(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。まず、本発明に係る遊技機の一例であるスロットマシンの基本的な構成について、
図1〜
図2を参照して説明する。なお、以下の説明では、
図2において各矢印で示す方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。
【0010】
<スロットマシンの外部構成>
本実施形態に係るスロットマシン1は、
図1〜
図2に示すように、前面(前方)が開口した箱状の筐体5と、筐体5の前面開口部に開閉可能に取り付けられた前扉2とを備えている。前扉2は、正面視において、筐体5の左側板5aの前部に配設されたヒンジ機構6a〜6cを用いて筐体5の前面開口部に対し横開き開閉可能に取り付けられている。
【0011】
前扉2の上部には、その裏面側に配設された画像表示装置11の表示画面11aが前方を臨むように配置されている。前扉2の上部前面側における表示画面11aの上側周辺部には、第1演出ランプ12と、左右の第2演出ランプ13a,13bが設けられている。前扉2の上部前面側における表示画面11aの下側周辺部には、左右の上部スピーカー15a,15bと、所定の装飾が施された装飾部材16が設けられている。
【0012】
前扉2の中間部には、筐体5内に横並びに配設された3個のリール202a,202b,202cの表面が臨むリール窓Wが設けられている。前扉2の中間部におけるリール窓Wの下方には、操作パネル21が設けられている。操作パネル21の上面側には、遊技メダル(遊技媒体)を投入するためのメダル投入口22と、クレジットされた範囲内で遊技メダルをベットするためのBETスイッチユニット23と、演出に関する操作を行うための演出スイッチユニット24が設けられている。操作パネル21の前面側には、全リール202a〜202cを回転開始させる際に操作されるスタートレバー(スタートスイッチ)25と、各リール202a,202b,202cの回転を個別に停止させるための3個のストップスイッチ26a,26b,26c(図中左側のストップスイッチ26aは左側の第1リール202aに対応し、中央のストップスイッチ26bは中央の第2リール202bに対応し、右側のストップスイッチ26cは右側の第3リール202cに対応する)と、メダル投入口22から投入されて滞留した遊技メダルを返却するためのリジェクトスイッチ27が設けられている。また、前扉2の中間部における操作パネル21の右方には、前扉2を開閉させるためのシリンダー錠28が設けられている。
【0013】
前扉2の後面側において、メダル投入口22から延びるメダル通路は、投入された遊技
メダルが有効に受け入れられる場合に当該遊技メダルが通過する受入通路(後述のホッパー51に通ずる)と、投入された遊技メダルが受け入れられない場合に当該遊技メダルが通過する返却通路(後述の遊技メダル払出口41に通ずる)とに分岐しており、その分岐部にはメダルセレクタ(図示せず)が設けられている。メダルセレクタは、投入された遊技メダルが有効に受け入れられる期間においては、メダル投入口22に投入された遊技メダルを受入通路に導き、それ以外の期間においては、メダル投入口22に投入された遊技メダルを返却通路に導くように、受入通路と返却通路を選択的に、一方を開状態に他方を閉状態にできるように構成されている。
【0014】
リール窓Wは、
図1に示すように、3個のリール202a〜202cが全て停止した際に、リール毎に3個の図柄、合計9個の図柄が遊技者から視認可能に表示されるように構成されている。リール202a〜202cの各中段の図柄表示領域を水平(横一直線)に結ぶ入賞ライン29は、規定数の遊技メダルがベットされることにより有効化される入賞ラインであり、有効化された入賞ライン29上に停止表示された図柄組合せにより遊技役の成立の有無が判定されるように構成されている。以下、有効化された入賞ライン29のことを、適宜「有効ライン29」と称する。
【0015】
また、スロットマシン1には、LEDランプ等により構成される各種の表示用ランプが設けられている。本実施形態では、表示用ランプとして、MAX‐BETスイッチ表示ランプ(図示せず)、BET数表示ランプ46b、投入可能表示(INSERT)ランプ46c、遊技開始表示(START)ランプ46d、再遊技表示(REPLAY)ランプ46e、状態表示(GAME OVER)ランプ46f、貯留枚数表示(CREDIT)ランプ46h、および払出数表示(PAYOUT)ランプ46jを備えている。これらの表示用ランプは、後述の主制御装置60により制御されるように構成されている。
【0016】
MAX‐BETスイッチ表示ランプ(図示せず)は、遊技メダルをベットすることができる状況下で点灯されるものであり、BETスイッチユニット23に設けられたMAX‐BETスイッチ(図示せず)の内部に配置され、点灯時にはMAX‐BETスイッチを部分的または全体的に光らせるようになっている。その他の表示用ランプは、リール窓Wの側部または下部に配置されている。
【0017】
BET数表示ランプ46bは、ベットされた遊技メダルの枚数を表示するもので、ベットされた遊技メダルが、1枚の場合に点灯される1‐BET表示ランプ46bCと、2枚の場合に点灯される2‐BET表示ランプ46bBと、3枚の場合に点灯される3‐BET表示ランプ46bAとから構成されている。投入可能表示ランプ46cは、遊技メダルを投入することができる状況下で点灯されるものであり、遊技開始表示ランプ46dは、スタートレバー25を操作して遊技を開始させることができる状況下で点灯されるものである。再遊技表示ランプ46eは、任意の遊技において再遊技役(遊技メダルの払出しはないが、遊技者が保有する遊技メダルの数を減らすことなく(新たに遊技媒体を投入することなく)次の遊技を行うことが許可される遊技役)が成立し、自動ベット処理(遊技者が保有する遊技メダルの数を減らすことなく、前回の遊技におけるベット数と同数の遊技メダルがベットされた状態を設定する処理)により遊技メダルが自動的にベットされた際に点灯されるものである。
【0018】
状態表示ランプ46fは、ベットされている遊技メダル、および/または貯留されている遊技メダルを精算するときに点灯される。貯留枚数表示ランプ46hは、貯留(クレジット)された遊技メダルの枚数を7セグメント表示するものであり、払出数表示ランプ46jは、小役(成立時に所定枚数の遊技メダルが払い出されるように構成された遊技役)が成立した際に払い出される遊技メダルの枚数を7セグメント表示するものである。
【0019】
また、払出数表示ランプ46jは、スロットマシン1に何らかの異常(エラー)が発生した際に、そのエラーの種類を示す文字(アルファベット)や数字を表示するようにも構成されている。さらに、払出数表示ランプ46jは、各ストップスイッチ26a〜26cの操作順(押し順)を示すナビ番号(記号や数字)を表示する機能も有している。
【0020】
前扉2の下部前面側には、透明な下パネルカバー31が取り付けられている。下パネルカバー31の裏面側には、所定の図柄が設けられた半透明の下パネルベースおよび下パネル照明灯(いずれも図示せず)が取り付けられており、この下パネル照明灯を点灯させることにより、下パネルベースの図柄を後面側から照明するように構成されている。前扉2の下部前面側における下パネルカバー31の左右には、左右の下部スピーカー32a,32bが設けられている。
【0021】
前扉2の下端部には、受け皿アッセンブリ40が設けられている。受け皿アッセンブリ40には、遊技メダルを払い出すための遊技メダル払出口41が開設されているとともに、遊技メダル払出口41に臨むようにして遊技メダルを貯留するための遊技メダル貯留皿42が設けられている。なお、遊技メダル貯留皿42には、灰皿(図示せず)が設けられるようにしてもよい。
【0022】
<スロットマシンの内部構成>
図2に示すように、筐体5内の下部(底板5d上)には、遊技の結果、所定の入賞態様が構成された場合に獲得される遊技メダルを払い出すメダル払出装置50が設けられている。メダル払出装置50は、遊技メダルを検出するためのメダル検出部(図示せず)と、投入されて有効に受け入れられた遊技メダルを物理的に収容する(貯留する)ホッパー51とを有している。メダル払出装置50の近傍位置には、ホッパー51から溢れた遊技メダルを収納するための補助収納庫53が設けられるとともに、この補助収納庫53が満杯状態(補助収納庫53から遊技メダルが溢れる可能性のある状態)であるか否かを検出する満杯検出部(図示せず)が設けられている。また、メダル払出装置50の左方位置には、スロットマシン1に搭載された種々の装置に電力を供給する電源装置55が設けられている。
【0023】
筐体5内の中央部には、左右の側板5a,5bに架け渡されるようにリールベース70が設けられており、このリールベース70上にリールユニット200が載置されている。リールユニット200は、詳細は後述するが、上述の3個のリール202a,202b,202cと、これらのリール202a〜202cをそれぞれ回転させる3個のリールモータ261(
図12等を参照)とを有して構成されている。リール202a〜202cはそれぞれ、透光性を有する部材により構成されており、その外周面には、複数種類の図柄が表示された、透光性を有するリールテープ211(
図12等を参照)が貼り付けられている。また、リール202a〜202cの内面側にはそれぞれバックランプユニット400(
図12等を参照)が配設されており、これらのバックランプユニット400を点灯させることにより、リール窓W内に臨む各リール202a,202b,202cの領域を内面側から全体的に照明したり、停止表示された所定の図柄組合せ(例えば、有効ライン29上や、有効ライン29上とは異なる入賞ライン上に並んだ遊技役の対応図柄等)を目立たせるように各リール202a,202b,202cの一部領域のみを照明したりするように構成されている。
【0024】
筐体5内の上部(右側板5bの上部内面)には、遊技の進行に係る主たる制御(リール202a〜202cの駆動制御や役決定処理等を含む)を行う主制御装置60が設けられている。なお、遊技状況に応じて遊技の興趣向上等を目的とする種々の演出制御(画像表示装置11による演出画像表示制御や、上部スピーカー15a,15b等のスピーカーによる音声発生制御等)を行う副制御装置(図示せず)は前扉2の後面側に設けられている
。主制御装置60と副制御装置はケーブルハーネスを用いて電気通信可能に接続されており、これら装置間の情報伝達は、主制御装置60から副制御装置への一方向のみ行うことが可能となっている。
【0025】
<遊技を行うための基本操作>
スロットマシン1で遊技を行うには、まず実際にメダル投入口22に遊技メダルを投入することによりベットするか、BETスイッチユニット23に設けられた1‐BETスイッチまたはMAX‐BETスイッチ(図示せず)の何れかを操作してクレジットの範囲内で規定数の遊技メダルをベットすることにより、複数の入賞ラインのうち入賞ライン29を有効化する。本実施形態では、3枚の遊技メダルがベットされると入賞ライン29が有効化される構成であるが、規定数を適宜変更したり、遊技メダルのベット数に応じて有効化される入賞ラインを変更するようにしてもよい。
【0026】
次に、遊技者がスタートレバー25を操作すると、ベット数が確定する(ベットされた遊技メダルが遊技の用に供される)とともに、役決定処理が行われ、その後、最小遊技時間(1つの遊技において全リールが回転開始してから、次の遊技において全リールを回転開始させるまでに最低限確保しなければならないとされる時間(例えば、4.1秒間)の
こと)が経過したことを確認した後、各リール202a〜202cが回転を開始し、リール202a〜202cの外周表面に表示された複数種類の図柄がリール窓W内を上下に(通常、上から下に)移動表示される。そして、リール202a〜202cの回転が所定の速度に達して定速回転となり、かつ、全てのリールのインデックスを検知すると各ストップスイッチ26a〜26cが有効化され(ストップスイッチの操作が有効に受付け可能とされ)、遊技者が左側のストップスイッチ26aを操作すると第1リール202aの回転が停止し、中央のストップスイッチ26bを操作すると第2リール202bの回転が停止し、右側のストップスイッチ26cを操作すると第3リール202cの回転が停止するように構成されている。
【0027】
ここで、有効ライン29上に停止表示された図柄組合せが予め定めた入賞態様(遊技メダルを獲得することができる遊技役の対応図柄)となっている場合には、各入賞態様に対応した枚数の遊技メダルがメダル払出装置50により払い出されるか、またはクレジットとして加算される。
【0028】
<リールベースの構成>
次に、本実施形態に係るリールベース70の構成について
図3〜
図6を参照して説明する。リールベース70は、
図3および
図4に示すように、金属材料を用いて板状に形成される。リールベース70の上に、リールユニット200(リールモジュール取付部材501)が前方を向いて載置される。リールベース70の左前部下側に、前方を向く板状の左側第1固定部71が折り曲げ形成される。リールベース70の右前部下側に、前方を向く板状の右側第1固定部72が折り曲げ形成される。左側第1固定部71と右側第1固定部72とは、前後方向の位置が同じである。リールユニット200がリールベース70の上に載置された状態で、左側第1固定部71および右側第1固定部72の前面に、リールユニット200(リールモジュール取付部材501)の前部下側に形成された下側フランジ部508を当接させることができるようになっている。左側ロック部材76を用いて、下側フランジ部508の左側部分を左側第1固定部71に固定し、右側ロック部材77を用いて、下側フランジ部508の右側部分を右側第1固定部72に固定することで、
図5に示すように、所定の第1固定位置でリールユニット200をリールベース70に固定することができる。
【0029】
左側第1固定部71には、左側ロック部材76を挿通させるための左固定穴71aが形成される。右側第1固定部72には、右側ロック部材77を挿通させるための右固定穴7
2aが形成される。下側フランジ部508を左側第1固定部71および右側第1固定部72に固定する固定手段として、左側ロック部材76および右側ロック部材77に限らず、例えば、ナイラッチやボルト等の固定手段を用いることができる。
【0030】
リールベース70の前部下側における左側第1固定部71および右側第1固定部72の後方に繋がって、前方を向く板状の第2固定部73が折り曲げ形成される。第2固定部73は、左側第1固定部71および右側第1固定部72に対して後方にオフセットした位置に形成される。リールユニット200がリールベース70の上に載置された状態で、第2固定部73の前面に、リールユニット200の下側フランジ部508を当接させることができるようになっている。なおこのとき、下側フランジ部508は、左側第1固定部71および右側第1固定部72と、第2固定部73との間の隙間に配置される。中央ロック部材78を用いて、下側フランジ部508の中央部分を第2固定部73に固定することで、
図6に示すように、第1固定位置よりも後方の第2固定位置でリールユニット200をリールベース70に固定することができる。
【0031】
第2固定部73には、中央ロック部材78を挿通させるための中央固定穴73aが形成される。下側フランジ部508を第2固定部73に固定する固定手段として、中央ロック部材78に限らず、例えば、ナイラッチやボルト等の固定手段を用いることができる。リールベース70の上面側における左後方に、開口部を有する板状の左側係止部74が形成される。左側係止部74は、リールユニット200(リールモジュール取付部材501)の左下部後側に形成された左突起部(図示せず)が挿通されて、リールユニット200の上方への移動を規制するようになっている。リールベース70の上面側における右後方に、開口部を有する板状の右側係止部75が形成される。右側係止部75は、リールユニット200(リールモジュール取付部材501)の右下部後側に形成された右突起部(図示せず)が挿通されて、リールユニット200の上方への移動を規制するようになっている。
【0032】
以上のように構成されるリールベース70に、リールユニット200を載置固定するには、まず、リールユニット200を筐体5の内部に収容するようにしてリールベース70の上に載置する。そして、リールユニット200を前述の第1固定位置もしくは第2固定位置でリールベース70に固定する。リールユニット200の固定位置(第1固定位置で固定するか、もしくは第2固定位置で固定するか)は、前扉に取り付けられる画像表示装置の仕様に応じて選択される。本実施形態では、上述の前扉2に代えて、当該前扉2とは仕様が異なる変形例の前扉102(
図7を参照)を筐体5に取り付けることができるようになっている。
【0033】
上述の前扉2が筐体5に取り付けられる場合、リールユニット200を第1固定位置でリールベース70に固定する。この場合、必要に応じて手動でリールユニット200を移動させ、リールベース70の左側第1固定部71および右側第1固定部72の前面に、リールユニット200の下側フランジ部508を当接させる。なおこのとき、リールユニット200の左突起部および右突起部(図示せず)をリールベース70の左側係止部74および右側係止部75に挿通させる。そして、左側ロック部材76を用いて、下側フランジ部508の左側部分を左側第1固定部71に固定し、右側ロック部材77を用いて、下側フランジ部508の右側部分を右側第1固定部72に固定する。これにより、
図5に示すように、リールユニット200が第1固定位置でリールベース70に固定される。
【0034】
変形例の前扉102は、上述の画像表示装置11よりも大型の画像表示装置111(
図7を参照:詳細は後述する)を備えるため、上述の前扉2と比較して、前扉102の裏側部分の厚さが厚くなる。そのため、変形例の前扉102が筐体5に取り付けられる場合、リールユニット200を第1固定位置よりも後方の第2固定位置でリールベース70に固
定する。この場合、必要に応じて手動でリールユニット200を移動させ、リールベース70の第2固定部73の前面に、リールユニット200の下側フランジ部508を当接させる。なおこのとき、リールユニット200の左突起部および右突起部(図示せず)をリールベース70の左側係止部74および右側係止部75に挿通させる。そして、中央ロック部材78を用いて、下側フランジ部508の中央部分を第2固定部73に固定する。これにより、
図6に示すように、リールユニット200が第2固定位置でリールベース70に固定される。
【0035】
このように、本実施形態では、前扉の画像表示装置の仕様に応じて選択された第1固定位置もしくは第2固定位置で、リールユニット200がリールベース70に固定される。これにより、画像表示装置の仕様に応じた専用のリールベースを作製する必要がなく、リールユニット200が載置されるリールベース70を共用化することが可能になる。
【0036】
<前扉の変形例>
次に、本実施形態の前扉2とは仕様が異なる変形例の前扉102について、
図7を参照して説明する。変形例の前扉102は、上述の前扉2と同様に、筐体5の左側板5aの前部に配設されたヒンジ機構6a〜6cを用いて筐体5の前面開口部に対し横開き開閉可能に取り付けられる。前扉102の上部前面側には、第1演出ランプ112と、左右の第2演出ランプ113a,113bが設けられている。また、前扉102の上部前面側には、左右の上部スピーカー115a,115bと、所定の装飾が施された装飾部材116が設けられている。前扉102の中間部には、その裏面側に配設された画像表示装置111の表示画面111aが前方を臨むように配置されている。
【0037】
変形例の画像表示装置111は、上述の前扉2の画像表示装置11よりも大型であり、画像表示装置111の下側に透明のリール窓W2が形成されている。画像表示装置111の表示画面111aは、画像表示装置111の前面におけるリール窓W2を除いた領域に形成される。前扉102の中間部におけるリール窓W2の下方には、操作パネル121が設けられている。操作パネル121の上面側には、メダル投入口122と、BETスイッチユニット123と、演出スイッチユニット124と、リジェクトスイッチ127が設けられている。操作パネル121の前面側には、スタートレバー(スタートスイッチ)125と、3個のストップスイッチ126a,126b,126cが設けられている。また、前扉102の中間部における操作パネル121の右方には、シリンダー錠128が設けられている。メダル投入口122、BETスイッチユニット123、演出スイッチユニット124、スタートレバー125、各ストップスイッチ126a,126b,126c、リジェクトスイッチ127、およびシリンダー錠128は、上述の前扉2に設けられたものと同様の機能を有している。
【0038】
前扉102の後面側において、メダル投入口122から延びるメダル通路は、上述の前扉2と同様、受入通路と返却通路とに分岐しており、その分岐部にはメダルセレクタ(図示せず)が設けられている。メダルセレクタは、投入された遊技メダルが有効に受け入れられる期間においては、メダル投入口122に投入された遊技メダルを受入通路に導き、それ以外の期間においては、メダル投入口122に投入された遊技メダルを返却通路に導くように、受入通路と返却通路を選択的に、一方を開状態に他方を閉状態にできるように構成されている。
【0039】
また、詳細な図示を省略するが、操作パネル121には、MAX‐BETスイッチ表示部、BET数表示部、投入可能表示部、遊技開始表示部、再遊技表示部、状態表示部、貯留枚数表示部、および払出数表示部が設けられている。これらの表示部は、上述の前扉2に設けられた各種の表示用ランプと同様の機能を有している。
【0040】
前扉102の下部前面側には、透明な下パネルカバー131が取り付けられている。下パネルカバー131の裏面側には、所定の図柄が設けられた半透明の下パネルベースおよび下パネル照明灯(いずれも図示せず)が取り付けられており、この下パネル照明灯を点灯させることにより、下パネルベースの図柄を後面側から照明するように構成されている。前扉102の下部前面側における下パネルカバー131の下方には、左右の下部スピーカー132a,132bが設けられている。
【0041】
前扉102の下端部には、受け皿アッセンブリ140が設けられている。受け皿アッセンブリ140には、遊技メダルを払い出すための遊技メダル払出口141が開設されているとともに、遊技メダル払出口141に臨むようにして遊技メダルを貯留するための遊技メダル貯留皿142が設けられている。なお、遊技メダル貯留皿142には、灰皿(図示せず)が設けられるようにしてもよい。
【0042】
変形例の前扉102は、大型の画像表示装置111を備えるため、上述の前扉2と比較して、前扉102の裏側部分の厚さが厚くなる。そのため、変形例の前扉102が筐体5に取り付けられる場合、前述したように、リールユニット200が第1固定位置よりも後方の第2固定位置でリールベース70に固定される。
【0043】
<リールユニットの構成>
次に、本実施形態に係るリールユニット200の概要構成について
図8を参照して説明する。リールユニット200は、
図8に示すように、第1〜第3リールモジュール201a〜201cと、リールモジュール取付部材501と、リール中継基板521と、基板カバー526とを有して構成される。リールモジュール取付部材501は、樹脂材料を用いて、前方および右方が開口した箱状に形成され、第1〜第3リールモジュール201a〜201cを左右に並べて収容可能に構成される。なお、第1リールモジュール201aがリールモジュール取付部材501の左側に収容され、第2リールモジュール201bがリールモジュール取付部材501の中央に収容され、第3リールモジュール201cがリールモジュール取付部材501の右側に収容されるようになっている。
【0044】
リールモジュール取付部材501の前部上側に、上側フランジ部502が形成される。リールモジュール取付部材501の前部下側に、下側フランジ部508が形成される。上側フランジ部502の中間部左側に、第1リールモジュール201aにおけるリールブラケット451(
図9を参照)の上側ブラケット結合部452が結合される。下側フランジ部508の中間部左側に、第1リールモジュール201aにおけるリールブラケット451の下側ブラケット結合部458が結合される。上側フランジ部502の中間部右側に、第2リールモジュール201bにおけるリールブラケット451の上側ブラケット結合部452が結合される。下側フランジ部508の中間部右側に、第2リールモジュール201bにおけるリールブラケット451の下側ブラケット結合部458が結合される。上側フランジ部502の右端部近傍に、第3リールモジュール201cにおけるリールブラケット451の上側ブラケット結合部452が結合される。下側フランジ部508の右端部近傍に、第3リールモジュール201cにおけるリールブラケット451の下側ブラケット結合部458が結合される。これにより、第1〜第3リールモジュール201a〜201cのリールブラケット451がリールモジュール取付部材501の上下のフランジ部502,508に結合される。
【0045】
下側フランジ部508の左側に、左側ロック部材76が取り付けられる。左側ロック部材76は、第1固定位置でリールユニット200をリールベース70に固定する際、下側フランジ部508の左側部分をリールベース70の左側第1固定部71に固定する。下側フランジ部508の右側に、右側ロック部材77が取り付けられる。右側ロック部材77は、第1固定位置でリールユニット200をリールベース70に固定する際、下側フラン
ジ部508の右側部分をリールベース70の右側第1固定部72に固定する。下側フランジ部508の中央に、中央ロック部材78が取り付けられる。中央ロック部材78は、第2固定位置でリールユニット200をリールベース70に固定する際、下側フランジ部508の中央部分をリールベース70の第2固定部73に固定する。
【0046】
リールモジュール取付部材501の上部に、基板取付部511が形成される。基板取付部511には、リール中継基板521と、基板カバー526とが取り付けられる。リール中継基板521は、ネジ等の固定手段(図示せず)により基板取付部511に取り付け固定される。リール中継基板521は、主制御装置60と電気的に接続され、主制御装置60から送信されたリール制御信号に応じて、第1〜第3リールモジュール201a〜201cの作動制御を行う。基板カバー526は、透明の樹脂材料を用いて、リール中継基板521を上方から覆うことが可能な箱状に形成される。基板カバー526は、カバー結合部材(図示せず)により基板取付部511に結合されて取り付けられるようになっている。リールモジュール取付部材501の後部に、副制御装置と電気的に接続されるランプ中継基板(図示せず)が設けられる。
【0047】
<第1実施形態のリールモジュールの構成>
次に、第1〜第3リールモジュール201a〜201cの第1実施形態について
図9〜
図38を参照して説明する。第2リールモジュール201bは、第1リール202aと図柄が異なる第2リール202bを用いる他は、第1リールモジュール201aと同様の構成であり、詳細な図示および説明を省略する。第3リールモジュール201cは、第1リール202a(および第2リール202b)と図柄が異なる第3リール202cを用いる他は、第1リールモジュール201aと同様の構成であり、詳細な図示および説明を省略する。
【0048】
第1実施形態の第1リールモジュール201aは、
図9〜
図12に示すように、第1リール202aと、リールモータ261と、リール連結部材271と、リールセンサ281と、モータカバー300と、バックランプユニット400と、リールブラケット451とを有して構成される。第1リール202aは、
図12に示すように、リールテープ211と、リールホイール221と、リールフレーム251とを有して構成される。リールテープ211は、細長い帯状に形成されたフィルム材の端部同士を接合させることで、外周面に複数の図柄(図示せず)が描かれた環状に形成される。リールテープ211は、リールテープ211の一方(リールブラケット451に近い右の方)の側縁部がリールフレーム251の外周面部255(
図22を参照)に巻回され、他方(リールブラケット451から遠い左の方)の側縁部がリールホイール221の外周面部225(
図20を参照)に巻回されることで、リールテープ211およびリールホイール221により円環状に成形される。
【0049】
リールホイール221は、
図20および
図21に示すように、樹脂材料を用いて略円盤状に形成され、円環状に形成された外周リング部224と、リールモータ261の出力軸266と連結されるハブ部231と、外周リング部224とハブ部231とを連結する複数のスポーク部228とを有している。外周リング部224には、リールテープ211の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の側縁部が貼り付けられて巻回される外周面部225が形成される。外周面部225の他方の端部に、外周リング部224の径方向外側へ突出してリールテープ211の他方の側縁部に沿って延びるリム部226が形成される。
【0050】
ハブ部231は、直径が異なる筒状に形成されて同軸位置に配置された外筒部232および内筒部242を有している。ハブ部231における外筒部232と内筒部242との間に、外筒部232と内筒部242とを結合させる台形状の結合リブ部234が複数形成
される。外筒部232の一方(リールブラケット451に近い右の方)の端部は平板状の外筒側隔壁部233によって一部が塞がれ、外筒部232の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の端部は開口している。外筒側隔壁部233は、外筒部232の一方の端部と内筒部242の他方の端部とに繋がり、各結合リブ部234の端部にも繋がっている。
【0051】
内筒部242は、外筒部232に対して一方(リールブラケット451に近い右の方)にずれて配置される。内筒部242の中央に、貫通穴243aが形成された軸受筒部243が形成される。軸受筒部243の貫通穴243aに、リールモータ261の出力軸266が挿通される(
図14および
図15を参照)。
図21に示すように、内筒部242の内側における一方の端部側に、一対のリール側係合部244が形成される。一対のリール側係合部244は、軸受筒部243(貫通穴243a)の一方の端部に繋がって側方に延びる溝状に形成され、リールモータ261の出力軸266に設けられた一対の軸側係合部267(先端側係合部269)と係合するようになっている(
図14および
図15を参照)。なお、
図14に示すように、軸受筒部243の貫通穴243aは、リールモータ261の出力軸266の径よりも大きい穴径を有しており、軸受筒部243と出力軸266との間に、リール側係合部244と係合した状態の軸側係合部267の一部(マシンキー部268)を露出させる筒状の隙間が形成されるようになっている。
【0052】
図21に示すように、内筒部242の内側における一方の端部側に、内筒部242と軸受筒部243とを結合させる補強リブ部245が複数形成される。
図20に示すように、内筒部242の内側に、軸受筒部243の他方の端部と内筒部242とに繋がる内筒側隔壁部246が形成される。内筒部242の内側における他方の端部側に、内筒部242の内周部と内筒側隔壁部246とに囲まれたリール連結部材受容部247が形成される。リール連結部材受容部247は、リール連結部材271の挿入部272が軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入されると、リール連結部材271の露出部276を受容するようになっている(
図15を参照)。リール連結部材受容部247の底部に、リール連結部材271の突起当接部279が当接可能な突起部248が形成される。
【0053】
スポーク部228は、外筒部232の外周面から外周リング部224に向けて突出し、外周リング部224の内周面に繋がる板状に形成される。スポーク部228は、リールホイール221の回転方向に沿って90度間隔で4つ形成される。
【0054】
リールフレーム251は、
図22に示すように、樹脂材料を用いて円環状に形成される。リールフレーム251の外周側に、リールテープ211の一方(リールブラケット451に近い右の方)の側縁部が貼り付けられて巻回される外周面部255が形成される。外周面部255の一方の端部に、リールフレーム251の径方向外側へ突出してリールテープ211の一方の側縁部に沿って延びるリム部256が形成される。
【0055】
リールフレーム251の内周側において、第1リール202aが所定の基準回転位置に回転するとリールセンサ281により検出可能な位置に、センサ検出部257が形成される。センサ検出部257は、リールフレーム251(第1リール202a)の中心軸と略平行に延びるリールフレーム251の内周面に対してリールブラケット451の方を向くように傾斜した傾斜面状に形成される。センサ検出部257は、リールフレーム251の内周側の半周分に亘って延びるように形成される。これにより、第1リール202aが1/2回転する毎に、リールセンサ281が非検出状態(もしくは検出状態)から検出状態(もしくは非検出状態)に切り替わり、第1リール202aが(180度の回転角度だけ異なる2種類の基準回転位置のうちいずれかの)基準回転位置に回転したことを検出することが可能になる(
図30および
図31も参照)。
【0056】
リールモータ261は、ステッピングモータを用いて構成され、第1リール202aを回転駆動する。
図13に示すように、リールモータ261は、モータ本体262がモータカバー300に覆われた状態で、モータカバー300とともにリールブラケット451のカバー取付部481に取り付け固定される。
図12に示すように、リールモータ261のモータ本体262の側部(一方の端部側)に、第1フランジ部263と、第2フランジ部264と、モータコネクタ265とが設けられる。第1フランジ部263は、略三角形状に形成され、モータ本体262の後方側に配置される。第2フランジ部264は、第1フランジ部263と同様の略三角形状に形成され、第1フランジ部263と反対側のモータ本体262の前方側に配置される。モータコネクタ265は、モータ本体262の上方側に配置される。
【0057】
図15に示すように、リールモータ261の出力軸266は、リール連結部材271により第1リール202aと連結される。
図16および
図17にも示すように、リールモータ261の出力軸266の側部に、軸側係合部267が設けられる。軸側係合部267は、マシンキー部268と、一対の先端側係合部269とを有して構成される。マシンキー部268は、金属材料を用いて棒状に形成され、出力軸266の基端側に径方向に貫通して形成された嵌合穴と(しばりばめにより)嵌合する。これにより、マシンキー部268は、両端部が出力軸266の側方に突出した状態で、出力軸266の基端側に結合される。
【0058】
先端側係合部269は、樹脂材料を用いて、マシンキー部268の突出部分よりも外径が大きくて長さが短い筒状に形成される。一対の先端側係合部269は、出力軸266の側方に突出するマシンキー部268の両端部に取り付けられる。これにより、出力軸266の側方に、互いに反対方向を向く一対の先端側係合部269が配置される。軸側係合部267の一対の先端側係合部269は、出力軸266がリールホイール221の軸受筒部243(貫通穴243a)に挿通された状態で、リールホイール221の一対のリール側係合部244と係合するようになっている。なお、先端側係合部269と出力軸266との間に、マシンキー部268の一部(マシンキー部268の突出部分における基端部)が露出する隙間が形成される。
【0059】
リール連結部材271は、
図23および
図24に示すように、樹脂材料を用いてコマ状に形成され、第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを連結させる。リール連結部材271の一方(リールブラケット451に近い右の方)の端部側に、リールホイール221の軸受筒部243とリールモータ261の出力軸266との隙間に挿入される挿入部272が形成される。挿入部272は、リールホイール221の軸受筒部243とリールモータ261の出力軸266との隙間の形状に合わせた筒状に形成される。挿入部272の一方の端部に、挿入部272の延伸方向に沿って延びる一対の導入溝部273が形成される。挿入部272が軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入されると、軸側係合部267の(露出した)マシンキー部268が導入溝部273に導入されるようになっている(
図16および
図18を参照)。導入溝部273の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の端部に、導入溝部273と垂直な方向に延びる係合溝部274が形成される。軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入された挿入部272が他方から見て時計回りに回転すると、導入溝部273に導入された軸側係合部267の(露出した)マシンキー部268が係合溝部274と係合するようになっている(
図17および
図19を参照)。
【0060】
リール連結部材271の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の端部側に、リールホイール221のリール連結部材受容部247に受容されて外部に露出する露出部276が形成される。露出部276は、リール連結部材受容部247の内周形状に合わせた略円盤状に形成される。露出部276の他方の端部に、リール連結部材271を中心軸
回りに回転させる操作を行うための回転操作部277が板状に延びて形成される。回転操作部277の中央部は六角柱形に形成され、その先端部に工具(六角レンチ等)を挿入可能な六角穴状の工具係合穴278が形成される。露出部276の外周部に、フランジ状の突起当接部279が形成される。突起当接部279は、リール連結部材受容部247に受容された露出部276が他方から見て時計回りもしくは反時計回りに90度だけ回転すると、リール連結部材受容部247の突起部248に当接し、回転操作部277を操作してリール連結部材271を回転させることが可能な角度範囲を90度に限定するようになっている。なお、挿入部272の内側と、回転操作部277の(六角柱形の)中央部の内側とに跨って、出力軸266の先端側を受容する受容穴部(図示せず)が形成される。また、工具係合穴278の形状は、六角穴状に限らず、ドライバー等の使用する工具の形状に対応した穴形状であればよい。
【0061】
リール連結部材271により第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを連結させるには、まず、第1リール202aの軸受筒部243の貫通穴243aに、リールモータ261の出力軸266を貫通穴243aの一方の端部から挿通させる。このとき、
図14に示すように、第1リール202aの一対のリール側係合部244と、リールモータ261の一対の軸側係合部267(先端側係合部269)とを係合させる。そうすると、軸受筒部243と出力軸266との間に、リール側係合部244と係合した状態の軸側係合部267の一部(マシンキー部268)を露出させる筒状の隙間が形成される。
【0062】
次に、
図15に示すように、リール連結部材271の挿入部272を、貫通穴243aの他方の端部から軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入する。このとき、軸受筒部243の貫通穴243aに挿通された出力軸266の先端側がリール連結部材271の受容穴部(図示せず)に受容され、出力軸266の基端側に設けられた軸側係合部267の(露出した)マシンキー部268が挿入部272の導入溝部273に導入される(
図16および
図18を参照)。またこのとき、リール連結部材271の露出部276が第1リール202aのリール連結部材受容部247に受容される。
【0063】
そして、リール連結部材271の回転操作部277を手で摘まみ操作して、リール連結部材271を他方から見て時計回りに90度だけ回転させる。このとき、軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入されたリール連結部材271の挿入部272が時計回りに回転し、挿入部272の導入溝部273に導入された軸側係合部267の(露出した)マシンキー部268が係合溝部274と係合する(
図17および
図19を参照)。リール連結部材271の係合溝部274と、軸側係合部267の(露出した)マシンキー部268とが係合して、第1リール202aの一対のリール側係合部244と、リールモータ261の一対の軸側係合部267(先端側係合部269)とが係合した状態を保持することで、リール連結部材271が第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを連結させることができる。
【0064】
このように、本実施形態によれば、ネジ等を用いずに、リール連結部材271により第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを連結させることができるため、ドライバー等の工具を使用しなくても、第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを容易に連結させることが可能になる。また、第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを連結させたリール連結部材271に対して、上述の場合と逆の回転操作等を行うことにより、第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを容易に分離することが可能である。そのため、リールモータ261等を再利用する際の作業負担を軽減させることができる。また、リール連結部材271の露出部276は、第1リール202a(リールホイール221)に凹設されたリール連結部材受容部247に受容されている。そのため、第1リール202aに対する突出量を抑えつつリー
ル連結部材271の回転操作部277を大きくすることができ、リール連結部材271に対して容易に回転操作等することが可能である。
【0065】
なお、必要に応じて、六角レンチ等の工具をリール連結部材271の工具係合穴278に挿入し、六角レンチ等の工具を用いてリール連結部材271を回転させることも可能である。工具係合穴278の形状は、(プラスもしくはマイナス)ドライバーに対応した穴形状等、使用する工具の形状に対応した穴形状に変更することが可能であり、ドライバー等の工具を用いてリール連結部材271を回転させることも可能である。また、工具係合穴278にネジ挿通穴を設けるようにすれば、ネジ等(ビスやボルト等)を用いて、リール連結部材271とリールモータ261の出力軸266とを結合させることも可能である。
【0066】
図25〜
図26に示すように、モータカバー300は、第1カバー部材301と、第2カバー部材351とからなり、リールモータ261のモータ本体262を覆うように構成される。第1カバー部材301は、
図28に示すように、透明の樹脂材料を用いて、モータ本体262の約半分を覆う箱状に形成され、第1天井部311と、第1側壁部321と、第1底部331とを有している。第1天井部311は、六角形の板を半分にした板状に形成され、モータ本体262の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の端部を覆うようになっている。第1天井部311の縁部に、リールモータ261の出力軸266が挿通される第1軸挿通穴部312が形成される。
【0067】
第1側壁部321は、六角形の筒を半分にした形状に形成され、モータ本体262の側部を覆うようになっている。第1側壁部321の片側の縁部に、リールモータ261のモータコネクタ265が挿通される第1コネクタ挿通穴部322が形成される。第1側壁部321における第1コネクタ挿通穴部322と同じ側の縁部近傍に、爪形突起状の第1コネクタ側係止爪部323が形成される。第1コネクタ側係止爪部323には、第2カバー部材351の第2コネクタ側係止穴部373が係止するようになっている。第1側壁部321における第1コネクタ挿通穴部322と反対側の縁部近傍に、爪形突起状の第1反対側係止爪部324が2つ形成される。第1反対側係止爪部324には、第2カバー部材351の第2反対側係止穴部374が係止するようになっている。
【0068】
第1底部331は、六角形の板を半分にした板状に形成され、モータ本体262の一方(リールブラケット451に近い右の方)の端部を覆って当該一方の端部に当接するようになっている。第1底部331の外周側端部と、第1側壁部321の一方の端部とに跨って、第1カバー部材301の側方に突出する第1フランジ係合部332が形成される。第1フランジ係合部332は、リールモータ261の第1フランジ部263と係合するようになっている。第1底部331の外側の面上に、リールブラケット451のカバー挿通穴部482に挿通される第1取付筒部333が形成される。第1取付筒部333における第1コネクタ挿通穴部322と同じ側の縁部近傍に、第1コネクタ側フランジ部334が形成される。第1取付筒部333における第1コネクタ挿通穴部322と反対側の縁部近傍に、第1反対側フランジ部335が形成される。
【0069】
第2カバー部材351は、
図29に示すように、透明の樹脂材料を用いて、モータ本体262の残りの半分を覆う箱状に形成され、第2天井部361と、第2側壁部371と、第2底部381とを有している。第2天井部361は、六角形の板を半分にした板状に形成され、モータ本体262の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の端部を覆うようになっている。第2天井部361の縁部に、リールモータ261の出力軸266が挿通される第2軸挿通穴部362が形成される。第1カバー部材301と第2カバー部材351とが結合した状態で、第1軸挿通穴部312と第2軸挿通穴部362とが一体化して一つの軸挿通穴部を形成するようになっている。
【0070】
第2側壁部371は、六角形の筒を半分にした形状に形成され、モータ本体262の側部を覆うようになっている。第2側壁部371の片側の縁部に、リールモータ261のモータコネクタ265が挿通される第2コネクタ挿通穴部372が形成される。第1カバー部材301と第2カバー部材351とが結合した状態で、第1コネクタ挿通穴部322と第2コネクタ挿通穴部372とが一体化して一つのコネクタ挿通穴部を形成するようになっている。第2側壁部371における第2コネクタ挿通穴部372と同じ側の縁部近傍に、第1カバー部材301の第1コネクタ側係止爪部323に係止する第2コネクタ側係止穴部373が形成される。第2側壁部371における第2コネクタ挿通穴部372と反対側の縁部近傍に、第1カバー部材301の第1反対側係止爪部324に係止する第2反対側係止穴部374が2つ形成される。
【0071】
第2底部381は、六角形の板を半分にした板状に形成され、モータ本体262の一方(リールブラケット451に近い右の方)の端部を覆って当該一方の端部に当接するようになっている。第2底部381の外周側端部と、第2側壁部371の一方の端部とに跨って、第2カバー部材351の側方に突出する第2フランジ係合部382が形成される。第2フランジ係合部382は、リールモータ261の第2フランジ部264と係合するようになっている。第2底部381の外側の面上に、リールブラケット451のカバー挿通穴部482に挿通される第2取付筒部383が形成される。第2取付筒部383における第2コネクタ挿通穴部372と同じ側の縁部近傍に、第2コネクタ側フランジ部384が形成される。第2取付筒部383における第2コネクタ挿通穴部372と反対側の縁部近傍に、第2反対側フランジ部385が形成される。第1カバー部材301と第2カバー部材351とが結合した状態で、第1取付筒部333と第2取付筒部383とが一体化して一つの取付筒部を形成するようになっている。同様に、第1コネクタ側フランジ部334と第2コネクタ側フランジ部384とが一体化して一つのコネクタ側フランジ部を形成し、第1反対側フランジ部335と第2反対側フランジ部385とが一体化して一つの反対側フランジ部を形成するようになっている。
【0072】
モータカバー300は、リールモータ261のモータ本体262を覆う状態で、リールブラケット451の左側部中央に形成されたカバー取付部481に取り付け固定される(
図9および
図10を参照)。リールブラケット451のカバー取付部481は、
図12に示すように、モータカバー300の第1および第2底部331,381を支持可能な台形状に形成される。カバー取付部481の中央に、モータカバー300の第1および第2取付筒部333,383が挿通されるカバー挿通穴部482が形成される。第1および第2取付筒部333,383がカバー挿通穴部482に挿通された状態で、モータカバー300は、カバー取付部481に対して着脱可能なカバー着脱位置と、カバー取付部481に対して取り付け固定されるカバー取付位置との間で、回転移動可能に構成される。
【0073】
図11に示すように、カバー取付部481の一方(右方)の面側には、コネクタ側フランジ係止部483と、反対側フランジ係止部484と、逆転ストッパ部485とが設けられる。コネクタ側フランジ係止部483は、モータカバー300がカバー取付位置に回転移動すると、モータカバー300の第1および第2コネクタ側フランジ部334,384に係止し、カバー挿通穴部482から第1および第2取付筒部333,383が抜け出すのを規制するようになっている。反対側フランジ係止部484は、モータカバー300がカバー取付位置に回転移動すると、モータカバー300の第1および第2反対側フランジ部335,385に係止し、カバー挿通穴部482から第1および第2取付筒部333,383が抜け出すのを規制するようになっている。
【0074】
逆転ストッパ部485は、モータカバー300のカバー着脱位置からカバー取付位置への回転移動を可能にするが、モータカバー300がカバー取付位置まで回転移動すると、
第1および第2反対側フランジ部335,385の縁部に近接し、モータカバー300のカバー取付位置からカバー着脱位置への回転移動を規制するようになっている。例えば、モータカバー300がカバー着脱位置からカバー取付位置へ回転移動する際、逆転ストッパ部485が第1および第2反対側フランジ部335,385に摺接して弾性変形する。そして、モータカバー300がカバー取付位置まで回転移動すると、逆転ストッパ部485が弾性力により復元して第1および第2反対側フランジ部335,385の縁部に近接する。逆転ストッパ部485が弾性力により復元する際、逆転ストッパ部485が不図示のストッパ当接部に当接し、音が鳴るように構成されている。これにより、モータカバー300がカバー取付位置まで回転移動したことを容易に認識することができる。
【0075】
モータカバー300をリールブラケット451のカバー取付部481に取り付け固定するには、まず、
図27に示すように、リールモータ261のモータ本体262を約半分ずつ覆うようにして、第1カバー部材301および第2カバー部材351をモータ本体262に装着する。このとき、リールモータ261の第1フランジ部263と第1カバー部材301の第1フランジ係合部332とが位置整合し、リールモータ261の第2フランジ部264と第2カバー部材351の第2フランジ係合部382とが位置整合するように、第1カバー部材301および第2カバー部材351の向きを調整する。
【0076】
次に、
図25〜
図26に示すように、第1カバー部材301と第2カバー部材351とを接近させて結合させる。このとき、第2カバー部材351の第2コネクタ側係止穴部373が第1カバー部材301の第1コネクタ側係止爪部323に係止し、第2カバー部材351の第2反対側係止穴部374が第1カバー部材301の第1反対側係止爪部324に係止することで、第1カバー部材301と第2カバー部材351とが結合保持される。これにより、モータカバー300がリールモータ261のモータ本体262を覆う状態となる。
【0077】
このとき、第1カバー部材301の第1フランジ係合部332がリールモータ261の第1フランジ部263と係合し、第2カバー部材351の第2フランジ係合部382がリールモータ261の第2フランジ部264と係合することで、モータ本体262の側方への移動が規制される。上記の係合に加えて、モータカバー300の第1および第2底部331,381がモータ本体262の一方の端部に当接することで、モータ本体262の一方もしくは他方への移動が規制される。そのため、リールモータ261は、モータ本体262がモータカバー300に覆われた状態で、モータカバー300に対して固定される。
【0078】
次に、モータカバー300の第1および第2取付筒部333,383をリールブラケット451のカバー挿通穴部482に挿通させる。なお、カバー挿通穴部482におけるモータカバー300の第1および第2コネクタ側フランジ部334,384の通過部分と、第1および第2反対側フランジ部335,385の通過部分は、第1および第2コネクタ側フランジ部334,384の外周形状と、第1および第2反対側フランジ部335,385の外周形状に合わせて互いに異なる大きさに形成されている。そのため、モータカバー300を正規の取付方向(カバー着脱位置に対応する方向)に向けた状態でのみ、第1および第2取付筒部333,383をカバー挿通穴部482に挿通させることができるようになっている。
【0079】
そして、第1および第2取付筒部333,383がカバー挿通穴部482に挿通された状態で、モータカバー300をカバー着脱位置からカバー取付位置へ回転移動させる。このとき、リールブラケット451のコネクタ側フランジ係止部483は、モータカバー300の第1および第2コネクタ側フランジ部334,384に係止し、カバー挿通穴部482から第1および第2取付筒部333,383が抜け出すのを規制する。リールブラケット451の反対側フランジ係止部484は、モータカバー300の第1および第2反対
側フランジ部335,385に係止し、カバー挿通穴部482から第1および第2取付筒部333,383が抜け出すのを規制する。リールブラケット451の逆転ストッパ部485は、第1および第2反対側フランジ部335,385に摺接して弾性変形した後、第1および第2反対側フランジ部335,385の縁部に近接し、モータカバー300のカバー取付位置からカバー着脱位置への回転移動を規制する。
【0080】
これにより、モータカバー300は、リールモータ261のモータ本体262を覆う状態で、リールブラケット451のカバー取付部481に取り付け固定され、リールブラケット451は、モータカバー300およびリールモータ261を介して第1リール202aを回転可能に支持することができる(
図9および
図10を参照)。このように、本実施形態によれば、リールモータ261のモータ本体262がモータカバー300に覆われるため、リールモータ261が汚損するのを防止することが可能になる。例えば、リールモータ261を長期間使用しても、遊技場で生じる塵埃等(例えば、タバコのヤニ等)によりリールモータ261が汚損するのが防止されるため、再利用することが可能なリールモータ261の比率を向上させることができる。また、モータカバー300がリールブラケット451のカバー取付部481に取り付け固定されるとともに、モータカバー300の第1フランジ係合部332および第2フランジ係合部382等により、リールモータ261がモータカバー300に固定される。これにより、ドライバー等の工具を使用しなくても、リールモータ261とともにモータカバー300をリールブラケット451に容易に取り付け固定することができる。
【0081】
図9および
図10に示すように、バックランプユニット400は、第1リール202aの内側に位置して前方を向くようにリールブラケット451に取り付けられ、図柄が描かれた第1リール202aの外周部(リールテープ211)を内側から照明可能に構成される。バックランプユニット400は、
図33〜
図36に示すように、LEDランプ403a〜403cが配設されたバックランプ基板401と、バックランプ基板401を保持してリールブラケット451に取り付けられるバックランプハウス411とを有し、第1リール202aにおける図柄3つ分の領域を図柄1つ分の領域ごとに個別に照明することができるようになっている。
【0082】
前方を向くバックランプ基板401の実装面402には、上側LEDランプ403aと、中間LEDランプ403bと、下側LEDランプ403cとが配設される。また、バックランプ基板401の後面には、ランプ基板コネクタ405が配設される。上側LEDランプ403aは、実装面402の上側に左右に2つ並んで配設され、第1リール202aにおける図柄3つ分の領域のうち、上側の図柄1つ分の領域を照明する。中間LEDランプ403bは、実装面402の中央に左右に2つ並んで配設され、第1リール202aにおける図柄3つ分の領域のうち、中央の図柄1つ分の領域を照明する。下側LEDランプ403cは、実装面402の下側に左右に2つ並んで配設され、第1リール202aにおける図柄3つ分の領域のうち、下側の図柄1つ分の領域を照明する。
【0083】
バックランプハウス411は、樹脂材料を用いて、成形加工により3つのランプ穴部421a〜421cを有するブロック状に成形された成形品である。バックランプハウス411の右側部に、後方に突出する板状の取付アーム部412が形成される。取付アーム部412は、3つのランプ穴部421a〜421cが前方を向くように、リールブラケット451のバックランプ取付部474に取り付け固定される。
図35および
図38に示すように、バックランプハウス411の後側に、実装面402が前方を向くようにバックランプ基板401を受容する基板受容部413が形成される。基板受容部413の右側上部および右側下部に、バックランプ基板401の右端部上側および右端部下側に係止する基板係止突起部415が形成される。基板受容部413の左側に、バックランプ基板401の左端部に弾性変形可能に係止する基板固定爪部416が形成される。
【0084】
バックランプ基板401は、
図35に示すように、右端部に基板係止突起部415が係止するとともに、左端部に基板固定爪部416が係止する状態で、基板受容部413に受容保持される。バックランプ基板401が基板受容部413に受容保持された状態で、
図33および
図34に示すように、上側ランプ穴部421a、中間ランプ穴部421b、および下側ランプ穴部421cを通じて、上側LEDランプ403a、中間LEDランプ403b、および下側LEDランプ403cが前方に露出するようになっている。上側ランプ穴部421aは、上側LEDランプ403aを前方に露出させるように、バックランプ基板401の上側に開口形成される。中間ランプ穴部421bは、中間LEDランプ403bを前方に露出させるように、バックランプ基板401の中央に開口形成される。下側ランプ穴部421cは、下側LEDランプ403cを前方に露出させるように、バックランプ基板401の下側に開口形成される。
【0085】
図36および
図37に示すように、下側ランプ穴部421cの後縁部の後側に、バックランプ基板401の実装面402と接触する接触面422が形成される。下側ランプ穴部421cの後縁部の内周側に、下側LEDランプ403cを挿通させる開口を形成する開口形成面423が形成される。また、下側ランプ穴部421cの後縁部に、接触面422と開口形成面423とに繋がる面取り形の基板側傾斜面424が形成される。下側ランプ穴部421cの前側に、前方に向かうにつれて上下左右に拡がる前方傾斜面425が形成される。上側ランプ穴部421aおよび中間ランプ穴部421bにも、下側ランプ穴部421cと同様に、接触面422、開口形成面423、基板側傾斜面424、および前方傾斜面425が形成されるが、詳細な図示および説明を省略する。
【0086】
バックランプユニット400を組み立てるには、まず、バックランプ基板401をバックランプハウス411の基板受容部413に重ねるように配置して、バックランプ基板401の右端部をバックランプハウス411の基板係止突起部415に係止させる。そして、バックランプ基板401を基板受容部413に向けて押し込むようにして、バックランプ基板401の左端部をバックランプハウス411の基板固定爪部416に係止させる。これにより、バックランプ基板401は、右端部に基板係止突起部415が係止するとともに、左端部に基板固定爪部416が係止する状態で、バックランプハウス411の基板受容部413に受容保持され、バックランプユニット400が組み立てられる。
【0087】
このとき、バックランプ基板401の実装面402は、バックランプハウス411における各ランプ穴部421a〜421cの後縁部に形成された接触面422と接触する。本実施形態では、各ランプ穴部421a〜421cの後縁部に、接触面422と開口形成面423とに繋がる面取り形の基板側傾斜面424が形成される。これにより、バックランプハウス411の成形加工におけるパーティングラインの位置を接触面422から離れた位置(例えば、基板側傾斜面424と開口形成面423との境界線の位置)に設定することができる。そのため、バックランプ基板401の実装面402が各ランプ穴部421a〜421cの接触面422と接触する際、パーティングラインにおいて発生する微小なバリ等により、バックランプ基板401の実装面402に傷が付くのを防止することが可能になる。
【0088】
図10〜
図12に示すように、リールブラケット451は、樹脂材料を用いて板状に形成され、リールブラケット451の左側部に、リールモータ261およびモータカバー300と、バックランプユニット400と、リールセンサ281が取り付けられるようになっている。リールブラケット451の前部上側に、板状の上側ブラケット結合部452が形成される。上側ブラケット結合部452は、ブラケット結合部材491を用いて、リールモジュール取付部材501における上側フランジ部502の中間部左側に結合される。リールブラケット451の前部下側に、板状の下側ブラケット結合部458が形成される
。下側ブラケット結合部458は、ブラケット結合部材491を用いて、リールモジュール取付部材501における下側フランジ部508の中間部左側に結合される。なお、ブラケット結合部材491は、ナイラッチ等を用いて構成される。
【0089】
上側ブラケット結合部452の左側に、上側コネクタ取付部453が形成される。上側コネクタ取付部453には、リールモータ261とリール中継基板521とに電気的に接続されるとともに、リールセンサ281とリール中継基板521とに電気的に接続される二股のモータケーブル(図示せず)の一端に設けられた第1のモータケーブルコネクタ456が取り付けられる。上側コネクタ取付部453の両脇に、第1のモータケーブルコネクタ456のガイドピン457が係合するガイドピン係合穴454が形成される。上側コネクタ取付部453に取り付けられた第1のモータケーブルコネクタ456は、第1リールモジュール201aがリールモジュール取付部材501の左側に収容される際、リール中継基板521の前部に配設されたリール中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるようになっている。なお、モータケーブル(図示せず)の他端に設けられた第2のモータケーブルコネクタ(図示せず)は、リールモータ261のモータコネクタ265と電気的に接続される。モータケーブル(図示せず)のもう一つの他端に設けられた第3のモータケーブルコネクタ(図示せず)は、リールセンサ281のセンサコネクタ(図示せず)と電気的に接続される。また、上側ブラケット結合部452の右下部に、リールモータ261およびリールセンサ281に向けて延びるモータケーブルが挿通されるケーブル挿通部455が切欠き形成される。
【0090】
リールブラケット451の後部上側に、後側コネクタ取付部463が形成される。後側コネクタ取付部463には、バックランプ基板401とランプ中継基板(図示せず)とに電気的に接続されるランプケーブル(図示せず)の一端に設けられた第1のランプケーブルコネクタ466が取り付けられる。後側コネクタ取付部463の両脇に、第1のランプケーブルコネクタ466のガイドピン467が係合するガイドピン係合穴464が形成される。後側コネクタ取付部463に取り付けられた第1のランプケーブルコネクタ466は、第1リールモジュール201aがリールモジュール取付部材501の左側に収容される際、ランプ中継基板に配設されたランプ中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるようになっている。なお、ランプケーブル(図示せず)の他端に設けられた第2のランプケーブルコネクタ(図示せず)は、バックランプ基板401のランプ基板コネクタ405と電気的に接続される。
【0091】
なお、第1リールモジュール201aがリールモジュール取付部材501の左側に収容される際、第1のモータケーブルコネクタ456がリール中継基板521に配設されたリール中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるとともに、第1のランプケーブルコネクタ466がランプ中継基板に配設されたランプ中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるように構成される。これにより、第1リールモジュール201aをリールモジュール取付部材501の左側に収容して取り付ける作業を行うだけで、リールモータ261およびリールセンサ281とリール中継基板521とを電気的に接続させるとともに、バックランプ基板401とランプ中継基板(図示せず)とを電気的に接続させることができる。そのため、従来のように、個別に用意したケーブルを用いて、リールモータ261とリール中継基板521との電気的接続、リールセンサ281とリール中継基板521との電気的接続、およびバックランプ基板401とランプ中継基板との電気的接続を別々に行う必要がなく、リールユニット200の組み立て作業を効率よく行うことができる。
【0092】
リールブラケット451の前部中央に、リール間の隙間を覆うためのカラー部471が円弧状に形成される。リールブラケット451の左側部前側に、バックランプユニット400が取り付けられるバックランプ取付部474が形成される。リールブラケット451
の左側部中央に、モータカバー300がリールモータ261(モータ本体262)を覆う状態で取り付けられるカバー取付部481が形成される。カバー取付部481には、前述したように、カバー挿通穴部482と、コネクタ側フランジ係止部483と、反対側フランジ係止部484と、逆転ストッパ部485とが設けられる。リールブラケット451の左側部上側に、リールフレーム251の近傍でリールセンサ281が取り付けられるセンサ取付部477が形成される。
【0093】
リールセンサ281は、
図32に示すように、リールフレーム251(第1リール202a)の中心軸と略平行に延びるリールフレーム251の内周面に対してセンサ検出部257の方を向くように傾斜して、センサ取付部477に取り付けられる。リールセンサ281は、いわゆる反射型の光学センサであり、センサ検出部257に対して斜め方向に検出光を発光する発光部282と、センサ検出部257で反射した検出光を受光する受光部283とを有して構成される。発光部282および受光部283は、リールフレーム251(第1リール202a)の中心軸が延びる方向に沿って並んで配置される。また、リールセンサ281には、前述の第3のモータケーブルコネクタ(図示せず)と電気的に接続されるセンサコネクタ(図示せず)が設けられる。
【0094】
第1リール202aがリールモータ261により駆動されて回転すると、リールセンサ281は、所定の基準回転位置に回転した第1リール202aのセンサ検出部257を検出する。このとき、
図32(A)に示すように、リールセンサ281の発光部282から発光した検出光は、リールフレーム251(第1リール202a)のセンサ検出部257で反射してリールセンサ281の受光部283で検出される。これにより、リールセンサ281が非検出状態から検出状態に切り替わる。
【0095】
リールセンサ281が非検出状態から検出状態に切り替わった後、第1リール202aが1/2回転すると、第1リール202aのセンサ検出部257がリールセンサ281を通り抜けるため、リールセンサ281が検出状態から非検出状態に切り替わる。このとき、
図32(B)に示すように、リールセンサ281の発光部282から発光した検出光は、リールフレーム251(第1リール202a)のセンサ検出部257で反射せずにリールフレーム251を通過するため、リールセンサ281の受光部283で検出されない。なお、リールセンサ281が検出状態から非検出状態に切り替わった後、第1リール202aが1/2回転すると、第1リール202aのセンサ検出部257がリールセンサ281により検出されるため、リールセンサ281が非検出状態から検出状態に切り替わる。
【0096】
本実施形態では、リールフレーム251の内周側において、第1リール202aが所定の基準回転位置に回転するとリールセンサ281により検出可能な位置に、センサ検出部257が形成される。このように、第1リール202aの外周面になるべく近い位置、すなわち回転半径がなるべく大きくなる位置にセンサ検出部257が設けられることで、リールセンサ281がセンサ検出部257を検出したときに検知されるリールモータ261の回転角度(ステッピングモータのステップ数)のバラツキを抑えることができる。センサ検出部257の回転半径が大きい方が、第1リール202a(センサ検出部257)の周方向位置の検出誤差に対応する、第1リール202aの回転角度の検出誤差が小さくなるからである。そのため、本実施形態によれば、リールモータ261の回転角度を高い精度で検知することが可能になる。
【0097】
また、センサ検出部257は、リールフレーム251の内周側の半周分に亘って延びるように形成される。これにより、リールセンサ281が非検出状態から検出状態に切り替わるときのリールモータ261の回転角度と、リールセンサ281が検出状態から非検出状態に切り替わるときのリールモータ261の回転角度とを高い精度で検知することができるため、これらの回転角度を用いたリールの回転制御を高い精度で行うことが可能にな
る。
【0098】
また、リールセンサ281およびリールフレーム251のセンサ検出部257は、リールフレーム251(第1リール202a)の中心軸と略平行に延びるリールフレーム251の内周面に対して傾斜するように配置される。これにより、リールフレーム251の中心軸と略平行に延びるリールフレーム251の内周面に対する、(反射型の光学センサである)リールセンサ281の発光部282から発光した検出光の傾斜角度を小さく抑えることができる。そのため、
図32(B)に示すように、リールフレーム251の径方向の厚さを増やすことなく、リールフレーム251におけるセンサ検出部257が形成されない部分に、リールセンサ281の発光部282から発光した検出光の逃げ部258を形成することが可能になる。従って、リールフレーム251の径方向の厚さが小さく抑えられるため、第1リール202a(リールフレーム251)の外周面になるべく近い位置、すなわち回転半径がなるべく大きくなる位置にセンサ検出部257を形成することができる。
【0099】
<第1実施形態における特徴構成>
<リール連結部材の特徴構成>
本実施形態において、第1リール202aの軸受筒部243(貫通穴243a)に一方の端部からリールモータ261の出力軸266が挿通され、軸受筒部243と出力軸266との間に、リール側係合部244と係合した軸側係合部267の一部(マシンキー部268)を露出させる隙間が形成される。そして、リール連結部材271は、軸受筒部243(貫通穴243a)の他方の端部から軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入されて、リール側係合部244と係合した状態の軸側係合部267の一部(マシンキー部268)と係合することで、第1リール202aと出力軸266とを連結させる。このようにすれば、前述したように、ネジ等を用いずに、リール連結部材271により第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを連結させることができるため、ドライバー等の工具を使用しなくても、第1リール202aとリールモータ261の出力軸266とを容易に連結させることが可能になる。
【0100】
また、リール連結部材271の一方側(挿入部272)は、軸受筒部243と出力軸266との隙間の形状に合わせて筒状に形成され、軸受筒部243(貫通穴243a)の他方の端部から軸受筒部243と出力軸266との隙間に挿入されて、リール側係合部244と係合した状態の軸側係合部267の一部(マシンキー部268)と係合する。このようにすれば、リール連結部材271に対して回転操作を行うことができるため、リール連結部材271の一方側(挿入部272の係合溝部274)と軸側係合部267の一部(マシンキー部268)とを確実に係合させることができる。
【0101】
<リールセンサの特徴構成>
本実施形態において、リールフレーム251の内周側における、第1リール202aが所定の基準回転位置に回転するとリールセンサ281により検出可能な位置に、センサ検出部257が形成される。このように、第1リール202aの外周面になるべく近い位置、すなわち回転半径がなるべく大きくなる位置にセンサ検出部257が設けられることで、前述したように、リールセンサ281がセンサ検出部257を検出したときに検知されるリールモータ261の回転角度(ステッピングモータのステップ数)のバラツキを抑えることができる。そのため、リールモータ261の回転角度を高い精度で検知することが可能になる。
【0102】
また、センサ検出部257は、リールフレーム251の内周側の半周分に亘って延びるように形成される。これにより、リールセンサ281が非検出状態から検出状態に切り替わるときのリールモータ261の回転角度と、リールセンサ281が検出状態から非検出
状態に切り替わるときのリールモータ261の回転角度とを高い精度で検知することができるため、これらの回転角度を用いたリールの回転制御を高い精度で行うことが可能になる。
【0103】
<モータカバーの特徴構成>
本実施形態において、リールモータ261は、モータ本体262がモータカバー300に覆われた状態で、モータカバー300の第1フランジ係合部332および第2フランジ係合部382等のモータ固定手段によりリールブラケット451に対して固定され、リールブラケット451は、リールモータ261を介して第1リール202aを回転可能に支持する。このようにすれば、リールモータ261のモータ本体262がモータカバー300に覆われるため、リールモータ261が汚損するのを防止することが可能になる。また、ドライバー等の工具を使用しなくても、リールモータ261とともにモータカバー300をリールブラケット451に容易に取り付け固定することができる。
【0104】
<バックランプユニットの特徴構成>
本実施形態において、バックランプ基板401の実装面402と接触して設けられるバックランプハウス411(基板接触部材)は、LEDランプ403a〜403cを露出させるランプ穴部421a〜421cを有し、ランプ穴部421a〜421cにおけるバックランプ基板401と接触する側の縁部に、面取り形の基板側傾斜面424が形成される。これにより、バックランプハウス411の成形加工におけるパーティングラインの位置を実装面402との接触面422から離れた位置(例えば、基板側傾斜面424と開口形成面423との境界線の位置)に設定することができる。そのため、バックランプ基板401の実装面402が各ランプ穴部421a〜421cの接触面422と接触する際、パーティングラインにおいて発生する微小なバリ等により、バックランプ基板401の実装面402に傷が付くのを防止することが可能になる。
【0105】
<リールベースの特徴構成>
本実施形態において、リールユニット固定手段として、リールユニット200を第1固定位置でリールベース70に固定する左側ロック部材76および右側ロック部材77と、リールユニット200を第1固定位置と前後方向の位置が異なる第2固定位置でリールベース70に固定する中央ロック部材78とが設けられ、前扉の画像表示装置の仕様に応じて選択された第1固定位置もしくは第2固定位置で、リールユニット200がリールベース70に固定される。これにより、画像表示装置(前扉)の仕様に応じた専用のリールベースを作製する必要がなく、リールユニット200が載置されるリールベース70を共用化することが可能になる。
【0106】
<リールセンサ等の変形例>
次に、リールセンサおよびリールフレームの変形例、並びにリールセンサが取り付けられるリールブラケットの変形例について、
図39〜
図42を参照して説明する。変形例のリールフレーム601は、
図39および
図40に示すように、樹脂材料を用いて円環状に形成される。リールフレーム601の外周側に、外周面部605およびリム部606が形成される。外周面部605およびリム部606は、上述した第1実施形態の外周面部255およびリム部256と同様の構成である。なお、リールフレーム601を除いた第1リールの構成は、上述した第1実施形態の第1リール202aと同様の構成である。すなわち、変形例の第1リールは、詳細な図示を省略するが、第1実施形態のリールテープ211と、第1実施形態のリールホイール221と、変形例のリールフレーム601とを有して構成される。
【0107】
リールフレーム601の内周側において、第1リールが所定の基準回転位置に回転するとリールセンサ681により検出可能な位置に、センサ検出部607が形成される。セン
サ検出部607は、リールフレーム601の径方向内側へ突出するリブ状に形成される。センサ検出部607は、リールフレーム601の内周側の半周分に亘って延びるように形成される。これにより、第1リールが1/2回転する毎に、リールセンサ681が非検出状態(もしくは検出状態)から検出状態(もしくは非検出状態)に切り替わり、第1リールが(180度の回転角度だけ異なる2種類の基準回転位置のうちいずれかの)基準回転位置に回転したことを検出することが可能になる(
図41および
図42も参照)。
【0108】
図39に示すように、変形例のリールブラケット651は、樹脂材料を用いて板状に形成され、リールブラケット651の左側部に、第1実施形態のリールモータ261およびモータカバー300と、第1実施形態のバックランプユニット400と、変形例のリールセンサ681が取り付けられるようになっている。リールブラケット651の前部上側に、板状の上側ブラケット結合部652が形成される。上側ブラケット結合部652は、ブラケット結合部材491を用いて、リールモジュール取付部材501における上側フランジ部502の中間部左側に結合される。リールブラケット651の前部下側に、板状の下側ブラケット結合部658が形成される。下側ブラケット結合部658は、ブラケット結合部材491を用いて、リールモジュール取付部材501における下側フランジ部508の中間部左側に結合される。
【0109】
リールブラケット651の各部には、上述の第1実施形態と同様に、カラー部、バックランプ取付部、およびカバー取付部が形成される(詳細な図示を省略する)。リールブラケット651の左側部上側に、第1中継基板656および第2中継基板657が取り付けられる中継基板取付部653が形成される。第1中継基板656は、リールモータ261およびリールセンサ681と電気的に接続される。第2中継基板657は、バックランプ基板401と電気的に接続される。リールブラケット651の左側部下側に、リールフレーム601の近傍でリールセンサ681が取り付けられるセンサ取付部677が形成される。
【0110】
変形例のリールセンサ681は、
図41および
図42に示すように、リールブラケット651と略平行に、リールフレーム601の外周側を向くように僅かに下方に傾斜して、センサ取付部677に取り付けられる。リールセンサ681は、いわゆる反射型の光学センサであり、センサ検出部607に対して斜め方向に検出光を発光する発光部682と、センサ検出部607で反射した検出光を受光する受光部683とを有して構成される。発光部682および受光部683は、リールフレーム601(第1リール)の周方向に沿って並んで配置される。また、リールセンサ681には、センサケーブル(図示せず)を介して第1中継基板656のコネクタと電気的に接続されるセンサコネクタ684が設けられる。
【0111】
第1リールがリールモータ261により駆動されて回転すると、リールセンサ681は、所定の基準回転位置に回転した第1リールのセンサ検出部607を検出する。このとき、リールセンサ681の発光部682から発光した検出光は、リールフレーム601(第1リール)のセンサ検出部607で反射してリールセンサ681の受光部683で検出される。これにより、リールセンサ681が非検出状態から検出状態に切り替わる。
【0112】
リールセンサ681が非検出状態から検出状態に切り替わった後、第1リールが1/2回転すると、第1リールのセンサ検出部607がリールセンサ681を通り抜けるため、リールセンサ681が検出状態から非検出状態に切り替わる。このとき、リールセンサ681の発光部682から発光した検出光は、リールフレーム601(第1リール)のセンサ検出部607で反射せずにリールフレーム601を通過するため、リールセンサ681の受光部683で検出されない。なお、リールセンサ681が検出状態から非検出状態に切り替わった後、第1リールが1/2回転すると、第1リールのセンサ検出部607がリ
ールセンサ681により検出されるため、リールセンサ681が非検出状態から検出状態に切り替わる。
【0113】
本変形例においても、リールフレーム601の内周側において、第1リールが所定の基準回転位置に回転するとリールセンサ681により検出可能な位置に、センサ検出部607が形成される。そのため、上述の第1実施形態と同様に、リールモータ261の回転角度を高い精度で検知することが可能になる。また、センサ検出部607は、リールフレーム601の内周側の半周分に亘って延びるように形成される。これにより、リールセンサ681が非検出状態から検出状態に切り替わるときのリールモータ261の回転角度と、リールセンサ681が検出状態から非検出状態に切り替わるときのリールモータ261の回転角度とを高い精度で検知することができるため、これらの回転角度を用いたリールの回転制御を高い精度で行うことが可能になる。
【0114】
<第2実施形態のリールモジュールの構成>
次に、第2実施形態の第1リールモジュール701aについて
図43〜
図53を参照して説明する。第2実施形態の第1リールモジュール701aは、
図43〜
図46に示すように、第1リール202aと、リールモータ261と、リール連結部材271と、リールセンサ281と、モータ固定プレート711と、バックランプユニット400と、リールブラケット751とを有して構成される。なお、第2実施形態における、第1リール202a、リールモータ261、リール連結部材271、リールセンサ281、およびバックランプユニット400の構成は、上述の第1実施形態と同様の構成であり、これらについては上述の第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0115】
図46および
図50に示すように、第2実施形態のリールブラケット751は、樹脂材料を用いて板状に形成され、リールブラケット751の左側部に、リールモータ261と、バックランプユニット400と、リールセンサ281が取り付けられるようになっている。リールブラケット751の前部上側に、板状の上側ブラケット結合部752が形成される。上側ブラケット結合部752は、ブラケット結合部材491を用いて、リールモジュール取付部材501における上側フランジ部502の中間部左側に結合される。リールブラケット751の前部下側に、板状の下側ブラケット結合部758が形成される。下側ブラケット結合部758は、ブラケット結合部材491を用いて、リールモジュール取付部材501における下側フランジ部508の中間部左側に結合される。
【0116】
上側ブラケット結合部752の左側に、上側コネクタ取付部753が形成される。上側コネクタ取付部753には、第1実施形態と同様に、第1のモータケーブルコネクタ456が取り付けられる。上側コネクタ取付部753の両脇に、第1のモータケーブルコネクタ456のガイドピン457が係合するガイドピン係合穴754が形成される。上側コネクタ取付部753に取り付けられた第1のモータケーブルコネクタ456は、第1リールモジュール701aがリールモジュール取付部材501の左側に収容される際、リール中継基板521の前部に配設されたリール中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるようになっている。また、上側ブラケット結合部752の右下部に、リールモータ261およびリールセンサ281に向けて延びるモータケーブル(図示せず)が挿通されるケーブル挿通部755が切欠き形成される。
【0117】
リールブラケット751の後部上側に、後側コネクタ取付部763が形成される。後側コネクタ取付部763には、第1実施形態と同様に、第1のランプケーブルコネクタ466が取り付けられる。後側コネクタ取付部763の両脇に、第1のランプケーブルコネクタ466のガイドピン467が係合するガイドピン係合穴764が形成される。後側コネクタ取付部763に取り付けられた第1のランプケーブルコネクタ466は、第1リールモジュール701aがリールモジュール取付部材501の左側に収容される際、ランプ中
継基板に配設されたランプ中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるようになっている。
【0118】
なお、第1リールモジュール701aがリールモジュール取付部材501の左側に収容される際、第1のモータケーブルコネクタ456がリール中継基板521に配設されたリール中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるとともに、第1のランプケーブルコネクタ466がランプ中継基板に配設されたランプ中継コネクタ(図示せず)と嵌合して電気的に接続されるように構成される。これにより、第1実施形態と同様に、リールユニットの組み立て作業を効率よく行うことができる。
【0119】
リールブラケット751の前部中央に、リール間の隙間を覆うためのカラー部771が円弧状に形成される。リールブラケット751の左側部前側に、第1実施形態と同様にバックランプユニット400が取り付けられるバックランプ取付部774が形成される。リールブラケット751の左側部上側に、第1実施形態と同様にリールセンサ281が取り付けられるセンサ取付部477が形成される。リールブラケット751の左側部中央に、リールモータ261のモータ本体262を覆うモータカバー部801が形成される。
【0120】
モータカバー部801は、
図47〜
図51に示すように、リールブラケット751の左方に突出するドーム状に形成され、天井部811と、側壁部821と、底部831とを有している。天井部811は、円板状に形成され、モータ本体262の他方(リールブラケット451から遠い左の方)の端部を覆って当該他方の端部に当接するようになっている。天井部811の中央に、リールモータ261の出力軸266が挿通される軸挿通穴部812が形成される。
【0121】
側壁部821は、円筒状に形成され、モータ本体262の側部を覆うようになっている。側壁部821の後側に、モータカバー部801の後方に突出する第1フランジ係合部822が形成される。第1フランジ係合部822は、リールモータ261の第1フランジ部263と係合するようになっている。側壁部821の前側に、モータカバー部801の前方に突出する第2フランジ係合部823が形成される。第2フランジ係合部823は、リールモータ261の第2フランジ部264と係合するようになっている。側壁部821の上側に、リールモータ261のモータコネクタ265が挿通されるコネクタ挿通穴部824が形成される。
【0122】
底部831は、中央が開口した円盤状に形成され、リールブラケット751の左側部に繋がっている。底部831の裏側(右側)には、モータ固定プレート711が取り付けられるようになっている。底部831の上側2箇所と下側1箇所に、モータ固定プレート711のプレート側係合部713と係合可能なブラケット側係合部832が開口形成される。ブラケット側係合部832の縁部左側に、プレート側係合部713の係合爪部715が当接可能なブラケット側当接面833が形成される(
図49を参照)。
【0123】
モータ固定プレート711は、
図52および
図53に示すように、樹脂材料を用いて、中央が開口した円盤状に形成される。モータ固定プレート711は、モータカバー部801の底部831の開口部分を覆うように、モータカバー部801の底部831の裏側(右側)に取り付けられる。モータ固定プレート711の内周側に、モータ固定プレート711の左方に突出する底部当接部712が形成される。底部当接部712は、モータ本体262の一方(リールブラケット451に近い右の方)の端部に当接するようになっている。
【0124】
モータ固定プレート711の外周部における上側2箇所と下側1箇所に、モータカバー部801のブラケット側係合部832と係合可能なプレート側係合部713が形成される
。プレート側係合部713は、弾性変形可能な変形アーム部714と、変形アーム部714の側面に形成された一対の係合爪部715とを有して構成される。変形アーム部714は、モータ固定プレート711の左方に突出する断面視U字形の板状に形成される。変形アーム部714は、ブラケット側係合部832の開口部に挿通されるようになっている。係合爪部715は、変形アーム部714の側方に突出して形成される。係合爪部715は、変形アーム部714がブラケット側係合部832の開口部に挿通される際、ブラケット側係合部832の縁部に当接するようになっている。係合爪部715の側部に、ブラケット側係合部832の縁部に当接可能な第1プレート側当接面716が形成される。係合爪部715の一方の端部に、ブラケット側係合部832のブラケット側当接面833に当接可能な第2プレート側当接面717が形成される(
図49を参照)。
【0125】
モータ本体262がモータカバー部801に覆われた状態で、モータ固定プレート711によりリールモータ261をモータカバー部801に固定するには、まず、
図48に示すように、モータ本体262をリールブラケット751の右方からモータカバー部801の内部に収容する。このとき、リールモータ261の出力軸266をモータカバー部801の軸挿通穴部812に挿通させる。リールモータ261の第1フランジ部263をモータカバー部801の第1フランジ係合部822と係合させる。リールモータ261の第2フランジ部264をモータカバー部801の第2フランジ係合部823と係合させる。リールモータ261のモータコネクタ265をモータカバー部801のコネクタ挿通穴部824に挿通させる。
【0126】
そして、モータ固定プレート711のプレート側係合部713とモータカバー部801のブラケット側係合部832とを係合させて、モータ固定プレート711をモータカバー部801の底部831の裏側(右側)に取り付ける。ここで、プレート側係合部713の変形アーム部714がブラケット側係合部832の開口部に挿通される途中では、変形アーム部714の側面に形成された係合爪部715の第1プレート側当接面716がブラケット側係合部832の縁部に当接し、変形アーム部714がモータ固定プレート711の中心側に向けて弾性変形する。変形アーム部714がブラケット側係合部832の開口部に挿通されると、係合爪部715の第1プレート側当接面716がブラケット側係合部832の縁部から離れる。そのため、変形アーム部714は復元しようとするが、変形アーム部714が完全に復元する前に(弾性変形が残った状態で)、係合爪部715の第2プレート側当接面717がブラケット側係合部832のブラケット側当接面833に当接する。これにより、モータ固定プレート711のプレート側係合部713とモータカバー部801のブラケット側係合部832とが係合し、モータ固定プレート711がモータカバー部801の底部831の裏側(右側)に取り付け固定される。
【0127】
このとき、モータカバー部801の第1フランジ係合部822がリールモータ261の第1フランジ部263と係合し、モータカバー部801の第2フランジ係合部823がリールモータ261の第2フランジ部264と係合することで、モータ本体262の側方への移動が規制される。モータ固定プレート711の底部当接部712がモータ本体262の一方の端部に当接し、モータカバー部801の天井部811がモータ本体262の他方の端部に当接することで、モータ本体262の一方もしくは他方(右方もしくは左方)への移動が規制される。
【0128】
そのため、リールモータ261は、モータ本体262がモータカバー部801に覆われた状態で、モータ固定プレート711等によりモータカバー部801(リールブラケット751)に対して固定され、リールブラケット751は、リールモータ261を介して第1リール202aを回転可能に支持することができる(
図43および
図44を参照)。このように、本実施形態によれば、リールモータ261のモータ本体262がモータカバー部801に覆われるため、リールモータ261が汚損するのを防止することが可能になる
。例えば、リールモータ261を長期間使用しても、遊技場で生じる塵埃等(例えば、タバコのヤニ等)によりリールモータ261が汚損するのが防止されるため、再利用することが可能なリールモータ261の比率を向上させることができる。また、リールモータ261は、モータ本体262がモータカバー部801に覆われた状態で、モータ固定プレート711等によりモータカバー部801(リールブラケット751)に対して固定される。これにより、ドライバー等の工具を使用しなくても、リールモータ261をリールブラケット751に容易に取り付け固定することができる。
【0129】
また、プレート側係合部713の変形アーム部714が完全に復元する前に(弾性変形が残った状態で)、係合爪部715の第2プレート側当接面717がブラケット側係合部832のブラケット側当接面833に当接する。これにより、リールモータ261のモータ本体262の長さが製造誤差等により変化しても、変形アーム部714の弾性変形を利用して、モータ固定プレート711がモータ本体262の一方もしくは他方(右方もしくは左方)に変位するため、モータ固定プレート711の底部当接部712がモータ本体262の他方の端部に当接する状態を維持することができる。そのため、寸法公差を厳しくすることなく容易に、モータ固定プレート711によりリールモータ261をモータカバー部801に固定することができる。
【0130】
<第2実施形態における特徴構成>
<モータカバー部の特徴構成>
本実施形態において、リールモータ261は、モータ本体262がモータカバー部801に覆われた状態で、モータ固定プレート711等のモータ固定手段によりリールブラケット751に対して固定され、リールブラケット751は、リールモータ261を介して第1リール202aを回転可能に支持する。このようにすれば、リールモータ261のモータ本体262がモータカバー部801に覆われるため、リールモータ261が汚損するのを防止することが可能になる。また、ドライバー等の工具を使用しなくても、リールモータ261をリールブラケット751に容易に取り付け固定することができる。
【0131】
<変形例>
上述の各実施形態において、
図54に示すように、リールホイール221(外周リング部224)の外周面部225に溝部225aが形成されるとともに、リールフレーム251の外周面部255に溝部255aが形成されてもよい。このようにすれば、リールホイール221およびリールフレーム251を再利用等する際に、リールホイール221の外周面部225とリールフレーム251の外周面部255に貼り付けられたリールテープ211を剥がしやすくすることができる。なお、リールの強度を維持するため、リールホイール221の外周面部225のみに溝部225aが形成されてもよい。また、リールホイール221およびリールフレーム251の外周面部の形状は、溝部を有する形状に限られるものではなく、複数の微細な突起からなる形状であってもよく、面ファスナーのような形状であってもよい。
【0132】
上述の各実施形態において、リールモータ261の出力軸266に、両端部が出力軸266の側方に突出する軸側係合部267が設けられているが、これに限られるものではない。例えば、出力軸266の片側のみに突出する軸側係合部が設けられるようにしてもよい。この場合、リールホイール221の軸受筒部243とリールモータ261の出力軸266との隙間(および、当該隙間に挿入されるリール連結部材の挿入部)は、筒状ではなく、半円柱状に偏在して形成されてもよい。
【0133】
上述の各実施形態において、センサ検出部257(607)は、リールフレーム251(601)の内周側の半周分に亘って延びるように形成されているが、これに限られるものではなく、これよりも短い幅(リールセンサ281(681)により検出可能な幅)に
形成されてもよい。
【0134】
上述の第1実施形態において、第1カバー部材301の第1側壁部321と、第2カバー部材351の第2側壁部371は、六角形の筒を半分にした形状に形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、四角形や八角形等の多角形の筒を半分にした形状に形成されてもよく、略円柱状に形成されたモータ本体262の側部における少なくとも4箇所に接する構成であればよい。
【0135】
上述の各実施形態において、バックランプハウス411のランプ穴部421a〜421cにおけるバックランプ基板401と接触する側の縁部に、面取り形の基板側傾斜面424が形成されているが、これに限られるものではない。例えば、第1演出ランプ12(もしくは、左右の第2演出ランプ13a,13b)に設けられたランプハウスのランプ穴部におけるランプ基板と接触する側の縁部に、面取り形の基板側傾斜面が形成されてもよい。
【0136】
上述の各実施形態において、本発明が適用される遊技機の一例として、遊技メダルを使用するスロットマシン(回胴式遊技機)1を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、遊技球を使用する回胴式遊技機や、雀球遊技機、アレンジボール機、パチンコ機などについても同様に適用し、同様の効果を得ることができる。