(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6871681
(24)【登録日】2021年4月20日
(45)【発行日】2021年5月12日
(54)【発明の名称】前後二段構成の防護柵
(51)【国際特許分類】
E01F 7/04 20060101AFI20210426BHJP
【FI】
E01F7/04
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2016-71870(P2016-71870)
(22)【出願日】2016年3月31日
(65)【公開番号】特開2017-179999(P2017-179999A)
(43)【公開日】2017年10月5日
【審査請求日】2019年1月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006839
【氏名又は名称】日鉄建材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090114
【弁理士】
【氏名又は名称】山名 正彦
(74)【代理人】
【識別番号】100174207
【弁理士】
【氏名又は名称】筬島 孝夫
(72)【発明者】
【氏名】波戸元 達之
【審査官】
荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭54−053806(JP,U)
【文献】
特開2005−351047(JP,A)
【文献】
特開2013−155493(JP,A)
【文献】
特開2001−164521(JP,A)
【文献】
特開2007−100484(JP,A)
【文献】
特開昭52−095843(JP,A)
【文献】
実開昭56−077516(JP,U)
【文献】
米国特許第04730810(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01F 3/00−8/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱に防護ネットが張設された、新設又は既設の落石を捕捉するための落石防護柵と、支柱部材に防護ネットが張設され、土砂を捕捉するための土砂防護柵と、を有し、
前記土砂防護柵は、前記落石防護柵の柵高よりも低い柵高であり、前記落石防護柵の山側に前記土砂防護柵の柵高よりも長い間隔をあけて設けられてなることを特徴とする、前後二段構成の防護柵。
【請求項2】
前記土砂防護柵の支柱部材は、H形鋼、鋼製パイプ、又は鋼製枠体であることを特徴とする、請求項1に記載した前後二段構成の防護柵。
【請求項3】
前記土砂防護柵の防護ネットは、その裾部が設置面に沿って山側に延設された側面視略L字形に形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した前後二段構成の防護柵。
【請求項4】
前記落石防護柵の柵高は設置面から200〜300cm程度であり、前記土砂防護柵の柵高は設置面から30〜100cm程度であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一に記載した前後二段構成の防護柵。
【請求項5】
前記土砂防護柵の柵幅は、前記落石防護柵の柵幅と略同等以上であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に記載した前後二段構成の防護柵。
【請求項6】
前記落石防護柵の支柱は、その山側に設けた支柱アンカーを利用して設置され、前記土砂防護柵の支柱部材は、前記落石防護柵用の支柱アンカーを利用して設置されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一に記載した前後二段構成の防護柵。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、落石や土砂等の落下物を捕捉するために山の斜面に設置される防護柵の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
従来、落石や土砂等の落下物を捕捉するために山の斜面に設置される防護柵は種々開示され実施に供されている。
前記防護柵は、山の斜面に所定の間隔をあけて立設された支柱に防護ネット(衝撃吸収ネット)を張設してなり、必要に応じてアンカーや控えロープを用いて形態保持する構成が一般的であるが、落石が繰り返し発生することにより防護ネットの裾部(下端部)と設置面(地面)との間に隙間が生じ、当該隙間から後続の落石、或いは事後的に発生する落石が通り抜けて捕捉できない問題が指摘されていた。
そこで近年、落石が繰り返し発生しても防護ネットの裾部と設置面との間に隙間が生じない構成の防護柵(衝撃吸収柵)が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0003】
前記特許文献1には、所定の間隔を隔てて立設した支柱に防護ネットを張設し、防護ネットの裾部と設置面との間に安全ネットを取り付け、落石発生時に前記安全ネットが防護ネットの裾部と設置面との隙間を閉鎖した状態を維持したまま、防護ネットの撓み変形に追従した伸び変形を許容するように構成した防護柵(衝撃吸収柵)が提案されている。
前記特許文献2には、設置面に左右に所定の間隔で複数の支柱を設け、前記支柱に横ロープ材を多段に設け、前記設置面と下段の前記横ロープ材間を塞ぐ遮蔽部材を備える構成の防護柵が提案されている(請求項1等参照)。
【0004】
前記特許文献1、2に提案された防護柵によれば、確かに、防護柵本体と設置面との隙間から落石の通り抜け(通過)を防止することはできる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−185514号公報
【特許文献2】特開2012−82677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1、2に提案された防護柵は、防護柵本体の下端部に、安全ネットや遮蔽部材を付設(付属)して設置面との隙間を閉鎖する構成であるが故に、落石のほか、雨水等により山の表層を流れる土砂をも確実に捕捉してしまうことになる。
すなわち、前記防護柵の下端部に付設した安全ネットや遮蔽部材に前記土砂が流れ込み、これを受け止め(堰き止め)ることにより当該土砂が漸次堆積し、安全ネットや遮蔽部材の変形に止まらず、防護柵本体の防護ネットや横ロープ材の変形、ひいては破損にも繋がり、落石発生時には本来予定(期待)していた落石捕捉機能を発揮できない虞があった。
例えば、特許文献1の防護柵で云えば、多量の土砂の流れ込みにより安全ネットが伸び切り、防護ネットも伸び変形して本来の衝撃吸収力を発揮できない状態のまま落石を受け止めなければならない事態が生じる問題があった。
【0007】
本発明は、上述した背景技術の課題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、前記土砂を捕捉する機能と落石を捕捉する機能の役割分担を明確化することにより、落石防護柵に本来求められている落石捕捉機能を確実かつ十分に発揮することができる、機能性に優れた
前後二段構成の防護柵を提供することにある。
これに伴い、作業分担を明確化することにより、作業性に優れた
前後二段構成の防護柵を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る
前後二段構成の防護柵は、支柱に防護ネットが張設された
、新設又は既設の
落石を捕捉するための落石防護柵と、支柱部材に防護ネットが張設され、
土砂を捕捉するための土砂防護柵と、を有し、前記土砂防護柵は、
前記落石防護柵の柵高よりも低い柵高であり、前記落石防護柵の山側に前記土砂防護柵の柵高よりも長い間隔をあけて設けられてなることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した
前後二段構成の防護柵において、前記土砂防護柵の支柱部材は、H形鋼、鋼製パイプ、又は鋼製枠体であることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した
前後二段構成の防護柵において、前記土砂防護柵の防護ネットは、その裾部が設置面に沿って山側に延設された側面視略L字形に形成されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載した発明は、請求項1〜3のいずれか一に記載した
前後二段構成の防護柵において、前記落石防護柵の柵高(支柱高)は設置面から200〜300cm程度であり、前記土砂防護柵の柵高(支柱高)は設置面から30〜100cm程度であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載した発明は、請求項1〜4のいずれか一に記載した
前後二段構成の防護柵において、前記土砂防護柵の柵幅は、前記落石防護柵の柵幅と略同等以上であることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載した発明は、請求項1〜5のいずれか一に記載した
前後二段構成の防護柵において、前記落石防護柵の支柱は、その山側に設けた支柱アンカーを利用して設置され、前記土砂防護柵の支柱部材は、前記落石防護柵用の支柱アンカーを利用して設置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る
前後二段構成の防護柵によれば、以下の効果を奏する。
(1)土砂防護柵1と落石防護柵11との2種の防護柵を前後の位置に別異に設置した構成で実施するので、雨水等により山の表層を流れる土砂を捕捉する機能は前記土砂防護柵1が負担し、落石を捕捉する機能は前記落石防護柵11が負担するという役割分担を明確化した防護柵を実現することができる。
つまり、本発明に係る
前後二段構成の防護柵は、前記土砂は前記土砂防護柵1が先行して捕捉することにより、土砂の影響を後方の落石防護柵11に与えず、まさに落石捕捉専用の落石防護柵11を実現することができる。
すなわち、前記役割分担を明確化することにより、落石防護柵11に本来求められている落石捕捉機能を確実かつ十分に発揮することができる、機能性に非常に優れた
前後二段構成の防護柵を実現することができる。
(2)土砂防護柵1と落石防護柵11との2種の防護柵を前後の位置に別異に設置した構成で実施するので、作業分担も明確化できる上に、前記落石防護柵11を新設する場合は土砂防護柵1の構築作業と落石防護柵11の構築作業を同時期に行うことができ、また同時期に完成できるし、前記落石防護柵11が既設の場合は当該落石防護柵11に左右されない開放された空間に土砂防護柵1を構築できる等、効率的、合理的な作業を行うことができる。例えば、特許文献1、2に係る安全ネットや遮蔽部材の取付作業は、落石防護柵の完成を待って、しかも従属させる構造で実施するほかなく、これらの取付作業と比べれば、工期を短縮できる等、作業性がよいのは明らかである。
(3)雨水等により山の表層を流れる土砂が多量に発生する等して土砂防護柵1が損傷した場合でも、土砂防護柵1のみを取り替え、又は補修することで対応できるので、作業内容が単純明解である。例えば、特許文献1、2に係る安全ネットや遮蔽部材では、防護柵本体との接合部に留意しつつ煩雑な対応を強いられることに比べれば、作業性がよいのは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明にかかる
前後二段構成の防護柵の全体構成を示した側面図である。
【
図2】本発明にかかる
前後二段構成の防護柵の全体構成を示した平面図である。
【
図3】本発明にかかる
前後二段構成の防護柵のうち、土砂防護柵を拡大して示した側面図である。
【
図4】Aは、本発明にかかる
前後二段構成の防護柵のうち、土砂防護柵の異なる実施例を拡大して示した側面図であり、Bは、その要部を示した後方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
次に、本発明に係る
前後二段構成の防護柵の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】
本発明に係る
前後二段構成の防護柵は、設置面(地面)10に立設された支柱12に防護ネット13が張設された新設又は既設の
落石を捕捉するための落石防護柵11と、支柱部材2に防護ネット3が張設され、
土砂を捕捉するための土砂防護柵と、を有し、前記土砂防護柵は、
前記落石防護柵の柵高よりも低い柵高であり、前記落石防護柵の山側に前記土砂防護柵の柵高よりも長い間隔をあけて設けられてなる。
【0019】
要するに、本発明は、土砂防護柵1と落石防護柵11との2種の防護柵を前後の位置に別異に設置した構成とすることにより、雨水等により山の表層を流れる土砂を捕捉する機能は前記土砂防護柵1が負担し、落石を捕捉する機能は前記落石防護柵11が負担するという役割分担を明確化した
前後二段構成の防護柵である。
つまり、本発明は、前記土砂は前記土砂防護柵1が先行して捕捉することにより、土砂の影響を後方の落石防護柵11に与えず、まさに落石捕捉専用の落石防護柵11を実現する
前後二段構成の防護柵である。
以下、落石防護柵11と土砂防護柵1の具体的構成を順に説明する。
【0020】
(落石防護柵11について)
前記落石防護柵11は、
図1、
図2に示したように、設置面10に対し所定(図示例では5m程度)の間隔をあけて立設された複数(図示例では4本)の支柱12間に防護ネット13が張設された構成で実施されている。
ちなみに図中の符号14は谷側上部控えロープ、符号15は谷側下部控えロープ、符号16は支柱アンカー(ロックボルト)を示している。また、符号17は谷側サイド控えロープ、符号18は控えロープ固定金具、符号19は山側サイド控えロープ、符号20は控えロープ固定金具を示している。さらに、符号21は山側上部控えロープ、符号22は山側下部控えロープ、符号23は支柱アンカー(ロックボルト)を示している。なお、平面方向からみると、前記谷側下部控えロープ15は、前記谷側上部控えロープ14と重合状態にあるため
図2には表れない。同様に、前記山側下部控えロープ22は、前記山側上部控えロープ21と重合状態にあるため
図2には表れない。
【0021】
図示例に係る落石防護柵11は、あくまでも一例であり、落石を捕捉することを目的として設置された落石防護柵11であれば形態は問わない。さらにいえば、前記落石防護柵11は新設、既設も問わない。
図示例に係る落石防護柵11の柵幅は本実施例では15m程度で実施しているが勿論これに限定されず、設置する山の性状等に応じて適宜増減される。これに応じて支柱12の数量も適宜増減される。また、柵高、すなわち支柱12の高さは落石Sの捕捉を目的とするので設置面10から通常2〜3m程度の高さに設定されている。
【0022】
(土砂防護柵1について)
前記土砂防護柵1は、
図1〜
図3に示したように、前記落石防護柵11の山側に、前記落石防護柵11の支柱12よりも高さが低い支柱部材2間に防護ネット3が張設された構成で実施されている。具体的には、設置面10に対し所定(図示例では2.3m程度)の間隔をあけて立設された複数(図示例では8本)の支柱部材2間に防護ネット3が張設された構成で実施されている。
【0023】
前記支柱部材2は、汎用性が高いH形鋼、パイプ材等の縦材とベースプレートとを溶接等の接合手段で一体化してなり、本実施例では、設置面から100cm程度の高さに設定されている。また、前記支柱部材2は、その上部および下部を、前記落石防護柵11の山側の支柱アンカー(ロックボルト)23を利用して一端部を定着させた控えロープ4、4の他端部とそれぞれ連結することにより、設置面10に固定されている。
なお、前記支柱部材2(ベースプレート)は、設置面に載置する構成で実施しているがアンカー等の固定部材で設置面に定着させた構成で実施してもよい。
また、柵高、すなわち支柱部材2の高さは前記100cm程度で実施しているが勿論これに限定されず、土砂を捕捉するのに好適な30〜100cm程度の範囲内で適宜増減可能である。支柱部材2の本数も勿論8本に限定されず、構造設計に応じて適宜増減可能である。
さらに、本実施例では、前記控えロープ4の一端部を落石防護柵11用の支柱アンカー23に連結して実施(共有)しているが、当該支柱アンカー23が好適な部位に存在しない場合等は新たに土砂防護柵1用の支柱アンカーを山側の好適な部位に設けることにより控えロープ4の連結、ひいては支柱部材2の定着を図る。
【0024】
前記防護ネット3は、前記土砂を捕捉するのに好適な金網、アラミド繊維等の網状体(市販品)が好適に用いられ、支柱部材2…に架け渡した水平ロープやらせん状のコイル等を介して張設される。本実施例に係る防護ネット3は、その裾部が、支柱部材2と設置面10とが形成するコーナー部で屈曲(又は湾曲)させて設置面10に沿って山側に(本実施例では75cm程度)延設された側面視略L字形に形成されており、その末端部をアンカーピン5で定着することにより張設されている。このアンカーピン5は、柵幅方向に所要の間隔をあけて複数本用いられる。すなわち、本実施例に係る側面視略L字形の防護ネット3は、その垂直部が支柱部材2に張設され、その底面部が設置面10に張設された構成で実施されている。
【0025】
かくして、前記支柱部材2と防護ネット3とで構成される前記土砂防護柵1は、本実施例では、柵高が100cm程度、柵幅が16.2m程度、防護ネット3の山側への突き出し寸法が75cm程度で実施しているが勿論これに限定されず、その後方に設置する落石防護柵11の形態や山の性状等に応じて適宜設計変更可能である。例えば、土砂防護柵1の柵幅は、前記落石防護柵
11の柵幅と略同等以上に設定することが好ましい。これは、後方に位置する前記落石防護柵11へ土砂を流出させないためである。
また、前記土砂防護柵1は、当該土砂防護柵1の支柱部材2の高さ(100cm程度)よりも長い間隔(150cm程度)をあけて前記落石防護柵
11の山側に設置されている。これは、万一、土砂防護柵1に落石が直撃して当該土砂防護柵1が後方に転倒した場合であっても落石防護柵
11を損傷させることのない、いわば安全距離を確保するためである。
【0026】
図4は、前記土砂防護柵1のバリエーションを示している。この
図4に係る土砂防護柵1aは、前記支柱部材2として、前記H形鋼やパイプ材等の縦材2の代わりに、鋼材を側面視L字形(一例として、垂直部が100cm程度、底面部が75cm程度)の枠状に組んだ鋼製枠体2aで実施され、この鋼製枠体2aの垂直部および底面部に防護ネット3aを溶接等の接合手段で接合してなる点が前記土砂防護柵1と相違する。この土砂防護柵1aは、例えば
図4Bに示した鋼製枠体2aを柵幅方向に必要な数量連設して実施される。その他の構成要素、および設計変更に係る技術的思想は前記土砂防護柵1と同様なのでその説明を省略する。
【0027】
以上、実施例を図面に基づいて説明したが、本発明は、図示例の限りではなく、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更、応用のバリエーションの範囲を含むことを念のために言及する。
【符号の説明】
【0028】
1 土砂防護柵
1a 土砂防護柵
2 支柱部材(H形鋼、パイプ材等の縦材)
2a 支柱部材(鋼製枠体)
3 防護ネット
3a 防護ネット
4 控えロープ(土砂防護柵用)
5 アンカーピン
10 設置面(地面)
11 落石防護柵
12 支柱
13 防護ネット
14 谷側上部控えロープ
15 谷側下部控えロープ
16 支柱アンカー(ロックボルト)
17 谷側サイド控えロープ
18 控えロープ固定金具
19 山側サイド控えロープ
20 控えロープ固定金具
21 山側上部控えロープ
22 山側下部控えロープ
23 支柱アンカー(ロックボルト)
S 落石