【実施例】
【0058】
本発明に係る化合物又はその塩、又はそれらの溶媒和物を製造する方法を実施例によって具体的に説明する。しかしながら、本発明はこれら実施例によって限定されるものではない。
化合物[5]の製造(実施例1工程4、実施例16工程4)、化合物[15]の製造(実施例11、実施例26)、化合物[18]の製造(実施例14)、化合物A(化合物[19])の製造(実施例31)及び化合物A(化合物[19])の精製(実施例15、実施例30、実施例32)の結晶化過程において、結晶化促進のために、それぞれの種晶を用いた。これらの化合物の結晶は、種晶を用いなくても、実施例に記載の方法に準じた方法で得ることができる。
【0059】
ここで、本明細書で用いられる略号の意味を以下に示す。
S−BAPO:(S)−2−(ベンジルアミノ)プロパン−1−オール
S−BBMO:(S)−N−ベンジル−N−(1−ヒドロキシプロパン−2−イル)グリシン酸tert−ブチル
R−BCAB:(R)−N−ベンジル−N−(2−クロロプロピル)グリシン酸tert−ブチル
S−MABB:(3S)−1−ベンジル−3−メチルアゼチジン−2−カルボン酸tert−ブチル
S−MABB−HC:(3S)−1−ベンジル−3−メチルアゼチジン−2−カルボン酸tert−ブチル塩酸塩
S−MACB−HC:(3S)−3−メチルアゼチジン−2−カルボン酸tert−ブチル塩酸塩
S−ZMAB:2−(tert−ブチル)(3S)−3−メチルアゼチジン−1,2−ジカルボン酸1−ベンジル
RS−ZMBB:2−(tert−ブチル)(2R,3S)−2−(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)−3−メチルアゼチジン−1,2−ジカルボン酸1−ベンジル
RS−ZMAA:(2R,3S)−1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−2−(カルボキシメチル)−3−メチルアゼチジン−2−カルボン酸
RS−ZMAA−DN・2H
2O:(2R,3S)−1−((ベンジルオキシ)カルボニル)−2−(カルボキシメチル)−3−メチルアゼチジン−2−カルボン酸二ナトリウム塩二水和物
RS−ZMOO:(2R,3S)−2−(2−ヒドロキシエチル)−2−(ヒドロキシメチル)−3−メチルアゼチジン−1−カルボン酸ベンジル
RS−ZMSS:(2R,3S)−3−メチル−2−(2−((メチルスルホニル)オキシ)エチル)−2−(((メチルスルホニル)オキシ)メチル)アゼチジン−1−カルボン酸ベンジル
SR−ZMDB:(3S,4R)−6−ベンジル−3−メチル−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−カルボン酸ベンジル
SR−MDOZ:(3S,4R)−3−メチル−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−カルボン酸ベンジル
SR−MDOZ−OX:(3S,4R)−3−メチル−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−カルボン酸ベンジルシュウ酸塩
SR−MDPZ:ベンジル−(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−カルボキシラート
SR−MDOP:4−[(3S,4R)−3−メチル−1,6−ジアザスピロ[3.4]−オクタン−6−イル]−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
化合物A:3−[(3S,4R)−3−メチル−6−(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)−1,6−ジアザスピロ[3.4]オクタン−1−イル]−3−オキソプロパンニトリル
CPPY:4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
DPCN:1−シアノアセチル−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール
TBBA:ブロモ酢酸tert−ブチルエステル
THF:テトラヒドロフラン
【0060】
本実施例で用いた測定装置及び測定条件を以下に示す。
【0061】
1H−NMRスペクトルはCDCl
3又はDMSO−d
6中、テトラメチルシランを内部標準として測定し、全δ値をppmで示す。なお、特に記述のない限り、400MHzのNMR装置で測定した。
実施例中の記号は次のような意味である。
s:シングレット(singlet)
d:ダブレット(doublet)
t:トリプレット(triplet)
q:カルテット(quartet)
dd:ダブルダブレット(double doublet)
ddd:ダブルダブルダブレット(double double doublet)
brs:ブロードシングレット(broad singlet)
m:マルチプレット(multiplet)
J:カップリング定数(coupling constant)
【0062】
試料溶液3回の測定値の平均値を試料中のイオン含量とした。
測定機器:イオンクロマトグラフLC−20システム(島津製作所社)
測定条件:電気伝導度検出器 SHIMADZU CDD−10A VP
陰イオン分析用カラム SHIMADZU SHIM−PAC IC−A3
陽イオン分析用カラム SHIMADZU SHIM−PAC IC−C1
【0063】
試料中の水分含量は、カール・フィッシャー法で測定した。
測定機器:電量滴定式水分測定装置CA−06型(三菱化学株式会社)
測定条件:サンプル量:約20mg
試薬:陽極液 アクアミクロンAX(エーピーアイコーポレーション)
陰極液 アクアミクロンCXU(エーピーアイコーポレーション)
【0064】
粉末X線回折法により、試料のX線回折パターンを測定した。
測定機器:X’Pert Pro(スペクトリス社)
測定条件:対陰極 :銅
X線管球の管電流と管電圧 :45kV、40mA
試料の回転速度 :毎回1秒
入射側のソーラースリット :0.02rad
入射側の縦発散スリット :15mm
入射側の発散スリット :自動、照射幅15mm
入射側の散乱スリット :1°
受光側のフィルタ :ニッケルフィルタ
受光側のソーラースリット :0.02rad
受光側の発散スリット :自動、照射幅15mm
検出器 :X’Celerator
検出器のモード :スキャニング
検出器の有効幅 :2.122°
走査軸 :ゴニオ
走査モード :連続
走査範囲 :3〜60°
単位ステップあたりの時間 :10秒
【0065】
元素分析により、試料中の炭素、水素及び窒素の重量%を求めた。
【0066】
[実施例1]S−MABB−HC(化合物[5])の製造
【化86】
【0067】
工程1
【化87】
窒素雰囲気下、水(175mL)にS−BAPO[1](35.0g,212mmol)を室温で添加した。この懸濁液にトルエン(53mL)および炭酸カリウム(32.2g,233mmol)を室温にて添加した。この溶液にTBBA(434.4g,223mmol)を室温にて滴下し、使用した滴下ロートをトルエン(17mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を65℃にて21時間撹拌後、室温に冷却した。反応混合液にトルエン(105mL)を加え撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を水(175mL)で洗浄後、水層を排出し、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にトルエン(105mL)を加えて濃縮する操作を3回繰り返した後、S−BBMO[2]のトルエン溶液(74.0g,212mmol相当)を得た。得られたS−BBMOのトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したS−BBMO粗生成物を濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 7.36-7.13 (5H, m), 4.26 (1H, dd, J = 6.8, 3.9 Hz), 3.72 (2H, dd, J = 14.2, 6.8 Hz), 3.47-3.38 (1H, m), 3.30-3.08 (3H, m), 2.79 (1H, sext, J = 6.8 Hz), 1.35 (9H, s), 0.96 (3H, d, J = 6.8 Hz).
MS: m/z = 280 [M+H]
+【0068】
工程2
【化88】
窒素雰囲気下、S−BBMO[2]のトルエン溶液(74.0g,212mmol)にトルエン(200mL)、テトラヒドロフラン(35mL)およびトリエチルアミン(25.7g,254mmol)を室温にて順次添加した。この混合液にメタンスルホニルクロリド(26.7g,233mmol)を0℃にて滴下し、使用した滴下ロートをトルエン(10mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を室温にて2時間撹拌し、更に65℃にて22時間撹拌した後に室温まで冷却した。反応混合液に重曹水(105mL)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を水(105mL)で洗浄後、水層を排出し、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にトルエン(105mL)を加え濃縮する操作を3回繰り返した後、R−BCAB[3]のトルエン溶液(75.3g,212mmol相当)を得た。得られたR−BCABのトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したR−BCAB粗生成物を濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 7.28-7.11 (5H, m), 4.24-4.11 (1H, m), 3.80 (2H, d, J = 3.6 Hz), 3.24 (2H, d, J = 3.6 Hz), 2.98-2.78 (2H, m), 1.46-1.37 (12H, m).
MS: m/z = 298 [M+H]
+【0069】
工程3
【化89】
窒素雰囲気下、R−BCAB[3]のトルエン溶液(75.3g,212mmol)にテトラヒドロフラン(88.0mL)および1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(42.0mL)を室温にて添加した。この溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド/テトラヒドロフラン溶液(195mL,233mmol)を0℃にて滴下し、使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(17.0mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を0℃にて1時間撹拌した後、室温まで加温した。反応混合液に水(175mL)及びトルエン(175mL)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を塩化アンモニウム水溶液(175mL)および水(175mL)で順次洗浄後、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣に酢酸エチル(175mL)を加えて濃縮する操作を3回繰り返し、S−MABB[4]の酢酸エチル溶液(66.5g,212mmol相当)を得た。得られたS−MABBの酢酸エチル溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したS−MABB粗生成物を濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 7.28-7.25 (10H, m), 3.75 (1H, d, J = 12.7 Hz), 3.68 (1H, d, J = 1.4 Hz), 3.66 (1H, d, J = 6.7 Hz), 3.46 (2H, d, J = 12.7 Hz), 3.30-3.17 (2H, m), 2.95 (1H, dd, J = 6.2, 1.2 Hz), 2.77 (1H, dd, J = 6.1, 2.2 Hz), 2.65-2.55 (1H, m), 2.48-2.40 (2H, m), 1.35 (9H, s), 1.35 (9H, s), 1.12 (3H, d, J = 7.2 Hz), 1.09 (3H, d, J = 6.2 Hz).
MS: m/z = 262 [M+H]
+【0070】
工程4
【化90】
窒素雰囲気下、S−MABB[4]の酢酸エチル溶液(66.5g,212mmol相当)に酢酸エチル(175mL)及び活性炭(3.5g)を加え、室温にて2時間撹拌した。活性炭を濾過にて除き、濾過残渣を酢酸エチル(175mL)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した。この溶液に本法と同じ方法で予め調整したS−MABB−HCの結晶(17.5mg)を0℃にて添加した後、0℃にて4M塩酸酢酸エチル溶液(53.0mL,212mmol)を滴下した。反応混合液を0℃にて17時間撹拌した後、析出した固体を濾取し、得られた固体を酢酸エチル(70mL)で洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することでS−MABB−HC[5](48.3g,162mmol)を収率76.4%で得た。
同じ方法で合成したS−MABB−HCのNMR、MS及びCl含量を測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 11.08 (1H, br s), 10.94 (1H, br s), 7.52-7.42 (10H, m), 5.34 (1H, t, J = 8.4 Hz), 4.90 (1H, br s), 4.45-4.10 (5H, m), 3.92-3.49 (3H, br m), 3.10-2.73 (2H, br m), 1.35 (9H, s), 1.29 (9H, s), 1.24 (3H, d, J = 6.7 Hz), 1.17 (3H, d, J = 7.4 Hz).
MS: m/z = 262 [M+H-HCl]
+
Cl含量(イオンクロマトグラフィー):11.9%(理論値:11.9%)
【0071】
[実施例2]S−MACB−HC(化合物[6])の製造
【化91】
窒素雰囲気下、S−MABB−HC[5](5.0g,16.8mmol)のメタノール(15.0mL)溶液に5%パラジウム炭素(川研ファインケミカル社製PHタイプ,54.1%含水,1.0g)を室温で添加した。反応容器を水素で置換し、水素ガス圧0.4MPaで室温にて12時間撹拌した後、反応容器を窒素で置換し、5%パラジウム炭素を濾過で除去した。反応容器と5%パラジウム炭素をメタノール(10mL)で洗浄した。洗浄液を濾液に添加し、S−MACB−HC[6]のメタノール溶液(24.8g,16.8mmol相当)を得た。得られたS−MACB−HCのメタノール溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したS−MACB−HC粗生成物を濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 9.60 (br s, 1H), 4.97 (d, 1H, J = 9.2 Hz), 4.61 (d, 1H, J = 8.4 Hz), 4.01 (dd, 1H, J = 10.0, 8.4 Hz), 3.78-3.74 (m, 1H), 3.54 (dd, 1H, J = 9.6, 8.4 Hz), 3.35 (dd, 1H, J = 10.0, 6.0 Hz), 3.15-3.03 (m, 1H), 3.00-2.88 (m, 1H), 1.49 (s, 9H), 1.47 (s, 9H), 1.22 (d, 3H, J = 6.8 Hz), 1.14 (d, 3H, J = 7.2 Hz).
MS: m/z = 172 [M+H]
+ (フリー体)
【0072】
[実施例3]S−ZMAB(化合物[7])の製造
【化92】
窒素雰囲気下、S−MACB−HC[6]のメタノール溶液(24.8g,16.8mmol相当)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(4.8g,36.9mmol)を室温にて滴下し、使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(2.5mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。この反応混合液にクロロギ酸ベンジルエステル(3.0g,17.6mmol)を0℃にて滴下し、使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(2.5mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を0℃にて1時間撹拌した後、減圧下にて溶媒を留去した。得られた濃縮残渣にトルエン(25.0mL)及びクエン酸水(25.0mL)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を重曹水(25.0mL)及び水(25.0mL)で順次洗浄し、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にトルエン(15.0mL)を加えて濃縮する操作を2回繰り返した。濃縮終了後、S−ZMAB[7]のトルエン溶液(6.9g,16.8mmol相当)を得た。得られたS−ZMABのトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したS−ZMAB粗生成物を濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.38-7.28 (m, 10H), 5.16-5.04 (m, 4H), 4.60 (d, 1H, J = 9.2 Hz), 4.18-4.12 (m, 2H), 4.04 (t, 1H, J = 8.6 Hz), 3.66 (dd, 1H, J = 7.6, 7.2 Hz), 3.50 (dd, 1H, J = 8.0, 5.2 Hz), 3.05-2.94 (m, 1H), 2.60-2.50 (m, 1H), 1.43 (br s, 18H), 1.33 (d, 3H, J = 6.5 Hz), 1.15 (d, 3H, J = 7.2 Hz).
MS: m/z = 328 [M+Na]
+【0073】
[実施例4]RS−ZMBB(化合物[8])の製造
【化93】
窒素雰囲気下、S−ZMAB[7]のトルエン溶液(6.9g,16.8mmol)にテトラヒドロフラン(15.0mL)を室温にて添加した。この溶液にリチウムビス(トリメチルシリル)アミド/テトラヒドロフラン溶液(14.7mL,17.6mmol)を−70℃にて滴下した。使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(2.5mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を−70℃にて6時間撹拌した後、テトラヒドロフラン(2.5mL)で希釈したTBBA(3.4g,17.6mmol)を−70℃にて滴下した。使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(2.5mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を−70℃にて1時間撹拌した後、室温に加温し、塩化アンモニウム水(25mL)及びトルエン(25mL)を添加して撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層をクエン酸水(25mL)で2回、重曹水(25mL)、水(25mL)で順次洗浄した後、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にアセトニトリル(15mL)を加え、再度濃縮する操作を3回繰り返した。この濃縮残渣にアセトニトリル(15mL)及び活性炭(0.25g)を加え、室温にて2時間撹拌した。活性炭を濾過にて除き、反応容器と濾過残渣をアセトニトリル(10mL)で洗浄した。濾液と洗浄液を合わせて減圧下にて溶媒を留去し、RS−ZMBB[8]のアセトニトリル溶液(13.2g,16.8mmol相当)を得た。得られたRS−ZMBBのアセトニトリル溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したRS−ZMBB粗生成物を濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 7.38-7.29 (m, 5H), 5.09-4.96 (m, 2H), 3.91 (t, 0.4H, J = 8.0 Hz), 3.79 (t, 0.6H, J = 8.0 Hz), 3.55 (t, 0.4H, J = 7.2 Hz), 3.46 (t, 0.6H, J = 7.5 Hz), 3.14-3.04 (m, 1H), 2.83-2.72 (m, 2H), 1.38 (br s, 9H), 1.37 (br s, 3.6H), 1.34 (br s, 5.4H), 1.12-1.09 (m, 3H).
MS: m/z = 420 [M+H]
+【0074】
[実施例5]RS−ZMAA−DN・2H
2O(化合物[9])の製造
【化94】
窒素雰囲気下、RS−ZMBB[8]のアセトニトリル溶液(13.2g,16.8mmol相当)にアセトニトリル(15mL)を室温にて添加した。この溶液にp−トルエンスルホン酸一水和物(6.4g,33.6mmol)を室温にて添加した。反応混合液を50℃にて12時間撹拌した後、室温まで冷却し、水(7.5mL)を滴下した。この反応混合液を0℃まで冷却した後、4mol/L水酸化ナトリウム水溶液(17.6mL,70.5mmol)を滴下した。室温にて1時間撹拌した後、アセトニトリル(75mL)を室温にて滴下し、3時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をアセトニトリル:水=4:1混合溶液(10mL)及びアセトニトリル(10mL)で順次洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することでRS−ZMAA−DN・2H
2O[9](5.2g,13.4mmol)を収率85.4%で得た。
同じ方法で合成したRS−ZMAA−DN・2H
2OのNMR、MS、Na含量及び水分含量を測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 7.32-7.22 (m, 5H), 4.97 (d, 1H, J = 12.7 Hz), 4.84 (d, 1H, J = 12.7 Hz), 3.79 (t, 1H, J = 8.0 Hz), 3.29 (d, 1H, J = 14.8 Hz), 3.16-3.12 (m, 1H), 2.17-2.09 (m, 2H), 1.07 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
MS: m/z = 352 [M+H]
+ (無水物)
Na含量(イオンクロマトグラフィー):13.3%(水分含量補正後)(理論値;13.1%)
水分含量(カール・フィッシャー法):9.8%(理論値;9.3%)
【0075】
同じ方法で合成したRS−ZMAA−DN・2H
2Oについて、粉末X線回折法で回折角2θと回折強度を測定した。得られたスペクトルを
図1に示す。
図1の各ピークは以下の表のとおりである。
【表1】
【0076】
RS−ZMAA−DN・2H
2O(化合物[9])の結晶化工程は、そのジアステレオマー体であるSS−ZMAAの除去に対して効果的である。実施例4(RS−ZMBB(化合物[8])の製造)におけるジアステレオマー体生成比[RS−ZMBB/SS−ZMBB=99.13%/0.87%(HPLC面積百分率)]に対して、化合物[9]の結晶化工程を経た実施例6(RS−ZMAA(化合物[10])の製造)におけるジアステレオマー体混入比は、以下の表に示されるとおり、[RS−ZMAA/SS−ZMAA=99.98%/0.02%(HPLC面積百分率)]であった。
【表2】
【0077】
[実施例6]RS−ZMAA(化合物[10])の製造
【化95】
1mol/L塩酸(180mL)にRS−ZMAA−DN・2H
2O[9](30g,77.5mmol)及びアセトニトリル(60mL)を加え、室温にて約15分撹拌した。この反応混合液に酢酸エチル(240mL)を添加し更に撹拌した後、有機層を分取した。有機層を10%食塩水(60mL)で2回洗浄した。有機層に硫酸マグネシウム(6g)を添加し撹拌した後、硫酸マグネシウムを濾過し、濾過残渣を酢酸エチル(60mL)で洗浄した。濾液及び洗浄液を合わせて、減圧下にて溶媒を留去した。この濃縮残渣にテトラヒドロフラン(240mL)を加え、減圧濃縮する操作を3回繰り返した。この濃縮残渣にテトラヒドロフラン(60mL)を加え、RS−ZMAA[10]のテトラヒドロフラン溶液を得た。得られたRS−ZMAAのテトラヒドロフラン溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したRS−ZMAAを濃縮し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 7.35-7.28 (m, 5H), 5.06-4.94 (m, 2H), 3.86 (dt, 1H, J = 48.4, 7.9 Hz), 3.50 (dt, 1H, J = 37.9, 7.4 Hz), 3.16-3.02 (br m, 1H), 2.91-2.77 (br m, 2H), 1.08 (d, 3H, J = 6.9 Hz)
MS: m/z = 308 [M+H]
+【0078】
[実施例7]RS−ZMOO(化合物[11])の製造
【化96】
窒素雰囲気下、RS−ZMAA[10]のテトラヒドロフラン溶液(25.8mmol相当)にテトラヒドロフラン(50mL)を加え、0℃から5℃でボロントリフルオリドジエチルエーテル錯体(4.40g)を滴下した。テトラヒドロフラン(5mL)で滴下ロートを洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液に、0℃から5℃で1.2mol/Lボラン−テトラヒドロフラン錯体(43.0mL)を滴下し、0℃から5℃で約30分間撹拌した後、室温にて更に終夜撹拌した。反応混合液に1.2mol/Lボラン−テトラヒドロフラン錯体(21.1mL)を0℃から5℃で滴下し、室温にて終夜撹拌した。撹拌後、反応混合液に0℃から15℃で水(40mL)を滴下した。反応混合液に0℃から15℃にて重曹(5.42g)を添加し、容器に付着した重曹を水(10mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を室温で2時間撹拌した後、トルエン(50mL)を加えて更に撹拌した。有機層を分取した。得られた有機層を10%食塩水20mLで1回、5%重曹水(20mL)と10%食塩水(20mL)の混合溶液で3回、5%硫酸水素カリウム水溶液(10mL)と10%食塩水(10mL)の混合溶液で1回、10%食塩水(20mL)で2回、順次洗浄した。有機層に硫酸マグネシウム(8.9g)を添加し撹拌した後、硫酸マグネシウムを濾過し、濾過残渣をトルエン(20mL)で洗浄した。この洗浄液を濾液に添加した後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。濃縮残渣にトルエン(80mL)を加え、減圧濃縮し、トルエン(15mL)を加え、RS−ZMOO[11]のトルエン溶液を得た。得られたRS−ZMOOのトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したRS−ZMOOを濃縮し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.39-7.30 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 4.15-4.01 (br m, 2H), 3.83-3.73 (br m, 3H), 3.48 (dd, 1H, J = 8.3, 6.4 Hz), 2.59-2.50 (br m, 1H), 2.46-2.40 (br m, 1H), 2.07-1.99 (m, 1H), 1.14 (d, 3H, J = 7.2 Hz)
MS: m/z = 280 [M+H]
+【0079】
[実施例8]RS−ZMSS(化合物[12])の製造
【化97】
窒素雰囲気下、RS−ZMOO[11]のトルエン溶液(23.7mmol相当)にトルエン(55mL)を加え、トリエチルアミン(5.27g)を−10℃から10℃で滴下し、滴下ロートをトルエン(1.8mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。この反応混合液に、メタンスルホニルクロリド(5.69g)を−10℃から10℃で滴下し、滴下ロートをトルエン(1.8mL)にて洗浄し、洗浄液を反応混合液に合わせた。反応混合液を0℃から10℃で約2時間撹拌後、0℃から20℃で水(28mL)を滴下した。反応混合液を0℃から20℃で約30分間撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を10%食塩水(18mL)で2回洗浄した。得られた有機層に硫酸マグネシウム(2.75g)を添加し撹拌した後、硫酸マグネシウムを濾過し、濾過残渣をトルエン(18mL)で洗浄した。洗浄液を濾液に添加した後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。この濃縮残渣に、約18mLになるようにトルエンを添加し、RS−ZMSS[12]のトルエン溶液を得た。得られたRS−ZMSSのトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したRS−ZMSSを濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 7.37-7.27 (br m, 5H), 5.10-4.98 (m, 2H), 4.58-4.22 (br m, 4H), 3.84 (dt, 1H, J = 45.6, 8.1 Hz), 3.48-3.33 (br m, 1H), 3.17-3.10 (m, 6H), 2.81-2.74 (br m, 1H), 2.22-2.12 (m, 2H)
MS: m/z = 436 [M+H]
+【0080】
[実施例9]SR−ZMDB(化合物[13])の製造
【化98】
窒素雰囲気下、RS−ZMSS[12]のトルエン溶液(23.7mmol相当)にトルエン(55mL)を加え、室温でベンジルアミン(17.8g)を滴下し、滴下ロートをトルエン(9.2mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。この反応混合液を、室温で約1時間、55℃から65℃で約3時間、次いで70℃から80℃で約6時間撹拌した。反応混合液を室温まで冷却した後、10%NaCl(28mL)を滴下し、室温で約30分間撹拌した。反応混合液にトルエン(37mL)を添加した後撹拌し、有機層を分取した。得られた有機層を10%食塩水(18mL)と酢酸(2.84g)の溶液で2回、10%食塩水(11mL)で1回、順次洗浄した。減圧下にて残渣が半量になるまで有機層の溶媒を留去した後、濃縮残渣に室温で無水酢酸(1.45g)を加えて約3時間撹拌した。反応混合液に硫酸水素カリウム(3.87g)と水(92mL)の溶液を室温で滴下し、撹拌した後、水層を分取した。得られた水層をトルエン(18mL)で洗浄した後、室温にてトルエン(73mL)と重曹(6.56g)を順次添加し撹拌した。有機層を分取し、得られた有機層を10%食塩水(11mL)で洗浄した。有機層に硫酸マグネシウム(2.75g)を添加して撹拌した後、硫酸マグネシウムを濾過した。濾過残渣をトルエン(18mL)にて洗浄し、濾液と洗浄液を合わせて減圧下にて溶媒を留去した。濃縮残渣にトルエン(44mL)を加え、SR−ZMDB[13]のトルエン溶液を得た。SR−ZMDBのトルエン溶液を収率100%として次工程へ用いた。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.35-7.20 (m, 10H), 5.08 (d, 2H, J = 23.6 Hz), 3.94 (q, 1H, J = 7.9 Hz), 3.73-3.42 (br m, 2H), 3.30-3.23 (m, 1H), 3.05 (dd, 1H, J = 19.7, 9.5 Hz), 2.79 (dt, 1H, J = 69.6, 6.1 Hz), 2.57-2.32 (br m, 4H), 1.96-1.89 (m, 1H), 1.09 (d, 3H, J = 6.9 Hz)
MS: m/z = 351 [M+H]
+【0081】
[実施例10]SR−MDOZ(化合物[14])の製造
【化99】
窒素雰囲気下、クロロギ酸1−クロロエチル(3.72g)とトルエン(28mL)の溶液に0℃から10℃でSR−ZMDB[13]のトルエン溶液(23.7mmol相当)を滴下し、滴下ロートをトルエン(4.6mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液に、0℃から10℃でトリエチルアミン(718mg)を添加し、15℃から25℃で約2時間撹拌した後、メチルアルコール(46mL)を加え、50℃から60℃で更に約2時間撹拌した。減圧下にて、残渣が約37mL以下になるまで、反応混合液の溶媒を留去した。濃縮残渣に15℃から20℃で2mol/L塩酸水(46mL)を滴下し撹拌した後、水層を分取した。得られた水層をトルエン(28mL)で2回洗浄した。水層に20%食塩水(46mL)とテトラヒドロフラン(92mL)を添加した後、8mol/L水酸化ナトリウム水溶液(18mL)を0℃から10℃で滴下した。反応混合液から有機層を分取し、得られた有機層を20%食塩水(18mL)で2回洗浄した後、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(92mL)を加えて減圧濃縮する操作を2回行った。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(92mL)を添加し溶解し、硫酸マグネシウム(2.75g)を添加し撹拌した後、硫酸マグネシウムを濾過した。濾過残渣をテトラヒドロフラン(28mL)で洗浄し、濾液と洗浄液を合わせて減圧下にて溶媒を留去した。この濃縮残渣はテトラヒドロフランで約20mLになるように容量を調製し、SR−MDOZ[14]のテトラヒドロフラン溶液(正味量4.01g,15.4mol)を収率65.0%で得た。
同じ方法で合成したSR−MDOZを濃縮乾固し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (CDCl
3) δ: 7.37-7.28 (m, 5H), 5.08 (dd, 2H, J = 16.8, 12.8 Hz), 4.00 (dd, 1H, J = 17.1, 8.3 Hz), 3.40-3.31 (m, 1H), 3.24 (d, 1H, J = 12.7 Hz), 3.00 (dd, 1H, J = 54.9, 12.4 Hz), 2.87-2.57 (m, 3H), 2.47-2.27 (m, 1H), 1.91-1.80 (m, 1H), 1.14 (d, 3H, J = 7.2 Hz)
MS: m/z = 261 [M+H]
+【0082】
[実施例11]SR−MDOZ−OX(化合物[15])の製造
【化100】
窒素雰囲気下、シュウ酸(761mg)をテトラヒドロフラン(40mL)で溶解し、室温でSR−MDOZ[14]のテトラヒドロフラン溶液(3.84mmol相当)を滴下した。この溶液に室温で本法と同じ方法で予め調整したSR−MDOZ−OXの結晶(1mg)を添加し、室温で約3.5時間撹拌し、結晶を析出させた。このスラリー液にSR−MDOZのテトラヒドロフラン溶液(3.84mmol)を室温で滴下し、室温で約1時間撹拌した。このスラリー液を加熱し、50℃から60℃で約2時間撹拌後、室温で終夜撹拌した。このスラリー液を濾過し、湿結晶をテトラヒドロフラン(10mL)にて洗浄し、減圧乾燥後、SR−MDOZ−OX[15](2.32g,6.62mol)を収率86.2%で得た。
同じ方法で合成したSR−MDOZ−OXのNMR、MS及び元素分析測定を行なった。
1H-NMR (DMSO-D
6) δ: 7.37-7.30 (m, 5H), 5.15-5.01 (m, 2H), 3.92 (dt, 1H, J = 43.5, 8.4 Hz), 3.48-3.12 (br m, 5H), 2.67-2.56 (m, 1H), 2.46-2.35 (m, 1H), 2.12-2.05 (m, 1H), 1.13 (d, 3H, J = 6.9 Hz)
MS: m/z = 261 [M+H]
+
元素分析:C 58.4wt%, H 6.4wt%, N 7.9%wt% (理論値 C 58.3wt%, H 6.3wt%, N 8.0wt%)
【0083】
同じ方法で合成したSR−MDOZ−OXについて、粉末X線回折法で回折角2θと回折強度を測定した。得られたスペクトルを
図2に示す。
図2の各ピークは以下の表のとおりである。
【表3】
【0084】
SR−MDOZの結晶化工程は、SR−MDOZの純度の向上に効果的である。すなわち、実施例10におけるSR−MDOZのHPLC面積百分率が91.4%であったのに対して、実施例11の結晶化工程を経たSR−MDOZ−OXのHPLC面積百分率は99.7%であった。
HPLCの測定機器及び条件を以下に示す。
測定機器:Allianceシステム(Waters社)
測定条件:
カラム:AtlantisT3:5um250x4.6mm(Waters)
カラム温度:40℃
流速:0.8mL/min.
分析時間:45min.
検出波長:UV(210nm)
移動相A液:5mMリン酸緩衝液(Phosphate Buffere)
リン酸二水素ナトリウム二水和物0.39gとリン酸水素二ナトリウム12水和物0.89gを水1Lに溶解する。この溶液をフィルター(0.45um)で濾過し、脱気した後に使用する。
移動相B液:アセトニトリル
グラジェント条件:
0min : B液 20%, A液 80%
5min : B液 20%, A液 80%
20min : B液 80%, A液 20%
35min : B液 80%, A液 20%
36min : B液 20%, A液 80%
45min : stop
上記HPLC測定条件における対象化合物の保持時間は、それぞれSR−MDOZが約16分,シュウ酸が約2.8分であった。
実施例10におけるSR−MDOZのHPLC分析の結果を
図3および以下の表に示す。
【表4】
【0085】
実施例11の結晶化工程を経たSR−MDOZ−OXのHPLC分析の結果を
図4および以下の表に示す。
【表5】
【0086】
SR−MDOZ(1.000g,3.841mmol)の酢酸エチル(4mL)およびエチルアルコール(1mL)の溶液に、室温でL−酒石酸(605mg)を加えた。約2時間撹拌し、析出した結晶を濾取して酢酸エチル(2mL)で洗浄し、40℃にて減圧乾燥した。SR−MDOZの一L−酒石酸塩(1.418g,3.455mmol)を収率90.0%で得た。
【0087】
SR−MDOZ(500mg,1.92mmol)の酢酸エチル(2mL)およびエチルアルコール(0.5mL)の溶液に、室温でD−酒石酸(303mg)を加えた。超音波下で結晶を析出させ、室温にて約3時間撹拌した。析出した結晶を濾取して酢酸エチル(2mL)で洗浄し、40℃にて減圧乾燥した。SR−MDOZの一D−酒石酸塩(643mg,1.57mmol)を収率81.8%で得た。
【0088】
SR−MDOZ(500mg,1.92mmol)の酢酸エチル(2mL)およびエチルアルコール(0.5mL)の溶液に、室温でテレフタル酸(167.5mg)を加えた。室温にて撹拌した後、超音波下で結晶を析出させた。この懸濁液に酢酸エチル(2mL)とエチルアルコール(0.5mL)を加え、室温にて撹拌した。析出した結晶を濾取して酢酸エチル(2mL)で洗浄し、40℃にて減圧乾燥した。SR−MDOZの0.5テレフタル酸塩・0.5エタノール和物(635mg,1.73mmol)を収率90.3%で得た。
【0089】
SR−MDOZ(1.00g,3.84mmol)の酢酸エチル(10mL)溶液に、室温でテレフタル酸(326mg)を加えた。約6時間、室温で撹拌し、析出した結晶を濾取して酢酸エチル(6mL)で洗浄し、40℃にて減圧乾燥した。SR−MDOZの0.5テレフタル酸塩(868mg,2.53mmol)を収率65.9%で得た。
【0090】
SR−MDOZ(1.00g,3.84mmol)の酢酸エチル(4mL)溶液に、0℃で硫酸(197mg)を加え、硫酸秤量容器を酢酸エチル(1mL)で洗浄した。0℃の撹拌で析出物を確認した後、室温で酢酸エチルを加え、室温で1時間撹拌した。析出した結晶を濾取して酢酸エチル(1mL)で洗浄し、40℃にて減圧乾燥した。SR−MDOZの0.5硫酸塩(773mg,2.50mmol)を収率65.0%で得た。
【0091】
SR−MDOZ(1.00g,3.84mmol)の酢酸エチル(4mL)およびエチルアルコール(1mL)の溶液に、室温でシュウ酸(176mg)を加えた。室温で10分以上撹拌後、析出物を確認し、酢酸エチル(4mL)とエチルアルコール(1mL)を加えた。室温で30分撹拌後、析出した結晶を濾取して酢酸エチル(4mL)で洗浄し、減圧乾燥した。SR−MDOZの0.5シュウ酸塩(1.08g,3.54mmol)を収率92.2%で得た。
【0092】
SR−MDOZ(3.273g,12.57mmol)の酢酸エチル(49mL)およびエチルアルコール(6.5mL)の溶液に、室温でフマル酸(1.60g)を加えた。室温で約1時間撹拌し、50℃から60℃で約2時間撹拌し、更に室温で終夜撹拌した。析出した結晶を濾取して酢酸エチル(15mL)で洗浄し、50℃で減圧乾燥した。SR−MDOZの一フマル酸塩(4.295g,11.41mmol)を収率90.8%で得た。
【0093】
得られた各種SR−MDOZの塩の融点を測定した。
【表6】
【0094】
[実施例12]SR−MDPZ(化合物[16])の製造
の製造
【化101】
窒素雰囲気下、SR−MDOZ−OX[15](12.0g,34.2mmol)にエタノール(36mL)を添加し、次いで水(72mL)、CPPY[20](5.36g,34.9mmol)及びK
3PO
4(21.8g,103mmol)を順次添加した。反応混合液を80℃にて5時間撹拌した後、40℃まで冷却し、40℃にてトルエン(120mL)を添加し、有機層を分取した。得られた有機層を20%炭酸カリウム水溶液(48mL)で洗浄した後、さらに水(48mL)で2回洗浄した。次いで減圧下にて有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にtert−ブタノール(60mL)を加えて濃縮する操作を3回繰り返した。濃縮残渣にtert−ブタノール(36mL)を加え、SR−MDPZ[16]のtert−ブタノール溶液(61.1g,34.2mmol相当)を得た。得られたSR−MDPZのtert−ブタノール溶液を収率100%として次工程に用いた。
同じ方法で合成したSR−MDPZを酢酸エチルとn−ヘプタン混合溶媒により固体として取得し、NMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 11.59 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.41-7.26 (br m, 3H), 7.22-7.08 (br m, 3H), 6.64-6.51 (br m, 1H), 5.07-4.91 (br m, 2H), 4.09-3.67 (br m, 5H), 3.47-3.32 (br m, 1H), 2.67-2.55 (br m, 2H), 2.21-2.15 (br m, 1H), 1.11 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
MS: m/z = 378 [M+H]
+【0095】
[実施例13]SR−MDOP(化合物[17])の製造
【化102】
窒素雰囲気下、SR−MDPZ[16]のtert−ブタノール溶液(34.2mmol相当)にギ酸アンモニウム(10.8g,171mmol)、水(60mL)及び10%パラジウム炭素(川研ファインケミカル社製 Mタイプ,52.6%含水,1.20g)を添加した。反応混合液を40℃にて13時間撹拌した後、室温まで冷却し、不溶物を濾過で除去した。反応容器と不溶物をtert−ブタノール(24mL)で洗浄し、洗浄液と濾液に8M水酸化ナトリウム水溶液(25.7mL,205mmol)と塩化ナトリウム(13.2g)を添加した。反応混合液を50℃にて2時間撹拌した後、トルエン(84mL)を室温にて加え、有機層を分取した。得られた有機層を20%食塩水(60mL)で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウムを添加し撹拌した後、硫酸ナトリウムを濾過した。濾過残渣をトルエン:tert−ブタノール=1:1混合溶液(48mL)で洗浄し、濾液と洗浄液を合わせて減圧下にて溶媒を留去した。濃縮残渣にトルエン(60mL)を添加し、50℃にて2時間撹拌した後、減圧下にて溶媒を留去した。濃縮残渣に再度トルエン(60mL)を加えて濃縮した。濃縮残渣にトルエン(48mL)を加え、室温にて1時間、次いで氷冷下にて1時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をトルエン(24mL)で洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、SR−MDOP[17](7.07g,29.1mmol)を収率84.8%で得た。
同じ方法で合成したSR−MDOPのNMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 11.57 (br s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.10 (d, 1H, J = 3.2 Hz), 6.58 (d, 1H, J = 3.2 Hz), 3.92-3.59 (br m, 4H), 3.49 (dd, 1H, J = 8.3, 7.2 Hz), 2.93 (dd, 1H, J = 7.2, 6.1 Hz), 2.61-2.53 (m, 2H), 2.12-2.01 (br m, 2H), 1.10 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
MS: m/z = 244 [M+H]
+【0096】
[実施例14]化合物Aの1−エタノール和物(化合物[18])の製造
【化103】
窒素雰囲気下、SR−MDOP[17](5.00g,20.5mmol)にアセトニトリル(60mL)及びトリエチルアミン(416mg,4.11mmol)を添加した後、DPCN[21](3.69g,22.6mmol)のアセトニトリル(35mL)溶液を45℃にて滴下し、使用した滴下ロートをアセトニトリル(5.0mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を45℃にて3時間撹拌した後、室温まで冷却した。反応後混合液に5%重曹水(25mL)、10%食塩水(25mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。減圧下にて有機層の溶媒を留去した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(50mL)を加えて濃縮する操作を4回繰り返した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(50mL)を加え、溶液の水分含量が5.5%になるように水を添加し、析出した不溶物を濾過で除去した。反応容器と濾過残渣をテトラヒドロフラン(15mL)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。濃縮残渣にエタノール(50mL)及び下記実施例15の方法で予め調整した化合物Aの結晶(5.1mg)を添加し、室温にて1時間撹拌した後、減圧下にて溶媒を留去し、エタノール(50mL)を加え再度濃縮した。濃縮残渣にエタノール(15mL)を加え、室温にて1時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をエタノール(20mL)で洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、化合物Aの1−エタノール和物[18](6.26g,17.6mmol)を収率85.5%で得た。
同じ方法で合成した化合物Aの1−エタノール和物のNMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 11.59 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.11 (dd, 1H, J = 3.5, 2.3 Hz), 6.58 (dd, 1H, J = 3.5, 1.8 Hz), 4.34 (t, 1H, J = 5.1 Hz), 4.16 (t, 1H, J = 8.3 Hz), 4.09-3.92 (m, 3H), 3.84-3.73 (m, 1H), 3.71 (d, 1H, J = 19.0 Hz), 3.65 (d, 1H, J = 19.0 Hz), 3.58 (dd, 1H, J = 8.2, 5.9 Hz), 3.44 (dq, 2H, J = 6.7, 5.1 Hz), 2.69-2.60 (m, 2H), 2.23-2.13 (br m, 1H), 1.12 (d, 3H, J = 7.1 Hz), 1.06 (t, 3H, J = 6.7 Hz).
MS: m/z = 311 [M+H]
+【0097】
実施例14で得られた化合物Aの1−エタノール和物について、粉末X線回折法で回折角2θと回折強度を測定した。得られたスペクトルを
図5に示す。
図5の各ピークは以下の表のとおりである。
【表7】
【0098】
同じ方法で合成した化合物Aの1−エタノール和物について、粉末X線回折法で回折角2θと回折強度を測定した。得られたスペクトルを
図6に示す。
図6の各ピークは以下の表のとおりである。
【表8】
【0099】
[実施例15]化合物A(化合物[19])の精製
【化104】
窒素雰囲気下、化合物Aの1−エタノール和物[18](4.00g,11.2mmol)及びn−ブタノール(32mL)を混合し、110℃にて溶解させた。85℃に冷却後、本法と同じ方法で予め調整した化合物Aの結晶(4.0mg)を添加し、85℃にて2時間、75℃にて1時間、室温にて16時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をn−ブタノール(8.0mL)及び酢酸エチル(8.0mL)で順次洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、化合物A[19](3.18g,10.2mmol)を収率91.3%で得た。
同じ方法で合成した化合物AのNMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6) δ: 11.59 (br s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.11 (dd, 1H, J = 3.5, 2.5 Hz), 6.58 (dd, 1H, J = 3.5, 1.8 Hz), 4.16 (t, 1H, J = 8.3 Hz), 4.09-3.93 (m, 3H), 3.84-3.73 (m, 1H), 3.71 (d, 1H, J = 19.0 Hz), 3.65 (d, 1H, J = 19.0 Hz), 3.58 (dd, 1H, J = 8.2, 5.9 Hz), 2.69-2.59 (m, 2H), 2.23-2.13 (m, 1H), 1.12 (d, 3H, J = 7.2 Hz).
MS: m/z = 311 [M+H]
+【0100】
同じ方法で合成した化合物Aについて、単結晶X線構造解析を行った。
(1)単結晶作製方法
LaPhaロボバイアル2.0mL広口バイアルに、10mgの化合物Aを入れ、クロロホルム0.5mLを加えて蓋をし、化合物Aを完溶させた。溶媒をゆっくりと蒸発させるため、テルモシリンジ針で、蓋に取り付けられたセプタムに穴を開け、バイアルを室温静置した。得られた単結晶を構造解析に使用した。
(2)測定器
ビームライン:SPring−8 BL32B2
検出器:Rigaku R−AXIS V diffractometer
(3)測定方法
0.71068Åの放射光を単結晶に当て、X線回折データを測定した。
(4)分析方法
得られた化合物Aのクロロホルム和物が有する塩素原子のX線異常散乱効果を利用する方法により、化合物Aの絶対立体配置を(3S,4R)と決定した。化合物Aの絶対立体配置より化合物Aの各製造中間体の立体構造を特定した。
【0101】
[実施例16]S−MABB−HC(化合物[5])の製造
【化105】
工程1
【化106】
窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン(450L)にS−BAPO[1](90.0kg,545mol)を室温で添加した。この懸濁液に炭酸カリウム(135.5g,981mol)を室温にて添加した。この溶液にTBBA(148.7kg,763mol)を室温にて添加し、使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(45L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を55℃にて22時間撹拌後、室温に冷却した。反応混合液に水(450L)とノルマルヘプタン(450L)を加え撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層に10%塩化ナトリウム水溶液(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に2mol/L塩酸(450L)を加えて撹拌した後、水層を分取した。得られた水層に15℃から30℃でpH 7.0から8.0になるまで4mol/L水酸化ナトリウム水溶液を滴下した。水層にトルエン(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に水(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。減圧下、外温50℃にて、残渣が180Lになるまで有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にトルエン(270L)を加えて、減圧下、外温50℃にて、残渣が180Lになるまで溶媒を留去した。得られたS−BBMO[2]のトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0102】
工程2
【化107】
窒素雰囲気下、S−BBMO[2]のトルエン溶液(545mol相当)にテトラヒドロフラン(450L)およびトリエチルアミン(82.7kg,818mol)を室温で添加した。使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(45L)で洗浄し、洗浄液を混合液に添加した。この混合液にメタンスルホニルクロリド(74.9kg,654mol)を0℃から30℃にて滴下し、使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(45L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を0℃から30℃にて0.5時間撹拌し、更に55℃にて17時間撹拌した後に室温まで冷却した。反応混合液に水(450L)とノルマルヘプタン(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に5%クエン酸水溶液(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に5%重曹水(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を水(450L)で洗浄後、水層を排出し、減圧下、外温50℃にて、残渣が180Lになるまで有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にテトラヒドロフラン(450L)を加え、減圧下、外温50℃にて、残渣が180Lになるまで溶媒を留去した。得られたR−BCAB[3]のテトラヒドロフラン溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0103】
工程3
【化108】
窒素雰囲気下、R−BCAB[3]のテトラヒドロフラン溶液(545mol相当)にテトラヒドロフラン(585L)および1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(108L)を室温にて添加した。この混合液に−10℃から5℃にて20%リチウムビス(トリメチルシリル)アミド/テトラヒドロフラン溶液(524kg)を滴下した。反応混合液を−10℃から5℃にて3.5時間撹拌した後、室温まで加温した。反応混合液に水(450L)及びノルマルヘプタン(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層に25%塩化アンモニウム水溶液(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に2mol/L塩酸(900L)を加えて撹拌した後、水層を分取した。得られた水層に15℃から30℃でpH7.0から8.0になるまで4mol/L水酸化ナトリウム水溶液を滴下した。水層に酢酸エチル(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に水(450L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。有機層に活性炭(18kg)を加えて撹拌した後、活性炭を濾過した。濾過器と活性炭を酢酸エチル(450L)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した。減圧下、外温50℃にて、残渣が180Lになるまで濾液の溶媒を留去した。この濃縮残渣に酢酸エチル(270L)を加えて減圧下、外温50℃にて残渣が180Lになるまで溶媒を留去した。得られたS−MABB[4]の酢酸エチル溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0104】
工程4
【化109】
窒素雰囲気下、S−MABB[4]の酢酸エチル溶液(545mol相当)に酢酸イソプロピル(1080L)及び本法と同じ方法で予め調整したS−MABB−HCの結晶(225g)を添加した。0℃から30℃にて4mol/L塩化水素/酢酸エチル溶液(136L)を滴下した。反応混合液を0℃から30℃にて24時間撹拌した後、析出した固体を濾取し、得られた固体を酢酸イソプロピル(360L)で洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することでS−MABB−HC[5](111.9kg,376mol)をS−BAPO[1]から収率69.0%で得た。
【0105】
[実施例17]S−MACB−HC(化合物[6])の製造
【化110】
窒素雰囲気下、S−MABB−HC[5](111.9kg,376mol)にメタノール(336L)を添加した。この混合液に10%パラジウム炭素(50%含水,11.2kg)とメタノール(112L)の懸濁液を添加した。この混合液を水素圧0.4MPaで11時間撹拌した後、パラジウム炭素を濾過した。反応容器とパラジウム炭素をメタノール(224L)で洗浄した後、洗浄液を濾液に添加した。得られたS−MACB−HC[6]のメタノール溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0106】
[実施例18]S−ZMAB(化合物[7])の製造
【化111】
窒素雰囲気下、S−MACB−HC[6]のメタノール溶液(376mol相当)にN,N−ジイソプロピルエチルアミン(106.8kg,827mol)を添加した。使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(56L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。この反応混合液に0℃から15℃にてクロロギ酸ベンジルエステル(64.1kg,376mol)を滴下した。使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(56L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を0℃にて2時間撹拌した後、減圧下、外温50℃にて残渣が224Lになるまで溶媒を留去した。得られた濃縮残渣に酢酸エチル(560L)を加えて、減圧下、外温50℃にて残渣が224Lになるまで溶媒を留去する操作を2回繰り返した。濃縮残渣に水(560L)及び酢酸エチル(1119L)を添加して撹拌した後、有機層を分取した。有機層に5%クエン酸水溶液(560L)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層に5%重曹水(560L)を添加して撹拌した後、有機層を分取した。有機層に水(560L)を添加して撹拌した後、有機層を分取した。減圧下、外温50℃にて、残渣が224Lになるまで有機層の溶媒を留去した。得られた濃縮残渣にテトラヒドロフラン(224L)を加えて、減圧下、外温50℃にて、残渣が224Lになるまで溶媒を留去する操作を2回繰り返した。得られたS−ZMAB[7]のテトラヒドロフラン溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0107】
[実施例19]RS−ZMBB(化合物[8])の製造
【化112】
窒素雰囲気下、S−ZMAB[7]のテトラヒドロフラン溶液(188mol相当)にテトラヒドロフラン(308L)を添加した。この溶液に20%リチウムビス(トリメチルシリル)アミド/テトラヒドロフラン溶液(188.8kg)を−70℃から−60℃にて滴下した後、反応混合液を−70℃から−60℃にて3時間撹拌した。反応混合液に−70℃から−60℃にてテトラヒドロフラン(84L)で希釈したTBBA(44kg,226mol)を滴下した。使用した滴下ロートをテトラヒドロフラン(28L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を−70℃から−60℃にて2.5時間撹拌した後、0℃に加温した。反応混合液に0℃から30℃にて15%塩化アンモニウム水溶液(280L)及び酢酸エチル(560L)を添加して撹拌した後、有機層を分取した。得られた有機層を10%クエン酸水溶液(280L)で2回、8.5%重曹水(280L)、水(280L)で順次洗浄した後、減圧下、外温50℃にて、残渣が112Lになるまで有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にアセトニトリル(280L)を加え、減圧下、外温50℃にて、残渣が112Lになるまで溶媒を留去した。得られたRS−ZMBB[8]のアセトニトリル溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0108】
[実施例20]RS−ZMAA−DN・2H
2O(化合物[9])の製造
【化113】
窒素雰囲気下、RS−ZMBB[8]のアセトニトリル溶液(376mol相当)にアセトニトリル(280L)とリン酸(346.5kg)を添加した。使用した容器はアセトニトリル(56L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を55℃から65℃にて9時間撹拌した後、室温まで冷却した。反応混合液に5%塩化ナトリウム水溶液(560L)と酢酸エチル(1119L)を添加して撹拌した後、有機層を分取した。有機層に5%塩化ナトリウム水溶液(560L)を添加して撹拌した後、有機層を分取する操作を2回繰り返した。得られた有機層に水(560L)を添加して撹拌した後に有機層を分取した。減圧下、外温50℃にて、残渣が224Lになるまで有機層の溶媒を留去した。この濃縮残渣にアセトニトリル(560L)を加え、減圧下、外温50℃にて、残渣が224Lになるまで溶媒を留去する操作を2回繰り返した。得られたRS−ZMAA[10]のアセトニトリル溶液を収率100%としてRS−ZMAA−DN[9]の製造に用いた。RS−ZMAA[10]のアセトニトリル溶液にアセトニトリル(1063L)と水(168L)を添加した。この溶液に0℃から30℃にて4mol/L水酸化ナトリウム水溶液(188L,752mol)を滴下した。室温にて1時間撹拌した後、室温にてアセトニトリル(336L)を滴下し、室温にて更に1時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をアセトニトリル:水=4:1混合溶液(224L)及びアセトニトリル(224L)で順次洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することでRS−ZMAA−DN・2H
2O[9](88.2kg,251mol)をS−MABB−HC[6]から収率66.8%で得た。
【0109】
[実施例21]RS−ZMAA(化合物[10])の製造
【化114】
窒素雰囲気下、1mol/L塩酸(697kg)にRS−ZMAA−DN・2H
2O[9](115kg,297mol)およびアセトニトリル(181kg)を加え、室温にて約30分撹拌後、酢酸エチル(828kg)を加えた。この反応溶液に室温にて濃塩酸(3kg)を添加して水層をpH1とし、有機層を分取した。有機層を10%食塩水(248kg)で2回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム(25kg)を敷き詰めた濾過器に通し、濾過器を酢酸エチル(207kg)で洗浄した。この洗浄液を濾液に加えた後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(920L)を加え、減圧濃縮する操作を2回繰り返した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(230L)を加え、RS−ZMAA[10]のテトラヒドロフラン溶液を得た。得られたRS−ZMAA[10]のテトラヒドロフラン溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0110】
[実施例22]RS−ZMOO(化合物[11])の製造
【化115】
窒素雰囲気下、RS−ZMAA[10]のテトラヒドロフラン溶液(297mol相当)にテトラヒドロフラン(633L)を加え、−5℃から5℃でボロントリフルオリド-ジエチルエーテル錯体(50.6kg)を滴下した。次に−5℃から5℃で1.7%ボラン−テトラヒドロフラン錯体(486kg)を滴下し、−5℃から5℃で約30分間撹拌し、更に室温にて終夜撹拌した。反応混合液に0℃から15℃で水(575L)を滴下し、更に0℃から15℃で重曹(62.4kg)を添加し、室温で約2時間撹拌した。反応混合液に室温でトルエン(575L)を加えて撹拌し、有機層を分取した。得られた有機層を10%食塩水(248kg)で1回、重曹(11.8kg)と食塩(24.8kg)を合わせた水溶液(485.3kg)で3回、硫酸水素カリウム(5.9kg)と食塩(12.4kg)を合わせた水溶液(242.7g)で1回、10%食塩水(248.4kg)で2回、順次洗浄した。有機層は、硫酸マグネシウム(58kg)を敷き詰めた濾過器と硫酸マグネシウム(30kg)を敷き詰めた濾過器へ通し、次に各濾過器をトルエン(230L)で洗浄した。この洗浄液を濾液に添加した後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。濃縮残渣はトルエン(920L)を加えて減圧濃縮した後、更にトルエン(621L)を加え、RS−ZMOO[11]のトルエン溶液を得た。得られたRS−ZMOO[11]のトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0111】
[実施例23]RS−ZMSS(化合物[12])の製造
【化116】
窒素雰囲気下、RS−ZMOO[11]のトルエン溶液(297mol相当)にトリエチルアミン(66.1kg)を−10℃から10℃で滴下した。この反応混合液に、メタンスルホニルクロリド(71.4kg)を−10℃から10℃で滴下し、0℃から10℃で約4時間撹拌した。この反応混合液に0℃から20℃で水(345L)を滴下し、0℃から20℃で約30分間撹拌後、有機層を分取した。得られた有機層を、10%食塩水(248kg)で2回洗浄した。得られた有機層は硫酸マグネシウム(35kg)を敷き詰めた濾過器に通し、次に濾過器をトルエン(230L)で洗浄した。この洗浄液を濾液に添加し、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。濃縮残渣にトルエン(690L)を加え、RS−ZMSS[12]のトルエン溶液を得た。得られたRS−ZMSS[12]のトルエン溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0112】
[実施例24]SR−ZMDB(化合物[13])の製造
【化117】
窒素雰囲気下、RS−ZMSS[12]のトルエン溶液(297mol相当)に室温でベンジルアミン(222.7kg)を滴下した。この反応混合液を、室温で約1時間20分、55℃から65℃で約3時間、次いで70℃から80℃で約8時間撹拌した。反応混合液を室温まで冷却した後、10%食塩水(373kg)を滴下し、更にトルエン(460L)を加えて撹拌後、有機層を分取した。得られた有機層を10%食塩水(248kg)と酢酸(32.1kg)の溶液で2回、10%食塩水(149kg)で1回、順次洗浄した。減圧下にて、残渣が約半量になるまで有機層の溶媒を留去した後、室温で無水酢酸(18.2kg)を加えて約2時間撹拌した。反応混合液に硫酸水素カリウム(48.5kg)と水(1150kg)の水溶液を室温で滴下し、撹拌した後、水層を分取した。得られた水層をトルエン(230L)で洗浄した後、室温にてトルエン(920L)と重曹(82.3kg)を順次添加し撹拌した。有機層を分取し、得られた有機層を10%食塩水(149kg)で洗浄した。得られた有機層は硫酸マグネシウム(35kg)を敷き詰めた濾過器に通し、次に濾過器をトルエン(230L)で洗浄した。洗浄液を濾液に添加した後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。得られた濃縮残渣にトルエン(460L)を加え、SR−ZMDB[13]のトルエン溶液を得た。SR−ZMDB[13]のトルエン溶液を収率100%として次工程へ用いた。
【0113】
[実施例25]SR−MDOZ(化合物[14])の製造
【化118】
窒素雰囲気下、クロロギ酸1−クロロエチル(46.7kg)をトルエン(345L)に溶解し、0℃から10℃でSR−ZMDB[13]のトルエン溶液(297mol相当)を滴下した。SR−ZMDBのトルエン溶液が入っていた容器をトルエン(58L)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液に、0℃から10℃でトリエチルアミン(9.0kg)を滴下し、15℃から25℃で約3時間撹拌した後、メチルアルコール(454kg)を加え、50℃から60℃で約2時間撹拌した。この反応液を、残渣が約460Lになるまで減圧濃縮し、得られた濃縮残渣に15℃から30℃で2mol/L塩酸(621kg)を滴下して撹拌した後、水層を分取した。得られた水層をトルエン(345L)で2回洗浄した。この水層に20%食塩水(661kg)とテトラヒドロフラン(1150L)を添加した後、8mol/L水酸化ナトリウム水溶液(292kg)を0℃から15℃で滴下した。反応混合液の有機層を分取し、得られた有機層を20%食塩水(265kg)で2回洗浄した後、減圧下にて有機層の溶媒を留去した。得られた濃縮残渣に、テトラヒドロフラン(1150L)を加えて減圧濃縮する操作を2回行った。得られた濃縮残渣に、テトラヒドロフラン(1150L)を加えた後に硫酸マグネシウム(35kg)を敷き詰めた濾過器に通した。濾過器をテトラヒドロフラン(345L)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した。残渣が230L以下になるまで、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。得られた濃縮残渣にテトラヒドロフラン(30L)を添加し、SR−MDOZ[14]のテトラヒドロフラン溶液(正味量51.9kg、199mol)を収率67.0%で得た。
【0114】
[実施例26]SR−MDOZ−OX(化合物[15])の製造
【化119】
窒素雰囲気下、シュウ酸(19.7kg)をテトラヒドロフラン(1038L)で溶解し、室温でSR−MDOZ[14]のテトラヒドロフラン溶液(99.5mol)を滴下した。この溶液に室温で本法と同じ方法で得たSR−MDOZ−OXの結晶(26g)を添加し、室温で約2.5時間撹拌し、結晶を析出させた。得られたスラリー液にSR−MDOZのテトラヒドロフラン溶液(99.5mol)を滴下した。SR−MDOZのテトラヒドロフラン溶液が入っていた容器をテトラヒドロフラン(52L)で洗浄した後、洗浄液はスラリー液へ添加し、室温で約1時間撹拌した。このスラリー液を加熱し、50℃から60℃で約2時間撹拌後、室温で終夜撹拌した。このスラリー液を濾過し、湿結晶をテトラヒドロフラン(350L)にて洗浄し、減圧下にて乾燥することで、SR−MDOZ−OX[15]の結晶(61.8kg,176mol)を収率88.4%で得た。
【0115】
[実施例27]SR−MDPZ(化合物[16])の製造
【化120】
窒素雰囲気下、SR−MDOZ−OX[15](32.0kg,91.3mol)にエタノール(77kg)を添加し、次いで水(190L)、CPPY[20](14.3Kg,93.1mol)及びK
3PO
4(58.2kg,274mol)を順次添加した。反応混合液は75℃から85℃にて3.5時間撹拌した後、30℃から40℃まで冷却し、30℃から40℃にてトルエン(280kg)を添加し、有機層を分取した。得られた有機層を20%炭酸カリウム水溶液(126kg)で洗浄した後、さらに水(130L)で2回洗浄した。次いで得られた有機層は減圧下にて溶媒を留去した。この濃縮残渣にtert−ブタノール(120kg)を加えて濃縮する操作を3回繰り返した。濃縮残渣にtert−ブタノール(67kg)及び水(16L)を加え、SR−MDPZ[16]の含水tert−ブタノール溶液(210kg,91.3mol相当)を得た。得られたSR−MDPZの含水tert−ブタノール溶液を収率100%として次工程に用いた。
【0116】
[実施例28]SR−MDOP(化合物[17])の製造
【化121】
窒素雰囲気下、SR−MDPZ[16]の含水tert−ブタノール溶液(91.3mol相当)にギ酸アンモニウム(28.9kg,458mol)、水(147L)及び10%パラジウム炭素(川研ファインケミカル社製 Mタイプ,52.6%含水,3.20kg)を添加した。この反応混合液を35℃から45℃にて12時間撹拌した後、15℃から30℃まで冷却し、不溶物を濾過で除去した。反応容器と不溶物をtert−ブタノール(48kg)で洗浄し、洗浄液と濾液に8M水酸化ナトリウム水溶液(88.0kg,547mol)と塩化ナトリウム(35.0kg)を添加した。反応混合液を40℃から50℃にて2時間撹拌した後、トルエン(190kg)を室温にて加え有機層を分取した。得られた有機層を20%食塩水(162kg)で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウム(48.0kg)を添加し撹拌した後、硫酸ナトリウムを濾過した。濾過残渣をトルエン:tert−ブタノール=1:1混合溶液(103kg)で洗浄し、濾液と洗浄液を合わせて減圧下にて溶媒を留去した。濃縮残渣にトルエン(140kg)を添加し、40℃から50℃にて1時間撹拌した後、減圧下にて溶媒を留去した。濃縮残渣に再度トルエン(140kg)を加えて濃縮した。濃縮残渣にトルエン(133kg)を加え、15℃から30℃にて1時間、次いで0℃から10℃にて1時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をトルエン(55kg)で洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、SR−MDOP[17](19.1kg,78.5mol)を収率85.9%で得た。
【0117】
[実施例29]化合物Aの1−エタノール和物(化合物[18])の製造
【化122】
窒素雰囲気下、SR−MDOP[17](18.6kg,76.4mol)にアセトニトリル(170kg)及びトリエチルアミン(1.55kg,15.3mol)を添加した後、DPCN[21](13.7kg,83.9mol)のアセトニトリル(100kg)溶液を40℃から50℃にて滴下した。使用した滴下ロートをアセトニトリル(15kg)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を40℃から50℃にて20時間撹拌した後、15℃から30℃まで冷却した。反応後混合液に5%重曹水(93.7kg)、10%食塩水(93.3kg)及び酢酸エチル(170kg)を加えて撹拌した後、有機層を分取した。減圧下にて有機層の溶媒を留去した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(170kg)を加えて濃縮する操作を3回繰り返した。濃縮残渣にテトラヒドロフラン(170kg)を加え、析出した不溶物を濾過で除去した。反応容器と濾過残渣をテトラヒドロフラン(50kg)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した後、減圧下にて濾液の溶媒を留去した。濃縮残渣にエタノール(150kg)を添加し、15℃から30℃にて1時間撹拌した後、減圧下にて溶媒を留去し、エタノール(150kg)を加え再度濃縮した。濃縮残渣にエタノール(50kg)を加え、0℃から10℃にて1時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、化合物Aの1−エタノール和物[18](24.2kg,67.9mol)を収率88.8%で得た。
【0118】
[実施例30]化合物A(化合物[19])の精製
【化123】
窒素雰囲気下、化合物Aの1−エタノール和物[18](24.0kg,67.3mol)及びn−ブタノール(146kg)を混合し、100℃から110℃にて溶解させた。この溶液を95℃から110℃にて濾過し、溶解容器と濾過残渣をn−ブタノール(9.8kg)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した。瀘液は80℃から85℃に冷却した後、本法と同じ方法で予め調整した化合物Aの結晶(24g)を添加した。この混合液を80℃から85℃にて2時間、70℃から75℃にて1時間撹拌した後、20℃から25℃まで5時間かけて冷却し、15℃から25℃にて13時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をn−ブタノール(38kg)及び酢酸エチル(44kg)で順次洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、化合物A[19](19.1kg,61.5mol)を収率91.3%で得た。得られた化合物は粉末X線分析及び赤外分光法等で分析し、化合物Aであることを確認した。
【0119】
[実施例31]化合物A(化合物[19])の製造
【化124】
窒素雰囲気下、SR−MDOP[17](90.0g,370mmol)にアセトニトリル(900mL)を添加した後、DPCN[21](63.5g,389mmol)のアセトニトリル(540mL)溶液を70℃から80℃にて滴下した。使用した滴下ロートをアセトニトリル(90mL)で洗浄し、洗浄液を反応混合液に添加した。反応混合液を70℃から80℃にて1.5時間撹拌した後、n−ブタノール(900mL)を加え、減圧下にて溶媒を留去した。濃縮残渣にn−ブタノール(900mL)を加え再度濃縮した。濃縮残渣にn−ブタノールを加えて全量を2.1Lとし、90℃から100℃にて溶解させた。この溶液を60℃から70℃に冷却した後、本法と同じ方法で予め調製した化合物Aの結晶(90mg)を添加した。この混合液を60℃から70℃にて2時間撹拌した後、30℃まで4時間かけて冷却した。20℃から30℃にて1時間撹拌した後、0℃から5℃にて4時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をn−ブタノール(180mL)及び酢酸エチル(180mL)で順次洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、化合物A[19](104g,335mmol)を収率90.5%で得た。
同じ方法で合成した化合物AのNMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6)δ: 11.60 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.12 (dd, 1H, J = 3.0, 2.7 Hz), 6.58 (br s, 1H), 4.16 (t, 1H, J = 8.4 Hz), 4.11-3.91 (m, 3H), 3.88-3.72 (m, 1H), 3.68 (d, 2H, J = 2.1 Hz), 3.57 (dd, 1H, J = 8.4, 6.0 Hz), 2.70-2.56 (m, 2H), 2.24-2.10 (m, 1H), 1.12 (d, 3H, J = 7.2 Hz).
MS: m/z = 311 [M+H]
+【0120】
[実施例32]化合物A(化合物[19])の精製
窒素雰囲気下、上記実施例31で製造した化合物A[19](100g,322mmol)及びn−ブタノール(1.8L)を混合し、90℃から100℃にて溶解させた。この溶液を85℃から100℃にて濾過し、溶解容器と濾過残渣をn−ブタノール(200mL)で洗浄し、洗浄液を濾液に添加した。濾液を60℃から70℃に冷却した後、本法と同じ方法で予め調製した化合物Aの結晶(100mg)を添加した。この混合液を60℃から70℃にて2時間撹拌した後、30℃まで3時間かけて冷却した。20℃から30℃にて1時間撹拌した後、0℃から5℃にて4時間撹拌した。析出した固体を濾取し、得られた固体をn−ブタノール(200mL)及び酢酸エチル(200mL)で順次洗浄した。得られた湿固体を減圧下にて乾燥することで、化合物A[19](91.7g,295mmol)を収率91.7%で得た。得られた化合物は粉末X線分析等で分析し、化合物Aであることを確認した。
同じ方法で合成した化合物AのNMRとMSを測定した。
1H-NMR (DMSO-d
6)δ: 11.60 (s, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.12 (dd, 1H, J = 2.7, 2.4 Hz), 6.59 (br s, 1H), 4.16 (t, 1H, J = 8.2 Hz), 4.11-3.91 (m, 3H), 3.86-3.72 (m, 1H), 3.68 (d, 2H, J = 2.1 Hz), 3.58 (dd, 1H, J = 8.1, 6.0 Hz), 2.71-2.56 (m, 2H), 2.27-2.09 (m, 1H), 1.12 (d, 3H, J = 6.9 Hz).
MS: m/z = 311 [M+H]
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