【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の局面に従い、第1の物体を第2の物体に接合する方法が提供される。第1の物体および第2の物体はそれぞれ当接表面部分を有していてもよく、これらの表面部分は、局所的に平坦に互いに接触する。第2の物体はたとえば複雑な表面形状を有する。このような状況の場合、先行技術に従うと、固定のために接着性接合が使用される。しかしながら、接着性接合には特定の制限がある。
【0005】
第1の局面は代替解決策を提供する。第1の局面に従うと、液化不能な材料からなる輪郭体が、第1の物体と第2の物体との間の接続要素として使用される。輪郭体は特に、金属であってもよくおよび/または曲げることが可能であってもよい。しかしながら、従来のワイヤと異なり、輪郭体は、第1および第2のアンダーカットを画定する形状を有する。方法は、第2のアンダーカットが第2の物体の材料の中に入るように輪郭体を第2の物体に埋込むステップと、第1のアンダーカットが第1の物体の中に入るように輪郭体を第1の物体の材料に埋込むステップとを含み、少なくとも輪郭体を第1の物体に埋込むステップは、第1の物体および第2の物体が互いに押付けられている間に第1の物体および/または第2の物体に加わる機械的エネルギによって生じる。
【0006】
たとえば、輪郭体は、たとえば、液化不能であるかもしくは第1および第2の物体の材料双方よりも実質的に高い温度でのみ液化可能である金属もしくはポリマーからなる、輪郭形成されたワイヤまたはロッドであってもよく(その違いは、ワイヤは曲げることが可能であり、それに対してロッドは本質的に硬くそのため通常はより大きい断面を有することにある)、または、開口部のパターンを有する折畳まれた金属シートであってもよく、または、部分的に切出されて曲げられている複数の部分(舌状部)を有する金属シート等であってもよい。
【0007】
輪郭体が輪郭形成されたワイヤまたはロッドの場合、そのアスペクト比(すなわち、長手方向軸に対する径方向の大きさに対する、長手方向の大きさの比率)は、少なくとも5、少なくとも20、または、ワイヤであれば少なくとも100であってもよい。
【0008】
輪郭形成されたワイヤである輪郭体の利点は、面内のいかなる形状にも追従できるだけでなく、第3の次元の形状にも追従できる点にある。よって、本発明に従う手法は、ほぼどのような形状であってもよい自由形状の表面を有する物体を接続するのに好適であろう。
【0009】
また、一般的に、輪郭体は実質的に1次元であってもよい。すなわち、輪郭体は、長手方向に沿って延在し、その横断方向の寸法は双方ともに長手方向の寸法よりもはるかに小さい。これに代えて、輪郭体は、2つの面内次元に沿って延在する2次元の物体であってもよい。
【0010】
輪郭体は、互いに固定された複数のサブボディーで構成されていてもよい。このようなサブボディーは、それ自身で第1および第2のアンダーカットを画定してもよく、および/または第1および第2のアンダーカットは、これらのサブボディーの総合体とこれらのサブボディーの相互の相対的な配置によって画定されてもよい。
【0011】
輪郭体は、たとえばある程度丸い断面を有する従来のワイヤの形状と異なり、第1および第2のアンダーカットを画定する輪郭を有する。実施形態において、輪郭体は、押出成形体の対称性(並進対称性)を有していてもよい、すなわち、長手方向に沿って不変である輪郭を有していてもよい。このような輪郭体は、たとえば押出成形によって製造することができるが、その他の方法で製造してもよい。その他の実施形態において、アンダーカットを画定する輪郭体の輪郭は、適切に折畳まれ、変形された金属シートの部分によって構成されてもよく、または、鋳造体(ダイカスト等)等によって構成されてもよい。
【0012】
第2の材料/第1の材料が浸透する第1および第2のアンダーカットは、再固化後に、得られた構成を、(輪郭体が埋込まれている場所の周りの表面部分に対する面外方向において(この面外軸を本明細書では「中心部から周辺部への」軸とも呼び、対応する方向は「z方向」または「軸方向」と呼ぶこともある))第1/第2の物体が引離されないように、固定する。そのために、アンダーカットは、面外方向に対するアンダーカットであってもよい。輪郭体が延在する方向である長手方向に対する面外方向は、横断方向である。したがって、長手方向に延在する輪郭体は、少なくとも1つの横断方向においてアンダーカットされることになる。
【0013】
輪郭体を埋込むために、少なくとも第1の物体は、第1および第2の物体が互いに押付けられている間に機械的エネルギを吸収することによって流動可能にされることができる熱可塑性材料を含む。機械振動エネルギは、第1および/または第2の物体を通して、輪郭体との界面に結合され、さらに、輪郭体を通して、第2および/または第1の物体との界面に結合されてもよい。対応する界面において、外部摩擦と、場合によっては内部摩擦により、熱可塑性材料が加熱されて流動可能になる。そうなると、輪郭体は、圧力が加えられているので、材料の中に押込まれて埋込まれる。この場合、輪郭を有する輪郭体の構造は、エネルギ案内部として機能し得る。すなわち、エネルギの吸収および熱の発生は、自動的にそれぞれの界面に集中することになる。
【0014】
押付けるステップは、第1および第2の物体それぞれの当接表面部分が、輪郭体が第1の物体および第2の物体の材料に埋込まれている状態で、互いに接触するまで、実行されてもよい。
【0015】
あるグループの実施形態においては、第2の物体も熱可塑性材料を含む。そうすると、実施形態では、第1および第2の物体は先ず、輪郭体が最初は別個の物体として第1の物体と第2の物体との間にある状態で、互いに対して位置決めされる。第2の物体に埋込むステップは、第1の物体に埋込むステップと同じステップで、すなわち機械振動と押付け力を与えることにより、行なってもよい。
【0016】
したがって、このグループの実施形態の、第1の物体を第2の物体に接合する方法において、第1および第2の物体は各々、固体状態の熱可塑性材料を含み、表面部分を有する。この方法は、
・第1の物体および第2の物体を与え、さらに、輪郭体を与えるステップを含み、輪郭体は、長手方向に沿って延在し、第1のアンダーカットおよび第2のアンダーカットを画定する形状を有し、
・第1の物体の表面部分と第2の物体の表面部分との間において、第1および第2の物体に対して輪郭体を配置するステップと、
・第1および第2の物体の熱可塑性材料の流動部分が流動可能になることで、第2のアンダーカットが第2の物体の熱可塑性材料の中に入るように輪郭体が第2の物体の表面部分に沿って第2の物体に埋込まれ、かつ第1のアンダーカットが第1の物体の熱可塑性材料の中に入るように輪郭体が第1の物体の表面部分に沿って第1の物体に埋込まれるまで、押付力および機械振動エネルギを、第1の物体および第2の物体のうちの少なくとも一方に結合するステップとを含み、押付力により、輪郭体は、第1の物体と第2の物体との間で固定され、
・熱可塑性材料を再固化させるステップを含む。
【0017】
たとえば(これはすべての実施形態における1つの選択肢である)、押付力および機械振動を第1/第2の物体に結合するステップは、ソノトロードによって実行してもよい。ソノトロードは、一方の物体が支持体によって直接または間接的に保持されている間に他方の物体に対して押付けられる(上述の支持体は、ソノトロードが作用する横方向位置において第2の物体に対して直接保持される支持体であってもよく、または、第2の物体を保持するより複雑な物体のフレーム構造によって構成されてもよい。このような複雑なフレーム構造は、たとえば、車体等の組立て対象のアイテムの本体であってもよい)。任意で、たとえばソノトロードが各物体に圧痕を生じさせないようにするために、保護パッドをソノトロードと各物体との間に配置してもよい。
【0018】
この実施形態のグループの下位グループにおいて、上記方法は、第1および第2のアンダーカットが第1および第2の物体双方の熱可塑性材料に実質的に同時に埋込まれるように、実行される。すなわち、エネルギの効果により、両物体の熱可塑性材料部分が同一段階で流動可能になり始める。そのために、第1および第2の物体の材料組成および/または輪郭体の、それぞれのアンダーカットを含む固定部分の形状を、わずかに異なるようにすることにより、このような手段がなければ、エネルギ吸収が、輪郭体と、機械振動エネルギが結合される、第1および第2の物体のうちの一方との間の界面において、より高くなる可能性を、取除いてもよい。
【0019】
他の下位グループの実施形態において、上記方法は、それぞれアンダーカットを含む固定部分が、連続して1つずつ埋込まれるように、実行される。
【0020】
あるグループの実施形態において、輪郭体は、安定化部分を有するように設けられ、安定化部分は、実質的に平坦な部分であり、プロセス中、第1および第2の表面部分の間においてたとえばそれに平行に延在している。安定化部分から、アンダーカットを含む第1および第2の固定部分が、それぞれ第1および第2の物体の方向に突出している。
【0021】
よって、このグループの実施形態では、輪郭体は、実質的に平坦な安定化部分と、安定化部分から近位方向に突出する第1のアンダーカットを形成する少なくとも1つの第1の固定部分と、安定化部分から遠位方向に突出する第2のアンダーカットを形成する少なくとも1つの第2の固定部分とを含む。
【0022】
たとえば、輪郭体は、少なくとも2つの第1の固定部分を含んでいてもよく、および/または少なくとも2つの第2の固定部分を含んでいてもよい。一方側に突出する固定部分のうちの隣合う2つの固定部分間の距離は、各固定部分を埋込むステップにおいて、第1/第2の物体それぞれの熱可塑性材料部分がこれらの固定部分間で固体状態を保つように、選択してもよい。これに加えてまたはこれの代わりに、安定化部分は、1つまたは複数の固定部分の突出位置を超えて横方向に延在し、たとえば安定化部分の上記横方向に延在する部分に接触する、第1/第2の物体それぞれの熱可塑性材料部分が、固体状態を保つようにしてもよい。
【0023】
安定化部分を有する輪郭体が特に適している手法では、固定部分は必ずしも同時に埋込まれないが連続的に埋込まれる、または、埋込みプロセスの過程が正確にはわからないかまたは変動し、他のパラメータに依存する。なぜなら、安定化部分は、輪郭体が各物体の材料に入るときの相対的な動きを止める役割を果たすことで、界面があるべき場所を画定するからである。したがって、安定化部分により、輪郭体は常に、物体のうちの一方への埋込みの際の抵抗が物体のうちの他方への埋込みの際の抵抗よりも遥かに小さいときでも、両物体に十分に埋込まれる。
【0024】
特に、輪郭体を第1および第2の物体の熱可塑性材料に埋込むステップにおいて、押付力は、安定化部分が第1および第2の物体の表面部分間で固定されるまで、作用するようにされてもよい。
【0025】
輪郭体が1次元において延在する実施形態において、輪郭体は、物体のうちの少なくとも一方の少なくとも流動部分が妨害されることなく閉じられた通路の周りを通るという意味において、閉じられた通路を形成するように、第1および第2の物体に対して配置されてもよく、そうすると、閉じられたシールが形成されるので、水分またはその他の物質が第1の物体と第2の物体との間の領域に侵入することを防止できる。
【0026】
一般的に、実施形態において、形状(軸方向における輪郭体の範囲)は、材料によっては極めて小さい可能性がある。接合経路は、たとえば各側において0.5mm〜3mmであってもよく、たとえば各側で約1mmであってもよい。この場合、接合経路は、押付力を加えている間第1または第2の物体に機械振動を結合するソノトロードの鉛直方向(実質的に表面部分に対して垂直)の移動に対応する。
【0027】
実施形態の他の下位グループにおいて、第1および第2の物体はいずれも熱可塑性材料を含み、方法は、輪郭体を、第1の物体を第2の物体に対して位置決めする前に、第2の物体の材料に埋込むステップを含む。そのために、たとえば機械的エネルギ、特に振動エネルギを、輪郭体を第2の物体に埋込むために、輪郭体に直接加えてもよい。これは、このステップの後で、第1のアンダーカットを有する輪郭体の部分が、第2の物体から突出するように、すなわち第2の物体に埋込まれないように、実行される。その後、第2の物体の熱可塑性材料が再度固化した後に、第1の物体を輪郭体に接触させ、第2の物体に向けて押すが、その間機械振動エネルギはたとえば第1の物体に加えられている。
【0028】
第1および第2の物体双方が熱可塑性材料を含む実施形態において、方法は、第1の物体と第2の物体との間において溶接を生じさせるステップを含み得る。特に、第1/第2の物体に加えられる機械的エネルギは、熱可塑性材料部分が、たとえば、輪郭体の隣の、第1および第2の物体間の界面でも流動可能になるのに十分である、または、輪郭体が2次元に延在する場合は、その貫通開口部で流動可能になるのに十分である。溶接のために、第1および/または第2の物体は、両物体が互いに対して押付けられて輪郭体を埋込むときに物体のうちの他方に接触するエネルギ案内構造を含み得る。
【0029】
本発明はまた、本発明を実施するための輪郭体に関する。特に、この輪郭体は、上述の種類の安定化部分を含み得る。その原理および実施形態について以下でより詳細に説明する。このような安定化部分は、平坦であり、たとえば輪郭体のストリップ状部分である。この部分から2つの側各々に、少なくとも1つの固定部分が突出する。固定部分はそれ自身でまたは一緒に第1/第2のアンダーカットを形成する。
【0030】
本発明に従う手法の用途は、たとえば、自動車もしくは航空機産業、または軽量材料に注目するその他の産業にある。第1の物体を第2の物体に接合する実施形態において、第2の物体はたとえば自動車本体の一部であってもよく、第1の物体は自動車本体に接合する特定の自動車部品であってもよい。
【0031】
流動部分の液化は、主に、振動する物体と他方の物体の表面との間の摩擦によって生じてもよく、この摩擦により、熱可塑性材料を有する物体の表面が加熱される。
【0032】
本明細書において、「たとえば機械振動によって流動可能にされることが可能な熱可塑性材料」または短縮して「液化可能な熱可塑性材料」もしくは「液化可能な材料」もしくは「熱可塑性物質」という表現は、少なくとも1つの熱可塑性成分を含む材料を説明するために使用される。この材料は、加熱されたときに、特に摩擦によって加熱されたときに、すなわち互いに接触している一対の表面(接触面)のうちの少なくとも一方に配置され相互に相対的に振動で移動するときに、液体になる(流動可能になる)。この振動の周波数の特性は、先に述べた通りである。状況によっては、たとえば第1の物体自身が相当な負荷を支える必要がある場合、材料の弾性係数が0.5GPaよりも大きいことが好都合であろう。他の実施形態において、この弾性係数はこの値よりも低くてもよい。なぜなら、第1の物体の熱可塑性材料の振動伝達特性は、このプロセスにおいて何も役割を果たさないからである。特に、輪郭体は中心部から周辺部に向かう方向における範囲が比較的小さくてもよく、したがってこの方法は比較的薄い第1または第2の物体を第2または第1の物体に固定するのにも適している(どちらの物体も薄い可能性を含む)ので、本発明の手法は、弾性率が低いおよび/または弾性特性を有する熱可塑性材料等の、不十分な振動伝達体である熱可塑性材料に対しても、良好に機能し得る。これは特に、輪郭体の形状により、確実に各物体との接触部分を実質的に線状にし得るからである。これには高いエネルギ集中効果があり、熱可塑性材料の減衰特性が強い場合でも局所的に液化を生じさせることが可能である。
【0033】
熱可塑性材料は自動車および航空機産業では周知である。本発明に従う方法のために、特にこれらの産業における用途において周知の熱可塑性材料を使用してもよい。
【0034】
本発明に従う方法に適した熱可塑性材料は、室温で(または、この方法を実施する温度で)固体である。これは、好ましくは(特にC、P、SまたはSi鎖ベースの)ポリマー相を含み、この相は、たとえば溶融により、臨界温度範囲を上回ると固体から液体に変態するかまたは流動可能になり、たとえば結晶化によって再び冷却されて臨界温度範囲を下回ると固体材料に再度変態し、固体相の粘性は、液体相の粘性よりも数桁(少なくとも3桁)高い。熱可塑性材料は一般的に、共有的に架橋していないポリマー成分、または、融点範囲までまたは融点範囲を超えるまで加熱したときに架橋結合が可逆的に開くように架橋されているポリマー成分を含む。ポリマー材料はさらに、充填材、たとえば、熱可塑性特性がない材料、または、ベースポリマーの融点範囲よりも相当に高い融点範囲を含む熱可塑性特性を有する材料の、繊維または粒子を含み得る。
【0035】
本明細書において、一般的に「液化不能な」材料は、プロセス中に到達する温度で、したがって、特に第1の物体の熱可塑性材料が液化する温度で液化しない材料である。これは、液化不能な材料が、一般的にはプロセス中に液化する1つまたは複数の熱可塑性材料の液化温度よりも遥かに高い(たとえば少なくとも80℃高い)、プロセス中に到達しない温度では、液化可能であるという可能性を、排除しない。液化温度は、結晶性ポリマーの融点である。非晶質の熱可塑性物質の場合、液化温度(本明細書では「融点」とも呼ぶ)は、「流れ温度」(押出成形が可能な最低温度として定義されることがある)と呼ばれることもある、十分に流動可能になるガラス転移温度を上回る温度であり、たとえば熱可塑性材料の粘度が10
4Pa*sよりも低い粘度(実施形態では、特に実質的に繊維で強化されていないポリマーの場合、10
3Pa*sよりも低い粘度)に低下する温度である。
【0036】
たとえば、液化不能な材料は、アルミニウムもしくは鋼鉄等の金属、または硬質プラスチック、たとえば強化もしくは非強化熱硬化性ポリマー、または強化もしくは非強化熱可塑性材料であり、融点(および/またはガラス転移温度)が、液化可能な部分の融点/ガラス転移温度よりも、非常に高く、たとえば、融点および/またはガラス転移温度が、少なくとも50℃または80℃高い。
【0037】
熱可塑性材料の具体的な実施形態は、ポリエーテルケトン(PEEK)、ポリエステル、たとえばポリブチレンテレフタレート(PBT)またはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルイミド、ポリアミド、たとえばポリアミド12、ポリアミド11、ポリアミド6、もしくはポリアミド66、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリオキシメチレン、またはポリカーボネートウレタン、ポリカーボネートまたはポリエステルカーボネート、またはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリルエステル‐スチロール‐アクリルニトリル(ASA)、スチレン‐アクリロニトリル、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリスチレン、またはこれらの共重合体または混合物である。
【0038】
第1および第2の物体がいずれも熱可塑性材料を含み溶接されないことが望ましい実施形態において、材料のペアは、第2の物体の材料の融点が第1の物体の材料の融点よりも実質的に高い、たとえば、少なくとも50℃高くなるように、選択される。適切な材料のペアは、たとえば第1の物体としてのポリカーボネートまたはPBT、第2の物体としてのPEEKである。
【0039】
熱可塑性ポリマーに加えて、熱可塑性材料はまた、適切な充填材、たとえば強化繊維、たとえばガラスおよび/または炭素繊維を含み得る。これらの繊維は短繊維であってもよい。長繊維または連続繊維は、特に、プロセス中に液化しない第1および/または第2の物体の部分に使用してもよい。
【0040】
繊維材料(もしあれば)は、強化繊維として知られているどのような材料であってもよいが、特に、炭素、ガラス、ケブラー(登録商標)、セラミック、たとえばムライト、炭化ケイ素または窒化ケイ素、高強度ポリエチレン(ダイニーマ(登録商標))等であってもよい。
【0041】
その他の、繊維形状ではない充填材も可能であり、たとえば紛体粒子である。
本発明に従う方法に適した機械振動または発振は、好ましくは、2〜200kHzの周波数を有し(さらに好ましくは10〜100kHzまたは20〜40kHzの周波数を有する超音波振動)、作用面1平方ミリメートル当たり0.2〜20Wの振動エネルギを有する。振動ツール(ソノトロード)は、たとえばその接触面がツール軸の方向において優先的に発振し(長手方向振動)、その振幅が1〜100μm、好ましくはおよそ30〜60μmとなるように、設計される。たとえば、このような好ましい振動は、例として超音波溶接で知られている超音波装置によって生成される。
【0042】
本明細書において、「近位」および「遠位」という用語は、方向および場所を示すために使用される。すなわち、「近位」は、接合部の、オペレータまたは機械が機械振動を加える側であり、遠位はその反対側である。本明細書において、コネクタが近位側において広がっている部分は「ヘッド部」と呼び、遠位側において広がっている部分は「フット部」と呼ぶ。
【0043】
以下、本発明の局面の実施形態を図面を参照しながら説明する。図面はすべて模式的な図であり、縮尺は正確ではない。図面において、同一の参照番号は、同一のまたは類似する要素を示す。図面を用いて本発明および本発明の実施形態を説明するが、それは本発明の範囲を制限することを意図していない。「近位」、「遠位」等の向きを示す用語は、すべての局面および図面において、同じように使用される。