(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記物品が前記第1コンベアから前記第2コンベアへ載り移るときに、前記物品の縦横方向を含む平面が前記第2コンベアの物品載置面に対して前記第1方向を回転軸として傾いた傾斜状態となるように、前記第1コンベアの物品載置面及び前記第2コンベアの物品載置面が水平面に対して傾斜している、
請求項1に記載の物品整列装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、投下される物品はコンベアに着地する直前に先に投下されている物品と接触して滑り移動し、姿勢が乱れることがある。それゆえ、姿勢の乱れを修正するために別の工程が必要になるなど、本来なら不必要な作業を招来する。
【0004】
本発明の課題は、物品の着地時の姿勢の乱れを抑制することができる物品整列装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る物品整列装置は、縦横の寸法に較べて厚み寸法が小さい複数の物品を、物品それぞれの一部が隣接する物品の一部と厚み方向に重なるように整列させる物品整列装置であって、第1コンベアと、第2コンベアとを備えている。第1コンベアは、物品を第1方向に搬送する。第2コンベアは、第1コンベアから供給される物品を第2方向へ搬送する。第1コンベアと第2コンベアとは、第1方向と第2方向とが互いに直交するように配置されている。物品が第1コンベアから第2コンベアへ載り移るときに、物品の縦横方向を含む平面は、第2コンベアの物品載置面に対して第1方向を回転軸として傾いた傾斜状態とな
り、第1コンベアから第2コンベアへ載り移るときの物品の姿勢が、第2コンベアに既に載置されている物品に着地する部分が上方、第2コンベアに直に着地する部分が下方となるように、第1コンベアの物品載置面が水平面に対して傾斜している。
【0006】
この物品整列装置では、第1コンベアから第2コンベアへ載り移るときの物品の姿勢は、第2コンベアに既に載置されている物品に着地する部分が上方、第2コンベアに直に着地する部分が下方となるように傾斜しているので、物品は先に載置されている物品と接触する前に、又は同時に第2コンベアに着地する。そして、第2コンベアと物品との摩擦力が物品同士の摩擦力を上回るので、袋相互間の滑りが防止され姿勢の乱れが抑制される。
【0007】
本発明の第2観点に係る物品整列装置は、第1観点に係る物品整列装置であって、物品が第1コンベアから第2コンベアへ載り移るときに、物品の縦横方向を含む平面が、第2コンベアの物品載置面に対して第1方向を回転軸として傾いた傾斜状態となるように、第1コンベアの物品載置面及び第2コンベアの物品載置面が水平面に対して傾斜している。
【0008】
本発明の第3観点に係る物品整列装置は、第1観点又は第2観点に係る物品整列装置であって、傾斜状態は、第1コンベアが水平面に対して傾斜し、且つ、第2コンベアが第1コンベアの傾斜方向とは逆方向に傾斜することによって成立している。
【0009】
この物品整列装置では、第1コンベア上で最終着地姿勢を整えて投射させることが合理的であるが、第1コンベアだけでは最終着地姿勢を実現するのが困難な場合には、第2コンベアも傾斜させることによって第2コンベア側から視た姿勢が最終着地姿勢となればよい。
【0010】
本発明の第4観点に係る物品整列装置は、第2観点に係る物品整列装置であって、第2コンベアの傾斜角度は、整列させる対象となる物品群の先頭の物品が載り移るときに変更される。
【0011】
この物品整列装置では、物品群の列の先頭は、他の物品に寄りかからないので、後続の物品とは着地姿勢が異なる。それゆえ、設備上、列の先頭の物品と後続の物品との着地姿勢を異ならせることもある。その場合、先行する列の最後尾が第2コンベアから排出されて、新たな列の先頭が第2コンベアに載り移るときが、第2コンベアの傾斜角度変更のタイミングとして最善である。
【0012】
本発明の第5観点に係る物品整列装置は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る物品整列装置であって、第2コンベアと第1コンベアの相対高さ位置は、物品の大きさに応じて変更される。
【0013】
この物品整列装置では、第1コンベアと第2コンベアとの高さ位置の組合せが一物品用に固定されると、製品ごとに設備を揃えなければならないので不合理であるが、第2コンベアと第1コンベアの相対高さ位置が物品の大きさに応じて変更することができるならば、同一設備で多種の製品に対応することができるので、使い勝手がよい。
【0014】
本発明の第6観点に係る物品整列装置は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る物品整列装置であって、第1コンベアが第1方向に沿って伸縮する。
【0015】
この物品整列装置では、第1コンベアから第2コンベアへ載り移るとき、物品の下面を支持していた第1コンベアを縮めて除いてしまうことによって、物品は傾く間もなく、載り移り時の姿勢を維持したまま第2コンベアに着地するので、姿勢の乱れが抑制される。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る物品整列装置では、第1コンベアから第2コンベアへ載り移るときの物品の姿勢は、第2コンベアに既に載置されている物品に着地する部分が上方、第2コンベアに直に着地する部分が下方となるように傾斜しているので、物品は先に載置されている物品と接触する前に、又は同時に第2コンベアに着地する。そして、第2コンベアと物品との摩擦力が物品同士の摩擦力を上回るので、袋相互間の滑りが防止され姿勢の乱れが抑制される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0019】
(1)箱詰システム1の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置を搭載した箱詰システム1のブロック図である。また、
図2は、箱詰システム1における段ボール箱B及び物品の流れを示す斜視図である。
図1において、箱詰システム1は、例えば、スナック菓子等の袋入商品(袋G)を段ボール箱Bに、一定個数、整列状態で多段詰めするものである。
【0020】
図1に示すように、箱詰システム1は、製函工程P1、物品整列工程P2、箱詰工程P3という3つの工程が連携している。
【0021】
製函工程P1は、シート状の段ボール箱材Zを段ボール箱Bへ組み立てて箱詰位置まで搬送する工程であり、箱材搬入部11、箱組立部12、及び箱下方搬送部13で構成されている。
【0022】
物品整列工程P2は、上流側工程か供給される袋Gを所定位置に搬入し、一定数の袋Gを隣接するもの同士がお互いに一部重なるように整列させて、箱詰位置まで搬送する工程であり、物品搬入部21、及び物品整列部22で構成されている。
【0023】
箱詰工程P3は、製函工程P1から搬送されてきた段ボール箱Bに物品整列工程P2において整列が完了した一定数量の袋Gを箱詰し、箱を閉じて箱排出位置まで搬送する工程であり、箱詰部31、及び箱搬送部32で構成されている。
【0024】
箱詰システム1は、段ボール箱Bに袋Gの多段詰めを行っており、箱B内における袋Gの姿勢は「立ち姿勢」である。つまり、箱Bの開口を上に向けたとき、袋Gのオモテ面及びウラ面が側方を向き、袋Gの上下の端部が上下を向き、左右の側部が側方を向く姿勢である。
【0025】
(1−1)製函工程P1
図1に示すように、製函工程P1は、段ボール箱材Zを箱詰システム1に導入する箱材搬入部11と、段ボール箱Bを組み立てる箱組立部12と、段ボール箱Bの開口と天フラップZfaとが同一鉛直面上になるように姿勢を変換させて下方へ搬送する箱下方搬送部13とで構成されている。
【0026】
(1−1−1)箱材搬入部11
箱材搬入部11では、
図2に示すように、供給位置に積み重ねられた段ボール箱材Zのうちの一番先頭の段ボール箱材Zを1枚ずつ挟んで上方へ送出し、送出された段ボール箱材Zを鉛直軸周りに90°回転させて筒状に広げる。
【0027】
段ボール箱材Zは、作業者によって供給位置に載置される。段ボール箱材Zは、フラップZfが開いた状態で折り畳まれ、そのフラップZfが鉛直方向に位置する姿勢で水平方向に積み重ねられている。なお、説明の便宜上、天面側のフラップZfを天フラップZfa、底面側のフラップZfを底フラップZfbという。
【0028】
段ボール箱材Zの上方への送出は、昇降機構111によって行われ、供給位置の全ての段ボール箱材Zがなくなると、検知センサ(図示せず)の検知信号をコントローラ40(
図1参照)へ送信する。
【0029】
また、段ボール箱材Zの鉛直軸周りの回転は、吸着回転機構112によって段ボール箱材Zの側面を吸盤で吸着して保持し、モータ(図示せず)によって吸着回転機構112を鉛直軸回りに90°回転することによって実現される。
【0030】
(1−1−2)箱組立部12
箱組立部12は、筒状に広がった段ボール箱材Zを水平方向に搬送させながら段ボール箱材Zの底フラップZfbを折り込んでテープ張りを行い、天フラップZfaが開いた状態の段ボール箱Bを組み立てる。
【0031】
(1−1−3)箱下方搬送部13
箱下方搬送部13は、段ボール箱Bを搬送方向と直交する水平軸周りに90°回転させ、段ボール箱Bの開口と天フラップZfaと底フラップZfbとが同一鉛直面上になるように姿勢を変換させてから下方へ搬送する。つまり、箱組立部12で形成された段ボール箱Bの立方体の形状を保持したまま下方に移動させる。
【0032】
(1−2)物品整列工程
箱詰システム1の袋Gの流れにおける上流側工程には、図示しない計量装置、及び製袋包装機等が配置されている。そして、箱詰システム1には、上流側工程で重量、シール性、異物混入検査等に合格した袋Gだけが供給される。
【0033】
物品整列工程P2は、袋Gを受け取り所定位置まで搬送する物品搬入部21と、物品搬入部21から供給される袋Gを整列させる物品整列部22とで構成されている。
【0034】
(1−2−1)物品搬入部21
物品搬入部21は、物品導入コンベア211、及び搬入コンベア212を有している。物品導入コンベア211は、重量、シール性、異物混入検査等を行う工程の下流側で、検査に合格した袋Gの供給を受けて、それを搬入コンベア212へ導く。
【0035】
搬入コンベア212は、物品導入コンベア211から搬送されてくる袋Gを物品整列部22へ搬送する。なお、搬入コンベア212については、後半で詳細を説明する。
【0036】
(1−2−2)物品整列部22
物品整列部22は、第1整列コンベア221、第2整列コンベア222、及び第3整列コンベア223を有している。第1整列コンベア221は、搬入コンベア212から落下する袋Gを受けるために、その一端は搬入コンベア212の先端部の高さより低い位置に設定され、他端は第2整列コンベア222の高さ位置に設定されている。
【0037】
なお、搬入コンベア212の先端部は、第1整列コンベア221の物品載置面の直上空間に位置することが好ましい。ここで、物品載置面とは、第1整列コンベア221の搬送面のうち、落下してくる袋Gを待ち受ける面である。
【0038】
そして、第1整列コンベア221は、一つの袋Gを受けとめる毎に一定距離Lだけ当該袋Gを第2整列コンベア222に向けて搬送する。それゆえ、袋Gは落下した位置から一定距離Lだけ第2整列コンベア222に近づく。一方、後に落下してくる袋Gの一部分は第1整列コンベア221に着地し、残り部分は先の袋Gに寄り掛って傾斜する。
【0039】
例えば、後述の
図3A及び
図3Bに示すようなN=8個の袋Gを一群として整列させる場合、先頭の袋Gは、最後尾の袋Gが着地する位置から7Lの長さ分も進んでいるので、本実施形態では、少なくとも列の先頭から4(N/2)個の袋Gが第2整列コンベア222上に到達する。なお、第2整列コンベア222上に到達する袋Gの個数は、袋Gの大きさ、コンベアの長さなどによって変わるので、本実施形態における「列の先頭から4個」という数値に限定されるものではない。
【0040】
また、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222上の袋Gは、互いに隣接するもの同士が部分的に重なり合うように列を成している。
【0041】
列の最後尾の袋Gが第1整列コンベア221に着地した後、第2整列コンベア222と第3整列コンベア223とが動作を開始し、第1整列コンベア221、第2整列コンベア222、及び第3整列コンベア223が同一方向に搬送動作を行う。それゆえ、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222上で一列に整列したN個の袋Gが、一斉に第3整列コンベア223に移動し、その第3整列コンベア223上を進行する。
【0042】
なお、本実施形態では、搬入コンベア212の搬送方向は、第1整列コンベア221、第2整列コンベア222及び第3整列コンベア223の搬送方向が互いに直交するように配置されている。そのため、搬送方向が同一方向に長くなることを抑制することができ、さらに、第1整列コンベア221、第2整列コンベア222及び第3整列コンベア223による袋Gの搬送を妨げることなく、搬入コンベア212の前方に壁を設けることができるので、その壁に袋Gを当てて第1整列コンベア221への着地姿勢を整えることもできる。
【0043】
(1−3)箱詰工程P3
箱詰工程P3は、袋Gを段ボール箱Bに詰める箱詰部31と、袋Gの箱詰が完了した段ボール箱Bを搬送する箱搬送部32とを有している。
【0044】
(1−3−1)箱詰部31
箱詰部31は、第3整列コンベア223で一列に整列した一群の袋Gの先頭と最後尾とを挟んで一群の袋Gを丸ごと段ボール箱B内に挿入する。
図2に示すように、箱詰部31は、整列した一群の袋Gを挟むために、阻止板311と、押寄板313と、挿入板315とを有している。
【0045】
阻止板311は、第3整列コンベア223の下流端上に設けられ、列を成して搬送されて来る袋Gの進行を阻止する。阻止板311は、平面部が常に袋Gの搬送方向と直交するように配置されている。
【0046】
図3Aは、整列した一群の袋Gの搬送方向と直交する水平方向から視た正面図である。また、
図3Bは、
図3Aの整列した一群の袋Gを起立させた状態の正面図である。
図3A及び
図3Bにおいて、押寄板313は、一列に整列したN個の袋Gの最後尾を押して、阻止板311とで挟んで起立させる。
【0047】
押寄板313は、第3整列コンベア223の上流端上に設けられているが、袋Gの列が第2整列コンベア222から第3整列コンベア223へ移動している間は、平面部が袋Gの搬送方向と平行になるように第3整列コンベア223の脇に収容されている。また、押寄板313は、列の最後尾の袋Gが第2整列コンベアから第3整列コンベア223へ完全に移った際に、平面部が袋Gの搬送方向と直交するように回動する。さらに、押寄板313は、列の最後尾の袋Gを押して列全体を阻止板311側へ寄せる。
【0048】
このとき、阻止板311は固定されているので、列の先頭の袋Gは阻止板311の平面部に沿って起立し、次の袋Gは起立した先頭の袋に沿って起立する。後続の袋Gも同様の動作で連鎖して起立するので、N個の袋Gは起立状態で整列する。
【0049】
また、箱詰部31は、挿入板315を介して、起立状態のN個の袋Gを一括して段ボール箱B内に押し込む。挿入板315は、第3整列コンベア223を挟んで段ボール箱Bの位置と反対側に位置している。第2整列コンベア222側から視たととき、第3整列コンベア223の右側に段ボール箱Bの開口面が位置し、第3整列コンベア223の左側に位置する。
【0050】
挿入板315は、平面部を段ボール箱Bの開口に対向させて待機しており、N個の袋Gは起立状態になった後、それらを段ボール箱Bに開口面に向かって押し、N個の袋Gを段ボール箱Bに開口から底に向かって一挙に挿入する。挿入板315は、阻止板311と押寄板313との間を横切って段ボール箱Bに開口面まで進行する。
【0051】
(1−3−2)箱搬送部32
箱搬送部32は、袋Gの詰められた段ボール箱Bの姿勢を変換する姿勢変換機構321と、段ボール箱Bを搬送する排出コンベア322とを有している。
【0052】
姿勢変換機構321は、それまで鉛直にしていた開口面を水平にして、すなわち、開口面が上を向くように段ボール箱Bを回転させる。姿勢変換機構321は、段ボール箱Bの側面及び底面を同時に吸着する吸着盤付きのL字状部材で保持し、L字状部材が90°回転することで、段ボール箱Bが回転する。
【0053】
姿勢変換機構321は、段ボール箱Bを90°回転させた際に、開口面を上に向けた状態で排出コンベア322に載せる。排出コンベア322は、段ボール箱Bを所定位置まで搬送するが、所定位置に到達する前に、天フラップZfaを折り込んで開口面を閉じ、テープ貼りを完了する。
【0054】
(2)袋Gの姿勢調整
物品整列工程P2で説明したように、第1整列コンベア221は、一つの袋Gを受けとめる毎に一定距離Lだけ当該袋Gを第2整列コンベア222に向けて搬送するので、袋Gの一部分は第1整列コンベア221に着地し、残り部分は先の袋Gに寄り掛って傾斜し、互いに隣接するもの同士が部分的に重なり合うように列を成すようになる。
【0055】
従来、搬入コンベア212から落下した袋Gは第1整列コンベア221に着地する直前に既に投下されている物品と接触して滑り移動し、姿勢が乱れることがあった。これは、水平に搬送されてくる袋Gがそのまま水平姿勢で落下すると、待機している袋Gの上面に後続の袋Gが直に落下するため、狙った位置とは異なる方向に弾むことが原因である。
【0056】
(2−1)搬入コンベア212及び第1整列コンベア221の傾斜
そこで、本実施形態では、袋Gを搬入コンベア212で搬送されている段階から、第1整列コンベア221への着地に適した姿勢となるように、搬入コンベア212を傾斜させている。
【0057】
図4は、搬入コンベア212、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222の配置状態を示す斜視図である。また、
図5は、搬入コンベア212上の袋Gの搬送方向と対向する位置から視た、搬入コンベア212、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222の配置状態の正面図である。
【0058】
図4及び
図5において、搬入コンベア212の搬送面は水平面に対して傾斜しており、搬送面の傾斜方向下側端には、袋Gを支えて脱落を防止し、且つ、袋Gを搬送方向に案内する支持壁213が設けられている。搬送面の傾斜方向上側を移動する袋Gは、傾斜方向に沿った重力の分力を受けるので、移動しながら支持壁213側へ滑り降下し、その後は支持壁213に沿って移動する。
【0059】
また、搬入コンベア212の搬送面は、
図5正面視において搬送方向と平行な仮想軸周りに、且つ水平面に対して反時計方向に角度θaだけ傾斜している。さらに、第1整列コンベア221の搬送面は、当該仮想軸周りに、且つ水平面に対して時計方向に角度θbだけ傾斜している。
【0060】
搬入コンベア212の搬送面の傾斜角度θaは、袋Gの列の先頭として第1整列コンベア221に最初に落下した袋G1と次に落下した袋G2との相対角度がθcであるならば、[θc=θa+θb]となるように搬入コンベア212の搬送面の傾斜角度θaが設定される。
【0061】
このように角度θaが設定されることによって、搬入コンベア212から第1整列コンベアへ載り移るときの袋G3の姿勢は、第1整列コンベア221に既に載置されている袋G2に着地する部分が上方、第1整列コンベア221に直に着地する部分が下方となるように傾斜しているので、袋G3は先に載置されている袋G2と接触する前に、又は同時に第1整列コンベア221の搬送面に着地する。その際、第1整列コンベア221と袋G3との摩擦力が袋G3と袋G2同士の摩擦力を上回るので、袋G3の着地時の滑りが抑制され、姿勢の乱れが回避される。
【0062】
(2−2)搬入コンベア212の先端部の伸縮
図6Aは、袋Gが搬入コンベア212から落下するときの姿勢を搬入コンベア212の傾斜方向に沿って視たときの正面図である。
図6Aにおいて、通常は、落下する袋Gは搬入コンベア212から離れる際に、先に離れた部分と未だ搬入コンベア212に接触している部分との平衡が崩れ、先に離れた部分が先に着地して姿勢が乱れる。理想的な落下は、搬入コンベア212上を搬送されているときの姿勢を維持したまま落下することである。
【0063】
そこで、本実施形態では、袋Gが搬入コンベア212の所定位置に到達したとき、搬入コンベア212と袋Gとの接触面を瞬時に除くことによって、袋Gの姿勢を傾ける機会を奪って、搬送時の姿勢を維持するようにしている。
【0064】
図6Bは、搬入コンベア212と袋Gとの接触面を瞬時に除いた場合の、袋Gが搬入コンベア212から落下するときの姿勢を搬入コンベア212の傾斜方向に沿って視たときに正面図である。
【0065】
また、
図7は、
図4の搬入コンベア212の袋Gとの接触面を瞬時に除いた状態における搬入コンベア212、第1整列コンベア221及び第2整列コンベア222の斜視図である。
【0066】
図6B及び
図7において、搬入コンベア212の下流側へ袋Gが搬送され、袋Gの先端部が搬入コンベア212の先端部に到達したことを物品検知センサ215が検知したとき、搬入コンベア212の先端部ローラR1が矢印D1の方向に移動する。このとき、搬入コンベア212の中間ローラR2が矢印D2の方向に移動することにより、先端部ローラR1が矢印D1の方向に移動した際のコンベア・ベルトの弛みを吸収する。
【0067】
搬入コンベア212の先端部ローラR1が矢印D1の方向に移動した状態における先端部は、第1整列コンベア221の搬送面に載った袋Gの直上空間から外れた空間に位置する。
【0068】
つまり、搬入コンベア212の先端部が瞬間的に袋Gよりも上流側に移動するので、袋Gは搬入コンベア212の搬送面からの抗力を突然失うことになるが、慣性によって搬送時の姿勢を維持するので、
図6Aのような袋Gの先端が先に落下するような姿勢にはなり難い。
【0069】
それゆえ、第1整列コンベア221への着地姿勢は搬入コンベア212から離れるときに姿勢が維持されやすく、着地したときの姿勢乱れが抑制される。
【0070】
本実施形態では、搬入コンベア212の先端部ローラR1の移動距離は、コントローラ40によって制御されている。それゆえ、袋Gの大きさに応じて搬入コンベア212の先端部の伸縮距離を調整される。それゆえ、同一設備で多種の製品に対応することが可能となる。
【0071】
(3)袋Gの姿勢変更
箱詰仕様によっては、搬入コンベア212で搬送されている袋Gを平面的に90°回転させる場合がある。
【0072】
本実施形態では、袋Gの先頭の端部に搬送を阻止する部材(姿勢変更部材)を当て、そこを支点に回転させる従来方式を踏襲しているが、搬入コンベア212の搬送面が、
図5正面視において搬送方向と平行な仮想軸周りに、且つ水平面に対して反時計方向に角度θaだけ傾斜しているので、「袋Gが回転している間に支点から離れてしまう」という従来の問題点を克服している。
【0073】
図8Aは、搬入コンベア212上の姿勢変更動作前の袋Gを示す斜視図である。また、
図8Bは、搬入コンベア212上の姿勢変更動作中の袋Gを示す斜視図である。さらに、
図8Bは、搬入コンベア212上の姿勢変更動作完了後の袋Gを示す斜視図である。
【0074】
図8Aにおいて、搬入コンベア212の搬送面は水平面に対して傾斜し、搬送面の傾斜方向下側端には支持壁213が設けられているので、搬送面の傾斜方向上側を移動する袋Gは、傾斜方向に沿った重力の分力を受け、移動しながら支持壁213側へ滑り降下し、その後は支持壁213に沿って移動する。
【0075】
図8Bにおいて、支持壁213に沿って移動するが、支持壁213側から突出する姿勢変更部材214のコーナー部214bに接触し、進行が阻止されるが搬送は継続されるので、その接触点を支点として袋Gは回転する。
【0076】
姿勢変更部材214は、袋Gの姿勢変更を必要としないときは、
図4に示すように案内面214aが支持壁213の壁面と同一平面上にあるように、待機している。そして、袋Gの姿勢変更を必要とするときは、支持壁213の壁面よりも搬入コンベア212の搬送面側に突出する。姿勢変更部材214の突出動作は、モータ(図示せず)によって行われる。
【0077】
袋Gが当たる姿勢変更部材214のコーナー部214bは、フィレット又は角のいずれでもよいが、円弧よりも角の方が搬送される物品の抵抗になるので、90°回転の推進力を与えやすい。しかしながら、本実施形態では、フィレットが採用され、当該コーナー部214bが袋Gに楔状に食い込むことを防止している。
【0078】
図8A〜
図8Cでは、姿勢変更部材214はブロック状に成形されているが、L字状に曲げ加工された板金製であってもよい。
【0079】
袋Gには、回転時に支点から離れる方向の遠心力が作用するが、袋Gは傾斜方向に沿った重力の分力を受けているので、支点から離れることなく回転する。
【0080】
図8Cにおいて、袋Gが90°回転したとき、袋Gの横シール側端部が姿勢変更部材214の案内面214aに支持される、そして、袋Gは姿勢変更部材214の案内面214aに沿って移動する。
【0081】
その後の動作は、既に説明したものと同様である。
【0082】
(4)変形例
(4−1)
第1整列コンベア221の傾斜角度θbについては、整列させる対象となる一群の袋Gの先頭が載り移るときに変更することもできる。
【0083】
列の先頭の袋Gは、他の袋Gに寄りかからないので、後続の袋Gとは着地姿勢が異なる。それゆえ、設備上、先頭の袋Gと後続の袋Gとの着地姿勢を異ならせることもある。その場合、先行する列の最後尾が第1整列コンベア221から排出されて、新たな列の先頭の袋Gが第1整列コンベア221に載り移るときが、第1整列コンベア221の傾斜角度変更のタイミングとして最善である。
【0084】
(4−2)
搬入コンベア212の先端部と第1整列コンベア221の物品載置面との相対高さ位置は、袋Gの大きさに応じて変更することができる。搬入コンベア212と第1整列コンベアとの高さ位置の組合せが一つの商品用に固定されると、商品ごとに設備を揃えなければならないので不合理である。しかし、搬入コンベア212と第1整列コンベア221の相対高さ位置が商品(袋G)の大きさに応じて変更することができるので、同一設備で多種の商品に対応することができるので、使い勝手がよい。
【0085】
(5)特徴
(5−1)
搬入コンベア212から第1整列コンベア221へ載り移るときの袋Gの姿勢は、第1整列コンベア221に既に載置されている袋Gに着地する部分が上方、第1整列コンベア221に直に着地する部分が下方となるように傾斜しているので、袋Gは先に載置されている袋Gと接触する前に、又は同時に第1整列コンベア221に着地する。そして、第1整列コンベア221と袋Gとの摩擦力が袋G同士の摩擦力を上回るので、袋G相互間の滑りが防止され姿勢の乱れが抑制される。
【0086】
(5−2)
搬入コンベア212上で最終着地姿勢を整えて投射させることが合理的であるが、搬入コンベア212だけでは最終着地姿勢を実現するのが困難な場合に、第1整列コンベア221も傾斜させることによって第1整列コンベア221側から視た姿勢が最終着地姿勢となればよい。
【0087】
(5−3)
袋Gの列の先頭は、他の袋Gに寄りかからないので、後続の袋Gとは着地姿勢が異なる。それゆえ、設備上、列の先頭の袋Gと後続の袋Gとの着地姿勢を異ならせることもある。その場合、先行する列の最後尾が第1整列コンベア221から排出されて、新たな列の先頭が第1整列コンベア221に載り移るときが、第1整列コンベア221の傾斜角度変更のタイミングとして最善である。
【0088】
(5−4)
搬入コンベア212と第1整列コンベア221との高さ位置の組合せが一製品用に固定されると、製品ごとに設備を揃えなければならないので不合理であるが、第1整列コンベア221と搬入コンベア212の相対高さ位置が製品の大きさに応じて変更することができるならば、同一設備で多種の製品に対応することができるので、使い勝手がよい。
【0089】
(5−5)
搬入コンベア212から第1整列コンベア221へ載り移るとき、袋Gの下面を支持していた搬入コンベア212を縮めて除いてしまうことによって、袋Gは傾く間もなく、載り移り時の姿勢を維持したまま第1整列コンベア221に着地するので、姿勢の乱れが抑制される。