特許第6872357号(P6872357)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6872357駐車スペース案内システム、ナビゲーションシステム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6872357
(24)【登録日】2021年4月21日
(45)【発行日】2021年5月19日
(54)【発明の名称】駐車スペース案内システム、ナビゲーションシステム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/14 20060101AFI20210510BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20210510BHJP
   G01C 21/34 20060101ALI20210510BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20210510BHJP
   G06Q 50/30 20120101ALI20210510BHJP
【FI】
   G08G1/14 A
   G08G1/00 D
   G01C21/34
   G06Q50/10
   G06Q50/30
【請求項の数】7
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2016-237380(P2016-237380)
(22)【出願日】2016年12月7日
(65)【公開番号】特開2018-92510(P2018-92510A)
(43)【公開日】2018年6月14日
【審査請求日】2019年7月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100768
【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000660
【氏名又は名称】Knowledge Partners 特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100117466
【弁理士】
【氏名又は名称】岩上 渉
(72)【発明者】
【氏名】杉浦 博昭
【審査官】 藤村 泰智
(56)【参考文献】
【文献】 特開平11−328589(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2002/0099574(US,A1)
【文献】 特開2004−177199(JP,A)
【文献】 特開2015−052987(JP,A)
【文献】 特開2012−215923(JP,A)
【文献】 特開2008−015787(JP,A)
【文献】 特開2009−217601(JP,A)
【文献】 特開平08−101872(JP,A)
【文献】 特開2012−094134(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00 〜 1/16
G01C 21/26 〜 21/36
G06Q 50/10
G06Q 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者による駐車スペースの指定を受け付ける予約受付部と、
指定された前記駐車スペースが予約済である場合に、指定された前記駐車スペースと異なる前記駐車スペースである代替スペースを取得する代替スペース取得部と、
前記代替スペースを案内する代替スペース案内部と、を備える駐車スペース案内システムと、
前記利用者が指定した前記駐車スペースを取得する指定スペース取得部と、
前記駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の前記駐車スペースが前記予約状況の記録対象として重複している複数の前記予約状況記録装置から前記駐車スペースの前記予約状況を取得し、前記駐車スペースを示す情報に対して、複数の前記予約状況記録装置から取得した前記予約状況を対応づけることによってマージした予約状況情報を取得し、前記予約状況情報に基づいて、指定された前記駐車スペースが予約済であるか否かを判定する予約状況確認部と、
指定された前記駐車スペースが予約済である場合、指定された前記駐車スペースと異なる前記駐車スペースである前記代替スペースを前記駐車スペース案内システムに送信する案内制御部と、を備える予約状況確認システムと、
を含む案内システム。
【請求項2】
前記代替スペースは、
指定された前記駐車スペースに類似する他の前記駐車スペースである、
請求項1に記載の案内システム。
【請求項3】
前記代替スペース案内部は、
前記代替スペースを過去に利用した者による評価を案内する、
請求項1または請求項2のいずれかに記載の案内システム。
【請求項4】
前記駐車スペース案内システムはナビゲーションシステムに備えられている、
請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の案内ステム。
【請求項5】
前記ナビゲーションシステムは、
前記代替スペースを目的地とした経路を取得し、当該経路を案内する経路案内部、
を備える請求項4に記載の案内システム。
【請求項6】
利用者が指定した駐車スペースを取得する指定スペース取得部と、
前記駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の前記駐車スペースが前記予約状況の記録対象として重複している複数の前記予約状況記録装置から前記駐車スペースの前記予約状況を取得し、前記駐車スペースを示す情報に対して、複数の前記予約状況記録装置から取得した前記予約状況を対応づけることによってマージした予約状況情報を取得し、前記予約状況情報に基づいて、指定された前記駐車スペースが予約済であるか否かを判定する予約状況確認部と、
定された前記駐車スペースが予約済である場合、指定された前記駐車スペースと異なる前記駐車スペースである代替スペースを前記利用者が利用する端末に案内させる案内制御部と、
を備える予約状況確認システム。
【請求項7】
コンピュータを、
利用者が指定した駐車スペースを取得する指定スペース取得部、
前記駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の前記駐車スペースが前記予約状況の記録対象として重複している複数の前記予約状況記録装置から前記駐車スペースの前記予約状況を取得し、前記駐車スペースを示す情報に対して、複数の前記予約状況記録装置から取得した前記予約状況を対応づけることによってマージした予約状況情報を取得し、前記予約状況情報に基づいて、指定された前記駐車スペースが予約済であるか否かを判定する予約状況確認部、
指定された前記駐車スペースが予約済である場合、指定された前記駐車スペースと異なる前記駐車スペースである代替スペースを前記利用者が利用する端末に案内させる案内制御部、
として機能させる予約状況確認プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駐車スペース案内システム、ナビゲーションシステム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遠隔地から駐車場の予約を行うことが可能なシステムが知られている。例えば、特許文献1においては、駐車場の利用状況及び予約状況を記憶しておき、予約要求があったときに要求内容と利用状況及び予約状況とを対比し、受付可能である場合に予約を実行する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−16898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術においては、単一の駐車スペースの予約状況が複数の管理会社によって管理されている場合に予約の競合が発生する場合があった。すなわち、駐車スペースの貸し主は、複数の管理会社に駐車スペースの予約管理を依頼することによって利用率の向上を望む場合が多い。そして、貸し主が、複数の管理会社に対して自身の駐車スペースの管理を依頼すると、予約の競合が発生し得る。
本発明は、前記課題にかんがみてなされたもので、予約の競合の発生を防止する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するため、駐車スペース案内システムは、利用者による駐車スペースの指定を受け付ける予約受付部と、駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の駐車スペースが予約状況の記録対象として重複している複数の予約状況記録装置のいずれかにおける予約状況に、指定された駐車スペースが予約済であると記録されている場合に、指定された駐車スペースと異なる駐車スペースである代替スペースを取得する代替スペース取得部と、代替スペースを案内する代替スペース案内部と、を備える。
【0006】
上記の目的を達成するため、予約状況確認システムは、利用者が指定した駐車スペースを取得する指定スペース取得部と、駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の駐車スペースが予約状況の記録対象として重複している複数の予約状況記録装置に対して、指定された駐車スペースが予約済であるか否かの問い合わせを行う予約状況確認部と、複数の予約状況記録装置のいずれかにおいて、指定された駐車スペースが予約済である場合、指定された駐車スペースと異なる駐車スペースである代替スペースを利用者が利用する端末に案内させる案内制御部と、を備える。
【0007】
上記の目的を達成するため、駐車スペース案内プログラムは、コンピュータを、利用者による駐車スペースの指定を受け付ける予約受付部、駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の駐車スペースが予約状況の記録対象として重複している複数の予約状況記録装置のいずれかにおける予約状況に、指定された駐車スペースが予約済であると記録されている場合に、指定された駐車スペースと異なる駐車スペースである代替スペースを取得する代替スペース取得部、代替スペースを案内する代替スペース案内部、として機能させる。
【0008】
すなわち、駐車スペース案内システム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラムでは、単一の駐車スペースの予約状況が複数の予約状況記録装置のそれぞれで独立して管理され得る状況である。従って、ある駐車スペースに関し、いずれかの予約状況記録装置では予約済であると記録されているが、他の予約状況記録装置では予約済であると記録されていない状況が発生し得る。この場合において、当該駐車スペースの予約済の時間帯に対する予約を他の予約状況記録装置において受け付けると予約の競合が発生してしまう。そこで、駐車スペース案内システム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラムでは、利用者によって指定された駐車スペースが予約済であると記録されている場合に、指定された駐車スペースと異なる代替スペースを取得し、利用者に案内する。従って、利用者が、駐車スペース案内システム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラムを利用して予約を行えば、予約の競合が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】予約システムのブロック図である。
図2図2Aは予約状況情報生成処理のフローチャート、図2Bは予約状況確認処理のフローチャート、図2Cは駐車スペース案内処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)予約システムの構成:
(1−1)予約状況記録装置の構成:
(1−2)駐車スペース案内システムの構成:
(1−3)予約状況確認システムの構成:
(2−1)予約状況情報生成処理:
(2−2)予約状況確認処理:
(2−3)駐車スペース案内処理:
(3)他の実施形態:
【0011】
(1)予約システムの構成:
図1は、本発明の一実施形態を含む予約システムを示すブロック図である。図1に示す予約システムは、駐車スペース案内システム10と予約状況確認システム100と複数の予約状況記録装置50a,50bを含んでいる。駐車スペース案内システム10と予約状況確認システム100と複数の予約状況記録装置50a,50bのそれぞれは、CPU、RAM、ROM等を備える制御部を備えており、当該制御部は、ROMや記録媒体に記録されたプログラムを実行することができる。
【0012】
(1−1)予約状況記録装置の構成:
予約状況記録装置50a,50bにおいては、図示しない記録媒体に、複数の駐車スペース毎の予約状況を示す予約状況情報が記録されている。予約状況記録装置50a,50bのそれぞれは異なる法人の管理下にあり、駐車スペースの貸し主は、予約状況記録装置50a,50bの少なくとも一方に対して登録情報を送信することにより、自身の所有する駐車スペースを他の利用者に貸し出すことが可能である。すなわち、登録情報が登録されると、予約状況記録装置50a,50bは、登録情報が示す駐車スペースを予約状況の管理対象と見なし、当該駐車スペースの予約状況を示す予約状況情報を記録媒体に記録する。
【0013】
本実施形態において、駐車スペースの利用者は、予約状況記録装置50a,50bのそれぞれによって提供される別個のウェブサイトを通じて駐車スペースの予約を行うことができる。予約が行われた場合、予約状況記録装置50a,50bは、予約時刻(使用開始時刻と使用終了時刻)を予約状況情報に含めて記録媒体に記録する。また、予約がされていない駐車スペースに対して駐車が行われた場合、駐車中であることを示す情報が、図示しない通信手段によって予約状況記録装置50a,50bに対して送信される。予約状況記録装置50a,50bは、当該駐車中であることを示す情報(予約終了時刻が未定の情報)も予約状況情報に含めて記録媒体に記録する。以上のように、予約状況情報に予約時刻を示す情報または駐車中であることを示す情報が含められている場合、予約状況情報は、予約時刻が示す時刻または現在以後において当該駐車スペースが予約済であることを示すことになる。
【0014】
本実施形態において、駐車スペースの貸し主は、駐車スペースを複数の予約状況記録装置50a,50bに対して重複して登録することができる。しかし、予約状況記録装置50a,50bは異なる法人の管理下にあり、予約状況記録装置50a,50bの一方が他方に対して予約状況を参照できない状況にある。従って、本実施形態においては、利用者が予約状況記録装置50a,50bを通じて予約を行うと、各予約状況記録装置50a,50bのいずれか一方のみの予約状況情報に予約済であることが記録され、他方には予約済であることが記録されていない状況となる。
【0015】
従って、一方の予約状況記録装置においては予約済であるが、他方の予約状況情報記録装置において予約済であることが記録されていない場合に、他の利用者が当該他方の予約状況記録装置に対して予約を行うと、予約の競合(単一の駐車スペースに対する重複した予約)が発生し得る。
【0016】
(1−2)駐車スペース案内システムの構成:
駐車スペース案内システム10は、携帯型のコンピュータ(例えばスマートフォン等)であり、制御部20、通信部40、表示部41等を備えている。通信部40は、外部の装置と無線通信するための回路を備えており、本実施形態において制御部20は予約状況確認システム100と通信を行って任意の情報を授受することが可能である。表示部41は、任意の画像を表示するディスプレイとディスプレイ上でのタッチ操作を検出するタッチパネルとを備えており、制御部20は、任意の画像をディスプレイに表示し、利用者による入力を受け付けることができる。
【0017】
制御部20は、図示しない記録媒体に記録された、駐車スペースを予約するためのプログラムを実行可能である。本実施形態において、駐車スペースを予約するためのプログラムには、予約の競合が生じ得る場合に代替スペースを案内する駐車スペース案内プログラム21が含まれている。駐車スペース案内プログラム21は、当該代替スペースを案内する機能を実現するため、予約受付部21aと代替スペース取得部21bと代替スペース案内部21cとを備えている。
【0018】
予約受付部21aは、利用者が指定した駐車スペースを取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、予約受付部21aの処理により、表示部41に駐車スペースの指定および使用時刻を受け付けるためのユーザインタフェース画面を表示させる。利用者が当該ユーザインタフェース画面のアイコンに対するタップ等によって駐車スペースおよび使用時刻を指定すると、制御部20は、当該駐車スペースを指定された駐車スペースとして取得する。また、利用者が指定した駐車スペースが取得されると、制御部20は、通信部40を介して当該駐車スペースを示す情報(例えば、ID情報等)に使用時刻を対応づけて予約状況確認システム100に対して送信する。
【0019】
利用者が指定した駐車スペースを示す情報が予約状況確認システム100に対して送信されると、予約状況確認システム100は、当該情報に基づいて予約完了を案内するための案内情報または代替スペースを示す案内情報を送信する。代替スペース取得部21bは、代替スペースを取得する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、代替スペース取得部21bの処理により、通信部40を介して、予約状況確認システム100が送信した案内情報を取得する。駐車スペース案内システム10の利用者が指定した駐車スペースが既に予約済である場合、当該案内情報には代替スペースを示す情報が含まれている。
【0020】
本実施形態にかかる予約状況記録装置50a,50bは、上述のように、駐車スペースの予約状況を記録する装置である。また、本実施形態においては、駐車スペースの貸し主の少なくとも1人が各予約状況記録装置50a,50bに対して登録情報を送信した状況が想定されている。従って、予約状況記録装置50a,50bにおいては、少なくとも1個の駐車スペースが予約状況の記録対象として重複している。複数の予約状況記録装置50a,50bのいずれかにおける予約状況に、利用者が指定した駐車スペースが予約済であると記録されている場合、予約状況確認システム100が送信する案内情報に代替スペースを示す情報が含まれている。
【0021】
従って、少なくとも1個の駐車スペースが予約状況の記録対象として重複している予約状況記録装置50a,50bのいずれかにおける予約状況に、指定された駐車スペースが予約済であると記録されている場合に、制御部20は、代替スペースを取得することになる。なお、予約状況確認システム100が、予約完了を案内するための案内情報を送信すると、制御部20は、代替スペース取得部21bの処理により通信部40を介して当該案内情報を取得する。従って、制御部20は、予約が完了したことを利用者に案内することが可能になる。
【0022】
代替スペース案内部21cは、代替スペースを案内する機能を制御部20に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、制御部20は、代替スペース取得部21bの処理によって取得された案内情報を表示部41に表示させる。この結果、表示部41には、利用者が指定した駐車スペースの予約完了、または利用者が指定した駐車スペースの代替スペースが表示される。代替スペースが表示された場合において利用者が当該代替スペースを指定すると、制御部20は当該代替スペースが指定された駐車スペースであると見なし、予約受付部21a等の処理を再実行する。
【0023】
(1−3)予約状況確認システムの構成:
予約状況確認システム100は、制御部200、記録媒体300、通信部400等を備えている。通信部400は、外部の装置と無線通信するための回路を備えており、本実施形態において制御部200は駐車スペース案内システム10および予約状況記録装置50a,50bと通信を行って任意の情報を授受することが可能である。
【0024】
記録媒体300には、予約状況情報300aが記録される。予約状況情報300aは、駐車スペースを示す情報と駐車スペースの予約状況を示す情報であり、予約状況記録装置50a,50bに記録された予約状況情報がマージされることによって生成される。具体的には、駐車スペースを示す情報に対して、駐車スペースの予約時刻と、予約状況記録装置と、駐車スペースの属性とを示す情報が対応づけられ、予約状況情報300aとして定義されている。
【0025】
本実施形態において、駐車スペースを示す情報は、住所や座標等の位置情報とID等の識別情報である。識別情報は、駐車スペース固有のID等であり、予約状況記録装置50a,50bのそれぞれで管理されている駐車スペースと予約状況情報300aが示す駐車スペースとを対応づけることができるように定義されている。駐車スペースの予約時刻は使用開始時刻および使用終了時刻を示しており、予約がされていない駐車スペースに対して駐車が行われた場合、予約時刻は現在駐車中であることおよび不定の使用終了時刻を示している。
【0026】
予約状況記録装置を示す情報は、駐車スペースの予約状況を記録している装置(予約状況記録装置50a,50b)を示す情報であり、各駐車スペースの予約状況が一方の装置に記録されている場合、予約状況記録装置50a,50bのいずれかを示す情報である。また、各駐車スペースの予約状況が双方の装置に記録されている場合、予約状況記録装置50a,50bを示す情報である。
【0027】
駐車スペースの属性を示す情報は、予め決められた駐車スペースの属性項目の少なくとも1個についてどのような属性であるのかを示す情報である。本実施形態においては、駐車スペースの駐車方法(平面、機械式)、広さ、目的地までの距離、駐車しやすさ(スペースの周辺の障害物の存在等)、屋根の有無、料金、路面状況、車高制限、重量制限、駐車可能時間が属性項目である。なお、目的地までの距離は、駐車スペース案内システム10の利用者が目的地を設定した場合に、制御部200が当該目的地を取得し、図示しない地図情報に基づいて当該目的地からの距離を算出し、属性値として予約状況情報300aに記録する。
【0028】
以上のように、予約状況記録装置50a,50bの予約状況情報が、予約状況情報300aとしてマージされた状態において、制御部200は、予約状況確認プログラム210の処理により、駐車スペース案内システム10からの予約要求に応じた処理を行う。このために予約状況確認プログラム210は、指定スペース取得部210aと、予約状況確認部210bと、案内制御部210cとを備えている。
【0029】
指定スペース取得部210aは、利用者が指定した駐車スペースを取得する機能を制御部200に実現させるプログラムモジュールである。すなわち、駐車スペース案内システム10において利用者が駐車スペースおよび使用時刻を指定すると、制御部20が予約受付部21aの処理により、駐車スペースを示す情報に使用時刻を対応づけて送信する。制御部200は、指定スペース取得部210aの処理により、通信部400を介して当該駐車スペースおよび使用時刻を取得する。
【0030】
予約状況確認部210bは、駐車スペースの予約状況を記録する複数の予約状況記録装置であって、少なくとも1個の駐車スペースが予約状況の記録対象として重複している複数の予約状況記録装置に対して、指定された駐車スペースが予約済であるか否かの問い合わせを行う機能を制御部200に実現させるプログラムモジュールである。本実施形態において、制御部200は、予約状況確認部210bの処理により、通信部400を介して定期的に予約状況記録装置50a,50bと通信を行う。そして、制御部200は、各予約状況記録装置50a,50bに記録された予約状況情報をマージして予約状況情報300aとして記録媒体300に記録する。
【0031】
そこで、制御部200は、予約状況確認部210bの処理により、予約状況情報300aを参照し、利用者が指定した駐車スペースの予約時刻を特定し、利用者が指定した使用時刻が予約時刻に含まれるか否かを判定する。すなわち、予約時刻が使用開始時刻および使用終了時刻を示している場合、制御部200は、使用開始時刻から使用終了時刻までの期間に、利用者が指定した使用時刻が含まれるならば予約済であると判定する。また、予約時刻が現在駐車中であることおよび不定の使用終了時刻によって構成されている場合、制御部200は、予約済であると判定する。
【0032】
以上のように、本実施形態において制御部200は、予め予約状況記録装置50a,50bから予約状況情報を取得してマージし、駐車スペース案内システム10の利用者が予約を行った場合に、予約済であるか否かを判定しているが、当該処理は、実質的に、予約状況記録装置50a,50bに予約済であるか否かの問合せを行っていることと等価である。むろん、予約状況記録装置50a,50bに対する問合せは、駐車スペース案内システム10の利用者が予約を行うたびに実行されてもよいし、予約状況記録装置50a,50bにおける予約状況が変化した場合に予約状況記録装置50a,50bから予約状況情報が送信されることによって実現されてもよい。
【0033】
なお、単一の駐車スペースが予約状況記録装置50a,50bに登録されており、予約状況記録装置50a,50bの一方において予約が行われた場合(駐車が行われた場合を含む)、予約状況確認システム100が予約状況記録装置50a,50bの他方に制御信号を出力し、当該予約状況記録装置50bに記録された予約状況情報も更新させてもよい。
【0034】
案内制御部210cは、予約状況記録装置50a,50bのいずれかにおいて、指定された駐車スペースが予約済である場合、指定された駐車スペースと異なる駐車スペースである代替スペースを利用者が利用する端末に案内させる機能を制御部200に実現させるプログラムモジュールである。なお、本実施形態において、制御部200は、代替スペースを取得し、駐車スペース案内システム10に対して送信することによって、利用者が利用する端末である駐車スペース案内システム10に代替スペースを案内させる。
【0035】
具体的には、利用者が指定した駐車スペースが予約済であると判定された場合、制御部200は、案内制御部210cの処理によって予約状況情報300aを参照し、利用者によって指定された駐車スペースに類似する他の駐車スペースを代替スペースとして取得する。すなわち、制御部200は、予約状況情報300aを参照し、利用者によって指定された駐車スペースの属性を特定する。また、制御部200は、当該駐車スペースの周辺(例えば所定距離以内)の他の駐車スペースを抽出し、当該他の駐車スペースの属性を特定する。
【0036】
そして、制御部200は、利用者によって指定された駐車スペースの属性と、当該駐車スペースの周辺の他の駐車スペースの属性とを比較し、類似度(例えば、属性が一致する項目数)が閾値を超える駐車スペースを代替スペースとして取得する。代替スペースが取得されると、制御部200は、案内制御部210cの処理により、当該代替スペースを示す案内情報を生成し、通信部400を介して駐車スペース案内システム10に対して送信する。
【0037】
以上の構成によれば、利用者が指定した駐車スペースに類似するスペースが代替スペースとして案内される。従って、利用者が指定した駐車スペースが予約済であったとしても、自身の嗜好に適合したスペースを代替として選択しやすくなる。例えば、利用者が自身にとって駐車しやすい駐車スペースを指定して予約を試みた場合に、当該駐車スペースが予約済であったとしても、当該駐車スペースに類似する駐車しやすいスペースが代替スペースとして案内される。このため、利用者は駐車しやすい駐車スペースを代替として選択することができる。
【0038】
なお、利用者が指定した駐車スペースが予約済であると判定されない場合、制御部200は、案内制御部210cの処理により、当該駐車スペースの予約が完了したことを示す案内情報を生成する。そして、制御部200は、通信部400を介して当該案内情報を駐車スペース案内システム10に対して送信する。
【0039】
また、制御部200は、利用者が指定した使用時刻を当該駐車スペースの予約時刻と見なし、予約状況情報300aに記録することにより、当該駐車スペースが予約された状況を実現する。この場合、制御部200は、当該駐車スペースを予約状況の記録対象としている予約状況記録装置50a,50bに対して駐車スペースと予約時刻とを送信し、予約状況記録装置50a,50bの予約状況情報も更新させる。
【0040】
以上のように、本実施形態においては、単一の駐車スペースの予約状況が複数の予約状況記録装置50a,50bのそれぞれで独立して管理される状況である。従って、ある駐車スペースに関し、いずれかの予約状況記録装置50a,50bでは予約済であると記録されているが、他の予約状況記録装置では予約済であると記録されていない状況が発生し得る。しかし、本実施形態において利用者が駐車スペース案内システム10を介して予約を行えば、利用者によって指定された駐車スペースが予約済である場合に、代替スペースが案内される。従って、利用者が駐車スペース案内システム10を利用すれば競合した予約を行うことはできず、予約の競合が発生することを防止することができる。
【0041】
(2−1)予約状況情報生成処理:
次に、制御部200が、予約状況確認部210bによって実行する予約状況情報生成処理を説明する。本実施形態において、制御部200は、定期的に予約状況情報生成処理を実行する。図2Aは、予約状況情報生成処理を示すフローチャートである。予約状況情報生成処理において、制御部200は、予約状況記録装置50a,50bから予約状況情報を取得する(ステップS100)。すなわち、制御部200は、通信部400を介して予約状況記録装置50aおよび予約状況記録装置50bと通信を行い、各装置が記録している予約状況情報を取得する。
【0042】
次に、制御部200は、ステップS100で取得した予約状況情報をマージする(ステップS110)。すなわち、制御部200は、ステップS100で取得した予約状況情報と記録媒体300に記録された予約状況情報300aを比較し、予約状況情報300aとして記録されていない駐車スペースが存在する場合、当該駐車スペースに識別情報を付与し、新たな駐車スペースとして予約状況情報300aに追加する。
【0043】
また、制御部200は、予約状況記録装置50a,50bに記録された予約状況情報から各駐車スペースの予約時刻を抽出し、予約時刻が対応づけられている駐車スペースが存在したら、当該予約時刻に基づいて予約状況情報300aを更新する。すなわち、制御部200は、駐車スペースを示す情報に対して当該予約時刻を対応づけて予約状況情報300aを更新する。予約状況情報300aに記録された予約時刻が現在時刻よりも前であれば、制御部200は、予約状況情報300aから予約時刻を削除する。
【0044】
また、制御部200は、予約状況記録装置50a,50bに記録された予約状況情報と記録媒体300に記録された予約状況情報300aを比較し、属性に関する情報等が異なる場合には、ステップS100で取得した予約状況情報によって、記録媒体300に記録された予約状況情報300aを更新する。すなわち、制御部200は、以上の処理によって予約に関する情報を最新の情報にアップデートする。
【0045】
(2−2)予約状況確認処理:
次に、制御部200が実行する予約状況確認処理を説明する。本実施形態において、制御部200は、利用者が指定した駐車スペースを駐車スペース案内システム10から受信すると、予約状況確認処理を実行する。図2Bは、予約状況確認処理を示すフローチャートである。予約状況確認処理において、制御部200は、指定スペース取得部210aの処理により、指定された駐車スペースを取得する(ステップS200)。すなわち、制御部200は、通信部400を制御し、駐車スペース案内システム10の利用者が指定した駐車スペースと当該駐車スペースに対応づけられた使用時刻とを受信する。
【0046】
次に、制御部200は、予約状況確認部210bの処理により、指定された駐車スペースの予約状況を取得する(ステップS205)。すなわち、制御部20は、ステップS200で取得された駐車スペースに関する予約状況情報300aを参照し、当該駐車スペースの予約状況情報300aに予約時刻が対応づけられているか否か判定する。予約時刻が対応づけられている場合、当該予約時刻を取得する。
【0047】
次に、制御部200は、予約状況確認部210bの処理により、指定された駐車スペースが予約済であるか否かを判定する(ステップS210)。すなわち、制御部200は、ステップS200で取得された使用時刻が、ステップS205で取得された予約時刻に含まれる場合、ステップS200で取得された駐車スペースが予約済であると判定する。
【0048】
ステップS210において、指定された駐車スペースが予約済であると判定されない場合、制御部200は、案内制御部210cの処理により、予約状況情報を更新する(ステップS215)。すなわち、制御部200は、ステップS200で取得された駐車スペースに関する予約状況情報300aに対して、ステップS200で取得された使用時刻を予約時刻として対応付け、予約済の状態に変化させる。さらに、制御部200は、ステップS200で取得された駐車スペースの予約状況を管理している予約状況記録装置50a,50bに対して、予約時刻及び駐車スペースを示す情報を送信する。この結果、当該駐車スペースの予約の管理元である予約状況記録装置50a,50bにおいても、当該駐車スペースが予約済の状態に変化する。
【0049】
次に、制御部200は、案内制御部210cの処理により、指定された駐車スペースの予約が完了したことを示す案内情報を生成し、通信部400を介して駐車スペース案内システム10に対して送信する(ステップS220)。この結果、駐車スペース案内システム10においては、利用者が指定した駐車スペースの予約が完了したことを案内する(後述するステップS310)。
【0050】
一方、ステップS210において、指定された駐車スペースが予約済であると判定された場合、制御部200は、案内制御部210cの処理により、ステップS200で取得された駐車スペースの属性を取得する(ステップS225)。すなわち、制御部200は、ステップS200で取得された駐車スペースに関する予約状況情報300aを参照し、当該駐車スペースに対応づけられた属性を特定する。
【0051】
次に、制御部200は、案内制御部210cの処理により、指定された駐車スペースの周辺の駐車スペースを取得する(ステップS230)。すなわち、制御部200は、予約状況情報300aを参照し、ステップS200で取得された駐車スペースの位置を特定し、当該位置から予め決められた距離以内の位置が対応づけられた他の駐車スペースを特定する。駐車スペース間の距離は種々の手法で特定されて良く、例えば、位置が座標で定義されている場合、座標間距離に基づいて特定可能である。また、例えば、位置が住所で定義されている場合、図示しない地図情報を参照して各住所が示す位置の距離が特定されればよい。
【0052】
次に、制御部200は、案内制御部210cの処理により、指定された駐車スペースと、当該駐車スペースの周辺の駐車スペースとの類似度を取得する(ステップS235)。すなわち、制御部200は、ステップS230で取得された周辺の駐車スペースの中で、類似度が未特定の駐車スペースを判定対象として特定する。また、制御部200は、判定対象の駐車スペースの予約状況情報300aを参照し、当該周辺の駐車スペースの属性を特定する。そして、制御部200は、当該判定対象の駐車スペースの属性と、ステップS200で取得された駐車スペースの属性とを比較する。
【0053】
本実施形態においては、予約状況情報300aに含まれる属性の各項目の内容が一致または同等である場合に類似度を1増加させる。例えば、屋根の有無という属性の項目において、指定された駐車スペースと判定対象の駐車スペースとがともに屋根があるという内容であった場合、類似度が1増加される。連続的に変化し得る広さのような属性においては、項目の内容が同等(差分が既定範囲内)である場合に類似度が1増加される。例えば、広さという属性の項目において、指定された駐車スペースの広さと判定対象の駐車スペースの広さとの差分が既定範囲内であれば類似度が1増加される。制御部200は、以上の処理を属性の全ての項目について実行することにより、判定対象の駐車スペースの類似度を取得する。
【0054】
次に、制御部200は、案内制御部210cの処理により、判定対象の駐車スペースの類似度が閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS240)。すなわち、駐車スペースが類似しているか否かを示す閾値は予め決められており、制御部200は、判定対象の駐車スペースの類似度を当該閾値と比較する。ステップS240において、判定対象の駐車スペースの類似度が閾値よりも大きいと判定された場合、制御部200は、判定対象の駐車スペースを代替スペースに設定する(ステップS245)。すなわち、制御部200は、判定対象の駐車スペースを代替スペースと見なし、当該代替スペースの識別情報および類似度をRAMに記録する。
【0055】
次に、制御部200は、案内制御部210cの処理により、周辺の駐車スペースの全てついて判定済であるか否かを判定する(ステップS250)。すなわち、ステップS235〜S250はループ処理になっており、制御部200は、ステップS230で取得された周辺の駐車スペースの全てを判定対象としてステップS235〜S250の処理を行ったか否かを判定する。ステップS250において、周辺の駐車スペースの全てついて判定済であると判定されない場合、制御部200は、周辺の駐車スペースの中から未判定の駐車スペースを抽出し、新たな判定対象としてステップS235以降の処理を繰り返す。
【0056】
ステップS250において、周辺の駐車スペースの全てついて判定済であると判定された場合、制御部200は、代替スペースをソートして表示するための案内情報を送信する(ステップS255)。すなわち、制御部200は、RAMを参照し、ステップS245において代替スペースとして設定された駐車スペースの類似度を参照し、類似度が高い順に駐車スペースの識別情報をソートした案内情報を生成する。
【0057】
そして、制御部200は、通信部400を介して当該案内情報を駐車スペース案内システム10に送信する。この結果、駐車スペース案内システム10においては、代替スペースを類似度が高い順にソートして案内する(後述するステップS310)。この場合において、利用者が駐車スペース案内システム10によって代替スペースを選択すると、当該代替スペースが利用者によって指定された駐車スペースと見なされ、予約状況確認システム100に送信される。この結果、予約状況確認システム100においては、当該駐車スペースに関し、再度、予約状況確認処理を実行する。
【0058】
(2−3)駐車スペース案内処理:
次に、制御部20が実行する駐車スペース案内処理を説明する。本実施形態においては、利用者が予約の開始を指示した場合、または、代替スペースが案内された後に、制御部20が駐車スペース案内処理を実行する。図2Cは、駐車スペース案内処理を示すフローチャートである。駐車スペース案内処理において、制御部20は、予約受付部21aの処理により、駐車スペースの指定を受け付け、送信する(ステップS300)。すなわち、制御部20は、予約受付部21aの処理により、表示部41を制御し、駐車スペースの指定および当該駐車スペースの使用時刻を受け付けるためのユーザインタフェース画面を表示させる。
【0059】
利用者が表示部41に対するタップ操作等によって駐車スペースの指定および当該駐車スペースの使用時刻の入力を行うと、制御部20は、当該駐車スペースの識別情報に対して使用時刻を対応づけ、通信部40を介して予約状況確認システム100に対して送信する。
【0060】
次に、制御部20は、案内情報に基づいて案内を行う(ステップS310)。すなわち、利用者が指定した駐車スペースおよび使用時刻がステップS300において予約状況確認システム100に送信されると、送信された情報に基づいて予約状況確認システム100が案内情報を生成し、送信する。そこで、制御部20は、代替スペース取得部21bの処理により、通信部40を制御し、当該案内情報を取得する。そして、制御部20は、代替スペース案内部21cの処理により、表示部41を制御し、案内情報が示す案内内容を表示させる。
【0061】
ステップS300で利用者が指定した駐車スペースが予約済でない場合、予約状況確認システム100は、当該駐車スペースの予約が完了したことを示す案内情報を出力する。従って、この場合、利用者は、自身が指定した駐車スペースの予約が完了したと認識する。一方、ステップS300で利用者が指定した駐車スペースが予約済である場合、予約状況確認システム100は、代替スペースを示す案内情報を出力する。従って、この場合、利用者は、代替スペースとして案内された駐車スペースを代替として選択することになる。また、この場合、制御部20は、再度駐車スペース案内処理を実行する。このため、利用者が代替スペースを選択すると、選択された駐車スペースに使用時刻が対応づけられ、駐車スペース案内システム10と予約状況確認システム100とにおいて、予約のための一連の処理が実行される。
【0062】
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、指定された駐車スペースが予約済である場合に代替スペースを案内する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、駐車スペース案内システムや予約状況確認システムは、車両やサーバ設置箇所に固定された装置であっても良いし、可搬型の端末によって実現される装置であっても良いし、複数の装置によって実現されても良い。
【0063】
さらに、駐車スペース案内システム10を構成する予約受付部21a、代替スペース取得部21b、代替スペース案内部21cの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していても良い。予約状況確認システム100を構成する指定スペース取得部210a、予約状況確認部210b、案内制御部210cの少なくとも一部が複数の装置に分かれて存在していても良い。むろん、上述の実施形態の一部の構成が省略されてもよいし、処理の順序が変動しても良いし処理の一部が省略されてもよい。
【0064】
さらに、予約状況記録装置50a,50bに対して個別に予約ができない実施形態、例えば、予約状況確認システム100を介さないと予約できない実施形態が構成されても良い。さらに、利用者によって指定された駐車スペースに類似していないスペースが代替スペースとして案内されてもよい。例えば、指定された駐車スペース対する類似度が考慮されることなく、指定された駐車スペースに近い順に上位n個(nは自然数)の駐車スペースが代替スペースとなる構成であっても良い。また、属性の項目毎に類似度を判定する際の重みが異なっていてもよい。例えば、距離や料金の類似度が他の項目よりも優先的に判定される(類似している場合、他の項目よりも類似度を高める効果が高い)構成であっても良い。
【0065】
さらに、予約受付部は、利用者による駐車スペースの指定を受け付けることができればよい。すなわち、駐車スペースの予約を利用者から受け付けることができればよい。駐車スペースの指定態様は、種々の態様であって良く、複数の駐車スペースの候補が提示され、利用者が候補から駐車スペースを指定する構成や、利用者による特定の駐車スペースの選択(例えば、地図上でのアイコンの選択等)を受け付ける構成など、種々の構成が採用可能である。また、指定し得る駐車スペースが検索可能であっても良い。検索は、駐車スペースの名称や属性、住所等をキーにして実行されてもよいし、場所(例えば、目的地等)をキーにして周辺の駐車スペースが検索されても良く、種々の構成が採用可能である。
【0066】
代替スペース取得部は、指定された駐車スペースが予約済であると記録されている場合に、指定された駐車スペースと異なる駐車スペースである代替スペースを取得することができればよい。すなわち、代替スペース取得部は、複数の予約状況記録装置によって管理されている予約状況を参照し、指定された駐車スペースが予約済である場合に、他の駐車スペースを代替スペースとして取得することで予約の競合を防止する。
【0067】
予約状況は、予約済であるか否かを判定可能な情報であり、当該情報によって予約の競合を防止することができればよい。従って、駐車スペースの利用に予約が必須であれば、将来の駐車予定を示す情報によって予約状況が定義可能である。また、上述の実施形態のように、予約によって駐車スペースを利用可能であるとともに、予約がなくても空いていれば駐車スペースが利用可能である場合、将来の駐車予定を示す情報および現在の駐車状況を示す情報(すなわち使用中を予約済と見なす)によって予約状況を定義可能である。
【0068】
予約状況記録装置は、駐車スペースの予約状況を記録することができればよく、例えば、予約状況記録装置が管理可能な記録媒体に対して予約状況を示す情報を記録することができればよい。予約状況を示す情報は、駐車スペースの予約状況以外にも、予約の管理に必要な種々の情報が含められてよい。例えば、駐車場内における駐車スペースの番号、位置等を示す情報が含められてもよい。
【0069】
なお、複数の駐車スペースを含む駐車場において予約状況が管理される場合、個別の駐車スペースの予約状況が特定される構成であっても良いし、予約可能な駐車スペースの個数が特定される構成であっても良い。
【0070】
さらに、代替スペース取得部は、代替スペースを取得することができればよく、代替スペース取得部が複数の予約状況記録装置の予約状況に対して問合せを行っても良いし、上述のように、他の装置(予約状況確認システム)に問合せを行ってもよい。
【0071】
代替スペース案内部は、代替スペースを案内することができればよく、代替スペースの案内態様は種々の態様を採用可能である。代替スペースは、上述のように複数個がリスト表示されても良いし、1個ずつ表示されてもよい。代替スペースの提案法としても、リスト表示以外に、地図上に表示されても良く、種々の方法が採用可能である。
【0072】
さらに、駐車スペース案内システム10の代替スペース案内部21cが、代替スペースを過去に利用した者による評価を案内する構成であっても良い。この構成は、予約状況記録装置50a,50bや予約状況確認システム100において、駐車スペースを利用した者による評価を受け付け可能に構成し、当該評価を示す情報を記録媒体に記録することによって実現可能である。この場合、予約状況確認システム100において案内情報を生成する際に、予約状況確認システム100が評価を示す情報を取得し、案内情報に含めて駐車スペース案内システム10に送信する。
【0073】
そして、駐車スペース案内システム10においては、当該案内情報に基づいて評価を表示する。この結果、代替スペースを代替として選択する利用者は、他者の評価に基づいて代替スペースを選択可能になる。なお、評価の態様は種々の態様を想定可能であり、例えば、5段階評価やコメントによる評価等が挙げられる。むろん、評価は、代替スペースについて案内される他、利用者が駐車スペースを指定する際に案内されてもよい。
【0074】
さらに、予約状況確認システム100や駐車スペース案内システム10がナビゲーションシステムの機能として実現されていてもよい。この構成は、予約状況確認システム100と駐車スペース案内システム10とのいずれかまたは双方を備えるナビゲーションシステムが構成されることによって実現可能である。この構成によれば、ナビゲーションシステムの利用者が、目的地周辺の駐車スペースを予約する場合や、目的地としての駐車スペースを予約する場合に、予約の競合を防止しながら駐車スペースを予約することが可能である。
【0075】
さらに、この構成において、ナビゲーションシステムは、代替スペースを目的地とした経路を取得し、当該経路を案内する経路案内部を備えていてもよい。この構成によれば、車両の利用者を予約した代替スペースに誘導することができ、利用者は、代替スペースを熟知していなくても当該代替スペースに到達することができる。むろん、この構成において、利用者が指定した駐車スペースが予約済でなかった場合に、ナビゲーションシステムが当該駐車スペースを目的地とした経路を取得し、経路を案内する構成であっても良い。
【0076】
さらに、本発明のように、予約の競合が発生し得るシステムにおいて、予約済の駐車スペースが指定された場合に、代替スペースを案内する手法は、プログラムや方法としても適用可能である。また、以上のような駐車スペース案内システム、予約状況確認システムおよび駐車スペース案内プログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、車両に備えられる各部と共有の部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、駐車スペース案内システムを制御するプログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのソフトウェアの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
【符号の説明】
【0077】
10…駐車スペース案内システム、20…制御部、21a…予約受付部、21b…代替スペース取得部、21c…代替スペース案内部、40…通信部、41…表示部、50a…予約状況記録装置、50b…予約状況記録装置、100…予約状況確認システム、200…制御部、210…予約状況確認プログラム、210a…指定スペース取得部、210b…予約状況確認部、210c…案内制御部、300…記録媒体、300a…予約状況情報、400…通信部
図1
図2