特許第6872284号(P6872284)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872284
(24)【登録日】2021年4月21日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】圧着工具
(51)【国際特許分類】
   H01R 43/042 20060101AFI20210510BHJP
【FI】
   H01R43/042
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2017-13159(P2017-13159)
(22)【出願日】2017年1月27日
(65)【公開番号】特開2018-120822(P2018-120822A)
(43)【公開日】2018年8月2日
【審査請求日】2019年11月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルテクノサービス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100147566
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100161171
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 潤一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100188329
【弁理士】
【氏名又は名称】田村 義行
(74)【代理人】
【識別番号】100188514
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 隆裕
(74)【代理人】
【識別番号】100090011
【弁理士】
【氏名又は名称】茂泉 修司
(74)【代理人】
【識別番号】100194939
【弁理士】
【氏名又は名称】別所 公博
(74)【代理人】
【識別番号】100206782
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 彰洋
(72)【発明者】
【氏名】中屋 茂
【審査官】 鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−273793(JP,A)
【文献】 特開2001−313143(JP,A)
【文献】 特開2001−291569(JP,A)
【文献】 米国特許第05941120(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R43/027−43/28
H01R 3/00 − 4/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧着端子と電気配線とを圧着接続する圧着工具であって、
回転軸を介して回動可能に支持された一対のハンドルと、
それぞれの前記ハンドルの端部に接続され、前記一対のハンドルを閉じることにより、前記ハンドルとは反対側に設けられたかしめ部が閉じて、前記圧着端子をかしめて前記電気配線と圧着接続する一対の作動片と、
前記回転軸と一体化された棒状部材に対して、前記一対の作動片側及び前記一対の作動片とは反対側に回動可能に設けられ、前記電気配線をまとめて保持する保持部と、
前記ハンドルを閉じることにより、前記保持部を前記作動片側に回動させ移動させるとともに、前記ハンドルを開くことにより、前記保持部を前記作動片とは反対側に回動させ移動させる移動機構と、
を備え
前記移動機構は、ワイヤであり、
前記ワイヤは、前記ワイヤの一端が一方の前記ハンドルに接続されており、他方の前記ハンドルと前記作動片との接続箇所とを経由し、前記ワイヤの他端が前記保持部の先端に接続されている圧着工具。
【請求項2】
前記保持部は、前記電気配線とともに、前記圧着端子も保持する
請求項1に記載の圧着工具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、閉端接続子等の圧着端子と電気配線とを圧着接続する圧着工具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、枢支軸により回動可能に支持された杆状ハンドル対と、相互に噛み合う咬着歯を対向状に形成した二枚の金属製顎片を、その側面に連結側板を差渡して、連結側板の両端部と、顎片とを回動支軸で支持することにより連結してなる圧着作動片とを、ハンドルの先端と、各顎片の後端とに連結軸を配して回動可能に連結してなるものにおいて、圧着作動片を構成する両顎片の後端部内面に内方へ開口する嵌合溝をそれぞれ形成するとともに、嵌合溝に嵌着する杆状ハンドルに永久磁石から成る連結軸を固着して、圧着作動片を杆状ハンドル対に脱着可能に装着した電線端子用手動圧着工具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平04−23088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された電線端子用手動圧着工具では、圧着接続する電気配線が短い場合や多い場合において、圧着接続時に圧着端子から電気配線が抜けてしまい、圧着ミスが生じやすくなるという問題がある。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、圧着端子と電気配線とを確実に圧着接続することができる圧着工具を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る圧着工具は、圧着端子と電気配線とを圧着接続する圧着工具であって、回転軸を介して回動可能に支持された一対のハンドルと、ハンドルの端部に接続され、ハンドルを閉じることにより、ハンドルとは反対側に設けられたかしめ部が閉じて、圧着端子をかしめて電気配線と圧着接続する作動片と、電気配線をまとめて保持する保持部と、ハンドルを閉じることにより、保持部を作動片側に移動させるとともに、ハンドルを開くことにより、保持部を作動片とは反対側に移動させる移動機構と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明に係る圧着工具によれば、回転軸を介して回動可能に支持された一対のハンドルと、ハンドルの端部に接続され、ハンドルを閉じることにより、ハンドルとは反対側に設けられたかしめ部が閉じて、圧着端子をかしめて電気配線と圧着接続する作動片と、電気配線をまとめて保持する保持部と、ハンドルを閉じることにより、保持部を作動片側に移動させるとともに、ハンドルを開くことにより、保持部を作動片とは反対側に移動させる移動機構と、を備えている。
そのため、圧着端子と電気配線とを確実に圧着接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを開いた状態を示す正面図である。
図2】この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを開いた状態を、圧着端子および電気配線とともに示す側面図である。
図3】この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを閉じた状態を示す正面図である。
図4】この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを閉じた状態を示す側面図である。
図5】この発明の実施の形態2に係る圧着工具におけるハンドルを開いた状態を示す側面図である。
図6】この発明の実施の形態2に係る圧着工具におけるハンドルを閉じた状態を示す側面図である。
図7】この発明の実施の形態2に係る圧着工具を示す別の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明に係る圧着工具の好適な実施の形態につき図面を用いて説明するが、各図において同一、または相当する部分については、同一符号を付して説明する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを開いた状態を示す正面図である。また、図2は、この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを開いた状態を、圧着端子および電気配線とともに示す側面図である。
【0011】
図1および図2において、圧着工具10は、圧着端子である閉端接続子1と電気配線2とを圧着接続する工具である。また、圧着工具10は、回転軸11を介して回動可能に支持された一対のハンドル12と、ハンドル12の端部に接続され、ハンドル12を閉じることにより、ハンドル12とは反対側に設けられたかしめ部13が閉じて、閉端接続子1をかしめて電気配線2と圧着接続する作動片14を備えている。
【0012】
また、圧着工具10は、回転軸11と一体化された棒状部材15に対して、作動片14側および作動片14とは反対側に回動可能に設けられ、電気配線2をまとめて保持する保持部16と、ハンドル12を閉じることにより、保持部16を作動片14側に移動させるとともに、ハンドル12を開くことにより、保持部16を作動片14とは反対側に移動させる移動機構を備えている。
【0013】
ここで、移動機構は、保持部16の先端とハンドル12とを接続し、棒状部材15に設けられたガイド部17、およびハンドル12と作動片14との接続箇所を経由して配線されたワイヤ18である。なお、保持部16は、例えばクリップ状の形状を有し、電気配線2を挟むことで、電気配線2を保持している。また、保持部16は、電気配線2とともに、閉端接続子1をあわせて保持してもよい。また、ハンドル12と作動片14との接続箇所は、例えば中空状の軸によって形成されている。
【0014】
図3は、この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを閉じた状態を示す正面図である。また、図4は、この発明の実施の形態1に係る圧着工具におけるハンドルを閉じた状態を示す側面図である。以下、図1図4を参照しながら、圧着工具10の動作について説明する。
【0015】
まず、ハンドル12が開いた状態では、保持部16は紙面水平方向を向いている。このとき、ハンドル12が閉じられると、ハンドル12と作動片14との接続箇所が外側に広がることにより、ワイヤ18が外側に引っ張られる。そのため、ワイヤ18の動きに伴って、保持部16が紙面上方に持ち上げられる。
【0016】
これにより、保持部16により電気配線2をまとめて保持し、閉端接続子1をかしめる力を利用して、電気配線2を作動片14側に押し上げることができるので、圧着接続時に閉端接続子1から電気配線2が抜けてしまうことを防止することができる。
【0017】
以上のように、実施の形態1によれば、回転軸を介して回動可能に支持された一対のハンドルと、ハンドルの端部に接続され、ハンドルを閉じることにより、ハンドルとは反対側に設けられたかしめ部が閉じて、圧着端子をかしめて電気配線と圧着接続する作動片と、電気配線をまとめて保持する保持部と、ハンドルを閉じることにより、保持部を作動片側に移動させるとともに、ハンドルを開くことにより、保持部を作動片とは反対側に移動させる移動機構と、を備えている。
また、移動機構は、保持部の先端とハンドルとを接続し、ハンドルと作動片との接続箇所を経由して配線されたワイヤである。
そのため、圧着端子と電気配線とを確実に圧着接続することができる。
【0018】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2では、実施の形態1とは異なる移動機構を有する圧着工具10Aについて説明する。図5は、この発明の実施の形態2に係る圧着工具におけるハンドルを開いた状態を示す側面図である。
【0019】
図5において、圧着工具10Aは、回転軸11と一体化された棒状部材19に固定され、棒状部材19とともに作動片14側および作動片14とは反対側に移動可能に設けられ、電気配線2をまとめて保持する保持部16と、ハンドル12を閉じることにより、保持部16を作動片14側に移動させるとともに、ハンドル12を開くことにより、保持部16を作動片14とは反対側に移動させる移動機構を備えている。
【0020】
ここで、移動機構は、回転軸11と一体化され、ハンドル12の開閉に合わせて作動片14側または作動片14とは反対側に移動するための溝が形成された棒状部材19である。なお、棒状部材19に形成された溝の角度により、移動量を調整することができる。
【0021】
図6は、この発明の実施の形態2に係る圧着工具におけるハンドルを閉じた状態を示す側面図である。以下、図5図6を参照しながら、圧着工具10Aの動作について説明する。
【0022】
まず、ハンドル12が開いた状態では、保持部16は作動片14から離れた位置にある。このとき、ハンドル12が閉じられると、回転軸11と一体化された棒状部材19が回転することにより、棒状部材19および棒状部材19に固定された保持部16が紙面上方に持ち上げられる。
【0023】
これにより、保持部16により電気配線2をまとめて保持し、閉端接続子1をかしめる力を利用して、電気配線2を作動片14側に押し上げることができるので、圧着接続時に閉端接続子1から電気配線2が抜けてしまうことを防止することができる。
【0024】
なお、保持部16を棒状部材19に固定した場合には、閉端接続子1と電気配線2との位置関係によっては、電気配線2が必要以上に作動片14側に押し上げられる可能性がある。そこで、保持部16の作動片14側への移動を、あらかじめ定められた範囲に規制する規制部材を設けることが考えられる。
【0025】
図7は、この発明の実施の形態2に係る圧着工具を示す別の側面図である。図7において、保持部16は、棒状部材19ではなく、規制部材である支持部材20に、同じく規制部材であるばね21を介して接続され、支持部材20が、棒状部材19に固定されている。これにより、保持部16の過剰な移動量が規制部材に吸収されるので、保持部16の作動片14側への移動を、あらかじめ定められた範囲に規制することができる。
【0026】
以上のように、実施の形態2によれば、回転軸を介して回動可能に支持された一対のハンドルと、ハンドルの端部に接続され、ハンドルを閉じることにより、ハンドルとは反対側に設けられたかしめ部が閉じて、圧着端子をかしめて電気配線と圧着接続する作動片と、電気配線をまとめて保持する保持部と、ハンドルを閉じることにより、保持部を作動片側に移動させるとともに、ハンドルを開くことにより、保持部を作動片とは反対側に移動させる移動機構と、を備えている。
また、移動機構は、回転軸と一体化され、ハンドルの開閉に合わせて作動片側または作動片とは反対側に移動するための溝が形成された棒状部材である。
そのため、圧着端子と電気配線とを確実に圧着接続することができる。
【0027】
なお、上記の各実施の形態では、閉端接続子1を用いて圧着接続する場合について説明するが、左右からの配線を圧着端子で接続する場合等、閉端接続子以外の部材を圧着接続するものであってもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 閉端接続子、2 電気配線、10、10A 圧着工具、11 回転軸、12 ハンドル、13 かしめ部、14 作動片、15 棒状部材、16 保持部、17 ガイド部、18 ワイヤ、19 棒状部材、20 支持部材、21 ばね。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7