(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
アパレル商品の展示会の主催者が行う、展示会で取引先から受注したアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を支援するための、制御部および記憶部を備える発注検討業務支援装置であって、
前記記憶部には、
アパレル商品の商品識別データまたは前記アパレル商品が属する分類を識別するための分類識別データと、発注調整数と、を含む発注調整数管理マスタが格納されており、
前記制御部は、
前記受注したアパレル商品の商品識別データまたは前記受注したアパレル商品が属する分類の分類識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データまたは当該分類識別データと紐付く発注調整数を取得する取得手段と、
前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得手段で取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出手段と、
前記商品識別データと前記算出手段で算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成手段と、
を備えること、
を特徴とする発注検討業務支援装置。
アパレル商品の展示会の主催者が行う、展示会で取引先から受注したアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を支援するための、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される発注検討業務支援方法であって、
前記記憶部には、
アパレル商品の商品識別データまたは前記アパレル商品が属する分類を識別するための分類識別データと、発注調整数と、を含む発注調整数管理マスタが格納されており、
前記制御部で実行される、
前記受注したアパレル商品の商品識別データまたは前記受注したアパレル商品が属する分類の分類識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データまたは当該分類識別データと紐付く発注調整数を取得する取得ステップと、
前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得ステップで取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出ステップと、
前記商品識別データと前記算出ステップで算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする発注検討業務支援方法。
アパレル商品の展示会の主催者が行う、展示会で取引先から受注したアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を支援するための、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための発注検討業務支援プログラムであって、
前記記憶部には、
アパレル商品の商品識別データまたは前記アパレル商品が属する分類を識別するための分類識別データと、発注調整数と、を含む発注調整数管理マスタが格納されており、
前記制御部に実行させるための、
前記受注したアパレル商品の商品識別データまたは前記受注したアパレル商品が属する分類の分類識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データまたは当該分類識別データと紐付く発注調整数を取得する取得ステップと、
前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得ステップで取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出ステップと、
前記商品識別データと前記算出ステップで算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする発注検討業務支援プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アパレル商品の展示会の主催者は、各取引先から受注したアパレル商品の受注数の合計数量である合計受注数を算出し、前記算出した合計受注数に基づいて、メーカーへの発注を行う。しかしながら、合計受注数の算出には、大変な労力と時間を要するという問題があった。
【0005】
更に、多くの場合は、前記算出した合計受注数をそのまま発注するのではなく、前記算出した合計受注数に、前記アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された発注調整数を加算する(例えば、Aブランドの商品は流行しているので合計受注数より30個多く発注する)等の処理を行うことにより、推奨されるメーカーへの発注数である発注推奨数を算出していた。しかしながら、前記発注推奨数の算出にも、大変な労力と時間を要するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、各取引先から受注したアパレル商品の合計受注数を算出し、更に、当該合計受注数および発注調整数を基に、発注推奨数を算出できる発注検討業務支援装置、発注検討業務支援方法および発注検討業務支援プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る発注検討業務支援装置は、アパレル商品の展示会の主催者が行う、展示会で取引先から受注したアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を支援するための、制御部および記憶部を備える発注検討業務支援装置であって、前記記憶部には、アパレル商品の商品識別データと、当該アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された発注調整数と、を含む発注調整数管理マスタが格納されており、前記制御部は、前記受注したアパレル商品の商品識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データと紐付く発注調整数を取得する取得手段と、前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得手段で取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出手段と、前記商品識別データと前記算出手段で算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成手段と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る発注検討業務支援装置は、前記制御部が、前記作成した発注推奨データを表示する表示実行手段を更に備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る発注検討業務支援方法は、アパレル商品の展示会の主催者が行う、展示会で取引先から受注したアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を支援するための、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される発注検討業務支援方法であって、前記記憶部には、アパレル商品の商品識別データと、当該アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された発注調整数と、を含む発注調整数管理マスタが格納されており、前記制御部で実行される、前記受注したアパレル商品の商品識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データと紐付く発注調整数を取得する取得ステップと、前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得ステップで取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出ステップと、前記商品識別データと前記算出ステップで算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る発注検討業務支援プログラムは、アパレル商品の展示会の主催者が行う、展示会で取引先から受注したアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を支援するための、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための発注検討業務支援プログラムであって、前記記憶部には、アパレル商品の商品識別データと、当該アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された発注調整数と、を含む発注調整数管理マスタが格納されており、前記制御部に実行させるための、前記受注したアパレル商品の商品識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データと紐付く発注調整数を取得する取得ステップと、前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得ステップで取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出ステップと、前記商品識別データと前記算出ステップで算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、各取引先から受注したアパレル商品の合計受注数を算出し、更に、当該合計受注数および発注調整数を基に、発注推奨数を算出できるという効果を奏する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、本発明に係る発注検討業務支援装置、発注検討業務支援方法および発注検討業務支援プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0014】
[1.概要]
アパレル業界の展示会の主催者は、従来、展示会分の受注登録が終了したら、受注照会等によりデータを出力し、エクセル等で商品単位で受注数を集計し、トレンドやブランドを考慮してメーカーへの発注数の検討を行い、更に、決めた発注内容を登録する必要があった。このように、データを集計・検討、そして登録して発注するのには大変な時間がかかるため、納期遅れに繋がる原因となっていた。
【0015】
そこで、本実施形態においては、指定した展示会コードでアパレル商品の受注数を集計し、商品単位で合計受注数を算出することを可能にした。また、本実施形態においては、ブランドや特性値単位を考慮し、前記合計受注数にプラスして発注したい数量を別途マスタで管理することにより、発注推奨数を算出して出力し、更に、出力したデータをそのまま取込することを可能にした。そして、本実施形態においては、シーズンを跨いで販売する継続品に関しては、過去シーズンの受注数を商品単位で確認することを可能にした。このように、本実施形態においては、展示会発注業務において、展示会ごとの受注数を商品単位で個別に集計し、その集計内容を基にした検討、そして発注内容の登録といった行為が不要であるため、業務の効率化および効率的な発注を実現することができる。
【0016】
本実施形態に係る処理の概要は、以下のとおりである。(1)展示会開催の際には、展示会主催者が各取引先から、アパレル商品の受注を受けてからメーカーへの発注検討を行うが、この検討の材料として、展示会ごとの商品単位での総受注数、過去の展示会での受注数等があげられる。(2)オペレータが画面上で指定した展示会コードにより、各取引先からの受注数を集計した合計受注数が出力される。この合計受注数に、マスタで管理している発注調整数(アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された数値)を加算した数を、発注推奨数として算出する。この発注推奨数を基に発注数の検討を行い、発注推奨数から変動がある場合は、検討した発注数を出力データにメンテナンスする。(3)決定した発注数をメンテナンスしたデータの発注取込を行い、各メーカーに対する発注を行う。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0017】
[2.構成]
本実施形態に係る発注検討業務支援装置100の構成について、
図1を用いて説明する。
図1は、発注検討業務支援装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0018】
発注検討業務支援装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、発注検討業務支援装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0019】
発注検討業務支援装置100は、
図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。発注検討業務支援装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0020】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、発注検討業務支援装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、発注検討業務支援装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバ200に格納されてもよい。
【0021】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114を、表示部としてのモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0022】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0023】
記憶部106は、発注調整数管理マスタとしての展示会発注推奨数算出マスタ106aと、展示会発注対象外マスタ106bと、発注推奨データとしての展示会発注データ106cと、を備えている。これらのうち、展示会発注対象外マスタ106bは、任意の構成要素であり、記憶部106に含まれていても含まれていなくてもよい。以下、各マスタおよび各データが含む項目について説明する。
【0024】
なお、以下の説明においては、アパレル商品の展示会の主催者が、各取引先からアパレル商品の受注を受けて、その受注を基にアパレル商品のメーカーへの発注検討業務を行う場面を想定している。
【0025】
展示会発注推奨数算出マスタ106aは、アパレル商品の商品識別データと、当該アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された発注調整数と、を含む。前記商品識別データとしては、アパレル商品を識別できるものであれば、いかなるものであってもよいが、例えば、商品名称、商品コード等があげられる。前記発注調整数は、推奨されるメーカーへの発注数である発注推奨数を算出する際に、アパレル商品の受注数と併せて参照される情報であるが、算出の仕方の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
【0026】
前記発注調整数は、アパレル商品の分類または特性を踏まえて設定された値である。前記分類または特性とは、
図3に示すように、例えば、アパレル商品のブランド、品種、カラー、サイズ等の要素である。前記品種の階層構造は
図5に示すとおりであり、
図5の階層構造を参照して、品種単位、品番単位、商品単位等のいずれの階層に応じて前記発注調整数を設定してもよい。また、前記発注調整数は、
図3に示すようなプラスの値であってもよいし、マイナスの値であってもよいし、パーセンテージ(例えば、20%増し)や倍率(×1.2倍増し)であってもよいし、更には、1ロットに含まれる商品数等であってもよい。
【0027】
展示会発注対象外マスタ106bは、受注したアパレル商品の受注数が、基準数に達していない場合に、当該受注したアパレル商品についての展示会発注データ106cを出力しない様に制限するためのマスタである。なお、前記基準数は、設定しても(
図4の「0:対象外」)、設定しなくても(
図4「1:対象」)よいし、また、設定する場合、前記基準数は、例えば、品番単位で設定してもよいし(
図4の「0:品番」)、商品単位で設定してもよい(
図4の「1:商品」)。
図4の例では、あるアパレル商品についての基準数が5個に設定されているため、前記あるアパレル商品の受注数が5個に達していない場合、前記あるアパレル商品についての展示会発注データ106cが出力されない。
【0028】
展示会発注データ106cは、商品ごとの発注推奨数を含むが、詳細は、以下[3.処理の具体例]で説明する。
【0029】
制御部102は、発注検討業務支援装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0030】
制御部102は、機能概念的に、(1)前記受注したアパレル商品の商品識別データを基に前記発注調整数管理マスタを参照して、当該商品識別データと紐付く発注調整数を取得する取得手段としての取得部102aと、(2)前記受注したアパレル商品の受注数および前記取得手段で取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨される前記メーカーへの発注数である発注推奨数を算出する算出手段としての算出部102bと、(3)前記商品識別データと前記算出手段で算出した発注推奨数を含む発注推奨データを作成する作成手段としての作成部102cと、(4)前記作成した発注推奨データを表示する表示実行手段としての表示実行部102dと、を備えている。これらのうち、表示実行部102dは、任意の構成要素であるが、制御部102に含まれることが好ましい。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
【0031】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について、主に
図6を用いて説明する。なお、本実施形態に係る処理の概要は、
図2に示すとおりである。
【0032】
(取得処理)
取得部102aは、受注したアパレル商品の商品識別データを基に展示会発注推奨数算出マスタ106aを参照して、当該商品識別データと紐付く発注調整数を取得する。
【0033】
具体的に、
図6に示す商品CD:01000100101のアパレル商品についての発注調整数を取得する場合について説明する。図示していないが、展示会発注推奨数算出マスタ106aにおいては、商品CD:01000100101と紐付く発注調整数は、30個であるとする。この場合、取得部102aは、商品CD:01000100101のアパレル商品について、発注調整数30個を取得する(なお、取得した発注調整数は、
図6においては、フリー数30個として示している)。
【0034】
なお、仮に、商品CD:01000100101と紐付く発注調整数として、30個の他に20個も存在するとする。すなわち、前記[2.構成]の展示会発注推奨数算出マスタ106aについての説明で述べたように、発注調整数は、ブランド、品種、カラー、サイズ等の要素についてそれぞれ設定できるため、例えば、商品CD:01000100101の商品のブランドであるAブランドについての発注調整数は20個であり、商品CD:01000100101の商品のカラーである青色についての発注調整数は30個であるとする。この場合、取得部102aは、最大値の発注調整数(30個)を取得してもよいし、または、発注調整数の合計値(20個+30個=50個)を取得してもよい。
【0035】
(算出処理)
算出部102bは、受注したアパレル商品の受注数および取得部102aで取得した発注調整数を基に、所定の計算手法に従って、推奨されるメーカーへの発注数である発注推奨数を算出する。
【0036】
前記受注したアパレル商品の受注数とは、各取引先からの受注数の合計受注数を意味する。このため、
図6の例の場合、商品CD:01000100101のアパレル商品についての受注数は、卸売業者からの受注数(80個)+店舗からの受注数(45個)+ECサイトからの受注数(20個)=145個となる。
【0037】
算出部102bは、
図6に示すように、前記受注したアパレル商品の受注数(145個)に、取得部102aで取得した発注調整数(30個)を加算することにより、前記発注推奨数を、145個+30個=175個と算出する(なお、発注推奨数は、
図6においては、発注数として示している)。
【0038】
なお、前記[2.構成]の展示会発注推奨数算出マスタ106aについての説明で述べたように、前記発注調整数は、例えば、21%等のパーセンテージであってもよく、この場合、取得部102aは、前記受注したアパレル商品の受注数(145個)を21%増しして、前記発注推奨数を、145個×121/100≒175個と算出する。
【0039】
(作成処理)
作成部102cは、商品識別データ(商品CD:01000100101)と算出部102bで算出した発注推奨数(175個)を含む展示会発注データ106cを作成する。
【0040】
作成される展示会発注データ106cを、
図6に示す。展示会発注データ106cは、商品識別データ(商品CD:01000100101)および発注推奨数(175個)の他に、例えば、
図6に示すように、商品名称、品番CD、各取引先からのアパレル商品の受注数(
図6では、受注数(卸)、受注数(店舗)、受注数(EC))、合計受注数、発注調整数(
図6では、フリー数)、引当可能数、過去の合計受注数(
図6では、2015SS(春夏)、2015AW(秋冬)、2016SS、2016AW)、仮伝票番号、ヘッダ発注区分、事業所CD、発注日、発注単価等の項目を含んでいてもよい。
【0041】
(表示実行処理)
表示実行部102dは、作成した展示会発注データ106cを、
図6に示すように表示する。これにより、オペレータは、商品ごとに算出された発注推奨数を容易に認識することができる。
【0042】
このように、本実施形態に係る発注検討業務支援装置100によれば、各取引先から受注したアパレル商品の合計受注数を算出し、更に、当該合計受注数および発注調整数を基に、発注推奨数を算出できる。このため、前記合計受注数および前記発注推奨数を算出するのに必要な労力と時間をなくし、また、ミスが発生する可能性や納期遅れが発生する可能性を低くすることができる。
【0043】
また、本実施形態に係る発注検討業務支援装置100によれば、例えば、作成した展示会発注データ106cを出力するだけではなく、そのまま発注取込することもできるため、発注業務を大幅に効率化することができる。
【0044】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0045】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0046】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0047】
また、発注検討業務支援装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0048】
例えば、発注検討業務支援装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて発注検討業務支援装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0049】
また、このコンピュータプログラムは、発注検討業務支援装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0050】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto−Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu−ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0051】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0052】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0053】
また、発注検討業務支援装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、発注検討業務支援装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0054】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。