(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
これまでは、ビル毎に配賦基準も異なり、且つ大規模ビルになるほどメーター(検針メーター)管理、配賦の仕組みも複雑であったため、個社対応で作り込み部分が多く発生することから、システム化することが困難だった。
【0016】
本実施形態に係る原価配賦計算処理装置100は、検針メーター毎の使用量の演算、面積按分、固定比率および使用量按分などの配賦基準、多段階配賦などで発生する配賦手順をそれぞれマスタ化し、ビル毎に設定したそれらのマスタを配賦パックとして一元管理することで、ビル毎に異なる複雑な計算方法による水道光熱費等の原価の配賦計算が可能となり、その計算結果からの仕訳作成も行うことが可能となった。つまり、本実施形態に係る原価配賦計算処理装置100は、ビル毎に設定した水道光熱費等の原価について、予め設定した配賦パターンマスタの情報を元に配賦する仕組みであって、配賦基準、多段階配賦、あるいは、配賦手順の設定が可能である。また、請求処理についてもコアロジックが流用可能である。
【0017】
[2.構成]
本実施形態に係る原価配賦計算処理装置100の構成の一例について、
図1を参照して説明する。
図1は、原価配賦計算処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
原価配賦計算処理装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、原価配賦計算処理装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0019】
原価配賦計算処理装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。原価配賦計算処理装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0020】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、原価配賦計算処理装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、原価配賦計算処理装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0021】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、検針メーターデータファイル106aと、配賦パックマスタ106bと、配賦手順マスタ106cと、演算マスタ106dと、配賦基準マスタ106eと、配賦金額テーブル106fと、仕訳データテーブル106gとを備えている。
【0022】
検針メーターデータファイル106aは、ビルで使用した水道、電気、熱供給、または、ガスに関する検針メーターデータ(検針値データ)と、当該ビルで使用した水道、電気、熱供給、または、ガスに関する金額データ(光熱水費支払登録データ)とを記憶するファイルである。
【0023】
なお、検針値データは、例えば、検針区分(例えば、電気、水道、熱供給、ガス、など)、検針物件コード(検針物件CD)、検針を開始した月(検針該当月開始)、検針を終了した月(検針該当月終了)、メーター(検針メーター)コード(CD)およびメーターの使用量を含むものであってもよい。また、光熱水費支払登録データは、検針区分、支払先、検針物件CD、検針該当月開始、検針該当月終了、管理項目(例えば、電気代、水道代、熱供給代、ガス代、など)、使用量、金額、消費税、税込金額を含むものである。また、検針値データは、電力(電気)、水道、熱供給、ガスなどの区分ごとに用意されていてもよい。
【0024】
配賦パックマスタ106bは、配賦の処理手順の設定を管理するマスタである。
【0025】
なお、配賦パックマスタ106bは、例えば、配賦パックコード(配賦パックCD)、配賦パック名、配賦手順コード(配賦手順CD)、処理順などのデータを管理してもよい。
【0026】
配賦手順マスタ106cは、検針メーターデータから水道、電気、熱供給、または、ガスの使用量を演算する演算方法と、当該使用量に対する配賦基準と、を紐付けた配賦手順の設定を管理するマスタである。
【0027】
なお、配賦手順マスタ106cは、例えば、配賦手順CD、配賦手順名、手順ID、配賦手順区分、原価の発生元(配賦元)であって使用量の演算対象となるグループを示す配賦元演算グループコード(配賦元演算グループCD)、配賦元検針物件を識別するためのデータ、配賦元検針区分、配賦元科目、配賦元部門および配賦基準コード(配賦基準CD)などを管理してもよい。
【0028】
演算マスタ106dは、配賦基準値となる値(例えば、メーター(検針メーター)同士の使用量)の演算方法の設定(加減の設定、演算に必要な要素、など)を管理するマスタである。
【0029】
なお、演算マスタ106dは、例えば、演算グループCD、演算グループ名、メーターCDおよび演算データ(メーター同士の使用量の演算における加減等の定義を示すデータ)などを管理してもよい。
【0030】
配賦基準マスタ106eは、各配賦対象(原価を配賦する対象であって、例えば、科目、部門、など)へ原価を配賦する際の、配賦係数(配賦基準)の設定を管理するマスタである。
【0031】
なお、配賦基準マスタ106eは、例えば、配賦基準CD、配賦基準名、配賦先科目、配賦先部門、配賦先メーター、配賦基準区分、配賦係数および端数調整区分などのデータを管理してもよい。また、端数調整区分は変数を格納するものであり、「1」が格納されている場合、演算結果の端数を切捨てることを意味し、「2」が格納されている場合、演算結果の端数を四捨五入することを意味し、「3」が格納されている場合、演算結果の端数を切上げることを意味し、「4」が格納されている場合、演算結果の端数を調整することを意味するように設定していてもよい。
【0032】
配賦金額テーブル106fは、配賦金額を管理するテーブルである。
【0033】
仕訳データテーブル106gは、配賦金額に基づいて、作成された仕訳(仕訳データ)を管理するテーブルである。
【0034】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0035】
制御部102は、原価配賦計算処理装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて、種々の情報処理を実行する。制御部102は、機能概念的に、算出部102aと、仕訳作成部102bと、配賦パックマスタメンテ102cと、配賦手順マスタメンテ102dと、演算マスタメンテ102eと、配賦基準マスタメンテ102fとを備えている。
【0036】
算出部102aは、検針値データ、光熱水費支払登録データおよび配賦手順に基づいて、配賦金額を算出する。
【0037】
仕訳作成部102bは、配賦金額に基づいて、仕訳を作成する。
【0038】
配賦パックマスタメンテ102cは、配賦の処理手順を管理する。
【0039】
配賦手順マスタメンテ102dは、配賦元と、配賦基準とを紐付けた配賦手順を管理する。なお、配賦手順マスタメンテ102dは、例えば、メーター(検針メーター)個別の使用量を配賦元にするか、使用量を演算する際に対象となる演算グループ(演算GP)を配賦元にするか、科目を配賦元にするか、を設定可能にしてもよい。
【0040】
演算マスタメンテ102eは、配賦基準値となる値の演算方法を管理する。
【0041】
配賦基準マスタメンテ102fは、各配賦対象へ原価を配賦する際の配賦係数を管理する。なお、配賦基準マスタメンテ102fは、配賦係数を、面積按分、固定配賦および使用量基準配賦(使用量按分)の3つのパターンで設定可能としてもよい。
【0042】
[3.処理の具体例]
本実施形態の具体例について、
図2から
図15を参照して説明する。
図2は、原価配賦計算処理装置100にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。
【0043】
図2に示すように、まず、算出部102aは、検針メーターデータファイル106aに記憶されている、ビルで使用した水道、電気、熱供給、または、ガスに関する検針メーターデータ(検針値データ)、配賦パックマスタ106bに記憶されている、当該ビルで使用した水道、電気、熱供給、または、ガスに関する金額データ(光熱水費支払登録データ)、並びに、配賦手順マスタ106cに記憶されている、検針メーターデータから水道、電気、熱供給、または、ガスの使用量を演算する演算方法と、当該使用量に対する配賦基準と、を紐付けた配賦手順に基づいて、配賦金額を算出し、配賦金額テーブル106fに格納する(ステップS1)。
【0044】
次に、
図2に示すように、仕訳作成部102bは、配賦金額に基づいて、仕訳(仕訳データ)を作成して、仕訳データテーブル106gに格納し(ステップS2)、処理を終了する。
【0045】
なお、仕訳作成部102bは、ステップS1にて算出した配賦金額に基づいて、例えば、配賦元から各配賦対象へ配賦金額を振り替える振替仕訳に関する仕訳データを作成してもよい。
【0046】
また、本実施形態において、原価配賦計算処理を行う場合、オペレータは、出力装置114に表示される原価配賦計算処理画面Mの各項目(領域)に抽出条件(検針メーターデータファイル106aから抽出するデータの条件、配賦パックマスタ106bの指定条件など)を入力し、F10:実行ボタンを押下することで、原価配賦計算処理が実行されてもよい。
【0047】
ここで、
図3を参照して、原価配賦計算処理画面Mの構成例を説明する。
図3は、原価配賦計算処理装置100の原価配賦計算処理画面Mの一例を示す図である。
【0048】
図3に示すように、原価配賦計算処理画面Mは、大別して、該当月Fromを指定するための領域M1と、該当月Toを指定するための領域M2と、配賦パックを指定するための領域M3と、エラーファイル(CSVファイル)の出力先を指定するための領域M4とで構成されている。
【0049】
なお、原価配賦計算処理画面Mに入力された抽出条件について、エラーチェックが行われてもよい。エラーチェックは、例えば、(1)マスタ未登録チェック、(2)仕訳計上済みチェックなどであってもよい。
【0050】
ここで、上記(1)マスタ未登録チェックは、例えば、配賦パックマスタ106b、配賦手順マスタ106c、演算グループマスタ(演算マスタ106d)および配賦基準マスタ106eにて各マスタメンテの設定が未登録である場合、エラーとしてもよい。また、配賦パックマスタ106bをチェックする場合、配賦パックマスタメンテ102cによる設定が登録されているか確認し、登録されていない場合、エラー内容「配賦パックマスタが未登録です。」をオペレータに通知してもよい。また、配賦手順マスタ106cをチェックする場合、配賦パックマスタ106bに設定されている配賦手順マスタ106cが登録されているか確認し、登録されていない場合、エラー内容「配賦手順マスタが未登録です。」をオペレータに通知してもよい。また、演算マスタ106dをチェックする場合、配賦手順マスタ106cに設定されている演算マスタ106dが登録されているか確認し、登録されていない場合、エラー内容「演算マスタが未登録です。」をオペレータに通知してもよい。また、配賦基準マスタ106eをチェックする場合、配賦手順マスタ106cに設定されている配賦基準マスタ106eが登録されているか確認し、登録されていない場合、エラー内容「配賦基準マスタが未登録です。」をオペレータに通知してもよい。
【0051】
また、上記(2)仕訳計上済みチェックは、例えば、振替仕訳(仕訳データ)が作成済みの場合に再度原価配賦計算処理を実行した場合をエラーとし、エラー内容「振替仕訳計上済みデータがあります。」をオペレータに通知してもよい。
【0052】
(処理具体例1)
ここで、例えば、大阪サンプルビルを対象とした場合のステップS1(
図2参照)における算出部102aの処理具体例について、
図4から
図9を参照して説明する。
図4は、検針メーターデータファイル106aの一例を示す図である。
図5は、配賦パックマスタ106bの一例を示す図である。
図6は、配賦手順マスタ106cの一例を示す図である。
図7は、演算マスタ106dの一例を示す図である。
図8は、配賦基準マスタ106eの一例を示す図である。
図9は、配賦経過の一例を示す図である。
【0053】
なお、本説明では、検針メーターデータファイル106aには、
図4に示すように、電力(電気)に関する検針メーターデータ(検針値データ)と、水道に関する検針メーターデータ(検針値データ)と、光熱水費支払登録データとが格納されていることを前提とする。
【0054】
また、本説明では、あらかじめ配賦パックマスタメンテ102cによる管理(マスタメンテ)が行われ、配賦の処理手順が、
図5に示す配賦パックマスタ106bにて管理されているものとする。
【0055】
なお、本説明では、配賦パックマスタ106bに、エネルギー会社へ支払う金額(原価)を各科目または各部門に配賦するために必要な使用量を計算するステップ(配賦ステップ(I))と、配賦ステップ(I)で求めた使用量または固定値を配賦係数(配賦基準)として、各科目または各部門へ原価を配賦するステップ(配賦ステップ(II))が設定されているものとする。
【0056】
また、本説明では、あらかじめ配賦手順マスタメンテ102dによる管理が行われ、配賦元と配賦基準の紐付けの設定が、
図6に示す配賦手順マスタ106cにて管理されているものとする。
【0057】
なお、配賦手順マスタメンテ102dは、メーター個別の使用量を配賦元にするか、演算GP(演算グループ)を配賦元にするか、または、科目を配賦元にするかを設定可能にしてもよい。
【0058】
また、本説明では、あらかじめ演算マスタメンテ102eによる管理が行われ、メーター同士の使用量の加減の設定が、
図7に示す演算マスタ106dにて管理されているものとする。
【0059】
また、本説明では、あらかじめ配賦基準マスタメンテ102fによる管理が行われ、各科目または各部門へ配賦する際の配賦係数(配賦基準)の設定が、
図8に示す配賦基準マスタ106eにて管理されているものとする。
【0060】
以上、
図4から
図8に基づく配賦経過の一例を、
図9を用いて説明する。まず、エネルギー会社へ支払う金額を各科目または各部門に配賦するために必要な使用量を計算する配賦ステップ(I)において、算出部102aは、(1)から(4)の値を用いて計算を行い、各科目または各部門に配賦するために必要な使用量((5)の値)を算出する。
【0061】
そして、配賦ステップ(I)で求めた使用量((5)の値)、または固定値を配賦係数として、算出部102aは、各科目または各部門へ原価を配賦する配賦ステップ(II)において、(5)から(7)までの値を用いて計算を行い、各科目または各部門への原価の配賦金額((8)の値)を算出する。
【0062】
そして、算出部102aは、算出した配賦金額を配賦金額テーブル106fに格納する。
【0063】
以上で、(処理具体例1)の説明を終了する。
【0064】
(処理具体例2)
更に、例えば、東京サンプルビルを対象とした場合のステップS1(
図2参照)における算出部102aの処理具体例について、
図10から
図15を参照して説明する。
図10は、検針メーターデータファイル106aの一例を示す図である。
図11は、配賦パックマスタ106bの一例を示す図である。
図12は、配賦手順マスタ106cの一例を示す図である。
図13は、演算マスタ106dの一例を示す図である。
図14は、配賦基準マスタ106eの一例を示す図である。
図15は、配賦経過の一例を示す図である。
【0065】
なお、本説明では、検針メーターデータファイル106aには、
図10に示すように、電力に関する検針値データと、水道に関する検針値データと、光熱水費支払登録データと、が格納されていることを前提とする。
【0066】
また、本説明では、あらかじめ配賦パックマスタメンテ102cによる管理が行われ、配賦の処理手順の設定が、
図11に示す配賦パックマスタ106bにて管理されているものとする。
【0067】
なお、本説明では、配賦パックマスタ106bに、エネルギー会社へ支払う金額を各科目または各部門に配賦するために必要な使用量を計算するステップ(配賦ステップ(I))と、配賦ステップ(I)で求めた使用量、または固定値を配賦係数として、各科目または各部門へ原価を配賦するステップ(配賦ステップ(II))と、配賦ステップ(II)で求めた各科目または各部門の振替金額をさらに別の科目または部門へ配賦(2段階配賦)するステップ(配賦ステップ(III))と、が設定されているものとする。
【0068】
また、本説明では、あらかじめ配賦手順マスタメンテ102dによる管理が行われ、配賦元と配賦基準の紐付けの設定が、配賦手順マスタ106cにて管理されているものとする。
【0069】
なお、本説明では、2段階配賦(配賦ステップ(III))を行うため、
図6の例と異なり、配賦ステップ(III)に係る配賦手順(配賦手順名「2次配賦」のレコードに格納されているデータ(
図12参照))の設定まで行っている。
【0070】
また、本説明では、あらかじめ演算マスタメンテ102eによる管理が行われ、メーター同士の使用量の加減の設定が、
図13に示す演算マスタ106dにて管理されているものとする。
【0071】
また、本説明では、あらかじめ配賦基準マスタメンテ102fによる管理が行われ、各科目または各部門へ配賦する際の配賦係数の設定が、
図14に示す配賦基準マスタ106eにて管理されているものとする。
【0072】
なお、本説明では、2段階配賦を行うため、
図7の例と異なり、配賦ステップ(III)に係る配賦係数(配賦基準CD「301」および「302」のレコードに格納されているデータ(
図14参照))の設定まで行っている。
【0073】
以上、
図10から
図14に基づく配賦経過の一例を、
図15を用いて説明する。まず、エネルギー会社へ支払う金額を各科目または各部門に配賦するために必要な使用量を計算する配賦ステップ(I)において、算出部102aは、(1)および(2)の値を用いて計算を行い、各科目または各部門に配賦するために必要な使用量((3)の値)を算出する。
【0074】
そして、配賦ステップ(I)で求めた使用量((3)の値)、または固定値を配賦係数として、算出部102aは、各科目または各部門へ原価を配賦する配賦ステップ(II)において、(3)から(5)までの値を用いて計算を行い、各科目または各部門への原価の配賦金額((6)の値)を算出する。
【0075】
そして、配賦ステップ(II)で求めた各科目または各部門の振替金額(配賦金額)をさらに別の科目または部門へ配賦する配賦ステップ(III)において、算出部102aは、(7)から(9)までの値(
図15参照)を用いて計算を行い、さらに別の科目または部門へ配賦する2段階配賦に係る配賦金額((10)の値)を算出する。
【0076】
そして、算出部102aは、算出した配賦金額を配賦金額テーブル106fに格納する。
【0077】
以上で、(処理具体例2)の説明を終了する。
【0078】
なお、原価配賦計算処理を実行した後は、振替表とPL表(損益計算書)で確認してもよい。また、原価配賦計算処理を一度実行した後に、再度実行した場合は、再計算を行ってもよい。また、振替仕訳(仕訳データ)が作成済みの場合に再度原価配賦計算処理を実行した場合は、エラーとしてもよい。
【0079】
このように、本実施形態に係る原価配賦計算処理装置100によれば、ビル毎に異なる複雑な計算方法による原価の配賦計算が可能となり、計算結果からの仕訳作成も行うことが可能となった。
【0080】
なお、上記実施形態では、水道光熱費の原価の配賦計算の例で説明したが、必ずしもこれに限定されず、自社の労務費や人件費等の共通費における原価の配賦計算などにも応用が可能である。また、本発明は、ビルなどのオーナーがテナント毎の原価を正確に把握できるようにすることを目的としているが、複数テナントに限るものではなく、1テナントであっても運用が可能であり、例えば部門配賦として用いることができる。
【0081】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0082】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0083】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0084】
また、原価配賦計算処理装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0085】
例えば、原価配賦計算処理装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて原価配賦計算処理装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部106などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部102を構成する。
【0086】
また、このコンピュータプログラムは、原価配賦計算処理装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0087】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0088】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0089】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0090】
また、原価配賦計算処理装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、原価配賦計算処理装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0091】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。