特許第6871529号(P6871529)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871529
(24)【登録日】2021年4月20日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】ウォッシャーノズルの配置構造
(51)【国際特許分類】
   B60S 1/58 20060101AFI20210426BHJP
   B62D 37/02 20060101ALI20210426BHJP
【FI】
   B60S1/58 100A
   B62D37/02 F
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-39762(P2017-39762)
(22)【出願日】2017年3月2日
(65)【公開番号】特開2018-144571(P2018-144571A)
(43)【公開日】2018年9月20日
【審査請求日】2020年2月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000176811
【氏名又は名称】三菱自動車エンジニアリング株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101236
【弁理士】
【氏名又は名称】栗原 浩之
(74)【代理人】
【識別番号】100166914
【弁理士】
【氏名又は名称】山▲崎▼ 雄一郎
(72)【発明者】
【氏名】稲村 俊樹
(72)【発明者】
【氏名】南 雅博
【審査官】 飯島 尚郎
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−238073(JP,A)
【文献】 特許第3275169(JP,B2)
【文献】 特開2008−062810(JP,A)
【文献】 実開平05−046629(JP,U)
【文献】 特開2008−307909(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0284204(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60S 1/00−1/68
B62D 37/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
リヤウインドウの上部のボデーに設けられ、前記リヤウインドウ側に凹部を形成するリヤスポイラーと、
一端側の回動中心軸を中心に回動自在に支持され停止位置で前記凹部に収納されるワイパーブレードと、
前記リヤウインドウに向けてウォッシャー液を噴出するウォッシャーノズルとを備え、
前記ウォッシャーノズルは、
前記ワイパーブレードの前記回動中心軸より車両の前方となる前記凹部内に配置され
前記リヤスポイラーの前記凹部は、
前記ワイパーブレードが収納される収納部と、
前記ウォッシャーノズルが収納され前記収納部内に開口し前記車両の前方に延びる溝部とを有し、
前記溝部の断面積は、前記車両の前方より後方の開口側が大きく形成され、
前記溝部の中心線は、前記開口側が前記ワイパーブレードの先端側に変位している
ことを特徴とするウォッシャーノズルの配置構造。
【請求項2】
請求項1に記載のウォッシャーノズルの配置構造において、
前記収納部は、前記リヤウインドウに対向し、
前記溝部は、前記ボデーに対向し、
前記溝部に対向する前記ボデーは、前記車両の前方より後方が下側となる傾斜面であり、
前記ウォッシャーノズルは、前記溝部の前記開口より上方の前記傾斜面に配されている
ことを特徴とするウォッシャーノズルの配置構造。
【請求項3】
請求項1もしくは請求項2に記載のウォッシャーノズルの配置構造において、
前記ワイパーブレードの停止位置側の前記リヤスポイラーの収納部は、前記車両の前方に凹んだ段部を形成する
ことを特徴とするウォッシャーノズルの配置構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リヤスポイラーを備えた車両におけるウォッシャーノズルの配置構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ルーフパネルの後端にスポイラー(リヤスポイラー)を設け、ルーフに沿って流れる気流が整流されることが行われている。リヤスポイラーを備えた車両では、雨水や泥水を飛ばして雨天走行時の後方視界を確保するために、リヤウインドウにウォッシャー液を噴射するウォッシャーノズルを、リヤゲートの上端部やルーフの後端部に装備した車両が従来から知られている(特許文献1)。一方、リヤスポイラーを備えた車両において、リヤウインドウの表面の雨滴等の払拭を行うリヤワイパー装置がリヤスポイラーに収容されることがある。
【0003】
リヤスポイラーにリヤワイパー装置が収容される場合、ウォッシャーノズルをできるだけ露出させずに取り付けることが見栄えの悪化を防ぐために重要である。また、ウォッシャーノズルから噴出されるウォッシャー液は、走行風等により乱されないようにする必要がある。リヤスポイラーを大型化することにより、走行風等でウォッシャー液の噴出が乱されない状態でウォッシャーノズルを取り付けることができるが、リヤスポイラーによる気流の整流が狙い通りできない虞があり、見栄えの点でも不利になってしまうのが現状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3275169号公報
【発明の概要】
【0005】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、リヤワイパー装置が収容されているリヤスポイラーを備えた車両において、見栄えを損なうことなく、しかも、走行風等によりウォッシャー液の噴出が乱されないようにウォッシャーノズルを配置することができるウォッシャーノズルの配置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための請求項1に係る本発明のウォッシャーノズルの配置構造は、リヤウインドウの上部のボデーに設けられ、前記リヤウインドウ側に凹部を形成するリヤスポイラーと、一端側の回動中心軸を中心に回動自在に支持され停止位置で前記凹部に収納されるワイパーブレードと、前記リヤウインドウに向けてウォッシャー液を噴出するウォッシャーノズルとを備え、前記ウォッシャーノズルは、前記ワイパーブレードの前記回動中心軸より車両の前方となる前記凹部内に配置され、前記リヤスポイラーの前記凹部は、前記ワイパーブレードが収納される収納部と、前記ウォッシャーノズルが収納され前記収納部内に開口し前記車両の前方に延びる溝部とを有し、前記溝部の断面積は、前記車両の前方より後方の開口側が大きく形成され、前記溝部の中心線は、前記開口側が前記ワイパーブレードの先端側に変位していることを特徴とする。
【0007】
請求項1に係る本発明では、ワイパーブレードの回動中心軸の車両の前方側(奥側)のリヤスポイラー、即ち、凹部に対応するボデーにウォッシャーノズルが配されるので、回動中心軸、及び、リヤスポイラーによってウォッシャーノズルが覆われる。このため、テールゲートの上端(ルーフの後端)にリヤスポイラーとリヤワイパーが配される構造において、見栄えを低下させることなく(外部に露出することなく)ウォッシャーノズルを配置することができる。
そして、ワイパーブレードが停止位置で格納される収納部が形成され、収納部内に開口する溝部に対応する部位にウォッシャーノズルを配置することが可能になり、ワイパーブレードとウォッシャーノズルの収納スペースが個別の収納スペースとなり、凹部が大きくならず見栄えを向上させることができる。
また、溝部の断面積が車両の前方より後方の開口側が大きく形成され、溝部の中心線は、開口側がワイパーブレードの先端側に変位しているので、噴射方向をワイパーブレードに指向させてウォッシャー液を確実に噴出させることができると共に、開口が大きくなりすぎず見栄えを向上させることができる。
【0008】
このため、リヤワイパー装置が収容されているリヤスポイラーを備えた車両において、見栄えを損なうことなく、しかも、走行風等によりウォッシャー液の噴出が乱されないようにウォッシャーノズルを配置することが可能になる。
【0011】
また、請求項2に係る本発明のウォッシャーノズルの配置構造は、請求項1に記載のウォッシャーノズルの配置構造において、前記収納部は、前記リヤウインドウに対向し、前記溝部は、前記ボデーに対向し、前記溝部に対向する前記ボデーは、前記車両の前方より後方が下側となる傾斜面であり、前記ウォッシャーノズルは、前記溝部の前記開口より上方の前記傾斜面に配されていることを特徴とする。
【0012】
請求項2に係る本発明では、開口(開口部の壁の位置)よりも高い位置における溝部の奥の傾斜面にウォッシャーノズルが配されるので、後方から見て、溝部の開口によりウォッシャーノズルが遮蔽される。そして、溝部の開口よりも奥寄りにおける傾斜面に、リヤウインドウの上縁を接合することで、ウォッシャーノズルから噴出したウォッシャー液が溝部の開口に干渉しても、ウォッシャー液がリヤウインドウに滴下することになる。
【0015】
また、請求項3に係る本発明のウォッシャーノズルの配置構造は、請求項1もしくは請求項2に記載のウォッシャーノズルの配置構造において、前記ワイパーブレードの停止位置側の前記リヤスポイラーの収納部は、前記車両の前方に凹んだ段部を形成することを特徴とする。
【0016】
請求項3に係る本発明では、車両の前方に凹んだ段部を形成することで凹部に収納部を
形成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明のウォッシャーノズルの配置構造は、リヤワイパー装置が収容されているリヤスポイラーを備えた車両において、見栄えを損なうことなく、しかも、走行風等によりウォッシャー液の噴出が乱されないようにウォッシャーノズルを配置することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施例に係るウォッシャーノズルの配置構造を適用した車両後部の正面図である。
図2図1中のリヤスポイラーを下から見た状態の図である(II矢視)。
図3図1中のIII−III線に沿った断面図である。
図4図2中の要部の拡大図である。
図5図4中の断面状態の斜視図である。
図6】リヤスポイラーの内側を表す外観図である。
図7図6の要部の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1には本発明の一実施例に係るウォッシャーノズルの配置構造を適用した車両を後方から見た状態の正面視の状態、図2には図1中のリヤスポイラーを下から見た状態(II矢印方向から見た状態)、図3には図1中のIII−III線に沿った断面状態、図4には図2中の回動中心軸の部位の拡大状態、図5には回動中心軸の部位を破断した状態の外観を示してある。
【0020】
また、図6にはリヤスポイラーの内側の面(ボデーに取り付けられる側の面、即ち、リヤゲートパネル、リヤウインドウに対向する面)を表す外観、図7には図6中の溝部にウォッシャーノズルを配した状態でリヤゲートパネル、リヤウインドウを除いた状態の詳細を示してある。
【0021】
主に、図1に示すように、車両1のリヤゲート2にはリヤウインドウ3が取り付けられ、リヤゲート2のリヤゲートパネル4(ボデー)の上端(ルーフの後端縁)にはリヤスポイラー5の前縁が取り付けられている。リヤスポイラー5により、ルーフに沿って流れる気流が整流される。
【0022】
リヤスポイラー5の裏側(リヤゲートパネル4との対向部位)には、凹部6が形成され、凹部6の図中右側は、ワイパーブレード(後述する)が格納される(リヤスポイラー5の内側に配される)収納部7とされている。主に、図6に示すように、凹部6の車幅方向に延びる縦壁6aに対し、収納部7の車幅方向に延びる縦壁7aは、車両1の前側(奥側)に後退して配されている。つまり、凹部6の収納部7は車両の前方向に凹んだ段部を形成している。
【0023】
主に、図1図3図4に示すように、リヤスポイラー5の凹部6におけるリヤゲートパネル4には、ワイパーアーム11の一端が回動中心軸Pを中心に回動自在に支持され、ワイパーアーム11は先端側がリヤウインドウ3側に付勢されている。ワイパーアーム11の先端にはワイパーブレード12の中央部が支持され、ワイパーブレード12はリヤウインドウ3の面に押し当てられている。ワイパーブレード12は停止位置で収納部7に格納され、停止位置では、ほぼ水平に配された状態になっている。
【0024】
主に、図1に示すように、ワイパーアーム11(ワイパーブレード12)は、図示しない駆動用のモータの駆動により、停止位置と払拭終端位置との間で往復回動され、ワイパーブレード12によりリヤウインドウ3の面が払拭される。
【0025】
主に、図2図4図5に示すように、ワイパーアーム11(ワイパーブレード12)の回動中心軸Pの奥側のリヤスポイラー5(後述する溝部)に対応するリヤゲートパネル4(後述する傾斜面)には、ウォッシャーノズル15が取り付けられている(配されている)。ウォッシャーノズル15には供給パイプ16を介してウォッシャー液が供給され、噴出口15aからリヤウインドウ3の所望の位置に向けてウォッシャー液が噴出される。
【0026】
ワイパーブレード12の回動中心軸Pの奥側のリヤスポイラー5に対応するリヤゲートパネル4にウォッシャーノズル15が配されるので、回動中心軸P、及び、リヤスポイラー5によってウォッシャーノズル15が覆われる。このため、リヤゲート2の上端(ルーフの後端)にリヤスポイラー5とリヤワイパー装置が配される構造において、見栄えを低下させることなく(ウォッシャーノズル15を外部に露出させることなく)ウォッシャーノズル15を配置することができる。
【0027】
主に、図3図5に示すように、ワイパーブレード12の回動中心軸Pの奥側のリヤスポイラー5には、車両1の前後方向に延びるビード21が収納部7にかけて形成され、ウォッシャーノズル15は、ビード21の下壁21aの下側に形成された溝部22に対応する(溝部22の側壁22aの間に配される)リヤゲートパネル4(後述する傾斜面)に取り付けられている。
【0028】
上述したように、リヤスポイラー5の凹部6は、ワイパーブレード12が収納される収納部7と、ウォッシャーノズル15が収納され収納部7内に開口し車両1の前方に延びる溝部22とを備えている。このため、ワイパーブレード12が停止位置で格納される収納部7が形成され、収納部7内に開口する溝部22に対応する部位にウォッシャーノズル15を配置することが可能になり、ワイパーブレード12とウォッシャーノズル15の収納スペースが個別の収納スペースとなり、凹部6が大きくならず見栄えを向上させることができる。
【0029】
そして、溝部22の側壁22aの開口22b側(車両1の後方側)が、収納部7に連続してつながり(溝部22が収納部7内に開口し)、収納部7に連通する溝部22の側壁22aの間に配されるリヤゲートパネル4(後述する傾斜面)にウォッシャーノズル15が配されている。溝部22の断面積は、車両1の前方より後方の開口22b側が大きく形成され、溝部22の中心線X(図6図7参照)は、開口22b側がワイパーブレード12の先端側(収納部7側)に変位し、溝部22の断面積が車両1の前方より後方の開口22b側が大きく形成されているので、開口22bが大きくなりすぎず見栄えを向上させることができる。
【0030】
溝部22の中心線X(図6図7参照)が、開口22b側がワイパーブレード12の先端側に変位し、溝部22の側壁22aの間にウォッシャーノズル15が配されることで、ウォッシャーノズル15から噴出するウォッシャー液が溝部22の側壁22aの間で案内され、ウォッシャー液の噴出方向をワイパーブレード12側に指向させて案内させることができ、乱れが生じることなくウォッシャー液を溝部22の開口22bに向けて噴出させることができる。
【0031】
主に、図3図5に示すように、収納部7(ワイパーアーム11、ワイパーブレード12が収容される部位)は、リヤウインドウ3に対向し、溝部22は、リヤゲートパネル4(ボデー)に対向し、溝部22に対向する(溝部22の側壁22aの間に配される)リヤゲートパネル4は、車両1の前方より後方が下側となる傾斜面25となっている。
【0032】
傾斜面25は、溝部22の奥(車両1の前方側)から開口22bまで延びて配され、溝部22の開口22bよりも奥寄りにおける傾斜面25に、リヤウインドウ3の上縁が接合される。ウォッシャーノズル15は、溝部22の開口22b(ビード21の車両1の後側の下壁21aの部位)よりも上側における傾斜面25に配された状態になっている。そして、ウォッシャーノズル15は、溝部22の開口22bより上方の傾斜面25に配されている。
【0033】
このため、溝部22の開口22b(ビード21の車両1の後側の下壁21aの部位S)よりも高い位置における溝部22の奥の傾斜面25にウォッシャーノズル15が配されることになり、後方から見て、溝部22の開口22bの壁(ビード21の下壁21aの部位S)によりウォッシャーノズル15が遮蔽される。このため、ウォッシャーノズル15が露出することなく、外から見えることがない。
【0034】
そして、溝部22の開口22bよりも奥寄りにおける傾斜面25に、リヤウインドウ3の上縁が接合されているので、ウォッシャーノズル15から噴出したウォッシャー液が、万一、溝部22の開口22bに干渉しても、ウォッシャー液がリヤウインドウ3に滴下して飛散することがない。
【0035】
主に、図2図4図5図7に示すように、ウォッシャーノズル15の噴出口15aは、溝部22の側壁22aの間で、収納部7の側を指向している。つまり、ウォッシャーノズル15の噴出口15aは、側壁22aの収納部7の縦壁7aの側、即ち、凹部6の縦壁6aに対して後退して配された縦壁7aの側(側壁22aの開口22bの端部が後退している側)に向けられている。これにより、収納部7に向けてウォッシャー液を噴出させても、縦壁7aに干渉することなく、ワイパーブレード12が動作する範囲のリヤウインドウ3に向けてウォッシャー液を確実に噴出させることができる。
【0036】
上記構成のウォッシャーノズル15の配置構造を適用した車両では、例えば、運転者の操作により、ウォッシャーノズル15の噴出口15aからウォッシャー液を噴出させる。ウォッシャーノズル15の噴出口15aから噴出されるウォッシャー液は、溝部22の側壁22aの縦壁7aの側に向けて、即ち、収納部7に向けて噴出される。ウォッシャー液は、溝部22の側壁22aに案内されてワイパーブレード12の動作の軌跡の範囲のリヤウインドウ3の面に着水する。
【0037】
ウォッシャーノズル15の噴出口15aから噴出されるウォッシャー液が側壁22aに案内されて噴出するので、走行時等の気流の影響を受ける虞がほとんどない。このため、高速で走行した場合であっても、気流に影響されずにウォッシャー液の着水位置の変化を抑制して着水を安定させることができ、安定した洗浄性能を確保することができる。
【0038】
そして、ウォッシャーノズル15は、ワイパーブレード12の回動中心軸Pの奥側の溝部22で、開口22bより上側に対応する傾斜面25に配されるので、回動中心軸P、及び、溝部22の開口22bの壁(ビード21の下壁21aの端部)により後方からの視界が遮られる。このため、リヤゲート2の上端(ルーフの後端)にリヤスポイラー5とリヤワイパー装置が配される構造において、見栄えを低下させることなく(ウォッシャーノズル15を外部に露出させることなく)ウォッシャーノズル15を配置することができる。
【0039】
上述したウォッシャーノズル15の配置構造を適用した車両では、ウォッシャーノズル15を目立たないようにすることができると共に、走行時の気流に影響されずにウォッシャー液を狙った場所に噴出させることができ、ウォッシャー液の着水位置を安定させることができる。また、ウォッシャーノズル15が回転中心軸Pの後側に配されているので、降雪時等であっても雪や泥がウォッシャーノズル15の部位に入り込みにくくなり、ウォッシャーノズル15が雪等で埋没することが抑制される。
【0040】
従って、リヤワイパー装置が収容されているリヤスポイラー5を備えた車両1において、見栄えを損なうことなく、しかも、走行風等によりウォッシャー液の噴出が乱されないようにウォッシャーノズル15を配置することが可能になる。
【0041】
尚、上述した実施例では、水平方向からの角度が小さい状態で配置されたリヤウインドウ3に適用した例を挙げて説明したが、水平方向からの角度が大きい状態で配置されたリヤウインドウに適用することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、リヤスポイラーを備えた車両におけるウォッシャーノズルの配置構造の産業分野で利用することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 車両
2 リヤゲート
3 リヤウインドウ
4 リヤゲートパネル
5 リヤスポイラー
6 凹部
7 収納部
11 ワイパーアーム
12 ワイパーブレード
15 ウォッシャーノズル
16 供給パイプ
21 ビード
22 溝部
25 傾斜面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7