への操作判定についても、同様に設定がなされる。すなわち、OFF状態からON状態の操作判定では、タッチ位置の開始点が
停止前モード表示エリア63dとなり、スライド操作検知ライン63eが図中右側の運転時モード表示エリア63b側に設定されることになる。
【0048】
上述した設定例(1)〜(4)のいずれか、もしくはこれらの組み合わせにより設定されたスライド操作設定領域Mおよびスライド操作検知ライン63eを用いて、当該スライド操作の軌跡が、該当するスライド操作検知領域M内で該当するスライド操作検知ライン63e上を通過したと判定されると(S6の「YES」)、該当する空調機10−10を停止させる操作が行われたと判定される。
【0049】
例えば設定例(1)により設定されたスライド操作設定領域Mおよびスライド操作検知ライン63eを用いて、
図11に示すように、運転時モード表示エリア63b内の第1操作開始位置S1(最初に画面をタッチした位置)から第1操作終了位置E1(最後に画面からタッチ操作が離れた位置)までスライド操作を行った場合は、当該スライド操作中に外枠63a内のA点でスライド操作検知ライン63e上を通過するため、操作内容判定部52において該当する空調機10−10を停止させる操作が行われたと判定される。
【0050】
また、運転時モード表示エリア63b内の第2操作開始位置S2から第2操作終了位置E2までスライド操作を行った場合は、外枠63a外のB点でスライド操作検知ライン63eの延長線(
図11中に二点鎖線で示す仮想部分)に到達するため、当該スライド操作は操作内容判定部52で検知されない。つまり、スライド操作の向きは長軸方向(左方向)であっても、スライド操作検知ライン63eを通過せずに外枠63aから外に出たスライド操作は検知されない。
【0051】
すなわち、操作内容判定部52における空調機10のON状態からOFF状態への操作は、運転時モード表示エリア63b内で最初に画面タッチされた位置からの連続した画面上のスライド操作において、スライド操作検知エリアM内に設定されたスライド操作検知ライン63e上を通過した場合にのみ、有効と判定される。逆にいえば、これ以外の操作は有効と判定されない。
【0052】
空調機10−10を停止させる操作が行われたと判定されると、動作制御情報生成部54により、運転停止情報が生成され、通信部55を介してコントローラ20に送信される。コントローラ20は、受信した運転停止指示情報に基づいて、該当する空調機10−10をON状態からOFF状態に切り替える。
【0053】
また、空調機10−10を停止させる操作が行われたと判定されると、表示情報生成部53により、表示部512に表示されている管理画面60内の空調機アイコン63−10がカラー画像からモノクロ画像に変更され、該当する空調機10−10がOFF状態になったことが示される。変更後の管理画面60について、
図12を用いて説明する。変更後の管理画面60では、当該空調機アイコン63−10内の運転時モード表示エリア63bの外枠63b1、空調機10−10の運転状態を示す図形63b2(停止前の時点では冷房モードを示す図形)、および設定温度情報表示エリア63cの設定温度を示す情報63c1(停止前の時点では「23.5°」の情報)が非表示になり、停止前モード表示エリア63dの円形の外枠63d1が表示状態になる。さらに、停止前モード表示エリア63dの円形外枠63d1内には、当該操作直前の当該空調機10−10の運転モードである冷房モードを示す図形63d2が表示される。なお、
図12では、停止前モード表示エリア63dの円形外枠63d1、図形63d2を破線で示しているが、これをモノクロ表示であることを示すためであり、実際の画面では黒い実線での表示となる。
【0054】
また、空調機10−10を停止させる操作が行われたと判定されると、操作内容判定部52内のタイマーTがリセットされる(S7)。
【0055】
上述した処理でスライド操作が開始した後、スライド操作の軌跡がスライド操作検知領域の外に出たと判定されたときには(S5の「YES」)、操作内容判定部52により、当該スライド操作は空調機10−10をON状態からOFF状態に切り替える操作ではないと判定され、タイマーTがリセットされる(S10)。
【0056】
例えば、上述した設定例(1)によりスライド操作検知領域Mおよびスライド操作検知ライン63eが設定された場合には、
図11に示すように、S3点へのタッチ操作から開始したスライド操作において、その軌跡が外枠63a上のC点で空調機アイコン63からはみ出し、その後外枠63a内に戻り、続いてスライド操作検知ライン63e上を通過した後、図中のE3点にて画面から指が離れたとする。この場合、スライド操作途中のC点において空調機アイコン63の外枠63aからはみ出した時点で、空調機のON/OFFの切り替え操作ではないと判定される。これによって、意図しないタッチを有効な操作として判定する可能性がさらに低下する。
【0057】
また、スライド操作が開始した後、スライド操作の軌跡がスライド操作検知領域内にあるが、スライド操作検知ライン63e上を通過せずに画面から指が離されてスライド操作が終了したとする(S5の「NO」、S6の「NO」、S11の「YES」)。この場合にも、当該スライド操作は空調機10−10をON状態からOFF状態に切り替える操作ではないと判定され、タイマーTがリセットされる(S10)。
【0058】
また、スライド操作が開始した後、スライド操作の軌跡がスライド操作検知領域内にあるが、スライド操作検知ライン63e上を通過しないままタイマーTのカウント値が予め設定された閾値を超えたことにより、スライド操作の実行時間が所定時間を経過したと判定されたとする(S5の「NO」、S6の「NO」、S11の「NO」、S12の「YES」)。この場合にも、当該スライド操作は空調機10−10をON状態からOFF状態に切り替える操作ではないと判定され、タイマーTがリセットされる(S10)。ステップS12においてタイマーTのカウント値が閾値を超えていないときには(S12の「NO」)、ステップS5に戻って、当該スライド操作が空調機ON/OFF切替操作であるか否かを判定するための処理が繰り返される。
【0059】
ステップS7またはS10においてタイマーTがリセットされた後、管理作業を終了するための操作が行われるまでの間は(S8の「NO」)、ON状態の空調機アイコン63の運転時モード表示エリア63b内またはOFF状態の空調機アイコン63の停止前モード表示エリア63d内の所定位置がタッチされる都度、ステップS3〜S12の処理が繰り返される。
【0060】
例えば、管理者が、OFF状態であることが示されている空調機アイコン63−10において、停止前モード表示エリア63dから右方向にスライド操作を行った場合は、操作情報入力部511から当該操作情報が入力される。そして、入力された操作情報に基づいて、停止前モード表示エリア63dからスライド操作検知領域内でスライド操作検知ライン63eを通過してスライド操作されたことが操作内容判定部52で検知されると、該当する空調機10−10の運転を開始させる操作が行われたと判定される(S3の「YES」、S4、S5の「NO」、S6の「YES」、S7)。
【0061】
このように空調機10のOFF状態からON状態への操作の際も、操作内容判定部52において、ON状態からOFF状態への操作時と同じように、停止前モード表示エリア63d内で最初に画面タッチされた位置からの連続した画面上のスライド操作において、スライド操作検知領域内でスライド操作検知ライン63e上を通過した場合に、有効と判定される。
【0062】
空調機10−10の運転を開始(ON)させる操作が行われたと判定されると、動作制御情報生成部54により、運転開始指示情報が生成され、通信部55を介してコントローラ20に送信される。コントローラ20は、受信した運転開始指示情報に基づいて、該当する空調機10−10をOFF状態からON状態に切り替える。このとき空調機10−10は、停止操作直前の動作状態と同じ「冷房モード 設定温度運転23.5℃」で運転が再開される。
【0063】
また、空調機10−10の運転を開始させる操作が行われたと判定されると、表示情報生成部53により、表示部512に表示されている空調機アイコン63−10がモノクロ画像からカラー画像に変更され、該当する空調機10−10がON状態になったことが示される。変更後は、当該空調機アイコン63−10内の停止前モード表示エリア63dの外枠63d1と内部の図形63d2が非表示になり、運転時モード表示エリア63bおよび設定温度情報表示エリア63cが表示状態になる。この時、運転時モード表示エリア63bには、運転時モード表示エリア63bの外枠63b1と運転再開時の運転モードである冷房モードを示す図形63b2が表示され、設定温度情報表示エリア63cには、設定温度を示す情報63c1として、「23.5°」が表示される。
【0064】
また、空調機10−10の運転を開始させる操作が行われたと判定されると、操作内容判定部52内のタイマーTがリセットされる(S7)。
【0065】
管理者が管理画面60で管理作業を終了させるための操作を行うと、操作情報入力部511から当該操作情報が入力され、操作内容判定部52において当該操作内容が判定される。操作内容判定部52で管理作業を終了するための操作が行われたことが判定されると(S8の「YES」)、表示情報生成部53により、表示部512における管理画面60の表示が終了される(S9)。
【0066】
なお、表示された管理画面60上で、ON状態の空調機アイコン63の運転時モード表示エリア、またはOFF状態の空調機アイコン63の停止前モード表示エリア以外の位置からタッチ操作が開始した場合には(S3の「NO」)、操作内容判定部52により、当該操作は空調機のON/OFFを切り替える操作ではないと判定される。
【0067】
以上の実施形態によれば、タブレット端末のタッチパネルに表示された管理画面のアイコン上で、管理者が意図した所望の空調機のON/OFF切り替えを、簡易な1回の操作で実行させることができる。
【0068】
図4および
図12に示すように管理画面では、その画面上に多くの数の空調機10に関する情報表示する必要がある。このため、個々の空調機アイコン63は小さくせざるを得ない。一方、空調機のON/OFFの切り替えは、重要な操作であるため、誤判定は極力避けなければならない。つまり、小さいアイコンに対するタッチ操作を誤判定しないで、かつ管理者の意図した操作に対しては確実に操作を反映しなければならない。
【0069】
上述した実施形態によれば、管理者による空調機のON/OFF状態の切り替え操作は、ON状態の空調機アイコン63の運転時モード表示エリア63b、またはOFF状態の空調機アイコン63の停止前モード表示エリア63d内で最初に画面タッチされた位置からの連続したスライド操作において、スライド操作検知領域内でスライド操作検知ライン63e上を通過した場合に、有効に判定される。
【0070】
このように操作内容判定部52の判定において、スライド操作の始点位置とスライド方向だけでなく、スライド操作の途中の経路である「スライド操作検知領域内でスライド操作検知ライン63e上を通過」という条件を用いているため、誤っていずれかの空調機アイコンをタッチ操作したとしてもOFF状態からON状態やON状態からOFF状態への操作がなされたと誤判定する可能性が低くなる。これにより、管理者等が意図せずにタッチパネルの管理画面に触れても、対応する空調機のON/OFFを切り替える誤操作が発生する可能性が極力低減される。
【0071】
また、上述した実施形態において、管理者が、管理作業対象エリアを指定するための操作ボタン61a〜61cのいずれか、または、空調機アイコン63のいずれかにおいて所定の操作を行ったときに、表示情報生成部53により表示部512に図
13に示すような詳細管理画面64が表示されるようにしてもよい。管理者は、この詳細管理画面64を用いて、該当する空調機10の動作をさらに詳細に制御することができる。詳細管理画面6
4には、電源ボタン64aと、冷房モードボタン64bと、暖房モードボタン64cと、送風モードボタン64dと、除湿モードボタン64eと、温度設定エリア64fと、風向切替ボタン64gと、風速切替ボタン64hと、フィルターリセットボタン64iとが表示されている。
【0072】
管理者が、この詳細管理画面64の電源ボタン64aをタッチ操作することで、動作制御情報生成部54により、当該空調機10のON/OFFを切り替えるための制御情報が生成される。また管理者が、冷房モードボタン64b、暖房モードボタン64c、送風モードボタン64d、または除湿モードボタン64eをタッチ操作することで、動作制御情報生成部54により、当該空調機10の運転モードを操作されたボタンのモードに切り替えるための制御情報が生成される。また管理者が、温度設定エリア64fの表示情報の変更操作を行うことで、動作制御情報生成部54により、当該空調機10の設定温度を変更するための制御情報が生成される。また管理者が、風向切替ボタン64gをタッチ操作することで、動作制御情報生成部54により、当該空調機10の風向を変更するための制御情報が生成される。また管理者が、風速切替ボタン64hをタッチ操作することで、動作制御情報生成部54により、当該空調機10の風速を変更するための制御情報が生成される。また管理者が、当該空調機10のフィルターを交換したときにフィルターリセットボタン64iをタッチ操作することで、動作制御情報生成部54により、次のフィルター交換タイミングまでの期間を示す値をリセットするための制御情報が生成される。生成された制御情報は通信部55を介してコントローラ20に送信され、該当する空調機10の動作が制御される。
【0073】
なお、上述した実施形態においては、操作内容判定部52がタッチパネル51上でのスライド操作を有効と判定するために用いるスライド操作検知ライン63eの端部が、外枠63a上にある場合について説明した。しかし、スライド操作検知ライン63eの端部は、外枠63a上に完全に一致していなくても、外枠63aの近傍であり実質的に外枠63a上とみなせる位置にあれば、多少外枠63aと異なる位置であってもよい。つまり、動作制御情報生成部54は、運転時モード表示エリア63bまたは停止前モード表示エリア63dから、実質的に外枠63a内でスライド操作検知ライン63eを通過してスライド操作が行われたときに、空調機10のON/OFFを切り替える。
【0074】
また、上述した実施形態においては、空調機のON/OFF切り替え操作を有効と判定するための一要素として、操作の開始時に、表示された管理画面60のON状態の空調機アイコン63の運転時モード表示エリア63bまたはOFF状態の空調機アイコン63の
停止前モード表示エリア63d内でタッチ操作が行われたことを条件とした場合について説明した。この操作開始時のタッチ操作の位置に関しても、完全に運転時モード表示エリア63bまたは停止前モード表示エリア63d内である場合のみではなく、そのエリア外縁の近傍を含めても良い。
【0075】
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。