(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上記従来のバックガードは、例えば天板と同材で形成され、アルミ板などの補強材及び天板に接着剤などで取り付けて設置される。また、このとき、バックガードと天板の接続部にコーキングを施すなどし、この部分の止水性を確保する必要がある。このため、上記従来のバックガードにおいては、その取付作業に手間や時間がかかる。また、天板やバックガードがセラミックや石材、ガラスなどの脆性的に破壊しやすい部材(脆性破壊部材)で形成されていると、その取付作業にさらに多大な手間や時間がかかる。
【0007】
さらに、特に天板やバックガードがセラミックや石材、ガラスなどで形成する場合には、バックガードの表面の性状が脆性破壊部材の原板の表面の性状に依存することになり、バックガードの上端部が脆性破壊部材のカット加工の技術・作業性に依存することになる。また、天板とバックガードの下端部の接続部分はコーキング等に依存することになる。このように原板の性状、加工技術、コーキングによってそれぞれの部位の意匠性が個別に決まることにより、バックガードを設置する部位全体としての意匠性が極端に限定される。
【0008】
また、天板とバックガードの板材同士を接続することになるため、特に接続部の強度を確保することが難しい。このため、アルミニウム製などの補強材が別途必要になり、部材点数が多くなってしまう。さらに、補強材を用いた場合であっても、天板とバックガードの板材同士を接続する構造であるため、バックガードが前後方向に動きやすく、この前後方向の動きによってバックガードに破損が生じるおそれもある。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、流し台などの天板端部側の水返し性/止水性を容易に確保でき、さらに天板端部側の意匠性を大きな制限なく容易に向上させることを可能にした天板構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
【0011】
本発明の天板構造は、天板と、前記天板の裏面側に重なるように配設された天板側裏面補強材と、前記天板の端部側に一体に取り付けられる端部ガード部材とを備え、前記端部ガード部材が、前記天板の端面を被覆するように上下方向に配設される壁部と、前記壁部の上端に繋がって前記天板の上面よりも上方に配設される水返し部と、前記壁部の下端に繋がって設けられ、前記天板側裏面補強材に固着される固定部とを備えて形成され
、前記固定部が、中空構造として形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の天板構造は、天板と、前記天板の裏面側に重なるように配設された天板側裏面補強材と、前記天板の端部側に一体に取り付けられる端部ガード部材とを備え、前記端部ガード部材が、前記天板の端面を被覆するように上下方向に配設される壁部と、前記壁部の上端に繋がって前記天板の上面よりも上方に配設される水返し部と、前記壁部の下端に繋がって設けられ、前記天板側裏面補強材に固着される固定部とを備えて形成され、前記端部ガード部
材と、前記天板
又は該天板及び前記天板側裏面補強材と、の間に介装される止水材を備え、前記止水材が、前記天板の端部側に一体に取り付けた状態で、前記天板の端面を覆うように上下方向に配設される止水壁部と、前記止水壁部の上端から前記天板の上面に重なって密着するように突設される上側止水部と、前記止水壁部の下端から前記天板の裏面、又は前記天板側裏面補強材の裏面に重なって密着するように突設される下側止水部とを備えて断面略コ字状に形成され、該止水材が、前記上側止水部と前記下側止水部の間の止水材嵌合溝部に前記天板の端部、又は前記天板及び前記天板側裏面補強材の端部を嵌合させて前記天板の端部側に一体に取り付けられており、前記水返し部は、後端から先端側に突出するとともに、その先端側に後端側から先端に向かうに従い下方に傾斜する上側係合部を備え、前記固定部は、後端から先端側に突出するとともに、その先端側に後端側から先端に向かうに従い上方に傾斜する下側係合部を備え、前記止水材は、前記上側係合部および前記下側係合部とそれぞれ当接する先端突部を備えていることを特徴とする。
また、本発明の天板構造は、天板と、前記天板の裏面側に重なるように配設された天板側裏面補強材と、前記天板の端部側に一体に取り付けられる端部ガード部材とを備え、前記端部ガード部材が、前記天板の端面を被覆するように上下方向に配設される壁部と、前記壁部の上端に繋がって前記天板の上面よりも上方に配設される水返し部と、前記壁部の下端に繋がって設けられ、前記天板側裏面補強材に固着される固定部とを備えて形成され、前記端部ガード部材の前記水返し部と前記天板の間に介装される止水材を備え、前記止水材が、前記端部ガード部材と一体に形成されており、前記端部ガード部材は硬質材で形成され、前記止水材は軟質材で形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の天板構造においては、前記端部ガード部材の前記水返し部が前記壁部の上端から前記天板の上面と上下方向に重なるように横方向に突設されていてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本発明の天板構造においては、天板の端部に端部ガード部材を容易に取り付けることができ、この端部ガード部材によって天板端部の水返し性(止水性)を確保することができる。
【0017】
また、端部ガード部材を天板端部に嵌合させて取り付けるだけで水返し性を確保することができるため、天板3と異なる材質の端部ガード部材7を用いることができ、端部ガード部材7の造形、意匠性によって天板端部側の見栄えを決めることができる。すなわち、設計自由度の高い端部ガード部材7を用いて天板端部側の意匠性を決めることができ、大幅に天板端部側の意匠性の自由度を高めることが可能になる。
【0018】
よって、本発明の天板構造によれば、流し台などの天板端部側の水返し性(止水性)を容易に確保でき、さらに天板端部側の意匠性を大きな制限なく容易に向上させることが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、
図1から
図9を参照し、本発明の一実施形態に係る天板構造について説明する。ここで、本実施形態では、本発明に係る天板構造がシステムキッチンなどの流し台の天板部の構造であるものとして説明を行う。なお、本発明に係る天板構造は、洗面化粧台、作業台、机など、流し台以外のあらゆる台の天板部の構造に適用可能である。
【0021】
本実施形態のシステムキッチンなどの流し台は、
図1に示すように、台面を形成する天板部1と、天板部1の下方に設けられる引出しや食器洗浄機などの収納部2とを備えて構成されている。
【0022】
また、本実施形態の天板構造(天板部の構造)Aは、平板状の天板3と、天板3の前端部側の裏面に上端部を当接させて上下方向T1に配設されるとともに天板3の前端部に沿って横方向の幅方向T2に延設される平板状で帯状の前框(框材)4と、天板3の裏面(下面)に一体に取り付けられる平板状の天板側裏面補強材5と、天板側裏面補強材5の前端部側の裏面及び前框4の裏面(背面)に一体に取り付けられる方形棒状の框側裏面補強材6とを備えて構成されている。
【0023】
本実施形態では、天板3がセラミック、石材などの脆性破壊部材を用いて形成され、天板側裏面補強材5、框側裏面補強材6が木材などで形成されている。
【0024】
一方、本実施形態の天板構造Aは、天板3の後端部に一体に取り付けて端部
ガード部材7が設けられている。なお、本発明に係る天板構造においては、端部
ガード部材7を天板3の後端部でなく、または天板3の後端部だけでなく、側端部や前端部などの他の端部に取り付けて構成しても構わない。
【0025】
本実施形態の端部
ガード部材7は、例えば、アルミニウムなどの金属製、及び/又は樹脂製などの部材であり、
図2に示すように、断面視で、天板3の端面を被覆するように上下方向T1に配設される平板状の壁部7aと、壁部7aの上端から壁部7aの一面が向く横方向(奥行方向)T3の一方向に突設された水返し部(上側突部)7bと、壁部7aの上端から所定の寸法で離間した下端側から前記一方向に突設され、水返し部7bとの間に嵌合溝部7cを形成する固定部(下側突部)7dとを備えて形成されている。
【0026】
この端部
ガード部材7は、固定部7dが断面略方形状の中空構造として形成されるとともに、その上下方向T1の厚さ寸法(高さ寸法)を天板側裏面補強材5の厚さと略同等にして形成されている。
水返し部7bは、壁部7aの上端から前記一方向に突出するとともに、突出方向先端側が先端に向かうに従い漸次下方に傾斜して形成されている。水返し部7bの先端と固定部7dの上端との上下方向T1の間隔、すなわち嵌合溝部7cの高さ寸法が天板3の厚さ寸法よりわずかに大きな寸法/同等の寸法となるように形成されている。
【0027】
また、本実施形態の天板構造Aでは、天板側裏面補強材5の後端部が天板3の後端部よりも所定の寸法、前端部側に配されるようにして天板3の裏面に天板側裏面補強材5が一体に取り付けられている。
【0028】
そして、端部
ガード部材7は、固定部7dと水返し部7bの間の嵌合溝部7cに天板3の後端部を挿入するように嵌合させ、天板3の後端部に一体に取り付けられている。このとき、固定部7dの上面を両面テープや接着剤などによって天板3の後端部側の裏面に固着させてもよい。
【0029】
また、本実施形態では、壁部7aの内面に天板3の後端部側が当接あるいは近接するように嵌合溝部7cを
天板3の後端部に嵌合させると、固定部7dの前面が天板側裏面補強材5の後端面に当接する。そして、壁部7aに貫通形成された挿通孔(不図示)を通じて固定部7d(前面を形成する部分)をビス留めするなどし、天板側裏面補強材5に端部
ガード部材7の固定部7dを固着させる。なお、嵌合溝部7cに天板3の端部側を嵌合させるだけであったり、両面テープや接着剤などで天板3や天板側裏面補強材5に固着するだけで、端部
ガード部材7を取り付けるようにしても構わない。
【0030】
これにより、端部
ガード部材7が天板3の後端部に一体に固着して取り付けられる。また、端部
ガード部材7を取り付けると、水返し部7bの先端と固定部7dが天板3の後端部を挟持するように配設され、例えば水返し部7bの先端が天板3の上面に当接される。
【0031】
このように嵌合溝部7cに嵌合させて端部
ガード部材7を天板3の後端部に取り付けた状態で、水返し部7bの先端が天板3の上面に押圧した状態で配されることにより、また、水返し部7bの先端側が傾斜して形成されていることにより、天板3の上面で水作業を行った際に端部
ガード部材7の水返し部7bで天板3上の水が天板3外に流れ落ちることを防止できる。
【0032】
さらに、本実施形態では、壁部7aの前面と水返し部7bの下面で形成される空間内に樹脂材などのシール材/パッキン材(止水材)8を充填するように配設することにより、水返し部7bと天板3の間の止水性をより好適に確保することができる。
【0033】
したがって、本実施形態の天板構造Aにおいては、天板3の端部に端部ガード部材7を容易に取り付けることができ、この端部ガード部材7によって天板端部の水返し性(止水性)を確保することができる。
【0034】
また、端部ガード部材7を天板端部に取り付けるだけで水返し性を確保することができるため、天板3と異なる材質の端部ガード部材7を用いることができ、端部ガード部材7の造形、意匠性によって天板端部側の見栄えを決めることができる。すなわち、従来と比較し、設計自由度の高い端部ガード部材7を用いて天板端部側の意匠性を決めることができ、大幅に天板端部側の意匠性の自由度を高めることが可能になる。
【0035】
よって、本実施形態の天板構造Aによれば、部材点数を少なくしつつ、流し台などの天板端部側の水返し性(止水性)を容易に確保でき、さらに天板端部側の意匠性を大きな制限なく容易に向上させることが可能になる。
【0036】
以上、本発明に係る天板構造の第1実施形態について説明したが、本発明は上記の第1実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0037】
例えば、本実施形態では、天板側裏面補強材5の後端部が天板3の後端部よりも所定の寸法、前端部側に配されるようにし、嵌合溝部7cに天板3の後端部側を嵌合させて端部
ガード部材7を取り付けた状態で、固定部7dが天板側裏面補強材5の後端面に前面を当接させて配設されるものとした。
【0038】
これに対し、例えば
図3、
図4に示すように、壁部7aの上端から一方向T3に突設される水返し部7bと、壁部7aの下端から一方向T3に突設される固定部7dとを備えて端部
ガード部材7を断面略コ字状に形成し、水返し部7bと固定部7dの間の嵌合溝部7cに天板3と天板側裏面補強材5の後端部を嵌合させ、固定部7dをビス留めするなどして天板側裏面補強材5に固着して端部
ガード部材7を取り付けるようにしてもよい。
【0039】
また、このとき、水返し部7bと天板3の間にくさび状などのシール材8を嵌め込み、この部分の止水性をより好適に確保するように構成してもよい。
【0040】
さらに、
図5に示すように、固定部7d及び/又は水返し部7bを弾性変形可能に形成し、嵌合溝部7cに天板3、又は天板3と天板側裏面補強材5の後端部を嵌合させるとともに、水返し部7b及び固定部7dが天板3の上面側や天板側裏面補強材5の裏面側を上下方向T1に押圧/挟持するように端部
ガード部材7を構成してもよい。
【0041】
さらに、
図6に示すように、固定部7dを下方から上方に貫通する調整ビスなどの位置調整手段7eを設け、位置調整手段7eを操作することによって固定部7dの位置を上下方向T1に自在に調整できるように構成してもよい。この場合には、水返し部7bが天板3の上面側を押圧する押圧力を自在に調節することができる。
【0042】
また、
図7、
図8、
図9に示すように、水返し部7bや壁部7aの内面側にパッキンなどの止水材8を一体に設け、端部
ガード部材7を取り付けるとともに止水材8が天板3の上面に当接してこの部分の止水性を確保するように構成してもよい。なお、止水材8は弾性変形可能に形成されていることが好ましい。
【0043】
さらに、端部
ガード部材7の水返し部7bや壁部7aへの取付け側を硬質材(硬質部)、天板3への当接側を軟質材(軟質部)として止水材8を形成するようにしてもよい。このようにすると、硬質部によって端部
ガード部材7に強固に止水材8を取り付けることができ、軟性部によって位置ずれなどが生じても止水材8を天板3に好適に当接させることができ、この部分の止水性を好適に保持することが可能になる。
【0044】
なお、上記のように構成した場合であっても、勿論、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0045】
次に、
図10を参照し、本発明の第2実施形態に係る天板構造について説明する。ここで、本実施形態では、第1実施形態と同様、システムキッチンなどの流し台の天板構造に関するものである。よって、本実施形態では、第1実施形態と同様の構成に対し同一符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0046】
本実施形態の天板構造の端部
ガード部材7は、
図10に示すように、個別に形成された止水部材(止水材)9とカバー部材10とを備えて構成されている。
【0047】
止水部材9は、樹脂(ゴムなど)等の弾性材を用いて形成されており、天板3の後端部に沿って上下方向T1に配設される壁部9aと、壁部9aの上端から横方向T3の一方向に延設され、天板3の上面に密着して配設される上側突部9bと、壁部9aの下端から横方向T3の一方向に延設され、天板3の下面に密着して配設される下側突部9cとを備えて断面略コ字状に形成されている。この止水部材9は、上側突部9bと下側突部9cの間の空間が嵌合溝部9dとされている。
【0048】
また、止水部材9の上側突部9bの上面と下側突部9cの下面には、凹凸部9eが形成されている。凹凸部9eは、凹部と凸部がそれぞれ、天板3の後端部に沿う幅方向T2に延設され、これら凹部と凸部が後端から先端に向かう横方向の奥行方向T3に交互に配設されている。また、上側突部9bと下側突部9cの凹凸部9eは、互いの凹部同士、凸部同士が上下方向に重なるようにして形成されている。
【0049】
さらに、上側突部9bは、その先端に、上方に突出するとともに後端側から先端に向かうに従い漸次下方に傾斜する水切り面を備えた先端突部9fを備えて形成されている。また、この上側突部9bの先端突部9fの後端側には、カバー部材10の先端が当接して位置決め保持するためのカバー部材当接面が形成されている。
【0050】
本実施形態では、下側突部9cも、その先端に、下方に突出するとともに後端側から先端に向かうに従い漸次上方に傾斜する傾斜面を備えた先端突部9fを備えて形成されている。この下側突部9cの先端突部9fの後端側にも、カバー部材10の先端が当接して位置決め保持するためのカバー部材当接面が形成されている。
【0051】
一方、カバー部材10は、例えば、アルミニウムなどの金属製、樹脂製などの部材であり、断面視で、上下方向T1に配設され、天板3の端面を被覆するように配設される板状の壁部10aと、壁部10aの上端から横方向T3の一方向に突設された水返し部(上側固定部)10bと、壁部10aの下端から横方向T3の一方向に突設され、水返し部10bとの間に嵌合溝部10dを形成する下側固定部10cとを備えて構成されている。
【0052】
また、水返し部10bは、後端から先端側に一方向T3に突出するとともに、その先端側に後端側から先端に向かうに従い下方に傾斜する上側係合部10eを備えて形成されている。下側固定部10cは、後端から先端側に一方向T3に突出するとともに、その先端側に後端側から先端に向かうに従い
上方に傾斜する下側係合部10fを備えて形成されている。
【0053】
カバー部材10は、壁部10aの上端から下端の略中央に、壁部10aの内面から一方向T3に突出し、幅方向T2に延びるリブ10gが設けられている。
【0054】
上記のように構成した本実施形態の天板構造A、端部
ガード部材7においては、天板3の後端部(または天板3と天板側裏面補強材5の端部)を挿入するように嵌合溝部9dを嵌合させて止水部材9を天板3の後端部に一体に取り付ける。
【0055】
そして、天板3の後端部に取り付けた止水部材9を嵌合溝部10dに挿入して嵌合させるようにカバー部材10を取り付ける。このとき、先行して取り付けた止水部材9の凹凸部9eにカバー部材10の上側係合部10eと下側係合部10fが係合し、さらに、止水部材9の先端突部9fのカバー部材当接面にカバー部材10の上側係合部10eと下側係合部10fが当接することにより、カバー部材10が着脱可能に位置決め固定され、一体に取り付けられる。
【0056】
このように端部
ガード部材7の止水部材9、カバー部材10を天板3の後端部に取り付けることにより、第1実施形態と同様、天板3の上面で水作業を行った際に端部
ガード部材7で天板3上の水が天板3外に流れ落ちることを防止できる。
【0057】
さらに、本実施形態では、止水部材9の上側突部9bが天板3の上面に密着し、且つ、カバー部材10を取り付けるとともにカバー部材10の水返し部(上側突部)10bで天板3に押圧されて密着するため、この部分の止水性を好適に確保することができる。
【0058】
したがって、本実施形態の天板構造Aにおいても、第1実施形態と同様、天板3の端部に端部ガード部材7を容易に取り付けることができ、この端部ガード部材7によって天板端部の水返し性(止水性)を確保することができる。
【0059】
また、端部ガード部材7を天板端部に取り付けるだけで水返し性を確保することができるため、天板3と異なる材質の端部ガード部材7を用いることができ、端部ガード部材7の造形、意匠性によって天板端部側の見栄えを決めることができる。すなわち、従来と比較し、設計自由度の高い端部ガード部材7を用いて天板端部側の意匠性を決めることができ、大幅に天板端部側の意匠性の自由度を高めることが可能になる。
【0060】
よって、本実施形態の天板構造Aによれば、部材点数を少なくしつつ、流し台などの天板端部側の水返し性(止水性)を容易に確保でき、さらに天板端部側の意匠性を大きな制限なく容易に向上させることが可能になる。
【0061】
以上、本発明に係る天板構造の第2実施形態について説明したが、本発明は上記の第2実施形態に限定されるものではなく、第1実施形態の変更例を含め、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。