特許第6871610号(P6871610)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871610
(24)【登録日】2021年4月20日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】鉄道レール用移動器具
(51)【国際特許分類】
   E01B 29/16 20060101AFI20210426BHJP
【FI】
   E01B29/16
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-130078(P2017-130078)
(22)【出願日】2017年7月3日
(65)【公開番号】特開2019-11657(P2019-11657A)
(43)【公開日】2019年1月24日
【審査請求日】2020年5月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000221616
【氏名又は名称】東日本旅客鉄道株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】391030125
【氏名又は名称】保線機器整備株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】特許業務法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中野 哲弥
(72)【発明者】
【氏名】細川 誠二
(72)【発明者】
【氏名】山▲崎▼ 洋治
【審査官】 彦田 克文
(56)【参考文献】
【文献】 実開平01−075102(JP,U)
【文献】 実公昭26−003006(JP,Y1)
【文献】 特開2010−037062(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3108252(JP,U)
【文献】 米国特許第05295440(US,A)
【文献】 登録実用新案第3135816(JP,U)
【文献】 特開2010−013225(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01B 29/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面に載置されている鉄道レールを移動させるのに用いる鉄道レール用移動器具であって、
前記鉄道レールの端面側でレール頭部を保持するホルダ部と、
前記鉄道レールの長手方向と直交する水平軸を介して前記ホルダ部に回動可能に軸着され、前記水平軸を挟む一端側にハンドルが設けられ他端側に車輪が設けられているフレーム部と、
を備え、
前記ハンドルが前記鉄道レールから離間し、前記車輪が前記鉄道レールに近接する方向へ前記フレーム部が回動され、前記地面に当接して転動した前記車輪が前記鉄道レールの端面よりも鉄道レール中央側に寄った位置にあるとき、前記ホルダ部が元の位置よりも上方に位置するように構成されていることを特徴とする鉄道レール用移動器具。
【請求項2】
前記水平軸から前記車輪までの距離よりも、前記水平軸から前記ハンドルの端部までの距離の方が長くなるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の鉄道レール用移動器具。
【請求項3】
前記車輪は、その車輪の車軸を旋回可能な自在輪であることを特徴とする請求項1又は2に記載の鉄道レール用移動器具。
【請求項4】
前記ホルダ部に前記鉄道レールを係着させる係着手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の鉄道レール用移動器具。
【請求項5】
前記フレーム部には、把手部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の鉄道レール用移動器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、短尺な鉄道レールを移動させるのに用いる鉄道レール用移動器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1m〜2m程度の鉄道レールを所望する場所まで移動させる際、その移動距離が比較的短く、小型移動式クレーンなどの手配に時間を要するような場合、作業員二人掛かりで持ち上げて移動させようとすることもあったが、鉄道レールは掴み難い形状であるとともに、1m〜2m程度の短尺な鉄道レールであってもその重さは50kg〜120kg程にもなるので、万一落して怪我などをしてしまうことを考慮し、そのような作業は控えるようにしている。
【0003】
一方、作業員二人掛かりで持ち上げることが可能な重さの鉄道レールを移動させるのに、小型移動式クレーンなどの重機を用いるのは煩雑であるなどのことから、短尺な鉄道レールを簡便に移動させる手法について検討されている。
そして、簡便に重量物を移動させる技術として、例えば、重量物の下部の前面側に挿し入れたフォークをハンドルの操作によって車輪を支点に回動させて、重量物の前面側を持ち上げるようにし、前面側が持ち上げられた状態の重量物を引き擦り移動させるようにする重量物持ち上げ移動装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−37062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の重量物持ち上げ移動装置では、幅が狭くて細長い形状の鉄道レールを安定させた姿勢で支持することが困難であるので、鉄道レールの移動に用いることはできなかった。
【0006】
本発明の目的は、鉄道レールを簡便に移動させることができる鉄道レール用移動器具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、この発明は、
地面に載置されている鉄道レールを移動させるのに用いる鉄道レール用移動器具であって、
前記鉄道レールの端面側でレール頭部を保持するホルダ部と、
前記鉄道レールの長手方向と直交する水平軸を介して前記ホルダ部に回動可能に軸着され、前記水平軸を挟む一端側にハンドルが設けられ他端側に車輪が設けられているフレーム部と、
を備え、
前記ハンドルが前記鉄道レールから離間し、前記車輪が前記鉄道レールに近接する方向へ前記フレーム部が回動され、前記地面に当接して転動した前記車輪が前記鉄道レールの端面よりも鉄道レール中央側に寄った位置にあるとき、前記ホルダ部が元の位置よりも上方に位置するように構成されているようにした。
【0008】
かかる構成の鉄道レール用移動器具のホルダ部が、地面に載置されている鉄道レールのレール頭部を保持した状態で、ハンドルが鉄道レールから離間するとともに車輪が鉄道レールに近接する方向にフレーム部が回動されると、鉄道レール用移動器具の車輪が地面に当接する。その車輪が地面に当接した後も、ハンドルを鉄道レールから離間させるようにフレーム部が回動されると、地面に当接した車輪が転動し、転動した車輪が鉄道レールの端面よりも鉄道レールの中央側に寄った位置まで入り込むようになる。
こうして鉄道レール用移動器具の車輪が鉄道レールの端面よりも鉄道レールの中央側に入り込むことに伴い、フレーム部に回動可能に軸着されているホルダ部が元の位置よりも上方に位置するように上昇されて、そのホルダ部が保持している鉄道レールの端部を地面から浮かすことが可能になっている。
【0009】
つまり、一対の鉄道レール用移動器具を鉄道レールの両端部に取り付け、その一対の鉄道レール用移動器具によって鉄道レールの両端部を地面から浮かすようにすれば、その鉄道レールを地面から持ち上げて保持することができる。
そして、一方の鉄道レール用移動器具のハンドルを引くようにして、車輪を有する鉄道レール用移動器具を移動させることで、一対の鉄道レール用移動器具によって地面から浮かして保持している鉄道レールを所望する場所まで移動させることができる。
このように、一対の鉄道レール用移動器具を用いれば、小型移動式クレーンなどの重機を手配することなく、鉄道レールを簡便に移動させることができる。
【0010】
また、望ましくは、
前記水平軸から前記車輪までの距離よりも、前記水平軸から前記ハンドルの端部までの距離の方が長くなるように構成する。
鉄道レール用移動器具において支点となる水平軸から作用点となる車輪までの距離よりも、支点となる水平軸から力点となるハンドルの端部までの距離が長ければ、「てこの原理」を利用して少ない力で鉄道レールの端部を地面から浮かすことができる。
【0011】
また、望ましくは、
前記車輪は、その車輪の車軸を旋回可能な自在輪であるようにする。
鉄道レール用移動器具の車輪が自在輪であれば、鉄道レール用移動器具を所望する方向へ移動させ易くなる。
【0012】
また、望ましくは、
前記ホルダ部に前記鉄道レールを係着させる係着手段を備えるようにする。
係着手段によってホルダ部に鉄道レールを係着させていれば、鉄道レールの移動中にホルダ部から鉄道レールが外れ難くなるので、所望する場所まで鉄道レールを好適に運ぶことができる。
【0013】
また、望ましくは、
前記フレーム部には、当該鉄道レール用移動器具を持ち運ぶための把手部が設けられているようにする。
掴み難い形状の鉄道レールに鉄道レール用移動器具が取り付けられていれば、その把持部を掴むようにして、鉄道レールを持ち上げ易くなるので、鉄道レールを所望する場所まで持ち運ぶことが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、鉄道レールを簡便に移動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態の鉄道レール用移動器具を示す側面図(a)と、正面図(b)である。
図2】本実施形態の鉄道レール用移動器具を示す側面図(a)と、正面図(b)である。
図3】一対の鉄道レール用移動器具によって鉄道レールの両端部を地面から浮かせて、その鉄道レールを保持している状態を示す側面図である。
図4】一対の鉄道レール用移動器具を鉄道レールの両端部に取り付ける手順(a)と、一対の鉄道レール用移動器具によって鉄道レールの両端部を地面から浮かせる手順(b)に関する説明図である。
図5】鉄道レール用移動器具の変形例を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明に係る鉄道レール用移動器具の実施形態について詳細に説明する。但し、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
鉄道レール用移動器具は、地面に載置されている1〜2m程の短尺な鉄道レールを移動させるのに用いる器具である。
なお、鉄道レールは主に屋外で保管されているので、鉄道レールが「地面」に載置されていることを前提に記載しているが、鉄道レールが倉庫などで保管されているような場合には、「地面」を「床面」と読み替えるようにすればよい。
【0017】
本実施形態の鉄道レール用移動器具100は、図1(a)(b)、図2(a)(b)、図3に示すように、鉄道レールRの端面側でレール頭部Aを保持するホルダ部10と、鉄道レールRの長手方向と直交する水平軸20を介してホルダ部10に回動可能に軸着されているフレーム部30等を備えている。
フレーム部30には、水平軸20を挟む一端側にハンドル40が配設され、他端側に車輪50が配設されている。
ここで、図1(a)(b)に示している鉄道レール用移動器具100と、図2(a)(b)に示している鉄道レール用移動器具100とは、後述するように車輪50が自在輪か固定輪かの違いがあるものの、略同一の構成を有している。
【0018】
ホルダ部10は、断面視略C字形状を呈するホルダ本体11と、ホルダ本体11に固設されている軸支板部12等を備えている。
【0019】
ホルダ本体11は、横向きに配される略角筒状の部材であり、その下面側に所定の幅を有するスリット11aが設けられて、断面視略C字形状を呈している。
このホルダ本体11は、鉄道レールRのレール頭部Aを内側に収容可能な形状を有しており、鉄道レールRの端面側からホルダ本体11をレール頭部Aに被せるように嵌め合わせることで、ホルダ部10でレール頭部Aを保持することができる。
なお、ホルダ本体11がレール頭部Aに嵌め合わされた際、ホルダ本体11のスリット11aに鉄道レールRの上首部が配されるようになる。
【0020】
軸支板部12は、ホルダ本体11の上面の縁に固設されており、水平軸20が通される開口12aが形成されている。
また、ホルダ本体11の上面には、鉄道レール用移動器具100を持ち運ぶ際に掴むための補助把手13が設けられている。この補助把手13は通常倒れており、掴む際に起こして使用する。
【0021】
水平軸20は、軸支板部12の開口に挿通され、その両端がフレーム部30に軸止されている。
【0022】
フレーム部30は、水平軸20を介して回動可能に連結されているホルダ部10を挟み込むように支持している。
このフレーム部30の内側に、水平軸20の両端を軸止する軸止部31が設けられている。
また、フレーム部30の内側には、ホルダ部10によって保持されている鉄道レールRのレール腹部Bを挟んで支持する一対の支持片32が設けられている。
【0023】
また、フレーム部30の背面には、ハンドル40が接続される接続部33が設けられている。
ハンドル40は、フレーム部30の接続部33に着脱可能に接続されている。
このハンドル40は、略T字形状を呈する部材であり、上端側に作業員が握る握部41が設けられ、下端側に接続部33に係入する係入部42が設けられている。
【0024】
また、フレーム部30の背面の下端には、鉄道レール用移動器具100を持ち運ぶ際に掴むための把手部34が設けられている。
この把手部34は、後述する脚部35と略同じ高さ位置に設けられている。
【0025】
また、フレーム部30の両側面の下端には、それぞれ外方に張り出した脚部35が設けられており、その脚部35に車輪50が設けられている。
車輪50は、その車軸が地面と平行な面上で軸の向きを変えるように転回することで旋回が可能になっている自在輪であっても、その車軸が軸の向きを変えず旋回不能な固定輪であってもよい。なお、車輪50が固定輪である場合、その車軸は水平軸20と平行に配されている。
本実施形態では、図1(a)(b)に示した鉄道レール用移動器具100の車輪50が自在輪であり、図2(a)(b)に示した鉄道レール用移動器具100の車輪50が固定輪であるようにした。
【0026】
そして、この鉄道レール用移動器具100においては、水平軸20から車輪50の車軸までの距離よりも、水平軸20からハンドル40の端部である握部41までの距離の方が長くなるように設計されている。
また、この鉄道レール用移動器具100において、水平軸20から車輪50が地面Gに当接する部分までの距離は、移動させる対象の鉄道レールRのレール高さよりも長いサイズを有するように設計されている。
【0027】
次に、本実施形態の鉄道レール用移動器具100を用いて、短尺な鉄道レールRを移動させる手順について説明する。
【0028】
まず、図4(a)に示すように、鉄道レールRの端面側からホルダ本体11をレール頭部Aに被せるように嵌め合わせ、地面Gに載置されている鉄道レールRの両端に鉄道レール用移動器具100を取り付ける。
このとき、取り付け作業の妨げになることがあるので、ハンドル40はフレーム部30から取り外している。取り付け作業の支障にならないのであればハンドル40を一旦取り外さなくてもよい。
なお、図中、鉄道レールRの右側端部に自在輪タイプの車輪50を備えた鉄道レール用移動器具100を取り付け、図中、鉄道レールRの左側端部に固定輪タイプの車輪50を備えた鉄道レール用移動器具100を取り付けている。
【0029】
次いで、図4(b)に示すように、フレーム部30にハンドル40を取り付ける。
そして、作業員が握部41を握ってハンドル40を操作することで、そのハンドル40を鉄道レールRから離間させるとともに車輪50を鉄道レールRに近接させる方向にフレーム部30を回動させる。
こうしてフレーム部30が回動されたことで、鉄道レール用移動器具100の車輪50が地面Gに当接する。
【0030】
そして、車輪50が地面Gに当接した後も、ハンドル40を鉄道レールRから離間させるようにフレーム部30を回動させると、地面Gに当接した車輪50が転動し、転動した車輪50が鉄道レールRの端面よりも鉄道レールRの中央側に寄った位置まで入り込む(図3参照)。
またこのとき、作業員が把手部34に足を掛けて、鉄道レールR側に押し出すようにすれば、車輪50が転動し易くなって、その車輪50を鉄道レールRの中央側に寄せ易くなる。
【0031】
そして、図3に示すように、鉄道レール用移動器具100の車輪50が鉄道レールRの端面よりも鉄道レールRの中央側に入り込むことに伴い、フレーム部30に連結されているホルダ部10が元の位置よりも上方に位置するように上昇されるので、そのホルダ部10が保持している鉄道レールRの端部を地面Gから浮かすことができる。
特に、鉄道レール用移動器具100において支点となる水平軸20から作用点となる車輪50までの距離よりも、支点となる水平軸20から力点となるハンドル40の握部41までの距離が長いので、「てこの原理」を利用して少ない力で鉄道レールRの端部を地面Gから浮かすことが可能になっている。
【0032】
このように、図3に示すように、一対の鉄道レール用移動器具100によって、鉄道レールRの両端部を地面Gから浮かした状態で、その鉄道レールRを保持することができる。
また、鉄道レール用移動器具100によって地面Gから浮かされた鉄道レールRのレール腹部Bは、フレーム部30の一対の支持片32に支持されるので、一対の鉄道レール用移動器具100によって保持される鉄道レールRの姿勢を安定させることができる。
そして、作業員はハンドル40を引くようにして、車輪50を有する鉄道レール用移動器具100を移動させることで、一対の鉄道レール用移動器具100によって地面Gから浮かして保持している鉄道レールRを所望する場所まで移動させることができる。
なお、自在輪タイプの車輪50を備えている図中右側の鉄道レール用移動器具100を進行方向前側とし、その鉄道レール用移動器具100のハンドル40を操作するようにすれば、所望する方向への移動がスムーズになる。
【0033】
そして、一対の鉄道レール用移動器具100によって地面Gから浮かして保持している鉄道レールRを所望する場所まで移動させた後、作業員がハンドル40を操作して、そのハンドル40を鉄道レールRに近接させるとともに車輪50を鉄道レールRから離間させる方向にフレーム部30を回動させることで、車輪50を地面Gから離し、鉄道レールRを地面Gに載置することができる。
【0034】
以上のように、本実施形態の鉄道レール用移動器具100を用いれば、小型移動式クレーンなどの重機を手配することなく、鉄道レールRを簡便に移動させることができる。
【0035】
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図5に示すように、ホルダ部10で保持している鉄道レールRを、ホルダ部10(ホルダ本体11)に係着させる係着機構60を備えた鉄道レール用移動器具100であってもよい。
例えば、係着手段60としては、ホルダ本体11に嵌め合わされているレール頭部Aと、ホルダ本体11との隙間に挿し込まれる楔状部材を一例に挙げることができる。
このような係着手段60を備えた鉄道レール用移動器具100であれば、鉄道レールRの移動中にホルダ部10(ホルダ本体11)から鉄道レールRが外れ難くなるので、所望する場所まで鉄道レールRを好適に運ぶことができる。
なお、係着手段60は楔状部材であることに限らず、バネ部材によって付勢される押圧部材が、ホルダ本体11に収容されたレール頭部Aを押圧する構造の係着手段60などであってもよい。
【0036】
また、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図4(a)に示したように、鉄道レールRの端面側からホルダ本体11をレール頭部Aに被せるように嵌め合わせ、地面Gに載置されている鉄道レールRの両端に一対の鉄道レール用移動器具100を取り付けた状態で、作業員が二人一組でその鉄道レール用移動器具100の把持部34を掴んで、鉄道レールRを所望する場所まで移動させるようにしてもよい。
このように、掴み難い形状の鉄道レールRに鉄道レール用移動器具100の把持部34を取り付けるようにすれば、鉄道レールRを持ち上げ易くなり、鉄道レールRを所望する場所まで持ち運ぶことが可能になる。
【0037】
なお、以上の実施の形態においては、一対の鉄道レール用移動器具100を用いて鉄道レールRを移動させる際、進行方向前側となる鉄道レール用移動器具100の車輪50が自在輪であり、進行方向後側となる鉄道レール用移動器具100の車輪50が固定輪であるとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、自在輪と固定輪の組み合わせは任意の組み合わせであってもよい。
【0038】
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0039】
10 ホルダ部
11 ホルダ本体
11a スリット
12 軸支板部
13 補助把手
20 水平軸
30 フレーム部
31 軸止部
32 支持片
33 接続部
34 把手部
35 脚部
40 ハンドル
41 握部
42 係入部
50 車輪
60 係着手段
100 鉄道レール用移動器具
R 鉄道レール
A レール頭部
B レール腹部
G 地面
図1
図2
図3
図4
図5