特許第6872212号(P6872212)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6872212
(24)【登録日】2021年4月21日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】光デバイス
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/35 20060101AFI20210510BHJP
   G02F 1/09 20060101ALI20210510BHJP
   H04J 14/02 20060101ALI20210510BHJP
【FI】
   G02B6/35
   G02F1/09
   H04J14/02 101
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2021-5258(P2021-5258)
(22)【出願日】2021年1月15日
【審査請求日】2021年1月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591102693
【氏名又は名称】サンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】桜井 康樹
【審査官】 堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−323683(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0094930(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0214527(US,A1)
【文献】 国際公開第2014/034144(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/35
G02F 1/00 − 1/125
G02F 1/21 − 7/00
H04J 14/00 − 14/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の波長選択要素と、
入力ポートからの入力光が、前記複数の波長選択要素のうちの指定された一つの波長選択要素に伝播するように、前記入力光の伝播経路を切り替えるように構成される光スイッチと、
前記入力ポートと前記複数の波長選択要素との間の前記入力光の伝播経路に設けられて、前記入力光を、複数の波長成分に分離する分離要素と、
を備え、
前記複数の波長選択要素のそれぞれは、到来する前記入力光の前記分離要素により分離された前記複数の波長成分のうち、第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、第1の出力ポートに光結合された第1の出力経路に伝播させ、前記第1の波長帯とは異なる第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、第2の出力ポートに光結合された第2の出力経路に伝播させるように構成された光学要素であり、
前記複数の波長選択要素のそれぞれは、前記第1の波長帯及び前記第2の波長帯の組合せが、前記波長選択要素間で異なるように設計された光学要素として構成される光デバイス。
【請求項2】
前記光スイッチは、ラッチ型の光スイッチである請求項1記載の光デバイス。
【請求項3】
前記分離要素は、回折格子である請求項1又は請求項2記載の光デバイス。
【請求項4】
前記複数の波長選択要素のそれぞれは、
到来する前記入力光の前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置する第1のミラーと、
到来する前記入力光の前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置する第2のミラーと、
を備え、
前記第1のミラーは、前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、前記第1の出力経路に向けて反射するように角度付けられた反射面を有し、
前記第2のミラーは、前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、前記第2の出力経路に向けて反射するように角度付けられた反射面を有する請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の光デバイス。
【請求項5】
前記複数の波長選択要素のそれぞれは、
到来する前記入力光の前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置する第1の回折格子と、
到来する前記入力光の前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置する第2の回折格子と、
を備え、
前記第1の回折格子は、前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群が前記第1の出力経路に向けて反射するように、回折格子周期が設定された反射型回折格子であり、
前記第2の回折格子は、前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群が前記第2の出力経路に向けて反射するように、回折格子周期が設定された反射型回折格子である請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の光デバイス。
【請求項6】
前記複数の波長成分は、第1の方向に偏光した直線偏光であり、
前記複数の波長選択要素のそれぞれは、
到来する前記入力光の前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置する第1の反射要素と、
到来する前記入力光の前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置する第2の反射要素と、
複屈折結晶と、
1/2波長板と、
を備え、
前記第1の反射要素は、反射面上に1/4波長板を含み、前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、偏光方向の回転により、前記第1の方向に直交する第2の方向に偏光した直線偏光として反射し、
前記第2の反射要素は、反射面上に前記1/4波長板に対応する光路長を有する光路長補正板を含み、前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、前記第1の方向に偏光した直線偏光として反射し、
前記複屈折結晶は、前記第1の反射要素からの前記第2の方向に偏光した直線偏光としての前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群が、前記第1の出力経路に向けて屈折し、前記第2の反射要素からの前記第1の方向に偏光した直線偏光としての前記第2の波長帯に対応する波長成分の一群が、前記第2の出力経路に向けて屈折するように構成され、
前記1/2波長板は、前記第1の出力経路に設けられており、
前記第1の出力経路を伝播する前記第1の波長帯に対応する波長成分の一群は、前記1/2波長板での偏光方向の回転により、前記第1の方向に偏光した直線偏光として、前記第1の出力ポートに伝播する請求項1〜請求項3のいずれか一項記載の光デバイス。
【請求項7】
海底での光通信に用いられる請求項1〜請求項6のいずれか一項記載の光デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、光デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
波長分割多重(WDM)光通信技術を用いた通信ネットワークであるWDMネットワークが既に知られている。WDMネットワークには、分岐点に、光信号の分岐/挿入を可能とするOADM(Optical Add Drop Multiplexer)が設けられる。
【0003】
WDMネットワークの地上システムに対しては、再構成可能なOADMであるROADM(Reconfigurable Optical Add Drop Multiplexer)の構成要素として、波長選択スイッチ(WSS:Wavelength Selective Switch)の導入が進んでいる(特許文献1参照)。波長選択スイッチは、例えばコントローラにより電気的に制御されるMEMSミラー及び空間光学系を含み、光信号の任意波長を、任意の経路に伝送可能に構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−156015号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、WDMネットワークの海底システムに対して、WSSを導入することには、大きな障壁がある。近年では、顕著に増加するデータ通信容量需要に応じて、光海底ケーブルのファイバペア数が増加の一途を辿っている。このファイバペア数の増加に伴い、ROADMの構成要素としてWSSを導入する場合には、多数のWSSが必要となる。
【0006】
しかしながら、WSSを含むROADMは、海底システムに従来採用されていたバンドパスフィルタとカプラとを構成要素とするOADM(図11参照)と比較して高価である。更に言えば、WSSは、MEMSミラー等の電気駆動される可動素子の存在から、消費電力が大きく、故障率も高い。
【0007】
海底システムのメンテナンスコストは、その設置位置の特殊性に起因して、地上システムよりも格段に高い。従って、故障率の高いWSSを海底システムに導入する場合には、システムの信頼性のために、冗長にWSSを配置する必要がある。
【0008】
WSSは上述の通り高価な光デバイスであることから、WSSの冗長配置は、海底システムに対するWSSの多大な導入コストを生じさせる。更に、海底では、電力供給量を上げることも容易ではない。従って、消費電力の大きいWSSを多数、海底システムに導入することは難しい。
【0009】
一方、海底システムで従来用いられるバンドパスフィルタとカプラとを用いたOADMは、パッシブ光部品のみから構成される再構成不可能なOADMであり、予め決められた波長に関して、WDM信号のアド(Add)及びドロップ(Drop)動作を行うことができるだけである。すなわち、従来のOADMに波長選択に関する自由度はない。
【0010】
そこで、本開示の一側面によれば、海底システムにおけるROADMの導入に好適な新しい光学デバイスを提供できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本開示の一側面に係る光デバイスは、複数の波長選択要素と、光スイッチと、分離要素と、を備える。
【0012】
光スイッチは、入力ポートからの入力光が、複数の波長選択要素のうちの指定された一つの波長選択要素に伝播するように、入力光の伝播経路を切り替えるように構成される。分離要素は、入力ポートと複数の波長選択要素との間の入力光の伝播経路に設けられ、入力光を、複数の波長成分に分離するように構成される。
【0013】
複数の波長選択要素のそれぞれは、到来する入力光の分離要素により分離された複数の波長成分のうち、第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、第1の出力ポートに光結合された第1の出力経路に伝播させ、第1の波長帯とは異なる第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、第2の出力ポートに光結合された第2の出力経路に伝播させるように構成される。
【0014】
具体的には、複数の波長選択要素のそれぞれは、第1の波長帯及び第2の波長帯の組合せが、波長選択要素間で異なるように設計された光学要素として構成される。
【0015】
この光デバイスによれば、WSSよりも波長選択の自由度は低いものの、光スイッチを通じた波長選択要素の選択により、異なる波長選択パターンで、入力光を分岐することができる。すなわち、本開示の一側面に係る光デバイスは、波長の選択自由度の点で、選択自由度のない従来のOADMよりも優れている。
【0016】
しかも、本開示の一側面に係る光デバイスによれば、WSSと比較して複雑で高価な可動要素を必要としないことから、安価で故障率の低いROADMを構成可能である。従って、本開示の一側面によれば、海底システムにおけるROADMの導入に好適な新しい光学デバイスを提供することができる。
【0017】
本開示の一側面によれば、光スイッチは、ラッチ型の光スイッチであり得る。ラッチ型の光スイッチは、光路の切替に電力を必要とするものの、光路の維持に電力を必要としない。
【0018】
従って、ラッチ型の光スイッチを備える光デバイスによれば、WSSと比較して消費電力の低いROADMを構成可能である。従って、この光デバイスは、電力供給量が限られた海底システムでの利用に好適である。
【0019】
本開示の一側面によれば、分離要素は、回折格子で構成され得る。本開示の一側面によれば、複数の波長選択要素のそれぞれは、第1のミラーと、第2のミラーとを備えることができる。第1のミラーは、到来する入力光の第1の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置し、第2のミラーは、到来する入力光の第2の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置することができる。
【0020】
第1のミラーは、第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、第1の出力経路に向けて反射するように角度付けられた反射面を有することができる。第2のミラーは、第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、第2の出力経路に向けて反射するように角度付けられた反射面を有することができる。こうした波長選択要素によれば、電気的な可動要素なしの簡単な光学系で光分岐を実現可能である。
【0021】
本開示の一側面によれば、複数の波長選択要素のそれぞれは、第1の回折格子と、第2の回折格子とを備えていてもよい。第1の回折格子は、到来する入力光の第1の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置し、第2の回折格子は、到来する入力光の第2の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置することができる。
【0022】
第1の回折格子は、第1の波長帯に対応する波長成分の一群が第1の出力経路に向けて反射するように、回折格子周期が設定された反射型回折格子であり得る。第2の回折格子は、第2の波長帯に対応する波長成分の一群が第2の出力経路に向けて反射するように、回折格子周期が設定された反射型回折格子であり得る。こうした波長選択要素によっても、電気的な可動要素なしの簡単な光学系で光分岐を実現可能である。
【0023】
本開示の一側面によれば、複数の波長成分は、第1の方向に偏光した直線偏光であり得る。この場合、複数の波長選択要素のそれぞれは、第1の反射要素と、第2の反射要素と、複屈折結晶と、1/2波長板とを備えることができる。
【0024】
第1の反射要素は、到来する入力光の第1の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置することができ、第2の反射要素は、到来する入力光の第2の波長帯に対応する波長成分の一群の伝播経路に位置することができる。
【0025】
第1の反射要素は、反射面上に1/4波長板を含み、第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、偏光方向の回転により、第1の方向に直交する第2の方向に偏光した直線偏光として反射するように構成され得る。
【0026】
第2の反射要素は、反射面上に1/4波長板に対応する光路長を有する光路長補正板を含み、第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、第1の方向に偏光した直線偏光として反射するように構成され得る。
【0027】
複屈折結晶は、第1の反射要素からの第2の方向に偏光した直線偏光としての第1の波長帯に対応する波長成分の一群が、第1の出力経路に向けて屈折し、第2の反射要素からの第1の方向に偏光した直線偏光としての第2の波長帯に対応する波長成分の一群が、第2の出力経路に向けて屈折するように構成され得る。
【0028】
1/2波長板は、第1の出力経路に設けられ得る。光デバイスは、第1の出力経路を伝播する第1の波長帯に対応する波長成分の一群が、1/2波長板での偏光方向の回転により、第1の方向に偏光した直線偏光として、第1の出力ポートに伝播するように構成され得る。こうした波長選択要素によっても、電気的な可動要素なしで光分岐を実現可能である。
【0029】
本開示の一側面によれば、上述の光デバイスは、海底での光通信用として構成され得る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】ROADMの動作を説明する図である。
図2】第1実施形態の光デバイスの構成を表すブロック図である。
図3】波長選択パターンを説明する図である。
図4】第2実施形態の光デバイスの構成を表すブロック図である。
図5】透過型回折格子で波長分散される入力光を示す図である。
図6】第2実施形態における波長選択要素の構成を示す図である。
図7図7Aは、第3実施形態における波長選択要素の構成を示す図であり、図7Bは、回折格子周期の相違により波長選択要素から波長帯毎に異なる方向に反射される入力光の伝播態様を説明する図である。
図8図8Aは、第4実施形態における波長選択要素の構成を示す図であり、図8Bは、波長選択要素を構成する光路長補正板及び1/4波長板の配置を説明する図である。
図9図9は、入力光を直線偏光に変換する変換要素の構成を示す図である。
図10図10Aは、光デバイスにおける出力ポート毎の光透過特性を示すグラフであり、図10Bは、従来技術に係るOADMでの光透過特性を示すグラフである。
図11】従来技術に係るOADMの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下に本開示の例示的実施形態を、図面を参照しながら説明する。
本開示の例示的実施形態に係る光デバイス100,200は、WDMネットワークのROADM10、特には海底システム用のROADM10に適した光デバイスである。
【0032】
ROADM10は、WDMネットワークの分岐点に設けられ、光信号の分岐/挿入を行う。図1に例示されるWDMネットワークによれば、第1の通信ノードN1、第2の通信ノードN2、及び第3の通信ノードN3がROADM10を介して接続される。
【0033】
第1の通信ノードN1と第2の通信ノードN2との間では、第1の波長帯に対応する第1チャネルを通じて光通信が行われ、第1の通信ノードN1と第3の通信ノードN3との間では、第2の波長帯に対応する第2チャネルを通じて光通信が行われる。
【0034】
ROADM10は、第1の通信ノードN1からの光信号を第3の通信ノードN3に伝送する過程で、光信号に含まれる第1チャネルの信号成分をドロップ(DROP)して、第2の通信ノードN2に伝送する。第2チャネルの信号成分をスルー(THRU)させて、第3の通信ノードN3に伝送する。
【0035】
ROADM10は、第2の通信ノードN2からの第1チャネルの信号成分を、第1チャネルの信号成分がドロップされた第1の通信ノードN1からの光信号にアド(ADD)して第3の通信ノードN3に伝送する。
【0036】
本開示の例示的実施形態に係る光デバイス100,200は、入力ポートPiからの入力光のうちの第1の波長帯の波長成分を第1の出力ポートPo1から出力し、第2の波長帯の波長成分を第2の出力ポートPo2から出力するように構成される。光デバイス100,200は、ROADM10における入力光の分岐に使用され得る。
【0037】
[第1実施形態]
以下では、第1実施形態の光デバイス100の構成を、図2を用いて説明する。光デバイス100に含まれる構成要素の具体例は、続く第2〜第4実施形態で説明される。
【0038】
図2に示す光デバイス100は、1入力2出力の光デバイスであり、入力ポートPiからの入力光を受ける入力側の光スイッチ110と、複数の波長セレクタ120と、第1の出力ポートPo1と光結合された第1出力側の光スイッチ131と、第2の出力ポートPo2と光結合された第2出力側の光スイッチ132と、を備える。
【0039】
光スイッチ110は、入力光が複数の光路のうちの指定された一つの光路に従って伝播するように、入力光の伝播経路を切り替えるように構成される。指定は、例えばコントローラ190を通じて行われる。すなわち、光スイッチ110は、コントローラ190からの制御信号に従って、入力光の伝播経路を切り替えるように構成され得る。
【0040】
光スイッチ110は、ラッチ型の光スイッチとして構成される。ラッチ型の光スイッチとしては、磁気光学効果を利用した光スイッチ、及び、電磁リレー式の光スイッチが知られている。
【0041】
ラッチ型の光スイッチによれば、光路を切り替えるときに限って通電が必要であり、それ以外のときには通電が不要であるため、非ラッチ型と比較して、光デバイス100の消費電力を抑えることができる。
【0042】
波長セレクタ120は、光スイッチ110が切替可能な複数の光路のそれぞれに設けられる。図2において示されるNは、切替可能な光路数に対応し、#1、#2,…,#Nは、光路番号に対応する。
【0043】
各波長セレクタ120は、対応する光路に沿って伝播する入力光に含まれる第1の波長帯の波長成分を、第1出力側の光スイッチ131に伝播させ、入力光に含まれる第1の波長帯とは異なる第2の波長帯の波長成分を、第2出力側の光スイッチ132に伝播させるように設計及び配置された光学要素である。
【0044】
第1及び第2の波長帯の組合せ(以下、波長選択パターンという)は、波長セレクタ120毎に異なる。各波長セレクタ120に波長選択パターンを変更するための可動要素はない。各波長セレクタ120における波長選択パターンは、可変ではなく静的であり、対応する波長セレクタ120の光学設計により構造的に定まる。
【0045】
すなわち、各波長セレクタ120は、可動要素のない静的な空間光学系により入力光を波長分離して、その光学系の設計によって定められた第1の波長帯の波長成分を光スイッチ131に伝播させ、第2の波長帯の波長成分を光スイッチ132に伝播させる。
【0046】
図3には、波長選択パターンの例を示す。この例によれば、光スイッチ110により切替な光路数Nは、6であり、第1光路が光スイッチ110により選択された場合、第1光路の波長セレクタ120(#1)を通じて、入力光の帯域全体のうちの、短波長側の例えば20%の波長帯の波長成分が、第1の波長帯の波長成分として、光スイッチ131に伝送され、残りの80%の波長帯の波長成分が、第2の波長帯の波長成分として、光スイッチ132に伝送される。
【0047】
第2光路が選択された場合には、第2光路の波長セレクタ120(#2)を通じ、第1の波長帯として、短波長側の例えば40%の波長帯の波長成分が、光スイッチ131に伝送され、第2の波長帯として、残りの60%の波長帯の波長成分が、光スイッチ132に伝送される。
【0048】
第5光路の波長セレクタ120(#5)を通じては、入力光の帯域全体の波長成分が、光スイッチ131に伝送され、光スイッチ132には、入力光のいずれの波長帯の波長成分も伝送されない。第5光路とは逆に、第6光路の波長セレクタ120(#6)を通じては、第2の波長帯として、入力光の帯域全体の波長成分が、光スイッチ132に伝送され、光スイッチ131には、入力光のいずれの波長帯の波長成分も伝送されない。
【0049】
光スイッチ131,132は、光スイッチ110と同様にラッチ型の光スイッチとして構成され、光スイッチ110で選択される光路と同じ光路を選択するように入力側の光路を切り替える。すなわち、光スイッチ131は、光スイッチ110により選択された光路の波長セレクタ120から入力される第1の波長帯の波長成分を、第1の出力ポートPo1に向けて出力し、光スイッチ132は、同光路の波長セレクタ120から入力される第2の波長帯の波長成分を、第2の出力ポートPo2に向けて出力する。
【0050】
この光デバイス100によれば、予め用意された波長セレクタ120の数に対応する自由度で、波長選択パターンを切り替えて、入力ポートPiからの光信号を二つの波長帯の信号成分、換言すれば、二つのWDMチャンネル群の信号に分岐し、対応する二つの出力ポートである第1及び第2の出力ポートPo1,Po2から出力可能である。
【0051】
この光デバイス100は、上述したように、電気的に駆動される可動要素として、ラッチ型の光スイッチ110,131,132を有するだけである。従って、この光デバイス100によれば、波長選択パターンの切替及び維持に係る消費電力が小さい。
【0052】
更に、この光デバイス100は、波長選択の自由度の観点でWSSより劣るものの、可動要素を含む内部構造がWSSと比較して簡単な構造であることから、WSSよりも安定して動作可能であり、故障率も低く信頼性の高い動作を長期間実現可能である。
【0053】
従って、本実施形態の光デバイス100は、WDMネットワークにおけるROADM10、特に、低消費電力及び高信頼性が求められる海底システム用のROADM10に適している。
【0054】
本実施形態の光デバイス100は、MEMSミラーやLCOSなどの部品を含まず、WSSよりも安価に製造可能であることも有意義である。以上には、1入力2出力の光デバイス100が説明されたが、光デバイス100が出力ポートを3以上含むように変形されてもよいことは言うまでもない。
【0055】
[第2実施形態]
第2実施形態の光デバイス200は、第1実施形態の光デバイス100と同等の機能を、図4に示す光学系により実現する。
【0056】
本実施形態の光デバイス200は、光スイッチ210と、透過型回折格子220と、レンズアレイ230と、複数の波長選択要素240と、を備える。
【0057】
光スイッチ210は、複数の波長選択要素240のうちの指定された一つの波長選択要素240に、入力ポートPi、第1の出力ポートPo1、及び第2の出力ポートPo2を光結合するように構成される。指定は、例えばコントローラ290を通じて行われる。入力ポートPi、第1の出力ポートPo1、及び第2の出力ポートPo2には、対応する光ファイバが設けられ得る。
【0058】
光スイッチ210は、第1実施形態の光スイッチ110,131,132に対応する。光スイッチ210は、第1実施形態と同様に、光路の維持には通電が不要なラッチ型の光スイッチとして構成される。
【0059】
入力ポートPiから光スイッチ210に入力される入力光は、複数の波長選択要素240に対応する複数の光路のうちの、指定された波長選択要素240に対応する光路に沿って伝播し、光路上の透過型回折格子220、及び、レンズアレイ230を通って、指定された波長選択要素240に伝播する。
【0060】
図5に示すように、透過型回折格子220は、光スイッチ210から到来する入力光を波長分散させる。すなわち、透過型回折格子220は、入力光に含まれる複数の波長成分を空間的に分離する。
【0061】
図5に示される透過型回折格子220から延びる複数の矢印は、入力光が波長分散してレンズアレイ230に伝播することを概念的に示している。図4及び図5におけるZ方向の図示から理解できるように、入力光は、図4に示す紙面法線方向に対応するZ方向において、複数の波長成分に空間的に分離する。
【0062】
複数の波長成分に分離した入力光は、レンズアレイ230に設けられた対応する光路のレンズ231により集光され、上記指定された一つの波長選択要素240に焦点を結ぶ。
【0063】
各波長選択要素240は、入力光の複数の波長成分のそれぞれが、対応する出力ポートから出力されるように、入力光を波長帯に応じて複数の方向に反射するように構成される。
【0064】
本実施形態によれば、各波長選択要素240は、透過型回折格子220による入力光の分散方向であるZ方向に沿って、出力ポート毎のミラーが配列された構成にされる。図6に示すように本実施形態の波長選択要素240は、第1の出力ポートPo1に対応する第1のミラー241と、第2の出力ポートPo2に対応する第2のミラー242と、を備える。
【0065】
第1のミラー241は、到来する波長分散された入力光のうち、第1の波長帯の波長成分を、第1の出力ポートPo1に光結合する第1の出力経路に反射するように角度付けられた反射面を有する。第1のミラー241は、波長分散された入力光のうち、第1の波長帯の波長成分が到来する領域に反射面が位置するように配置される。
【0066】
第2のミラー242は、到来する波長分散された入力光のうち、第2の波長帯の波長成分を第2の出力ポートPo2に光結合する第2の出力経路に反射するように角度付けられた反射面を有する。第2のミラー242は、波長分散された入力光のうち、第2の波長帯の波長成分が到来する領域に反射面が位置するように配置される。
【0067】
このように波長選択要素240は、異なる角度の反射面を有することにより、第1の波長帯と第2の波長帯との間で、入力光を異なる方向に反射して、入力光を波長帯毎に異なる出力ポートと光結合するように構成される。
【0068】
第1実施形態と同様に、波長選択要素240のそれぞれは、第1の波長帯及び第2の波長帯の組合せ、すなわち波長選択パターンが、波長選択要素240間で異なるように設計される。すなわち、波長選択要素240のそれぞれは、第1のミラー241及び第2のミラー242の配置が波長選択要素240間で異なるように設計され、光デバイス200内に配置される。
【0069】
例えば、図4に示される第1光路〜第6光路に対応する6つの波長選択要素240が、それぞれ、図3に示す波長選択パターンで、入力光に含まれる第1の波長帯及び第2の波長帯の波長成分を、第1の出力ポートPo1及び第2の出力ポートPo2に向けて反射するように構成され得る。
【0070】
波長選択要素240で反射される第1の波長帯の波長成分である第1の出力光、及び第2の波長帯の波長成分である第2の出力光のそれぞれは、Z方向に直交するX方向において空間的に分離した状態で、入力光の往路に対応する復路に沿って伝播し、光スイッチ210を通って、対応する出力ポートから出力される。
【0071】
以上に説明される本実施形態の光デバイス200によれば、第1実施形態と同様に、可動要素は、ラッチ型の光スイッチ210のみに設けられている。従って、本実施形態の光デバイス200もまた、第1実施形態の光デバイス100と同様に、WDMネットワークにおけるROADM10、特に低消費電力及び高信頼性が求められる海底システム用のROADM10に適している。
【0072】
本実施形態の光デバイス200において、光スイッチ210は、2経路切替の光スイッチの多段構成によって実現され得る。また、光デバイス200は、3以上の出力ポートを備える光デバイスとして構成され得る。
【0073】
この場合、波長選択要素240は、出力ポート数Mに応じたM個以上のミラーを備えることができ、第1、第2、第3、…、第Mの波長帯の波長成分を、対応するミラーで、対応する出力ポートに向けて反射するように構成され得る。
【0074】
[第3実施形態]
第3実施形態の光デバイス200は、第2実施形態の光デバイス200において、波長選択要素240が、別構造の波長選択要素340に置き換えられた構成にされる。以下では、第3実施形態の光デバイス200の構成として、波長選択要素340の構成を選択的に説明する。
【0075】
第3実施形態の光デバイス200における第2実施形態と共通する構成要素には、同一符号を付して、その説明を省略する。追加の説明がない限り、同一符号が付された構成要素は、第2実施形態と同一の構成要素であると理解されてよい。
【0076】
本実施形態の波長選択要素340は、図7Aに示すように、回折格子周期、換言すれば格子ピッチの異なる複数の反射型回折格子341,342が、透過型回折格子220による入力光の分散方向(Z方向)に沿って配列された構成にされる。
【0077】
反射型回折格子に入射する光の入射角に対する反射角は、波長及び回折格子周期によって定まる。本実施形態では、このことを利用して、入力光を波長帯毎に異なる方向に反射して、反射光を波長帯毎に異なる出力ポートと光結合する。
【0078】
複数の反射型回折格子341,342のうちの第1の反射型回折格子341は、波長分散された入力光のうち、第1の波長帯の波長成分が到来する領域に配置される。第2の反射型回折格子342は、波長分散された入力光のうち、第2の波長帯の波長成分が到来する領域に配置される。
【0079】
第1の反射型回折格子341の回折格子周期と第2の反射型回折格子342の回折格子周期とが異なることによって、波長選択要素340は、図7Bに示すように、到来する波長分散された入力光のうち、第1の波長帯の波長成分を第1の出力ポートPo1に光結合する第1の出力経路に向けて反射し、第2の波長帯の波長成分を第2の出力ポートPo2に光結合する第2の出力経路に向けて反射する。
【0080】
すなわち、第1の反射型回折格子341は、到来する波長分散された入力光のうち、第1の波長帯の波長成分を第1の出力経路に向けて反射するように、回折格子周期が設定された構成にされる。第2の反射型回折格子342は、到来する波長分散された入力光のうち、第2の波長帯の波長成分を第2の出力経路に向けて反射するように、回折格子周期が設定された構成にされる。
【0081】
本実施形態においても波長選択要素340に可動素子は存在しない。このことから、本実施形態の光デバイス200もまた、低消費電力及び高信頼性が求められる海底システム用のROADM10に適している。
【0082】
[第4実施形態]
第4実施形態の光デバイス200は、第2実施形態の光デバイス200において、波長選択要素240が、複屈折を用いて入力光を波長帯毎に異なる方向に伝播させる波長選択要素440に置き換えられた構成にされる。
【0083】
以下では、第4実施形態の光デバイス200の構成として、第2実施形態の光デバイス200とは異なる構成を選択的に説明する。第4実施形態の光デバイス200における第2実施形態と共通する構成要素に対しては、同一符号を付し、その説明を省略する。追加の説明がない限り、同一符号が付された構成要素は、第2実施形態と同一の構成要素であると理解されてよい。
【0084】
本実施形態の波長選択要素440は、図8Aに示すように、複屈折結晶441と、ミラー443と、ミラー443上の調整板445と、1/2波長板447と、を備える。調整板445は、入力光の分散方向(図8A及び図8Bに示すZ方向)に配列された、ミラー443上の光路長補正板445Aと、1/4波長板445Bと、を備える。
【0085】
光路長補正板445Aは、波長分散された入力光のうち、第1の波長帯の波長成分が到来するミラー443上の領域に設けられ、1/4波長板445Bは、波長分散された入力光のうち、第2の波長帯の波長成分が到来するミラー443上の領域に設けられる。
【0086】
本実施形態によれば、波長選択要素440に入力される入力光は、その上流で一方向(Z方向)に偏光した直線偏光に変換される。直線偏光に変換された入力光は、複屈折結晶441及び調整板445と、を通ってミラー443で反射され、再び、調整板445を通って、複屈折結晶441に伝播する。
【0087】
第2の波長帯の波長成分は、ミラー443での反射前後で1/4波長板445Bを通過するために、90度回転する。これにより、ミラー443で反射された第2の波長帯の波長成分は、調整板445に到達する前の第1の方向に偏光した直線偏光から、第1の方向に直交する第2の方向に偏光した直線偏光に変換されて、複屈折結晶441に伝播する。
【0088】
一方、ミラー443で反射された第1の波長帯の波長成分は、その反射前後で、光路長補正板445Aを通って、複屈折結晶441に伝播する。光路長補正板445Aは、光路長補正板445Aを通る第1の波長帯の波長成分と、1/4波長板445Bを通る第2の波長帯の波長成分との間の反射前後での光路長を揃えるために設けられる。
【0089】
ミラー443で反射された第1の波長帯の波長成分は、第2の波長帯の波長成分とは異なり90度の回転を伴わず、調整板445に到達する前の第1の方向に偏光した直線偏光のまま、複屈折結晶441に伝播する。
【0090】
複屈折結晶441では、第1の波長帯の波長成分及び第2の波長帯の波長成分のそれぞれが、偏光方向の違いから、異なる角度で屈折して、複屈折結晶441を通過する。具体的には、複屈折結晶441では、第1の波長帯の波長成分が、第1の出力ポートPo1に光結合した第1の出力経路に沿って伝播するように屈折し、第2の波長帯の波長成分が、第2の出力ポートPo2に光結合した第2の出力経路に沿って伝播するように屈折する。
【0091】
1/2波長板447は、この第2の出力経路に設けられ、第2の方向に偏光した第2の波長帯の波長成分を、90度回転させて、第1の方向に偏光した第2の波長帯の波長成分として出力する。
【0092】
これにより、第1の波長帯の波長成分である第1の出力光、及び第2の波長帯の波長成分である第2の出力光のそれぞれは、Z方向に直交するX方向において空間的に分離した状態で、入力光の往路に対応する復路に沿って伝播し、光スイッチ210を通って、第1及び第2の出力ポートPo1,Po2のうちの、対応する出力ポートから出力される。
【0093】
本実施形態において、上述した入力光の直線偏光への変換は、図9に示す変換要素450によって実現される。変換要素450は、波長選択要素440より上流の、波長選択要素440への入力光の伝播経路に配置される。
【0094】
変換要素450は、複屈折結晶451と、1/2波長板455と、を備える。複屈折結晶451は、入力光を、互いに直交する第1及び第2の直線偏光に分離する。1/2波長板455は、複屈折結晶451から出力される第1及び第2の直線偏光のうち、第2の直線偏光が伝播する経路に設けられて、第2の直線偏光を90度回転させる。この回転により、第2の直線偏光は、第1の直線偏光と同じ偏光状態の直線偏光に変換される。変換要素450は、このようにして入力光を、一方向に偏光した直線偏光に変換する。
【0095】
本実施形態によっても、第2及び第3実施形態と同様に、安価、低故障率、及び高信頼性を有する、海底システム用のROADM10に好適な光デバイスを構成することができる。
【0096】
[空間光学系による波長選択の優位性]
上述した第1〜第4実施形態によれば、光デバイス100,200は、空間光学系を用いて波長選択を行い、各出力ポートに、対応する波長帯の光成分を選択的に出力する。こうした空間光学系を用いた波長選択によれば、図10Aに示すように、急峻なエッジを有するフィルタ形状を実現でき、光通信における使用不可帯域を低減することができる。
【0097】
図10Aには、空間光学系を用いた光デバイス100,200によって分岐される光信号の第1及び第2の出力ポートPo1,Po2への透過特性を示す。図10Aに示すグラフは、横軸において波長を示し、縦軸において透過率を示す。
【0098】
図10Bに示すグラフは、従来型のOADMにおける第1及び第2の出力ポートへの光信号の透過特性を示す。ここでいう従来のOADMは、図11に示すバンドパスフィルタ21,23,25と、3dBカプラ31,33とを備える海底システム用のOADM20である。
【0099】
従来のOADMによれば、全体がパッシブ光部品で構成されるために故障率が非常に低いが、3dBカプラ31,33を通過するために損失が大きいというデメリットや、選択波長を変更できないというデメリットがある。更には、バンドパスフィルタ21,23,25が、例えば多層膜フィルタやFBG(ファイバブラッググレーティング)で構成され、フィルタエッジの傾斜が緩やかであることから、分岐される波長の境界で、通信に使用できない使用不可帯域が広く発生してしまう。
【0100】
第1〜第4実施形態の光デバイス100,200によれば、上述した通り、使用不可帯域を抑制することができる。更にWSSと比較すれば、上記実施形態の光デバイス100,200は、その波長選択自由度が低いものの、可動要素が簡素であり、低故障率及び高信頼性を有する海底システムに好適なROADM10を構成することができる。
【0101】
[その他]
本開示は、以上に説明した例示的実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができることは言うまでもない。例えば、光デバイス100,200は、ROADM以外の用途で使用され得る。
【0102】
上記実施形態における1つの構成要素が有する機能は、複数の構成要素に分散して設けられてもよい。複数の構成要素が有する機能は、1つの構成要素に統合されてもよい。上記実施形態の構成の一部は、省略されてもよい。上記実施形態の構成の少なくとも一部は、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換されてもよい。特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0103】
100…光デバイス、110,131,132…光スイッチ、120…波長セレクタ、200…光デバイス、210…光スイッチ、220…透過型回折格子、230…レンズアレイ、240…波長選択要素、241…第1のミラー、242…第2のミラー、340…波長選択要素、341,342…反射型回折格子、440…波長選択要素、441…複屈折結晶、443…ミラー、445…調整板、445A…光路長補正板、445B…1/4波長板、447…1/2波長板、450…変換要素、451…複屈折結晶、455…1/2波長板、Pi…入力ポート、Po1,Po2…出力ポート。
【要約】
【課題】海底システムのROADMに好適な新しい光学デバイスの提供。
【解決手段】本開示の一側面に係る光デバイス200では、入力光が、複数の波長選択要素240のうちの指定された一つの波長選択要素240に伝播するように、光スイッチ210が入力光の伝播経路を切り替えるように構成される。分離要素220が、入力光を、入力ポートPiと波長選択要素240との間の伝播経路で、複数の波長成分に分離するように構成される。複数の波長選択要素240のそれぞれは、到来する入力光の分離要素220により分離された複数の波長成分のうち、第1の波長帯に対応する波長成分の一群を、第1の出力経路に伝播させ、第2の波長帯に対応する波長成分の一群を、第2の出力経路に伝播させるように構成される。複数の波長選択要素240のそれぞれは、第1の波長帯及び第2の波長帯の組合せが、波長選択要素240間で異なるように設計される。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11