特許第6872014号(P6872014)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッドの特許一覧

特許6872014タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化
<>
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000002
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000003
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000004
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000005
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000006
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000007
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000008
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000009
  • 特許6872014-タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872014
(24)【登録日】2021年4月20日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスのためのブロードキャストメッセージングの最適化
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20210510BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20210510BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20210510BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20210510BHJP
【FI】
   H04W56/00 130
   H04W72/04 131
   H04W52/02 110
   H04W4/06 170
【請求項の数】20
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2019-524079(P2019-524079)
(86)(22)【出願日】2017年10月31日
(65)【公表番号】特表2019-537894(P2019-537894A)
(43)【公表日】2019年12月26日
(86)【国際出願番号】US2017059239
(87)【国際公開番号】WO2018089227
(87)【国際公開日】20180517
【審査請求日】2020年10月30日
(31)【優先権主張番号】15/348,308
(32)【優先日】2016年11月10日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】513113895
【氏名又は名称】ランディス・ギア イノベーションズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】LANDIS+GYR INNOVATIONS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】ジェイムズ・パトリック・ハンリー
(72)【発明者】
【氏名】ビドヤ・プラカシュ
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・スコット・ヘット
【審査官】 野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2015/130869(WO,A1)
【文献】 国際公開第2009/116681(WO,A1)
【文献】 米国特許第09148197(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0174192(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0329690(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)ネットワーク上で動作する親デバイス内のプロセッサによって実行される方法であって、
第1のタイムスロットの第1の部分の間に、複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第1の低エネルギーエンドポイントデバイスからチェックイン通信を受信するステップであって、前記チェックイン通信が親デバイスでキューに入れられた保留中のメッセージをチェックするために提供されるステップと、
第1の低エネルギーエンドポイントデバイスからのチェックイン通信の受信に応答して、親デバイスから第1の低エネルギーエンドポイントデバイスへのTSCHプロトコルの第1のタイムスロットの第2の部分の間に、複数の低エネルギーエンドポイントデバイスにブロードキャスト通信を送信するための、第1のタイムスロットに後続するTSCHプロトコルで、ブロードキャストタイムスロットを識別する第1の通信を送信するステップであって、前記第1のタイムスロットが前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスのウェイク/スリープサイクルの第1のウェイク期間に対応するステップと、
第2のタイムスロットの第1の部分の間に、複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第2の低エネルギーエンドポイントデバイスからチェックイン通信を受信するステップと、
第2の低エネルギーエンドポイントデバイスからのチェックイン通信の受信に応答して、親デバイスから複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第2の低エネルギーエンドポイントデバイスへのTSCHプロトコルの第2のタイムスロットの第2の部分の間に、前記ブロードキャストタイムスロットを識別する第2の通信を送信するステップであって、前記第2のタイムスロットが第2の低エネルギーエンドポイントデバイスの第2のウェイク/スリープサイクルの第2のウェイク期間に対応するステップと、
前記ブロードキャストタイムスロットの間に、ブロードキャスト通信を第1の低エネルギーエンドポイントデバイスと第2の低エネルギーエンドポイントデバイスの両方にブロードキャストするステップとを含む方法。
【請求項2】
前記第1の通信は、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスからのチェックイン通信に応答して、受信者開始送信通信の一部として送信される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の通信は、前記ブロードキャストタイムスロットまでに後続するタイムスロットの数を示す第1のオフセット番号を含み、
前記第2の通信は、前記ブロードキャストタイムスロットまでに後続するタイムスロットの第2の数を示す第2のオフセット番号を含み、
前記第2のオフセット番号は前記第1のオフセット番号よりも小さい、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ブロードキャスト通信は、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスに共通のダウンストリームメッセージフレームの第1のセットを含む共通メッセージを含み、
前記ブロードキャスト通信は、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスに共通のダウンストリームメッセージフレームの第2のセットを含むユニキャスト又はマルチキャストメッセージをさらに含み、
前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージは、前記共通メッセージに後続して発生する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージの第2の低エネルギーエンドポイントデバイスによる受信により、前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスに、前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージ内のフレームアドレスの不一致を識別させ、
さらに、フレームアドレスの不一致のために、前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスに、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスに固有の受信した下りメッセージフレームを廃棄させる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ブロードキャスト通信は、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスのためのファームウェア更新ソフトウェアを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ブロードキャストタイムスロットの前において、
TSCHネットワーク上で動作する隣接デバイスからか、又はリソース提供者システムから、第1のブロードキャストメッセージを受信するステップと、
前記隣接デバイス又は前記リソース提供者システムから、第2のブロードキャストメッセージを受信するステップと、
前記第1のブロードキャストメッセージ及び前記第2のブロードキャストメッセージを前記親デバイスのメモリに格納するステップとをさらに含み、
前記ブロードキャスト通信は、前記第1のブロードキャストメッセージ及び前記第2のブロードキャストメッセージを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)プロトコルのチャネルホッピングパターンに同期した低エネルギーエンドポイントデバイス内のプロセッサによって実行される方法であって、
スリープ状態を終了し、ウェイク/スリープサイクルのウェイク状態に入るステップと、
SCHネットワーク上で動作する親デバイスとの通信と同期するステップと、
前記親デバイスとの通信を同期した後、TSCHプロトコルの第1のタイムスロットの第1の部分の間に、低エネルギーエンドポイントデバイスから、TSCHネットワーク上で動作する親デバイスに、チェックイン通信を送信するステップであって、前記チェックイン通信が前記親デバイスでキューに入れられた保留中のメッセージをチェックするステップと、
前記第1のタイムスロットの第2の部分の間に、前記低エネルギーエンドポイントデバイスにより、前記親デバイスからの肯定応答通信を受信するステップであって、前記肯定応答通信が、前記低エネルギーエンドポイントデバイスのメッセージが保存されていることを示し、かつ、ブロードキャスト通信を受信するためのTSCHプロトコルの第1のタイムスロットに後続するブロードキャストタイムスロットを識別するステップと、
前記ブロードキャストタイムスロットの間に、前記親デバイスからのブロードキャスト通信を聴取するステップとを含み、
前記ブロードキャスト通信は、前記親デバイスと通信する複数の低エネルギーエンドポイントデバイスに対する通信である、方法。
【請求項9】
前記肯定応答通信は、前記チェックイン通信に応答する受信者開始送信通信の一部として受信され、かつ、前記肯定応答通信は、第1のタイムスロットからブロードキャストタイムスロットまでのタイムスロット数を識別するオフセット番号を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ブロードキャスト通信を、前記親デバイスから受信するステップであって、前記ブロードキャスト通信が、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスに共通のダウンストリームメッセージフレームの第1のセットを含み、かつ、前記ブロードキャスト通信が、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスのうちの1つの低エネルギーエンドポイントデバイスに固有のダウンストリームメッセージフレームの第2のセットを含むユニキャスト又はマルチキャストメッセージをさらに含むステップと、
前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージに含まれるフレーム宛先アドレスを識別するステップと、
前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージに含まれる前記フレーム宛先アドレスが、前記低エネルギーエンドポイントデバイスのアドレスと一致しているか否かを判断するステップとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記フレーム宛先アドレスが前記低エネルギーエンドポイントデバイスのアドレスと一致しないと判断することによりフレームアドレスの不一致の識別することに応答して、前記ダウンストリームメッセージフレームの第2のセットを破棄するステップをさらに含む、請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記フレーム宛先アドレスが前記低エネルギーエンドポイントデバイスの前記アドレスと一致したことに応答して、前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージの全体を受信するステップをさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記ブロードキャスト通信は、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスのためのファームウェア更新ソフトウェアを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)ネットワーク内で互いに通信可能に結合された複数のデバイスを含むシステムであって、
前記複数のデバイスの少なくとも1つは親デバイスを有し、
前記親デバイスは、プロセッサと、非一時的なコンピュータ可読媒体とを備え、
前記プロセッサは、前記非一時的なコンピュータ可読媒体内に具体化された命令を実行して、以下の動作を実行するように構成され、
前記動作は、
第1のタイムスロットの第1の部分の間に、複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第1の低エネルギーエンドポイントデバイスからチェックイン通信を受信することを含み、前記チェックイン通信が親デバイスでキューに入れられた保留中のメッセージをチェックし、
前記動作は、
第1の低エネルギーエンドポイントデバイスからのチェックイン通信の受信に応答して、前記親デバイスから前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第1の低エネルギーエンドポイントデバイスへのTSCHプロトコルの第1のタイムスロットの第2の部分の間に、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの複数の同報通信を送信するためのTSCHプロトコルで、前記第1のタイムスロットに後続するブロードキャストタイムスロットを識別する第1の通信を送信することを含み、前記第1のタイムスロットは、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスのウェイク/スリープサイクルの第1のウェイク期間に対応し、
前記動作は、
第2のタイムスロットの第1の部分の間に、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第2の低エネルギーエンドポイントデバイスからチェックイン通信を受信することと、
前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスからのチェックイン通信の受信に応答して、前記親デバイスから複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの第2の低エネルギーエンドポイントデバイスへのTSCHプロトコルの第2のタイムスロットの第2の部分の間に、前記ブロードキャストタイムスロットを識別する第2の通信を送信することとを含み、前記第2のタイムスロットは前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスの第2のウェイク/スリープサイクルの第2のウェイク期間に対応し、
前記ブロードキャストタイムスロットの間に、ブロードキャスト通信を、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイス及び前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスの両方にブロードキャストすることを含む、システム。
【請求項15】
前記第1の通信は、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスからのチェックイン通信に応答して、受信者開始送信通信の一部として送信される、請求項14記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の通信は、前記ブロードキャストタイムスロットまでの後続のタイムスロットの第1の数を示す第1のオフセット番号を含み、
前記第2の通信は、前記ブロードキャストタイムスロットまでの後続のタイムスロットの第2の数を示す第2のオフセット番号を含み、
前記第2のオフセット番号は前記第1のオフセット番号よりも小さい、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記ブロードキャスト通信は、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスに共通のダウンストリームメッセージフレームの第1のセットを含む共通メッセージを含み、
前記ブロードキャスト通信は、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスに固有のダウンストリームメッセージフレームの第2のセットを含むユニキャスト又はマルチキャストメッセージをさらに含み、
前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージは、前記共通メッセージに後続して発生する、請求項14に記載のシステム。
【請求項18】
前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージの第2の低エネルギーエンドポイントデバイスによる受信により、前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスに、前記ユニキャスト又はマルチキャストメッセージ内のフレームアドレスの不一致を識別させ、
さらに、フレームアドレスの不一致のために、前記第2の低エネルギーエンドポイントデバイスに、前記第1の低エネルギーエンドポイントデバイスに固有の受信した下りメッセージフレームを廃棄させる、請求項17記載のシステム。
【請求項19】
前記ブロードキャスト通信は、前記複数の低エネルギーエンドポイントデバイスのためのファームウェア更新ソフトウェアを含む、請求項14に記載のシステム。
【請求項20】
前記非一時的なコンピュータ可読媒体は、動作を実行させるための命令を含み、
前記動作は、前記ブロードキャストタイムスロットの前において、
SCHネットワーク上で動作する隣接デバイスまたはリソース提供者システムから、第1のブロードキャストメッセージを受信するステップと、
前記隣接デバイスまたは前記リソース提供者システムから、第2のブロードキャストメッセージを受信するステップと、
前記第1のブロードキャストメッセージ及び前記第2のブロードキャストメッセージを、前記親デバイスのメモリに格納するステップとを含み、
前記ブロードキャスト通信は、前記第1のブロードキャストメッセージ及び前記第2のブロードキャストメッセージを含む、請求項14に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は概してネットワークに関し、より詳細には、タイムスロットチャネルホッピングネットワーク上のノードと通信する低エネルギーデバイスにメッセージをブロードキャストするための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
公益事業会社、家庭用オートメーションプロバイダ、産業用オートメーションプロバイダ、科学環境アプリケーションプロバイダ、及びその他のリソース提供者は、例えばIEEE802.15.4により画定される、タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)ネットワーク上で動作する親デバイスを介して、低電力エンドポイントと通信することができる。例えば電気メータ、ルータ等の複数の親デバイスは、又は本明細書で一次ネットワーク若しくは一次TSCHネットワーク(PN−TSCHネットワーク)と呼ばれるTSCHネットワークを通じて、互いに、及びリソース提供者と、接続及び通信することができる。親デバイスは、本明細書では、親ノード又はTSCHノードとも呼ばれる。一次TSCHネットワーク上のTSCHノードは、チャネルホッピングプロトコルに従って、周期的にチャネル周波数を切り替える。
【0003】
低エネルギー(LE)デバイスは、例えば電気、熱、水、他のユーティリティ及び他の種類の資源等の資源の消費を監視及び/又は管理するために用いられる。LE機器(LEノード、LEエンドポイント、LEエンドポイントノードとも呼ばれる)は、例えば、バッテリ電源のデバイス、環境発電デバイス、バンパイアタッピングデバイスを含む。いくつかの態様では、LEデバイスは、スマート電力グリッド又はスマートホーム技術で用いられ得る、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)対応デバイスであり得る。低エネルギーデバイスは、TSCHネットワーク中のエンドポイントとして利用され、交流電源の親ノードとメッセージを通信することができる。LEエンドポイントは、二次TSCHネットワーク中の、第2の低エネルギーホッピングパターンを利用する。電力消費を抑え、バッテリ寿命を維持するために、LE−TSCHネットワークはLEデバイスがスリープ状態に入る(すなわち、例えば発振器等の高電力電子機器をオフにするか又は低電力モードに入る)ことを許可する。LEデバイスがスリープからウェイクするに際し、接続された親デバイスは受信者開始送信(Receiver Initiated Transmit、RIT)通信を開始して、クロックドリフトに基づくクロック同期を維持する。親からのRIT通信に対する応答の一部として、接続されたLEデバイスはチェックインメッセージを送信してよい。チェックインメッセージを受信すると、接続された親デバイスは、ダウンストリームメッセージフレームがLEデバイスのために保留していることをアサートしてよい。
【0004】
LEデバイスはウェイクアップしてチェックインメッセージを送信し、異なるタイミングで親デバイスとの受信側開始伝送(RIT)通信を行い得るため、親デバイスはチェックインに際し、各LEデバイスへのブロードキャストパケットを連続して繰り返す必要があり得る。従って、親デバイスから接続されたLEデバイスへのブロードキャスト送信を最適化する機構への需要が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)プロトコルを用いる一次TSCHネットワーク上で、親デバイスと接続された1つ以上の低エネルギーエンドポイントデバイス(LEデバイス)と通信する親デバイスからのブロードキャスト送信を最適化するためのシステム及び方法が開示される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
LEデバイスは、バッテリ電源により電力を供給され、バッテリ寿命を節約するために、ウェイク/スリープサイクルのウェイク状態の間に動作し得る。本明細書に開示される例では、LEデバイスからの通信は、TSCHプロトコルのチャネルホッピングパターンと同期される。TSCH親デバイスは、LEデバイスがスリープ状態の間に、1つ以上のLEデバイスに宛てられたダウンストリームメッセージをメモリに格納する。ダウンストリームメッセージは、複数のLEデバイスに対するブロードキャストメッセージを含み得る。LEデバイスのブロードキャスト送信を最適化するために、TSCH親デバイスは、ブロードキャストをLEデバイスが同調するタイムスロットの間に調整し、かつTSCH親デバイスからの通信のために聴取することにより、メッセージをブロードキャストする。
【0007】
ある例では、LEデバイスは、TSCH親デバイスから受信した受信者開始送信(RIT)メッセージに応答して、チェックイン通信を一次ネットワークのTSCH(PN−TSCH)親デバイスに送信する。LEデバイスは、PN−TSCHプロトコルに従って、周波数チャネル上でチェックイン通信を送信する。チェックイン通信に応答して、PN−TSCH親デバイスは、RITプロセスの一部として確認(肯定応答)メッセージを送信する。確認メッセージは、後続のブロードキャストタイムスロットの指示を含み、PN−TSCH親デバイスは、このブロードキャストタイムスロットの間にLEデバイスに宛てられた格納されたメッセージをブロードキャストする。PN−TSCH親デバイスは、スリープ状態からウェイクする時にチェックインする際、追加のLEデバイスから追加のチェックイン通信を受信してもよい。複数の接続されたLEデバイスは、異なるウェイク/リープサイクル上で動作し得る。従って、それぞれのLEデバイスからの複数のチェックインメッセージは、異なるTSCHタイムスロットにおいて受信され得る。ブロードキャストタイムスロットの間に、PN−TSCH親デバイスは、PN−TSCH親ノードにより利用されているチャネルホッピングパターンに従う周波数チャネル上で同調かつ聴取している任意のLEデバイスに、ブロードキャストメッセージストリームをブロードキャストする。ブロードキャストメッセージキューから複数のLEデバイスにメッセージをブロードキャストし、ブロードキャストをRIP通信プロセスと合わせることにより、PN−TSCH親デバイスは、チェックインに際し、各LEデバイスに対する繰り返しの送信としてブロードキャストパケットを連続して送信する必要性を低減する。
【0008】
これらの例示的な態様及び特徴は、本発明を限定又は定義することを意図したものではなく、本出願において開示される発明の概念の理解を助けるための例を提供するものに過ぎない。
【0009】
本開示のこれらの、並びに他の特徴、態様及び利点は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むことにより、よりよく理解される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)ネットワーク上で動作する親デバイスから、接続された低エネルギーデバイスへの最適化されたブロードキャスト通信を実装するための計算デバイスの例を示すネットワーク図である。
図2】本明細書に開示される実施例に係るTSCH親デバイスの例を示すブロック図である。
図3】本明細書に開示される実施例に係る低エネルギーエンドポイントデバイスの例を示すブロック図である。
図4】タイムスロットチャネルホッピングパターン内のタイムスロットの配置を示す図である。
図5図4に示すタイムスロットのうちの1つの例を示す図である。
図6】ブロードキャスト通信をTSCH親デバイス及び低エネルギーエンドポイントデバイスの間のRIT通信と合わせるための、TSCH親デバイスと複数の低エネルギーエンドポイントデバイスとの間の通信の例を示すタイミング図である。
図7】TSCH親デバイスがブロードキャストストリームにユニキャストメッセージを追加する、TSCH親デバイス及び複数の低エネルギーエンドポイントデバイスの間の通信の例を示すタイミング図である。
図8】接続された低エネルギーエンドポイントデバイスへのブロードキャスト通信を最適化するための、TSCH親デバイスにおいて実行されるプロセスの例を示すフローチャート。
図9】TSCH親デバイスからのブロードキャスト通信を受信するための、低エネルギーエンドポイントデバイスにおいて実行されるプロセスの例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
タイムスロットチャネルホッピング(TSCH)ネットワーク上で動作するA/C電源の親デバイスから、バッテリ電源でTSCHネットワークのチャネルホッピングパターンに同期された低エネルギーエンドポイントデバイス(LEデバイス)へのブロードキャスト送信を最適化するためのシステム及び方法が開示される。電力供給された親デバイスにより用いられるTSCHネットワークは、本明細書では一次TSCHネットワークと呼ばれ、一次TSCHネットワーク上で動作する親デバイスは、一次ネットワークTSCH(PN−TSCH)デバイス、又はPN−TSCH親デバイスと呼ばれる。PN−TSCHネットワークは、例えば、リソース提供者システムとの通信を提供するメッシュネットワーク内の複数のPN−TSCHデバイスを含む。PN−TSCHデバイスは、例えばIEEE802.15.4により画定されているTSCHプロトコルを用いて通信できる。LEデバイスは、1つ以上のPN−TSCH親デバイスに通信可能に結合されている。バッテリ寿命を節約するために、LEデバイスは、ウェイク/スリープサイクルのウェイク期間の間にのみPN−TSCH親デバイスと通信する。スリープ状態の間、LEデバイスの1つ以上の構成要素(特に、例えばトランシーバ、LNA、又はCPU/MPU)は、電力供給が停止されるか、又は低電力モードに入れることができる。スリープ状態の間、LEデバイスは親デバイスからメッセージを受信することができない。スリープサイクルの間、親デバイスは、スリープ状態のLEデバイスに宛てたメッセージをメモリに格納する。スリープからウェイクする際に、PN−TSCH親デバイスは、LEデバイスがスリープ状態にある間にメモリに格納されていた保留中のメッセージをLEデバイスに送信する。本明細書で開示される態様では、PN−TSCH親デバイスは、複数の接続されたLEデバイスに宛てられたブロードキャストメッセージを有し得る。例えば、特定の態様では、LEデバイス上で動作するファームウェアソフトウェアはアップグレードされねばならない可能性がある。親デバイスは、無線ファームウェアソフトウェアアップデートを複数の接続されたLEデバイスに伝送するブロードキャスト通信を送信する必要があり得る。親デバイスがチェックインするに際し、各LEデバイスに個別に連続して通信をブロードキャストする必要性を避けるために、親デバイスは、ブロードキャストメッセージの送信を、受信者開始送信(RIT)通信と合わせる。
【0012】
例えば、IEEE802.15.4により画定されたRIT通信プロセスが用いて、接続されたLEデバイスがスリープ状態にあった間に発生したいかなるクロックドリフトをも修正し、PN−TSCH親デバイス及び接続されたLEデバイスの間のクロック同期を維持することができる。スリープ状態からウェイクするに際し、LEデバイスは、PN−TSCH親デバイスに同期要求メッセージを通信してよい。同期応答の一部として、PN−TSCH親デバイスは、LEデバイスがクロックをPN−TSCH親デバイスと同期するための情報を含んだRIT通信を含む。クロックの同期に加えて、同期応答とRIT通信により、LEデバイスが一次PN−TSCHネットワークにより用いられるチャネルホッピングパターンと通信を同期することが可能になる。LEデバイスの通信を、親デバイスにより用いられるチャネルホッピングパターンと同期させるための技法は、(1)LEデバイスと親との間の同期要求及び同期応答の交換と、(2)同期要求を必要としない親からの同期応答の送信と、(3)親による同期応答のブロードキャストとを含む。同期応答は、LEデバイスがPN−TSCHネットワークのチャネルホッピングパターンと同期することを可能にするための同期データを含み得る。同期データは、PN−TSCHタイムスロットの持続時間、PN−TSCHネットワークのチャネルホッピングパターン、各タイムスロットに対する周波数チャネルの識別、絶対スロット番号識別を含み得るが、これらに限定されない。同期方法の例は、同時係属中の米国特許出願第15/291690号に詳細に開示され、それは参照により本明細書に組み込まれる。
【0013】
親デバイスと同期すると、LEデバイスは接続された親デバイスにチェックインメッセージを送信してチェックインする。もし格納されたLEデバイス宛てのメッセージが1つでもあるならば、このチェックインメッセージにより、親デバイスが、確認(肯定応答)メッセージを介して、アサートすることが可能となる。チェックインメッセージに応答して、親は確認メッセージをLEデバイスに送信する。確認メッセージは、LEデバイスがスリープ状態にある間に記憶されたLEデバイスに宛てたメッセージが記憶されているという指示を含み得る。本明細書で開示される実施例では、確認メッセージは、親デバイスが格納されたメッセージをブロードキャストする、TSCHプロトコルにおける後続のブロードキャストタイムスロットを識別する。例えば、確認メッセージは、ブロードキャストが送信される後続のタイムスロットの数(すなわち、現在のタイムスロットに続くタイムスロットの数)を識別するタイムスロットオフセット番号を含み得る。追加のLEデバイスがそれぞれのスリープ状態からウェイクして、RIT通信に応答して親デバイスにチェックインメッセージを送信すると、親デバイスはそれぞれの確認メッセージを送信し、親デバイスが格納されたメッセージをブロードキャストするブロードキャストタイムスロットを識別する。ブロードキャストタイムスロットの間、複数のLEデバイスが親デバイスからのブロードキャスト通信のために聴取し、それを受信する。親デバイスは、複数のLEデバイスに実質的に同時にブロードキャスト通信を送信する。スケジュールされたブロードキャストタイムスロットの間、複数のLEデバイスがブロードキャストメッセージのために聴取し、それを受信するように調整されるため、親デバイスは、各LEデバイスがスリープ状態からウェイクするたびに個別のLEデバイスにブロードキャストメッセージを連続して送信する必要はない。本明細書に開示される実施例は、親デバイスからの繰り返しの送信の数を減らし、それにより利用可能なチャネル帯域幅を拡大することにより、チャネル効率を向上させる。
【0014】
追加の実施例では、親デバイスは、ブロードキャスト通信にユニキャストメッセージを添付し、ブロードキャスト送信の一部として、特定のLEデバイスのためのユニキャストメッセージフレームを送信し得る。例えば、親デバイスは、LEデバイスがスリープ状態にある間に、個別のLEデバイスのために構築されたユニキャストメッセージキューを有し得る。複数のLEデバイスにブロードキャスト送信をブロードキャストした後に続いて、親デバイスは、特定のLEデバイスへのユニキャストメッセージをピギーバックすることができる。ユニキャストメッセージフレームを受信すると、LEデバイスは、ユニキャストメッセージフレームに含まれるフレーム宛先をLEデバイスのアドレスと比較する。例えば、ユニキャストメッセージフレームは、IPアドレス又はMACアドレス等のフレーム宛先アドレス識別子を含み得る。LEデバイスが、そのアドレス(例えばIPアドレス/マCアドレス)がユニキャストメッセージフレーム中のフレーム宛先アドレスと一致していると判断した場合、LEデバイスはユニキャストメッセージの受信及び処理を続行する。アドレスがフレーム宛先アドレスと一致しないと判断した場合、LEデバイスは受信したユニキャストメッセージフレームを破棄する。
【0015】
特定の例では、PN−TSCH親デバイスは、LEデバイスがスリープ状態で存在する間に、接続されたLEデバイスに宛てられたメッセージを格納することができる。例えば、PN−TSCH親デバイスは、リソース提供者システム又は隣接するPN−TSCHデバイスからの、1つ以上の接続されたLEデバイスに宛てられたダウンストリーム通信を受信しかもしれない。ダウンストリーム通信は、複数のLEデバイスに宛てられたブロードキャストメッセージを含み得る。PN−TSCH親デバイスは、メモリにブロードキャストメッセージを格納する。いくつかのシステムでは、ブロードキャストメッセージはブロードキャストメッセージキューに格納される。RIP通信への応答の一部としてLEデバイスからのチェックインメッセージを受信すると、PN−TSCH親デバイスは、TSCHプロトコル中の後続のタイムスロットをブロードキャストタイムスロットとして決定し、当該ブロードキャストタイムスロットの間におけるキューからのブロードキャストメッセージを含むブロードキャスト通信の送信を開始する。いくつかの実施例では、PN−TSCH親デバイスは、PN−TSCH親デバイスがチェックイン通信を受信したタイムスロットに続く所定の数のタイムスロットでブロードキャストタイムスロットを定義するように構成される。
【0016】
これらの例示的な実施例は、本明細書で議論される一般的な目的課題を読者に紹介するために提供されたものであり、開示される概念の範囲を限定することを意図するものではない。以下の節では、図面を参照しながら、様々な追加の態様及び実施例を説明する。図面では、同じ番号は同じ構成要素を示す。
【0017】
まず図面を参照して、図1は、リソース提供者110に通信可能に結合されたPN−TSCHデバイス102a〜102dを備えるPN−TSCHネットワーク100の例を示すネットワーク図である。PN−TSCHネットワーク100は、LEデバイス104a〜104c及びリソース提供者110間のネットワーク115を介する通信を提供する。例えば、ネットワーク115は、イントラネット又はインターネットを含む、任意の適切なネットワーク又は中間計算デバイスを含み得る。
【0018】
LEデバイス104a〜104cは、リソース提供者110に関連する配電システムの1つ以上の属性に関する情報の管理、監視、又は使用に関する1つ以上のアプリケーションを実行するために用いられ得る。そのようなLEデバイス104a〜104cの非限定的な例には、電力消費監視及び分析するためのインテリジェント計測デバイス、消費電力を管理するためのプログラマブルサーモスタット、電力消費に関連する情報及び電力消費に関連する請求情報等を表示するための家庭内表示デバイス等が含まれる。LEデバイス104a〜104cは、ホームエリアネットワークにおいてスマートホーム機能を提供するための、他の「モノのインターネット」対応デバイスも含む。
【0019】
PN−TSCHデバイス102a〜102cは、標準のA/C電源により電力を供給されるか、又は主電源電力であってよく、バッテリバックアップ方式又はスーパーキャパシタバックアップ方式であってもよい。停電の場合、一次TSCHネットワークは、バックアップで許可されている期間、動作し続けることができる。PN−TSCHデバイス102a〜102cは、TSCHプロトコル上で動作することにより通信する。対照的に、LEデバイス104a〜104cは、持続的な電力使用のための能力が制限されているかわりに、通信のバーストのために十分な電力を供給する電源により電力供給されている。これにより、LEデバイス104a〜104cが同期、RITコマンド応答、非要請プッシュメッセージ、その他のバースト通信のために通信することが可能となる。例えば、LEデバイス104a〜104cは、電池式であったり、又はバンパイアタッピング電源及び環境発電等の限られた他の電源を用いたりしてよい。LEデバイス104a〜104cは、構成要素(例えば発振器及びトランシーバ)への電力を周期的に遮断又は制限することにより、バッテリ寿命/エネルギー消費量を節約し、従ってスリープ状態とウェイク状態との間を循環するように構成される。LEデバイス104a〜104cは、低エネルギーTSCHプロトコルを利用する二次ネットワーク上で動作することにより互いに通信する。二次ネットワークは、本明細書では低エネルギーTSCHネットワーク(LE−TSCHネットワーク)とも呼ばれる。LE−TSCHネットワークでは、LEデバイス104a〜104cは、PN−TSCHデバイスによって使用される一次ネットワークについてのチャネルホッピングパターンにおけるレートよりも遅いレートで周波数チャネルを切り替える。LEデバイス104a〜104cは、PN−TSCH親デバイスに通信可能に結合されている。例えば、PN−TSCHデバイス102dは、LEデバイス104a及び104bの親デバイスである。PN−TSCHデバイス102cは、LEデバイス104cの親デバイスである。
【0020】
本明細書で開示される態様において、親PN−TSCHデバイス102c〜102dは、複数のMACインターフェースを実装する単一の無線送受信機を介して、隣接するPN−TSCHデバイス(例えば、PN−TSCHデバイス102b〜cはPN−TSCHデバイス102dと隣接し、PN−TSCHデバイス102b,102dはPN−TSCHデバイス102cと隣接する)及び接続されたLEデバイス104a〜104cの両方と通信することができる。
【0021】
本明細書で開示される実施例では、LEデバイス104a〜104b,104cは、それぞれ、PN−TSCH親デバイス102d,102cのチャネルホッピングパターンと既に同期されている。一次TSCHネットワーク上で動作する、LEデバイス104a〜b,104cの通信を親デバイス102d,102cのチャネルホッピングパターンと同期させるために、任意の適切な技術が使用され得る。本明細書に開示される例では、LEデバイス104a〜b,104cは、PN−TSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンと同期されるため、LEデバイス104a〜b,104cは、PN−TSCHプロトコルに従い、対応する周波数チャネル上でそれぞれの親デバイス104d,104cと通信する。さらに、同期されている間、LEデバイス104a〜cは、PN−TSCHプロトコルの(LE−TSCHネットワークのより遅いチャネルホッピングパターンと比較して)より速いチャネルホッピングパターンに従って周波数チャネルを切り替える。
【0022】
図2は、隣接するPN−TSCHデバイス及び接続されたLEデバイスの両方と通信するための、単一の送受信デバイス220を有するPN−TSCHデバイス102cの一例を示すブロック図である。PN−TSCHデバイス102は、プロセッサ202を含む。プロセッサ202の非限定的な例は、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、状態機械、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他の適切な処理デバイスを含む。プロセッサ202は、1つを含む任意の数の処理デバイスを含むことができる。プロセッサ202は、メモリデバイス204等の非一時的コンピュータ可読媒体に通信可能に結合することができる。プロセッサ202は、コンピュータ実行可能プログラム命令を実行し、かつ/又はメモリデバイス204に格納された情報にアクセスすることができる。
【0023】
メモリデバイス204は、プロセッサ202によって実行されるとプロセッサ202に本明細書で説明されている動作を実行させる命令を格納することができる。メモリデバイス204は、コンピュータ可読命令をプロセッサに提供することができる電気、光学、磁気又は他の記憶デバイス等のコンピュータ可読媒体であり得る(が、これらに限定されない)。そのような光学、磁気又は他の記憶デバイスの非限定的な例には、読み取り専用(「ROM」)デバイス、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)デバイス、磁気ディスク、磁気テープ又はそのほかの磁気記憶デバイス、メモリチップ、ASIC、構成されたプロセッサ、光記憶デバイス、又はコンピュータプロセッサが命令を読み出すことができる他の媒体が含まれる。命令は、プロセッサに固有の、コンパイラ及び/又はインタプリタによって任意の適切なコンピュータプログラミング言語で書かれたコードから生成された命令を含んでよい。適切なコンピュータプログラミング言語の非限定的な例には、C、C++、C#、Visual Basic、Java(登録商標)、Python、Perl、JavaScript(登録商標)、ActionScript等が含まれる。
【0024】
PN−TSCHデバイス102は、バス206も含み得る。バス206は、TSCHデバイス102のうちの1つ以上の構成要素を通信可能に結合することができる。プロセッサ202、メモリデバイス204、バス206は、互いに通信可能な個別の構成要素として図2にそれぞれ示されるが、他の実装も可能である。例えば、プロセッサ202、メモリデバイス204及びバス206は、プログラミングコードを記憶して実行するためにTSCHデバイス102内に配置可能なそれぞれのプリント回路基板又は他の適切なデバイスのそれぞれの構成要素とすることができる。
【0025】
PN−TSCHデバイス102は、バス206を介してプロセッサ202及びメモリデバイス204に通信可能に結合されたトランシーバデバイス220も含む。トランシーバデバイス220の非限定的な例は、信号を無線で送受信するためのRFトランシーバ及び他のトランシーバを含む。トランシーバデバイス220は、アンテナ208,210を介してそれぞれ隣接するPN−TSCHデバイス102a,102d及び接続されたLEデバイス104cの両方と通信するために2つのMACインターフェースを実装することが可能である。説明のために複数のアンテナ208,210が示されるが一方で、他の態様は、単一のアンテナでPN−TSCHデバイス102a,102d及びLEデバイス104cと通信することが可能なトランシーバデバイス220を含む。PN−TSCHデバイス102は、同じ又は異なるネットワークプロトコルを通じて、単一のトランシーバデバイス220を用いて、隣接するPN−TSHデバイス及びLEデバイス104の両方と通信することができる。例えば、PN−TSCHデバイス102は、低エネルギーTSCHプロトコルを使用して動作するように構成されたLEデバイス104と通信できる。なお、この低エネルギーTSCHプロトコルにおいて、LEデバイス104は周波数チャネルを、PN−TSCHプロトコルのチャネルホッピングパターンと比較してより遅いレートに切り替える。PN−TSCHデバイス102は、アンテナ208を介してPN−TSCHプロトコルを使用して、隣接するPN−TSCHデバイスと通信することができる。たとえPN−TSCHデバイス102a,102d及びLEデバイス104cが異なる周波数を使用しても、TSCHデバイス102は、PN−TSCHネットワーク上で動作する隣接するPN−TSCHデバイス102a,102d及びLEデバイス102a,102d及びLEデバイス104cの両方と通信することができる。
【0026】
例示の目的で、PN−TSCHデバイス102cは単一のトランシーバデバイス220とともに示されるが、いくつかの例では、一次TSCHネットワーク100がLEデバイス104cと異なる周波数又は変調技術のセットで動作している時、PN−TSCHデバイス102cは複数のトランシーバデバイスを含み得る。例えば、第1のトランシーバデバイス(第1の周波数セット又は変調技術のために構成されている)は、隣接するPN−TSCH102a,103dとの通信のために用いられ、かつ第2のトランシーバデバイス(第2の周波数又は変調技術のセットのために構成されている)は、LEデバイス104cとの通信のために用いられ得る。
【0027】
図3は、親TSCHデバイス102cと通信するためのLEデバイス104cの一例を示すブロック図である。LEデバイス104cは、すべてバス306を介して相互接続されたプロセッサ302、メモリ304、トランシーバデバイス320を含む。プロセッサ302、メモリ304、トランシーバデバイス320及びバス306は、図2に関して上述したものと同様の動作を実行する。LEデバイス104cは、トランシーバデバイス320を介してPN−TSCH親デバイス102cと無線通信する。さらに、LEデバイス104cはバッテリ駆動であり、メモリ304、プロセッサ302、バス306及びトランシーバデバイス320は、バッテリ330により電力を供給される。
【0028】
一次TSCHネットワーク100内の各タイムスロットは、ミリ秒又は他の適切な時間単位で定義される持続時間「T」の持続時間のものである。一次TSCHネットワークは、ネットワーク内のデバイス間の通信に複数のチャネル周波数も使用する。ホッピングパターンは、各タイムスロット中に通信に使用されるチャネルを決定する。図4は、TSCHプロトコルに従う一次TSCHネットワークについてのタイムスロット及びチャネルホッピングパターンを示す図である。図4は、同じタイムスロット時間長430をそれぞれ有するタイムスロット411〜415,421〜425及び431〜435を示す。一例として、タイムスロット時間長430は25ミリ秒であってよい。各スロットフレーム410及び420は、7つのタイムスロットを含む。図4はまた、チャネルホッピングパターン440(複数のチャネルホッピングパターン440a〜440cとして示される)も示す。チャネルホッピングパターンは、ホッピングパターン内の各タイムスロットのチャネル周波数又はチャネルを決定する。例えば、ホッピングパターン440aは、「チャネル4、チャネル6、チャネル3、チャネル5、チャネル7」であり得る。すなわち、チャネル4をタイムスロット1に、チャネル6をタイムスロット2に、チャネル3をタイムスロット3に、チャネル5をタイムスロット4に、そしてチャネル7をタイムスロット5に関連付ける。図4において、ホッピングパターン440aは5のホッピングパターン長を有する。ホッピングパターンは繰り返される。ホッピングパターンの第1の反復440aの例はタイムスロット1〜5(411〜415)を含み、ホッピングパターンの第2の反復440bはタイムスロット6〜10(421〜425)を含み、ホッピングパターンの第3の反復440cはタイムスロット11〜15(431〜435)を含む。ホッピングパターン内のタイムスロットの数は、スロットフレーム内のタイムスロットの数とは独立である。
【0029】
TSCHプロトコルを用いて通信するPN−TSCHデバイス102a〜102dがタイムスロット時間長430ごとに(例えば25ミリ秒ごとに)チャネル周波数を変更するのに対して、LEデバイス104a〜104cは典型的には、チャネル周波数がPN−TSHプロトコルのチャネルホッピングパターンよりも遅い速度で変化する低エネルギーTSCHプロトコルで動作する。例えば、LEデバイス104a〜104cは、1024個のスロットフレーム410,420ごとにチャネル周波数を変更することができる。別の例では、LEデバイス104a〜104cは、1024タイムスロットごとにチャネル周波数を変更することができる(すなわち、1タイムスロットが25ミリ秒の場合、LEデバイス104a〜104cは25秒ごとに異なるチャネルに切り替えることができる)。
【0030】
LEデバイス104a〜104cが最初にPN−TSCH親デバイス102c,102dに参加して接続すると、LEデバイス104a〜104cは、LE−TSCHネットワークにより用いられる低エネルギーチャネルホッピングパターンを親デバイスに通信する。従って、PN−TSCH親デバイス102c,102dは、同期の目的でLEデバイス104aと通信するために、適切な低エネルギー周波数チャネルに切り替えることができる。LEデバイス104a〜104cがスリープ状態からウェイクすると、LEデバイス104a〜104cは、LE−TSCHネットワークにより用いられる低エネルギー周波数チャネル上で同期メッセージを通信することにより、PN−TSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンと通信を同期させる。上述の例示的な方法を含む、LEデバイス104a〜104cの通信をPN−TSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンと同期させるための任意の適切な技術を使用することができる。LEデバイス104とPN−TSCHネットワーク100との間の通信を、PN−TSCHネットワーク100のチャネルホッピングプロトコルと同期させることにより、LEデバイス104は、一次TSCHプロトコルに従って適切な周波数チャネル上で親デバイス102と通信することができる。従って、同期されると、LEデバイス104のチャネルホッピング速度は、一次TSCHネットワーク100のチャネルホッピングレートと一致する。本明細書の例では、LEデバイス104が一次TSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンに同期されると、PN−TSCH親デバイス102から接続されたLEデバイス104へのブロードキャスト送信を最適化するための開示された技術が実現可能となる。
【0031】
図5は、本明細書の実施例に係るタイムスロット500のTSCHタイムスロット構造を示す。この例では、示される期間は例示的なものであり、他の実施形態では他の値を用いることができる(例えば、タイムスロット500は25ミリ秒の時間長で示されるが、タイムスロットの他の期間もあり得る)。TSCHタイムスロット構造では、PN−TSCHネットワーク内のPN−TSCHデバイス102は、タイムスロットの一次部分504の間にPN−TSCHホッピングパターンによって決定されるチャネル上でPN−TSCHネットワーク100と同期される、隣接するPN−TSCHデバイス102又は接続されたLEデバイス104と通信する。タイムスロットの一次部分504は、例示目的のために6ミリ秒として示されているが、タイムスロットの一次部分は他の時間長に対しても同様に調整することができる。RF安定期間502の後、PN−TSCHデバイス102は、タイムスロットの一次部分504の間にチャネル上でメッセージを送信又は受信することができる。PN−TSCHデバイス102がタイムスロットの一次部分504の満了前にメッセージの送信又は受信を介しする場合、デバイスはタイムスロット500の持続時間の間、メッセージの残りの部分を送信又は受信することに進むことができる。もしPN−TSCHデバイス102がタイムスロットの一次部分504の満了前にメッセージを受信しなかった場合、PN−TSCHデバイス102は、現在のタイムスロット内に、一次ネットワーク上の他のデバイスから通信を受信することはないと決定づけ得る。RF安定期間506に続いて、TSCHタイムスロットの二次部分508は、接続されたLEデバイス104とTSCHネットワーク100のチャネルホッピングプロトコルとの間の通信を、(例えば低エネルギーチャネル上のLEデバイス104からの同期要求を聴取することによって)同期するために利用される。TSCHタイムスロットの二次部分508の間、PN−TSCHデバイス102は、LEデバイス104と通信し同期するために、LE−TSCHネットワークにより用いられる適切な周波数チャネルを利用する。
【0032】
それぞれのウェイク/スリープサイクルからのウェイク状態に入ると、LEデバイス104a〜104bは、上述したものを含む適切な方法により、PN−TSCH親デバイス102dとの通信を同期させる。LEデバイス104a〜bとTSCH親デバイス102dとの間の通信が同期された後、LEデバイス104a〜bは、TSCHプロトコルのタイムスロットの一次部分504の間にチェックインメッセージをTSCH親デバイス102dに送信する。チェックインメッセージは、LEデバイス104a〜104bをPN−TSCH親デバイス102dに同期させるために用いられた初期RITメッセージに対する応答として、LEデバイス104a〜104bからPN−TSCH親デバイス102dに送信される。
【0033】
図6図7は、親PN−TSCHデバイス102がLEデバイス104とのRIT通信を用いてブロードキャスト送信を調整する異なる実施例に係るタイミング図を示す。図6は、PN−TSCH親デバイス102dによって利用される通信タイミング図600を示す。通信タイミング図600は、PN−TSCH親デバイス102dによって利用されるPN−TSCHタイムスロット(例えば、タイムスロット650として示される例)を示す。TSCHタイムスロットに示される各「A」期間は、図5に関して上述したようにタイムスロットの一次部分を指す。TSCHタイムスロットに示された各「B」期間は、タイムスロットの二次部分を指す。図6に示す例はさらに、接続されたLEデバイス104a〜104bからの通信がTSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンに同期していることを示す。具体的には、LEデバイス104aは通信タイミング図602に従って通信し、LEデバイス104bは通信タイミング図604に従って通信する。図6及び図7の両方は、LEデバイス104の通信が既にPN−TSCH親デバイス102dと同期されているタイミング図を示す。スリープからウェイクすると、LEデバイス104は、TSCHタイムスロットの「B」期間(すなわちLE−TSCHネットワークにより用いられる周波数チャネル上)で通信することにより、PN−TSCHデバイス102dと同期することができる。同期されると、PN−TSCHデバイス102dとLEデバイス104との間の通信は、TSCHタイムスロットの「A」期間中に(すなわちPN−TSCHにより用いられる周波数チャネル上で)開始される。従って、通信タイミング図602,604は、図6のPN−TSCHデバイス102dにより用いられるチャネルホッピングパターンと一致するチャネルホッピングパターン652a〜652bを示す。同様に、通信タイミング図702,704は、図7のPN−TSCHデバイス102dにより用いられるチャネルホッピングパターンと一致するチャネルホッピングパターン752a〜752bを示す。
【0034】
図6のLEデバイス104a及びPN−TSCHデバイス102dの間の通信に目を向けると、通信期間608aは、LEデバイス104aがチェックインメッセージ612を親デバイス102dに送信し、親デバイス102dから確認メッセージを受信する期間を示す。スリープ状態からウェイクして親デバイス102dと同期すると、LEデバイス104aは、チェックインメッセージ612を親PN−TSCHデバイス102dに送信する。チェックインメッセージは、PN−TSCHデバイス102dからのRITメッセージに対する応答として送信されてもよい。チェックインメッセージ612は、LEデバイス104aがスリープ状態からウェイクしたこと、及びLEデバイス104aがスリープ状態にある間にキューに入れられた可能性がある保留中のメッセージをチェックしていることを、親デバイス102dに示す。LEデバイス104aは、PN−TSCHデバイス102d及びPN−TSCHネットワーク100の残りの部分によって利用されるチャネルホッピングパターンに従って、周波数チャネル上のPN−TSCHタイムスロットの一次部分の間にチェックインメッセージ612を送信する。PN−TSCH親デバイス102dは、チェックインメッセージに応答して、確認メッセージ614をLEデバイス104aに送信する。確認メッセージ614は、MAC層上で送信され得る。PN−TSCH親デバイス102dが送信を保留中のブロードキャストメッセージストリームを有するならば、確認メッセージ614は、親デバイス102dがメッセージストリームをブロードキャストするブロードキャストタイムスロットを識別する。
【0035】
例えば、確認メッセージ614は、RITが有効であるとするRITビット(親デバイス102dがLEデバイス104aに対する保留中のメッセージを有することを示す)と、タイムスロットオフセット番号とを含む。タイムスロットオフセット番号は、現在のタイムスロットとブロードキャストタイムスロットとの間のタイムスロットの数を示す。図6に示す例では、確認メッセージ614は、値が2に設定されたタイムスロットオフセット番号を含む。このように、確認メッセージ614は、PN−TSCHデバイス102dが現在のタイムスロットから2つのタイムスロットで発生するブロードキャストタイムスロット中にLEデバイス104a向けのメッセージを送信することをLEデバイス104aに示す。図6に示されるタイムスロットオフセット番号は例として提供されたものであり、限定を意図するものではない。
【0036】
LEデバイス104bと親デバイス102dとの間の通信に目を向けると、通信期間610aは、LEデバイス104bがチェックインメッセージ616を親デバイス102dに送信し、親デバイス102dから確認メッセージ618を受信する期間を示す。LEデバイス104aと親デバイス102dとの間の通信と同様、スリープ状態からウェイクして親デバイス102dと同期すると、LEデバイス104bは、チェックインメッセージ616を親デバイス102dに送信する。チェックインメッセージ616は、親デバイス102dからのRITメッセージに対する応答として送信され得る。図6に示すように、親PN−TSCHデバイス102dに接続されたLEデバイス104a〜104bは、異なるウェイク/スリープサイクルで動作し、従ってTSCHプロトコルの異なるタイムスロット中にスリープ状態からウェイクし得る。チェックインメッセージ616の受信に応答して、親デバイス102dは、確認メッセージ618をLEデバイス104bに送信する。保留中のブロードキャストメッセージストリームの送信をLEデバイス104a〜104bとのRIT通信と調整するために、親デバイス102dは、確認メッセージ618において、TSCH親デバイス102dがメッセージストリームをブロードキャストするブロードキャストタイムスロットの指示を含む。
【0037】
例えば、確認メッセージ614と同様に、確認メッセージ618は、RITビット有効であるとするRITビット(親デバイス102dがLEデバイス104bに対する保留中のメッセージを有することを示す)及びタイムスロットオフセット番号を含み得る。タイムスロットオフセット番号は、現在のタイムスロットとブロードキャストタイムスロットとの間のタイムスロットの数を示す。図6に示す例では、確認メッセージ618は、値が1に設定されたタイムスロットオフセット番号を含む。従って、確認メッセージ618は、PN−TSCHデバイス102dが現在のタイムスロットから1つのタイムスロットで発生するブロードキャストタイムスロット中にLEデバイス104b向けのメッセージを送信することをLEデバイス104bに示す。図6に示されるタイムスロットオフセット番号は例として提供されたものであり、限定を意図するものではない。
【0038】
ブロードキャストタイムスロットの間(ブロードキャストタイムスロットの開始は期間654で示される)、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストメッセージキューから、通信のために聴取している任意のデバイスにメッセージを送信することにより、ブロードキャストを開始する(送信620により示されるブロードキャストの開始)。通信期間606cは、PN−TSCHデバイス102dがブロードキャストメッセージストリームをブロードキャストする期間を示し、通信期間608b,610bは、LEデバイス104a〜104bがPN−TSCHデバイス102dからのブロードキャスト送信のために聴取する期間を示す。LEデバイス104a〜104bはそれぞれ確認メッセージ614,618中のタイムスロットオフセット番号を通じて、PN−TSCHデバイス102dがブロードキャストタイムスロットの間ブロードキャストメッセージをブロードキャストするように指示されたため、LEデバイス104a〜104bは、ブロードキャストタイムスロットの開始中にPN−TSCHデバイス102dからnブロードキャスト送信を聴取する。例えば、LEデバイス104a〜104bは、ブロードキャストタイムスロットとしてPN−TSCHデバイス102dにより示されるタイムスロットについてTSCHプロトコル上の適切な周波数チャネルに同調することにより、ブロードキャストタイムスロット中にPN−TSCHデバイス102dからの通信のために聴取する。
【0039】
いくつかの例では、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストメッセージストリーム全体を1回の連続送信で送信する代わりに、ブロードキャストギャップを残して、ブロードキャストメッセージストリームを複数のブロードキャストを介して送信し得る。複数のブロードキャストを介してブロードキャストメッセージストリームを送信することは、追加のLEデバイスが残りのブロードキャストメッセージストリームをチェックインして受信することを可能にする。図6に示される例では、PN−TSCHデバイス102dはブロードキャストギャップを離れ、通信期間606dの間にブロードキャストメッセージストリームの送信を再開する。通信期間606c中に、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストメッセージの一部として、PN−TSCHデバイス102dがブロードキャストメッセージの送信を再開する後続のタイムスロットを示すタイムスロットオフセットを送信することができる。PN−TSCHデバイス102dは、後続のタイムスロットの間に、(送信622に示すように)ブロードキャストを再開し、LEデバイス104a〜104bはブロードキャスト送信のリスニングを再開する。通信期間608c,610cは、LEデバイス104a〜104bがPN−TSCHデバイス102dからのブロードキャスト送信を聴取して受信することを再開する期間を示す。
【0040】
ブロードキャストギャップの間、PN−TSCHデバイス102dに接続され得る追加のLEデバイスは、スリープ状態からウェイクして、チェックインメッセージをPN−TSCHデバイス102dに送信し得る。PN−TSCHデバイス102dは、追加のLEデバイスに確認メッセージを提供する。この確認メッセージは、ブロードキャストタイムスロットとなる次のタイムスロットの指示を提供する(例えば、通信期間606dの開始時)。ブロードキャストギャップ中にチェックインした追加のLEデバイスは、通信期間606cを逃したことになるので、追加のLEデバイスは、ブロードキャストメッセージストリームからの情報の欠落ブロックまたはデータパケットを有し得る。ブロードキャストストリームの欠落したブロックまたはデータパケットを取得するために、新しいLEデバイスは、PN−TSCH親デバイス102dに報告することができる。
【0041】
例えば、PN−TSCH親デバイス102dがブロードキャストメッセージの送信を終了した後(すなわち通信期間606dの終了後)、ブロードキャストギャップの間にチェックインした追加のLEデバイスは、それらが情報のブロック又はデータパケットを欠いていると判断する。追加のLEデバイスは、欠落した情報のブロック又はデータパケットを識別する報告メッセージをPN−TSCH親デバイス102dに送信する。欠落したブロックまたはデータパケットの識別子を受信すると、PN−TSCH親デバイス102dは、LEデバイス(ブロードキャストギャップ中にチェックインした可能性があるLEデバイス104a〜104b及び任意の追加のLEデバイスを含む)にわたって欠落していると報告されているブロック/データパケットのリストを編集する。後続のブロードキャストタイムスロット中に、PN−TSCH親デバイス102では、かけているブロック/データパケットの情報を再ブロードキャストすることができる。再ブロードキャストを受信したLEデバイスが、所与の再ブロードキャストされたブロック/データパケットを既に持っていると判断した場合、LEデバイスは重複した情報を破棄する。
【0042】
図7は、親PN−TSCHデバイス102dが複数のLEデバイス104a〜104bに対するブロードキャスト送信に続いて特定のLEデバイス104a〜bに対するユニキャスト送信を追加する例のタイミング図を示す。図7は、PN−TSCH親デバイス102dによって利用される通信タイミング図700を示す。通信タイミング図700は、PN−TSCH親デバイス102dによって利用されるTSCHタイムスロットを示す。図6と同様に、TSCHタイムスロットに示された各「A」期間は、図5に関して上述したように、タイムスロットの一次部分を示す。TSCHタイムスロットに示された各「B」期間は、タイムスロットの二次部分を指す。図7に示される例はさらに、接続されたLEデバイス104a〜bからの通信がTSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンに同期していることを示す。具体的には、LEデバイス104aは通信タイミング図702に従って通信し、LEデバイス104bは通信タイミング図704に従って通信する。LEデバイス104a〜bがPN−TSCH親デバイス102dと同期されているため、通信タイミング図702,704は、TSCHデバイス102dにより用いられるチャネルホッピングパターンと一致するチャネルホッピングパターン752a〜bを示す。
【0043】
LEデバイス104aとPN−TSCHデバイス102dとの間の通信に目を向けると、通信期間708aは、LEデバイス104aがチェックインメッセージ712を親デバイス102dに送信し、親デバイス102dから確認メッセージを受信する期間を示す。スリープ状態からウェイクし、PN−TSCHデバイス102dと同期すると、LEデバイス104aはチェックインメッセージ712を親PN−TSCHデバイス102dに送信する。チェックインメッセージ712は、LEデバイス104aがスリープ状態からウェイクしたこと、およびLEデバイス104aがスリープ状態にある間にキューに入っている可能性がある保留中のメッセージをチェックしていることを親デバイス102dに示す。LEデバイス104aは、PN−TSCHデバイス102dおよび他のプライマリTSCHネットワーク100によって利用されるチャネルホッピングパターンに従って、周波数チャネル上のTSCHタイムスロットのプライマリ部分の間にチェックインメッセージ712を送信する。PN−TSCH親デバイス102dは、チェックインメッセージに応答して、確認メッセージ714をLEデバイス104aに送信する。確認メッセージ714は、MAC層上で送信され得る。PN−TSCH親デバイス102dが、接続されている複数のLEデバイス104a〜104bに送信するための保留中のブロードキャストメッセージストリームを有する場合、確認メッセージ714は、その間に親デバイス102dがメッセージストリームをブロードキャストするブロードキャストタイムスロットを識別する。
【0044】
LEデバイス104bと親デバイス102dとの間の通信に目を向けると、通信期間710aは、LEデバイス104bがチェックインメッセージ716を親デバイス102dに送信し、親デバイス102dから確認メッセージ718を受信する期間を示す。LEデバイス104aと親デバイス102dとの間の通信と同様に、スリープ状態からウェイクして親デバイス102dと同期すると、LEデバイス104bはチェックインメッセージ716を親デバイス102dに送信する。図7に示すように、親PN−TSCHデバイス102dに接続されたLEデバイス104a〜104bは、異なるウェイク/スリープサイクルで動作し、したがってTSCHプロトコルの異なるタイムスロット中にスリープ状態からウェイクすることができる。チェックインメッセージ716の受信に応答して、親デバイス102dは確認メッセージ718をLEデバイス104bに送信する。保留中のブロードキャストメッセージストリームの送信をLEデバイス104a〜104bのRIT通信と調整するために、親デバイス102dは、確認メッセージ718に、TSCH親デバイス102dがメッセージストリームをブロードキャストするブロードキャストタイムスロットの指示を含む。
【0045】
ブロードキャストタイムスロットの間、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストメッセージキューからの通信のために聴取している任意のデバイスにメッセージを送信することによりブロードキャストを開始する(送信720で示されるようなブロードキャストの開始)。通信期間706cは、PN−TSCHデバイス102dがブロードキャストメッセージストリームをブロードキャストする期間を示し、通信期間708b,710bは、LEデバイス104a〜104bがTSCHデバイス102dからのブロードキャスト送信のために聴取する期間を示す。確認メッセージ704,718内のタイムスロットオフセット番号を通じて、それぞれLEデバイス104a〜104bは、ブロードキャストタイムスロット中にPN−TSCHデバイス102dがブロードキャストメッセージストリームをブロードキャストすることを教示されたため、LEデバイス104a〜104bは、ブロードキャストタイムスロットの開始の間に、PN−TSCHデバイス102dからのブロードキャスト送信のために聴取する。例えば、LEデバイス104a〜104bは、ブロードキャストタイムスロットとしてPN−TSCHデバイス102dによって示されるタイムスロットについてTSCHプロトコル上の適切な周波数チャネルに同調することによって、ブロードキャストタイムスロット中にPN−TSCHデバイス102dからの通信のために聴取する。
【0046】
ブロードキャスト送信は複数の接続されたLEデバイス104a〜104bを対象としているが、PN−TSCHデバイス102dは、いくつかの実装形態では、ブロードキャスト送信にユニキャスト送信を追加することができる。ユニキャスト送信は、特定のLEデバイス104、104bを対象としたメッセージデータを含む。通信期間724aは、PN−TSCHデバイス102dがブロードキャストメッセージキューからのブロードキャストを一時停止または停止し、ユニキャストメッセージキューから送信する期間を示す。ユニキャストメッセージキューは特定のLEデバイス104a、104bに関する情報を格納することができるが、PN−TSCHデバイス102dはユニキャストメッセージキューからのメッセージを、通信のために聴取している可能性があるすべてのデバイスにブロードキャストする。LEデバイス104a〜104bはまだブロードキャスト通信を聴取および受信中(すなわち通信期間708b、710bに示すように)のため、LEデバイス104a〜104bも通信期間726a、728a中にユニキャスト通信を受信する。ユニキャスト通信は、LEデバイス104bに固有のダウンストリームメッセージ通信フレームを備える1つ以上のユニキャストメッセージを含む。ユニキャスト通信は、LEデバイス104bを識別するフレーム宛先アドレスを伝送する。フレーム宛先アドレスは、例えば、LEデバイス104bを識別するIPアドレスまたはMACアドレスを含むことができる。
【0047】
ユニキャスト通信がPN−TSCHデバイス102dから通信を聴取している任意のデバイスにブロードキャスト通信されるとき、両方のLEデバイス104a〜104bはブロードキャスト通信においてユニキャストメッセージの初期ストリームを受信する。通信期間726a,728aは、LEデバイス104a,104bがPN−TSCHデバイス102dからユニキャストメッセージを受信する期間を示す。ユニキャストメッセージの最初のパケットを受信すると、LEデバイス104a〜104bは、ユニキャストメッセージに含まれるフレーム宛先アドレスがメッセージを受信しているLEデバイス104a〜104bのアドレスと一致するかどうかを判定する。受信LEデバイス104a,104bのアドレスと一致しないユニキャストメッセージに示されるフレーム宛先アドレスは、フレームアドレスの不一致をもたらす。LEデバイス104a,104bが、フレーム宛先アドレスがそのアドレスと一致しないと判断した場合、LEデバイス104a,104bは、受信したユニキャストフレームを破棄し、残りのユニキャストフレームの受信を停止する。図7に示す例では、LEデバイス104aは、受信したユニキャストストリーム内のフレームアドレスの不一致を識別し、したがって受信したユニキャストメッセージを破棄し、残りのユニキャストメッセージストリームの受信を停止する(LEデバイス104bの通信期間728aと比較してLEデバイス104aの通信期間726aが短いことにより示されるように)。LEデバイス104bは、通信期間728aによって示されるように、最初に受信されたユニキャストメッセージパケット内のフレーム宛先アドレスがLEデバイス104bのアドレスと一致し、したがってユニキャストメッセージストリームの残りを受信し続けると判断する。ユニキャストメッセージストリームを受信すると、LEデバイス104bが、ユニキャストメッセージを正常に受信したことを示す確認メッセージをPN−TSCHデバイス102dに送信する。
【0048】
いくつかの例では、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストメッセージストリームをLEデバイス104a〜104bにブロードキャストすることにより、異なるユニキャストメッセージストリームのブロードキャストを巡回し得、各ユニキャストメッセージストリームは、異なるLEデバイス104a〜104bを対象としている。ブロードキャストされる各ユニキャストメッセージストリームは、異なるブロードキャストメッセージストリームに添付され得る。図7において、PN−TSCHデバイス102dは、通信期間706dの間に、ブロードキャストメッセージストリームを送信する(または、図6に関して上で説明されたように、前に一時停止されたブロードキャストメッセージストリームの送信を再開する)。通信期間708c、710cに示されるように、LEデバイス104a〜104bはブロードキャストメッセージストリームを聴取する。PN−TSCHデバイス102dが通信期間724a中にLEデバイス104bを対象としたユニキャストメッセージストリームを添付したのに対し、PN−TSCHデバイス102dは通信期間724b中にLEデバイス104aを対象とした第2のユニキャストメッセージストリームを追加する。ユニキャストメッセージストリームがブロードキャストストリームに添付されると、PN−TSCHデバイス102dは、ストリームを任意のリスニングデバイスにブロードキャストすることによってユニキャストメッセージストリームを送信する。LEデバイス104a〜104bは両方、ユニキャストメッセージストリームを受信し、上述のようにフレームアドレスの不一致があるかどうかを識別する。具体的には、LEデバイス104bは、通信期間728b中にユニキャストメッセージストリームを受信する。LEデバイス104bは、メッセージストリーム内のフレームアドレスの不一致を識別し、それに応じて受信された受信ユニキャストメッセージ通信フレームを破棄し、メッセージの残りの部分について聴取することを停止する。LEデバイス104aは、ユニキャストメッセージパケット内のフレーム宛先アドレスがLEデバイス104aのアドレスと一致すると判断し、通信期間726bの間、ユニキャストメッセージストリームの残りを聴取及び受信し続ける。ユニキャストメッセージストリームを受信すると、LEデバイス104aは確認メッセージ732をTSCHデバイス102dに送信する。
【0049】
上記の例は、PN−TSCH親デバイス102dからのブロードキャストにユニキャストメッセージストリームを添付することに関して説明されているが、TSCH親デバイス102dも、ユニキャストメッセージに関して上述と同じ方法でマルチキャストメッセージストリームをブロードキャストに追加することができることは理解されるべきである。マルチキャストメッセージは、IEEEグループビットセットを伴うフレーム宛先アドレスを含み得る。このフレーム宛先アドレスは、ベンダ固有のアプリケーションにより決定された組織固有識別子(OUI)に固有のグループアドレス、又はIEEEにより定められた拡張固有識別子−64(EUI−64)アドレスに変換できる。例えば、3つの異なるLEデバイスにブロードキャストしているPN−TSCH親デバイスの場合、マルチキャストメッセージは、3つのLEデバイスのうちの2つを含むマルチキャストグループのためのフレーム宛先アドレスを含み得る。PN−TSCH親デバイス102dは、ブロードキャストメッセージストリームの終わりにマルチキャストメッセージを添付することができる。マルチキャストメッセージを受信すると、受信側LEデバイスはフレーム宛先アドレスをLEデバイスの既知のマルチキャストメンバーシップアドレスと比較する。フレーム宛先アドレスがLEデバイスのマルチキャストメンバーシップアドレスと一致する場合、LEデバイスはフレームの残りを受信し続け、そうでない場合、LEデバイスは受信マルチキャストメッセージを上述のやり方で破棄する。
【0050】
図8は、PN−TSCH親デバイスから一次TSCHネットワークに同期したLEデバイス104a〜104bへのブロードキャスト送信を最適化するためにPN−TSCH親デバイス102dのプロセッサによって実行される例示的な方法800を示すフローチャートである。例示の目的のために、方法800は、図1図3に示されるシステム実装を参照して、そして図4図7に示されるTSCHタイムスロットの図に関して説明される。しかしながら、他の実装も可能である。
【0051】
ブロック810に示されるように、プロセス800は、PN−TSCH親デバイス102dから第1のLEデバイス104aへのTSCHプロトコルの第1のタイムスロットの間に、TSCHプロトコルにおけるブロードキャストタイムスロットを識別する第1の通信を送信することを含む。LEデバイス104aはTSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンに同期しているので、第1のタイムスロットはLEデバイス104aのウェイク/スリープサイクルのウェイク期間に対応する。ブロードキャストタイムスロットは、その間に親デバイス102dが聴取している可能性がある任意のLEデバイス104a〜104bにブロードキャスト通信をブロードキャストするTSCHタイムスロットを識別する。例えば、ブロードキャストタイムスロットを識別する第1の通信は、第1のLEデバイス104aから受信したチェックイン通信に応答して送信された確認メッセージである。チェックイン通信は、親デバイス102dから送信されたRIT通信に応答してもよく、確認メッセージは、LEデバイス104aへのRIT応答の一部であってもよい。
【0052】
PN−TSCHデバイス102dは、LEデバイス104aからチェックイン通信を受信すると、ブロードキャストタイムスロットとしてPN−TSCHプロトコル内の後続のタイムスロットを選択するように構成またはプログラムすることができる。例えば、PN−TSCHデバイス102dは、その間にPN−TSCHデバイス102dがチェックイン通信を受信したタイムスロットに続く事前設定された数のタイムスロットが発生するブロードキャストタイムスロットを選択するようにプログラムされてもよい。ブロードキャストタイムスロットをPN−TSCHプロトコルの後半で発生するように設定することによって、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストメッセージストリームをブロードキャストする前に複数のLEデバイス104a〜104bがチェックインすることを可能にする。
【0053】
プロセス800は、ブロック810に示されるように、PN−TSCHプロトコルの第2のタイムスロット中に、ブロードキャストタイムスロットを識別する第2の通信を第2のLEデバイス104bに送信することをさらに含む。第2の通信を送信するステップは、ブロック810に関して上述したステップと同様である。第2のLEデバイス104bは、第1のLEデバイス104aと比較して異なるウェイク/スリープサイクルで動作してもよい。そのため、第2のタイムスロットは、第1のタイムスロットに続いてPN−TSCHプロトコルのチャネルホッピングパターン上の異なるチャネル中に発生する。
【0054】
プロセス800は、ブロードキャストタイムスロット中に、第1のLEデバイス104aおよび第2のLEデバイス104bの両方にブロードキャスト通信をブロードキャストすることをさらに含む。ブロードキャスト通信をブロードキャストすることによって、PN−TSCHデバイス102dは、LEデバイス104a〜104bがスリープ状態にある間に構築されていたブロードキャストメッセージキューからのメッセージを提供する。ブロードキャスト通信は、各LEデバイス104a〜104bに宛てられた情報を含む。例えば、ブロードキャスト通信は、LEデバイス104a〜104bのためのファームウェアアップグレードソフトウェアを含み得る。
【0055】
図9は、LEデバイス104dとPN−TSCH親デバイス102dとの間のRIT通信の一部としてPN−TSCH親デバイスからブロードキャスト送信を受信するためにLEデバイス104aのプロセッサによって実行される例示的な方法900を示すフローチャートである。例示の目的のために、方法900は、図1図3に示されるシステム実装を参照して、そして図4図7に示されるTSCHタイムスロットの図に関して説明される。しかしながら、他の実装も可能である
【0056】
ブロック910に示されるように、プロセス900は、PN−TSCHプロトコルの第1のタイムスロットの間に、LEデバイス104aからPN−TSCH親デバイス102dに、チェックイン通信を送信することを含む。チェックイン通信は、LEデバイス104aがウェイク状態に入り、LEデバイス104aに対する(ブロードキャストメッセージ又はユニキャストメッセージとしての)保留中のメッセージがあることを親デバイス102dがアサートできるようにすることを示す、親102dへのメッセージを含む。LEデバイス104aからの通信は、プライマリTSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンと同期しているため、図9に関して参照される第1のタイムスロットは、LEデバイス104aのウェイク/スリープサイクルのウェイク期間に対応する。さらに、チェックイン通信は、(図5に関して上述したように)第1のタイムスロットの主要部分の間に送信される。
【0057】
プロセス900は、ブロック920に示されるように、LEデバイス104aにおいて、PN−TSCH親デバイス102dから確認通信を受信することをさらに含む。PN親デバイス102dは、確認メッセージとしてのRIT応答の一部として、LEデバイス104aに対する保留中のメッセージ(すなわち、ブロードキャストメッセージまたはユニキャストメッセージとして)を有することを表明する。確認通信は、ブロードキャスト通信を受信するためのPN−TSCHプロトコルのブロードキャストタイムスロットを識別する。図8に関して上述したように、確認メッセージは、タイムスロットオフセット番号を介してブロードキャストタイムスロットを識別することができ、それにより、LEデバイス104aは、ブロードキャストメッセージを受信するためにPN−TSCHプロトコルによって決定される適切な周波数チャネルで同調する後続のタイムスロットを決定することができる。
【0058】
プロセス900は、ブロック930に示すように、ブロードキャストタイムスロット中に親デバイスからのブロードキャスト通信を聴取することをさらに含む。例えば、タイムスロットオフセット番号「X」を搬送する確認メッセージに基づいて、PN−TSCHデバイス102dは、ブロードキャストタイムスロットを、PN−TSCHデバイス102dが確認応答メッセージを受信したタイムスロットから「X」タイムスロットで発生する後続のタイムスロットとして識別する。PN−TSCHデバイス102dは、PN−TSCHネットワーク100のチャネルホッピングパターンに同期しているので、LEデバイス104aは、ブロードキャストタイムスロット中にPN−TSCHプロトコルに従って適切なチャネル周波数に同調する。ブロードキャストタイムスロット中に、LEデバイス104aは、PN−TSCHデバイス102dからブロードキャスト通信を受信する。ブロードキャスト送信がPN−TSCHデバイス102dから通信を聴取している任意のデバイスにブロードキャストされるとき、ブロードキャスト送信はLEデバイス104aおよびLEデバイス104bによって受信される。
【0059】
いくつかの例では、親デバイス102dからのブロードキャスト通信は、複数のLEデバイス104a〜104bに共通の第1のセットのダウンストリームメッセージフレームを含み、さらに、LEデバイス104a,104bのうちの1つに固有の第2のダウンストリームメッセージフレームのセットを含む。第2のメッセージフレームのセットは、ユニキャストメッセージストリームを含む。第2メッセージフレームのセットを受信すると、LE装置104aは、ユニキャストメッセージストリームの最初の組のパケットに含まれるフレーム宛先アドレスがLE装置104aのアドレスと一致するかどうかを判定する。フレーム宛先アドレスがLEデバイス104aのアドレスと一致しない場合、LEデバイス104aは受信したユニキャストメッセージパケットを破棄する。フレーム宛先アドレスがLEデバイス104aのアドレスと一致する場合、LEデバイス104aはユニキャストメッセージの残りを受信し続ける。
【0060】
本要旨はその特定の態様に関して詳細に説明されているが、当業者であれば、前述のことを理解すると、そのような態様に対する変更、変形、および均等物を容易に生み出すことができることは理解されるべきである。したがって、本開示は、限定ではなく例示目的で提示されていること、そして、当業者には明らかだが、このような修正、変形、および/または本主題への追加の包含を排除するものではないことは理解されるべきである。
【0061】
さらに、本明細書に開示される例は、A/C電源であるPN−TSCH装置および電池式であるLE装置に関して説明されているが、これらの例は限定ではなく例として提供されることを理解されたい。本明細書に開示される例は、非A/C電源によって電力供給されるPN−TSCHネットワーク内のPN−TSCHデバイス及び/又は非電池電源によって電力供給されるLEデバイスの使用を排除しない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9