(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記袋束に含まれる前記2以上の袋体の表面及び裏面は同じ方向に向けられており、前記保持部材は、前記2以上の袋体の前記表面及び前記裏面の法線方向が、重力の作用方向である鉛直方向と平行な方向以外の方向に向けられた状態で、前記袋束を支持する請求項1に記載の袋体供給システム。
前記移動ユニットは、前記袋束補給位置から前記袋束供給位置に前記複数の袋体収容部を移動させる場合、前記複数の袋体収容部のうちの少なくとも2以上を相互に鉛直方向に並べた状態で移動させる請求項10に記載の袋体供給システム。
前記袋束に含まれる前記2以上の袋体の表面及び裏面は同じ方向に向けられており、前記保持部材は、前記2以上の袋体の前記表面及び前記裏面の法線方向が、重力の作用方向である鉛直方向と平行な方向以外の方向に向けられた状態で、前記袋束を支持する請求項20に記載の袋体供給方法。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお便宜上、図示の要素の中には、図面間で厳密に同じサイズ及び形状を持つようには示されていない要素が含まれているが、当業者であればそのような要素を適宜理解することが可能であり、また各要素が様々なバリエーションを持ちうることを理解することが可能である。
【0046】
以下に説明する袋体供給システムは、袋束を外側から支持する保持部材を有する袋体収容部と、袋体収容部に袋束を供給する袋束補給位置と、袋体収容部から袋束が取り出される袋束供給位置とに、袋体収容部を移動させる移動ユニットと、袋束供給位置に配置された袋体収容部から、複数の袋体が供給される袋体供給装置と、を備える袋体供給システムであって、袋体供給装置は、袋体収容部から袋束を取り出し、当該袋束を預け部に運ぶ取り出し部と、預け部から袋束を移送してマガジンに収容する袋体移送部と、マガジンに収容された袋束に含まれる2以上の袋体を1袋ずつ取り出す第1袋体ピックアップ部と、を有し、保持部材は、袋束に含まれる2以上の袋体のうちの最も表面側に配置される袋体と最も裏面側に配置される袋体との各々における、表面及び裏面のうちの一方の一部を露出した状態で、袋束を支持し、取り出し部は、保持部材が支持している袋束のうちの露出した部分を保持しつつ、袋体収容部から袋束を取り出す。また以下に説明する袋体供給方法は、複数の袋体を袋体収容部に補充する工程と、袋体収容部から袋体供給装置に複数の袋体を供給する工程と、を含む袋体供給方法であって、袋体収容部は、袋束を外側から支持する保持部材を有し、袋体収容部は、袋体収容部に袋束を供給する袋束補給位置と、袋体収容部から袋束が取り出される袋束供給位置とに、移動ユニットによって移動させられ、袋体供給装置は、袋束供給位置に配置された袋体収容部から袋束を取り出し、当該袋束を預け部に運ぶ取り出し部と、預け部から袋束を移送してマガジンに収容する袋体移送部と、マガジンに収容された袋束に含まれる2以上の袋体の各々を取り出す第1袋体ピックアップ部と、を有し、複数の袋体は、袋体収容部において、袋束の形態で保持部材によって支持され、袋体収容部から袋体供給装置に供給される複数の袋体の各々は、保持部材から取り出された袋束に含まれる袋体であり、保持部材は、袋束に含まれる2以上の袋体のうちの最も表面側に配置される袋体と最も裏面側に配置される袋体との各々における、表面及び裏面のうちの一方の一部を露出した状態で、袋束を支持し、取り出し部は、保持部材が支持している袋束のうちの露出した部分を保持しつつ、袋体収容部から袋束を取り出す。
【0047】
これらの袋体供給システム及び袋体供給方法によれば、複数の袋体の集合によって構成される袋束を収容箇所(すなわち袋束収容部)から簡単に取り出すことができ、生産性を向上させることができる。また袋束のうち保持部材によって支持されずに露出されている部分を保持して袋体供給装置に複数の袋体を供給することで、袋体の損傷を防ぎつつ袋束を取り出すことができる。
【0048】
以下の実施形態では、一例として、包装機(袋体処理装置)に供給される多数の空袋(袋体)を貯留しておくマガジンに対し、製袋メーカーで製造された空袋を供給するための空袋群供給システム(袋体供給システム)について説明する。具体的には、多数の空袋を積載可能な空袋群収容ワゴン(袋体ストッカー)と、当該空袋群収容ワゴンを利用した空袋群供給システムとについて以下説明する。
【0049】
図1は、袋体Bの一例を示す平面図である。
図1に示す袋体Bの本体部Baは長方形の平面形状を有し、袋体Bの表面及び裏面の各々は、本体部Baの複数のエッジ部によって囲まれる領域の面によって構成される。袋体Bの複数のエッジ部のうちの1つ(
図1の符合「Bc1」参照)には、口部Bbが形成されている。口部Bbは、袋体Bの内部と外部とを連通する貫通孔が形成されている部位又は形成される予定の部位である。したがって後述の袋体ストッカー、袋体供給装置及び袋体処理装置に袋体Bが補充される段階では、袋体Bの内部と外部とが口部Bbを介して連通している状態であってもよいし、袋体Bの内部と外部とが口部Bbを介して連通していない状態であってもよい。口部Bbの形態は限定されず、単なる貫通孔として形成されてもよいし、スパウト等の器具が装着されてもよい。
【0050】
以下に説明する装置及び方法を適用可能な袋体Bは、
図1に示す袋体Bの形態には限定されない。例えば、
図1に示す袋体Bは一対の短エッジ部及び一対の長エッジ部を含むが、全てのエッジ部の長さが相互に等しくてもよい。また
図1に示す口部Bbは、短エッジ部に形成されているが、長エッジ部に形成されてもよく、任意のエッジ部に形成可能である。また袋体Bの平面形状は、四角形以外の多角形状であってもよいし、袋体Bのエッジ部の少なくとも一部がカーブを描いていてもよい。
【0051】
次に、上述の袋体Bが複数補充される袋体ストッカー11(移動ユニット)と、袋体ストッカー11から複数の袋体Bが供給される袋体供給装置12と、を備える袋体供給システム10の一例、及び当該袋体供給システム10を使った袋体供給方法の一例について説明する。
【0052】
図2は、受け取り位置P2において、袋体ストッカー11に複数の袋体Bを補充する作業を説明するための図である。
図3は、複数の袋束B1を貯留する袋体ストッカー11を、取り出し位置P1にセッティングする作業を説明するための図である。
図4は、複数の袋体ストッカー11を取り出し位置P1にセッティングした状態を示す図である。
図5は、袋体移送部36(プッシャーP)、預け部33、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35及び送り出し部37の構成を拡大して示す図である。
【0053】
[袋体供給システム]
袋体供給システム10は、袋体ストッカー11及び袋体供給装置12を備える。袋体ストッカー11は、袋体供給装置12に供給される複数の袋体Bを保持する。特に本実施形態の袋体ストッカー11は、袋体収容部21に袋束B1を供給する袋束補給位置(すなわち受け取り位置P2)と、袋体収容部21から袋束B1が取り出される袋束供給位置(すなわち取り出し位置P1)とに、袋体収容部21を移動させる移動ユニットとして働く。袋体供給装置12は、供給ルームRの内側に設置され、袋束供給位置(取り出し位置P1)に配置された袋体ストッカー11から複数の袋体Bが供給される。なお上述のように、本実施形態の袋体供給装置12は、袋体Bを使った処理を行う包装機等の袋体処理装置(図示省略)に向けて、袋体Bを次々と送り出す。
【0054】
[袋体ストッカー]
袋体ストッカー11は、供給ルームRの内側(取り出し位置P1)と外側(受け取り位置P2)との間で移動可能に設けられる本体部20を有し、本体部20は複数の袋体収容部(引出部)21を支持する。各袋体収容部21は袋束B1を支持する1又は複数の保持部材22(図示の袋体収容部21は複数の保持部材22)を有する。供給ルームRの内側(取り出し位置P1)と外側(受け取り位置P2)とは、典型的には、図示しない隔壁によって仕切られており、供給ルームRの内側は閉じられた空間を形成可能な構造である。ただし、供給ルームRの内側は、必ずしも、完全に閉じられた空間でなくてもよく、供給ルームRの内側が外側に連通していてもよい。また、取り出し位置P1(供給ルームRの内側)と受け取り位置P2(供給ルームRの外側)とが十分に離れていれば、供給ルームRの内側(取り出し位置P1)と外側(受け取り位置P2)とは隔壁によって仕切られていなくてもよい。したがって、受け取り位置P2における作業(例えば袋体Bの補充作業)が取り出し位置P1に及ぼす影響(例えば塵等の異物の分散)を実質的に無視できる距離離れた位置に、取り出し位置P1及び受け取り位置P2が設けられていてもよい。
【0055】
本体部20は、底部(下端面)において、複数のキャスター23(車輪)を有する。当該キャスター23を床面上で転動させることによって、袋体ストッカー11全体を、供給ルームRの内側(取り出し位置P1)と外側(受け取り位置P2)との間で自在に移動させることができる。なお本体部20(すなわち袋体ストッカー11)を移動させるための駆動源は限定されず、機械を駆動源としてもよいし、作業者Wの人力を駆動源としてもよい。
【0056】
袋体収容部21は複数設けられ、複数の袋体収容部21の各々は供給ルームRの外側で袋体Bが補充される。各袋体収容部21は、本体部20において、収容位置Paと、収容位置Paに配置される袋体収容部21から突出する引出位置Pbと、の間で移動可能に、本体部20によって支持されている。図示の各袋体収容部21は、本体部20に対し、収容位置Paと引出位置Pbとの間において水平方向へスライド自在に設けられている。袋体ストッカー11では、複数の袋体収容部21が鉛直方向(すなわち積層方向)に並ぶように配置される。収容位置Paに配置される複数の袋体収容部21は鉛直方向に関して相互に重なる位置に配置され、また引出位置Pbに配置される複数の袋体収容部21は鉛直方向に関して相互に重なる位置に配置される。このように複数の袋体収容部21を鉛直方向に並べて配置することで、袋体ストッカー11を水平方向に関してコンパクトに構成することができる。また、各袋体収容部21を水平方向へスライド可能に構成することで、必要に応じて、各袋体収容部21を収容位置Paから引出位置Pbに移動させて、袋束B1(袋体B)が載置される箇所(特に各保持部材22)を露出させることができる。これにより、各袋体収容部21への複数の袋体B(袋束B1)の補充及び各袋体収容部21からの複数の袋体B(袋束B1)の取り出しを、スムーズに行うことができる。
【0057】
各保持部材22は、袋束B1を外側から支持するための部材である。袋束B1は、2以上の袋体B(通常は数枚〜数十枚程度の袋体B)を含み、袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの表面及び裏面は互いに同じ方向に向けられ、これらの袋体Bが相互に重ねられて一体的に配置されることで袋束B1が構成される。本実施形態では、各保持部材22は、これらの2以上の袋体Bの表面及び裏面の向き(すなわち法線方向)が重力の作用方向である鉛直方向と平行な方向以外の方向に向けられた状態で、袋束B1を支持する。すなわち、袋束B1(すなわち2以上の袋体B)は、水平方向以外の方向に延在するようにして保持部材22により支持される。特に、各保持部材22は、そのような袋束B1を貫通することなく、袋束B1の外表面の一部に接触した状態で、袋束B1を外側から支持する。このように袋束B1を外側から支持することにより、各袋Bにおける貫通孔の有無にかかわらず、様々なタイプの袋体B(袋束B1)に対して柔軟に対応することができる。例えば、サイズ及び形状が異なる複数種類の袋体B(袋束B1)を、共通の保持部材22を使って適切に支持することも可能である。図示の各保持部材22は、対応の袋体Bを起立姿勢で支持する。ここでいう起立姿勢は、
袋束B1に含まれる各袋体Bが概ね鉛直方向に延在する姿勢であり、各袋体Bの表面及び裏面が鉛直方向以外の方向に向けられている姿勢である。したがって、各袋体Bが鉛直方向及び水平方向の双方に対して傾斜して延在する傾斜姿勢も、広義には、ここでいう起立姿勢に含まれる。また図示の袋体ストッカー11の各保持部材22は、対応の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの口部Bbが鉛直方向上方に向けられるように、対応の袋束B1を支持する。
【0058】
ただし、各保持部材22によって支持される袋束B1に含まれる各袋体Bの口部Bbが向けられる方向は限定されない。
【0059】
各保持部材22は、対応の袋束B1の一部(特に表面及び裏面の各々の一部)を露出させた状態で、対応の袋束B1を表面側及び裏面側の両面側から支持する。すなわち各保持部材22は、対応の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bのうちの最も表面側に配置される袋体Bと最も裏面側に配置される袋体Bとの各々における、表面及び裏面のうちの一方(すなわち表面及び裏面のうち、隣接する袋体Bが配置される側と反対側に位置して外方に向けられた面)の一部を露出した状態で、袋束B1を支持する。図示の各保持部材22は、鉛直方向に立設する4つの棒状部材を含み、袋束B1の一方の端部の表面側及び裏面側を2つの棒状部材によって挟みつつ、他方の端部の表面側及び裏面側を他の2つの棒状部材によって挟むことで、袋束B1を支持する。このように袋束B1の一部を露出させた状態で各保持部材22が袋束B1を支持することにより、袋体ストッカー11から袋束B1を取り出す際に、袋束B1を把持しやすくなる。
【0060】
なお、図示の各保持部材22は相互に離間して配置された複数のピンによって構成されているが、各保持部材22の構成は限定されない。例えば1又は2以上の板状部材を立設させることによって各保持部材22を構成してもよいし、袋束B1を収容可能な箱状部材によって各保持部材22を構成してもよい。図示のように各保持部材22としてピンを用いる場合、例えば、起立姿勢の袋束B1の上部がピンによって保持されないように、各袋体収容部21において鉛直方向に関し袋束B1よりも短いピンによって各保持部材22を構成してもよい。また各保持部材22として板状部材や箱状部材を用いる場合、各袋体収容部21において鉛直方向に関し袋束B1よりも短い板状部材や箱状部材によって各保持部材22を構成してもよい。また、各保持部材22を構成する板状部材や箱状部材に切り欠きを形成し、この切り欠きを介して対応の袋束B1の一部を露出させてもよい。
【0061】
各袋体収容部21は移動用保持部24を有し、移動用保持部24に力が加えられることによって対応の袋体収容部21は収容位置Paと引出位置Pbとの間で移動させられる。図示の移動用保持部24は所謂取っ手の形態を有するが、移動用保持部24の形態は限定されず、移動装置(本実施形態では取り出し部31の袋体保持部41)の保持(例えば係合)に適した任意の形態(例えば凸部、凹部及び/又は穴部等)を有することができる。
【0062】
袋体ストッカー11は、袋束補給位置(受け取り位置P2)から袋束供給位置(取り出し位置P1)に複数の袋体収容部21を移動させる場合、複数の袋体収容部21のうちの少なくとも2以上を相互に鉛直方向に並べた状態で移動させる。
【0063】
上述の構成を有する袋体ストッカー11は、複数(好ましくは3つ以上)設けられている。特に、袋体供給装置12に割り当てられる袋体ストッカー11を取り出し位置P1に配置しつつ、他の袋体ストッカー11を受け取り位置P2に配置することができることが好ましい。この場合、取り出し位置P1で袋体供給装置12に対する袋体Bの供給が行われている間に、受け取り位置P2で袋体ストッカー11に対して袋体Bを補充することができる。図示の袋体供給システム10では、1つの袋体供給装置12に対して2つの袋体ストッカー11を割り当てることができるが、1つの袋体供給装置12に対して3つ以上の袋体ストッカー11が割り当てられてもよいし、1つの袋体供給装置12に対して1つの袋体ストッカー11のみが割り当てられてもよい。
【0064】
[袋体供給装置]
図3及び
図4等に示す袋体供給装置12は、供給ルームR内に設けられており、順次、複数の袋体ストッカー11の各々から複数の袋体Bが供給される。すなわち袋体供給装置12には、取り出し位置P1に配置された複数の袋体ストッカー11のうちのある袋体ストッカー11から複数の袋体Bが供給され、当該ある袋体ストッカー11において袋体Bがなくなったら、他の袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bが供給される。袋体供給装置12は、取り出し部31、配置調整部32、預け部33、袋体移送部36、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35及び送り出し部37を有する。
【0065】
[取り出し部]
取り出し部31は、供給ルームR内において袋体ストッカー11が配置される取り出し位置P1の近傍に設置され、袋体ストッカー11から袋束B1を取り出し、当該袋束B1を預け部33に運ぶ。また本実施形態の取り出し部31は、移動用保持部24に力を加えて対応の袋体収容部21を収容位置Paから引出位置Pbに移動させる移動装置としても機能する。本実施形態では取り出し部31が移動装置としても機能するが、取り出し部31とは別体の移動装置が設けられてもよい。
【0066】
図示の取り出し部31は、ロボットハンドとして構成されており、袋束B1を保持及び解放することができる袋体保持部41と、袋体保持部41を三次元的に移動させる三次元移動部42と、を有する。
【0067】
図示の袋体保持部41は、三次元移動部42の先端部に取り付けられ、エアシリンダ(図示省略)を駆動源として開閉可能に設けられた一対の挟持部材によって構成されている。本実施形態の袋体保持部41は、袋束B1を挟持及び解放することができるだけではなく、各袋体収容部21の移動用保持部24を保持することもできる。なお図示の袋体保持部41では、袋束B1を保持するための一対の挟持部材と、移動用保持部24を保持するための係合部とが、別体として設けられている。
【0068】
図示の三次元移動部42は、袋体保持部41を三次元的に移動させるアーム部として構成される。図示の三次元移動部42は、多関節ロボットによって構成されているが、三次元移動部42の具体的な構成は限定されず、例えばパラレルリンクロボット等の他の装置によって構成されてもよい。
【0069】
上述の構成を有する本実施形態の取り出し部31は、袋体ストッカー11から取り出した袋束B1を配置調整部32に渡し、配置調整部32によって配置位置が調整された袋束B1を配置調整部32から受け取り、配置調整部32から受け取った袋束B1を預け部33に運ぶ。
【0070】
[配置調整部(位置決め手段)]
配置調整部32は、取り出し部31から受け取った袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの相互間の配置位置を調整する。
【0071】
図示の配置調整部32は、袋束B1が載せられる配置調整載置部44と、配置調整載置部44上の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの位置を調整する位置調整部材45とを有する。配置調整載置部44は、載せられた袋束B1を水平姿勢で支持する。配置調整載置部44の形状は限定されないが、図示の配置調整載置部44は、取り出し部31(特に袋体保持部41)との干渉を防ぐために一部が切り欠かれている。位置調整部材45は、エアシリンダ(図示省略)を駆動源として移動可能に設けられる。具体的には、位置調整部材45は一対の側壁部材を含み、配置調整載置部44上の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bに両側から当接して当該2以上の袋体Bの配置位置を調整する矯正位置と、配置調整載置部44上の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bから離間する離間位置と、の間を移動可能に構成されている。
【0072】
なお本実施形態の袋束B1は、袋体ストッカー11(すなわち袋体収容部21)から配置調整部32を介して預け部33に運ばれるが、配置調整部32は設けられていなくてもよく、袋束B1は袋体ストッカー11から預け部33に直接的に運ばれてもよい。
【0073】
[預け部]
預け部33は、取り出し部31によって袋束B1が載置される移送載置部47と、移送載置部47上の袋束B1をガイドする移送ガイド部48と、を有する。
【0074】
移送載置部47は、取り出し部31を介して供給される袋束B1を水平姿勢で支持可能な支持部材である。移送ガイド部48は、移送載置部47上の袋束B1の両側縁部をガイドする一対の板状部材によって構成されており、下流側に設けられたマガジン34内に向けて袋束B1をガイドする。特に、図示の移送ガイド部48は、移送載置部47上の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの複数のエッジ部のうち口部Bbが設けられていないエッジ部に接触し、袋束B1をガイドする。なお移送載置部47及び移送ガイド部48は、袋体移送部36(例えば進退移動するプッシャーP)と干渉しない構造を有する。
【0075】
[袋体移送部]
袋体移送部36は、預け部33から袋束B1を移送してマガジン34に収容する。すなわち袋体移送部36は、移送載置部47上の袋束B1を移送ガイド部48に沿って移送してマガジン34に収容する。
【0076】
図示の袋体移送部36は、預け部33に隣接して配置され、移送載置部47上の袋束B1をマガジン34に向けて押し出すプッシャーPを有する。このプッシャーPは、エアシリンダ(図示省略)を駆動源として待避位置と押し出し位置との間で概ね水平方向へ移動可能に設けられている。待避位置に配置されたプッシャーPは移送載置部47上の袋束B1から離間する。そしてプッシャーPは、待避位置から押し出し位置に向けて移動することで、移送載置部47上の袋束B1をマガジン34に向けて押す。
【0077】
袋体供給装置12は、取り出し部31によって袋束B1を預け部33に運ぶ際に、取り出し部31と袋体移送部36(プッシャーP)等の他の装置とが互いに干渉しない構成を有する。図示の預け部33は、図示しないモータ等によって鉛直方向に昇降可能に設けられており、取り出し部31から袋束B1を受け取って当該袋束B1が移送載置部47上に載せられる上昇位置と、袋体移送部36(プッシャーP)によって移送載置部47上の袋束B1がマガジン34に向かって押し出される下降位置とに、配置可能である。
【0078】
なお、袋体供給装置12は、取り出し部31と袋体移送部36(プッシャーP)等との間の意図しない干渉を防ぐ他の任意の構成を採用することが可能である。例えば、取り出し部31によって袋束B1を預け部33に運ぶ際に、預け部33に隣接する位置に取り出し部31(特に袋体保持部41)を配置可能なスペースが設けられるような待避位置にプッシャーP(袋体移送部36)が配置されてもよい。
【0079】
[マガジン]
マガジン34は、預け部33に隣接して配置され、収容された袋束B1を昇降可能に保持する。図示のマガジン34は、袋体移送部36(すなわちプッシャーP)によって預け部33から送られてくる袋束B1を水平姿勢で支持するマガジン載置部50と、マガジン載置部50上の袋束B1の両側縁部を上昇自在にガイドする一対のマガジンガイド部51と、袋体移送部36(プッシャーP)による袋束B1の移動を規制するマガジンストッパー部52と、を有する。マガジン載置部50は、サーボモータ(図示省略)を駆動源として昇降可能に設けられており、収容された袋束B1に含まれる2以上の袋体Bのうち最上位に位置する袋体Bの鉛直方向位置を常に概ね同じにすることができる。したがって、マガジン34から袋体Bが取り出されるのに応じて、マガジン載置部50は徐々に上昇する。また新たな袋束B1がマガジン34に供給される場合、マガジン載置部50は下降し、マガジン34には新たな袋束B1を配置するためのスペースが作られる。
【0080】
なおマガジン34は、少なくとも1つの袋束B1に対応する大きさのスペースを形成することが可能であればよく、複数の袋束B1に対応する大きさのスペースを形成することが可能であってもよい。マガジン34が複数の袋束B1に対応する大きさのスペースを形成することを可能にすることで、第1袋体ピックアップ部35を介してマガジン34から後段に袋体Bを搬送する処理を長時間にわたって中断させることなく連続的に行うことができる。したがって、マガジン34内の複数の袋体Bを第1袋体ピックアップ部35によって後段に搬送する間に、新たな袋束B1を袋体ストッカー11から預け部33に運び終えることも可能であり、効率的に袋束B1(袋体B)を搬送することができる。なお
図2〜
図5に示すマガジン34は、3つの袋束B1を収容することが可能なスペースを形成することが可能である。
【0081】
[第1袋体ピックアップ部及び送り出し部]
第1袋体ピックアップ部35は、マガジン34に収容された袋束B1に含まれる2以上の袋体Bを1袋ずつ取り出し、具体的には、袋束B1の最上位置に配置された袋体Bを1枚ずつ取り出す。第1袋体ピックアップ部35は、例えば吸盤等によって構成可能である。
図2〜
図5に示す袋体供給装置12では、第1袋体ピックアップ部35によって取り出された袋体Bは、送り出し部37に渡され、送り出し部37によって後段に送られる。
【0082】
なお送り出し部37は設けられていなくてもよく、第1袋体ピックアップ部35が直接的に後段の装置等に袋体Bを渡してもよいし、送り出し部37以外の装置等を介して第1袋体ピックアップ部35から後段に袋体Bが送られてもよい。
【0083】
上述の袋体移送部36(プッシャーP)、預け部33、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35及び送り出し部37のセットは、1つのみ設けられてもよいし、複数設けられてもよい。
図3〜
図5に示す袋体供給装置12は当該セットを4つ具備し、袋体移送部36(プッシャーP)、預け部33、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35及び送り出し部37の各々は4つ設けられている。
【0084】
[袋体供給方法]
次に、上述の袋体供給システム10を使って行われる袋体供給方法を説明する。
【0085】
本実施形態の袋体供給方法は、複数の袋体Bを袋体ストッカー11に補充する工程と、袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程と、を含む。特に図示の袋体供給システム10では、供給ルームRの外側で袋体ストッカー11に複数の袋体Bが補充され、供給ルームRの内側で袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bが供給される。
【0086】
袋体ストッカー11に補充された複数の袋体Bは、複数の袋体収容部21の各々において、袋束B1の形態で複数の保持部材22により支持されて貯留される。そして、袋体ストッカー11から袋体供給装置12に供給される複数の袋体Bの各々は、複数の保持部材22の各々から取り出された袋束B1に含まれる袋体Bである。
【0087】
以下、袋体供給方法に含まれる各工程について説明する。
【0088】
[袋体群供給工程]
複数の袋体Bを袋体ストッカー11に補充する工程は、本体部20において複数の袋体収容部21を順次収容位置Paから引出位置Pbに移動させる工程と、引出位置Pbに配置された袋体収容部21に複数の袋体Bを供給し、当該複数の袋体Bを袋束B1として複数の保持部材22の各々に支持させる工程と、対応の複数の保持部材22の各々が袋束B1を支持している状態の袋体収容部21を、引出位置Pbから収容位置Paに移動させる工程と、を含む(
図2参照)。
【0089】
具体的には、以下のようにして袋体ストッカー11に複数の袋体Bが補充される。
【0090】
第1工程: 所定数(例えば1つ〜3つのいずれか)の袋体ストッカー11を、供給ルームRの外側の所定の受け取り位置P2に停止させて配置する。この際、各袋体収容部21は、収容位置Paに配置されるとともに、袋体Bが収納されていない空の状態である。
【0091】
第2工程: 新たな袋体Bを供給する対象の袋体収容部21を収容位置Paから引出位置Pbまで移動させる。この際、対象の袋体収容部21の移動は、作業者Wによって行われてもよいし、図示しない機械によって行われてもよい。
【0092】
第3工程: 引出位置Pbに配置された袋体収容部21に複数の袋体Bを補充し、各保持部材22によって袋束B1の形態でその複数の袋体Bを起立姿勢で支持させる。この際、複数の袋体Bの補充は、作業者Wによって行われてもよいし、図示しない機械によって行われてもよい。作業者Wによって複数の袋体Bの補充が行われる場合、例えば袋体Bを大量に収容する段ボール箱25から、作業者Wが任意の数の袋体Bを取り出して袋束B1の形態で各袋体収容部21に適宜収容してもよい。
【0093】
第4工程: 所定数の袋束B1が補充された袋体収容部21を引出位置Pbから収容位置Paに移動させる。この際、対象の袋体収容部21の移動は、作業者Wによって行われてもよいし、図示しない機械によって行われてもよい。
【0094】
上述の第1工程〜第4工程を、袋体ストッカー11が有する全ての袋体収容部21に関して行い、全ての袋体収容部21に複数の袋束B1を収容する。このようにして、1つの袋体ストッカー11に対する複数の袋体Bの補充が行われる。
【0095】
なお、複数の袋体Bの補充を行う必要がある袋体ストッカー11が2以上ある場合には、上述の一連の工程が袋体ストッカー11毎に行われる。
【0096】
[袋体ストッカー移動工程]
複数の袋体Bの補充が完了した袋体ストッカー11は、所定の受け取り位置P2から床面上を移動させられて、供給ルームRの内側の所定の取り出し位置P1で停止させられる(
図2及び
図3参照)。この際、袋体ストッカー11の移動は、作業者Wによって行われてもよいし、図示しない機械によって行われてもよい。
【0097】
次に、袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程について説明する。
図6〜
図9は、袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程を説明するための図である。
【0098】
[引出部引出工程]
袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程は、移動装置が移動用保持部24に力を加え、対応の袋体収容部21を収容位置Paから引出位置Pbまで移動させる工程を含む(
図6参照)。図示の装置では、移動装置として働く取り出し部31の袋体保持部41を移動用保持部24に保持(係合)させて、三次元移動部42によって袋体保持部41を移動させることによって移動用保持部24に力を加え、対応の袋体収容部21を収容位置Paから引出位置Pbに移動させる。
【0099】
対応の袋体収容部21が引出位置Pbに移動した後、移動用保持部24に対する袋体保持部41の保持が解除され、袋体保持部41は移動用保持部24から離間する。
【0100】
[袋体群取り出し工程]
取り出し部31は、引出位置Pbに配置された袋体収容部21に収納されている袋束B1を袋体保持部41により挟んで、当該袋束B1を保持する(
図7参照)。袋体保持部41によって袋束B1を保持した状態で、三次元移動部42は袋体保持部41を移動させる。このようにして、袋体ストッカー11(すなわち袋体収容部21)から袋束B1が取り出される。
【0101】
[袋体群位置決め工程]
袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程は、取り出し部31が袋体ストッカー11から取り出した袋束B1を配置調整部32に渡す工程(
図8参照)と、配置調整部32が袋束B1の配置位置を調整する工程と、取り出し部31が、配置調整部32によって配置位置が調整された袋束B1を、配置調整部32から受け取って預け部33に運ぶ工程(
図9参照)と、を含む。
【0102】
すなわち、袋体保持部41により保持されている袋束B1が水平姿勢で配置調整載置部44上に配置され、袋束B1は袋体保持部41から解放されて配置調整載置部44に載せられる。この際、位置調整部材45は配置調整載置部44上の袋束B1から離れた離間位置に配置されており、配置調整載置部44上への袋束B1の載置動作は位置調整部材45によって阻害されない。
【0103】
そして、位置調整部材45を離間位置から矯正位置に移動させることによって、配置調整載置部44上の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの両側縁部の位置が揃えられる。この離間位置から矯正位置への位置調整部材45の移動は、一回のみ行われてもよいし、複数回繰り返し行われてもよい。
【0104】
そして、配置調整載置部44上の袋束B1の位置調整が行われた後、位置調整部材45は離間位置に配置され、配置調整載置部44上の袋束B1は、取り出し部31の袋体保持部41によって再び保持される。なお、配置調整部32において袋束B1の位置調整が行われている間、袋体保持部41は同じ位置に配置されていてもよく、袋束B1を配置調整載置部44上に載置するために解放した位置を保っていてもよい。そして、袋体保持部41によって袋束B1を保持しつつ三次元移動部42によって袋体保持部41を配置調整部32から預け部33に向けて移動させる。袋束B1は、預け部33の移送載置部47上に水平姿勢で配置され、袋体保持部41から解放されて移送載置部47に載せられる。
【0105】
この際、預け部33は上昇され、上昇位置において取り出し部31(すなわち袋体保持部41)から袋束B1を受け取る。預け部33は、袋束B1が移送載置部47に載せられた後に当該袋束B1とともに下降し、移送載置部47上の袋束B1がプッシャーPとほぼ同じ鉛直方向位置となる下降位置に預け部33は配置される。この間、袋体移送部36(すなわちプッシャーP)は待機位置に配置され、移送載置部47上への袋束B1の移動を阻害しない。
【0106】
なお、配置調整部32が設けられていない場合、袋束B1は取り出し部31によって袋体ストッカー11(袋体収容部21)から預け部33(移送載置部47)に直接的に運ばれてもよい。
【0107】
そして取り出し部31から預け部33に袋束B1が渡された後に、取り出し部31は、袋体ストッカー11に貯留されている他の袋束B1を取り出すために移動する。そして、他の袋束B1を対象として上述の袋体群取り出し工程及び袋体群位置決め工程が行われ、当該他の袋束B1が預け部33に運ばれる。
【0108】
[袋体群押し出し工程]
移送載置部47に載せられた袋束B1は、袋体移送部36により、下流のマガジン34に向けて水平方向に送り出される。具体的には、プッシャーPを待機位置から押し出し位置に移動させることによって、その移動経路上にある移送載置部47上の袋束B1がマガジン34に押し出される。この際、マガジン載置部50は、鉛直方向に関して移送載置部47と同じ位置か移送載置部47よりも低い位置に配置されており、移送載置部47上から押し出される袋束B1がスムーズにマガジン載置部50上に載せられる。特に、マガジン載置部50上に他の袋束B1が既に載せられている場合には、当該他の袋束B1の最上面が移送載置部47と同じ位置か移送載置部47よりも低い位置に配置されるように、マガジン載置部50の鉛直方向位置は調整される。
【0109】
そして、袋束B1がマガジン34に載せられた後に、プッシャーPは押し出し位置から待機位置に移動し、待機位置で待機する。
【0110】
[袋体供給工程]
袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程は、マガジン34に収容された袋束B1の最上位置に配置された袋体Bを第1袋体ピックアップ部35が取り出す工程を含む。
【0111】
図示の第1袋体ピックアップ部35は吸盤部を有し、マガジン34によって支持されている袋束B1のうち、最上位置にある袋体Bが当該吸盤部により吸着されて上方に取り出される。第1袋体ピックアップ部35の吸盤部の吸着動作及び吸着解放動作は、図示しない制御部によって制御される。
【0112】
なお、第1袋体ピックアップ部35による袋体Bの取り出しに応じて、マガジン載置部50は上昇する。これにより、マガジン34に支持されている袋束B1の最上位置に配置される袋体Bの鉛直方向位置をほぼ一定に保つことができる。したがって、第1袋体ピックアップ部35は、袋体Bをほぼ定位置で保持しマガジン34から当該袋体Bを取り出すことができるため、第1袋体ピックアップ部35の動作を単純化することができるとともに、袋体Bの保持精度を向上させることができる。
【0113】
第1袋体ピックアップ部35は、マガジン34から取り出した袋体Bを送り出し部37に渡し、送り出し部37は後段の装置に向けて当該袋体Bを送る。なお送り出し部37の具体的な構成は限定されない。図示の送り出し部37は、2つの駆動ローラに掛け渡された2組の無端状ベルトが互いに向かい合うように鉛直方向に並んで配置されている。第1袋体ピックアップ部35は送り出し部37のこれらの無端状ベルトの間にマガジン34からの袋体Bを供給する。袋体Bが送り出し部37の無端状ベルト間に挟まれた状態でこれらの無端状ベルトを駆動ローラにより走行させることで、当該袋体Bは下流に向けて搬送される。
【0114】
[備考]
なお、マガジン34よりも後段の構成及び工程は、様々なパターンが考えられ、限定されない。マガジン34よりも後段の構成及び工程の典型例については、応用例として後述する。
【0115】
また上記の袋体群押し出し工程以降の工程(袋体群押し出し工程及び袋体供給工程を含む工程)を行いつつ上記の袋体群取り出し工程〜袋体群位置決め工程が行われ、ある袋束B1が預け部33から下流側に向けて搬送される間に、他の袋束B1を袋体ストッカー11から預け部33に運ぶことができる。
【0116】
また、上記の袋体群取り出し工程においてある袋体収容部21から全ての袋束B1が取り出されたら、取り出し部31(すなわち移動装置)によりその袋体収容部21は引出位置Pbから収容位置Paに移動させられる。そして、袋束B1を収容する他の袋体収容部21に関して上記の引出部引出工程及び袋体群取り出し工程が行われる。そして、上記の引出部引出工程及び袋体群取り出し工程は袋体ストッカー11の全ての袋体収容部21に対して行われる。そして、1つの袋体ストッカー11の全ての袋体収容部21に対して引出部引出工程及び袋体群取り出し工程が行われた後は、他の袋体ストッカー11に対して引出部引出工程及び袋体群取り出し工程が行われる。なお、全ての袋束B1が取り出されて空になった袋体ストッカー11は、供給ルームRの内側の取り出し位置P1から供給ルームRの外側の受け取り位置P2に移動させられ、受け取り位置P2において上記の袋体群供給工程が行われて新たな複数の袋体Bが補充される。この際、空になった袋体ストッカー11の移動は、作業者Wによって行われてもよいし、図示しない機械によって行われてもよい。
【0117】
なお取り出し部31は、袋体ストッカー11(特に各袋体収容部21)に貯留されている複数の袋束B1を、予め定められた順番で取り出してもよい。また取り出し部31は、袋体ストッカー11(すなわち各袋体収容部21)における各袋束B1の位置及び/又は有無を検出可能なセンサ(例えば光学センサ及び撮像装置を含む)の検出結果に基づいて、各袋束B1を取り出してもよい。
【0118】
また袋体供給装置12は、本体部20に対する各袋体収容部21の位置、配置調整部32における袋束B1の有無、預け部33における袋束B1の有無、袋体移送部36の状態(例えばプッシャーPの位置)及び/又はマガジン34における袋束B1の有無を検出可能なセンサを具備していてもよい。また袋体供給装置12は、各種のセンサ等から送られてくる検出結果の情報に基づいて、取り出し部31、配置調整部32、預け部33、袋体移送部36、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35及び送り出し部37のうちの少なくとも1以上の挙動を制御する制御部(図示省略)を有していてもよい。
【0119】
以上説明したように本実施形態の袋体供給システム10及び袋体供給方法によれば、複数の袋体Bの集合によって構成される袋束B1を袋体収容部21から簡単に取り出すことができる。また本実施形態の袋体供給システム10及び袋体供給方法によれば、袋束B1の取り出し作業の際に袋体Bの損傷を低減することができ、また様々なタイプの袋体に柔軟に対応可能である。
【0120】
また本実施形態の袋体ストッカー11、袋体供給装置12及び袋体供給システム10によれば、供給ルームRが汚染されるのを防止しつつ、省人化及び作業の効率化も図れる。すなわち、移動可能な袋体ストッカー11を用いて供給ルームの外側で新たな袋体Bの補充を行うことで供給ルームRの汚染を防止できる。また複数の袋体ストッカー11を用いることで、一の袋体ストッカー11から袋体Bを取り出している間に他の袋体ストッカー11に新たな袋体Bを補充でき、作業効率を向上させることができる。
【0121】
また袋体ストッカー11を用いることで、取り出し部31等の機械の可動範囲内に人を介在させることなく袋体Bの供給を行うことができるため、高度な安全性を確保できる。
【0122】
また1つの袋体ストッカー11に複数の袋体収容部21を設けることで多量の袋体Bをストックできる。そのため、新たな袋体Bを補充する必要がある袋体ストッカー11を
受け取り位置P2に移動させる頻度を抑えることができ、作業者Wの負担を著しく軽減することができる。
【0123】
また配置調整部32によって各袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの配置位置が矯正されるため、袋体ストッカー11では、袋束B1(すなわち袋体B)の位置が多少不均一でも問題ない。したがって、各保持部材22によって規定されるスペースを袋束B1のサイズよりも大きくしてもよい。この場合、各袋体収容部21及び各保持部材22に対する袋束B1の補充作業をスムーズに行うことができ、また各袋体B及び各袋束B1のサイズが変更されても同じ保持部材22及び袋体収容部21を使用することが可能である。
【0124】
次に、上述の袋体ストッカー11の応用例(特にマガジン34よりも下流側における典型的な構成例)について説明する。なお以下の応用例を表す各図面では、上述の袋体供給システム10と同一又は類似の構成については同じ符合を付し、その詳細な説明を省略する。
【0125】
[第1応用例]
図10は、第1応用例に係る袋体供給システム10を示す図である。
【0126】
本応用例に係る袋体供給装置12は、第1袋体ピックアップ部35を介して送られてくる袋体Bを受け取って下流に向けて搬送する袋体搬送部61と、袋体搬送部61によって搬送される袋体Bの位置を規制する搬送ストッパー62と、搬送ストッパー62によって位置が規制された袋体Bを取り出して、袋体処理装置100に供給する第2袋体ピックアップ部63と、を有する。
【0127】
第1袋体ピックアップ部35によってマガジン34から取り出された袋体Bは、送り出し部37を介し、無端状のコンベアベルトを有する袋体搬送部61に渡される。袋体搬送部61は、第1袋体ピックアップ部35からの袋体Bを1枚ずつコンベアベルトにより下流に向けて搬送する。
【0128】
袋体搬送部61によって下流に向けて搬送される袋体Bは、コンベアベルトの先端部の近傍において搬送ストッパー62により位置決めされる。搬送ストッパー62により位置決めされた袋体Bは第2袋体ピックアップ部63によって取り出され、後段に設けられる図示しない袋体処理装置100(例えば、袋体搬送機、袋詰め包装機、或いはスパウトシール機等)に供給される。
【0129】
なお袋体搬送部61、搬送ストッパー62及び第2袋体ピックアップ部63のセットは、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35及び送り出し部37のセットと同じ数設けられる。図示の袋体供給装置12では袋体搬送部61、搬送ストッパー62及び第2袋体ピックアップ部63が4セット設けられている。
【0130】
[第2応用例]
図11は、第2応用例に係る袋体供給システム10を示す図である。
【0131】
本応用例の第1袋体ピックアップ部35は、マガジン34から取り出した袋体Bを袋体処理装置100に直接的に供給する。すなわち、本応用例に係る袋体供給装置12には送り出し部37が設けられておらず、マガジン34に貯留されている袋体Bは、第1袋体ピックアップ部35によって直接的に図示しない袋体処理装置100に渡される。
【0132】
なお図示の袋体供給装置12では、袋体移送部36(プッシャーP)、預け部33、マガジン34及び第1袋体ピックアップ部35のセットが1つのみ設けられている。
【0133】
[第3応用例]
図12は、第3応用例に係る袋体供給システム10を示す図である。
【0134】
本応用例の袋体供給装置12は、一時保持部66、袋体搬送部61、袋体持ち上げ部67、繰り出し部68、搬送ストッパー62及び第2袋体ピックアップ部63を具備するが、送り出し部37は設けられていない。
【0135】
一時保持部66は、第1袋体ピックアップ部35から袋体Bが渡されて当該袋体Bを支持する。図示の一時保持部66は、袋体Bを吸着保持する吸盤部を具備しており、袋体Bを固定的に支持する。なお一時保持部66は、袋体Bに固定力を作用させて当該袋体Bの位置を固定しつつ当該袋体Bを支持してもよいし、固定力を作用させることなく単に袋体Bが載せられているだけでもよい。一時保持部66は、水平方向へ移動可能に設けられており、マガジン34と干渉しない位置で第1袋体ピックアップ部35から袋体Bを受け取る受け取り位置と、袋体搬送部61上の袋体Bと干渉しない位置で袋体搬送部61に袋体Bを渡す渡し位置との間で往復移動する。
【0136】
袋体搬送部61は、連続的に走行する無端状のコンベアベルトを具備し、一時保持部66を介して送られてくる袋体Bを下流に向けて搬送する。本応用例の袋体搬送部61は、複数の袋体Bを相互に重なり合った状態で下流に向けて搬送し、基本的に下流側の袋体Bの方が上流側の袋体Bよりも上側の重なり位置に配置される。
【0137】
袋体持ち上げ部67は、一時保持部66が新たな袋体Bを袋体搬送部61に供給する際に、袋体搬送部61上の最後尾(すなわち最上流側)の袋体Bの後ろ側位置(すなわち上流側位置)を持ち上げる。これにより一時保持部66から供給される新たな袋体Bは、袋体持ち上げ部67により持ち上げられた袋体Bの下側に挿入され、袋体搬送部61上において最後尾に配置される。なお一時保持部66から袋体搬送部61に渡された袋体Bは、袋体搬送部61のコンベアベルトの走行に伴って下流側に搬送され、後ろ側部分(すなわち上流側部分)が袋体持ち上げ部67の直下に配置される。
【0138】
搬送ストッパー62は、袋体搬送部61によって搬送される複数の袋体Bのうちの先頭(すなわち最下流側)の袋体Bの位置を規制する。なお、袋体搬送部61上において相互に重ねられて配置された複数の袋体Bのうち、最も上側に配置される袋体Bが先頭の袋体Bになるのが通常であるが、袋体搬送部61のコンベアベルトの走行に伴って、最も上側に配置される袋体Bよりも他の袋体Bが下流側に配置されてしまうことがある。このような場合であっても、繰り出し部68が最も上側に配置される袋体Bを下流側に送り出して搬送ストッパー62に当接させる。
【0139】
繰り出し部68は、袋体搬送部61の上方において、袋体搬送部61上において最も上側に配置される袋体Bに当接する位置に配置される。図示の繰り出し部68は、無端状のコンベアベルトを具備する。袋体搬送部61のコンベアベルトと繰り出し部68のコンベアベルトとの間で袋体搬送部61上において最も上側に配置される袋体Bを挟み、繰り出し部68のコンベアベルトによって当該最も上側に配置される袋体Bを下流側に向けて送り出して搬送ストッパー62に当接させる。したがって、繰り出し部68のコンベアベルトは、袋体Bに対して大きな摩擦力を作用させることができる部材によって構成されることが好ましい。このように繰り出し部68を設けることによって、袋体搬送部61上において最も上側に配置される袋体Bを、確実に、搬送ストッパー62の位置まで送り出すことができる。
【0140】
そして、袋体搬送部61上において最も上側に配置される袋体Bは、搬送ストッパー62により位置決めされた位置で第2袋体ピックアップ部63によって取り出され、後段の袋体処理装置100に供給される。
【0141】
なお本応用例において、預け部33、袋体移送部36(プッシャーP)、マガジン34、第1袋体ピックアップ部35、一時保持部66、袋体持ち上げ部67、袋体搬送部61、繰り出し部68、搬送ストッパー62及び第2袋体ピックアップ部63のセットは2つ設けられている。
【0142】
[変形例]
本発明は、上述の実施形態及び変形例には限定されない。例えば、上述の実施形態及び変形例の各要素に各種の変形が加えられてもよい。
【0143】
[第1変形例]
図13〜
図14は、袋体ストッカー11から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程を説明するための第1変形例に係る図である。本変形例において、上述の実施形態に係る袋体供給システム10と同じ又は類似の要素には同一の符合を付し、その詳細な説明は省略する。
【0144】
本変形例においても、袋体ストッカー11の各袋体収容部21では、各袋束B1が起立状態で各保持部材22によって支持される。ただし各保持部材22は、対応の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの口部Bbが水平方向に向けられるように、対応の袋束B1を支持する。すなわち、口部Bbが形成されるエッジ部Bc1を含む一対の短エッジ部が水平方向に向けられてそれぞれ鉛直方向に延在するように、また口部Bbが形成されていない一対の長エッジ部が鉛直方向に向けられてそれぞれ水平方向に延在するように、袋束B1は対応の保持部材22によって支持される。
【0145】
本変形例の各保持部材22は、中間部分で分断された箱状形態を有する。すなわち各保持部材22は一対の端部保持部を有する。各端部保持部は袋束B1の端部形状に応じた形状を持ち、袋束B1の端部を三方から取り囲む。これにより各袋束B1の両端部が各保持部材22の一対の端部保持部によって支持され、各袋束B1が起立状態で保持される。
【0146】
本変形例の袋体供給装置12には配置調整部32が設けられておらず、袋体ストッカー11(すなわち引出位置Pbに配置された袋体収容部21)から預け部33に直接的に袋束B1が運ばれる。
【0147】
預け部33は水平方向に移動可能に設けられており、取り出し部31(すなわち袋体保持部41)から袋束B1が渡される供給位置Pcと、マガジン34に袋束B1を渡す放出位置Pdと、に配置可能に設けられている。供給位置Pcは、取り出し部31から預け部33に袋束B1が渡される際に、取り出し部31(特に袋体保持部41)と袋体移送部36(例えばプッシャーP)とが互いに干渉しないような位置である。取り出し部31は、供給位置Pcに配置された預け部33に対してスムーズに袋束B1を運んで、移送載置部47上の適切な位置に当該袋束B1を載せることができる。放出位置Pdは、マガジン34に隣り合った位置であり、プッシャーPの移動経路上に移送載置部47上の袋束B1が配置されるような位置である。プッシャーPは、放出位置Pdに配置された預け部33に収容された袋束B1をマガジン34に向かって押し、当該袋束B1をマガジン34にスムーズに収容することができる。
【0148】
なお本変形例において、預け部33の移送ガイド部48は、袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの複数のエッジ部のうち、少なくとも口部Bbが設けられているエッジ部Bc1に対し、接触して袋束B1をガイドする。すなわち取り出し部31は、袋束B1の口部Bbが設けられているエッジ部Bc1と、当該エッジ部に対向するエッジ部とが、預け部33の移送ガイド部48に対向するように、袋束B1を移送載置部47上に載置する。そしてプッシャーPは、袋束B1の口部Bbが設けられているエッジ部に隣接する一方のエッジ部を押して、袋束B1をマガジン34に収容する。
【0149】
上述のように本変形例では、袋体ストッカー11(すなわち袋体収容部21)において口部Bbが水平方向に向けられた状態で各袋束B1が起立されている。そのため各袋束B1に含まれる複数の袋体B同士は、袋体ストッカー11に収容されている段階で、重力の影響により幅方向に関して揃った状態にある。そのため、上述の実施形態の配置調整部32(
図3等参照)が設けられなくても、袋束B1を、複数の袋体Bが幅方向に互いに位置合わせされた状態で、預け部33に配置することが可能である。
【0150】
また本変形例では、プッシャーPが袋束B1を幅方向に押す。したがって、例えばプッシャーPが預け部33からマガジン34に向けて袋束B1を押す際に、当該袋束B1をマガジン34の側壁部に押し付けてもよい。この場合、マガジン34の側壁部とプッシャーPとによって袋束B1を挟んで、当該袋束B1に含まれる複数の袋体Bの幅方向位置をマガジン34において整えることができる。
【0151】
なお本変形例において、マガジン34よりも後段の構成は限定されず、例えば上述の各応用例と同様の構成を有しうる。
【0152】
[第2変形例]
図15は、第2変形例に係る袋体供給システム10の概略構成を示す図である。本変形例の袋体供給システム10の移動ユニットは、供給ルームRの内側に設置される送り機構70を備える。
【0153】
送り機構70は、袋体収容部21を上流から下流に向かって搬送する。送り機構70の具体的な構成は限定されないが、典型的には無端状のベルトコンベアによって構成される。
【0154】
図示の送り機構70は、第1ストッパー81〜第5ストッパー85と協働し、袋体収容部21を、袋体補給位置P11、第1待機位置P12、袋束供給位置P13、第2待機位置P14及び排出位置P15に、順次間欠的に搬送する。例えば、送り機構70は、袋体補給位置P11から袋束供給位置P13に向かって、袋体収容部21を搬送する。
【0155】
袋体補給位置P11は、送り機構70に対し、保持部材22によって袋束B1が支持されている状態の袋体収容部21が補給される位置である。図示の袋体供給システム10では、袋体補給位置P11において、複数の袋体収容部21が積み重ねられて送り機構70に補給される。これにより、大量の袋体Bを袋体補給位置P11にストックできる。
【0156】
なお袋体補給位置P11における、袋体収容部21の補給方法は限定されない。例えば、作業者(図示省略)が、袋体補給位置P11において各袋体収容部21に対して袋束B1(複数の袋体B)を補充してもよい。或いは、供給ルームRの外側で袋束B1(複数の袋体B)を各袋体収容部21に対して補充し、その後、袋束B1(袋体B)が補充された袋体収容部21を、供給ルームRの外側から内側に運んで送り機構70に補給してもよい。この場合、袋体ストッカー(
図2等の符合「11」参照)を使って複数の袋体収容部21を一度に供給ルームRの外側から内側に運んでもよい。また、複数の袋体収容部21を積み重ねた状態で袋体ストッカーに積んでおき、袋体補給位置P11において、これらの袋体収容部21を、積み重ねた状態を維持しつつ、一度に送り機構70に補給してもよい。
【0157】
第1待機位置P12は、送り機構70によって袋体補給位置P11から運ばれてくる複数の袋体収容部21が待機させられる位置である。第1待機位置P12に配置されている袋体収容部21は、1つずつ袋束供給位置P13に送られる。具体的には、図示しない第1持ち上げ装置によって、第1待機位置P12において最も下に位置する袋体収容部21から、第1待機位置P12に配置される他の袋体収容部21が持ち上げられる。そして、第1待機位置P12において最も下に位置する袋体収容部21は、他の袋体収容部21が持ち上げられて離れている間に、送り機構70によって袋束供給位置P13に搬送される。
【0158】
袋束供給位置P13は、袋体収容部21から袋体供給装置12に複数の袋体B(袋束B1)が供給される位置である。袋束供給位置P13における袋体供給装置12に対する袋体B(袋束B1)の供給態様は、上述の実施形態(上述の応用例を含む)と同様の態様としうる。
【0159】
第2待機位置P14は、送り機構70によって袋束供給位置P13から運ばれてくる空の袋体収容部21(すなわち袋体B(袋束B1)を収容していない袋体収容部21)が待機させられる位置である。袋束供給位置P13から第2待機位置P14には、1つずつ袋体収容部21が送られる。具体的には、図示しない第2持ち上げ装置によって、第2待機位置P14に配置されている全ての袋体収容部21が持ち上げられ、その状態で送り機構70が袋束供給位置P13から第2待機位置P14に空の袋体収容部21を搬送し、第2持ち上げ装置は、第2待機位置P14に新たに配置されたその空の袋体収容部21の上に、持ち上げていた袋体収容部21を載せる。
【0160】
排出位置P15は空の袋体収容部21を送り機構70から排出するための位置であり、積み重ねられた複数の空の袋体収容部21が第2待機位置P14から排出位置P15に搬送される。排出位置P15における複数の空の袋体収容部21の排出方法は限定されず、機械(図示省略)によってその排出が行われてもよいし、作業者(図示省略)によってその排出が行われてもよい。
【0161】
このように送り機構70は、保持部材22によって袋束B1が支持されている状態の袋体収容部21が補給される袋体補給位置P11から、袋束供給位置P13に向かって袋体収容部21を搬送し、袋束供給位置P13には袋体収容部21を1つずつ搬送する。そして、袋体供給装置12は、袋束供給位置P13において、袋体収容部21から複数の袋体Bが供給される。したがって本変形例に係る袋体供給方法は、複数の袋体Bを袋体収容部21に補充する工程と、袋体収容部21から袋体供給装置12に複数の袋体Bを供給する工程との間に、送り機構70によって、袋体収容部21を袋体補給位置P11から袋束供給位置P13に向かって搬送する工程を含む。
【0162】
なお送り機構70は、袋体補給位置P11、第1待機位置P12、袋束供給位置P13、第2待機位置P14及び排出位置P15のそれぞれに、互いに独立して駆動可能な別個の送り部を設置してもよいし、袋体補給位置P11、第1待機位置P12、袋束供給位置P13、第2待機位置P14及び排出位置P15のうちの隣接する2以上の位置又は全部の位置に関して共通の送り部を設置してもよい。別個の送り部を設置することによって、位置毎に袋体収容部21の搬送態様を異ならせることができる。一方、共通の送り部を設置することによって、送り部の数を減らして、送り機構70の構成を簡素化できる。
【0163】
また図示の袋体供給システム10では、送り機構70による袋体収容部21の搬送を阻止可能な第1ストッパー81〜第5ストッパー85が設けられている。第1ストッパー81〜第5ストッパー85は、それぞれ袋体補給位置P11〜排出位置P15に設けられており、対応の位置に配置された1又は複数の袋体収容部21が送り機構70によって下流側に搬送されるのを防ぐ搬送阻止位置と、対応の位置に配置された1又は複数の袋体収容部21が送り機構70によって下流側に搬送されるのを許容する搬送許容位置と、に配置可能である。
【0164】
第1ストッパー81〜第5ストッパー85の配置態様は限定されないが、典型的には、搬送阻止位置に配置される第1ストッパー81〜第5ストッパー85は、対応の位置において袋体収容部21(特に送り機構70と直接的に接触する袋体収容部21)に対して下流側で接触する。なお本変形例の第1ストッパー81〜第5ストッパー85は、対応の位置における袋体収容部21の位置合わせを行う機能も有する。すなわち、送り機構70によって搬送される袋体収容部21を、搬送阻止位置に配置される第1ストッパー81〜第5ストッパー85に接触させて停止させることにより、袋体収容部21を、第1ストッパー81〜第5ストッパー85との接触位置に正確に配置することができる。
【0165】
また、第1ストッパー81〜第5ストッパー85の具体的な構成は限定されない。図示の第1ストッパー81〜第5ストッパー85の各々は、送り機構70の側部に固定された取り付けプレートと、当該取り付けプレートに固定されたエアシリンダとを有し、エアシリンダのピストンロッドが送り機構70上の袋体収容部21と接触するストッパー部分を構成する。このエアシリンダを駆動してピストンロッドを突出させることで当該ピストンロッドを搬送阻止位置に配置することができる一方で、エアシリンダを駆動してピストンロッドを引っ込めることで当該ピストンロッドを搬送許容位置に配置することができる。なおピストンロッドは、搬送阻止位置に配置された状態で袋体収容部21(特に側面)と接触する箇所に、弾性部材やプレート(ブロック)が取り付けられていてもよい。
【0166】
なお送り機構70及び第1ストッパー81〜第5ストッパー85は、図示しない制御部によって制御されている。すなわち制御部は、送り機構70による袋体収容部21の移送及び停止のタイミングと、第1ストッパー81〜第5ストッパー85の各々を搬送阻止位置又は搬送許容位置に配置するタイミングと、を制御することで、袋体収容部21を、袋体補給位置P11〜排出位置P15に適切なタイミングで搬送することができる。なお
図15には、搬送阻止位置に配置されている第1ストッパー81〜第5ストッパー85が示されている。図示の第1ストッパー81〜第5ストッパー85(特にピストンロッド)は、制御部の制御下で、紙面に垂直な方向(すなわち送り機構70による袋体収容部21の搬送方向に対して垂直な方向)に進退移動し、送り機構70上の袋体収容部21の経路上に搬送阻止位置が存在し、当該経路から外れた位置に搬送許容位置が存在する。
【0167】
送り機構70によって袋体補給位置P11から袋体収容部21を搬送させない場合(例えば袋体補給位置P11において袋体収容部21を送り機構70に対して補給している間)は、第1ストッパー81は搬送阻止位置に配置される。一方、送り機構70によって袋体補給位置P11から第1待機位置P12に袋体収容部21を搬送する場合、第1ストッパー81は搬送許容位置に配置される。また送り機構70によって第1待機位置P12から袋体収容部21を搬送させない場合(例えば袋束供給位置P13において袋体供給装置12が袋体収容部21から袋束B1(袋体B)を取り出している間や、袋体補給位置P11から第1待機位置P12に袋体収容部21を搬送する場合)は、第2ストッパー82は搬送阻止位置に配置される。一方、送り機構70によって第1待機位置P12から袋束供給位置P13に袋体収容部21を搬送する場合、第2ストッパー82は搬送許容位置に配置される。また送り機構70によって袋束供給位置P13から袋体収容部21を搬送させない場合(例えば袋束供給位置P13において袋体供給装置12が袋体収容部21から袋束B1(袋体B)を取り出している間や、第1待機位置P12から袋束供給位置P13に袋体収容部21を搬送する場合)は、第3ストッパー83は搬送阻止位置に配置される。一方、送り機構70によって袋束供給位置P13から第2待機位置P14に袋体収容部21を搬送させる場合には、第3ストッパー83は搬送許容位置に配置される。
【0168】
また送り機構70によって第2待機位置P14から袋体収容部21を搬送させない場合(例えば袋束供給位置P13から第2待機位置P14に袋体収容部21を搬送する場合)は、第4ストッパー84は搬送阻止位置に配置される。一方、送り機構70によって第2待機位置P14から排出位置P15に袋体収容部21を搬送する場合、第4ストッパー84は搬送許容位置に配置される。また送り機構70によって排出位置P15から袋体収容部21を搬送させない場合(例えば第2待機位置P14から排出位置P15に袋体収容部21を搬送する場合)は、第5ストッパー85は搬送阻止位置に配置される。一方、送り機構70によって排出位置P15から袋体収容部21を搬送する場合には、第5ストッパー85は搬送許容位置に配置される。
【0169】
なお上述の送り機構70及び第1ストッパー81〜第5ストッパー85の駆動は、図示しないセンサ等の検出結果に基づいて制御されてもよいし、作業者等からの指示に基づいて制御されてもよい。例えば、第1待機位置P12における袋体収容部21の有無を検出するセンサの検出結果から、第1待機位置P12において袋体収容部21が存在しないと判定される場合に、袋体補給位置P11から第1待機位置P12に袋体収容部21が搬送されてもよい。また第2待機位置P14における袋体収容部21が所定数に達したか否かを検出するセンサの検出結果から、第2待機位置P14に配置される袋体収容部21が所定数に達したと判定される場合に、第2待機位置P14から排出位置P15に袋体収容部21が搬送されてもよい。
【0170】
なお、袋体補給位置P11〜排出位置P15は、支柱や仕切りによって互いに区切られていてもよい。例えば、送り機構70によって搬送される袋体収容部21の経路以外の箇所を支柱や仕切りによって囲むことで、作業者等の人間の立ち入りを制限し、安全性を向上させることができる。
【0171】
[第3変形例]
図16は、第3変形例に係る袋体収容部21及び保持部材22を示す概略図である。
図16に示す袋体収容部21及び保持部材22は、理解を容易にするために簡略化して示されている。したがって、例えば
図16において移動用保持部24の図示は省略されている。また袋体収容部21上に設けられる保持部材22の数や具体的な形状は、
図16に示す数や形状には限定されない。
【0172】
図16において、符合「Ds」は水平方向のうち袋体収容部21のスライド方向を示し、特に袋体ストッカー11における収容位置Paから引出位置Pbに向かう方向を示す。また符合「Dp」は、水平方向のうち符合「Ds」と垂直を成す方向を示し、各袋体収容部21の幅方向を示す。
【0173】
本変形例では、各保持部材22は概ねL字形状の断面を有し、袋束B1は保持部材22上に載置されている。各保持部材22は、対応の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bの各々の辺部のうち互いに隣接する2つの辺部の少なくとも一部に接触する。
【0174】
図16に示す保持部材22は、袋束B1を構成する複数の袋体Bが袋体収容部21のスライド方向(「Ds」参照)に互いに重ねられた状態で、袋束B1を支持する。また
図16に示す保持部材22は、袋束B1(すなわち各袋体B)の上方辺部St、下方辺部Sb、左方辺部Sl及び右方辺部Srのうち、鉛直方向下方において互いに隣接する下方辺部Sb及び右方辺部Srに対して接触した状態で、袋束B1を支持する。また
図16に示す保持部材22は、袋束B1(すなわち各袋体B)の下方辺部Sbが水平方向(特に符合「Dp」で示される方向)に対して傾けられた状態で、袋束B1を支持する。したがって保持部材22は、袋束B1のうち、左方辺部Sl及び右方辺部Srのうちの一方(
図16では右方辺部Sr)と下方辺部Sbとによって形成される隅部の近傍箇所を含む範囲に接触する。
【0175】
本変形例によれば、各袋束B1が保持部材22に支持された状態で、各袋束B1のうちの上方辺部Stに隣接する箇所及び左方辺部Slに隣接する箇所の両方を完全に露出させることができる。したがって取り出し部31(
図3等参照)は、各袋束B1のうちの上方辺部Stに隣接する箇所だけではなく、左方辺部Slに隣接する箇所も保持することができ、袋束B1の取り出し態様の自由度を増大させることができる。
【0176】
また袋束B1(すなわち各袋体B)は、対応の保持部材22上に載せられた状態で当該保持部材22の支持面に沿ってスライド自在に載せられることにより、重力の影響を受けて、対応の保持部材22上で精度良く位置合わせされた状態で配置される。特に、保持部材22の支持面が鉛直方向に関して傾斜していたり、保持部材22の支持面が平面形状を有していたりする場合、重力の影響による袋束B1のそのようなスライド移動を効果的に促すことができる。なお保持部材22の支持面は、袋束B1(すなわち各袋体B)の接触箇所の辺部の形状に合わせた形状を有することが好ましく、多くの場合では平面形状であるが、必ずしも袋束B1の接触箇所の辺部の形状と一致している必要はない。
【0177】
なお
図16では、袋束B1を構成する複数の袋体Bが袋体収容部21のスライド方向(「Ds」参照)に重ねられているが、袋束B1を構成する複数の袋体Bは他の方向に重ねられてもよく、例えば符合「Dp」で示す方向や、他の水平方向に重ねられてもよい。また
図16では、袋束B1を構成する複数の袋体Bの各々の表面及び裏面の方向(すなわち法線方向)が概ね水平方向に向けられているが、これらの表面及び裏面は他の方向に向けられていてもよい。例えば袋束B1を構成する複数の袋体Bの各々の表面及び裏面の方向が、水平以外の方向(ただし鉛直方向と平行な方向以外の方向)であってもよい。
【0178】
[第4変形例]
図17は、第4変形例に係る袋体収容部21及び保持部材22を示す概略図である。
図17は、
図16と同様に、袋体収容部21及び保持部材22を簡略化して示しており、例えば移動用保持部24の図示は省略されている。また
図17において、符合「Ds」は水平方向のうち袋体収容部21のスライド方向(特に袋体ストッカー11における収容位置Paから引出位置Pbに向かう方向)を示し、符合「Dp」は、水平方向のうち符合「Ds」と垂直を成す方向(特に各袋体収容部21の幅方向)を示す。
【0179】
本変形例の各保持部材22は、袋束B1に含まれる2以上の袋体Bのうち最も表面側に配置される袋体B及び最も裏面側に配置される袋体Bのうち、少なくとも鉛直方向下方に配置される袋体Bの表面又は裏面に接触するように、袋束B1を支持する。また各保持部材22は、袋体収容部21の収容位置Paから引出位置Pbに向かう方向Dsに関し、鉛直方向と平行な方向に関する袋束B1の上端部が下端部から離間した位置に配置されるように、袋束B1を支持する。
【0180】
図17に示す各保持部材22は、対応の袋束B1に含まれる2以上の袋体Bのうち最も表面側に配置される袋体B及び最も裏面側に配置される袋体Bの両方に接触するように、袋束B1を支持する。
【0181】
各保持部材22は概ねL字形状の断面を有し、袋束B1は保持部材22上に載置されている。
図17に示す保持部材22は、袋束B1を構成する複数の袋体Bが、符合「Dp」で示される方向に対して垂直な方向に重ねられた状態で、袋束B1を支持する。また
図17に示す保持部材22は、袋束B1(すなわち各袋体B)の辺部のうち下方辺部Sbに接触した状態で、袋束B1を支持する。なお
図17に示す保持部材22は、第1保持部材22aと、第1保持部材22aから鉛直方向上方に向かって延在する第2保持部材22bとを含む。第1保持部材22aは、袋体収容部21上に固定される基礎部分であり、載置された袋束B1を下方から支持する。第2保持部材22bは、保持部材22上に載置された袋束B1のうちの鉛直方向上方部分を支持する。ただし第2保持部材22bは、保持部材22上に載置された袋束B1の最上部(すなわち上方辺部stの近傍範囲)には接触せず、当該最上部を露出させている。
【0182】
本変形例によれば、各袋束B1が保持部材22に支持された状態で、各袋束B1のうちの上方辺部Stに隣接する箇所を完全に露出させることができる。そして取り出し部31は、保持部材22が支持している袋束B1のうちの露出した部分を保持しつつ、袋体収容部21から袋束B1を取り出す。したがって取り出し部31は、各袋束B1のうちの上方辺部Stに隣接する箇所を簡単且つ確実に保持することができる。
【0183】
また袋束B1(すなわち各袋体B)は、対応の保持部材22上に載せられた状態で当該保持部材22の支持面に沿ってスライド自在に載せられることによって、重力の影響を受けて、対応の保持部材22上で精度良く位置合わせされた状態で配置される。特に、保持部材22の支持面が鉛直方向に関して傾斜していたり、保持部材22の支持面が平面形状を有していたりする場合、そのような重力の影響による袋束B1のスライド移動を効果的に促すことができる。なお保持部材22の支持面は、袋束B1(すなわち各袋体B)の接触箇所(本変形例では表面又は裏面)の形状に合わせた形状を有することが好ましく、多くの場合では平面形状であるが、必ずしも袋束B1の接触箇所の形状と一致していなくてもよい。
【0184】
なお
図17では、各袋束B1は対応の保持部材22上において、袋体収容部21の収容位置Paから引出位置Pbに向かう方向Dsに関して突き出るように配置されているが、他の方向に突き出るように配置されていてもよい。
【0185】
[第5変形例]
図18は、第5変形例に係る袋体ストッカー11及びワゴンロック装置150を示す側方図であり、非ロック状態を示す。
図19は、第5変形例に係る袋体ストッカー11及びワゴンロック装置150を示す側方図であり、ロック状態を示す。
図20は、第5変形例に係る袋体ストッカー11及びワゴンロック装置150の平面図であり、非ロック状態を示す。
図21は、第5変形例に係る袋体ストッカー11及びワゴンロック装置150の平面図であり、ロック状態を示す。なお理解を容易にするため、
図18〜
図20には、内部構成の一部が透視されて図示されていることがあり、また図示が省略されている要素がありうる。
【0186】
取り出し位置P1(
図3参照)に配置された袋体ストッカー11は、取り出し部31によって袋束B1がスムーズ且つ確実に取り出されるように、所定位置に精度良く配置されると共に、当該所定位置に固定されることが好ましい。取り出し位置P1に配置される袋体ストッカー11の所定位置からの許容ズレ量は、取り出し部31の能力によっても変わるが、実際は1cm未満程度(より好ましくは5mm程度)であることが多い。したがって、袋体ストッカー11は取り出し位置P1(所定位置)において固定されることが好ましい。
【0187】
本変形例では、ワゴンロック装置150によって袋体ストッカー11を持ち上げつつ、袋体ストッカー11の全体を所定位置において固定する。
【0188】
図示の袋体ストッカー11は、本体部20が載せられるワゴンフレーム112と、ワゴンフレーム112から上方に延びて作業者Wによって操作されるハンドル110と、ワゴンフレーム112の先端に設けられたワゴン側ストッパー111と、を有する。
【0189】
ワゴンロック装置150は、前側に設けられる第1レバー151と、後ろ側に設けられる第2レバー152と、第1レバー151の先端部に回転自在に取り付けられる第1ベアリング153と、第2レバー152の先端部に回転自在に取り付けられる第2ベアリング154と、第1レバー151及び第2レバー152を回転自在に支持するロックフレーム160と、ロックフレーム160に取り付けられたロック装置側ストッパー155と、ロックフレーム160を地面G上で支持する脚部161と、を有する。
【0190】
図20及び
図21に示すように、袋体ストッカー11のワゴンフレーム112はハンドル110を介して作業者Wに押されて移動し、ワゴンロック装置150のロックフレーム160に取り付けられたサイドガイド162により誘導されて、
図21に示す係止位置において停止する。この係止位置では、本体部20の底壁に形成された案内係合溝113に対して、ロックフレーム160に対して固定され上方に延在する規制ピン175が係合する。また袋体ストッカー11が係止位置に配置されると、ワゴン側ストッパー111とロック装置側ストッパー155とが当接する。これにより、
図20及び
図21に示すX方向及びY方向(すなわち水平方向)に関して袋体ストッカー11がワゴンロック装置150に対して規制される。
【0191】
また、袋体ストッカー11が係止位置に配置されると、エアシリンダ保持部159を介してロックフレーム160に取り付けられたエアシリンダ156が駆動され、エアシリンダ軸157が伸び、第3レバー170はX方向(
図20及び
図21の左方向)に押されつつ駆動回転軸171を中心に回転させられる。第3レバー170の回転に伴って、エアシリンダ156はエアシリンダ回転軸158を中心に回転する。なおエアシリンダ回転軸158は、エアシリンダ軸157に対して回転自在に取り付けられている。これにより、第3レバー170に固定されている駆動回転軸171が軸回転する。したがって、駆動回転軸171に固定されている第4レバー172及び第1レバー151が駆動回転軸171を中心に回転し、第4レバー172及び第1レバー151の先端部が上昇する。これにより、第1ベアリング153が
図19に示すようにワゴンフレーム112を持ち上げる。この際、ワゴン側ストッパー111が第1ベアリング153及びロック装置側ストッパー155によって挟まれ、X方向(
図19の左右方向)に関して袋体ストッカー11がワゴンロック装置150に対して固定される。また水平方向(Y方向)に関して、複数箇所(図示の例では2箇所)において「ワゴン側ストッパー111が第1ベアリング153及びロック装置側ストッパー155によって挟まれる構造」を設けることによって、ワゴンロック装置150に対してワゴン側ストッパー111が固定される。
【0192】
上述のように第4レバー172が駆動回転軸171を中心に軸回転してX方向(
図20及び
図21の左方向)に移動すると、駆動回転軸171に回転自在に連結されている連結軸173も同じ方向に移動し、連結軸173に回転自在に連結されている第5レバー174も同じ方向に移動しつつ従動回転軸177を中心に回転する。これにより従動回転軸177に固定されている第2レバー152が従動回転軸177を中心に軸回転し、第2ベアリング154が上昇する。これにより、第2ベアリング154が
図19に示すようにワゴンフレーム112を持ち上げる。
【0193】
上述のように本変形例によれば、袋体ストッカー11を係止位置(
図21参照)に配置してエアシリンダ156を作動させることで、案内係合溝113と規制ピン175との係合、第1ベアリング153及び第2ベアリング154による袋体ストッカー11の持ち上げ(特に地面Gからのキャスター23の持ち上げ)、及び第1ベアリング153とロック装置側ストッパー155とによるワゴン側ストッパー111の挟み込みによって、袋体ストッカー11をワゴンロック装置150に対して所定位置で精度良く確実に固定することができる。
【0194】
また本変形例のように各種レバー及び回転軸を組み合わせることによって、単一の駆動部(すなわちエアシリンダ156)によって、前側機構(すなわち第1レバー151及び第1ベアリング153)及び後ろ側機構(すなわち第2レバー152及び第2ベアリング154)の両方を駆動することができる。
【0195】
[第6変形例]
図22は、第6変形例に係る袋体ストッカー11を示す側方図であり、袋体ストッカー11の内側の構成を示す。
【0196】
本体部20に対して袋体収容部21をスライドさせる機構は限定されないが、収容位置Pa及び引出位置Pbの少なくとも一方(好ましくは両方)において、袋体収容部21を本体部20に対してロックすることができる機構であることが望ましい。本変形例では、そのような袋体収容部21のロック機構の一例について説明する。
【0197】
図22は、一例として、3つの袋体収容部21A、21B、21Cが鉛直方向に並べられた袋体ストッカー11を示す。
図22に示される最上段の袋体収容部21Aは、収容位置Paにおいてロックが解除されており、収容位置Paから引出位置Pbに移動可能な状態にある。中段の袋体収容部21Bは、引出位置Pbにおいてロックされている状態にある。最下段の袋体収容部21Cは、収容位置Paにおいてロックされている状態にある。
【0198】
各袋体収容部21は両サイドに設けられた移動プレート215を有する。本体部20には伸縮タイプのスライドレール250が取り付けられており、移動プレート215はスライドレール250に取り付けられている。図示のスライドレール250は、本体部20に取り付けられた第1スライドレール250Aと、第1スライドレール250Aの内側において第1スライドレール250Aに対してスライド自在に設けられた第2スライドレール250Bと、第2スライドレール250Bの内側において第2スライドレール250Bに対してスライド自在に設けられた第3スライドレール250Cとを有する。移動プレート215は第3スライドレール250Cに取り付けられている。袋体収容部21が収容位置Paに配置される場合、第1スライドレール250A〜第3スライドレール250Cは互いに重なっており、スライドレール250は縮んだ状態となる。一方、袋体収容部21が引出位置Pbに配置される場合、第1スライドレール250A〜第3スライドレール250Cは互いにスライド方向にずれた位置に配置され、スライドレール250は伸ばされた状態となる。
【0199】
なお収容位置Paに配置される袋体収容部21には本体部20に取り付けられたストッパー222が接触し、袋体収容部21の収容位置Paからの更なる移動(
図22の左側への移動)が防がれている。また袋体収容部21が引出位置Pbに配置される場合、本体部20に取り付けられたストッパー264が移動プレート215に接触し、袋体収容部21の引出位置Pbからの更なる移動(
図22の右側への移動)が防がれている。
【0200】
収容部ハンドル210はハンドル回転軸211を中心に回転可能に設けられており、ハンドル回転軸211の両端部はそれぞれ移動プレート215に回転自在に取り付けられている。ハンドル回転軸211にはハンドルレバー212が取り付けられており、ハンドルレバー212はハンドル回転軸211の軸回転に応じて回転する。
【0201】
各移動プレート215には支持ブロック214及び支持ブロック216が設けられており、袋体収容部21のスライド方向に延在するロック移動軸213が、支持ブロック214及び支持ブロック216によってスライド方向へ移動自在に支持されている。ロック移動軸213の一方の端部はハンドルレバー212に当接し、他方の端部はロックレバー220に当接する。
【0202】
ロックレバー220は引っ張りばね217を介して移動プレート215に取り付けられており、ロックレバー220には引っ張りばね217の弾性力が作用する。またロックレバー220は、ロック回転軸221を介して移動プレート215に回転自在に取り付けられており、ロック回転軸221を中心に回転する。ロックレバー220には第1ロック溝224及び第2ロック溝226が形成されている。
【0203】
袋体ストッカー11は、第1ストッパー軸231、第2ストッパー軸233、第3ストッパー軸235及び第4ストッパー軸237を具備する。第1ストッパー軸231は移動プレート215に取り付けられ、第2ストッパー軸233は本体部20に取り付けられ、第3ストッパー軸235は移動プレート215に取り付けられ、第4ストッパー軸237は本体部20に取り付けられている。第1ストッパー軸231及び第4ストッパー軸237は袋体収容部21をロックするために設けられており、第2ストッパー軸233及び第3ストッパー軸235はロックレバー220の姿勢(すなわち傾き)を規制するために設けられている。
【0204】
袋体収容部21が収容位置Paに配置された状態で、第2ロック溝226に第4ストッパー軸237が係合することによって、袋体収容部21は収容位置Paでロックされる(図
22の「袋体収容部21C」参照)。一方、袋体収容部21が引出位置Pbに配置された状態で、第1ロック溝224に第1ストッパー軸231が係合することによって、袋体収容部21は引出位置Pbでロックされる(図
22の「袋体収容部21B」参照)。袋体収容部21がロックされた状態にある場合、ハンドルレバー212は収容部ハンドル210を介して傾けられていないか殆ど傾けられておらず、引っ張りばね217は相対的に縮んでおり、ロックレバー220は第1の姿勢をとる。一方、収容部ハンドル210を介してハンドルレバー212が傾けられることで、ロック移動軸213はハンドルレバー212によって押され、ロック移動軸213はロックレバー220を押し、引っ張りばね217は相対的に伸ばされ、ロックレバー220は第2の姿勢をとる。このように、作業者Wは収容部ハンドル210を操作することで、ロック回転軸221を中心にロックレバー220を回転させて第1の姿勢及び第2の姿勢に置くことができ、各袋体収容部21のスライドロック及びそのロックの解除を行うことができる。
【0205】
なおロックレバー220は、第1ストッパー軸231を第1ロック溝224にガイドする第1傾斜面261及び第4ストッパー軸237を第2ロック溝226にガイドする第2傾斜面262を有する。収容位置Paから引出位置Pbに袋体収容部21を移動させる場合、第1の姿勢に置かれたロックレバー220の第1傾斜面261に第1ストッパー軸231が接触する。その後、第1ストッパー軸231は第1傾斜面261上をスライドしつつロック回転軸221を中心にロックレバー220を徐々に回転させ、最終的に引出位置Pbで第1ロック溝224に係合する。同様に、引出位置Pbから収容位置Paに袋体収容部21を移動させる場合、第1の姿勢に置かれたロックレバー220の第2傾斜面262に第4ストッパー軸237が接触する。その後、第4ストッパー軸237は第2傾斜面262上をスライドしつつロック回転軸221を中心にロックレバー220を徐々に回転させ、最終的に収容位置Paで第2ロック溝226に係合する。
【0206】
このように本変形例の袋体ストッカー11によれば、各袋体収容部21を本体部20に対してスライド可能に設けることができるとともに、各袋体収容部21を収容位置Pa及び引出位置Pbにおいてロック可能に設けることができる。
【0207】
[他の変形例]
上述の実施形態及び変形例において、各要素の具体的な数は限定されない。特に、預け部33や預け部33よりも下流側に設けられる要素の各々は、1つのみ設けられていてもよいし、複数設けられてもよい。
【0208】
また上述の実施形態及び変形例では、各袋体ストッカー11において複数の袋体収容部21が設けられ、また各袋体収容部21において複数の保持部材22が設けられているが、これらには限定されない。すなわち各袋体ストッカー11において袋体収容部21が1つのみ設けられていてもよいし、各袋体収容部21において保持部材22が1つのみ設けられていてもよい。
【0209】
上述の構成要素及び/又は方法以外の構成要素及び/又は方法を含む形態も、本発明の実施形態に含まれうる。また、上述の構成要素及び/又は方法のうちの一部の要素が含まれない形態も、本発明の実施形態に含まれうる。また、本発明のある実施形態に含まれる一部の構成要素及び/又は方法と、本発明の他の実施形態に含まれる一部の構成要素及び/又は方法とを含む形態も、本発明の実施形態に含まれうる。したがって、上述の実施形態及び変形例、及び上述以外の本発明の実施形態の各々に含まれる構成要素及び/又は方法同士が組み合わされてもよく、そのような組み合わせに係る形態も本発明の実施形態に含まれうる。また、本発明によって奏される効果も上述の効果に限定されず、各実施形態の具体的な構成に応じた特有の効果も発揮されうる。このように、本発明の技術的思想及び趣旨を逸脱しない範囲で、特許請求の範囲、明細書、要約書及び図面に記載される各要素に対して種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。